JP2005009218A - 法面の緑化基礎工法 - Google Patents

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憲治 浜田
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Abstract

【課題】周辺景観に対する修景効果を高くし、樹林化に好適にする。
【解決手段】法面Mに対してアンカ11、11…を打ち込み、アンカ11、11…の山側に掛けるようにして丸太材12、12…を法面M上に置き、ホースHを介して植生基盤材13を丸太材12、12…の山側の法面M上に充填する。
植生基盤材13の上面には、ポット育成した中高木の苗を植栽する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に中高木による法面の緑化、樹林化に好適な法面の緑化基礎工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
法面の緑化工法として、いわゆる法枠工法が普通に採用されている。
【0003】
このものは、法面上にコンクリート製の格子状の法枠を形成し、法枠内の各区分ごとに植生基盤材を充填し、この植生基盤材を利用して法面の緑化を図るものである。なお、法枠は、法面上に縦横に鉄筋材を配設し、鉄筋材に沿ってコンクリートを断面山形の畦畔状に吹き付けて形成するのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、コンクリート製の法枠は、それを法面上に形成することが容易でなく、過大な工数や工事日数を要することがある上、極めて目立ち易いので、周辺の景観に対して異和感を覚えることが少なくないという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、周辺景観に対する修景効果が高く、工事も容易な法面の緑化基礎工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、法面に対して2本以上のアンカを横一列に鉛直方向に打ち込み、法面上に突出する各アンカの山側に共通に掛けるようにして法面上に丸太材を置き、丸太材の山側の法面上に湿式のホース搬送により植生基盤材を充填することをその要旨とする。
【0007】
なお、丸太材を上下に複数段に重ねて置くことができ、丸太材の両端部の山側に腐食性の土のうを置いて植生基盤材を充填することができる。
【0008】
また、丸太材は、間伐材の皮付丸太であってもよく、間伐材の皮取丸太であってもよい。
【0009】
さらに、植生基盤材には、中高木の苗を植え込むことができる。
【0010】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、法面に打ち込むアンカの山側に掛けるようにして置く丸太材は、丸太材の山側の法面上に充填する植生基盤材の流失を阻止する障壁として有効に作用する。なお、植生基盤材は、土、バーク堆肥、遅効性肥料に加えて、必要に応じて有機物の腐食促進作用を有する微生物活性剤を混合し、水を加えて汚泥状とした上、圧送機械、吹付機械などを使用して湿式のホース搬送により法面上に連続的に搬送することができる。また、丸太材を谷側から支持するアンカは、径16mm以上の鉄筋材を使用することが好ましく、適用法面は、導入植物の根系が地山に形成し得るように、山中式硬度計による指標硬度30mm以下の土壌地山か、法面表面に亀裂が発達している礫質地山が好ましい。
【0011】
丸太材は、平均直径7.5〜14.0cm程度、長さ2〜4m程度のものを使用することが好ましく、法面のほぼ同一高さ位置に横一列に整列させてほぼ等間隔に打ち込む2〜4本程度のアンカを介し、長期間に亘り安定に支持することができる。ただし、アンカの打込み深さは、法面の土質にもよるが、一般に、法面上の丸太材の高さ以上にすることが好ましい。
【0012】
丸太材は、上下に複数段に重ねることにより、任意の高さの障壁を作ることができる。なお、このとき、丸太材の両端部の山側に土のうを置けば、土のうを介して丸太材を安定に固定することができ、丸太材が山側に崩れるおそれがない。
【0013】
土のうは、たとえば麻袋のような腐食性の土のうとすることにより、植生基盤材の充填時に植生基盤材の溢流防止用として使用し、そのまま放置することができる。なお、土のうは、丸太材を1本だけ置く場合、2本以上を複数段に置く場合のいずれに対しても、植生基盤材の溢流防止用として有効である。
【0014】
間伐材の皮付丸太は、平均直径10〜12cmのものが2〜4年位で腐食し、皮取丸太は、5〜10年位で腐食する。しかし、皮付丸太は、皮取丸太に比して、コストが大幅に安い。そこで、丸太材は、必要な耐用年数に応じて、適切に選択して使用すればよい。すなわち、造成目標が成長の早い一次遷移林の場合は、皮付丸太でよいが、二次遷移林や極相林の場合は、皮取丸太を選択すべきである。
【0015】
植生基盤材に植え付ける中高木の苗は、一般に、郷土木といわれる周辺の植生に合わせた樹種を選ぶのがよい。苗は、採種の翌年春にポットに播種し、2〜4年生にポット育成したものを使用するのが好ましい。一次遷移林用としては、ハンノキ、シラカンバ、タチヤナギ、アカエゾマツ、ネムノキ、ニセアカシア、タラノキ、クヌギ、アカマツ、タニウツギ、ダケカンバ、カラマツなどが適当であり、二次遷移林用としては、ウワズミザクラ、エゴノキ、ヒメシャラ、ガマズミ、オンツツジ、ホオノキ、ウリハダカエデ、クロモジ、マンサク、リョウブ、ハイノキなどが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0017】
法面の緑化基礎工法は、法面Mに対して2本以上のアンカ11、11…を打ち込み、アンカ11、11…の山側に丸太材12、12…を複数段に重ねて置き、丸太材12、12…の山側の法面M上に植生基盤材13を充填して施工する(図1(A)〜(C)、図2)。
【0018】
鉄筋材からなる各アンカ11は、法面Mに対し、互いにほぼ等間隔に離して鉛直方向に打ち込まれている(図1(A))。なお、アンカ11の法面M上に突出する長さは、法面M上に置く丸太材12、12…の高さ程度とし、打込み深さは、丸太材12、12…の高さ以上にすることが好ましい。各アンカ11は、法面Mの実質的に同一の高さ位置に横一列に整列させて打ち込まれている。
【0019】
丸太材12、12…は、間伐材の皮付丸太または皮取丸太である。丸太材12、12…は、アンカ11、11…の山側に共通に掛けるようにして、複数段に積み重ねられている。なお、丸太材12、12…を積み重ねるとき、丸太材12、12…の両端部の山側に土のう14、14を置くことにより(図1(B))、丸太材12、12…が山側に崩れるおそれがない。
【0020】
つづいて、丸太材12、12…の山側の法面M上に植生基盤材13を充填する。なお、植生基盤材13は、図示しない圧送機械、吹付機械などに接続するノズルHa 付きのホースHを介し、湿式のホース搬送により充填する。ただし、土のう14、14の上面は、丸太材12、12…の上縁とあらかじめほぼ揃えておき、植生基盤材13は、土のう14、14の上面に被るように、すなわち丸太材12、12…の上縁まで充填することが好ましい(図1(C))。
【0021】
その後、植生基盤材13の上面に所定の中高木の苗Pを植え込んで完成する(図2、図3)。ただし、苗Pは、図示しないポット内の育成土Pa 付きのまま植生基盤材13に植え込むものとする。なお、図3の苗P、P…は、単なる模式図であり、同一樹種を植え込んでもよいことは勿論である。
【0022】
以上の説明において、丸太材12、12…は、1本のみとしてもよく、2本以上の任意の本数を積み重ねてもよい。また、横一列のアンカ11、11…の本数も、丸太材12の長さにより、2本以上の任意の本数としてよいものとする。
【0023】
【他の実施の形態】
法面Mには、植生基盤材13を充填するに先き立って、草丈の低い植物の種子入りの植生基盤材15を全面に吹付け施工してもよい(図4)。ただし、同図において、丸太材12は、1本だけが使用されており、アンカ11の上端には、山形に向けて屈曲するフック11aが形成されている。
【0024】
また、法面Mには、種子入りの植生基盤材15のみによる吹付け施工をすることも可能である(図5)。
【0025】
なお、図5において、丸太材12、12…は、法面Mに沿って、下から上に複数段に配設されている。そこで、図3、図4の場合も、図5に倣って、植生基盤材13を充填して形成する苗P、P…の植栽面を法面Mに沿って下から上に複数段に施工してもよいものとする。なお、このとき、各段の植栽面は、上段のアンカ11、11…にほぼ到達するようにしてもよく、上段のアンカ11、11…の下部を一部埋めるようにしてもよい。また、各段の植栽面の上面は、水平面とするに代えて、法面Mの山側から谷側に向けて僅かに下向きに傾斜させてもよいものとする。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、法面に打ち込むアンカの山側に丸太材を掛け、丸太材の山側の法面上に植生基盤材を充填することによって、丸太材は、植生基盤材の流失防止用の障壁として作用するから、植生基盤材を中高木の苗の安定な植栽面とすることができ、周辺景観に対する修景効果が高く、工事も容易であり、法面の緑化、樹林化に好適であるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】工事工程説明図
【図2】要部縦拡大断面図
【図3】完成状態斜視説明図
【図4】他の実施の形態を示す図2相当図
【図5】他の実施の形態を示す図2相当模式図
【符号の説明】
M…法面
P…苗
11…アンカ
12…丸太材
13…植生基盤材
14…土のう
15…植生基盤材

Claims (6)

  1. 法面に対して2本以上のアンカを横一列に鉛直方向に打ち込み、法面上に突出する各アンカの山側に共通に掛けるようにして法面上に丸太材を置き、丸太材の山側の法面上に湿式のホース搬送により植生基盤材を充填することを特徴とする法面の緑化基礎工法。
  2. 丸太材を上下に複数段に重ねて置くことを特徴とする請求項1記載の法面の緑化基礎工法。
  3. 丸太材の両端部の山側に腐食性の土のうを置いて植生基盤材を充填することを特徴とする請求項1または請求項2記載の法面の緑化基礎工法。
  4. 丸太材は、間伐材の皮付丸太であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の法面の緑化基礎工法。
  5. 丸太材は、間伐材の皮取丸太であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の法面の緑化基礎工法。
  6. 植生基盤材には、中高木の苗を植え込むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載の法面の緑化基礎工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018526555A (ja) * 2015-08-28 2018-09-13 フェルロック ディベロップメンツ リミティド 材木ポール基礎構造
CN113356244A (zh) * 2021-07-07 2021-09-07 莫崇珍 一种城市管道施工用边坡防护装置及其使用方法

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