JP3251775B2 - クリップ - Google Patents
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 33
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 33
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 239000007779 soft material Substances 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B19/00—Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
- F16B19/04—Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
- F16B19/08—Hollow rivets; Multi-part rivets
- F16B19/10—Hollow rivets; Multi-part rivets fastened by expanding mechanically
- F16B19/1027—Multi-part rivets
- F16B19/1036—Blind rivets
- F16B19/1081—Blind rivets fastened by a drive-pin
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B5/00—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
- F16B5/06—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips
- F16B5/0607—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other
- F16B5/0621—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other in parallel relationship
- F16B5/0642—Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of clamps or clips joining sheets or plates to each other in parallel relationship the plates being arranged one on top of the other and in full close contact with each other
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、２つの部材を結合する
クリップに関する。
クリップに関する。
【０００２】
【従来の技術】図９に示すように、パネル６６とパネル
６８とを結合する場合、組立作業の簡略化を図るため、
ネジや接着剤等に代えてクリップ７０が用いられること
がある。
６８とを結合する場合、組立作業の簡略化を図るため、
ネジや接着剤等に代えてクリップ７０が用いられること
がある。
【０００３】このクリップ７０は、雄部材７２と雌部材
７４とで構成されている。雌部材７４は、筒体を軸方向
に沿って分割し、弾性的に拡縮可能な切割片７６を備え
ている。この切割片７６の先端は、中間部がヒンジ６２
で屈曲可能とされた舌片６４で連結されている。
７４とで構成されている。雌部材７４は、筒体を軸方向
に沿って分割し、弾性的に拡縮可能な切割片７６を備え
ている。この切割片７６の先端は、中間部がヒンジ６２
で屈曲可能とされた舌片６４で連結されている。
【０００４】この雌部材７４には、雄部材７２を構成す
る円柱状の脚体７８が挿入されるようになっている。こ
の脚体７８を切割片７６が構成する中空部へ押し込む
と、切割片７６が貫通孔８０の孔径より拡径し、切割片
７６の外周部がパネル６６の貫通孔８０の孔周縁に係止
され、パネル６６とパネル６８とが結合される。
る円柱状の脚体７８が挿入されるようになっている。こ
の脚体７８を切割片７６が構成する中空部へ押し込む
と、切割片７６が貫通孔８０の孔径より拡径し、切割片
７６の外周部がパネル６６の貫通孔８０の孔周縁に係止
され、パネル６６とパネル６８とが結合される。
【０００５】ところで、切割片７６の先端が舌片６４で
連結されていると、切割片７６の縮径量が制限されるた
め、圧入するときの挿入力が大きくなる。このため、軟
らかい材料で成形されたパネル６６、６８では、雌部材
７４を圧入するときに、貫通孔８０が歪んでしまうこと
がある。
連結されていると、切割片７６の縮径量が制限されるた
め、圧入するときの挿入力が大きくなる。このため、軟
らかい材料で成形されたパネル６６、６８では、雌部材
７４を圧入するときに、貫通孔８０が歪んでしまうこと
がある。
【０００６】また、長期に渡って雌部材７４の切割片７
６の拡径状態が続くと、クリップ７０をパネル６６、６
８から取り外す際、切割片７６がクリープ変形して縮径
せず、雄部材７２だけが抜去され、雌部材７４が貫通孔
８０に残ったままになることがある。
６の拡径状態が続くと、クリップ７０をパネル６６、６
８から取り外す際、切割片７６がクリープ変形して縮径
せず、雄部材７２だけが抜去され、雌部材７４が貫通孔
８０に残ったままになることがある。
【０００７】さらに、上記のような状態のクリップ７０
を取り外せたとしても、再使用する際、図１０に示すよ
うに、クリープ変形した舌片６４が貫通孔８０の孔縁に
当たって座屈し、うまい具合に雌部材７４を挿入するこ
とができない。
を取り外せたとしても、再使用する際、図１０に示すよ
うに、クリープ変形した舌片６４が貫通孔８０の孔縁に
当たって座屈し、うまい具合に雌部材７４を挿入するこ
とができない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、再使用する際にも貫通孔への挿入が容易で、かつ
パネルから取り外すときも、容易に雄部材及び雌部材を
抜き取ることができるクリップを提供することを目的と
する。
慮し、再使用する際にも貫通孔への挿入が容易で、かつ
パネルから取り外すときも、容易に雄部材及び雌部材を
抜き取ることができるクリップを提供することを目的と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載のクリッ
プは、先端が先細りの筒体を軸方向に沿って複数のスリ
ットで分割し拡縮する方向へ弾性変形可能とされ先端部
が互いに接近し合う方向へ傾斜した切割片と、前記切割
片の後端部に設けられ切割片が構成する中空部と連通す
る円孔が形成された鍔板と、を有する雌部材と、前記円
孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前記切割
片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先端付近
に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体と、前記
脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫通する円
錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成され前記
切割片の先端と係合可能な係合孔と、を有する雄部材
と、で構成されたことを特徴としている。
プは、先端が先細りの筒体を軸方向に沿って複数のスリ
ットで分割し拡縮する方向へ弾性変形可能とされ先端部
が互いに接近し合う方向へ傾斜した切割片と、前記切割
片の後端部に設けられ切割片が構成する中空部と連通す
る円孔が形成された鍔板と、を有する雌部材と、前記円
孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前記切割
片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先端付近
に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体と、前記
脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫通する円
錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成され前記
切割片の先端と係合可能な係合孔と、を有する雄部材
と、で構成されたことを特徴としている。
【００１０】請求項２に記載のクリップは、先端が先細
りの筒体を軸方向に沿って複数のスリットで分割し拡縮
する方向へ弾性変形可能とされ先端部が互いに接近し合
う方向へ傾斜した切割片と、前記切割片の傾斜面を挿入
方向と平行に切欠いて形成された環状の立面部と、前記
切割片の後端部に設けられ切割片が構成する中空部と連
通する円孔が形成された鍔板と、を有する雌部材と、前
記円孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前記
切割片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先端
付近に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体と、
前記脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫通す
る円錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成され
前記切割片の立面部と係合可能な係合孔と、を有する雄
部材と、で構成されたことを特徴としている。
りの筒体を軸方向に沿って複数のスリットで分割し拡縮
する方向へ弾性変形可能とされ先端部が互いに接近し合
う方向へ傾斜した切割片と、前記切割片の傾斜面を挿入
方向と平行に切欠いて形成された環状の立面部と、前記
切割片の後端部に設けられ切割片が構成する中空部と連
通する円孔が形成された鍔板と、を有する雌部材と、前
記円孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前記
切割片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先端
付近に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体と、
前記脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫通す
る円錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成され
前記切割片の立面部と係合可能な係合孔と、を有する雄
部材と、で構成されたことを特徴としている。
【００１１】請求項３に記載のクリップは、前記脚体と
前記挿入部との間に前記切割片の先端を前記係合孔へ案
内するガイド溝が形成されたことを特徴としている。
前記挿入部との間に前記切割片の先端を前記係合孔へ案
内するガイド溝が形成されたことを特徴としている。
【００１２】請求項４に記載のクリップは、前記鍔板の
裏面に所定の間隔で突起を突設させたことを特徴として
いる。
裏面に所定の間隔で突起を突設させたことを特徴として
いる。
【００１３】請求項５に記載のクリップは、前記脚体の
外周面から突起を突設させたことを特徴としている。
外周面から突起を突設させたことを特徴としている。
【００１４】
【作用】請求項１に記載のクリップでは、重なり合った
第１部材と第２部材とを貫通する貫通孔に雄部材が装着
された雌部材の切割片が挿通される。この切割片の先端
からは、脚体に設けられた円錐台形の挿入部が貫通して
おり、この挿入部にガイドされて、雌部材はスムーズに
貫通孔へ圧入される。
第１部材と第２部材とを貫通する貫通孔に雄部材が装着
された雌部材の切割片が挿通される。この切割片の先端
からは、脚体に設けられた円錐台形の挿入部が貫通して
おり、この挿入部にガイドされて、雌部材はスムーズに
貫通孔へ圧入される。
【００１５】ここで、雌部材の鍔板に形成された円孔へ
雄部材の頭部を嵌合するまで押し込むと、当り部で切割
片が内側から押されて拡径し、その外周面が貫通孔の孔
周縁に係止され、鍔板と切割片とで第１部材と第２部材
が強固に挟持される。
雄部材の頭部を嵌合するまで押し込むと、当り部で切割
片が内側から押されて拡径し、その外周面が貫通孔の孔
周縁に係止され、鍔板と切割片とで第１部材と第２部材
が強固に挟持される。
【００１６】ここで、第１部材と第２部材を分解する
際、雄部材の脚体を引き抜くと、切割片の先端間から貫
通した挿入部の係合孔へ、切割片の先端が係合し、雌部
材が雄部材と一体となって引き抜かれる。このため、切
割片がクリープ変形して弾性的に縮径できない状態であ
っても、切割片の先端が係合孔と係合することによっ
て、切割片が縮径され小さな抜去力で、クリップを取り
外すことができる。
際、雄部材の脚体を引き抜くと、切割片の先端間から貫
通した挿入部の係合孔へ、切割片の先端が係合し、雌部
材が雄部材と一体となって引き抜かれる。このため、切
割片がクリープ変形して弾性的に縮径できない状態であ
っても、切割片の先端が係合孔と係合することによっ
て、切割片が縮径され小さな抜去力で、クリップを取り
外すことができる。
【００１７】請求項２に記載のクリップでは、切割片の
傾斜面に挿入方向と平行とされた環状の立面部が形成さ
れている。従って、雄部材の脚体を引き抜くとき、この
立面部が挿入部の係合孔と面接する。換言すれば、請求
項１のクリップのように、係合孔が切割片の傾斜面に対
して線接触するのでなく、面接触するので、クリープ変
形した切割片を縮径させる力が大きくなる。
傾斜面に挿入方向と平行とされた環状の立面部が形成さ
れている。従って、雄部材の脚体を引き抜くとき、この
立面部が挿入部の係合孔と面接する。換言すれば、請求
項１のクリップのように、係合孔が切割片の傾斜面に対
して線接触するのでなく、面接触するので、クリープ変
形した切割片を縮径させる力が大きくなる。
【００１８】請求項３に記載のクリップでは、脚体と挿
入部との間にガイド溝が形成されている。このため、雄
部材を引き抜くとき、切割片の先端はガイド溝に案内さ
れながら、スムーズに係合孔と係合する。
入部との間にガイド溝が形成されている。このため、雄
部材を引き抜くとき、切割片の先端はガイド溝に案内さ
れながら、スムーズに係合孔と係合する。
【００１９】請求項４に記載のクリップは、鍔板の裏面
に所定の間隔で突起が突設されている。このため、雌部
材が貫通孔へ挿入されたとき、この突起が第１部材と圧
着するので、雌部材が雄部材と供回りすることがない。
に所定の間隔で突起が突設されている。このため、雌部
材が貫通孔へ挿入されたとき、この突起が第１部材と圧
着するので、雌部材が雄部材と供回りすることがない。
【００２０】請求項５に記載のクリップでは、脚体の外
周面から突起が突設している。この突起が切割片の内面
へ圧着され、貫通孔へ取付けられた後、雄部材と雌部材
とがガタ付くことがない。
周面から突起が突設している。この突起が切割片の内面
へ圧着され、貫通孔へ取付けられた後、雄部材と雌部材
とがガタ付くことがない。
【００２１】
【実施例】図１及び図２に示すように、第１実施例に係
るクリップ１０は、雌部材１２と、この雌部材１２に装
着される雄部材１４とで構成されている。
るクリップ１０は、雌部材１２と、この雌部材１２に装
着される雄部材１４とで構成されている。
【００２２】雄部材１４は、円柱状の脚体１６を備えて
いる。この脚体１６の外径は、後述する雌部材１２の切
割片１８が構成する中空部を通過可能な大きさとされて
いる。
いる。この脚体１６の外径は、後述する雌部材１２の切
割片１８が構成する中空部を通過可能な大きさとされて
いる。
【００２３】一方、脚体１６の後端には、円板状の頭部
２０が設けられている。この頭部２０の裏面には、一対
のガイド片２２が脚体１６から半径方向へ頭部２０の外
周部付近に至るまで対向して延設されている。このガイ
ド片２２の側部には、頭部２８に対して直角な立面２２
Ａと、この立面２２Ａ側へ傾斜する案内面２２Ｂが形成
されている。また、頭部２０の表面には、十字形のねじ
穴４９（図５参照）が形成されている。
２０が設けられている。この頭部２０の裏面には、一対
のガイド片２２が脚体１６から半径方向へ頭部２０の外
周部付近に至るまで対向して延設されている。このガイ
ド片２２の側部には、頭部２８に対して直角な立面２２
Ａと、この立面２２Ａ側へ傾斜する案内面２２Ｂが形成
されている。また、頭部２０の表面には、十字形のねじ
穴４９（図５参照）が形成されている。
【００２４】脚体１６の中間部には、脚体１６の外周面
を十字状に切り残すように、長窪み２４が互いに対向し
て形成されている。長窪み２４の始端側の脚体１６に
は、突起２６が突設され、後述する切割片１８の基端側
の内壁に圧着されるようになっている（図４参照）。長
窪み２４の終端は、脚体１６の先端に設けられ先端に向
かって先細りした円錐部２８の中間付近まで至ってい
る。この円錐部２８のテーパー面には、周方向へ長窪み
２４の幅と対応した長さの突壁３０が延設されている。
この突壁３０は、後述する切割片１８の先端内面に形成
された段部３２と係合するようになっている（図４参
照）。
を十字状に切り残すように、長窪み２４が互いに対向し
て形成されている。長窪み２４の始端側の脚体１６に
は、突起２６が突設され、後述する切割片１８の基端側
の内壁に圧着されるようになっている（図４参照）。長
窪み２４の終端は、脚体１６の先端に設けられ先端に向
かって先細りした円錐部２８の中間付近まで至ってい
る。この円錐部２８のテーパー面には、周方向へ長窪み
２４の幅と対応した長さの突壁３０が延設されている。
この突壁３０は、後述する切割片１８の先端内面に形成
された段部３２と係合するようになっている（図４参
照）。
【００２５】また、円錐部２８のテーパー面には、突壁
３０から先端へ延出し半径方向へ十字状に拡がる板体３
４が突設されている。この板体３４は、長窪み２４で十
字状に切り残された脚体１６の延長線にあり、隣合う板
体３４との間にガイド溝３６を構成している。
３０から先端へ延出し半径方向へ十字状に拡がる板体３
４が突設されている。この板体３４は、長窪み２４で十
字状に切り残された脚体１６の延長線にあり、隣合う板
体３４との間にガイド溝３６を構成している。
【００２６】一方、板体３４の先端には、挿入部３８が
設けられている。この挿入部３８は、板体３４の先端部
にそれぞれ配設される４枚の三角板４０で構成されてい
る。この三角板４０は、雄部材１４の先端側から見ると
十字形状を描き、その傾斜面は脚体１６の軸線側へ傾斜
して外表面が円錐台形状となっている。また、三角板４
０の基端はリング体４２で連結され板体３４より外側へ
張り出している。これによって、隣合う三角板４０とリ
ング体４２との間に扇形の係合孔４４が形成されてい
る。
設けられている。この挿入部３８は、板体３４の先端部
にそれぞれ配設される４枚の三角板４０で構成されてい
る。この三角板４０は、雄部材１４の先端側から見ると
十字形状を描き、その傾斜面は脚体１６の軸線側へ傾斜
して外表面が円錐台形状となっている。また、三角板４
０の基端はリング体４２で連結され板体３４より外側へ
張り出している。これによって、隣合う三角板４０とリ
ング体４２との間に扇形の係合孔４４が形成されてい
る。
【００２７】一方、雌部材１２は、先端が円錐状に先細
りする筒体を軸方向に沿ってスリットで分割し拡縮可能
な４つの切割片１８を備えている。この切割片１８の先
端側は肉厚とされ、先端に向かってすり鉢状の中空部が
構成されている。このため、挿入部３８を挿入すると、
三角板４０の傾斜面が切割片１８の内壁と摺動して切割
片１８の中心へ案内される。また、切割片１８の先端外
周には、軸線に向かう傾斜面１８Ａが形成されている。
この傾斜面１８Ａの作用で、切割片１８を貫通孔４６へ
容易に挿入できる。
りする筒体を軸方向に沿ってスリットで分割し拡縮可能
な４つの切割片１８を備えている。この切割片１８の先
端側は肉厚とされ、先端に向かってすり鉢状の中空部が
構成されている。このため、挿入部３８を挿入すると、
三角板４０の傾斜面が切割片１８の内壁と摺動して切割
片１８の中心へ案内される。また、切割片１８の先端外
周には、軸線に向かう傾斜面１８Ａが形成されている。
この傾斜面１８Ａの作用で、切割片１８を貫通孔４６へ
容易に挿入できる。
【００２８】また、切割片１８の先端には、内壁を一部
切欠いた掛かり用の段部３２が形成され、雄部材１４の
突壁３０と係合して、雄部材１４をロックするようにな
っている。
切欠いた掛かり用の段部３２が形成され、雄部材１４の
突壁３０と係合して、雄部材１４をロックするようにな
っている。
【００２９】一方、切割片１８の後端には、円形の鍔板
４８が設けられている。この鍔板４８には、切割片１８
が構成する中空部と連通する挿入孔５０が形成されてい
る。挿入孔５０の孔周縁は拡径され、座ぐり部５２が形
成されている。この座ぐり部５２の環状とされた底面に
は、挿入孔５０の外周に沿って、４つのカム５４が立設
されている。このカム５４には、座ぐり部５２の底面へ
延びる傾斜面５４Ａが形成されている。また、傾斜面５
４Ａの頂部から座ぐり部５２の底面へ垂直に落ちる係止
面５４Ｂが切割片１８を分割するスリットの延長線上に
形成されている。
４８が設けられている。この鍔板４８には、切割片１８
が構成する中空部と連通する挿入孔５０が形成されてい
る。挿入孔５０の孔周縁は拡径され、座ぐり部５２が形
成されている。この座ぐり部５２の環状とされた底面に
は、挿入孔５０の外周に沿って、４つのカム５４が立設
されている。このカム５４には、座ぐり部５２の底面へ
延びる傾斜面５４Ａが形成されている。また、傾斜面５
４Ａの頂部から座ぐり部５２の底面へ垂直に落ちる係止
面５４Ｂが切割片１８を分割するスリットの延長線上に
形成されている。
【００３０】これによって、雄部材１４を回転させなが
ら雌部材１２へ挿入して、ガイド片２２の案内面２２Ｂ
とカム５４の傾斜面５４Ａとを摺動させ、頭部２０を９
０度回転させながら、座ぐり部５２に係合させることが
できるようになっている。
ら雌部材１２へ挿入して、ガイド片２２の案内面２２Ｂ
とカム５４の傾斜面５４Ａとを摺動させ、頭部２０を９
０度回転させながら、座ぐり部５２に係合させることが
できるようになっている。
【００３１】次に、本実施例に係るクリップ１０でパネ
ル５８とパネル６０とを結合する作業手順について説明
する。
ル５８とパネル６０とを結合する作業手順について説明
する。
【００３２】図２に示すように、雄部材１４へ雌部材１
２を挿入し脚体１６の挿入部３８が切割片１８の間を貫
通したクリップ１０を、パネル５８、６０の貫通孔４６
へ挿入する。ここで、例えば、クリップ１０の度重なる
使用によって、切割片１８がクリープ変形して弾性的に
縮径できない状態であっても、図３に示すように、雄部
材１４を若干引き戻して切割片１８の先端を挿入部３８
の係合孔４４へ係合させ、切割片１８を縮径した状態で
押し込むことができるので、雌部材１２は円錐台状の挿
入部３８に案内されて、貫通孔４６へスムーズに挿通で
きる。
２を挿入し脚体１６の挿入部３８が切割片１８の間を貫
通したクリップ１０を、パネル５８、６０の貫通孔４６
へ挿入する。ここで、例えば、クリップ１０の度重なる
使用によって、切割片１８がクリープ変形して弾性的に
縮径できない状態であっても、図３に示すように、雄部
材１４を若干引き戻して切割片１８の先端を挿入部３８
の係合孔４４へ係合させ、切割片１８を縮径した状態で
押し込むことができるので、雌部材１２は円錐台状の挿
入部３８に案内されて、貫通孔４６へスムーズに挿通で
きる。
【００３３】次に、図４及び図５に示すように、雄部材
１４をさらに押し込むと、９０°回転し頭部２０の裏面
から立設されたガイド片２２の立面２２Ａが、カム５４
の係止面５４Ｂと当接して、頭部２０が座ぐり部５２に
嵌合される。
１４をさらに押し込むと、９０°回転し頭部２０の裏面
から立設されたガイド片２２の立面２２Ａが、カム５４
の係止面５４Ｂと当接して、頭部２０が座ぐり部５２に
嵌合される。
【００３４】このとき、切割片１８は内側から脚体１６
の先端側に設けられた円錐部２８のテーパー面に突設さ
れた突壁３０で押し拡げられる。これによって、切割片
１８は、拡径してその外周面が貫通孔４６の孔周縁に係
止され、鍔板４８と切割片１８とでパネル５８とパネル
６０が強固に挟持される。
の先端側に設けられた円錐部２８のテーパー面に突設さ
れた突壁３０で押し拡げられる。これによって、切割片
１８は、拡径してその外周面が貫通孔４６の孔周縁に係
止され、鍔板４８と切割片１８とでパネル５８とパネル
６０が強固に挟持される。
【００３５】このとき、切割片１８の段部３２が突壁３
０と係合して、雄部材１４を雌部材１２にロックする
と、共に突起２６が切割片１８の基端側の内壁に圧着し
て、雄部材１４と雌部材１２とのガタ付を無くす。
０と係合して、雄部材１４を雌部材１２にロックする
と、共に突起２６が切割片１８の基端側の内壁に圧着し
て、雄部材１４と雌部材１２とのガタ付を無くす。
【００３６】一方、パネル５８とパネル６０の結合状態
を解除するときには、頭部２０のねじ孔４９にドライバ
ーを差し込み旋回させると、ガイド片２２の案内面２２
Ｂがカム５４の傾斜面５４Ａと摺動し、頭部２０を回転
させながら、切割片１８の縮径力で座ぐり部５２から頭
部２０を押し出す。
を解除するときには、頭部２０のねじ孔４９にドライバ
ーを差し込み旋回させると、ガイド片２２の案内面２２
Ｂがカム５４の傾斜面５４Ａと摺動し、頭部２０を回転
させながら、切割片１８の縮径力で座ぐり部５２から頭
部２０を押し出す。
【００３７】ここで、頭部２０を指で摘んで、雄部材１
４を引き抜くと、図６に示すように、切割片１８の先端
はガイド溝３６に案内されながら、挿入部３８の係合孔
４４と係合する。これによって、切割片１８の先端が縮
径し、雌部材１２が雄部材１４と一体となって引き抜か
れるので、切割片１８がクリープ変形して弾性的に縮径
できない状態であっても、小さな抜去力で、クリップ１
０を取り外すことができる。
４を引き抜くと、図６に示すように、切割片１８の先端
はガイド溝３６に案内されながら、挿入部３８の係合孔
４４と係合する。これによって、切割片１８の先端が縮
径し、雌部材１２が雄部材１４と一体となって引き抜か
れるので、切割片１８がクリープ変形して弾性的に縮径
できない状態であっても、小さな抜去力で、クリップ１
０を取り外すことができる。
【００３８】次に、第２実施例に係るクリップを説明す
る。図７及び図８に示すように、第２実施例に係るクリ
ップ１１では、雌部材１３の鍔板８２の裏面が曲面を描
く凹状とされ、外周部がパネル５８と線接触するように
なっている。また、切割片８４と鍔板８２との連結部
は、円状の肉厚部８６とされ、この肉厚部８６と鍔板８
２の外周部との間に、円周方向に沿って小さな円錐状の
ボス８８が等間隔に突設されている。
る。図７及び図８に示すように、第２実施例に係るクリ
ップ１１では、雌部材１３の鍔板８２の裏面が曲面を描
く凹状とされ、外周部がパネル５８と線接触するように
なっている。また、切割片８４と鍔板８２との連結部
は、円状の肉厚部８６とされ、この肉厚部８６と鍔板８
２の外周部との間に、円周方向に沿って小さな円錐状の
ボス８８が等間隔に突設されている。
【００３９】これによって、図８に示すように、雌部材
１３が貫通孔４６へ挿入されたとき、ボス８８が弾性的
にパネル５８に圧着され、雌部材１３が雄部材１４と供
回りしないようになっている。
１３が貫通孔４６へ挿入されたとき、ボス８８が弾性的
にパネル５８に圧着され、雌部材１３が雄部材１４と供
回りしないようになっている。
【００４０】一方、切割片８４の傾斜部は全体に丸みを
帯びており、その先端付近には、雌部材１３の挿入方向
と平行に外面が切欠かれた環状の立面部８４Ａが形成さ
れている。この立面部８４Ａは、図８に示すように、雄
部材１４の挿入部３８に形成された係合孔４４の孔壁に
面接するようになっている。
帯びており、その先端付近には、雌部材１３の挿入方向
と平行に外面が切欠かれた環状の立面部８４Ａが形成さ
れている。この立面部８４Ａは、図８に示すように、雄
部材１４の挿入部３８に形成された係合孔４４の孔壁に
面接するようになっている。
【００４１】ここで、本実施例に係るクリップ１１の作
用を説明する。このクリップ１１では、雄部材１４の脚
体１６を引き抜くとき、図８に示すように、切割片８４
の立面部８４Ａが係合孔４４と係合する。別の見方をす
れば、第１実施例のクリップ１０のように、係合孔４４
が切割片１８の傾斜面１８Ａに対して線接触するのでな
く、面接触するので、クリープ変形した切割片８４を縮
径させる力が大きくなる。
用を説明する。このクリップ１１では、雄部材１４の脚
体１６を引き抜くとき、図８に示すように、切割片８４
の立面部８４Ａが係合孔４４と係合する。別の見方をす
れば、第１実施例のクリップ１０のように、係合孔４４
が切割片１８の傾斜面１８Ａに対して線接触するのでな
く、面接触するので、クリープ変形した切割片８４を縮
径させる力が大きくなる。
【００４２】また、鍔板８２の裏面に所定の間隔でボス
８８がパネル５８と圧着するので、雌部材１３が雄部材
１４と供回りすることがない。これによって、挿入力及
び抜取力が無駄なくクリップ１１に作用する。
８８がパネル５８と圧着するので、雌部材１３が雄部材
１４と供回りすることがない。これによって、挿入力及
び抜取力が無駄なくクリップ１１に作用する。
【００４３】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、再使用す
る際にも貫通孔への挿入が容易で、かつパネルから取り
外すときも、容易に雄部材及び雌部材を抜き取ることが
できる。また、雌部材に対して雄部材がガタ付くことが
なく、雌部材と雄部材とが供回りすることもない。
る際にも貫通孔への挿入が容易で、かつパネルから取り
外すときも、容易に雄部材及び雌部材を抜き取ることが
できる。また、雌部材に対して雄部材がガタ付くことが
なく、雌部材と雄部材とが供回りすることもない。
【図１】第１実施例に係るクリップの分解斜視図であ
る。
る。
【図２】第１実施例に係るクリップでパネルを結合させ
る手順を示した正断面図である。
る手順を示した正断面図である。
【図３】第１実施例に係るクリップでパネルを結合させ
る手順を示した正断面図である。
る手順を示した正断面図である。
【図４】第１実施例に係るクリップでパネルを結合させ
る手順を示した正断面図である。
る手順を示した正断面図である。
【図５】第１実施例に係るクリップでパネルを結合させ
る手順を示した側断面図である。
る手順を示した側断面図である。
【図６】第１実施例に係るクリップをパネルから取り外
す手順を示した正断面図である。
す手順を示した正断面図である。
【図７】第２実施例に係るクリップの分解斜視図であ
る。
る。
【図８】第２実施例に係るクリップをパネルから取り外
している状態を示した側断面図である。
している状態を示した側断面図である。
【図９】従来のクリップの組付け状態を示した断面図で
ある。
ある。
【図１０】従来のクリップを貫通孔へ挿入させようとし
ている状態を示した断面図である。
ている状態を示した断面図である。
１２ 雌部材 １４ 雄部材 １６ 脚体 １８ 切割片 ２０ 頭部 ２６ 突起 ３６ ガイド溝 ３８ 挿入部 ４４ 係合孔 ４８ 鍔板 ８２ 鍔板 ８４ 切割片 ８４Ａ 立面部 ８８ ボス（突起）
Claims (5)
- 【請求項１】 先端が先細りの筒体を軸方向に沿って複
数のスリットで分割し拡縮する方向へ弾性変形可能とさ
れ先端部が互いに接近し合う方向へ傾斜した切割片と、
前記切割片の後端部に設けられ切割片が構成する中空部
と連通する円孔が形成された鍔板と、を有する雌部材
と、 前記円孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前
記切割片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先
端付近に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体
と、前記脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫
通する円錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成
され前記切割片の先端と係合可能な係合孔と、を有する
雄部材と、で構成されたことを特徴とするクリップ。 - 【請求項２】 先端が先細りの筒体を軸方向に沿って複
数のスリットで分割し拡縮する方向へ弾性変形可能とさ
れ先端部が互いに接近し合う方向へ傾斜した切割片と、
前記切割片の傾斜面を挿入方向と平行に切欠いて形成さ
れた環状の立面部と、前記切割片の後端部に設けられ切
割片が構成する中空部と連通する円孔が形成された鍔板
と、を有する雌部材と、 前記円孔と嵌合可能な頭部と、前記頭部から延出され前
記切割片が構成する中空部を軸方向へ往復移動可能で先
端付近に切割片を押し拡げる当り部が設けられた脚体
と、前記脚体の先端に設けられ前記切割片の先端間を貫
通する円錐台形の挿入部と、前記挿入部の括れ面に形成
され前記切割片の立面部と係合可能な係合孔と、を有す
る雄部材と、で構成されたことを特徴とするクリップ。 - 【請求項３】 前記脚体と前記挿入部との間に前記切割
片の先端を前記係合孔へ案内するガイド溝が形成された
ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のクリ
ップ。 - 【請求項４】 前記鍔板の裏面に所定の間隔で突起を突
設させたことを特徴とする請求項１から請求項３のいず
れかに記載のクリップ。 - 【請求項５】 前記脚体の外周面から突起を突設させた
ことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記
載のクリップ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13342694A JP3251775B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | クリップ |
| US08/456,673 US5641255A (en) | 1994-06-15 | 1995-06-01 | Clip |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13342694A JP3251775B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | クリップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH084733A JPH084733A (ja) | 1996-01-09 |
| JP3251775B2 true JP3251775B2 (ja) | 2002-01-28 |
Family
ID=15104500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13342694A Expired - Lifetime JP3251775B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | クリップ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5641255A (ja) |
| JP (1) | JP3251775B2 (ja) |
Cited By (1)
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Also Published As
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|---|---|
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| US5641255A (en) | 1997-06-24 |
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