JPH07298984A - 米飯保温器 - Google Patents

米飯保温器

Info

Publication number
JPH07298984A
JPH07298984A JP9618094A JP9618094A JPH07298984A JP H07298984 A JPH07298984 A JP H07298984A JP 9618094 A JP9618094 A JP 9618094A JP 9618094 A JP9618094 A JP 9618094A JP H07298984 A JPH07298984 A JP H07298984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
insulation
cooked rice
heat retention
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9618094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masako Tamaki
昌子 玉木
Hajime Oyabu
一 大藪
Machiko Miyai
真千子 宮井
Akiko Onishi
晶子 大西
Yoshiko Yasunobu
淑子 安信
Masaki Sasaki
眞貴 佐々木
Masaaki Shibata
雅章 柴田
Atsushi Koma
敦 高麗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9618094A priority Critical patent/JPH07298984A/ja
Publication of JPH07298984A publication Critical patent/JPH07298984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温による米飯の食味劣化を軽減し、米飯の
腐敗も防止できる米飯保温器を提供することを目的とす
る。 【構成】 炊飯が終了すると、保温が開始し、低温保温
温度である60℃に降温するまで自然放冷し、60℃に
達したことを制御手段12が認識すると高温温度保温が
開始する。高温保温温度時間が経過するまで加熱手段1
3a、蓋ヒータ13b、保温ヒータ13cに通電する。
この通電により高温温度保温時間が経過すると低温保温
を開始する。低温保温時間が経過するまで温度検知手段
14aで容器11の温度を検出し、制御手段12にフィ
ードバックしながら、温度検知手段14aによる容器1
1の温度が60℃以下の場合には加熱コイル13a、蓋
ヒータ13b、保温ヒータ13cに通電し、温度検知手
段14aによる容器11の温度を60℃に維持するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジャー炊飯器等の米飯保
温器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ジャー炊飯器等の米飯の保温温度
はJIS規格により71±6℃に規格化されており、こ
れらの保温装置は、通常、米飯を収容する容器の底部に
温度検出器を設置し、この出力によりジャー炊飯器本体
に装備されている制御部により保温ヒータへの通電を制
御することにより米飯の温度を前記の温度範囲内に維持
するようにしたものである。この場合の米飯の温度パタ
ーンは図5の(a)に示すとおりである。しかしなが
ら、71±6℃の温度領域で米飯を保温すると米飯が黄
変したり、異臭が発生する等の食味劣化が見られる。
【0003】これを解決する手段として、密封断熱容器
に米飯を入れ、容器内温を70〜75℃に到達させ、放
置し、内温が45〜55℃に低下したら加熱して内温を
再度約70〜75℃に到達する工程を繰り返すものが知
られている。この場合の米飯の温度パターンは図5の
(b)に示すとおりである。また、米飯の腐敗防止を目
的として保温回路通電中、被調理物の温度を一定時間毎
に保温設定温度(約70℃前後)より高い温度(100
℃程度)に上昇させるというものも知られている。この
場合の米飯の温度パターンは図5の(c)に示すとおり
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
解決手段のうち、前者の手段では腐敗菌が混入した場合
米飯が腐敗する可能性があるという課題があり、後者の
手段では米飯の食味の劣化が著しいという課題がある。
【0005】本発明は上記従来の発明の課題を解決する
もので、米飯の腐敗を防止し、保温による米飯の食味劣
化を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の手段は、米飯保温器は開閉可能な蓋
と、米飯を収容する容器と、前記容器を加熱する加熱手
段と前記容器内の温度を検知する温度検知手段と、前記
温度検知手段からの出力により前記加熱手段を制御する
制御手段とを有しており、前記制御手段は米飯温度を高
温で保温する高温保温温度と、前記高温温度より低い温
度で保温する低温保温温度を有し、前記高温保温温度と
低温保温温度を一定時間毎に繰り返すようにした米飯保
温器としている。
【0007】また、第2の手段は、第1の手段に加え
て、低温保温温度を55℃〜70℃とし、かつ高温保温
温度を75℃〜95℃とするものである。
【0008】さらに、第3の手段は、第1の手段に加え
て、制御手段は高温保温温度及び低温保温温度での保温
動作を自動的に切り替える保温温度切り替えタイマーを
有し、低温保温温度保持時間を高温保温温度保持時間よ
り長くするものである。
【0009】さらに、第4の手段は、第1の手段に加え
て、制御手段は低温保温温度に達した時を検知して動作
を始める保温始動タイマーを設け、前記保温始動タイマ
ーの作動と同時に低温保温温度と高温保温温度の繰り返
し加熱をするものである。
【0010】
【作用】第1の手段によれば、炊飯後、前記制御手段に
より低温保温時間を計算しながら、前記温度検知手段に
より前記容器内の温度を検知し、低温保温温度より低い
場合には前記加熱手段により前記容器を加熱するように
前記制御手段により制御する。予め決められた既定低温
保温時間を経過すると、前記制御手段により高温保温時
間を計算しながら、予め決められた既定高温保温時間が
経過するまで前記加熱手段により前記容器を高温保温温
度に加熱する。再び前記の低温保温温度の状態に戻し、
低温保温温度と高温保温温度を一定時間毎に繰り返すよ
うにする。この動作により低温保温温度が低いため米飯
の保温劣化が軽減することができ、かつ高温保温温度を
設けることにより、米飯中に腐敗菌が存在した場合にも
その栄養細胞は死滅させることができ、腐敗菌の増殖を
防止することができる。
【0011】また、第2の手段によれば、低温保温温度
を55℃〜70℃として米飯の老化を抑え、良好な食味
を維持し、かつ高温保温温度を75℃〜95℃として腐
敗菌栄養細胞死滅最低温度帯に設定し、保温劣化を最低
限に抑えることができる。
【0012】さらに、第3の手段によれば、低温保温時
間を高温保温時間より長くして保温劣化を最低限に抑え
ることができる。
【0013】さらに、第4の手段によれば、自動的に低
温保温動作と高温保温動作を切り換えて繰り返し加熱を
し、人為的な操作をすることなく保温状態を継続させる
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1において、11は米飯を収容す
る容器、12は後記する温度検知手段からの出力により
加熱手段を制御する制御手段で、米飯温度を高温で保温
する高温保温温度と、前記高温温度より低い温度で保温
する低温保温温度を有し、前記高温保温温度と低温保温
温度を一定時間毎に繰り返すように制御する。13aは
前記容器11を加熱する加熱手段で、この実施例では加
熱コイルよりなっている。13bは蓋ヒータ、13cは
保温ヒータ、14aは前記容器11内の温度を検知する
温度検知手段、14bは蓋の温度を検知する温度検知手
段、15は開閉可能な蓋、16は操作入力部である。
【0015】そして、前記制御手段12は、低温保温温
度を55℃〜70℃とし、かつ高温保温温度を75℃〜
95℃となるように制御するものである。また、高温保
温温度及び低温保温温度での保温動作を自動的に切り替
える保温温度切り替えタイマーを有し、低温保温温度保
持時間を高温保温温度保持時間より長く制御するもので
ある。さらに、低温保温温度に達した時を検知して動作
を始める保温始動タイマーを設け、前記保温始動タイマ
ーの作動と同時に低温保温温度と高温保温温度の繰り返
し加熱を行うように制御するものである。
【0016】次に、図2に示すように、制御手段12
は、容器の温度検知手段14aから米飯を収容する容器
11の温度を、蓋の温度検知手段14bから蓋15の温
度を入力する。そして、この入力データを判定し、加熱
手段13a、蓋ヒータ13b、保温ヒータ13cに通
電、非通電の命令を出力する。
【0017】図3は制御手段12のフローチャートを示
し、図4に米飯の温度上昇曲線を示している。
【0018】以下、本実施例のジャー炊飯器における保
温動作について図3及び図4を参照しながら説明する。
【0019】まず、炊飯が終了すると、保温が開始し、
低温保温温度である60℃に降温するまで自然放冷し、
60℃に達したことを制御部12が認識すると(ステッ
プ101)、高温温度保温が開始する(ステップ10
2)。高温保温温度時間は10分であり、10分が経過
するまで(ステップ103)、加熱コイル13a、蓋ヒ
ータ13b、保温ヒータ13cに通電する(ステップ1
04)。この通電により高温温度保温時間が経過すると
低温保温を開始する(ステップ105)。低温保温時間
は5時間50分であり、この時間が経過する(ステップ
106)まで容器の温度検知手段14aで容器11の温
度を検出し(ステップ107)、制御手段12にフィー
ドバックしながら、温度検知手段14aによる容器11
の温度が60℃以下の場合には、加熱手段13a、蓋ヒ
ータ13b、保温ヒータ13cに通電し(ステップ10
8)、温度検知手段14aによる容器11の温度を60
℃に維持する。次に低温保温時間である5時間50分が
経過すると、再び、高温温度保温を繰り返す(ステップ
102)。この通電により温度検知手段14aによる容
器11の温度は93℃に到達し、容器11内に収容され
ている米飯の温度は米飯中心部においては75℃、外周
部においては85℃に昇温する。この低温温度保温、高
温温度保温を繰り返した際の米飯の温度上昇曲線は図4
の通りである。
【0020】このような保温を繰り返した米飯および従
来例の保温を施した米飯について食味評価を行った。食
味評価は炊飯直後の食味を10点とし、米飯の黄変、保
温臭および物性劣化の総合点で評価した。結果を(表
1)に示す。
【0021】
【表1】
【0022】次に腐敗菌の増殖について実施例および前
記の従来例について調べた。保温中の米飯を腐敗させる
細菌は胞子を形成する中等度好熱細菌であり、分類上は
Bacillus stearothermophilusに属する。この細菌を米
飯に植え付け、その増殖を調べた。実験に使用した菌株
Bacillus stearothermophilusIAM11062である。実験
方法はまず、前記菌株の胞子を米飯5合に104個植え
付け、それぞれの保温状態で6時間後、12時間後の生
菌の個数を調べた。使用した保温の米飯の温度パターン
を図5に、菌数測定結果を(表2)に示す。
【0023】
【表2】
【0024】本実施例では低温保温温度を60℃とした
が60〜65℃の範囲が最も効果が高い。また、高温保
温温度は75℃としたが75〜78℃の範囲が食味劣化
が最も少なく、腐敗菌の増殖も抑制できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、開閉可能な蓋
と、米飯を収容する容器と、前記容器を加熱する加熱手
段と、前記容器内の温度を検知する温度検知手段と、前
記温度検知手段からの出力により前記加熱手段を制御す
る制御手段とを有し、前記制御手段は米飯温度を高温で
保温する高温保温温度と、前記高温温度より低い温度で
保温する低温保温温度を有し、前記高温保温温度と低温
保温温度を一定時間毎に繰り返すようにしたことによ
り、保温による米飯の食味劣化を軽減し、かつ米飯の腐
敗菌の増殖を抑制することができる優れた米飯保温器を
実現できるものである。
【0026】また、低温保温温度を55℃〜70℃とし
て米飯の老化を抑えたことにより、良好な食味を維持
し、かつ高温保温温度を75℃〜95℃として腐敗菌栄
養細胞死滅最低温度帯に設定したことにより、保温劣化
を最低限に抑えることができる。
【0027】また、高温保温温度及び低温保温温度での
保温動作を自動的に切り替える保温温度切り替えタイマ
ーを有し、低温保温温度保持時間を高温保温温度保持時
間より長くしたことにより、保温劣化を最低限に押さえ
ることができる。
【0028】また、低温保温温度に達した時を検知して
動作を始める保温始動タイマーを設け、前記保温始動タ
イマーの作動と同時に低温保温温度と高温保温温度の繰
り返し加熱を行うことにより、人為的な操作をすること
なく保温状態を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の米飯保温器の構成を示した縦断面図
【図2】同米飯保温器の制御手段関連の構成を示すブロ
ック図
【図3】同制御手段のフローチャート
【図4】本発明の米飯保温器を実施した米飯の温度上昇
曲線を示す図
【図5】(a)従来例1の米飯の温度パターン図 (b)従来例2の米飯の温度パターン図 (c)従来例3の米飯の温度パターン図
【符号の説明】
11 容器 12 制御手段 13a 加熱手段 13b 蓋ヒータ 13c 保温ヒータ 14a、14b 温度検知手段 15 蓋 16 操作入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 晶子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安信 淑子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐々木 眞貴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柴田 雅章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高麗 敦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な蓋と、米飯を収容する容器
    と、前記容器を加熱する加熱手段と、前記容器内の温度
    を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段からの出
    力により前記加熱手段を制御する制御手段とを有し、前
    記制御手段は米飯温度を高温で保温する高温保温温度
    と、前記高温温度より低い温度で保温する低温保温温度
    を有し、前記高温保温温度と低温保温温度を一定時間毎
    に繰り返すようにしたことを特徴とする米飯保温器。
  2. 【請求項2】 低温保温温度を55℃〜70℃とし、か
    つ高温保温温度を75℃〜95℃としたことを特徴とす
    る請求項1記載の米飯保温器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、高温保温温度及び低温保温
    温度での保温動作を自動的に切り替える保温温度切り替
    えタイマーを有し、低温保温温度保持時間を高温保温温
    度保持時間より長くしたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の米飯保温器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、低温保温温度に達した時を
    検知して動作を始める保温始動タイマーを設け、前記保
    温始動タイマーの作動と同時に低温保温温度と高温保温
    温度の繰り返し加熱を行うことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか記載の米飯保温器。
JP9618094A 1994-05-10 1994-05-10 米飯保温器 Pending JPH07298984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9618094A JPH07298984A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 米飯保温器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9618094A JPH07298984A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 米飯保温器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07298984A true JPH07298984A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14158128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9618094A Pending JPH07298984A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 米飯保温器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07298984A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106308537A (zh) * 2015-06-17 2017-01-11 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电烹饪器的保温控制方法、装置和电烹饪器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106308537A (zh) * 2015-06-17 2017-01-11 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电烹饪器的保温控制方法、装置和电烹饪器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105706526B (zh) 加热烹调器
CN107752721B (zh) 烹饪器具和用于烹饪器具的控制方法
CN1973164A (zh) 烹调设备
CN204318374U (zh) 加热烹调器
CN108618590B (zh) 烹饪器具和烹饪器具的控制方法
AU2012203403A1 (en) Method for cooking food by means of steam
KR100216899B1 (ko) 쌀밥보온방법 및 쌀밥보온장치
JPH07298984A (ja) 米飯保温器
JP2921418B2 (ja) 米飯保温器
JP2814915B2 (ja) 米飯保温器
JPH08117098A (ja) 米飯保温方法および米飯保温器
JPH09276134A (ja) 加熱調理器具における食品の保温方法及び加熱調理器具
JP2000139696A (ja) 炊飯器
JP2877008B2 (ja) 炊飯器等の保温制御方法
CN113693449A (zh) 烹饪器具的控制方法、烹饪器具和计算机可读存储介质
JP2006230434A (ja) ジャー炊飯器
JP2820046B2 (ja) 米飯保温装置
KR100281061B1 (ko) 전기 압력밥솥의 보온방법
JP3296960B2 (ja) 米飯の保温容器
JPH08322719A (ja) 米飯保温器
JP3304746B2 (ja) 米飯の保温容器
KR100368451B1 (ko) 쌀밥의 보온방법 및 취반기
JP3280566B2 (ja) 炊飯器における米飯の保温方法及び炊飯器
JPH09276136A (ja) 加熱調理器具
JP2806298B2 (ja) 米飯保温容器