JP3436622B2 - 転造装置 - Google Patents

転造装置

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JP3436622B2
JP3436622B2 JP27932895A JP27932895A JP3436622B2 JP 3436622 B2 JP3436622 B2 JP 3436622B2 JP 27932895 A JP27932895 A JP 27932895A JP 27932895 A JP27932895 A JP 27932895A JP 3436622 B2 JP3436622 B2 JP 3436622B2
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準 船津
利秋 田中
政敏 澤村
敦 団野
義宏 北村
彰徳 藤縄
靖彦 若森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯車多段転造装置等
の転造装置に関する。本発明は、例えば歯部を備えたフ
ライホィール、駆動系の歯車の製造に適用できる。
【0002】
【従来の技術】歯車は、円盤状の素材をホブ切削、シェ
ービング仕上を経て製造するのが一般的である。しかし
この技術では、歯車の外径や歯幅が大きくなると、生産
能率が悪化し、コストアップの要因となる。そこで産業
界では、歯車の歯部を転造で創成する技術が開発されて
いる。これによれば転造加工に伴い、被加工物の外周部
に歯部が創成される。この転造によれば、ホブ切削・シ
ェービング仕上方式に比較して、コスト低減に有利であ
る。
【0003】この様な転造装置は、被加工物を挟装する
様に第1ローラダイスと第2ローラダイスとを互いに接
近させて、被加工物を第1ローラダイス、第2ローラダ
イスで転造するものである。この種の転造装置として、
特開平5−261602号公報に開示されている様に、
被加工物の主軸部の回転角度を検出するロータリエンコ
ーダを設け、ロータリエンコーダからの信号に基づき被
加工物とローラダイスとが同期する様にローラダイスの
回転を制御する回転駆動部が設けられている。
【0004】更に転造装置においては、駆動源の動力を
ローラダイスに伝達する伝達系に、部品連結等のために
等速ジョイントが採用されていることがある。等速ジョ
イントは、ジョイント角が変動しても等角速度で回転を
伝達するジョイントであり、ジョイント角の変動に起因
する不具合を抑え得る利点がある。この様な等速ジョイ
ントが採用されている転造装置において、等速ジョイン
トに予備トルクを与えて、等速ジョイントの微小隙間で
あるバックラッシを消失化させたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した特開
平5−261602号公報に係る技術によれば、被加工
物の主軸部の回転角度を検出するロータリエンコーダか
らの信号に基づき被加工物とローラダイスとが同期する
様に制御するものであり、被加工物を転造する際のトル
クを直接制御するものではない。
【0006】また転造装置において、ローラダイスは剛
性が極めて高いため、ローラダイスのねじれは実質的に
ないか、事実上無視できると考えることができる。しか
しながら駆動源の動力をローラダイスに伝達する伝達系
に、部品連結等のために等速ジョイントが採用されてい
る転造装置によれば、等速ジョイントはローラダイス程
の高剛性をもたないため、ねじれを無視できず、これに
起因して第1ローラダイスと第2ローラダイスとの回転
同期性の向上には限界があり、これにより転造精度の低
下が誘発され易いことに本発明者は着目した。
【0007】更に、第1ローラダイスの伝達系に組み込
まれる第1等速ジョイントのトルク特性と、第2ローラ
ダイスの伝達系に組み込まれる第2等速ジョイントのト
ルク特性とを、微視的レベルにおいても完全に整合させ
るには限界があることに本発明者は着目した。等速ジョ
イントは、微視的レベルまでも完全に一致させたものを
製造することは、公差の関係上、部品精度上、困難であ
るためである。そのため、伝達系に等速ジョイントが介
在している場合には、転造精度の向上には限界がある。
【0008】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その課題は、等速ジョイントを採用した場合に
おける不具合を抑えるのに有利であり、被加工物の転造
精度を確保するのに有利な転造装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る転造装置
は、被加工物を挟装する様に互いに対面して被加工物を
転造する第1ローラダイスと第2ローラダイスとを備え
たローラ押込装置と、第1ローラダイスと第2ローラダ
イスとを回転させる駆動力を発生する駆動源と、駆動源
の駆動力を第1ローラダイスに伝達する第1伝達系と第
1伝達系に介在する第1等速ジョイントとを備えた第1
駆動軸と、駆動源の駆動力を第2ローラダイスに伝達す
る第2伝達系と第2伝達系に介在する第2等速ジョイン
トとを備えた第2駆動軸と、第1等速ジョイントに関す
るトルクを検出する第1トルク検出手段と、第2等速ジ
ョイントに関するトルクを検出する第2トルク検出手段
と、第1トルク検出手段による検出結果と第2トルク検
出手段による検出結果とを比較し、両者のトルクを等応
させることを目標とする制御を行うトルク制御手段とを
具備していることを特徴とするものである。請求項2に
係る転造装置は、被加工物を挟装する様に互いに対面し
て被加工物を転造する第1ローラダイスと第2ローラダ
イスとを備えたローラ押込装置と、第1ローラダイスと
該第2ローラダイスとを回転させる駆動力を発生する駆
動源と、駆動源の駆動力を第1ローラダイスに伝達する
第1伝達系と第1伝達系に介在する第1等速ジョイント
とを備えた第1駆動軸と、駆動源の駆動力を第2ローラ
ダイスに伝達する第2伝達系と第2伝達系に介在する第
2等速ジョイントとを備えた第2駆動軸と、第1等速ジ
ョイント及び第2等速ジョイントは、ねじり角度とトル
クとが比例しない初期領域と、ねじり角度とトルクとが
実質的に比例する安定領域とを示すトルク特性を備え、
第1等速ジョイント及び第2等速ジョイントが安定領域
となる様に摩擦摺動により初期トルクを第1等速ジョイ
ント及び第2等速ジョイントに付与する初期トルク付与
手段が装備されていることを特徴とするものである。
【0010】
【実施の形態】請求項1によれば、第1トルク検出手段
による検出結果と第2トルク検出手段による検出結果と
が比較され、両者のトルクを等応させることを目標とす
る制御が行われる。トルク検出手段としては、トルクに
伴うねじれ角を検出するトルクセンサを採用できる。
【0011】請求項2によれば、第1等速ジョイント及
び第2等速ジョイントが安定領域となる様に、初期トル
クが第1等速ジョイント及び第2等速ジョイントに付与
される。そのため安定領域で転造が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 実施例装置の全体構造 まず使用する装置を図1を参照して説明する。図1は装
置全体の平面図である。図2は装置の要部の正面図であ
る。図3は図1のW3−W3線に沿う矢視図である。
【0013】図1において、被加工物保持部としてのブ
ランク保持部1は、互いに対向する太径の第1保持軸1
1aを備えた第1ブランク保持部11と、太径の第2保
持軸12aを備えた第2ブランク保持部12とで構成さ
れている。被加工物であるブランクを回転するブランク
回転手段として機能する第1モータ21が駆動すると、
第1ブランク保持部11はこれの周方向(図2における
矢印E1方向)に回転される。
【0014】更に第1ブランク保持部11を移動するた
めのブランク搬送用の第2モータ22が装備されてい
る。第2モータ22が回転すると、ボール螺子軸24r
がこれの周方向に回転し、第1ブランク保持部11ひい
ては第1ブランク保持部11に保持されているブランク
7が矢印Y1、Y2方向に搬送される。更に図1におい
てブランク回転手段として機能する第3モータ23が駆
動すると、伝達トルク可変クラッチ26(例えばパウダ
ークラッチ)を介して第2ブランク保持部12はこれの
周方向つまり第1ブランク保持部11の回転方向と同じ
方向に回転される。
【0015】また第2ブランク保持部12搬送用の油圧
シリンダ29が駆動すると、第2ブランク保持部12は
ボールスプライン26fにより第1ブランク保持部11
に向けて矢印Y3方向に移動され、第2ブランク保持部
12と第1ブランク保持部11とでブランク7を挟持し
て圧着できる。第1ブランク保持部11の近傍には、ブ
ランク7を誘導加熱するためのリング状をなす加熱手段
として機能する高周波加熱コイル28が配置されてい
る。高周波加熱コイル28によるブランクの加熱状況
は、放射温度計である温度センサ28cにより検出され
る。
【0016】ローラ押込装置3は、ブランク7の半径方
向においてブランク7を挟装する様に配置された対をな
す第1ローラ押込装置31と第2ローラ押込装置41と
で構成されている。第1ローラ押込装置31は、熱間加
工用の転造工具として機能する第1ローラダイス32
と、温間仕上加工用の仕上転造工具として機能する第1
仕上ローラダイス33と、第1ローラダイス32及び第
1仕上ローラダイス33を同軸的にかつ軸長方向に直列
に直結する第1連結軸34と、これらを回転可能に保持
する第1ハウジング36とを備えている。更に第1ロー
ラ押込装置31は、第4モータ24、第1ボール螺子軸
37を備えている。
【0017】図1において、同様に第2ローラ押込装置
41は、熱間加工用の転造工具として機能する第2ロー
ラダイス42と、温間仕上加工用の仕上転造工具として
機能する第2仕上ローラダイス43と、第2ローラダイ
ス42及び第2仕上ローラダイス43を同軸的にかつ軸
長方向に直列に直結する第2連結軸44と、これらを回
転可能に保持する第2ハウジング46とを備えている。
更に第2ローラ押込装置41は、第5モータ25、第2
ボール螺子軸47を備えている。
【0018】前記した第1ハウジング36は、ブランク
7に対して矢印X1方向に押込可能および矢印X2方向
に離間可能とされている。第2ハウジング46は、ブラ
ンク7に対して矢印X1方向に押込可能および矢印X2
方向に離間可能とされている。図1から理解できる様に
第1ハウジング36は平面『コ』の字形状をなしてお
り、互いに対向する2個の厚肉の第1対向壁部36a、
36bと、第1対向壁部36a、36b同士をつなぐ厚
肉の第1連設壁部36cとを備えている。
【0019】第2ハウジング46も同様に平面『コ』の
字形状をなしており、互いに対向する2個の厚肉の第2
対向壁部46a、46bと、第2対向壁部46a、46
b同士をつなぐ厚肉の第2連設壁部46cとを備えてい
る。図2から理解できる様に第1ハウジング36及び第
2ハウジング46はそれぞれ、これらを支持する基台3
aの案内部3bにそって矢印X1、X2方向に移動可能
に配置されている。
【0020】さて図1において第4モータ24が駆動す
ると、その駆動力は第1減速機24iで減速されて第1
ボール螺子軸37に伝達され、第1ボール螺子軸37が
これの周方向に回転し、これにより第1ハウジング36
が矢印X1方向に搬送され、ひいては第1ハウジング3
6に保持されている第1ローラダイス32及び第1仕上
ローラダイス33が同方向に搬送される。従って第4モ
ータ24、第1ボール螺子軸37は、第1ローラダイス
32及び第1仕上ローラダイス33をブランク7に押し
込む押込駆動手段として機能する。
【0021】同様に図1において第5モータ25が駆動
すると、その駆動力は第2減速機25iで減速されて第
2ボール螺子軸47に伝達され、第2ボール螺子軸47
がこれの周方向に回転し、これにより第2ハウジング4
6が矢印X1方向に搬送され、第2ローラダイス42及
び第2仕上ローラダイス43が同方向に搬送される。従
って第5モータ25、第2ボール螺子軸47は、第2ロ
ーラダイス42及び第2仕上ローラダイス43をブラン
ク7に押し込む押込駆動手段として機能する。
【0022】第1ハウジング36に作用する負荷荷重は
第1ロードセル36rで検知され、第1ハウジング36
の移動量は第1リニヤスケール36kで検知される。第
2ハウジング46に作用する負荷荷重は第2ロードセル
46rで検知され、第2ハウジング46の移動量は第2
リニヤスケール46kで検知される。また図1において
サーボモータである駆動源としてのダイス回転用モータ
5が駆動すると、減速用の歯車50、歯車51を介して
第1減速機52が作動し、更に第1駆動軸52e、第1
可変クラッチ52s、第1等速ジョイント53を介して
第1連結軸34、第1ローラダイス32、第1仕上ロー
ラダイス33が共に回転する。
【0023】更に図1から理解できる様に第1ダイス回
転用モータ5の駆動力は、位相合せ機構55x、第2減
速機55を経て、第2駆動軸55eに伝達され、更に、
第2可変クラッチ55s、第2等速ジョイント56を介
して第2連結軸44、第2ローラダイス42、第2仕上
ローラダイス43に伝達され、これらが回転する。本実
施例によれば、第1可変クラッチ52s及び第2可変ク
ラッチ55sはパウダークラッチであり、伝達トルクの
割合を無段階で調整するものである。
【0024】位相合せ機構55xは、第1ローラダイス
32の加工歯の周方向の位相と第2ローラダイス42の
加工歯の周方向の位相とを対応させるものであり、第1
ローラダイス32と第2ローラダイス42とのダイス位
相差を解消させる機能をもつ。この機能達成に際して、
2枚の盤体55Yを周方向に相対変位させて固定する。
【0025】なお本実施例によれば、図2から理解でき
る様に、転造加工を終えた第1ローラダイス32に対面
する様に、液状の潤滑剤を噴射する第1噴射装置76が
装備され、転造加工を終えた第2ローラダイス42に対
面する様に、黒鉛粉末が含まれた液状の潤滑剤を噴射す
る第2噴射装置77が装備されている。つまり転造位置
から90°離れた位置に第1噴射装置76及び第2噴射
装置77はそれぞれ装備されている。
【0026】熱間粗転造 まず、図1において第1ブランク保持部11に常温領域
の炭素鋼系のブランク7(材質:JIS規格S58C)
を保持する。次に第2モータ22を駆動して、ブランク
7を矢印Y1方向に搬送して高周波加熱コイル28内に
配置すると共に、第1モータ21を駆動させてブランク
7をその周方向に回転させる。そしてブランク7を回転
させながら、ブランク7の外周部を高周波加熱コイル2
8で誘導加熱する。900℃以上の温度に誘導加熱する
領域は、ブランク7の外周面から歯丈の約1.3倍程度
の深さとする。ブランク7が所定温度域に加熱された
ら、直ちに転造に移行する。
【0027】転造の際には第2モータ22によりボール
螺子軸24rを作動させブランク7を更に矢印Y1方向
に搬送し、ブランク7を図1の加工位置R1に配置す
る。このとき他方の第2ブランク保持部12を矢印Y3
方向に移動させて第2ブランク保持部12と第1ブラン
ク保持部11との双方により、図3に示す形態でブラン
ク7を挟持して圧着する。
【0028】この状態では第3モータ23の駆動力でブ
ランク7はこれの周方向に回転される。このとき図3に
示すクラッチ21pを切り、第1モータ21の駆動力が
ブランク7に伝達されぬ様にしている。また第1ローラ
ダイス32及び第2ローラダイス42を150〜300
rpmのうちの所定速度でかつ等速で同期回転させてお
く。そして、第1ローラダイス32を矢印X1方向に移
動してブランク7の外周部に押し込むと共に、第2ロー
ラダイス42を矢印X1方向に移動してブランク7の外
周部に互いに同期させて押し込むと共に、押込端におい
て4sec程度の保持(サイジンッグ)を行う。これに
よりブランク7の外周部には歯部の盛り上がりが生じ、
適数個の歯部が転造で創成され、転造歯車が得られる。
その後、第1ローラダイス32及び第2ローラダイス4
2を矢印X2方向に同期させて移動させてブランク7か
ら離脱させる。
【0029】本実施例によれば第1ローラダイス32と
第2ローラダイス42との押込同期精度が高いので、図
2に示す様にブランク7の中心軸線と第1ローラダイス
32の中心軸線との間の距離をLL とし、ブランク7の
中心軸線と第2ローラダイス42の中心軸線との間の距
離をLR とすると、熱間粗転造の際に、LL とLR とは
高精度で合致している。従って転造した歯車における歯
溝の振れを低減できる。
【0030】本実施例によれば、熱間粗転造は開始温度
が850〜1100℃に、終了温度が500〜700℃
にできる。 温間仕上転造 上記の様にして熱間粗転造が終了したら、温間仕上転造
を行う。即ち、図3に示すシリンダ29や第2モータ2
2によりブランク7を更に矢印Y1方向に搬送させ、ブ
ランク7を図1の仕上加工位置R2に配置する。この状
態で、回転する第1仕上ローラダイス33を矢印X1方
向に移動してブランク7に押し込むと共に、回転する第
2仕上ローラダイス43を矢印X1方向に移動してブラ
ンク7に互いに同期させて押し込む。これによりブラン
ク7の歯部が温間領域で仕上転造される。その後、第1
仕上ローラダイス33及び第2仕上ローラダイス43を
矢印X2方向に離間させてブランク7から離脱させる。
なお本実施例によれば、温間仕上転造は開始温度が40
0〜700℃にでき、終了温度が200〜650℃にで
きる。
【0031】等速ジョイントの特性 図1から理解できる様に第1駆動軸52eの伝達系には
第1等速ジョイント53が介在している。第2駆動軸5
5eの伝達系には第2等速ジョイント56が介在してい
る。さて第1等速ジョイント53の模式図を図4に示
す。第1等速ジョイント53は、ジョイント角が変動し
ても等角速度で回転を伝達するボールジョイントであ
る。図4から理解できる様に、第1等速ジョイント53
は、中間軸531に保持された内輪532と、伝達系の
他の中間軸に保持された外輪534と、外輪534と内
輪532との間に介装された複数個のボール536とを
備えている。ボール536の転動機能により、外輪53
4と内輪532とは、中間軸531の軸線に対して傾く
様に相対変位可能である。第2等速ジョイント56も第
1等速ジョイント53と同様の構造であり、ジョイント
角が変動しても等角速度で回転を伝達するボールジョイ
ントである。
【0032】更に本実施例によれば図1から理解できる
様に第1等速ジョイント53の入力軸側には、第1トル
クセンサ58が組み付けられている。第2等速ジョイン
ト56の入力軸側には第2トルクセンサ59が組み付け
られている。第1トルクセンサ58は第1トルク検出手
段として機能し、第1等速ジョイント53の中間軸5−
1のトルク−ねじれ角の特性を検出し得るものである。
第2トルクセンサ59は、第2トルク検出手段として機
能し、第2等速ジョイント56の中間軸531のトルク
−ねじれ角の特性を検出し得るものである。
【0033】図5は等速ジョイントの略図である。図5
から理解できる様に、トルクが0の状態からトルクτを
次第に増加しておくと、中間軸531のねじれ角θが次
第に増すものである。図6は等速ジョイント53、56
のトルク特性を示す。図6において特性線K1は第1等
速ジョイント53のトルク特性を示す。特性線K2は第
2等速ジョイント56のトルク特性を示す。特性線K1
から理解できる様に第1等速ジョイント53のトルク特
性によれば、トルクτa ではねじれ角θ1 ’’となり、
それより増加したトルクτb ではねじれ角θ1 となり、
それより増加したトルクτc ではねじれ角θ1 ’とな
る。
【0034】一方、特性線K2から理解できる様に第2
等速ジョイント56のトルク特性によれば、トルクτa
ではねじれ角θ2 ’’となり、それより増加したトルク
τbではねじれ角θ2 となり、それより増加したトルク
τc ではねじれ角θ2 ’となる。図6から理解できる様
に、トルク=0からトルクτb に到達するまでは、ねじ
れ角とトルクとが直線的に比例しない初期領域Mcであ
る。トルクτb を越えた領域では、ねじれ角とトルクと
が実質的に直線的に比例する安定領域Mfである。ねじ
れ角とトルクとが比例しない初期領域Mcが現れるの
は、等速ジョイントにおける部品公差等の影響であり、
したがって安定領域Mfの下限であるθ1 やθ2 はせい
ぜい0.2〜0.5°程度の微小角である。
【0035】ここで、初期領域Mc内のトルクτa にお
ける特性線K1と特性線K2との位相差(θ1 ’’−θ
2 ’’)を、ΔθAとする。また安定領域Mfの下限で
あるトルクτb における特性線K1と特性線K2との位
相差(θ1 −θ2 )を、ΔθBとする。また安定領域M
f内のトルクτc における特性線K1と特性線K2との
位相差(θ1 ’−θ2 ’)を、ΔθCとする。
【0036】本実施例によれば、図6から理解できる様
に、安定領域Mfにおいて、第1等速ジョイント53の
トルク値と第2等速ジョイント56のトルク値とが等応
して同一となる様に制御する。この様に制御すれば、第
1等速ジョイント53のねじれ角と第2等速ジョイント
56のねじれ角との位相差がばらつき難くなり、位相差
の一定化を図り易い。ひいては転造工具である第1ロー
ラダイス32と第2ローラダイス42との位相差もばら
つき難くなり、ローラダイス32、42の位相差の一定
化も図り易い。よって第1ローラダイス32と第2ロー
ラダイス42との同期性が高まり、転造精度の向上が期
待できる。この様な制御を行うのが、次に示す制御で
ある。
【0037】更に本実施例によれば、図6に示す第1等
速ジョイント53に係る特性線K1と第2等速ジョイン
ト56に係る特性線K2とができるだけ合致する様に、
転造工程に先立ち、第1等速ジョイント53や第2等速
ジョイント56等を予め周方向にずらせて、オフセット
しておけば、第1ローラダイス32と第2ローラダイス
42との同期性が一層高まり、転造精度の向上に一層有
利である。
【0038】制御 制御装置9のブロック図の要部を図7に示す。制御装置
9は、信号を所定時間保持するサンプルホールド回路や
アナログ信号をデジタル信号に変更するA/D変換器を
含む入力処理回路90と、CPUやDSPを含む制御回
路91と、デジタル信号をアナログ信号に変更するD/
A変換器を含む出力処理回路92とを備えている。
【0039】第1トルクセンサ58、第2トルクセンサ
59のトルク信号は、アンプ90aを経て増幅され、制
御装置9の入力処理回路90に入力される。更にトルク
信号に基づいて制御回路91により、第1等速ジョイン
ト53のトルク、第2等速ジョイント56のトルクが演
算される。制御回路91からの制御信号は出力処理回路
92を経て、第1駆動回路95に出力され、第1駆動回
路95は第1可変クラッチ52sを駆動し、トルク伝達
率を調整する。また制御回路91からの制御信号は第2
駆動回路96に出力され、第2可変クラッチ55sを駆
動し、トルク伝達率を調整する。
【0040】前述した様に第1可変クラッチ52s及び
第2可変クラッチ55sはパウダークラッチであり、伝
達トルクの割合を無段階で調整するものである。制御装
置9が実行する転造トルク調整処理のサブルーチンを図
8に示す。ステップS12では転造トルク調整処理に使
用するレジスタ等を初期設定する。ステップS14で
は、第1トルクセンサ58のトルク信号、第2トルクセ
ンサ59のトルク信号を入力する。ステップS16で
は、第1トルクセンサ58のトルク信号に基づいてトル
クT1 を演算し、第2トルクセンサ59のトルク信号に
基づいてトルクT2 を演算する。ステップS18ではΔ
T=(T1 −T2 )を求める。ステップS20でΔTが
0か否か判定する。ΔT=0であれば、ステップS30
に進む。第1等速ジョイント53のトルクと第2等速ジ
ョイント56のトルクとが等応しているからである。
【0041】ステップS20での判定の結果、ΔTが0
でなければ、ステップS22に進み、ΔTが正か負か判
定する。ΔTが正であれば、第1等速ジョイント53の
トルクが大きいため、両者のトルクが等応する様に、第
1可変クラッチ52sのトルク伝達率を調整する指令を
第1可変クラッチ52sの駆動回路95に出力する。ま
たΔTが負であれば、第2等速ジョイント56のトルク
が大きいため、両者のトルクが等応する様に、第2可変
クラッチ55sのトルク伝達率を調整する指令を第2可
変クラッチ55sの駆動回路96に出力する。
【0042】ステップS28ではチャタリング防止等の
ため所定時間(例えばマイクロ秒〜ミリ秒の単位)待機
する。ステップS30では転造工程が終了か否かを判定
する。終了でなければ、ステップS14に戻り、上記制
御を繰り返す。転造工程が終了であれば、ステップS3
2に進み、ファイナル処理を行う。
【0043】この様な制御を実行すれば、図6の特性線
K1、K2から理解できる様に、第1等速ジョイント5
3と第2等速ジョイント56との位相差の一定化を図る
のに有利である。ひいては第1ローラダイス32と第2
ローラダイス42との位相差の一定化を図り、同期性を
向上させるのに有利である。よって転造精度の確保に貢
献できる。
【0044】(他の実施例)他の実施例を図9に示す。
この例は基本的には前記した実施例と同様の構成であ
り、第1駆動軸52eは第1等速ジョイント53を備
え、第2駆動軸55eは第2等速ジョイント56を備え
ている。但しトルクセンサは装備されていない。更にこ
の例では第1駆動軸52eのうち、第1等速ジョイント
53の出力軸側には第1ディスク80が設けられ、第1
ディスク80に摩擦摺動可能な第1ブレーキ81が装備
されている。
【0045】また第2駆動軸55eのうち、第2等速ジ
ョイント56の出力軸側にも第2ディスク85が設けら
れ、第2ディスク85に摩擦摺動可能な第2ブレーキ8
6が装備されている。ところで前述した図6の特性線K
1、K2から理解できる様に等速ジョイントによれば、
トルク=0からトルクτb に到達する領域までは、ねじ
れ角とトルクとが比例しない初期領域Mcである。トル
クτb を越えた領域では、ねじれ角とトルクとが実質的
に比例する安定領域Mfである。
【0046】この点本実施例によれば、転造にあたり、
初期領域Mcがあらわれるときには、例えば初期領域M
cがあらわれ易い転造開始直後においては、第1駆動軸
52eの第1ブレーキ81をメカニカルまたは油圧で作
動させて、第1ブレーキ81を第1ディスク80に摩擦
摺動させる。同様に、第2駆動軸55eの第2ブレーキ
86をメカニカルまたは油圧で作動させて、第2ブレー
キ86を第2ディスク85に摩擦摺動させる。
【0047】これにより第1等速ジョイント53と第2
等速ジョイント56との双方にトルクτb を越える初期
トルクが付与される。故に第1等速ジョイント53と第
2等速ジョイント56との双方が初期領域Mcを越え、
安定領域Mfに到達し、安定領域Mfで作動することに
なる。従って安定した転造を行うのに有利である。した
がって前記した第1ブレーキ81及び第2ブレーキ86
は初期トルク付与手段として機能する。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係る装置によれば、第1等速
ジョイントに関するトルクと第2等速ジョイントに関す
るトルクとを等応させることを目標とする制御を行う。
そのため、第1等速ジョイントのねじれ角と第2等速ジ
ョイントのねじれ角との位相差を一定化させるのに有利
である。故に、等速ジョイントを採用したことに起因す
る不具合を軽減、回避できる。従って、転造工具である
第1ローラダイスと第2ローラダイスとの同期性を高め
ることができ、被加工物の転造を良好になし得る。
【0049】請求項2に係る装置によれば、第1等速ジ
ョイント及び第2等速ジョイントに初期トルクを越える
トルクを付与する。故に、等速ジョイントの初期領域を
越えた安定領域で転造できる。従って等速ジョイントを
採用したことに起因する不具合を軽減、回避でき、転造
工具である第1ローラダイスと第2ローラダイスとの同
期性を高めることができ、被加工物の転造を良好になし
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体を概略して示す構成図である。
【図2】装置の要部の正面図である。
【図3】図1のW3−W3線に沿う矢視図である。
【図4】等速ジョイントの構成図である。
【図5】等速ジョイントのねじれ角とトルクとの関係を
示す構成図である。
【図6】等速ジョイントにおけるねじれ角とトルクとの
関係を示すグラフである。
【図7】制御装置のブロック図である。
【図8】転造トルク調整処理のフローチャートである。
【図9】他の実施例に係る装置全体を概略して示す構成
図である。
【符号の説明】 図中、3はローラ押込装置、31は第1ローラ押込装
置、32は第1ローラダイス、41は第2ローラ押込装
置、42は第2ローラダイス、43は仕上ローラダイ
ス、5はダイス回転用モータ(駆動源)、53は第1等
速ジョイント、56は第2等速ジョイント、58は第1
トルクセンサ、59は第2トルクセンサ、7はブラン
ク、9は制御装置(トルク制御手段)、81、86はブ
レーキ(初期トルク付与手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 昌澄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 宮本 典孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 船津 準 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 利秋 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 澤村 政敏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 団野 敦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 番地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 北村 義宏 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (72)発明者 藤縄 彰徳 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (72)発明者 若森 靖彦 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (56)参考文献 特開 平9−66332(JP,A) 特開 平9−66333(JP,A) 実開 平3−14036(JP,U) 実開 昭64−20933(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21H 5/00 B21H 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を挟装する様に互いに対面して被
    加工物を転造する第1ローラダイスと第2ローラダイス
    とを備えたローラ押込装置と、 該第1ローラダイスと該第2ローラダイスとを回転させ
    る駆動力を発生する駆動源と、 該駆動源の駆動力を該第1ローラダイスに伝達する第1
    伝達系と該第1伝達系に介在する第1等速ジョイントと
    を備えた第1駆動軸と、 該駆動源の駆動力を該第2ローラダイスに伝達する第2
    伝達系と該第2伝達系に介在する第2等速ジョイントと
    を備えた第2駆動軸と、 該第1等速ジョイントに関するトルクを検出する第1ト
    ルク検出手段と、 該第2等速ジョイントに関するトルクを検出する第2ト
    ルク検出手段と、 該第1トルク検出手段による検出結果と該第2トルク検
    出手段による検出結果とを比較し、両者のトルクを等応
    させることを目標とする制御を行うトルク制御手段とを
    具備していることを特徴とする転造装置。
  2. 【請求項2】被加工物を挟装する様に互いに対面して被
    加工物を転造する第1ローラダイスと第2ローラダイス
    とを備えたローラ押込装置と、 該第1ローラダイスと該第2ローラダイスとを回転させ
    る駆動力を発生する駆動源と、 該駆動源の駆動力を第1ローラダイスに伝達する第1伝
    達系と該第1伝達系に介在する第1等速ジョイントとを
    備えた第1駆動軸と、 該駆動源の駆動力を第2ローラダイスに伝達する第2伝
    達系と該第2伝達系に介在する第2等速ジョイントとを
    備えた第2駆動軸とを具備し、 該第1等速ジョイント及び該第2等速ジョイントは、 ねじり角度とトルクとが比例しない初期領域と、ねじり
    角度とトルクとが実質的に比例する安定領域とを示すト
    ルク特性を備え、 該第1等速ジョイント及び該第2等速ジョイントが該安
    定領域となる様に摩擦摺動により初期トルクを該第1等
    速ジョイント及び該第2等速ジョイントに付与する初期
    トルク付与手段が装備されていることを特徴とする転造
    装置。
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