JP3217185B2 - 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法 - Google Patents
緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法Info
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- JP3217185B2 JP3217185B2 JP13858493A JP13858493A JP3217185B2 JP 3217185 B2 JP3217185 B2 JP 3217185B2 JP 13858493 A JP13858493 A JP 13858493A JP 13858493 A JP13858493 A JP 13858493A JP 3217185 B2 JP3217185 B2 JP 3217185B2
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- Cultivation Of Plants (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、緑化用コンクリートブ
ロック及びそのブロックを用いた緑化工法に関する。
ロック及びそのブロックを用いた緑化工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の緑化可能なコンクリートブロック
としては、ブロック間に土壌を充填する構造によって樹
木を植栽する方法が知られている以外は、ブロックを連
結した形で積み上げる擁壁タイプでは皆無に近く、か
つ、急勾配擁壁全体の緑化には至っていないのが実情で
ある。
としては、ブロック間に土壌を充填する構造によって樹
木を植栽する方法が知られている以外は、ブロックを連
結した形で積み上げる擁壁タイプでは皆無に近く、か
つ、急勾配擁壁全体の緑化には至っていないのが実情で
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、急勾配擁壁
でも緑化が可能な緑化用コンクリートブロック及びその
ブロックを用いた緑化工法を提供することを目的として
いる。
でも緑化が可能な緑化用コンクリートブロック及びその
ブロックを用いた緑化工法を提供することを目的として
いる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による緑化用コン
クリートブロックは、表面から裏面に向け擁壁積み上げ
状態時に水平線に対し０°以上３０°以下の上向きの透
孔を穿設し、前記表面の下縁に突出縁部を形成すると共
に、該表面に鉄筋を組付けている。
クリートブロックは、表面から裏面に向け擁壁積み上げ
状態時に水平線に対し０°以上３０°以下の上向きの透
孔を穿設し、前記表面の下縁に突出縁部を形成すると共
に、該表面に鉄筋を組付けている。
【０００５】また、本発明による緑化工法は、表面から
裏面に向け擁壁積み上げ状態時に水平線に対し０°以上
３０°以下の上向きの透孔を穿設し、前記表面の下縁に
突出縁部を形成すると共に、該表面に鉄筋を組付けた緑
化用コンクリートブロックを積み上げて擁壁を築造し、
前記表面または表面および透孔に、種子、肥料、有機質
材及び土壌を混合した植物生育基盤材を吹き付けて充填
することを特徴としている。
裏面に向け擁壁積み上げ状態時に水平線に対し０°以上
３０°以下の上向きの透孔を穿設し、前記表面の下縁に
突出縁部を形成すると共に、該表面に鉄筋を組付けた緑
化用コンクリートブロックを積み上げて擁壁を築造し、
前記表面または表面および透孔に、種子、肥料、有機質
材及び土壌を混合した植物生育基盤材を吹き付けて充填
することを特徴としている。
【０００６】
【作用】本発明においては、表面に植物生育基盤材を鉄
筋により保持して脱落を防止し、緑化可能な擁壁を築造
することができる。
筋により保持して脱落を防止し、緑化可能な擁壁を築造
することができる。
【０００７】また、０°以上３０°以下の透孔を設け、
基盤材を流出させることなく基盤材に地山の水分を供給
し、かつ、成長した植物の根系が透孔に侵入できるよう
にして、植物の成長を促進することができる。したがっ
て、急勾配でも緑化可能な擁壁を築造することができ
る。
基盤材を流出させることなく基盤材に地山の水分を供給
し、かつ、成長した植物の根系が透孔に侵入できるよう
にして、植物の成長を促進することができる。したがっ
て、急勾配でも緑化可能な擁壁を築造することができ
る。
【０００８】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【０００９】図１及び図２において、緑化用コンクリー
トブロック１は、平面形状が正方形状に形成され、地山
Ｃ側から順に、接地部２、連結部３及び表面すなわち植
栽部８が形成されている。しかしながら、ブロック１の
平面形状は角形或いは円形でも良い。
トブロック１は、平面形状が正方形状に形成され、地山
Ｃ側から順に、接地部２、連結部３及び表面すなわち植
栽部８が形成されている。しかしながら、ブロック１の
平面形状は角形或いは円形でも良い。
【００１０】その連結部３には、上辺と一方の隣辺とに
係合突部４、５が形成され、他の２辺には、係合凹部
６、７が形成されている。
係合突部４、５が形成され、他の２辺には、係合凹部
６、７が形成されている。
【００１１】前記表面部８の下縁には、植物生育基盤材
１５の吹き付け厚さに略等しい高さの突出縁部９が突設
されている。また、植栽部８の略中央と接地部２の表面
との間には、透孔１０が形成されている。その透孔１０
は、後記するように、ブロック１を傾角α（例えば６０
°）の擁壁Ａとして積み上げた場合、水平線Ｂとなす傾
角βが、例えば０°以上３０°以下に形成されている。
１５の吹き付け厚さに略等しい高さの突出縁部９が突設
されている。また、植栽部８の略中央と接地部２の表面
との間には、透孔１０が形成されている。その透孔１０
は、後記するように、ブロック１を傾角α（例えば６０
°）の擁壁Ａとして積み上げた場合、水平線Ｂとなす傾
角βが、例えば０°以上３０°以下に形成されている。
【００１２】また、表面部８には、全体を符号１１で示
す鉄筋が組付けられている。
す鉄筋が組付けられている。
【００１３】その鉄筋１１は、突出縁部９から植栽部８
と平行に突設された複数段（図示の例では上下２段）に
設けた複数本（図示の例では４本）の縦筋１２と、この
縦筋１２に直交する複数本（図示の例では３本）の横筋
１３と、これら縦筋１２と横筋１３との交差部を植栽部
８に支持する植栽部８に埋設された複数（図示の例では
８本）の支持筋１４とからなっている。
と平行に突設された複数段（図示の例では上下２段）に
設けた複数本（図示の例では４本）の縦筋１２と、この
縦筋１２に直交する複数本（図示の例では３本）の横筋
１３と、これら縦筋１２と横筋１３との交差部を植栽部
８に支持する植栽部８に埋設された複数（図示の例では
８本）の支持筋１４とからなっている。
【００１４】次に、緑化工法の態様を説明する。
【００１５】先ず、地山Ｃの底部から複数のブロックを
横方向に相互の係合突部５が係合凹部６に係合するよう
に並べる。
横方向に相互の係合突部５が係合凹部６に係合するよう
に並べる。
【００１６】次いで、その並べられたブロック１の段Ｄ
１の上に、係合凹部７が段Ｄ１の係合突部４に係合する
ように、次のブロック１の段Ｄ２を積み上げ、以後同様
にして所定段のブロック１を積み上げる。
１の上に、係合凹部７が段Ｄ１の係合突部４に係合する
ように、次のブロック１の段Ｄ２を積み上げ、以後同様
にして所定段のブロック１を積み上げる。
【００１７】最後に、種子、肥料、有機質材及び土壌を
混合した植物生育基盤材１５を図示しない吹付機械によ
り植栽部８に突出縁部９の高さより高くなるように吹き
付け充填して完工する。なお、この際、透孔１０にも充
填できるように吹付けるのが好ましい。
混合した植物生育基盤材１５を図示しない吹付機械によ
り植栽部８に突出縁部９の高さより高くなるように吹き
付け充填して完工する。なお、この際、透孔１０にも充
填できるように吹付けるのが好ましい。
【００１８】次に作用について説明する。
【００１９】植栽部８に基盤材１５を吹き付けて充填す
るので、基盤材１５は鉄筋１１に保持されて脱落がな
く、かつ、雨水の有効利用が可能である。
るので、基盤材１５は鉄筋１１に保持されて脱落がな
く、かつ、雨水の有効利用が可能である。
【００２０】また、コンクリートブロック１の表面は、
夏季には６０〜７０℃以上の高温になり、ブロック積み
擁壁の緑化工法としては、水分の供給が重要となる。こ
れに対し透孔１０は、０°以上３０°以下の傾角βで形
成されているので、０°以下では供給効果がなく、３０
°以上ではブロック１の外に排出される水量が多過ぎて
基盤材１５が流出するおそれがあることに対し、好適な
水分の補給がなされる。かつ、成長した植物の根系が、
透孔１０に侵入するので、更に良好な植物の生育が促進
される。
夏季には６０〜７０℃以上の高温になり、ブロック積み
擁壁の緑化工法としては、水分の供給が重要となる。こ
れに対し透孔１０は、０°以上３０°以下の傾角βで形
成されているので、０°以下では供給効果がなく、３０
°以上ではブロック１の外に排出される水量が多過ぎて
基盤材１５が流出するおそれがあることに対し、好適な
水分の補給がなされる。かつ、成長した植物の根系が、
透孔１０に侵入するので、更に良好な植物の生育が促進
される。
【００２１】これらのことから、急勾配で植物生育基盤
材１５が脱落しない急勾配の擁壁Ａを築造することがで
きる。
材１５が脱落しない急勾配の擁壁Ａを築造することがで
きる。
【００２２】図３は本発明の第２実施例を示しており、
緑化用コンクリートブロック１の表面２には、略正方形
の凹部１９が形成されている。そして、有機質材をプレ
ス加工して成形した有機質ブロック体２０が凹部４に充
填されている。なお、有機質ブロック体２０の替りに、
保水材をプレス加工して成形した保水材ブロック体を用
いてもよい。そして、種子、肥料、有機質材及び土壌を
混合した植物生育基盤材１５を、図示しない吹付機械に
より支持筋１４の上縁より若干高くなるように吹き付け
る。
緑化用コンクリートブロック１の表面２には、略正方形
の凹部１９が形成されている。そして、有機質材をプレ
ス加工して成形した有機質ブロック体２０が凹部４に充
填されている。なお、有機質ブロック体２０の替りに、
保水材をプレス加工して成形した保水材ブロック体を用
いてもよい。そして、種子、肥料、有機質材及び土壌を
混合した植物生育基盤材１５を、図示しない吹付機械に
より支持筋１４の上縁より若干高くなるように吹き付け
る。
【００２３】この実施例によれば、有機質ブロック体２
０により、植物生育基盤材１５より成育する植物に肥料
や水が好適に供給されるのである。その他の構成及び作
用については、図１及び図２で示す実施例の場合と概略
同様であるので、重複説明は省略する。
０により、植物生育基盤材１５より成育する植物に肥料
や水が好適に供給されるのである。その他の構成及び作
用については、図１及び図２で示す実施例の場合と概略
同様であるので、重複説明は省略する。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、急
勾配擁壁でも、擁壁全体の緑化を行うことができる。
勾配擁壁でも、擁壁全体の緑化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した擁壁の一例を示す垂直断面
図。
図。
【図２】図１の植物生育基盤材を除いた状態のＸ矢視
図。
図。
【図３】本発明のその他の実施例を示す垂直断面図。
Ａ・・・擁壁 Ｂ・・・水平線 Ｃ・・・地山 Ｄ・・・ブロックの段 α・・・擁壁の傾角 β・・・透孔の傾角 １・・・緑化用コンクリートブロック ２・・・接地部 ３・・・連結部 ４、５・・・係合突部 ６、７・・・係合凹部 ８・・・植栽部 ９・・・突出縁部 １０・・・透孔 １１・・・鉄筋 １２・・・縦筋 １３・・・横筋 １４・・・支持筋 １５・・・植物生育基盤材 １９・・・凹部 ２０・・・有機質ブロック体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 重信 福井県福井市春日３丁目303 福井県建 設技術センター内 (72)発明者 林田 秀典 東京都中央区銀座８丁目14番14号 日特 建設株式会社内 (72)発明者 堀江 直樹 東京都中央区銀座８丁目14番14号 日特 建設株式会社内 (72)発明者 山口 慶治 福井県武生市矢船町１号６番地 丸高コ ンクリート工業株式会社内 (72)発明者 松山 繁夫 福井県武生市矢船町１号６番地 丸高コ ンクリート株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−76305（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−51936（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−78923（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−64105（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−192944（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−126941（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 29/02 311 E02D 17/20 103 A01G 1/00 301
Claims (2)
- 【請求項１】 表面から裏面に向け擁壁積み上げ状態時
に水平線に対し０°以上３０°以下の上向きの透孔を穿
設し、前記表面の下縁に突出縁部を形成すると共に、該
表面に鉄筋を組付けたことを特徴とする緑化用コンクリ
ートブロック。 - 【請求項２】 表面から裏面に向け擁壁積み上げ状態時
に水平線に対し０°以上３０°以下の上向きの透孔を穿
設し、前記表面の下縁に突出縁部を形成すると共に、該
表面に鉄筋を組付けた緑化用コンクリートブロックを積
み上げて擁壁を築造し、前記表面または表面および透孔
に種子、肥料、有機質材及び土壌を混合した植物生育基
盤材を吹き付けて充填することを特徴とする緑化用コン
クリートブロックを用いた緑化工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13858493A JP3217185B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13858493A JP3217185B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06346475A JPH06346475A (ja) | 1994-12-20 |
| JP3217185B2 true JP3217185B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=15225539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13858493A Expired - Fee Related JP3217185B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3217185B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4725558B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2011-07-13 | 株式会社大林組 | 屋上緑化システム |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP13858493A patent/JP3217185B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06346475A (ja) | 1994-12-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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