JP3238102B2 - 粘性流体の供給制御装置および方法 - Google Patents

粘性流体の供給制御装置および方法

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    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体供給源か
ら吐出ノズルに送給される粘性流体の供給を制御する供
給制御装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘性流体の供給制御装置として、たとえ
ば、実開平3−123557号公報に開示されているも
のが知られている。この公知の供給制御装置は、たとえ
ば、図10に示すとおりの基本的構成を有しており、塗
料等の粘性流体を供給するための粘性流体供給源2と、
粘性流体を吐出する吐出ノズル4と、塗料供給源2から
の粘性流体を吐出ノズル4に送給するための送給ポンプ
6とを有している。粘性流体供給源2と送給ポンプ6と
は第1の送給流路8を介して接続され、また送給ポンプ
6と吐出ノズル4とは第2の送給流路10を介して接続
されている。第1の送給流路8には、これを通して送給
される粘性流体の圧力、したがって送給流量を制御する
ためのレギュレータ12が設けられている。また、第2
の送給流路10には、そこを通して送給される粘性流体
の圧力を検出するための圧力検出センサ14が設けられ
ている。圧力検出センサ14からの検出信号は制御手段
16に送給され、制御手段16は圧力検出センサ14か
らの検出信号に基づいてレギュレータ12を作動制御
し、これによって第1の送給流路を通して送給される粘
性流体の圧力が制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公知の供給制御装
置における制御では、第2の送給流路の粘性流体の圧力
値、換言すると粘性流体の出力値がそのまま第1の送給
流路の粘性流体の圧力値、換言すると粘性流体の入力値
となるように、単純ループによって粘性流体の圧力が制
御される。したがって、粘性流体の吐出ノズル4からの
吐出量が少ないときには、たとえば、図11(a)で示
すとおりに、送給ポンプ6による粘性流体の圧力上昇も
小さく、それ故に、第2の送給流路10の粘性流体の圧
力が大きく上昇することがなく、第1および第2の送給
流路10の粘性流体のバランスが崩れることがない。し
かしながら、粘性流体の吐出ノズル4からの吐出量が多
くなると、たとえば、図11(b)に示すように、送給
ポンプ6による粘性流体の圧力上昇も大きくなり、それ
故に、第2の送給流路10の粘性流体の圧力も上昇する
傾向にある。そして、このようにして第2の送給流路1
0の粘性流体の圧力が上昇すると、この上昇した圧力が
第1の送給流路8の粘性流体の圧力となるように制御手
段16がレギュレータ12を制御するので、第1および
第2の送給流路8,10の粘性流体の圧力は、図11
(b)に実線で示す状態から破線で示す状態に上昇し、
さらに一点鎖線で示す状態に上昇するようになる。この
ようにして粘性流体の圧力バランスが崩れて流体圧力が
上昇(または下降)すると、流体圧力の無限拡大(また
は無限縮小)となり、第1および第2の送給流路8,1
0の粘性流体の圧力を制御することができなくなる。
【0004】また、粘性流体の供給制御装置において
は、粘性流体の温度が変化すると、吐出ノズルから吐出
される粘性流体の量が変化し、所定量の粘性流体を正確
に吐出することができなくなる。たとえば、朝の仕事開
始時または午後の仕事開始時等においては、吐出ノズル
にて粘性流体がある程度の時間滞留し、粘性流体の温度
が低下した状態にある。このような状態において吐出ノ
ズルから粘性流体を吐出させると、粘性流体の粘性が上
昇(硬化)しているので、粘性流体の吐出量が通常のと
きよりも少なくなる。
【0005】このような不都合を解消するために、たと
えば、吐出ノズルに加熱ヒータを設け、この加熱ヒータ
によって吐出ノズルにて滞留した粘性流体を所定温度に
加熱するようにしたものが存在する。しかしながら、加
熱ヒータを用いたものでは、電気コードが破断し易い等
の問題があり、比較的簡単の構成でもって粘性流体を加
熱することができる装置の実現が望まれている。
【0006】
【0007】本発明の目的は、定量性劣化の原因となる
送給ポンプの摩耗を少なくすることができる粘性流体の
供給制御装置を提供することである。
【0008】本発明は、前述の目的を達成することがで
きるだけでなく、温度変化による粘性流体の吐出量の変
化(通常は吐出量の低下、時には吐出量の上昇)を比較
的簡単な構成でもって抑えることができる粘性流体の供
給制御装置を提供することができ、さらに本発明は、送
給ポンプの一次側圧力と二次側圧力の差を小さくして送
給ポンプにおける内部リークを少なくすることができる
粘性流体の供給制御装置を提供することができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、粘性流体を供
給するための粘性流体供給源と、粘性流体を吐出するた
めの吐出ノズルと、前記粘性流体供給源からの粘性流体
を前記吐出ノズルに送給するための送給ポンプと、前記
粘性流体供給源と前記送給ポンプとを接続する第1の送
給流路と、前記送給ポンプと前記吐出ノズルとを接続す
る第2の送給流路と、前記第1の送給流路に設けられ、
前記第1の送給流路を通して送給される粘性流体の送給
圧力を調整するための圧力調整手段と、前記送給ポンプ
の作動を制御するためのポンプ作動制御手段とを備え、
前記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態
のときには、前記ポンプ作動制御手段は、回転力が実質
上零となるように前記送給ポンプを制御し、前記ポンプ
作動制御手段は、前記吐出ノズルから粘性流体を吐出す
る直前に前記第2の送給流路の粘性流体の圧力が吐出準
備圧力となるように、前記送給ポンプを送給方向とは反
対方向に回転し、これによって前記第2の送給流路の粘
性流体の圧力が吐出圧力よりも低下することを特徴とす
る粘性流体の供給制御装置である。
【0018】本発明に従えば、ノズル閉状態のときに
は、ポンプ制御手段は回転力が実質上零となるように送
給ポンプを制御するので、送給ポンプは一次側圧力と二
次側圧力の圧力差による粘性流体の流動によって自由に
回転される。したがって、第1の送給流路から第2の送
給流路への、またはこれとは反対への粘性流体の自由な
流動が許容され、これによって送給ポンプ内部の機械的
摩耗が著しく低減される。本発明に従えば、吐出ノズル
から粘性流体を吐出する直前に送給ポンプが逆回転さ
れ、第2の送給流路から第1の送給流路に向けて粘性流
体が逆流される。それ故に、第2の送給流路の粘性流体
の圧力が低下して吐出準備圧力に維持され、吐出ノズル
から粘性流体が吐出する際に、急激に多量の粘性流体が
吐出されることが回避できる。また、送給ポンプを逆回
転するという簡単な構成でもって吐出準備圧力に保持す
ることができる。
【0019】また本発明は、前記第1の送給流路と前記
第2の送給流路とは、前記送給ポンプをバイパスするバ
イパス流路を介して接続され、前記バイパス流路には流
路開閉弁が設けられており、前記ノズル閉状態のときに
は前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記第1の送給
流路と前記第2の送給流路とが前記バイパス流路を介し
て連通されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、吐出ノズルが閉状態のと
きには、送給ポンプをバイパスして設けられたバイパス
流路を介して第1の送給流路と第2の送給流路とが連通
されるので、第1の送給流路と第2の送給流路との間に
圧力差が存在すると、粘性流体はこのバイパス流路を通
して流動する。したがって、バイパス流路を通しての第
1の送給流路から第2の送給流路への、またはこれとは
反対への粘性流体の自由な流動が許容され、これによっ
て送給ポンプ内部の機械的摩耗が著しく低減される。
【0021】また本発明によれば、前記送給ポンプは減
速機を介して電動モータに駆動連結され、前記減速機が
ボール減速機から構成されていることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、送給ポンプを回転駆動さ
せる電動モータからの回転駆動力はボール減速機を介し
て送給ポンプに伝達される。ボール減速機は起動トルク
が小さいので送給ポンプの自由回転が容易となり、粘性
流体の流動による回転が容易に許容される。
【0023】また本発明は、粘性流体を供給するための
粘性流体供給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズ
ルと、前記粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノ
ズルに送給するための送給ポンプと、前記粘性流体供給
源と前記送給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前
記送給ポンプと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給
流路と、前記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送
給流路を通して送給される粘性流体の送給圧力を調整す
るための圧力調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御
するためのポンプ作動制御手段と、前記第1の送給流路
と前記第2の送給流路とを前記送給ポンプをバイパスし
て接続するバイパス流路と、前記バイパス流路に配設さ
れた流路開閉弁とを備え、前記吐出ノズルから粘性流体
を吐出しないノズル閉状態のときには前記流路開閉弁が
開状態に保持され、前記第1の送給流路と前記第2の送
給流路とが前記バイパス流路を介して連通され、前記ポ
ンプ作動制御手段は、前記吐出ノズルから粘性流体を吐
出する直前に前記第2の送給流路の粘性流体の圧力が吐
出準備圧力となるように、前記送給ポンプを送給方向と
は反対方向に回転し、これによって前記第2の送給流路
の粘性流体の圧力が吐出圧力よりも低下することを特徴
とする粘性流体の供給制御装置である。
【0024】本発明に従えば、吐出ノズルが閉状態のと
きには、送給ポンプをバイパスするバイパス流路を介し
て第1の送給流路と第2の送給流路とが連通される。そ
れ故に、第1の送給流路と第2の送給流路との間に圧力
差が存在すると、粘性流体はこのバイパス流路を通して
流動する。したがって、バイパス流路を通しての第1の
送給流路から第2の送給流路への、またはこれとは反対
への粘性流体の自由な流動が許容され、これによって送
給ポンプ内部の機械的摩耗が著しく低減される。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】また本発明は、粘性流体を供給するための
粘性流体供給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズ
ルと、前記粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノ
ズルに送給するための送給ポンプと、前記粘性流体供給
源と前記送給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前
記送給ポンプと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給
流路と、前記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送
給流路を通して送給される粘性流体の送給圧力を調整す
るための圧力調整手段と、前記第1の送給流路と前記第
2の送給流路とを前記送給ポンプをバイパスして接続す
るバイパス流路と、前記バイパス流路に配設された第1
の流路開閉弁と、前記吐出ノズルと前記粘性流体供給源
とを接続するリターン流路と、前記リターン流路に配設
された第2の流路開閉弁とを備え、前記吐出ノズルから
粘性流体を吐出する前の吐出準備時に前記第1および第
2の流路開閉弁が開状態に保持され、前記バイパス流路
を通して、または前記送給ポンプおよび前記バイパス流
路を通して前記第1の送給流路から前記第2の送給流路
に送給された粘性流体は、前記リターン流路を通して前
記粘性流体供給源に戻されることを特徴とする粘性流体
の供給制御装置である。
【0032】本発明に従えば、吐出準備時に吐出ノズル
と粘性流体供給源とを接続するバイパス流路が連通され
る。したがって、第1の送給流路からバイパス流路を通
して、または第1の送給流路からバイパス流路および送
給ポンプを通して第2の送給流路および吐出ノズルに送
給された粘性流体は、リターン流路を通して粘性流体供
給源に戻され、粘性流体供給源からの粘性流体が循環移
動される。そして、このような粘性流体の循環移動によ
って、粘性流体からの熱によって粘性流体が循環される
部位、すなわち第1送給流路、第2送給流路および吐出
ノズル等の温度が上昇され、かくして粘性流体の温度低
下に伴う不都合が解消される。本発明は、前記第1の送
給流路の粘性流体の圧力を検出するための第1の圧力検
出手段と、前記第2の送給流路の粘性流体の圧力を検出
するための第2の圧力検出手段と、前記第1および第2
の圧力検出手段の検出値に基づいて前記圧力調整手段の
作動を制御するための圧力調整制御手段とをさらに備
え、前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧
力検出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側
圧力がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手
段を作動制御することを特徴とする。本発明に従えば、
圧力調整制御手段は、送給ポンプの一次側圧力がその二
次側圧力に収束されるように圧力調整手段を作動制御す
るので、送給ポンプの一次側圧力と二次側圧力とがほぼ
等しくなるように制御される。それ故に、送給ポンプの
一次側圧力と二次側圧力との圧力差が著しく小さくな
り、送給ポンプにおける内部リークが少なくなり、この
内部リークによる悪影響を実質上なくすことができる。
本発明は、前記第1の送給流路には、前記第1の送給流
路中の粘性流体が一時的に蓄えられるダンパ手段が設け
られており、前記ダンパ手段の作動圧力は前記圧力調整
制御手段によって制御され、これによって前記第1の送
給流路および前記ダンパ手段の粘性流体の流体圧力が実
質上等しく保持されることを特徴とする。本発明に従え
ば、第1の送給流路にダンパ手段が設けられるので、第
1の送給流路の粘性流体の圧力変動、たとえば送給ポン
プの逆回転による圧力上昇、吐出ノズルからの粘性流体
の吐出開始時における送給ポンプの急な正回転による圧
力低下を所要のとおりに吸収することができる。本発明
は、前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供給するため
の圧縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源から前記圧力
調整手段および前記ダンパ手段に送給される圧縮空気の
圧力を調整するための空気圧力調整手段とを含み、前記
空気圧力調整手段は、前記第1および第2の圧力検出手
段の検出値に基づいて、前記圧力調整手段による送給圧
力および前記ダンパ手段の作動圧力を調整することを特
徴とする。本発明に従えば、圧力調整手段およびダンパ
手段が共通の圧縮空気によって作動制御され、空気圧力
調整手段によって制御された空気圧によって圧力調整手
段による送給圧力およびダンパ手段の作動圧力を調整す
るので、比較的容易にこれらを共に制御することができ
る。本発明は、前記第2の圧力検出手段は、前記送給ポ
ンプの吐出口の近傍に設けられていることを特徴とす
る。本発明に従えば、第2の圧力検出手段が送給ポンプ
の吐出口近傍に設けられているので、吐出ノズルから粘
性流体を吐出するときに、第2の送給流路における粘性
流体の圧力変化を応答性よく検出することができる。本
発明は、レギュレータをさらに含み、このレギュレータ
は、ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に
移動自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本
体の他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備
えており、前記ハウジング本体には、その一端側に第1
の室が規定され、その他端側に第2の室が規定され、前
記第1の室と前記第2の室との間に第3の室が規定さ
れ、前記第1の室と前記第3の室とが連通流路を介して
連通されており、前記バルブ手段は、前記第1の室から
前記第3の室に流れる流体の流量を制御する弁部と、こ
の弁部から前記第3の室に延びる突出部とを有してお
り、前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収
容されたピストン部と、このピストン部から前記第3の
室に延びる作用部とを有しており、前記第1の室には流
体流入口が設けられ、前記第3の室には流体流出口が設
けられ、前記第1の室から前記第3の室に流れる流体は
前記バルブ手段の前記バルブ部によって制御され、前記
第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制御圧
力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピストン
部に作用し、前記制御圧力口に作用する流体圧力が大き
くなると、前記ピストン手段が移動してその作用部が前
記第3の室の体積を減少させ、これによって前記第3の
室の流体が前記流体流出口から流出され、しかる後前記
作用部が前記バルブ手段の前記突出部に作用し、これに
よって前記ピストン手段とともに前記バルブ手段が移動
され、かくして前記流体流入口からの流体が前記第1の
室から前記連通流路および前記第3の室を通して前記流
体流出口から流出されるレギュレータであり、前記圧力
調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧縮空気供
給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の圧力を調
整するための空気圧力調整手段とを含み、レギュレータ
の前記流体流入口242と流体流出口246とは、前記
第1の送給流路の途中で、粘性流体供給源側と送給ポン
プ側とにそれぞれ接続され、前記制御圧力口244に
は、前記空気圧力調整手段からの圧縮空気が送給される
ことを特徴とする。本発明に従えば、ハウジング本体に
バルブ手段とピストン手段が設けられている。バルブ手
段は第1の室から第3の室に流れる流体の流量を制御す
る弁部を有し、ピストン手段は制御圧力が作用するピス
トン部を有している。このピストン部に作用する制御圧
力が大きくなると、ピストン手段の作用部が第3の室の
体積を減少させてこの第3の室の流体を先出する。しか
る後この作用部がバルブ手段の突出部に作用し、これに
よって流体流入口からの流体は第1の室から連通路およ
び第3の室を通して流体流出口から排出され、したがっ
て制御圧力を調整することによって流体流出口から流出
する流体の流量を制御することができる。また、バルブ
手段に対してピストン手段が移動自在であるので、第3
の室の流体の圧力が急激に上昇したときには、バルブ手
段に対してピストン手段が移動し、これによって第3の
室の容積が増大し、流体の圧力上昇を吸収することがで
きる。
【0033】本発明は、粘性流体を供給するための粘性
流体供給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズル
と、前記粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズ
ルに送給するための送給ポンプと、前記粘性流体供給源
と前記送給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記
送給ポンプと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流
路と、前記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給
流路を通して送給される粘性流体の送給圧力を調整する
ための圧力調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御す
るためのポンプ作動制御手段とを備え、前記吐出ノズル
から粘性流体を吐出しないノズル閉状態のときには、前
記ポンプ作動制御手段は、回転力が実質上零となるよう
に前記送給ポンプを制御し、前記第1の送給流路の粘性
流体の圧力を検出するための第1の圧力検出手段と、前
記第2の送給流路の粘性流体の圧力を検出するための第
2の圧力検出手段と、前記第1および第2の圧力検出手
段の検出値に基づいて前記圧力調整手段の作動を制御す
るための圧力調整制御手段とをさらに備え、前記圧力調
整制御手段は、前記第1および第2の圧力検出手段の検
出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力がその二次
側圧力に収束するように前記圧力調整手段を作動制御
し、レギュレータをさらに含み、このレギュレータは、
ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
おり、前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室
が規定され、その他端側に第2の室が規定され、前記第
1の室と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前
記第1の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通さ
れており、前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第
3の室に流れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部
から前記第3の室に延びる突出部とを有しており、前記
ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容された
ピストン部と、このピストン部から前記第3の室に延び
る作用部とを有しており、前記第1の室には流体流入口
が設けられ、前記第3の室には流体流出口が設けられ、
前記第1の室から前記第3の室に流れる流体は前記バル
ブ手段の前記バルブ部によって制御され、前記第2の室
の片側には制御圧力口が設けられ、前記制御圧力口から
の流体圧力が前記ピストン手段の前記ピストン部に作用
し、前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなる
と、前記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3
の室の体積を減少させ、これによって前記第3の室の流
体が前記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部
が前記バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって
前記ピストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、
かくして前記流体流入口からの流体が前記第1の室から
前記連通流路および前記第3の室を通して前記流体流出
口から流出されるレギュレータであり、前記圧力調整制
御手段は、圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源
と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の圧力を調整す
るための空気圧力調整手段とを含み、レギュレータの前
記流体流入口242と流体流出口246とは、前記第1
の送給流路の途中で、粘性流体供給源側と送給ポンプ側
とにそれぞれ接続され、前記制御圧力口244には、前
記空気圧力調整手段からの圧縮空気が送給されることを
特徴とする粘性流体の供給制御装置である。本発明は、
粘性流体を供給するための粘性流体供給源と、粘性流体
を吐出するための吐出ノズルと、前記粘性流体供給源か
らの粘性流体を前記吐出ノズルに送給するための送給ポ
ンプと、前記粘性流体供給源と前記送給ポンプとを接続
する第1の送給流路と、前記送給ポンプと前記吐出ノズ
ルとを接続する第2の送給流路と、前記第1の送給流路
に設けられ、前記第1の送給流路を通して送給される粘
性流体の送給圧力を調整するための圧力調整手段と、前
記送給ポンプの作動を制御するためのポンプ作動制御手
段と、前記第1の送給流路と前記第2の送給流路とを前
記送給ポンプをバイパスして接続するバイパス流路と、
前記バイパス流路に配設された流路開閉弁とを備え、前
記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態の
ときには前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記第1
の送給流路と前記第2の送給流路とが前記バイパス流路
を介して連通され、前記第1の送給流路の粘性流体の圧
力を検出するための第1の圧力検出手段と、前記第2の
送給流路の粘性流体の圧力を検出するための第2の圧力
検出手段と、前記第1および第2の圧力検出手段の検出
値に基づいて前記圧力調整手段の作動を制御するための
圧力調整制御手段とをさらに備え、前記圧力調整制御手
段は、前記第1および第2の圧力検出手段の検出値に基
づいて前記送給ポンプの一次側圧力がその二次側圧力に
収束するように前記圧力調整手段を作動制御し、レギュ
レータをさらに含み、このレギュレータは、ハウジング
本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動自在に設け
られたバルブ手段と、前記ハウジング本体の他端側に移
動自在に設けられたピストン手段とを備えており、前記
ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定さ
れ、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室と
前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1の
室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
り、前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室
に流れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前
記第3の室に延びる突出部とを有しており、前記ピスト
ン手段は、前記第2の室に移動自在に収容されたピスト
ン部と、このピストン部から前記第3の室に延びる作用
部とを有しており、前記第1の室には流体流入口が設け
られ、前記第3の室には流体流出口が設けられ、前記第
1の室から前記第3の室に流れる流体は前記バルブ手段
の前記バルブ部によって制御され、前記第2の室の片側
には制御圧力口が設けられ、前記制御圧力口からの流体
圧力が前記ピストン手段の前記ピストン部に作用し、前
記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前記
ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の体
積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前記
流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記バ
ルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピス
トン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくして
前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連通
流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から流
出されるレギュレータであり、前記圧力調整制御手段
は、圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源と、前記
圧縮空気供給源からの圧縮空気の圧力を調整するための
空気圧力調整手段とを含み、レギュレータの前記流体流
入口242と流体流出口246とは、前記第1の送給流
路の途中で、粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれ
ぞれ接続され、前記制御圧力口244には、前記空気圧
力調整手段からの圧縮空気が送給されることを特徴とす
る粘性流体の供給制御装置である。本発明は、粘性流体
を供給するための粘性流体供給源と、粘性流体を吐出す
るための吐出ノズルと、前記粘性流体供給源からの粘性
流体を前記吐出ノズルに送給するための送給ポンプと、
前記粘性流体供給源と前記送給ポンプとを接続する第1
の送給流路と、前記送給ポンプと前記吐出ノズルとを接
続する第2の送給流路と、前記第1の送給流路に設けら
れ、前記第1の送給流路を通して送給される粘性流体の
送給圧力を調整するための圧力調整手段と、前記第1の
送給流路と前記第2の送給流路とを接続するバイパス流
路と、前記バイパス流路に配設された流路開閉弁とを備
え、前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する前の吐出準
備時に前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記送給ポ
ンプの作用によって前記第1の送給流路から前記第2の
送給流路に送給された粘性流体は、前記バイパス流路を
通して前記第1の送給流路に戻され、前記第1の送給流
路の粘性流体の圧力を検出するための第1の圧力検出手
段と、前記第2の送給流路の粘性流体の圧力を検出する
ための第2の圧力検出手段と、前記第1および第2の圧
力検出手段の検出値に基づいて前記圧力調整手段の作動
を制御するための圧力調整制御手段とをさらに備え、前
記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検出
手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力が
その二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を作
動制御し、レギュレータをさらに含み、このレギュレー
タは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側
に移動自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング
本体の他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを
備えており、前記ハウジング本体には、その一端側に第
1の室が規定され、その他端側に第2の室が規定され、
前記第1の室と前記第2の室との間に第3の室が規定さ
れ、前記第1の室と前記第3の室とが連通流路を介して
連通されており、前記バルブ手段は、前記第1の室から
前記第3の室に流れる流体の流量を制御する弁部と、こ
の弁部から前記第3の室に延びる突出部とを有してお
り、前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収
容されたピストン部と、このピストン部から前記第3の
室に延びる作用部とを有しており、前記第1の室には流
体流入口が設けられ、前記第3の室には流体流出口が設
けられ、前記第1の室から前記第3の室に流れる流体は
前記バルブ手段の前記バルブ部によって制御され、前記
第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制御圧
力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピストン
部に作用し、前記制御圧力口に作用する流体圧力が大き
くなると、前記ピストン手段が移動してその作用部が前
記第3の室の体積を減少させ、これによって前記第3の
室の流体が前記流体流出口から流出され、しかる後前記
作用部が前記バルブ手段の前記突出部に作用し、これに
よって前記ピストン手段とともに前記バルブ手段が移動
され、かくして前記流体流入口からの流体が前記第1の
室から前記連通流路および前記第3の室を通して前記流
体流出口から流出されるレギュレータであり、前記圧力
調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧縮空気供
給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の圧力を調
整するための空気圧力調整手段とを含み、レギュレータ
の前記流体流入口242と流体流出口246とは、前記
第1の送給流路の途中で、粘性流体供給源側と送給ポン
プ側とにそれぞれ接続され、前記制御圧力口244に
は、前記空気圧力調整手段からの圧縮空気が送給される
ことを特徴とする粘性流体の供給制御装置である。本発
明は、粘性流体を供給するための粘性流体供給源と、粘
性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記粘性流体供
給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給するための
送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送給ポンプと
を接続する第1の送給流路と、前記送給ポンプと前記吐
出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前記第1の送
給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通して送給さ
れる粘性流体の送給圧力を調整するための圧力調整手段
と、前記吐出ノズルと前記粘性流体供給源とを接続する
リターン流路と、前記リターン流路に配設された流路開
閉弁とを備え、前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する
前の吐出準備時に前記流路開閉弁が開状態に保持され、
前記送給ポンプの作用によって前記第1の送給流路から
前記第2の送給流路を通して前記吐出ノズルに送給され
た粘性流体は、前記リターン流路を通して前記粘性流体
供給源に戻され、前記第1の送給流路の粘性流体の圧力
を検出するための第1の圧力検出手段と、前記第2の送
給流路の粘性流体の圧力を検出するための第2の圧力検
出手段と、前記第1および第2の圧力検出手段の検出値
に基づいて前記圧力調整手段の作動を制御するための圧
力調整制御手段とをさらに備え、前記圧力調整制御手段
は、前記第1および第2の圧力検出手段の検出値に基づ
いて前記送給ポンプの一次側圧力がその二次側圧力に収
束するように前記圧力調整手段を作動制御し、レギュレ
ータをさらに含み、このレギュレータは、ハウジング本
体と、前記ハウジング本体の一端側に移動自在に設けら
れたバルブ手段と、前記ハウジング本体の他端側に移動
自在に設けられたピストン手段とを備えており、前記ハ
ウジング本体には、その一端側に第1の室が規定され、
その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室と前記
第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1の室と
前記第3の室とが連通流路を介して連通されており、前
記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流れ
る流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第3
の室に延びる突出部とを有しており、前記ピストン手段
は、前記第2の室に移動自在に収容されたピストン部
と、このピストン部から前記第3の室に延びる作用部と
を有しており、前記第1の室には流体流入口が設けら
れ、前記第3の室には流体流出口が設けられ、前記第1
の室から前記第3の室に流れる流体は前記バルブ手段の
前記バルブ部によって制御され、前記第2の室の片側に
は制御圧力口が設けられ、前記制御圧力口からの流体圧
力が前記ピストン手段の前記ピストン部に作用し、前記
制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前記ピ
ストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の体積
を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前記流
体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記バル
ブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピスト
ン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくして前
記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連通流
路および前記第3の室を通して前記流体流出口から流出
されるレギュレータであり、前記圧力調整制御手段は、
圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源と、前記圧縮
空気供給源からの圧縮空気の圧力を調整するための空気
圧力調整手段とを含み、レギュレータの前記流体流入口
242と流体流出口246とは、前記第1の送給流路の
途中で、粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ
接続され、前記制御圧力口244には、前記空気圧力調
整手段からの圧縮空気が送給されることを特徴とする粘
性流体の供給制御装置である。各発明に従えば、前述の
ように、制御圧力を調整することによって流体流出口か
ら流出する流体の流量を制御することができ、また第3
の室の容積の増大による流体の圧力上昇を吸収すること
ができる。本発明は、粘性流体供給源と吐出ノズルとを
接続する送給流路に送給ポンプを設け、前記送給ポンプ
の作用によって粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐
出ノズルから吐出する粘性流体の供給制御方法におい
て、前記吐出ノズルから所定の吐出圧で粘性流体を吐出
する吐出モード、前記吐出ノズルから粘性流体を吐出す
る直前に粘性流体の圧力よりも小さい吐出準備圧に設定
する準備圧モード、および前記送給ポンプを通して粘性
流体の自由な流動を許容するリラックスモードに設定可
能であり、前記吐出モードにおいては前記送給ポンプを
所定方向に回転駆動し、前記リラックスモードにおいて
は前記圧送給ポンプを回転力が実質的に零の状態に保持
し、前記準備圧モードにおいては、前記送給ポンプを前
記所定方向と反対方向に幾分回転駆動することを特徴と
する粘性流体の供給制御方法である。
【0034】本発明に従えば、粘性流体を所定の吐出圧
で吐出する吐出モード、この吐出圧よりも低い吐出準備
圧に設定する準備圧モードと、粘性流体の自由な流動を
許容するリラックスモードとに設定可能である。吐出ノ
ズルから粘性流体を吐出する直前に準備圧モードに設定
される。したがって、吐出ノズルからの粘性流体の吐出
開始時に粘性流体の流体圧力が吐出圧より小さく保たれ
るので、吐出開始時に一度に多量の粘性流体が吐出する
ことが回避できる。また、吐出ノズルが閉状態に保持さ
れているときにはリラックスモードに保持される。リラ
ックスモードにおいては、送給ポンプの回転駆動力が実
質上零に保持されるので、この送給ポンプを通しての粘
性流体の自由な流動が許容され、これによって送給ポン
プ内部の機械的摩耗が著しく低減される。
【0035】
【0036】本発明に従えば、準備圧モードにおいては
送給ポンプが所定方向と反対方向に回転駆動されるの
で、第2の送給流路中の粘性流体は第1の送給流路に向
けて逆送され、これによって第2の送給流路の粘性流体
の圧力が吐出圧よりも小さくなる。
【0037】
【0038】
【0039】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、さら
に詳細に説明する。図1は、本発明に従う粘性流体の供
給制御装置(本発明に従う供給制御方法を実施した装
置)の第1の実施形態を簡略的に示すブロック線図であ
る。図1において、図示の供給制御装置は、粘性流体を
供給するための粘性流体供給源22と、粘性流体を吐出
する吐出ノズル24と、粘性流体供給源22からの粘性
流体を吐出ノズル24に送給する送給ポンプ26とを備
えている。この供給制御装置によって供給制御される粘
性流体は、たとえば、塗料、シール材でよく、粘性流体
供給源22は、たとえば、自動車のボディに塗布する塗
料、このボディの接合部に施すシール材等を供給する供
給装置から構成される。送給ポンプ26は、たとえば、
容積ポンプ、好ましくは所定方向に回転駆動される一対
のギアによって粘性流体を所定方向に送給するギアポン
プでよい。送給ポンプ26は、所定方向(たとえば正
転)および所定方向と反対方向(たとえば逆転)に回転
駆動される。また、吐出ノズルは24は、先端部に吐出
口を有するノズル本体28を備えている。
【0040】粘性流体供給源22と送給ポンプ26と
は、第1の送給流路30を介して接続されており、また
送給ポンプ26と吐出ノズル24とは、第2の送給流路
32を介して接続されている。第1の送給流路30に
は、粘性流体供給源22から送給ポンプ26に送給され
る粘性流体の送給量、換言すると粘性流体の圧力を調整
するための圧力調整機構34が配設されている。図示の
圧力調整機構34は、第1の送給流路30を通して送給
される粘性流体の流量、換言すると粘性流体の送給圧力
を調整するためのレギュレータ36(圧力調整手段を構
成する)と、第1の送給流路30中の粘性流体を一時的
に蓄えるためのダンパ手段38とを備えている。レギュ
レータ36の圧力ポート36aおよびダンパ手段38の
圧力室40には、後述する如くして、圧力調整された圧
縮空気が送給される。したがって、レギュレータ36か
ら送出される粘性流体の送給圧力は、圧力ポート36a
に送給される空気圧力によって調整され、この圧力ポー
ト36aに作用する空気圧が上昇(または低下)する
と、レギュレータ36から送出される粘性流体の送給圧
力も上昇(または低下)する。また、ダンパ手段38
は、圧力室40に加えて流体室42を有しており、この
流体室42が第1の送給流路30に連通している。圧力
室40には第1ピストン部44が移動自在に配設され、
流体室42には第2のピストン部46が移動自在に配設
され、第1および第2のピストン44,46がロッド部
48を介して接続されている。したがって、ダンパ手段
38の作動圧力、換言すると第2のピストン部46が流
体室42内の流体に作用する圧力は、圧力室40に作用
する空気圧力によって調整され、圧力室40に作用する
空気圧が上昇(または低下)すると、第2のピストン部
46から流体室42内の流体に作用する作動圧力も上昇
(または低下)する。
【0041】このようなダンパ手段38は、第1の送給
流路30の粘性流体の圧力が急激に変動したときにこの
急激な圧力変動を吸収する作用をする。すなわち、第1
の送給流路30内の粘性流体の圧力が一時的に急激に上
昇(または低下)すると、第1の送給流路30と連通す
る流体室42の粘性流体によって第2のピストン部46
を圧力室40に向けて移動させる力が、圧力室40に送
給される圧縮空気によって第1のピストン部44を流体
室42に向けて移動させる力よりも大きく(または小さ
く)なり、これによって第1および第2のピストン部4
4,46が圧力室40側に移動されて流体室42の容積
が増大(または減少)し、かくして第1の送給流路30
から(または流体室42内)の粘性流体の一部が流体室
42(または第1の送給流路30)に流入し、かくして
第1の送給流路30内の粘性流体の圧力変動が、ダンパ
手段38の第1および第2のピストン部44,46の移
動によって吸収され、第1の送給流路30内の粘性流体
は、外部負荷等によって実質上圧力変動することなく、
所定の圧力に維持される。
【0042】この実施形態では、送給ポンプ26は、サ
ーボモータ50によって回転駆動される。サーボモータ
50は減速機52を介して送給ポンプ26に駆動連結さ
れている。したがって、サーボモータ50が所定方向
(または所定方向と反対方向)に回転駆動されると、こ
の回転駆動力は減速機52を介して送給ポンプ26に伝
達され、この送給ポンプ26が所定方向に(または所定
方向に対して反対方向)に正転(または逆転)される。
送給ポンプ26が正転(または逆転)されると、粘性流
体供給源22からの粘性流体が第1の送給流路30(ま
たは第2の送給流路32)から第2の送給流路32(ま
たは第1の送給流路30)に送給される。送給ポンプ2
6から噴射ノズル24に粘性流体が送給されると、後に
詳述するとおり、この粘性流体は噴射ノズル24の噴射
口(図示せず)から吐出される。たとえば、粘性流体が
自動車のボディに塗布する塗料である場合には、ボディ
に向けて塗料が吐出される。また、粘性流体がボディの
接合部に施すシール材である場合には、上記接合部にシ
ール材が所定の幅でもって施される。
【0043】サーボモータ50の回転は、ポンプ作動制
御手段を構成するロボット制御手段54によって制御さ
れる。ロボット制御手段54からの作動信号はサーボア
ンプ56に送給され、このサーボアンプ56からの出力
信号がサーボモータ50に送給され、サーボアンプ56
からのこの出力信号に基づいてサーボモータ50の回転
が制御される。サーボモータ50には回転数検出器58
が設けられ、この回転数検出器58の検出信号がサーボ
アンプ56に送給され、この回転数検出器58の検出信
号に基づいてサーボアンプ56の出力信号値が制御され
る。また、ロボット制御手段54は、吐出ノズル24の
吐出口の開閉動作も制御する。ロボット制御手段54に
よって開信号(または閉信号)が生成されると、開信号
(または閉信号)が吐出ノズル24に送給され、この開
信号(または閉信号)に基づいて吐出ノズル24の吐出
口が開放(または閉塞)され、第2の送給流路32から
の粘性流体が吐出ノズル24から吐出される(吐出ノズ
ル24からの吐出が終了する)。
【0044】この実施形態においては、ロボット制御手
段54によって、吐出モード、準備圧モードおよびリラ
ックスモードに設定することができる。ロボット制御手
段54にて吐出モードを設定すると、この制御手段54
はサーボモータ50を正転するための正転信号と吐出ノ
ズル24の吐出口を開放するための開信号を生成し、上
記正転信号がサーボアンプ56を介してサーボモータ5
0に送給され、この正転信号に基づいてサーボモータ5
0が正転される。また、開信号が吐出ノズル24に送給
され、この開信号に基づいて吐出ノズル24の吐出口が
開放される。したがって、送給ポンプ26の正転によっ
て矢印60で示す送給方向に送給された粘性流体は吐出
ノズル24の吐出口から所要のとおりの吐出圧でもって
吐出される。
【0045】ロボット制御手段54にて準備圧モードを
設定すると、この制御手段54はサーボモータ50を逆
転するための逆転信号と吐出ノズル24の吐出口を閉じ
るための閉信号を生成し、上記逆転信号がサーボアンプ
56を介してサーボモータ50に送給され、この逆転信
号に基づいてサーボモータ50が逆転される。また、閉
信号が吐出ノズル24に送給され、この閉信号に基づい
て吐出ノズル24の吐出口が閉じられる。したがって、
吐出ノズル24から粘性流体が吐出されることはなく、
また送給ポンプ26の逆転によって第2の送給流路32
から第1の送給流路30に向けて粘性流体が送給され、
第2の送給流路32における粘性流体の圧力が吐出圧よ
りも低く設定される。
【0046】また、ロボット制御手段54にてリラック
スモードを設定すると、この制御手段54はサーボモー
タ50への電流の送給を停止するためのリラックス信号
と吐出ノズル24の吐出口を閉じるための閉信号を生成
する。リラックス信号が生成されると、制御手段54か
らサーボアンプ56への電気信号の送給が停止され、こ
れによってサーボモータ50への電流の供給が停止され
る。また、閉信号が吐出ノズル24に送給されると、こ
の閉信号に基づいて吐出ノズル24の吐出口が閉じられ
る。したがって、吐出ノズル24から粘性流体が吐出さ
れることはない。また、送給ポンプ26は、その回転力
が実質上零(ゼロ)となり、第1の送給流路30(また
は第2の送給流路32)から第2の送給流路32(また
は第1の送給流路30)へ圧力差によって流動する粘性
流体によって自由に回転するので、粘性流体が負荷とし
て送給ポンプ26に作用することが実質上なく、送給ポ
ンプ26の内部摩耗を著しく低減される。
【0047】このようなリラックスモードを設定可能に
した場合には、減速機52としてボール減速機を用いる
のが望ましい。ボール減速機は、サーボモータ50から
送給ポンプ26に回転駆動力を伝達する際の起動トルク
が小さく、またセルフロック特性も実質上有していない
ので、軽快高効率の駆動力伝達が可能となり、上述した
リラックスモードの設定が容易となる。
【0048】第1の送給流路30および第2の送給流路
32には、それぞれ、第1の圧力センサ62(第1の圧
力検出手段を構成する)および第2の圧力センサ64
(第2の圧力検出手段を構成する)が配設されている。
第1の圧力センサ62は、第1の送給流路30を通して
送給される粘性流体の圧力を検出し、また第2の圧力セ
ンサ64は、第2の送給流路32を通して送給される粘
性流体の圧力を検出する。
【0049】第1および第2の圧力センサ62,64
は、図2および図3に示すとおりに設けるのが望まし
い。図2および図3を参照して、送給ポンプ26はポン
プ本体66を備えている。ポンプ本体66には、一対の
ポンプギア(図示せず)が配設されるギア室(図示せ
ず)に連通される流入流路68および流出流路70が形
成されている。ポンプ本体66には取付部材72がボル
ト74によって取付けられ、この取付部材72に管状の
接続部材76,78が螺着されている。接続部材76の
一端側は第1の送給流路30に連通され、その他端側は
ポンプ本体66の流入流路68に連通されている。ま
た、他方の接続部材78の一端側は第2の送給流路32
に連通され、その他端側はポンプ本体66の流出流路7
0に連通されている。したがって、粘性流体供給源22
から第1の送給流路30に送給された粘性流体は、矢印
80で示すように、接続部材76を通して送給ポンプ2
6の流入流路68に送給され、この流入流路68を通し
てギア室(図示せず)に送給される。そして、一対のポ
ンプギア(図示せず)の作用によってギア室から流出流
路70に送出された粘性流体は、矢印82で示すよう
に、接続部材78を通して第2の送給流路32に送給さ
れる。
【0050】第2の圧力センサ64は、送出ポンプ26
の流出流路70の近傍に配設するのが望ましく、この実
施形態では、接続部材78に図3に示すとおりに装着さ
れている。接続部材78には、その軸線方向に延びる流
路84が形成されており、その軸線方向略中央部には排
出方向に内径が漸増するテーパ部84aが設けられてい
る。また、この接続部材78のテーパ部84aには、上
記軸線方向に対して実質上垂直な半径方向に延びる取付
孔86が形成され、この取付孔86に第2の圧力センサ
64の先端部64aが装着されている。第2の圧力セン
サ64の先端部64aの先端面は、圧力検出面として作
用し、この圧力検出面が接続部材78の流路84を規定
する面と実質上同一面を規定するように配置されてい
る。このように第2の圧力センサ64の先端面を配置す
ることにより、接続部材78を流れる粘性流体の流動が
スムースとなり、粘性流体の滞留等が防止される。ま
た、このように送給ポンプ26の流出流路70の近傍、
本実施形態では接続部材78に第2の圧力センサ64を
配置することにより、吐出ノズル24から粘性流体が吐
出される際の粘性流体の圧力変動を応答性良く検出する
ことができ、粘性流体の圧力変動を高精度に検出するこ
とができる。
【0051】また、第1の圧力センサ62は、送出ポン
プ26の流入流路68の近傍に配設するのが望ましく、
この実施形態では、接続部材76に、第2の圧力センサ
64と実質上同様にして装着されている(図3参照)。
このように第1の圧力センサ62の先端部62aを配置
することにより、接続部材76を流れる粘性流体の流動
がスムースとなる。また、このように送給ポンプ26の
流入流路68の近傍、本実施形態では接続部材76に第
1の圧力センサ62を配置することにより、送給ポンプ
26の流入側圧力、すなわち一次側圧力と送給ポンプ2
6の流出側圧力、すなわち二次側圧力を高精度に検出す
ることができ、後述する粘性流体の供給制御を精度よく
行うことができる。
【0052】再び図1を参照して、第1および第2の圧
力センサ62,64からの検出信号は、番号92で示す
圧力調整制御手段に送給される。図示の圧力調整制御手
段92は、第1および第2の圧力センサ62,64の検
出信号を後述する通りに演算処理する演算処理手段94
と、圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源96と、
圧縮空気供給源96から圧力調整機構34に送給される
圧縮空気の圧力を制御するための空気圧力調整手段98
とを含んでいる。なお、演算処理手段94は、ロボット
制御手段54に含めることもできる。
【0053】この実施形態では、演算処理手段94によ
る演算は、後述するフローチャートに従って行われる。
そして、この演算処理手段94からの演算信号が空気圧
力調整手段98の入力部98aに送給される。圧縮空気
供給源96はたとえばコンプレッサから構成され、この
圧縮空気供給源96の供給圧力は、空気圧力調整手段9
8にて設定される圧力よりも高い圧力に設定される。ま
た、空気圧力調整手段98は、電気的信号の大きさをを
空気圧力の大きさに変換する電気−空気変換器から構成
され、演算処理手段94から入力部98aに入力された
演算値の大きさに対応した圧力の圧縮空気を空気流路1
00を通して圧力調整機構34、すなわちレギュレータ
36の圧力ポート36aおよびダンパ手段38の圧力室
40に送給しする。そして、レギュレータ36およびダ
ンパ手段38は、空気流路100からの圧縮空気の圧力
に応じて第1の送給流路30を通して送給される粘性流
体の圧力、換言するとレギュレータ36の送給圧力およ
びダンパ手段38の作動圧力を所要のとおりに調整す
る。
【0054】次に、図1とともに図4および図5を参照
して、上述した供給制御装置の作用について説明する。
第1および第2の圧力センサ62,64からの検出信号
は演算処理手段94に送給され、演算処理手段94は図
4に示すフローチャートに従ってこれら検出信号を演算
処理する。ステップS1では、第1および第2の圧力セ
ンサ62,64の検出信号(たとえば圧力値に対応する
電圧値でもって検出される)の読込みが行われる。この
実施形態では、上記検出信号の読込みは、たとえば0.
03秒毎に行われ、したがって0.03秒毎に図4に示
すフローチャートが実行される。第1の圧力センサ62
からの検出信号と第2の圧力センサ64からの検出信号
は、演算処理手段94の減算点102に送給され、減算
点102にて二次側圧力P2と一次側圧力P1との圧力
差ΔP(ΔP=P2−P1)が演算される(ステップS
2)。この演算差圧ΔPは、演算器104にて比例ゲイ
ンK1が積算され、積算された演算差圧(K1×ΔP)
が加算点106に送給される。この加算点106には、
また、第2の圧力センサ64からの検出信号が送給され
る。加算点106では、積算演算差圧(K1×ΔP)と
二次側圧力P2の加算が行われる(ステップS3)。こ
のように積算演算差圧(K1×ΔP)に二次側圧力P2
を加算することによって、一次側圧力P1と二次側圧力
P2との差圧ΔPが絶対圧力値レベルの変数となる。こ
の加算演算値〔P2+(K1×ΔP)〕は、演算器10
8にて比例ゲインK2が積算され、積算された積算演算
値{K2×〔P2+(K1×ΔP)〕}が空気圧力調整
手段98の入力部98aに送給される(ステップS
4)。このように演算処理手段94から上記演算値が送
給されると、ステップS5に進み、空気圧力調整手段9
8は、上記演算値に基づいて空気流路100を通して送
給される圧縮空気の圧力を調整する。この圧力調整は、
空気流路100の圧縮空気の圧力が演算処理手段94か
らの上記演算値に対応する圧力に実質上等しくなるよう
に、圧縮空気供給源96からの圧縮空気の供給を制御す
ることによって行われる。なお、この実施形態では、演
算器104,108の定数は、単なる比例ゲインK1,
K2としているが、用いる粘性流体の特性によって、上
記比例ゲインK1,K2に加えて、または上記比例ゲイ
ンK1,K2に代えて一次遅れ要素、比例要素、微分要
素、積分要素等の制御を行うようにすることもできる。
【0055】空気圧力調整手段98にて圧力が調整され
た圧縮空気は、空気流路100を通して圧力調整機構3
4、すなわちレギュレータ36およびダンパ手段38に
送給され、かかる圧縮空気の圧力がレギュレータ36の
入力部36aおよびダンパ手段38の圧力室40に作用
する(ステップS6)。かくすると、レギュレータ36
は、第1の送給流路30を通して送給される粘性流体の
圧力が上記圧縮空気の圧力に対応する圧力となるよう
に、粘性流体供給源22からレギュレータ36を通して
送給される粘性流体の制御する。すなわち、第1の送給
流路30を通して送給される粘性流体の圧力が上記圧縮
空気の圧力に対応する圧力よりも大きい(または小さ
い)ときには、レギュレータ36を通して送給される粘
性流体の送給量が少なく(または多く)なり、これによ
って第1の送給流路30の粘性流体の圧力が低下(また
は上昇)する。また、ダンパ手段38の圧力室40には
空気流路100からの圧縮空気が作用するので、ダンパ
手段38の作動圧力(第1のピストン部44に作用する
力)と第1の送給流路30の流体圧力(第2のピストン
部46に作用する力)とが釣合い、ダンパ手段38は、
空気流路100を通して送給される圧縮空気の圧力に対
応する圧力でもって釣合った状態に保持される。このよ
うにして、第1の送給流路30を通して送給される粘性
流体の圧力、換言すると一次側圧力P1の調整が行われ
る(ステップS7)。
【0056】図4に示すフローチャートに従って粘性流
体の圧力調整が行われると、一次側圧力P1および二次
側圧力P2は、図5に示すとおりに変化する。なお、図
5において、説明を容易にするために、演算器104,
108の比例ゲインK1,K2を「1」とした(K1=
K2=1)場合を示している。
【0057】図5において、レギュレータ36から送給
ポンプ26に延びる第1の送給流路30には第1の圧力
センサ62が配置され、第1の送給流路30における粘
性流体の圧力は、流路抵抗等によってレギュレータ36
から送給ポンプ26に向けて漸減される(圧力降下)。
また、送給ポンプ26から吐出ノズル24に延びる第2
の送給流路32には第2の圧力センサ64が配置され、
第2の送給流路32における粘性流体の圧力は、流路抵
抗等によって送給ポンプ26から吐出ノズル24に向け
て漸減される。図5における地点Q1はレギュレータ3
6が配設されている地点であり、地点Q2は第1の圧力
センサ62が配設されている地点であり、地点Q3は送
給ポンプ26が配設されている地点であり、また地点Q
4は第2の圧力センサ64が配設されている地点であ
り、これらの地点Q1〜Q4における粘性流体の圧力
を、この圧力に対応する電圧値でもって示している。演
算処理手段94による1回目の演算において、たとえ
ば、第1の圧力センサ62の圧力値(電圧値)として2
Vが、また第2の圧力センサ64の圧力値(電圧値)と
して3Vが読込まれると、上述したとおり、レギュレー
タ36にて設定される圧力値(電圧値)がたとえば4V
に設定される。レギュレータ36の圧力値が4Vに設定
されると、第1の圧力センサ62の圧力値がたとえば
3.5Vに、また第2の圧力センサ64の圧力値がたと
えば3.2Vに変化し、これら圧力値3.5Vおよび
3.2Vが2回目の演算において読込まれる。かくする
と、演算処理手段94は、これら圧力値3.5Vおよび
3.2Vに基づいてレギュレータ36の圧力値がたとえ
ば2.9Vに設定される。このように2回目(または3
回目)の演算においてレギュレータ36の圧力値が2.
9V(または3.2V)に設定されると、第1の圧力セ
ンサ62の圧力値がたとえば2.6V(または2.9
V)に、また第2の圧力センサ64の圧力値がたとえば
2.9V(または3.0V)に変化し、これら圧力値
2.6V(または2.9V)および2.9V(または
3。0V)が3回目(または4回目)の演算において読
込まれる。かくすると、演算処理手段94は、これら圧
力値2.6V(または2.9V)および2.9V(また
は3.0V)に基づいてレギュレータ36の圧力値がた
とえば3.2V(または3.1V)に設定される。この
ようにしてレギュレータ36の圧力が制御され、これに
よって、容易に理解される如く、第1の送給流路30を
通して送給される粘性流体の圧力、換言すると送給ポン
プ26の一次側圧力P1が第2の送給流路32を通して
送給される粘性流体の圧力、換言すると二次側圧力P2
に収束して実質上等しくなるように制御される。したが
って、送給ポンプ26の一次側圧力P1と二次側圧力P
2との差圧が極めて小さくなり、これによって送給ポン
プ26の内部リーク(第1および第2の送給流路30,
32の流体圧力の高い側からそれらの流体圧力の低い側
に向けて流動するリーク)による粘性流体の漏れを著し
く低減することができ、内部リークによる悪影響、たと
えば送給ポンプ26の内部における機械的摩耗を防止す
ることができる。
【0058】この実施形態においては、供給制御装置を
使用しない、換言すると吐出ノズル24から粘性流体を
吐出しないときには、リラックスモードに設定される。
リラックスモードにおいては、上述したとおり、ロボッ
ト制御手段54はリラックス信号と閉信号を生成する。
リラックス信号が生成されると、制御手段54からサー
ボアンプ56への電気信号の送給が停止され、これによ
ってサーボモータ50への電流の供給が停止される。ま
た、閉信号が生成されると、この閉信号に基づいて吐出
ノズル24の吐出口が閉じられる。したがって、吐出ノ
ズル24から粘性流体が吐出されることはなく、また送
給ポンプ26は、その回転力が実質上零(ゼロ)とな
り、一次側圧力P1(または二次側圧力P2)と二次側
圧力P2(または一次側圧力P1)との間に圧力差が存
在すると、送給ポンプ26の自由な回転によって粘性流
体が圧力の低い方に流動する。
【0059】そして、この供給制御装置を使用開始す
る、換言すると吐出ノズル24から粘性流体を吐出する
前に、準備圧モードに設定される。準備圧モードにおい
ては、上述したように、このロボット制御手段54は逆
転信号および閉信号を生成し、この逆転信号に基づいて
サーボモータ50が逆転され、また閉信号に基づいて吐
出ノズル24の吐出口が閉じられる。したがって、吐出
ノズル24から粘性流体が吐出されることはなく、また
送給ポンプ26の逆転によって第2の送給流路32から
第1の送給流路30に向けて粘性流体が送給され、第2
の送給流路32における粘性流体の圧力が吐出圧よりも
低い吐出準備圧に設定される。なお、第2の送給流路3
2から第1の送給流路30に粘性流体が逆送されると、
第1の送給流路30の粘性流体圧力が幾分上昇するよう
になる。かくすると、ダンパ手段38の第1および第2
のピストン部44,46が圧力室40側に移動して流体
室46の容積が増大し、逆送された粘性流体が流体室4
2に流入して第1の送給流路30の粘性流体の圧力上昇
がダンパ手段38の作用によって吸収される。
【0060】その後、供給制御装置の使用に際して吐出
モードに設定される。吐出モードにおいては、ロボット
制御手段54は正転信号および開信号を生成し、上記正
転信号に基づいてサーボモータ50が正転され、またこ
の開信号に基づいて吐出ノズル24の吐出口が開放され
る。したがって、送給ポンプ26の正転によって、上述
したとおりにして圧力調整された粘性流体が吐出ノズル
24に送給され、そのの吐出口から所要の吐出圧でもっ
てに吐出される。粘性流体の吐出開始時には、第2の送
給流路32の粘性流体の圧力が吐出圧よりも低く保持さ
れているので、一度に多量の粘性流体が吐出されること
が防止される。吐出ノズル24からの吐出開始時には、
容易に理解される如く、第2の送給流路32の粘性流体
の圧力が急激に低下する傾向にあるが、このようなとき
には、ダンパ手段38の流体室42に一次的に蓄えられ
た粘性流体が第2の送給流路32に先出し送給されるよ
うになり、これによって第2の送給流路32の急激な圧
力低下が防止される。
【0061】図1に示す供給制御装置は、たとえば、次
のように構成することによって防爆仕様の要件を満足す
るものとすることができる。すなわち、サーボモータ5
0として耐圧電動モータを用い、第1および第2の圧力
センサ62,64として本質安全仕様のものを用いるこ
とに加えて、粘性流体供給源22、圧縮空気供給源96
および空気圧力調整手段98を爆発危険域外に配置する
ことによって、防爆仕様のものとして用いることができ
る。
【0062】図6は、本発明に従う供給制御装置の第2
の実施形態を簡略的に示すブロック図である。なお、図
6の供給制御装置において、図1のものと実質上同一の
ものには同一の参照番号を付してその説明を省略する。
【0063】図6を参照して、この第2の実施形態にお
いては、送給ポンプ26をバイパスしてバイパス流路1
22が設けられている。バイパス流路122の一端側は
第1の送給流路30に、詳細には圧力調整機構34と送
給ポンプ26との間の部位に接続され、その他端側は第
2の送給流路32に、詳細には送給ポンプ26と吐出ノ
ズル24との間の部位に接続されている。バイパス流路
122には開閉弁124が配設されており、この開閉弁
124が開状態に保持されると、第1の送給流路30と
第2の送給流路32とがバイパス流路122を介して連
通される。
【0064】開閉弁124はロボット制御手段54から
の信号によって作動制御される。この実施形態において
は、ロボット制御手段54にてリラックスモードが設定
されると、ロボット制御手段54は弁開放信号を生成
し、この弁開放信号に基づいて開閉弁124は開状態に
保持される。なお、吐出モードおよび準備圧モードにお
いては、ロボット制御手段54は弁開放信号を生成する
ことはなく、したがって第1の送給流路30と第2の送
給流路32とがバイパス流路122を介して連通される
ことはない。第2の実施形態のその他の構成は、図1に
示す第1の実施形態の構成と実質上同一であり、それ故
にそれらの説明については省略する。
【0065】第2の実施形態の作用を説明すると、次の
とおりである。ロボット制御手段54にてリラックスモ
ードを設定すると、この制御手段54はリラックス信号
および弁開放信号を生成する。リラックス信号が生成さ
れると、制御手段54からサーボアンプ56への電気信
号の送給が停止され、これによってサーボモータ50へ
の電流の供給が停止される。また、弁開放信号が生成さ
れると、この弁開放信号に基づいて開閉弁124が開状
態に保持され、第1の送給流路30と第2の送給流路3
2とがバイパス流路122を介して連通される。したが
って、送給ポンプ26は、その回転力が実質上零(ゼ
ロ)となり、またバイパス流路122が開放されるの
で、一次側圧力P1(または二次側圧力P2)と二次側
圧力P2(または一次側圧力P1)との間に圧力差が存
在すると、送給ポンプ26の自由な回転によって、また
バイパス流路122を通して粘性流体が圧力の低い方に
流動し、これによって送給ポンプ26の内部の機械的摩
耗を防止することができる。この第2の実施形態におい
ては、バイパス流路122を通しての粘性流体の流動が
許容されるので、粘性流体のよりスムースな流動が可能
となる。なお、このリラックスモードにおいては、第1
の実施形態と同様に、吐出ノズル24は閉状態に保持さ
れる。
【0066】この第2の実施形態においては、バイパス
流路122が設けられているので、リラックスモードに
おいて送給ポンプ26の回転力を実質上零(ゼロ)に保
持する必要はなく、送給ポンプ26の回転速度を零(ゼ
ロ)に保持するようにしてもよい。なお、送給ポンプ2
6の回転速度の零状態は、たとえば、サーボモータ50
に電流を供給してその回転を停止状態に保持することに
よって達成することができる。
【0067】粘性流体は、その温度が変化すると流動特
性も変化するので、吐出ノズル24からの均一な吐出が
困難となる。それ故に、作業開始時に粘性流体の温度が
低い場合、特に第2の送給流路32に存在する粘性流路
の温度が低い場合には、吐出ノズル24からの粘性流体
の吐出開始前に、粘性流体の温度を上昇させて温度補償
を行うようにするのが望ましい。粘性流体の温度を上昇
させるための構造としては、たとえば、図7(a)〜
(c)のいずれかを採用することができる。なお、図7
(a)〜(c)において、図1の第1の実施形態と実質
上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省
略する。
【0068】図7(a)は、温度補償するための構造の
一形態を示している。図7(a)において、この実施形
態においては、送給ポンプ26をバイパスしてバイパス
流路142が設けられている。バイパス流路142の一
端側は第1の送給流路30に、詳細には圧力調整機構3
4と送給ポンプ26との間の部位に接続され、その他端
側は第2の送給流路32に、詳細には送給ポンプ26と
吐出ノズル24との間の部位に接続されている。バイパ
ス流路142には、この流路142を開閉する流路開閉
弁144が配設されている。
【0069】吐出ノズル24から粘性流体を吐出する前
の吐出準備時に、流路開閉弁144が開状態に保持され
るとともに、送給ポンプ26が正転される。したがっ
て、送給ポンプ26の作用によって第1の送給流路30
からの粘性流体が第2の送給流路32に送給され、第2
の送給流路32に送給された粘性流体はバイパス流路1
42を通して第1の送給流路30に戻される。それ故
に、粘性流体は、図7(a)に矢印で示すとおりに、第
1の送給流路30、第2の送給流路32およびバイパス
流路142を通して循環され、循環される粘性流体の熱
が、この粘性流体が循環される部位、すなわち送給ポン
プ26等に伝達されてそれらの温度が上昇し、これによ
って第2の送給流路32の粘性流体の温度も上昇して所
定温度に保持され、粘性流体の温度が補償される。かく
して、吐出準備後、吐出ノズル24の吐出口が開放され
ると、粘性流体は所定温度に保持されているので、この
吐出口から所定量の粘性流体が吐出され、温度低下に伴
う粘性流体の吐出量不足が解消される。
【0070】図7(a)の実施形態におけるバイパス流
路142は、図6と比較することによって容易に理解さ
れるとおり、リラックスモードを可能にするバイパス流
路としても用いることができる。
【0071】図7(b)は、温度補償するための構造の
他の形態を示している。この実施形態においては、図7
(a)に示す構成に、さらに吐出ノズル24と粘性流体
供給源22とを接続するリターン流路が設けられてい
る。図7(b)において、この実施形態では、送給ポン
プ26をバイパスしてバイパス流路152が設けられ、
バイパス流路152には、この流路152を開閉制御す
る第1の流路開閉弁154が配設されている。さらに、
吐出ノズル24からの粘性流体を粘性流体供給源22に
戻すリターン流路156が設けられている。リターン流
路156の一端側は吐出ノズル24に接続され、その他
端側は粘性流体供給源22に接続され、このリターン流
路156に第2の流路開閉弁158が配設されている。
【0072】吐出ノズル24から粘性流体を吐出する前
の吐出準備時に、第1および第2の流路開閉弁154,
158が開状態に保持される(このとき、送給ポンプ2
6は回転されない)。したがって、粘性流体供給源22
からの粘性流体は、圧力調整機構34、第1の送給流路
30、バイパス流路152および第2の送給流路32を
通って吐出ノズル24に送給され、吐出ノズル24に送
給された粘性流体はリターン流路156を通して粘性流
体供給源22に戻される。それ故に、粘性流体は、図7
(b)に矢印で示すとおりに、圧力調整機構34、第1
の送給流路30、バイパス流路152、第2の送給流路
32、吐出ノズル24およびリターン流路156を通し
て循環され、循環される粘性流体の熱が、この粘性流体
が循環される部位、すなわち圧力調整機構34、吐出ノ
ズル24等に伝達されてそれらの温度が上昇し、これに
よって第2の送給流路32の粘性流体、特に吐出ノズル
24の粘性流体の温度も上昇して所定温度に保持され、
粘性流体の温度が補償される。かくして、吐出準備後、
吐出ノズル24の吐出口が開放されると、粘性流体は所
定温度に保持されているので、この吐出口から所定量の
粘性流体が吐出され、温度低下に伴う粘性流体の吐出量
不足が解消される。特に、この形態では吐出ノズル24
における粘性流体も循環されるので、粘性流体をより好
ましい状態に保持することができる。
【0073】なお、図7(b)の実施形態におけるバイ
パス流路152も、図6と比較することによって容易に
理解されるとおり、リラックスモードを可能にするバイ
パス流路としても用いることができる。
【0074】図7(b)の実施形態では、バイパス流路
152を設けて第1の送給流路30からの粘性流体をこ
のバイパス流路152を介して第2の送給流路32に送
給しているが、これに代えて、上記バイパス流路152
を省略し、送給ポンプ26を正転させ、この送給ポンプ
26の作用によって粘性流体を第1の送給流路30から
第2の送給流路32に送給するようにすることもでき
る。
【0075】図7(c)は、温度補償するための構造の
さらに他の形態を示している。この実施形態において
は、図7(b)に示す構成と実質上同一であり、その作
動が図7(b)のものと相違している。すなわち、図7
(c)の形態においては、吐出ノズル24から粘性流体
を吐出する前の吐出準備時に、第1および第2の流路開
閉弁154,158が開状態に保持されるとともに、送
給ポンプ26が正転される。したがって、図7(c)に
矢印で示すとおり、粘性流体供給源22からの粘性流体
は、圧力調整機構34、第1の送給流路30およびバイ
パス流路152を通って第2の送給流路32に、また第
1送給ポンプ26の作用によって第1の送給流路30か
ら第2の送給流路32に送給され、そして第2の送給流
路32に送給された粘性流体は吐出ノズル24に送給さ
れ、さらにリターン流路156を通して粘性流体供給源
22に戻される。それ故に、この形態においても、粘性
流体は、圧力調整機構34、第1の送給流路30、バイ
パス流路152、送給ポンプ26、第2の送給流路3
2、吐出ノズル24およびリターン流路156を通して
循環され、循環される粘性流体の熱が、この粘性流体が
循環される部位、すなわち圧力調整機構34、送給ポン
プ26、吐出ノズル24等に伝達されてそれらの温度が
上昇する。したがって、この形態においても、図7
(b)に示す形態と同様に、粘性流体の温度を補償する
ことができる。さらに、この形態では、送給ポンプ26
の作用によって粘性流体が送給されるので、送給ポンプ
26の温度を高めることができる。
【0076】図7(a)〜(c)の実施形態では、上述
したとおり、粘性流体の吐出前の吐出準備時に粘性流体
を循環させているが、これに代えて、次のとおりに構成
することもできる。すなわち、第2の送給流路32また
は吐出ノズル24に、粘性流体の温度を検出する温度検
出センサを設け、温度検出センサによる検出温度が所定
温度以下であるときに、粘性流体を上述したように循環
させるようにすることもできる。
【0077】図7(a)〜(c)の形態では粘性流体を
循環しているが、循環することに代えて、または循環す
ることに加えて、さらに次のとおりに構成して粘性流体
の吐出量を補償するようにすることもできる。一般に、
粘性流体の粘性は、温度が低いと流動性が悪く、温度が
上昇するに従ってその流動性が増大し、吐出ノズルから
の吐出量が増大する。それ故に、温度変化による吐出量
の変動を補償するために、温度が上昇するに従って吐出
量が少なくなるように補償するのが望ましい。
【0078】粘性流体の吐出量の補償方式の一つとし
て、たとえば、第2の送給流路32に温度検出センサを
設け、この温度検出センサからの検出信号に基づいて第
2の送給流路32の粘性流体の圧力、換言すると粘性流
体の吐出圧力を調整するようにすることができる。この
場合には、たとえば、粘性流体の温度と第2の送給流路
32の粘性流体の圧力との関係を設定したマップが利用
される。マップには、温度と粘性流体の圧力との関係が
マップ的に示され、その関係は、温度が上昇するに従っ
て圧力が所定の関係で低下するように設定される。かか
る場合には、温度検出センサからの検出温度値に対応し
た粘性流体の圧力値が読取られ、第2の送給流路32の
粘性流体の圧力がマップから読取った値となるように調
整される。このようにした場合には、温度が上昇するに
従って粘性流体の圧力が低くなり、これによって粘性流
体の吐出量が少なくなる方向に制御され、かくして温度
上昇に伴う吐出量の増大が補償される。
【0079】粘性流体の吐出量の補償は、上述した方式
に代えて、たとえば、次のとおりにして行うこともでき
る。すなわち、第2の送給流路32に温度検出センサを
設け、この温度検出センサからの検出信号に基づいて吐
出ノズル24の吐出口の開口面積またはパターン・エア
を調整するようにすることができる。この場合には、た
とえば、粘性流体の温度と吐出ノズル24の吐出口の開
口面積との関係を設定したマップが利用される。マップ
には、温度と吐出ノズル24の開口面積との関係がマッ
プ的に示され、その関係は、温度が上昇するに従って開
口面積が所定の関係で小さくなるように設定される。か
かる場合には、温度検出センサからの検出温度値に対応
した吐出ノズル24の開口面積が読取られ、吐出ノズル
24の吐出口の開口面積がマップから読取った値となる
ように調整される。このようにした場合には、温度が上
昇するに従って吐出ノズル24の吐出口の開口面積が小
さくなり、これによって粘性流体の吐出量が少なくなる
方向に制御され、かくして温度上昇に伴う吐出量の増大
が補償される。かかる補償は、吐出ノズル24から粘性
流体のシール材を吐出する場合には、吐出ノズル24か
ら吐出された粘性流体のパターン幅が一定となるよう吐
出口の面積開口を制御するのが望ましい。
【0080】図1の実施形態では、圧力制御手段34が
別個のレギュレータ36とダンパ手段38から構成され
ているが、これに代えて、これらを一体的に構成した図
8および図9に示すレギュレータを用いることもでき
る。図8および図9を参照して、図示のレギュレータ2
02は、ハウジング本体204を備えている。ハウジン
グ本体204の一端部には第1の室206が規定され、
その他端部には第2の室208が規定され、第1の室2
06と第2の室208との間には第3の室210が規定
され、第1の室206と第3の室210とが連通路21
2を介して連通されている。
【0081】第1の室206に関連してバルブ手段21
4が配設されている。バルブ手段214は、ハウジング
本体202の一端側に配置され、弁部216と、この弁
部216の両端部から延びる突出部218および支持部
220とを有している。弁部216は、第1の室206
に配置され、その一部には、第1の室206から連通路
212に流れる流体(粘性流体でもよい)の流量を制御
する弁部216aが設けられ、この弁部216aと連通
路212の開口との間の間隙でもって流量を制御する。
突出部218は弁部216の一端から連通路212を通
して第3の室210に延びている。また、支持部220
は弁部216の他端からハウジング本体204の仕切壁
部222を貫通して、その一端部に規定された第4の室
224に延びている。支持部220は、仕切壁部222
に図8および図9において上下方向に移動自在に支持さ
れており、したがってバルブ手段214は上記仕切壁部
222に支持されて上下方向に移動自在である。第4の
室224には、コイルばね226が配設され、このコイ
ルばね226が支持部220の先端部220aに作用し
ている。コイルばね226はバルブ手段214を図8に
おいて上方に弾性的に偏倚し、これによってバルブ手段
214は、その弁部216が連通路212を閉じる閉状
態、すなわち図8に示す状態に保持され、第1の室20
6から連通路212への流体の流れが遮断される。な
お、仕切壁部222と支持部220との間には、流体の
漏れを防止するためのシール部材228が介在されてい
る。
【0082】第2の室208に関連してピストン手段2
30が配設されている。ピストン手段230は、第2の
室208に配設されたピストン部232と、このピスト
ン部232から延びる作用部234を有している。ピス
トン部232は、第2の室208に上記上下方向に移動
自在に収容され、その外周面には、ハウジング本体20
4との間隙をシールするためのシール部材236が装着
されている。作用部234は、ピストン部232からハ
ウジング本体202の仕切壁部238を貫通して第3の
室210に延びている。作用部234は、仕切壁部23
8に図8および図9において上下方向に移動自在に支持
されており、したがってピストン手段230は上記仕切
壁部238に支持されて上下方向に移動自在である。な
お、仕切壁部238と作用部部234との間にも、流体
の漏れを防止するためのシール部材240が介在されて
いる。
【0083】この実施形態では、第1の室206に流体
流入口242が形成され、第2の室208には制御圧力
口244および大気口245が形成され、また第3の室
210には流体流出口246が形成されている。このア
キュムレータ202をたとえば図1に示す制御供給装置
に適用する場合には、流体流入口242が粘性流体供給
源22に接続され、制御圧力口244が空気圧力調整手
段98に接続され、また流体流出口246が送給ポンプ
26に接続される。
【0084】次に、このレギュレータの作用を説明する
と、次のとおりである。制御圧力口244を通して第2
の室208に圧縮空気が送給されていない(または送給
された圧縮空気の圧力が小さい)ときには、バルブ手段
214は、コイルばね226の作用によって図8に示す
閉状態に保持され、流体流入口242からの流体は流体
流出口246へ流れることはない。このとき、圧縮空気
はピストン手段230に作用せず(または弱い圧力でも
って作用し)、したがってピストン手段230はハウジ
ング本体202に対して移動自在な状態に保持される
(またはバルブ手段214の突出部218に当接する状
態に保持される)。
【0085】このような状態において、制御圧力口24
4を通して比較的大きい圧力の圧縮空気が送給される
と、図9に示すとおり、圧縮空気の作用によってピスト
ン手段230が第3の室210に向けて移動され、ピス
トン手段230の作用部234がバルブ手段214の突
出部218を下方に押圧する。かくすると、バルブ手段
214がコイルばね226の作用に抗して下方に移動さ
れ、その弁部216が連通路212の開口から離れるこ
とによってこの連通路212が開放され、かくして、矢
印252で示す如く流体流入口242を通して第1の室
206に流入した流体は、連通路212を通して第3の
室210に送給され、流体流出口246を通して矢印2
54で示す如く流出される。
【0086】第1の室206の流体はバルブ手段214
(ピストン手段230がこれに当接しているときにはピ
ストン手段230も)を上方に移動するように作用し、
また第3の室210の流体はピストン手段230を上方
に移動するように作用する。したがって、圧縮空気によ
りピストン手段230を下方に移動する力と、コイルば
ね266、第1の室206の流体および第3の室210
の流体によってバルブ手段214およびピストン手段2
30を上方に移動する力とが釣合った状態に、たとえば
図9に示す状態にバルブ手段214が保持される。そし
て、圧縮空気によりピストン手段230を下方に移動さ
せる力が、これを上方に移動させる上記力より大きく
(または小さく)なると、ピストン手段230およびバ
ルブ手段214がハウジング本体204に対して相対的
に下方(または上方)に移動され、これによって第1の
室206から第3の室210に流れる流体の流量が増大
(または減少)し、このようにして流体流出口246を
通して流出される流体の量が制御される。
【0087】このレギュレータ202においては、バル
ブ手段214とピストン手段230とが独立して移動可
能であるので、たとえば、第3の室210の下流側にお
ける流体の圧力が変動したときにもこの圧力変動を吸収
することができる。すなわち、第3の室210の下流側
の圧力が一時的に上昇(または低下)した場合には、こ
の圧力変動が第3の室210に伝達される。そして、こ
の圧力変動によって第3の室210の圧力が上昇(低
下)すると、ピストン手段230が上方(または下方)
に移動され、これによって第3の室210の容積が増大
(または減少)し、かかる第3の室210の容積変化に
よって上記下流側の圧力変動を吸収することができる。
【0088】かくのとおりであるので、上述したアキュ
ムレータを用いることによって、従来のアキュムレータ
とダンパ手段とを一体的にすることができ、これによっ
てその構成の簡略化を図ることができる。また、制御圧
力を調整することによって流体流出口246から流出さ
れる流体の流量を制御することができる。さらに、バル
ブ手段214に対してピストン手段230が相対的に移
動自在であるので、流体流出口246の下流側における
一時的圧力変動もピストン手段の移動によって吸収する
ことができる。
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【発明の効果】本発明の請求項1の供給制御装置によれ
ば、ノズル閉状態のときには、ポンプ制御手段は回転力
が実質上零となるように送給ポンプを制御するので、送
給ポンプは一次側圧力と二次側圧力の圧力差による粘性
流体の流動によって自由に回転される。したがって、第
1の送給流路から第2の送給流路への、またはこれとは
反対への粘性流体の自由な流動が許容され、これによっ
て送給ポンプ内部の機械的摩耗が著しく低減される。ま
た本発明の供給制御装置によれば、吐出ノズルから粘性
流体を吐出する直前に送給ポンプが逆回転され、第2の
送給流路から第1の送給流路に向けて粘性流体が逆流さ
れる。それ故に、第2の送給流路の粘性流体の圧力が低
下して吐出準備圧力に維持され、吐出ノズルから粘性流
体が吐出する際に、通常の定量供給分に第2の送給流路
における膨張分を加えた多量の粘性流体が急激に吐出さ
れることを回避でき、材料のむだ使いがない。また、捨
て吹き調整することなく、送給ポンプを逆回転するとい
う簡単な構成でもって吐出準備圧力に保持することがで
きるので、環境問題上からも優れた利点がある。
【0094】また本発明の請求項2の供給制御装置によ
れば、吐出ノズルが閉状態のときには、送給ポンプをバ
イパスして設けられたバイパス流路を介して第1の送給
流路と第2の送給流路とが連通されるので、第1の送給
流路と第2の送給流路との間に圧力差が存在すると、粘
性流体は送給ポンプの内部とともにこのバイパス流路を
通して流動する。したがって、送給ポンプおよびバイパ
ス流路を通しての第1の送給流路から第2の送給流路へ
の、またはこれとは反対への粘性流体の自由な流動が許
容され、これによって送給ポンプ内部の機械的摩耗が著
しく低減される。
【0095】また本発明の請求項3の供給制御装置によ
れば、送給ポンプを回転駆動させる電動モータからの回
転駆動力はボール減速機を介して送給ポンプに伝達され
る。ボール減速機は起動トルクが小さいので送給ポンプ
の自由回転が容易となり、粘性流体の流動による回転が
容易に許容される。
【0096】また本発明の請求項4の供給制御装置によ
れば、吐出ノズルが閉状態のときには、送給ポンプをバ
イパスするバイパス流路を介して第1の送給流路と第2
の送給流路とが連通される。それ故に、第1の送給流路
と第2の送給流路との間に圧力差が存在すると、粘性流
体はこのバイパス流路を通して流動する。したがって、
バイパス流路を通しての第1の送給流路から第2の送給
流路への、またはこれとは反対への粘性流体の自由な流
動が許容され、これによって送給ポンプ内部の機械的摩
耗が著しく低減される。
【0097】
【0098】しかも、その際に第1の送給流路と第2の
送給流路との圧力がバランスしているので、送給ポンプ
の容積効率が劣化していても、吐出準備圧が維持でき
る。
【0099】
【0100】
【0101】また本発明の請求項5の供給制御装置によ
れば、吐出準備時に吐出ノズルと粘性流体供給源とを接
続するバイパス流路が連通される。したがって、第1の
送給流路からバイパス流路を通して、または第1の送給
流路からバイパス流路および送給ポンプを通して第2の
送給流路および吐出ノズルに送給された粘性流体は、リ
ターン流路を通して粘性流体供給源に戻され、粘性流体
供給源からの粘性流体が循環移動される。そして、この
ような粘性流体の循環移動によって、粘性流体からの熱
によって粘性流体が循環される部位、すなわち第1送給
流路、第2送給流路および吐出ノズル等の温度が上昇さ
れ、かくして粘性流体の温度低下に伴う不都合が解消さ
れる。また本発明の請求項6の供給制御装置によれば、
圧力調整制御手段は、送給ポンプの一次側圧力がその二
次側圧力に収束されるように圧力調整手段を作動制御す
るので、送給ポンプの一次側圧力と二次側圧力とがほぼ
等しくなるように制御される。それ故に、送給ポンプの
一次側圧力と二次側圧力との圧力差が著しく小さくな
り、送給ポンプにおける内部リークが少なくなり、この
内部リークによる悪影響を実質上なくすことができる。
また本発明の請求項7の供給制御装置によれば、第1の
送給流路にダンパ手段が設けられるので、第1の送給流
路の粘性流体の圧力変動、たとえば送給ポンプの逆回転
による圧力上昇、吐出ノズルからの粘性流体の吐出開始
時における送給ポンプの急な正回転による圧力低下を所
要のとおりに吸収することができる。また本発明の請求
項8の供給制御装置によれば、圧力調整手段およびダン
パ手段が共通の圧縮空気によって作動制御され、空気圧
力調整手段によって制御された空気圧によって圧力調整
手段による送給圧力およびダンパ手段の作動圧力を調整
するので、比較的容易にこれらを共に制御することがで
きる。また本発明の請求項9の供給制御装置によれば、
精度上劣る流量センサを使用することがなく、圧力検出
手段を用いてセミ閉ループ制御することができる。ま
た、第2の圧力検出手段が送給ポンプの吐出口近傍に設
けられ、吐出ノズルから粘性流体を吐出するときに、第
2の送給流路における粘性流体の圧力変化を応答性よく
検出することができる。さらに本発明の請求項10のレ
ギュレータによれば、ハウジング本体にバルブ手段とピ
ストン手段が設けられている。バルブ手段は第1の室か
ら第3の室に流れる流体の流量を制御する弁部を有し、
ピストン手段は制御圧力が作用するピストン部を有して
いる。このピストン部に作用する制御圧力が大きくなる
と、ピストン手段の作用部が第3の室の体積を減少さ
せ、第3の室に蓄積する流体を先出し供給する。その
後、さらにこの作用部がバルブ手段の突出部に作用し、
これによって流体流入口からの流体は第1の室から連通
路および第3の室を通して流体流出口から排出され、し
たがって制御圧力を調整することによって流体流出口か
ら流出する流体の流量を制御することができる。また、
バルブ手段に対してピストン手段が移動自在であるの
で、第3の室の流体の圧力が急激に上昇したときには、
バルブ手段に対してピストン手段が移動し、これによっ
て第3の室の容積が増大し、流体の圧力上昇を吸収する
ことができる。
【0102】請求項11〜14の各発明によれば、前述
のレギュレータを用いることによる各効果が達成され
る。また本発明の請求項15の供給制御方法によれば、
粘性流体を所定の吐出圧で吐出する吐出モード、この吐
出圧よりも低い吐出準備圧に設定する準備圧モードと、
粘性流体の自由な流動を許容するリラックスモードとに
設定可能である。吐出ノズルから粘性流体を吐出する直
前に準備圧モードに設定される。したがって、吐出ノズ
ルからの粘性流体の吐出開始時に粘性流体の流体圧力が
吐出圧より小さく保たれるので、吐出開始時に一度に多
量の粘性流体が吐出することが回避できる。また、吐出
ノズルが閉状態に保持されているときにはリラックスモ
ードに保持される。リラックスモードにおいては、送給
ポンプの回転駆動力が実質上零に保持されるので、この
送給ポンプを通しての粘性流体の自由な流動が許容さ
れ、これによって送給ポンプ内部の機械的摩耗が著しく
低減される。
【0103】また本発明の供給制御方法によれば、準備
圧モードにおいては送給ポンプが所定方向と反対方向に
回転駆動されるので、第2の送給流路中の粘性流体は第
1の送給流路に向けて逆送され、これによって第2の送
給流路の粘性流体の圧力が吐出圧よりも小さくなる。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う粘性流体の供給制御装置の第1の
実施形態を簡略的に示すブロック図である。
【図2】図1の供給制御装置における送給ポンプの一部
を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】送給ポンプに接続される接続部材およびこれに
装着された圧力センサの一部を拡大して示す部分拡大断
面図である。
【図4】図1の供給制御手段による制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】図1の供給制御装置における第1および第2の
送給流路の粘性流体の圧力変動状態を示す図である。
【図6】本発明に従う粘性流体の供給制御装置の第2の
実施形態を簡略的に示すブロック図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、それぞれ、第2の送給
流路の粘性流体を温度補償するための構造を簡略的に示
すブロック図である。
【図8】レギュレータの変形形態を示す断面図である。
【図9】図8のレギュレータを、連通路が開放された状
態で示す断面図である。
【図10】従来の粘性流体の供給制御装置の一例を簡略
的に示すブロック図である。
【図11】図11(a)および(b)は、それぞれ、図
10の供給制御装置における粘性流体の圧力変動状態を
示す図である。
【符号の説明】
22 粘性流体供給源 24 吐出ノズル 26 送給ポンプ 30 第1の送給流路 32 第2の送給流路 34 圧力調整機構 36,202 レギュレータ 38 ダンパ手段 50 サーボモータ 52 減速機 62 第1の圧力センサ 64 第2の圧力センサ 92 圧力調整制御手段 94 演算処理手段 96 圧縮空気供給源 98 空気圧力調整手段 122,142,152 バイパス流路 124 開閉弁 144 流路開閉弁 154 第1の流路開閉弁 156 リターン流路 158 第2の流路開閉弁 204 ハウジング本体 206 第1の室 208 第2の室 210 第3の室 214 バルブ手段 230 ピストン手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−111963(JP,A) 特開 平2−160073(JP,A) 実公 平8−10381(JP,Y2) 実公 平7−216(JP,Y2) 特表 昭63−502568(JP,A) 特表 平2−503365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/10 B05C 5/00 - 5/02 B05B 12/00 - 12/14 B05D 1/00 - 3/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性流体を供給するための粘性流体供給
    源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記粘
    性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給す
    るための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送給
    ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポンプ
    と前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前記
    第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通し
    て送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧力
    調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御するためのポ
    ンプ作動制御手段とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態
    のときには、前記ポンプ作動制御手段は、回転力が実質
    上零となるように前記送給ポンプを制御し、 前記ポンプ作動制御手段は、前記吐出ノズルから粘性流
    体を吐出する直前に前記第2の送給流路の粘性流体の圧
    力が吐出準備圧力となるように、前記送給ポンプを送給
    方向とは反対方向に回転し、これによって前記第2の送
    給流路の粘性流体の圧力が吐出圧力よりも低下すること
    を特徴とする粘性流体の供給制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の送給流路と前記第2の送給流
    路とは、前記送給ポンプをバイパスするバイパス流路を
    介して接続され、前記バイパス流路には流路開閉弁が設
    けられており、前記ノズル閉状態のときには前記流路開
    閉弁が開状態に保持され、前記第1の送給流路と前記第
    2の送給流路とが前記バイパス流路を介して連通される
    ことを特徴とする請求項1記載の粘性流体の供給制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記送給ポンプは減速機を介して電動モ
    ータに駆動連結され、前記減速機がボール減速機から構
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    粘性流体の供給制御装置。
  4. 【請求項4】 粘性流体を供給するための粘性流体供給
    源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記粘
    性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給す
    るための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送給
    ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポンプ
    と前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前記
    第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通し
    て送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧力
    調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御するためのポ
    ンプ作動制御手段と、前記第1の送給流路と前記第2の
    送給流路とを前記送給ポンプをバイパスして接続するバ
    イパス流路と、前記バイパス流路に配設された流路開閉
    弁とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態
    のときには前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記第
    1の送給流路と前記第2の送給流路とが前記バイパス流
    路を介して連通され、 前記ポンプ作動制御手段は、前記吐出ノズルから粘性流
    体を吐出する直前に前記第2の送給流路の粘性流体の圧
    力が吐出準備圧力となるように、前記送給ポンプを送給
    方向とは反対方向に回転し、これによって前記第2の送
    給流路の粘性流体の圧力が吐出圧力よりも低下すること
    を特徴とする粘性流体の供給制御装置。
  5. 【請求項5】 粘性流体を供給するための粘性流体供給
    源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記粘
    性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給す
    るための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送給
    ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポンプ
    と前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前記
    第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通し
    て送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧力
    調整手段と、前記第1の送給流路と前記第2の送給流路
    とを前記送給ポンプをバイパスして接続するバイパス流
    路と、前記バイパス流路に配設された第1の流路開閉弁
    と、前記吐出ノズルと前記粘性流体供給源とを接続する
    リターン流路と、前記リターン流路に配設された第2流
    路と流路開閉弁とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する前の吐出準備時
    に前記第1および第2の流路開閉弁が開状態に保持さ
    れ、前記バイパス流路を通して、または前記送給ポンプ
    および前記バイパス流路を通して前記第1の送給流路か
    ら前記第2の送給流路に送給された粘性流体は、前記リ
    ターン流路を通して前記粘性流体供給源に戻されること
    を特徴とする粘性流体の供給制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の送給流路の粘性流体の圧力を
    検出するための第1の圧力検出手段と、前記第2の送給
    流路の粘性流体の圧力を検出するための第2の圧力検出
    手段と、前記第1および第2の圧力検出手段の検出値に
    基づいて前記圧力調整手段の作動を制御するための圧力
    調整制御手段とをさらに備え、 前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力
    がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を
    作動制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の粘性流体の供給制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の送給流路には、前記第1の送
    給流路中の粘性流体が一時的に蓄えられるダンパ手段が
    設けられており、前記ダンパ手段の作動圧力は前記圧力
    調整制御手段によって制御され、これによって前記第1
    の送給流路および前記ダンパ手段の粘性流体の流体圧力
    が実質上等しく保持されることを特徴とする請求項6記
    載の粘性流体の供給制御装置。
  8. 【請求項8】 前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供
    給するための圧縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源か
    ら前記圧力調整手段および前記ダンパ手段に送給される
    圧縮空気の圧力を調整するための空気圧力調整手段とを
    含み、前記空気圧力調整手段は、前記第1および第2の
    圧力検出手段の検出値に基づいて、前記圧力調整手段に
    よる送給圧力および前記ダンパ手段の作動圧力を調整す
    ることを特徴とする請求項7記載の粘性流体の供給制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の圧力検出手段は、前記送給ポ
    ンプの吐出口の近傍に設けられていることを特徴とする
    請求項6〜8のいずれかに記載の粘性流体の供給制御装
    置。
  10. 【請求項10】 レギュレータをさらに含み、このレギ
    ュレータは、 ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
    自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
    他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
    おり、 前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定
    され、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室
    と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1
    の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
    り、 前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流
    れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第
    3の室に延びる突出部とを有しており、 前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容さ
    れたピストン部と、このピストン部から前記第3の室に
    延びる作用部とを有しており、 前記第1の室には流体流入口が設けられ、前記第3の室
    には流体流出口が設けられ、前記第1の室から前記第3
    の室に流れる流体は前記バルブ手段の前記バルブ部によ
    って制御され、 前記第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制
    御圧力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピス
    トン部に作用し、 前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前
    記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の
    体積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前
    記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記
    バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピ
    ストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくし
    て前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連
    通流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から
    流出されるレギュレータであり、 前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧
    縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の
    圧力を調整するための空気圧力調整手段とを含み、 レギュレータの前記流体流入口242と流体流出口24
    6とは、 前記第1の送給流路の途中で、 粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ接続さ
    れ、 前記制御圧力口244には、前記空気圧力調整手段から
    の圧縮空気が送給されることを特徴とする請求項6記載
    の粘性流体の供給制御装置。
  11. 【請求項11】 粘性流体を供給するための粘性流体供
    給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記
    粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給
    するための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送
    給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポン
    プと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前
    記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通
    して送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧
    力調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御するための
    ポンプ作動制御手段とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態
    のときには、前記ポンプ作動制御手段は、回転力が実質
    上零となるように前記送給ポンプを制御し、 前記第1の送給流路の粘性流体の圧力を検出するための
    第1の圧力検出手段と、前記第2の送給流路の粘性流体
    の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、前記第
    1および第2の圧力検出手段の検出値に基づいて前記圧
    力調整手段の作動を制御するための圧力調整制御手段と
    をさらに備え、 前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力
    がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を
    作動制御し、 レギュレータをさらに含み、このレギュレータは、 ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
    自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
    他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
    おり、 前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定
    され、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室
    と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1
    の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
    り、 前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流
    れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第
    3の室に延びる突出部とを有しており、 前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容さ
    れたピストン部と、このピストン部から前記第3の室に
    延びる作用部とを有しており、 前記第1の室には流体流入口が設けられ、前記第3の室
    には流体流出口が設けられ、前記第1の室から前記第3
    の室に流れる流体は前記バルブ手段の前記バルブ部によ
    って制御され、 前記第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制
    御圧力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピス
    トン部に作用し、 前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前
    記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の
    体積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前
    記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記
    バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピ
    ストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくし
    て前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連
    通流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から
    流出されるレギュレータであり、 前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧
    縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の
    圧力を調整するための空気圧力調整手段とを含み、 レギュレータの前記流体流入口242と流体流出口24
    6とは、 前記第1の送給流路の途中で、 粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ接続さ
    れ、 前記制御圧力口244には、前記空気圧力調整手段から
    の圧縮空気が送給されることを特徴とする粘性流体の供
    給制御装置。
  12. 【請求項12】 粘性流体を供給するための粘性流体供
    給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記
    粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給
    するための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送
    給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポン
    プと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前
    記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通
    して送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧
    力調整手段と、前記送給ポンプの作動を制御するための
    ポンプ作動制御手段と、前記第1の送給流路と前記第2
    の送給流路とを前記送給ポンプをバイパスして接続する
    バイパス流路と、前記バイパス流路に配設された流路開
    閉弁とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出しないノズル閉状態
    のときには前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記第
    1の送給流路と前記第2の送給流路とが前記バイパス流
    路を介して連通され、 前記第1の送給流路の粘性流体の圧力を検出するための
    第1の圧力検出手段と、前記第2の送給流路の粘性流体
    の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、前記第
    1および第2の圧力検出手段の検出値に基づいて前記圧
    力調整手段の作動を制御するための圧力調整制御手段と
    をさらに備え、 前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力
    がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を
    作動制御し、 レギュレータをさらに含み、このレギュレータは、 ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
    自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
    他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
    おり、 前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定
    され、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室
    と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1
    の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
    り、 前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流
    れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第
    3の室に延びる突出部とを有しており、 前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容さ
    れたピストン部と、このピストン部から前記第3の室に
    延びる作用部とを有しており、 前記第1の室には流体流入口が設けられ、前記第3の室
    には流体流出口が設けられ、前記第1の室から前記第3
    の室に流れる流体は前記バルブ手段の前記バルブ部によ
    って制御され、 前記第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制
    御圧力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピス
    トン部に作用し、 前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前
    記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の
    体積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前
    記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記
    バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピ
    ストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくし
    て前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連
    通流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から
    流出されるレギュレータであり、 前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧
    縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の
    圧力を調整するための空気圧力調整手段とを含み、 レギュレータの前記流体流入口242と流体流出口24
    6とは、 前記第1の送給流路の途中で、 粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ接続さ
    れ、 前記制御圧力口244には、前記空気圧力調整手段から
    の圧縮空気が送給されることを特徴とする粘性流体の供
    給制御装置。
  13. 【請求項13】 粘性流体を供給するための粘性流体供
    給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記
    粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給
    するための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送
    給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポン
    プと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前
    記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通
    して送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧
    力調整手段と、前記第1の送給流路と前記第2の送給流
    路とを接続するバイパス流路と、前記バイパス流路に配
    設された流路開閉弁とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する前の吐出準備時
    に前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記送給ポンプ
    の作用によって前記第1の送給流路から前記第2の送給
    流路に送給された粘性流体は、前記バイパス流路を通し
    て前記第1の送給流路に戻され、 前記第1の送給流路の粘性流体の圧力を検出するための
    第1の圧力検出手段と、前記第2の送給流路の粘性流体
    の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、前記第
    1および第2の圧力検出手段の検出値に基づいて前記圧
    力調整手段の作動を制御するための圧力調整制御手段と
    をさらに備え、 前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力
    がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を
    作動制御し、 レギュレータをさらに含み、このレギュレータは、 ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
    自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
    他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
    おり、 前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定
    され、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室
    と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1
    の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
    り、 前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流
    れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第
    3の室に延びる突出部とを有しており、 前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容さ
    れたピストン部と、このピストン部から前記第3の室に
    延びる作用部とを有しており、 前記第1の室には流体流入口が設けられ、前記第3の室
    には流体流出口が設けられ、前記第1の室から前記第3
    の室に流れる流体は前記バルブ手段の前記バルブ部によ
    って制御され、 前記第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制
    御圧力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピス
    トン部に作用し、 前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前
    記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の
    体積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前
    記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記
    バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピ
    ストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくし
    て前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連
    通流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から
    流出されるレギュレータであり、 前記圧力調整制御手段は、圧縮空気を供給するための圧
    縮空気供給源と、前記圧縮空気供給源からの圧縮空気の
    圧力を調整するための空気圧力調整手段とを含み、 レギュレータの前記流体流入口242と流体流出口24
    6とは、 前記第1の送給流路の途中で、 粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ接続さ
    れ、 前記制御圧力口244には、前記空気圧力調整手段から
    の圧縮空気が送給されることを特徴とする粘性流体の供
    給制御装置。
  14. 【請求項14】 粘性流体を供給するための粘性流体供
    給源と、粘性流体を吐出するための吐出ノズルと、前記
    粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノズルに送給
    するための送給ポンプと、前記粘性流体供給源と前記送
    給ポンプとを接続する第1の送給流路と、前記送給ポン
    プと前記吐出ノズルとを接続する第2の送給流路と、前
    記第1の送給流路に設けられ、前記第1の送給流路を通
    して送給される粘性流体の送給圧力を調整するための圧
    力調整手段と、前記吐出ノズルと前記粘性流体供給源と
    を接続するリターン流路と、前記リターン流路に配設さ
    れた流路開閉弁とを備え、 前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する前の吐出準備時
    に前記流路開閉弁が開状態に保持され、前記送給ポンプ
    の作用によって前記第1の送給流路から前記第2の送給
    流路を通して前記吐出ノズルに送給された粘性流体は、
    前記リターン流路を通して前記粘性流体供給源に戻さ
    れ、 前記第1の送給流路の粘性流体の圧力を検出するための
    第1の圧力検出手段と、前記第2の送給流路の粘性流体
    の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、前記第
    1および第2の圧力検出手段の検出値に基づいて前記圧
    力調整手段の作動を制御するための圧力調整制御手段と
    をさらに備え、 前記圧力調整制御手段は、前記第1および第2の圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記送給ポンプの一次側圧力
    がその二次側圧力に収束するように前記圧力調整手段を
    作動制御し、 レギュレータをさらに含み、このレギュレータは、 ハウジング本体と、前記ハウジング本体の一端側に移動
    自在に設けられたバルブ手段と、前記ハウジング本体の
    他端側に移動自在に設けられたピストン手段とを備えて
    おり、 前記ハウジング本体には、その一端側に第1の室が規定
    され、その他端側に第2の室が規定され、前記第1の室
    と前記第2の室との間に第3の室が規定され、前記第1
    の室と前記第3の室とが連通流路を介して連通されてお
    り、 前記バルブ手段は、前記第1の室から前記第3の室に流
    れる流体の流量を制御する弁部と、この弁部から前記第
    3の室に延びる突出部とを有しており、 前記ピストン手段は、前記第2の室に移動自在に収容さ
    れたピストン部と、このピストン部から前記第3の室に
    延びる作用部とを有しており、 前記第1の室には流体流入口が設けられ、前記第3の室
    には流体流出口が設けられ、前記第1の室から前記第3
    の室に流れる流体は前記バルブ手段の前記バルブ部によ
    って制御され、 前記第2の室の片側には制御圧力口が設けられ、前記制
    御圧力口からの流体圧力が前記ピストン手段の前記ピス
    トン部に作用し、 前記制御圧力口に作用する流体圧力が大きくなると、前
    記ピストン手段が移動してその作用部が前記第3の室の
    体積を減少させ、これによって前記第3の室の流体が前
    記流体流出口から流出され、しかる後前記作用部が前記
    バルブ手段の前記突出部に作用し、これによって前記ピ
    ストン手段とともに前記バルブ手段が移動され、かくし
    て前記流体流入口からの流体が前記第1の室から前記連
    通流路および前記第3の室を通して前記流体流出口から
    流出されるレギュレータであり、前記圧力調整制御手段
    は、圧縮空気を供給するための圧縮空気供給源と、前記
    圧縮空気供給源からの圧縮空気の圧力を調整するための
    空気圧力調整手段とを含み、 レギュレータの前記流体流入口242と流体流出口24
    6とは、 前記第1の送給流路の途中で、 粘性流体供給源側と送給ポンプ側とにそれぞれ接続さ
    れ、 前記制御圧力口244には、前記空気圧力調整手段から
    の圧縮空気が送給されることを特徴とする粘性流体の供
    給制御装置。
  15. 【請求項15】 粘性流体供給源と吐出ノズルとを接続
    する送給流路に送給ポンプを設け、前記送給ポンプの作
    用によって粘性流体供給源からの粘性流体を前記吐出ノ
    ズルから吐出する粘性流体の供給制御方法において、 前記吐出ノズルから所定の吐出圧で粘性流体を吐出する
    吐出モード、前記吐出ノズルから粘性流体を吐出する直
    前に粘性流体の圧力よりも小さい吐出準備圧に設定する
    準備圧モード、および前記送給ポンプを通して粘性流体
    の自由な流動を許容するリラックスモードに設定可能で
    あり、 前記吐出モードにおいては前記送給ポンプを所定方向に
    回転駆動し、前記リラックスモードにおいては前記圧送
    給ポンプを回転力が実質的に零の状態に保持し、 前記準備圧モードにおいては、前記送給ポンプを前記所
    定方向と反対方向に幾分回転駆動することを特徴とする
    粘性流体の供給制御方法。
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