JPH0228748B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は、自動車などの車両に搭載される車両
用無段自動変速機に関する。

＜従来の技術＞ 従来の車両用無段自動変速機は、エンジンに連
結された流体継手と、該流体継手の出力軸に連結
された前進後進切換用遊星歯車変速機と、該前進
後進切換用遊星歯車変速機の出力要素に連結され
た入力軸と、該入力軸と平行に配設された出力軸
と、前記入力軸及び出力軸に設けられた作動油が
給排される油圧サーボによりその実行径が可変と
される入力プーリ及び出力プーリと、これら両プ
ーリ間を伝動するＶベルトとからなるＶベルト式
無段変速部とから構成されている。

そして、前記入力プーリ及び前記前進後進切換
用遊星歯車変速機の油圧サーボへの油圧の供給及
び前記進後進切換用遊星歯車変速機の潤滑箇所へ
の油圧の供給が、前記入力軸の軸心に一方向側か
ら夫々設けられた油圧供給油路によつて行なわれ
ていた。

このように構成された車両用無段自動変速機で
は、停止中の変速が困難であるので、急停車時に
は急速にＶベルト式無段変速機の減速比を最大位
置まで変化させておかないと、再発進がスムース
にできない。この急速な減速比の増大（ダウンシ
フト）には、入力プーリの油圧サーボ内の油圧の
急速な排出が必要となる。

ところが、入力プーリの油圧サーボへの油圧供
給油路の油路面積が十分とれないと、急停車時に
入力プーリの油圧サーボ内の油圧の急速な排出が
できず、Ｖベルト式無段変速機の減速比が最大位
置まで変化せず、再発進がスムーズにきないとい
う問題がある。

そこで、第１図に示すように、流体継手４００
とＶベルト式無段変速機５００との間に前進後進
切換用遊星歯車変速機６００を設け、前記流体継
手の出力軸１は前記遊星歯車変速機の入力軸と一
体であるとともに、その遊星歯車変速機側は軸心
が中空とされ、前記遊星歯車変速機の出力軸２は
前記Ｖベルト式無段変速機の入力軸と一体である
とともに、その遊星歯車変速機側は先端が前記流
体継手の出力軸の中空部３の回転自在に嵌込まれ
るように構成し、入力プーリの油圧サーボへの油
圧供給油路を入力軸のエンジンとは反対側の端か
ら入力軸の軸心に形成し、遊星歯車変速機６００
の油圧サーボに供給される油路及び前記遊星歯車
速機の各潤滑箇所へ油圧を供給する油路を入力軸
のエンジンと同じ側の端から入力軸の軸内に形成
し、入力プーリの油圧サーボへの油圧供給油路の
油路面積を大きくとるようにすることが考えられ
る。

＜発明が解決しようとする問題点＞ ところが、第１図に示す従来の車両用無段自動
変速機においては、流体継手の出力軸１の中空部
３に嵌め込まれる遊星歯車変速機の出力軸２の先
端部２２の摺動部で、ケースに設けられた油路と
作動油または潤滑油供給油路とが連結されるよう
に構成されているため、遊星歯車変速機の出力軸
の先端部２２の軸径が細くなり、該先端部の剛性
が小さくなり、Ｖベルト式無段変速機の両端中心
を基準点としてプーリ斜面を研磨する際、軸のた
わみ、びびり振動が生じ、斜面に必要な加工精度
を得るのが困難であつた。

本発明の目的は、遊星歯車変速機の出力軸の先
端部をスリーブ圧入構造とし、前記プーリ斜面加
工時は径の太い部分の軸両端面で工作機械のセン
タを受ける構造とし、加工時の剛性を向上させる
ことができる車両用無段自動変速機に提供にあ
る。

＜問題点を解決するための手段＞ 本発明の車両用無段自動変速機は、エンジンに
連結された流体継手１００と、該流体継手の出力
軸１に連結された前進後進切換用遊星歯車変速機
６００と、該前進後進切換用遊星歯車変速機の出
力要素に連結された入力軸２と、該入力軸と平行
に配設された出力軸４と、前記入力軸及び出力軸
に設けられた作動油が給排される油圧サーボによ
りその実行径が可変とされる入力プーリ５２０及
び出力プーリ５６０と、これら両プーリ間を伝動
するＶベルト５８０とからなるＶベルト式無段変
速機５００とを備える車両用無段自動変速機にお
いて、 前記前進後進切換用遊星歯車変速機６００は複
数の油圧サーボ付摩擦係合要素６３０，６５０と
一組の遊星歯車変速機からなり前記流体継手と前
記Ｖベルト式無段変速部との間に配設され、 前記入力プーリ５２０は、前記入力軸２に一体
的に連結されエンジン側に設けられた固定フラン
ジ５２Ａと前記油圧サーボにより摺動自在にされ
た可動フランジ５２Ｂとからなり、 前記入力プーリ５２０の油圧サーボへの油圧は
前記入力軸２のエンジンとは反対側に設けられた
油圧供給油路を介して前記入力軸２のエンジンと
は反対側端面から供給され、 前記流体継手の出力軸１はその前進後進切換用
遊星歯車変速機がわは軸心が中空とされ、 前記Ｖベルト式無段変速機の入力軸２はその前
進後進切換用遊星歯車変速機がわの一端で前記流
体継手の出力軸１を介してケース３００に支持さ
れ、かつそのエンジン側軸心には小径内周面及び
大径内周面を有する段付の中空孔２１が形成さ
れ、 該中空孔２１には、小径外周面及び大径外周面
を有する段付外周部と小径内周面及び大径内周面
を有する段付中空部とを具える中空スリーブ１１
がその小径外周面の一端で前記中空孔２１の小径
内周面と、その大径外周面の中央部で前記中空孔
２１のエンジン側端面に形成された大径内周面と
嵌着されるとともに、その外径外周面の他端で前
記流体継手の出力軸１に設けられた中空部３の回
転自在に挿入され、 前記中空スリーブ１１の段付中空部には、小径
外周面及び大径外周面を有する段付外周部と小径
内周面及び大径内周面を有する段付中空部とを具
える薄肉パイプ１２が、その小径外周面のエンジ
ンとは反対側の端で前記中空スリーブ１１の小径
内周面と、その大径外周面のエンジン側の端で前
記中空スリーブ１１の大径内周面と嵌着され、 前記薄肉パイプ１２の小径外周面と前記中空ス
リーブ１１の大径内周面とで囲まれた空間及び前
記中空スリーブ１１の小径外周面とＶベルト式無
段変速機の入力軸２に設けられた中空孔２１の大
径内周面とで囲まれた空間で前記前進後進切換用
遊星歯車変速機６００の潤滑用油路を形成し、 前記薄肉パイプ１２の内周面と前記中空孔２１
の内周面で囲まれた空間に前記前進後進切換用遊
星歯車変速機６００の油圧サーボへの圧油供給油
路を形成し、 前記中空スリーブ１１と前記流体継手の出力軸
１の中空部３との摺動部でケース３００に設けら
れた油路と前記潤滑用油路及び圧油供給油路を連
絡するようにしたことを特徴とする。

＜発明の作用及び効果＞ 本発明によれば、ケースに設けられた油路と作
動油または潤滑油供給油路との連絡を中空スリー
ブを介して行なうように構成したので、遊星歯車
変速機の出力軸であるＶベルト式無段変速機の入
力軸の先端の軸径が細くならず太く出来るので、
Ｖベルト式無段変速機の入力軸の剛性が増し、Ｖ
ベルト式無段変速機の両端中心を基準点としてプ
ーリ斜面を研磨する際、軸のたわみ、びびり振動
が生じることなく、斜面に必要な加工精度を得る
ことができるという効果を有する。

＜実施例＞ つぎに本発明を第２図に示す実施例に基づき説
明する。

１００はエンジンとの締結面１００Ａが開口し
フルードカツプリング、トルクコンバータなど流
体継手が収納される流体継手ルーム１１０と、エ
ンジンと反対側面が開口し、デイフアレンシヤル
ギアが収納されると共に該デイフアレンシヤルギ
アの一方の出力軸を支持するデイフアレンシヤル
ルーム１２０、同様にエンジンと反対側が開口
し、アイドラギアが収納されると共にアイドラギ
アの軸の一方を支持するアイドラギアルー１３０
を有するトルクコンバータケース、２００はエン
ジン側が開口しＶベルト式無段変速機が収納され
るトランスミツシヨンルーム２１０、前記トルク
コンバータケースのデイフアレンシヤルルームの
開口面を蓋すると共にデイフアレンシヤルの他の
一方の出力軸を支持するデイフアレンシヤルルー
ム２２０、および前記トルクコンバータケースの
アイドラギアルーム１３０のエンジン側と反対側
部を蓋するアイドラギアルーム２３０からなり、
前記トルクコンバータケースのエンジンと反対側
面１００Ｂにボルトで締結されたトランスミツシ
ヨンケースであり、前記トルクコンバータケース
および後記するセンターケースと共に車両用自動
変速機の外殻（ケース）をなす。３００は流体継
手とトランスミツシヨンとの間の伝動軸を軸支す
るセンタケースであり、本実施例ではトランスミ
ツシヨンケース内に収納された状態でトルクコン
バータケースのエンジンと反対側面１００Ｂにボ
ルトで締結されている。自動変速機は本実施例で
はトルクコンバータケース１００内に配されエン
ジンの出力軸に連結される流体継手のフルードカ
ツプリング４００とトランスミツシヨンケース２
００内に設けられたトランスミツシヨンからな
る。トランスミツシヨンは、軸心が中空とされ、
該中空部２１が油圧サーボの作動油、潤滑油の給
排油路とされた入力軸２が前記フルードカツプリ
ング４００と同軸心を有するよう配され、軸心が
中空とされ、該中空部４１が油圧サーボの作動油
などの給排油路とされた出力軸４が前記入力軸２
と平行して配されたＶベルト式無段変速機５０
０、該Ｖベルト式無段変速機の入力軸２とフルー
ドカツプリングの出力軸１との間に配された遊星
歯車変速機構６００、前記Ｖベルト式無段変速機
５００の入力軸２および出力軸４と平行的に配置
された車軸を有するデイフアレンシヤル７００、
および該デイフアレンシヤル７００の入力大歯車
７２０と前記Ｖベルト式無段変速機の５００の出
力軸４のエンジンがわ端部に備えられたＶベルト
式無段変速機の出力ギア５９０との間に挿入さ
れ、前記出力軸４と平行して一端は前記トルクコ
ンバータケースに軸支され他端はインナーケース
とされたセンターケース３００に軸支されて設け
られたアイドラギア軸８１０と、該アイドラギア
軸に設けられた入力歯車８２０および出力歯車８
３０とからなるアイドラギア８００からなる。

Ｖベルト式無段変速機５００および遊星歯車変
速機構６００は車速スロツトル開度など車両走行
条件に応じて油圧制御装置により減速比、前進、
後進など所定の制御がなされる。

３０１は、センターケース３００のエンジンが
わ（フルーカツプリングがわ）壁に締結され、内
部には前記フルードカツプリング４００と一体の
中空軸４１０で駆動されるオイルポンプが収納さ
れているオイルポンプカバーである。

フルードカツプリング４００の出力軸１は、セ
ンタケース３００の中心に嵌着されたスリーブ３
１０にメタルベアリング３２０を介して回転自在
に支持され、エンジン側端にはロツクアツプクラ
ツチ４３０のハブ４４０と、フルードカツプリン
グのタービン４５０のハブ４６０とがスプライン
嵌合され、他端は段状に大径化されて該大径部は
遊星歯車変速機構６００の入力軸となり、ベアリ
ング３３０を介して中間支壁３００に支持されて
いる。前記フルードカツプリングの出力軸であり
且つ遊星歯車変速機構の入力軸である軸１は中空
に形成され、該中空部３は油路３とされると共に
栓４２０が嵌着され、さらに前記Ｖベルト式無段
変速機の入力軸２に設けられた小径の先端部２２
が回転自在に嵌め込まれている。

遊星歯車変速機構６００は、前記フルードカツ
プリング４００の出力軸１と一体の入力軸に連結
されると共に、多板クラツチ６３０を介して後記
するＶベルト式無段変速機の固定フランジに連結
されたキヤリア６２０、多板ブレーキ６５０を介
してセンターケース３００に係合されたリングギ
ア６６０、Ｖベルト式無段変速機の入力軸２と一
体に形成されている遊星歯車変速機構の出力軸外
周に設けられたサンギア６７０、前記キヤリア６
２０に軸支され、サンギア６７０とリングギア６
６０とに歯合したプラネタリギア６４０、前記セ
ンターケース３３０の後端がわ壁面に形成された
前記多板ブレーキ６５０を作動させる油圧サーボ
６８０、前記固定フランジ壁の形成され前記多板
クラツチ６３０を作動させる油圧サーボ６９０と
からなる。

Ｖベルト式無段変速機５００は、遊星歯車変速
機構６００の出力軸と一体の入力軸２に一体形成
された固定フランジ５２Ａ、および油圧サーボ５
３０により前記固定フランジ５２Ａ方向に駆動さ
れる可動フランジ５２Ｂからなる入力プーリ５２
０と、前記Ｖベルト式無段変速機の出力軸４と一
体に形成された固定フランジ５６Ａ、および該油
圧サーボ５７により固定フランジ５６Ａ方向に駆
動される可動フランジ５６Ｂからなる出力プーリ
５６０と、入力プーリ５２０と出力プーリ５６０
との間を伝動するＶベルト５８０とからなる。

Ｖベルト式無段変速機の入力軸２は、遊星歯車
変速機構の出力軸となつている先端部２２がベア
リング３４０を介して前記遊星歯車変速機構の入
力軸１に支持され、該入力軸１およびベアリング
３３０を介してセンターケース３００に支持され
ており、他端５１０Ｂはベアリング３５０を介し
てトランスミツシヨンケースのエンジンと反対側
壁２５０に支持され、さらにその端面は前記側壁
２５０に連結された蓋２６０にニードル（ローラ
ー）ベアリング２７０を介して当接されている。

Ｖベルト式無段変速機の入力軸２の軸心に形成
された中空部２１は、先端がわが大径の段付穴と
されるとともに先端が大径のスリーブ１１が嵌め
込まれ、スリーブ１１内にはさらに先端がわが大
径の薄肉パイプ１２が嵌め込まれ、センターケー
ス３００内の油路２４および前記スリーブ３１０
とメタルベアリング３２０と間の油路２５を介し
前記油路３に供給された油圧を固定フランジ５２
Ａの基部に形成された油路５１３を介して油圧サ
ーボ６９０に作動油を供給する油路とされ、スリ
ーブ１１の内周壁と薄肉パイプ１２の外周壁との
間は、センターケース３００内に形成された油路
２６、スリーブ３１０とメタルベアリング３２０
との間の油路２７、フルードカツプリングの出力
軸１に設けた半径方向油路２８、スリーブ１１の
先端部に設けた半径方向穴２９、スリーブ１１の
付根に設けた半径方向油路３０および遊星歯車変
速機の出力軸２に設ける半径方向油路３１を介し
て潤滑油が遊星歯車変速機６００に供給される油
路となつている。

出力ギア５９０は、中空の支軸５９１と一体に
形成され、該支軸５９１はエンジン側端５９１Ａ
が一方の支点を形成するローラベアリング５９２
を介してトルクコンバータケースに支持され他端
５９１Ｂはローラーベアリング５９３を介してセ
ンターケース３００に支持されている。

以上の如く本発明の車両用無段自動変速機は、
流体継手とＶベルト式無段変速機との間に前進後
進切換え用遊星歯車変速機が設けられ、前記流体
継手の出力軸は前記遊星歯車変速機の入力軸と一
体であるとともにその遊星歯車変速機がわは軸心
が中空とされ、前記遊星歯車変速機の出力軸は前
記Ｖベルト式無段変速機の入力軸と一体であると
ともに、その遊星歯車変速機がわは先端が前記流
体継手の出力軸の中空部に回転自在に嵌め込まれ
且つ軸方向の前記流体継手の出力軸を介して前記
遊星歯車変速機またはＶベルト式無段変速機に作
動油または潤滑油が供給される油路が設けられて
なる車両用無段自動変速機において、 前記遊星歯車変速機の出力軸は、軸心に沿つて
穴を形成し、先端が突出して前記流体継手の出力
軸の中空孔の回転自在に嵌め込まれ、後端がわは
前記穴に嵌着されるスリーブを嵌着して形成さ
れ、該スリーブ内を油路としているので、シーブ
斜面加工時は径の太い部分の軸両端面で工作機械
のセンタを受ける構造とし、加工時の剛性を向上
させることができる。またスリーブとして薄肉パ
イプとにより遊星歯車変速機の出力軸内に２系統
の油路を形成しているので、強制潤滑が可能とな
るとともに薄肉パイプの長さを短かくでき組付性
を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車両用無段自動変速機の断面
図、第２図は本発明の車両用無段自動変速機の断
面図である。 図中１……フルードカツプリングの出力軸、２
……遊星歯車変速機の出力軸、１１……スリー
ブ、１２……薄肉パイプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ エンジンに連結された流体継手と、該流体継
   手の出力軸に連結された前進後進切換用遊星歯車
   変速機と、該前進後進切換用遊星歯車変速機の出
   力要素に連結された入力軸と、該入力軸と平行に
   配設された出力軸と、前記入力軸及び出力軸に設
   けられ作動油が給排される油圧サーボによりその
   実行径が可変とされる入力プーリ及び出力プーリ
   と、これら両プーリ間を伝動するＶベルトとから
   なるＶベルト式無段変速機とを備える車両用無段
   自動変速機において、 前記前進後進切換用遊星歯車変速機は複数の油
   圧サーボ付摩擦係合要素と一組の遊星歯車機構か
   らなり前記流体継手と前記Ｖベルト式無段変速部
   との間に配設され、 前記入力プーリは前記入力軸に一体的に連結さ
   れエンジン側に設けられた固定フランジと前記油
   圧サーボにより摺動自在にされた可動フランジと
   からなり、 前記入力プーリの油圧サーボへの油圧は前記入
   力軸のエンジンとは反対側に設けられた油圧供給
   油路を介して前記入力軸のエンジンとは反対側端
   面から供給され、 前記流体継手の出力軸はその前進後進切換用遊
   星歯車変速機がわは軸心が中空とされ、 前記Ｖベルト式無段変速機の入力軸はその前進
   後進切換用遊星歯車変速機がわの一端で前記流体
   継手の出力軸を介してケースに支持され、かつそ
   のエンジン側軸心には小径内周面及び大径内周面
   を有する段付の中空孔が形成され、 該中空孔には、小径外周面及び大径外周面を有
   する段付外周部と小径内周面及び大径内周面を有
   する段付中空部とを具える中空スリーブがその小
   径外周面の一端で前記中空孔の小径内周面と、そ
   の大径外周面の中央部で前記中空孔のエンジン側
   端面に形成された大径内周面と嵌着されるととも
   に、その大径外周面の他端で前記流体継手の出力
   軸に設けられた中空部に回転自在に挿入され、 前記中空スリーブの段付中空部には、小径外周
   面及び大径外周面を有する段付外周部と小径内周
   面及び大径内周面を有する段付中空部とを具える
   薄肉パイプが、その小径外周面のエンジンとは反
   対側の端で前記中空スリーブの小径内周面と、そ
   の大径外周面のエンジン側の端で前記中空スリー
   ブの大径内周面と嵌着され、 前記薄肉パイプの小径外周面と前記中空スリー
   ブの大径内周面とで囲まれた空間及び前記中空ス
   リーブの小径外周面とＶベルト式無段変速機の入
   力軸に設けられた中空孔の大径内周面とで囲まれ
   た空間で前記前進後進切換用遊星歯車変速機の潤
   滑用油路を形成し、 前記薄肉パイプの内周面と前記中空孔の内周面
   で囲まれた空間に前記前進後進切換用遊星歯車変
   速機の油圧サーボへの圧油供給油路を形成し、 前記中空スリーブと前記流体継手の出力軸の中
   空部との摺動部でケースに設けられた油路と前記
   潤滑用油路及び圧油供給油路を連絡するようにし
   たことを特徴とする車両用無段自動変速機。