JP2002152496A - 画像処理装置およびその方法、並びに、そのための記録媒体 - Google Patents

画像処理装置およびその方法、並びに、そのための記録媒体

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JP2002152496A
JP2002152496A JP2000348239A JP2000348239A JP2002152496A JP 2002152496 A JP2002152496 A JP 2002152496A JP 2000348239 A JP2000348239 A JP 2000348239A JP 2000348239 A JP2000348239 A JP 2000348239A JP 2002152496 A JP2002152496 A JP 2002152496A
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JP2000348239A
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English (en)
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Shinichi Tsukagoshi
真一 塚越
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像内の一部の領域内の画像を、他の領域
内の画像情報を残したまま、強調することのできる技術
を提供する。 【解決手段】 画像処理装置は、表示部と、表示部に表
示された原画像上の任意の位置を指定するためのポイン
ティングデバイスと、原画像内の少なくとも一部の画像
を調整して、調整済み画像を生成するための画像調整部
と、を備えている。画像調整部は、ポインティングデバ
イスを用いて形成される境界線に基づいて、原画像を2
つの領域に区分し、2つの領域のうちの一方が他方より
も強調されるように、2つの領域のうちの少なくとも一
方の領域内の各画素の画素値を、その値に応じた画素値
に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像処理に関
し、特に、原画像内の一部を強調するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置は、表示部に表示された原
画像に対し種々の処理を実行することができる。画像処
理装置の中には、原画像内の一部を強調するために、切
り取り処理を実行できるものもある。
【0003】図18は、従来の画像処理装置における切
り取り処理を示す説明図である。図18(A)は、切り
取り処理の対象となる原画像を示している。この原画像
は、山の上空を飛ぶ飛行機を写したデジタル画像であ
る。図18(B)は、ユーザによって、原画像内の強調
されるべき一部の領域(飛行機を囲む領域)が指定され
たときの様子を示している。図18(C)は、切り取り
処理が実行された後の処理済み画像を示している。図示
するように、従来の画像処理装置は、指定された領域内
の画像のみを残し、領域外の画像を所定の背景色で塗り
つぶすことによって、原画像内の一部を強調している。
【0004】なお、本明細書において、画像を「強調す
る」という用語は、画像を目立ち易くする、という意味
で用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
画像処理装置では、原画像内の一部の領域内の画像を強
調するために、その領域外の画像情報(すなわち、山や
雲などの画像情報)を消去している。しかしながら、原
画像内の強調されるべき一部の領域外の画像情報を残し
たまま、原画像内の一部の領域内の画像を強調したいと
いう要望があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、原画像内の一部
の領域内の画像を、他の領域内の画像情報を残したま
ま、強調することのできる技術を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装
置は、画像処理装置であって、表示部と、前記表示部に
表示された原画像上の任意の位置を指定するためのポイ
ンティングデバイスと、前記原画像内の少なくとも一部
の画像を調整して、調整済み画像を生成するための画像
調整部と、を備え、前記画像調整部は、前記ポインティ
ングデバイスを用いて形成される境界線に基づいて、前
記原画像を2つの領域に区分するための領域設定部と、
前記2つの領域のうちの少なくとも一方の領域内の各画
素の画素値を、その値に応じた画素値に変換するための
変換部と、を備えることを特徴とする。
【0008】この画像処理装置は、原画像内で区分され
た2つの領域のうちの一方が他方よりも強調されるよう
に、少なくとも一方の領域内の各画素の画素値を、その
値に応じた画素値に変換する。したがって、原画像内の
一部の領域内の画像を、他の領域内の画像情報を残した
まま、強調することができる。
【0009】上記の装置において、前記領域設定部は、
前記境界線を示す線画像を、前記原画像上に描画するこ
とが好ましい。
【0010】こうすれば、ユーザは、原画像を2つの領
域に区分する境界線を、容易に確認することができる。
【0011】上記の装置において、ユーザは、前記2つ
の領域のうちの一方を選択可能であり、前記変換部は、
ユーザの選択に応じて、前記2つの領域のうちの少なく
とも一方の領域内の画素値を変換することが好ましい。
【0012】こうすれば、ユーザは、所望の領域内の画
像が強調された調整済み画像を得ることができる。
【0013】上記の装置において、前記変換部は、前記
2つの領域のうち、ユーザによって選択された第1の領
域内の画像が明るくなるように、前記第1の領域内の画
素値を変換するようにしてもよい。
【0014】あるいは、上記の装置において、前記変換
部は、前記2つの領域のうち、ユーザによって選択され
なかった第2の領域内の画像が暗くなるように、前記第
2の領域内の画素値を変換するようにしてもよい。
【0015】あるいは、上記の装置において、前記変換
部は、前記2つの領域のうち、ユーザによって選択され
た第1の領域内の画像が明るくなるように、前記第1の
領域内の画素値を変換するとともに、ユーザによって選
択されなかった第2の領域内の画像が暗くなるように、
前記第2の領域内の画素値を変換するようにしてもよ
い。
【0016】このようにすれば、ユーザによって選択さ
れた第1の領域内の画像を強調することができる。
【0017】上記の装置において、前記画像調整部は、
さらに、変換テーブルを備え、前記変換部は、前記変換
テーブルを用いて前記変換を実行するようにしてもよ
い。
【0018】このように変換テーブルを用いれば、画素
値の変換を容易に実行することができる。
【0019】上記の装置において、前記領域設定部は、
前記ポインティングデバイスを用いて形成された前記境
界線のための曲線が閉じておらず、前記曲線の始点およ
び終点が前記原画像の内側に含まれている場合には、前
記曲線の始点および終点を結んで、前記境界線を形成す
るようにしてもよい。
【0020】こうすれば、ユーザが原画像を閉じた境界
線で2つの領域に区分しようとして失敗した場合にも、
自動的に閉じた境界線が形成されるので、ユーザは、原
画像を2つの領域に容易に区分することができる。
【0021】上記の装置において、前記変換部は、同じ
境界線に基づく前記変換を、繰り返し実行可能であるよ
うにしてもよい。
【0022】こうすれば、原画像内の一部の領域内の画
像を、さらに強調した調整済み画像を得ることができ
る。
【0023】上記の装置において、前記ポインティング
デバイスは、前記表示部の表示面上に設けられたタッチ
パネルを含むことが好ましい。
【0024】こうすれば、境界線を容易に設定すること
ができる。また、ユーザが2つの領域のうちの一方の領
域を選択できる場合には、領域を容易に選択することが
可能となる。
【0025】本発明の方法は、表示部と、前記表示部に
表示された原画像上の任意の位置を指定するためのポイ
ンティングデバイスと、を備える画像処理装置におい
て、前記原画像内の少なくとも一部の画像を調整して、
調整済み画像を生成するための画像処理方法であって、
前記ポインティングデバイスを用いて形成される境界線
に基づいて、前記原画像を2つの領域に区分する工程
と、前記2つの領域のうちの一方が他方よりも強調され
るように、前記2つの領域のうちの少なくとも一方の領
域内の各画素の画素値を、その値に応じた画素値に変換
する工程と、を備えることを特徴とする。
【0026】この方法を用いる場合には、上記の第1の
装置と同様の作用・効果を奏し、原画像内の一部の領域
内の画像を、他の領域内の画像情報を残したまま、強調
することができる。
【0027】本発明の記録媒体は、表示部と、前記表示
部に表示された原画像上の任意の位置を指定するための
ポインティングデバイスと、を備えるコンピュータに、
前記原画像内の少なくとも一部の画像を調整して、調整
済み画像を生成させるためのコンピュータプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、前記ポインティングデバイスを用いて形成される境
界線に基づいて、前記原画像を2つの領域に区分する機
能と、前記2つの領域のうちの一方が他方よりも強調さ
れるように、前記2つの領域のうちの少なくとも一方の
領域内の各画素の画素値を、その値に応じた画素値に変
換する機能と、を前記コンピュータに実現させるための
コンピュータプログラムを記録する。
【0028】この記録媒体をコンピュータにおいて用い
る場合にも、上記の第1の装置と同様の作用・効果を奏
し、原画像内の一部の領域内の画像を、他の領域内の画
像情報を残したまま、強調することができる。
【0029】ここで、記録媒体としては、フレキシブル
ディスクやCD−ROMなどのコンピュータが読取り可
能な携帯型の記憶媒体や、コンピュータシステムの内部
記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記
憶装置、あるいは、これ以外のコンピュータプログラム
が記録された媒体であってコンピュータシステムが読取
り可能な種々の媒体を利用できる。
【0030】なお、本発明は、画像処理方法、画像処理
装置、その方法または装置の機能を実現するためのコン
ピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬
送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実
現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例に基づき以下の順序で説明する。 A.第1実施例: A1.装置の外観: A2.装置の内部構成: A3.処理の概要: A4.画像処理部の動作: B.第2実施例: C.第3実施例: D.第4実施例:
【0032】A.第1実施例: A1.装置の外観:図1は、本発明の画像処理装置の一
例としての携帯型メール端末100の外観を示す説明図
である。図1(A)〜(D)は、それぞれ、正面図、右
側面図、上面図、底面図を示している。
【0033】携帯型メール端末100(単に「メール端
末」とも呼ぶ)は、本体ケース部20と表示ケース部3
0とを備えている。2つのケース部20,30は、ヒン
ジ部40を介して互いに回動可能に取り付けられてい
る。
【0034】表示ケース部30は、図1(A),(B)
に示すように、2つの表示部50,60と、カメラ70
とを備えている。第1の表示部50は、モノクロ画像表
示用の液晶ディスプレイパネルを備えており、第2の表
示部60は、カラー画像表示用の液晶ディスプレイパネ
ルを備えている。また、第2の表示部60の表示面上に
は、タッチパネル65が備えられている。以下では、第
1の表示部50を「モノクロLCD(Liquid Crystal D
isplay)」とも呼び、第2の表示部60を「カラーLC
D」とも呼ぶ。
【0035】カメラ70は、CCD等の撮像素子を備え
ている。カメラ70は、表示ケース部30に回動可能に
取り付けられており、その向きは変更可能となってい
る。
【0036】本体ケース部20は、図1(C)に示すよ
うに、キーボード80を備えている。キーボード80
は、文字や記号などを入力するための複数のアルファニ
ューメリックキーや、種々の機能が割り付けられた機能
キーを備えている。また、このキーボード80には、電
源をON/OFFするための電源キーや、電子メールの
送受信を実行するための送受信キー、カメラ70で撮影
された画像を保存するためのシャッタキーなども設けら
れている。
【0037】また、本体ケース部20の底部には、図1
(D)に示すように、メール端末100を携帯電話と接
続するための接続ケーブル90が設けられている。接続
ケーブル90は、底部に設けられた収納部23に収納可
能である。また、底部には、2つの蓋24,25が設け
られている。第1の蓋24の内側には、電池を実装する
ための電池ボックス24bが設けられており、第2の蓋
25の内側には、メモリカードを実装するためのメディ
アボックス25bが設けられている。なお、底部には、
ストラップを取り付けるためのトンネル状の小孔が設け
られている。そして、ストラップには、タッチパネル6
5上で位置を指定するためのタッチペン82が付属して
いる。
【0038】上記のように、このメール端末100は、
コンピュータと同様のキーボード80と、2つの表示部
50,60とを備えている。ユーザは、メール端末10
0を利用して電子メールを作成することができ、メール
端末100に接続される携帯電話を介して電子メールを
送受信することができる。送受信される電子メールに
は、カメラ70などによって撮影された画像(「撮影画
像」とも呼ぶ)や他のコンピュータによって作成された
画像(「CG画像」とも呼ぶ)などのグラフィック画像
を添付することができる。メール端末100は、電子メ
ールに添付された画像を第2の表示部60に表示するこ
とができる。
【0039】A2.装置の内部構成:図2は、携帯型メ
ール端末100の内部構成を示すブロック図である。メ
ール端末100は、CPU110を備えるコンピュータ
である。CPU110には、バス110bが接続されて
いる。また、バス110bには、ROM120と、RA
M130と、モノクロLCDコントローラ150と、カ
ラーLCDコントローラ160と、VRAM162と、
タッチパネルコントローラ165と、ビデオキャプチャ
デバイス170と、キーボードコントローラ180と、
メモリカードインタフェース190と、携帯電話インタ
フェース200とが接続されている。なお、メモリカー
ドインタフェース190はメモリカードMCに対するデ
ータの書き込みと読み出しを制御し、携帯電話インタフ
ェース200は携帯電話PTに対するデータの送受信を
制御する。
【0040】モノクロLCDコントローラ150は、文
字や絵文字等の文字画像を、モノクロLCD(第1の表
示部)50に表示させる。カラーLCDコントローラ1
60は、VRAM162に記憶された画像データを読み
出して、撮影画像やCG画像などのグラフィック画像を
カラーLCD(第2の表示部)60に表示させる。
【0041】なお、本実施例では、電源がONのときに
は、モノクロLCD50は、文字画像を常に表示する。
一方、カラーLCD60は、グラフィック画像を利用す
る処理が実行される場合にのみグラフィック画像を表示
する。カラーLCD60における画像の表示/非表示
は、パネル背面に設けられた光源をON/OFFするこ
とによって実行される。さらに、カラーLCD60やカ
ラーLCDコントローラ160、VRAM162などに
供給される電力をON/OFFするようにしてもよい。
このようにすれば、メール端末100の省電力化を図る
ことができる。
【0042】ビデオキャプチャデバイス170は、カメ
ラ70による撮影を制御する。ビデオキャプチャデバイ
ス170は、カメラ70から伝送された撮影画像データ
を順次VRAM162に格納する。このとき、カラーL
CD60には、カメラ70で撮影された一連の画像が順
次表示される。なお、ユーザがシャッタキーを押したと
きにVRAM162内に記憶されている画像データは、
メモリカードインタフェース190を介してメモリカー
ドMC内に格納される。
【0043】キーボードコントローラ180はキーボー
ド80からの入力を処理し、タッチパネルコントローラ
165はタッチパネル65からの入力を処理する。CP
U110は、キーボードコントローラ180やタッチパ
ネルコントローラ165からの命令に応じて、種々の処
理を実行する。
【0044】ROM120は、メール端末100の種々
の処理を実行するためのコンピュータプログラムの他、
フォントデータなどの種々のデータを格納している。な
お、コンピュータプログラムは、RAM130内に展開
されて実行される。
【0045】RAM130は、全体管理部132とメー
ル処理部134と画像処理部136との機能を実現する
コンピュータプログラムを格納している。全体管理部1
32は、種々の処理を管理する機能や、動作条件等の種
々の条件を設定するための機能を有している。メール処
理部134は、電子メールの作成や送受信を行うための
機能を有している。画像処理部136は、モノクロLC
D50に表示される文字画像や、カラーLCD60に表
示されるグラフィック画像を表す画像データを処理する
ための機能を有している。そして、本実施例の画像処理
部136は、カラーLCD60に表示されるグラフィッ
ク画像(原画像)内の少なくとも一部の画像を調整し
て、調整済み画像を生成するための画像調整部137を
含んでいる。
【0046】画像調整部137は、原画像を2つの領域
に区分するための領域設定部137aと、2つの領域の
うちの一方が他方よりも強調されるように、2つの領域
のうちの少なくとも一方の領域内の各画素の画素値を、
その値に応じた画素値に変換するための変換部137b
と、与えられた画素値に応じた画素値を返す変換テーブ
ル137cとを含んでいる。画像調整部137の機能に
ついては、さらに後述する。
【0047】なお、この明細書において、コンピュータ
とは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを
含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で
動作するハードウェア装置を意味している。また、オペ
レーションシステムが不要でアプリケーションプログラ
ム単独でハードウェア装置を動作させるような場合に
は、そのハードウェア装置自体がコンピュータに相当す
る。ハードウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッ
サと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを
読み取るための手段とを少なくとも備えている。コンピ
ュータプログラムは、このようなコンピュータに、上記
の各部の機能を実現させるプログラムコードを含んでい
る。なお、上記の機能の一部は、アプリケーションプロ
グラムでなく、オペレーションシステムによって実現さ
れていても良い。
【0048】以上の説明からも分かるように、本実施例
の第2の表示部60が本発明における表示部に相当し、
タッチパネル65がポインティングデバイスに相当す
る。
【0049】A3.処理の概要:携帯型メール端末10
0の電源をONすると、第1の表示部50や第2の表示
部60にオープニング画面が表示され、その後、メイン
メニュー画面が表示される。
【0050】図3は、図1(A)の2つの表示部50,
60を拡大して示す説明図である。図3では、第1の表
示部50に、メインメニュー画面が表示されている。こ
のメインメニュー画面には、「設定」と「アドレス帳」
と「アルバム」と「撮影」と「メール作成」と「メール
ボックス」との6つの処理が含まれている。ユーザは、
キーボード80の方向キーや、ファンクションキーF1
〜F4を用いて所望の処理を選択することができる。な
お、各処理は、図2の全体管理部132とメール処理部
134と画像処理部136とのうちの少なくとも1つに
よって実行される。
【0051】「設定」処理を選択すると、第1の表示部
50に表示されるメッセージに従って、通信設定や日時
設定などの種々の設定を行うことができる。なお、設定
内容は、ROM120に格納される。
【0052】「アドレス帳」処理を選択すると、アドレ
ス帳の内容を確認することができる。また、アドレス
(送信先情報)の作成や編集を行うこともできる。な
お、アドレス帳の内容は、ROM120に格納される。
本実施例のメール端末100では、各アドレスを、メモ
リカードMCに格納されたグラフィック画像と対応付け
ることができる。
【0053】「アルバム」処理を選択すると、メモリカ
ードMC内に格納されているグラフィック画像を第2の
表示部60に表示させることができる。「アルバム」処
理では、タッチパネル65の右端部および下端部に設け
られた種々のタッチパネルキー65K1〜65K9(後
述する)を選択することにより、グラフィック画像を編
集することができる。なお、編集後のグラフィック画像
は、メモリカードMCに格納される。
【0054】「撮影」処理を選択すると、カメラ70を
用いて撮影することができる。撮影中にシャッタキーを
押すと、撮影画像がメモリカードMCに格納される。
【0055】「メール作成」処理を選択すると、宛先
や、タイトル、本文などを入力して電子メールを作成す
ることができる。なお、宛先は、上記のアドレス帳の中
から選択することができる。また、本実施例では、電子
メールに、メモリカードMCに格納されているグラフィ
ック画像(編集後のグラフィック画像を含む)を添付す
ることができる。
【0056】「メールボックス」処理を選択すると、送
信ボックス内の送信メールの一覧や、受信ボックス内の
受信メールの一覧の内容を確認することができる。送信
メール一覧画面には、上記の「メール作成」処理におい
て作成された複数の電子メールの一覧が表示される。こ
の一覧画面は、各電子メールの状況(送信済みか否かな
ど)を示す状況欄と宛先欄とタイトル欄とを含んでい
る。一方、受信メール一覧画面には、既に受信した複数
の電子メールの一覧が表示される。この一覧画面は、各
電子メールの状況(既読か否かなど)を示す状況欄と差
出人欄とタイトル欄とを含んでいる。なお、送信/受信
メール一覧画面において、所望のメールを選択すること
により、選択された電子メールの内容を表示させること
ができる。そして、選択された電子メールにグラフィッ
ク画像が添付されている場合には、その画像は第2の表
示部60に表示される。また、「メールボックス」処理
では、電子メールの送受信を実行することができる。
【0057】A4.画像処理部の動作:図4は、図3の
メインメニュー画面において、「アルバム」処理が選択
されたときの2つの表示部50,60を示す説明図であ
る。「アルバム」処理が開始されると、メモリカードM
Cに格納されている画像データのうちの1つが読み出さ
れて、VRAM162に格納される。そして、グラフィ
ック画像が第2の表示部60に表示される。第1の表示
部50には、「アルバム」画面が表示される。「アルバ
ム」画面内の右下部に表示される「NO.****」
は、第2の表示部60に表示されているグラフィック画
像に自動的に割り付けられた番号を示している。
【0058】なお、キーボード80の方向キーを押すこ
とにより、メモリカードMCに格納されている他のグラ
フィック画像を順次表示させることができる。また、ス
ペースキーを押すことにより、4枚のグラフィック画像
を同時に表示させることができる。図5は、4枚のグラ
フィック画像を同時に表示させたときの2つの表示部5
0,60を示す説明図である。「アルバム」画面の右下
部に表示される4つの枠内の「****」は、第2の表
示部60に表示されている4枚のグラフィック画像に割
り付けられた番号を示している。4枚の画像のうちの1
つをタッチペン82(図1(D))や指で選択すると、
選択された1つの画像が図4に示すように第2の表示部
60に拡大表示される。
【0059】なお、図4に示す「アルバム」処理におい
て、ファンクションキーF2を押すと、「スナップ工
房」処理が実行される。「スナップ工房」処理では、グ
ラフィック画像の編集を行うことができる。ファンクシ
ョンキーF3を押すと、上記の「メール作成」処理が実
行される。また、ファンクションキーF4を押すと、
「スライドショー」処理が実行される。スライドショー
処理では、メモリカードMCに格納されている複数のグ
ラフィック画像が、順次、一定の時間間隔で表示され
る。
【0060】図6は、図4の「アルバム」画面におい
て、「スナップ工房」処理が選択されたときの2つの表
示部50,60を示す説明図である。図示するように、
第1の表示部50に表示された「スナップ工房」画面
は、ファンクションキーに割り当てられた機能を示すメ
ッセージを含んでいる。ユーザは、編集画像をメモリカ
ードMCに保存して終了する場合にはファンクションキ
ーF1を選択し、破棄して終了する場合にはファンクシ
ョンキーF2を選択すればよい。なお、キーF1または
F2を選択すると、「スナップ工房」処理が終了し、図
4に示す「アルバム」画面に戻る。また、「スナップ工
房」画面の下部に表示された括弧「<< >>」内には、
「スナップ工房」処理における具体的な処理内容が表示
される。具体的には、第2の表示部60の右端部および
下端部に表示されたタッチパネルキー65K1〜65K
9を押すことによって選択された処理の内容が表示され
る。
【0061】各タッチパネルキー65K1〜65K9に
は、以下のような処理が割り当てられている。
【0062】キー65K1:画像をセピア調に変更する
ためのセピア処理、 キー65K2:画像をモノクロ調に変更するための白黒
処理、 キー65K3:画像をスリム化するためのスリム処理、 キー65K4:画像内の一部を強調するための強調処
理、 キー65K5:画像の周辺部にフレーム画像を重畳する
ためのフレーム処理、 キー65K6:画像上にスタンプ画像を重畳するための
スタンプ処理、 キー65K7:画像上に任意形状の曲線を描画するため
のペン入力処理、 キー65K8:以前の処理を破棄するためのやり直し処
理、 キー65K9:画像を一時的に保存するための一時保存
処理。
【0063】これらの処理は、通常の画像処理装置に備
えられている機能とほぼ同様なので、本明細書における
詳細な説明は省略する。ただし、本実施例の強調処理で
は、原画像内の一部の領域内の画像を、他の領域内の画
像情報を残したまま強調できるように、工夫されてい
る。なお、強調処理は、図2の画像調整部137によっ
て実行される。
【0064】図7は、図6において強調処理が選択され
たときの2つの表示部50,60を示す説明図である。
このとき、「スナップ工房」画面の下部の括弧内には、
強調処理が選択されたことを示す「強調」が表示され
る。ユーザは、第2の表示部60の表示面上に設けられ
たタッチパネル65において、原画像内の強調されるべ
き一部の領域内の画像を設定するために、原画像を2つ
の領域に区分するための線画像を描画する。
【0065】図8は、ユーザが原画像上に線画像を描画
したときの第2の表示部60を示す説明図である。第2
の表示部60には、原画像として、山の上空を飛ぶ飛行
機を写したグラフィック画像が表示されている。飛行機
画像の周囲には、原画像を2つの領域に区分する境界線
BLaを示す線画像LPaが描画されている。原画像
は、境界線BLaによって、飛行機画像を含む第1の領
域Wa1と、第1の領域Wa1以外の第2の領域Wa2
とに、区分されている。
【0066】なお、図8では、ユーザがタッチパネル6
5において形成した境界線BLaを示す線画像LPaが
原画像上に描画されているが、線画像LPaは描画され
ていないくてもよい。ただし、線画像LPaを描画すれ
ば、ユーザは、境界線BLaを容易に確認することがで
きるという利点がある。なお、線画像LPaは、VRA
M162に格納された原画像を表す画素データを、所定
のパターン画像を表す画素データで順次置き換えること
によって、表示される。
【0067】図9は、ユーザが原画像上に線画像を描画
した直後の第2の表示部60を示す説明図である。本実
施例では、境界線BLaが形成されると、原画像上にメ
ッセージ画像が重畳して表示される。図9では、「強調
する領域を選択して下さい」というメッセージを含む画
像が表示されている。なお、このメッセージ画像は、所
定の時間を経過すると、自動的に消失する。ユーザは、
メッセージに従って、2つの領域Wa1,Wa2のう
ち、強調したい領域をタッチパネル65において選択す
る。なお、選択は、2つの領域Wa1,Wa2のうちの
いずれかの領域を、タッチペン82や指で触れることに
よって実行される。
【0068】以下では、飛行機画像を含む第1の領域W
a1が、強調すべき領域として選択された場合について
説明する。
【0069】図10は、第1の領域Wa1内の画像が強
調された調整済み画像を示す説明図である。この調整済
み画像では、第1の領域Wa1内の画像が明るくなって
おり、第2の領域Wa2内の画像は原画像と同じ明るさ
のまま保たれている。このように調整すれば、原画像の
第1の領域Wa1内の画像を、第2の領域Wa2内の画
像情報(すなわち、山や雲の画像情報)を残したまま、
強調することが可能となる。
【0070】ところで、上記の強調処理は、図2の画像
調整部137によって実行されている。図11は、画像
調整部137による強調処理を示す機能ブロック図であ
る。領域設定部137aは、タッチパネル65を用いて
形成された境界線BLaに基づいて、原画像を2つの領
域Wa1,Wa2に区分する。そして、領域設定部13
7aは、ユーザが2つの領域Wa1,Wa2のうちの一
方の領域を選択すると、領域マップデータを生成する。
図12は、領域マップデータの一例を示す説明図であ
る。この領域マップデータの各画素データは、原画像デ
ータの各画素データに対応しており、ユーザによって選
択された第1の領域Wa1(図中、斜線を付す)には”
1”が割り当てられており、選択されなかった第2の領
域Wa2には”0”が割り当てられている。
【0071】図11の変換部137bには、原画像を表
す原画像データと領域設定部137aによって生成され
た領域マップデータとの対応する画素データが同時に与
えられる。そして、変換部137bは、領域マップデー
タの画素データの値が”1”の場合には、対応する原画
像データの画素データの値を、変換テーブル137cを
用いて変換して出力する。一方、変換部137bは、領
域マップデータの画素データの値が”0”の場合には、
対応する原画像データの画素データの値を、変換テーブ
ル137cを用いずに、そのまま出力する。
【0072】本実施例の変換テーブル137cは、変換
後の画像を明るくするために、例えば、与えられた値よ
りも大きな画素値を返すように設定されている。これに
より、変換部137bは、第1の領域Wa1内の画像が
強調された調整済み画像データを出力することが可能と
なる。
【0073】なお、本実施例では、領域設定部137a
は、ユーザによって選択された第1の領域Wa1に”
1”を割り当て、選択されなかった第2の領域Wa2
に”0”を割り当てることにより、領域マップデータを
生成している。しかしながら、ユーザの選択に依らず
に、例えば、境界線BLaの内側の領域に常に”1”を
割り当て、境界線BLaの外側の領域に常に”0”を割
り当てるようにしてもよい。この場合には、”1”また
は”0”のいずれが割り当てられた領域で変換テーブル
を用いるのかを示す制御信号を変換部137bに供給す
ればよい。
【0074】ところで、本実施例では、調整済み画像を
原画像として、さらに、調整済み画像内の一部の領域内
の画像を強調することができる。また、図10に示す調
整済み画像において、第1の領域Wa1と同じ領域内の
画像をさらに強調することも可能である。本実施例の変
換部137bは、図10の調整済み画像を原画像とし
て、図8の境界線BLaと同じ境界線に基づく変換を繰
り返し実行することができる。なお、この場合には、変
換部137bに、原画像データとして調整済み画像が与
えられ、前回の変換の際と同じ領域マップデータが与え
られればよい。このとき、既に変換された画素データ
が、さらに、変換テーブルを用いて変換されるので、第
1の領域Wa1内の画像をさらに強調した調整済み画像
を得ることができる。
【0075】以上説明したように、本実施例の携帯型メ
ール端末100は、第2の表示部60と、第2の表示部
60に表示された原画像上の任意の位置を指定するため
のタッチパネル65と、原画像内の少なくとも一部の画
像を調整して、調整済み画像を生成するための画像調整
部137と、を備えている。そして、領域設定部137
aは、タッチパネル65を用いて形成される境界線に基
づいて、原画像を2つの領域Wa1,Wa2に区分し、
変換部137bは、2つの領域のうち、ユーザによって
選択された第1の領域Wa1内の画像が明るくなるよう
に、第1の領域Wa1内の画素値を、変換テーブル13
7cを用いて変換する。これにより、原画像内の一部の
領域内の画像を、他の領域内の画像情報を残したまま、
強調することが可能となる。
【0076】B.第2実施例:第1実施例では、図10
に示すように、ユーザによって選択された第1の領域W
a1内の画像を明るくすることによって、飛行機画像を
含む第1の領域Wa1内の画像を強調しているが、他の
手法により第1の領域Wa1内の画像を強調するように
してもよい。
【0077】図13,図14は、第1の領域Wa1内の
画像が強調された他の調整済み画像を示す説明図であ
る。
【0078】図13に示す調整済み画像では、第1の領
域Wa1内の画像は原画像と同じ明るさのまま保たれて
おり、第2の領域Wa2内の画像が暗くなっている。こ
のように調整しても、原画像の第1の領域Wa1内の画
像を、第2の領域Wa2内の画像情報を残したまま、強
調することができる。
【0079】なお、このように調整する場合には、図1
1の変換部137bは、領域マップデータの画素データ
の値が”1”の場合には、対応する原画像データの画素
データの値をそのまま出力し、”0”の場合には、対応
する原画像データの画素データの値を変換テーブルを用
いて変換して出力するように設定されていればよい。た
だし、この場合の変換テーブルは、変換後の画像を暗く
するために、例えば、与えられた値よりも小さな値を返
すように設定される。
【0080】一方、図14に示す調整済み画像では、第
1の領域Wa1内の画像は明るくなっており、第2の領
域Wa2内の画像は暗くなっている。このように調整し
ても、原画像の第1の領域Wa1内の画像を、第2の領
域Wa2内の画像情報を残したまま、強調することがで
きる。
【0081】なお、このように調整する場合には、図1
1の変換部137bは、2つの変換テーブルを用いて画
素値を変換する。すなわち、変換部137bは、領域マ
ップデータの画素データの値が”1”の場合には、対応
する原画像データの画素データの値を第1の変換テーブ
ルを用いて変換して出力し、”0”の場合には、対応す
る原画像データの画素データの値を第2の変換テーブル
を用いて変換して出力する。なお、この場合の第1の変
換テーブルは、変換後の画像を明るくするように設定さ
れ、第2の変換テーブルは、変換後の画像を暗くするよ
うに設定される。
【0082】上記のようにしても、第1実施例と同様
に、ユーザによって選択された第1の領域内の画像を強
調することができる。
【0083】C.第3実施例:第1実施例では、図8に
示すように、タッチパネル65を用いて形成された境界
線BLaが閉じている場合について説明したが、実際に
は、ユーザの操作上の不注意などにより、タッチパネル
65を用いて形成された境界線のための曲線が、閉じて
いない場合もある。
【0084】図15は、原画像を2つの領域に区分する
ための曲線が閉じていない場合を示す説明図である。図
15では、飛行機画像の周りに、原画像を2つの領域に
区分するための曲線BLb’を示す線画像LPb’が描
画されている。しかしながら、曲線BLb’は閉じてい
ないので、より具体的には、曲線BLb’の始点SPお
よび終点EPが離れているので、原画像は2つの領域に
区分されていない。
【0085】図11の領域設定部137aは、このよう
に境界線のための曲線BLb’が閉じていない場合に
は、自動的に、境界線を形成するように構成されてい
る。
【0086】図16は、図15に示す曲線BLb’を用
いて形成された境界線BLbを示す説明図である。図示
するように、領域設定部137aは、境界線のための曲
線BLb’が閉じていない場合には、自動的に境界線B
Lbを形成する。具体的には、領域設定部137aは、
タッチパネル65を用いて形成された境界線のための曲
線BLb’が閉じておらず、曲線BLb’の始点SPお
よび終点EPが原画像の内側に含まれている場合には、
曲線BLb’の始点SPおよび終点EPを直線で結ん
で、境界線BLbを形成する。そして、領域設定部13
7aは、形成した境界線BLbを示す線画像LPbを原
画像上に描画する。なお、曲線BLb’の始点SPおよ
び終点EPは、曲線で結ばれていてもよい。
【0087】このようにすれば、仮に、ユーザが、原画
像を閉じた境界線で2つの領域に区分しようとして失敗
した場合にも、自動的に閉じた境界線が形成されるの
で、ユーザは、原画像を2つの領域Wb1,Wb2に容
易に区分することができる。
【0088】D.第4実施例:ところで、上記実施例で
は、原画像は、閉じた境界線に基づいて2つの領域に区
分されているが、境界線は開いていてもよい。
【0089】図17は、原画像が開いた境界線によって
2つの領域に区分された場合を示す説明図である。図1
7(A)では、原画像の上側の辺上に始点SPが設定さ
れ、左側の辺上に終点EPが設定された境界線BLcを
示す線画像LPcが描画されている。そして、原画像
は、雲画像を含む第1の領域Wc1と、第1の領域Wc
1以外の第2の領域Wc2とに区分されている。図17
(B)では、原画像の上側の辺上に始点SPが設定さ
れ、下側の辺上に終点EPが設定された境界線BLdを
示す線画像LPdが描画されている。そして、原画像
は、雲画像および山画像の一部を含む第1の領域Wd1
と、第1の領域Wd1以外の第2の領域Wd2とに区分
されている。
【0090】図17(A),(B)に示すように、境界
線の始点SPおよび終点EPが、原画像の辺上に配置さ
れ、原画像の内側に含まれていない場合には、開いた境
界線BLc,BLdを用いて、原画像を2つの領域に区
分することができる。なお、ユーザは、図9に示すメッ
セージ画像に従って、強調したい一方の領域を選択する
ことが可能である。なお、この後の処理は、第1実施例
と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0091】このように、原画像を2つの領域に区分す
る境界線は、閉じていても、開いていてもよい。一般
に、領域設定部137aは、タッチパネル65を用いて
形成される境界線に基づいて、原画像を2つの領域に区
分することができればよい。
【0092】なお、本発明は上記の実施例や実施形態に
限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の態様において実施することが可能であり、例
えば次のような変形も可能である。
【0093】(1)上記実施例では、選択された第1の
領域内の画像を明るくするように、および/または、選
択されていない第2の領域内の画像を暗くするように、
画素値を変換しているが、原画像がカラー画像である場
合には、選択されていない第2の領域内の画像をモノク
ロ調やセピア調の画像になるように画素値を変換するよ
うにしてもよい。また、選択されていない第2の領域内
の画像をコントラストが低減された画像になるように画
素値を変換するようにしてもよい。コントラストの低減
は、例えば、変換対象となる原画像の画素値の最大値が
255で最小値が0の場合に、変換後の画素値の最大値
が200で最小値が50となるように画素値を変換すれ
ば実現できる。このように画素値を変換しても、選択さ
れた第1の領域内の画像を強調することができる。
【0094】また、上記実施例では、ユーザは、2つの
領域のうち、強調すべき領域を選択しているが、強調し
ない領域を選択するようにしてもよい。なお、この場合
には、非強調領域として選択された領域以外の領域を強
調するように、原画像を調整すればよい。
【0095】一般に、変換部は、ユーザの選択に応じ
て、2つの領域のうちの少なくとも一方の領域内の画素
値を変換すればよい。
【0096】(2)上記実施例では、ユーザは、2つの
領域のうちの一方を選択することができ、変換部は、ユ
ーザの選択に応じて、2つの領域のうちの少なくとも一
方の領域内の画素値を変換しているが、例えば、閉じた
境界線の内側の領域内の画像を常に強調するように、画
素値を変換するようにしてもよい。ただし、上記実施例
のようにすれば、ユーザは、所望の領域内の画像が強調
された調整済み画像を得ることができるという利点があ
る。
【0097】(3)上記実施例では、図11に示すよう
に、変換部137bは、変換テーブル137cを用い
て、原画像内の一部の領域内の画像を調整しているが、
変換テーブル137cは省略可能である。例えば、変換
部137bは、原画像内の変換すべき画素データに対し
て、所定の値を加算あるいは減算するようにしてもよい
し、所定の演算をするようにしてもよい。ただし、上記
実施例のように変換テーブルを用いれば、画素値の変換
を比較的容易に実行することができるという利点があ
る。
【0098】一般に、変換部は、2つの領域のうちの一
方が他方よりも強調されるように、2つの領域のうちの
少なくとも一方の領域内の各画素の画素値を、その値に
応じた画素値に変換すればよい。こうすれば、原画像内
の一部の領域内の画像を、他の領域内の画像情報を残し
たまま、強調することができる。
【0099】(4)上記実施例では、第2の表示部60
の表示面上にタッチパネル65が設けられているが、タ
ッチパネル65に代えて、マウスやトラックボール、ト
ラックパッド、スティックなどの他のポインティングデ
バイスを用いるようにしてもよい。一般に、本発明のポ
インティングデバイスとしては、表示部に表示された原
画像上の任意の位置を指定することができるものであれ
ばよい。ただし、上記実施例のようなタッチパネル65
を用いれば、境界線を容易に設定することができる。ま
た、ユーザが強調したい領域を選択できる場合には、強
調したい領域を容易に選択することが可能となる。
【0100】(5)上記実施例では、携帯型メール端末
100は、2つの表示部50,60を備えているが、1
つの表示部のみを備えるようにしてもよいし、3つ以上
の表示部を備えるようにしてもよい。
【0101】(6)上記実施例の携帯型メール端末10
0は、携帯電話PTと接続することにより電子メールの
送信および受信が可能となるが、携帯型メール端末10
0が携帯電話の機能を備えていてもよい。
【0102】(7)上記実施例では、本発明を、電子メ
ールの送信および受信が可能な携帯型メール端末100
に適用した場合について説明したが、携帯電話や、携帯
型情報端末、携帯型電子機器、パーソナルコンピュータ
などの種々の装置に適用することも可能である。ただ
し、本実施例のメール端末100では、原画像の一部の
領域内の画像が強調された調整済み画像を、電子メール
に添付して送信することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一例としての携帯型メ
ール端末100の外観を示す説明図である。
【図2】携帯型メール端末100の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1(A)の2つの表示部50,60を拡大し
て示す説明図である。
【図4】図3のメインメニュー画面において、「アルバ
ム」処理が選択されたときの2つの表示部50,60を
示す説明図である。
【図5】4枚のグラフィック画像を同時に表示させたと
きの2つの表示部50,60を示す説明図である。
【図6】図4の「アルバム」画面において、「スナップ
工房」処理が選択されたときの2つの表示部50,60
を示す説明図である。
【図7】図6において強調処理が選択されたときの2つ
の表示部50,60を示す説明図である。
【図8】ユーザが原画像上に線画像を描画したときの第
2の表示部60を示す説明図である。
【図9】ユーザが原画像上に線画像を描画した直後の第
2の表示部60を示す説明図である。
【図10】第1の領域Wa1内の画像が強調された調整
済み画像を示す説明図である。
【図11】画像調整部137による強調処理を示す機能
ブロック図である。
【図12】領域マップデータの一例を示す説明図であ
る。
【図13】第1の領域Wa1内の画像が強調された他の
調整済み画像を示す説明図である。
【図14】第1の領域Wa1内の画像が強調された他の
調整済み画像を示す説明図である。
【図15】原画像を2つの領域に区分するための曲線が
閉じていない場合を示す説明図である。
【図16】図15に示す曲線BLb’を用いて生成され
た境界線BLbを示す説明図である。
【図17】原画像が開いた境界線によって2つの領域に
区分された場合を示す説明図である。
【図18】従来の画像処理装置における切り取り処理を
示す説明図である。
【符号の説明】
20…本体ケース部 23…収納部 24,25…蓋 24b…電池ボックス 25b…メディアボックス 30…表示ケース部 40…ヒンジ部 50…第1の表示部(モノクロLCD) 60…第2の表示部(カラーLCD) 65…タッチパネル 65K1〜65K9…タッチパネルキー 70…カメラ 80…キーボード 82…タッチペン 90…接続ケーブル 100…携帯型メール端末 110…CPU 110b…バス 120…ROM 130…RAM 132…全体管理部 134…メール処理部 136…画像処理部 137…画像調整部 137a…領域設定部 137b…変換部 137c…変換テーブル 150…モノクロLCDコントローラ 160…カラーLCDコントローラ 162…VRAM 165…タッチパネルコントローラ 170…ビデオキャプチャデバイス 180…キーボードコントローラ 190…メモリカードインタフェース 200…携帯電話インタフェース MC…メモリカード PT…携帯電話
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/36 G09G 5/36 520P Fターム(参考) 5B050 BA06 BA07 EA06 EA14 FA08 5B057 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CC03 CE03 CE09 CE11 CH07 5C076 AA02 AA27 BA06 BA07 CA02 5C082 AA21 AA22 AA24 AA27 BA12 BB15 BB22 CA11 CA54 CA82 DA53 DA86 MM09 MM10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置であって、 表示部と、 前記表示部に表示された原画像上の任意の位置を指定す
    るためのポインティングデバイスと、 前記原画像内の少なくとも一部の画像を調整して、調整
    済み画像を生成するための画像調整部と、を備え、 前記画像調整部は、 前記ポインティングデバイスを用いて形成される境界線
    に基づいて、前記原画像を2つの領域に区分するための
    領域設定部と、 前記2つの領域のうちの一方が他方よりも強調されるよ
    うに、前記2つの領域のうちの少なくとも一方の領域内
    の各画素の画素値を、その値に応じた画素値に変換する
    ための変換部と、を備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記領域設定部は、前記境界線を示す線画像を、前記原
    画像上に描画する、画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置であって、 ユーザは、前記2つの領域のうちの一方を選択可能であ
    り、 前記変換部は、ユーザの選択に応じて、前記2つの領域
    のうちの少なくとも一方の領域内の画素値を変換する、
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像処理装置であって、 前記変換部は、前記2つの領域のうち、ユーザによって
    選択された第1の領域内の画像が明るくなるように、前
    記第1の領域内の画素値を変換する、画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像処理装置であって、 前記変換部は、前記2つの領域のうち、ユーザによって
    選択されなかった第2の領域内の画像が暗くなるよう
    に、前記第2の領域内の画素値を変換する、画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の画像処理装置であって、 前記変換部は、前記2つの領域のうち、ユーザによって
    選択された第1の領域内の画像が明るくなるように、前
    記第1の領域内の画素値を変換するとともに、ユーザに
    よって選択されなかった第2の領域内の画像が暗くなる
    ように、前記第2の領域内の画素値を変換する、画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記画像調整部は、さらに、変換テーブルを備え、 前記変換部は、前記変換テーブルを用いて前記変換を実
    行する、画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記領域設定部は、前記ポインティングデバイスを用い
    て形成された前記境界線のための曲線が閉じておらず、
    前記曲線の始点および終点が前記原画像の内側に含まれ
    ている場合には、前記曲線の始点および終点を結んで、
    前記境界線を形成する、画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記変換部は、同じ境界線に基づく前記変換を、繰り返
    し実行可能である、画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の画像処理装置であっ
    て、 前記ポインティングデバイスは、 前記表示部の表示面上に設けられたタッチパネルを含
    む、画像処理装置。
  11. 【請求項11】 表示部と、前記表示部に表示された原
    画像上の任意の位置を指定するためのポインティングデ
    バイスと、を備える画像処理装置において、前記原画像
    内の少なくとも一部の画像を調整して、調整済み画像を
    生成するための画像処理方法であって、 前記ポインティングデバイスを用いて形成される境界線
    に基づいて、前記原画像を2つの領域に区分する工程
    と、 前記2つの領域のうちの一方が他方よりも強調されるよ
    うに、前記2つの領域のうちの少なくとも一方の領域内
    の各画素の画素値を、その値に応じた画素値に変換する
    工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 表示部と、前記表示部に表示された原
    画像上の任意の位置を指定するためのポインティングデ
    バイスと、を備えるコンピュータに、前記原画像内の少
    なくとも一部の画像を調整して、調整済み画像を生成さ
    せるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記ポインティングデバイスを用いて形成される境界線
    に基づいて、前記原画像を2つの領域に区分する機能
    と、 前記2つの領域のうちの一方が他方よりも強調されるよ
    うに、前記2つの領域のうちの少なくとも一方の領域内
    の各画素の画素値を、その値に応じた画素値に変換する
    機能と、を前記コンピュータに実現させるためのコンピ
    ュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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