JPS583141B2 - 自動車用多段遊星歯車伝導装置 - Google Patents

自動車用多段遊星歯車伝導装置

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JPS583141B2
JPS583141B2 JP52008268A JP826877A JPS583141B2 JP S583141 B2 JPS583141 B2 JP S583141B2 JP 52008268 A JP52008268 A JP 52008268A JP 826877 A JP826877 A JP 826877A JP S583141 B2 JPS583141 B2 JP S583141B2
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Japan
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gear
planetary gear
ring
transmission
central
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JP52008268A
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カール・グスタフ・オーレン
ペル・ヤロフ・ベルグストレム
ヨーゼフ・スパニツヒ
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SRM Hydromekanik AB
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Publication of JPS583141B2 publication Critical patent/JPS583141B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車用の単一のギヤキヤリヤーを備えた多段
遊星歯車伝導装置にして、その遊星歯車が相異った直径
の軸方向に直列に配置された少くとも2個の部分を有し
、該部分が内及び/又は外歯車と噛合う多段遊星歯車伝
導装置に関する。
この種の遊星歯車伝導装置を、車輌、特に乗用車、貨物
自動車、バス、ブルドーザー及び動力車に多段変速機と
して用いることは周知である。
しかしながら周知の変速機構造は所定の条件を満足し減
速段において高トルクを伝達するためには比較的複雑で
コスト高となり、又従ってその寸法が可成り大きくなる
更に周知の遊星歯車機構では、少くとも変速段を切換え
る際クラッチ、ブレーキを操作するために部分的に共転
するサーボモーターを備えている。
サーボモーターに関連したシールの問題が発生するが0
れは耐久性に関して可成りなコストがかかり、更に対応
して形成されるポンプによって生じる漏れ流れを発生す
るのに通じている。
これに対し、本発明の課題は、車輌用の前述様式の多段
遊星歯車伝導装置を提供し、該伝導装置が共転するサー
ボモーターを設けていすに、その寸法を出来るだけ小さ
くし又製造を任意のものとし、圧力媒体の量を少くして
急速且つ確実に切慄えることのできるものであることを
課題とする。
この課題は本発明により次の様に解決する。
即ち、少なくとも3個の太陽歯車を設け、そのうちの一
つが伝導装置の入力要素を形成し、他方伝導装置の出力
要素はギヤーキヤリヤーにより形成していることと、他
の太陽歯車がケースに固定したサーボ装置により操作さ
れる摩擦ブレーキを回転固定用に備えていることとによ
って解決する。
太陽歯車を介して伝導装置を駆動し、制御可能な別の太
陽歯車に噛合い且つ相異った直径の直列した少くとも2
個の部分を有する遊星歯車に関連してギヤーキヤリヤー
を介して被動するごとにより、この太陽歯車を選択的に
停止するための摩擦ブレーキを比較的大きな寸法に構成
することを可能とし、従って比較的大きな減速伝導の場
合も、ブレーキに作用する反モーメントを収容出来る。
ブレーキサーボ装置は変速機ケース内に非回転的に設け
ることができるので、そのシールを問題なく形成でき、
その漏れも小さく、従ってポンプ容量を対応して小さく
できる。
本発明による伝導装置により、前後進方向の減速のみな
らず増速も急速にできる。
更に又、直接駆動(ダイレクト駆動)も容易に可能であ
る。
これには本発明を有利に構成すると、特に入力要素を形
成する太陽歯車とギヤーキヤリヤー間に設けた摩擦クラ
ッチのみが必要となる。
この摩擦クラッチは時にケースに固定したサーボ装置に
よりスラスト軸受を介して操作可能であり、このことは
摩擦クラッチ用のサーボ装置をスラスト軸受を介して圧
力リングに作用させ、該圧力リングがギヤーキヤリヤー
の中心の外側に支持された半径方向のレバーを介して係
合力が摩擦クラッチに伝達可能とすることにより合目的
に実現できる。
この構成と共に、摩擦クラッチ用サーボ装置を、スラス
ト軸受と圧力リングと共に比較的その直径を小さくでき
、又摩擦クラッチ用の係合が保持力を、半径方向レバー
のレバー比を対応して形成することにより高くすること
ができる。
本発明は、実用上次の様に構成する。
入力要素として役立つ中央歯車をリング歯車として、又
他の中央歯車を太陽歯車として形成する。
この構成は多目的に歯車の直径を撰択する際、減速段を
充分とすることができる。
位置固定のサーボ装置により摩擦クラッチを操作して直
接駆動を可能とするためには、直接クラッチを操作する
ための動力伝導要素よりも太陽歯車の直径を最小にする
本発明の他の改良において、入力要素として働く中央歯
車を太陽歯車として、他の中央歯車をリング歯車として
形成する。
この構成により、前述の実施例に比べ本質的に減速比を
大きくできる。
これ等2種の伝導装置の実施例は、後進駆動又は増速を
急速にできる。
これは、同種の歯車(リング歯車乃至太陽歯車)として
入力要素と同様に形成して中央歯車を設け、該中央歯車
が遊星歯車の他の部分と噛合い、制動可能とすることに
より達成できる。
後進駆動又は増速を急速にできるかどうかは遊星歯車の
その部分が大径であるかどうかにかかつている。
本発明により遊星歯車では、前後進駆動においての2種
の減速の他、相異った2個の遊星歯車部分のみが望まれ
るとき、即ち、駆動中央歯車の他、別の個々に制動可能
な3個の中央歯車を設けているとき、個々の減速比を決
定する際、相互に難点が生じることもある。
これは例えば、外側のリング歯車を介して1駆動する第
1実施例では、前進方向の2種の減速比を撰択する際増
速後進駆動を急速にできるようにすること。
その替り、一般に車輌において後進段は出来るだけ大き
な減速比を備えさせるべきである。
この難点は本発明の別の特徴により解決する。
即ち、各遊星歯車が相異った直径の3個の部分を有し、
そのうち最大径の部分が入力要素を形成する中央歯車と
噛合い、最小径部分が他の制動可能な中央歯車と噛合う
この構成と共に、所望の減速比を大きくした後進駆動の
みならず、遊星歯車軸に対向した同じ側に設けた中央歯
車を撰択的に制動することにより3種の相異った前進減
速並びに付加的な直接駆動を生じることができる。
更に、本発明による遊星歯車伝導装置を小さく、その外
観を簡けつに又、構造を簡単にしている。
本発明による遊星歯車伝導装置は、遊星歯車部分の直径
を別の歯車の直径よりも大きくし、該歯車を、小径の比
較的長い歯車に、その歯形に合ったキー溝孔に その際大径歯車の少なくとも1個の歯を小径歯車の歯と
相互の角度位置を決めることにより、特に所望の如く製
造する。
相互角度位置を一致させることにより、組立てる際等角
度の歯を有する全ての歯車を伝導装置の軸に対する規定
の位置、例えば半径方向内方に向いた位置にして、外側
及び/又は内側の中央歯車を合せることができる。
この場合、小径の歯車をギヤーキヤリヤーに固定した軸
に支持させる。
相異った直径の3個の部分を備えた遊星歯車を形成する
際、遊星歯車を一体で形成し、円筒形軸部分を設け、こ
の軸部分と共に遊星歯車をギヤーキヤリヤーに支持する
ことは特に有利でありうる。
この場合、この軸部分を相異った直径の歯車間に配置し
、遊星歯車をギヤーキヤリヤー内にコロ軸受で支持させ
、そのコロか特に外側に案内されている。
既述の如く、本発明による遊星歯車伝導装置では、ブレ
ーキとクラッチを比較的大径にし、従って充分な摩擦結
合を生じるための力を小さくできる。
これは、ブレーキ又はクラッチを単板に形成し、その際
摩擦ライニングは焼結金属から製造できる。
単板ブレーキ又は単板クラッチを用いることにより、嵌
脱行程を小さくでき、従ってサーボ装置を充填するのに
も、流体量を少なくすることができる。
ブレーキ及び/又はクラッチをトルク伝導性は、摩擦板
のその円周方向に関する表面をサイン曲線の形状を与え
、その際サイン曲線の振巾は合目的に最大0.2mmに
制限すべきである。
次に本発明を、詳細に示した実施例の図面により次に説
明する。
入力軸■、出力軸を0及びケースをHでそれぞれ示して
いる。
第1図による伝導装置は前進方向2段、直接段及び後進
一段の3段変速機である。
入力軸■は軸受10により、出力軸Oは軸受12により
それぞれケースHに軸受されている。
更に、入力軸■は出力軸Oの孔内に設けた別の軸受14
.16により調心されている。
出力軸Oの半径方向のフランジ18はスプライン上にギ
ヤキヤリヤー20を備え、該ギヤーキヤリヤー20には
周方向に分配された軸22上に比較的小径の第1歯車2
4が支持されている。
図面では軸22と歯車24とのみを示している。
各歯車24はその歯で大径で長さの短い第2歯車26と
噛合っていて、従って小歯車24の犬部分は自由であり
、従って遊星歯車は相異った直径の2個の部分で形成さ
れている。
入力軸■には、スプラインにより僅かに円錐形の円板2
8が支持されていて、円板28の外周はスリーブ状に形
成した第1中央歯車30の内歯と相互に噛合っている。
この中央歯車の全長に亘って延在している内歯はその他
端で大きな遊星歯車26と噛合っていて、このため中央
歯車30は外側又はリング歯車を形成している。
スリーブ状に形成した第2歯車32は出力軸Oで調心さ
れ、太陽歯車として遊星歯車の大部分26と噛合ってい
る。
同様にスリーブ状の中央歯車34は太陽歯車32の前端
にスプラインにより回転不能に嵌着されたフランジ板3
6に支持され、別の太陽歯車として遊星歯車の小部分2
4に噛合っている。
第3中央歯車34はスプラインでフランジ板38を支持
している。
又第4中央歯車40を設け、該歯車40はリング歯車と
して外側で遊星歯車24の小部分を取囲みこれと噛合っ
ている。
フランジ板38は外歯で第1ブレーキクラッチ42の摩
擦板を担持し、中央太陽歯車34をケースHに固定する
のに役立っている。
クラッチ42を接続するためには、リングピストン44
が役立ち、該リングピストン44は皿バネ46により解
放方向に押圧されている。
同様にフランジ板32は第2クラッチ48の単摩擦板を
担持し、中央太陽歯車32をリングピストン50により
ケースHに固定するのに役立っている。
リングピストン50は皿バネ52により解放方向に押圧
されている。
リング状ピストン44.48は回転しないケースH内の
リングシリンダー状の凹所内に摺動可能に支持されてい
て、皿バネ46.52はケース内部内の軸方向突出部に
支持されている。
ケースH内の第3のリングシリンダー状凹所内には比較
的小径の別のリングピストン54が設けられ、該リング
ピストン54は、第1スラスト軸受56を介して、回転
可能ばかりでなく軸方向に摺動可能に出力軸Oに支持さ
れたスリーブ状太陽歯車32に作用する。
太陽歯車32の他端は第2スラスト軸受58を介して押
棒60に作用し、該押棒60は入力軸■の半径方向フラ
ンジ18の内側の孔内で軸方向摺動可能に案内されてい
る。
図示の実施例ではスラスト軸受56.58は比較的短い
二一ドルの二一ドル軸受として形成されている。
その替りに、他の適当な軸受は軸受を用いてもよい。
特に軸受56は滑り軸受であり、軸受58は肩付き球軸
受である。
押棒60は、出力軸Oに摺動可能に支持された押圧リン
グ62の方向、軸方向に押圧される。
押圧リング62は半径方向レバー64の内端を把持し、
レバ64は、隆起縁によって限定され且つギヤーキヤリ
ヤー20の突出部66に形成したスリットを通じて延在
し、その半径方向外側の短いレバーアームで別の押圧リ
ング68に相互形状的に結合している。
押圧リング68は、入力軸■と出力軸O間の直結を生じ
るために、中央リング歯車30とギヤーキヤリヤー20
間の第3単板クラッチ70の操作要素を形成している。
この場合、このクラッチ70はリングピストン32の圧
力作用により嵌合する。
このクラッチを外すために、半径方向レバー64にネジ
止めした皿バネ72が役立ち、皿バネ72はレバーを軸
に対して垂直に指向する位置に揺動するのに役立ち、ス
ラスト軸受56 .58を常に負荷している。
又ケースHにはピストン74を収容して別のリングシリ
ンダー凹所を設け、該ピストン74により、リング歯車
40の外歯に設けた摩擦板が別のクラッチ76を形成し
てケースに固定可能に構成されている。
クラッチ42.48.76及びクラッチ70の摩擦面は
、特に焼結材料のライニングによって形成され、又摩擦
板の表面は円周方向に最大振巾0.2mmのサイン曲線
を有している。
この構成により、押圧力が小さくても、特に良好な摩擦
嵌合が保持される。
この伝導装置で、ブレーキ乃至クラッチ42,48,7
0,76を交互に嵌脱することにより、前進3段、後進
一段の変速機を提供している。
I:ブレーキ42嵌:大減速比(1.9:1)■:ブレ
ーキ48嵌:小減速比(1.37:1)■:クラッチ7
0嵌:直結(1:1) R:ブレーキ76嵌:増速後進(0.61:1)四段変
速共、定置ピストンにより嵌脱され、その際全てのクラ
ッチは伝導装置軸に関して充分大きな半径上にあり、反
モーメントを収容できる。
摩擦クラッチ70の動力伝導体として軸方向摺動可能な
太陽歯車32を用いることは、直結クラッチを比較的大
径にし、同様位置固定のサーボピストンにより操作でき
るものとしている。
このピストンが比較的小さなピストン面を有しているに
もかかわらず、このピストンをクラッチ70の確実な嵌
脱に用いて充分であり、その理由はその力がレバーアー
ム64で強化されるからである。
本発明による伝導装置は、軸内に圧力媒体を案内する溝
を設ける必要をナくシ、又これと関連するシールの問題
もなくしている。
第1a図、210PS、2000rpmのフイアットの
エンジンを備えた貨物自動車において第1図に示した伝
導装置を用い、前進3段で車速に対する伝導装置の入力
回転及び引張力Pを示すダイヤグラムである。
回転数曲線間に引かれた細線は前進3段間の合目的に切
換え速度を示している。
第2図の本発明による遊星歯車伝導装置の実施例は、第
1図のものと主として次の点が異る。
即ち、入力軸■と結合した入力要素がリング歯車ではな
く、太陽歯車78であり、この歯車78は小径の遊星歯
車部分80に噛合っていることと、後進段がないという
ことである。
更に軸の軸受も、ケースHの内側の複式球軸受82内に
支持された出力軸Oが非常に短くなり、従って出力軸O
内の軸受84で調心される入力軸■で自由度があり、太
陽歯車78をその端近域で担持する。
第2図の実施例でも遊星歯車は前述の部分80の他、大
径部分86を有し、該部分86は第1図により実施例の
場合と同様に將に形成した歯車によって形成され、該歯
車はキー溝孔で小部分80を形成する歯車に適合されて
いる。
2段変速を得るために、遊星歯車の大部分86に噛合う
リング歯車88と小部分80に噛合うリング歯車90と
を設け、両リング歯車88.90は、単板クラッチ92
.94によりリングピストン96乃至98の補助で交
互に固定可能に形成されている。
別の太陽歯車102は入力軸■に支持されたキー溝スリ
ーブによって形成されフランジ板104を回転固定して
担持し、フランジ板104は押圧リング110によりギ
ヤーキヤリヤー108に太陽歯車102を固定するため
に摩擦クラッチ106の摩擦板を担持している。
摩擦クラッチを操作するために駆動側のケース端に設け
けたリンシリンダー内に軸方向摺動可能なリングピスト
ン112が役立ち、このピストン112は二一ドル軸受
として形成したスラスト軸受114を介して押圧リング
116を軸方向に摺動可能とする。
押圧リング116は半径方向レバー118の内側端を把
持し、該端は内方に指向して皿バネ120のスポーク状
突出部により形成され、該皿バネ120はその外周で、
ギヤーキヤリヤーのストッパー122方向に支持され、
半径方向内方にリング状突起で押圧リング110を把持
している。
この構成で、リングピストン112によって生じる押圧
リング110用の押圧力はクラッチ106の摩擦板方向
に可成り強化される。
更に第1図に比べ、リングピストン112によって形成
されるサーボ装置は駆動側ケースに設けることができ、
この位置には直結でギヤーキヤリヤーに固定される太陽
歯車102も存在しているので、直結クラッチを操作す
るための軸方向摺動動力伝導要素として太陽歯車を用い
ることを必要なくしている。
第2図による伝導装置で次の様な前進3段変速が行われ
る。
I:ブレーキ92嵌:大減速比(2.9:1)■:ブレ
ーキ94嵌:小減速比(2.3:1)■:クラッチ10
6嵌:直結駆動(1:1)第1,2図による伝導装置に
おける減速比の例示数値を比較すると、第2図による伝
導装置は可成り大きな減速比を備えたものとなっている
第3図は本発明による遊星歯車装置の実施例を示し、こ
の場合、第1,2図のものと次の点で異っている。
一体に形成した遊星歯車は相異った直径の3個の部分1
24,126,128を有し、5個の中央歯車と噛合っ
ている。
そのうち最大径のリング歯車は入力要素を形成し、最小
の遊星歯車部分と噛合う別のリング歯車並びに3個の相
異った大きさの太陽歯車は制動可能である。
このようにすると直結駆動と大減速比の後進段の他、前
進減速3段に変速できる。
第3図による伝導装置は次の様に構成されている。
非常に短い入力軸■は円板130を介して最大径のスリ
ーブ状リンク歯車120を1駆動し、歯車130は同時
に、リング歯車をギヤーキヤリヤー136に固定し入力
軸■とギヤーキヤリヤーとその前端近域で回転不能に接
続した出力軸O間の直結を生じるための多板クラッチ1
34の一部材を形成している。
図面の下方に示しているように2個の部分より形成され
たギヤーキヤリヤ−136はコロ軸受138.140を
有し、そのうち一体に形成したギヤーキヤリヤーは最大
歯車部分124の外側の軸状部分により歯部分126,
128間に支持されている。
コロ軸受134,140の内側レースがギヤーキヤリヤ
ーの軸状部分によって形成されているので、コロは外側
レースのフランジで軸方向に押込められている。
直接出力軸Oにはスリーブ状の第1太陽歯車142が回
転可能に支持され、該太陽歯車142はその一端に最大
遊星歯車部分124に噛合う歯を、他端に回転固定した
摩擦板144と同一の歯を有し、摩擦板144は板バネ
148の力に抗してピストン146によりケースH内の
挿入材150に回転しないように固定保持可能とされて
いる。
更に、太陽歯車142は第1図の太陽歯車32と同様、
直結を生じるための多板クラッチ134を操作するため
のリングピストン152により軸方向摺動可能である。
スリーブ状の別の太陽歯車154は滑り軸受156によ
りギヤーキヤリヤー136に支持されていて、一端で中
央遊星歯車部分126と噛合う。
太陽歯車154の他端には、摩擦板158が回転不能に
支持され、該摩擦板158はリングピストン160によ
り皿バネ162の力に抗してケースHに固定可能に形成
されている。
第3太陽歯車164は最小の遊星歯車部分128に噛合
い、摩擦板166を担持していて、該摩擦板166はリ
ングピストン168により皿バネ170の力に抗してケ
ースHの挿入材172に回転しないように固定保持可能
である。
又、最小遊星歯車部分128がその外側で摩擦材174
と1体に形成したリング歯車176が噛合い、該リング
歯車176が摩擦板を把持するリングピストン178に
より皿バネ180の力に抗してケースHの前述挿入材1
72に回転不能に固定保持可能である。
摩擦板144,158,166,174はそのリングピ
ストンと共にブレーキクラッチを形成し、該クラッチで
、太陽歯車142,154,164並びにリング歯車1
76が制動可能である。
直結クラッチ134を含めて次の変速が得られる。
■:ブレーキ144嵌:最大減速比(3.2:1)■:
ブレーキ158嵌:中減速比(1.95:1)■:ブレ
ーキ166嵌:最小減速比(1.32:1)■:クラッ
チ134嵌:直結駆動(1:1)R:ブレーキ174嵌
:後進段(1.8:1)図面に示すように、,駆動リン
グ歯車132に噛合う最大遊星歯車部分124は、後進
駆動の際制動されるリング歯車176に噛合う最小遊星
歯車部分128の3倍以上の直径を有している。
この相異は、後進駆動の際充分な減速比を保持するため
に必要である。
この直径の差に形成すると、遊星歯車は2部分から形成
し、即ち、中央部分126がこれに噛合う太陽歯車15
4と共になくしていると、両減速段間に例えば3.2:
1から1.32:1)の急激な減速比変化が生じ、この
変化は実用上変速機として用いることができなくしてい
る。
付加的な中央部分と共に遊星歯車を形成し、もう一つの
変速段を生じるためにこの遊星歯車に噛合う太陽歯車を
設けることは、従って必然的であり、又このとき後進段
を充分大きな減速比にすることも要求される。
第3a図は、210pS,2000r.p.mのフイア
ツトエンジンを貨物自動車に用いた場合、第3図による
変速機の前進4段における車速に対する変速機入力回転
数n1と引張り力Pとのダイヤグラムを第1a図に類似
に示したものである。
回転数曲線間に示した細線は、低速段の最大回数数にお
いて前進4段間の切換速度に対するもので、この場合、
切換えるとエンジンの回転数は、必要な回転モーメント
を生じるのに充分な回転数に低下する。
第4図は第1図に示して変速機の基本構造を略示したも
のであり、その際直結クラッチ70はAで、3個のブレ
ーキ76,42.48はそれぞれB,C,Dで示してい
る。
従ってD嵌:大減速比 C嵌:小減速比 A嵌:直結駆動 B嵌:後進段 となる。
第5図は第1,4図に示した変速機の改良を示し、大小
遊星歯車部分は相互にその位置を交換し、対応して中央
歯車の直径を変えている。
この変速機では、 D嵌:大減速比 C嵌:小減速比 A嵌:直結駆動 B嵌:増速段(オーバードライブ) となる。
第6図には、第2図の変速機を再度略示し、直結クラッ
チ106はAで、ブレーキ92.94はそれぞれB,C
で示している。
更に第2図とは異って、大遊星歯車部分と噛合う太陽歯
車(太陽歯車100第2図)を制動するブレーキDが設
けられている。
この場合、C嵌:大減速比 B嵌:小減速比 A嵌:直結駆動 D嵌:増速段(オーバードライブ) となる。
第6図による変速機は、第5図は変速機に比べ第1,2
段で比較的大きな減速比になるが、増速比は大きくなり
すぎないが、他方、第5図の変速機では、第1,2段の
減速比を比較的小さくした場合のみ実用可能な増速比を
提供できる。
第7図に略示した変速比構造は大小遊星歯車部分の相互
交換と、これに対応した中央歯車の直径の変更した第6
図のものに対応している。
この場合、 B嵌:大減速比 C嵌:小減速比 A嵌:直結駆動 D嵌:後進段 となる。
第8図は第3図の変速機の略図であり、クラッチ134
はAで、ブレーキ174,166.158144はそれ
ぞれB,C,D,Eで示している。
この場合、 C嵌:最大減速比 D嵌:中減速比 E嵌:最小減速比 A嵌:直結駆動 B嵌:後進段 となる。
第8図には遊星歯車をその両端で支持したものを示して
いて、このことは第3図による支持に比べ遊星歯車の曲
げ剛性が太きい。
図面、特に第4〜8図に示した変速機の構造のうちどれ
を用いるかは、その使用条件と駆動条件に応じている。
この場合、遊星歯車部分の直径を変更することにより、
中央歯車を制動する際に生じる増、減速比は周知の計算
式により、個々の減速比が最良となるように撰択する。
本発明による多段変速機は、単独又はこれの前に接続さ
れる動的液圧−機械式伝導装置と共に用いることができ
、その際、その案内羽根が一定の範囲でタービンとして
働くトルクコンバーターと組合せるのに特に適している
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にある3段遊星歯車伝導装置の第1実施
例の縦断面図であり、第1a図は第1実施例の性能曲線
を示し、第2図は第2実姉例の縦断面図であり、第3図
は第3実施例の縦断面図であり、第3a図は第3実施例
の性能曲線を示し、第4図は第1図の機構の略図であり
、第5図は第1,4図の実施例の変形実施例であり、第
6図は第2図の実施例の機構を示し第7図は第6図の機
構の変形実施例を示し、第8図は第3図の機構の略図で
ある。 30.32,34.40.78.88,90,132,
142,154,164,176……中央歯車、50,
44,74,96,98,146,160,168,1
78……サーボ装置、48,42,76,92,94,
144,158.166174……ブレーキ、20,1
08,136……ギヤキャリャー、70,106,13
4……クラ1ソチ、56,114……スラスト軸受、6
2,116……押圧リング、64,118……レバー、
65,120……バネ手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1単一のギヤキヤリヤーを備えた自動車用の多段遊星歯
    車伝導装置にして、その遊星歯車が相異った直径の軸方
    向に直列に配置された2個の部分を有し、該部分が2個
    の内中央歯車と1個の外中央歯車に噛合い、該外中央歯
    車が入力要素を形成し、出力要素がギヤキヤリヤーで形
    成されていて、他の中央歯車が、回転を止めるためにケ
    ースに固定されたサーボ装置によって操作可能なブレー
    キを備えていて、その際中央歯車の1個とギヤーキャリ
    ヤーの間に直接駆動を生じるための摩擦クラッチを設け
    ている多段遊星歯車伝導装置において、摩擦クラッチ7
    0,106又は134がケースに固定したサーボ装置(
    リングピストン54,112又は152)により操作可
    能であり、該サーボ装置が少くとも1個のスラスト軸受
    56.58又は114を介して押圧リング62,116
    に作用し、該押圧リングから、ギヤーキヤリヤ−20,
    108,136にその中心の外側で支持された半径方向
    レバー64,118を介して摩擦クラッチ70,106
    ,134に係合力が伝達されることを特徴とする多段遊
    星歯車伝導装置。 2スラスト軸受56,114が比較的短い二一ドル軸受
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1に記載の多
    段遊星歯車伝導装置。
JP52008268A 1976-01-29 1977-01-29 自動車用多段遊星歯車伝導装置 Expired JPS583141B2 (ja)

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DE19762619011 DE2619011C3 (de) 1976-01-29 1976-04-30 Planetenwechselgetriebe für Fahrzeuge
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JPS5292065A JPS5292065A (en) 1977-08-03
JPS583141B2 true JPS583141B2 (ja) 1983-01-20

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US (1) US4214489A (ja)
JP (1) JPS583141B2 (ja)
AU (1) AU4456779A (ja)
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IT (1) IT1073527B (ja)
SE (1) SE433770B (ja)

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