JP3298765B2 - 高精度歯車転造方法 - Google Patents

高精度歯車転造方法

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JP3298765B2
JP3298765B2 JP22927395A JP22927395A JP3298765B2 JP 3298765 B2 JP3298765 B2 JP 3298765B2 JP 22927395 A JP22927395 A JP 22927395A JP 22927395 A JP22927395 A JP 22927395A JP 3298765 B2 JP3298765 B2 JP 3298765B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21HMAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
    • B21H5/00Making gear wheels, racks, spline shafts or worms
    • B21H5/02Making gear wheels, racks, spline shafts or worms with cylindrical outline, e.g. by means of die rolls
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T29/49467Gear shaping
    • Y10T29/49471Roll forming

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高精度歯車熱間転造
方法に関する。本発明方法は、例えば車両における歯部
を備えたフライホィール、駆動系の歯車の製造に適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】歯車は、円盤状の素材をホブ切削、シェ
ービング仕上を経て製造するのが一般的である。しかし
この方法では、歯車の外径や歯幅が大きくなると、生産
能率が悪化し、コストアップの要因となる。そこで産業
界では、歯車の歯部を転造で創成する技術が開発されて
いる。この技術によれば、円盤状をなす金属製の被加工
物としてのブランクを高温領域に加熱した状態で、対を
なすローラダイスを回転しつつ、ブランクの外周部に押
込むことにしている。上記した転造技術によれば、熱間
における転造加工に伴い、ブランクの外周部に歯部が創
成される。
【0003】また従来より、ホブ切り歯車を冷間で仕上
転造する技術も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した転造技術によ
れば、ホブ切削・シェービング仕上方式に比較して、コ
スト低減に有利である。しかしながら高精度歯車として
は、歯部の精度は必ずしも充分ではない。またホブ切り
歯車を冷間で仕上転造する技術によれば、歯溝の振れ、
累積ピッチ誤差等の歯車全体の矯正は、実質的に不可能
である。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、各請求項は、従来の転造技術では得られなかっ
た高精度の歯部が得られる高精度歯車転造方法を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る高精度歯
車転造方法は、円盤状をなす鉄系の材質からなる被加工
物の外周部を高温領域に加熱する加熱工程と、ローラダ
イスを用いて、加熱された被加工物の外周部を熱間創成
転造して被加工物の外周部に歯部を創成し転造歯車を得
る熱間創成転造工程と、仕上ローラダイスを用いて、転
造歯車の歯部を温間仕上転造する温間仕上転造工程とを
順に実施する高精度歯車転造方法であり、加熱工程にお
いて、該被加工物の外周部のうち、該転造歯車の歯部の
歯丈の1〜2倍の深さ領域を900〜1150℃に加熱
し、加熱終了から転造開始までの時間を5秒以内とし、
熱間創成転造工程における開始温度T 1 :850〜11
00℃、終了温度T 2 :500〜700℃に設定し、温
間仕上転造工程における開始温度T 3 :400〜700
℃、終了温度T 4 :200〜650℃に設定しているこ
とを特徴とすることを特徴とするものである。
【0007】
【0008】請求項3に係る高精度歯車転造方法は、請
求項2において、ローラダイスと仕上ローラダイスとを
同軸上にかつ直列的に配置したローラ押込装置を用い、
転造歯車の温度を常温領域に降温させることなく、熱間
創成転造工程の直後に温間仕上転造を連続的に行うこと
を特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】 形態 本発明方法では図1に示す連続形態、図2に示す非連続
形態を採用できる。図1に示す連続形態によれば、高周
波誘導加熱で加熱した鉄系の被加工物を用い、熱間創成
転造の直後に、常温領域に降温させることなく、転造歯
車がもつ残熱を利用して連続的に温間仕上転造を実施す
る。
【0010】図2に示す非連続形態によれば、熱間創成
転造の直後に一旦、転造歯車を常温領域まで冷却する。
その後に、再び転造歯車を温間領域に高周波誘導加熱し
て温間仕上転造を実施する。 設定温度 図1に示す連続形態及び図2に示す非連続形態における
設定温度について、その意義と共に、次の(A)〜
(C)で述べる。 (A)誘導加熱工程における加熱温度は、被加工物とし
てのブランクの外周部のうち、歯部の歯丈の1〜2倍程
度、特に1.2〜1.4倍程度の深さの領域が900〜
1150℃になる様に設定する。なお誘導加熱による表
皮効果のため、被加工物の中央域の温度は低温(一般的
には50〜200℃程度)である。 (B)熱間創成転造工程における開始温度T1 は850
〜1100℃に設定する。開始温度T1 が低温である
と、図3の矢印(a)から理解できる様に歯部の歯先へ
の塑性流動不良のため、盛り上がり不足が発生し易くな
り、また図3の矢印(b)から理解できる様に歯元のま
くれ込み欠陥が発生し易くなる。
【0011】また図4の一般的試験結果から理解できる
様に、被加工物であるブランクの転造開始温度が低温域
に移行すると、ブランクの硬度が高くなり、ローラダイ
スのダイス寿命が大幅に減少する。そのため熱間創成転
造における開始温度T1 の下限を850℃に設定した。
また熱間創成転造工程における開始温度T1 が高温過ぎ
ると、図5の一般的試験結果から理解できる様に、被加
工物としてのブランクの表面において生成する酸化スケ
ールが厚くなり、これを考慮し、開始温度T1 の上限を
1100℃に設定した。
【0012】熱間創成転造工程における終了温度T2
500〜700℃に設定する。終了温度T2 が低温すぎ
ると、適切な温間仕上転造の開始温度が得られないた
め、熱間創成転造における終了温度T2 の下限を500
℃に設定する。また終了温度T 2 が高温すぎる場合に
は、熱間創成転造の開始温度T1 を1100℃をかなり
越える温度にする必要があり、被加工物が過剰に高温と
なり、好ましくない。
【0013】従って熱間転造している間に、ブランクの
被転造部分の温度はA1 変態点を通過するものであり、
加工熱処理による組織微細化効果も期待できる。 (C)温間仕上転造工程における開始温度T3 は400
〜700℃に設定する。開始温度T3 が低温であれば、
仕上転造における矯正効果が少なくなるからである。特
に転造歯車における歯部の歯面のみならず、歯溝の振れ
や累積ピッチ誤差の矯正は、後述の図7の試験結果から
理解できる様に、400℃未満では困難である。そこで
開始温度T3 の下限を400℃とする。
【0014】更に温間仕上転造における開始温度T3
高温すぎると、冷却の際に温度因子による微妙な熱収縮
量が大きくなり、仕上転造による歯部の歯面におけるバ
ニッシュの効果が薄れてしまう。そこで開始温度T3
上限を700℃とする。温間仕上転造工程における終了
温度T4 は200〜650℃に設定する。終了温度T4
が低温であれば、仕上転造における良好なる矯正効果が
期待できない。終了温度T4 が高温であると、冷却の際
に温度因子による微妙な熱収縮が大きくなり、仕上転造
による歯部の歯面におけるバニッシュの効果が薄れてし
まう。そこで温間仕上転造工程における終了温度T4
200〜650℃に設定する。
【0015】なお本形態によれば、温度T1 、T2 、T
3 、T4 はそれぞれ所定の温度幅で設定されているが、
この温度幅の範囲内であるかぎり、その温度幅を狭くす
る様に、前記した温度幅の上限値を5℃、10℃、15
℃ずつ降温化したり、前記した下限値を5℃、10℃、
15℃ずつ昇温化したりすることも、転造条件の如何に
よっては好ましい。被加工物の炭素含有量等によって、
適切な転造温度が変化することもあるからである。 噛み込み形態 図6はローラダイスの噛み合い形態を模式的に示す。図
6(A)に示す様に、熱間創成転造で用いるローラダイ
ス32の加工歯32cと転造歯車の歯部とは、型対象で
ある。また図6(B)に示す温間仕上転造で用いる仕上
ローラダイス33の加工歯33cと転造歯車の歯部78
cとは、必ずしも型対象ではない。即ち図6(B)から
理解できる様に、転造歯車の歯部78cの歯面78dは
バニッシュ加工されるものの、転造歯車の歯部78cの
歯先面78e及び歯元面78fは、仕上ローラダイス3
3の加工歯33cに触れず、加工されない。 試験例 転造歯車の精度と温間仕上転造の開始温度T3 との関係
を図7に示す。図7の縦軸の左側は歯形誤差の向上代を
示し、図7の縦軸の右側は歯溝の振れの向上代、累積ピ
ッチ誤差の向上代を示す。なお向上代とは、(仕上転造
の前後での寸法精度差/仕上転造前の寸法精度)×10
0%を示し、仕上代の値が大きい方が仕上転造による矯
正効果が高いことを意味する。図7に示すハッチングマ
ークは歯形誤差を示し、○マークが歯溝の振れを示し、
右半分を黒色で塗り潰したマークは累積ピッチ誤差を示
す。なお歯形誤差、歯溝の振れ、累積ピッチ誤差はそれ
ぞれJIS規格に基づく。
【0016】図7に示す試験結果から理解できる様に、
温間仕上転造の開始温度T3 が400℃を越える場合に
は、歯形誤差の向上代、歯溝の振れの向上代、累積ピッ
チ誤差の向上代が高い。特に歯形誤差の向上代の改善効
果が大きい。しかしながら温間仕上転造の開始温度T3
が400℃未満の場合には、精度の矯正効果は低減す
る。
【0017】この試験例は、ブランクの材質は炭素鋼
(JIS:S58C)、目標とする転造歯車の歯直角モ
ジュールは2.4、歯数は65、ねじれ角30°のはす
ば歯車を狙うものである。試験片の数は10個である
(n=10)。ブランク保持部は、左右からの押込荷重
に伴い押込方向に移動可能な浮動式を採用した。そし
て、熱間創成転造工程における開始温度T1 は950
℃、終了温度T2 は650℃に設定し、熱間創成転造工
程では、一対のローラ押込装置の押込荷重がそれぞれ5
tonfであり、3.5秒間の押込操作と3.5秒間の
サイジング操作とが実行されている。
【0018】そして上記した様に熱間創成転造に引き続
いて、図2に示す形態で温間仕上転造(開始温度T3
600℃、終了温度T4 =450℃)を行った転造歯車
を用い、歯部のプロフィールも測定した。即ち、温間仕
上転造前における転造歯車を用い、その周方向において
90°間隔で配置した歯部を(A)〜(D)とし、その
各歯形のプロフィールを図8に示し、歯すじ方向のプロ
フィールを図9に示す。(A)(A)はある1個の歯部
の互いに背向する左右のそれぞれの歯面のプロフィール
を示す。(B)(B)は他の1個の歯部の互いに背向す
る左右のそれぞれの歯面のプロフィールを示す。(C)
(C)、(D)(D)の形態も同様である。
【0019】図8において各プロフィールの下部にバン
ド幅誤差(単位:μm)、圧力角誤差(単位:μm)を
示す。また図9において各プロフィールの下部に歯すじ
方向誤差(単位:μm)、ねじれ角誤差(単位:μm)
を示す。そして温間仕上転造後における歯形のプロフィ
ールを図10において示し、歯すじ方向のプロフィール
を図11に示す。そして同様にバンド幅誤差、圧力角誤
差、歯すじ方向誤差、ねじれ角誤差も示す。
【0020】図8と図10との比較から理解できる様
に、バンド幅誤差、圧力角誤差で改善効果が見られる。
更に図9と図11との比較から理解できる様に、歯すじ
方向誤差が改善されており、ねじれ誤差でも改善のあと
が見られる。更に図12に温間仕上転造前における歯溝
の振れ、累積ピッチ誤差(R)(L)を示す。図13に
温間仕上転造後における歯溝の振れ、累積ピッチ誤差
(R)(L)を示す。歯溝の振れは仕上転造前では71
μmあったものが、24μmと減少した。累積ピッチ誤
差(R)は温間仕上転造前では113μmあったもの
が、88μmと減少した。累積ピッチ誤差(L)は温間
仕上転造前では110μmあったものが、80μmと減
少した。
【0021】なお本発明方法において、加熱手段は上記
の様に誘導加熱であっても、また誘導加熱以外であって
も良く、高速で高温領域に加熱できる手段が好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図14〜図21を参
照して具体的に説明する。 (実施例に係る装置の構造)まず使用する装置を図14
を参照して説明する。図14は装置全体の平面図であ
る。図15は要部の正面図である。
【0023】図14において、ブランク保持部1は、互
いに対向する太径の第1保持軸11aを備えた第1ブラ
ンク保持部11と、太径の第2保持軸12aを備えた第
2ブランク保持部12とで構成されている。ブランク回
転手段として機能する第1モータ21が駆動すると、第
1ブランク保持部11はこれの周方向(図15における
矢印E1方向)に回転される。更に第1ブランク保持部
11を移動するためのブランク搬送用の第2モータ22
が装備されている。第2モータ22が回転すると、ボー
ル螺子軸24rがこれの周方向に回転し、第1ブランク
保持部11ひいてはブランク7が矢印Y1、Y2方向に
搬送される。
【0024】更に図14においてブランク回転手段とし
て機能する第3モータ23が駆動すると、伝達トルク可
変クラッチ26(例えばパウダークラッチ)を介して第
2ブランク保持部12はこれの周方向つまり第1ブラン
ク保持部11の回転方向と同じ方向に回転される。また
第2ブランク保持部12搬送用の油圧シリンダ29が駆
動すると、第2ブランク保持部12はボールスプライン
26fにより第1ブランク保持部11に向けて矢印Y3
方向に移動され、第2ブランク保持部12と第1ブラン
ク保持部11とでブランク7を挟持して圧着できる。
【0025】第1ブランク保持部11の先方には、ブラ
ンク7を誘導加熱するためのリング状をなす加熱手段と
して機能する高周波加熱コイル28が配置されている。
高周波加熱コイル28によるブランクの加熱状況は、放
射温度計である温度センサ28cにより検出される。ロ
ーラ押込装置3は、ブランクの半径方向においてブラン
ク7を挟装する様に配置された対をなす第1ローラ押込
装置31と第2ローラ押込装置41とで構成されてい
る。第1ローラ押込装置31は、熱間加工用の転造工具
として機能する第1ローラダイス32と、温間仕上加工
用の仕上転造工具として機能する第1仕上ローラダイス
33と、第1ローラダイス32と第1仕上ローラダイス
33とを同軸的に直結する第1連結軸34と、第1ロー
ラダイス32及び第1仕上ローラダイス33を回転可能
に保持する第1ハウジング36とを備えている。更に第
1ローラ押込装置31は、第4モータ24、第1ボール
螺子軸37とを備えている。
【0026】図14において、同様に第2ローラ押込装
置41は、熱間加工用の転造工具として機能する第2ロ
ーラダイス42と、温間仕上加工用の仕上転造工具とし
て機能する第2仕上ローラダイス43と、第2ローラダ
イス42と第2仕上ローラダイス43とを同軸的に直結
する第2連結軸44と、第2ローラダイス42及び第2
仕上ローラダイス43を回転可能に保持する第2ハウジ
ング46とを備えている。更に第2ローラ押込装置41
は、第5モータ25、第2ボール螺子軸47を備えてい
る。
【0027】第1ハウジング36は、ブランク7に対し
て矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離間可
能とされている。第2ハウジング46は、ブランク7に
対して矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向に離
間可能とされている。図14から理解できる様に第1ハ
ウジング36は平面『コ』の字形状をなしており、互い
に対向する2個の厚肉の第1対向壁部36a、36b
と、第1対向壁部36a、36b同士をつなぐ厚肉の第
1連設壁部36cとを備えている。第2ハウジング46
も同様に平面『コ』の字形状をなしており、互いに対向
する2個の厚肉の第2対向壁部46a、46bと、第2
対向壁部46a、46b同士をつなぐ厚肉の第2連設壁
部46cとを備えている。
【0028】図15から理解できる様に第1ハウジング
36及び第2ハウジング46はそれぞれ、これらを支持
する基台3aの案内部3bにそって矢印X1、X2方向
に移動可能に配置されている。さて図14において第4
モータ24が駆動すると、その駆動力は第1減速機24
iで減速されて第1ボール螺子軸37に伝達され、第1
ボール螺子軸37がこれの周方向に回転し、これにより
第1ハウジング36が矢印X1方向に搬送され、ひいて
は第1ハウジング36に保持されている第1ローラダイ
ス32及び第1仕上ローラダイス33が同方向に搬送さ
れ、ブランク7に押し込まれる。
【0029】またこの第4モータ24が逆動すると、第
1ボール螺子軸37がこれの周方向に逆回転し、これに
より第1ハウジング36が矢印X2方向に搬送され、第
1ローラダイス32及び第1仕上ローラダイス33が同
方向に搬送され、ブランク7から離間する。従って第4
モータ24、第1ボール螺子軸37は、第1ローラダイ
ス32及び第1仕上ローラダイス33をブランク7に押
し込む押込駆動及び後退駆動手段として機能する。
【0030】同様に図14において第5モータ25が駆
動すると、その駆動力は第2減速機25iで減速されて
第2ボール螺子軸47に伝達され、第2ボール螺子軸4
7がこれの周方向に回転し、これにより第2ハウジング
46が矢印X1方向に搬送され、第2ローラダイス42
及び第2仕上ローラダイス43が同方向に搬送され、ブ
ランク7に押し込まれる。
【0031】この第5モータ25が逆動すると、第2ボ
ール螺子軸47がこれの周方向に逆回転し、これにより
第2ハウジング46が矢印X2方向に搬送され、第2ロ
ーラダイス42及び第2仕上ローラダイス43が同方向
に搬送され、ブランク7から離間する。従って第5モー
タ25、第2ボール螺子軸47は、第2ローラダイス4
2及び第2仕上ローラダイス43をブランク7に押し込
む押込駆動手段として機能する。
【0032】第1ハウジング36に作用する負荷荷重は
第1ロードセル36rで検知され、第1ハウジング36
の移動量は第1リニヤスケール36kで検知される。第
2ハウジング46に作用する負荷荷重は第2ロードセル
46rで検知され、第2ハウジング46の移動量は第2
リニヤスケール46kで検知される。各検知信号は制御
系に入力される。
【0033】前記した第4モータ24及び第5モータ2
5はそれぞれサーボモータであり、制御系からの押込同
期指令信号や離間同期指令信号により制御され、第1ボ
ール螺子軸37及び第2ボール螺子軸47を同期して作
動させる。これにより第1ローラダイス32と第2ロー
ラダイス42とを同期させて矢印X1方向に同期させて
押し込んだり、矢印X2方向に同期させて離間させ得
る。
【0034】また図14において制御系からの駆動指令
信号によりサーボモータであるダイス回転用モータ5が
駆動すると、減速用の歯車50、歯車51を介して第1
減速機52が作動し、更に回転軸52e、第1等速ユニ
バーサルジョイント53を介して第1連結軸34、第1
仕上ローラダイス33、第1ローラダイス32が共に回
転し、転造が行われる。
【0035】更に第1ダイス回転用モータ5の駆動力
は、位相合せ機構55x、第2減速機55、回転軸55
e、第2等速ユニバーサルジョイント56を介して第2
連結軸44、第2仕上ローラダイス43、第2ローラダ
イス42に伝達され、これらが回転し、転造が行われ
る。位相合せ機構55xは、第1ローラダイス32の加
工歯の周方向の位相と第2ローラダイス42の加工歯の
周方向の位相とを対応させるものであり、第1ローラダ
イス32と第2ローラダイス42とのダイス位相差を解
消させる機能をもつ。例えば、この位相合せ機構55x
は、放射方向にのびる多数個の係合歯が周方向に列設さ
れた一対の盤体55yと、一対の盤体55yを連結する
連結手段とで構成でき、盤体55yの周方向における係
合歯の噛み合い位置を調整することにより、ダイス位相
差を調整できる。
【0036】次に図16を参照してブランク保持部1の
保持機構について説明を加える。即ち、図16に示す様
に第1ブランク保持部11は、先端に向かうにつれて外
径が小さくなる第1円錐面11cを備えた剛性の高い第
1保持軸11aと、第1保持軸11aの挿通孔11dに
摺動可能に挿通された作動軸14と、作動軸14の先端
の鍔部14cに係合して第1保持軸11aの先端に配置
されたスリーブ状の締め体15と、半径方向外方つまり
矢印C1方向に変位可能な係合爪として機能するコレッ
ト16と、第1保持軸11aの先端面に図略のボルトで
保持されたリング状の押圧体17とを備えている。
【0037】図16において作動軸14が矢印D1方向
に作動すると、締め体15が同方向に変位し、これによ
り締め体15の円錐面15hがコレット16の円錐面1
6tを強圧し、コレット16が矢印C1方向に変位し、
これによりコレット16がブランク7の中央孔の内壁面
71を矢印C1方向に付勢し、以て第1ブランク保持部
11にブランクが保持される。
【0038】第2ブランク保持部12は、軸先端に形成
された圧入孔18と、軸先端に図略のボルトで保持され
たリング状の押圧体19とを備えている。圧入孔18に
は、若干のテーパをもつ案内壁面18kが形成されてい
る。そして、ブランク7を保持するために、第1ブラン
ク保持部11と第2ブランク保持部12とが軸長方向に
おいて相対的に接近すると、図16に示す様に第2ブラ
ンク保持部12の第2保持軸12aの圧入孔18が締め
体15に圧入される。すると、締め体15の半径方向に
おける変位が拘束される。よってコレット16がブラン
ク7を拘束する力が高剛性化し、第1ブランク保持部1
1と第2ブランク保持部12とでブランク7が強固に保
持される。従って第1ブランク保持部11及び第2ブラ
ンク保持部12で保持されたブランク7は、押込方向つ
まり矢印X1、X2方向において実質的に浮動できず、
固定式とも呼ばれる非浮動式とされている。
【0039】(本装置における特性値)上記した構成が
採用されている本実施例に係る装置によれば、特性値は
次の様に設定されている。 ○ブランク保持剛性 本実施例によればブランク保持部1によるブランク保持
剛性は、押込方向つまり矢印X1方向において0.1m
m/tonfよりも高剛性に設定されている。具体的に
は0.01〜0.085mm/tonf、あるいは、
0.07〜0.08mm/tonfに設定できる。
【0040】ブランク保持部1によるブランク保持剛性
は次の様に定義される。図16においてアンバランス力
ΔW’によって、第1保持軸11a及び第2保持軸12
aが仮想線で示す様に撓んで、押込方向つまり矢印X
1、X2方向においてブランク7の変位ΔBS が生じた
とする。なお理解容易のため、仮想線による撓みは誇張
して示されている。このときブランク保持剛性をEB
すると、EB は次の式で規定される。
【0041】 EB ={ΔBS (mm)/ΔW’(tonf)} 上記した様にブランク保持剛性EB を0.1mm/to
nfよりも高剛性化するには、コレット16の外壁面と
ブランク7の中央孔の内壁面71との間のがたが極微小
あるいは零であること、第1ブランク保持部11の第1
保持軸11a、第2ブランク保持部12の第2保持軸1
2aの押込方向(矢印X1、X2方向)における剛性が
高いことなどが必要である。これらは、第1保持軸11
aや第2保持軸12aの大径化、第1ハウジング36や
第2ハウジング46の厚肉化、剛性を高める補強リブの
増設、更には剛性に富む材料を母材として選択すること
や、ハウジングとベッドとの間の摺動面のガタを油圧ロ
ック機構でゼロにすることで達成できる。
【0042】○押込同期精度 第1ローラダイス32及び第2ローラダイス42の押込
同期精度は、第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42を同期させてブランク7に押し込むときに、双方
の押込量の転造中における平均偏差を意味する。本実施
例によれば、転造中において、押込方向つまり矢印X1
方向における第1ローラダイス32及び第2ローラダイ
ス42の押込同期精度ΔLは、0.03mmよりも高い
同期精度に設定されている。具体的には0.005〜
0.03mmに設定されている。本実施例によれば、第
1ローラダイス32や第2ローラダイス42の押込同期
精度ばかりでなく、第1仕上ローラダイス33及び第2
仕上ローラダイス43についても、同様な範囲とされて
いる。
【0043】押込同期精度ΔLは次の様に把握される。
即ち、図15においてブランク7に触れる第1ローラダ
イス32の先端とブランク保持部1の中心軸線との間の
距離をLLS(mm)とし、ブランク7に触れる第2ロー
ラダイス42の先端とブランク保持部1の中心軸線との
間の距離をLRS(mm)とする。下添字の『S』はロー
ラダイスの先端を意味する。
【0044】このときある時刻における瞬間値としての
押込同期精度をΔL’とすると、ΔL’はその時刻にお
ける第1ローラダイス32の押込量と第2ローラダイス
42の押込量との差の絶対値、つまりΔL’=|LLS
RS|で示される。前述した様にΔL’は瞬間値であ
り、転造開始時から転造終了までの間に変動するため、
その瞬間値ΔL’の平均値を、本発明に係る押込同期精
度ΔLと規定する。
【0045】なお、前記したΔL’は、無負荷時におけ
るローラ押込装置3の本来の送り同期精度と、転造中に
おけるローラ押込装置3のたわみ量とに影響を受ける。
本実施例の様な高精度の押込同期精度ΔLを得るには、
油圧を利用した油圧押込方式では不充分と考えられる。
送り精度が充分ではないからである。図14に示した様
に精密なボール螺子軸37、47を用いるボール螺子方
式を採用すると共に、サーボモータであるモータ24、
25でボール螺子軸37、47を同期作動制御するサー
ボ制御方式との組合わせにより、第1ローラダイス32
や第2ローラダイス42を押込方向に送る送り精度を高
めること、さらには次に述べる様にローラ押込装置3の
剛性を高剛性化することにより、前記した高精度の押込
同期精度を達成できる。
【0046】○ローラ押込装置3の剛性 本実施例によれば、ローラ押込装置3の剛性は、0.0
3mm/tonfよりも高剛性に設定されている。具体
的には0.033〜0.01mm/tonfに設定され
ている。ローラ押込装置3における剛性は次の様に定義
される。図17において無負荷時においてブランク保持
部1の中心軸線からローラダイス42の先端までの距離
をLRSO (mm)とする。また荷重F(tonf)が作
用したときにおいてブランク保持部1の中心軸線からロ
ーラダイス42の先端までの距離をLRSK (mm)とす
る。ここでローラ押込装置3の剛性をER で示すと、E
R(mm/tonf)={(LRSK −LRSO )/F}の
式で表される。なお図17において理解容易のため、仮
想線による撓みは誇張して示されている。
【0047】○転造中のダイス位相差 本実施例によれば、転造中において、第1ローラダイス
32、第2ローラダイス42のダイス位相差は、第1ロ
ーラダイス32の1回転あたり、第2ローラダイス42
の回転角の偏差(=転造中における平均偏差)が0.1
°以内に収まる様に、制御系により制御される。望まし
くは0.03°以内が良い。これは、制御系によりサー
ボモータであるダイス回転用モータ5を制御すること、
前記した位相合せ機構55xの調整、高精度の等速ユニ
バーサルジョイント53、56や両駆動軸のバックラッ
シュ除去機構(図示せず)の採用などにより達成でき
る。
【0048】即ち、転動歯車の歯数が奇数のときを例に
とってダイス位相差を説明すると、図18に示す様に第
1ローラダイス32の中心軸線をOL とし、第2ローラ
ダイス42の中心軸線をOR とし、両者を結ぶOL −O
R 線を規定する。転造中において第1ローラダイス32
の加工歯の1個の歯溝中心32tと相手方である第2ロ
ーラダイス42の1個の加工歯の中心42rとの双方
が、転造中において常にOL −OR 線上に位置すると
き、ダイス位相差は0°とされる。
【0049】ここで転造中のダイス位相差は、以下述べ
る転造前における第1ローラダイス32と第2ローラダ
イス42との初期位相差Δθと、回転系の速度むらΔθ
m との合計値に影響を受ける。転造前において、第1ロ
ーラダイス32の歯溝中心32tがOL −OR 線上にあ
るものの、第2ローラダイス42の加工歯の中心42r
がOL −OR 線上から角度Δθずれているとき、その角
度Δθは第1ローラダイス32と第2ローラダイス42
との初期位相差とされる。
【0050】また第1ローラダイス32が回転角θL
ん回転したとき、第2ローラダイス42の回転角θR
理想的にはθR =θL であるものの、回転系の速度むら
等の影響を受けて微視的レベルではθR =θL とは必ず
しもならない。一般的にはθ R =θL +Δθm ’とな
る。Δθ’m は回転系の速度むらを意味する。このΔ
θ’m はある時刻における瞬間値であり、回転中におい
て多少変動するため、転造開始から転造終了までの間に
おける平均値をΔθm とする。
【0051】なお転造歯車の歯数が偶数個のときには、
第1ローラダイス32の加工歯の歯溝と第2ローラダイ
ス42の加工歯の歯溝とが対向する配置とし、第1ロー
ラダイス32の1個の歯溝の歯溝中心と第2ローラダイ
ス42の1個の歯溝の歯溝中心との双方がOL −OR
上に位置するとき、ダイス位相差は0°とされる。 (実施例に係る転造方法)まず、図14において第1ブ
ランク保持部11にブランク7をチャッキングして保持
する。次に第2モータ22を駆動して、ブランク7を矢
印Y1方向に搬送して高周波加熱コイル28内に配置す
ると共に、第1モータ21を駆動させてブランク7をそ
の周方向(図15の矢印E1方向)に回転させる。そし
てブランク7を回転させながら、ブランク7の外周部を
高周波加熱コイル28で誘導加熱する。900℃以上の
温度に誘導加熱する領域は、ブランク7の外周面から歯
丈の約1.3倍程度の深さとする。加熱時間は数秒〜3
0秒間程度である。
【0052】ブランク7の外周部が所定温度域(900
°以上)に誘導加熱されたら、加熱終了から転造開始ま
での時間は5秒以内とする。ブランク7の内部への伝熱
を抑制してブランクの中央域の温度上昇を軽減し、ブラ
ンク7における温度分布を良好にするためである。加熱
が終了したら、第2モータ22によりボール螺子軸24
rを作動させブランク7を更に矢印Y1方向に搬送し、
ブランク7を加工位置R1に配置する。このとき第2ブ
ランク保持部12を矢印Y3方向に移動させて第2ブラ
ンク保持部12と第1ブランク保持部11との双方によ
り、図16に示す形態でブランク7を挟持して圧着す
る。圧着力は、第2ブランク保持部12を押圧する油圧
シリンダ29により数tonfに確保される。
【0053】この状態では第3モータ23の駆動力でブ
ランク7はこれの周方向に回転される。このとき第1モ
ータ21の駆動はオフとする。よってブランク7は第3
モータ23のみで回転される。また第1ローラダイス3
2及び第2ローラダイス42を等速で同期回転させてお
く。そして、制御系による押込同期指令信号により、第
1ローラダイス32を矢印X1方向に移動してブランク
7の外周部に押し込むと共に、第2ローラダイス42を
矢印X1方向に移動してブランク7の外周部に互いに同
期させて押し込む(押込速度6mm/sec)。これに
よりブランク7の外周部には歯部の盛り上がりが生じ、
続いてブランク7が7〜20回転するまでサイジングを
行い、適数個の歯部が900〜600℃の温度域におい
て熱間創成転造により創成される。その後、制御系から
の離間同期指令信号により第1ローラダイス32及び第
2ローラダイス42を矢印X2方向に同期させて移動さ
せてブランク7から離脱させる。
【0054】この様にして熱間創成転造が終了したら、
第2モータ22及びシリンダ29によりブランク7を更
に矢印Y1方向に搬送させ、ブランク7を仕上加工位置
R2に配置する。この状態で、制御系からの押込同期指
令信号により、回転する第1仕上ローラダイス33を矢
印X1方向に移動してブランク7に押し込むと共に、回
転する第2仕上ローラダイス43を矢印X1方向に移動
してブランク7に互いに同期させて押し込む。これによ
りブランク7の歯部が温間領域(温間仕上転造の開始温
度600℃〜終了温度400°C)で仕上転造される。
その後、第1仕上ローラダイス33及び第2仕上ローラ
ダイス43を矢印X2方向に移動させてブランク7から
離脱させる。
【0055】本実施例によれば第1ローラダイス32と
第2ローラダイス42との押込同期精度が高いので、図
15に示す様にブランク7の中心軸線と第1ローラダイ
ス32の中心軸線との間の距離をLL とし、ブランク7
の中心軸線と第2ローラダイス42の中心軸線との間の
距離をLR とすると、熱間創成転造の際に、LL とL R
とは高精度で合致している。従って転造した歯車におけ
る歯溝の振れを低減でき、転造歯車の一層の高精度化に
有利である。
【0056】更に図15から理解できる様に、転造加工
を終えた第1ローラダイス32に対面する様に、液状の
潤滑剤を噴射する第1噴射装置76が装備され、転造加
工を終えた第2ローラダイス42に対面する様に、黒鉛
粉末が含まれた液状の潤滑剤を噴射する第2噴射装置7
7が装備されている。つまり転造位置から90°離れた
位置に第1噴射装置76及び第2噴射装置77はそれぞ
れ装備されている。
【0057】そのため転造の際において、潤滑剤の塗布
タイミングの均一化、塗布時間の均一化が図られ、更に
第1ローラダイス32への潤滑剤塗布量と第2ローラダ
イス42への潤滑剤塗布量との均一化が図られている。
このためブランク7の潤滑性や温度分布の均一化や適正
化に有利であり、この意味においても高精度の転造に有
利である。
【0058】さて図19は第1ローラ押込装置31を示
す。図19に示す様に第1ローラ押込装置31におい
て、第1ハウジング36に回転可能に保持された第1連
結軸34にはキー溝34hがこれの軸長方向に形成され
ている。更に第1ローラダイス32の取付孔の内周部に
相手キー溝32i、第1仕上ローラダイス33の取付孔
の内周部に相手キー溝33iがそれぞれ形成されてい
る。そして相手キー溝32i、33i、38iと第1連
結軸34のキー溝34hとにキー34mを係合し、これ
により周方向に対して一体化している。
【0059】この結果図20から理解できる様に、鉛直
線PLにローラダイス32の加工歯32cの中心を合わ
せたときに、他の加工歯32cは周方向において角度θ
1づつの間隔で配置されており、同様に、鉛直線PLに
仕上ローラダイス33の加工歯33cの中心を合わせた
ときに、他の加工歯33cは周方向において角度θ1づ
つの間隔で配置されている。換言すれば、ローラダイス
32の周方向における加工歯32cの位相に、仕上ロー
ラダイス33の周方向における加工歯33cの位相を合
致させている。従って前記したキー及びキー溝は加工歯
位相合致手段として機能する。仕上ローラダイス33、
43の歯数はローラダイス32、42の歯数と同様であ
る。なお図20は加工歯32c、33cの一部のみ図示
している。
【0060】第2ローラ押込装置41についても同様で
あり、前記したキーとキー溝により、図20から理解で
きる様に第2ローラダイス42の周方向における加工歯
42cの位相に、第2仕上ローラダイス43の周方向に
おける加工歯43cの位相を合致させている。 (タイミングチャート)本実施例装置で転造する形態の
タイミングチャートの一例を図21に示す。図の横軸は
熱間創成転造の開始時刻を『0』とし、熱間創成転造の
開始からの時間経過を示す。図21の縦軸の下部は、前
記したブランク7の目標回転数をNB としたときにおけ
るブランク回転の進み遅れを示す。図21の縦軸の上部
は、伝達トルク可変クラッチ26による伝達馬力の割合
を示す。この割合は第3モータ23の駆動力を第2ブラ
ンク保持部12へ伝達する割合を意味する。
【0061】時刻a’から押込方向へのローラダイス3
2、42の送りが開始される。時刻a’直後の時刻aか
らブランク7に対して熱間創成転造が開始され、時刻e
まで行われる。なお時刻eから、転造歯車に対してロー
ラダイス32、42が矢印X2方向に離間する。時刻
e’の直後から、ブランク7に対する仕上ローラダイス
33、43の押込方向(矢印X1方向)への送りが開始
される。そして時刻fにおいて、前記した転造歯車に対
して仕上ローラダイス33、43の加工歯33c、43
cの噛み込みが開始される。
【0062】本実施例によればブランク7の目標回転数
B は、前述の様にローラダイス42(32)の回転数
をNR とし、ローラダイス42(32)の歯数をZRH
し、ブランク7で形成される転造歯車の歯数をZB とす
ると、NB =NR ×〔ZRH/ZB 〕となる。なお仕上ロ
ーラダイス33、43の歯数はローラダイス32、42
の歯数と同様であり、ZRHである。
【0063】図21から理解できる様に、特定の時期を
除いて、ブランク7は基本的には目標回転数NB で回転
し、目標回転数NB に対して進み・遅れがない様に、噛
み込み制御手段として機能する制御系で第2ブランク保
持部12の回転は制御される。またローラダイス32、
42、33、43は、回転数NR で回転する様に制御系
で制御される。
【0064】しかしながら時刻bから時刻cにかけて示
す様に、熱間創成転造の進行につれてブランク7の回転
数は次第に増加する(例えば、目標回転数NB に対して
+0.3%増加する)。その理由は、転造歯車の歯部の
創成につれて、その歯部とローラダイス32、42の加
工歯32c、42cとの噛合係合性が高まり、ローラダ
イス32、42の回転駆動力の影響を転造歯車が受けて
増速されるからである。
【0065】そのためこの形態では、ブランク7つまり
転造歯車の回転数が目標回転数NBに戻るまでの間、す
なわち図21のΔT1に示す様に制御系が時刻b〜時刻
dにかけて伝達トルク可変クラッチ26を調整して伝達
馬力の割合を50%未満に低下させ、第3モータ23か
らの駆動力の伝達を低下させる。サイジングが入ってほ
ぼ定常な状態となる時刻dにおいては、ブランク7の回
転数は目標回転数NBに戻っている。
【0066】更にこの形態によれば、熱間創成転造が終
了してローラダイス32、42が転造歯車から離間開始
する時刻eにおいては、制御系により伝達トルク可変ク
ラッチ26が調整されて伝達馬力が100%に復帰して
おり、ブランク7つまり転造歯車の回転数は目標回転数
B に維持される。また時刻f、つまり転造歯車に対し
て仕上ローラダイス33、43の噛み込みが開始される
時刻fにおいても、転造歯車の回転数が目標回転数NB
に維持されている。しかも前述した様に第1ローラダイ
ス32の加工歯32cと第1仕上ローラダイス33の加
工歯33cとの周方向における位相は、合致している。
同様に、第2ローラダイス42の加工歯42cと第2仕
上ローラダイス43の加工歯43cとの周方向における
位相は、合致している。更にローラダイス32、33、
42、43は一定回転数NR で回転する様に制御系で制
御されている。
【0067】上記した構成が採用されている本実施例に
よれば、温間仕上転造の開始にあたり、熱間創成転造の
終了直後における転造歯車の歯部78cと加工歯との位
相関係が変化せぬ様に維持でき、転造歯車の歯部78c
へ仕上ローラダイス33、43の加工歯33c、43c
を押し込んで噛み込ませることは、良好に行われる。
【0068】
【発明の効果】各請求項の方法によれば、熱間転造後に
温間仕上転造を実行するので、矯正効果が確保され、転
造歯車の精度を確保できる。そのため転造のままで高精
度歯車を得るのに有利である。請求項の方法によれ
ば、熱間転造及び温間仕上転造の温度が適切である。特
に温間仕上転造における開始温度が適切である。そのた
め、温間仕上転造における矯正効果を確保でき、転造歯
車の精度の向上に有利である。
【0069】請求項3の方法によれば、熱間創成転造後
に温間仕上転造を連続的に行い得るため、熱間創成転造
した転造歯車の歯部付近を適温に維持でき、熱間創成転
造で形成した転造歯車の残熱を利用して、温間仕上転造
を効果的に行い得る。更に熱間創成転造した転造歯車の
チャッキングを外すことなく、連続的に温間仕上転造を
実行できるので、再チャッキングに伴う転造歯車の芯ず
れを防止でき、この意味においても精度向上に貢献でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一の転造形態におけるブランクの温度と時間と
の関係を模式的に示すグラフである。
【図2】他の転造形態におけるブランクの温度と時間と
の関係を模式的に示すグラフである。
【図3】温度が不適切な場合における生じる欠陥を示す
構成図である。
【図4】転造開始温度とダイス寿命との関係を示すグラ
フである。
【図5】ブランクの表面温度と転造歯車の酸化スケール
の厚さとの関係を示すグラフである。
【図6】ローラダイスの噛み合い状態と仕上ローラダイ
スの噛み合い状とを示す構成図である。
【図7】歯形誤差向上代及び歯溝の振れの向上代、累積
ピッチ誤差向上代と仕上転造開始温度との関係を示すグ
ラフである。
【図8】温間仕上転造前における歯形のプロフィールを
示す構成図である。
【図9】温間仕上転造前における歯すじのプロフィール
を示す構成図である。
【図10】温間仕上転造後における歯形のプロフィール
を示す構成図である。
【図11】温間仕上転造後における歯すじのプロフィー
ルを示す構成図である。
【図12】温間仕上転造前における歯溝の振れ、累積ピ
ッチ誤差(R)(L)を示す構成図である。
【図13】温間仕上転造後における歯溝の振れ、累積ピ
ッチ誤差(R)(L)を示す構成図である。
【図14】装置全体を概略して示す平面図である。
【図15】装置の要部の正面図である。
【図16】ブランク保持部の内部構造を示す断面図であ
る。
【図17】ローラ押込装置の剛性を説明するための構成
図である。
【図18】ダイス位相差を説明するための構成図であ
る。
【図19】転造方法におけるタイミングチャートであ
る。
【図20】ローラダイスの加工歯と仕上ローラダイスの
加工歯とが周方向において合致している形態を示す構成
図である。
【図21】実施例に係る転造方法におけるタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
図中、1はブランク保持部、11は第1ブランク保持
部、12は第1ブランク保持部、3はローラ押込装置、
31は第1ローラ押込装置、32は第1ローラダイス、
41は第2ローラ押込装置、42は第2ローラダイス、
7はブランクを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 康之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 利秋 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 澤村 政敏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 団野 敦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 平9−66332(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21H 5/00 - 5/04 B21H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状をなす鉄系の材質からなる被加工物
    の外周部を高温領域に加熱する加熱工程と、 ローラダイスを用いて、加熱された該被加工物の外周部
    を熱間創成転造して該被加工物の外周部に歯部を創成し
    転造歯車を得る熱間創成転造工程と、 仕上ローラダイスを用いて、該転造歯車の歯部を温間仕
    上転造する温間仕上転造工程とを順に実施する高精度歯
    車転造方法であり、 加熱工程において、該被加工物の外周部のうち、該転造
    歯車の歯部の歯丈の1〜2倍の深さ領域を900〜11
    50℃に加熱し、加熱終了から転造開始までの時間を5
    秒以内とし、 熱間創成転造工程における開始温度T 1 :850〜11
    00℃、終了温度T 2 :500〜700℃に設定し、 温間仕上転造工程における開始温度T 3 :400〜70
    0℃、終了温度T 4 :200〜650℃に設定している
    ことを特徴とする高精度歯車転造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、ローラダイスと仕上ロ
    ーラダイスとを同軸上にかつ直列的に配置したローラ押
    込装置を用い、 該ローラ押込装置は、モータと該モータで作動されるボ
    ール螺子軸とをもち、該モータの駆動に伴い該ボール螺
    子軸がこれの周方向に回転しローラダイスと仕上ローラ
    ダイスとを被加工物に対して押し込み可能とすることを
    特徴とする高精度歯車転造方法。
  3. 【請求項3】ローラダイスと仕上ローラダイスとを同軸
    上にかつ直列的に配置したローラ押込装置を用い、 転造歯車の温度を常温領域に降温させることなく、該熱
    間創成転造工程の直後に温間仕上転造を連続的に行うこ
    とを特徴とする請求項2に記載の高精度歯車転造方法。
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