JP3290027B2 - X線画像表示方法および装置 - Google Patents

X線画像表示方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔内部位など被検体
に関するX線像を電気信号として検出して、CRT(陰
極線管)等に画像表示するためのX線画像表示方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、口腔内部位のX線画像を得るため
には、銀塩フィルム等の感光記録材料を用いてX線撮影
を行なった後、現像・定着処理を行なうフィルム方式が
広く採用されている。
【0003】しかし、このフィルム方式では、1)X線
撮影時から観察までに約2分以上の時間が必要である。
2)現像・定着処理を行なうための現像装置や処理液が
不可欠である。3)銀塩のX線感度に限界があり、所望
の画像濃度を得るためには一定のX線量が必要である。
4)一旦定着した画像は修正が不可能である。などの問
題がある。
【0004】このような問題を解決するため、CCD
(電荷結合素子)等の撮像素子を用いてX線像を電気信
号に変換した後、CRT(陰極線管)等に画像表示する
X線画像撮影装置が提案されている。このX線画像撮影
装置は、銀塩フィルム等の感光記録材料を用いない、い
わゆるフィルムレス方式であり、1)X線撮影時からリ
アルタイムで観察可能である。2)現像装置や処理液が
全く不要である。3)撮像素子のX線感度特性がリニア
であるため、X線照射量の低減化が可能である。4)検
出したX線像に種々の画像処理を行なったり、複写・保
存が容易になる。などの特徴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銀塩フ
ィルムのX線写真濃度は0から4程度の濃度レンジを有
するの対して、デジタル画像を表示するCRTやビデオ
サーマルプリンタ等では濃度レンジが0から2程度と低
く、また濃度階調についても肉眼で視認できるのは64
階調程度が限度である。
【0006】さらに、銀塩フィルムは銀粒子遮蔽による
透過光観察のため輝度コントラストが優れているが、C
RTは電子線による蛍光部材の可視光変換を用いている
ため、輝度が上がらず、ダイナミックレンジも低い。ま
た、サーマルプリンタでは、感熱紙による黒化度を用
い、反射光観察のために、濃度コントラストおよび階調
分解能もそれ程大きくない。したがって、銀塩フィルム
による画像診断に見慣れた放射線医師等にとって、CR
Tやサーマルプリンタは情報量が少ないという評価を受
ける傾向にある。
【0007】このような情報量不足を解消するため、X
線画像は、8ビット(256レベル)や12ビット(1
024レベル)のデジタル信号で表現され、さらに様々
な画像処理、たとえば、階調変換、積分画像、シェーデ
ィング補正、差分入力、エッジ強調、加算入力、コンボ
リュート処理、フィルタリング、画像間演算等を施すこ
とによって、診断能向上を図ることができる。
【0008】医療用診断の際には特に階調変換が重要で
あるが、特定の濃度領域をリニアで階調強調を行うと、
該領域については見易い画像に変換されるが、その他の
領域では真黒または真白に濃度が跳んでしまうため、全
体の診断が困難になるという課題がある。また、濃度全
領域を複数の領域に分割して、各領域毎に非連続の階調
強調を行う多段強調階段の手法を用いると、真黒や真白
の濃度跳びを防ぐことは可能になるが、等濃度曲線が地
図の等高線の如く画像に現れるため、診断が著しく困難
になる。
【0009】本発明の目的は、注目した画像領域を階調
強調して診断能向上を図るとともに画像全体の診断能低
下を防いで、画像診断を容易にするX線画像表示方法お
よび装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタル値か
ら成るX線画像データを階調変換して、画面または記録
媒体に表示するX線画像表示方法において、前記X線画
像データに対応した濃度階調変換および前記X線画像デ
ータに対応した色調を表示する色度階調変換を行い、階
調特性の入力データの増分に対する出力データの増分の
比率をγとおくと、入力データ値が所定範囲の関心領域
にある場合は、γ>1の階調特性で変換し、一方、入力
データ値が所定範囲以外の非関心領域にある場合は、γ
=1の階調特性で変換するとともに、前記関心領域にお
ける色度階調特性と前記非関心領域における色度階調特
性とが相違することを特徴とするX線画像表示方法であ
る。
【0011】また本発明は、前記関心領域の幅を変化さ
せながら画像を表示することを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記関心領域の位置を変化
させながら画像を表示することを特徴とする。
【0013】
【0014】また本発明は、デジタル値から成るX線画
像データを記憶する画像記憶手段と、X線画像データを
所定の階調特性に基づいて階調変換する階調変換手段
と、階調変換されたX線画像データを画面または記録媒
体に表示する画像表示手段とを備えるX線画像表示装置
において、前記階調変換手段は、前記X線画像データに
対応した濃度階調変換および前記X線画像データに対応
した色調を表示する色度階調変換を行い、階調特性のテ
ーブルの入力データの増分に対する出力データの増分の
比率をγとおくと、前記階調変換手段は、入力データ値
が所定範囲の関心領域にある場合に、γ>1の階調特性
で変換し、一方、入力データ値が所定範囲以外の非関心
領域にある場合に、γ=1の階調特性で変換するととも
に、前記関心領域における色度階調特性と前記非関心領
域における色度階調特性とが相違することを特徴とする
X線画像表示装置である。
【0015】また本発明は、前記関心領域の幅を設定す
るための関心領域幅設定手段を備えることを特徴とす
る。
【0016】また本発明は、前記関心領域の位置を設定
するための関心領域位置設定手段を備えることを特徴と
する。
【0017】
【0018】
【作用】本発明方法に従えば、入力データ値が所定範囲
の関心領域にある場合は、階調特性カーブの傾きが急峻
になるγ>1の階調特性で変換することによって、関心
領域の階調が強調され、その領域の診断能が向上する。
一方、入力データ値が所定範囲以外の非関心領域にある
場合は、階調強調が無いγ=1の階調特性で変換するこ
とによって、通常の階調を有する画像になる。したがっ
て、診断対象となる画像部分が階調強調によって見易く
なるとともに、その周囲画像も同時に視認できるため、
病巣などの変異部の発見が容易になり、しかも変異部の
周囲状況や位置の確認が容易になる。階調変換は濃度階
調変換および色度階調変換を行うことによって、本来白
黒画像であるX線画像が階調レベルに応じて色分け表示
が可能であるため、微細な信号レベル変化を明確化でき
る。さらに、関心領域における色度階調特性と非関心領
域における色度階調特性とが相違することによって、関
心領域の色調と非関心領域の色調が変化するため、関心
領域の大きさおよび位置の特定が容易になる。
【0019】また、関心領域の幅を変化させながら画像
を表示することによって、関心領域の境界における濃度
跳びが連続的に変化しながら画面に表示されるため、関
心領域の大きさおよび位置を特定し易くなる。さらに、
関心領域の階調特性が急峻と緩慢との間で連続的に変化
するため、階調強調有りの画像と階調強調無しの画像と
の関連が明確になる。
【0020】また、関心領域の位置を変化させながら画
像を表示することによって、関心領域の境界における濃
度跳びが連続的に変化しながら画面に表示されるため、
関心領域の大きさおよび位置を特定し易くなる。さら
に、階調強調される領域が連続的に移動するため、階調
分解能の高い画像のダイナミックレンジが見掛け上拡が
ることになり、診断能が向上する。
【0021】
【0022】また本発明装置に従えば、入力データ値が
所定範囲の関心領域にある場合は、階調特性カーブの傾
きが急峻になるγ>1の階調特性で変換することによっ
て、関心領域の階調が強調され、その領域の診断能が向
上する。一方、入力データ値が所定範囲以外の非関心領
域にある場合は、階調強調が無いγ=1の階調特性で変
換することによって、通常の階調を有する画像になる。
したがって、診断対象となる画像部分が階調強調によっ
て見易くなるとともに、その周囲画像も同時に視認でき
るため、病巣などの変異部の発見が容易になり、しかも
変異部の周囲状況や位置の確認が容易になる。変換テー
ブルなどの階調変換手段が濃度階調変換および色度階調
変換を行うことによって、本来白黒画像であるX線画像
が階調レベルに応じて色分け表示が可能であるため、微
細な信号レベル変化を明確化できる。さらに、関心領域
における色度階調特性と非関心領域における色度階調特
性とが相違することによって、関心領域の色調と非関心
領域の色調が変化するため、関心領域の大きさおよび位
置の特定が容易になる。
【0023】また、関心領域の幅を設定するための関心
領域幅設定手段を備えることによって、関心領域の幅を
変化させながら画像を表示することが可能になって、関
心領域の境界における濃度跳びが連続的に変化しながら
画面に表示されるため、関心領域の大きさおよび位置を
特定し易くなる。さらに、関心領域の階調特性が急峻と
緩慢との間で連続的に変化するため、階調強調有りの画
像と階調強調無しの画像との関連が明確になる。
【0024】また、関心領域の位置を設定するための関
心領域位置設定手段を備えることによって、関心領域の
位置を変化させながら画像を表示することが可能になっ
て、関心領域の境界における濃度跳びが連続的に変化し
ながら画面に表示されるため、関心領域の大きさおよび
位置を特定し易くなる。さらに、階調強調される領域が
連続的に移動するため、階調分解能の高い画像のダイナ
ミックレンジが見掛け上拡がることになり、診断能が向
上する。
【0025】
【0026】
【実施例】図1は、本発明に係るX線画像撮影装置の使
用状態図であり、被検体が口腔内部位である例を示す。
X線発生装置10は、自在アーム12に対して上下揺動
自在および水平回転自在に取付けられ、患者1の口腔内
部位に向けてX線が照射されるようにX線照射筒11の
向きが調整される。
【0027】一方、口腔内部位を挟んでX線照射筒11
と対向する位置に、口腔内部位を通過したX線強度分
布、すなわちX線像を検出するための撮像素子2が位置
決めされる。図1では、撮像素子2の撮像面がX線照射
方向に向くように、撮像素子2に固定された位置決め部
材2aを患者自身が指で保持している。
【0028】撮像素子2は、X線光子をたとえば可視光
に変換するための希土類元素化合物などから成るシンチ
レータ板と、シンチレータ板から放射される可視光の2
次元分布をそのまま伝達する光ファイバアレイと、光フ
ァイバアレイで伝達された可視光分布を受光して発生し
た電荷を蓄積し、所定時間蓄積した電荷を順次読出して
電気信号に変換するCCDアレイセンサなどで構成され
ており、CCDアレイセンサの背面には散乱X線の入射
を防止するための鉛板が設けられ、これらは合成樹脂な
どから成るハウジングに収納されている。撮像素子2で
検出されたX線像はCCDアレイセンサによって電気信
号に変換され、信号ケーブル3を通って、X線画像表示
装置4に入力される。
【0029】X線画像表示装置4は、撮像素子2からの
信号をデジタル化してメモリに格納した後、所定の画像
処理を施して、CRT(陰極線管)などのモニタ装置5
に表示したり、記録紙に印画してハードコピーを得る。
【0030】図2は、本発明の第1実施例であるX線画
像表示装置4の電気的構成を示すブロック図である。図
1に示すX線画像撮影装置は、歯牙等の被検体1aに向
けてX線を照射するためのX線発生装置10と、X線発
生装置10の動作を制御するためのX線制御装置20
と、被検体1aのX線像を検出するための撮像素子2
と、撮像素子2で検出されたX線像を読み込んで、所定
の画像処理を行なうためのX線画像表示装置4などで構
成される。
【0031】X線画像表示装置4は、全体動作を制御す
るためのCPU(中央処理装置)31と、CPU31が
動作するために必要なプログラムやデータを格納するた
めのROM(ランダムアクセスメモリ)32と、画像デ
ータや画像処理等の演算処理に必要なパラメータなどを
格納するための主記憶メモリ33と、モニタ装置5に表
示する画像データを格納するための画像メモリ34と、
画像メモリ34に格納された画像データを所定の階調特
性に基づいて階調変換するパレットレジスタ50a〜5
0cと、各パレットレジスタ50a〜50cから出力さ
れる画像データをアナログのカラービデオ信号VR、V
G、VBに変換するためのDA変換回路35a〜35c
と、DA変換回路35a〜35cから出力されるカラー
ビデオ信号VR、VG、VBを取込んでX線画像をCR
T画面にカラー表示するモニタ装置5および記録媒体上
にカラー画像表示するビデオプリンタ6と、CPU31
の関与無しで各回路間のデータ転送を制御するためのD
MA(ダイレクトメモリアクセス)コントローラ36
と、CCDセンサなどの撮像素子2が動作するのに必要
なクロック信号CKを発生するためのクロック信号発生
回路38と、撮像素子2から出力される画像信号SGを
取り込んで増幅するためのプリアンプ39と、プリアン
プ39からの出力をアナログ信号からデジタル信号に変
換するためのAD変換回路40と、外部のプリンタ42
にデータを供給するための入出力回路41と、データ入
力を行うキーボード44からのデータを取り込むための
入出力回路43と、外部のX線制御装置20に対してビ
ジー信号BUSYを発したり、X線制御装置20からの
曝射信号EXPを受けるための入出力回路45と、これ
らの回路を相互に接続するためのバス37などで構成さ
れる。
【0032】キーボード44には、関心領域の幅を設定
するための関心領域幅設定スイッチ46および関心領域
の位置を設定するための関心領域位置設定スイッチ47
が接続されている。
【0033】パレットレジスタ50a〜50cは、元来
白黒画像であるX線画像データに対して、三原色の赤
(R)緑(G)青(B)ごとに別個の階調変換を施して
擬似的なカラー表示を実現するものであり、その階調変
換特性はCPU31によって書換え可能である。
【0034】撮像素子2では、クロック発生回路38か
らのクロック信号CKに基づいて、一定時間蓄積された
電荷が暗電流として周期的に読出され、熱励起や散乱X
線などに起因する余分な電荷が残留しないように保たれ
ている。
【0035】X線制御装置20は、曝射スイッチ21の
指示によってX線発生装置10に起動信号TGを出力
し、さらにX線画像表示装置4にX線発生を示す曝射信
号EXPを出力する。X線発生装置10は起動信号TG
に基づいて、管電圧、管電流、曝射時間などの所定のX
線曝射条件の下でX線管13に高電圧を印加することに
よって、X線を発生させる。
【0036】次にX線撮影動作について説明する。X線
制御装置20の曝射スイッチ21が押されると、X線発
生装置10からX線が所定時間放射される。X線が被検
体1aを通って撮像素子2に到達すると、撮像素子2に
照射されたX線像に応じた電荷が蓄積され、X線曝射の
終了後に画像信号SGとして時系列で出力される。撮像
素子2からの画像信号SGは、プリアンプ39に入力さ
れ所定レベルまで増幅され、次段のAD変換回路40に
入力されてデジタル値に変換される。このとき、DMA
コントローラ37がバス37を専有して、AD変換回路
40で出力される画像データはバス37を介して主記憶
メモリ33の一部に順次格納される。
【0037】一方、X線曝射が無いときでも撮像素子2
の暗電流が定期的に読出されており、AD変換回路40
によってデジタル値に変換され、暗電流データとして主
記憶メモリ33の一部に格納される。
【0038】主記憶メモリ33に格納された画像データ
および暗電流データは、CPU31によって演算処理さ
れて、たとえば画像データから暗電流データを引算して
再び主記憶メモリ33の一部に格納することによって、
画像データからバックグランドノイズを消去することが
でき、高画質の画像データを得ることができる。なお、
暗電流ノイズが無視できる場合は、引算処理を省略して
全体の処理時間を短縮しても構わない。
【0039】主記憶メモリ33に格納された画像データ
は、DMAコントローラ37によって画像メモリ34に
データ転送される。画像メモリ34に記憶された画像デ
ータは、パレットレジスタ50a〜50cによって三色
ごとに別個の階調変換が施された後、各DA変換回路3
5a〜35cに出力される。DA変換回路35aは赤の
ビデオ信号VRに変換し、DA変換回路35bは緑のビ
デオ信号VGに変換し、DA変換回路35cは青のビデ
オ信号VBに変換し、モニタ装置5やビデオプリンタ6
に出力する。こうして撮像素子2で検出されたX線像
は、モニタ装置5の画面にカラー表示され、またはビデ
オプリンタ6によってハードコピーが得られる。なお必
要に応じて、ビデオ信号VR、VG、VBをビデオテー
プレコーダ等の記録装置で記録することも可能である。
【0040】図3は、パレットレジスタ50a〜50c
による階調変換の動作を示す説明図である。画像メモリ
34には、マトリクス状にデジタル化されたX線画像デ
ータが格納されており、たとえば第1行第2列の画素デ
ータが0010B(但し、数値後の「B」は2進数表記
を意味する。)である場合、パレットレジスタ50aの
アドレス2に格納されたデータが参照される。格納デー
タが87D(但し、数値後の「D」は10進数表記を意
味する。)である場合、モニタ装置5の画面上の第1行
第2列の画素は赤の輝度レベルが87で表示されること
になる。同様に、緑のパレットレジスタ50bおよび青
のパレットレジスタ50cについてもアドレス2に格納
されたデータが参照され、その値が両者とも87Dであ
る場合、第1行第2列の画素は緑および青の輝度レベル
が87で表示されるため、結局、赤、緑、青とも同一の
輝度レベルとなって、白黒表示が可能になる。
【0041】図4(a)はパレットレジスタ50aの階
調特性カーブの一例、図4(b)はパレットレジスタ5
0bの階調特性カーブの一例、図4(c)はパレットレ
ジスタ50cの階調特性カーブの一例をそれぞれ示すグ
ラフである。
【0042】画像データが1画素8ビット構成である場
合、入力データは0〜255の範囲で変化し、出力デー
タは0〜255の範囲で変化する。さらに、関心領域の
境界がX1とX2に設定され、関心領域の幅はWに設定
されている。そこで、入力データの増分に対する出力デ
ータの増分の比率、すなわちカーブの傾きをγとおく
と、入力データが0からX1−1までの範囲では原点
(0、0)を通るγ=1の直線、X1からX2までの範
囲では座標(X1、0)および(X2、255)を通る
γ>1の直線、X2+1から255までの範囲では原点
(0、0)を通るγ=1の直線にそれぞれ設定されてい
る。特に図4は、赤のパレットレジスタ50a、緑のパ
レットレジスタ50bおよび青のパレットレジスタ50
cとも同一の階調特性カーブが設定される例であり、こ
れによって赤、緑、青とも同一の輝度レベルとなる白黒
表示を実現している。
【0043】こうして入力データが関心領域にある場合
は、γ>1の階調特性で変換することによって関心領域
の階調が強調され、一方、入力データが非関心領域にあ
る場合は、γ=1の階調特性で変換することによって通
常の階調を有する画像になる。したがって、診断部位が
階調強調によって見易くなるとともに、その周囲画像も
同時に視認できるため、全体の診断能が向上する。
【0044】特に歯牙等を撮影する歯科用X線撮影にお
いて、歯槽骨周りの炎症が階調強調によって見易くな
り、一方、根管などの周囲部位が通常階調で表示され
て、炎症部位と根管との相対位置を正確に把握すること
が可能になるため、本発明の階調特性は歯科用X線画像
の画像処理に好適である。
【0045】なお、関心領域の幅および位置は、キーボ
ード44に接続された関心領域幅設定スイッチ46およ
び関心領域位置設定スイッチ47によって設定される。
【0046】たとえば現時点で図4の特性カーブが設定
されているとすると、スイッチ46aを1回押すと、C
PU31は境界値X1またはX2を左または右に移動さ
せて関心領域幅をW+1に変化させ、同時に階調特性カ
ーブを書換える。スイッチ46aをn回(nは自然数)
押すと関心領域幅をW+nに変化させ、階調特性カーブ
を書換える。
【0047】また、スイッチ46cを1回押すと、CP
U31は境界値X1またはX2を右または左に移動させ
て関心領域幅をW−1に変化させ、同時に階調特性カー
ブを書換える。なお、スイッチ46bを押すと、関心領
域幅Wが初期化され、たとえば初期値128に設定され
る。
【0048】また、スイッチ47aを1回押すと、CP
U31は境界値X1およびX2を右に1つだけ移動させ
て、同時に階調特性カーブを書換える。スイッチ47a
をn回押すと関心領域の境界値をX1+nおよびX2+
nに変化させ、階調特性カーブを書換える。
【0049】また、スイッチ47cを1回押すと、CP
U31は境界値X1およびX2を左に1つだけ移動させ
て、同時に階調特性カーブを書換える。なお、スイッチ
47bを押すと、関心領域の境界値X1、X2が初期化
され、たとえば初期値64と191に設定される。した
がって、スイッチ46b、47bを同時に押すと、図5
に示す初期化特性カーブに設定されることになる。
【0050】このように関心領域幅設定スイッチ46を
操作し、関心領域の幅を変化させながら画像を表示する
ことによって、関心領域の大きさおよび位置を特定し易
くなり、画像の診断能が向上する。さらに、関心領域位
置設定スイッチ47を操作し、関心領域の位置を変化さ
せながら画像を表示することによって、同様に、関心領
域の大きさおよび位置を特定し易くなり、画像の診断能
が向上する。
【0051】図6(a)はパレットレジスタ50aの階
調特性カーブの他の例、図6(b)はパレットレジスタ
50bの階調特性カーブの他の例、図6(c)はパレッ
トレジスタ50cの階調特性カーブの他の例をそれぞれ
示すグラフである。
【0052】図4と同様に、関心領域の境界がX1とX
2に設定され、関心領域の幅はWに設定されている。図
4のカーブと比べて、関心領域のカーブは同一である
が、非関心領域のカーブが相違する。すなわち、図6
(a)において入力データが0からX1−1までの範囲
で座標(0、Y1)を通るγ=1の直線に設定され、図
6(c)において入力データがX2+1から255まで
の範囲で座標(X2、Y2)を通るγ=1の直線に設定
され、かつ最大値が255に制限されている。
【0053】このような階調特性カーブに設定すると、
関心領域において階調が強調された白黒画像が表示さ
れ、一方、0からX1−1までの下位の非関心領域にお
いて赤の輝度レベルが他の色より増強されて赤っぽく表
示され、他方、X2+1から255までの上位の非関心
領域において青の輝度レベルが他の色より増強されて青
っぽく表示される。前述の請求項1,4の色度階調変換
というのは、このように関心領域の色調と非関心領域の
色調が変化することであり、そのため、関心領域の大き
さおよび位置の特定が容易になる。
【0054】以上の説明では、パレットレジスタ50a
〜50cの階調特性カーブが同一または近似した例を示
したが、パレットレジスタ50a〜50cを異なる階調
特性カーブに設定することによって、本来白黒画像であ
るX線画像を階調レベル毎に色分け表示することが可能
になり、微細な信号レベル変化を明確化できる。
【0055】図7は、図2のX線画像表示装置4におけ
るX線画像表示の動作を示すフローチャートである。ま
ずステップa1において、キーボード44に接続された
関心領域幅設定スイッチ46および関心領域位置設定ス
イッチ47を操作して、関心領域の幅および位置を設定
する。次にステップa2で、CPU31がパレットレジ
スタ50a〜50cの数値テーブルを計算する。
【0056】図8(a)は階調特性特性カーブの一例で
あり、図8(b)は図8(a)の数値テーブルである。
関心領域の境界値は5と10であり、その範囲で出力デ
ータは0から255まで変化しており、そのカーブの傾
きγは256/6≒4.2になる。なお、0〜4の範囲
および11〜255の範囲の非関心領域の傾きγは1で
ある。したがって、図8(b)の数値テーブルにおける
アドレスとデータの対応は、0→0、1→1、…、4→
4、5→0、6→51、7→102、8→153、9→
204、10→255、11→11、12→12、…、
255→255という関係になる。
【0057】図7に戻って、こうして計算された数値テ
ーブルは、次のステップa3で各パレットレジスタ50
a〜50cに書込まれる。次にステップa4で、画像メ
モリ34に格納されたX線画像データを各パレットレジ
スタ50a〜50cに入力して所定の階調に変換して、
さらにDA変換回路35a〜35cによってカラービデ
オ信号VR、VG、VBに変換される。次にステップa
5でモニタ装置5またはビデオプリンタ6によって階調
変換されたX線画像が表示され、診断に供される。次に
ステップa6で、関心領域の階調強調が成功して見易い
画像に変換されているか否かが判定され、成功していれ
ば終了となるが、成功していなければステップa1に戻
って関心領域の幅および位置の再設定と画像表示を繰り
返す。
【0058】図9(a)は階調特性特性カーブの他の例
であり、図9(b)は図9(a)の数値テーブルであ
る。図8と比べて、関心領域の幅が少し広く、かつ位置
が上位へ少し移動しており、関心領域の境界値は6と1
5に設定されている。また関心領域のカーブの傾きγは
256/10≒2.6になり、階調強調が少し弱められ
ている。なお、0〜5の範囲および16〜255の範囲
の非関心領域の傾きγは1である。したがって、図9
(b)の数値テーブルにおけるアドレスとデータの対応
は、0→0、1→1、…、5→5、6→0、7→28、
8→57、9→85、…、13→198、14→22
6、15→255、16→16、17→17、…、25
5→255という関係になる。
【0059】こうして関心領域の幅および位置を変化さ
せながら画像を表示することによって、関心領域の大き
さおよび位置を特定し易くなり、画像の診断能が向上す
る。
【0060】図10は、本発明の第2実施例であるX線
画像表示装置4の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例のX線画像表示装置4は、図2のものと同様な
構成であるが、白黒表示用のパレットレジスタ50およ
びDA変換回路35がそれぞれ1つだけ設けられる点が
相違する。
【0061】X線画像表示装置4は、CPU31と、プ
ログラムやデータを格納するためのROM32と、デー
タ等を格納するための主記憶メモリ33と、画像メモリ
34と、画像メモリ34に格納された画像データを所定
の階調特性に基づいて階調変換するパレットレジスタ5
0と、パレットレジスタ50から出力される画像データ
をアナログのビデオ信号VDに変換するためのDA変換
回路35と、DA変換回路35から出力されるビデオ信
号VDを取込んでX線画像をCRT画面に表示するモニ
タ装置5および記録媒体上に画像表示するビデオプリン
タ6などを備える。
【0062】キーボード44には、図2と同様に、関心
領域の幅を設定するための関心領域幅設定スイッチ4
6、関心領域の位置を設定するための関心領域位置設定
スイッチ47が接続されている。
【0063】パレットレジスタ50は、X線画像データ
に階調変換を施して階調強調を実現するものであり、階
調変換特性はCPU31によって書換え可能である。
【0064】次にX線撮影動作について説明する。曝射
スイッチ21が押されると、X線発生装置10からX線
が放射され、X線が被検体1aを通って撮像素子2に到
達する。X線曝射の終了後に画像信号SGとして時系列
で出力され、プリアンプ39を介してAD変換回路40
に入力されてデジタル値に変換され、X線画像データは
主記憶メモリ33に格納される。
【0065】主記憶メモリ33に格納された画像データ
は、DMAコントローラ37によって画像メモリ34に
データ転送される。画像メモリ34に記憶された画像デ
ータは、パレットレジスタ50によって所定の階調変換
が施された後、DA変換回路35に出力される。DA変
換回路35はビデオ信号VDに変換し、モニタ装置5や
ビデオプリンタ6に出力する。こうして撮像素子2で検
出されたX線像は、モニタ装置5の画面に表示され、ま
たはビデオプリンタ6によってハードコピーが得られ
る。
【0066】本実施例におけるパレットレジスタ50の
階調特性カーブは、図4に示したものと同様に、画像デ
ータが1画素8ビット構成である場合、入力データは0
〜255の範囲で変化し、出力データは0〜255の範
囲で変化し、さらに関心領域の境界がX1とX2に設定
され、関心領域の幅はWに設定されている。そこで、入
力データの増分に対する出力データの増分の比率、すな
わちカーブの傾きをγとおくと、入力データが0からX
1−1までの範囲では原点(0、0)を通るγ=1の直
線、X1からX2までの範囲では座標(X1、0)およ
び(X2、255)を通るγ>1の直線、X2+1から
255までの範囲では原点(0、0)を通るγ=1の直
線にそれぞれ設定されている。
【0067】こうして入力データが関心領域にある場合
は、γ>1の階調特性で変換することによって関心領域
の階調が強調され、一方、入力データが非関心領域にあ
る場合は、γ=1の階調特性で変換することによって通
常の階調を有する画像になる。したがって、診断部位が
階調強調によって見易くなるとともに、その周囲画像も
同時に視認できるため、全体の診断能が向上する。
【0068】また、関心領域幅設定スイッチ46または
関心領域位置設定スイッチ47を操作して、関心領域の
幅または位置を変えて階調特性カーブを変化させながら
画像を表示することによって、関心領域の大きさおよび
位置を特定し易くなり、画像の診断能が向上する。
【0069】図11は、本発明の第3実施例であるX線
画像表示装置4の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例のX線画像表示装置4は、図2のものと同様な
構成であるが、CPU31が画像メモリ34に格納され
た画像データを読出して階調変換処理を実行して再び画
像メモリ34に格納する点が相違する。
【0070】X線画像表示装置4は、CPU31と、プ
ログラムやデータを格納するためのROM32と、デー
タ等を格納するための主記憶メモリ33と、画像メモリ
34と、画像メモリ34に格納された画像データをビデ
オ信号VDに変換するためのDA変換回路35と、DA
変換回路35から出力されるビデオ信号VDを取込んで
X線画像をCRT画面に表示するモニタ装置5および記
録媒体上に画像表示するビデオプリンタ6などを備え
る。
【0071】キーボード44には、図2と同様に、関心
領域の幅を設定するための関心領域幅設定スイッチ4
6、関心領域の位置を設定するための関心領域位置設定
スイッチ47が接続されている。
【0072】次にX線撮影動作について説明する。曝射
スイッチ21が押されると、X線発生装置10からX線
が放射され、X線が被検体1aを通って撮像素子2に到
達する。X線曝射の終了後に画像信号SGとして時系列
で出力され、プリアンプ39を介してAD変換回路40
に入力されてデジタル値に変換され、X線画像データは
主記憶メモリ33に格納される。
【0073】主記憶メモリ33に格納された画像データ
は、DMAコントローラ37によって画像メモリ34に
データ転送される。画像メモリ34に記憶された画像デ
ータは、DA変換回路35に出力されるとビデオ信号V
Dに変換され、モニタ装置5やビデオプリンタ6に出力
される。こうして撮像素子2で検出されたX線像は、何
の階調処理も施されずにモニタ装置5の画面に表示さ
れ、またはビデオプリンタ6によってハードコピーが得
られる。
【0074】画像データを階調処理する場合は、CPU
31が画像メモリ34に格納された画像データを順番に
読出して、予め設定された計算式を演算して階調変換を
順番に実行して、再び画像メモリ34に格納する。以下
同様に、階調変換された画像データは、DA変換回路3
5を介してモニタ装置5やビデオプリンタ6に出力さ
れ、階調処理が施されたX線画像が表示される。
【0075】図12は、図11のX線画像表示装置4に
おけるX線画像表示の動作を示すフローチャートであ
る。まずステップb1において、キーボード44に接続
された関心領域幅設定スイッチ46および関心領域位置
設定スイッチ47を操作して、関心領域の幅および位置
を設定する。次にステップb2で、CPU31は画像メ
モリ34に格納された画像データを順番に読出して、関
心領域の境界値によって決定される計算式を用いて濃度
数値を計算する。
【0076】たとえば画像データが1画素8ビット構成
である場合、関心領域の境界がX1とX2に設定される
と、入力データが0からX1−1までの範囲およびX2
+1から255までの範囲にあれば、入力データと同一
のデータを出力することによってγ=1の階調変換が行
われる。入力データがX1からX2までの範囲にあれ
ば、入力データをZとおくと、(Z−X1)/(X2−
X1)×256+X1という比例配分を計算した値を出
力データとする。この計算式は、図4に示した階調特性
カーブに一致しており、入力データが0からX1−1ま
での範囲では原点(0、0)を通るγ=1の直線、X1
からX2までの範囲では座標(X1、0)および(X
2、255)を通るγ>1の直線、X2+1から255
までの範囲では原点(0、0)を通るγ=1の直線にそ
れぞれ対応する。
【0077】こうして入力データが関心領域にある場合
は、γ>1の階調特性で変換することによって関心領域
の階調が強調され、一方、入力データが非関心領域にあ
る場合は、γ=1の階調特性で変換することによって通
常の階調を有する画像になる。したがって、診断部位が
階調強調によって見易くなるとともに、その周囲画像も
同時に視認できるため、全体の診断能が向上する。
【0078】次にステップb3で、画像メモリ34に計
算された濃度データを順番に書込んで、ステップb4で
画像メモリ34に格納されたX線画像データはDA変換
回路35によってビデオ信号VDに変換される。次にス
テップb5でモニタ装置5またはビデオプリンタ6によ
って階調変換されたX線画像が表示され、診断に供され
る。次にステップb6で、関心領域の階調強調が成功し
て見易い画像に変換されているか否かが判定され、成功
していれば終了となるが、成功していなければステップ
b1に戻って関心領域の幅および位置の再設定と画像表
示を繰り返す。
【0079】このように関心領域幅設定スイッチ46ま
たは関心領域位置設定スイッチ47を操作して、関心領
域の幅または位置を変えて階調特性カーブを変化させな
がら画像を表示することによって、関心領域の大きさお
よび位置を特定し易くなり、画像の診断能が向上する。
【0080】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、診
断対象となる画像部分が階調強調によって見易くなると
ともに、その周囲画像も同時に視認できるため、病巣な
どの変異部の発見が容易になり、しかも変異部の周囲状
況や位置の確認が容易になる。また、本来白黒画像であ
るX線画像が階調レベルに応じて色分け表示が可能であ
るため、微細な信号レベル変化を明確化できる。さら
に、関心領域の色調と非関心領域の色調が変化するた
め、関心領域の大きさおよび位置の特定が容易になる。
【0081】また、関心領域の幅を変化させながら画像
を表示することによって、関心領域の大きさおよび位置
を特定し易くなり、さらに関心領域の位置を変化させな
がら画像を表示することによって、関心領域の大きさお
よび位置を特定し易くなり、画像の診断能が向上する。
【0082】
【0083】こうして銀塩フィルムに匹敵する濃度ダイ
ナミックレンジが得られ、しかも画像全体は通常の階調
で表示されるため、銀塩フィルム画像を見慣れた医師等
にとっても、違和感無しに診断読影が可能になる。ま
た、銀塩フィルムと比べて濃度ダイナミックレンジが狭
いCRTやハードコピーでも、高い濃度分解能で画像表
示できる。また、X線画像に不慣れな患者等にとっても
疾患部の症状を明瞭に視認できるため、術者および患者
の理解促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線画像撮影装置の使用状態図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例であるX線画像表示装置4
の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】パレットレジスタ50a〜50cによる階調変
換の動作を示す説明図である。
【図4】図4(a)はパレットレジスタ50aの階調特
性カーブの一例、図4(b)はパレットレジスタ50b
の階調特性カーブの一例、図4(c)はパレットレジス
タ50cの階調特性カーブの一例をそれぞれ示すグラフ
である。
【図5】初期化特性カーブを示すグラフである。
【図6】図6(a)はパレットレジスタ50aの階調特
性カーブの他の例、図6(b)はパレットレジスタ50
bの階調特性カーブの他の例、図6(c)はパレットレ
ジスタ50cの階調特性カーブの他の例をそれぞれ示す
グラフである。
【図7】図2のX線画像表示装置4におけるX線画像表
示の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8(a)は階調特性特性カーブの一例であ
り、図8(b)は図8(a)の数値テーブルである。
【図9】図9(a)は階調特性特性カーブの他の例であ
り、図9(b)は図9(a)の数値テーブルである。
【図10】本発明の第2実施例であるX線画像表示装置
4の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3実施例であるX線画像表示装置
4の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図11のX線画像表示装置4におけるX線画
像表示の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 患者 1a 被検体 2 撮像素子 2a 位置決め部材 4 X線画像表示装置 5 モニタ装置 6 ビデオプリンタ 10 X線発生装置 11 X線照射筒 20 X線制御装置 21 曝射スイッチ 33 主記憶メモリ 34 画像メモリ 35、35a〜35c DA変換回路 40 AD変換回路 44 キーボード 46 関心領域幅設定スイッチ 47 関心領域位置設定スイッチ 50、50a〜50c パレットレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/00 510 A61B 6/00 350M 5/36 G09G 5/00 520H H04N 5/325 5/36 520P (56)参考文献 特開 平4−96879(JP,A) 特開 平4−188374(JP,A) 特開 昭63−225872(JP,A) 特開 昭61−194576(JP,A) 米国特許4229764(US,A) 英国特許出願公開2267633(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 5/00 100 G06T 1/00 290 A61B 6/00 350 - 360 A61B 6/14 300 特許ファイル(PATOLIS) JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル値から成るX線画像データを階
    調変換して、画面または記録媒体に表示するX線画像表
    示方法において、 前記X線画像データに対応した濃度階調変換および前記
    X線画像データに対応した色調を表示する色度階調変換
    を行い、 階調特性の入力データの増分に対する出力データの増分
    の比率をγとおくと、入力データ値が所定範囲の関心領
    域にある場合は、γ>1の階調特性で変換し、一方、入
    力データ値が所定範囲以外の非関心領域にある場合は、
    γ=1の階調特性で変換するとともに、 前記関心領域における色度階調特性と前記非関心領域に
    おける色度階調特性とが相違することを特徴とするX線
    画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記関心領域の幅を変化させながら画像
    を表示することを特徴とする請求項1記載のX線画像表
    示方法。
  3. 【請求項3】 前記関心領域の位置を変化させながら画
    像を表示することを特徴とする請求項1または2記載の
    X線画像表示方法。
  4. 【請求項4】 デジタル値から成るX線画像データを記
    憶する画像記憶手段と、 X線画像データを所定の階調特性に基づいて階調変換す
    る階調変換手段と、 階調変換されたX線画像データを画面または記録媒体に
    表示する画像表示手段とを備えるX線画像表示装置にお
    いて、 前記階調変換手段は、前記X線画像データに対応した濃
    度階調変換および前記X線画像データに対応した色調を
    表示する色度階調変換を行い、 階調特性のテーブルの入力データの増分に対する出力デ
    ータの増分の比率をγとおくと、前記階調変換手段は、
    入力データ値が所定範囲の関心領域にある場合に、γ>
    1の階調特性で変換し、一方、入力データ値が所定範囲
    以外の非関心領域にある場合に、γ=1の階調特性で変
    換するとともに、 前記関心領域における色度階調特性と前記非関心領域に
    おける色度階調特性とが相違することを特徴とするX線
    画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記関心領域の幅を設定するための関心
    領域幅設定手段を備えることを特徴とする請求項4記載
    のX線画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記関心領域の位置を設定するための関
    心領域位置設定手段を備えることを特徴とする請求項4
    または5記載のX線画像表示装置。
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