JP3329096B2 - 歯車変速装置 - Google Patents

歯車変速装置

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JP3329096B2
JP3329096B2 JP26320294A JP26320294A JP3329096B2 JP 3329096 B2 JP3329096 B2 JP 3329096B2 JP 26320294 A JP26320294 A JP 26320294A JP 26320294 A JP26320294 A JP 26320294A JP 3329096 B2 JP3329096 B2 JP 3329096B2
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邦夫 森沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の歯車変速装
置に関し、特にFF車(前置きエンジン前輪駆動車)に
適した自動変速機用の歯車変速装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機におけ
る歯車変速装置は、複数組の遊星歯車機構を用い、それ
らの回転要素を適宜に連結するとともに、クラッチやブ
レーキを用いて入力要素、反力要素、および出力要素を
適宜に変更することにより複数の変速段を設定するよう
に構成されている。このような歯車変速装置を主体とす
る自動変速機は、車体の限られたスペースに搭載される
ものであるから、小型であることが要請され、また車両
全体としての動力性能を向上させるために軽量であるこ
とが必要である。また一方、車両全体としての走行性能
を向上させるために、設定可能な変速段がより多いこと
が望まれ、さらに各変速段の変速比が、動力性能を良好
にするとともに滑らかな変速を可能とするために、等比
級数に近い関係となることが望まれる。
【0003】このような要請を背景として開発されたF
F車に適する歯車変速装置の一例が特開平2−1294
42号公報に記載されている。この歯車変速装置はサン
ギヤとリングギヤとに噛合するピニオンを設けたシング
ルピニオン型第1遊星歯車機構と互いに噛合する一対の
ピニオンをサンギヤとリングギヤとの間に設けたダブル
ピニオン型の第2遊星歯車機構とを同一軸線上に配置
し、それらのサンギヤ同士およびキャリヤ同士を連結す
るとともに、そのキャリヤを出力要素であるカウンター
ドライブギヤに連結したものである。
【0004】この従来の歯車変速装置では、サンギヤ同
士およびキャリヤ同士を連結した構造であるから、特別
な連結手段を排除して、2つの遊星歯車機構を近接して
配置することが可能になり、その結果、小型・軽量化を
図ることができる。また、出力要素であるカウンタード
ライブギヤを歯車変速装置全体の軸線方向での中間部に
配置することができるためにFF車用の自動変速機にお
ける歯車変速装置に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の歯車変
速装置では、前進4段・後進1段の変速段を設定するこ
とができるが、車両の走行性能を向上させるためには、
設定し得る変速段が不足し、より多段化することが望ま
れる。そのために従来では、上述した歯車変速装置にそ
の中心軸線と平行な副軸を追加配置し、その副軸上にシ
ングルピニオン型の遊星歯車機構を付加し、これにより
多段化することが知られている。しかしながら、このよ
うな構成では、副軸を設ける必要があるために歯車変速
装置あるいは自動変速機全体としての外径が大きくなる
のみならず、重量が増大してしまう不都合がある。ま
た、副軸上にシングルピニオン型の遊星歯車機構を付加
するとしても、設定し得る変速段は、前進5段に止ま
り、多段化の要請に必ずしも充分に応え得るものではな
い。
【0006】この発明は上述した事情を背景としてなさ
れたものであって、より多段化することが可能であるの
みならず、小型・軽量な自動変速機用の歯車変速装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上述した目的
を達成するために、サンギヤ同士およびキャリヤ同士が
連結されたシングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピ
ニオン型遊星歯車機構とに対し、さらに遊星歯車機構を
同一軸線上に配置し、前進6段を設定し得るように構成
したものである。すなわち、請求項1に記載した発明
は、サンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置さ
れたリングギヤとこれらサンギヤおよびリングギヤに噛
合するピニオンを回転自在に保持するキャリヤとを備え
たシングルピニオン型第1遊星歯車機構と、前記サンギ
ヤに連結されたサンギヤとこのサンギヤに対して同心円
状に配置されたリングギヤとこれらのサンギヤとリング
ギヤとの間に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少
なくとも一対のピニオンを保持するとともに前記キャリ
ヤに連結されたキャリヤとを備えたダブルピニオン型第
2遊星歯車機構とが同一軸線上に配列され、さらに互い
に連結された前記キャリヤが出力要素に連結された歯車
変速装置において、前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯
車機構とが互いに隣接して配置されているとともに、第
1遊星歯車機構のピニオンを保持しているピニオンピン
が第2遊星歯車機構のキャリヤに連結されて第1遊星歯
車機構のキャリヤと第2遊星歯車機構のキャリヤとが互
いに連結され、また、サンギヤとこのサンギヤに対して
同心円状に配置されたリングギヤとこれらのサンギヤと
リングギヤとの間に回転自在に配置されかつ互いに噛合
した少なくとも一対のピニオンを保持するキャリヤとを
備えたダブルピニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊
星歯車機構と同一軸線上に配置されるとともに、前記第
1遊星歯車機構のサンギヤと第3遊星歯車機構のキャリ
ヤとが連結され、第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊
星歯車機構のサンギヤとが連結され、かつ第3遊星歯車
機構のリングギヤの回転を選択的に止めるブレーキが設
けられていることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、サンギ
ヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置されたリング
ギヤとこれらサンギヤおよびリングギヤに噛合するピニ
オンを回転自在に保持するキャリヤとを備えたシングル
ピニオン型第1遊星歯車機構と、前記サンギヤに連結さ
れたサンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置さ
れたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤとの間
に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少なくとも一
対のピニオンを保持するとともに前記キャリヤに連結さ
れたキャリヤとを備えたダブルピニオン型第2遊星歯車
機構とが同一軸線上に配列され、さらに互いに連結され
た前記キャリヤが出力要素に連結された歯車変速装置に
おいて、前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが
互いに隣接して配置されているとともに、第1遊星歯車
機構のピニオンを保持しているピニオンピンが第2遊星
歯車機構のキャリヤに連結されて第1遊星歯車機構のキ
ャリヤと第2遊星歯車機構のキャリヤとが互いに連結さ
れ、また、サンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に
配置されたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤ
とに噛合したピニオンを保持するキャリヤとを備えたシ
ングルピニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊星歯車
機構と同一軸線上に配置されるとともに、前記第1遊星
歯車機構のサンギヤと第3遊星歯車機構のリングギヤと
が連結され、第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊星歯
車機構のサンギヤとが連結され、かつ第3遊星歯車機構
のキャリヤの回転を選択的に止めるブレーキが設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0009】さらに請求項3に記載した発明は、サンギ
ヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置されたリング
ギヤとこれらサンギヤおよびリングギヤに噛合するピニ
オンを回転自在に保持するキャリヤとを備えたシングル
ピニオン型第1遊星歯車機構と、前記サンギヤに連結さ
れたサンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置さ
れたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤとの間
に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少なくとも一
対のピニオンを保持するとともに前記キャリヤに連結さ
れたキャリヤとを備えたダブルピニオン型第2遊星歯車
機構とが同一軸線上に配列され、さらに互いに連結され
た前記キャリヤが出力要素に連結された歯車変速装置に
おいて、前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが
互いに隣接して配置されているとともに、第1遊星歯車
機構のピニオンを保持しているピニオンピンが第2遊星
歯車機構のキャリヤに連結されて第1遊星歯車機構のキ
ャリヤと第2遊星歯車機構のキャリヤとが互いに連結さ
れ、また、サンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に
配置されたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤ
との間に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少なく
とも一対のピニオンを保持するキャリヤとを備えたダブ
ルピニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊星歯車機構
と同一軸線上に配置されるとともに、前記第2遊星歯車
機構のリングギヤと第3遊星歯車機構のリングギヤとが
連結され、第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊星歯車
機構のキャリヤとが連結され、かつ第3遊星歯車機構の
サンギヤの回転を選択的に止めるブレーキが設けられて
いることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】この発明の歯車変速装置はサンギヤ同士および
キャリヤ同士を連結したシングルピニオン型遊星歯車機
構およびダブルピニオン型遊星歯車機構を備えた前進4
段を設定可能な歯車変速装置をベースとするものであ
る。そして請求項1に記載した発明は、ダブルピニオン
型の第3の遊星歯車機構を同一軸線上に設置したもので
あって、第1速を設定している状態から、第3遊星歯車
機構のリングギヤをブレーキによって固定することによ
り固定要素(反力要素)を変更すれば、ベースとする歯
車変速装置における第1速と第2速との中間の変速段が
設定される。また、ベースとなる歯車変速装置における
オーバードライブ状態において、第3遊星歯車機構のリ
ングギヤをブレーキによって固定することにより固定要
素を変更すれば、変速比の更に小さい第2のオーバード
ライブ段を設定することができる。すなわち、全体とし
ては前進6段を設定することができる。また、前進6段
の多段化を図るにあたって、副軸を設けていないために
歯車変速装置の全体としての構成が小型・軽量化され
る。
【0011】また請求項2に記載した発明は、ベースと
なる歯車変速装置にシングルピニオン型の第3の遊星歯
車機構を同一軸線上に追加設置したものであって、ベー
スとなる歯車変速装置で第1速を設定している状態にお
いて、第3遊星歯車機構のキャリヤをブレーキにより固
定して固定要素を変更すれば、ベースの歯車変速装置に
おける第1速と第2速との間の中間段を設定することが
できる。また、同様な操作を、ベースとなる歯車変速装
置でオーバードライブ段を設定している状態において実
行することにより、変速比の更に小さい第2のオーバー
ドライブ段が設定される。したがって、歯車変速装置全
体としては前進6段を設定することができる。また、こ
の請求項2の発明においても副軸を設けていないことに
より、小型・軽量化が図られる。
【0012】さらに請求項3に記載した発明において
は、ベースとなる歯車変速装置と同一軸線上にダブルピ
ニオン型の第3の遊星歯車機構を配置し、しかもそのキ
ャリヤをベースとなる歯車変速装置のキャリヤに連結
し、かつリングギヤをベースとなる歯車変速装置におけ
るダブルピニオン型遊星歯車機構のリングギヤに連結し
た構成であるから、3つの遊星歯車機構を接近させて配
置することが可能になって、より小型・軽量化を図るこ
とができる。また、この請求項3に記載した発明におい
ても、ベースとなる歯車変速装置によって、第1速を設
定している状態で第3遊星歯車機構のサンギヤをブレー
キによって固定して固定要素を変更することにより、ベ
ースとなる歯車変速装置による第1速と第2速との間の
中間段を設定することができる。また、同様にベースと
なる歯車変速装置によって、オーバードライブ段を設定
している状態で、第3遊星歯車機構のサンギヤをブレー
キによって固定して固定要素を変更することにより、変
速比が更に小さい第2のオーバードライブ段を設定する
ことができる。すなわち、前進6段を設定可能な歯車変
速装置となる。
【0013】
【実施例】つぎにこの発明を実施例に基づいてより具体
的に説明する。図1において、シングルピニオン型の第
1遊星歯車機構G1 とダブルピニオン型の第2遊星歯車
機構G2 とダブルピニオン型の第3遊星歯車機構G3 と
がロックアップクラッチ付きトルクコンバータTC と同
一軸線上に配置されている。これらの遊星歯車機構の配
列順序はトルクコンバータTC 側から第3遊星歯車機構
G3 、第2遊星歯車機構G2 、第1遊星歯車機構G1 の
順序である。
【0014】第1遊星歯車機構G1 は、サンギヤS1 と
このサンギヤS1 に対して同心円状に配置したリングギ
ヤR1 とこれらのサンギヤS1 およびリングギヤR1 に
噛合するピニオンP1 を回転自在に保持したキャリヤC
1 とを主体とするものである。また、第2遊星歯車機構
G2 はサンギヤS2 とこのサンギヤS2 に対して同心円
状に配置したリングギヤR2 とこれらのサンギヤS2 お
よびリングギヤR2 の間に配置され、かつ互いに噛合す
る少なくとも一対のピニオンP2 を回転自在に保持する
キャリヤC2 とを主体とするものである。さらに、第3
遊星歯車機構G3 は第2遊星歯車機構G2 と同様にサン
ギヤS3 とリングギヤR3 とこれらの間に配置された少
なくとも一対のピニオンP3 を回転自在に保持するキャ
リヤC3とを主体とするものである。
【0015】その第1遊星歯車機構G1 のキャリヤC1
と第2遊星歯車機構G2 のキャリヤC2 とが互いに連結
されており、さらにこれらのキャリヤC1 ,C2 は第3
遊星歯車機構G3 のサンギヤS3 に連結されている。ま
た、第1遊星歯車機構G1 のサンギヤS1 と第2遊星歯
車機構G2 のサンギヤS2 とが互いに連結されるととも
に、これらのサンギヤS1 ,S2 が第3遊星歯車機構G
3 のキャリヤC3 に連結されている。そして出力要素で
ある出力ギヤGO が第2遊星歯車機構G2 と第3遊星歯
車機構G3 との間に配置され、かつキャリヤC2 および
サンギヤS3 に対して一体に回転するように連結されて
いる。
【0016】つぎにクラッチ手段およびブレーキ手段に
ついて説明すると、前記トルクコンバーターTC のター
ビンランナーから動力の伝達される入力軸1が、各遊星
歯車機構G1 ,G2 ,G3 の中心軸線に沿って配置され
ており、この入力軸1と第1遊星歯車機構G1 における
リングギヤR1 との間に、多板クラッチである第1クラ
ッチK1 が直列に配置されている。また、入力軸1と第
3遊星歯車機構G3 におけるキャリヤC3 との間に、多
板クラッチである第2クラッチK2 が配置されている。
さらに、入力軸1と第2遊星歯車機構G2 におけるリン
グギヤR2 との間に多板クラッチである第3クラッチK
3 が配置されている。
【0017】ブレーキ手段として、第2遊星歯車機構G
2 におけるリングギヤR2 を選択的に固定する多板ブレ
ーキである第1ブレーキB1 およびこの第1ブレーキB
1 に対して並列に配置された第1一方向クラッチF1 が
設けられている。また、第3遊星歯車機構G3 における
キャリヤC3 を選択的に固定するバンドブレーキである
第2ブレーキB2 と、第3遊星歯車機構G3 におけるリ
ングギヤR3 を選択的に固定する多板ブレーキである第
3ブレーキB3 とが設けられている。
【0018】上述した歯車変速装置においては、前記の
クラッチやブレーキを図2に示すように係合させること
により、前進6段・後進1段の変速段を設定することが
できる。なお、図2において○印は係合状態、◎印はエ
ンジンブレーキ時に係合状態、空欄は解放状態をそれぞ
れ示す。以下、各変速段について簡単に説明する。
【0019】前進第1速は、第1クラッチK1 を係合さ
せることに伴って、一方向クラッチF1 が係合すること
によって設定される。すなわち、入力軸1から第1遊星
歯車機構G1 のリングギヤR1 に対してトルクが伝達さ
れ、これに対してキャリヤC1 には出力ギヤGO からの
負荷が掛かっているために、サンギヤS1 が逆回転(入
力軸1の回転方向と反対方向の回転)しようとする。し
たがって、このサンギヤS1 と一体の第2遊星歯車機構
G2 におけるサンギヤS2 が逆回転しようとし、それに
伴ってそのリングギヤR2 が逆回転しようとする。その
ために一方向クラッチF1 が係合して、リングギヤR2
の回転が止められる。すなわち、リングギヤR2 に反力
トルクが与えられ、その結果、キャリヤC1 ,C2 およ
びこれらと一体の出力ギヤGO が低速で正回転する。な
お、その場合、サンギヤS1 ,S2 は逆回転する。ま
た、この第1速は、一方向クラッチF1 によって反力ト
ルクを与えることになるから、エンジンブレーキを効か
せる場合には、この一方向クラッチF1 と並列の関係に
ある第1ブレーキB1 を係合させる。
【0020】第2速は、第1クラッチK1 と第3ブレー
キB3 とを係合させて設定する。すなわち、第1速時に
おける第3遊星歯車機構G3 の回転状態は、サンギヤS
3 が出力ギヤGO と共に正回転し、かつキャリヤC3 が
第1遊星歯車機構G1 および第2遊星歯車機構G2 のサ
ンギヤS1 ,S2 と共に逆回転し、それに伴ってリング
ギヤR3 が逆回転している状態である。したがってこの
状態で第3ブレーキB3 によってリングギヤR3 の回転
を止めると、サンギヤS3 およびこれと一体の出力ギヤ
GO ならびに第1遊星歯車機構G1 と第2遊星歯車機構
G2 とのキャリヤC1 ,C2 の回転数が正回転方向に増
大させられ、変速比が第1速に対して大きくなる。な
お、この場合、第2遊星歯車機構G2 におけるリングギ
ヤR2 が正回転させられるから、一方向クラッチF1 は
解放状態となる。
【0021】第3速は、第3ブレーキB3 に替えて、第
2ブレーキB2 を係合させることにより設定する。すな
わち、第1遊星歯車機構G1 におけるリングギヤR1 に
入力する一方、そのサンギヤS1 およびこれと一体の第
2遊星歯車機構G2 におけるサンギヤS2 ならびに第3
遊星歯車機構G3 におけるキャリヤC3 を固定する。し
たがって、第1遊星歯車機構G1 においては、出力ギヤ
GO と一体のキャリヤC1 がリングギヤR1 よりも低速
で正回転し、その結果、上述した第2速よりも変速比が
若干小さい第3速状態となる。
【0022】第4速は、第1クラッチK1 および第3ク
ラッチK3 を係合させて設定する。したがって、この第
4速では、第1遊星歯車機構G1 におけるリングギヤR
1 と第2遊星歯車機構G2 におけるリングギヤR2 とが
入力軸1に連結され、しかもこれらの遊星歯車機構G1
,G2 におけるサンギヤS1 ,S2 同士が連結されて
いるから、これらの遊星歯車機構G1 ,G2 はその全体
が一体となって回転する。その結果、これらの遊星歯車
機構G1 ,G2 におけるキャリヤC1 ,C2 に連結され
ている出力ギヤGO は入力軸1と等速度で回転すること
になる。すなわち、直結段である第4速が設定される。
【0023】第5速は、第4速の状態から第1クラッチ
K1 を解放するとともに、第2ブレーキB2 を係合させ
ることにより設定する。すなわち、第3クラッチK3 に
よって第2遊星歯車機構G2 におけるリングギヤR2 を
入力軸1に連結する一方、そのサンギヤS2 を第2ブレ
ーキB2 によって固定する。その結果、出力ギヤGOと
一体のキャリヤC2 は入力部材であるリングギヤR2 よ
りも高速で正回転し、その結果、変速比が“1”よりも
小さいオーバードライブ段である第5速が設定される。
【0024】第6速は、第5速の状態から、第2ブレー
キB2 を解放するとともに第3ブレーキB3 を係合させ
ることにより設定する。すなわち、第5速の状態では第
3遊星歯車機構G3 のリングギヤR3 が正回転している
が、これを第3ブレーキB3によって固定して反力トル
クを与えれば、固定されていたキャリヤC3 が逆回転す
るとともにサンギヤS3 が更に増速されて正回転する。
その結果、出力ギヤGO の回転数が増大し、第5速より
も更に変速比の小さいオーバードライブ段である第6速
が設定される。
【0025】さらに後進段について説明すると、後進段
は第2クラッチK2 および第1ブレーキB1 を係合させ
ることにより設定する。すなわち、第2遊星歯車機構G
2 におけるサンギヤS2 を入力軸1に連結する一方、そ
のリングギヤR2 を固定する。その結果、キャリヤC2
およびこれと一体の出力ギヤGO が入力軸1に対して反
転させられて回転し、後進段となる。なお、参考として
図1に示す歯車変速装置についての共線図を図3に示
す。
【0026】図4は上述した歯車変速装置をより具体化
して示す断面図であって、ケーシング2の端部(図4に
左側端部)には、エンドンカバー3が取り付けられてお
り、そのエンドンカバー3の内面側の中心部にボス部4
が突設され、そのボス部4の外周側に第3クラッチK3
のクラッチドラム5が回転自在に嵌合させられている。
またこのクラッチドラム5の内周側には、第1クラッチ
K1 のクラッチドラム6が同心円状に配置されている。
そしてこれらのクラッチドラム5,6は、入力軸1の外
周部にスプライン嵌合されている。第1クラッチK1 の
クラッチドラム6は、第3クラッチK3 のクラッチハブ
を兼ねており、第3クラッチK3 のクラッチドラム5に
おける外周側円筒部の内周面に摩擦板がスプライン嵌合
されるとともに、この摩擦板に対して交互に配置された
他の摩擦板が第1クラッチK1 のクラッチドラム6にお
ける外周側円筒部の外周面にスプライン嵌合されてい
る。そしてこれらの摩擦板を軸線方向に押圧するピスト
ン7が第3クラッチK3 のクラッチドラム5の内周側に
軸線方向に前後動するよう配置されている。図4におけ
る符号8は、リターンスプリングであって、前記ピスト
ン7を図4の左方向に弾性的に押圧している。
【0027】第1クラッチK1 におけるクラッチドラム
6の内周側に、第1遊星歯車機構G1 が配置されてい
る。そのリングギヤR1 は、クラッチドラム6の外周側
円筒部と半径方向において対向しており、各々にスプラ
イン嵌合させた摩擦板が軸線方向において交互に配置さ
れている。そしてこれらの摩擦板を押圧するピストン9
が第1クラッチK1 におけるクラッチドラム6の内周部
に軸線方向へ前後動するよう収容されている。図4にお
ける符号10はこのピストン9のためのリターンスプリ
ングである。
【0028】上記の第1遊星歯車機構G1 に隣接して第
2遊星歯車機構G2 が配置されている。第1遊星歯車機
構G1 のサンギヤS1 と第2遊星歯車機構G2 における
サンギヤS2 とは、入力軸1の外周側に回転自在に嵌合
させた共通サンギヤ軸11の外周部に形成されている。
そして第2遊星歯車機構G2 におけるサンギヤS2 に噛
合したピニオンのピニオンピンが第1遊星歯車機構G1
におけるピニオンピンと一体化され、かつキャリヤC2
に連結されている。さらに、第2遊星歯車機構G2 にお
けるリングギヤR2 の外周面には摩擦板がスプライン嵌
合されており、これらの摩擦板に対して交互に配置され
た他の摩擦板がケーシング2の内周面にスプライン嵌合
され、ここに第1ブレーキB1 が形成されている。この
第1ブレーキB1 を係合させるためのピストン12は、
ケーシング2における軸線方向での中間部に内周側に向
けて突出させたセンターサポート部13に軸線方向へ前
後動するよう保持されている。なお、図4では、第2遊
星歯車機構G2 におけるリングギヤR2 に噛合するピニ
オンP2 は省略してある。
【0029】センターサポート部13の内周部には一対
のテーパーローラーベアリング14のためのアウターレ
ース15がスプライン嵌合されている。このアウターレ
ース15の一端部はセンターサポート部13よりも図4
における左側に突出しており、その突出部分の外周部に
一方向クラッチF1 が設けられている。この一方向クラ
ッチF1 のアウターレースが第2遊星歯車機構G2 にお
けるリングギヤR2 と一体化されている。
【0030】出力ギヤGO はセンターサポート部13を
挟んで、一方向クラッチF1 とは反対側に配置されると
ともに、その内周側には円筒軸部16を有しており、そ
の円筒軸部16を一対のテーパーローラーベアリング1
4の内周側に嵌合させることにより、これらのベアリン
グ14によって回転自在に保持されている。さらにその
円筒軸部16の内周側に他のサンギヤ軸17が配置され
ており、このサンギヤ軸17と円筒軸部16とがスプラ
イン嵌合されている。そしてサンギヤ軸17の図4にお
ける左側の端部はキャリヤC2 に連結され、また図4に
おける右側の端部には第3遊星歯車機構G3 におけるサ
ンギヤS3 が形成されている。すなわち、出力ギヤGO
を挟んでセンターサポート部13とは反対側に第3遊星
歯車機構G3 が配置されている。
【0031】この第3遊星歯車機構G3 におけるリング
ギヤR3 の外周面に摩擦板がスプライン嵌合されるとと
もに、これらの摩擦板に対して交互に配置した他の摩擦
板がケーシング2の内周面にスプライン嵌合されてい
る。これらの摩擦板を押圧するピストン18は、ケーシ
ング2の内周面に取り付けた中空環状のホルダー19に
よって、軸線方向へ前後動するよう保持されている。ま
たこのピストン18の図4における左側の端部にはシー
ト20が取り付けられており、このシート20と前記セ
ンターサポート部13との間にリターンスプリング21
が配置されている。すなわち、ここに第3ブレーキB3
が形成されている。なお、シート20は図4に示すよう
に出力ギヤGO の外周側を覆うように湾曲させられてお
り、出力ギヤGO から飛散した潤滑油を受け止めるよう
構成されている。さらに第3遊星歯車機構G3 における
キャリヤC3 は、前述した共通サンギヤ軸11の一端部
にスプライン嵌合する一方、そのキャリヤC3 の外周端
は第2クラッチK2 におけるクラッチドラム22の所定
箇所にスプライン嵌合している。
【0032】第2クラッチK2 のクラッチドラム22
は、ポンプカバー23のボス部の外周に回転自在に嵌合
しており、このクラッチドラム22に対して同心円状に
配置したクラッチハブ24が入力軸1に一体的に連結さ
れている。そしてクラッチドラム22にスプライン嵌合
させた摩擦板とクラッチハブ24の外周面にスプライン
嵌合させた摩擦板とが軸線方向において交互に配置され
ており、ここに第2クラッチK2 が形成されている。そ
してこれらの摩擦板を押圧するピストン25が、クラッ
チドラム22の外周部に軸線方向へ前後動するよう収容
されている。なお、符号26はリターンスプリングであ
る。
【0033】図4に示す構成から知られるように、上述
した歯車変速装置では第1遊星歯車機構G1 と第2遊星
歯車機構G2 とを主体とする主変速部に対し、センター
サポート部13を挟んだ反対側にダブルピニオン型遊星
歯車機構からなる副変速部を配置することにより、前進
6段を設定可能なものとなり、したがって、小型・軽量
で多段化されたFF車用自動変速機に適した歯車変速装
置を得ることができる。
【0034】つぎにこの発明の他の実施例について説明
する。図5はこの発明の第2の実施例を示すものであっ
て、第3の遊星歯車機構G30としてシングルピニオン型
のものを採用して構成されている。すなわち、第3遊星
歯車機構G30は、サンギヤS30とこのサンギヤS30に対
して同心円状に配置したリングギヤR30とこれらのギヤ
S30,R30に噛合するピニオンP30を回転自在に保持し
たキャリヤC30とを主体として構成されており、サンギ
ヤS30が出力ギヤGO および第1、第2の遊星歯車機構
G1 ,G2 におけるキャリヤC1 ,C2 に連結されてい
る。また、第3ブレーキB3 はキャリヤC30を選択的に
固定するよう配置されている。さらにリングギヤR30と
入力軸1との間に第2クラッチK2 が配置され、第2ブ
レーキB2 はこのリングギヤR30を選択的に固定するよ
う構成されている。他の構成は図1に示す構成と同じで
あり、したがって図5に図1と同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0035】したがって、図5に示す歯車変速装置は図
1に示す歯車変速装置における第3遊星歯車機構をダブ
ルピニオン型からシングルピニオン型のものに変更し、
それに伴う連結関係の変更を施したものであるから、各
摩擦係合装置を前掲の図2に示すように係合させること
により、前進6段・後進1段の変速段を設定することが
できる。なお、参考として図5に示す歯車変速装置にお
ける共線図を図6に示す。
【0036】さらに、図5に示す歯車変速装置をより具
体化した例を図7に断面図として示す。上述したよう
に、図5に示す歯車変速装置は、図1に示す歯車変速装
置における第3遊星歯車機構をシングルピニオン型のも
のに変更し、それに伴う連結関係を変更したものである
から、図7に示す具体的な構成も前述した図4に示す構
成とほぼ同じであり、図4との異なる部分は第3ブレー
キB3 によって固定する回転要素が第3遊星歯車機構G
30におけるキャリヤC30となっており、また第2クラッ
チK2 のクラッチドラム22に連結されている回転要素
が、第3遊星歯車機構G30におけるリングギヤR30とな
っている点である。他の構成は図4に示す構成と同じで
ある。したがって、図5あるいは図7に示す歯車変速装
置においても小型・軽量でかつ前進6段を設定すること
ができるFF車に適した自動変速機用の歯車変速装置と
することができる。
【0037】図8は更に他の実施例を示すものであっ
て、ここに示す歯車変速装置は第3遊星歯車機構G31を
ダブルピニオン型のものとするとともに、そのキャリヤ
C31を第1および第2遊星歯車機構G1,G2 おけるキ
ャリヤC1 ,C2 に連結し、かつリングギヤR31を第2
遊星歯車機構G2 におけるリングギヤR2 に連結し、さ
らに前記キャリヤC31を出力ギヤGO に連結し、かつ第
3ブレーキB3 によってサンギヤS31を選択的に固定す
るよう構成されている。他の構成は図1に示す構成と同
じである。
【0038】この図8に示す歯車変速装置における共線
図を図9に示す。この共線図から知られるように、各摩
擦係合装置を前掲の図2に示すように係合させることに
より、前進6段・後進1段の変速段を設定することがで
き、しかも図8に示す構成であれば、3つのキャリヤが
一体的に連結されるうえに、第3遊星歯車機構G31のリ
ングギヤR31が第2遊星歯車機構G2 のリングギヤR2
と一体的に連結されるから、これらの遊星歯車機構G1
,G2 ,G31を互いに接近させて配置し、特別な連結
手段を必要としないために、軸線方向での長さをより短
縮化した軽量コンパクトな歯車変速装置を得ることがで
きる。
【0039】なお、上述した各実施例では、一方向クラ
ッチF1 を第1ブレーキB1 に対して並列に配置した構
成を示したが、一方向クラッチは適宜に採用することが
できるのであって、例えば第1クラッチK1 と第1遊星
歯車機構G1 のリングギヤR1 との間に、第4クラッチ
K4 と並列に一方向クラッチを配置してもよい。その一
例を図10に示してあり、第1クラッチK1 と並列に一
方向クラッチF2 が配置され、これら第1クラッチK1
および一方向クラッチF2 と入力軸1との間に、多板ク
ラッチである第4クラッチK4 が直列に配列されてい
る。この第4クラッチK4 は後進段で解放されて、リン
グギヤR1 の逆回転を許容する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
サンギヤ同士およびキャリヤ同士を連結したシングルピ
ニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯車機構
とを主体とする歯車変速装置に、ダブルピニオン型ある
いはシングルピニオン型の第3の遊星歯車機構を同一軸
線上に配置し、前進6段を設定可能なように構成されて
いるので、副軸を用いることなく多段化を図ることがで
き、しかも出力要素を軸線方向での中央部に設定するこ
とができ、そのためこの発明によれば、小型・軽量で、
しかも多段化されたFF車に適した歯車変速装置を得る
ことができる。また、この発明によれば、第1遊星歯車
機構と第2遊星歯車機構とをラビニョ型遊星歯車機構と
して構成せずに互いに独立した遊星歯車機構を用いたの
で、ギヤ比の設定の自由度が増し、ひいては車両特性に
応じた変速比の設定が容易になるなどの副次的な効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の一実施例を示すスケ
ルトン図である。
【図2】各変速段を設定するための各係合手段の係合作
動状態を示す図表である。
【図3】その共線図である。
【図4】より具体化した実施例の部分断面図である。
【図5】請求項2に記載した発明の一実施例を示すスケ
ルトン図である。
【図6】その共線図である。
【図7】請求項2に記載した発明をより具体化した実施
例の部分断面図である。
【図8】請求項3に記載した発明の一実施例を示すスケ
ルトン図である。
【図9】その共線図である。
【図10】図1に示す歯車変速装置に第2の一方向クラ
ッチおよび第4のクラッチを追加した例を示すスケルト
ン図である。
【符号の説明】
G1 第1遊星歯車機構 G2 第2遊星歯車機構 G3 ,G30,G31 第3遊星歯車機構 S1 ,S2 ,S3 ,S30,S31 サンギヤ C1 ,C2 ,C3 ,C30,C31 キャリヤ R1 ,R2 ,R3 ,R30,R31 リングギヤ GO 出力ギヤ B3 第3ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−108167(JP,A) 特開 平2−118243(JP,A) 特開 平2−129442(JP,A) 特開 平4−341650(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/00 - 3/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギヤとこのサンギヤに対して同心円
    状に配置されたリングギヤとこれらサンギヤおよびリン
    グギヤに噛合するピニオンを回転自在に保持するキャリ
    ヤとを備えたシングルピニオン型第1遊星歯車機構と、
    前記サンギヤに連結されたサンギヤとこのサンギヤに対
    して同心円状に配置されたリングギヤとこれらのサンギ
    ヤとリングギヤとの間に回転自在に配置されかつ互いに
    噛合した少なくとも一対のピニオンを保持するとともに
    前記キャリヤに連結されたキャリヤとを備えたダブルピ
    ニオン型第2遊星歯車機構とが同一軸線上に配列され、
    さらに互いに連結された前記キャリヤが出力要素に連結
    された歯車変速装置において 前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが互いに隣
    接して配置されているとともに、第1遊星歯車機構のピ
    ニオンを保持しているピニオンピンが第2遊星歯車機構
    のキャリヤに連結されて第1遊星歯車機構のキャリヤと
    第2遊星歯車機構のキャリヤとが互いに連結され、 また、サ ンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置
    されたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤとの
    間に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少なくとも
    一対のピニオンを保持するキャリヤとを備えたダブルピ
    ニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊星歯車機構と同
    一軸線上に配置されるとともに、 前記第1遊星歯車機構のサンギヤと第3遊星歯車機構
    キャリヤとが連結され、 第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊星歯車機構のサン
    ギヤとが連結され、 かつ第3遊星歯車機構のリングギヤの回転を選択的に止
    めるブレーキが設けられていることを特徴とする歯車変
    速装置。
  2. 【請求項2】 サンギヤとこのサンギヤに対して同心円
    状に配置されたリングギヤとこれらサンギヤおよびリン
    グギヤに噛合するピニオンを回転自在に保持するキャリ
    ヤとを備えたシングルピニオン型第1遊星歯車機構と、
    前記サンギヤに連結されたサンギヤとこのサンギヤに対
    して同心円状に配置されたリングギヤとこれらのサンギ
    ヤとリングギヤとの間に回転自在に配置されかつ互いに
    噛合した少なくとも一対のピニオンを保持するとともに
    前記キャリヤに連結されたキャリヤとを備えたダブルピ
    ニオン型第2遊星歯車機構とが同一軸線上に配列され、
    さらに互いに連結された前記キャリヤが出力要素に連結
    された歯車変速装置において 前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが互いに隣
    接して配置されているとともに、第1遊星歯車機構のピ
    ニオンを保持しているピニオンピンが第2遊星歯車機構
    のキャリヤに連結されて第1遊星歯車機構のキャリヤと
    第2遊星歯車機構のキャリヤとが互いに連結され、 また、サ ンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置
    されたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤとに
    噛合したピニオンを保持するキャリヤとを備えたシング
    ルピニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊星歯車機構
    と同一軸線上に配置されるとともに、 前記第1遊星歯車機構のサンギヤと第3遊星歯車機構の
    リングギヤとが連結され、 第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊星歯車機構のサン
    ギヤとが連結され、 かつ第3遊星歯車機構のキャリヤの回転を選択的に止め
    るブレーキが設けられていることを特徴とする歯車変速
    装置。
  3. 【請求項3】 サンギヤとこのサンギヤに対して同心円
    状に配置されたリングギヤとこれらサンギヤおよびリン
    グギヤに噛合するピニオンを回転自在に保持するキャリ
    ヤとを備えたシングルピニオン型第1遊星歯車機構と、
    前記サンギヤに連結されたサンギヤとこのサンギヤに対
    して同心円状に配置されたリングギヤとこれらのサンギ
    ヤとリングギヤとの間に回転自在に配置されかつ互いに
    噛合した少なくとも一対のピニオンを保持するとともに
    前記キャリヤに連結されたキャリヤとを備えたダブルピ
    ニオン型第2遊星歯車機構とが同一軸線上に配列され、
    さらに互いに連結された前記キャリヤが出力要素に連結
    された歯車変速装置において 前記第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とが互いに隣
    接して配置されているとともに、第1遊星歯車機構のピ
    ニオンを保持しているピニオンピンが第2遊星歯車機構
    のキャリヤに連結されて第1遊星歯車機構のキャリヤと
    第2遊星歯車機構のキャリヤとが互いに連結され、 また、サ ンギヤとこのサンギヤに対して同心円状に配置
    されたリングギヤとこれらのサンギヤとリングギヤとの
    間に回転自在に配置されかつ互いに噛合した少なくとも
    一対のピニオンを保持するキャリヤとを備えたダブルピ
    ニオン型の第3遊星歯車機構が前記各遊星歯車機構と同
    一軸線上に配置されるとともに、 前記第2遊星歯車機構のリングギヤと第3遊星歯車機構
    のリングギヤとが連結され、 第1遊星歯車機構のキャリヤと第3遊星歯車機構のキャ
    リヤとが連結され、 かつ第3遊星歯車機構のサンギヤの回転を選択的に止め
    るブレーキが設けられていることを特徴とする歯車変速
    装置。
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