JP2003106421A - 自動変速機のクラッチ構造 - Google Patents

自動変速機のクラッチ構造

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JP2003106421A
JP2003106421A JP2001303907A JP2001303907A JP2003106421A JP 2003106421 A JP2003106421 A JP 2003106421A JP 2001303907 A JP2001303907 A JP 2001303907A JP 2001303907 A JP2001303907 A JP 2001303907A JP 2003106421 A JP2003106421 A JP 2003106421A
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drum
hydraulic cylinder
cylinder chamber
automatic transmission
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Masayuki Hashimoto
昌幸 橋本
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JATCO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クラッチドラムの耐久性を確保しながらクラッ
チのコンパクト化と、軸方向の寸法及び径方向の寸法を
短縮することができる自動変速機のクラッチ構造を提供
する。 【解決手段】クラッチドラム62は、インナードラム6
2aと、このインナードラム62aの外周に溶接で固定
されているアウタードラム62bとの2つの部材からな
る部材である。インナードラムは、熱処理、又は鍛造成
形した部材であり、アウタードラムは鋼材のプレス成形
品である。油圧サーボ機構120の第1油圧シリンダ室
120b及び第2油圧シリンダ室120cは、軸方向に
おいて重なる位置に形成されており、これら第1油圧シ
リンダ室及び第2油圧シリンダ室を区切るシリンダ隔壁
部材120fが配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のクラ
ッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機のクラッチ構造とし
て、例えば、特開2001-116121号公報に記載のクラッチ
が知られている。上記公報の要部を図5で示すと、符号
300で示すクラッチは、遊星歯車機構のサンギヤ30
2とキャリア304とを選択的に連結するクラッチであ
り、ドラムサポート306に回転自在に支持され、先端
部がキャリア304にスプライン結合しているドラム3
08と、ドラム308内に配置されたピストン310
と、ドラム308の外周に配置したリバースブレーキ3
12と、ドラム308と係合するダイレクトクラッチ3
14とを備えている。
【0003】ドラム308は、ドラムサポート306の
円筒部306aの外周に回転自在に配設されているイン
ナードラム308aと、このインナードラム308aか
ら径方向外方に延在した後に軸方向に延在しているアウ
タードラム308bとを一体成形した部材であり、一般
に、アルミ鋳造により成形されている。アウダードラム
308bのインナードラム308a近くの内壁には、ピ
ストン310とで第1のシリンダ室316aを形成する
シリンダ面が設けられており、インナードラム308a
には、第1油圧シリンダ室316aに通じる油孔318
aが形成されている。第1油圧シリンダ室316aより
軸方向にずれた(図5では左方)位置には、ピストン3
10とで第2のシリンダ室316bを形成するシリンダ
面が設けられており、図示しないが、ピストン310内
には、第2油圧シリンダ室316baに通じる油孔が形
成されている。これら第1及び第2油圧シリンダ室31
6a、316bに油圧が供給されることで、ピストン3
10を移動させてダイレクトクラッチ314を締結させ
る。なお、ピストン310は、第1及び第2油圧シリン
ダ室316a、316bへの油圧供給により移動する方
向と逆側の方向にバネ力を作用するリターンスプリング
320で付勢されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記クラッ
チ300を構成するアルミ鋳造製のドラム308は、キ
ャリア304にスプライン結合しているアウタードラム
308bの先端部の面圧強度が不利となりやすい。この
アルミ鋳造製のドラム308は、鉄材料のように熱処理
によって先端部の強度を高めることができないので肉厚
を増大させたドラム構造としているが、このように肉厚
を増大させるとクラッチのコンパクト化を図ることがで
きない。
【0005】また、上記クラッチ300は、第1及び第
2油圧シリンダ室が316a、316bを軸方向にずれ
て配置しているので、軸方向の寸法が増大したクラッチ
構造となり、自動変速機の軸方向の短縮を図ることがで
きない。そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたも
ので、クラッチドラムの耐久性を確保しながらクラッチ
のコンパクト化と、軸方向の寸法及び径方向の寸法を短
縮することができる自動変速機のクラッチ構造を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって、本願の請求
項1記載の自動変速機は、クラッチドラムの縮径部が第
1の回転要素とスプライン結合で連結して前記第1の回
転要素から高トルクの回転力が伝達され、前記クラッチ
ドラムのクラッチドラムの拡径部側の内周及びクラッチ
ハブに係合した摩擦板が締結状態となることで前記クラ
ッチハブを介して第2の回転要素に回転力を伝達するよ
うにし、前記クラッチドラムの内周面と当該クラッチド
ラムの内部に配置したピストンとの間に形成した油圧シ
リンダ室に制御油圧を供給することで前記ピストンを移
動させて前記摩擦板を締結状態とする自動変速機のクラ
ッチ構造において、前記クラッチドラムを、熱処理、又
は鍛造成形したインナードラムと、当該インナードラム
の内周側に固着した略円筒形状のアウタードラムとで構
成し、前記インナードラムと、高トルクの回転力を伝達
する前記第1の回転要素とがスプライン結合しているよ
うにした。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動変速機のクラッチ構造において、前記アウター
ドラムを、プレス成形の金属部材で形成した。また、請
求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の自動変速機
のクラッチ構造において、前記油圧シリンダ室は、前記
インナードラムの外周面、前記ピストンの端面及び前記
アウタードラムの内周面で画成した第1油圧シリンダ室
と、前記アウタードラムの内周面及び前記ピストンの端
面の間に形成した前記第1油圧シリンダ室の外周側に位
置する第2油圧シリンダ室とを備えているとともに、前
記第1油圧シリンダ室の容積が変化する際に前記ピスト
ンが摺動する部分と、前記第2油圧シリンダ室の容積が
変化する際に前記ピストンが摺動する部分とが、軸方向
において重なっているようにした。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至4の何れかに記載の自動変速機のクラッチ構造におい
て、前記第1油圧シリンダ室及び第2油圧シリンダ室の
間に、互いのシリンダ室間を区切るシリンダ隔壁部材を
設けることで、前記第1油圧シリンダ室及び第2油圧シ
リンダ室を径方向に隣接して配置した。また、請求項5
記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の自動変
速機のクラッチ構造において、前記クラッチドラムの軸
方向を支持するスラストベアリングを、前記アウタード
ラムと前記インナードラムとを固着した位置より内径側
の前記インナードラムに当接して配置した。
【0009】また、請求項6記載の発明は、請求項3乃
至5の何れかに記載の自動変速機のクラッチ構造におい
て、前記アウタードラムの拡径部の外径寸法が前記他の
クラッチの径方向寸法と略同一の径方向寸法となるよう
に、前記アウタードラムの一部に設けた縮径部の外周
に、前記クラッチハブを固着した。また、請求項7記載
の発明は、請求項6記載の自動変速機のクラッチ構造に
おいて、前記アウタードラムの拡径部における内周のク
ラッチと前記他のクラッチの径方向寸法とが略同一の径
方向寸法となるように、前記アウタードラムの縮径部の
外周に、前記クラッチハブを固着した。
【0010】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
乃至7の何れかに記載の自動変速機のクラッチ構造にお
いて、前記インナードラムにスプライン結合している第
1の回転要素は、入力軸の回転を減速させて伝達する第
2の遊星歯車機構の出力要素である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し得る自動
変速機の全体構成の断面を示す。また、図2は、自動変
速機のギヤトレインをスケルトンで示す。この自動変速
機は、図1及び図2に示すように、いわゆる3軸構成と
され、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車
又はリヤエンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式
トランスアクスルの形態を有し、さらに変速機構として
は、前進6速・後進1速を実現するギヤトレインを備え
ている。
【0012】自動変速機は、ミッションケース180内
に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸5
0、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。入力軸50は、図示しないエン
ジンからトルクコンバータ230を介してトルクが入力
され、且つ出力側をトルクコンバータ230側に設けて
おり、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に
配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウ
ンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト45
3a,453bを支持するデフケース451には、カウ
ンタ軸401のカウンタギヤ400を介してトルク伝達
されるファイナルギヤ452が設けられている。ここ
で、ドライブシャフト453a,453bは、具体的に
は、差動歯車により差動回転する左右軸である。
【0013】自動変速機は、図1及び図2に示すよう
に、入力軸50の周りに、変速ユニットが設けられてい
る。この変速ユニットは、入力軸50の減速回転と非減
速回転とを入力として複数の変速回転を出力する第1の
遊星歯車機構10と、入力軸50の回転を減速させて出
力する第2の遊星歯車機構30と、第2の遊星歯車機構
30及び第1の遊星歯車機構10の2つの異なるサンギ
ヤ11,12との間にそれぞれ介挿された締結及び解放
自在の第1及び第3のクラッチ60及び80と、入力軸
50と第1の遊星歯車機構10のキャリア14との間に
介挿された締結及び解放自在の第2のクラッチ70と、
第1の遊星歯車機構10のサンギヤ11及びキャリア1
3にブレーキ力を作用させる第1及び第2ブレーキ10
0及び110と、第2のブレーキ110と並列に介挿さ
れたワンウェイクラッチ90とを備えている。また、自
動変速機は、第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80に対応して配置される第1,第2及び第3の油
圧サーボ機構120,130及び140と、第1及び第
2ブレーキ100及び110に対応して配置される第4
及び第5の油圧サーボ機構150及び160とを備えて
いる。
【0014】第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80並びに第1及び第2ブレーキ100及び110
は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のクラ
ッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に配
置され、その後方近傍に第3のクラッチ80が配置さ
れ、第2のクラッチ70は、ミッションケース180の
前端部に配置され、第1のブレーキ100は、第1のク
ラッチ60とミッションケース180の内周面との間に
配置され、第2のブレーキ110は、第1の遊星歯車機
構10とミッションケース180の内周面との間に配置
されている。また、ワンウェイクラッチ90は、第1の
ブレーキ100と第2のブレーキ110との間に配置さ
れている。
【0015】さらに、入力軸50には、軸内油路51が
形成されており、この軸内油路51に潤滑油を供給する
ことにより、第1及び第2遊星歯車機構10及び30、
第1、第2及び第3のクラッチ60,70及び80、並
びに第1及び第2ブレーキ100及び110の摩擦部材
間の潤滑が行われる。第1の遊星歯車機構10は、図1
に示すように、カウンタドライブギヤ170の後方近傍
に配置されており、図2に示すように、大径のサンギヤ
11、小径のサンギヤ12、キャリア13,14及びリ
ングギヤ17の4つの変速要素からなる。第1の遊星歯
車機構10は、ロングピニオン15が大径のサンギヤ1
1に噛合し、ショートピニオン16が小径のサンギヤ1
2に噛合し、ロングピニオン15がリングギヤ17の内
歯と噛合するラビニヨ式で構成されている。
【0016】大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ1
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ、
また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80に連
結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第1のブレーキ10
0によりミッションケース180に固定可能とされてい
る。
【0017】キャリア13,14は、互いに噛合するロ
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりミッションケース180に固
定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によ
りミッションケース180に一方向の回転のみが可能と
されている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合
方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2
のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、
リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギ
ヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ17
0は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70と
の間に位置しており、入力軸50とは切離された中間隔
壁195に回転自在に支持されている。
【0018】第2の遊星歯車機構30は、図1に示すよ
うに、第1の遊星歯車機構10の後方近傍に配置されて
おり、図2に示すように、サンギヤ31、リングギヤ3
2及びキャリア33の3つの変速要素からなる。第2の
遊星歯車機構30は、サンギヤ31が後述するミッショ
ンケース180のサイドカバー200に形成されたスリ
ーブ部材210に固定され、リングギヤ32が入力要素
として入力軸50に連結され、キャリア33が出力要素
として第1及び第3のクラッチ60及び80を介して、
第1の遊星歯車機構10に接続されている。
【0019】カウンタギヤ400は、入力軸50と平行
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側に固定された入力軸50のカウンタドライブギヤ
170に噛合する大径のカウンタドリブンギヤ402
と、カウンタ軸401においてカウンタドリブンギヤ4
02より前端側に固定された出力要素としての小径のリ
ダクションギヤ403とを備えている。ここで、カウン
タ軸401は、両端が第1及び第2軸受404a,40
4bにより回転自在に支持されている。このカウンタギ
ヤ400は、カウンタドリブンギヤ402及びリダクシ
ョンギヤ403により、入力軸50からの出力を減速す
るとともに、反転させてディファレンシャル装置450
に伝達することで、適宜の減速比を得るようにしてい
る。
【0020】ディファレンシャル装置450は、デフケ
ース451に固定されたファイナルギヤ452をカウン
タギヤ400のリダクションギヤ403に噛合させ、デ
フケース451内に配置された差動歯車の差動回転が左
右軸(ドライブシャフト)453a,453bに出力さ
れる構成とされている。このディファレンシャル装置4
50は、ミッションケース180及びその前端に取付け
られたコンバータハウジング231に支持されている。
【0021】ミッションケース180は、入力軸50及
びこれに取付けられている各要素、カウンタギヤ400
並びにディファレンシャル装置450を収納可能な形状
として形成されている。ミッションケース180は、大
別して、ケース本体190とその後端を覆うサイドカバ
ー200とから構成されている。ケース本体190は、
各軸上の各要素を収納するように最適形状に形成された
周壁により筒状に構成されている。すなわち、ケース本
体190は、入力軸50の外周側を覆って入力軸50を
収納する円筒状の第1軸収納部191と、図1で第1軸
収納部191の右上部に連接して設けられ、カウンタ軸
401の外周側を覆うと共に、カウンタ軸401の後端
面を覆ってカウンタ軸401を収納する第2軸収納部1
92と、図4で第1軸収納部191の右下部に設けら
れ、一方のドライブシャフト453aの外周側を覆うよ
うにして収納する第3軸収納部193とを備えている。
【0022】第1軸収納部191には、第1及び第2遊
星歯車機構10及び30、第1,第2及び第3のクラッ
チ60,70及び80、並びに第1及び第2ブレーキ1
00及び110等で構成される変速ユニットが収納さ
れ、且つ出力ギヤとなるカウンタドライブギヤ170が
前面側に配設されており、第2軸収納部192には、カ
ウンタドライブギヤ170に噛合するカウンタドリブン
ギヤ402及びその前面側に配置されたデフドライブピ
ニオンギヤ403で構成されるカウンタギヤ400のみ
が設けられていることにより、第1軸収納部191の後
端側が第2軸収納部192の後端側より大きく後方に突
出されている。また、第1軸収納部191の後端開口面
に、略皿形状のサイドカバー200が複数のボルト22
1により取付けられている。
【0023】第2軸収納部192は、カウンタ軸401
の後端面を覆う部分の内側面に取付けられた第1の軸受
404aにより、カウンタ軸401の一端を回転自在に
支持している。第3軸収納部193は、第2軸収納部1
92におけるカウンタ軸401の後端面を覆う部分に連
接された部分に、ドライブシャフト453aを外部に出
すための開口部が形成されている。
【0024】また、ケース本体190の前端面を閉塞す
るように、オイルポンプ240を収納したオイルポンプ
ケース241及びオイルポンプカバー242が配置され
ている。ケース本体190の前端には、オイルポンプケ
ース241の前方に位置して、コンバータハウジング2
31が取付けられており、コンバータハウジング231
の内側にトルクコンバータ241が配置されている。
【0025】サイドカバー200には、その内側面に、
入力軸50を回転自在に支持すると共に、第1及び第3
のクラッチ60及び80と第2の遊星歯車機構30を支
持するスリーブ部材210が取付けられている。以上の
ような構成を有する自動変速機は、図示しない電子制御
装置と油圧制御装置とによる制御で、運転者により選択
されたレンジに応じた変速段の範囲で車両負荷に基づ
き、前進6速(1ST〜6TH)、後進1速(REV)
の変速を行う。前進6速、後進1速を行う際の動作につ
いては以下のようになる。なお、図3は各クラッチ及び
ブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放を表
す)で達成される変速段を図表化して示す。
【0026】第1速(1ST)は、第1のクラッチ60
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりミッションケース180に係止された
キャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減
速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力さ
れる。なお、エンジンコースト時には、キャリア13に
かかる反力トルクが逆転するので、図3で括弧付きの○
で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
【0027】また、第2速(2ND)は、第1のクラッ
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりミッションケース180に固定された大径のサ
ンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転
がカウンタドライブギヤ170に出力される。このとき
の減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
【0028】また、第3速(3RD)は、第1のクラッ
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0029】また、第4速(4TH)は、第1のクラッ
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
【0030】また、第5速(5TH)は、第2のクラッ
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
【0031】また、第6速(6TH)は、第2のクラッ
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりミッションケース180に固
定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更
に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力
される。
【0032】また、後進(REV)は、第3のクラッチ
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミ
ッションケース180に固定されたキャリア14に反力
を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0033】次に、図4は、第1のクラッチ60と、そ
の周囲に配意されている第1の遊星歯車機構10、第2
の遊星歯車機構30及び第2のクラッチ80等の具体的
な構成を、軸方向の半断面で示した図である。第1のク
ラッチ60は、クラッチハブ61と、このクラッチハブ
61のフランジ部61aの先端側外周を囲むように配置
されているクラッチドラム62と、クラッチハブ62の
フランジ部61aの先端側外周及びクラッチドラム62
の先端側内周に交互に配設された摩擦板63,64と、
摩擦板63、64の締結状態及び開放状態を制御する油
圧サーボ機構120とで構成されている。
【0034】クラッチハブ61は、入力軸50に対して
径方向外方に延在する前記フランジ部61aと、このフ
ランジ部61aの内径部から軸方向に延在し、ブッシュ
65を介して入力軸50の外周に回転自在に支持されて
いるハブ円筒部61bとを備えており、このハブ円筒部
61bの先端部に、第1の遊星歯車機構10の小径のサ
ンギヤ12の内周部がスプライン結合で連結されてい
る。
【0035】クラッチドラム62は、スリーブ部材21
0の外周に回転自在に配設されているインナードラム6
2aと、このインナードラム62aの外周に溶接で固定
され、径方向外方に延在した後に軸方向に延在している
アウタードラム62bとの2つの部材からなる部材であ
り、インナードラム62aの先端部が第2の遊星歯車機
構30のキャリア33にスプライン結合し、アウタード
ラム62bの先端側内周部が摩擦板63,64にスプラ
イン結合している。
【0036】インナードラム62aは、例えば冷間鍛造
鋼により成形した耐摩耗性、耐疲労性に優れた機械的強
度の強い部材である。また、アウタードラム62bは鋼
材のプレス成形品である。油圧サーボ機構120は、ク
ラッチドラム62に支持されて摩擦板63,64に押し
つけ力を作用する軸方向に移動可能に配設されたピスト
ン120aと、ピストン120aの外周面とインナード
ラム62aの内周面(シリンダ面)との間に形成した第
1油圧シリンダ室120bと、ピストン120aの外周
面とアウタードラムの内周面(シリンダ面)との間に形
成した第2油圧シリンダ室120cと、第1及び第2油
圧シリンダ室120b、120cへの油圧供給によりピ
ストン120aが移動する方向と逆側の方向にバネ力を
作用するリターンスプリング120dとを備えている。
【0037】インナードラム62aには、スリーブ部材
210に設けた油路210及び第1油圧シリンダ室12
0bに通じる油孔120eが形成されており、ピストン
120aにも、図示しないが第2油圧シリンダ室120
cに通じる油圧供給用の油路が形成されている。図4に
示すように、第1及び第2油圧シリンダ室120b、1
20cを径方向に区切るように、シリンダ隔壁部材12
0fがアウタードラム62bの内周面に溶接で固定され
ている。
【0038】そして、第1油圧シリンダ室120bの容
積が変化する際に、ピストン120aの符号Aで示す部
分がシリンダ隔壁部材120fに摺動し、第2油圧シリ
ンダ室120cの容積が変化する際にピストン120a
のBで示す部分がアウタードラム62bの内周面に摺動
するが、これら摺動する部分A、Bが軸方向において重
なるように、第1及び第2油圧シリンダ室120b、1
20cが設けられている。
【0039】第3のクラッチ80は、クラッチドラム8
1と、このクラッチドラム81の内周側に配設され、第
1のクラッチ60のクラッチドラム62(アウタードラ
ム62b)に固定されたクラッチハブ82と、これらク
ラッチドラム81及びクラッチハブ82間に交互に配設
された摩擦板83,84と、シェルコネクティング85
とで構成されている。
【0040】前記クラッチハブ82は、前記アウタード
ラム62bの一部に形成した縮径部62cの外周に固定
されている。前記シェルコネクティング85は円盤形状
の部材であり、内周端部が大径のサンギヤ11の軸方向
後端部に固着され、外周端部がクラッチドラム81の端
部にスプライン結合されている。ここで、第3のクラッ
チ80のクラチハブ82の位置は、第1のクラッチ60
の第1及び第2油圧シリンダ室120b、120cの位
置と軸方向において略一致している。
【0041】この第3のクラッチ80は、油圧サーボ機
構140の作動により摩擦板83,84が締結状態とな
り、第2の遊星歯車機構30の減速回転が、クラッチド
ラム81及びシェルコネクティング85を介して第1の
遊星歯車機構10の大径のサンギヤ11へ入力するよう
になっている。さらに、第3のクラッチ80のクラッチ
ドラム81の内周部と、第1のクラッチのインナードラ
ム62aとの間には、スラストベアリング66が配設さ
れている。
【0042】次に、図4で示した具体的な構成を参照し
ながら、本実施形態の作用効果を説明する。第1速(3
RD)〜第4速(4TH)の変速を行うと、第1のクラ
ッチ60の締結により、入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転がクラッチドラム62及
びクラッチハブ61を介して第1の遊星歯車機構10の
小径のサンギヤ12に入力する。
【0043】この際、第2の遊星歯車機構30のキャリ
ア33の回転がスプライン結合しているインナードラム
62aに高トルクで加わり、その先端部に大きなスプラ
イン面圧が加わるが、インナードラム62aは耐摩耗
性、耐疲労性に優れた部材としているので、キャリア3
3から伝達された回転を確実に第1の遊星歯車機構10
側に伝達する。
【0044】また、アウタードラム62bをプレス成形
品としてクラッチドラム62を構成しているので、軽量
で、コンパクトなクラッチドラム62とすることができ
る。また、第1のクラッチ60は、第1及び第2油圧シ
リンダ室120b、120cの容積が変化する際にピス
トン120aが摺動する部分A,Bが軸方向において重
なっているので、軸方向の寸法が短縮したクラッチ構造
となり、自動変速機の軸方向の短縮を図ることができ
る。
【0045】また、第1のクラッチ60に隣接する第3
のクラッチ80のクラチハブ82の位置も、第1及び第
2油圧シリンダ室120b、120cの位置と軸方向に
おいて略一致しているので、さらに自動変速機の軸方向
の短縮を図ることができる。また、第1油圧シリンダ室
120b及び第2油圧シリンダ室120cが、シリンダ
隔壁部材120fで区切られて径方向に隣接しているこ
とから、シリンダ隔壁部材120fの配置位置を設定す
るだけで、締結容量に合わせた第1油圧シリンダ室12
0b及び第2油圧シリンダ室120cの容量の割合を的
確に配分することができる。
【0046】また、第3のクラッチ80のクラッチドラ
ム81の内周部と第1のクラッチのインナードラム62
aとの間にスラストベアリング66を配置し、クラッチ
ドラム62に作用するスラスト力の全てをインナードラ
ム62aが受ける構造としたことから、アウタードラム
62bにはスラスト力が入力しないので、インナードラ
ム62a及びアウタードラム62bを接合している箇所
(図4の符号67で示す部分)に曲げモーメント等の外
力が作用せず、接合部分67の接合強度を充分に確保す
ることができる。
【0047】また、第3のクラッチ80のクラッチハブ
82は、第1のクラッチ60のアウタードラム62bの
縮径部62cの外周に固定されており、第3のクラッチ
80が第1のクラッチ60より径方向の外側に突出する
ことなく配置できるので、径方向に対し大幅な短縮を図
ることができる。なお、本実施形態においては、自動変
速機を前進6速を実現するギヤトレインを構成している
が、これに限定されるものではなく、前進5速以下又は
7速以上の自動変速機にも本発明を適用することができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動変速機のク
ラッチ構造によると、クラッチドラムを、インナードラ
ムとアウタードラムとの2部材の構成とし、インナード
ラムを熱処理、又は鍛造成形した耐摩耗性、耐疲労性に
優れた機械的強度の強いインナードラムとしたことか
ら、第1の回転要素から高トルクの回転力によりインナ
ードラムのスプライン部に大きなスプライン面圧が加わ
っても、第1の回転要素の高トルクの回転力を確実に伝
達することができる。したがって、従来の鋳物製のクラ
ッチドラムのように肉厚を増大しなくてすむので、コン
パクトなクラッチドラムとすることができる。
【0049】請求項2記載の自動変速機のクラッチ構造
によると、アウタードラムをプレス成形の金属部材とし
たので、クラッチ構造の軽量化を図ることができる。請
求項3記載の自動変速機のクラッチ構造によると、第1
油圧シリンダ室の容積が変化する際にピストンが摺動す
る部分と、第2油圧シリンダ室の容積が変化する際にピ
ストンが摺動する部分とが軸方向において重なっている
ことから、自動変速機の軸方向の寸法の短縮を図ること
ができる。
【0050】請求項4記載の自動変速機のクラッチ構造
によると、第1油圧シリンダ室及び第2油圧シリンダ室
の間に、互いのシリンダ室間を区切るシリンダ隔壁部材
を設け、このシリンダ隔壁部材の配置位置を設定するだ
けで、締結容量に合わせた第1油圧シリンダ室及び第2
油圧シリンダ室の容量割合を的確に配分することができ
る。
【0051】請求項5記載の自動変速機のクラッチ構造
によると、クラッチドラムの軸方向を支持するスラスト
ベアリングを、アウタードラムとインナードラムとを固
着した位置より内径側のインナードラムに当接して配置
したことから、アウタードラムには、スラストベアリン
グを介してスラスト力が入力しないので、インナードラ
ム及びアウタードラムを固着している部分にに曲げモー
メント等の外力が作用せず、固着部分の強度を充分に確
保することができる。
【0052】請求項6記載の自動変速機のクラッチ構造
によると、インナードラムの外周に、他のクラッチの摩
擦板を係合しているクラッチハブを固着し、このクラッ
チハブの位置を、第1油圧シリンダ室及び第2油圧シリ
ンダ室の軸方向位置に略一致させたことから、隣接する
他のクラッチの軸方向寸法が短くなり、さらに自動変速
機の軸方向寸法の短縮を図ることができる。
【0053】請求項7記載の自動変速機のクラッチ構造
によると、アウタードラムの拡径部における内周のクラ
ッチと他のクラッチの径方向寸法とが略同一の径方向寸
法となるように、アウタードラムの縮径部の外周に前記
クラッチハブを固着したことで、他のクラッチが径方向
の外側に突出することなく配置することができ、径方向
に対し大幅な短縮を図ることができる。
【0054】さらに、請求項8記載の自動変速機のクラ
ッチ構造によると、第2の遊星歯車機構の出力要素から
高トルクの回転力が伝達されるが、この出力要素に機械
的強度を有するインナードラムが連結しているので、高
トルクに対応した耐久性のあるクラッチ構造を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動変速機の構成を示す断
面図である。
【図2】上記自動変速機を示すスケルトン図である。
【図3】上記自動変速機の作動を示す図である。
【図4】本発明の要部を示す拡大断面図である。
【図5】従来例の自動変速機を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 第1の遊星歯車機構 12 第1の遊星歯車機構のサンギヤ(第2の回転要
素) 30 第2の遊星歯車機構 33 第2の遊星歯車機構のキャリア(第1の回転要
素) 50 入力軸 60 第1のクラッチ 61 クラッチハブ 62 クラッチドラム 62a インナードラム 62b アウタードラム 62c 縮径部 63、64 摩擦板 66 スラストベアリング 80 第3のクラッチ 81 クラッチドラム 82 クラッチハブ 82 第3のクラッチのクラッチハブ 120 第1油圧サーボ機構 120a ピストン 120b 第1油圧シリンダ室 120c 第2油圧シリンダ室 120d リターンスプリング 120e 油孔 120f シリンダ隔壁部材 A 第1油圧シリンダ室が容積変化する際のピストンの
摺動部分 B 第2油圧シリンダ室が容積変化する際のピストンの
摺動部分
フロントページの続き Fターム(参考) 3J057 AA05 BB04 CA01 DA18 FF01 FF07 FF09 FF12 FF15 GA02 GA11 HH02 JJ04 3J063 AA02 AB12 AC05 BB11 BB41 CA01 CD13 CD17 CD25 CD33 CD34 CD41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチドラムの縮径部が第1の回転要
    素とスプライン結合で連結して前記第1の回転要素から
    高トルクの回転力が伝達され、前記クラッチドラムの拡
    径部側の内周及びクラッチハブに係合した摩擦板が締結
    状態となることで前記クラッチハブを介して第2の回転
    要素に回転力を伝達するようにし、前記クラッチドラム
    の内周面と当該クラッチドラムの内部に配置したピスト
    ンとの間に形成した油圧シリンダ室に制御油圧を供給す
    ることで前記ピストンを移動させて前記摩擦板を締結状
    態とする自動変速機のクラッチ構造において、 前記クラッチドラムを、熱処理、又は鍛造成形したイン
    ナードラムと、当該インナードラムの内周側に固着した
    略円筒形状のアウタードラムとで構成し、前記インナー
    ドラムと、高トルクの回転力を伝達する前記第1の回転
    要素とがスプライン結合していることを特徴とする自動
    変速機のクラッチ構造。
  2. 【請求項2】 前記アウタードラムは、プレス成形の金
    属部材であることを特徴とする請求項1記載の自動変速
    機のクラッチ構造。
  3. 【請求項3】 前記油圧シリンダ室は、前記インナード
    ラムの外周面、前記ピストンの端面及び前記アウタード
    ラムの内周面で画成した第1油圧シリンダ室と、前記ア
    ウタードラムの内周面及び前記ピストンの端面の間に形
    成した前記第1油圧シリンダ室の外周側に位置する第2
    油圧シリンダ室とを備えているとともに、前記第1油圧
    シリンダ室の容積が変化する際に前記ピストンが摺動す
    る部分と、前記第2油圧シリンダ室の容積が変化する際
    に前記ピストンが摺動する部分とが、軸方向において重
    なっていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動
    変速機のクラッチ構造。
  4. 【請求項4】 前記第1油圧シリンダ室及び第2油圧シ
    リンダ室の間に、互いのシリンダ室間を区切るシリンダ
    隔壁部材を設けることで、前記第1油圧シリンダ室及び
    第2油圧シリンダ室を径方向に隣接して配置したことを
    特徴とする請求項3記載の自動変速機のクラッチ構造。
  5. 【請求項5】 前記クラッチドラムの軸方向を支持する
    スラストベアリングを、前記アウタードラムと前記イン
    ナードラムとを固着した位置より内径側の前記インナー
    ドラムに当接して配置したことを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の自動変速機のクラッチ構造。
  6. 【請求項6】 前記アウタードラムの外周に、他のクラ
    ッチの摩擦板を係合しているクラッチハブを固着し、こ
    のクラッチハブの位置を、前記第1油圧シリンダ室及び
    第2油圧シリンダ室の軸方向位置に略一致させたことを
    特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載の自動変速
    機のクラッチ構造。
  7. 【請求項7】 前記アウタードラムの拡径部における内
    周のクラッチと前記他のクラッチの径方向寸法とが略同
    一の径方向寸法となるように、前記アウタードラムの縮
    径部の外周に、前記クラッチハブを固着したことを特徴
    とする請求項6記載の自動変速機のクラッチ構造。
  8. 【請求項8】 前記インナードラムにスプライン結合し
    ている第1の回転要素は、入力軸の回転を減速させて伝
    達する第2の遊星歯車機構の出力要素であることを特徴
    とする請求項1乃至7の何れかに記載の自動変速機のク
    ラッチ構造。
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