JPH07284872A - 段付棒材の成形加工方法 - Google Patents

段付棒材の成形加工方法

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JPH07284872A
JPH07284872A JP9824094A JP9824094A JPH07284872A JP H07284872 A JPH07284872 A JP H07284872A JP 9824094 A JP9824094 A JP 9824094A JP 9824094 A JP9824094 A JP 9824094A JP H07284872 A JPH07284872 A JP H07284872A
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JP
Japan
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forming
rod
forming rolls
shaped material
stepped
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JP9824094A
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English (en)
Inventor
Teruo Watanabe
輝夫 渡辺
Shigeo Matsuo
茂雄 松尾
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型の工具を用いて各種寸法,形状の段付棒材
を成形加工でき且つ加工に必要な力が小さくて済み、必
要な設備が小型で設備費を安価となし得る、多品種少量
生産に適した段付棒材の成形加工方法を提供する。 【構成】外周にテーパ形状の加工部14,16を有する
一組の成形ロール10,12をそれらの軸心が平行とな
る向きに且つそれら加工部14,16が互いに対向する
ように配置し、成形ロール10,12間に棒状素材22
をセットした上、成形ロール10,12の両方を同一方
向に回転させるとともに、成形ロール10,12を棒状
素材22における直径減少分棒状素材22に対して圧下
し、更に棒状素材22を従動回転させながらそれら成形
ロール10,12に対して軸方向に相対移動させてそれ
ら成形ロール10,12による棒状素材22の直径減少
加工を軸方向所定長さに亘って施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車部品等に使われ
るギヤ−ブランク等の段付棒素材や、鍛造プリフォーム
としての段付棒素材等の段付棒材を成形加工する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】急激な直径変化を伴う段付棒材を成形加
工する方法として、従来クロスロール法が知られてい
る。図5(イ)はその一例を示している。図において1
00,102はロール状工具で、それぞれの外周面上に
直径減少加工用の所定形状の突出部104,106が形
成されている。
【0003】各突出部104,106は、一定直径の棒
状素材108に対して形成すべき溝109の深さに対応
する高さで形成されており、またその幅はロール状工具
100,102の周方向に沿って漸次広くなっており、
最終的に成形加工すべき溝109の幅と同じ幅となるよ
うにされている。ここで一方のロール状工具100の突
出部104と、他方のロール状工具102の突出部10
6とは向きが逆方向とされている。
【0004】この加工方法では、ロール状工具100と
102とを共に同方向(図中A方向,B方向)に強制回
転させ、そしてロール状工具100,102の突出部1
04,106の形成されていない部分(図中102aで
示す部分)が対向する位置に来たときに、一定直径の棒
状素材108を工具100,102との間隙に、その軸
心が工具100,102の各軸心を通る面に位置するよ
うにセットし、そしてこれを図示を省略するガイドにて
同位置に保持しつつ工具100,102との摩擦力に基
づいて従動回転させる。
【0005】このとき棒状素材108は、突出部10
4,106によって押込加工されて直径の減少加工、即
ち溝加工が施され、そして工具100,102の回転に
伴う突出部104の幅の変化によって溝幅が漸次広げら
れて行き、最終的に所望の幅の溝109が成形加工され
る。即ち軸方向所定長さに亘って直径の減少加工が施さ
れ、段付棒材が得られる。
【0006】図5(ロ)は板状工具を用いたクロスロー
ル加工法の例を示している。この図において110,1
12は板状工具であってそれぞれの面上に、平面形状が
板面に沿って細長い3角形状を成す同一形状,寸法の突
出部114,116が互いに逆向きに形成されている。
【0007】この加工方法の場合、突出部114,11
6の形成されていない部分(図中112aで示す部分)
を互いに対向させるようにして各板状工具110,11
2を位置させ、その状態で一定直径の棒状素材108を
セットし、次いで工具110,112を図中E方向,D
方向に逆向きに強制移動させる。
【0008】すると棒状素材108は工具110,11
2の移動に伴って従動回転し、そしてこれら工具11
0,112の移動、棒状素材108の従動回転に伴って
棒状素材108に所定深さの溝109が成形加工されて
行く。尚このとき、棒状素材108が位置移動しないよ
うに図示を省略するガイドによってこれを保持してお
く。
【0009】また図中(イ)の方法(ロ)の方法何れの
場合にも、棒状素材108は別途の加熱装置で所定の温
度に加熱してから熱間加工することが多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の加工方法
は、急激な直径変化を伴う段付棒材を成形加工する機能
に優れているにも拘らず、その利用が比較的狭い範囲に
限られることが多い。その最大の理由は装置及び工具が
著しく高価であって、量産品を対象とする場合にのみ実
際上適用可能であり、少量多品種生産の場合には適さな
いことにある。
【0011】図5の(イ),(ロ)の何れの方法の場合
も棒状素材108は工具との接触摩擦力によって従動回
転するため、突出部の進行角度θを大きくすると、工具
と棒状素材108とがスリップして棒状素材108が回
転しなくなる。
【0012】このため進行角度θとして5〜10°、好
ましくは6〜8°と小さくせざるを得ず、この場合成形
加工すべき棒状素材108の溝幅が広くなると突出部の
長さが著しく長いものとなり、ロール状工具の直径或い
は板状工具の長さが著しく太く或いは長いものとなって
しまう。
【0013】また工具の幅は棒状素材108の全長より
も広くする必要があるため、長尺材ではロール状工具の
胴長或いは板状工具の幅も著しく広くなってしまう。
【0014】更にこれらの方法では突出部によって溝幅
全幅に亘って同時加工しているため、溝幅の広い場合に
は加工に要する力も著しく大きくなってしまう。而して
工具が大型となり且つ加工に必要な力も大きくなるた
め、必然的に装置が大型のものとなり、著しく高価な装
置となってしまう。
【0015】加えて各工具は対象品種毎に専用の工具を
必要とし、しかも品種が変わる毎に段取替えのための時
間,手間が多くかかり、実生産時間が少なくなってしま
う。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、外周にテーパ形状の加工部を有する一組の成
形ロールをそれらの軸心が平行となる向きに且つそれら
加工部が互いに対向するように配置し、該成形ロール間
に棒状素材をセットした上、それら成形ロールの両方を
同一方向に回転させるとともに該成形ロールの間隙を該
棒状素材に対する直径減少分該棒状素材に対して圧下
し、更に該棒状素材を従動回転させながらそれら成形ロ
ールに対して軸方向に相対移動させて該成形ロールによ
る該棒状素材の直径減少加工を軸方向所定長さに亘って
施すことを特徴とする(請求項1)。
【0017】本願の別の発明は、請求項1の成形加工方
法において、前記棒状素材の端部を回転自由なチャック
にて保持し、該棒状素材に対して該チャックを介して軸
方向に引張力又は押込力を付与することにより該棒状素
材の側を該成形ロールに対して軸方向に移動させること
を特徴とする(請求項2)。
【0018】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
成形加工方法において、前記一組の成形ロールの両方を
強制回転させることを特徴とする(請求項3)。
【0019】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
成形加工方法において、前記一組の成形ロールの一方を
強制回転、他方を自由回転させることを特徴とする(請
求項4)。
【0020】本願の更に別の発明は、請求項1の成形加
工方法において、前記組をなす成形ロールを、各組の成
形ロールの前記テーパ状加工部が軸方向において逆向き
且つ外向きとなるように2セット配置し、それら2セッ
トの成形ロール組を、両者の間隔を軸方向に沿って広げ
る向きに移動させて加工を行うことを特徴とする(請求
項5)。
【0021】本願の更に別の発明は、請求項5の成形加
工方法において、2セットの成形ロール組のうちの各一
方を強制回転させ、他方を自由回転させることを特徴と
する(請求項6)。
【0022】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5又は6の成形加工方法において、前記棒状素
材を加熱して熱間若しくは温間又は冷間で加工すること
を特徴とする(請求項7)。
【0023】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、外周にテーパ形状の加工部を有する1組の成形ロー
ルを対向して配置し、これら成形ロール間に金属或いは
合金の棒状素材をセットした上、成形ロールの回転と棒
状素材の従動回転とを行わせつつ棒状素材を軸方向に相
対移動させ、以て直径の減少加工(溝加工)を行うもの
である。
【0024】本発明においては、成形ロール外周のテー
パ形状部にて棒状素材に対する加工を行うことから、成
形加工部の幅(例えば溝部の幅)が広い場合であっても
これに応じて成形ロールの直径を大きくする必要がな
く、従って成形ロールとして直径の小さなもので足り
る。
【0025】また棒状素材を軸方向に相対移動させつつ
成形加工部を広げて行くため、成形ロールの胴長を棒状
素材よりも長くする必要もない。従って本発明によれば
工具は何ら大型化しない。
【0026】また本発明においては成形加工部の全幅に
亘って同時加工を行わず、棒状素材を軸方向に相対移動
させつつ成形加工部を広げて行くため、加工に要する力
も小さくて済む。これにより装置を小型化でき、コスト
も安価とすることもできる。
【0027】更に本発明によれば溝幅,溝の深さ等成形
加工部の幅,深さ(直径減少量)等が変わっても同一の
成形ロールにて対応が可能であり、従って対象品種毎に
専用の工具を必要とするといったこともない。
【0028】これに伴って段取替えのための時間も少な
くて済み、実生産時間を大幅に多くすることができる。
従ってまた本発明によれば、少量多品種生産に対して容
易に対応することができる。
【0029】本方法においては、棒状素材を軸方向に相
対移動させる方法として、棒状素材の端部を回転自由な
チャックにて保持し、そのチャックを介して棒状素材に
引張力或いは押込力を加え、以て棒状素材の側を軸方向
に移動させる方法を好適に採用することができる。この
方法によれば、棒状素材に対する直径減少加工を円滑に
行うことができる(請求項2)。
【0030】請求項3の発明は、一組の成形ロールのそ
れぞれを強制回転させるもので、本方法によればより深
い溝加工、即ちより急激な直径減少加工を円滑に行うこ
とができる。
【0031】請求項4の発明は、一組の成形ロールのう
ち一方を強制回転させ、他方を自由回転とするものであ
る。本方法は比較的溝の浅い(直径減少量の少ない)加
工に適しており、この場合成形ロールのそれぞれを強制
回転させる場合に比べて各成形ロールの回転を同期させ
る必要がなく、回転駆動装置が簡単で済む利点がある。
【0032】請求項5の発明は、成形ロール組を2セッ
ト配置し、それぞれを互いに離間する方向に移動させて
棒状素材に加工を施すもので、本発明によれば2セット
の成形ロール組を用いて加工を同時に行うので加工の所
要時間が短くて済み、或いは棒状素材の2個所に対して
同時に直径減少加工を施すことができる。
【0033】尚、この方法においても組をなす成形ロー
ルのうちの各一方を強制回転、他方を自由回転とするこ
とができ、これにより請求項1の方法の場合と同様の利
点が得られる(請求項6)。
【0034】請求項1〜6の方法において、棒状素材は
加熱して熱間又は温間で加工を施すことができ、この場
合成形に必要な力を小さくし、また成形時の割れを効果
的に防止することができる。但し冷間で加工することも
できる。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10,12は小型の成形ロール
で、外周にテーパ形状の加工部14,16を有してい
る。
【0036】これら成形ロール10,12は、互いの軸
心が平行となる向きに且つテーパ形状の加工部14,1
6が対向する状態に配置されており、軸18,20にお
いて支持され且つ駆動装置により図中矢印F,Gで示す
同一方向に強制回転させられるようになっている。また
併せて図中I方向,J方向に移動(圧下)されるように
なっている。
【0037】22は一定直径の金属又は合金から成る棒
状素材であり、24,26はこの棒状素材22の端部を
保持する回転自由なチャックである。
【0038】本例の方法においては、一組の成形ロール
10,12の間隙を棒状素材22の直径よりも大きく広
げた状態において、それらの間に棒状素材22をその軸
心が成形ロール10,12の各軸心を通る面上に位置す
るようにセットする。尚、棒状素材22は予め別途の加
熱装置にて所定温度に加熱しておく。
【0039】棒状素材22をセットしたら、成形ロール
10,12を共に強制回転させつつ図中I,J方向に移
動させて圧下操作(押込操作)し、続いて棒状素材22
を成形ロール10,12との間の接触摩擦力によって、
回転自由なチャック24,26とともに従動回転させな
がら端部(出側端部)28をチャック26で矢印K方向
に引張する。
【0040】これにより棒状素材22に対して溝加工
(直径減少加工)が軸方向に沿って漸次行われていき、
最終的に軸方向所定長さに亘って直径減少部30が成形
加工される。
【0041】尚棒状素材22の端面から加工を行う場合
には、棒状素材22を回転自由なチャック24にて図中
右方向に押し込むことで加工を行うことができる。
【0042】また上例の方法において、加工中棒状素材
22は図示を省略する側面ガイドによってその軸心が成
形ロール10,12の軸心を通る面上に位置するように
これを保持しておく。
【0043】本例において、テーパ形状の加工部14,
16の傾斜角度は20〜60°、好ましくは20〜40
°の急勾配として急激な直径減少(変化)が可能であ
る。また直径減少部30における直径は、成形ロール1
0,12の間隙を調整することで所望の直径を得ること
ができ、更に大きく直径を減少させる場合には、同じ成
形ロール10,12を用い、圧下を数回に分けて行うこ
とで可能である。
【0044】本例の方法の場合、成形ロール10,12
と棒状素材22との接触幅が狭いために加工に要する力
は小さくて済む。また小さい成形ロール一組で各種寸
法,形状の段付棒材を成形できる。従って本方法によれ
ば工具費を安くでき、また加工力が小さいことも併せて
装置が小型になり、設備費が安価となる。
【0045】尚、上例では成形ロール10,12の何れ
をも強制回転させるようにしているが、直径の減少代が
小さい場合、即ち加工代が小さい場合には一方の成形ロ
ール10又は12のみ強制回転させ、他方12又は10
を自由回転とすることも可能である。
【0046】図2は本発明の他の実施例を示している。
この例は、成形ロール32と34の組及び36と38の
組を計2セット配置したもので、各成形ロール32〜3
6には外周部にテーパ形状の加工部40,42,44,
46が形成してある。
【0047】これら成形ロール32,34,36,38
は、軸48,50において支持され、且つ図示を省略す
る駆動装置にて図中矢印O,Q,N,P方向に強制回転
させられるとともにW,Y,V,X方向に移動(圧下)
可能とされている。更に各成形ロール32,34,3
6,38は、送り装置によって矢印S,U,R,T方向
に微小送りされるようになっている。
【0048】本例の方法では、成形ロール32と36及
び34と38とを製品幅に対応した状態において成形ロ
ール32と34及び36と38との間隙を棒状素材52
の直径よりも広くし、そしてそれらの間に予め加熱した
棒状素材52をセットする。
【0049】その状態で成形ロール32,34,36,
38を図中矢印O,Q,N,P方向に強制回転させた状
態で矢印W,Y,V,X方向に圧下動作させ、次いでそ
れら成形ロールを矢印S,U,R,T方向に所定の送り
速度で移動させる。
【0050】このとき棒状素材52は成形ロール32,
34,36,38との間の接触摩擦力で従動回転しなが
ら加工部40,42,44,46によって成形加工さ
れ、そして直径減少部54が形成される。尚、棒状素材
52は図示しない側面ガイドによってその軸心が成形ロ
ール32,34,36,38の軸心を通る面上に位置す
るようにこれを保持しておく。
【0051】本例の方法では、成形ロール32と36及
び34と38による加工力がほぼ釣り合う必要があるた
め、成形部形状は左右対象とする。この場合において左
右非対象の段付棒材を得る場合には、成形後において加
工品を中央部で切断し、2個取りとすることで対応でき
る。
【0052】本例の方法においても、直径減少代が小さ
い場合には成形ロール32と34或いは36と38の一
方を駆動し、他方を回転自由とすることが可能であり、
また成形ロール32と34のみ軸方向位置を固定し、他
方の成形ロール36,38のみを軸方向に送るようにし
ても良い。
【0053】本例の方法の場合にもサイズフリーの小型
の成形ロール32,34,36,38を用いて加工で
き、また成形ロール32,34,36,38と棒状素材
52との接触幅も小さいことから加工力が小さくて済
み、小型の成形ロール32,34,36,38を用いる
ことと相俟って加工装置を小型化,安価となすことがで
きる。
【0054】〈製造例その1〉乗用車エンジン用コネク
ティングロッドのプリフォームを成形した。材質として
JIS 機械構造用炭素鋼 S45Cでその直径d1(図
3参照)が38mmの棒鋼を各長さl1=116mmに
切断した棒状素材56を準備した。
【0055】成形装置は図1に示す装置を用いた。ロー
ルの最大直径が300mm、幅が30mm、加工部1
4,16のテーパ角度が30°の成形ロール10,12
を用い、ロール回転数は30rpmとした。
【0056】図3に示す棒状素材56を高周波加熱装置
で1373Kに加熱し、図1に示す成形方法に従い、ま
ず成形ロール10と12との間隙を50mmに広げてそ
の間隙に、棒状素材56の一端57を図1のチャック2
6で掴んで図3(b)に示す所定部位59が成形ロール
10,12の各頂点に来るようにセットした後、成形ロ
ール10と12を強制回転させながら圧下して28mm
の間隙とした。
【0057】次いでチャック26を図1の矢印K方向に
速度2.3mm/secで引っ張った。そのときの棒状
素材56、1回転当たりの送り量は0.5mm/回転に
相当する。この加工によって図3(b)で示す直径減少
部62を有する中間加工品としての段付棒材58を得
た。
【0058】次いで直ちに図3(c)に示す所定位置6
1が成形ロール10,12の頂点に来るように再設定
し、成形ロール10,12を圧下してその間隙を20m
mとした後、チャック26をK方向に速度3.1mm/
secで引っ張って図3(c)の直径減少部64を有す
る段付棒材60を得た。この段付棒材60を用いて通常
のプレス鍛造によってコネクティングロッドを鍛造し
た。尚本例において各部の寸法は表1に示す通りであ
る。
【0059】
【表1】
【0060】〈製造例その2〉製造例その1と同じコネ
クティングロッドのプリフォームを成形した。材質とし
てJIS 機械構造用炭素鋼 S45Cでその直径d
4(図4参照)が38mmの棒鋼を各長さl8=231m
mに切断した棒状素材66を準備した。
【0061】成形装置は図2に示す装置を用いた。成形
ロール32及び34,36,38の最大直径は300m
m、幅は30mm、加工部40,42,44,46のテ
ーパ角度は30°とし、ロール回転数は30rpmとし
た。
【0062】図2に示す成形方法に従い、まず成形ロー
ル32と34及び36と38の外周の間隙を50mmに
広げ、成形ロール32と36及び34と38のロール頂
点の間隔を136.8mmにセットした状態で、それぞ
れの成形ロール32,34,36,38を矢印O,Q,
N,P方向に強制回転させた。
【0063】次いで図4の棒状素材66を高周波加熱装
置で1373Kに加熱し、図4(b)の67に相当する
位置が各成形ロール32,34,36,38の頂点に来
る軸位置でロール間隙部にセットした。
【0064】次に各成形ロール32,34,36,38
を矢印W,Y,V,X方向に圧下して28mmの間隙と
した。次いで各成形ロール32,34,36,38をそ
の軸方向、即ち図2中矢印R,S,T,U方向に速度
2.3mm/secで送った。この加工によって図4の
(b)に示す直径減少部69を有する中間加工品として
の段付棒材68を得た。
【0065】次に直ちに図4(c)において71に相当
する位置が各成形ロール32,34,36,38の頂点
に来るように再設定し、成形ロール32,34,36,
38を圧下してその間隙を20mmとした後、再び各成
形ロール32,34,36,38を矢印S,U,R,T
方向に速度3.1mmで送って図4(c)の直径減少部
73を有する段付棒材70を得、これを装置から取り出
した。
【0066】これを慣用の切断装置で軸方向中央位置で
切断して同一形状の段付棒材72を2本得た。この段付
棒材72を用いて通常のプレス鍛造によってコネクティ
ングロッドを鍛造した。尚、図4において各部の寸法は
表2に示す通りである。
【0067】
【表2】
【0068】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例方法である段付棒材の
成形加工方法の説明図である。
【図2】本発明の更に他の成形加工方法の説明図であ
る。
【図3】図1の方法に従って段付棒材を製造した場合の
具体的製造例を示す図である。
【図4】図2の方法に従って段付棒材を製造した場合の
具体的製造例を示す図である。
【図5】従来の段付棒材の成形加工方法の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10,12,32,34,36,38 成形ロール 14,16,40,42,44,46 加工部 22,52 棒状素材 24,26 チャック 30,54,62,64,69,73 直径減少部 58,60,68,70,72 段付棒材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にテーパ形状の加工部を有する一組
    の成形ロールをそれらの軸心が平行となる向きに且つそ
    れら加工部が互いに対向するように配置し、該成形ロー
    ル間に棒状素材をセットした上、それら成形ロールの両
    方を同一方向に回転させるとともに該成形ロールの間隙
    を該棒状素材に対する直径減少分該棒状素材に対して圧
    下し、更に該棒状素材を従動回転させながらそれら成形
    ロールに対して軸方向に相対移動させて該成形ロールに
    よる該棒状素材の直径減少加工を軸方向所定長さに亘っ
    て施すことを特徴とする段付棒材の成形加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の成形加工方法において、前記
    棒状素材の端部を回転自由なチャックにて保持し、該棒
    状素材に対して該チャックを介して軸方向に引張力又は
    押込力を付与することにより該棒状素材の側を該成形ロ
    ールに対して軸方向に移動させることを特徴とする段付
    棒材の成形加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の成形加工方法におい
    て、前記一組の成形ロールの両方を強制回転させること
    を特徴とする段付棒材の成形加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の成形加工方法におい
    て、前記一組の成形ロールの一方を強制回転、他方を自
    由回転させることを特徴とする段付棒材の成形加工方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1の成形加工方法において、前記
    組をなす成形ロールを、各組の成形ロールの前記テーパ
    状加工部が軸方向において逆向き且つ外向きとなるよう
    に2セット配置し、それら2セットの成形ロール組を、
    両者の間隔を軸方向に沿って広げる向きに移動させて加
    工を行うことを特徴とする段付棒材の成形加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の成形加工方法において、2セ
    ットの成形ロール組のうちの各一方を強制回転させ、他
    方を自由回転させることを特徴とする段付棒材の成形加
    工方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6の成形
    加工方法において、前記棒状素材を加熱して熱間若しく
    は温間又は冷間で加工することを特徴とする段付棒材の
    成形加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015178127A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 大同特殊鋼株式会社 細径化加工方法及び細径化加工設備
KR20180002446A (ko) * 2016-06-29 2018-01-08 한호산업(주) 측면치형을 가지는 장축형 풀리 샤프트의 제조방법
CN114433771A (zh) * 2022-02-11 2022-05-06 东莞市机信机械有限公司 一种全自动锥方管的加工方法及加工设备

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