JP3253036B2 - 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法 - Google Patents

緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法

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JP3253036B2 JP13852393A JP13852393A JP3253036B2 JP 3253036 B2 JP3253036 B2 JP 3253036B2 JP 13852393 A JP13852393 A JP 13852393A JP 13852393 A JP13852393 A JP 13852393A JP 3253036 B2 JP3253036 B2 JP 3253036B2
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重信 宮本
秀典 林田
直樹 堀江
慶治 山口
繁夫 松山
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Nittoc Constructions Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑化用コンクリートブ
ロック及びそのブロックを用いた緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の緑化可能なコンクリートブロック
としては、ブロック間に土壌を充填する構造によって樹
木を植栽する方法が知られている以外は、ブロックを連
結した形で積み上げる擁壁タイプでは皆無に近く、か
つ、急勾配擁壁全体の緑化には至っていないのが実情で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、急勾配擁壁
でも緑化が可能な緑化用コンクリートブロック及びその
ブロックを用いた緑化工法を提供することを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、地山
(C)の底部から傾角(α)で積み上げられそして緑化
をするための角形に形成された緑化用コンクリートブロ
ック(1)において、表面(2)には凹部(4)が形成
され、その凹部(4)と裏面(3)との間には透孔
(5)が形成され、その透孔(5)はブロック(1)を
積み上げたときに水平線(B)となす傾角(β)が0度
以上30度以下に形成され、そして表面(2)には縦横
の細鋼棒からなる柵部(6a)とその柵部(6a)の両
側に設けられてブロック(1)に埋設される脚部(6
b)とから形成された複数の柵板(6)が少なくとも横
方向に立設されており、前記凹部(4)には有機質又は
保水材のブロック(10)が充填されている。
【0005】また本発明のブロックを用いた緑化工法に
よれば、全体的に角形に形成されて表面(2)に凹部
(4)を備えそしてその凹部(4)と裏面(3)との間
には透孔(5)が形成されて表面に植物生育基盤材の保
持部材を有するブロック(1)を準備し、地山(C)の
底部から複数の前記ブロック(1)を傾角(α)で所定
数だけ積み上げ、その際前記透孔(5)が水平線(B)
となす角度βを0度以上30度以下とし、次いで有機質
ブロック体(10)又は保水材ブロック体を前記凹部
(4)に充填し、そして前記表面(2)に植物生育基盤
材(11)を吹付機械により吹き付けるようになってい
る。
【0006】請求項2記載の保持部材は請求項1記載の
柵板又はピン或いはブロックの表面に敷設した金網で構
成されている。
【0007】
【作用】したがって、植物生育基盤材の吹付けに際して
緑化用コンクリートブロックが垂直に近く傾斜した状態
であっても柵板を含む保持部材により自然落下を防止で
きる。したがって垂直に近い擁壁でも緑化できる。
【0008】また透孔の角度を特定することにより、植
物の生育基盤材を流出させることなく好適に地山の水分
を供給できる。さらにこの透孔は成長した植物の根系が
侵入でき、植物の成長を促進できる。したがって、本発
明は特に急勾配の場合に、緑化ができ、擁壁の築造に好
適である。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0010】図1において、緑化用コンクリートブロッ
ク1は、平面形状が正方形状に形成され、表面2には、
略正方形の凹部4が形成されている。しかしながら、ブ
ロック1の平面形状は任意の角形に形成できる。その凹
部4の中央と裏面3との間には、透孔5が形成されてい
る。この透孔5は、後記するように、ブロック1を傾角
α(例えば60゜)の擁壁Aとして積み上げた場合、水
平線Bとなす傾角βが、例えば0°以上30°以下に形
成されている。
【0011】そして、表面2には、複数(図示の例では
2個)の柵板6が横方向に立設されている。この柵板6
の配置は、横方向に限られるものではなく、縦横方向の
格子状に配置してもよい。
【0012】その柵板6は図2に示すように、縦横の細
鋼棒からなる柵部6aと、この柵部6aの両側に設けら
れブロック1に埋設される脚部6bとから形成されてい
る。
【0013】次に、緑化工法の態様を説明する。
【0014】先ず、地山Cの底部から複数のブロック1
を所定段だけ積み上げる。
【0015】次いで、有機質材をプレス加工して成形し
た有機質ブロック体10を、凹部4に充填する。なお、
有機質ブロック体10の替りに、保水材をプレス加工し
て成形した保水材ブロック体を用いてもよい。
【0016】最後に、種子、肥料、有機質材及び土壌を
混合した植物生育基盤材11を、図示しない吹付機械に
より表面に柵板6の上縁より若干高くなるように吹き付
けて完工する。なお、この際、透孔5にも充填できるよ
うに吹き付けるのが好ましい。
【0017】次に作用について説明する。
【0018】ブロック1の表面2に基盤材11を吹き付
けるので、基盤材11は柵板6に保持されて脱落がな
く、かつ、雨水の有効利用が可能である。
【0019】また、コンクリートブロック1の表面2
は、夏季には60〜70℃以上の高温になり、ブロック
積み擁壁の緑化工法としては、水分の供給が重要とな
る。これに対し透孔5は、0°以上30°以下の傾角β
で形成されているので、0°以下では供給効果がなく、
30°以上ではブロック1の外に排出される水量が多過
ぎて有機質ブロック体10及び基盤材11が流出するお
それがあることに対し、好適な水分の補給がなされる。
かつ、成長した植物の根系が、透孔5に侵入するので、
更に良好な植物の生育が促進される。
【0020】これらのことから、急勾配で植物生育基盤
材11が脱落しない急勾配の擁壁Aを築造することがで
きる。
【0021】図3は、緑化用コンクリートブロックの別
の実施例を示し、ブロック1Aの表面に、保持部材であ
る複数のピン7を立設し、他を図1と同様に構成した例
である。この実施例でも図1と同じ作用効果がある。
【0022】図4も緑化用コンクリートブロックの別の
実施例を示し、ブロック1Bの表面に保持部材である金
網8を敷設し、他を図1と同様に構成した例である。こ
の実施例でも図1と同様の作用効果がある。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、下記のす
ぐれた効果を奏する。 (a) 透孔の水平線に対する傾角が0度以上30度以
下であるから、植物生育基盤材の流出がなく、かつ地山
からの給水も好適に行うことができる。 (b) 凹部が有機質材又は保水材のブロック体を充填
するので、透孔からの給水により植物の根の生成を促進
でき、吹付けられた植物生育基盤材からの植物の成長を
促進できる。 (c) コンクリートブロックの凹部に有機質材又は保
水材のブロック体を入れるだけで、後に行う吹付け作業
によりコンクリートブロック全体を緑化でき、緑化面積
を広くできる。 (d) 保持部材により吹き付け作業による植物生育基
盤材の落下がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した擁壁の一例を示す垂直断面
図。
【図2】図1の柵板を示す正面図。
【図3】緑化用コンクリートブロックの別の実施例を用
いた擁壁の垂直断面図。
【図4】緑化用コンクリートブロックの別の実施例を用
いた擁壁の垂直断面図。
【符号の説明】
A・・・擁壁 B・・・水平線 C・・・地山 α・・・擁壁の傾角 β・・・透孔の傾角 1、1A、1B・・・緑化用コンクリートブロック 2・・・表面 3・・・裏面 4・・・凹部 5・・・透孔 6・・・柵板 6a・・・柵部 6b・・・脚部 7・・・ピン 8・・・金網 10・・・有機質ブロック体 11・・・植物生育基盤材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 重信 福井県福井市春日3丁目303 福井県建 設技術センター内 (72)発明者 林田 秀典 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特 建設株式会社内 (72)発明者 堀江 直樹 東京都中央区銀座8丁目14番14号 日特 建設株式会社内 (72)発明者 山口 慶治 福井県武生市矢船町1号6番地 丸高コ ンクリート工業株式会社内 (72)発明者 松山 繁夫 福井県武生市矢船町1号6番地 丸高コ ンクリート工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−142008(JP,A) 特開 昭49−76305(JP,A) 特開 昭52−107935(JP,A) 特開 昭63−78923(JP,A) 特開 平6−257162(JP,A) 特開 昭62−253305(JP,A) 実開 平4−126941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山(C)の底部から傾角(α)で積み
    上げられそして緑化をするための角形に形成された緑化
    用コンクリートブロック(1)において、表面(2)に
    は凹部(4)が形成され、その凹部(4)と裏面(3)
    との間には透孔(5)が形成され、その透孔(5)はブ
    ロック(1)を積み上げたときに水平線(B)となす傾
    角(β)が0度以上30度以下に形成され、そして表面
    (2)には縦横の細鋼棒からなる柵部(6a)とその柵
    部(6a)の両側に設けられてブロック(1)に埋設さ
    れる脚部(6b)とから形成された複数の柵板(6)が
    少なくとも横方向に立設されており、前記凹部(4)に
    は有機質又は保水材のブロック(10)が充填されてい
    ることを特徴とする緑化用コンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 全体的に角形に形成されて表面(2)に
    凹部(4)を備えそしてその凹部(4)と裏面(3)と
    の間には透孔(5)が形成されて表面に植物生育基盤材
    の保持部材を有するブロック(1)を準備し、地山
    (C)の底部から複数の前記ブロック(1)を傾角
    (α)で所定数だけ積み上げ、その際前記透孔(5)が
    水平線(B)となす角度βを0度以上30度以下とし、
    次いで有機質ブロック体(10)又は保水材ブロック体
    を前記凹部(4)に充填し、そして前記表面(2)に植
    物生育基盤材(11)を吹付機械により吹き付けること
    を特徴とするブロックを用いた緑化工法。
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