JPH02236044A - 車両用無段変速機におけるプーリ軸の軸支構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、　トルクコンパー久　フルードカップリング
等の発進装置と、遊星歯車減速機楓　Ｖべルト式無段変
速機構のトランスミッションとを組み合わせた車両用無
段変速機に関し、特に、■ベルト式無段変速機構を構成
する人、出力用のプーリ軸の支持構造に関するものであ
る。

［従来の技術］ 一般に、■ベルト式無段変速機構を利用した車両用無段
変速機は、エンジンの回転をフルードカップリング、遊
星歯車減速機を介してＶベルト式無段変速機構に伝達す
るようにしている。そして、上記車両用無段変速機は、
■ベルト式無段変速機構において、自動車の走行状態に
応じてＶベルトとこのＶベルトを巻回する人、出力軸に
設けられているプーリとの係合位置の半径を油圧サーボ
によって変化させながら最適な出力回転数が得られるよ
うに構成されている。

■ベルト式無段変速機構は、遊星歯車減速機構の出力軸
に直結された入力軸に一体に形成された固定フランジと
、油圧サーボにより前記固定フランジ方向に駆動される
可動フランジとからなる入力プーリと、前記■ベルト式
無段変速機構の出力軸と一体に形成された固定フランジ
と、油圧サーボにより固定フランジ方向に駆動される可
動フランジとからなる出力プーリと、入力プーリと出力
プーリとの間を伝動するＶベルトとによって構成されて
いる。そして、前記人力軸と出力軸とはそれぞれの一端
が車両用無段変速機のケースにベアリングを介して支持
されているのが一般的である。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前記入力軸や出力軸を車画用無段変速機のケ
ースにベアリングを介して支持する機構は、第４図にも
詳細に示されているように、軸を支持するベアリング４
００のアウタレース４０１が車両用無段変速機のケース
４０２に形成した嵌合孔４０３に嵌合支持さね　またベ
アリング４００のインナレース４０４が人、出力軸４０
５に嵌合された状態でスナップリング４０６によって人
、出力軸に固定されるようにしたものが一般的である。

特にアウタレース４０１はケース４０２によって軸方向
が一方向にのみ支持されているようになっていることが
多い。

しかしながら、変速時のＶベルトの位置変化等により前
記ベアリング４００は人、出力軸４０５の軸方向に作用
するスラスト荷重Ａを受けるようになる。これが原因で
、ベアリング４００のアウタレース４０１の位置が軸方
向にずれてしまったり、またスナップリング４０６が変
形してインナレース４０４の固定が不十分になり、ベア
リング支持部にガタが生じるという不具合があった。

また、上述のベアリング支持機構では、インナレース４
０４とアウタレース４０１とをそれぞれ正確に位置決め
することも困難であるため、■ベルトの直線性を精度よ
く保持することが難しく、更にベアリング支持部に生じ
たガタは入力プーリと出力プーリとに巻回されるＶベル
トにねじりを生じさせ、■ベルトの摩耗を早めるなどＶ
ベルトの耐久性の上からも好ましいことではなかった。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、■ベルト式無段変速機構のプーリを支
持する軸をその軸方向にずれることのないように軸方向
に堅固に支持することのできる車両用無段変速機におけ
るプーリ軸の軸支構造を提供することである。

［課題を解決するための手段コ そのために、本発明は、発進装置と遊星歯車減速機構と
Ｖベルト式無段変速機構とからなる車両用無段変速機に
おいて、入力プーリを構成する固定シープと一体に形成
された入力軸と、出力プーリを構成する固定シープと一
体に形成された出力軸との少なくとも一方の軸の軸端を
ベアリングで軸支し、このベアリングのアウタレースを
、車両用変速機のケースに形成した四所に嵌合固定する
と共に、前記ベアリングのインナレースを対応する前記
少なくとも一方の軸にナットにより締付固定するように
したことを特徴としている。

［作用および発明の効果コ このように構成されている本発明によれば、入力プーリ
を構成する固定シーブと一体に形成された入力軸と、出
力プーリを構成する固定シーブと一体に形成された出力
軸との少なくとも一方の軸の軸端をベアリングで軸支し
、このベアリングのアウタレースを、車両用変速機のケ
ースに形成した四所に嵌合固定すると共に、前記ベアリ
ングのインナレースを対応する前記少なくとも一方の軸
にナットにより締付固定するようにしているので、生じ
るスラスト方向の荷重を確実に支持することができるよ
うになる。したがって、ベアリング支持部にガタが生じ
るようなことはほとんどなくなる。このようにベアリン
グ支持部にガタがほとんど生じなくなるので、プーリ軸
である出力軸が軸方向に位置ずれすることはなくなる。

この結果Ｖベルト式無段変速機構の入力軸と出力軸との
軸方向の相対的な位置ずれがほとんどなくなるので、入
力プーりと出力プーリとの軸方向の相対的な位置ずれも
ほとんど生じなくなる。これにより、■ベルトの直線性
が確実に保持されるようになり、■ベルトがねじれたり
する不具合いも解消さ江■ベルトの耐久性を大幅に向上
させることができるようになる。

また、アウタレースをケース嵌合部嵌合すると共にイン
ナレースをナットによって締付固定しているので、ベア
リング支持部の位置決めを正確に行うことができ、人、
出力プーリの取付け位置の精度も向上することができる
。したがって、■ベルトの直線性をより高精度に設定す
ることができるようになる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１、２図において、１はエンジンとの締結面ＩＡが開
口したフルードカップリング、　トルクコンバータなど
の発進装置が収納される発進装置ルーム１１と、エンジ
ンと反対側面が開口し、デイファレンシャルギア７が収
納されると共にこのディファレンシャルギア７の一方の
出力軸７１を支持するディファレンシャルルーム１２と
、同様にエンジンと反対側が開口し、アイドラギア８が
収納されると共にアイドラギア８の軸８１の一方を支持
するアイドラギアルーム１３とを有するトルクコンバー
タケースであり、２はエンジン側が開口し■ベルト式無
段変速機構５、遊星歯車変速機６等トランスミッション
が収納されるトランスミッションルーム２１、前記トル
クコンバータケースのディファレンシャルルームの開口
面を蓋すると共にディファレンシャルの他の一方の出力
軸７１ａを支持するデイファレンシャルルーム２２、お
よび前記トルクコンバータケースのアイドラギアアルー
ム１３のエンジン側と反対側部を蓋するアイソラギアル
ーム２３とからなり、前記トルクコンバータケースのエ
ンジンと反対側面ＩＢにボルトで締結されたトランスミ
ッションケースであり、前記トルクコンバータケースと
共にトランスミッションケースの外殻をなす。３は発進
装置とトランスミッションとの間に伝動軸を軸支する中
間支壁であり、この中間支壁は本実施例ではトランスミ
ッションケース内に収納された状態でトノレクコンバー
タケースのエンジンと反対側面ＩＢにボルトで締結され
たセンターケースを構成してレ＼る。無断変速機は本実
施例ではトルクコンノく一タケース１内に配されエンジ
ンの出力軸に連結される公知のフルードカップリング４
とトランスミツションケース１内に設けられたトランス
ミッションからなる。　トランスミッションは、軸心が
中空とさね　この中空部が作動油、潤滑油の給排油路と
された伝動軸としての人力軸５１が前記フルードカップ
リング４と同軸心を有するように配され，更に内部に油
路が形成された伝動軸としての出力軸５５が前記入力軸
５１と平行して配されたＶベルト式無段変速機構５と、
この■ベルト式無段変速機構５の入力軸５１とフルード
カップリングの出力軸との間に配された遊星歯車減速機
構６と、前記■ベルト式無段変速機構５の人力軸５１お
よび出力軸５５と平行的に配されている出力軸７１が車
軸７０に連結されたディファレンシャル７と、およびこ
のディファレンシャル７の入力大歯車７２と前記Ｖベル
ト式無段変速機構５の前記出力軸５５のエンジン側端部
に備えられたＶベルト式無段変速機構の出力ギア５９と
の間に挿入さね　前記出力軸５５と平行して一端は前記
トルクコンバータケースに軸支されて設けられたアイド
ラギア軸８１と、このアイドラギア軸に設けられた入力
歯車８２および出力歯車８３とからなるアイドラギア８
とからなる。

■ベルト式無段変速機構５および遊星歯車減速機構６は
車速スロットル開度など車両走行条件に応じて油圧制御
装置９により減速尤　前迭　後進など所定の制御がなさ
れる。油圧制御装置９は第２図に示すように中間支壁３
の一部３０と、この中間支壁３０のトルクコンバータ４
側およびトランスミッション２側にボルトで締結された
バルブボディまたはバルブボディカバ−３１および３２
とに形成される。９１．９２はバルプボディカバーに固
着された油圧制御装置の電磁ソレノイド弁、９３は出力
油路を構成し、油圧制御装置９からトランスミッション
ケースのエンジンと反対側壁に形成された油路９４を介
して後記するＶベルト式無段変速機構の入力プーリ駆動
用油圧サーボへ作動油を供給および排出するパイプであ
る。１０は、センターケースのエンジン側（フルードカ
ップリング側）壁に締結さね　内部には前記フルードカ
ップリング４と一体の中空軸４１で駆動されるオイルポ
ンプ１０１が収納されているオイルポンプ力バーである
。

遊星歯車減速機構６は、前記フルードカップリング４の
出力軸４２に連結されると共に、多板クラッチ６３を介
して後記する■ベルト式無段変速機構の固定フランジ５
２Ａに連結されたキャリャ６２、多板ブレーキ６５を介
してセンターケース３に係合されたリングギア６６、遊
星歯車減速機構の出力軸６１に形成されたサンギア６７
、前記キャリャ６２に軸支さ札　サンギア６７とリング
ギア６６とに噛合したプラネタリギア６４、前記センタ
ーケース３壁に形成された前記多板ブレーキ６５を作動
させる油圧サーボ６８、前記固定フランジ亀に形成され
た前記多板クラッチ６３を作動させる油圧サーボ６９と
からなる。

■ベルト式無段変速機構５は、遊星歯車減速機構６の出
力軸６１と一体の入力軸５１に一体に形成された固定フ
ランジ５２Ａ、および油圧サーボ５３により前記固定フ
ランジ５２Ａ方向に駆動される可動フランジ５２Ｂから
なる入力プーリ５２と、前記Ｖベルト式無段変速機構の
出力軸５５と一体に形成された固定フランジ５６Ａ、お
よびこの油圧サーボ５７により固定フランジ５６Ａ方向
に駆動される可動フランジ５６Ｂからなる出力プーリ５
６と、入力プーリ５２と出力プーリ５６との間を伝動す
るＶベルト５８とからなる。

そして、前記固定フランジ５２Ａが一体に形成された入
力軸５１の一端側は、遊星歯車減速機構の出力軸５１と
一体に形成されており、他端側は、トランスミッション
ケース２にベアリング５４を介して支持されている。ま
た、固定フランジ５６Ａが一体に形成された出力軸５５
の一端側は出力ギア５９と結合されており、他端側はボ
ールベアリング５００を介してトランスミッションケー
ス２に軸支されている。

出力軸５５を支持するボールベアリング５００の支持構
造は、第３図からも明らかなようにボールベアリング５
００のアウタレース５０１がトランスミッションケース
に形成された凹部２０２に嵌合されており、これによっ
てアウタレース５０１の軸方向の動きが規制されるよう
になっている。

特にケースの内側方向にボールベアリングのアウタレー
スの内側方向への移動を止める固定壁２０３を設けるこ
とにより、アウタレースの軸方向の動きが一層効果的に
規制できる。

また、ボールベアリング５００のインナレース５０２は
出力軸５５に形成された段部５０５に嵌合された後、出
力軸５５に螺合するナット５０３によって締付け固定さ
ね　軸方向の動きが規制されるようになっている。した
がって、出力軸５５の軸方向への移動は前記ボールベア
リング５００によってほぼ完全に規制されることになる
。

なお、前述の実施例では、出力軸５５の軸方向への動き
を規制する例について説明しているが、入力軸５１側の
軸支部にも本発明の軸支構造を適用することができる。

その場合には、入力軸５１、出力軸５５のいずれもが軸
方向への移動を規制されるために、■ベルト５８のねじ
れ等の不具合を一層効果的に防止することができる。

また、ベアリングとしてボールベアリング５００を使用
しているものについて説明しているが、ニ一ドルベアリ
ングのアウタレースおよびインナレースを同様に固定し
ても同様な効果が得られることは言うまでもない。

以上の説明から明らかなように、本発明は人、出力に生
じるスラスト荷重を軸支部においてほぼ完全に受け止め
ることができるようになるので、ベアリング支持部にガ
タが生じることもなくなり、■ベルトにねじり等の不具
合が発生することを防止することができるようになる。

したがって、■ベルトの耐久性を大幅に向上させること
ができる。

また本発明の軸支構造は強固な軸支構造であるので、軸
の他端側の軸支構造を簡略化することができ、コスト面
でも有利であるなどの優れた効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は車両用無段変速機の正面断面図、第２図はこの
変速機の軸間断面図、第３図は第２図中のＡ部拡大断面
図、第４図は従来の車両用無段変速機の第３図に対応す
る断面図である。 １・・・トルクコンバータケース、２・・・トランスミ
ッションケース、３・・・センターケース、４・・・フ
ルードカップリング、５・・・Ｖベルト式無段変速機楓
６・・・遊星歯車減速機［７・・・ディファレンシャル
ギア、　８・・・アイドラギア、　２０２・・・凹所、
　５００・・・ボールベアリング、５０１・・・アウタ
レース、　５０２・・・インナレース、　５０３・・・
ナット出　願　人　アイシン・エイ・ダブり二株式会社
代理人弁理士　　青　木　健　二（外６名）＋５− 手続補正書 ２．発明の名称 車両用無段変速機におけるブーリ軸の軸支構造３．補正
をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　　所　愛知県安城市藤井町高根１０番地４．代理人 ６． 補正の対象 ＼ｔ ７．補正の内容 （１）特許請求の範囲を、 「　発進装置と葭焚産見畏１１とＶベルト式無段変速機
構とからなる車両用無段変速機において、入力プーリを
構成する固定シーブと一体に形成された入力軸と、出力
プーリを構成する固定シープと一体に形成された出力軸
との少なくとも一方の軸の軸端をベアリングで軸支し、
このベアリングのアウタレースを、車両用変速機のケー
スに形成した凹所に嵌合固定すると共に、前記ベアリン
グのインナレースを対応する前記少なくとも一方の軸に
ナットにより締付固定するようにしたことを特徴とする
車両用無段変速機におけるプーリ軸の軸支構選　」 と補正する。 （２）明細書第１頁第２０行目、同第２頁第１６行目及
び同第５頁第４〜５行目の「遊星歯車減速機構」を、 ｒ前後進切換機構」と補正する。 −２一 （３）明細書第９頁第１０行目の「との間に配された遊
星歯車減速機構６」を、 「との間に配さｉ′ｌ，．前後進切換機構を構成する遊
星歯車減速機構６」と補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 発進装置と遊星歯車減速機構とＶベルト式無段変速機構
   とからなる車両用無段変速機において、入力プーリを構
   成する固定シーブと一体に形成された入力軸と、出力プ
   ーリを構成する固定シーブと一体に形成された出力軸と
   の少なくとも一方の軸の軸端をベアリングで軸支し、こ
   のベアリングのアウタレースを、車両用変速機のケース
   に形成した凹所に嵌合固定すると共に、前記ベアリング
   のインナレースを対応する前記少なくとも一方の軸にナ
   ットにより締付固定するようにしたことを特徴とする車
   両用無段変速機におけるプーリ軸の軸支構造。