JPS6256323B2 - - Google Patents

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JPS6256323B2
JPS6256323B2 JP54501845A JP50184579A JPS6256323B2 JP S6256323 B2 JPS6256323 B2 JP S6256323B2 JP 54501845 A JP54501845 A JP 54501845A JP 50184579 A JP50184579 A JP 50184579A JP S6256323 B2 JPS6256323 B2 JP S6256323B2
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JP
Japan
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fluid
valve
passageway
fan
bypass
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JP54501845A
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English (en)
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JPS55500952A (ja
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Edowaado Jon Junia Gosusensukii
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Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
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Publication date
Priority claimed from US05/966,984 external-priority patent/US4189919A/en
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPS55500952A publication Critical patent/JPS55500952A/ja
Publication of JPS6256323B2 publication Critical patent/JPS6256323B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/04Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
    • F01P7/044Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using hydraulic drives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/07Supply of pressurised fluid for steering also supplying other consumers ; control thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/04Special measures taken in connection with the properties of the fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B21/00Common features of fluid actuator systems; Fluid-pressure actuator systems or details thereof, not covered by any other group of this subclass
    • F15B21/04Special measures taken in connection with the properties of the fluid
    • F15B21/045Compensating for variations in viscosity or temperature

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

請求の範囲 1 流体出口と、流体入口と、流体をエンジン速
度に比例する流量で移送するポンプ部材とをもつ
ポンプを含む水力フアン駆動システムに用いら
れ、前記ポンプは前記システムの唯一の加圧流体
源を構成し、又その流体移送流量をエンジンの高
速時にXに制限する能力のある流量制御弁を含む
モーター弁装置であつて、 (a) ポンプの出口への接続用入口を形成し、さら
にポンプの入口と連通する少くとも1つ以上の
出口を形成するハウジング、 (b) 前記ハウジング内に作動可能に配置され、ト
ルクをフアンに伝導するようにされ、かつ拡大
および縮小流体室を有する容積型流体圧作動回
転装置、 (c) 前記拡大および縮小流体室にそれぞれ連通す
る流体圧力口と流体戻り口とを形成する前記ハ
ウジング、 (d) 前記入口と前記圧力口との間を連通する入口
通路と、前記戻り口と前記出口との間を連通す
る出口通路と、前記入口通路および出口通路間
を連通するバイパス通路とを形成する前記ハウ
ジング手段、 (e) 前記入口通路に配置され、かつ入口通路から
前記バイパス通路への流体の連通を事実上阻止
する第1位置と、入口通路からバイパス通路へ
少くとも流量Xの大半を占める流量での流体の
流れを可能にする第2位置との間を移動可能な
バイパス弁部材を含み、バイパス通路を通るバ
イパス流と、前記戻り口を通る戻り流とは前記
出口通路において再合流するようになつている
バイパス弁、 (f) 前記入口通路の流体圧力によつて、前記第2
位置に向つて偏倚されるようになつている前記
弁部材、 (g) 前記弁部材と前記ハウジングとが信号室を形
成するように協働し、弁部材は信号室の流体圧
力によつて前記第1位置に向つて偏倚されるよ
うになつており、 (h) 加圧流体を前記信号室へ移送する手段、 (i) 前記信号室と前記出口通路との間の流体の連
通を阻止する第1位置と、信号室から出口通路
への流体の連通を可能にする第2位置との間に
おける所定条件の変化に応答して作動するパイ
ロツト弁、 を具備するモーター弁装置。
2 前記バイパス弁部材が、前記入口通路から前
記信号室への限定された流体の連通を可能にする
オリフイスを形成する請求の範囲第1項記載のモ
ーター弁装置。
3 前記信号室に配置され、かつ前記弁部材を前
記第1位置に向つて偏倚する作用をするばね手段
を具備する請求の範囲第1項記載のモーター弁装
置。
4 前記パイロツト弁が、所定温度条件の変化に
応答して、前記第1位置および第2位置の間を移
動可能なポペツト部材を含む請求の範囲第1項記
載のモーター弁装置。
5 前記パイロツト弁が、変動する電気入力に応
答して前記ポペツト部材に変動する偏倚力を及ぼ
す電磁コイル手段を含む請求の範囲第4項記載の
モーター弁装置。
6 前記ポペツト部材の位置が、第1温度条件と
第2温度条件との間の所定温度条件の変動に応じ
て、前記第1位置および第2位置間を制限なく変
位可能である請求の範囲第4項記載のモーター弁
装置。
7 前記ポペツト部材が、励起された前記電磁コ
イル手段によつて、前記第1位置へ偏倚される請
求の範囲第5項記載のモーター弁装置。
8 前記ポペツト部材が、励起された前記電磁コ
イル手段によつて、前記第2位置へ偏倚される請
求の範囲第5項記載のモーター弁装置。
9 流体入口と流体出口をもつポンプと、エンジ
ン速度に比例する流量で流体を送給するポンプ部
材とを含む水力フアン駆動システムに用いられ、
前記ポンプはエンジンアイドル時には流量Yで流
体を送給し、又このポンプは前記システムの唯一
の加圧流体源を成し、又エンジン高速時にはYよ
り事実上大きなXに送給流量を制限できる流量制
御弁を含み、前記システムはさらに入口および出
口をもつ中心開放かじ取装置を含み、このかじ取
装置の出口はポンプの入口と連通し、かじ取装置
は作動エンジン速度のほぼ全範囲を通じて、流量
Xより事実上小さい流量Zを受けるようにされて
いるモーター弁装置であつて、 (a) 入口と、かじ取装置の入口への接続用1次出
口と、ポンプの入口への接続用2次出口とを形
成するハウジング、 (b) 前記ハウジング内に作動可能に配置された容
積型流体圧力作動回転装置であつて、フアンを
駆動しかつ拡大および縮小流体室を形成し、エ
ンジンアイドル時には、ほぼ流量Yに相当する
のぞましいフアン速度と、ほぼ流量Xに相当す
る最大フアン速度とを提供できる容積をもつ前
記回転装置、 (c) 前記拡大および縮小流体室にそれぞれ連通す
る流体圧力口と流体戻り口とを有する前記ハウ
ジング、 (d) 前記ハウジングには、入口通路と、出口通路
と、入口通路および出口通路の間を連通するバ
イパス通路とが形成され、入口通路は前記入口
と前記圧力口との間を連通し、又出口通路は前
記戻り口と前記1次出口および2次出口との間
を連通するようになつており、 (e) 前記入口通路に設置され、かつ入口通路から
前記バイパス通路にかけて流体の連通を事実上
阻止する第1位置と、入口通路から前記バイパ
ス通路へ少くとも流量Xの大部分に当る流量の
流体を流す第2位置との間を移動可能なバイパ
ス弁部材を含むバイパス弁であつて、バイパス
通路を通るバイパス流と前記戻り口を通る戻り
流とは、出口通路において再合流するようにな
つており、 (f) 前記入口通路の流体圧力によつて前記第2位
置へ偏倚される前記弁部材、 (g) 前記弁部材と前記ハウジングとは信号室を形
成するため協働し、弁部材は信号室の流体圧力
によつて前記第1位置へ偏倚されるようになつ
ており、 (h) 加圧流体を前記信号室へ移送する手段、 (i) 前記信号室と前記出口通路との間の流体の連
通を阻止する第1位置と、信号室から出口通路
への流体の連通を可能にする第2位置との間に
おける所定条件の変動に応答して作動可能なパ
イロツト弁、 を具備するモーター弁装置。
10 前記出口通路に設置され、かつ作動エンジ
ン速度のほぼ全範囲に亘つて前記出口通路から前
記1次出口にかけて流量Zを維持し、又流量Zを
越える流量のほぼ全てを出口通路から前記2次出
口へ移送する作用をする流量制御弁を含む請求の
範囲第9項記載のモーター弁装置。
11 流体出口と、流体入口と、ポンプ部材とを
もつポンプを含む水力フアン駆動システム用モー
ター弁装置において、前記ポンプ部材は前記シス
テムの唯一の圧力流体源を構成し、前記システム
はさらに入口と出口をもつ流体圧作動補助装置を
含み、この補助装置の出口はポンプの入口と流体
連通し、又補助装置は作動エンジン速度のほぼ全
範囲に亘つて流量Zの流体を収受するようになつ
ており、流量Xの流体はエンジン速度が比較的高
速時に前記モーター弁装置へ移送され、流量Xは
流量Zより事実上大きくなつているモーター弁装
置であつて、 (a) 前記ポンプの出口への連結用入口と、前記補
助装置の入口への連結用第1出口と、ポンプの
入口への連結用第2出口とを形成するハウジン
グ、 (b) 前記ハウジング内に作動可能に配置され、か
つトルクをフアンに伝導し、又拡大および縮小
流体室を有する容積型流体圧作動回転装置、 (c) 前記拡大および縮小流体室とそれぞれ連通す
る流体圧力口と流体戻り口とを形成する前記ハ
ウジング、 (d) 入口通路と、出口通路と、入口通路および出
口通路間を連通するバイパス通路とを形成する
前記ハウジングであつて、入口通路は入口と圧
力口との間を連通し、又出口通路は戻り通路と
第1、第2出口との間を連通するようになつて
おり、 (e) 前記入口通路に設置され、かつ入口通路から
前記バイパス通路への流体の連通を事実上阻止
する第1位置と、入口通路からバイパス通路へ
少くとも流量Xの大部分に当る流量の流体を流
す第2位置との間に移動可能なバイパス弁部材
を含むバイパス弁であつて、バイパス通路を通
るバイパス流と戻り口を通る戻り流とは出口通
路において再度合流するようになつており、 (f) 前記入口通路の流体圧力によつて、前記第2
位置に向つて偏倚する前記弁部材、 (g) 前記弁部材と前記ハウジングとは信号室を形
成するため協働し、弁部材は信号室の流体圧力
によつて前記第1位置に向つて偏倚されるよう
になつており、 (h) 加圧流体を前記信号室へ移送する手段、 (i) 前記信号室と前記出口通路との間の流体の連
通を阻止する第1位置と、信号室から出口通路
への流体の連通を可能にする第2位置との間に
おける所定条件の変化に応答して作動するパイ
ロツト弁、 を具備するモーター弁装置。
発明の技術分野 この出願は、1978年5月18日出願の特許願第
907064号の一部継続出願である。
背景 この発明は、車両エンジンのラジエータ冷却フ
アン水力駆動システム、特にこの駆動システムに
使用する改良モーター弁装置に関する。
後の記載から、この発明は用途及び応用範囲が
広いことが明らかであるが、車両エンジンのラジ
エータ冷却フアン駆動用に特に有益である。従つ
てこれに関して記載することにする。
ラジエータ冷却フアンの駆動は、フアンとエン
ジンのクランク軸との間のある種の機械的連結に
より直接なされるのが普通である。例えば、フア
ンはエンジンの水ポンプから前方にのびる軸のフ
ランジにボルト締めされることが多く、そのため
クランク軸と水ポンプとの間のベルトと滑車の比
率いかんにより、フアン速度はエンジン速度に等
しいか、又は正比例するかであつた。フアン速度
とエンジン速度とは、エンジンの低速(例えば、
毎分3000回転以下)時に釣合うのがのぞましく、
高速時と釣合うのは好ましくない。不必要な追加
空気がラジエータを流れ馬力損と過度の騒音が生
ずるからである。
近年、直接フアン駆動システムにより、エンジ
ンの高速時にフアン速度を極端にあげた上記の問
題を解決する粘性フアン駆動システムが開発され
た。粘性フアン駆動システムは、入力部材と出力
部材との間に形成されるせん断空隙内の粘性流体
によつてトルクの伝導がなされ、入力部材の回転
により粘性せん断抗力が生じて出力部材に及び、
トルクがそれに伝導されることになる。この点、
この発明の譲受人に譲渡された米国特許第
2948268号参照。上記特許に開示した型式の粘性
フアン駆動システムには固有のトルク制限特性が
あり、フアン速度は例えば毎分2500回転までは、
エンジン速度にほぼ比例して増加するが、その後
エンジン速度とトルクは増加しつづけてもフアン
速度は一定状態をつづける。フアン速度対エンジ
ン速度のグラフは粘性曲線として知られ、粘性タ
イプであるかないかに関係なく、公知の粘性曲線
に従つて作動することを一般に米国車両製造業者
が求めている。
粘性フアン駆動システムの開発における次のス
テツプは、米国特許第3055473号に示され、それ
には通常運転(連動)状態でも同じ粘性曲線を示
し、さらに周囲の気温が所定レベル以下になつた
場合、それに応答して非連動状態になり、エンジ
ンが充分に冷却され、フアンの通常運転が不必要
な場合に、エンジン馬力を事実上節約できる粘性
フアン駆動システムが開示されている。
上記従来型のフアン駆動装置は共に、クランク
軸が車体と同方向を向いた標準型縦向軸エンジン
のみに用途が制限されている。しかし最近多くの
特に欧州の自動車メーカーは、今や業界に公知な
理由で、横向軸エンジンを選択使用して前輪駆動
システムを提供し、特に4気筒および6気筒の場
合、横向軸エンジンを使用する傾向が米国にも広
がつてきている。欧州の横向軸エンジン自動車の
場合車両の大半が北欧諸国のような一般に寒冷地
域で使用される事実を含めて、種々な理由で冷却
条件は容易に充足されているといえる。しかしな
がら、米国の車両市場の場合、米国で販売される
横向軸エンジン車両は、全て国の熱帯南方地域の
条件下でも満足に作動するに足る冷却能力を具備
する必要があるのが実情である。
横向軸エンジン冷却対策の大半は、エンジン作
動水力ポンプおよびフアンに接続した水力モータ
を含む水力システムの利用である。完全水力シス
テムを付加しようとすれば、スペースの問題およ
び好ましくない車両の重量とコストの増大を伴う
ことは、自動車エンジンとその付属品に精通した
当業者には理解される処である。従つて満足する
に足りる水力フアン駆動システムの設計に際し
て、人々は水力部材の少くとも1つを少くとも2
つの異る車両水力システムに利用することによつ
て、上記方式のスペース、重量およびコストの削
減に努めてきた。例えば、加圧流体で水力フアン
モータを作動する動力操縦ポンプを動力かじ取装
置に利用する試みもしばしばなされた(米国特許
第2777287号参照)。上記のシステムでは、フアン
モータと其他の水力アクチユエータ(動力かじ取
装置)との間の相互作用が、フアンモータか、か
じ取装置か、又は両方が原因で、満足すべき機能
を発揮できないのが常であつた。
上記の方式に関する設計上の方策として、フア
ンモータを動力かじ取装置と並列してしかもその
上流に位置づけ、フアンモータを通つた流体を再
びかじ取装置を通過させる試みがなされた。米国
特許第3659567号参照。従来のシステムの主要な
欠点は、アイドルから最大速度に至る全エンジン
速度を通じて、フアンモータを通る流量が一定で
あること、即ちエンジン速度の遅速に関係なくフ
アン速度が一定であることである。かかる方式が
もたらす典型的な結果は、エンジンが低速の場合
に必要以上の冷却が施されてエンジン馬力の浪費
になるか、冷却が限界になるのはエンジンが高速
の場合だけであるかのいずれか、又はその両者で
ある。さらに上記のシステムでは、動力かじ取装
置をとおる流体の圧力降下が最大となるエンジン
速度が低い場合に、比較的高いモータ圧力とポン
プ馬力が必要となり、その結果、フアンとかじ取
装置の圧力と流量との要求を同時に満足すること
は困難になる。
原特許願第907064号の場合、そこに示すモータ
ー弁装置の実施例は、機械的位置感応型と称する
感温バイパス弁を含む。機械的位置感応型とは、
バイパス弁の作動特性がバイパス弁と感温装置即
ち動力ピル(powerpill)との間の機械的連結の
設定に大きく左右されることの意味である。感温
装置との機械的連結の結果、部分的にはバイパス
弁の位置を事前調整する要があり、又バイパス弁
をある流量で満足に作動できるように設定して
も、その他の流量の場合充分満足に作動できない
こともある。
発明の概要 従つて、この発明の目的はバイパス弁の作動が
機械的位置感応型でない水力フアン駆動システム
用改良モーター弁装置を提供することにある。
この発明の関連目的はパイロツト弁装置で制御
される信号圧力の変化にバイパス弁が応答するよ
うにされたモーター弁装置を提供することにあ
る。
この発明の上記および其他の目的は、水力フア
ン駆動システム用改良モーター弁装置を設置する
ことにより達成される。このシステムは流体出
口、流体入口およびエンジン速度に比例した流量
を送給するポンプ部材を具備するポンプを含む。
このポンプは前記システムの唯一の圧力流体源で
あり、エンジン高速時にポンプの送給量をXに抑
える流量制御弁を含む。モーター弁装置はハウジ
ングと、その中に設けられた容積型流体圧作動回
転装置とを具備する。ハウジングは流体圧力口
と、前記回転装置の拡大および縮小流体室にそれ
ぞれ通ずる流体戻り口とを形成する。ハウジング
は入口通路、出口通路およびその間を連通するバ
イパス通路を形成し、入口通路は入口と圧力口と
を連通し、出口通路は戻り口と出口とを連通す
る。バイパス弁は入口通路に配置されて、入口通
路からバイパス通路への流体の連通を阻止する第
1位置と、少くとも流量Xの大半を占める流量で
入口通路からバイパス通路への流体の流れを可能
にする第2位置との間を移動可能なバイパス弁部
材を含む。弁部材は入口通路の流体圧力で第2位
置の方向に偏倚され、又信号室の流体圧力で第1
位置の方向に偏倚される。弁装置は加圧流体を信
号室へ送給する装置を含む。パイロツト弁は、信
号室と出口通路との間の流体連通を阻止する第1
位置と、信号室から出口通路への流体連通を可能
にする第2位置との間の所定条件の変化に応答で
きるようになつている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の水力駆動システムを利用す
る車両のエンジン室の概略平面図である。
第2図はこの発明に利用される型式のフアン駆
動システムの水力略図である。
第3図はこの発明のモーター弁装置の一部正
面、一部断面図である。
第4図は第3図の線4−4についての横断面図
である。
第5図は別異な作動条件下の第4図と類似の部
分図である。
第6図は第4図と類似の部分拡大断面図であ
る。
第7図は第6図と類似のやや拡大部分断面図で
ある。
第8図はこの発明の別な実施例を示す第6図と
類似の部分断面図である。
好ましい実施態様の説明 方 式 図面について、これらはこの発明を限定するも
のではないが、第1図はこの発明を利用する車両
のエンジン室の概略平面図である。前記室内に
は、トルクを一対の接地前輪Wに伝導する装置
(図示しない)を含む車両エンジンEが横向に配
置されている。エンジンEの右端近くに水ポンプ
WPが配置され、そのエンジンで駆動される。こ
のポンプWPは一対の滑車を含み、その一方はV
ベルトB1を駆動し、このVベルトB1は交流発
電機Aを駆動し、他方はVベルトB2を駆動し、
このVベルトB2は動力操縦ポンプPを駆動す
る。当業界で公知のように、動力操縦ポンプP
は、ベルトB2が連結する滑車の比に基く、エン
ジン速度に対してある一定の関係をもつ速度で駆
動される。
車両エンジン室の前部近くにラジエータRが配
置されている。ホースH1は比較的高温水をエン
ジンEからラジエータRの上部タンクへ移送し、
一方第2ホースH2は比較的冷水をラジエータの
下部タンクからエンジン水ポンプWPへ移送す
る。
その正規の位置、即ち防火壁の直前には、広く
使用されている中心開放水力ブースタ型(open
−center、hydraulicbooster−type)かじ取装置
SGが配置され、この装置SGはかじ取ハンドル車
SWの回転に応答してかじ取力を引棒Dに伝導す
るようにされている。
動力操縦ポンプPによつて流体の加圧流が生
じ、導管C1により、ラジエータ冷却フアンFを
作動可能に装着したモーター弁装置MVへ移送さ
れる。モーター弁装置MVを離れる流体中には、
導管C2によつて中心開放かじ取装置SGへ移送
され、それから導管C3によつてポンプPへ戻る
ものである。後で詳述するが、それに代えてかじ
取装置SGをよけて導管C3と連通する導管C4
によつて流体をモーター弁装置MVから流すこと
もできる。
動力操縦ポンプ技術で公知のように、バイパス
流量制御装置は広く使用されており、ポンプPの
排出口31から出力流を出すものであり、その出
力流は所定流量まではエンジン速度およびポンプ
入力速度に正比例するが、そこからは排出口31
からの流量は減少し、エンジン速度が連続上昇す
る場合にも一定となる。
上述の流量制御特性は、この発明に利用される
フアン駆動システムの水力略図である第2図にグ
ラフとして示してある。この発明のより良き理解
に資する目的で、第2図の各部分に、流量対速度
(エンジン又はポンプ入力)のグラフを加えてあ
る。各グラフには、特定の流量又は速度を示す数
字を入れてなく、この発明を図式的かつ観念的に
叙述する目的で相対的流量を示すに止めている。
しかしながら、この各グラフは以下に作動エンジ
ン速度範囲(range of operating engine
speeds)と称するもの、即ちほぼエンジンアイ
ドルから車両の典型的走行速度に相当するエンジ
ン速度、即ち毎時55マイルまでの範囲の速度を包
含するものである。
さらに第2図において、グラフNo.1にみられる
ように、システムの唯一の圧力流体源である動力
操縦ポンプPは、流体を導管C1を経由してエン
ジンアイドル時に流量Yでモーター弁装置MVへ
移送している。
導管C1を通る流量は、ほぼ入力速度に比例し
て流量がXになるまで増大し、エンジン速度がさ
らに増加するにつれて、X以上の流量は全てポン
プP内に還流する。グラフNo.1にみられるよう
に、流量Xは流量Yより事実上大きい。
モーター弁装置MVに流入する加圧流体は、2
つの流路のいずれか1つを流れる。ラジエータ冷
却フアンFの運転が必要な場合には、モーター弁
装置MVに流入する流体は、全てフアンモータ4
1をグラフNo.2に実線で示すように流れる。この
状態にあるフアンモータ41は連動していると云
われ、グラフNo.3に実線で示すように、事実上流
体は感温バイパス弁を通過しない。
連動状態におけるフアンモータ41への流量
は、グラフNo.1に示すポンプ出力と事実上同一と
してグラフNo.2に示してあるが、かかる関係はこ
の発明の必須要件ではない。従つて、通常の場合
全ポンプ出力を利用してモータ41を駆動して圧
力降下を最小限に止め、充分なフアン駆動馬力を
得ることはのぞましいことであるが、この場合モ
ータ41を通過する流量は流量Xを若干下回つて
もよい。
ほんの僅か冷却が必要な場合であつて、フアン
Fをフアンモータ41で比較的低速回転して足り
る場合には、この状態のフアンモータ41は、グ
ラフNo.2、No.3に破線の流れ曲線で示すように、
非連動と云はれる。グラフNo.2から分るように、
一部の流量の流体でフアンモータ41を駆動する
ことは許されようが、流量の残部はモータ41を
迂回して感温バイパス弁を通る。モータ41(非
連動状態にある)を通る流量と入力速度の関係
は、実施例に過ぎないグラフNo.2に示すものに限
定されるものでなく、システムのセツトポイント
次第で若干異つてもよい。
フアンモータ41からの出力流量と、もしあれ
ばバイパス流量とはモーター弁装置MV中で再合
流して、かじ取装置用流量制御装置へ流入する結
果、冷却の必要の有無に関係なく、かじ取装置用
流量制御装置への入力は、グラフNo.1にみられる
ような流れ曲線で示されることになる。
かじ取装置用流量制御装置の目的は、かじ取装
置SGに必要な流量を供給することにある。当業
者に公知のように、従来の自動車かじ取装置は中
心開放型であるため、流体圧力はかじ取負荷次第
として、そこを通る流量は概ね一定となるように
構成されている。従来のかじ取装置が中心開放型
である理由の1つは、最も安上りのポンプである
定排出量動力操縦ポンプを使用したいからであ
る。しかしながら、水力技術者には公知のよう
に、この発明におけるかじ取装置用流量制御装置
を採り入れることにより、従来の中心開放かじ取
装置を中心閉鎖かじ取装置に交換しても、実際的
には全システムを中心開放型にすることとなる。
従つて、中心開放型でないかじ取装置SGを使用
することもこの発明の範囲に属することであり、
その場合かじ取装置用流量制御装置は、流体が必
要とされる場合のみかじ取装置SGへ流体を指向
することになる。従つて、作動エンジン速度の全
範囲に亘つて、流量Xより事実上小さい流量Z
(No.4)で、流体をかじ取装置SGへ送給できるか
じ取装置用流量制御装置をこの方式に含ましめる
ことがのぞましい。
かじ取装置用流量制御装置はZ(No.5)を越え
る入力流量のほとんど全てを、導管C4を経由し
てかじ取装置SGを迂回させ、導管C3によりか
じ取装置を離れる流体と再合流させる作用をす
る。導管C3,C4の合流点の下流では、動力操
縦ポンプPの入口に戻る流量は、ポンプPから排
出される流量とほぼ等しくなる。改良流量調整セ
ツト手段を具備した従来型の動力操縦ポンプを用
いて、フアンモータとかじ取装置のそれぞれに、
他から独立してその作動に必要な適量の流体を供
給して水力フアンモータを駆動し、次いで水力操
縦かじ取装置を作動させることもこの発明によれ
ば可能であることが明かである。
モーター弁装置 モーター弁装置MVの好ましい実施態様を第3
図乃至第6図に関して詳述する。第3図に最も明
かなように、モーター弁装置MVは、複数のねじ
付部材45で螺着されたフアンモータ41と弁部
43とを含んでいる。フアンモータ41はフロン
トカバー部材47と、それと弁部43との間に位
置するゲロータ歯車装置49とを含む。ゲロータ
歯車装置49は内歯外ロータ53内に偏心して位
置する外歯内ロータ51を含む。ゲロータ歯車装
置で公知のように、内ロータ51の歯は外ロータ
53より歯数が1つだけ少く、そのためロータ5
1,53の歯係合により複数の流体収容室57が
形成される。ゲロータ歯車装置をモータ41に使
用することがこの発明の必須要件でないことは理
解できよう。しかしながら、モータは加圧流体を
回転出力部材に伝導する容積型装置を含み、さら
にこの装置に拡大および縮小流体収容室を形成さ
せるようにすることがのぞましい。この場合に使
用可能な其他の種類の装置としては、内歯歯車と
外歯歯車、摺動ベーン、半径方向ピストン又はボ
ールおよび軸方向ピストン又はボールがある。
弁部43はいんげん豆形入口61といんげん豆
形出口63を形成するハウジング59を含む(第
4図参照)。後で詳述するが、入口61からの加
圧流体は拡大している流体収容室へ移送されて内
ロータ51を回動し、一方縮小した流体収容室内
の流体は出口63へ排出される。内ロータ51は
バツクアツプ板67と駆動係合する出力軸65に
キー止めされている(第3図)。
第3図に示すラジエータ冷却フアンFは、プラ
スチツクと金属の組合せフアン組立体であるが、
その特種設計はこの発明の一部を構成するもので
はない。バツクアツプ板67には複数のボルト6
9で金属スパイダ71が固着されており、それに
は複数の開口部があり、それから空気が引込まれ
るようにされている。金属スパイダ71の外円形
部75はプラスチツクフアンのボス部77に埋め
込まれて取り囲まれており、プラスチツクフアン
にはボス77から放射状にのびる複数のフアン羽
根79が装着されている。
弁部43を通る横断面を示す第4図で、弁部4
3の好ましい実施例の構成と作用を詳述する。ハ
ウジング59は入口通路83を形成し、その通路
には第4図の左端に、ねじ付入口85がある。入
口通路83内には変形可能な取付部材87が設置
され、この取付部材は取付物(図示しない)が入
口85に螺入される際、導管C1の端部でその取
付物と密封係合するようにされている。入口通路
83は入口61と連通して、前記したようにポン
プPから取入れた加圧流体を拡大流体収容室へ移
送している。
ハウジング59は又出口通路91を形成し、こ
の通路は第4図の左端で1次出口101を形成し
ている。出口通路91内には変形可能な取付部材
103が設置され、この取付部材は取付物(図示
しない)が1次出口101に螺入される際導管C
2の上流端に固着される取付物と密封係合するよ
うにされている。2次通路107は出口通路91
と連通して2次出口109を形成する。通路10
7内には変形可能な取付部材111が設置され、
この取付部材は取付物(図示しない)が2次出口
109に螺入される際導管C4の上流端に固着さ
れる取付物と密封係合するようにされている。
入口85に流入する流体のほとんど全てが、フ
アンモータ41を通ると、バイパス通路93を通
るとに関係なく、結果的には出口通路91に流入
することがわかる。出口通路91内にはかじ取装
置用流量制御装置(第2図に図解的に示した)が
配置されており、この装置は第2バイパスピスト
ン104を含んでいる。このバイパスピストン1
04はオリフイス106を形成し、このオリフイ
スにより第2図についてのべたように、出口通路
91から1次出口101への流体の流れが可能に
なる。バイパスピストン104は出口通路91の
流体圧力によつて左へ偏倚し、又圧力室110内
の流体圧力と偏倚ばね108の力との結合力によ
つて右へ偏倚するようにされている。ここに開示
した流量制御装置の作動原理は、くどくど述べる
までもなく当業者には公知であり、原特許願第
907064号の記載を参照すれば尚更のことである。
特に第5図に明かなように、ハウジング59は
またバイパス通路93を形成し、この通路はこの
実施例の場合、入口通路83を形成する穴の一部
を含んでいる。第4図と第5図に明かなように、
出口63は縮小する流体収容室から排出される流
体を収納する他に、バイパス通路93と出口通路
91との間に流体連通を提供している。従つて後
の記載と請求の範囲のため、バイパス通路とは、
通路93と出口63のうちのゲロータ歯車装置4
9から軸方向に配置された部分との両者を指し、
又両者を含むものと理解するものとする。
入口通路83とバイパス通路93を形成する穴
には感温バイパス弁ピストン113が設置され、
このピストンは穴と協働して信号室115を形成
する。バイパスピストン113はばね117の力
と信号室115内の流体圧力とにより、第1位置
(第4図)に向つて偏倚される。この第1位置で
は、バイパスピストン113は入口通路83から
バイパス通路93への流体の連通を妨げて、入口
85に入る流体のほとんど全てを入口61を通過
させ、次でゲロータ歯車装置49を通過させる。
このようにして、入口85の流量いかんに拘ら
ず、フアンモータ41の速度はバイパスピストン
113が第1位置にある場合に最大になる。
バイパスピストン113は、入口通路83内の
流体圧力によつて、第2位置(第5図)に向つて
偏倚される。バイパスピストン113が第2位置
にある場合、第2図のグラフ3に関して先に述べ
たように、流量Xの少くも大部分に当たる流量の
流体の流れが入口通路からバイパス通路93にか
けて生ずることになる。このようにして、入口8
5における流量いかんに拘らず、フアンモータ4
1の速度は、バイパスピストン113が第2位置
にある場合に最小になる。
当業者には明かなことであるが、第4図と第5
図に示す第1、第2位置は図示し易いように若干
誇張してあり、又第1位置と第2位置間のバイパ
スピストン113の実際の移動量は、第4図と第
5図に示すものよりはやや小さいのが普通であ
る。バイパスピストン113はオリフイス119
を形成し、このオリフイスは入口通路83から信
号室115にかけての制限された流体の連通を提
供する。オリフイス119の適当な寸法の選択
は、明細書の残りを読みかつ理解すれば、当業者
には明白になる。
引続き第4図において、ハウジング59は信号
室115と比較的制限されずに連通する流体通路
を形成し、又通路121と比較的制限されずに連
通する流体通路123を形成している。さらにハ
ウジング59は、出口63(およびバイパス通
路)及び出口通路91と比較的制限されずに連通
する流体通路125を形成する。もつとも通路1
25は2次通路107と直接連通することも可能
である。
パイロツト弁127はハウジング59と螺合
し、又通路123,125と連合している。これ
については第6図と第7図との関連において後で
詳述することにする。さらに第4図について述べ
れば、パイロツト弁127の作用は、通路12
3,125間の流体の連通を制御するにある。例
えば、もしパイロツト弁127が通路123から
通路125にかけての流体の連通を妨げるとする
と、入口通路83中の加圧流体はオリフイス11
9を通つて流れ、その結果信号室115と入口通
路83との流体圧が等しくなり、ばね117がバ
イパスピストン113を第1位置(第4図)へ偏
倚することになる。もし反対に、パイロツト弁1
27が通路123から通路125にかけて充分な
流体の連通(例えば、約、0.01gpmから約
0.1gpm)を可能にするとすれば、信号室115
の流体圧力は入口通路の流体圧力より小さくな
り、又入口通路83の圧力はばね117の偏倚力
にまさつてバイパスピストン113を第2位置
(第5図)に偏倚することになり、入口通路から
バイパス通路へと流体が流れることになる。従つ
てバイパスピストン113は原特許願第907064号
のように、位置感応型ではなく、信号圧感応型で
ある。その結果ピストン113を機械的に事前に
セツトする必要がなくなり、又機械的連結具、ね
じ付部材等の公差、又は全体の集計公差の心配も
なくなる。
この発明の利点の1つは、バイパスピストン1
13にわたつて生ずる圧力降下がばね117の力
に等しいということにある。信号室115の流体
圧力は、パイロツト弁127が開いている場合、
出口63の圧力にほぼ等しいので、ばね117の
力が実際には、フアンモータ41にわたつて生ず
る圧力降下、従つて最小又は非連動フアン速度
(第2図のグラフ3)を決定することになる。角
度を成している通路124は通路123と連通
し、又圧力安全弁126は図示したように出口6
3と連通している。もつとも後者は通路125と
の連通も可能である。安全弁126は二重の作用
をする。第1の安全の点から、流体圧力を除いて
モータ故障の場合装置を損傷から防ぐ。第2に安
全弁は信号室115と連通しているので、弁12
6を完全にセツトしておくとフアンモータ41の
圧力降下を最大にし、従つてフアン速度を最大に
できる。
パイロツト弁 第6図でパイロツト弁127を詳述する。通路
123はわずかに広がつた穴129に開口し、次
で十分に広がつた穴131に開口し、通路125
に連通している。穴131の一部には1組の内ね
じが形成され、パイロツト弁127とハウジング
59とを螺合している。パイロツト弁127には
円形ハウジング133が含まれ、この実施例では
強磁性材料製である。ハウジング133は比較的
大きな下部と、内径部135が形成されている比
較的小さい上部を含んでいる。内径部135に係
合して細長い管状部材137が設置され、後で明
にする理由で磁性を付与されていない。
ハウジング133の大きな下部と管状部材13
7とは協働して環状室を形成し、その室内にはプ
ラスチツクの巻わく141に巻かれた電磁コイル
139が内蔵されている。巻きわく141内に、
コイル139を電気的に結合する一対の端子14
3,145の一部が埋装されている。
この実施例の場合強磁性材料製である弁座部材
147の一部が管状部材137の下部内に位置し
ている。第7図に最も明かなように、弁座部材1
47はその上端が環状弁座149で終つている。
さらに管状部材137内には細長いポペツト部材
151が設置され、その上端部は穴129と密封
係合して通路123から通路125にかけてその
間の漏洩を防止している。ポペツト部材151の
下端部は円錐台形のポペツト表面153で終り、
軸方向通路154を形成して、通路123からポ
ペツト部材151の下面にかけて流体を連通す
る。当業者に明かなように、弁座149内の表面
部153を含むポペツト部材151の下部表面の
面積は、加圧された流体が上向きの正味偏倚力を
及ぼすように、部材151の上部表面より僅かに
大きくなければならない。
端子143,145にかけて電圧をかけると、
電磁コイル139が励起されて電磁界が形成さ
れ、その結果生じた磁束線が円形ハウジング13
3の下部、弁座部材147およびポペツト部材1
51を通過する。従つて、コイル139が励起さ
れると、それによりポペツト部材151上に生ず
る電磁力がポペツト表面153を環状弁座149
と密封係合状態に保持する。コイル139の励起
によりポペツト表面153と弁座149が密封係
合し、通路123から通路125にかけての流体
の連通が阻止されるので、第6図と第7図に示す
実施例はコイル−オン・フアン−オン(coil−
on、fan−on)型と称する。
第7図から明かなように表面153に近接し、
かつ管状部材137の内径部に係合可能なポペツ
ト部材151の拡大部分は、1以上の軸方向みぞ
又は切欠き155を形成している。この場合、部
材151,137間のすきまの形状にはなんら制
限がない。コイル139の励起が切れると、流体
圧力がポペツト部材151に作用してそれを上方
に偏倚して、弁座149と表面153との間のオ
リフイスを開く。次で、流体は通路123から流
れ、軸方向通路154を経由してポペツト部材1
51に流下し、弁座149と表面153との間の
オリフイスを経由し、次で切欠き155を経て上
方に流れて通路125に入る。
第6図に示す実施例の主たる利点は、ポペツト
部材のもつ圧力降下対面積特性と、コイル139
がポペツト部材151に及ぼす力対距離効果との
のぞましい釣合いがもたらされることである。さ
らに詳説すると、ポペツト表面153が弁座14
9により近接してその間のオリフイス面積を減少
するにつれてオリフイスの圧力降下が増加し、そ
の結果ポペツト151に作用する上向きの正味偏
倚力が増加する。しかしながら、同時にポペツト
部材151が弁座149により近接するにつれ
て、弁座149と部材151との間隙がせばま
り、その結果漸増する上向き水力にほぼ釣合うポ
ペツト部材に作用する漸増する吸引力が生ずる。
しかしながら、第6図のコイル−オン・フアン
−オン型実施例にも考えられる1つの欠点があ
る。万一電気系統に故障又はコイル139の励起
不能に基因する其他の欠陥が生じる場合には、バ
イパスピストン113は第2位置(第5図)に止
まり、最大の冷却と最大フアン速度の要求を示す
温度条件下でも、フアン速度は非常に低速なもの
になる。
第8図には、同一部材には同一番号に100を加
えた番号を付し、又新しい部材には260以上の番
号を付したパイロツト弁の別な実施例を示してあ
る。パイロツト弁227は主ハウジング159と
螺合する円形ハウジング233を含み、細長い管
状部材237はハウジング233と協働して、プ
ラスチツクの巻わく241に巻きつけられた電磁
コイル239を内蔵する円形室を形成している。
コイル239には一対の端子243,245が接
続されている。
管状部材237の下部には、第8図の実施例で
は弁座の形成に使用されていない部材247が一
部内蔵されている。その代り、下端で弁座249
を形成する管状部材261がやや広がつた穴22
9内に設置されている。部材237内には細長い
ポペツト部材251が設けられ、この部材251
はその上端が円錐台形ポペツト表面253で終
り、軸方向通路254を形成している。その対向
端部の中間において、ポペツト部材251はシー
リング部材263を含み、このシーリング部材は
管状部材237の内径部を密封して通路223か
ら通路225への漏洩を防いでいる。
第8図にみられるように、ポペツト部材251
は圧縮ばね265によつて上方に偏倚されて、ポ
ペツト表面253を電磁コイル239が作動しな
い場合には、弁座249と密封係合状態に維持し
ている。従つて、第8図に示す実施例はコイル−
オフ・フアン−オン(coil−off、fan−on)型、
又はコイル−オン・フアン−オフ(coil−on、
fan−off)型である。第8図から分るように、コ
イル239が励起されると、ポペツト部材251
はばね265の偏倚力に抗して下方に偏倚され、
その結果ポペツト表面253と弁座249との密
封係合が解けて、流体は通路223から通路22
5へ流れることになる。
当業者には明かなように、第8図の実施例は、
第6図の実施例について上述した利点および欠点
に関しては、第6図の実施例と正反対である。即
ち、第8図の実施例の場合には、圧力降下対面積
特性と、力対距離特性との釣合いはないが、万一
電気系統に故障又はコイル239の励起不能の場
合、ポペツト部材251は閉じた位置に偏倚した
ままの状態にあり、その結果バイパスピストン1
13はその第1位置(第4図)に止まり、フアン
は入力流量に拘らず、最大速度で作動しつづける
ことになる。ここで、パイロツト弁127,22
7は、モーター弁装置MVを事実上変更する要な
しに、交換できることを理解すべきである。
パイロツト弁127,227は、ここでは電気
的に作動されるものとして記載されているが、当
業者には明かなように、ポペツト部材の作動は、
動力ピルのような其他の手段によつても達成でき
る。従つて信号圧力に応答するバイパス弁を使用
することによつて、比較的低出力能力あるいは低
度の動力で足りる感温機構の使用を可能にするこ
とは、この発明の重要な特徴点である。
さらに好ましい実施例はオンオフ型のものとし
て記載されているが、パイロツト弁の研究によ
り、この発明の装置の変形態様への適用が容易に
なり、その結果フアンをオフからオンへの変更
(あるいはその反対)もある範囲に亘る温度では
急ぐよりは徐々に行われ、又は上記範囲内の温度
に応答してフアン速度を中間速度に維持すること
も可能であることは、この発明の特徴点である。
好ましい実施例はオンオフ型として述べられて
いることに関して承知して欲しいことは、パイロ
ツト弁内のポペツト部材を、例えば、衝撃係数が
温度の変化とともに変化するパルス幅変調入力信
号(pulse−width−modulated input signal)に
応答させて、ある周波数の場合オン位置とオフ位
置との間を揺動させることによつてもその機能を
果すことができるということである。
この発明の機構は定容積型ポンプを含むとここ
で記載されているが、当業者に明かなように、こ
の発明の趣旨を変更することなく、それに代え
て、種々の容積型のポンプあるいは負荷感応型ポ
ンプの使用も可能である。特許請求の範囲にポン
プ部材について、流体をエンジン速度に比例する
流量で移送できると記載したことは、容積型であ
る限りにおいて、定容積型および可変容積型ポン
プのいずれをも含む趣旨である。
最後にこの発明は、特に配管作業を簡易化する
目的で、モータと弁が一体を成す装置に関して記
述したが、モータと弁を、モータあるいは弁の機
能を変えることなく、ポンプのようなこの機構の
別な要素部材と一体にすることも可能であること
は云うまでもない。
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