JP6859225B2 - 焼結歯車の製造方法 - Google Patents

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本発明は、焼結歯車の製造方法に関する。
従来、このような分野の技術として、特開2006−523775号公報がある。この公報には、歯車用素材を転造加工する転造工程を含む製造技術が開示されている。金属粉末を金型で圧縮成形し焼結することにより精製する焼結歯車は、強度の高さが要求される場合がある。焼結歯車の強度を上げる方法として、転造加工により歯形部を緻密化することが挙げられる。
特開2006−523775号公報
しかしながら、転造工程を用いる焼結歯車の製造技術において、転造量を増やすことによって強度上昇効果を見込むことができるが、その背反として、歯形内部の割れや、歯底部のまくれ込み傷などの欠陥が発生しやすくなるという問題がある。具体的には、転造量を増やすと、歯先方向に素材が押し流されて伸ばされる量が増加し、材料が伸びきれずに破断して割れが発生することや、歯面および歯元付近から歯底に向けて流れる素材量が増えることで、歯底に覆い被さるようになることにより、歯底の割れや、まくれ込み傷が発生することがある。
本発明は、素材の割れや、まくれ込み傷の発生などの欠陥を改善しつつ、強度を向上させた焼結歯車の製造方法を提供するものである。
本発明にかかる焼結歯車の製造方法は、歯車用素材を転造加工する転造工程を含み、前記転造工程の前に、前記歯車用素材の歯底部に所定の転造用肉厚を持たせた状態で、前記歯底部を転造する事前転造工程を備える。
これにより、あらかじめ第1の転造型を用いて歯車用素材の歯元付近を転造しておくことで、転造工程において歯底に流れる素材量を低減することができる。
これにより、素材の割れや、まくれこみ傷の発生を抑制しつつ、強度を向上させた焼結歯車を提供することができる。
事前転造工程に用いる転造装置の概略図である。 転造工程に用いる転造装置の概略図である。 転造素材の歯部を示す図である。 第1の転造型の歯部の形状の一例を示す図である。 事前転造工程と転造工程における転造素材の転造量と転造箇所を示す図である。 第2の転造型を用いた転造素材の転造の一例を示す図である。 歯先の伸び量と割れの発生の関係を示す図である。 まくれ込み傷の一例を示す図である。 転造素材の伸びによる割れの発生の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、転造装置1は、一対の転造型11と、転造機12と、を備える。なお転造装置1には、一対の転造型11の間に転造素材13がセットされており、事前転造工程と転造工程の2つの工程によって、転造素材13の加工が実行される。
転造型11はそれぞれ厚みを有する円盤状であって、その外周部には、周方向に沿って連続する複数の凹凸状の歯部が形成されている。一対の転造型11は、転造機12から与えられた動力により、それぞれ軸周りの回転動作を行う。ここで、一対の転造型11は、軸方向が略平行となるように配置されている。また一対の転造型11は、転造素材13を間に挟んだ状態で、転造型11間の距離が狭まるように動作し、転造型11の歯部が転造素材13を押圧しながら軸周りの回転動作を行うことにより、転造素材13の加工を行う。なお、一対の転造型11の軸方向と、転造装置1にセットした略円筒状の転造素材13の軸方向は、略平行である。
図3に示すように、転造素材13の歯部13aにおける歯先13bと歯底13eの間において、歯先13bに近い中間箇所を歯面13c、歯底13eに近い中間箇所を歯元(歯元部)13dとして説明する。また、転造型11の歯先、歯面、歯元、歯底についても同様であり、後述する第1の転造型11Aの歯部21aの歯先21b、歯面21c、歯元21d、歯底21eとし(図5参照)、第2の転造型11Bの歯部22aの歯先22b、歯面22c、歯元22d、歯底22e(図6(a)参照)とする。
ここで一対の転造型11は、転造装置1において、事前転造工程に使用する第1の転造型11Aと、転造後工程に使用する第2の転造型11Bとを着脱により切り替えて使用する。図1は転造装置1に第1の転造型11Aをセットした状態であり、図2は転造装置1に第2の転造型11Bをセットした状態である。図4(a)に示すように、第1の転造型11Aは、事前転造工程において転造素材13の歯元13dを加工するために用いられる。また図4(b)に示すように、第2の転造型11Bは、転造工程において転造素材13の歯部13aの歯先13b、歯面13c、歯元13dを加工するために用いられる。
例えば、第1の転造型11Aと第2の転造型11Bの歯部の歯数は同一のものが使用される。また例えば、第1の転造型11Aと、第2の転造型11Bのそれぞれの歯部を比較すると、第2の転造型11Bの歯元から歯面を形成している箇所の勾配が大きく形成されており、第2の転造型11Bの歯先が、第1の転造型11Aより小さくなるように形成されている。すなわち図5に示すように、第1の転造型11Aの歯部21aの形状は、転造素材13と第1の転造型11Aを近づけるように動作させた場合に、第1の転造型11Aの歯面21cが転造素材13の歯元13dにのみ当接する形状である。
一方、第2の転造型11Bの歯部22aの形状は、転造素材13に第2の転造型11Bが接近する方向に動作させたときに、歯面22cから歯元22dまでの部位が、転造素材13の歯元13dから歯面13cに当接する形状である。例えば、第2の転造型11Bの歯部22aの歯底22eから歯先22bまでの歯の長さは、転造工程前における転造素材13の歯底13eから歯先13bまでの長さより短い。また、第2の転造型11Bの歯部は、転造工程において転造素材13が加工され歯底13eから歯先13bまでの長さが伸びた際に、転造素材13の歯先13bが第2の転造型11Bの歯底22eに接触する長さで形成されている。
転造機12は、転造型11を動作させるための動力を発生させる。すなわち、転造機12は、夫々の転造型11の間が狭まるように動作させるとともに、夫々の転造型11を軸周りで回転させる。なお転造機12は、転造型11の夫々について、軸周りにおける回転方向が同一の方向となるように動作させる。例えば図1においてA視した場合に、転造型11は、どちらも半時計まわりで回動する。なお、転造機12は、A視において、転造素材13が時計まわりで回動するように動作させる。
転造素材(歯車用素材)13は、例えば略円柱状である。転造素材13の軸方向における中央付近おける径の長さは、軸方向における両端部の径の長さより長くなるように形成されている。以下では、中央部付近の径の長さが長い箇所を加工部13Aとし、加工部13Aを挟み込むように配置される径が短い箇所を軸部13Bとする。加工部13Aは、転造型11A,11Bによる転造により、周方向に沿って連続する複数の凹凸状を有する歯部13aが形成される。すなわち図3に示すように、事前転造工程では転造素材13の歯部13aが転造型11Aの歯部21aに噛み合わされる状態となり、転造型11Aが回動しながら転造素材13を挟むような状態で押圧することで、歯部13aの加工が実行される。また転造工程では、転造素材13の歯部13aが転造型11Bの歯部22aに噛み合わされる状態となり、転造型11Bが回動しながら転造素材13を挟むような状態で押圧することで、歯部13aの加工が実行される。
次に、事前転造工程と転造工程の2工程からなる転造素材13の転造方法を用いた、焼結歯車の製造方法について説明する。
事前転造工程では、図1に示すように、転造装置1において第1の転造型11Aを用いることにより、転造素材13の歯元13dの加工を行う。
転造装置1に一対の第1の転造型11Aをセットするとともに、一対の第1の転造型11Aに挟まれるように転造素材13を配置する。
転造機12は、第1の転造型11Aをそれぞれの軸周りで回転させながら、転造素材13に接近させる。
第1の転造型11Aの歯部21aが、転造素材13の歯部13aに当接する。このとき、第1の転造型11Aの歯面21cが、転造素材13の歯元13dに当接し、その他の部分は当接せず、歯元13dの転造が実行される。なお、この歯元13dの転造では、歯元13dの近傍を含んで加工しても良い。これにより転造素材13の歯元13dは、転造用肉厚となるように加工された状態となる。
第1の転造型11Aによる転造素材13の転造が終了したら、転造素材13から第1の転造型11Aを離間する。
次に、転造工程について説明する。転造工程では、図2に示すように、転造装置1において第2の転造型11Bを用いることにより、転造素材13の歯先13b、歯面13cおよび歯元13dの加工を行う。
まず、転造装置1から一対の第1の転造型11Aを外し、一対の第2の転造型11Bを装着する。
転造機12は、第2の転造型11Bをそれぞれの軸周りで回転させながら、転造素材13に接近させる。
図6(a)に示すように、第2の転造型11Bの歯部22aが、転造素材13の歯部に当接する。このとき、第2の転造型11Bの歯元22dから歯面22cにかけて、転造素材13の歯面13cから歯元13dに当接する。これにより、転造素材13の歯面13cは歯元21dに押圧され、材料が歯先13bに流れる。
ここで図6(b)に示すように、第2の転造型11Bの歯部22aは、転造素材13の歯先13bが伸びた際に、歯先13bが第2の転造型11Bの歯底22eに接触するような長さで形成されており、歯先13bが第2の転造型11Bの歯底に接触する。
その後、図6(c)に示すように、転造素材13の歯先13bが第2の転造型11Bの歯部の歯底に接触した状態のまま、狙いの位置まで押し込まれた状態になり、歯先13bが押圧されるとともに、歯面13c、歯元13dの転造が行われる。なおこの際、歯底13eには転造によって素材が流れる。
ここで、転造素材13の歯面13cの転造量が増えると歯先13bの伸びが増えるが、伸び量が増えすぎた場合に割れが発生する。例えば図7に示すように、転造素材13の歯先13bの伸び量が0.23mmを超えると割れが発生することをあらかじめ調査しておき、第2の転造型11Bには、転造素材13の歯先13bの伸び量が0.23mmを超える前に、歯先13bが転造型の歯底22eに当接するものを利用する。
このように、第1の転造型11Aを用いて転造素材13の歯元13d付近を先に転造しておくことで、第2の転造型11Bを用いて歯面から歯元を転造する際に流れる素材量を減少させることができる。事前転造工程を実行してから転造工程を行った場合、事前転造工程を行わずに転造工程を行った場合に比べて、歯底13eに覆い被さるように流れる素材量が減少するため、図8に示すような歯底の割れや、まくれ込み傷の生成が抑制される。その結果、転造後の製品の強度を向上させることができる。
また転造工程において、転造素材13の歯先13bの伸び量を考慮して、第2の転造型11Bとして歯底から歯先まで適切な長さを有するものを用いることにより、歯先13bを押圧した状態で転造を行い、図9(a)〜図9(c)に示すような転造素材13の伸びに起因する割れの発生を回避することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、転造機12に用いる転造型11として、第1の転造型11Aと、第2の転造型11Bを着脱することで、事前転造工程で第1の転造型11Aを用い、転造工程に第2の転造型11Bを用いるものとして説明したが、例えば2つの転造装置を用意し、一方の転造装置では第1の転造型11Aを用いて事前転造工程を行い、他方の転造装置では第2の転造型を用いて転造工程を行うものとしてもよい。
1 転造装置
11A 第1の転造型
11B 第2の転造型
12 転造機
13 転造素材
13A 加工部
13B 軸部

Claims (1)

  1. 歯車用素材を転造加工する転造工程を含み、
    前記転造工程の前に、前記歯車用素材の歯元部が所定の転造用肉厚となるように、転造型の歯面を前記歯元部のみに当接させ、前記歯元部を転造する事前転造工程を実行する
    焼結歯車の製造方法。
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