JPH1060899A - 植栽方法及び植栽用筒体 - Google Patents

植栽方法及び植栽用筒体

Info

Publication number
JPH1060899A
JPH1060899A JP22196796A JP22196796A JPH1060899A JP H1060899 A JPH1060899 A JP H1060899A JP 22196796 A JP22196796 A JP 22196796A JP 22196796 A JP22196796 A JP 22196796A JP H1060899 A JPH1060899 A JP H1060899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
cylindrical body
planting
soil
planted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22196796A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Nishiyama
聖二 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimura Fume Kan KK
Original Assignee
Fujimura Fume Kan KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimura Fume Kan KK filed Critical Fujimura Fume Kan KK
Priority to JP22196796A priority Critical patent/JPH1060899A/ja
Publication of JPH1060899A publication Critical patent/JPH1060899A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工現場で発生した残土を有効に利用できる
と共に、植物をより健全に、かつ経済的に生育できるよ
うにした植栽方法及び植栽用筒体を提供する。 【解決手段】 植栽用ブロック1内に、内径が、植えら
れる植物5の根圏外径よりもやや大径に形成された多孔
質の筒体10を配置し、該筒体10内に培養土6を詰め
て植物5を植えると共に、筒体10の外側には残土7を
詰める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁等を緑化する
ための植栽方法及び植栽用筒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の緑化擁壁は、例えば複数の井桁状
のブロックを組積みし、その内部全体に植栽土として、
植物の生育に適した用土を詰めて形成している。その用
土は、擁壁を施工する現場において、バーク堆肥等の各
種土壌改良材、化成肥料等を地元原土と混合したもの、
あるいは園芸店やホームセンター等で販売している、予
めプランター用土として混合されたもの等が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
の用土はいずれも、擁壁の内部全体に、すなわち植えた
植物の生育に必要な根圏部以外の所までも使用している
ため不経済であり、また前者の用土の場合は、その混合
作業に相当の手間と時間を要し、いずれの場合も工事費
全体が割高となっている。
【0004】さらに、緑化擁壁の施工時に発生する残土
の処分に多額の費用を要するだけでなく、残土を捨てる
ことによる環境、景観の破壊という問題も発生してい
た。
【0005】そこで、本発明は、施工現場で発生した残
土を有効に利用できると共に、植物をより健全に、かつ
経済的に生育できるようにした植栽方法及び植栽用筒体
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の植栽方法は、植栽用ブロック内に、内径
が、植えられる植物の根圏外径よりもやや大径に形成さ
れた多孔質の筒体を配置し、該筒体内に培養土を詰めて
植物を植えると共に、筒体の外側には残土を詰めること
を特徴としている。
【0007】また本発明の植栽用筒体は、内径が、内部
に詰める培養土に植えられる植物の根圏外径よりもやや
大径の筒状に形成され、かつ多孔質に形成されている。
【0008】この植栽用筒体は、石又はガラス等の粒子
を結合材で貫通筒状に固めてなるものか、内周と外周の
2枚の金網間に、各気泡が連通状に形成されたスポンジ
を挿入してなるものか、又は、各気泡が連通状に形成さ
れたスポンジにより、有底筒状に形成してなるものが好
適である。
【0009】さらに、植栽用筒体は、植えられる植物の
根の性質により、上層を密に、下層を粗に形成するか、
上層を粗に、下層を密に形成するか、又は全体を均質に
形成するのがよい。
【0010】
【作用】筒体内の培養土に植えられた植物には、該培養
土の養分が供給されると共に、多孔質の筒体を介して、
大気中の空気が根圏外周部付近に充分に供給されると共
に、多孔質中を通過する流水によって酸素も供給され、
かつ保水性も確保されるので、植物の根は根腐れを起こ
すことなく一層活性化し、生育性が向上する。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の植栽方法を、擁壁の緑化に
適用した一実施例を示したもので、この擁壁を構成する
ブロック1は、杯状に配置した正面板2と背面板3と
を、上端縁を正面板の上縁よりやや低く形成すると共
に、背面板3側に連結凸部42を設け、さらに、下端に
は該連結凸部42が嵌まる凹部41を設けた両側2枚の
連結板4で連結し、底面を開放に形成している(図2参
照)。
【0012】そして、組積みした各ブロック1内には、
内径が、植えられる植物5の根圏外径よりもやや大径に
形成された多孔質の筒体10を配置し、該筒体10内に
は植物5の生育に適した培養土6を詰めると共に、筒体
10外には残土7を詰めて擁壁を形成する。
【0013】図3は他種のブロック1aを使用した擁壁
の例を示したものである。すなわち、ブロック1aは、
それぞれ垂直状の正面板2aと背面板3aとを両側2枚
の連結板4aで連結した井桁状のもので、長さの異なる
これらのブロック1aを、他のブロック8を介して組積
みして擁壁を形成している。
【0014】図4、図5は、表面は額縁状に形成し、ほ
ぼ中央に筒体10の外径とほぼ同じ径の穴1cを設けた
ブロック1bを使用して、このブロック1bを擁壁の法
面に添って実施したときの実施状態の斜視図及び断面図
である。この実施例では、穴1cに筒体10を配置し、
該筒体10内には植物5の生育に適した培養土6を詰め
る。又筒体10外には残土7を詰めて形成する。
【0015】前記筒体10の大きさは、植えられる植物
5の根圏の大きさに対応して設定されるが、例えば高さ
40cm前後の低木類の場合は、内径20cm程度、高さ4
0cm程度、内厚3cm程度の円筒形状が好適である。
【0016】次に、筒体10の実施例を図6〜9を参照
しながら説明する。実施例1 図6の実施例1の筒体10aは、砂利又は砕石等の石、
あるいはガラス等の粒子11を、セメントペースト又は
接着剤等の結合材で貫通円筒状に固めたもので、かつ上
層12を直径5mm前後の小さい粒子11で密に、下層1
3を直径10mm前後の大きい粒子11で粗に形成してあ
る。この筒体10aは、例えばサツキ類のように根が浅
く細い植物の植栽に適している。なお、植えられる植物
の根の性質により、上層12を粗に、下層13を密に形
成してもよい。
【0017】実施例2 図7の実施例2の筒体10bは、実施例1の筒体10a
と同じ材質、形状であって、かつ全体を略同一径の粒子
11により均質に形成したものである。
【0018】実施例3 図8の実施例3の筒体10cは、内周と外周の2枚の金
網14,15間に、各気泡内の空気が流通しあえるよう
に、各気泡が連通状に形成されたスポンジ16を挿入し
てなる貫通円筒状のものである(図2参照)。なお、こ
の場合も、植えられる植物の根の性質により、金網1
4,15間に詰めるスポンジ16の量を変化させ、粗密
を形成することができる。すなわち、上層は硬く詰めて
密に、下層は緩く詰めて粗に形成する場合、これと逆の
構成の場合、又は全体を均質に形成する場合がある。
【0019】実施例4 図9の実施例4の筒体10dは、各気泡が連通状に形成
されたスポンジ16により、有底円筒状、すなわち、袋
状に形成したものである。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏するこ
とができる。 筒体内の培養土に植えられた植物には、該培養土の養
分が供給されると共に、多孔質の筒体を介して、大気中
の空気が根圏外周部付近に充分に供給されると共に、多
孔質中を通過する流水によって酸素も供給され、かつ保
水性も確保されるので、根物の根は根腐れを起こすこと
なく一層活性化し、植物のより健全な生育を達成するこ
とができる。 培養土は筒体内のみ使用し、筒体の外側には残土が利
用できるので、経済的であり、工事費を低減することが
できる。特に、大きなブロックを用いた植栽には一層効
果的である。 緑化擁壁等には使用が困難とされていた残土を利用で
きるため、残土を処分するための手間と費用が不要とな
り、また残土を捨てることによる環境、景観の破壊の問
題も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した擁壁の一部を断面にし
た側面図である。
【図2】本発明の実施例の要部拡大断面図である。
【図3】他の実施例を示す、擁壁の側面図である。
【図4】実施状態の斜視図である。及び断面図である。
【図5】実施状態の断面図である。
【図6】植栽用筒体の実施例1を示す斜視図である。
【図7】植栽用筒体の実施例2を示す斜視図である。
【図8】植栽用筒体の実施例3を示す斜視図である。
【図9】植栽用筒体の実施例4を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b ブロック 5 植物 6 培養土 7 残土 10、10a、10b、10c、10d 筒体 11 粒子 12 上層 13 下層 14、15 金網 16 スポンジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植栽用ブロック内に、内径が、植えられ
    る植物の根圏外径よりもやや大径に形成された多孔質の
    筒体を配置し、該筒体内に培養土を詰めて植物を植える
    と共に、筒体の外側には残土を詰めることを特徴とする
    植栽方法。
  2. 【請求項2】 内径が、内部に詰める培養土に植えられ
    る植物の根圏外径よりもやや大径の筒状に形成され、か
    つ多孔質に形成されてなる植栽用筒体。
  3. 【請求項3】 石又はガラス等の粒子を結合材で貫通筒
    状に固めてなる請求項2記載の植栽用筒体。
  4. 【請求項4】 内周と外周の2枚の金網間に、各気泡が
    連通状に形成されたスポンジを挿入してなる請求項2記
    載の植栽用筒体。
  5. 【請求項5】 各気泡が連通状に形成されたスポンジに
    より、有底筒状に形成してなる請求項2記載の植栽用筒
    体。
  6. 【請求項6】 上層を密に、下層を粗に形成してなる請
    求項2,3,4又は5記載の植栽用筒体。
  7. 【請求項7】 上層を粗に、下層を密に形成してなる請
    求項2,3,4又は5記載の植栽用筒体。
  8. 【請求項8】 全体を均質に形成してなる請求項2,
    3,4又は5記載の植栽用筒体。
JP22196796A 1996-08-23 1996-08-23 植栽方法及び植栽用筒体 Withdrawn JPH1060899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22196796A JPH1060899A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 植栽方法及び植栽用筒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22196796A JPH1060899A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 植栽方法及び植栽用筒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1060899A true JPH1060899A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16774980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22196796A Withdrawn JPH1060899A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 植栽方法及び植栽用筒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1060899A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107996196A (zh) * 2017-12-04 2018-05-08 深圳市真和丽生态环境股份有限公司 一种lid树池
CN109930594A (zh) * 2018-07-20 2019-06-25 嘉兴五丰生态环境科技有限公司 一种生态桩及其组成的集成挡墙
JP2022008102A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 那須 正和 掛け部付鉢増し用部材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107996196A (zh) * 2017-12-04 2018-05-08 深圳市真和丽生态环境股份有限公司 一种lid树池
CN109930594A (zh) * 2018-07-20 2019-06-25 嘉兴五丰生态环境科技有限公司 一种生态桩及其组成的集成挡墙
JP2022008102A (ja) * 2020-06-26 2022-01-13 那須 正和 掛け部付鉢増し用部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06253684A (ja) 建物壁面植栽方法及び植栽具
CN211909788U (zh) 一种受损陡坡植生袋生态防护结构
JPH1060899A (ja) 植栽方法及び植栽用筒体
JP2001303574A (ja) 法面・壁面の簡易緑化方法とそれに使用する植栽基盤と植栽補助部材
JP2789460B2 (ja) 植生袋体とそれを使用する法面の植栽工法
JPH08120693A (ja) 擁 壁
JP3026347U (ja) 背面に集水ボックスを設けた土留緑化壁
JPH07227146A (ja) 壁面用植木鉢
JPH10325143A (ja) 緑化装置
JP4133193B2 (ja) 植栽ブロック及び植栽ブロックの製造方法並びに該植栽ブロックを使用した緑化工法
JPS6282122A (ja) 硬岩法面における緑化工法
KR200295870Y1 (ko) 토목공사용 옹벽 녹화 식생 패널
JP2769444B2 (ja) 緑化ブロックおよび緑化工法
JP3217185B2 (ja) 緑化用コンクリートブロック及びそのブロックを用いた緑化工法
JP2005120660A (ja) 植生擁壁及びその構築方法
JP3253043B2 (ja) 緑化用コンクリートブロック
JPH05272148A (ja) 植生用ブロック及び該ブロックを用いた法面緑化方法
JP2001103834A (ja) パック緑化工法及びそれに使用する植物栽培パック
JP3009808U (ja) 深山キリシマの栽培装置
JP3686021B2 (ja) 大型擁壁緑化ブロックおよび擁壁緑化構造
JP4094330B2 (ja) 緑化コンクリート体用型枠およびそれを用いた緑化コンクリート体の製造方法
JP2003082669A (ja) 草木育成ブロック並びにこの草木育成ブロックを用いた道路等の法面の緑化及び崩壊防止方法
JPH09296464A (ja) 緑化版
JP2003027507A (ja) 擁壁緑化用の蔦植付け体
JPS62296816A (ja) 傾斜面に芝生を造成する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104