JP2002106658A - ベルト式無段変速装置 - Google Patents

ベルト式無段変速装置

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JP2002106658A
JP2002106658A JP2000303299A JP2000303299A JP2002106658A JP 2002106658 A JP2002106658 A JP 2002106658A JP 2000303299 A JP2000303299 A JP 2000303299A JP 2000303299 A JP2000303299 A JP 2000303299A JP 2002106658 A JP2002106658 A JP 2002106658A
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pulley
belt
continuously variable
variable transmission
fixed
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JP2000303299A
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English (en)
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Toshio Kobayashi
利雄 小林
Nariaki Yamanaka
成昭 山中
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UK KK
Subaru Corp
Original Assignee
UK KK
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト式無段変速装置を小型化し、発進加速
性や変速制御の応答性を改善する。 【解決手段】 このベルト式無段変速装置はプライマリ
軸21に固定される固定側プーリ24および軸方向に摺
動自在に装着される可動側プーリ25とを備えたプライ
マリプーリ23と、セカンダリ軸22に固定される固定
側プーリ27および軸方向に摺動自在に装着される可動
側プーリ28とを備えたセカンダリプーリ26とを有
し、両方のプーリ23,26には金属製のベルト29が
掛け渡されている。可動側プーリ25,28にはそれぞ
れシリンダ34,37が一体に塑性加工により成形され
ており、固定側プーリ24,27には環状壁部48,4
4が一体に塑性加工により成形されている。固定側プー
リ24,27はそれぞれの軸21,22とは別部品とな
って結合されて固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用に用いて好
適なベルト式無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のベルト式無段変速装置(CV
T)には、駆動側のプライマリ軸つまり入力要素に設け
られたプライマリプーリと、プライマリ軸と平行な従動
側のセカンダリ軸つまり出力要素に設けられたセカンダ
リプーリとを有している。これらのプーリに金属製の無
端ベルトまたは無端チェーンを掛け渡し、油圧によって
プライマリプーリとセカンダリプーリに対するベルトの
巻き付け径を変化させてセカンダリ軸の回転数を無段階
に変化させるようにしたものがある。
【0003】プライマリプーリはプライマリ軸に固定さ
れた固定側プーリとプライマリ軸にボールスプラインな
どにより軸方向に摺動自在に装着された可動側プーリと
を有し、セカンダリプーリはセカンダリ軸に固定された
固定側プーリとセカンダリ軸に軸方向に摺動自在に装着
された可動側プーリとを有している。それぞれの固定側
プーリは固定シーブとも言われ、可動側プーリは可動シ
ーブとも言われ、プライマリプーリおよびセカンダリプ
ーリはそれぞれコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変と
なっている。
【0004】プーリ溝幅を変化させるために、シリンダ
とこのシリンダの内周面に摺動するピストンとがそれぞ
れの可動側プーリに油圧室形成部材として組み付けられ
ており、シリンダとピストンとにより区画される油圧室
内に作動油を供給することによって固定側プーリに対し
て可動側プーリが接近離反移動しプーリ溝幅が変化す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】油圧室形成部材として
のシリンダとピストンとをそれぞれプーリから分割され
た別部品とし、たとえば、特開平9-257110号公報に開示
されるように、シリンダをプライマリ軸やセカンダリ軸
に固定し、ピストンを可動側プーリに固定するようにし
たものがあり、この場合にはピストンは可動側プーリに
カシメにより固定されている。また、たとえば、特開平
11-280859 号公報に開示されるように、シリンダを可動
側プーリに固定し、ピストンを軸に固定するようにした
ものがあり、この場合にはシリンダはボルトによって可
動側プーリに固定されている。
【0006】このように、油圧室形成部材であるピスト
ンを可動側プーリにカシメにより固定する場合には、可
動側プーリの背面にカシメ用のフランジ部を設けなけれ
ばらなず、シリンダをボルトにより固定する場合には可
動側プーリの厚みをボルトの締め付け代を含めた寸法に
設定しなければならず、CVTの軸方向の寸法が大きく
なってしまう。
【0007】可動側プーリとシリンダとを一体に形成し
たベルト式無段変速機としては、たとえば、特開平4-16
5149号公報に開示されている。この場合には固定側プー
リはプーリ半体と長寸の軸部とを有し、固定側プーリの
軸部に可動側プーリを装着するようにしており、可動側
プーリは切削加工代を含む鍛造素材によりシリンダを含
めて所定の形状に加工した後に、切削加工により最終形
状や精度となるまで仕上げ加工を行っている。
【0008】この場合には可動側プーリとドラムとを一
体に成形し、切削加工により所定の寸法や精度に仕上げ
るようにしており、軸方向の寸法を短縮することは可能
であるが、質量が増加して慣性力が増加するという不都
合が生じるだけでなく、生産性が良くないという問題点
がある。また、慣性力が増加すると、発進加速性や変速
制御の応答性を向上させることが難しくなり、特に、高
出力車両への適用になるほど不都合となる傾向がある。
【0009】本発明の目的は、ベルト式無段変速装置を
小型化し、発進加速性や変速制御の応答性を改善するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のベルト式無段変
速装置は、プライマリ軸に固定される固定側プーリおよ
び前記プライマリ軸に軸方向に摺動自在に装着される可
動側プーリを備えプーリ溝幅可変のプライマリプーリ
と、前記プライマリ軸に平行に配置されたセカンダリ軸
に固定される固定側プーリおよび前記セカンダリ軸に軸
方向に摺動自在に装着される可動側プーリを備えプーリ
溝幅可変のセカンダリプーリと、前記プライマリプーリ
と前記セカンダリプーリとの間に巻き付けられる金属ベ
ルトと、それぞれの前記可動側プーリに設けられ、油圧
室を形成する油圧室形成部材とを有し、前記可動側プー
リと前記油圧室形成部材とを同一部材により一体的に塑
性加工することを特徴とする。
【0011】本発明のベルト式無段変速装置は、プライ
マリ軸に固定される固定側プーリおよび前記プライマリ
軸に軸方向に摺動自在に装着される可動側プーリを備え
プーリ溝幅可変のプライマリプーリと、前記プライマリ
軸に平行に配置されたセカンダリ軸に固定される固定側
プーリおよび前記セカンダリ軸に軸方向に摺動自在に装
着される可動側プーリを備えプーリ溝幅可変のセカンダ
リプーリと、前記プライマリプーリと前記セカンダリプ
ーリとの間に巻き付けられる金属ベルトと、エンジンの
回転を正転方向と逆転方向とに切り換えて前記プライマ
リ軸に伝達する前後進切換機構とを有し、前記前後進切
換機構を形成する動力伝達部と前記プライマリプーリの
前記固定側プーリとを同一部材により一体的に塑性加工
することを特徴とする。
【0012】本発明のベルト式無段変速装置は、セレク
トレバーがPレンジに操作されたときに作動するパーキ
ング部材が係合する歯形部を外周面に有する環状壁部を
前記セカンダリプーリの前記固定側プーリに一体に塑性
加工したことを特徴とする。
【0013】本発明のベルト式無段変速装置は、前記プ
ライマリ軸および前記セカンダリ軸は鋼管を用いて塑性
加工により成形することを特徴とする。
【0014】本発明のベルト式無段変速装置は、前記固
定側プーリは表面が円錐面となったプーリ本体部と、プ
ライマリ軸またはセカンダリ軸に一体回転可能に結合さ
れるボス部とを有することを特徴とする。
【0015】本発明のベルト式無段変速装置は、前記動
力伝達部は内周面と外周面のうち少なくとも一方に複数
の歯形部が形成されて前記固定側プーリの背面に一体成
形された環状壁部であり、前記歯形部に出力側の摩擦係
合要素を動力伝達可能に噛み合わせることを特徴とす
る。
【0016】本発明のベルト式無段変速装置は、前記環
状壁部を塑性加工する際に、まず、内外周面がフラット
となった環状壁部を前記固定側プーリと一体に成形する
とともに前記環状壁部と前記固定側プーリとのなす角部
に環状溝を形成した後に前記歯形部を前記環状壁部の外
周面に塑性加工することを特徴とする。
【0017】本発明のベルト式無段変速装置は、前記プ
ライマリプーリおよび前記セカンダリプーリの前記ベル
トが接触する接触面をPVDまたはCVDあるいはDL
Cにより表面処理したことを特徴とする。
【0018】本発明のベルト式無段変速装置は、それぞ
れの前記可動側プーリが前記軸に摺動自在に嵌合する嵌
合孔の摺動部と前記軸の摺動部との少なくともいずれか
一方をPVDまたはCVDあるいはDLCにより表面処
理し、摺動部の表面硬度をH V 1000以上でかつ面粗度を
a 0.01〜0.3 の範囲としたことを特徴とする。
【0019】本発明のベルト式無段変速装置は、前記固
定側プーリと前記可動側プーリとの双方または一方を鉄
系素材または非鉄系素材としたことを特徴とする。
【0020】本発明にあっては、油圧室形成部材や動力
伝達部などの環状壁部がプーリと一体に塑性加工されて
いるので、部品点数を低減することができるとともにベ
ルト式無段変速装置の軸方向寸法を短くすることができ
る。また、質量を低減することができ、発進加速性や変
速制御の応答性を向上させることができる。
【0021】前記プライマリ軸およびセカンダリ軸は前
記固定側プーリおよび可動側プーリとは別部品となって
おり、それぞれの軸に固定側プーリを結合するようにす
ることによって、生産性を向上することができる。
【0022】前記プライマリプーリの固定側プーリに前
後進切換機構の一部を構成する動力伝達部を固定側プー
リに一体に塑性加工により成形することにより、無段変
速装置の幅寸法を短くすることができるとともに、質量
や慣性力を削減することができ、発進加速性や変速制御
の応答性を向上させることができる。
【0023】それぞれのプーリのうちベルトが接触する
部分などの摺動部に熱処理とともに表面硬化処理を施す
ことにより、ベルト式無段変速装置の耐摩耗性を向上す
ることができるとともに信頼性の向上を図ることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1はベルト式無段変速装置の駆動系の一
例を示す概略図であり、図示省略したエンジンにより駆
動されるクランク軸1の回転は、発進装置としてのトル
クコンバータ2と前後進切換機構3とを介して無段変速
機構4に伝達されるようになっている。
【0026】トルクコンバータ2はロックアップクラッ
チ5を有しており、ロックアップクラッチ5はタービン
軸6に連結されている。ロックアップクラッチ5の一方
側はアプライ室7aであり、他方側はリリース室7bで
あり、リリース室7b内に供給した油圧をアプライ室7
aを介して循環させることによりトルクコンバータ2は
作動状態となる。一方、アプライ室7aに油圧を供給
し、リリース室7b内の油圧を下げることによりロック
アップクラッチ5はフロントカバー8と係合してロック
アップ状態となる。このリリース室7b内の圧力を調整
することによりロックアップクラッチ5を滑らせるよう
にしたスリップ圧制御が行われる。
【0027】前後進切換機構3はトルクコンバータ2の
出力軸であるタービン軸6の回転を無段変速機構4に正
方向に伝達するための前進用クラッチ11と、逆方向に
伝達するための後退用ブレーキ12とを有している。前
進用クラッチ11はタービン軸6に固定されるクラッチ
ドラム13と出力軸14に固定されるクラッチハブ15
とを有し、それぞれには摩擦係合要素としての摩擦ディ
スク16,17が装着されている。後退用ブレーキ12
は出力軸14とリングギヤ18との間に配置されるダブ
ルピニオン型プラネタリギヤ列を有し、リングギヤ18
とトランスミッションケースとには摩擦係合要素として
の摩擦ディスク19a,19bが装着されている。プラ
ネタリギヤ列は出力軸14に固定されたサンギヤと、キ
ャリア20に回転自在に装着されて相互に対となって噛
み合うプラネタリギヤを有し、一方のプラネタリギヤは
サンギヤに噛み合い、他方のプラネタリギヤはリングギ
ヤ18に噛み合っている。
【0028】前進用クラッチ11はクラッチ油室11a
に油圧を供給すると接続状態となってタービン軸6の回
転が無段変速機構4に正方向に伝達される。後退用ブレ
ーキ12は、前進用クラッチ11が遮断された状態のも
とで、ブレーキ油室12aに油圧を供給すると接続状態
となってタービン軸6の回転が逆方向に減速されて無段
変速機構4に伝達される。
【0029】無段変速機構4は前後進切換機構3の出力
軸14に連結される入力軸つまりプライマリ軸21と、
これと平行となった出力軸つまりセカンダリ軸22とを
有している。プライマリ軸21にはプライマリプーリ2
3が設けられており、プライマリプーリ23はプライマ
リ軸21に固定される固定側プーリ24と、これに対向
してプライマリ軸21にボールスプラインなどにより軸
方向に摺動自在に装着される可動側プーリ25とを有
し、プーリのコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変とな
っている。セカンダリ軸22にはセカンダリプーリ26
が設けられており、セカンダリプーリ26はセカンダリ
軸22に固定される固定側プーリ27と、これに対向し
てセカンダリ軸22に可動側プーリ25と同様に軸方向
に摺動自在に装着される可動側プーリ28とを有し、プ
ーリの溝幅が可変となっている。
【0030】プライマリプーリ23とセカンダリプーリ
26との間には金属製のベルト29が掛け渡されてお
り、両方のプーリ23,26の溝幅を変化させて、それ
ぞれのプーリ23,26に対する巻付け径の比率を変化
させることにより、プライマリ軸21の回転がセカンダ
リ軸22に無段階に変速されて伝達されることになる。
【0031】セカンダリ軸22の回転は減速歯車および
ディファレンシャル装置31を有する歯車列を介して車
輪32a,32bに伝達されるようになっており、前輪
駆動車の場合には、車輪32a,32bは前輪となる。
【0032】プライマリプーリ23の溝幅を変化させる
ために、プライマリ軸21には円筒部とディスク部とを
有するプランジャつまりピストン33が固定され、この
ピストン33の外周面に摺動自在に接触するプライマリ
シリンダ34が可動側プーリ25に設けられている。ピ
ストン33とシリンダ34とによりプライマリ油圧室3
5が形成され、ピストン33およびシリンダ34は油圧
室形成部材となっている。
【0033】セカンダリプーリ26の溝幅を変化させる
ために、セカンダリ軸22にはテーパー状の円筒部を有
するプランジャつまりピストン36が固定され、このピ
ストン36の外周面に摺動自在に接触するセカンダリシ
リンダ37が可動側プーリ28に設けられている。ピス
トン36とシリンダ37とによりセカンダリ油圧室38
が形成され、ピストン36とシリンダ37は油圧室形成
部材となっている。
【0034】プライマリシリンダ34内のプライマリ油
圧室35内に作動油を供給してその容積を大きくする
と、可動側プーリ25はシリンダ34とともに固定側プ
ーリ24側に移動してプーリ溝幅が狭くなり、容積を小
さくするとプーリ溝幅が広くなる。また、セカンダリシ
リンダ37内のセカンダリ油圧室38内に作動油を供給
してその容積を大きくする、可動側プーリ28はシリン
ダ37とともに固定側プーリ27側に移動してプーリ溝
幅が狭くなり、容積を小さくするとプーリ溝幅が広くな
る。
【0035】図2は図1の要部を示す拡大断面図であ
り、プライマリ軸21に設けられたプライマリプーリ2
3とセカンダリ軸22に設けられたセカンダリプーリ2
6とを示す。
【0036】プライマリプーリ23の可動側プーリ25
は油圧室形成部材としてのシリンダ34と同一部材によ
り一体に塑性加工によって形成されており、セカンダリ
プーリ26の可動側プーリ28もシリンダ37と同一部
材により一体に塑性加工によって形成されている。
【0037】図3は可動側プーリ25,28を示す斜視
図であり、図4は固定側プーリ27を示す斜視図であ
る。
【0038】図2および図3に示すように、それぞれの
可動側プーリ25,28は表面が円錐面となったプーリ
本体25a,28aと、プーリ本体25a,28aの中
心部から背面側に突出したボス部25b,28bとを有
し、それぞれの可動側プーリ25,28と一体に塑性加
工されたシリンダ34,37はプーリ本体25a,28
aの外径よりも大径となっている。ただし、それぞれの
シリンダ34,37の径は、プーリ本体25a,28a
の外径とほぼ同一としても良く、あるいは小径としても
良く、任意の径に設定することができる。
【0039】それぞれのボス部25b,28bには内周
面に軸方向に伸びるボールスプライン溝41を有する嵌
合孔が形成されており、プライマリ軸21とセカンダリ
軸22にも対応するボールスプライン溝42が形成され
ており、それぞれのスプライン溝41,42の間には鋼
球(ボール)43が組み込まれている。これにより、そ
れぞれの可動側プーリ25,28はそれぞれの軸21,
22に対して摺動するとともに一体に回転して動力を伝
達するようになっている。
【0040】それぞれの可動側プーリ25,28をシリ
ンダ34,37を含めて同一部材を用いて塑性加工によ
り形成することによって、所望の強度を確保しつつ、全
体的に厚みを薄くすることができ、質量や慣性力を削減
することが可能となる。
【0041】図2および図4に示すように、セカンダリ
プーリ26の固定側プーリ27は表面が円錐面となった
プーリ本体部27aと、プーリ本体27aの中心部から
背面側に突出したボス部27bとを有し、固定側プーリ
27の背面側には環状壁部44が固定側プーリ27と同
一部材により一体に塑性加工されている。この環状壁部
44の外周面には歯形部45が設けられており、車両の
運転席に設けられたセレクトレバーがPレンジつまりパ
ーキングレンジに操作されると、パーキングポールとも
言われるパーキング部材が歯形部45に係合するように
なっている。これにより、Pレンジに操作されたときに
は、セカンダリ軸22の回転が阻止されることになる。
環状壁部44の外径はプーリ本体27aの外径よりも小
径となっているが、プーリ本体27aの外径と同一とし
ても良く、大径としても良い。
【0042】ボス部27bには内周面に軸方向に伸びる
スプライン溝46を有する嵌合孔が形成され、セカンダ
リ軸22にも対応するスプライン溝47が形成されてお
り、固定側プーリ27はセカンダリ軸22に対してスプ
ライン結合され、一体に回転して動力を伝達するように
なっている。
【0043】プライマリプーリ23の固定側プーリ24
は表面が円錐面となったプーリ本体部24aと、プーリ
本体24aの中心部から背面側に突出したボス部24b
とを有し、固定側プーリ24の背面側には環状壁部48
が固定側プーリ24と同一部材により一体に塑性加工さ
れている。この環状壁部48の外周面には歯形部49が
形成されており、プライマリ軸21の回転数を検出する
ためのセンサが環状壁部48の外周面に対向して配置さ
れることになる。この環状壁部48の径はプーリ本体部
24aの外径とほぼ同一となっているが、大径としても
良く、小径としても良い。ボス部24bにはボス部27
bと同様のスプライン溝46が形成されている。
【0044】それぞれの固定側プーリ24,27のプラ
イマリ軸21とセカンダリ軸22に対する固定は、スプ
ライン結合としても良く、キーを用いたキー結合として
も良く、さらには、圧入によって結合するようにしても
良く、手段を選ばない。
【0045】このように、図2に示すベルト式無段変速
装置にあっては、それぞれの可動側プーリ25,28は
油圧室形成部材としてのシリンダ34,37が一体とな
って塑性加工により成形され、それぞれの固定側プーリ
24,27は環状壁部44,48が一体となって塑性加
工により成形されている。ただし、可動側プーリ25,
28のみを一体に塑性加工するようにしても良く、固定
側プーリ24,27のみを一体に塑性加工するようにし
ても良い。また、それぞれの可動側プーリ25,28に
対しては、シリンダ34,37に代えてピストン33,
36を一体に塑性加工するようにしても良く、その場合
にはシリンダ34,37は別部品となって軸21,22
に取り付けられることになる。
【0046】図5および図6はシリンダ部34,37が
一体となった可動側プーリ25,28を塑性加工によっ
て成形する手順を示す工程図であり、図5はスピニング
加工工程を示し、図6は冷間鍛造加工工程を示す。
【0047】スピニング加工により可動側プーリ25を
製造するには、図5(A)に示すように円板形状の素材
25Eの中心部に孔41Eを穿設し、この孔41Eの中
に図示しない駆動軸を嵌合させて素材25Eを回転駆動
しながら、図5(B)に示すように、へらまたはローラ
などの治具51を素材25Eの表面に押し付けて円錐面
を成形する。
【0048】次いで、図5(C)に示すように、駆動軸
52を素材25Eの背面側から孔41Eに圧入し、素材
25Eを駆動軸52によって回転駆動しながら、治具5
1によってボス部25bを成形する。このときには、駆
動軸52の外周面にボールスプライン溝を形成しておく
ことにより、ボス部25bの内周面にはボールスプライ
ン溝41が加工される。
【0049】図5(D)に示すように、素材25Eの裏
面側の外周部に環状の突起部53を成形し、さらに、図
5(E)に示すように、シリンダ34を成形する。この
ようにして、スピニング加工つまりへら絞り加工によ
り、シリンダ34が一体となった可動側プーリ25を円
板状の素材25Eから成形することができる。
【0050】冷間鍛造加工により可動側プーリ25を製
造するには、それぞれ図示しない鍛造型を用いて塊状の
金属製の素材25Fから最終的に可動側プーリ25を成
形する。まず、図6(A)に示す形状の素材25Fを用
いて、すえ込み鍛造型を用いて図6(B)に示すように
素材25Fを押しつぶし、図6(C)に示すように粗鍛
造型を用いて円錐面を形成し、図6(D)に示すように
中鍛造型を用いてボス部25bの中心部に嵌合孔を形成
するとともに円板状に引き延ばす。次いで、図6(E)
に示すように、仕上げ鍛造型を用いて最終形状に成形す
る。
【0051】図5および図6はそれぞれプライマリプー
リ23の可動側プーリ25を塑性加工する加工手順の一
例を示すが、セカンダリプーリ26の可動側プーリ28
についても同様の手段により塑性加工することができ
る。また、それぞれの固定側プーリ24,27について
も、同様の塑性加工手段により環状壁部44,48を一
体として塑性加工することができる。
【0052】図2に示すように、プライマリ軸21およ
びセカンダリ軸22はそれぞれ固定側プーリ24,27
とは別部品となっており、それぞれの軸21,22は鋼
管を素材として塑性加工により図2に示す形状に成形さ
れる。それぞれの軸21,22を塑性加工するには、鋼
管の中にマンドレルを圧入し、鋼管の外側から転造ロー
ラを押し付ける。これにより、それぞれの軸21,22
は図2に示される所定の形状に成形される。
【0053】それぞれの軸21,22およびプライマリ
プーリ23とセカンダリプーリ26の素材としては、S
i,Mn,Ti,Mo,Crを添加したクロムモリブデン鋼を使用
し、軸21,22としてはさらに塑性加工性と熱処理を
考慮してBを添加したクロムモリブデン鋼を使用する。
塑性加工により成形した後に、それぞれのプーリ23,
26は、浸炭焼入れまたは高周波焼入れにより熱処理す
ることにより、HV 550〜630まで硬化させる。次
いで、プーリ23,26のうち少なくともベルトが接触
する円錐面などの摺動面のように、耐摩耗性が要求され
る部位には、CVD(chemical vapor deposition) やP
VD(physical vapor deposition) あるいはDLCの技
術により表面を硬化させる。
【0054】CVDには常圧CVD,低圧CVDやプラ
ズマCVDなどがあり、PVDには真空蒸着、スパッタ
リングなどがある。これらの技術により、窒化物や炭化
物を用いて表面処理を行い、熱処理後の表面にカーボン
層を形成し、表面を超硬化することができる。さらに、
微細なシリコンを含浸させることによりベルト29との
滑りを防止することができる。
【0055】このような超硬化処理した後には、表面硬
度をHV 1000以上にすることができた。また、塑性加工
することにより、それぞれのプーリの面粗度をRa 0.01
〜0.3 の範囲に設定することができた。
【0056】プライマリ軸21およびセカンダリ軸22
のうちボール43が接触する部位についても、CVDや
PVDあるいDLCの技術により表面硬化処理を行うよ
うにしても良い。ただし、潤滑油により摺動機能を持た
せる場合には、表面硬化処理を行わなくても良い。
【0057】図7は他のタイプのベルト式無段変速装置
の駆動系の一例を示す概略図であり、この場合には、ク
ラッチドラム13がプライマリプーリ23の固定側プー
リ24に設けられている。つまり、クラッチドラム13
は前後進切換機構3を形成する動力伝達部となってお
り、クラッチドラム13にはクラッチディスク16が組
み付けられ、キャリア20に設けられたクラッチハブに
はクラッチディスク16に接触するクラッチディスク1
7が組み付けられている。
【0058】図8はクラッチドラムつまり環状壁部13
が設けられた固定側プーリ24の一例を示す斜視図であ
り、動力伝達部としてのクラッチドラム13は全体的に
ほぼドラム状、円筒状ないし環状となっており、内周面
と外周面とに歯形部13a,13bが形成されている。
このクラッチドラム13には、前進用クラッチ11の摩
擦係合要素であるクラッチディスク16の歯形部がクラ
ッチドラムの歯形部13aに係合する。これにより、ク
ラッチディスク16は歯形部13aに沿って軸方向に移
動自在となり、且つ、動力伝達可能にクラッチドラム1
3の歯形部13aに噛み合わされる。
【0059】図9は図8に示した固定側プーリ24に動
力伝達部としてのクラッチドラム13を成形するための
歯形成形金型を示す一部切り欠き正面図である。
【0060】予め、たとえば、図5に示したスピニング
加工により、ドラム部の内外周面がフラットとなった中
間成形部材24Fを成形し、その中間成形部材24Fを
用いてドラム部の内外周面に図8に示すように歯形部1
3a,13bを成形する。この歯形成形金型は、中間成
形部材24Fを円錐面側から支持する下型ダイ55と、
この下型ダイ55との間で中間成形部材24Fを挟持す
る上型ダイ56とを有している。下型ダイ55にはボス
部24bに嵌合する突起部55aが設けられ、上型ダイ
56には環状壁部の内周面に歯形部13aを成形するた
めの歯形部57が設けられている。下型ダイ55に隣接
して1つまたは複数のローラーダイ58が配置されてお
り、ローラダイ58には環状壁部の外周に歯形部13b
を成形するための歯形部59が設けられている。したが
って、上下両方のダイ55,56により中間成形部材2
4Fを挟持してこれを回転した状態のもとで、ローラダ
イ58を環状壁部の外周面に押し付けながら回転するこ
とにより、環状壁部は波状に塑性加工されて、内外周面
には歯形部13a,13bが成形される。
【0061】図10(A)は他のタイプの固定側プーリ
24を示す断面図であり、この場合には環状壁部の内周
面のみに歯形部13aが成形されており、このタイプの
固定側プーリ24は図7に示すCVTにそのまま適用す
ることができる。
【0062】図10(B)はさらに他のタイプの固定側
プーリ24を示す断面図であり、この場合には環状壁部
の外周面のみに歯形部13bが成形されており、このタ
イプの固定側プーリ24は環状壁部の外側に前進用クラ
ッチの摩擦係合要素が組み込まれるので、環状壁部はク
ラッチハブとなる。
【0063】図10(A)に示された固定側プーリ24
の歯形部13aを成形するには、図9に示すローラダイ
58の外周面がフラットとなった歯形成形金型が使用さ
れ、図10(B)に示された固定側プーリ24の歯形部
13bを成形するには、図9に示す上型ダイ56の外周
面がフラットとなった歯形成形金型が使用される。
【0064】図8および図10に示す固定側プーリにつ
いても前述したように熱処理と表面硬化処理とを行うこ
とになる。
【0065】図11(A),(B)はさらに他のタイプ
の固定側プーリ24の製造工程を示す断面図であり、図
11(A)はスピニング加工によって成形した後の固定
側プーリ24の中間成形部材24Fを示し、図11
(B)は環状壁部の外周面に歯形部13bを歯形成形金
型により成形した状態を示す。
【0066】スピニング加工により中間成形部材24F
を成形する際に、環状壁部の内外周面をフラットに成形
するとともに、環状壁部13と固定側プーリ本体部との
なす角部に環状溝61を形成する。このように、環状溝
61を予め形成した後に、歯形成形金型により環状壁部
13の外周面に歯形部13bを成形すると、歯形部13
bの有効な長さを長くすることができる。
【0067】冷間鍛造により中間成形部材24Fを成形
する場合には、図11(A)において破線で示すよう
に、プーリ本体の背面側に位置させて環状壁部13とプ
ーリ本体とのなす角部に環状溝61aを塑性加工するこ
とになる。
【0068】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0069】たとえば、前述した無段変速機構4を構成
する部材は、クロムモリブデン鋼などの鋼材が用いられ
ているが、アルミニウムなどの非鉄金属により形成する
ようにしても良い。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、可動側プーリとシリン
ダなどの油圧室形成部材とを一体に塑性加工により成形
するようにしたので、可動側プーリと油圧室形成部材と
を別部品としてこれらをカシメやボルトにより結合する
場合に比して結合部位を削減できるとともに、無段変速
装置の幅寸法を短くすることができる。また、製造コス
トを低減することができるとともに、質量や慣性力を削
減することができ、発進加速性や変速制御の応答性を向
上させることができる。
【0071】固定側プーリをプライマリ軸およびセカン
ダリ軸とは別部品として、これらをそれぞれの軸に結合
することにより、それぞれの生産性が向上し、無段変速
装置の製造コストを低減することができる。
【0072】プライマリプーリの固定側プーリに前後進
切換機構の一部を構成する動力伝達部を固定側プーリに
一体に塑性加工により成形することにより、無段変速装
置の幅寸法を短くすることができるとともに、質量や慣
性力を削減することができ、発進加速性や変速制御の応
答性を向上させることができる。
【0073】それぞれのプーリのうちベルトが接触する
部分などの摺動部に熱処理とともに表面硬化処理を施す
ことにより、ベルト式無段変速装置の耐摩耗性を向上す
ることができるとともに信頼性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速装置の駆動系を示す概略図で
ある。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図3】(A)〜(E)は可動側プーリを示す斜視図で
ある。
【図4】(A)〜(E)は固定側プーリを示す斜視図で
ある。
【図5】可動側プーリを成形するためのスピニング加工
工程を示す工程図である。
【図6】可動側プーリを成形するための冷間鍛造加工工
程を示す工程図である。
【図7】他のタイプのベルト式無段変速装置の駆動系を
示す概略図である。
【図8】固定側プーリの変形例を示す斜視図である。
【図9】固定側プーリの環状壁部に歯形部を成形するた
めの歯形成形金型を示す一部切り欠き正面図である。
【図10】(A),(B)はそれぞれ固定側プーリの変
形例を示す断面図である。
【図11】(A),(B)は固定側プーリの歯形部の製
造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
3 前後進切換機構 11 前進用クラッチ 12 後退用ブレーキ 13 クラッチドラム(動力伝達部、環状壁部) 21 プライマリ軸 22 セカンダリ軸 23 プライマリプーリ 24 固定側プーリ 25 可動側プーリ 26 セカンダリプーリ 27 固定側プーリ 28 可動側プーリ 29 金属製ベルト 33 ピストン(油圧室形成部材) 34 シリンダ(油圧室形成部材) 35 油圧室 36 ピストン(油圧室形成部材) 37 シリンダ(油圧室形成部材) 38 油圧室 44 環状壁部 45 歯形部 48 環状壁部 49 歯形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 22/16 B21D 22/16 C B21H 1/00 B21H 1/00 B (72)発明者 山中 成昭 広島県広島市安芸区中野1丁目6番1号 株式会社ユーケー内 Fターム(参考) 3J050 AA03 AB03 BA03 BB12 CB01 CD06 CD09 CE10 DA02 4E087 AA10 BA02 BA03 BA18 CA11 DB01 DB08 HA17 HB13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プライマリ軸に固定される固定側プーリ
    および前記プライマリ軸に軸方向に摺動自在に装着され
    る可動側プーリを備えプーリ溝幅可変のプライマリプー
    リと、 前記プライマリ軸に平行に配置されたセカンダリ軸に固
    定される固定側プーリおよび前記セカンダリ軸に軸方向
    に摺動自在に装着される可動側プーリを備えプーリ溝幅
    可変のセカンダリプーリと、 前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間に
    巻き付けられる金属ベルトと、 それぞれの前記可動側プーリに設けられ、油圧室を形成
    する油圧室形成部材とを有し、 前記可動側プーリと前記油圧室形成部材とを同一部材に
    より一体的に塑性加工することを特徴とするベルト式無
    段変速装置。
  2. 【請求項2】 プライマリ軸に固定される固定側プーリ
    および前記プライマリ軸に軸方向に摺動自在に装着され
    る可動側プーリを備えプーリ溝幅可変のプライマリプー
    リと、 前記プライマリ軸に平行に配置されたセカンダリ軸に固
    定される固定側プーリおよび前記セカンダリ軸に軸方向
    に摺動自在に装着される可動側プーリを備えプーリ溝幅
    可変のセカンダリプーリと、 前記プライマリプーリと前記セカンダリプーリとの間に
    巻き付けられる金属ベルトと、 エンジンの回転を正転方向と逆転方向とに切り換えて前
    記プライマリ軸に伝達する前後進切換機構とを有し、 前記前後進切換機構を形成する動力伝達部と前記プライ
    マリプーリの前記固定側プーリとを同一部材により一体
    的に塑性加工することを特徴とするベルト式無段変速装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベルト式無段変
    速装置において、セレクトレバーがPレンジに操作され
    たときに作動するパーキング部材が係合する歯形部を外
    周面に有する環状壁部を前記セカンダリプーリの前記固
    定側プーリに一体に塑性加工したことを特徴とするベル
    ト式無段変速装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速装置において、前記プライマリ軸および
    前記セカンダリ軸は鋼管を用いて塑性加工により成形す
    ることを特徴とするベルト式無段変速装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速装置において、前記固定側プーリは表面
    が円錐面となったプーリ本体部と、プライマリ軸または
    セカンダリ軸に一体回転可能に結合されるボス部とを有
    することを特徴とするベルト式無段変速装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のベルト式無段変速装置に
    おいて、前記動力伝達部は内周面と外周面のうち少なく
    とも一方に複数の歯形部が形成されて前記固定側プーリ
    の背面に一体成形された環状壁部であり、前記歯形部に
    出力側の摩擦係合要素を動力伝達可能に噛み合わせるこ
    とを特徴とするベルト式無段変速装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のベルト式無段変速装置に
    おいて、前記環状壁部を塑性加工する際に、まず、内外
    周面がフラットとなった環状壁部を前記固定側プーリと
    一体に成形するとともに前記環状壁部と前記固定側プー
    リとのなす角部に環状溝を形成した後に前記歯形部を前
    記環状壁部の外周面に塑性加工することを特徴とするベ
    ルト式無段変速装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速装置において、前記プライマリプーリお
    よび前記セカンダリプーリの前記ベルトが接触する接触
    面をPVDまたはCVDあるいはDLCにより表面処理
    したことを特徴とするベルト式無段変速装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のベ
    ルト式無段変速装置において、それぞれの前記可動側プ
    ーリが前記軸に摺動自在に嵌合する嵌合孔の摺動部と前
    記軸の摺動部との少なくともいずれか一方をPVDまた
    はCVDあるいはDLCにより表面処理し、摺動部の表
    面硬度をHV 1000以上でかつ面粗度をRa 0.01〜0.3 の
    範囲としたことを特徴とするベルト式無段変速装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    ベルト式無段変速装置において、前記固定側プーリと前
    記可動側プーリとの双方または一方を鉄系素材または非
    鉄系素材としたことを特徴とするベルト式無段変速装
    置。
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