JP3015072B2 - 遊星歯車式多段変速装置 - Google Patents

遊星歯車式多段変速装置

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JP3015072B2
JP3015072B2 JP2172061A JP17206190A JP3015072B2 JP 3015072 B2 JP3015072 B2 JP 3015072B2 JP 2172061 A JP2172061 A JP 2172061A JP 17206190 A JP17206190 A JP 17206190A JP 3015072 B2 JP3015072 B2 JP 3015072B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、遊星歯車式多段変速装置に関するものであ
り、より詳細には、転換すべきトルクが入力される第1
回転軸と、第1回転軸と平行に配設された第2回転軸
と、第1回転軸上に配設され遊星歯車機構を有する第1
変速機構と、第2軸上に配設され遊星歯車機構を有する
第2変速機構と、第2回転軸上に配設された出力ギアと
を備えた遊星歯車式多段変速装置に関する。
(従来技術) 遊星歯車式の多段変速装置において、トルクコンバー
タを介してエンジンのクランク軸と連結された第1回転
軸と、第1回転軸と平行に配設された第2回転軸とを備
え、第1回転軸上に、トルクコンバータから出力された
トルクを遊星歯車機構によって所望のギア比で転換する
第1変速機構を配設するとともに、第2回転軸上に、第
1変速機構によって転換されたトルクを遊星歯車機構に
よって所望のギア比で更に転換する第2変換機構を配設
した構造のものが知られている。
上記構造の変速機にあっては、第1変速機構から第2
変速機構へトルクを伝達する動力伝達機構が必要とな
る。かかる動力伝達機構を備えた2軸の多段変速装置と
して、従来例えば特開昭57−190151号公報に開示されて
いるような、第1変速機構の出力部材、第2変速機構の
入力部材と別個独立に第1変速機構から第2変速機構へ
の動力伝達ギアを設けた2軸の多段変速装置が知られて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、第1変速機構の出力部材、第2変速機
構の入力部材と別個独立に第1変速機構から第2変速機
構への動力伝達ギアを設けると、変速機構の寸法、重量
の増大を招くという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされなものであり、変速
機構の寸法、重量の増大を招かない動力伝達キアを備え
た2軸の多段変速機構を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本発明によれば、駆動
源からトルクが入力される第1回転軸と、この第1回転
軸と平行に配置された第2回転軸と、サンギアとキャリ
アとリングギアとを備える遊星歯車機構を有し第1回転
軸上に設けられた第1変速機構と、サンギアとキャリア
とリングギアとを備えた遊星歯車機構を有し第2回転軸
上に設けられた第2変速機構と、第2回転軸上に、動力
伝達経路における第2変速機構の出力側に設けられ、被
駆動部材へ前記第1及び第2の変速機構で変速されたト
ルクを出力する出力部材とを備えている遊星歯車式多段
変速装置において、第1変速機構および第2変速機構の
少なくとも一方に、外端部にギアを有する径方向延設部
に設けられ、第1変速機構および第2変速機構の他方
に、径方向延設部のギアと噛み合うギアが設けられ、径
方向延設部は、キャリアおよびリングギアの一方の一端
部に設けられ、且つ、このキャリアおよびリングギアの
一方の他端部が、変速装置のケーシングまたは少なくと
も一方の変速機構が設けられている回転軸に回転自在に
支持され、少なくとも一方の変速機構のキャリアおよび
リングギアの他方またはサンギアが、少なくとも一方の
変速機構の回転軸に固定されている遊星歯車式多段変速
装置が提供される。
また、本発明においては、径方向延設部は、第1及び
第2の変速機構にそれぞれ設けられ、径方向延設部に設
けられギアは、第1及び第2の変速機構における遊星歯
車機構の少なくとも一方の径方向外方で且つ遊星歯車機
構と径方向に重なる位置に配置されているのが好まし
い。
(作用) 上記のように構成された本発明によれば、第1変速機
構および第2変速機構の少なくとも一方に、外端部にギ
アを有する径方向延設部が設けられ、第1変速機構およ
び第2変速機構の他方に、径方向延設部のギアと噛み合
うギアが設けられ、径方向延設部は、キャリアおよびリ
ングギアの一方の一端部に設けられているので、第1変
速機構および第2変速機構とは独立した別個の動力伝達
ギアを設ける場合に比べて、動力伝達部のコンパクト
化、軽量化を図ることができる。
また、本発明の好ましい態様では、径方向延設部に設
けられギアは、第1及び第2の変速機構における遊星歯
車機構の少なくとも一方の径方向外方で且つ遊星歯車機
構と径方向に重なる位置に配置されているので、変速機
の全長を短縮することができ、且つ、径方向延設部に設
けられたギアの噛み合いによる騒音が、変速機の外部に
漏れる程度を低くできる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づき、本発明の実施例について詳
細に説明する。
第1図は、本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適
用した車両用自動変速機の第1の実施例を示す概略全体
構成図であり、第1A図は、第1図のα印部の構造を示す
部分断面図である。また第1B図は、第1図に示す自動変
速機によって得られる変速段と、各変速段における摩擦
係合要素の作動状態を示す図である。
第1図に示す変速機1は、フロントエンジン・フロン
トドライブ(FF)方式の車両に搭載される5速の遊星歯
車式自動変速機である。変速機1は、エンジンのクラン
ク軸(図示せず)に連結される入力軸2、入力軸2に入
力されたエンジンのトルクを流体を介して伝達する流体
式のトルクコンバータ3、トルクコンバータ3の出力が
伝達される第1部分4aとクラッチK2を介して第1部分4a
と選択的に連結、解放される第2部分4bとから成る第1
回転軸4、第1回転軸4と平行に配設された第2回転軸
5、第1回転軸4と同心状に配設された第1変速機構1
0、および、第2回転軸5と同心状に配設され、第1変
速機構10によって転換されたトルクが伝達される第2変
速機構20、および第2変速機構20によって転換されたト
ルクをディファレンシャル装置の入力ギア(図示せず)
に伝達する出力ギア6とから略構成されている。
トルクコンバータ3は、従来の形式のものであり、入
力軸2に連結されたポンプインペラ31、変速機1のケー
シング9にワンウエイクラッチ32を介して支持されたス
テータ33、第1回転軸4に一体的に支持されたターピン
34、およびロックアップ機構を形成するダンパピストン
35を備えている。
第1回転軸4及び第2回転軸5は、変速機1のケーシ
ング9に回転自在に支持されており、変速機1の半径方
向に所定の間隔を隔てて、変速機1の軸線方向に互いに
平行に延びている。
第1回転軸4上に配設された第1変速機構10は、トル
クコンバータ3を介して伝達されたエンジンのトルクを
所定のギア比で転換するための2組の遊星歯車機構11、
12を備えている。また、第1変速機構10は、第1変速機
構10の所望の変速段を得るための摩擦係合要素として、
トルクの伝達経路、即ち、動力伝達経路を選択的に切り
換えるためのクラッチK1、K2と、遊星歯車機構11、12の
回転を規制するためのワンウエイクラッチOWC1、OWC2
びブレーキB1、B2、B3とを備えている。
遊星歯車機構11は、第1回転軸4の第2部分4bに回転
自在に支持されたサンギア13、サンギア13と噛合してい
るプラネタリピニオン14、プラネタリピニオン14と噛合
しているリングギア15、およびプラネタリピニオン14を
回転自在に支持しているキャリア14aより略構成されて
いる。また、遊星歯車機構12は、第1回転軸4の第2部
分4bに固定されたサンギア16、サンギア16と噛合してい
るプラネタリピニオン17、プラネタリピニオン17と噛合
しているリングギア18、およびプラネタリピニオン17を
回転自在に支持しているキャリア17aより略構成されて
いる。
第1遊星歯車機構11のキャリア14aは第2遊星歯車機
構12のリングギア18に連結され、また第1遊星歯車機構
11のリングギア15は動力伝達部材T3を介して第2遊星歯
車機構12のキャリア17aに連結されている。
クラッチK1は、第1回転軸4の第1部分4aと遊星歯車
機構11のサンギア13とを選択的に連結又は解放して、第
1変速機構10のギア比を変更し得るように、第1回転軸
4の第1部分4aとサンギア13との間の動力伝達経路T1
介挿されており、また、クラッチK2は、第一回転軸4の
第1部分4aと第2部分4bとを選択的に連結又は解放し
て、第1変更機構10のギア比を変更し得るように、第一
回転軸4の第1部分4aと第2部分4bとの間の動力伝達経
路T2に介挿されている。
ワンウエイクラッチOWC1及びブレーキB3は直列に配列
されており、サンギア13の回転を規制し得るように、上
記動力伝達経路T1に配置されている。また、ワンウエイ
クラッチOWC2とブレーキB2とは互いに並列に配置されて
おり、キャリア14a、リングギア18の回転を規制し得る
ように、キャリア14aに配置されている。更に、ブレー
キB1は、サンギア13の回転を規制して、コースト時の変
速機1のエンジンブレーキ作用を確保し得るように、動
力伝達経路T1に配置されている。
第1遊星歯車機構11のリングギア15と第2遊星歯車機
構12のキャリア17aを連結する動力伝達部材T3は第1変
速機構10の出力要素として機能し、第1A図に詳細に示す
ごとく、動力伝達部材T3のリングギア15寄りの部分を径
方向に延長することにより、第1変速機構10の出力を第
2変速機構20に伝達する伝達ギア19が形成されている。
第2変速機構20はリダクション形式の変速機構であ
り、ギア比を1.0及び1.0未満の2つのギア比に選択的に
設定可能に構成されている。第2変速機構20は、第2回
転軸5上に配設されており、第2回転軸5に支持された
遊星歯車機構21を備えている。また、第2変速機構20
は、所望の変速段を得るための摩擦係合要素として、ト
ルクの伝達経路、即ち、動力伝達経路を選択的に切り換
えるためのクラッチK0と、遊星歯車機構21の回転を規制
するためのワンウエイクラッチOWC0及びブレーキB0とを
備えている。
遊星歯車機構21は、第2回転軸5に一体的に支持され
たキャリア24a、キャリア24aにより回転自在に支持され
たプラネタリピニオン24、プラネタリピニオン24とそれ
ぞれ噛合しているサンギア23、リングギア25とにより略
構成されている。第2回転軸5は、出力ギア6と一体的
に連結されている。
リングギア25は第2変速機構20の入力要素として機能
し、第1A図に詳細に示すように、第1変速機構10の伝達
ギア19と対峙するリングギア25の一端が径方向に延長さ
れて、伝達ギア19と噛合するカウンタギア29が形成され
ている。リングギア25の他端は軸方向に延長されてケー
シング9に回転自在に支持されている。
クラッチK0は、キャリア24aとサンギア23とを選択的
に連結して、遊星歯車機構21の各要素、即ち、リングギ
ア25、プラネタリピニオン24及びサンギア23を一体的に
回転させ得るように、サンギア23から延びる動力伝達経
路T0とキャリア24aとの間に挿介されている。ワンウエ
イクラッチOWC0及びB0は各々、遊星歯車機構21の反力要
素を構成しており、サンギア23の回転を規制してサンギ
ア23の反力を得るように、サンギア23から延びる動力伝
達経路T0とケーシング9との間に介設されている。
このように構成された変速機1では、各変速機構10、
20における摩擦係合要素は、第1B図に示すように作動さ
れる。
第1B図において、丸印は、クラッチK0、K1、K2の締結
状態、ブレーキB0、B1、B2、B3の作動状態、およびワン
ウエイクラッチOWC0、OWC1、OWC2の作動状態を夫々示し
ている。また、括弧内の丸印は、所要により、ブレーキ
B0、B1、B2を、変速機1のエンジンブレーキ作用を得る
ために作動可能であることを意味している。
第1B図によれば、例えば、第1速段では、クラッチK2
は締結され、ワンウエイクラッチOWC0、OWC2は、所定の
回転方向の回転だけを許可するように働いており、これ
ら以外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレーキB0、B1
B2、B3、クラッチK1、K2、ワンウエイクラッチOWC1は、
非作動状態又は解放状態に保持され、また、第2速段で
は、クラッチK0、K2は締結され、ワンウエイクラッチOW
C2は、所定の回転方向の回転だけを許可するように働
き、これら以外の摩擦係合要素、即ち、全てのブレーキ
B0、B1、B2、B3、クラッチK1、ワンウエイクラッチOW
C0、OWC1は、非作動状態又は解放状態に保持される。同
様にして、第3速段、第4速段、第5速段、更には、リ
バース段が、第1A図に示す各摩擦係合要素の係合状態に
応じて得られる。
第1B図の備考欄には、このようにして得られる変速機
1の変速段と、第1変速機構10及び第2変速機構20の各
々の変速段との関連を参考として示してある。該備考欄
より、変速機1の第1速乃至第5速の各変速段は、第1
変速機構10によって得られる第1乃至第3の3つのギア
比と、第2変速機構20によって得られる低速(L)およ
び高速(H)の2つのギア比の組み合わせによって得ら
れることが容易に理解される。また、第1及び第2変速
機構10、20の第2及び高速のギア比の組み合わせによっ
て得られる変速機1の全ギア比と、第1及び第2変速機
構10、20の第3及び低速のギア比の組み合わせによって
得られる変速機1の全ギア比とは、比較的近似している
ため、後者の全ギア比(3、L)のみが第4速用のギア
比として採用されている。
上述の実施例に係る変速装置においては、前述のごと
く、第1変速機構10の出力要素である動力伝達部材T3
径方向に延長されて、第1変速機構10の出力を第2変速
機構20に伝達する伝達ギア19が形成され、また、第2変
速機構20の入力要素であるリングギア25が径方向に延長
されて、伝達ギア19と噛合するカウンタギア29が形成さ
れている。
したがって、第1変速機構の出力要素、第2変速機構
の入力要素と別個独立に第1変速機構から第2変速機構
への動力伝達ギアを設ける場合に比べて、第1変速機構
から第2変速機構への動力伝達部のコンパクト化、軽量
化を図ることができる。
また、伝達ギア19、カウンタギア29は遊星歯車機構1
1、12、21の軸方向への拡がりの範囲内に形成されてい
るので、遊星歯車機構の軸方向の拡がりの範囲外に第1
変速機構から第2変速機構への動力伝達ギアを設ける場
合に比べて、変速機の全長を短縮することができ、また
前記動力伝達ギアの噛み合いによる騒音が変速機の外部
に漏出する程度を低減することができる。
第2図は、本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適
用した車両用自動変速機の第2の実施例を示す概略全体
構成図であり、第2A図は、第2図のβ印部の構造を示す
部分断面図である。また、第2B図は、第2図に示す自動
変速機によって得られる変速段と、各変速段における摩
擦係合要素の作動状態を示す図である。
第2図、第2A図において第1図、第1A図の構成要素と
同様の構成要素は、第1図、第1A図と同一の参照符号が
付されている。
本例においては、第2変速機構20は増速形式の変速機
構であり、ギア比を1.0及び1.0を超える2つのギア比に
選択的に設定可能に構成されている。すなわち、遊星歯
車機構21は、第2回転軸5に一体的に支持されたリング
ギア25、リングギア25と噛合するプラネタリピニオン2
4、プラネタリピニオン24と噛合するサンギア23、キャ
リア24aとにより略構成されている。第2回転軸5は、
出力ギア6と一体的に連結されている。
キャリア24aは第2変速機構20の入力部材として機能
し、第2A図に詳細に示すように、第1変速機構10の伝達
ギア19と対峙するキャリア24aの一端が径方向に延長さ
れて、伝達ギア19と噛合するカウンタギア29が形成され
ている。キャリア24aの前記一端は軸方向にも延長され
てケーシング9に回転自在に支持されている。
クラッチK0及びワンウエイクラッチOWC0は、キャリア
24aとサンギア23とを選択的に連結して、遊星歯車機構2
1の各要素、即ち、リングギア25、プラネタリピニオン2
4及びサンギア23を一体的に回転させ得るように、サン
ギア23から延びる動力伝達経路T0とキャリア24aとの間
に挿介されている。ブレーキB0は、遊星歯車機構21の反
力要素を構成しており、サンギア23の回転を規制してサ
ンギア23の反力を得るように、サンギア23から延びる動
力伝達経路T0とケーシング9との間に介設されている。
以上の諸点を除き、本実施例の構成は第1実施例の構
成と同様である。
このように構成された本実施例に係る変速機1では、
各変速機構10、20における摩擦係合要素は、第2B図に示
すように作動される。
本実施例に係る変速装置においても、第1実施例と同
様に第1変速機構から第2変速機構への動力伝達部のコ
ンパクト化、軽量化を図ることができ、また、変速機の
全長を短縮することができ、さらに、動力伝達ギアの噛
み合いによる騒音が変速機の外部に漏出する程度を低減
することができる。
第3図は、本発明に係る遊星歯車式多段変速装置を適
用した車両用自動変速機の第3の実施例を示す概略全体
構成図であり、第3A図は、第3図のγ印部の構造を示す
部分断面図である。
第3図、第3A図において第1図、第1A図の構成要素と
同様の構成要素は、第1図、第1A図と同一の参照符号が
付されている。
本例においては、動力伝達部材T3を介してリングギア
15と連結されていない側のキャリア17aが第1変速機構1
0の出力要素として機能し、該キャリア17aが径方向に延
長されて、第1変速機構10の出力を第2変速機構20に伝
達する伝達ギア19が形成されている。
また、第2変速機構20は増速形式の変速機構であり、
ギア比を1.0及び1.0を超える2つのギア比に選択的に設
定可能に構成されている。すなわち、遊星歯車機構21
は、第2回転軸5に一体的に支持されたサンギア23、サ
ンギア23と噛合するプラネタリピニオン24、プラネタリ
ピニオン24と噛合するリングギア25、及びキャリア24a
により略構成されている。リングギア25は動力伝達経路
T0を介して出力ギア6と連結されている。
キャリア24aは第2変速機構20の入力部材として機能
し、第3A図に詳細に示すように、第1変速機構10の伝達
ギア19と対峙するキャリア24aの一端が径方向に延長さ
れて、伝達ギア19と噛合するカウンタギア29が形成され
ている。前記キャリア24aの他端は第2回転軸5にに回
転自在に支持されている。
以上の諸点を除き、本実施例の構成は第2実施例の構
成と同様である。また、摩擦係合要素の作動も第2実施
例と同様である。
このように構成された本実施例に係る変速機1では、
各変速機構10、20における摩擦係合要素は、第2実施例
と同様に作動される。
本実施例に係る変速装置においても、第1実施例と同
様に第1変速機構から第2変速機構への動力伝達部のコ
ンパクト化、軽量化を図ることができ、また、変速機の
全長を短縮することができ、さらに、動力伝達ギアの噛
み合いによる騒音が変速機の外部に漏出する程度を低減
することができる。
(効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、第
1変速機から第2変速機への動力伝達部のコンパクト
化、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る自動変速機の概略全体
構成図である。 第1A図は、第1図のα印部の構造を示す部分断面図であ
る。 第1B図は、第1図に示す自動変速機によって得られる変
速段と、各変速段における摩擦係合要素の作動状態を示
す図である。 第2図は、本発明の第2実施例に係る自動変速機の概略
全体構成図である。 第2A図は、第2図のβ印部の構造を示す部分断面図であ
る。 第2B図は、第2図に示す自動変速機によって得られる変
速段と、各変速段における摩擦係合要素の作動状態を示
す図である。 第3図は、本発明の第3実施例に係る自動変速機の概略
全体構成図である。 第3A図は、第3図のγ印部の構造を示す部分断面図であ
る。 1……自動変速機、 4……第1回転軸、 5……第2回転軸、 19……伝達ギア、 29……カウンタギア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/44 - 3/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源からトルクが入力される第1回転軸
    と、該第1回転軸と平行に配置された第2回転軸と、サ
    ンギアとキャリアとリングギアとを備える遊星歯車機構
    を有し前記第1回転軸上に設けられた第1変速機構と、
    サンギアとキャリアとリングギアとを備えた遊星歯車機
    構を有し前記第2回転軸上に設けられた第2変速機構
    と、前記第2回転軸上に、動力伝達経路における前記第
    2変速機構の出力側に設けられ、被駆動部材へ前記第1
    及び第2の変速機構で変速されたトルクを出力する出力
    部材とを備えている遊星歯車式多段変速装置において、 前記第1変速機構および第2変速機構の少なくとも一方
    に、外端部にギアを有する径方向延設部に設けられ、 前記第1変速機構および第2変速機構の他方に、前記径
    方向延設部のギアと噛み合うギアが設けられ、 前記径方向延設部は、前記キャリアおよびリングギアの
    一方の一端部に設けられ、且つ、該キャリアおよびリン
    グギアの一方の他端部が、前記変速装置のケーシングま
    たは前記少なくとも一方の変速機構が設けられている回
    転軸に回転自在に支持され、 前記少なくとも一方の変速機構のキャリアおよびリング
    ギアの他方またはサンギアが、前記少なくとも一方の変
    速機構の回転軸に固定されている、遊星歯車式多段変速
    装置。
  2. 【請求項2】前記径方向延設部は、前記第1及び第2の
    変速機構にそれぞれ設けられ、前記径方向延設部に設け
    られギアは、前記第1及び第2の変速機構における遊星
    歯車機構の少なくとも一方の径方向外方で且つ遊星歯車
    機構と径方向に重なる位置に配置されている請求項1に
    記載の遊星歯車式多段変速装置。
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