JP3279574B2 - トリテルペン誘導体および肝疾患治療剤 - Google Patents
トリテルペン誘導体および肝疾患治療剤Info
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Description
ン誘導体に関する。
維持に必要な種々の機能を有する重要な臓器である。し
かし、ウイルス、薬物、アルコールなど種々の原因によ
り急性的あるいは慢性的に障害を受けることがある。こ
れらはウイルス性肝炎、薬物性肝障害、アルコール性肝
障害、脂肪肝、さらに肝硬変や肝癌などの疾病を引き起
こす。
安静療法の他、グリチルリチン製剤、副腎皮質ステロイ
ド、インターフェロン等が用いられている。しかしこれ
らが肝疾患治療に充分な効果をあげているとは言えな
い。さらに、グリチルリチン製剤やインターフェロンは
静脈内投与であるため長期投与には適さない。更に、イ
ンターフェロンおよびステロイド剤はその副作用が問題
となっている。
凝集抑制作用を示し、免疫疾患および血栓症の予防薬お
よび治療薬として知られている(特開昭61−85344号公
報)。さらに、トリテルペン誘導体は、特開昭61−3774
9号、Chem.Pharm.Bull.,36,153(1988)、Chem.Pharm.B
ull.,24,121(1976)、Chem.Pharm.Bull.,30,2294(198
2)、Chem.Pharm.Bull.,33,4267(1985)、Chem.Pharm.
Bull.,31,664(1983)、Chem.Pharm.Bull.,31,674(198
3)、Phytochemistry 27,3563(1988)、Planta Medica
46,52(1982)、J.Chem.Soc.,Chem.Comm.785(1982)
などに開示がなされている。
ペン誘導体が肝疾患治療剤として有用であることは知ら
れていない。
治療に有用であるとの知見を得た。また、本発明者等
は、新規なトリテルペン誘導体の合成に成功した。本発
明はかかる知見に基づくものである。
式(I)で表されるトリテルペン誘導体または薬学上許
容されるその塩を含んでなるものである。
置換されていてもよいアラルキル、またはC1-6アルキル
カルボニルを表す)、 ホルミル、 −COOR6(ここで、R6は水素原子、またはC1-6アルキ
ルを表す)、または −CH2N(R7)R8(ここで、R7およびR8は、同一または
異なり、水素原子またはC1-6アルキルを表す)を表し、
あるいは R1およびR2は互いに結合して、−O−CR9(R10)−OC
H2−(ここで、R9およびR10は同一または異なり、水素
原子、C1-6アルキル、またはアリールを表す)を表し、 R3およびR4は、同一または異なり、 水素原子、 水酸基、 C1-6アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 ホルミル、 −COOR11(ここで、R11は水素原子またはC1-6のアルキ
ルを表す。)、または −OR12(ここで、R12はC1-6アルキル、置換されてい
てもよいアラルキル、C1-6アルキルカルボニル、置換さ
れていてもよいアリールカルボニル、C2-6アルケニル、
C2-6アルケニルカルボニル、または置換されていてもよ
いアリールアルケニルカルボニルを表す) を表し、あるいは R3およびR4は一緒になってメチレン基を表し、 式中の−−−は、単結合または二重結合を表すが、但
し、二重結合を表す場合は、R4は存在しない。] また、本発明による新規トリテルペン誘導体は下記の
式(II)で表される化合物または薬学上許容されるその
塩である。
置換されていてもよいアラルキル、またはC1-6アルキル
カルボニルを表す)、 ホルミル、 −COOR6(ここで、R6は水素原子、またはC1-6アルキ
ルを表す)、または −CH2N(R7)R8(ここで、R7およびR8は、同一または
異なり、水素原子またはC1-6アルキルを表す)を表し、
あるいは R1およびR2は互いに結合して、−O−CR9(R10)−OC
H2−(ここで、R9およびR10は同一または異なり、水素
原子、C1-6アルキル基、または置換されていてもよいア
リール基を表す)を表し、 R3およびR4は、同一または異なり、 C1-6アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 ホルミル、 −COOR11(ここで、R11は水素原子またはC1-6のアルキ
ルを表す。)、または −OR12(ここで、R12はC1-6アルキル、置換されてい
てもよいアラルキル、置換されていてもよいアリールカ
ルボニル、C2-6アルケニル、C2-6アルケニルカルボニ
ル、または置換されていてもよいアリールアルケニルカ
ルボニルを表す) を表すか、あるいは R3およびR4は一緒になってメチレン基を表し、 式中の−−−は、単結合または二重結合を表すが、但
し、二重結合を表す場合は、R4は存在せず、また、 R1およびR2が互いに結合して−O−CR9(R10)OCH2−
(ここで、R9およびR10の何れかはアリールを表す)を
表す場合、R3およびR4はそれぞれ、水素原子、水酸基、
またはアラルキルオキシをさらに表すことができ、 また、R3およびR4のいずれか一方がC1-6アルキル基を
表す場合、他方は水酸基をさらに表すことができ、 また、R2が−CH2OR5を表す場合、R3およびR4は水素原
子をさらに表すことができる。] さらに、本発明によって提供される新規化合物は、前
記式(II)において、 R1が水酸基を表し、R2が−COO−C1-6アルキルを表
し、R3が水素原子を表し、R4が水酸基である化合物、 R1がC1-6アルコキシを表し、R2が−CH2OHを表し、R3
が水素原子を表し、R4が水酸基である化合物、 R1がアラルキルオキシを表し、R2がホルミル、カルボ
キシル、−COO−C1-6アルキル、または−CH2OR5(ここ
で、R5が水素原子、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルカ
ルボニルを表す)を表し、R3が水素原子を表し、R4が置
換されていてもよいアラルキルオキシである化合物、 R1が水酸基またはC1-6アルコキシを表し、R2が置換さ
れていてもよいアラルキルオキシメチルを表し、R3が水
素原子を表し、R4が置換されていてもよいアラルキルオ
キシである化合物 である。
肝疾患の治療に有用である。適応できる肝疾患として
は、急性および慢性ウイルス性肝炎、薬物性、中毒性、
アルコール性、肝内胆汁うっ滞性、先天性代謝異常性の
肝障害があげられる。ここで、「肝障害」とは肝臓の炎
症性疾患を意味し、症状の進行によっては脂肪肝、肝硬
変、肝細胞癌をも含む概念として用いることとする。
導体はアフラトキシンB1(肝障害誘導物質)の存在下、
共存させることにより培養ヒト肝癌細胞(HepG2)の壊
死を抑制する作用を有する。
キル」とは、直鎖または分岐鎖状のいずれもを意味す
る。その具体例としては、メチル、エチル、プロピル、
iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、t−ブチル
などが挙げられる。また、「ハロゲン原子」とは、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を意味
するものとする。更に、基または基の一部としての「ア
リール」とは好ましくはフェニル、ナフチル、トリル、
メトキシフェニルなどを意味するものとする。また、基
または基の一部としての「アラルキル」とは、好ましく
はフェニルC1-4アルキル、より好ましくはベンジル、フ
ェネチルなどを意味するものとする。また、「アリー
ル」または「アラルキル」上の一以上の水素原子、好ま
しくは一または二個の水素原子は置換されていてもよ
く、置換基の具体例としては水酸基、C1-6アルコキシ
(好ましくはC1-4アルコキシ、より好ましくはメトキ
シ)、ハロゲン原子、アミノ、ジメチルアミノ、アセト
キシ、メチレンジオキシ、ニトロが挙げられる。置換さ
れたそれらの基の例としては、メトキシフェニル、ヒド
ロキシフェニル、ジヒドロキシフェニル、およびジメト
キシフェニルが挙げられる。
しくはC1-4アルコキシであり、より好ましくはメトキ
シ、エトキシである。その具体例としてはメトキシ、エ
トキシ、プロピルオキシ、ブチルオキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシが挙げられる。C1-6アルキルカルボ
ニルは、好ましくはC1-4アルキルカルボニルであり、そ
の具体例としてはアセチル、プロピオニル、ブチリル、
ペンタノイル、ヘキサノイル等が挙げられる。また、R1
が表すアラルキルオキシは、好ましくはベンジルオキ
シ、フェネチルオキシ、メチルベンジルオキシ、ナフチ
ルメチルオキシが挙げられる。
しくは−CH2OH、−CH2O−C1-4アルキル、−CH2O−(フ
ェニルC1-4アルキル)、または−CH2O−CO−C1-4アルキ
ルであり、より好ましくははヒドロキシメチルである。
また、R2が表す−COOR6は好ましくは−COO−C1-6アルキ
ルおよびCOOHである。
して、−O−CR9(R10)−OCH2−を形成してもよい。こ
こで、R9およびR10は同一または異なり、水素原子、C
1-6アルキル、またはアリールを表す。その好ましい例
としては、R9およびR10がともにC1-6アルキル、好まし
くはC1-4アルキル、より好ましくはメチル、エチルを表
す場合、またはR9およびR10の何れか一方が水素原子で
あり、他方がアリール、好ましくはフェニル、トリル、
キシリル、ビフェニル、ナフチル、アントリル、または
フェナントリル、である場合が挙げられる。
は、好ましくはC1-4アルキル、より好ましくはメチル、
エチルである。また、R3およびR4が表すヒドロキシC1-6
アルキルは、好ましくはヒドロキシC1-4アルキル、より
好ましくはヒドロキシメチルである。
ましくは−COOHまたは−COO−C1-4アルキルを表す。
けるR12はC1-6アルキル、アラルキル、C1-6アルキルカ
ルボニル、アリールカルボニル、C2-6アルケニル、C2-6
アルケニルカルボニル、またはアリールアルケニルカル
ボニルを表す。ここで、C2-6アルケニルは好ましくはC
2-6アルケニルであり、その具体例としてはビニル、プ
ロペニル、アリル、ブテニル、2−メチルプロペニル、
ペンテニル、ヘキセニルなどが挙げられる。また、アラ
ルキルの例としてはベンジル、フェネチル、メチルベン
ジル、ナフチルメチル、フェニルプロピル等が挙げられ
る。C1-6アルキルカルボニルは好ましくはC1-4アルキル
カルボニルであり、その具体例としてはアセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイルなど
が挙げられる。また、アリールカルボニルの好ましい例
としてはベンゾイル基、ナフチルカルボニルなどが挙げ
られる。また、C2-6アルケニルは好ましくは、C2-4アル
ケニルカルボニルであり、その具体例としてはアクリロ
イル、アリルカルボニル、ブテノイルなどが挙げられ
る。さらに、C2-6アルケニルカルボニルは好ましくはC
2-4アルケニルカルボニルである。アリールアルケニル
カルボニルの具体例としては、シンナモイル、フェニル
ブテノイルなどが挙げられる。
いてもよい。
重結合を表す。
くはR1は水素原子を表し、R2は−CH2OHを表すか、また
はR1およびR2は互いに結合して−O−CR9(R10)−OCH2
−(ここで、R9およびR10は前記と同義である)を表
し、R3は水素原子を表す。
本発明はその異性体およびそれらの混合物のいずれをも
を包含するものである。また、式(I)中の他の基に起
因する異性体の存在も考えられるが、これらの異性体お
よびその混合物も本発明に包含されるものである。
記の式(I−1)で表される立体配置を有するものであ
る。
される塩基を作用させることにより容易に塩とすること
ができる。好ましい塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化アルミニウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、および炭酸水素ナトリウム等の無機
塩基、ならびにピペラジン、モルホリン、ピペリジン、
エチルアミン、およびトリメチルアミン等の有機塩基が
挙げられる。
群は、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表し、R3が水素原
子を表す化合物群であり、更に好ましくはR4が水酸基ま
たは−OR12を表す化合物群、R1がC1-6アルコキシを表す
化合物群、 R1が水酸基を表し、R2がホルミルを表し、R3が水素原
子を表し、R4が水酸基を表す化合物群、 R1が水酸基またはアラルキルオキシを表し、R2が−CO
OR6を表し、R3が水素原子を表し、R4が水酸基または−O
R12を表す化合物群、 R1が水酸基、C1-6アルコキシまたはC1-6アルキルカル
ボニルオキシを表し、R2が−CH2OR5表し、R3およびR4が
水素原子を表す化合物群、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表し、R3がC1-6ア
ルキルを表し、R4が水酸基を表す化合物群、および R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5表し、R3が水素原子
を表し、R4がヒドロキシC1-6アルキルまたはカルボキシ
ルを表す化合物群 などが挙げられる。
ることも可能であるが、医薬組成物として提供されるの
が好ましい。前記式(I)の化合物またはその塩を有効
成分とする肝疾患治療剤医薬組成物は、経口および非経
口(例えば、静注、筋注、皮下投与、直腸投与、経皮投
与)のいずれかの投与経路で、ヒトおよびヒト以外の動
物に投与することができる。
じた適当な剤形とされ、具体的には主として静注、筋注
などの注射剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸
剤、細粒剤、トローチ錠などの経口剤、直腸投与剤、油
脂性座剤、水性座剤などの種々に調製することができ
る。これらの各種製剤は通常用いられている賦形剤、増
量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢
剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯
味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤などを用いて常法により
製造することができる。使用可能な無毒性の上記添加剤
としては、例えば乳糖、果糖、ブドウ糖、でん粉、ゼラ
チン、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸マグネシウム、タ
ルク、ステアリン酸マグネシウム、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースまたはその塩、アラビアゴ
ム、ポリエチレングリコール、シロップ、ワセリン、グ
レセリン、エタノール、プロピレングリコール、クエン
酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム
などが挙げられる。
重、状態あるいは疾患の程度などにより異なるが、通常
成人1人、1日当たりの投与量は0.1−1000mgであり、
好ましくは1−100mgである。投与回数は1日1−2回
である。投与方法は経口投与および非経口投与のいづれ
であってもよい。
体が提供される。本発明による新規なトリテルペン誘導
体は上記した式(II)で表される化合物である。
式(I)の場合と同一の内容を表す場合には、その好ま
しい例は式(I)について説明したものと同一であって
よい。
在するが、本発明はその異性体およびそれらの混合物の
いずれをもを包含するものである。また、式(II)中の
他の基に起因する異性体の存在も考えられるが、これら
の異性体およびその混合物も本発明に包含されるもので
ある。
記の式(II−1)で表される立体配置を有するものであ
る。
される塩基を作用させることにより容易に塩とすること
ができる。好ましい塩基としては、式(I)について例
示したものが挙げられる。
化合物の好ましい群としては、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表し、R3が水素原
子を表す化合物群であり、特にR5が水素原子を表し、R4
が−OR12を表し、ここでR12がC1-6アルキル、アラルキ
ル、アリールカルボニル、C2-6アルケニル、C2-6アルケ
ニルカルボニル、またはアリールアルケニルカルボニル
を表す化合物群、 R1およびR2は互いに結合して、−O−CR9(R10)−OC
H2−を表す化合物群であり、特に、R9およびR10がメチ
ルを表し、R3が水素原子を表し、R4が−OR12を表し、こ
こでR12がC1-6アルケニル、C2-6アルキル、アラルキ
ル、アリールカルボニル、C2-6アルケニルカルボニル、
またはアリールアルケニルカルボニルを表す化合物群、
およびR9が水素原子を表し、R10がアリールである化合
物群であり、さらにR3およびR4が水素原子を表すか、ま
たはR3が水素原子を表し、R4が水酸基またはアラルキル
オキシを表す化合物群、 R1が水酸基またはアラルキルオキシ(好ましくはフェ
ニルC1-4アルキル)を表し、R2が−CH2OR5を表し、R3お
よびR4がともに水素原子である化合物群、 R1が水酸基、C1-6アルコキシ、またはC1-6アルキルカ
ルボニルオキシを表し、R2が−CH2OR5(好ましくはR5は
水素原子、またはアラルキル、より好ましくはフェニル
C1-4アルキル)を表し、R3およびR4がともに水素原子で
ある化合物群、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5(好ましくはR5=
H)を表し、R3がC1-6アルキルを表し、R4が水酸基を表
す化合物群、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5(好ましくはR5=
H)表し、R3が水素原子を表し、R4がヒドロキシC1-6ア
ルキルまたは−COOR11(好ましくはR11=H)を表す化
合物群、 R1が置換されていてもよいアラルキルオキシ(好まし
くはフェニルC1-4アルキルオキシ)を表し、R2が−CH2O
R5(ここで、R5は水素原子、C1-6アルキル(好ましくは
C1-4アルキル)、またはC1-6アルキルカルボニル(好ま
しくはC1-4アルキルカルボニル)を表す)を表し、R3お
よびR4が水素原子である化合物、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5(ここで、R5はC1-6
アルキル(好ましくはC1-4アルキル)またはC1-6アルキ
ルカルボニル(好ましくはC1-4アルキルカルボニル)を
表す)を表し、R3およびR4が水素原子であるの化合物、 R1が水酸基、C1-6アルコキシ(好ましくはC1-4アルコ
キシ)、またはC1-6アルキルカルボニルオキシ(好まし
くはC1-4アルキルカルボニルオキシ)を表し、R2が−CH
2OR5(ここで、R5は置換されていてもよいアラルキル
(好ましくはフェニルC1-4アルキル)を表す)を表し、
R3およびR4が水素原子である化合物、 R1がC1-6アルコキシ(好ましくはC1-4アルコキシ)ま
たはC1-6アルキルカルボニルオキシ(好ましくはC1-4ア
ルキルカルボニルオキシ)を表し、R2が−CH2OHを表
し、R3およびR4が水素原子である化合物、 R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5(好ましくはR5=
H)表し、R3およびR4が一緒になってメチレン基を表す
化合物群、および R1およびR2が互いに結合して、−O−CR9(R10)−OC
H2−(好ましくはR9=R10=メチル)を表し、−−−が
二重結合を表す化合物群 が挙げられる。
記式(II)において、 R1が水酸基を表し、R2が−COO−C1-6アルキル(好ま
しくは−COO−C1-4アルキル)を表し、R3が水素原子を
表し、R4が水酸基である化合物、 R1がC1-6アルコキシ(好ましくはC1-4アルキル)を表
し、R2が−CH2OHを表し、R3が水素原子を表し、R4が水
酸基である化合物、 R1がアラルキルオキシ(好ましくはフェニルC1-4アル
キルオキシ)を表し、R2がホルミル、カルボキシル、−
COO−C1-6アルキル(好ましくは−COO−C1-4アルキ
ル)、または−CH2OR5(ここで、R5は水素原子、C1-6ア
ルキル(好ましくはC1-4アルキル)、C1-6アルキルカル
ボニル(好ましくはC1-4アルキルカルボニルを表す)を
表し、R3が水素原子を表し、R4がアラルキルオキシ(好
ましくはフェニルC1-4アルキルオキシ)である化合物、 R1が水酸基またはC1-6アルコキシ(好ましくはC1-4ア
ルコキシ)を表し、R2がアラルキルオキシ(好ましくは
フェニルC1-4アルキルオキシ)を表し、R3が水素原子を
表し、R4がアラルキルオキシ(好ましくはフェニルC1-4
アルキルオキシ)である化合物 である。
り、公知の文献に記載の方法に従って製造することがで
きる。
なお、式(II)の化合物は上記式(I)の化合物に含ま
れることから、式(II)の化合物も下記に説明する製造
法に従って製造することができる。
基は保護されているのが望ましいこと、さらにそのため
の保護基も公知のものを利用してよいことは当業者に明
らかである。
記の式(I a)で示される化合物(式中、R3aがC1-6アル
キル基である)は下記のスキームの方法により製造する
ことができる。
ることにより化合物(IV)を得る。ここで、利用可能な
酸化剤としては例えばピリジニウムクロメート、ピリジ
ニウムダイクロメート、二酸化マンガン、またはジメチ
ルスルホキサイド(DMSO)−オギザリルクロライド等の
DMSO酸化試剤等が挙げられる。酸化剤は化合物(III)
に対して1−5当量の範囲で用いるのが望ましい。反応
は反応に関与しない溶媒(例えば、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
(THF))中で、−78℃〜40℃の範囲で実施することが
できる。
で表される化合物(ここで、R3aは、C1-6アルキル基を
表し、Mは金属を表し、Xはハロゲンまたはリチウムを
表し、mは1−4の整数、nは0−3の整数を表す。)
とを反応させることにより、式(I a)の化合物を得
る。反応は、反応に関与しない溶媒(例えば、ジエチル
エーテル、THF、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、ジメ
チルホルムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド、ジクロロメタン)中で、−78℃〜20℃の範囲
で実施することができる。式(V)の化合物は、式(I
V)の化合物に対して、1〜3当量の範囲で用いるのが
望ましい。Mで表される金属の好ましい例としては、リ
チウム、マグネシウム、スズ、亜鉛、ホウ素、ケイ素、
アルミニウム、銅が挙げられる。
いてR1が水酸基を表し、R2がヒドロキシメチルを表す化
合物は、例えばCR9R10(OMe)2と反応させてR1およびR
2に存在する水酸基を保護した後、酸化されるのが好ま
しい。この保護基は、加水分解に付すことによって脱保
護することができる。加水分解反応は通常、塩酸、硫酸
等の鉱酸、またはBF3Et2O等のルイス酸の存在下、溶媒
(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール
(IPA)、水、ジクロロメタン、クロロホルム)中で、
0℃〜120℃の範囲の温度で行うことができる。
記の式(I b)で示される化合物は下記のスキームの方
法により製造することができる。
り、式(I b)の化合物を製造することができる。ここ
で、利用可能な酸化剤としては、ピリジニウムクロメー
ト、ピリジニウムダイクロメート、二酸化マンガン、あ
るいはジメチルスルホキサイド(DMSO)−オギザリルク
ロライド等のDMSO酸化試剤等が挙げられる。酸化剤は化
合物(VI)に対して1−5当量の範囲で用いるのが望ま
しい。反応は、反応に関与しない溶媒(例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン(THF))中において、−78℃〜40℃の範囲
の温度で実施することができる。
記の式(I c)の化合物は、前記式(I b)の化合物を酸
化することによって、製造することができる。
−ブタノール、アセトン、水)中で、酸化剤(例えば、
ピリジニウムダイクロメート、Jones試薬、過マンガン
酸カリウム、亜塩素酸ナトリウム)の存在下、0℃〜60
℃の範囲の温度で実施される。酸化剤は式(I b)の化
合物に対し、通常1〜30当量の範囲で用いられるのが好
ましい。
で式(I d)の化合物は、下記の方法により製造するこ
とができる。
チレン化剤(例えば、Ph3P=CH2、Tebbe試薬、Nysted試
薬)と反応させることにより式(VII)の化合物を製造
する。メチレン化試剤は、式(IV)の化合物に対し1〜
10等量の範囲で用いられるのが望ましい。反応は、反応
に関与しない溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、ジエチルエーテル、THF、DMF、DMSO)中におい
て、−78℃〜40℃の範囲の温度で実施される。また、こ
の反応系に例えば、四塩化チタン等のルイス酸を加え、
反応の進行を促進させてもよい。
存在下、接触還元することにより、式(I d)の化合物
を得ることができる。反応は、反応に関与しない溶媒
(例えば、メタノール、エタノール、THF、ジオキサ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、水)中において、
通常1〜4気圧の水素雰囲気下、室温において実施する
ことができる。触媒としては、例えばパラジウム炭素、
パラジウム黒、水酸化パラジウム炭素を、0.1〜0.6当量
用いる。
で式(I e)の化合物(式中、R4がホルミルである)
は、下記の方法により製造することができる。
記方法(D)に準じてメチレン化する。
イドロボレーション反応の試剤を反応させ、次いで酸化
することにより式(IX)の化合物を得る。ハイドロボレ
ーション試剤としては、例えばBH3−THF、テキシルボラ
ン、9−ボラビシクロ(3,3,1)ノナンなどが挙げられ
る。この反応試剤は、式(IV)の化合物に対して、1〜
10当量の範囲で用いられるのが好ましい。反応は、反応
に関与しない溶媒(例えば、ジエチルエーテル、THF)
中で、0℃〜室温の範囲の温度で実施される。
トリウム、30%過酸化水素)を加え、0℃の温度で実施
される。
て、酸化することにより式(I e)の化合物に変換され
る。使用可能な酸化剤としては、ピリジニウムクロメー
ト、ピリジニウムダイクロメート、二酸化マンガン、あ
るいはジメチルスルホキサイド(DMSO)−オギザリルク
ロライド等のDMSO酸化試剤などが挙げられる。酸化剤は
式(IX)の化合物に対して1−5当量の範囲で用いるの
が好ましい。酸化反応は、反応に関与しない溶媒(例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテ
ル、THF)中において、−78℃〜40℃の範囲の温度で実
施することができる。
の式(I f)の化合物は、前記の式(I e)の化合物を酸
化することにより製造することができる。
ート、Jones試薬、過マンガン酸カリウム、亜塩素酸ナ
トリウムなどが挙げられ、式(I e)の化合物に対し1
〜30当量の範囲で用いられるのが好ましい。酸化反応
は、反応に関与しない溶媒(例えば、DMF、tert−ブタ
ノール、アセトン、水)中で、0℃〜60℃の範囲の温度
で実施される。
の式(I g)の化合物(式中、−−−が二重結合を表
す)は、下記の方法により製造することができる。
(X)の化合物:Z−SO2Cl(ここで、ZはC1-6アルキル
基およびアリール基を表わす)とを反応させることによ
り、式(XI)の化合物を製造することができる。式
(X)の化合物の好ましい具体例としては、メタンスル
ホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライド、p
−トルエンスルホニルクロライドなどが挙げられる。反
応は、適当な塩基の存在下で、反応に関与しない溶媒
(例えば、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、ジエチルエーテル、THF、DMF)中において、
0℃〜60℃の範囲の温度で実施される。好ましい塩基と
しては、例えばトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジンなどが挙げられ、式(X)の化合物
および塩基は、式(III)の化合物に対して1〜3当量
の範囲で用いられるのが好ましい。
当な還元剤で還元することにより、式(I g)の化合物
を製造することができる。利用可能な還元剤としては例
えば水素化トリエチルホウ素リチウムが挙げられる。還
元剤は式(XI)の化合物に対して、1〜5当量の範囲で
用いられるのが望ましい。反応は、反応に関与しない溶
媒(例えばジエチルエーテル、THF、ベンゼン、トルエ
ン、ジクロロメタン)中において−78℃〜80℃の範囲の
温度で実施される。
の式(I h)の化合物は、前記の式(I g)を還元するこ
とにより製造することができる。
触還元することにより実施することができる。反応は、
反応に関与しない溶媒(例えば、メタノール、エタノー
ル、THF、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、水)中において、通常1〜4気圧の水素雰囲気下、
室温において実施することができる。触媒としては、例
えばパラジウム炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム
炭素を、0.1〜0.6当量用いる。
の式(I i)の化合物(式中、R12は前記と同義である)
は、下記の方法により製造することができる。
こで、R12は前記と同義であり、Yはハロゲン原子であ
る)とを、塩基存在下で反応させることにより、式(I
i)の化合物を製造する。反応は、反応に関与しない溶
媒(例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチル
エーテル、THF、ベンゼン、トルエン、DMF、DMSO)中に
おいて、−78℃〜60℃の範囲の温度で実施される。使用
可能な塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、水素化ナトリウム、
水素化カリウム、n−ブチルリチウム、NaCH2SOCH3、te
rt−BuOK等が挙げられる。塩基および式(XII)の化合
物は、式(III)の化合物に対して1〜10当量の範囲で
用いられるのが望ましい。
の式(I j1)の化合物(式中、R5は前記と同義である)
および式(I j2)の化合物(式中、R1aはC1-6アルキ
ル、C1-6アルキルカルボニル、またはアラルキルであ
る)は、下記の方法により製造することができる。
CH(OMe)2またはArCHOと、酸の存在下、反応させるこ
とにより、式(XIV)の化合物を製造する。反応は、反
応に関与しない溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエー
テル、THF、DMF、アセトン)中において、0℃〜120℃
の範囲の温度で実施することができる。使用可能な酸と
しては、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、カンフ
ァースルホン酸が挙げられる。ArCH(OMe)2またはArC
HOは、式(VI)の化合物に対して、1〜30当量の範囲で
用いられるのが好ましい。
適当な還元剤で還元することにより、式(XV)の化合物
および式(XVI)の化合物を製造することができる。利
用可能な還元剤としては、アルミニウムハイドライド、
ジイソブチルアルミニウムハイドライド、リチウムアル
ミニウムハイドライド−アルミニウムクロライドなどが
挙げられる。還元剤は式(XIX)の化合物に対して、1
〜10当量の範囲で用いられるのが望ましい。反応は、反
応に関与しない溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル)中に
おいて、−30℃〜40℃の範囲の温度で実施される。
化合物と、化合物:R5Y(ここで、R5は前記と同義であ
り、Yはハロゲン原子である)とを、塩基の存在下で反
応させることにより式(XVII)の化合物を製造すること
ができる。利用可能な塩基としては、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、n−ブチルリチウム、NaCH2SOC
H3、tert−BuOK、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジ
メチルアミノピリジン等が挙げらる。塩基および化合
物:R5Yは、式(XVI)の化合物に対して、1〜10当量の
範囲で用いられるのが好ましい。反応は、反応に関与し
ない溶媒(例えばジエチルエーテル、THF、ベンゼン、
トルエン、DMF、DMSO、ジクロロメタン)中において、
−78℃〜60℃の範囲の温度で実施される。
て、触媒存在下、接触還元することにより、式(I j1)
の化合物を得ることができる。反応は、反応に関与しな
い溶媒(例えば、メタノール、エタノール、THF、ジオ
キサン、ジクロロメタン、クロロホルム、水)中におい
て、通常1〜4気圧の水素雰囲気下、室温において実施
することができる。触媒としては、例えばパラジウム炭
素、パラジウム黒、水酸化パラジウム炭素を、0.1〜0.6
当量用いる。
物と、化合物:R1aY(ここで、R1aは前記と同義であり、
Yはハロゲン原子である)とを、塩基の存在下で反応さ
せることにより、式(XVIII)の化合物を製造すること
ができる。利用可能な塩基としては、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、n−ブチルリチウム、NaCH2SOC
H3、tert−BuOK、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジ
メチルアミノピリジン等が挙げらる。塩基および化合
物:R5Yは、式(XVI)の化合物に対して、1〜10当量の
範囲で用いられるのが好ましい。反応は、反応に関与し
ない溶媒(例えばジエチルエーテル、THF、ベンゼン、
トルエン、DMF、DMSO、ジクロロメタン)中において、
−78℃〜60℃の範囲の温度で実施される。
て、触媒存在下、接触還元することにより、式(I j1)
の化合物を得ることができる。反応は、反応に関与しな
い溶媒(例えば、メタノール、エタノール、THF、ジオ
キサン、ジクロロメタン、クロロホルム、水)中におい
て、通常1〜4気圧の水素雰囲気下、室温において実施
することができる。触媒としては、例えばパラジウム炭
素、パラジウム黒、水酸化パラジウム炭素を、0.1〜0.6
当量用いる。
の式(I k)の化合物(式中、R7およびR8は前記と同義
である)は、前記の式(I b)の化合物から下記の方法
により製造することができる。
よびR8は前記と同義である)とを、触媒存在下、接触還
元する。反応は、反応に関与しない溶媒(例えば、メタ
ノール、エタノール、THF、ジオキサン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、水)中において、通常1〜4気圧の
水素雰囲気下、室温において実施することができる。触
媒としては、例えばパラジウム炭素、パラジウム黒、水
酸化パラジウム炭素を、0.1〜0.6当量用いる。
の式(I l)の化合物(式中、R6は前記と同義である)
は、前記の式(I c)の化合物からエステル化により下
記の方法により製造することができる。
(ここで、R6はC1-6アルキル基を表わし、Xはハロゲン
を表わす)と反応させるか、または塩基の存在下、R6OH
(ここで、R6は前記と同義である)および縮合剤と反応
させるか、またはジアゾメタン、トリメチルシリルジア
ゾメタン等と反応させることにより、式(I l)で示さ
れる化合物を製造することができる。利用可能な塩基と
しては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水素化
ナトリウム、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、DBUなどが挙げら
れ、縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボジイミドな
どが挙げらる。塩基、R6X、R6OHおよび縮合剤は、式(I
c)の化合物に対して1〜2当量の範囲で用いられるの
が好ましい。反応は、反応に関与しない溶媒(例えばジ
エチルエーテル、THF、ベンゼン、トルエン、DMF、ジク
ロロメタン、MeOH)中において、0℃〜40℃の範囲の温
度で実施することができる。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
お、化合物1、4、24、25、27、および28はChem.Phar
m.Bull.,36,153(1988)の方法により製造し、また、化
合物9についてはChem.Pharm.Bull.,24,121(1976)、C
hem.Pharm.Bull.,31,664(1983)およびChem.Pharm.Bul
l.,31,674(1983)記載の方法により製造した。
オール(化合物2) 塩化オキサリル0.4mlをジクロロメタン10mlに溶解し
た後、−78℃に冷却し、DMSO 0.65mlをジクロロメタン
2mlに溶解した溶液を加え、10分間攪拌した。この反応
液に、1.5gの化合物1をジクロロメタン5mlに溶解した
溶液を滴下し、−78℃で15分間攪拌した。この反応液に
トリエチルアミン2.1mlを加え、−78℃で5分間攪拌し
た後、徐々に0℃まで昇温した。反応液を水で希釈した
後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素
ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。無機塩をろ別し、溶液を減圧濃縮して得られた固体
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−
ヘキサン:酢酸エチルエステル=10:1)にて精製した。
得られた無色固体1.3gをメタノール30mlに溶解し、1N塩
酸を加え、室温で30分間攪拌した。反応液をジクロロメ
タンで希釈し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾
燥した。無機塩をろ別し、溶液を減圧濃縮して、無色固
体の化合物2を1.2g(収率86%)得た。
4(3H,s),0.99(3H,s),1.00(3H,s),1.22(3H,s),
1.26(3H,s),0.88−2.58(23H,m),3.35,4.21(1H ea
ch,both d,J=11.1Hz),3.45(1H,dd,J=4.4Hz),5.30
(1H,t−like) MS EI(m/z):456(M+) 例2 22α−メチルオレアン−12−エン−3β,22β,24(4
β)−トリオール(化合物3) 化合物2の100mg(0.22mmol)を無水THF 5mlに溶解
し、−78℃でメチルリチウムのジエチルエーテル溶液
(1.8mol/l)670μlを加えた。0℃まで徐々に温度を
上げながら1時間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルエ
ステルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
た。無機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−ヘキサ
ン:酢酸エチルエステル=2:1)にて精製し、化合物3
を62mg(収率60%)得た。
6(3H,s),1.07(3H,s),1.10(3H,s),1.16(3H,s),
1.25(3H,s),0.84−2.86(24H,m),3.35(1H,t,J=10.
2Hz),3.44(1H,m),4.20(1H,d,J=11.1Hz),5.23(1
H,t−like) MS EI(m/z):472(M+) 例3 3β,22β−ジベンジルオキシ−24(4β)−トリフェ
ニルメチルオキシメチルオレアン−12−エン(化合物
5) 化合物4の95mgを無水DMF 5mlに溶解し、60%水素化
ナトリウム83mgを加え、室温で1.5時間撹拌した。その
後、反応液にベンジルブロマイド75μlを加え、40℃で
5時間撹拌した。反応液を酢酸エチルエステルで希釈
し、水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。無
機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−ヘ
キサン:酢酸エチルエステル=10:1)にて精製して、無
色固体の化合物5を118mg(収率65%)得た。
8(3H,s),0.92(3H,s),1.03(3H,s),1.08(3H,s),
1.34(3H,s),0.70−2.15(21H,m),2.93−2.97(1H,
m),3.06−3.07(1H,m),3.17(1H,d,J=9.2Hz),3.53
(1H,d,J=9.2Hz),4.32(1H,d,J=11.9Hz),4.38(1H,
d,J=11.9Hz),4.61(1H,d,J=11.9Hz),4.63(1H,d,J
=11.9Hz),5.17(1H,t−like),7.19−7.50(25H,m) MS FD(m/z):881(M++1) 例4 3β,22β−ジベンジルオキシオレアン−12−エン−24
(4β)−オール(化合物6) 化合物5の440mgを、メタノール10mlおよびアセトン
2mlの混合溶液に溶解し、さらに濃塩酸0.4mlを加え、
30分還流した。反応液に水を加え、1N水酸化ナトリウム
で中和した後、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥した後、無機塩を濾別し、溶
液を減圧濃縮した。得られた油状物質をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エ
チルエステル=10:1)にて精製して、油状物質として化
合物6を231mg(収率72%)得た。
3(3H,s),0.94(3H,s),1.05(3H,s),1.11(3H,s),
1.21(3H,s),0.85−2.18(22H,m),3.07−3.08(1H,
m),3.18−3.24(2H,m),4.16(1H,d,J=10.5Hz),4.32
(1H,d,J=11.7Hz),4.39(1H,d,J=11.7Hz),4.62(1
H,d,J=11.7Hz),4.67(1H,d,J=11.7Hz),5.22(1H,t
−like),7.26−7.34(10H,m) MS SIMS(m/z):639(M++1) 例5 3β,22β−ジベンジルオキシ−24(4β)−オキソオ
レアン−12−エン(化合物7) 塩化オキザリル0.15mlをジクロロメタン4mlに溶解し
た後、−78℃に冷却し、DMSO 0.23mlをジクロロメタン
に溶解した溶液を加え、10分間撹拌した。この反応液
に、128mgの化合物6をジクロロメタン2mlに溶解した溶
液を加え、−78℃で15分間撹拌した。この反応液にトリ
エチルアミン0.7mlを加え、−78℃で5分間撹拌した
後、0℃まで昇温した。反応液を水で希釈した後、ジク
ロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウ
ムで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無
機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた油状物質
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−
ヘキサン:酢酸エチルエステル=10:1)にて精製して、
無色泡状物質として化合物7を104mg(収率82%)得
た。
3(3H,s),0.94(3H,s),1.04(3H,s),1.10(3H,s),
1.21(3H,s),0.85−2.18(21H,m),3.07(1H,dd,J=3.
1Hz,3.1Hz),3.18(1H,dd,J=5.1Hz,5.1Hz),4.20,4.61
(1H,each,both d,J=11.7Hz),5.23(1H,t−like),
7.22−7.35(10H,m),10.07(1H,s) MS SIMS(m/z):637(M++1) 例6 24(4β)−オキソオレアン−12−エン−3β,22β−
ジオール(化合物8) 化合物7の30mgをメタノール1mlに溶解し、20%Pd(O
H)2−C 30mgを加え、室温で1時間常圧接触還元を
行った。反応液をセライト濾過し、溶液を減圧濃縮し
て、化合物8を21mg(収率100%)得た。
0(3H,s),1.04(3H,s),1.13(3H,s),1.30(3H,s),
0.97−2.12(22H,m),3.12−3.20(1H,m),3.44(1H,t,
J=5,1Hz),5.26(1H,t−like),9.76(1H,d,J=2.4H
z) MS EI(m/z):456(M+) 例7 3β,22β−ジベンジルオキシオレアン−12−エン−24
(4β)−オイックアシッド(化合物10) 化合物7の20mgを、tert−ブタノール6mlに溶解し、
さらに2−メチル−2−ブテン1.5mlを加えた。この反
応液に、亜塩素酸ナトリウム250mgとリン酸一ナトリウ
ム250mgとを水2.5mlに溶解した溶液を加え、その後室温
で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルエス
テルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。
無機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた油状物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−
ヘキサン:酢酸エチルエステル=5:1)にて精製して、
無色固体の化合物10を6.8mg(収率34%)得た。
(3H,s),1.02(3H,s),1.04(3H,s),1.10(3H,s),1.
40(3H,s),0.85−2.19(21H,m),3.05−3.09(1H,m),
3.15−3.19(1H,m),4.32(1H,d,J=11.83Hz),4.56(1
H,d,J=11.83Hz),4.61(1H,d,J=11.83Hz),4.85(1H,
d,J=11.83Hz),5.23(1H,t−like),7.23−7.52(10H,
m) MS EI(m/z):652(M+) 例8 3β,22β−ジヒドロキシオレアン−12−エン−24(4
β)−オイックアシッド(化合物11) 化合物10の5mgをメタノール0.5mlおよびジクロロメタ
ン0.5mlの混合溶媒に溶解し、20%Pd(OH)2−C 5mg
を加えて、45分間常圧接触還元を行った。反応液をセラ
イトろ過し、溶液を減圧濃縮し、泡状物質として化合物
11を3.3mg(収率92%)得た。
3(3H,s),1.00(3H,s),1.02(3H,s),1.11(3H,s),
1.41(3H,s),0.87−2.08(21H,m),3.09−3.12(1H,
m),3.40−3.43(1H,m),5.27(1H,t−like) MS SIMS(m/z):473(M++1) 例9 22−メチレンオレアン−12−エン−3β,24(4β)−
ジオール(化合物12) 化合物2の1.0gをNysted試薬12mlに懸濁させた後、−
78℃に冷却した。この溶液に四塩化チタンのジクロロメ
タン溶液(1.0M)5mlを少しずつ加えた。反応液を室温
にもどして、一晩撹拌した。反応液を氷冷下で撹拌し、
6N−塩酸を少しずつ加えた。クロロホルムで3回抽出し
た後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無機
塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた固体をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−ヘキサ
ン:酢酸エチルエステル=2:1)にて精製して、無色固
体として化合物12を518mg(収率52%)得た。
0(3H,s),0.95(3H,s),1.03(3H,s),1.17(3H,s),
1.25(3H,s),0.84−2.20(21H,m),2.39(1H,brs),2.
72(1H,brs),3.32−3.37(1H,m),3.43−3.46(1H,
m),4.21(1H,d,J=11.10Hz)、5.27(1H,t−like) MS EI(m/z):454(M+) 例10 22−メチルオレアン−12−エン−3β,24(4β)−ジ
オール(化合物13) 化合物12の29mgを、メタノール1mlおよびジクロロメ
タン9mlの混合溶媒に溶解し、20%Pd(OH)2−C 20m
gを加えて1時間常圧接触還元を行った。反応液をセラ
イトろ過し、溶液を減圧濃縮して、無色固体として化合
物13を27mg(収率93%)得た。
9(3H,s),0.90(3H,s),0.93(3H,s),1.13(3H,s),
1.25(3H,s),0.64−1.94(22H,m),3.35(1H,d,J=10.
52Hz),3.42−3.46(1H,m),4.20(1H,d,J=10.52Hz),
5.17(1H,t−like) MS EI(m/z):456(M+) 例11 22−ヒドロキシメチルオレアン−12−エン−3β,24
(4β)−ジオール(化合物14) 化合物12の300mgを無水THF7mlに溶解し、BH3−THFのT
HF溶液(1.0M)3.3mlを加え、室温で一晩撹拌した。反
応液を氷冷下で撹拌し、その後10%水酸化溶液3mlを加
え、次いで30%過酸化水素3mlを5分間で加えた。氷冷
下で1.5時間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルエステ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。無機塩を濾別し、溶液を減圧
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチルエステル
=1:1)にて精製して、化合物14を245mg(収率79%)得
た。
1(3H,s),0.92(3H,s),0.96(3H,s),1.05(3H,s),
1.25(3H,s),0.84−1.87(22H,m),3.28−3.35(2H,
m),3.42−3.47(1H,m),3.65−3.70(1H,m),4.20(1
H,d,J=11.10Hz),5.25(1H,t−like) MS EI(m/z):472(M+) 例12 22−ヒドロキシメチル−3,24(4β)−イソプロピリデ
ンジオキシオレアン−12−エン(化合物15) 化合物14の200mgをアセトン13mlに溶解し、さらに2,2
−ジメトキシプロパン10mlおよびカンファースルホン酸
3mgを加えて、37℃で一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮
して、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、少量のシリ
カゲルを加えて室温で2日間撹拌した。反応液を減圧濃
縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチルエステル
=5:1)にて精製して、無色固体として化合物15を105mg
(収率48%)得た。
5(3H,s),0.96(3H,s),1.06(3H,s),1.17(3H,s),
1.21(3H,s),1.37(3H,s),1.43(3H,s)0.87−2.04
(22H,m),3.21(1H,d,J=11.54Hz) 3.32(1H,t,J=1
0.5Hz),3.45(1H,dd,J=4.62Hz,9.24Hz),3.67(1H,d
d,J=10.52Hz,10.52Hz),4.03(1H,d,J=11.54Hz),5.2
7(1H,t−like) MS EI(m/z):512(M+) 例13 22−ホルミル−3β,24(4β)−イソプロピリデンジ
オキシオレアン−12−エン(化合物16) 化合物15の105mgから、例5に記載の方法に従って、
化合物16を91mg(収率87%)得た。
6(3H,s),0.99(3H,s)1.10(3H,s),1.18(3H,s),1.
21(3H,s),1.37(3H,s),1.43(3H,s),0.88−2.10(2
2H,m),3.22(1H,d,J=11.72Hz) 3.45−3.48(1H,
m),4.03(1H,d,J=11.72Hz),5.30(1H,s),9.80(1H,
s) MS EI(m/z)δppm510(M+) 例14 22−ホルミルオレアン−12−エン−3β,24(4β)−
ジオール(化合物17) 化合物16の10mgを、メタノール1.0mlおよびジクロロ
メタン1.0mlの混合溶媒に溶解し、氷冷下で1N塩酸50μ
lを加えて10分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、無機塩を濾別
し、溶液を減圧濃縮した。得られた残渣をアセトン2ml
および水0.2mlの混合溶媒に溶解し、少量のカンファー
スルホン酸を加え、その後室温で一晩撹拌した。反応液
を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解し
た。溶液を、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。無機塩を濾別
し、溶液を減圧濃縮して、無色固体として化合物17を7m
g(収率78%)得た。
4(3H,s),0.92(3H,s),1.02(3H,s),1.18(3H,s),
0.77−2.03(22H,m),2.41(1H,brs),2.67(1H,brs),
3.30(1H,brs),3.37(1H,d,J=11.43Hz),4.13(1H,d,
J=11.43Hz),5.21(1H,t−like),9.72(1H,s) MS FD(m/z):471(M++1) 例15 22−カルボキシ−3β,24(4β)−イソプロピリデン
ジオキシオレアン−12−エン(化合物18) 化合物16の20mgから、例7に記載の方法に従って、化
合物18を21mg(収率99%)得た。
5(3H,s),0.99(3H,s),1.07(3H,s),1.17(3H,s),
1.21(3H,s),1.38(3H,s),1.44(3H,s),0.87−2.24
(22H,m),3.22(1H,d,J=11.73Hz) 3.45−3.48(1H,
m),4.03(1H,d,J=11.73Hz),5.30(1H,s) MS EI(m/z):526(M+) 例16 22−カルボキシオレアン−12−エン−3β,24(4β)
−ジオール(化合物19) 化合物18の20mgを、メタノール2mlおよびジクロロメ
タン1mlの混合溶媒に溶解し、その後氷冷下で1N塩酸0.2
mlを加え、10分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
した後、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。無
機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた固体をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、ジクロロ
メタン:メタノール=10:1)にて精製して、無色泡状物
質として化合物19を12mg(収率64%)得た。
s),1.23(3H,s),0.83−2.21(22H,m),3.32(1H,d,J
=11.1Hz),3.40(1H,dd,J=4.16Hz,11.38Hz),4.20(1
H,d,J=11.1Hz),5.28(1H,t−like) MS FD(m/z):486(M+) 例17 3β,24(4β)−イソプロピリデンジオキシ−22β−
トシルオキシオレアン−12−エン(化合物20) 化合物1の500mgをピリジンに溶解し、p−トルエン
スルホニルクロライド287mgおよび触媒量の4−ジメチ
ルアミノピリジンを加え、室温で一晩撹拌した。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥した。無機塩を濾別し、溶液を減圧濃
縮して、無色固体として化合物20を654mg(収率100%)
得た。
4(3H,s),0.96(3H,s),1.10(3H,s),1.14(3H,s),
1.21(3H,s),1.37(3H,s),1.44(3H,s),0.78−2.10
(21H,m),2.45(3H,s),3.22(1H,d,J=11.65Hz),3.4
3−3.46(1H,m),4.03(1H,d,J=11.65Hz),4.34−4.37
(1H,m),5.22(1H,t−like) MS FD(m/z):652(M+) 例18 3β,24(4β)−イソプロピリデンジオキシオレアン
−12,21−ジエン(化合物21) 化合物20の65mgに、氷冷下で水素化トリエチルホウ素
リチウム(1.0MTHF溶液)2mlを加え、65℃で1時間撹拌
した。反応液を室温に戻し、水を加えた後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、
無機塩を濾別した。溶液を減圧濃縮して、得られた固体
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製して、無色固体
として化合物21を38mg(収率79%)得た。
s),1.12(3H,s),1.17(3H,s),1.22(3H,s),1.38(3
H,s),1.44(3H,s),0.90−2.13(19H,m),3.23(1H,d,
J=11.54Hz),3.45−3.48(1H,m),4.05(1H,d,J=11.5
4Hz),5.20−5.32(3H,m) MS EI(m/z):480(M+) 例19 オレアン−12,21−ジエン−3β,24(4β)−ジオール
(化合物22) 化合物21の48mgを、メタノール1mlおよびジクロロメ
タン1mlの混合溶媒に溶解し、1N塩酸0.5mlを加え、1時
間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水洗
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。無機塩を濾別し、溶
液を減圧濃縮して、無色固体として化合物22を36mg(収
率82%)得た。
4(3H,s),0.95(3H,s),0.98(3H,s),1.11(3H,s),
1.25(3H,s),0.84−2.13(19H,m),2.36(1H,d,J=4.1
0Hz),2.68(1H,d,J=6.67Hz),3.32−3.37(1H,m),3.
43−3.48(1H,m),4.21(1H,d,J=11.28Hz),5.20−5.3
0(3H,m) MS EI(m/z):440(M+) 例20 オレアン−12−エン−3β,24(4β)−ジオール(化
合物23) 化合物21の30mgを、メタノール2mlおよびジクロロメ
タン1mlの混合溶媒に溶解し、20%Pd(OH)2−C 5mg
を加え、一晩常圧接触還元を行った。反応液をろ過し、
溶液を減圧濃縮して、無色固体として化合物23を26mg
(収率93%)得た。
s),1.13(3H,s),1.25(3H,s),1.25(3H,s),0.78−
2.03(23H,m),2.37(1H,d,J=4.16Hz),2.71(1H,dd,J
=2.50Hz,8.88Hz),3.32−3.37(1H,m),3.42−3.48(1
H,m),4.21(1H,d,J=10.88Hz),5.18(1H,t−like) MS EI(m/z):442(M+) 例21 3β、24(4β)−イソプロピリデンジオキシ−22β−
メトキシオレアン−12−エン(化合物26) 化合物1の300mgをTHF5mlに溶解し、55%水素化ナト
リウム130mgを加え、室温で1時間撹拌した。その後、
反応液にさらにヨウ化メチル2mlを加え一晩撹拌した。
反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した後、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。無機塩を濾別し、溶液を減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に
て精製して、無色泡状物質として化合物26を285mg(収
率93%)得た。
9(3H,s),1.00(3H,s),1.11(3H,s),1.15(3H,s),
1.22(3H,s),1.37(3H,s),1.44(3H,s),0.83−2.10
(21H,m),2.80−2.83(1H,m),3.23(1H,d,J=11.8H
z),3.28(3H,s),3.44−3.47(1H,m),4.06(1H,d,J=
11.8Hz),5.23(1H,t−like) MS FD(m/z):512(M+) 例22 22β−メトキシオレアン−12−エン−3β,24(4β)
−ジオール(化合物27) 化合物26の280mgをTHFに溶解し、三フッ化ホウ素エチ
ルエーテル0.66mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、無
機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開系、n−ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1)にて精製して、無色固体とし
て化合物27を203mg(収率79%)得た。
s),1.00(3H,s),1.11(3H,s),1.25(3H,s),0.80−
2.10(21H,m),2.80−2.82(1H,m),3.28(3H,s),3.33
(1H,d,J=11.1Hz),3.42−3.45(1H,m),5.22(1H,t−
like) MS EI(m/z):472(M+) 例23 22β−ベンジルオキシ−3β,24(4β)−イソプロピ
リデンジオキシオレアン−12−エン(化合物30) 化合物1の50mgを無水DMF2mlに溶解し、60%水素化ナ
トリウム20mgを加え、室温で1時間攪拌した。その後ベ
ンジルブロマイド85μlを加え、一晩攪拌した。反応液
を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。無機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得
られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(展開系、
n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製して、無色
固体として化合物30を34mg(収率58%)得た。
9(3H,s),1.04(3H,s),1.12(3H,s),1.15(3H,s),
1.22(3H,s),1.37(3H,s),1.44(3H,s),0.87〜2.17
(21H,m),3.07(1H,dd,J=3.05Hz,6.38Hz),3.22(1H,
d,J=11.65Hz),3.45(1H,dd,J=4.44Hz,9.44Hz),4.05
(1H,d,J=11.65Hz),4.32(1H,d,J=11.65Hz),4.61
(1H,d,J=11.65Hz),5.24(1H,t−like),7.23〜7.37
(5H,m) MS EI(m/z):588(M+) 例24 22β−ベンジルオキシオレアン−12−エン−3β,24
(4β)−ジオール(化合物31) 化合物30の34mgを、メタノール2mlおよびジクロロメ
タン1mlの混合溶媒に溶解し、1N塩酸0.5mlを加え、室温
で30分攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウムを加
え、ジクロロメタンで2回抽出した。有機層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、無機塩を濾別し、溶液を減圧濃
縮して、無色固体の化合物31を28mg(収率86%)得た。
4(3H,s),1.04(3H,s),1.11(3H,s),1.25(3H,s),
0.83〜2.18(21H,m),2.38(1H,brs),2.69(1H,brs),
3.07(1H,dd,J=3.08Hz,6.16Hz),3.32〜3.36(1H,m),
3.43〜3.46(1H,m),4.20(1H,d,J=10.51Hz),4.32(1
H,d,J=11.80Hz),4.61(1H,d,J=11.80Hz),5.22(1H,
t−like),7.23〜7.38(5H,m) MS EI(m/z):548(M+) 例25 22β−エトキシ−3β,24(4β)−イソプロピリデン
ジオキシオレアン−12−エン(化合物32) 例23に記載の方法に従い、化合物1の100mgおよびヨ
ウ化エチル80μlより、無色泡状物質として化合物32を
61mg(収率58%)得た。
9(3H,s),1.01(3H,s),1.12(3H,s),1.13(3H,t,J=
7.18Hz),1.15(3H,s),1.22(3H,s),1.37(3H,s),1.
44(3H,s),0.90〜2.11(21H,m),2.89(1H,dd,J=2.82
Hz,6.42Hz),3.23(1H,d,J=11.28Hz),3.22〜3.30(1
H,m),3.46(1H,dd,J=4.36Hz,9.24Hz),3.52〜3.60(1
H,m),4.05(1H,d,J=11.28Hz),5.23(1H,t−like) MS EI(m/z):526(M+) 例26 22β−エトキシオレアン−12−エン−3β,24(4β)
−ジオール(化合物33) 例24に記載の方法に従い、化合物32の61mgから、無色
固体として化合物33を49mg(収率88%)得た。
0(3H,s),0.95(3H,s),1.01(3H,s),1.12(3H,s),
1.14(3H,t,J=7.22Hz),1.25(3H,s),0.84〜2.13(21
H,m),2.40(1H,d,J=4.16Hz),2.70(1H,d,J=8.87H
z),2.89(1H,dd,J=2.77Hz,6.38Hz),3.22〜3.30(1H,
m),3.35(1H,t,J=9.71Hz),3.42〜3.47(1H,m),3.52
〜3.60(1H,m),4.21(1H,d,J=9.71Hz),5.21(1H,t−
like) MS EI(m/z):486(M+) 例27 22β−アリルオキシ−3β,24(4β)−イソプロピリ
デンジオキシオレアン−12−エン(化合物34) 例23に記載の方法に従い、化合物1の50mgおよびヨウ
化アリル46μlから、無色固体として化合物34を35mg
(収率65%)得た。
1(3H,s),1.12(3H,s),1.16(3H,s),1.22(3H,s),
1.37(3H,s),1.44(3H,s),0.87〜2.15(21H,m),2.98
(1H,dd,J=2.78Hz,6.38Hz),3.23(1H,d,J=11.65H
z),3.45(1H,d,J=4.44Hz,9.43Hz),3.77〜3.82(1H,
m),4.02〜4.07(2H,m),5.08〜5.12(1H,m),5.22〜5.
28(2H,m),5.85〜5.93(1H,m) MS EI(m/z):538(M+) 例28 22β−アリルオキシオレアン−12−エン−3β,24(4
β)−ジオール(化合物35) 例24に記載の方法に従い、化合物34の33mgから、無色
固体として化合物35を27mg(収率88%)得た。
0(3H,s),0.94(3H,s),1.01(3H,s),1.11(3H,s),
1.25(3H,s),0.84〜2.75(23H,m),2.97〜2.99(1H,
m),3.32〜3.38(1H,m),3.42〜3.48(1H,m),3.77〜3.
83(1H,m),4.02〜4.08(1H,m),4.21(1H,d,J=11.09H
z),5.09〜5.13(1H,m),5.21〜5.28(2H,m),5.86〜5.
94(1H,m) MS EI(m/z):498(M+) 例29 22β−ベンゾイルオキシ−3β、24(4β)−イソプロ
ピリデンジオキシオレアン−12−エン(化合物36) 化合物1の50mgをジクロロメタン5mlに溶解し、4−
ジメチルアミノピリジン18mgおよび塩化ベンゾイル17μ
lを加え、一晩還流した。反応液をジクロロメタンで希
釈し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
無機塩を濾別し、溶液を減圧濃縮した。得られた残さを
シリカゲルクロマトグラフィー(展開系、n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)にて精製して、無色固体として
化合物36を24mg(収率40%)得た。
0(3H,s),1.06(3H,s),1.16(3H,s),1.18(3H,s),
1.23(3H,s),1.38(3H,s),1.44(3H,s),0.88〜2.37
(21H,m),3.23(1H,d,J=11.54Hz),3.47(1H,dd,J=
4.44Hz,9.48Hz),4.05(1H,d,J=11.54Hz),4.93(1H,
t,J=3.85Hz),5.33(1H,t−like),7.45(2H,t,J=6.7
0Hz),7.55(1H,t,J=6.70Hz),8.05(2H,d,J=6.70H
z) MS EI(m/z):602(M+) 例30 22β−ベンゾイルオキシオレアン−12−エン−3β,24
(4β)−ジオール(化合物37) 例24に記載の方法に従い、化合物36の24mgから、無色
固体として化合物37を19mg(収率83%)得た。
6(3H,s),0.88(3H,s),0.98(3H,s),1.11(3H,s),
1.18(3H,s),0.78〜2.78(23H,m),3.28(1H,t,J=10.
77Hz),3.35〜3.40(1H,m),4.14(1H,d,J=10.77Hz),
4.86(1H,t−like),5.25(1H,t−like),7.37(2H,t,J
=7.18Hz),7.48(1H,t,J=7.18Hz),7.98(2H,d,J=7.
18Hz) MS EI(m/z):562(M+) 例31 3β,24(4β)−イソプロピリデンジオキシ−22β−
プロピオニルオキシオレアン−12−エン(化合物38) 例29に記載の方法に従い、化合物1の100mgおよびプ
ロピオニルクロライド27μlから、無色固体として化合
物38を73mg(収率66%)得た。
9(3H,s),1.00(3H,s),1.44(3H,t,J=7.69Hz),1.15
(3H,s),1.16(3H,s),1.23(3H,s),1.38(3H,s),1.
44(3H,s),0.88〜2.23(21H,m),2.31(2H,dq,J=3.34
Hz,7.69Hz),3.24(1H,d,J=11.54Hz),3.46(1H,dd,J
=4.36Hz,9.23Hz),4.05(1H,d,J=11.54Hz),4.66(1
H,t,J=3.59Hz),5.27(1H,t−like) MS EI(m/z):554(M+) 例32 22β−プロピオニルオキシオレアン−12−エン−3β、
24(4β)−ジオール(化合物39) 例24に記載の方法に従い、化合物38の73mgから、無色
固体として化合物39を56mg(収率82%)得た。
5(3H,s),1.00(3H,s),1.14(3H,t,J=7.49Hz),1.15
(3H,s),1.25(3H,s),0.84〜2.75(25H,m),3.32〜3.
37(1H,m),3.43〜3.46(1H,m),4.21(1H,d,J=11.10H
z),4.66(1H,t,J=2.89Hz),5.26(1H,t−like) MS EI(m/z):514(M+) 例33 3β,24(4β)−イソプロピリデンジオキシ−22β−
バレリルオキシオレアン−12−エン(化合物40) 例29に記載の方法に従い、化合物1の50mgおよびバレ
リルクロライド36μlから、無色固体として化合物40を
32mg(収率55%)得た。
2(3H,t,J=7.21Hz),0.99(3H,s),1.00(3H,s),1.15
(3H,s),1.16(3H,s),1.23(3H,s),1.38(3H,s),1.
44(3H,s),0.78〜2.33(27H,m),3.23(1H,d,J=11.65
Hz),3.46(1H,dd,J=4.44Hz,9.43Hz),4.06(1H,d,J=
11.65Hz),4.66(1H,t,J=3.88Hz),5.28(1H,t−lik
e) MS EI(m/z):582(M+) 4 22β−バレリルオキシオレアン−12−エン−3β、24
(4β)−ジオール(化合物41) 例24に記載の方法に従い、化合物40の31mgから、無色
固体として化合物41を17mg(収率59%)得た。
2(3H,t,J=7.21Hz),0.95(3H,s),1.00(3H,s),1.15
(3H,s),1.25(3H,s),0.84〜2.71(29H,m),3.31〜3.
38(1H,m),3.42〜3.49(1H,m),4.21(1H,d,J=10.82H
z),4.66(1H,t,J=3.61Hz),5.26(1H,t−like) MS EI(m/z):542(M+) 例35 22β−トランス−クロトニルオキシ−3β,24(4β)
−イソプロピリデンジオキシオレアン−12−エン(化合
物42) 例29に記載の方法に従い、化合物1の50mgおよびトラ
ンス−クロトニルクロライド30μlから、無色固体とし
て化合物42を9mg(収率16%)得た。
9(3H,s),1.00(3H,s),1.15(6H,s),1.23(3H,s),
1.38(3H,s),1.44(3H,s),0.88〜2.25(24H,m),3.23
(1H,d,J=11.65Hz),3.47(1H,dd,J=4.44Hz,9.44H
z),4.05(1H,d,J=11.65Hz),4.71(1H,t,J=3.61H
z),5.28(1H,t−like),5.81〜5.86(1H,m),6.90〜6.
99(1H,m) MS EI(m/z):566(M+) 例36 22β−トランス−クロトニルオキシオレアン−12−エン
−3β、24(4β)−ジオール(化合物43) 例24に記載の方法に従い、化合物42の9mgから、無色
固体として化合物43を5mg(収率59%)得た。
4(3H,s),0.99(3H,s),1.15(3H,s),1.25(3H,s),
0.84〜2.74(26H,m),3.31〜3.38(1H,m),3.42〜3.47
(1H,m),4.20(1H,d,J=10.77Hz),4.71(1H,t,J=3.5
9Hz),5.26(1H,t−like),5.81〜5.85(1H,m),6.89〜
6.98(1H,m) MS EI(m/z):526(M+) 例37 22β−シンナモイルオキシ−3β,24(4β)−イソプ
ロピリデンジオキシオレアン−12−エン(化合物44) 例29に記載の方法に従い、化合物1の50mgおよびシン
ナモイルクロライド50mgから、無色固体として化合物44
を39mg(収率63%)得た。
0(3H,s),1.05(3H,s),1.16(3H,s),1.17(3H,s),
1.23(3H,s),1.38(3H,s),1.44(3H,s),0.90〜2.32
(21H,m),3.24(1H,d,J=11.54Hz),3.47(1H,dd,J=
4.36Hz,9.23Hz),4.05(1H,d,J=11.54Hz),4.80(1H,
t,J=3.59Hz),5.31(1H,t−like),6.43(1H,d,J=15.
90Hz),7.37〜7.40(3H,m),7.52〜7.55(2H,m) 7.66
(1H,d,J=15.90Hz) MS EI(m/z):628(M+) 例38 22β−シンナモイルオキシオレアン−12−エン−3β、
24(4β)−ジオール(化合物45) 例24に記載の方法に従い、化合物44の30mgから、無色
固体として化合物45を23mg(収率84%)得た。
1(3H,s),0.95(3H,s),1.04(3H,s),1.16(3H,s),
1.25(3H,s),0.85〜2.70(23H,m),3.31〜3.38(1H,
m),3.42〜3.49(1H,m),4.21(1H,d,J=11.02Hz),4.7
9(1H,t−like),5.29(1H,t−like),6.42(1H,d,J=1
5.90Hz),7.36〜7.40(3H,m),7.51〜7.55(2H,m),7.6
5(1H,d,J=15.90Hz) MS EI(m/z):588(M+) 例39 3β,22β−ジベンジルオキシ−24(4β)−N−メチ
ルアミノオレアン−12−エン(化合物46) 化合物7の50mgを、メタノール2mlおよびジクロロメ
タン2mlの混合溶媒に溶解し、40%メチルアミン水溶液
0.1mlおよび20% Pd(OH)2−C 10mgを加え、2時
間常圧接触還元を行った。反応液をセライトろ過し、溶
液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー(展開系、ジクロロメタン:メタノール=5:
1)にて精製して、無色固体として化合物46を13mg(収
率25%)得た。
3(3H,s),0.94(3H,s),1.04(3H,s),1.10(3H,s),
1.42(3H,s),0.87〜2.19(22H,m),2.58(3H,s),3.00
(1H,d,J=12.20Hz),3.06〜3.09(1H,m),3.15(1H,d,
J=12.20Hz),3.24〜3.28(1H,m),4.32(1H,d,J=11.6
5Hz),4.41(1H,d,J=10.82Hz),4.61(1H,d,J=11.65H
z),4.68(1H,d,J=10.82Hz),5.21(1H,t−like),7.2
8〜7.40(10H,m) MS TSP(m/z):652(M++1) 例40 24(4β)−N−メチルアミノオレアン−12−エン−3
β,22β−ジオール(化合物47) 化合物46の13mgを、メタノール1mlおよびジクロロメ
タン1mlの混合溶媒に溶解し、20%Pd(OH)2−C 10m
gを加え、5時間常圧接触還元を行った。反応液をセラ
イトろ過し、溶液を減圧濃縮して、無色固体として化合
物47を4mg(収率49%)得た。
5(3H,s),1.03(3H,s),1.10(3H,s),1.33(3H,s),
0.88〜2.10(23H,m),2.68(3H,s),2.90(1H,d,J=12.
57Hz),3.18(1H,d,J=12.57Hz),3.39〜3.45(3H,m),
5.25(1H,t−like) MS TSP(m/z):472(M++1) 例41 3β,24(4β)−ベンジリデンジオキシオレアン−12
−エン(化合物48) 化合物23の500mgを無水DMF12mlに溶解し、ベンズアル
デヒドジメチルアセタール0.2mlおよび触媒量のコンフ
ァースルホン酸を加え、45℃で一晩攪拌した。ベンズア
ルデヒドジメチルアセタール0.1mlをさらに加え、45℃
で8時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和
炭酸水素ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。無機塩を濾別した後、溶液を減圧濃縮した。
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製
して、無色固体として化合物48を498mg(収率83%)得
た。
7(3H,s),1.07(3H,s),1.15(3H,s),1.48(3H,s),
0.79〜2.48(23H,m),3.60〜3.67(2H,m),4.30(1H,d,
J=11.54Hz),5.19(1H,t−like),5.78(1H,s),7.30
〜7.52(5H,m) MS TSP(m/z):531(M+1) 例42 3β−ベンジルオキシオレアン−12−エン−24(4β)
−オール(化合物49)および24(4β)−ベンジルオキ
シオレアン−12−エン−3β−オール(化合物50) 化合物48の200mgを無水トルエン3mlに溶解し、−25℃
〜−20℃でジイソブチルアルミニウムハイドライドのト
ルエン溶液(1.0M)1.5mlを滴下し、1時間攪拌した。
その後、徐々に室温にもどしながら3時間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した。無機塩を濾別した後、溶液
を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチル=
10:1)にて精製して、無色固体として化合物49を61mg
(収率30%)、および化合物50を96mg(収率48%)得
た。
9(3H,s),0.94(3H,s),1.12(3H,s),1.21(3H,s),
0.78〜2.01(23H,m),3.17〜3.28(3H,m),4.16(1H,d,
J=10.34Hz),4.40(1H,d,J=11.38Hz),4.67(1H,d,J
=11.38Hz),5.18(1H,t−like),7.25〜7.37(5H,m) MS FAB(m/z):533(M++1) 化合物50 NMR(CDCl3)δppm 0.82(3H,s),0.85(3H,s),0.8
6(3H,s),0.87(3H,s),0.92(3H,s),1.12(3H,s),
1.28(3H,s),0.80〜2.01(23H,m),3.22〜3.31(2H,
m),3.94(1H,d,J=7.21Hz),4.00(1H,d,J=9.16Hz),
4.48(2H,d,J=2.77Hz),5.17(1H,t−like),7.26〜7.
37(5H,m) MS EI(m/z):532(M+) 例43 24(4β)−アセトキシ−3β−ベンジルオキシオレア
ン−12−エン(化合物51) 化合物49の16mgをジクロロメタン0.5mlに溶解し、ピ
リジン0.5mlおよび無水酢酸0.5mlを加え、室温で一晩攪
拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。無機塩を濾別し、溶
液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー(展開系、n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)にて精製して、無色固体として化合物51を14mg(収
率81%)得た。
6(3H,s),0.97(3H,s),1.12(3H,s),1.15(3H,s),
0.78〜2.00(23H,m),1.98(3H,s),3.03(1H,dd,J=4.
16Hz,11.65Hz),4.19(1H,d,J=11.93Hz),4.35(1H,d,
J=11.93Hz),4.37(1H,d,J=11.65Hz),4.65(1H,d,J
=11.65Hz),5.19(1H,t−like),7.27〜7.34(5H,m) MS EI(m/z):574(M+) 例44 24(4β)−アセトキシオレアン−12−エン−3β−オ
ール(化合物52) 例8に記載の方法に従い、化合物51の14mgから、無色
固体として化合物52を8mg(収率65%)得た。
3(3H,s),0.95(3H,s),1.13(3H,s),1.15(3H,s),
0.78〜2.08(24H,m),2.06(3H,s),3.30(1H,dd,J=4.
71Hz,11.38Hz),4.14(1H,d,J=11.65Hz),4.35(1H,d,
J=11.65Hz),5.18(1H,t−like) MS EI(m/z):484(M+) 例45 3β−ベンジルオキシ−24(4β)−メトキシオレアン
−12−エン(化合物53) 例21に記載の方法に従い、化合物49の26mgおよびヨウ
化メチル30μlから、無色固体として化合物53を17mg
(収率61%)得た。
6(3H,s),1.01(3H,s),1.12(3H,s),1.15(3H,s),
0.75〜2.00(23H,m),2.98(1H,dd,J=4.10Hz,11.79H
z),3.27(3H,s),3.39(1H,d,J=9.75Hz),3.65(1H,
d,J=9.75Hz),4.42(1H,d,J=11.80Hz),4.63(1H,d,J
=11.80Hz),5.19(1H,t−like),7.25〜7.36(5H,m) MS EI(m/z):546(M+) 例46 24(4β)−メトキシオレアン−12−エン−3β−オー
ル(化合物54) 例8に記載の方法に従い、化合物53の17mgから、無色
固体として化合物54を12mg(収率86%)得た。
7(3H,s),0.91(3H,s),0.94(3H,s),1.13(3H,s),
1.22(3H,s),0.78〜2.02(23H,m),3.21(1H,d,J=9.1
6Hz),3.22〜3.29(1H,m),3.31(3H,s),3.89(1H,d,J
=9.16Hz),3.91〜3.95(1H,m),5.18(1H,t−like) MS EI(m/z):456(M+) 例47 3β−アセトキシ−24(4β)−ベンジルオキシオレア
ン−12−エン(化合物55) 例43に記載の方法に従い、化合物50の25mgから、無色
固体として化合物55を21mg(収率79%)得た。
8(3H,s),0.95(6H,s),1.07(3H,s),1.12(3H,s),
2.03(3H,s),0.78〜2.00(23H,m),3.49(1H,d,J=9.4
3Hz),3.73(1H,d,J=9.43Hz),4.48(2H,s),4.57(1
H,dd,J=4.72Hz,11.10Hz),5.18(1H,t−like),7.25〜
7.35(5H,m) MS EI(m/z):574(M+) 例48 3β−アセトキシオレアン−12−エン−24(4β)−オ
ール(化合物56) 例8に記載の方法に従い、化合物55の21mgから、無色
固体として化合物56を10mg(収率56%)得た。
8(3H,s),0.91(3H,s),0.95(3H,s),1.09(3H,s),
1.13(3H,s),0.79〜2.00(24H,m),2.08(3H,s),3.37
〜3.43(1H,m),4.16(1H,d,J=12.21Hz),4.65(1H,t,
J=8.05Hz),5.18(1H,t−like) MS EI(m/z):484(M+) 例49 24(4β)−ベンジルオキシ−3β−メトキシオレアン
−12−エン(化合物57) 例23に記載の方法に従い、化合物50の26mgおよびヨウ
化メチル30μlから、無色固体として化合物57を19mg
(収率70%)得た。
4(6H,s),1.12(3H,s),1.17(3H,s),0.79〜2.02(23
H,m),2.72(1H,dd,J=4.14Hz,11.93Hz),3.34(3H,
s),3.39(1H,d,J=9.71Hz),3.72(1H,d,J=9.71Hz),
4.44(2H,s),5.18(1H,t−like),7.22〜7.35(5H,m) MS EI(m/z):546(M+) 例50 3β−メトキシオレアン−12−エン−24(4β)−オー
ル(化合物58) 例8に記載の方法に従い、化合物57の19mgから無色固
体として、化合物58を9mg(収率56%)得た。
4(3H,s),1.13(3H,s),1.20(3H,s),0.79〜2.02(23
H,m),2.93(1H,dd,J=4.16Hz,11.38Hz),3.18〜3.25
(2H,m),3.36(3H,s),4.10〜4.14(1H,m),5.18(1H,
t−like) MS EI(m/z):456(M+) 例51 24(4β)−アセトキシ−3β,22β−ジベンジルオキ
シオレアン−12−エン(化合物59) 例43に記載の方法に従い、化合物6の30mgから、無色
固体として化合物59を24mg(収率76%)得た。
6(3H,s),0.97(3H,s),1.05(3H,s),1.11(3H,s),
1.15(3H,s),1.98(3H,s),0.84〜2.18(21H,m),3.02
(1H,dd,J=4.16Hz,11.65Hz),3.07(1H,dd,J=2.77Hz,
6.10Hz),4.18(1H,d,J=11.93Hz),4.32(1H,d,J=11.
93Hz),4.35(1H,d,J=11.93Hz),4.37(1H,d,J=11.93
Hz),4.62(1H,d,J=11.93Hz),4.65(1H,d,J=11.93H
z),5.23(1H,t−like),7.23〜7.36(10H,m) MS EI(m/z):680(M+) 例52 24(4β)−アセトキシオレアン−12−エン−3β,22
β−ジオール(化合物60) 例8に記載の方法に従い、化合物59の24mgから、無色
固体として化合物60を12mg(収率69%)得た。
4(3H,s),0.96(3H,s),1.04(3H,s),1.12(3H,s),
1.16(3H,s),0.84〜2.12(23H,m),2.07(3H,s),3.27
〜3.31(1H,m),3,44(1H,t,J=5.28Hz),4.14(1H,d,J
=11.66Hz),4.35(1H,d,J=11.66Hz),5.25(1H,t−li
ke) MS EI(m/z):500(M+) 例53 3β,22β−ジベンジルオキシ−24(4β)−プロピオ
ニルオキシオレアン−12−エン(化合物61) 例29に記載の方法に従い、化合物6の32mgおよびプロ
ピオニルクロライド6.8μlから、無色固体として化合
物61を22mg(収率62%)得た。
6(3H,s),0.97(3H,s),1.05(3H,s),1.09(3H,t,J=
7.49Hz),1.11(3H,s),1.15(3H,s),0.84〜2.30(23
H,m),3.00〜3.10(2H,m),4.20(1H,d,J=11.55Hz),
4.30〜4.39(3H,m),4.60〜4.67(2H,m),5.23(1H,t−
like),7.25〜7.35(10H,m) MS EI(m/z):694(M+) 例54 24(4β)−プロピオニルオキシオレアン−12−エン−
3β,22β−ジオール(化合物62) 例8に記載の方法に従い、化合物61の21mgから、無色
固体として化合物62を14mg(収率88%)得た。
4(3H,s),0.97(3H,s),1.05(3H,s),1.12(3H,s),
1.15(3H,t,J=7.49Hz),1.16(3H,s),0.89〜2.13(22
H,m),2.35(2H,q,J=7.49Hz),3.29(1H,dd,J=4.72H
z,10.82Hz),3.42〜3.45(1H,m),3.49(1H,s),4.16
(1H,d,J=11.66Hz),4.37(1H,d,J=11.66Hz),5.26
(1H,t−like) MS EI(m/z):514(M+) 例55 3β,22β−ジベンジルオキシ−24(4β)−メトキシ
オレアン−12−エン(化合物63) 例23に記載の方法に従い、化合物6の20mgおよびヨウ
化メチル0.3mlから、無色固体として化合物63を8mg(収
率38%)得た。
7(3H,s),1.02(3H,s),1.04(3H,s),1.10(3H,s),
1.15(3H,s),0.78〜2.18(21H,m),2.95〜3.00(1H,
m),3.05〜3.10(1H,m),3.27(3H,s),3.39(1H,d,J=
9.75Hz),3.65(1H,d,J=9.75Hz),4.32(1H,d,J=11.8
0Hz),4.42(1H,d,J=11.80Hz),4.61(1H,d,J=11.80H
z),4.63(1H,d,J=11.80Hz),5.23(1H,t−like),7.2
4〜7.35(10H,m) MS EI(m/z):652(M+) 例56 24(4β)−メトキシオレアン−12−エン−3β,22β
−ジオール(化合物64) 例8に記載の方法に従い、化合物63の8mgから、無色
固体として化合物64を6mg(収率98%)を得た。
2(3H,s),0.95(3H,s),1.04(3H,s),1.11(3H,s),
1.22(3H,s),0.84〜2.12(23H,m),3.20(1H,d,J=9.1
5Hz),3.23〜3.27(1H,m),3.31(3H,s),3.42〜3.44
(1H,m),3.89(1H,d,J=9.15Hz),5.24(1H,t−like) MS EI(m/z):472(M+) 例57 3β,24(4β)−ベンジリデンジオキシオレアン−12
−エン−22β−オール(化合物65) 例41に記載の方法に従い、化合物9の1.00gから、無
色固体として化合物65を997mg(収率83%)得た。
9(3H,s),1.05(3H,s),1.08(3H,s),1.14(3H,s),
1.48(3H,s),0.90〜2.50(22H,m),3.44(1H,q,J=5H
z),3.60〜3.67(2H,m),4.30(1H,q,J=11Hz),5.26
(1H,t−like),5.78(1H,s),7.30〜7.40(3H,m),7.4
5〜7.55(2H,m) MS EI(m/z):546(M+) 例58 22β−ベンジルオキシ−3β,24(4β)−ベンジリデ
ンジオキシオレアン−12−エン(化合物66) 例23に記載の方法に従い、化合物65の5.42gから、無
色固体として化合物66を3.24(収率51%)得た。
8(3H,s),1.05(3H,s),1.07(3H,s),1.13(3H,s),
1.48(3H,s),0.90〜2.50(21H,m),3.08(1H,q,J=3H
z),3.60〜3.66(2H,m),4.30(1H,d,J=11Hz),4.32
(1H,d,J=12Hz),4.60(1H,t,J=11Hz),5.24(1H,t−
like),5.78(1H,s),7.2〜7.6(10H,m) MS EI(m/z):636(M+) 例59 22β,24(4β)−ジベンジルオキシオレアン−12−エ
ン−3β−オール(化合物67) 例42に記載の方法に従い、化合物66の400mgから、無
色固体として化合物67を275mg(収率69%)および化合
物6を25.1mg(収率6%)得た。
3(6H,s),1.04(3H,s),1.11(3H,s),1.28(3H,s),
0.80〜2.20(22H,m),3.05〜3.08(1H,m),3.26〜3.30
(2H,m),3.95〜4.02(1H,m),4.31(1H,d,J=12Hz),
4.48(2H,s),4.61(1H,d,J=12Hz),5.21(1H,t−lik
e),7.26〜7.33(10H,m) MS EI(m/z):639(M+) 例60 3β−アセトキシ−22β,24(4β)−ジベンジルオキ
シオレアン−12−エン(化合物68) 例43に記載の方法に従い、化合物67の100mgから、無
色固体として化合物68を33mg(収率30%)得た。
5(6H,s),1.04(3H,s),1.06(3H,s),1.10(3H,s),
2.02(3H,s),0.90〜2.18(21H,m),3.05〜3.09(1H,
m),3.48(1H,d,J=9.71Hz),3.73(1H,d,J=9.7Hz),
4.32(1H,d,J=11.65Hz),4.47(2H,s),4.57(1H,dd,J
=4.71Hz,11.37Hz),4.61(1H,d,J=11.65Hz),5.22(1
H,t−like),7.25〜7.36(10H,m) MS EI(m/z):680(M+) 例61 3β−アセトキシオレアン−12−エン−22β,24(4
β)−ジオール(化合物69) 例8に記載の方法に従い、化合物68の32mgから、無色
固体として化合物69を15mg(収率64%)得た。
2(3H,s),0.96(3H,s),1.04(3H,s),1.09(3H,s),
1.11(3H,s),2.08(3H,s),0.90〜2.12(23H,m),3.37
〜3.46(2H,m),4.15(1H,d,J=11.80Hz),4.62〜4.67
(1H,m),5.25(1H,t−like) MS EI(m/z):500(M+) 例62 22β,24(4β)−ジベンジルオキシ−3β−メトキシ
オレアン−12−エン(化合物70) 例23に記載の方法に従い、化合物67の100mgから、無
色固体として化合物70を49mg(収率47%)得た。
4(3H,s),0.95(3H,s),1.04(3H,s),1.10(3H,s),
1.17(3H,s),0.75〜2.17(21H,m),2.73(1H,dd,J=4.
11Hz,11.80Hz),3.05〜3.08(1H,m),3.34(3H,s),3.3
8(1H,d,J=9.75Hz),3.71(1H,d,J=9.75Hz),4.32(1
H,d,J=12.05Hz),4.44(2H,s),4.61(1H,d,J=12.05H
z),5.22(1H,t−like),7.23〜7.36(10H,m) MS TSP(m/z):653(M++1) 例63 3β−メトキシオレアン−12−エン−22β,24(4β)
−ジオール(化合物71) 例8に記載の方法に従い、化合物70の48mgから、無色
固体として化合物71を21mg(収率59%)得た。
1(3H,s),0.95(3H,s),1.04(3H,s),1.11(3H,s),
1.20(3H,s),0.84〜2.14(22H,m),2.92(1H,dd,J=4.
71Hz,11.80Hz),3.19〜3.24(2H,m),3.36(3H,s),3.4
4(1H,t−like),4.10〜4.15(1H,m),5.25(1H,t−lik
e) MS TSP(m/z):473(M++1) 例64 3β,22β−ジベンジルオキシオレアン−12−エン−24
(4β)−オイックアシッドメチルエステル(化合物7
2) 化合物10の15mgをメタノール1mlに溶解し、室温でト
リメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液の黄色が消
失しなくなるまで加えた。反応液を減圧濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
系、n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製して、
無色泡状物質として化合物72を13mg(収率83%)得た。
3(3H,s),0.95(3H,s),1.04(3H,s),1.09(3H,s),
1.31(3H,s),0.85〜2.32(21H,m),2.96(1H,dd,J=4.
16Hz,11.93Hz),3.07(1H,dd,J=3.05Hz,6.38Hz),3.65
(3H,s),4.32(1H,d,J=11.93Hz),4.48(1H,d,J=12.
21Hz),4.61(1H,d,J=11.93Hz),4.72(1H,d,J=12.21
Hz),5.22(1H,t−like),7.26〜7.37(10H,m) MS FAB(m/z):667(M++1) 例65 3β,22β−ジヒドロキシオレアン−12−エン−24(4
β)−オイックアシッドメチルエステル(化合物73) 例8に記載の方法に従い、化合物72の12mgから、無色
固体として化合物73を9mg(収率100%)得た。
2(3H,s),0.99(3H,s),1.04(3H,s),1.12(3H,s),
1.42(3H,s),0.72〜2.12(21H,m),3.07〜3.13(1H,
m),3.43〜3.48(1H,m),3.69(3H,s),5.27(1H,t−li
ke) MS EI(m/z):486(M+) 以上の化合物1〜73の構造をまとめると、式(I−
1)において各置換基は次の第1表に記載の通りであ
る。
基を表す。また、化合物1〜20および23〜73において−
−−は単結合である。また、化合物21および22において
−−−は二重結合である。
添加したのち打錠し、一錠当たり下記の組成の錠剤を製
造した。
合物9を加えて分散させ座剤コンテナに充填し、室温に
冷却して1個当たり下記の組成の座剤を製造した。
検化合物を0.1〜10μg/mlの濃度で添加し、CO2インキュ
ベーター中で37℃、48時間培養した。培養終了後、細胞
をトリパンブルーで染色し、その色素取り込み能をモノ
セレーター(オリンパス社製)で測定した。肝細胞障害
抑制率(%)は以下に示される式に従って算出した。式
中、対照群の値はアフラトキシンB1単独存在下での吸光
度(%)とし、処置群の値はアフラトキシンB1と被検化
合物との共存下での吸光度(%)とした。
23、25、27、35、37、43、45、52、54、60、64、71、お
よび73は5%以上の肝細胞障害抑制効果を示した。
2回、3日間連続静脈内投与しても、顕著な毒性は認め
られなかった。
Claims (40)
- 【請求項1】一般式(I)で表されるトリテルペン誘導
体または薬学上許容されるその塩を含んでなる、肝疾患
治療剤。 [式中、 R1は水酸基、 C1-6アルコキシ、 C1-6アルキルカルボニルオキシ、または 置換されていてもよいアラルキルオキシを表し、 R2はC1-6アルキル、 −CH2OR5(ここで、R5は、水素原子、C1-6アルキル、置
換されていてもよいアラルキル、または C1-6アルキルカルボニルを表す)、 ホルミル、 −COOR6(ここで、R6は水素原子、またはC1-6アルキル
を表す)、または −CH2N(R7)R8(ここで、R7およびR8は、同一または異
なり、水素原子またはC1-6アルキルを表す)を表し、あ
るいは R1およびR2は互いに結合して、−O−CR9(R10)−OCH2
−(ここで、R9およびR10は同一または異なり、水素原
子、C1-6アルキル、または置換されていてもよいアリー
ルを表す)を表し、 R3およびR4は、同一または異なり、 水素原子、 水酸基、 C1-6アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 ホルミル、 −COOR11(ここで、R11は水素原子またはC1-6のアルキ
ルを表す。)、または −OR12(ここで、R12はC1-6アルキル、置換されていて
もよいアラルキル、置換されていてもよいC1-6アルキル
カルボニル、アリールカルボニル、C2-6アルケニル、C
2-6アルケニルカルボニル、または置換されていてもよ
いアリールアルケニルカルボニルを表す) を表し、あるいは R3およびR4は一緒になってメチレン基を表し、 式中の−−−は、単結合または二重結合を表すが、但
し、二重結合を表す場合は、R4は存在しない。] - 【請求項2】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表し、
R3が水素原子を表す、請求項1記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項3】R4が水酸基または−OR12を表す、請求項2
記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項4】R1がC1-6アルコキシを表す、請求項1記載
の肝疾患治療剤。 - 【請求項5】R1が水酸基を表し、R2がホルミルを表し、
R3が水素原子を表し、R4が水酸基を表す、請求項1記載
の肝疾患治療剤。 - 【請求項6】R1が水酸基または置換されていてもよいア
ラルキルオキシを表し、R2が−COOR6を表し、R3が水素
原子を表し、R4が水酸基または−OR12を表す、請求項1
記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項7】R1が水酸基またはC1-6アルコキシまたはC
1-6アルキルカルボニルオキシを表し、R2が−CH2OR5を
表し、R3およびR4が水素原子を表す、請求項1記載の肝
疾患治療剤。 - 【請求項8】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5表し、R3
がC1-6アルキルを表し、R4が水酸基を表す、請求項1記
載の肝疾患治療剤。 - 【請求項9】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5表し、R3
が水素原子を表し、R4がヒドロキシC1-6アルキルまたは
カルボキシルを表す、請求項1記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項10】肝疾患が、急性および慢性ウイルス性肝
炎、薬物性、中毒性、アルコール性、肝内胆汁うっ滞
性、または先天性代謝異常性の肝障害である、請求項1
〜9のいずれか一項に記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項11】式(I)で表されるトリテルペン誘導体
が下記の式(I−1)の立体配置を有するものである、
請求項1〜10のいずれか一項に記載の肝疾患治療剤。 - 【請求項12】一般式(II)で表されるトリテルペン誘
導体または薬学上許容されるその塩。 [式中、 R1は水酸基、 C1-6アルコキシ、 C1-6アルキルカルボニルオキシ、または 置換されていてもよいアラルキルオキシを表し、 R2はC1-6アルキル、 −CH2OR5(ここで、R5は、水素原子、C1-6アルキル、置
換されていてもよいアラルキル、または C1-6アルキルカルボニルを表す)、 ホルミル、 −COOR6(ここで、R6は水素原子、またはC1-6アルキル
を表す)、または −CH2N(R7)R8(ここで、R7およびR8は、同一または異
なり、水素原子またはC1-6アルキルを表す)を表し、あ
るいは R1およびR2は互いに結合して、−O−CR9(R10)−OCH2
−(ここで、R9およびR10は同一または異なり、水素原
子、C1-6アルキル基、またはアリール基を表す)を表
し、 R3およびR4は、同一または異なり、 C1-6アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 ホルミル、 −COOR11(ここで、R11は水素原子またはC1-6アルキル
を表す。)、または −OR12(ここで、R12はC1-6アルキル、置換されていて
もよいアラルキル、置換されていてもよいアリールカル
ボニル、C2-6アルケニル、C2-6アルケニルカルボニル、
または置換されていてもよいアリールアルケニルカルボ
ニルを表す)を表すか、あるいは R3およびR4は一緒になってメチレン基を表し、 式中の−−−は、単結合または二重結合を表すが、但
し、二重結合を表す場合は、R4は存在せず、また、 R1およびR2が互いに結合して−O−CR9(R10)−OCH2−
(ここで、R9およびR10の何れかはアリールを表す)を
表す場合、R3およびR4はそれぞれ、水素原子または水酸
基をさらに表すことができ、 また、R3およびR4のいずれか一方がC1-6アルキル基を表
す場合、他方は水酸基をさらに表すことができる。] - 【請求項13】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表
す、請求項12記載の化合物。 - 【請求項14】R5が水素原子を表し、R4が−OR12(ここ
でR12がC1-6アルキル、置換されていてもよいアラルキ
ル、置換されていてもよいアリールカルボニル、C2-6ア
ルケニル、C2-6アルケニルカルボニル、または置換され
ていてもよいアリールアルケニルカルボニルを表す)を
表す、請求項13記載の化合物。 - 【請求項15】R1およびR2は互いに結合して、−O−CR
9(R10)−OCH2−を表す、請求項12記載の化合物。 - 【請求項16】R9およびR10がメチルを表し、R3が水素
原子を表し、R4が−OR12(ここでR12がC1-6アルキル、
置換されていてもよいアリールカルボニル、C2-6アルケ
ニル、C2-6アルケニルカルボニル、または置換されてい
てもよいアリールアルケニルカルボニルを表す)を表
す、請求項15記載の化合物。 - 【請求項17】R9が水素原子を表し、R10がアリールで
ある、請求項15記載の化合物。 - 【請求項18】R3およびR4が水素原子を表す、請求項17
に記載の化合物。 - 【請求項19】R4が水酸基または置換されていてもよい
アラルキルオキシを表す、請求項15または17に記載の化
合物。 - 【請求項20】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5を表
し、R3がC1-6アルキルを表し、R4が水酸基を表す、請求
項12記載の化合物。 - 【請求項21】R5が水素原子を表す、請求項20記載の化
合物。 - 【請求項22】R1が置換されていてもよいアラルキルオ
キシを表し、R2が−CH2OR5(ここで、R5は水素原子、C
1-6アルキル、またはC1-6アルキルカルボニルを表す)
を表し、R3およびR4が水素原子である、式(II)の化合
物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項23】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5(ここ
で、R5はC1-6アルキルまたはC1-6アルキルカルボニルを
表す)を表し、R3およびR4が水素原子である、式(II)
の化合物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項24】R1が水酸基、C1-6アルコキシ、またはC
1-6アルキルカルボニルオキシを表し、R2が−CH2OR
5(ここで、R5は置換されていてもよいアラルキルを表
す)を表し、R3およびR4が水素原子である、式(II)の
化合物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項25】R1がC1-6アルコキシまたはC1-6アルキル
カルボニルオキシを表し、R2が−CH2OHを表し、R3およ
びR4が水素原子である、式(II)の化合物または薬学上
許容されるその塩。 - 【請求項26】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5表し、
R3およびR4が一緒になってメチレン基を表す、請求項12
記載の化合物。 - 【請求項27】R5が水素原子である、請求項26記載の化
合物。 - 【請求項28】R1およびR2が互いに結合して、−O−CR
9(R10)−OCH2−を表し、−−−が二重結合を表す、請
求項12記載の化合物。 - 【請求項29】R9およびR10がメチル基を表す、請求項2
8記載の化合物。 - 【請求項30】R1が水酸基を表し、R2が−COO−C1-6ア
ルキルを表し、R3が水素原子を表し、R4が水酸基であ
る、式(II)の化合物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項31】R1がC1-6アルコキシを表し、R2が−CH2O
Hを表し、R3が水素原子を表し、R4が水酸基である、式
(II)の化合物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項32】R1がアラルキルオキシを表し、R2がホル
ミル、カルボキシル、−COO−C1-6アルキル、または−C
H2OR5(ここで、R5は水素原子、C1-6アルキル、C1-6ア
ルキルカルボニルを表す)を表し、R3が水素原子を表
し、R4がアラルキルオキシである、式(II)の化合物ま
たは薬学上許容されるその塩。 - 【請求項33】R1が水酸基またはC1-6アルコキシを表
し、R2がアラルキルオキシメチルを表し、R3が水素原子
を表し、R4がアラルキルオキシである、式(II)の化合
物または薬学上許容されるその塩。 - 【請求項34】式(II)で表されるトリテルペン誘導体
または薬学上許容されるその塩。 [式中、R1は水酸基を表し、R2は−CH2OR5(ここで、R5
は水素原子、C1-6アルキル、置換されていてもよいアラ
ルキル、またはC1-6アルキルカルボニルを表す)を表
し、R3は水素原子を表し、R4はC1-6アルキル、ヒドロキ
シC1-6アルキル、ホルミル、−COOR11(ここで、R11は
水素原子またはC1-6アルキルを表す)、または−OR
12(ここで、R12はC1-6アルキル、置換されていてもよ
いアラルキル、置換されていてもよいアリールカルボニ
ル、C2-6アルケニル、C2-6アルケニルカルボニル、また
は置換されていてもよいアリールアルケニルカルボニル
を表す)を表し、但し、R5がC1-6アルキルを表すとき
は、R12がC1-6アルキルを表すことはない。] - 【請求項35】R5が水素原子を表し、R4が−OR12(ここ
で、R12はC1-6アルキル、置換されていてもよいアラル
キル、置換されていてもよいアリールカルボニル、C2-6
アルケニル、C2-6アルケニルカルボニル、またはアリー
ルアルケニルカルボニルを表す)を表す、請求項34に記
載の化合物。 - 【請求項36】R1が水酸基を表し、R2が−CH2OR5表し、
R3が水素原子を表し、R4がヒドロキシC1-6アルキルまた
は−COOR11を表す、請求項34または35記載の化合物。 - 【請求項37】R5が水素原子を表し、R11が水素原子を
表す、請求項36記載の化合物。 - 【請求項38】22β−メトキシオレアン−12−エン−3
β,24(4β)−ジオールまたはその薬学上許容されう
る塩。 - 【請求項39】22β−エトキシオレアン−12−エン−3
β,24(4β)−ジオールまたはその薬学上許容されう
る塩。 - 【請求項40】下記の式(II−1)の立体配置を有する
ものである、請求項12〜39のいずれか一項に記載の化合
物。
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