JPH0630837A - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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Publication number
JPH0630837A
JPH0630837A JP18492992A JP18492992A JPH0630837A JP H0630837 A JPH0630837 A JP H0630837A JP 18492992 A JP18492992 A JP 18492992A JP 18492992 A JP18492992 A JP 18492992A JP H0630837 A JPH0630837 A JP H0630837A
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JP
Japan
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temperature
heat retention
rice
heating
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP18492992A
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English (en)
Inventor
Hironori Hamada
浩典 浜田
Yasuhiko Tanaka
靖彦 田中
Haruo Ishikawa
春生 石川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温時に、室温と電源電圧および鍋内の御飯
の容量が温度検知手段に与える影響を低減し、鍋内の御
飯の温度を一定に保てるジャー炊飯器を提供することを
目的としている。 【構成】 米と水を入れる鍋11と、前記鍋11を加熱
するヒータ12と、前記鍋11の温度を検知する温度検
知手段13と、前記ヒータ12を制御するための複数の
保温制御温度を記憶している温度記憶手段14と、前記
ヒータ12に電力を供給する電源15の電圧値を検知す
る電圧検知手段16と、室内の温度を検知するための室
温検知手段17を備え、制御手段18は保温工程時に前
記電圧検知手段16で検知された電圧値と前記室温検知
手段17で検知された室温の組合せに対応する保温制御
温度を前記温度記憶手段14に記憶している保温制御温
度から選択し、前記温度検知手段13により検知された
温度が選択された保温制御温度と等しくなるように前記
ヒータ12をON・OFF制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に家庭で使用される
保温機能を備えたジャー炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ジャー炊飯器は炊飯性能の向上を
目指していろいろな取り組みが行われてきた。しかし、
ジャー機能の保温性能についてはあまり検討がなされて
いなかったが、長時間保温に対するニーズの高まりにと
もない、保温時の臭気や御飯の黄変等の対策が必要にな
ってきている。
【0003】その保温時の御飯は、保温温度が一定温度
(70℃付近)を越えると御飯の色の黄変が急激に進
み、また御飯の中に含まれている脂肪酸が酸化作用で分
解し臭気が強くなる。逆に保温温度が低いと雑菌等の繁
殖により臭いが強くなるということが分かっている。
【0004】以下に従来のジャー炊飯器について説明す
る。図17は従来のジャー炊飯器の構成を示すものであ
る。図17において、1は米と水を入れる鍋である。2
は前記鍋1を加熱するヒータ、3は前記鍋1の温度を検
知する温度検知手段、4は前記ヒータ2を制御するため
の保温制御温度を記憶している温度記憶手段、5は保温
工程時に前記温度検知手段3により検知された鍋1の温
度が前記温度記憶手段4に記憶された保温制御温度にな
るように前記ヒータ2をON・OFF制御する制御手段
である。
【0005】以上のように構成された従来のジャー炊飯
器の保温工程について、以下その動作について説明す
る。まず、保温工程にはいると制御手段5は温度検知手
段3により検知される鍋1の温度が温度記憶手段4に記
憶されている保温制御温度(約71.5℃)以下の場合
はヒータ2をONして鍋1を加熱し、逆に保温制御温度
を越える場合にはヒータ2をOFFして鍋1を加熱しな
い。この制御動作を続けて行なうことにより温度検知手
段3により検知される温度を一定の保温制御温度に保と
うとしている。
【0006】図18は上記のような保温動作をする従来
のジャー炊飯器の保温時における鍋1内に入っている御
飯の温度及び温度検知手段3が検知する温度の室温依存
性を電源電圧と鍋1内の御飯の容量をパラメータとして
グラフ化したもので、上記のような制御を行なった場合
の鍋1内の御飯の温度の室温に対する依存度が表されて
いる。また上記の図では電源電圧をパラメータとしてい
るが、ヒータの場合消費電力は電源電圧に比例するので
ヒータ2の消費電力をパラメータとしても同じ特性を示
し何等さしつかえない。この図では、鍋1を保温制御温
度で制御した場合、室温が低いほど鍋1の外周が冷やさ
れまた御飯の量が多いほど御飯の内部が冷えにくくなる
ので鍋1(外周)と御飯(内部)とでは温度差が大きく
なり、実際の御飯の温度は保温制御温度より高くなって
いることがわかる。
【0007】また図19は従来のジャー炊飯器の保温時
の30分当たりにヒータ2がONしている時間(通電
率)と室温の関係を電源電圧と鍋1内の御飯の容量をパ
ラメータとしてグラフ化したもので、上記のような制御
を行なった場合のヒータ2の通電率の室温に対する依存
度が表されている。この図においても図18と同様に電
源電圧の代わりにヒータ2の消費電力をパラメータとし
ても同じ特性を示し何等さしつかえない。この図では、
室温が低いほど鍋1の外周が冷やされるためヒータ2の
通電比率は高くなっており、また電源電圧が低いほどヒ
ータ2の消費電力が低くなるので通電率は高くなってい
るが、温度検知手段は鍋1の表面温度を検知しているの
で御飯の量はヒータ2の通電率にはほとんど影響してい
ないことがわかる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、図18,図19の特性図より明らかなよ
うに室温、電源電圧、鍋内の御飯の容量等の変化が温度
検知手段に与える影響により、温度検知手段により検知
される温度を一定となるように制御しても、鍋内の御飯
の温度は一定に保てないという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、上記の室温と電源電圧および鍋内の御飯の容量が温
度検知手段に与える影響を低減し、鍋内の御飯の温度を
一定に保てるジャー炊飯器を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のジャー炊飯器は、米と水とを入れる
鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検
知する温度検知手段と、前記加熱手段を制御するための
複数の保温制御温度を記憶している温度記憶手段と、前
記加熱手段に電力を供給する電源の電圧値を検知する電
圧検知手段と、室内の温度を検知する室温検知手段と、
保温時に前記電圧検知手段で検知された電圧値と前記室
温検知手段で検知された室内温度により前記温度記憶手
段に記憶している保温制御温度を選択し、前記温度検知
手段により検知された温度が選択された保温制御温度と
等しくなるように前記加熱手段を制御する制御手段を備
えている。
【0011】また上記の目的を達成するための本発明の
第2のジャー炊飯器は、米と水とを入れる鍋と、前記鍋
を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検
知手段と、前記加熱手段を制御するための複数の保温制
御温度を記憶している温度記憶手段と、室内の温度を検
知する室温検知手段と、前記鍋の中の御飯の量を検知す
る御飯量検知手段と、保温時に前記室温検知手段で検知
された室内温度と前記御飯量検知手段で検知された御飯
の量により前記温度記憶手段に記憶している保温制御温
度を選択し、前記温度検知手段により検知された温度が
選択された保温制御温度と等しくなるように前記加熱手
段を制御する制御手段を備えている。
【0012】さらに上記の目的を達成するために本発明
の第3のジャー炊飯器は、上記本発明の第2のジャー炊
飯器に、前記加熱手段に電力を供給する電源の電圧値を
検知する電圧検知手段を設け、制御手段は保温時に前記
電圧検知手段で検知された電圧値と前記室温検知手段で
検知された室内温度と前記御飯量検知手段で検知された
御飯の量により前記温度記憶手段に記憶している保温制
御温度を選択し、前記温度検知手段により検知された温
度が選択された保温制御温度と等しくなるように前記加
熱手段を制御するものである。
【0013】また上記の目的を達成するために本発明の
第4のジャー炊飯器は、米と水とを入れる鍋と、前記鍋
を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検
知手段と、前記加熱手段を制御するための複数の保温制
御温度を記憶している温度記憶手段と、保温工程に移行
してから計時を開始し所定の時間t1で信号を出力する
第1のタイマ手段と、前記第1のタイマ手段が計時を開
始し信号を出力するまで前記加熱手段が加熱する加熱時
間t2を計時する第2のタイマ手段と、前記加熱手段に
電力を供給する電源の電圧値を検知する電圧検知手段
と、保温時に前記第1のタイマ手段の計時を開始させ、
前記第2のタイマ手段で計時された時間t2と前記電圧
検知手段で検知された電圧値により前記温度記憶手段に
記憶している保温制御温度を選択し、前記温度検知手段
により検知された温度が選択された保温制御温度と等し
くなるように前記加熱手段を制御する制御手段を備えて
いる。
【0014】さらに上記の目的を達成するために本発明
の第5のジャー炊飯器は、上記本発明の第4のジャー炊
飯器に、前記鍋の中の御飯の量を検知する御飯量検知手
段を設け、制御手段は保温時に前記第1のタイマ手段の
計時を開始させ、前記第2のタイマ手段で計時された時
間t2と前記電圧検知手段で検知された電圧値と前記御
飯量検知手段で検知された御飯の量により前記温度記憶
手段に記憶している保温制御温度を選択し、前記温度検
知手段により検知された温度が選択された保温制御温度
と等しくなるように前記加熱手段を制御するものであ
る。
【0015】また上記の目的を達成するために本発明の
第6のジャー炊飯器は、米と水とを入れる鍋と、前記鍋
を加熱する加熱手段と、この加熱手段の消費電力をこの
加熱手段に電力を供給する電源の電圧値に関係なく一定
にするよう制御する電力制御手段と、前記鍋の温度を検
知する温度検知手段と、前記加熱手段を制御するための
複数の保温制御温度を記憶している温度記憶手段と、保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力する第1のタイマ手段と、前記第1のタイマ手
段が計時を開始し信号を出力するまで前記加熱手段が加
熱する加熱時間t2を計時する第2のタイマ手段と、保
温時に前記第1のタイマ手段の計時を開始させ、前記第
2のタイマ手段で計時された時間t2により前記温度記
憶手段に記憶している保温制御温度を選択し、前記温度
検知手段により検知された温度が選択された保温制御温
度と等しくなるように前記加熱手段を制御する制御手段
を備えている。
【0016】さらに上記の目的を達成するために本発明
の第7のジャー炊飯器は、上記本発明の第6のジャー炊
飯器に、前記鍋の中の御飯の量を検知する御飯量検知手
段を設け、制御手段は保温時に前記第1のタイマ手段の
計時を開始させ、前記第2のタイマ手段で計時された時
間t2と前記御飯量検知手段で検知された御飯の量によ
り前記温度記憶手段に記憶している保温制御温度を選択
し、前記温度検知手段により検知された温度が選択され
た保温制御温度と等しくなるように前記加熱手段を制御
するものである。
【0017】
【作用】上記第1の手段の構成により、保温工程で加熱
手段に電力を供給する電源の電圧値と室内温度との組合
せに対応する保温制御温度を温度記憶手段に記憶してい
る保温制御温度から選択して鍋の温度がその選択された
保温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御するの
で、電源電圧と室内温度を基に鍋の保温制御温度を補正
して鍋内の御飯の温度を一定の保温温度に近づけること
ができる。
【0018】また第2の手段によれば、保温工程で鍋内
の御飯の容量と室内温度との組合せに対応する保温制御
温度を温度記憶手段に記憶している保温制御温度から選
択して鍋の温度がその選択された保温制御温度と等しく
なるように加熱手段を制御するので、御飯の容量と室内
温度を基に鍋の保温制御温度を補正して鍋内の御飯の温
度を一定の保温温度に近づけることができる。
【0019】さらに第3の手段によれば、保温工程で鍋
内の御飯の容量と加熱手段に電力を供給する電源の電圧
値と室内温度との組合せに対応する保温制御温度を温度
記憶手段に記憶している保温制御温度から選択して鍋の
温度がその選択された保温制御温度と等しくなるように
加熱手段を制御するので、御飯の容量と電源電圧と室内
温度を基に鍋の保温制御温度を補正して鍋内の御飯の温
度を一定の保温温度に近づけることができる。
【0020】また、第4の手段によれば、保温工程で加
熱手段に電力を供給する電源の電圧値と第2のタイマ手
段で計時された時間t2との組合せに対応する保温制御
温度を温度記憶手段に記憶している保温制御温度から選
択して鍋の温度がその選択された保温制御温度と等しく
なるように加熱手段を制御するので、電源電圧および室
温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関係を基に鍋の保
温制御温度を補正して鍋内の御飯の温度を一定の保温温
度に近づけることができる。
【0021】さらに第5の手段によれば、保温工程で加
熱手段に電力を供給する電源の電圧値と第2のタイマ手
段で計時された時間t2と鍋内の御飯の容量との組合せ
に対応する保温制御温度を温度記憶手段に記憶している
保温制御温度から選択して鍋の温度がその選択された保
温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御するの
で、室温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関係および
御飯の容量および電源電圧を基に鍋の保温制御温度を補
正して鍋内の御飯の温度を一定の保温温度に近づけるこ
とができる。
【0022】また、第6の手段によれば、保温工程で電
力制御手段が電源電圧に関係なく加熱手段の電力を一定
にし、第2のタイマ手段で計時された時間t2に対応す
る保温制御温度を温度記憶手段に記憶している保温制御
温度から選択して鍋の温度がその選択された保温制御温
度と等しくなるように加熱手段を制御するので、電源電
圧が温度検知手段に与える影響をなくし、室温と加熱手
段の加熱時間(通電率)の関係を基に鍋の保温制御温度
を補正して鍋内の御飯の温度を一定に保温温度に近づけ
ることができる。
【0023】さらに第7の手段によれば、保温工程で電
力制御手段が電源電圧に関係なく加熱手段の電力を一定
にし、第2のタイマ手段で計時された時間t2と鍋内の
御飯の容量とに対応する保温制御温度を温度記憶手段に
記憶している保温制御温度から選択して鍋の温度がその
選択された保温制御温度と等しくなるように加熱手段を
制御するので、電源電圧が温度検知手段に与える影響を
なくし、室温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関係お
よび御飯の容量を基に鍋の保温制御温度を補正して鍋内
の御飯の温度を一定の保温温度に近づけることができ
る。
【0024】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
1〜図3に基づいて説明する。
【0025】図1はジャー炊飯器のブロック図で、11
は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒー
タ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手段、
14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温制御
温度を記憶している温度記憶手段、15は前記ヒータ1
2に電力を供給する電源、16は前記電源15の電圧値
を検知する電圧検知手段、17は室内の温度を検知する
ための室温検知手段、18は保温工程時に前記電圧検知
手段16で検知された電圧値と前記室温検知手段17で
検知された室温とに対応する保温制御温度を前記温度記
憶手段14に記憶している保温制御温度から選択し、前
記温度検知手段13により検知された温度が選択された
保温制御温度と等しくなるように前記ヒータ12をON
・OFF制御する制御手段、19は保温工程に移行して
から計時を開始し所定の時間t1で信号を出力するタイ
マ手段である。
【0026】また図2はジャー炊飯器の具体的な回路図
を示したもので、21は交流電源で、この交流電源21
に鍋11を加熱するヒータ22とリレー接点23の直列
回路が接続され、マイクロコンピュータ24の出力ポー
トからの信号によりトランジスタ25を介してリレーコ
イル26に電流を流すことにより前記リレー接点23を
開閉する構成となっている。27は交流電源21の電圧
値を検知する電圧検知手段でマイクロコンピュータ24
の入力ポートに接続されている。28は鍋11の温度を
検知するサーミスタで、A/D変換器29を介してマイ
クロコンピュータ24の入力ポートに接続されており、
サーミスタ28からの温度信号がマイクロコンピュータ
24に入力される。30は室内の温度を検知するサーミ
スタで、A/D変換器31を介してマイクロコンピュー
タ24の入力ポートに接続されており、サーミスタ30
からの温度信号がマイクロコンピュータ24に入力され
る。このマイクロコンピュータ24はメモリー内に複数
の保温制御温度を記憶している温度記憶手段14を備え
ている。32は炊飯スイッチ、33は取り消しスイッチ
であり、押されたかどうかを判断できるようにマイクロ
コンピュータ24の入力ポートに接続されている。34
は前述した回路を動作させるための直流電源である。
【0027】以上のように構成されたジャー炊飯器につ
いて、図3のフローチャートを用いてその動作を説明す
る。まずステップ41で炊飯スイッチ32が押されたか
どうかを判定し、スイッチ32が押されるとステップ4
2へ進み炊飯を行なう。ステップ43で鍋11の温度を
サーミスタ28より入力し炊飯終了温度に達したかどう
かを判定し、炊飯終了温度に達するまでステップ42,
43をくり返す。炊飯終了温度に達したならばステップ
44でタイマ手段19の計時時間tを初期化する。ステ
ップ45で保温に入ったことにより電圧検知手段27が
検知した電源電圧21の電圧値Vを入力し、ステップ4
6ではサーミスタ30よりA/D変換器31を介して室
温Taを入力する。次にステップ47で電源電圧21の
電圧値Vが100Vを越えているかどうかを判定し、越
えていればステップ48へ進み、逆に越えていなければ
ステップ49へ進む。ステップ48では室温Taが10
℃を越えているかどうか判定し、越えていなければステ
ップ50で保温制御温度θAを保温温度θ1(72℃)
に設定しステップ51へ進む。逆にステップ48で室温
Taが10℃を越えていなければステップ52で保温制
御温度θAを保温温度θ2(70℃)に設定しステップ
51へ進む。またステップ49でも室温Taが10℃を
越えているかどうか判定し、越えていればステップ53
で保温制御温度θAを保温温度θ3(73℃)に設定し
ステップ51へ進む。逆にステップ49で室温Taが1
0℃を越えていなければステップ54で保温制御温度θ
Aを保温温度θ4(71℃)に設定しステップ51へ進
む。ステップ51ではサーミスタ28よりA/D変換器
29を介して鍋11の温度θを入力し、鍋11の温度θ
が前記のステップで選択された保温制御温度θAを越え
ているかどうかを判定し、越えていればステップ55で
ヒータ22の通電を遮断するようにトランジスタ25を
OFFしてリレー23をOFFさせステップ57へ進
む。ステップ51で保温制御温度θAを越えていなけれ
ばステップ56でヒータ22を通電するようにトランジ
スタ25をONしてリレー23をONさせステップ57
へ進む。ステップ57ではスイッチ33が押されたかど
うか判定し、押されたならばステップ41へ戻り、押さ
れていなければステップ58へ進む。次にステップ58
でタイマ手段19により時間tの計時を行いステップ5
9に進む。ステップ59ではタイマ手段19の計時時間
tが30分を過ぎているかどうか判定し、過ぎていなけ
ればステップ51へ戻り、30分を過ぎていればステッ
プ44に戻る。
【0028】このように本発明の第1の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程に入るとタイマ手段の計時時
間を初期化して電源電圧と室温を検知する。室温Taが
高ければ保温制御温度と鍋内の御飯の温度の差は小さく
なり、電源電圧Vが高いと保温制御温度と鍋内の御飯の
温度の差は大きくなる(図18参照)ので電源電圧が1
00V以上で室温Taが10℃以上であれば保温制御温
度θAの設定をθ1(72℃)に上げる。逆に電源電圧
が100V以上で室温Taが10℃未満であれば保温制
御温度θAの設定をθ2(70℃)に下げる。また電源
電圧が100V未満で室温Taが10℃以上であれば保
温制御温度θAの設定をθ3(73℃)に上げ、逆に電
源電圧が100V未満で室温Taが10℃未満であれば
保温制御温度θAの設定をθ4(71℃)に下げる。そ
してタイマ手段により上記の制御を30分周期でくり返
す。以上の動作から保温工程の間、電源電圧と室温が温
度検知手段に与える影響を低減し、実際の御飯の温度を
一定温度(73℃)付近に保つことができる。
【0029】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて図4〜図6により説明する。
【0030】図4はジャー炊飯器のブロック図で、11
は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒー
タ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手段、
14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温制御
温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、17
は室内の温度を検知するための室温検知手段、19は保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力するタイマ手段で、以上は図1の構成と同様な
ものである。図1と異なるのは鍋11内の御飯の量を検
知する御飯量検知手段61を備え、制御手段62は、保
温工程時に前記室温検知手段17で検知された室温と前
記御飯量検知手段61で検知された御飯の量に対応する
保温制御温度を前記温度記憶手段14に記憶している保
温制御温度から選択し、前記温度検知手段13により検
知された温度が選択された保温制御温度と等しくなるよ
うに前記ヒータ12をON・OFF制御するようにした
点である。
【0031】また図5はジャー炊飯器の具体的な回路図
を示したもので、21は交流電源で、この交流電源21
に鍋11を加熱するヒータ22とリレー接点23の直列
回路が接続され、マイクロコンピュータ24の出力ポー
トからの信号によりトランジスタ25を介してリレーコ
イル26に電流を流すことにより前記リレー接点23を
開閉する構成となっている。28は鍋11の温度を検知
するサーミスタで、A/D変換器29を介してマイクロ
コンピュータ24の入力ポートに接続されており、サー
ミスタ28からの温度信号がマイクロコンピュータ24
に入力される。30は室内の温度を検知するサーミスタ
で、A/D変換器31を介してマイクロコンピュータ2
4の入力ポートに接続されており、サーミスタ30から
の温度信号がマイクロコンピュータ24に入力される。
このマイクロコンピュータ24はメモリー内に複数の保
温制御温度を記憶している温度記憶手段14を備えてい
る。32は炊飯スイッチ、33は取り消しスイッチであ
り、押されたかどうかを判断できるようにマイクロコン
ピュータ24の入力ポートに接続されている。34は前
述した回路を動作させるための直流電源である。以上は
図2の構成と同様なものである。そして63は重量セン
サであり、鍋11と御飯の重量を電気信号に変換しA/
D変換器64を介してマイクロコンピュータ24に入力
する。
【0032】以上のように構成されたジャー炊飯器につ
いて、図6のフローチャートを用いてその動作を説明す
る。まずステップ71で炊飯スイッチ32が押されたか
どうかを判定し、スイッチ32が押されるとステップ7
2へ進み炊飯を行なう。ステップ73で鍋11の温度を
サーミスタ28より入力し炊飯終了温度に達したかどう
かを判定し、炊飯終了温度に達するまでステップ72,
73をくり返す。炊飯終了温度に達したならばステップ
74でタイマ手段19の計時時間tを初期化する。ステ
ップ75で保温に入ったことにより重量センサ63より
A/D変換器64を介して鍋11と御飯の重量Wを入力
し、ステップ76ではサーミスタ30よりA/D変換器
31を介して室温Taを入力する。次にステップ77で
はステップ75で検知した鍋と御飯の重量Wが2600
gを越えているかどうかを判定し、越えていればステッ
プ78へ進み、逆に越えていなければステップ79へ進
む。ステップ78では室温Taが10℃を越えているか
どうか判定し、越えていればステップ80で保温制御温
度θAを保温温度θ1(72℃)に設定しステップ81
へ進む。逆にステップ78で室温Taが10℃を越えて
いなければステップ82で保温制御温度θAを保温温度
θ2(70℃)に設定しステップ81へ進む。またステ
ップ79でも室温Taが10℃を越えているかどうか判
定し、越えていればステップ83で保温制御温度θAを
保温温度θ3(73℃)に設定しステップ81へ進む。
逆にステップ79で室温Taが10℃を越えていなけれ
ばステップ84で保温制御温度θAを保温温度θ4(7
1℃)に設定しステップ81へ進む。ステップ81では
サーミスタ28よりA/D変換器29を介して鍋11の
温度θを入力し、鍋11の温度θが前記のステップで選
択された保温制御温度θAを越えているかどうかを判定
し、越えていればステップ85でヒータ22の通電を遮
断するようにトランジスタ25をOFFしてリレー23
をOFFさせステップ87へ進む。ステップ81で保温
制御温度θAを越えていなければステップ86でヒータ
22を通電するようにトランジスタ25をONしてリレ
ー23をONさせステップ87へ進む。ステップ87で
はスイッチ33が押されたかどうか判定し、押されたな
らばステップ71へ戻り、押されていなければステップ
88へ進む。次にステップ88でタイマ手段19により
時間tの計時を行いステップ89に進む。ステップ89
ではタイマ手段19の計時時間tが30分を過ぎている
かどうか判定し、過ぎていなければステップ81へ戻
り、30分を過ぎていればステップ74に戻る。
【0033】このように本発明の第2の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいるとタイマ手段の時計
時間を初期化して御飯の量と室温を検知する。室温Ta
が高ければ保温制御温度と鍋内の御飯の温度の差は小さ
くなり、御飯の量が多いと保温制御温度と鍋内の御飯の
温度の差は大きくなる(図18参照)ので御飯と鍋の重
量が2600g以上で室温がTaが10℃以上であれば
保温制御温度θAの設定をθ1(72℃)に上げる。逆
に御飯と鍋の重量が2600g以上で室温Taが10℃
未満であれば保温制御温度θAの設定をθ2(70℃)
に下げる。また御飯と鍋の重量が2600g未満で室温
Taが10℃以上であれば保温制御温度θAの設定をθ
3(73℃)に上げ、逆に御飯と鍋の重量が2600g
未満で室温Taが10℃未満であれば保温制御温度θA
の設定をθ4(71℃)に下げる。そしてタイマ手段に
より上記の制御を30分周期でくり返す。以上の動作か
ら保温工程の間、御飯の量と室温が温度検知手段に与え
る影響を低減し、実際の御飯の温度を一定温度(73
℃)付近に保つことができる。
【0034】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
ついて図7,図8により説明する。
【0035】図7はジャー炊飯器のブロック図で、11
は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒー
タ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手段、
14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温制御
温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、17
は室内の温度を検知するための室温検知手段、19は保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力するタイマ手段、61は鍋11内の御飯の量を
検知する御飯量検知手段で、以上は図4の構成と同様な
ものである。図4と異なるのは前記ヒータ12に電力を
供給する電源15と前記電源15の電圧値を検知する電
圧検知手段16を備え、制御手段91は、保温工程時に
前記室温検知手段17で検知された室温と前記御飯量検
知手段61で検知された御飯の量と電圧検知手段16で
検知された電圧値に対応する保温制御温度を前記温度記
憶手段14に記憶している保温制御温度から選択し、前
記温度検知手段13により検知された温度が選択された
保温制御温度と等しくなるように前記ヒータ12をON
・OFF制御するようにした点である。
【0036】また図8はジャー炊飯器の具体的な回路図
を示したもので、21は交流電源で、この交流電源21
に鍋11を加熱するヒータ22とリレー接点23の直列
回路が接続され、マイクロコンピュータ24の出力ポー
トからの信号によりトランジスタ25を介してリレーコ
イル26に電流を流すことにより前記リレー接点23を
開閉する構成となっている。28は鍋11の温度を検知
するサーミスタで、A/D変換器29を介してマイクロ
コンピュータ24の入力ポートに接続されており、サー
ミスタ28からの温度信号がマイクロコンピュータ24
に入力される。30は室内の温度を検知するサーミスタ
で、A/D変換器31を介してマイクロコンピュータ2
4の入力ポートに接続されており、サーミスタ30から
の温度信号がマイクロコンピュータ24に入力される。
このマイクロコンピュータ24はメモリー内に複数の保
温制御温度を記憶している温度記憶手段14を備えてい
る。32は炊飯スイッチ、33は取り消しスイッチであ
り、押されたかどうかを判断できるようにマイクロコン
ピュータ24の入力ポートに接続されている。34は前
述した回路を動作させるための直流電源である。63は
重量センサであり、鍋11と御飯の重量を電気信号に変
換しA/D変換器64を介してマイクロコンピュータ2
4に入力する。以上は図5の構成と同様なものである。
そして27は交流電源21の電圧値を検知する電圧検知
手段でマイクロコンピュータ24の入力ポートに接続さ
れている。
【0037】以上のように構成されたジャー炊飯器は、
今述べた図7,図8の説明からわかるように第2の実施
例の構成に電源電圧を検知する電圧検知手段を設けてい
るものであり、その動作については図6のフローチャー
トを基にして、追加されている部分のみを説明する。す
なわち、図6において、スイッチ76で室温Taを入力
した後電圧検知手段27で検知された電源21の電圧値
を入力し、ステップ78とステップ79のそれぞれで室
温Taが10℃を越えているかどうか判定した後のステ
ップでさらに電源電圧Vが100Vを越えているかどう
かを判定して、保温制御温度θAをそれぞれの条件にあ
った保温温度θXに設定しステップ81へ進む。
【0038】このように本発明の第3の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいるとタイマ手段の計時
時間を初期化して御飯の量と室温と電源電圧を検知す
る。室温Taが高ければ保温制御温度と鍋内の御飯の温
度の差は小さくなり、御飯の量が多いと保温制御温度と
鍋内の御飯の温度の差は大きくなり、電源電圧Vが高い
と保温制御温度と鍋内の御飯の温度の差は大きくなる
(図18参照)ので検知した御飯の量と室温と電源電圧
の組合せにより保温制御温度θAの設定をθXにする。
そしてタイマ手段により上記の制御を30分周期でくり
返す。以上の動作から保温工程の間、御飯の量と室温と
電源電圧が温度検知手段に与える影響を低減し、実際の
御飯の温度を一定温度(73℃)付近に保つことができ
る。
【0039】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
ついて図9〜図11により説明する。
【0040】図9はジャー炊飯器のブロック図で、11
は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒー
タ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手段、
14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温制御
温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、15
は前記ヒータ12に電力を供給する電源、16は前記電
源15の電圧値を検知する電圧検知手段で、以上は図1
の構成と同様なものである。図1と異なるのは保温工程
に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信号を出
力する第1のタイマ手段92と、前記第1のタイマ手段
92が計時を開始し信号を出力するまで前記ヒータ12
が加熱する加熱時間t2を計時する第2のタイマ手段9
3を備え、制御手段94を保温時に前記第1のタイマ手
段92の計時を開始させ、前記第2のタイマ手段93で
計時された時間t2と電圧検知手段16で検知された電
圧値により前記温度記憶手段14に記憶している保温制
御温度を選択し、前記温度検知手段13により検知され
た温度が選択された保温制御温度と等しくなるように前
記ヒータ12をON・OFF制御するようにした点であ
る。
【0041】また図10は本実施例のジャー炊飯器の具
体的な回路図を示したもので、21は交流電源で、この
交流電源21に鍋11を加熱するヒータ22とリレー接
点23の直列回路が接続され、マイクロコンピュータ2
4の出力ポートからの信号によりトランジスタ25を介
してリレーコイル26に電流を流すことにより前記リレ
ー接点23を開閉する構成となっている。27は交流電
源21の電圧値を検知する電圧検知手段でマイクロコン
ピュータ24の入力ポートに接続されている。28は鍋
11の温度を検知するサーミスタで、A/D変換器29
を介してマイクロコンピュータ24の入力ポートに接続
されており、サーミスタ28からの温度信号がマイクロ
コンピュータ24に入力される。このマイクロコンピュ
ータ24はメモリー内に複数の保温制御温度を含む制御
温度を記憶している温度記憶手段14と第1のタイマ手
段92と第2のタイマ手段93を備えている。32は炊
飯スイッチ、33は取り消しスイッチであり、押された
かどうかを判断できるようにマイクロコンピュータ24
の入力ポートに接続されている。34は前述した回路を
動作させるための直流電源である。
【0042】以上のように構成されたジャー炊飯器につ
いて、図11のフローチャートを用いてその動作を説明
する。まずステップ101で炊飯スイッチ32が押され
たかどうかを判定し、スイッチ32が押されるとステッ
プ102へ進み炊飯を行なう。ステップ103で鍋11
の温度をサーミスタ28より入力し炊飯終了温度に達し
たかどうかを判定し、炊飯終了温度に達するまでステッ
プ102,103をくり返す。炊飯終了温度に達したな
らばステップ104で保温制御温度θAに温度記憶手段
14に記憶されている保温制御温度の中の保温温度θ1
(72℃)を選択する。ステップ105で保温に入った
ことにより電圧検知手段27が検知した電源電圧21の
電圧値Vを入力し、ステップ106で第1のタイマ手段
92の計時時間t1と第2のタイマ手段93の計時時間
t2を初期化する。そしてステップ107で第1のタイ
マ手段92の計時を介しする。ステップ108でサーミ
スタ28よりA/D変換器29を介して鍋11の温度θ
を入力する。ステップ109で鍋11の温度θが保温制
御温度θAとして選択されている保温温度θ1(72
℃)を越えているかどうかを判定し、越えていればステ
ップ110でヒータ22の通電を遮断するようにトラン
ジスタ25をOFFしてリレー23をOFFさせステッ
プ111へ進む。ステップ109で保温温度θ1(72
℃)を越えていなければステップ112でヒータ22を
通電するようにトランジスタ25をONしてリレー23
をONさせる。次にステップ113で第2のタイマ手段
93によりヒータ22の加熱時間の計時を行ないステッ
プ111へ進む。ステップ111で第1のタイマ手段9
2の計時時間t1が30分を過ぎているかどうか判定
し、過ぎていなければステップ114へ進む。ステップ
114ではスイッチ33が押されたかどうか判定し、押
されたならばステップ101へ戻り、押されていなけれ
ばステップ107へ戻る。ステップ111で第1のタイ
マ手段92の計時時間t1が30分を過ぎていればステ
ップ115へ進み、ステップ115ではステップ105
で検知した電圧Vが100Vを越えているかどうか判定
し、越えていればステップ116へ進み、越えていなけ
ればステップ117へ進む。ステップ116ではステッ
プ113で計時したヒータ22の通電時間t2が13分
を越えているかどうかを判定し、13分を越えていれば
ステップ118で保温制御温度θAを保温温度θ2(7
0℃)に設定しステップ119へ進む。逆にステップ1
16でヒータ22の通電時間t2が13分を越えていな
ければステップ120で保温制御温度θAを保温温度θ
1(72℃)に設定しステップ119へ進む。またステ
ップ117ではステップ113で計時したヒータ22の
通電時間t2が18分を越えているかどうかを判定し、
18分を越えていればステップ121で保温制御温度θ
Aを保温温度θ3(71℃)に設定しステップ119へ
進む。逆にステップ117でヒータ22の通電時間t2
が18分を越えていなければステップ122で保温制御
温度θAを保温温度θ4(73℃)に設定しステップ1
19へ進む。次にステップ119でスイッチ33が押さ
れたかどうかを判定し、押されたならばステップ101
へ戻り、押されていなければステップ105へ戻る。
【0043】このように本発明の第4の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいると電源電圧を検知
し、鍋の温度が保温温度θ1(72℃)となるようにO
N・OFF制御して、30分当たりのヒータ22の加熱
時間t2を計時する。この加熱時間t2は電源電圧をパ
ラメータとするとほぼ室温と1対1の関係となり、電源
電圧が低いときもしくは室温Taが低いときはヒータの
加熱時間t2が伸びる(図19参照)ので、電圧が10
0V以上でt2が13分以上であったなら室温が低いと
判定する。そして室温Taが低ければ保温制御温度と鍋
内の御飯の温度の差は大きくなる(図18参照)ので保
温制御温度θAの設定をθ2(70℃)に下げる。また
電圧が100V未満でt2が18分以上であったなら室
温が低いと判定し保温制御温度θAの設定はθ3(71
℃)とする。逆に電圧が100V以上でt2が13分未
満であったなら室温が高いと判定し保温制御温度θAの
設定はθ1(72℃)とする。また電圧が100V未満
でt2が18分未満であったなら室温が高いと判定し保
温制御温度θAの設定はθ4(73℃)とする。そして
上記の制御を30分周期でくり返す。以上の動作から保
温工程の間、電源電圧と室温が温度検知手段に与える影
響を低減し、実際の御飯の温度を一定温度(73℃)付
近に保つことができる。
【0044】さらに、この実施例ではステップ119で
スイッチ33が押されていなければステップ105に戻
り30分周期で保温制御温度θAを切り替える構成とな
っているが、保温制御温度θAが切り替わったとき鍋の
温度が切り替わった保温制御温度になるまではヒータ2
2は連続通電もしくは非通電となり通常の保温制御とは
異なった動作をしているため、図19に示す通電時間と
室温との相関が取れない場合があるので、ステップ11
1でのt1の判定時間を60分として最初の30分はヒ
ータ22の加熱時間を計時しない構成とするか、もしく
はステップ105に戻る前に一定期間保温制御温度θA
の切り替えを禁止する構成を追加することにより保温制
御温度θAが切り替わることにより起きるヒータの通電
時間と室温との相関のずれを無視することができる。
【0045】(実施例5)次に本発明の第5の実施例に
ついて図12,図13により説明する。
【0046】図12はジャー炊飯器のブロック図で、1
1は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒ
ータ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手
段、14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温
制御温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、
15は前記ヒータ12に電力を供給する電源、16は前
記電源15の電圧値を検知する電圧検知手段、92は保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力する第1のタイマ手段、93は前記第1のタイ
マ手段92が計時を開始し信号を出力するまで前記ヒー
タ12が加熱する加熱時間t2を計時する第2のタイマ
手段で、以上は図9の構成と同様なものである。図9と
異なるのは鍋11内の御飯の量を検知する御飯量検知手
段61を備え、制御手段121を保温時に前記第1のタ
イマ手段92の計時を開始させ、前記第2のタイマ手段
93で計時された時間t2と電圧検知手段16で検知さ
れた電圧値と前記御飯量検知手段61で検知された御飯
の量により前記温度記憶手段14に記憶している保温制
御温度を選択し、前記温度検知手段13により検知され
た温度が選択された保温制御温度と等しくなるように前
記ヒータ12をON・OFF制御するようにした点であ
る。
【0047】また図13は本実施例のジャー炊飯器の具
体的な回路図を示したもので、21は交流電源で、この
交流電源21に鍋11を加熱するヒータ22とリレー接
点23の直列回路が接続され、マイクロコンピュータ2
4の出力ポートからの信号によりトランジスタ25を介
してリレーコイル26に電流を流すことにより前記リレ
ー接点23を開閉する構成となっている。27は交流電
源21の電圧値を検知する電圧検知手段でマイクロコン
ピュータ24の入力ポートに接続されている。28は鍋
11の温度を検知するサーミスタで、A/D変換器29
を介してマイクロコンピュータ24の入力ポートに接続
されており、サーミスタ28からの温度信号がマイクロ
コンピュータ24に入力される。このマイクロコンピュ
ータ24はメモリー内に複数の保温制御温度を含む制御
温度を記憶している温度記憶手段14と第1のタイマ手
段92と第2のタイマ手段93を備えている。32は炊
飯スイッチ、33は取り消しスイッチであり、押された
かどうかを判断できるようにマイクロコンピュータ24
の入力ポートに接続されている。34は前述した回路を
動作させるための直流電源であり、以上は図10の構成
と同様なものである。そして63は重量センサであり、
鍋11と御飯の重量を電気信号に変換しA/D変換器6
4を介してマイクロコンピュータ24に入力する。
【0048】以上のように構成されたジャー炊飯器は、
今述べた図12,図13の説明から分かるように第4の
実施例の構成に鍋と御飯の重量を検知する御飯量検知手
段を設けているものであり、その動作については図11
のフローチャートを基にして、追加されている部分のみ
を説明する。すなわち、図11においてステップ105
で保温に入ったことにより電圧電圧検知手段27が検知
した電源電圧21の電圧値Vを入力した後、重量センサ
63よりA/D変換器64を介して鍋11と御飯の重量
Wを入力し、ステップ116とステップ117とでそれ
ぞれステップ113で計時したヒータ22の通電時間t
2が13分と18分を越えているかどうかを判定した後
のステップでさらに鍋11と御飯の重量Wが2600g
を越えているかどうかを判定して、保温制御温度θAを
それぞれの条件にあった保温温度θXに設定しステップ
119へ進む。
【0049】このように本発明の第5の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいると電源電圧と御飯の
量を検知し、鍋の温度が保温温度θ1(72℃)となる
ようにON・OFF制御して、30分当たりのヒータ2
2の加熱時間t2を計時する。この加熱時間t2は電源
電圧をパラメータとするとほぼ室温と1対1の関係とな
り、電源電圧が低いときもしくは室温Taが低いときは
ヒータの加熱時間t2が伸びる(図19参照)ので、電
圧が100V以上でt2が13分以上であったなら室温
が低いと判定する。そして室温Taが低ければ保温制御
温度と鍋内の御飯の温度の差は大きくなり、御飯の量が
多いと保温制御温度と鍋内の御飯の温度の差は大きくな
る(図18参照)ので検知した電源電圧と加熱手段の加
熱時間(通電率)と御飯の量の組合せにより保温制御温
度θAの設定をθXにする。そして上記の制御を30分
周期でくり返す。以上の動作から保温工程の間、電源電
圧と室温と御飯の量が温度検知手段に与える影響を低減
し、実際の御飯の温度を一定温度(73℃)付近に保つ
ことができる。
【0050】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて図14,図15により説明する。
【0051】図14はジャー炊飯器のブロック図で、1
1は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒ
ータ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手
段、14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温
制御温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、
15は前記ヒータ12に電力を供給する電源、16は前
記電源15の電圧値を検知する電圧検知手段、92は保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力する第1のタイマ手段、93は前記第1のタイ
マ手段92が計時を開始し信号を出力するまで前記ヒー
タ12が加熱する加熱時間t2を計時する第2のタイマ
手段で、以上は図9の構成と同様なものである。図9と
異なるのは前記電圧検出手段16からの出力により前記
ヒータ12の消費電力を一定にするよう制御するヒータ
電力制御手段122を備え、制御手段123を保温時に
前記第1のタイマ手段92の計時を開始させ、前記第2
のタイマ手段93で計時された時間t2により前記温度
記憶手段14に記憶している保温制御温度を選択し、前
記温度検知手段13により検知された温度が選択された
保温制御温度と等しくなるように前記ヒータ12をON
・OFF制御するようにした点である。
【0052】また本実施例の具体的な回路図は第4の実
施例の具体的な回路図10と同じ構成となるので省略す
るが、マイクロコンピュータ24はメモリー内に複数の
保温制御温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手
段14と第1のタイマ手段92と第2のタイマ手段93
とヒータ電力制御手段122を備えている。
【0053】次に以上のように構成されたジャー炊飯器
について、図15のフローチャートを用いてその動作を
説明する。まずステップ131で炊飯スイッチ32が押
されたかどうかを判定し、スイッチ32が押されるとス
テップ132へ進み炊飯を行なう。ステップ133で鍋
11の温度をサーミスタ28より入力し炊飯終了温度に
達したかどうかを判定し、炊飯終了温度に達するまでス
テップ132,133をくり返す。炊飯終了温度に達し
たならばステップ134で保温制御温度θAに温度記憶
手段14に記載されている保温制御温度の中の保温温度
θ1(72℃)を選択する。ステップ135で保温に入
ったことにより第1のタイマ手段92の計時時間t1と
第2のタイマ手段93の計時時間t2を初期化する。そ
してステップ136で第1のタイマ手段92の計時を開
始する。ステップ137で電圧検知手段27が検知した
電源電圧21の電源値Vを入力し、ステップ138でヒ
ータ22の消費電力が一定になるようにヒータ22が一
定時間周期TO(16秒)中に通電する通電比率(移行
デューティー通電率と呼ぶ)Tを(数1)により変更す
る。
【0054】
【数1】
【0055】ただしT1はV=100V時のデューティ
通電率である。ステップ139でサーミスタ28よりA
/D変換器29を介して鍋11の温度θを入力する。ス
テップ140で鍋11の温度θが保温制御温度θAとし
て選択されている保温温度θ1(72℃)を越えている
かどうかを判定し、越えていればステップ141でヒー
タ22の通電を遮断するようにトランジスタ25をOF
Fしてリレー23をOFFさせステップ142へ進む。
ステップ140で保温温度θ1(72℃)を越えていな
ければステップ143でヒータ22をデューティ通電率
Tで通電するようにトランジスタ25をONしてリレー
23をONさせる。そしてこの場合ヒータ22の加熱時
間とはデューテイ通電時の停止時間も含み一定時間周期
TO(16秒)が単位となる。次にステップ144で第
2のタイマ手段93によりヒータ22の加熱時間の計時
を行ないステップ142へ進む。ステップ142で第1
のタイマ手段92の計時時間t1が30分を過ぎている
かどうか判定し、過ぎていなければステップ145へ進
む。ステップ145ではスイッチ33が押されたかどう
か判定し、押されたならばステップ131へ戻り、押さ
れていなければステップ136へ戻る。ステップ142
で第1のタイマ手段92の計時時間t1が30分を過ぎ
ていればステップ146へ進み、ステップ146ではス
テップ144で計時したヒータ22の通電時間t2が1
0分を越えているかどうかを判定し、10分を越えてい
ればステップ147で保温制御温度θAを保温温度θ2
(70℃)に設定しステップ148へ進む。逆にステッ
プ146でヒータ22の通電時間t2が10分を越えて
いなければステップ149で保温制御温度θAを保温温
度θ1(72℃)に設定しステップ148へ進む。次に
ステップ148でスイッチ33が押されたかどうかを判
定し、押されたならばステップ131へ戻り、押されて
いなければステップ135へ戻る。
【0056】なお、この実施例では第2のタイマ手段9
3はヒータ22の加熱時間を計時する構成としている
が、一定時間周期T0を1回としてその通電回数をカウ
ントし、この回数によって保温制御温度θAを保温温度
θ1かθ2に設定する構成としてもよい。
【0057】このように本発明の第6の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいると、電源電圧を検知
し、その電源電圧に関係なく一定の消費電力となるよう
に制御されたヒータ22を鍋の温度が保温温度θ1(7
2℃)となるようにON・OFF制御し、30分当たり
のヒータ22の加熱時間t2を計時する。この加熱時間
t2はヒータの消費電力を一定にしているため電源電圧
に関係なくほぼ室温と1対1の関係となり(図19参
照)、室温Taが低いときはヒータの加熱時間t2が伸
びるためこのt2が10分以上であったなら室温が低い
と判定する。そして室温Taが低ければ保温制御温度と
鍋内の御飯の温度の差は大きくなる(図18参照)ので
保温制御温度θAの設定をθ2(70℃)に下げる。逆
にt2が10分以下であれば室温が高いと判定し保温制
御温度θAの設定はθ1(72℃)とする。そして上記
の制御を30分周期でくり返す。以上の動作から保温工
程の間、電源電圧と室温が温度検知手段に与える影響を
低減し、実際の御飯の温度を一定温度(73℃)付近に
保つことができる。
【0058】さらに、この実施例ではステップ148で
スイッチ33が押されていなければステップ135に戻
り30分周期で保温制御温度θAを切り替える構成とな
っているが、保温制御温度θAが切り替わったとき鍋の
温度が切り替わった保温制御温度になるまではヒータ2
2は連続通電もしくは非通電となり通常の保温制御とは
異なった動作をしているため、図19に示す通電時間と
室温との相関が取れない場合があるので、ステップ14
2でのt1の判定時間を60分として最初の30分はヒ
ータ22の加熱時間を計時しない構成とするか、もしく
はステップ135に戻る前に一定期間保温制御温度θA
の切り替えを禁止する構成を追加することにより保温制
御温度θAが切り替わることにより起きるヒータの通電
時間と室温との相関のずれを無視することができる。
【0059】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて図16により説明する。
【0060】図16はジャー炊飯器のブロック図で、1
1は米と水を入れる鍋、12は前記鍋11を加熱するヒ
ータ、13は前記鍋11の温度を検知する温度検知手
段、14は前記ヒータ12を制御するための複数の保温
制御温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手段、
15は前記ヒータ12に電力を供給する電源、16は前
記電源15の電圧値を検知する電圧検知手段、92は保
温工程に移行してから計時を開始し所定の時間t1で信
号を出力する第1のタイマ手段、93は前記第1のタイ
マ手段92が計時を開始し信号を出力するまで前記ヒー
タ12が加熱する加熱時間t2を計時する第2のタイマ
手段、122は前記電圧検知手段16からの出力により
前記ヒータ12の消費電力を一定にするよう制御するヒ
ータ電力制御手段で、以上は図14の構成と同様なもの
である。図14と異なるのは鍋11内の御飯の量を検知
する御飯量検知手段61を備え、制御手段151は保温
時に前記第1のタイマ手段92の計時を開始させ、前記
第2のタイマ手段93で計時された時間t2と前記御飯
量検知手段61で検知された御飯の量により前記温度記
憶手段14に記憶している保温制御温度を選択し、前記
温度検知手段13により検知された温度が選択された保
温制御温度と等しくなるように前記ヒータ12をON・
OFF制御するようにした点である。
【0061】また本実施例の具体的な回路図は第5の実
施例の具体的な回路図13と同じ構成となるので省略す
るが、マイクロコンピュータ24はメモリー内に複数の
保温制御温度を含む制御温度を記憶している温度記憶手
段14と第1のタイマ手段92と第2のタイマ手段93
とヒータ電力制御手段122を備えている。
【0062】以上のように構成されたジャー炊飯器は、
今述べた図16の説明から分かるように第6の実施例の
構成に鍋と御飯の重量を検知する御飯量検知手段を設け
ているものであり、その動作については図15のフロー
チャートを基にして、追加されている部分のみを説明す
る。すなわち、図15においてステップ135で保温に
入ったことにより第1のタイマ手段92の計時時間t1
と第2のタイマ手段93の計時時間t2を初期化した
後、重量センサ63よりA/D変換器64を介して鍋1
1と御飯の重量Wを入力し、ステップ146ではステッ
プ144で計時したヒータ22の通電時間t2が10分
を越えているかどうかを判定した後のステップでさらに
鍋11と御飯の重量Wが2600gを越えているかどう
かを判定して、保温制御温度θAをそれぞれの条件にあ
った保温温度θXに設定しステップ148へ進む。
【0063】このように本発明の第7の実施例のジャー
炊飯器によれば、保温工程にはいると電源電圧と御飯の
量を検知し、その電源電圧に関係なく一定の消費電力と
なるように制御されたヒータ22を鍋の温度が保温温度
θ1(72℃)となるようにON・OFF制御して、3
0分当たりのヒータ22の加熱時間t2を計時する。こ
の加熱時間t2はヒータの消費電力を一定にしているた
め電源電圧に関係なくほぼ室温と1対1の関係となり
(図19参照)、室温Taが低いときはヒータの加熱時
間t2が伸びるためこのt2が10分以上であったなら
室温が低いと判定する。そして室温Taが低ければ保温
制御温度と鍋内の御飯の温度の差は大きくなり、御飯の
量が多いと保温制御温度と鍋内の御飯の温度の差は大き
くなる(図18参照)ので検知した加熱手段の加熱時間
(通電率)と御飯の量の組合せにより保温制御温度θA
の設定をθXにする。そして上記の制御を30分周期で
くり返す。以上の動作から保温工程の間、電源電圧と室
温と御飯の量が温度検知手段に与える影響を低減し、実
際の御飯の温度を一定温度(73℃)付近に保つことが
できる。
【0064】なお、上記各実施例では加熱手段としてヒ
ータを用いたが、鍋を誘導加熱する加熱コイルを加熱手
段として用いてもよく、要は鍋を加熱あるいは発熱させ
ることができるものであればよい。
【0065】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の第1の手段によれば、保温工程に移行する
と加熱手段に電力を供給する電源の電圧値と室内温度と
の組合せに対応する保温制御温度を温度記憶手段に記憶
している保温制御温度から選択して鍋の温度がその選択
された保温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御
するので、電源電圧と室内温度を基に鍋の保温制御温度
を補正して電源電圧と室内温度が温度検知手段に与える
影響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定の保温温度に近
づけて保温時の御飯の臭気や黄変を軽減することがで
き、おいしく御飯を保温できるのである。
【0066】また第2の手段によれば、保温工程に移行
すると鍋内の御飯の容量と室内温度との組合せに対応す
る保温制御温度を温度記憶手段に記憶している保温制御
温度から選択して鍋の温度がその選択された保温制御温
度と等しくなるように加熱手段を制御するので、御飯の
容量と室内温度を基に鍋の保温制御温度を補正して御飯
の容量と室内温度が温度検知手段に与える影響を低減
し、鍋内の御飯の温度を一定の保温温度に近づけて保温
時の御飯の臭気や黄変を軽減することができ、おいしく
御飯を保温できるのである。
【0067】さらに第3の手段によれば、保温工程に移
行すると鍋内の御飯の容量と加熱手段に電力を供給する
電源の電圧値と室内温度との組合せに対応する保温制御
温度を温度記憶手段に記憶している保温制御温度から選
択して鍋の温度がその選択された保温制御温度と等しく
なるように加熱手段を制御するので、御飯の容量と電源
電圧と室内温度を基に鍋の保温制御温度を補正して御飯
の容量と電源電圧と室内温度が温度検知手段に与える影
響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定の保温温度に近づ
けて保温時の御飯の臭気や黄変を軽減することができ、
おいしく御飯を保温できるのである。
【0068】また第4の手段によれば、保温工程に移行
すると加熱手段に電力を供給する電源の電圧値と第2の
タイマ手段で計時された時間t2との組合せに対応する
保温制御温度を温度記憶手段に記憶している保温制御温
度から選択して鍋の温度がその選択された保温制御温度
と等しくなるように加熱手段を制御するので、電源電圧
および室温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関係を基
に鍋の保温制御温度を補正して電源電圧と室温が温度検
知手段に与える影響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定
の保温温度に近づけて保温時の御飯の臭気や黄変を軽減
することができ、室温センサのような部品を追加し部品
点数とコストを上げなくてもおいしく御飯を保温できる
のである。
【0069】さらに第5の手段によれば、保温工程に移
行すると加熱手段に電力を供給する電源の電圧値と第2
のタイマ手段で計時された時間t2と鍋内の御飯の容量
との組合せに対応する保温制御温度を温度記憶手段に記
憶している保温制御温度から選択して鍋の温度がその選
択された保温制御温度と等しくなるように加熱手段を制
御するので、室温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関
係および御飯の容量および電源電圧を基に鍋の保温制御
温度を補正して電源電圧と室温と御飯の容量が温度検知
手段に与える影響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定の
保温温度に近づけて保温時の御飯の臭気や黄変を軽減す
ることができ、室温センサのような部品を追加し部品点
数とコストを上げなくてもおいしく御飯を保温できるの
である。
【0070】次に第6の手段によれば、保温工程に移行
すると電力制御手段が電源電圧に関係なく加熱手段の電
力を一定にし、第2のタイマ手段で計時された時間t2
に対応する保温制御温度を温度記憶手段に記憶している
保温制御温度から選択して鍋の温度がその選択された保
温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御するの
で、電源電圧が温度検知手段に与える影響をなくし、室
温と加熱手段の加熱時間(通電率)の関係を基に鍋の保
温制御温度を補正して電源電圧と室温が温度検知手段に
与える影響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定の保温温
度に近づけて保温時の御飯の臭気や黄変を軽減すること
ができ、室温センサのような部品を追加し部品点数とコ
ストを上げなくてもおいしく御飯を保温できるのであ
る。
【0071】さらに第7の手段によれば、保温工程に移
行すると電力制御手段が電源電圧に関係なく加熱手段の
電力を一定にし、第2のタイマ手段で計時された時間t
2と鍋内の御飯の容量とに対応する保温制御温度を温度
記憶手段に記憶している保温制御温度から選択して鍋の
温度がその選択された保温制御温度と等しくなるように
加熱手段を制御するので、電源電圧が温度検知手段に与
える影響をなくし、室温と加熱手段の加熱時間(通電
率)の関係および御飯の容量を基に鍋の保温制御温度を
補正して電源電圧と室温と御飯の容量が温度検知手段に
与える影響を低減し、鍋内の御飯の温度を一定の保温温
度に近づけることができ、室温センサのような部品を追
加し部品点数とコストを上げなくてもおいしく御飯を保
温できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のジャー炊飯器のブロッ
ク図
【図2】本発明の第1の実施例のジャー炊飯器の具体的
回路図
【図3】本発明の第1の実施例のジャー炊飯器のマイク
ロコンピュータの動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例のジャー炊飯器のブロッ
ク図
【図5】本発明の第2の実施例のジャー炊飯器の具体的
回路図
【図6】本発明の第2の実施例のジャー炊飯器のマイク
ロコンピュータの動作を示すフローチャート
【図7】本発明の第3の実施例のジャー炊飯器の具体的
回路図
【図8】本発明の第3の実施例のジャー炊飯器のマイク
ロコンピュータの動作を示すフローチャート
【図9】本発明の第4の実施例のジャー炊飯器のブロッ
ク図
【図10】本発明の第4の実施例のジャー炊飯器の具体
的回路図
【図11】本発明の第4の実施例のジャー炊飯器のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャート
【図12】本発明の第5の実施例のジャー炊飯器のブロ
ック図
【図13】本発明の第5の実施例のジャー炊飯器の具体
的回路図
【図14】本発明の第6の実施例のジャー炊飯器のブロ
ック図
【図15】本発明の第6の実施例のジャー炊飯器のマイ
クロコンピュータの動作を示すフローチャート
【図16】本発明の第7の実施例のジャー炊飯器のブロ
ック図
【図17】従来のジャー炊飯器のブロック図
【図18】従来のジャー炊飯器の保温工程時の御飯温度
及び鍋底温度と室温の相関を示す図
【図19】従来のジャー炊飯器の保温工程時のヒータに
よる鍋の加熱時間と室温の相関を示す図
【符号の説明】
11 鍋 12 ヒータ 13 温度検知手段 14 温度記憶手段 15 電源 16 電圧検知手段 17 室温検知手段 18 制御手段 21 電源 22 ヒータ 24 マイクロコンピュータ 27 電圧検知手段 28 温度検知手段 30 室温検知手段 61 御飯量検知手段 62 制御手段 63 重量センサ 91 制御手段 92 第1のタイマ手段 93 第2のタイマ手段 94 制御手段 121 制御手段 122 ヒータ電力制御手段 123 制御手段 151 制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米と水とを入れる鍋と、前記鍋を加熱す
    る加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段
    と、前記加熱手段を制御するための複数の保温制御温度
    を記憶している温度記憶手段と、前記加熱手段に電力を
    供給する電源の電圧値を検知する電圧検知手段と、室内
    の温度を検知する室温検知手段と、保温時に前記電圧検
    知手段で検知された電圧値と前記室温検知手段で検知さ
    れた室内温度により前記温度記憶手段に記憶している保
    温制御温度を選択し、前記温度検知手段により検知され
    た温度が選択された保温制御温度と等しくなるように前
    記加熱手段を制御する制御手段を備えたジャー炊飯器。
  2. 【請求項2】 米と水とを入れる鍋と、前記鍋を加熱す
    る加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段
    と、前記加熱手段を制御するための複数の保温制御温度
    を記憶している温度記憶手段と、室内の温度を検知する
    室温検知手段と、前記鍋の中の御飯の量を検知する御飯
    量検知手段と、保温時に前記室温検知手段で検知された
    室温温度と前記御飯量検知手段で検知された御飯の量に
    より前記温度記憶手段に記憶している保温制御温度を選
    択し、前記温度検知手段により検知された温度が選択さ
    れた保温制御温度と等しくなるように前記加熱手段を制
    御する制御手段を備えたジャー炊飯器。
  3. 【請求項3】 加熱手段に電力を供給する電源の電圧値
    を検知する電圧検知手段を設け、制御手段は保温時に前
    記電圧検知手段で検知された電圧値と室温検知手段で検
    知された室内温度と御飯量検知手段で検知された御飯の
    量により温度記憶手段に記憶している保温制御温度を選
    択し、前記温度検知手段により検知された温度が選択さ
    れた保温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御す
    るものとした請求項2記載のジャー炊飯器。
  4. 【請求項4】 米と水とを入れる鍋と、鍋を加熱する加
    熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、前
    記加熱手段を制御するための複数の保温制御温度を記憶
    している温度記憶手段と、保温工程に移行してから計時
    を開始し所定の時間t1で信号を出力する第1のタイマ
    手段と、前記第1のタイマ手段が計時を開始し信号を出
    力するまで前記加熱手段が加熱する加熱時間t2を計時
    する第2のタイマ手段と、前記加熱手段に電力を供給す
    る電源の電圧値を検知する電圧検知手段と、保温時に前
    記第1のタイマ手段の計時を開始させ、前記第2のタイ
    マ手段で計時された時間t2と前記電圧検知手段で検知
    された電圧値により前記温度記憶手段に記憶している保
    温制御温度を選択し、前記温度検知手段により検知され
    た温度が選択された保温制御温度と等しくなるように前
    記加熱手段を制御する制御手段を備えたジャー炊飯器。
  5. 【請求項5】 鍋の中の御飯の量を検知する御飯量検知
    手段を設け、制御手段は保温時に第1のタイマ手段の計
    時を開始させ、第2のタイマ手段で計時された時間t2
    と電圧検知手段で検知された電圧値と前記御飯量検知手
    段で検知された御飯の量により温度記憶手段に記憶して
    いる保温制御温度を選択し、温度検知手段により検知さ
    れた温度が選択された保温制御温度と等しくなるように
    加熱手段を制御するものとした請求項4記載のジャー炊
    飯器。
  6. 【請求項6】 米と水とを入れる鍋と、鍋を加熱する加
    熱手段と、この加熱手段の消費電力をこの加熱手段に電
    力を供給する電源の電圧値に関係なく一定にするよう制
    御する電力制御手段と、前記鍋の温度を検知する温度検
    知手段と、前記加熱手段を制御するための複数の保温制
    御温度を記憶している温度記憶手段と、保温工程に移行
    してから計時を開始し所定の時間t1で信号を出力する
    第1のタイマ手段と、前記第1のタイマ手段が計時を開
    始し信号を出力するまで前記加熱手段が加熱する加熱時
    間t2を計時する第2のタイマ手段と、保温時に前記第
    1のタイマ手段の計時を開始させ、前記第2タイマ手段
    で計時された時間t2により前記温度記憶手段に記憶し
    ている保温制御温度を選択し、前記温度検知手段により
    検知された温度が選択された保温制御温度と等しくなる
    ように前記加熱手段を制御する制御手段を備えたジャー
    炊飯器。
  7. 【請求項7】 鍋の中の御飯の量を検知する御飯量検知
    手段を設け、制御手段は保温時に前記第1のタイマ手段
    の計時を開始させ、前記第2のタイマ手段で計時された
    時間t2と前記御飯量検知手段で検知された御飯の量に
    より温度記憶手段に記憶している保温制御温度を選択
    し、温度検知手段により検知された温度が選択された保
    温制御温度と等しくなるように加熱手段を制御するもの
    とした請求項6記載のジャー炊飯器。
JP18492992A 1992-07-13 1992-07-13 ジャー炊飯器 Pending JPH0630837A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08164067A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 米飯保温装置
JP2010268849A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Zojirushi Corp 炊飯器および炊飯器の保温制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08164067A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 米飯保温装置
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