JP3275620B2 - 自動課金システム - Google Patents

自動課金システム

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JP3275620B2
JP3275620B2 JP8252395A JP8252395A JP3275620B2 JP 3275620 B2 JP3275620 B2 JP 3275620B2 JP 8252395 A JP8252395 A JP 8252395A JP 8252395 A JP8252395 A JP 8252395A JP 3275620 B2 JP3275620 B2 JP 3275620B2
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    • G07B15/06Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems
    • G07B15/063Arrangements for road pricing or congestion charging of vehicles or vehicle users, e.g. automatic toll systems using wireless information transmission between the vehicle and a fixed station
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • G08G1/017Detecting movement of traffic to be counted or controlled identifying vehicles
    • G08G1/0175Detecting movement of traffic to be counted or controlled identifying vehicles by photographing vehicles, e.g. when violating traffic rules

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  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有料道路等を走行する
車両に対し通行料金を自動的に課金(決済等を含む)す
るための自動課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】有料道路を走行する車両に対し通行料金
を課金するために、従来から各種のシステムが提案され
ている。図2には、特開平4−34684号公報により
開示されたシステムの外観が示されている。
【0003】この図の状態は、車両10がゲートに進入
する直前の状態である。車両10がゲートに進入してい
くと、ゲート入口に立てられている車両分離器12及び
14によってそのことが光学的に検出され、料金自動収
受器30にその旨が報知される。また、車両分離器12
及び14の下流側に立てられている車両分離器16及び
18も、同様に車両10の進入を光学的に検出する。こ
れら、2対の車両分離器12及び14並びに16及び1
8を併用することにより、複数台の車両10が縦列進入
した場合に各車両10を分離でき、また車両10の進入
方向を知ることができる。
【0004】車両分離器16及び18の下流側には、オ
ーバハング検出器20及び22や、車長検出器24及び
26が設けられている。これらはいずれも車両10の進
入を光学的に検出する。料金自動収受器30は、オーバ
ハング検出器20及び22の出力に基づき車両10の前
部突出部(オーバハング)の有無を検出することによ
り、車種の識別(車両10が例えばバスであるのか乗用
車であるのかの識別)を行う。また、料金自動収受器3
0は、車長検出器24及び26の出力に基づき車両10
の長さ(車長)を検出する。これらの下流側に設けられ
ているカメラ28は、ゲートに進入してくる車両の前部
のナンバープレートを撮影する。
【0005】このシステムの場合、車両操縦者は、車両
10が料金自動収受器30に至った時にこの料金自動収
受器30に通行料金を現金で投入する。料金が投入され
るとその下流側の遮断機32及び34が開く。遮断機3
2及び34の下流側には、2対の車両分離器36及び3
8並びに40及び42が立てられている。これらの車両
分離器36〜42は、遮断機32及び34が開いている
間に後続の車両が車両10に続いて料金を払わないまま
遮断機32及び34を通過してしまうことを防ぐために
使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシステムを実施するためには車両を1台ずつ通過さ
せるためのゲートを設けなければならない。ゲートを設
ける際にはインターチェンジの形式を採る必要があるた
め、実施できる場所が限られてしまい、またその設置、
維持、管理等の費用が必要となる。さらに、ゲートを設
けるとこれを高速で走り抜けることができなくなるか
ら、実施環境によっては渋滞の原因となり、また高速道
路等に適用するに当たっては高速交通という本来目的の
阻害要因ともなる。
【0007】ゲートを設ける大きな目的の一つは、車両
毎に確実に課金し、また料金を支払わない車両を確実に
検出することにある。例えば前述の従来例では、車両の
進入、その方向、車種、車長等の検出・識別を、ゲート
毎に設けた光学的手段によって行っている。このような
手段で当該検出・識別を行うことができるのは、1車線
毎に1個のゲートを設けているからである。同じように
光学的検出手段(例えば光電スイッチ)を用いた場合で
も、この手段が複数車線に跨がるように配設されている
ならば、横並びで走行している複数の車両を区別・分離
できない。このような必要から、従来は、ゲートを設け
ることを余儀なくされていた。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、例えば複数の車線
上を複数の車両が横並びで走行するフリーレーン走行で
あっても各車両を分離検出可能にすることにより、ゲー
トを廃止し、以て自動課金システムをインターチェンジ
ではなく本線上に設けることを可能にし、またその実施
をより容易かつ安価にすることを目的とする。本発明
は、さらに、ゲートを廃止すると共に無線技術を用いて
課金及び課金確認を行うことにより、車両が高速で走行
している状態でも課金及び違反車両(料金不払い等の車
両)検出を実行可能にし、また渋滞を防ぐことを目的と
する。本発明は、さらに、車両検出のための手段、処理
及びその配置を改善することにより、横並び又は縦列走
行している複数の車両を精度良くかつ高速に分離検出可
能にし、検出の際の死角をなくし、さらには正確な車種
の判定を可能にすることを目的とする。本発明は、ま
た、適切なタイミングでナンバープレート撮影を行うこ
とを目的とする。本発明は、そして、データ処理方法の
改善によって違反車両の特定を容易にすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の自動課金システムは、所定本数(一
般には複数)の車線を跨ぐよう配設された第1ガントリ
ーと、上記所定本数の車線を跨ぐようかつ車両進行方向
に沿い第1ガントリーの下流側に配設された第2ガント
リーと、通行料金を課すべく、第1ガントリー下を通過
する車両と無線交信する課金手段と、第1ガントリー下
を通過した車両の車線横断方向通過位置を検出する通過
位置検出手段と、第2ガントリー下を通過する車両と無
線交信することにより当該車両に通行料金が正常に課さ
れていることを確認する課金確認手段と、検出された車
線横断方向通過位置を撮影箇所の決定に利用しながら、
少なくとも通行料金が正常に課されているとの確認が得
られなかった車両を撮影する違反車両撮影手段と、を有
することを特徴とする。
【0010】また、本発明は、通過位置検出手段が、道
路中に1車線当たり複数個埋設されその上を車両が通過
した場合にその出力信号値が変化するインダクタと、イ
ンダクタの出力信号値の変化に基づきインダクタ上を車
両が通過したことを検出する通過検出手段と、を含むこ
とを特徴とする。本発明は、さらに、この通過検出手段
が、インダクタの出力信号値の変化を高感度で検出する
高感度検出手段と、インダクタの出力信号値の変化を低
感度で検出する低感度検出手段と、高感度での検出結果
と低感度での検出結果を総合することによりインダクタ
上を通過した車両の車種を識別する車種識別手段と、を
含むことを特徴とする。
【0011】本発明は、通過位置検出手段が、道路上に
形成された濃淡パターンを撮影する濃淡パターン撮影手
段と、濃淡パターン撮影手段により撮影された画像中の
濃淡パターンの乱れに基づき濃淡パターン上を車両が通
過したことを検出する通過検出手段と、を含むことを特
徴とする。本発明は、さらに、この濃淡パターン撮影手
段が、車線の境界近傍を撮影可能な位置に配設されたこ
とを特徴とする。
【0012】本発明は、さらに、第1ガントリー下を通
過した車両の速度を検出する通過速度検出手段と、検出
した速度に応じて車両の撮影タイミングを調整する撮影
タイミング調整手段と、を有することを特徴とする。
【0013】本発明は、課金手段による車両との交信の
結果と違反車両撮影手段により撮影された車両とを対応
付ける車両特定手段を有することを特徴とする。
【0014】本発明は、そして、通過位置検出手段が、
車線横断方向に沿い路面を走査するようかつ所定タイミ
ングで路面に向け光線を投射する発光体と、反射光を受
光する受光体と、受光体により受光された反射光に基づ
き車線横断方向通過位置を検出する手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の自動課金システムにおいては、一般に
複数の車線を跨ぐよう、第1及び第2ガントリーが配設
される。第2ガントリーは、車両の流れに沿って見た場
合第1ガントリーの下流側に位置する。本発明において
は、さらに、課金手段、通過位置検出手段、課金確認手
段及び違反車両撮影手段が設けられる。車両が第1ガン
トリー下を通過する際には、課金手段によって車両との
無線交信が行われ、車両に通行料金が課される(課
金)。続いて、この車両の車線横断方向通過位置が通過
位置検出手段によって検出される。車両が第2ガントリ
ー下を通過する際には、課金確認手段によって車両との
無線交信が行われ、課金が正常に行われたか否かが確認
される。さらに、少なくとも課金が正常に行われていな
い車両の撮影が行われ、違反車両が検出される。その際
にいずれの車両を違反車両として撮影するかは、通過位
置検出手段によって検出される車線横断方向通過位置を
利用して決定する。
【0016】このように、本発明においては、課金手段
による車両との交信にて課金が行われるため、料金収受
のための装置に利用者が通行料金を投入する必要がな
い。また、課金確認手段による車両との交信にて課金確
認が行われ、違反車両が撮影されるため、違反車両を遮
るための遮断機を設ける必要がない。さらに、違反車両
の特定は通過位置検出手段によって検出される車線横断
方向通過位置に基づき行われるため、第1及び第2ガン
トリー下に複数の車線が存在しておりかつ車両がこれら
の車線をフリーレーン走行している場合であっても、各
車線の車両を分離検出できるから、違反車両の撮影及び
対応する処理が正確に行われる。従って、本発明におい
てはゲートを設けることなく課金、課金確認、違反者検
出等の一連の機能が実現されるから、インターチェンジ
ではなく本線上で自動課金システムを実施可能になりか
つ複数の車線上をフリーレーン走行している各車両に対
して課金等を行うことが可能になる。この結果、自動課
金システムの実施が容易かつ安価になる。また、ゲート
を廃止する一方で、課金及び課金確認を車両との無線交
信で行うようにしているため、車両が高速で走行してい
る場合にも対処可能になり、従って渋滞の発生を防止で
きる。
【0017】本発明における通過位置検出手段は、道路
中にインダクタを埋設することにより実現可能である。
このインダクタの上を車両が通過すると、車両を構成す
る各種磁性体によって当該インダクタのインダクタンス
が変化し、従ってインダクタの出力信号値(振幅や位
相)が変化する。通過検出手段は、インダクタの出力信
号値の変化に基づきインダクタ上を車両が通過したこと
を検出する。さらに、インダクタは1車線当たり複数個
埋設される。従って、いずれのインダクタの上を車両が
通過したかにより、車両の通過位置を車線横断方向に沿
い必要な分解能で検出できる。また、複数台の車両が横
並びで走行している場合であっても、これらの車両の間
隔が十分あいていれば、あるいは十分あいていなくても
インダクタの出力に基づく分析を実行することにより、
これらの車両の通過位置を車両毎に分離して検出でき
る。さらに、例えば1車線当たり複数個設けられたイン
ダクタのうち1個のみについて出力信号値の変化が現れ
たら、通過車両はその車幅の狭いバイク等の車両である
と見なす等、上述の検出結果を利用した車種識別等も可
能になる。
【0018】さらに、本発明においては、インダクタの
出力信号値を用いた通過検出が2種類の感度で行われ、
両感度による検出結果の総合によって車種識別が行われ
る。例えば、第1の車種に属する車両がインダクタ上を
通過した場合にはインダクタの出力信号値の変化がさほ
ど大きくなく、第2の車種に属する車両がインダクタ上
を通過した場合にはインダクタの出力信号値の変化が非
常に大きいとする。この場合、第1の車種に属する車両
の通過は低感度検出手段によっては検出され得ないが、
第2の車種に属する車両の通過は検出され得る。従っ
て、高感度検出手段及び低感度検出手段双方により通過
が検出された車両の車種は第2の車種であると見なすこ
とができ、高感度検出手段のみにより通過が検出された
車両の車種は第1の車種であると見なすことができる。
従って、本発明においては、車種の正確な識別が可能に
なる。
【0019】本発明における通過位置検出手段は、道路
上に濃淡パターンを形成しこれを撮影することによって
も実現できる。車両がこの濃淡パターン上に存在してい
ない状態では、撮影によって得られる画像には濃淡パタ
ーンを示す画像が含まれている。濃淡パターン上を車両
が通過すると、これによって画像中の濃淡パターンが乱
れる。この構成においては、通過検出手段は、画像中の
濃淡パターンの乱れを検出し、これを車両の通過として
検出する。また、乱れの生じた箇所を、車両の通過位置
として検出する。このように濃淡パターンを用いた場
合、濃淡パターンを構成する“濃”の部分と“淡”の部
分の反射率の差を利用して濃淡パターン撮影・検出に校
正を施すことができるため、日照の変化や陰影の発生等
の影響を低減できる。
【0020】本発明においては、濃淡パターンを撮影す
るための濃淡パターン撮影手段が、車線の境界近傍を撮
影可能な位置に配設される。このような配置により、濃
淡パターンを用いた車両通過検出の際の死角が低減す
る。すなわち、2階建てバスのように車高の高い車両が
車線中央を走行しており、その脇をバイクのように車高
の低い車両が走行している場合にも、車高の低い車両の
通過が好適に検出される。
【0021】本発明においては、また、第1ガントリー
下を通過した車両の速度が検出され、検出した速度に応
じて車両の撮影タイミングが調整される。従って、車両
の撮影が、車両の速度に応じた適切なタイミングで実行
される。
【0022】本発明においては、課金手段による車両と
の交信の結果と、違反車両撮影手段により撮影された車
両とが、車両特定手段によって対応付けされる。これに
より、違反車の特定が正確かつ容易となる。
【0023】そして、本発明においては、発光体によっ
て路面に向け光線が投射され、反射光が受光体により受
光される。従って、本発明においては、反射物体、例え
ば路面や車両の存在を検出することが可能になる。さら
に、本発明においては、発光体により車線横断方向に沿
い路面が走査され、かつ、光線の投射が所定タイミング
で実行される。従って、受光体により受光された反射光
を利用することにより、車両の車線横断方向通過位置を
検出することができる。その際、路面によごれがあった
としても何等かの反射光を受光できるから、濃淡パター
ンを用いた車線横断方向通過位置検出に比べ、路面の汚
れに強い位置検出が実現される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0025】(1)システムの外観 図1には、本発明の一実施例に係る自動課金システム、
特にファースト及びセカンドガントリー近傍の外観が示
されている。本実施例においてはゲートは設けられてお
らず、複数の車線(図では6車線)に跨がるファースト
ガントリー44及びセカンドガントリー46が設けられ
ている。すなわち、本実施例のシステムはインターチェ
ンジを設けることなく、本線上で実施される。ただし、
本発明は単一車線の道路にて実施することもできる。
【0026】車両48は、図中左上から右下へとフリー
レーン走行している。また、ファーストガントリー44
は車両48の進行方向上流側に、セカンドガントリー4
6は下流側に、それぞれ設けられている。ファーストガ
ントリー44とセカンドガントリー46の間隔は、検出
の対象となる車両48の最高速度に応じ設定されてい
る。すなわち、ファーストガントリー44及びセカンド
ガントリー46の下を走り抜ける間に、少なくとも最高
速度以下で走行している車両48については課金、課金
確認、違反車特定等の処理が終わるよう、上記間隔が設
定されている。
【0027】ファーストガントリー44上には、課金用
アンテナ50及びナンバー撮影用カメラ52が配設され
ている。課金用アンテナ50は1車線当たり1個配設さ
れており、対応する車線上を走行している車両48(詳
細にはそのIU(インビークルユニット)62:後述)
との間で、課金に関する通信を行う。ナンバー撮影用カ
メラ52はn車線当たり2n−1個配設されており、車
線上を走行している車両48のナンバープレートを撮影
するために使用される。なお、撮影対象はナンバープレ
ートには限定されず、車両操縦者等を含め、車両を特定
できる画像データが得られればよい。また、ナンバー撮
影用カメラ52の個数を車線数より多くすることによ
り、1個のナンバー撮影用カメラ52の水平方向画素数
がさほど多くなくても、すべてのナンバー撮影用カメラ
52を総合した水平方向解像度を実質的に高めることが
できる。
【0028】これらは、図1で図示を省略した照明54
と共に、例えば路上5.7mの高さに配設される(図3
参照)。ナンバー撮影用カメラ52及び照明54は、例
えば、課金用アンテナ50からみて下流側0.5mの位
置に設ける。課金用アンテナ50は、図示しないが、I
U62との無線通信のためファーストガントリー44の
直下又はやや上流側を指向している。ナンバー撮影用カ
メラ52は、後述するループコイル60上を通過した車
両48について、そのナンバープレートを撮影できるよ
う、配設する。すなわち、ナンバー撮影用カメラ52の
俯角は、ループコイル60を車両48が通過した後の時
点で車両48のナンバープレートが撮影範囲500に入
るように、設定されている。なお、ナンバー撮影用カメ
ラ52の配設位置はループコイル60等の位置や車両4
8の速度範囲に応じて設定する必要があり、例えばセカ
ンドガントリー46上にナンバー撮影用カメラ52を設
けてもよい。照明54は、少なくともカメラ撮影範囲5
00を照明する。
【0029】セカンドガントリー46上には、課金確認
用アンテナ56及びラインスキャナ58が配設されてい
る。課金確認用アンテナ56は課金用アンテナ50と同
様1車線当たり1個配設されており、対応する車線上を
走行している車両48のIU62との間で、課金確認に
関する通信を行う。ラインスキャナ58は、後述するよ
うに、死角をなくすためにn車線当たりn+1個配設さ
れている。また、課金確認用アンテナ56及びラインス
キャナ58は、図3に示されるように、課金用アンテナ
50と同程度の路上高に配設される。また、課金確認用
アンテナ56の通信領域502も、やはり、ループコイ
ル60上を車両48が通過した後の時点で車両48上の
IU62との通信が可能となるよう、設定されている。
【0030】道路側には、ループコイル60が設けられ
ている。ループコイル60は地中に埋設されたコイルで
あり、図1中にはその埋設位置を方形枠で示している。
その上を車両48が通過すると、これに応じてループコ
イル60のインダクタンスが変化するから、ループコイ
ル60に交流信号を供給しインダクタンス変化に伴う電
圧振幅又は位相の変化を検出することにより、車両48
の通過を検出することができる。ループコイル60は、
ファーストガントリー44とセカンドガントリー46の
間の所定地点に埋設されており、1車線当たりの埋設個
数は複数とする。例えば、図4に示されるように1車線
(1レーン)当たり3個としてもよいし、図5に示され
るように1車線当たり4個としてもよい。このように1
車線当たり多数のループコイル60を用いることによ
り、いずれのループコイル60の出力が変化したかによ
って車両48の通過位置を高い分解能で知ることがで
き、またどのようなパターンで出力が変化したかによっ
て車種を知ることができる。ただし、ループコイル60
をセカンドガントリー46の下流に埋設してもかまわな
い。
【0031】道路側には、さらに、ライン64が設けら
れている。ライン64は、所定のピッチで交互に白と黒
が現れる白黒パターンを構成している。ラインスキャナ
58は、このライン64を撮影できるよう、セカンドガ
ントリー46上に配設されている。車両48がライン6
4上に存在していない状態では、ラインスキャナ58に
よって撮影される画像は白黒パターンを示しており、車
両48がライン64上を横切るとこれによって画像中の
白黒パターンが崩れるから、どの様に崩れたかを知るこ
とによって、車両48の通過、通過位置、車種等を知る
ことができる。また、“白”と“黒”の反射率の差を利
用してキャリブレーションを施し環境に影響されない検
出を実現できる。
【0032】ライン64は、例えば車線を横断するよう
かつ所定ピッチで白黒交互に塗布された塗料によって形
成する。このようにすると、ライン64を安価に形成で
きる反面、比較的高頻度でのメンテナンスが必要にな
る。また、ライン64は、セラミクス、タイル等によっ
ても形成できる。このようにすると、塗料の場合に比べ
寿命が長くなりメンテナンスが容易になる。また、白タ
イル等の反射率と路面の反射率との差が白黒塗料間の反
射率の差に比べ大きいため、タイル等のうち黒を省略で
きる。加えて、ライン64は、リフレクタを用いても実
現できる。リフレクタの反射率は大きいから、タイル等
の場合と同様の効果をより顕著に得ることができる。ま
た、ラインスキャナ58に照明を付設しその反射光をラ
インスキャナ58によって捕らえる構成でも構わない。
【0033】また、ラインスキャナ58の位置は、例え
ば図6及び図7に示されるような位置である。図6及び
図7に示されているのは車線数=3の例であり、ライン
スキャナ58は合計4個設けられている。このように、
ラインスキャナ58の個数をn車線当たりn+1とした
場合、車線分離線の近傍もラインスキャナ58の撮影範
囲504内に入る。図6及び図7の例では、各ラインス
キャナ58をそれぞれ広角撮影可能な構成とし隣接する
ラインスキャナ58同士の撮影範囲504を互いに重複
させており、また両端のラインスキャナ58の位置は路
肩から例えば1.1m程度、すなわちバイクの車幅に若
干の余裕を加えた程度の幅に設定している。このような
ラインスキャナ58の配置によって、例えば2階建てバ
スのように車高が高い車両の脇をバイクが走行している
ときに、このバイクを検出することが可能になる。
【0034】道路脇には、ローカル制御装置66が配設
されている。ローカル制御装置66は、ファーストガン
トリー44上及びセカンドガントリー46上の各機器を
制御し、またこれらの機器を用いて必要な情報を得る。
ローカル制御装置66は、遠隔配置されているシステム
制御装置68(図8参照)から指令を受信し、またシス
テム制御装置68に対し必要な情報を送信する。
【0035】(2)システム各部の機能 図8には、ローカル制御装置66の機能構成が示されて
いる。この図の構成は3車線の場合の構成である。車線
数がより多い場合には、これに応じて各部構成を増設す
ればよい。また、この図ではローカル制御装置66の個
数が1個であるが、これは図示の簡略化のためであり、
実際のシステムでは1個のシステム制御装置68が一般
に複数のローカル制御装置66を制御下に置く。
【0036】ローカル制御装置66は、課金用アンテナ
50を制御するアンテナコントローラ(ANTC)70
を有している。課金用アンテナ50は1車線毎に1個、
3車線の場合には3個設けられる。課金用アンテナ50
は、課金の目的で車載のIU62と交信するために用い
るアンテナであり、ANTC70はIU62との交信の
ため全体制御部72からの指令を受け、また交信の結果
得られた情報を加工した上で全体制御部72に供給す
る。
【0037】IU62は、例えば図9に示される機能構
成を有している。IU62は、車両48のフロントガラ
ス(例えばルームミラーの下方)等に添付されるユニッ
トである。この図においては、IU62はアンテナ7
4、無線部76、リーダ・ライタ78及び制御部80か
ら構成されている。アンテナ74は、課金用アンテナ5
0や課金確認用アンテナ56との間での無線交信のため
のアンテナであり、無線部76はこのアンテナ74を用
いてローカル制御装置66との間で信号交信を行う。リ
ーダ・ライタ78はスマートカードと呼ばれるICカー
ド82に情報を書き込み又はスマートカード82から情
報を読み出すために用いられる。制御部80は、IU6
2の動作を制御する。
【0038】ローカル制御装置66は、図8に示される
ように、ループ式車両検出部84を備えている。ループ
式車両検出部84は、各車線に対応して設けられた3個
のループ式車両検出ユニット86から構成されている。
各ループ式車両検出ユニット86は、対応する車線上の
ループコイル60を用いて車両検出に関する処理を行
う。ループ式車両検出ユニット86は、車両48が対応
するループコイル60上を通過したことを検出するため
のユニットであり、その結果を全体制御部72に供給す
る。
【0039】図10には、ループ式車両検出ユニット8
6の機能構成が示されている。この図では、図示の簡略
化のため1個のループコイル60に対応する構成を示し
ている。ループ式車両検出ユニット86においては、発
振部88が発振した交流信号が電力増幅部90によって
電力増幅され、ループコイル60に供給される。ループ
コイル60の上を車両48が通過するとこれに応じてル
ープコイル60のインダクタンスが増加し、その結果ル
ープコイル60の両端に現れる電圧が高くなる。ループ
コイル60には検出抵抗92が並列接続されており、ル
ープコイル60のインダクタンス変化がこの検出抵抗9
2によって電圧変化として検出される。検出抵抗92に
よる検出の結果はディテクタコントローラ(DETC)
94によって処理され、2個のコンパレータ96及び9
8に供給される。コンパレータ96及び98は、互いに
異なる値に設定された2種類のしきい値と、DETC9
4の出力を比較する。比較の結果は、車両48の通過を
示す信号として全体制御部72に送信される。なお、以
下、コンパレータ96及び98に係るしきい値をそれぞ
れ高感度又は低感度しきい値と呼ぶこととし、またコン
パレータ96及び98に係る比較の結果をそれぞれ高感
度又は低感度出力と呼ぶこととする。なお、この図の回
路ではインダクタンスの変化が電圧変化として検出され
ているが、位相変化として検出しても構わない。
【0040】図8に示されるローカル制御装置66は、
さらに、ライン式車両検出部100を備えている。ライ
ン式車両検出部100はループ式車両検出部84と同様
車両48の通過を検出するための手段であり、その結果
は全体制御部72に供給される。
【0041】図11には、ライン式車両検出部100の
機能構成が示されている。この図のライン式車両検出部
100は、ラインスキャナコントローラ102、ライン
スキャナデータ読込み部104、車両検出部106、キ
ャリブレーション部108、ラインスキャナ絞り制御部
110及びインタフェース部112から構成されてい
る。
【0042】ラインスキャナコントローラ102は、各
ラインスキャナ58に対し電源を供給すると共に、その
動作のためのクロックを供給する。ラインスキャナ58
はこのクロックに応じてライン64を撮影し、その結果
得られた画像信号をラインスキャナデータ読込み部10
4に供給する。ラインスキャナデータ読込み部104
は、この画像信号をディジタルデータに変換し、内蔵す
る画像メモリに格納する。車両検出部106は、画像メ
モリ上のデータに基づき車両48の検出に関する処理を
実行する。その結果として得られる情報、例えば車両4
8の通過の有無、通過した車両48の幅及びその通過位
置(車線横断方向位置)等は、インタフェース部112
を介して全体制御部72に送信される。
【0043】また、全体制御部72は、必要に応じ、イ
ンタフェース部112を介してキャリブレーション部1
08に指令を与える。キャリブレーション部108は、
全体制御部72からの指令に応じ、ラインスキャナデー
タ読込み部104中の画像メモリからデータを読み出
す。読み出されたデータに含まれる白黒パターンに基づ
き、キャリブレーション部108はラインスキャナ絞り
制御部110に指令を与え、ラインスキャナ絞り制御部
110はこの指令に応じてラインスキャナ58の絞りを
制御する。この制御により、ラインスキャナデータ読込
み部104の画像メモリ上に白黒パターンを示すデータ
が、日照等の変化にかかわらず形成される。
【0044】図8のローカル制御装置66は、ナンバー
撮影用カメラ52に関する処理及び制御を行う車両撮影
部114や、撮影により得られた画像を情報圧縮する画
像圧縮部116を備えている。また、車両撮影部114
は、各ナンバー撮影用カメラ52に対応して設けられた
画像メモリ・プレート検出ユニット118、画像メモリ
・プレート検出ユニット118を制御する制御部120
及び画像出力に係るインタフェースである画像インタフ
ェース部122を有しており、画像圧縮部116は、各
ナンバー撮影用カメラ52に対応して設けられた画像圧
縮ユニット124を有している。
【0045】上述のループ式車両検出部84やライン式
車両検出部100によって車両48の通過が検出される
と、これに応じて全体制御部72がいずれかのナンバー
撮影用カメラ52に対しシャッタ指令を与え、ナンバー
撮影用カメラ52によるナンバープレートの撮影を開始
させる。シャッタ指令をいずれのナンバー撮影用カメラ
52に与えるかは、ループ式車両検出部84やライン式
車両検出部100によって検出される車両48の通過位
置に応じ、車両48のナンバープレートが写真のほぼ中
央に撮影されるよう、全体制御部72が決定する。
【0046】撮影により得られた画像は、対応する画像
メモリ・プレート検出ユニット118中の画像メモリに
格納される。画像メモリ・プレート検出ユニット118
は、画像メモリ中に格納した画像から、車両48のナン
バープレートの画像を切り出し、切り出したナンバープ
レート画像を画像インタフェース部122を介して対応
する画像圧縮ユニット124に供給する。制御部120
は、画像メモリ・プレート検出ユニット118における
画像処理(ナンバープレート画像の切出しを含む)を制
御し、好適なナンバープレート画像が得られるまで、ナ
ンバー撮影用カメラ52に対し繰り返しシャッタ指令を
与える。画像メモリ・プレート検出ユニット118は、
一連のシャッタ指令によって撮影される複数の画像を蓄
えまた自己の視野(カメラ撮影範囲500)に入る複数
の車両48の撮影を可能ならしめるべく、画像を複数枚
記憶できる容量を有している。画像圧縮ユニット124
は、対応する画像メモリ・プレート検出ユニット118
から供給される画像を情報圧縮した上で全体制御部72
に供給する。全体制御部72は、圧縮された画像をシス
テム制御装置68に送信する。
【0047】ローカル制御装置66は、課金確認用アン
テナ56による信号送受信を制御すべくANTC126
を有している。ANTC126は、車両48上のIU6
2と無線通信し、確かに課金が行われているかどうかを
確認する。全体制御部72は、この確認の結果に応じ、
必要な情報をシステム制御装置68に送信する。例えば
課金が行われていないことが確認された場合には、ナン
バー撮影用カメラ52によって撮影されたナンバープレ
ート画像を、所定のデータと共に、違反証拠用写真とし
てシステム制御装置68に送信する。
【0048】ローカル制御装置66は、加えて、照明制
御部128及び環境制御部130を有している。照明制
御部128は、路面の照度が所定値以下に至ったときに
照明54により路面を照明させ、また所定値以上に至っ
たときに照明を消灯させる。これによって、ナンバープ
レートの撮影が、天候や昼夜の如何にかかわらず好適に
行われる。環境制御部130は、周囲温度や湿度を検出
し、その結果を全体制御部72に与える。全体制御部7
2は、この検出結果に応じ、ローカル制御装置66各部
が正常かつ好適に機能するよう制御する。正常に機能し
得ない程度又はその恐れが生じる程度まで環境条件が悪
化した場合には、全体制御部72はその旨をシステム制
御装置68に通報する。
【0049】(3)課金処理の概要 図12には、本実施例における処理全体の流れが示され
ている。また、図13には、課金処理の概略の流れが示
されている。
【0050】図12に示されるように、本実施例におい
ては、まずシステム制御装置68から各ローカル制御装
置66に料金徴収開始指令が発せられる(1000)。
その際には、同時に、課金処理に必要な情報がシステム
制御装置68から各ローカル制御装置66に送信され
る。各ローカル制御装置66は、この指令及び情報を得
た上で課金処理を実行する(1002)。各ローカル制
御装置66は、課金処理を、システム制御装置68から
料金徴収終了指令が発せられるまで(1004)繰り返
す。
【0051】各ローカル制御装置66における課金処理
は、大まかには、図13に示される流れに従って実行さ
れる。
【0052】課金用アンテナ50は、ANTC70の制
御の下に、ファーストガントリー44下を通過しようと
する車両48に対し、無線により呼掛けを行う。ファー
ストガントリー44下を通過しようとする車両48が、
正常なIU62を搭載している場合には、IU62から
所定の管理情報が無線送信される。IU62から送信す
る管理情報は、例えば車種、所有者、ナンバー、IU6
2固有の識別符号等の情報である。この種の情報は、制
御部80上に保持されており、又はスマートカード82
上からリーダ・ライタ78により読み出される。IU6
2から管理情報が送信されると、課金用アンテナ50に
よってこの情報が受信され、全体制御部72に送信され
る。全体制御部72は、IU62から受信した管理情報
のうち車種に関する情報を用いて徴収料金の額を決定す
る。全体制御部72は、受信した管理情報のうちIU6
2固有の識別符号によって受信すべきIU62を特定し
つつ、決定した額を課金用アンテナ50によって車両4
8側に送信する。IU62は、課金用アンテナ50を介
して送信される徴収料金額を、スマートカード82上に
記録する(例えばスマートカード82上に記録されてい
る利用限度額から差し引く)。これによって、ファース
トガントリー44を利用した課金処理が終了する(10
06)。この処理は、遅くとも、車両48が課金確認用
アンテナ56の通信領域502に至る以前に終了させ
る。
【0053】続いて、ローカル制御装置66は、ループ
コイル60又はラインスキャナ58を用いて、車両48
の検出を行い(1008,1010)、さらに車両48
の後部(すなわちナンバープレートが設けられている部
分)の静止画像撮影を行う(1012)。ループコイル
60及びラインスキャナ58はいずれも車両48の検出
手段であり、いずれか一方を設けるのみでも構わない。
但し、双方を使用することにより車両検出の信頼性を高
めることができる。なお、これらの手段に代え、例えば
三角測量を原理とする検出器を使用してもよい。
【0054】ローカル制御装置66は、セカンドガント
リー46上に設けられている課金確認用アンテナ56を
用い、車両48上のIU62と交信する。すなわち、I
U62に対し課金確認のための情報の返送を求め、正常
時にはIU62がこれに応答する(1014)。課金確
認用アンテナ56を介した交信によって正常に課金が行
われていることが確認された場合、全体制御部72は、
情報圧縮されたナンバープレート画像と共に、課金が正
常に行われた旨を、システム制御装置68に送信する
(1016)。逆に、IU62からの応答がない場合
や、IU62からの応答があったがその内容が課金未終
了(例えばスマートカード82上の設定限度額を越えて
いる状態)を示している場合、全体制御部72はこのI
U62を搭載している車両48を違反車両と見なし、情
報圧縮されたナンバープレート画像を違反車両の画像と
して、課金が異常終了した旨を示すデータと共に、シス
テム制御装置68に送信する(1018)。
【0055】(4)ループコイルを用いた車両検出の原
理 上述のように、本実施例は、車両検出の手段としてルー
プコイル60及びラインスキャナ58を備えている。次
に、まず、ループコイル60を用いた車両検出の原理に
ついて説明する。
【0056】車両48が道路上を走行していくと、図1
4(a)において実線で示されるように、ある時点で車
両48の前部(具体的には車両48の磁性体質量のうち
比較的大きな部分を占める前輪車軸の部分)がループコ
イル60上に差し掛かる(1008)。すると、これに
応じてループコイル60のインダクタンスが変化しその
結果DETC94の出力波形が立ち上がる(図14
(b)〜(d)中のタイミングt0 )。但し、ここでは
説明の簡略化のため図10と異なりコンパレータが1個
であると考え、DETC94の出力波形をコンパレータ
の出力波形と同一視する。
【0057】車両48が進行しそのIU62が図14
(a)中楕円で示されている課金確認用アンテナ通信領
域502内に至ると、課金確認用アンテナ56を介した
IU62との通信が可能になる。ローカル制御装置66
は、IU62に対し課金確認のための呼掛けを行う。ロ
ーカル制御装置66から課金確認用アンテナ56を介し
た呼掛けがあると、IU62はこれに応答してリーダ・
ライタ78によりスマートカード82上の課金情報を読
み出し、無線部76からこれをローカル制御装置66に
返送する。ローカル制御装置66は、これを、課金確認
用アンテナ56によって受信する。
【0058】車両48がさらに進行し、図14(a)中
破線で示されるように車両48の後部(具体的には車両
48の磁性体質量のうち比較的大きな部分を占める後輪
車軸の部分)がループコイル60上を脱すると、これに
応じてDETC94の出力が立ち下がる(1010)。
図14(b)〜(d)においては、この立ち下がりタイ
ミングが、バス・大型貨物車、乗用車・小型貨物車、バ
イクのそれぞれについて、t11、t12、t13により表さ
れている。全体制御部72は、これに応じ、ナンバー撮
影用カメラ52にシャッタ指令を与える(1012)。
画像メモリ・プレート検出ユニット118は、ナンバー
撮影用カメラ52によって撮影される画像からナンバー
プレート画像を切り出す。車両48が図14(a)中方
形で示されるカメラ撮影範囲500内に入りさらにナン
バープレートが好適な位置に至ると、画像メモリ・プレ
ート検出ユニット118によるナンバープレート画像切
出の処理が終了し、これに応じてナンバー撮影用カメラ
52を用いたナンバー撮影が終了する。
【0059】ループコイル60を用いて車両48を検出
する場合、図10に示されるように2種類の比較を行う
ことにより車種識別が可能になる。図15(a)におい
て実線で示されるように車両48がループコイル60上
に差し掛かると、図15(b)に示されるようにDET
C94の出力波形が立ち上がっていく。コンパレータ9
6に係るしきい値(高感度しきい値)をコンパレータ9
8に係るしきい値(低感度しきい値)に比べ小さい値に
設定しておくと、図15(c)に示されるコンパレータ
96の出力波形(高感度出力波形)が図15(d)に示
されるコンパレータ98の出力波形(低感度出力波形)
より先に立ち上がる。車両48が進み図15(a)中破
線で示される位置まで進んでいくと、図15(b)に示
されるようにその過程でDETC94の出力波形が立ち
下がっていく。この過程では、低感度出力波形が高感度
出力波形より先に立ち下がる。
【0060】従って、このように2種類のしきい値を用
いた場合、時間tH の間立ち上がっている高感度出力波
形と、時間tL (tL <tH )の間立ち上がっている低
感度出力波形とが得られる。また、バイクのように磁性
体質量が小さい車両については、ループコイル60のイ
ンダクタンス変化が小さいから、DETC94の出力波
高値が小さくなり、tL =0となる。すなわち、低感度
出力波形が現れなくなる。従って、全体制御部72にお
いて高感度及び低感度出力波形を総合して判断すること
により、車種識別が可能になる。車種識別の結果は、課
金確認や違反車特定に使用される。本発明は、2種類の
しきい値には限定されない。
【0061】また、ループコイル60は、図4又は図5
に示されるように1車線当たり複数個(例えば3又は4
個)設けられている。従って、いずれのループコイル6
0上を車両48が通過したかを全体制御部72において
判断することにより、車両48がいずれの車線のいずれ
の位置を走行しているのかを知ることができる。また、
走行している車両48がバイクである場合、1車線当た
り例えば3個設けられているループコイル60のうち1
個のみに、車両48の存在を示す出力波形が現れる。従
って、ある1個のループコイル60のみに出力変化が生
じている場合、このループコイル60上をバイクが通過
したことが検出され、通過位置のみならず車種も知るこ
とができる。
【0062】また、複数台の車両48が横並びで走行し
ている場合であっても、これらの車両の間隔がある程度
存在している場合には、車両間に位置するループコイル
60に出力変化が生じないから、これらの車両を区別す
ることができる。
【0063】さらに、複数台(例えば3台)のバイクが
同一車線上を走行している場合には、その車線に設けら
れている複数個(例えば3個)のループコイル60のい
ずれにも出力波形が現れることがある。しかし、2種類
のしきい値を用いることにより車種識別が可能であるか
ら、複数台のバイクが同一車線上を走行している場合
と、例えば1台の乗用車が3個のループコイル60に出
力波形を生じさせている場合とを、区別することが可能
になる。
【0064】加えて、ナンバー撮影用カメラ52による
撮影の中止タイミングは、画像メモリ・プレート検出ユ
ニット118によるナンバープレート画像の切出完了に
より与えられている。従って、図14(b)〜(d)に
おいてΔtで示されるループコイル60のオフ時間遅れ
の影響を受けにくくなる。
【0065】比較のため、ナンバープレートの撮影をル
ープコイル60の出力立ち下がりに応じて1回乃至所定
回数行う構成を考える。このような構成においては、車
両48の速度をある速度に想定し、想定した速度で走行
している車両48のナンバープレートを好適に撮影でき
るよう、ループコイル60の位置及びナンバー撮影用カ
メラ52の俯角を設定する必要がある。想定している速
度に比べ車両48の速度の方が顕著に高いと、遅れ時間
Δtの間における車両48の走行により、好適な撮影タ
イミングを逸してしまう。また、遅れ時間Δtの値は車
種によって異なる。
【0066】本実施例のように、ループコイル60の出
力立ち下がりに応じて撮影を開始しナンバープレート切
出完了に応じて撮影を終了するようにした場合、このよ
うな不具合はなくなる。すなわち、ループコイル60の
位置からナンバー撮影用カメラ52の撮影範囲500を
離し、遅れ時間Δtの最大値を見込んだ位置に設定する
ようにすれば、車両48の速度が0〜120km/hの
範囲に亘っておりナンバー撮影用カメラ52の撮影範囲
500が前後4mに亘っている場合であっても、ナンバ
ープレートを的確に撮影することができる。
【0067】そして、本実施例では、後述するようにル
ープコイル60による検出の結果を利用して、ナンバー
撮影用カメラ52による撮影の開始タイミングを調整し
ている。従って、車速如何にかかわらず好適なタイミン
グでナンバープレートを撮影できる。
【0068】(5)ラインスキャナを用いた車両検出の
原理 ラインスキャナ58を用いた車両検出の原理について説
明する。図16には、ライン64上を車両48が通過す
るのに伴うラインスキャナ58出力の変化が示されてい
る。
【0069】先にも述べたように、ライン64はライン
スキャナ58によって撮影され、その結果得られる画像
信号がディジタルデータに変換された上でラインスキャ
ナデータ読込み部104の画像メモリに書き込まれる。
キャリブレーション部108は、このデータに基づきラ
インスキャナ絞り制御部110を制御し、ライン64を
構成する白黒パターンと一致したデータが得られるよう
にする。このようなキャリブレーションの結果、ライン
64上に車両が存在していない場合には、図16(b)
に示されるように、このデータが得られるようになる。
【0070】図16(a)に示されるように車両48が
ライン64上に存在している場合には、車両48の色に
応じたデータが得られる。まず、ライン64上をよぎっ
ている車両48の色が白又はこれに近い反射を呈する色
であるとする。車両48の色がこのように反射率の高い
色である場合、ラインスキャナ58は、この車両48を
白パターンと同じデータとして検出する。すなわち、ラ
インスキャナ58により入力される輝度値が、車両48
相当部分については“白”のそれに近くなる。
【0071】逆に、ライン64上をよぎっている車両4
8の色が黒又はこれに近い反射を呈する色であるとす
る。車両48の色がこのように反射率の低い色である場
合、ラインスキャナ58は、この車両48を黒パターン
と同じデータとして検出する。すなわち、ラインスキャ
ナ58により入力される輝度値が、車両48相当部分に
ついては“黒”のそれに近くなる。
【0072】従って、白又はこれに近い色の車両48で
ある場合には図16(c)に示されるようなデータが得
られ、黒又はこれに近い色の車両48である場合には図
16(d)に示されるようなデータが得られる。すなわ
ち、“白い”車両48については、車両48がない場合
に“黒”となる部分が“白”となる乱れがデータに生
じ、“黒い”車両48については、車両48がない場合
に“白”となる部分が“黒”となる乱れがデータに生じ
る。
【0073】車両検出部106は、得られるデータ中に
含まれる乱れを検出し、その結果に基づき車両48の検
出、その位置の検出及びその車種の判定を行う。すなわ
ち、データの乱れの存在の検出によって車両48の通過
を知ることができ、データ上で乱れが現れた位置から車
両48の通過位置を知ることができ、乱れの幅等から車
種を識別することができる。さらに、乱れの発生を時間
的に追跡することにより、縦列走行している複数の車両
48の通過を各車両毎に区別して検出することができ
る。また、併走している複数の車両48を分離して検出
することもできる。ナンバー撮影用カメラ52に対して
は、車両検出部106による車両48の通過検出に応
じ、シャッタ指令を与えればよい。
【0074】従って、本実施例によれば、ラインスキャ
ナ58を用いて正確な車両検出等を行うことができる。
さらに、その際、ライン64として白黒パターンを使用
すると共にデータの帰還によって絞りの制御(キャリブ
レーション)を行っているため、中間色の車両48を好
適に検出でき、また日照等の環境変化に対しても強くな
る。
【0075】この点をより明らかにするため、比較対象
としてライン64が白一色である構成を考える。このよ
うな構成においては、ライン64上を車両48が通過し
たことが、ラインスキャナ58によって得られる信号の
輝度の部分的低下によって検出される。しかし、輝度の
低下は車両48本体のみによって生じるのではなく、そ
の陰影によっても生じる。さらに、陰影の現れ方は、太
陽の位置、緯度、季節等によって変化する。さらには、
車両48の色によって、輝度の低下量が変わる。従っ
て、キャリブレーションを行ったとしても、車両48の
通過を正確に検出するのは困難である。また、画像信号
の二値化に用いるしきい値の設定が難しい。これは、ラ
イン64が黒一色である構成でも同様である。
【0076】さらに、もう一つの比較対象としてライン
64を設けない構成を考える。このような構成において
は、路面の反射率が不安定であるため、キャリブレーシ
ョンを行ったとしても、車両48の通過を正確に検出す
るのは困難である。
【0077】本実施例のように、反射率の高い“白”と
反射率の低い“黒”とを交互にパターンとして形成する
と、上述のような不具合が生じない。例えば、“黒”の
塗料の反射率は“白”の塗料の10−3程度であり、こ
の関係は日照等によって左右されるものではない。従っ
て、適宜キャリブレーションを加えることで、環境条件
の変化によらず、車両48の正確な検出が可能になる。
すなわち、本実施例のシステムが屋外という厳しい環境
条件下で使用されるにもかかわらず、常に正確に車両4
8の通過等を検出できる。また、車両48の色が中間色
であったとしても、白又は黒のいずれかの乱れとして検
出できる。
【0078】また、本実施例におけるラインスキャナ5
8は図6及び図7に示されるように車線n本当たりn+
1個設けられている。また、ラインスキャナ58は広角
レンズを有しており、隣接するラインスキャナ58の視
野は互いに重複している。従って、車高の高い車両(例
えば2階建てバス)の間を車高の低い車両(例えばバイ
ク)が走行している場合においても、これらの車両同士
を区別して検出することができる。すなわち、死角が無
くなる。さらに、広角レンズを使用しているため、ライ
ンスキャナ58の個数は最小限で足りる。
【0079】(6)ループコイルを用いた車両検出の詳
細 図17〜図29にはループコイル60を用いた車両検出
処理、特に斜線横断方向における車両中心位置の判定処
理の手順が、図30〜図37にはその流れがそれぞれ示
されている。これらの図に示される処理は、併走してい
る複数台の車両48を好適に分離し、また狭い車間間隔
で縦列走行している複数台の車両48を好適に分離する
機能を実現し、また道路の幅方向の通過位置を好適に検
出する機能を実現している。また、ループコイル60に
よって検出される車両通過時点からナンバー撮影用カメ
ラ52による撮影開始までの時間を、車両撮影部114
において車両48の速度により調整できるため、幅広い
速度への対応が実現される。さらに、ループコイル60
の低感度・高感度両出力を利用し、また2次曲線近似を
実行しているため、車種の判定や車両中心位置の判定を
正確に実行できる。
【0080】この実施例における車両中心位置判定処理
は、各ループコイル60上に車両48が進入した場合
に、この車両48がどのような車種なのか、またその車
両中心位置(斜線横断方向の中心位置)がどこにあるの
かを判定する手順であり、大まかには次の3個の手順に
より実現されている。なお、以下の説明では、i番目の
ループコイル60をLと表し、その高感度出力のみが
オンしている期間を図中薄いハッチングで、その高感度
出力及び低感度出力が共にオンしている期間を濃いハッ
チングで、それぞれ表すこととする。
【0081】第1の手順 第1の手順は、ループコイル60上に進入してきた車両
48をひとまずオートバイと見なし、その車両中心位置
が当該ループコイル60上にあると推定する手順であ
る。ループコイル60上に車両48が進入してきたこと
は、各ループコイル60の高感度出力がオンしたことを
以て、知ることができる。すなわち、第1の手順におい
ては、ローカル制御装置66の全体制御部72は、その
高感度出力がオンした時点で、進入した車両48が実際
にはオートバイなのか自動車なのかを問わないで、その
ループコイル60上にオートバイが進入したとひとまず
推定する。なお、以下の説明において「オートバイ」と
の語は、複数のループコイルに同時に出力を発生させな
いような車幅の狭い車両、例えば二輪車をさすこととす
る。また、「自動車」との語は、複数のループコイルに
同時に出力を発生させ得るような車幅の広い車両、例え
ば四輪車をさすこととする。
【0082】例えば、図17に示されるように、i−1
番目、i番目及びi+1番目のループコイルLi−1
及びLi+1の高感度出力がほぼ同時に乃至は相前
後してオンした場合を考える。この場合、図示される情
報のみでは、i−1番目、i番目及びi+1番目のルー
プコイルLi−1、L及びLi+1上にまたがる1台
の自動車が進入したのか、それともi−1番目、i番目
及びi+1番目のループコイルLi−1、L及びL
i+1上にそれぞれ1台ずつオートバイが進入したの
か、区別することができない。そのため、全体制御部7
2は、取り敢えず、i−1番目、i番目及びi+1番目
のループコイルLi−1、L及びLi+1上に、それ
ぞれ1台ずつオートバイが進入したと見なす(第1の手
順)。これに伴い、全体制御部72は、これら仮想的な
オートバイの車両中心位置が、それぞれi−1番目、i
番目及びi+1番目のループコイルLi−1、L及び
i+ の埋設位置にあると推定する。すなわち、全体
制御部72は、i−1番目、i番目及びi+1番目のル
ープコイルLi−1、L及びLi+1の高感度出力を
オンさせた車両48の車両中心位置が、図中それぞれ
○、◇及び◆で示される位置Cin−、Cin及びC
in+にあると推定する。
【0083】第2の手順 第2の手順は、第1の手順にて取り敢えずオートバイと
推定したことが正しかったかどうか確認し、その結果正
しくなかったと認められる場合に自動車と判定する手順
である。すなわち、全体制御部72は、例えば図17に
示されるような検出データが各ループコイル60から得
られている場合に、i−1番目、i番目及びi+1番目
のループコイルLi−1、L及びLi+1上にまたが
る1台の自動車が進入したのか、それともi−1番目、
i番目及びi+1番目のループコイルLi−1、L
びLi+1上にそれぞれ1台ずつオートバイが進入した
のか、区別する判定処理を実行する。この判定に当たっ
ては、各ループコイル60の低感度出力を利用する。
【0084】ループコイル60の低感度出力は、当該ル
ープコイル60の上を通過している車両の磁性体質量が
十分大きい場合にのみオンし、小さい場合にはオフした
状態を保つ。従って、一般には、ループコイル60上を
通過している車両が自動車であればそのループコイル6
0の低感度出力はオンし、オートバイであればオンしな
い。そこで、例えば図18に示されるようにi番目のル
ープコイルLの低感度出力がオンした場合には、全体
制御部72は、i番目のループコイルL上を自動車が
通過したと判定する。逆に、図19に示されるようにi
番目のループコイルLの低感度出力がオンしないまま
高感度出力がオフするに至った場合には、全体制御部7
2は、i番目のループコイルL上をオートバイが通過
したと判定する。
【0085】第3の手順 上述のような第1及び第2の手順が実行された時点で
は、その高感度出力がオンした各ループコイル60の
位置が、当該ループコイル上に進入した車両48の車両
中心位置であると推定されており、その高感度出力及
び低感度出力が共にオンした各ループコイル60上に
は、自動車が進入したものと判定されており、その高
感度出力はオンしたけれども低感度出力はオンしなかっ
たループコイル60上には、オートバイが進入したもの
と判定されている。しかし、これだけでは、車種の判定
及び車両中心位置の判定としては不十分である。
【0086】第1に、その高感度出力はオンしたけれど
も低感度出力はオンしなかったループコイル60のう
ち、その高感度出力及び低感度出力が共にオンしたルー
プコイル60に隣接乃至近接しているものを考える。こ
の種のループコイル60のなかには、その高感度出力及
び低感度出力が共にオンしたループコイル60上に進入
した自動車と同一の自動車の進入を捕らえたループコイ
ル60も含まれているであろうし、逆に、当該自動車と
は全く別の車両48を捕らえたループコイル60も含ま
れているかもしれない。従って、この種のループコイル
に関し、第1の手順における推定結果、すなわち“この
ループコイル60上にはオートバイが進入した”との推
定結果を維持するのでは、不正確さが残る。
【0087】第2に、その高感度出力及び低感度出力が
共にオンしたループコイル60にて捕らえた車両48
は、第2の手順にて判定されたように、自動車である
(又は少なくともその蓋然性が高い)のであるから、隣
接乃至近接する他のループコイル60の高感度出力が
(場合によっては低感度出力も)その車両48の進入に
起因してオンしていると考えるべきである。従って、そ
の高感度出力及び低感度出力が共にオンしたループコイ
ル60にて捕らえた車両48の車両中心位置は、そのル
ープコイル60の埋設位置のみならず、隣接乃至近接す
る他のループコイル60のうちその高感度出力や低感度
出力がオンしたループコイル60の埋設位置をも考慮し
て、決定すべきである。言い換えれば、その高感度出力
及び低感度出力が共にオンしたループコイル60にて捕
らえた車両48の車両中心位置を、第1の手順にて推定
した位置とするのみでは、不正確さが残る。
【0088】そこで、全体制御部72は、第1及び第2
の手順の結果を用いつつ、また必要に応じ2次曲線近似
等を用いつつ、真の車両中心位置を求めるべく、次のよ
うな内容の第3の手順を実行する。
【0089】a)第2の手順にてオートバイと判定され
た場合 まず、その高感度出力がオンしてからオフするまでに、
低感度出力が結局オンしなかったループコイル60を考
える。この種のループコイル60に関しては、他のルー
プコイル60によって捕らえられた自動車を捕らえたも
のとも考えられるし、また、他のループコイル60によ
って捕らえられていない車両48(例えばオートバイ)
を捕らえたものとも考えられる。本実施例では、そのい
ずれであるのかを、距離判定により峻別している。
【0090】ここで、図20又は図21に示されるよう
に、その高感度出力がオンしてからオフするまでに、i
番目のループコイルLの低感度出力が結局オンしなか
ったとする。言い換えれば、その高感度出力がオフする
までに、ループコイルL上の車両48が自動車である
との判定結果が得られなかったとする。この場合、ルー
プコイルLの高感度出力がオフした時点で、全体制御
部72は、ループコイルLと、第2の手順にてその上
を自動車が通過したと判定されたループコイル60のう
ちループコイルLに最も近い他のループコイル60
と、の距離を、所定の基準距離Csideと比較する。
この距離が基準距離Cside以下であれば、両ループ
コイルは同一の車両48(この場合同一の自動車)を捕
らえたものと見なすことができる。逆に、この距離が基
準距離Csideを越えていれば、両ループコイルは互
いに異なる車両48を捕らえたものと見なすことができ
る。
【0091】例えば、基準距離Csideがループコイ
ル埋設間隔の1.5倍に設定されているものとする。図
20に示されるように、第2の手順にてその上を自動車
が通過したと判定されたループコイル60のうちループ
コイルLに最も近い他のループコイル60が、ループ
コイルLとの距離がループコイル埋設間隔の2倍とな
るループコイルLi−2であるとする。この場合、“ル
ープコイルLはループコイルLi−2から大きく離れ
ているから、ループコイルL上を通過した車両48と
ループコイルLi−2上を通過した車両48とは、同一
の車両48ではない”と考えるのが妥当である。全体制
御部72は、この事実を、ループコイルLとループコ
イルLi−2の距離と基準距離Csideとの比較によ
り検出する。全体制御部72は、この検出に応じ、“ル
ープコイルL上を通過した車両48とループコイルL
i−2上を通過した車両48は別々の車両48である”
“ループコイルL上を通過した車両48の車両中心位
置は図中◇及びCinで示されるようにループコイルL
60上にある”と判定する。ループコイルL上を通
過した車両48に関しては、第2の手順にて“オートバ
イである”と判定されているから、これにより、ループ
コイルL上を通過した車両48の車種及び車両中心位
置が、確定する。
【0092】また、図21に示されるように、第2の手
順にてその上を自動車が通過したと判定されたループコ
イル60のうちループコイルLに最も近い他のループ
コイル60が、ループコイルLとの距離がループコイ
ル埋設間隔と等しいループコイルLi−1であるとす
る。この場合、“ループコイルLはループコイルL
−1に十分近いから、ループコイルL上を通過した車
両48とループコイルLi−1上を通過した車両48と
は、同一の車両48である”と考えるのが妥当である。
全体制御部72は、この事実を、ループコイルLとル
ープコイルLi− の距離と基準距離Csideとの比
較により検出する。全体制御部72は、この検出に応
じ、“ループコイルL上を通過した車両48とループ
コイルLi− 上を通過した車両48は同一の車両48
である”“ループコイルL上を通過した車両48の車
両中心位置は図中◇及びCinで示される位置にはな
く、図中◆及びCin−で示されるようにループコイル
i−1上あると考えるほうが妥当である”と判定す
る。この判定結果により、ループコイルL上を通過し
た車両48に関して第1の手順における車両中心位置推
定結果及び第2の手順における車種判定結果は、取り消
される。
【0093】なお、図20の例においてループコイルL
i−2上を通過した車両48や、図21の例においてル
ープコイルLi−1上を通過した車両48に関しては、
第2の手順によって得られた“その車種は自動車であ
る”との判定結果は確定している。しかし、当該ループ
コイルLi−2又はLi−1に隣接乃至近接しているル
ープコイル60の出力がどのような形で現れているのか
という事情や、当該車両48が同時に複数のループコイ
ル60の低感度出力をオンさせている可能性を考慮しな
ければならないため、依然、その車両中心位置は確定し
ない。これを確定する処理に関しては、後の説明により
明らかになる。
【0094】b)第2の手順にて自動車と判定された場
合 高感度出力がオンしてからオフするまでに低感度出力が
オンしたループコイル60に関しては、第2の手順によ
り、“その上を通過した車両48の車種は自動車であ
る”と判定される。また、この種のループコイル60か
らの距離が基準距離Cside以下でありかつその高感
度出力がオンした他のループコイル60に関しては、第
3の手順のうちa)の手順により、第1の手順における
車両中心位置推定結果及び第2の手順における車種判定
結果が取り消される。従って、高感度出力がオンしてか
らオフするまでに低感度出力がオンしたループコイル6
0に関しては、このループコイル60からの距離が基準
距離Cside以下でありかつその高感度出力がオンし
た他のループコイル60の埋設位置を考慮にいれて、そ
の上を通過した車両48の車両中心位置を確定する必要
がある。
【0095】そのため、全体制御部72は、低感度出力
がオフした時点で、第1の手順にて推定された車両中心
位置を補正する。その方法としては、2次曲線近似を使
用する。これにより、全体制御部72は、高感度出力が
オンしてからオフするまでに低感度出力がオンしたルー
プコイル60上を通過している自動車の車両中心位置
を、より正確に求めることができる。但し、このような
手法により車両中心位置を確定するに当たっては、各ル
ープコイル60の高感度出力がどのような順序でオンし
たかを考慮しなければならない。
【0096】b1)ループコイルLの高感度出力がル
ープコイルLi−1及びLi+1の高感度出力に先立っ
てオンしている場合 一般に、車両48の中心には多くの磁性体質量が分布し
ているから、その埋設位置が車両中心位置に近いループ
コイル60の方が、その埋設位置が車両中心位置から遠
いループコイル60より早く、高感度出力がオンする。
従って、その上を通過した車両48の車種が第2の手順
にて自動車と判定されたループコイル60の高感度出力
は、これに隣接乃至近接するループコイル60のうち同
一車両48を捕らえたループコイル60の高感度出力よ
りも早い時点で、オンする。従って、典型的には、図2
2に示されるような順序で高感度出力がオンすると考え
られる。
【0097】この図では、第2の手順にて“その上を通
過した車両48の車種は自動車である”と判定されたル
ープコイルLの高感度出力は、その両脇に埋設されて
いるループコイルLi−1及びLi+1の高感度出力に
先立ってオンしている。この場合、全体制御部72は、
これら3個のループコイルLi−1、L及びLi+
の出力がオンした時刻を、2次曲線に当てはめる(2次
曲線近似)。その結果得られる2次曲線は、これら3個
のループコイルLi−1、L及びLi+1上を通過し
ている車両48における磁性体質量の分布を表してい
る。従って、この2次曲線のピーク(当該2次曲線の接
線方向が斜線横断方向に一致する点。図中◇)は、一般
に磁性体質量が最も多く分布している位置、すなわち車
両中心位置であると見なすことができる。そこで、全体
制御部72は、2次曲線近似の結果に応じ第1の手順に
て推定された車両中心位置Cinを補正する。すなわ
ち、得られた2次曲線のピークを最終的なかつより真値
に近い車両中心位置Cinとして確定する。
【0098】この2次曲線近似は、ループコイルL
i−1及びLi+1の高感度出力のうちいずれか又は双
方がオンしないまま、ループコイル60Lの低感度高
感度両出力ともオフした場合には、実行することはでき
ない。これを補うため、全体制御部72は、次のような
処理を実行する。
【0099】まず、図23に示されるように、ループコ
イルLi−1及びLi+1の高感度出力のうちいずれか
(図ではLi+1)がオンしないまま、ループコイルL
の出力が低感度高感度ともオフした場合を考える。こ
の場合、本来であれば2次曲線近似に供すべき3個の時
刻のうち、ループコイルLi+1の高感度出力がオンし
た時刻が得られない。そこで、全体制御部72は、ルー
プコイルLの低感度出力がオンした時刻とオフした時
刻の中間に位置する時刻(図中△)を、代替として2次
曲線近似に供する。すなわち、ループコイルLの低感
度出力がオンした時刻にT/2を加算した値(T:ルー
プコイルLの低感度出力がオンしてからオフするまで
の時間)が、2次曲線近似に使用される。なお、全体制
御部72は、ループコイルLi−1及びLi+1のうち
いずれかが存在しない場合(例えばループコイルL
道路端のループコイル60である場合)にも、同様の処
理を実行する。
【0100】また、図24に示されるように、ループコ
イルLi−1及びLi+1の出力が共にオンしないま
ま、ループコイルLの出力が低感度高感度ともオフし
た場合を考える。この場合、全体制御部72は、2次曲
線近似を行わず、第1の手順にて推定した車両中心位置
in(図24中◇)を、そのまま、車両中心位置C
として確定する。
【0101】b2)ループコイルLの高感度出力がオ
ンするより早くあるいは同時に、ループコイルLi−1
及びLi+1の高感度出力のうちいずれかがオンした場
合 上のb1)にて述べたように、一般には、その埋設位置
が車両中心位置に近いループコイル60の方が、その埋
設位置が車両中心位置から遠いループコイル60より早
く、高感度出力がオンする。しかし、車両48の形状や
車幅によっては、その埋設位置が車両中心位置から遠い
ループコイル60の方が、その埋設位置が車両中心位置
に近いループコイル60より早く、あるいは同時に、高
感度出力がオンすることがある。このような状況に対処
するため、全体制御部72は、次のような処理を実行す
る。
【0102】まず、図25及び図26に示されるよう
に、ループコイルLの高感度出力がオンするのに先立
ちループコイルLi−1及びLi+1の高感度出力のう
ちいずれか(図ではLi−1)がオンした場合を考え
る。ループコイルLの低感度出力がオフした時点でル
ープコイルLi−1の低感度出力がオフしていた場合
(例えば図25に示されるようにループコイルLの低
感度出力がオンしてからオフするまでにループコイルL
i−1の低感度出力がオンしなかった場合や、図示しな
いがループコイルLの低感度出力がオンした後ループ
コイルLi−1の低感度出力がオンしさらにループコイ
ルLi−1の低感度出力がオフした後にループコイルL
の低感度出力がオフした場合)には、車両48の磁性
体質量がループコイルL上に最も多く分布していると
見なすことができる。そこで、全体制御部72は、第1
の手順にて推定された車両中心位置Cin(図中◇)
を、車両中心位置として確定する。
【0103】逆に、ループコイルLの低感度出力がオ
フした時点でループコイルLi−1の低感度出力がオン
していた場合(例えば図26に示されるようにループコ
イルLi−1の低感度出力がオンした後ループコイルL
の低感度出力がオンしさらにループコイルLの低感
度出力がオフした後にループコイルLi−1の低感度出
力がオフした場合や、図示しないがループコイルL
低感度出力がオンした後ループコイルLi−1の低感度
出力がオンしさらにループコイルLの低感度出力がオ
フした後にループコイルLi−1の低感度出力がオフし
た場合)には、ループコイルLi−1上に車両48の磁
性体質量が多く分布していると見なすことができる。こ
の場合には、ループコイルL上に車両中心位置がある
とするよりも、ループコイルLi−1上に車両中心位置
があるとするほうが妥当である。そこで、全体制御部7
2は、第1の手順における推定結果のうちループコイル
に係る車両中心位置Cin(図中◇)を取り消し、
ループコイルLi−1に係る推定結果を車両中心位置の
確定に供する。
【0104】さらに、ループコイルLの高感度出力が
オンするのと同時に、ループコイルLi−1及びL
i+1の高感度出力のうちいずれかがオンした場合を考
える。例えばループコイルLの高感度出力とループコ
イルLi−1が同時にオンし、かつ、ループコイルL
の低感度出力がオフした時点でループコイルLi−1
低感度出力がオンしていなかった場合(図27に示され
るようにループコイルLの低感度出力がオンしてから
オフするまでの間ずっとループコイルLi−1の低感度
出力がオフしていた場合や、図示しないがループコイル
の低感度出力がオンした後ループコイルLi−1
低感度出力がオンしその後ループコイルL −1の低感
度出力がオフした上でループコイルLの低感度出力が
オフした場合)、車両48の磁性体質量がループコイル
上に多く分布していると見なすことができる。そこ
で、全体制御部72は、第1の手順にて推定された車両
中心位置Cin(図中◇)を、車両中心位置として確定
する。
【0105】また、ループコイルLの高感度出力とル
ープコイルLi−1が同時にオンし、かつ、ループコイ
ルLの低感度出力がオフした時点でループコイルL
i−1の低感度出力がオンしていた場合(図28に示さ
れるようにループコイルLi− の低感度出力がオンし
た後ループコイルLの低感度出力がオンしさらにルー
プコイルLの低感度出力がオフした上でループコイル
i−1の低感度出力がオフした場合や、図示しないが
ループコイルLの低感度出力がオンした後ループコイ
ルLi−1の低感度出力がオンしさらにループコイルL
の低感度出力がオフした上でループコイルLi−1
低感度出力がオフした場合)、ループコイルLi−1
ループコイルLの間に、車両48の磁性体質量が多く
分布していると見なすことができる。そこで、全体制御
部72は、第1の手順における推定結果のうちループコ
イルLi−1及びLに係る車両中心位置Cin−1´
(図中◇)及びCin´(図中◆)を取り消し、その中
間点Cin(図中△)を車両中心位置として確定する。
【0106】c)複数台の車両48が同一ループコイル
60上を連続して通過した場合 上述の手順は、車両48が十分な車間距離をおいて走行
している場合には有効である。しかし、実際には、ルー
プコイル60が追従するのに十分な車間距離をおいて走
行していない場合もある。このような場合に上述の手順
を単純適用すると、複数台の車両48を単一の車両48
と誤認する結果となる。例えば、十分な車間距離をおい
ていない複数台の車両48がループコイルL上を連続
して通過した場合、ループコイル60が車両48の入れ
替わりに追従できなかったことが原因で、図29に示さ
れるように、先に通過した車両48によりループコイル
の高感度出力及び低感度出力がオンした後当該高感
度出力がオフしないまま後の車両48により低感度出力
がオンすることがある。この場合に、高感度出力のオン
/オフタイミングと低感度出力のオン/オフタイミング
の前後関係のみでは、複数台の車両48を分離すること
ができない。そのような事態に対応するため、全体制御
部72は、次のような処理を実行する。
【0107】全体制御部72は、高感度出力及び低感度
出力がオンした後低感度出力はオフしたものの当該高感
度出力がオフしないまま低感度出力がオンした場合、低
感度出力がオフしてから高感度出力がオフしないまま低
感度出力がオンするまでの時間Tを、最初に高感度出力
がオンしてから低感度出力がオンするまでに要した時間
T´と比較する。
【0108】その結果、T≧W・T´であった場合、
全体制御部72は、2台の車両48が連続して通過し、
かつループコイルLの出力が追従できないほどにその
車間距離が短かった、と見なす。全体制御部72は、こ
の場合、低感度出力がオフしたのちT/2が経過した時
点で先の車両48がループコイルL上を通過しまた同
時点で後続の車両48がループコイルL上に進入した
と見なす。各車両48の車両中心位置は、先に述べた原
理で確定する。逆に、T<W・T´であった場合、全
体制御部72は、1台の車両48によって低感度出力が
断続的にオンした、と見なす。これは、例えばトラック
等の大型車両の場合、前輪の車軸近傍と後輪の車軸近傍
の2回に亘って低感度出力がオンし、その間ではオフす
ることがあることに、鑑みたものである。
【0109】なお、3台以上の車両48が連続して通過
した場合には、2台目以降の車両に係るT´としては、
T/2を使用する。Wは、例えば2程度の値とする。
【0110】処理の流れ 上述した第1〜第3の手順は、具体的には次のような処
理フローにて実現することができる。
【0111】図30には、全体制御部72の処理フロー
のうち上述した第1〜第3の手順に関連するフローの全
体が示されている。この図に示されるように、全体制御
部72は、電源立上げ等に応じてまず所定のデータ初期
化処理を実行した上で(2000)、各ループコイル6
0から、その高感度出力や低感度出力の形で、検出デー
タを取得する(2002)。全体制御部72は、取得し
た検出データに基づき上述の第1〜第3の手順による車
両中心位置判定を実行し、その結果に基づき、どのナン
バー撮影用カメラ52を使用してどの様に撮影を行うか
に関する指示(撮像指示)の内容を設定する(200
4)。全体制御部72は、設定した撮像指示を車両撮影
部114に与え、これに応じ車両撮影部114の制御の
下にナンバー撮影用カメラ52によるナンバープレート
等の撮影が実行される(2006)。
【0112】上述の第1〜第3の手順による車両中心位
置判定は、ステップ2002にて取得した検出データに
何等変化が現れていない場合には実行する必要がない。
すなわち、上述の第1〜第3の手順は、いずれも、ルー
プコイル60の高感度又は低感度出力がオンしたこと
(立上がり)やオフしたこと(立下がり)を利用した手
順であるから、全体制御部72は、ステップ2002に
て取得した検出データに何等変化が現れていない場合に
は何等撮像指示設定を行わないままステップ2004を
終了する(2008)。
【0113】これに対し、ステップ2002にて取得し
た検出データに何等かの変化が現れている場合には、全
体制御部72は、各ループコイル60毎に、その高感度
及び低感度出力のオン/オフを利用した処理を実行する
(2010)。図30においては、ループコイル60の
高感度出力がオフしたことをトリガとして実行される処
理が高感度立下がり処理と表されており(2012)、
低感度出力がオフしたことをトリガとして実行される処
理が低感度立下がり処理と表されており(2014)、
高感度出力がオンしたことをトリガとして実行される処
理が高感度立上がり処理と表されており(2016)、
低感度出力がオンしたことをトリガとして実行される処
理が低感度立上がり処理と表されている(2018)。
【0114】これら、高感度立下がり処理、低感度立下
がり処理、高感度立上がり処理及び低感度立上がり処理
の内容は、次に説明する図31〜図34に示されてい
る。以下、理解の容易化のため、ループコイル60の出
力の変化に則して、図31〜図34に示される各フロー
を説明する。
【0115】a)高感度出力がオンした後低感度出力が
オンしないまま高感度出力がオフしたループコイルL まず、ある時点で、i番目のループコイルLの高感度
出力がオンしたとする。すると、図33に示される高感
度立上がり処理が実行される(2016、2020)。
図33において、全体制御部72は、まず、ループコイ
ルLの高感度出力がオンした時刻を記憶する(202
2)。その上で、全体制御部72は、ループコイルL
上に進入した車両48の車種に関しひとまず“判定待
ち”と判定すると共に(2024)、ループコイルL
の埋設位置を車両中心位置と推定し記憶する(202
6)。
【0116】その後、その低感度出力がオンしないまま
ループコイルLの高感度出力がオフしたとする。する
と、図31に示される高感度立下がり処理が実行される
(2012、2028)。図31において、全体制御部
72は、まず、ループコイルLの高感度出力がオフし
た時刻を記憶する(2030)。その上で、全体制御部
72は、車種に関し“判定待ち”か否か判断する(20
32)。ここでは“判定待ち”であるため、全体制御部
72の動作はステップ2032からステップ2034へ
移行する。ステップ2034では、車種がオートバイで
あると判定される。このようにして第1の手順が実現さ
れる。
【0117】ステップ2034実行後は、図35に示さ
れるフローが実行される(2036)。図35に示され
るフローでは、まず、ループコイルL上に進入した車
両48が自動車であると判定済みであるのか否かが、判
定される(2038)。ここでは、直前のステップ20
34にて“オートバイ”と判定されているので、全体制
御部72の動作はステップ2038からステップ204
0に移行する。ステップ2040においては、ループコ
イルLと、当該ループコイルLに最も近い自動車中
心との距離が算出される。ここにいう自動車中心とは、
これまでに車両中心位置を記憶した車両48のうちその
車種が自動車であると判定された車両48の車両中心位
置を、さしている。全体制御部72は、算出した距離が
基準距離Cside以下である場合には(2042)、
“上述した自動車中心をその車両中心位置とする車両4
8が、ループコイルL上を通過した車両48と同一の
車両である”と見なす。すなわち、ステップ2026に
てループコイルLに関し記憶した車両中心位置や、ス
テップ2034において得られた車種判定結果を、記憶
データから削除する(2044)。算出した距離が基準
距離Csideを越えている場合には、全体制御部72
は、ステップ2044を省略する。このようにして、図
20及び図21に例示した手順が実現される。
【0118】ステップ2042(及び2044)実行後
は、図31に示されるフローに戻り、車両中心位置の確
定処理が実行される(2046)。より詳細には、上述
した自動車中心(ステップ2042にて基準距離C
side以下であるとの判定結果が得られている場合)
又はループコイルLに関しステップ2026にて記憶
した車両中心位置(ステップ2042にて基準距離C
sideを超えるとの判定結果が得られている場合)
が、ループコイルL上に進入した車両48の車両中心
位置として確定される。全体制御部72は、その後、ス
テップ2006にて車両撮影部114に与えるべき撮像
指示の内容を、確定した車両中心位置に応じて設定する
(2048)。すなわち、確定した車両中心位置をその
車両中心位置とする車両48のナンバープレートを撮影
できるよう、単数又は複数のナンバー撮影用カメラ52
を指定し、可能な場合にはその俯角を制御するための指
令を生成する。
【0119】b)高感度出力がオンした後低感度出力が
1回だけオン/オフし高感度出力がオフしたループコイ
ルL 次に、ループコイルLの高感度出力がオンした後低感
度出力が1回だけオン/オフし高感度出力がオフした場
合を考える。この場合、高感度出力がオンした時点で高
感度立上がり処理が実行される(2016、202
0)。すなわち、車種には“判定待ち”が設定され(2
024)、ループコイルLの埋設位置が仮に車両中心
位置として記憶される(2026)。その後低感度出力
がオンした時点で、低感度立上がり処理が実行される
(2018)。
【0120】ループコイルLの低感度出力がオンする
と(2018、2050)、原則として、図34に示さ
れるように低感度遅れ時間、すなわち高感度出力がオン
してから低感度出力がオンするまでの時間T´が計算さ
れる(2052;図29参照)。その後、全体制御部7
2は、ループコイルLの低感度出力がオンした時刻を
記憶した上で(2054)、ループコイルL上に進入
した車両48が自動車であると判定し(2056)、原
則として図30のフローに戻る。これにより、図18等
に例示した第2の手順が実現される。
【0121】その後ループコイルLの低感度出力がオ
フすると(2014、2058)、図32に示されるよ
うにその時刻が記憶され(2060)、その上で車種に
関しすでに自動車と判定済みか否かが判定される(20
62)。先に実行したステップ2056において自動車
と判定済みであるので、全体制御部72の動作はステッ
プ2064へと移行する。ステップ2064では、今回
の低感度立下がりが高感度立上がり後初めての立下がり
であるか否かが判定される。ここでは、高感度出力がオ
ンした後低感度出力が1回だけオン/オフする例を考え
ているので、ステップ2064では、今回の低感度立下
がりが高感度立上がり後初めての立下がりであると判定
される。このような判定結果となった場合、ステップ2
066が実行される結果、全体制御部72の動作は図3
5に示されるフローに移行する。
【0122】先に実行したステップ2056において自
動車と判定済みであるので、全体制御部72の動作は図
35に示されるステップ2038からステップ2068
及び2070へと移行する。ステップ2068ではルー
プコイルLの高感度出力がループコイルLi−1のそ
れより早くオンしたか否かが判定され、ステップ207
0ではループコイルLの高感度出力がループコイルL
i+1のそれより早くオンしたか否かが判定される。
【0123】b1)ループコイルLの高感度出力がル
ープコイルLi−1及びLi+1のそれより早くオンし
た場合 ループコイルLの高感度出力がループコイルLi−1
及びLi+1のそれより早くオンしたと判定された場合
には、図22〜図24に示される状況のうちいずれかに
あると考えられる。そのため、全体制御部72は、図3
7に示される2次曲線近似を実行すると共に(207
2)、ステップ2026にて車両中心位置として記憶し
たデータを削除し(2074)、2次曲線近似にて求め
た2次曲線頂点(ピーク)を、ループコイルL上に進
入した車両48の車両中心位置として記憶する(207
6)。
【0124】図37に示されるフローにおいては、次の
ようにして2次曲線近似が実現されている。このフロー
においては、ループコイルLi−1及びLi+1の高感
度出力がオンしているか否かが判定される(2078、
2080)。ループコイルLの高感度出力がオンした
後にループコイルLi−1及びLi+1の高感度出力が
いずれもオンしている場合には(図22参照)、ループ
コイルLの高感度出力がオンしてからループコイルL
i−1及びLi+1の高感度出力がオンするまでの時間
がそれぞれ計算される(2082、2084)。その結
果得られた2種類の時間は、ループコイルLの高感度
出力がオンした時刻(=0)と共に、2次式に当てはめ
され(2086)、さらにその2次式の頂点が計算され
る(2088)。
【0125】ループコイルLの高感度出力がオンした
後にループコイルLi−1及びL +1の一方の高感度
出力しかオンしておらず他方の高感度出力がずっとオフ
のままであった場合(当該他方のループコイルが存在し
ていない場合を含む)、ループコイルLの低感度出力
がオンしてからオフするまでの時間の1/2が演算され
(2090、2092)、その結果が2次式への当ては
めに供される。これにより、図23や図24に示されて
いる状況への対処が可能になる。
【0126】b2)ループコイルLの高感度出力がル
ープコイルLi−1のそれに遅れて又はそれと同時にオ
ンした場合 ステップ2068にて、ループコイルLの高感度出力
がループコイルLi− のそれに遅れて又はそれと同時
にオンしたと判定された場合には、図25〜図28に示
される状況のうちいずれかにあると考えられる。そのた
め、全体制御部72は、ステップ2026においてルー
プコイルLに関し記憶した車両中心位置が、ループコ
イルL上に進入した車両48の車両中心位置として扱
える性質のものか否かを、評価する(車両中心の可能性
検討;2094)。
【0127】ステップ2094に係る処理は、x=i−
1に設定した上で図36に示されるフローを呼び出すこ
とにより実現される。この図のフローでは、まず、ルー
プコイルL(ここではLi−1のこと)が自動車であ
る旨の判定結果がすでに得られているか否かが判定され
る(2096)。ループコイルLが自動車である旨の
判定結果が得られていないと判定された場合には、図2
5又は図27に示される状況であると見なすことができ
る。そこで、全体制御部72の動作はただちに図35中
のステップ2098に移行する。ステップ2098で
は、ループコイルLの高感度出力がループコイルL
i+1の高感度出力より早くオンしたか否かが判定され
る。オンしていると判定された場合には、全体制御部7
2は、“ステップ2026においてループコイルL
関し記憶した車両中心位置は、ループコイルL上に進
入した車両48の車両中心位置として扱えるものであ
る”と見なし、低感度立下がり処理を終了する。これに
より、図25や図27に示される状況への対処が可能に
なる。
【0128】図36中のステップ2096において、ル
ープコイルLが自動車である旨の判定結果が得られて
いると判定された場合には、図26又は図28に示され
る状況であると見なすことができる。そこで、全体制御
部72は、ループコイルLの高感度出力がループコイ
ルL(すなわちLi−1)の高感度出力と同時にオン
したのか否かを判定する(2100)。
【0129】同時でない、と判定された場合には、ルー
プコイルLの高感度出力がループコイルLの高感度
出力より遅くオンしたと考えられる(図26参照)。そ
こで、全体制御部72は、“ステップ2026において
ループコイルLに関し記憶した車両中心位置は、ルー
プコイルL上に進入した車両48の車両中心位置とし
て扱える性質のものではない”と見なし、ステップ20
26においてループコイルLに関し記憶した車両中心
位置を記憶データから削除する(2102)。
【0130】逆に、同時である、と判定された場合には
(図28参照)、全体制御部72は、“ステップ202
6においてループコイルL及びLに関し記憶した車
両中心位置は、ループコイルL及びL上に進入した
車両48の車両中心位置として扱える性質のものではな
い”と見なし、ステップ2026においてループコイル
及びLに関し記憶した車両中心位置を記憶データ
から削除する(2104)。ステップ2104実行後、
全体制御部72は、ループコイルLの埋設位置とルー
プコイルLの埋設位置の中央の位置を、ループコイル
及びL上に進入した車両48の車両中心位置とし
て記憶する(2106)。ステップ2102又は210
6実行後、全体制御部72の動作はステップ2098へ
移行する。
【0131】ステップ2070又は2098において、
ループコイルLの高感度出力がループコイルLi+1
の高感度出力より遅く又はこれと同時にオンした旨判定
された場合、全体制御部72は、x=i+1と設定した
上で図36に示されるフローを呼び出す(2108、2
110)。ループコイルLi+1上に進入した車両48
が自動車である旨すでに判定されている場合には、全体
制御部72は、“ステップ2026においてループコイ
ルLに関し記憶した車両中心位置は、ループコイルL
上に進入した車両48の車両中心位置として扱えるも
のである”と見なし、低感度立下がり処理を終了する
(2096)。ループコイルLi+1上に進入した車両
48が自動車であるとの判定結果がまだ得られていない
場合には、全体制御部72は、ループコイルLの高感
度出力がループコイルLi+1の高感度出力より遅くオ
ンしたのか、それともループコイルLの高感度出力が
ループコイルLi+1の高感度出力と同時にオンしたの
かを判定する(2100)。同時でないと判定された場
合には、全体制御部72は、“ステップ2026におい
てループコイルLに関し記憶した車両中心位置は、ル
ープコイルL上に進入した車両48の車両中心位置と
して扱える性質のものではない”と見なし、ステップ2
026においてループコイルLに関し記憶した車両中
心位置を記憶データから削除する(2102)。逆に、
同時であると判定された場合には、全体制御部72は、
“ステップ2026においてループコイルL及びL
に関し記憶した車両中心位置は、ループコイルL及び
上に進入した車両48の車両中心位置として扱える
性質のものではない”と見なし、ステップ2026にお
いてループコイルL及びLに関し記憶した車両中心
位置を記憶データから削除する(2104)と共に、ル
ープコイルLの埋設位置とループコイルLの埋設位
置の中央の位置を、ループコイルL及びL上に進入
した車両48の車両中心位置として記憶する(210
6)。ステップ2102又は2106実行後、全体制御
部72の動作はステップ2098へ移行する。
【0132】c)高感度出力がオンした後低感度出力が
複数回オン/オフし高感度出力がオフしたループコイル
さらに、ループコイルLの高感度出力がオンした後低
感度出力が複数回オン/オフしその後高感度出力がオフ
した場合を考える。この場合、高感度出力がオンしてか
ら低感度出力が初めてオンしその後低感度出力が初めて
オフするまでの動作は、b)にて述べた動作と同様にな
る。
【0133】ループコイルLの低感度出力が1回オン
/オフした後再度オンした時点では(2018、205
0)、図34に示されるステップ2052は省略するこ
とができる。すなわち、今回の“低感度出力のターンオ
ン”は、“十分な車間距離を空けないでループコイル上
に進入してきた複数台の車両48のうち2台目によって
生じた”もの又は“単一の車両48でありながらもトラ
ックのように低感度出力オン期間が2個以上に分かれる
車両48によって生じた”ものであると考えられるか
ら、いずれにしても、図29に示される低感度遅れ時間
T´を求める必要はない。そのため、図34のフローで
は、今回の“低感度出力のターンオン”が、“ループコ
イルLの高感度出力がオンした後当該高感度出力がオ
フする前に到来した2度目以降の低感度出力のターンオ
ンである”か否かを判定し(2112)、この判定が成
立した場合にステップ2052を省略している。
【0134】また、全体制御部72は、ステップ205
6実行後、今回の“低感度出力のターンオン”が、“十
分な車間距離を空けないでループコイル上に進入してき
た複数台の車両48のうち2台目によって生じた”もの
なのか、それとも“単一の車両48でありながらもトラ
ックのように低感度出力オン期間が2個以上に分かれる
車両48によって生じた”ものなのかを、判定する(2
114)。この判定は、具体的には、TとW・T´の
比較により実現されている。すなわち、T≧W・T´
が成立していれば、全体制御部72は、今回の“低感度
出力のターンオン”が、“十分な車間距離を空けないで
ループコイル上に進入してきた複数台の車両48のうち
2台目によって生じた”ものであると判定し、ステップ
2116以降を実行する。逆に、T<W・T´が成立
していれば、全体制御部72は、今回の“低感度出力の
ターンオン”が、“単一の車両48でありながらもトラ
ックのように低感度出力オン期間が2個以上に分かれる
車両48によって生じた”ものであると判定し、低感度
立上がり処理を終了する。
【0135】ステップ2116以降の処理においては、
全体制御部72は、低感度出力がオフしたのちT/2が
経過した時点で先の車両48がループコイルL上を通
過しまた同時点で後続の車両48がループコイルL
に進入したと見なす(高感度立下がり時刻の推定及び高
感度立上がり時刻の設定;2116、2118)。全体
制御部72は、さらに、従前の動作により直前の低感度
出力オン期間に関し確定済みの車両中心位置を、今回の
低感度出力オン期間に関する車両中心位置として確定す
る(2120、2122)。また、全体制御部72は、
車種を自動車と判定する(2124)。このようにし
て、図29に例示した手順が実現される。なお、3台目
以降に関しても、同様である。
【0136】(7)通過車両と通信結果の対応付け処理 図38には、違反車の特定を確実に行うべく通過車両と
通信結果の対応付けを行う処理、すなわち車両特定処理
の流れが示されている。
【0137】この図に示されるように、ローカル制御装
置66は、まず、所定の初期化処理を実行する(300
0)。初期化処理を実行した後課金用アンテナ50又は
課金確認用アンテナ56によりIU62から信号(通信
データ)を受信すると(3002)、ローカル制御装置
66は、受信した通信データをその全体制御部72内部
のデータベースに格納する。ローカル制御装置66は、
受信した通信データの個数に応じ、繰り返し妥当度計算
を実行する(3004)。ローカル制御装置66は、更
に、ループコイル60やナンバー撮影用カメラ52の動
作によってナンバープレート画像に関する情報(検知デ
ータ)が得られた時点で(3006)、これを全体制御
部72内部のデータベースに格納し、得られた検知デー
タの量に応じて繰り返し妥当度計算を実行する(300
8)。
【0138】ローカル制御装置66は、所定時間の経過
等、車両特定処理を開始するための条件が成立した時点
で(3010)、ステップ3004又は3008におい
て所定のアルゴリズムに従い計算された妥当度を指標と
して用いつつ、車両特定処理(相関マッピング)を開始
する。その際、ローカル制御装置66は、車両特定処理
に供する検知データを、これまでに取得されデータベー
ス上に格納されている検知データの中から選択し(30
12)、選択した検知データを1個ずつ、ステップ30
14〜3020に係る処理に供する。すなわち、ステッ
プ3014〜3020に係る処理は、選択された検知デ
ータの個数だけ繰り返し実行される。
【0139】ステップ3014においては、ステップ3
004及び3008において計算された妥当度に基づ
き、現在車両特定処理に供されている検知データが妥当
すると見られる通信データが選択される。ローカル制御
装置66は、このようにして選択した通信データの個数
が1個以下である場合(3016)、選択した通信デー
タに係る車両48が、現在車両特定処理に供されている
検知データに係る車両48と同一の車両であると断定す
る(3018)。これに対し、ステップ3014にて複
数の通信データが選択された場合には(3016)、ロ
ーカル制御装置66はこれらの通信データをグループ化
した上で、現在車両特定処理に供されている検知データ
に対応付ける(グルーピング処理;3020)。
【0140】ローカル制御装置66は、ステップ301
2にて選択されたすべての検知データについてステップ
3014〜3020の処理が実行された後、ステップ3
018及び3020による処理の結果を総合することに
より、車両特定に供された検知データを可能な限り単一
車両に係る通信データに対応付ける(特定結果の確認;
3022)。ローカル制御装置66は、このようにして
得られる車両特定の結果に基づきシステム制御装置68
との通信等の処理を実行する一方で、車両特定処理によ
って互いに対応付けられた検知データと通信データを全
体制御部72内部のデータベースから削除する(302
4)。この後、ローカル制御装置66による車両特定処
理の流れは、ステップ3002に戻り、通信データや検
知データの取得待ち状態となる。
【0141】このような処理を実行することにより、課
金用アンテナ50や課金確認用アンテナ56の通信領域
を広く設定しているにもかかわらず、併走している複数
台の車両48や縦列走行している複数台の車両48を区
別し、ナンバープレート画像と的確に対応付けることが
できる。
【0142】(8)第2実施例 以上の説明では、図1に示されるようなシステム構成を
前提としていたが、本発明はこのようなシステム構成に
限定すべきものではない。例えば図39に示されるよう
に、ライン64やラインスキャナ58を廃止するととも
に、ループコイル60をセカンドガントリー46のやや
下流側に設け、ナンバー撮影用カメラ52をファースト
ガントリー44ではなくセカンドガントリー46上に設
けるようにしても構わない。このようにライン64やラ
インスキャナ58を廃止することにより、ライン64の
劣化に伴い必要になるメンテナンス等が不要となり、従
ってメンテナンス等の際に道路交通を遮断する必要がな
くなる。加えて白黒のパターンを有するライン64は、
雨、雪、ごみ等によってラインスキャナ58から光学的
に遮蔽されやすいが、本実施例のようにライン64及び
ラインスキャナ58を廃止すれば、そのような問題も生
じない。また、車両48がライン64上に長時間滞留し
た場合、ループコイル60の出力を用いてラインスキャ
ナ58の絞りを制御するようにしない限り、ラインスキ
ャナ58の絞り制御が不安定乃至不可能になる。この場
合、例えば図1において、各ラインスキャナ58の撮像
範囲内に対応して、例えば図49に示すように、ライン
スキャナ581に対してループコイル601,602,
603、ラインスキャナ582に対してループコイル6
03,604,605という具合にループコイル60
と、ラインスキャナ58を対応付けておき、各ラインス
キャナ58は対応するループコイル60がONすると、
その絞り値をループコイル60のON直前の値に保持
し、OFFすると絞り値を最適な値にするよう制御する
ことで解決ができる。しかし、本第2実施例のようにラ
インスキャナ58を廃止することでラインスキャナ58
の絞り制御を行わなくても車両滞留による悪影響を回避
できる。
【0143】(9)第3実施例 図40には、本発明の第3実施例に係るシステムの外観
が示されている。この実施例においては、ループコイル
60及びライン64がいずれもセカンドガントリー46
のやや下流側に設けられており、また、ナンバー撮影用
カメラ52がセカンドガントリー46上に設けられてい
る。このような構成によっても、前述の第1実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0144】(10)第4実施例 図41には、本発明の第4実施例に係るシステムの外観
が示されている。この実施例においては、セカンドガン
トリー46のやや下流側に、白線(又は白色タイルもし
くは反射板)132が道路を横断するよう設けられてお
り、また、セカンドガントリー46上にはこの白線13
2をそれぞれ車線横断方向所定の幅に亘って撮影し三角
測量を実行する距離センサ134が配設されている。
【0145】距離センサ134は、例えば図42に示さ
れるように、発光素子136及び受光素子138から構
成されている。発光素子136は例えばLEDによっ
て、受光素子138は例えばPSDによって、それぞれ
実現することができる。発光素子136によって発せら
れた光線は、その下方に設けられているレンズ140に
よって路面に投光され、路面に設けられている白線13
2やこの白線132上をよぎっている車両48からの反
射光は受光素子138の下方に設けられている142か
らして当該受光素子138によって受光される。このよ
うな構成を有する距離センサ134を用いることによ
り、図42中矢印で示される高さ範囲に存在する反射物
体(路面や比較的車高の低い車両48)に関しては、距
離センサ134から当該反射物体までの距離を三角測量
の原理に基づき検出することができる。すなわち、白線
132上に車両48が存在していないことを検出するこ
とができ、また白線132上に存在している車両48の
うち比較的車高が低い車両48についてはこの車両48
までの距離を検出することができる。さらに、発光素子
136から光線を投光しているにもかかわらず受光素子
138によって反射光を受光できていない場合には、図
中白い四角で表されているように投光線を反射している
物体が高い位置にあると見なすことができる。従って、
反射部位が計測範囲外となるような車高の高い車両48
についても、その存在に関しては、好適に検出すること
ができる。
【0146】図43(a)には、この実施例における距
離センサ134の時分割動作の内容が示されている。こ
の図に示されるように、本実施例においては、距離セン
サ134の発光素子136を例えば32個一列に並べ
て、その発光素子136からの投光方向を、白線132
に沿い路面を横断するよう走査させている。この走査の
間に、発光素子136及び受光素子138は複数回(例
えば32回)点灯し、各点灯毎に路面までの距離の計測
を実行する。白線132上に車両48が存在していない
場合には、この計測によって得られる結果は、図43
(b)に示されるように常に一定の値、すなわち距離セ
ンサ134の設置高さを表す値となるから、これを図中
破線で示される判定基準に基づきしきい値判別した場
合、図43(c)に示されるようにいずれの点灯タイミ
ングにおいても図42中の計測範囲内に車両48が存在
していないことを示す結果が得られる。これに対し、図
43(a)に示されるように車両48が白線132上に
存在している場合には、図43(d)に示されるよう
に、この車両48の車高に応じた距離測定結果が得られ
る。従って、これを図中破線で示される判定基準により
しきい値判定すれば、図43(e)に示されるように、
車両48が存在する車線横断方向位置に相当する点灯タ
イミングに関し、車両48が存在していることを示す結
果が得られる。従って、本実施例によれば、車線横断方
向に沿ってどの位置に車両48が存在しているかを、距
離センサ134によって得られる三角測量の結果と距離
センサ134の車線横断方向走査及び時分割点灯とによ
って、好適に特定することができる。
【0147】さらに、この実施例における距離センサ1
34は、図44に示されるように、位置ライン当たり複
数個設けられている。このようにすることで、距離セン
サ134の1個当たりの覆域が小さくなるため、路面付
近でも距離センサ134の分解能を確保することができ
る。従って、バイク、乗用車等、比較的車高の低い車両
48同士に関しては、互いに分離して検出することが可
能になる。
【0148】また、距離センサ134中の発光素子13
6及び受光素子138は、発光素子136が直下に投光
した光線の反射光を受光素子138が受光する構成(図
45参照)としても構わないが、図46に示されるよう
に、発光素子136が車両進行方向に沿いやや上流側に
光線を投光しその光線の路面による反射光を受光素子1
38が受光するよう、所定の俯角αを以て距離センサ1
34を設けるようにする方が好ましい。このような俯角
αを付与することにより、図45と図46の比較から明
らかなように、車両進行方向に沿った距離センサ134
の分解能を向上させることができる。
【0149】加えて、この実施例における白線132
は、第1実施例及び第3実施例におけるライン64と異
なり、白い塗料、白いタイル又は反射板にて構成されて
いる。このような構成とすることにより、アスファルト
やコンクリートで形成されている路面の他の部位に比べ
高い反射率を確保することができる。従って、路面が濡
れている場合であっても、その影響を受けずに距離検出
を行うことが可能になる。前述の第1及び第3実施例に
おけるラインスキャナ58及びライン64においても、
ラインスキャナ58側からハイパワーの照射光等でライ
ン64を投光するようにすれば、雨等の影響を受けずに
車両の位置検出を行うことが可能であるが、その場合に
はハイパワーの照射光等の照射が必要になる。本実施例
においては、ハイパワーの照射光を照射するといった動
作は不要となる。さらに、車両48のフロント又はリア
部にガラス(フロントガラス又はリアガラス)が存在す
るため、受光素子138の受光レベルが低下する。この
場合は距離を正確に測定できる受光レベル以下になった
かどうかを判定する。この受光レベルが判定により不足
となったときは後述する無限遠と同じ扱いとする。ま
た、雪などで路面全体が高くなった場合は、前述の図4
3に破線で示されている判定基準を調整することにより
対処することができる。
【0150】図47には、この実施例において第1実施
例中のライン式車両検出部100に相当する部材や全体
制御部72によって実行される車両位置検出の手順が示
されている。この図においては、距離センサ134がn
個設けられていることが仮定されており、各距離センサ
134に関し同一の処理手順4000〜4016が実行
されている。
【0151】各距離センサ134においては、まず、そ
の発光素子136が点灯される(4000)。これによ
り白線132に向け投光された光線が、この白線132
又はその上を通過している車両48等の物体により反射
されると、この反射光は対応する受光素子138により
受光される。受光素子138による受光量が所定の下限
値に至っていない場合(4002)、図42中白い四角
で表されているように距離センサ134の計測範囲外に
ある物体によって光線が反射されていると見なすことが
できるため、ローカル制御装置66は反射物体までの距
離が“無限遠”と見なす(4004)。すなわち、白線
132上を横断している物体が例えば車高の高い車両4
8であると見なす。
【0152】受光素子138による受光量が、計測範囲
内にある反射物体からの反射光であると見なす程度に大
きい場合、ローカル制御装置66は、三角測量の原理に
基づき、距離センサ134から反射物体までの距離を算
出する(4006)。ローカル制御装置66は、算出し
た距離を二値化した上で、この距離を図43において破
線で示される判定基準と比較する。この比較の結果、算
出された距離が判定基準以上であるとされた場合には、
少なくともその時の投光方向には車両48が存在してい
ないと見なすことができ(4010)、逆に算出された
距離が判定基準より小さい場合にはその投光方向に車両
48が存在していると見なすことができる(401
2)。ローカル制御装置66は、ステップ4004、4
010又は4012により得られた結果を、全体制御部
72内部の車両情報メモリに書き込む(4014)。こ
のような車両検出動作は、各距離センサ134毎に、か
つ各距離センサ134が自己の覆域を横断操作するよう
32回点灯するまで(4016)繰り返し実行される。
【0153】ローカル制御装置66は、このようにして
全体制御部72内部の車両情報メモリに書き込まれた情
報を連結し(4018)かつ前処理を施した上で(40
20)、その結果に基づき車両48の車線横断方向位置
の算出や車両48の幅の算出を実行する(4022)。
すなわち、図43等に示されている原理に基づき、車両
48の位置やその幅を知ることができる。
【0154】このように、本実施例によれば、白黒パタ
ーンによって構成されるライン64が不要になるため、
そのメンテナンス等に伴って必要になる交通遮断が不要
となるほか、雨、雪、ごみ等に起因して車両48の車線
横断方向位置やその幅の検出が不可能乃至不正確になる
といった事態を防止することができる。さらに、車両4
8が長時間滞留することにより計測不能状態が発生する
ようなこともない。加えて、距離センサ134を車線横
断方向に多数配置するとともに図46に示されるように
俯角αを付与しているため、分解能の高い距離検出が可
能になる。さらに、ハイパワーレーザを使用する必要も
なく、また車両のガラスによる反射の影響や雪等による
路面反射の変化の影響を排除することもできる。
【0155】(11)第5実施例 図48には、本発明の第5実施例に係るシステムの外観
が示されている。この実施例においては、距離センサ1
34の上部を覆うよう、日除け兼雨除けのカバー144
が設けられている。このようなカバー144を設けるこ
とにより、例えばスコールのように高密度の雨が降る地
帯において本発明を実施することが可能になる。また強
靭な陽射しのある地域においては距離センサ134及び
その近傍の温度上昇を防ぐことも可能になる。
【0156】
【発明の効果】本発明によれば、複数の車線を跨ぐよう
第1及び第2ガントリーを設け、第1ガントリー下を通
過する車両に対し課金手段との無線交信を行い課金する
ようにしたため、料金収受のための装置に利用者が通行
料金を投入する必要がなくなる。さらに、本発明によれ
ば、第2ガントリー下を通過する車両に対し課金確認手
段との無線交信にて課金確認し、違反車両を撮影するよ
うにしたため、違反車両を遮るための遮断機を設ける必
要がなくなる。さらに、通過位置検出手段によって車両
の車線横断方向通過位置を検出し撮影すべき違反車両を
特定するようにしたため、第1及び第2ガントリー下に
複数の車線が存在しており車両がこれらの車線をフリー
レーン走行している場合であっても、各車線の車両を分
離検出でき、従って正確に違反車両撮影及び対応する処
理(例えば違反車両の通報)を行うことが可能になる。
この結果、本発明によれば、ゲートを設けることなく複
数の車線上をフリーレーン走行している各車両に対して
課金、課金確認、違反者検出等の一連の機能を実現で
き、インターチェンジではなく本線上で自動課金システ
ムを実施可能になり、自動課金システムの実施が容易か
つ安価になる。また、ゲートを廃止すると共に課金及び
課金確認を車両との無線交信で行うようにしているた
め、車両が高速で走行している場合にも対処でき、従っ
て渋滞の発生を防止できる。
【0157】さらに、本発明によれば、1車線当たり複
数個のインダクタを道路中に埋設し、車両の通過による
インダクタの出力信号値の変化を車両の通過として検出
するようにしたため、車両の通過位置を、いずれのイン
ダクタの出力信号値が変化したかによって正確にかつ必
要な分解能で検出できる。また、複数台の車両が横並び
で走行している場合であっても、これらの車両の間隔が
十分あいていればその車線横断方向通過位置を個別に検
出できる。さらに、同時に何個の相隣接するインダクタ
に出力信号値の変化が生じたかを知ることにより、車種
識別等も可能になる。
【0158】本発明によれば、さらに、インダクタの出
力信号値を用いた通過検出を2種類の感度で行い、両感
度による検出結果を総合するようにしたため、車種の正
確な識別が可能になる。
【0159】また、本発明によれば、道路上に形成され
た濃淡パターンを撮影しその画像中の濃淡パターンの乱
れによって車両の通過及びその位置を検出するようにし
たため、日照の変化や陰影の発生等の影響を受けずに、
安定な検出を実現できる。
【0160】さらに、本発明によれば、車線の境界近傍
を撮影可能な位置に濃淡パターン撮影手段を配設するよ
うにしたため、車両通過検出の際の死角を低減でき、例
えば2階建てバスの脇を走行するバイクの検出が可能に
なる。
【0161】また、本発明によれば、第1ガントリー下
を通過した車両の速度を検出しその結果に応じて車両の
撮影タイミングを調整するようにしたため、車両の撮影
を車両の速度に応じた適切なタイミングで実行できる。
【0162】本発明によれば、課金手段による車両との
交信の結果と、違反車両撮影手段により撮影された車両
とを対応付けるようにしたため、違反車両の特定を正確
化かつ容易化できる。
【0163】そして、本発明によれば、発光体からの光
線の反射光を受光体により受光して路面や車両の存在を
検出する際、発光体により路面を車線横断方向に沿い走
査しかつ光線を所定タイミングで投射するようにしたた
め、車両の車線横断方向通過位置を検出することができ
る。その際、路面によごれがあったとしても何等かの反
射光を受光できるから、濃淡パターンを用いた車線横断
方向通過位置検出に比べ、路面の汚れに強い位置検出を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るシステム、特にそ
のファースト及びセカンドガントリー近傍の外観を示す
斜視図である。
【図2】 一従来例に係るシステム、特にそのゲート近
傍の外観を示す斜視図である。
【図3】 ファースト及びセカンドガントリー上の機器
配置を示す側面図である。
【図4】 ループコイルの配置例を示す図である。
【図5】 ループコイルの他の配置例を示す図である。
【図6】 ラインスキャナの配置例を示す図である。
【図7】 ラインスキャナの配置例を示す図である。
【図8】 ローカル制御装置の機能構成を示すブロック
図である。
【図9】 インビークルユニット(IU)の機能構成を
示すブロック図である。
【図10】 ループ式車両検出ユニットの機能構成を示
すブロック図である。
【図11】 ライン式車両検出部の機能構成を示すブロ
ック図である。
【図12】 本実施例における処理の全体の流れを示す
フローチャートである。
【図13】 課金処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図14】 ループコイルを用いた車両検出とナンバー
プレートの撮影タイミングの関係を示す図であり、特に
(a)は車両、ループコイル、カメラ撮影範囲及び課金
確認用アンテナ通信領域の位置関係を示す平面図、
(b)は車両がバス又は大型貨物車である場合のタイミ
ング図、(c)は車両が乗用車又は小型貨物車である場
合のタイミング図、(d)は車両がバイクである場合の
タイミング図である。
【図15】 高低両感度の出力を有するループ式車両検
出部を用いた車種識別原理を示す図であり、特に(a)
はループコイルと車両の位置関係を示す側面図、(b)
はループコイルの出力波形を示す図、(c)は高感度出
力波形を示す図、(d)は低感度出力波形を示す図であ
る。
【図16】 ライン式車両検出部を用いた車種識別原理
を示す図であり、特に(a)はラインと車両の位置関係
を示す正面図、(b)はライン上に車両が存在しない場
合にラインスキャナによって得られるデータの内容を示
す図、(c)はライン上に白い車両が存在する場合にラ
インスキャナによって得られるデータの内容を示す図、
(d)はライン上に黒い車両が存在する場合にラインス
キャナによって得られるデータの内容を示す図である。
【図17】 車両位置判定処理を構成する第1の手順を
説明するための概念図である。
【図18】 車両位置判定処理を構成する第2の手順を
示す概念図であり、特に自動車との判定結果が得られる
例を示す図である。
【図19】 車両位置判定処理を構成する第2の手順を
説明するための概念図であり、特にオートバイとの判定
結果が得られる例を示す図である。
【図20】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図21】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図22】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図23】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図24】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図25】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図26】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図27】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図28】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図29】 車両位置判定処理を構成する第3の手順を
説明する概念図である。
【図30】 車両中心位置判定処理のうち全体の流れを
示すフローチャートである。
【図31】 車両中心位置判定処理のうち高感度立下が
り処理の流れを示すフローチャートである。
【図32】 車両中心位置判定処理のうち低感度立下が
り処理の流れを示すフローチャートである。
【図33】 車両中心位置判定処理のうち高感度立上が
り処理の流れを示すフローチャートである。
【図34】 車両中心位置判定処理のうち低感度立上が
り処理の流れを示すフローチャートである。
【図35】 車両中心位置判定処理のうち車両中心判定
処理の流れを示すフローチャートである。
【図36】 車両中心位置判定処理のうち車両中心の可
能性検討処理の流れを示すフローチャートである。
【図37】 車両中心位置判定処理のうち2次曲線近似
処理の流れを示すフローチャートである。
【図38】 違反車の特定を確実に行うべく通過車両と
通信結果の対応付けを行う処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図39】 本発明の第2実施例におけるファースト及
びセカンドガントリー近傍の外観を示す斜視図である。
【図40】 本発明の第3実施例におけるファースト及
びセカンドガントリー近傍の外観を示す斜視図である。
【図41】 本発明の第4実施例におけるファースト及
びセカンドガントリー近傍の外観を示す斜視図である。
【図42】 この実施例における距離センサの構造及び
その計測範囲を示す位置関係図である。
【図43】 この実施例における車両位置及び車両幅の
検出原理を示す図であり、特に(a)は距離センサによ
る車線横断方向走査並びに時分割点灯動作を、(b)は
白線上に車両が存在していない場合の距離検出結果を、
(c)はその場合の判定結果を、(d)は白線上に車両
が存在している場合の距離検出結果を、(e)はその場
合の判定結果を、それぞれ示す図である。
【図44】 この実施例における距離センサ134の車
線横断方向配設態様を示す外観図である。
【図45】 この実施例における距離センサ134の車
両進行方向配設態様の一例を示す図である。
【図46】 この実施例における距離センサの車両進行
方向配設態様の他の一例を示す図である。
【図47】 この実施例における車両位置検出及び車両
幅検出の手順を示すフローチャートである。
【図48】 本発明の第5実施例におけるファースト及
びセカンドガントリー近傍の外観を示す斜視図である。
【図49】 ループコイルを使用した絞り制御を説明す
るための配置図である。
【符号の説明】
44 ファーストガントリー、46 セカンドガントリ
ー、48 車両、50課金用アンテナ、52 ナンバー
撮影用カメラ、56 課金確認用アンテナ、58 ライ
ンスキャナ、60 ループコイル、62 インビークル
ユニット(IU)、64 ライン、66 ローカル制御
装置、68 システム制御装置、70,126 アンテ
ナコントローラ(ANTC)、72 全体制御部、84
ループ式車両検出部、86 ループ式車両検出ユニッ
ト、94 ディテクタコントローラ(DETC)、9
6,98 コンパレータ、100 ライン式車両検出
部、114 車両撮影部、116 画像圧縮部、132
白線、134 距離センサ、136 発光素子、13
8 受光素子、144 カバー、500 カメラ撮影範
囲、502 課金確認用アンテナ通信領域、504 ラ
インスキャナ撮影範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 武彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 天野 肇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 石川 爽一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−243385(JP,A) 特開 昭57−203199(JP,A) 特開 昭54−106263(JP,A) 特開 昭52−154400(JP,A) 特開 平5−217043(JP,A) 国際公開92/15978(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 11/00 - 17/04 G01B 11/00 G08G 1/00 - 9/02 H04N 7/18

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定本数の車線を跨ぐよう配設された第
    1ガントリーと、 上記所定本数の車線を跨ぐようかつ車両進行方向に沿い
    第1ガントリーの下流側に配設された第2ガントリー
    と、 通行料金を課すべく第1ガントリー下を通過する車両と
    無線交信する手段と、路上の反射物体までの距離を車両横断方向に沿い所定の
    幅に亘って検出する光学的な距離センサを含み、この距
    離センサによる検出の結果に基づき、 第1ガントリー下
    を通過した車両の車線横断方向通過位置を検出する通過
    位置検出手段と、 第2ガントリー下を通過する車両と無線交信することに
    より、当該車両に通行料金が正常に課されていることを
    確認する課金確認手段と、 検出された車線横断方向通過位置を撮影箇所の決定に利
    用しながら、少なくとも通行料金が正常に課されている
    との確認が得られなかった車両を撮影する違反車両撮影
    手段と、 を有することを特徴とする自動課金システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動課金システムにおい
    て、 距離センサが、 車線横断方向に沿い路面を走査するようかつ所定タイミ
    ングで路面に向け光線を投射する発光体と、 反射光を受光する受光体と、 受光体により受光された反射光に基づき車線横断方向通
    過位置を検出する手段と、 を有することを特徴とする自動課金システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動課金システムにおい
    て、 発光体が、車線横断方向に沿い並べられた複数個の発光
    素子を含み、 距離センサが、各発光素子からの投光方向を車線横断方
    向に沿い路面を横断するよう走査させる手段を含むこと
    を特徴とする自動課金システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の自動課金システム
    において、 各発光素子による投光方向を、車両進行方向に沿い上流
    側に傾けたことを特徴 とする自動課金システム。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか記載の自動課
    金システムにおいて、 距離センサが、車線横断方向に沿って複数個並んでお
    り、 通過位置検出手段が、各距離センサによる検出の結果を
    車線横断方向に沿って連結させ、その結果に基づき車線
    横断方向通過位置を算出する手段を含むことを特徴とす
    る自動課金システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動課金システムにおい
    て、 通過位置検出手段が、各距離センサによる検出の結果を
    車線横断方向に沿って連結した結果に基づき車両の幅を
    算出する手段を含むことを特徴とする自動課金システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の自動課金システムにおい
    て、 第1ガントリー下を通過した車両の速度を検出する通過
    速度検出手段と、 検出した速度に応じて車両の撮影タイミングを調整する
    撮影タイミング調整手段と、 を有することを特徴とする自動課金システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の自動課金システムにおい
    て、 課金手段による車両との交信の結果と違反車両撮影手段
    により撮影された車両とを対応付ける車両特定手段を有
    することを特徴とする自動課金システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の自動課金システムにおい
    て、 通過位置検出手段が、 道路中に1車線当たり複数個埋設されその上を車両が通
    過した場合にその出力信号値が変化するインダクタと、 インダクタの出力信号値の変化に基づきインダクタ上を
    車両が通過したことを検出する通過検出手段と、 を含むことを特徴とする自動課金システム。
  10. 【請求項10】 請求項記載の自動課金システムにお
    いて、 通過位置検出手段が、 インダクタの出力信号値の変化を高感度で検出する高感
    度検出手段と、 インダクタの出力信号値の変化を低感度で検出する低感
    度検出手段と、 高感度での検出結果と低感度での検出結果を総合するこ
    とによりインダクタ上を通過した車両の車種を識別する
    車種識別手段と、 を含むことを特徴とする自動課金システム。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の自動課金システムにお
    いて、 通過位置検出手段が、 道路上に形成された濃淡パターンを撮影する濃淡パター
    ン撮影手段と、 濃淡パターン撮影手段により撮影された画像中の濃淡パ
    ターンの乱れに基づき濃淡パターン上を車両が通過した
    ことを検出する通過検出手段と、 を含むことを特徴とする自動課金システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の自動課金システムに
    おいて、 濃淡パターン撮影手段が、車線の境界近傍を撮影可能な
    位置に配設されたことを特徴とする自動課金システム。
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