JP3009808U - 深山キリシマの栽培装置 - Google Patents

深山キリシマの栽培装置

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JP3009808U
JP3009808U JP1994013367U JP1336794U JP3009808U JP 3009808 U JP3009808 U JP 3009808U JP 1994013367 U JP1994013367 U JP 1994013367U JP 1336794 U JP1336794 U JP 1336794U JP 3009808 U JP3009808 U JP 3009808U
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kirishima
mountain
pumice stone
cultivating
water
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JP1994013367U
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English (en)
Inventor
又夫 稲葉
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又夫 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保水性が大きく、風情のある軽石を利用し、
長期間育成して楽しむことができる深山キリシマの栽培
装置を提供する。 【構成】 保水性を有する軽石10に上部から底部に貫
通する植樹孔12を穿ち、植樹孔12の内面に透水性の
あるセメントモルタル13を薄く塗布して周囲の細穴及
び割れ目を塞ぎ、植樹孔12の内部に山砂16を主体と
する培養土を入れた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鑑賞用に用いられる深山キリシマの栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
深山キリシマは、九州の高い山に自生し地面を這う習性がある。新芽は上に伸 びず、横に数本出て地面を這うように育つので、植木鉢等に直接植えるより、自 然な岩石等に植えた方が風情がある。 そこで、本出願人は、先に特開平1−320940号公報において、軽石に底 部まで連通する孔を設け、その中に砂あるいは土等の粉粒状物を入れて植物を植 え、更に保水性を有する粉粒状物を充填した鉢に軽石の基部を入れる植物の栽培 方法を提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載の軽石内に深山キリシマを植えると、根は下方に も伸びるが、軽石は保水性を有するので、孔の側面に形成されている軽石の自然 穴や割れ目に根が好んで進入し、植えた深山キリシマは数年は生育するが、その 後は根詰まりとなってその先端が枯れ、連鎖して順次枯れてしまうという問題が 生じた。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、保水性が大きく、風情のある軽 石を利用し、長期間育成して楽しむことができる深山キリシマの栽培装置を提供 することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の深山キリシマの栽培装置は、保水性を有する軽 石に上部から底部に貫通する植樹孔を穿ち、該植樹孔の内面に透水性のあるセメ ントモルタルを薄く塗布して周囲の細穴及び割れ目を塞ぎ、該植樹孔の内部に山 砂を主体とする培養土を入れて構成されている。 請求項2記載の深山キリシマの栽培装置は、請求項1記載の深山キリシマの栽 培装置において、前記軽石は山砂を含む培養土が収納された別の植木鉢内に下部 を埋めた状態で立てられている。 そして、請求項3記載の深山キリシマの栽培装置は、請求項1記載の深山キリ シマの栽培装置において、前記軽石は地面にその下部を埋設された状態で固定さ れている。
【0005】
【作用】
請求項1〜3記載の深山キリシマの栽培装置は、軽石に上部から底部に貫通す る植樹孔を穿ち、この植樹孔の内面に透水性のあるセメントモルタルを薄く塗布 して、周囲の細穴及び割れ目を塞いでいる。これによって、深山キリシマの根が 軽石に自然に形成された細穴や割れ目内に入ることができない。従って、根の先 端が根詰まりを起こして枯れることがなく、下方に伸展するので、長期間枯れな いでその寿命を保つことができる。 なお、セメントモルタルは薄く塗布しているので、透水性を有し周囲の軽石に 含まれる水が植樹孔内に時間をかけて浸透することになる。 特に、請求項2記載の深山キリシマの栽培装置においては、更に前記軽石は培 養土を入れた別の植木鉢の中に下部を埋めた状態で立てられているので、下方に 伸びた根が植木鉢の内部に伸びることになる。このように形成することによって 、自由に運搬することができると共に、その向きを変えて鑑賞することもできる 。 そして、請求項3記載の深山キリシマの栽培装置においては、軽石の下部が地 面に埋設されているので、深山キリシマの根が地面に向かって伸長して育つこと になる。
【0006】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の一実施例に係る深山キリシマの栽培装置の正面図、図 2は同栽培装置に使用する軽石の断面図である。
【0007】 図1に示すように、大きさが20〜60cm程度の塊状の軽石10を用意し、 必要な場合には適当に成形した後、深山キリシマ11を植えようとする部分に植 樹孔12を穿つ。この植樹孔12の大きさは、深山キリシマ11の根が充分入り 込む大きさを有すれば充分であるが、その直径は5〜20cm程度で、軽石10 の大きさの約1/5〜1/3程度であれば充分である。ここで、植樹孔12の加 工は、ドリルやドライバーを用いて形成することができるが、大量に製造する場 合には専用の孔開け加工機を用いてもよい。
【0008】 次に、前記植樹孔12の周囲に、図2に示すようにセメントモルタル13を薄 く塗布する。このセメントモルタル13はセメント、砂及び水の混合物で薄けれ ば固まった後も僅かながら透水性を有するものである。これによって、植樹孔1 2の周囲に形成された自然穴や割れ目が潰される。
【0009】 そして、軽石10が入る適当な大きさの植木鉢14を用意し、植木鉢14内に 山砂15を所定量入れ、軽石10を植木鉢14内に据付け、軽石10の植樹孔1 2の部分にも山砂16を入れる。ここで、前記山砂15、16とは、山地に存在 する砂と泥の混合物をいうが、入手困難な場合には、深山キリシマが成育可能な 通水性のよい土壌、あるいは人工土壌であってもよく、前述した山砂を主体とす る培養土にはこれらを含むものである。 これによって、本考案の一実施例に係る深山キリシマの栽培装置17は完成す るが、前記植木鉢14及びこれに入れる山砂15は本考案の必須の要件ではなく 、後述するようにこれらを省略することも可能である。
【0010】 そして、植樹孔12の上部に深山キリシマ11の苗を植えつける。これによっ て、深山キリシマ11の植付けは完成するので、適当時間(毎朝)に水を与え、 適当時期に肥料を与えることによって植物が育つことになる。この場合、軽石1 0の植樹孔12の周囲に形成されている細穴や割れ目はセメントモルタル13に よって塞がれているので、根は植樹孔12内を通って下方に順調に伸び、植木鉢 14内に伸根することになる。そして、適当時期に与えた水は軽石10内に蓄積 されて、植樹孔12内に徐々に浸透すると共に、下部の植木鉢14内にも浸透し て深山キリシマ11の成育に役立つことになる。
【0011】 前記実施例においては、軽石10を植木鉢14内に据えつけたが、地面に据え つけることも可能であり、この場合は深山キリシマ11の根は徐々に地面に向か って伸長することになる。 また、軽石10のみに深山キリシマ11を植え付ける場合には、深山キリシマ の植樹孔は深山キリシマ11の根が充分にはれる程度に大きな容積を必要とする (従って、軽石自体も大型のものを使用する)。この場合でも、植樹孔は上下に 貫通しているので、水はけがよく深山キリシマは順調に成育する。この場合には 、軽石10を適当な水はけのよい台の上に置いて深山キリシマを鑑賞することに なる。
【0012】
【考案の効果】
請求項1〜3記載の深山キリシマの栽培装置は以上の説明からも明らかなよう に、植樹孔の内側にセメントモルタルが薄く塗布されているので、深山キリシマ の根が枯れることなく伸長する。従って、長期間にわたって深山キリシマの風情 のある姿を鑑賞することができる。 特に、請求項2記載の深山キリシマの栽培装置においては、植木鉢に深山キリ シマを植える軽石の下部を埋めているので、植木鉢内にも深山キリシマの根が伸 長する。これによって、比較的小型の軽石に深山キリシマを植えつけることが可 能となり、更には植木鉢ごとの移動が可能となる。 請求項3記載の深山キリシマの栽培装置においては、地面に軽石の下部を埋め 込んでいるので、深山キリシマの根が地面に向かって伸長し、更に長期の寿命を 得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る深山キリシマの栽培装
置の正面図である。
【図2】同栽培装置に使用する軽石の断面図である。
【符号の説明】
10 軽石 11 深山キリシマ 12 植樹孔 13 セメントモルタル 14 植木鉢 15 山砂 16 山砂 17 深山キリシマの栽培装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保水性を有する軽石に上部から底部に貫
    通する植樹孔を穿ち、該植樹孔の内面に透水性のあるセ
    メントモルタルを薄く塗布して周囲の細穴及び割れ目を
    塞ぎ、該植樹孔の内部に山砂を主体とする培養土を入れ
    たことを特徴とする深山キリシマの栽培装置。
  2. 【請求項2】 前記軽石は、山砂を含む培養土が収納さ
    れた別の植木鉢内に下部を埋めた状態で立てられている
    請求項1記載の深山キリシマの栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記軽石は、地面にその下部を埋設され
    た状態で固定されている請求項1記載の深山キリシマの
    栽培装置。
JP1994013367U 1994-10-03 1994-10-03 深山キリシマの栽培装置 Expired - Lifetime JP3009808U (ja)

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ID=43145588

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104108129A (zh) * 2014-06-12 2014-10-22 刘彦平 一种植物种植容器的加工机器及其加工方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104108129A (zh) * 2014-06-12 2014-10-22 刘彦平 一种植物种植容器的加工机器及其加工方法
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