JP3227343B2 - 作業車の走行変速装置 - Google Patents

作業車の走行変速装置

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JP3227343B2
JP3227343B2 JP14645695A JP14645695A JP3227343B2 JP 3227343 B2 JP3227343 B2 JP 3227343B2 JP 14645695 A JP14645695 A JP 14645695A JP 14645695 A JP14645695 A JP 14645695A JP 3227343 B2 JP3227343 B2 JP 3227343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタ等の作業車の
走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタ等の作業車においては、例えば
図1に示すように、エンジン1からの動力を油圧多板式
の主クラッチ5、6、主変速装置10及び第1副変速装
置11に伝達するように構成し、主変速装置10及び第
1副変速装置11を、それぞれ複数の油圧クラッチのう
ちの1つに作動油を供給して、伝動遮断側から伝動側に
操作することにより変速操作する油圧クラッチ切換型式
に構成している。
【0003】この場合、例えば第1副変速装置11の下
手側に、シフト部材53のスライド操作により変速操作
するギヤ変速型式の第2副変速装置12を配置して、こ
の第2副変速装置12により低速での走行を行うように
構成することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような低速用で
ギヤ変速型式の第2副変速装置の変速操作は一般に、車
体を停止させた状態で行うことが多い。これにより、例
えば図1の構成において第2副変速装置12の変速操作
を行う場合、一般に主クラッチ5、6を伝動遮断側に操
作して車体を停止させた状態で、変速レバーによりシフ
ト部材53をスライド操作して第2副変速装置12の変
速操作を行うことになる。
【0005】なお、油圧クラッチは変速ギヤと伝動軸と
の間に設けられており、その伝動側とは、昇圧によって
変速ギヤと伝動軸とを一体化して動力伝達可能なクラッ
チ入り状態にすることを意味する。前記の場合、主クラ
ッチ5、6を伝動遮断側に操作していても、油圧多板式
の主クラッチ5、6ではいわゆる摩擦板の連れ回り現象
が生じて、エンジン1の動力が主クラッチ5、6を介し
て下手側に少しずつ伝達され、主変速装置10及び第1
副変速装置11から第2副変速装置12に伝達されてい
く。
【0006】これにより、第2副変速装置12の下手側
の伝動軸は停止しているのに(車体の停止による)、第
2副変速装置12の上手側の伝動軸は、エンジン1から
少しずつ伝達されてくる動力によって回転しているとい
う状態となる。従って、変速レバーにより第2副変速装
置のシフト部材をスライド操作しようとしても、上手側
の伝動軸が回転していることによる上手側と下手側の伝
動軸の回転数差により、シフト部材のスライド操作がう
まく行えず、変速レバーによる第2副変速装置の変速操
作が重いものになることがある。
【0007】このような問題点は、変速レバーを操作す
るときに、その操作開始に伴って主変速装置の2つの油
圧クラッチを伝動側に、他の全ての油圧クラッチを伝動
遮断側にそれぞれ操作することにより、主変速装置にお
ける2つの変速ギヤの二重噛合(同時に伝動側になる状
態)で上手側の伝動軸の回転を停止することで解決でき
る。
【0008】しかしながら、二重噛合させる油圧クラッ
チの制御弁が常に完全に作動するとは限らなく、スディ
ック等の異常(不都合)を生じて伝動状態から伝動遮断
状態にならない油圧クラッチが発生するという別の問題
が発生する。すなわち、変速レバーで第2副変速装置の
変速操作が完了して、主変速装置の変速目標の油圧クラ
ッチを伝動側へ、主クラッチを伝動側へそれぞれ操作し
たとき、元の二重噛合をしていた油圧クラッチが伝動遮
断状態にならなく、前記操作された変速目標の油圧クラ
ッチとの間で、新たな二重噛合を発生する可能性があ
る。
【0009】本発明は、車体を停止させて変速レバーで
第2副変速装置を変速する際に、主変速装置で二重噛合
を起こさせて上手側の伝動軸の回転を停止させ、これに
より変速レバーの変速操作を軽く行えるようにした上
で、主変速装置で前記目的的に二重噛合を起こしている
油圧クラッチが伝動遮断状態にならなかったときに、主
クラッチの伝動側への移行を阻止して、変速目標の油圧
クラッチが関わる新たな二重噛合の発生を防止できるよ
うにした作業車の変速操作装置を提供することを目的と
する。
【0010】本発明は、更に、前記主クラッチの伝動側
への移行の阻止した後に、主変速装置における変速目標
の油圧クラッチを目標とすることを解消して、伝動遮断
状態にならなかった元の二重噛合油圧クラッチを変速目
標に変更することにより、作業車の走行を確保できるよ
うにした作業車の変速操作装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、エンジン1からの動力が
伝達される油圧式主クラッチ5,6と; 主クラッチ5,6からの動力を複数個の油圧クラッチの
うちの1つを伝動側に操作することにより変速操作する
主変速装置10と; 主変速装置10からの動力を複数個の油圧クラッチ2
6,27のうちの1つを伝動側に操作することにより変
速操作する第1副変速装置11と; 第1副変速装置11からの動力を変速レバー28による
シフト部材53のスライド操作によって変速操作する第
2副変速装置12と; 第2副変速装置12を変速操作する変速レバー28の操
作開始に伴って主クラッチ5,6及び第1副変速装置1
1の油圧クラッチ26,27を伝動遮断側に操作し、か
つ主変速装置10の油圧クラッチのうちの2つ以上を伝
動側に同時操作する第1制御手段と; 変速レバー28の操作終了に伴って第1副変速装置11
の油圧クラッチ26,27のうちの所要の一方を伝動側
に操作し、主変速装置10の油圧クラッチのうちの前記
同時伝動状態のものを伝動遮断側に操作した後に所要の
1つを伝動側に操作し、かつ主クラッチ5,6の伝動側
への操作を許容する第2制御手段と; 主変速装置10の油圧クラッチのうち前記所要の油圧ク
ラッチが伝動状態になるときに、前記同時伝動状態のも
のが伝動遮断状態にならないことを検出して主クラッチ
5,6の伝動側への移行を阻止する第3制御手段と; を備えていることである。
【0012】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記同時伝動
状態の油圧クラッチが伝動遮断状態にならなかったとき
に、主変速装置10の伝動側へ操作しようとしていた所
要の油圧クラッチへの操作を解消し、かつ前記伝動遮断
状態にならなかった油圧クラッチを伝動側へ操作する第
4制御手段を備えていることである。
【0013】
【作用】例えば図1、2に示すように、変速レバー28
によって第2副変速装置12のシフト部材53をスライ
ド操作して変速操作を行う場合、操作ボタン57を保持
解除して変速レバー28による変速操作が開始される
と、第1制御手段が作動して、主クラッチ5、6と第1
副変速装置11の全ての油圧クラッチ26、27が、伝
動遮断側に操作される(第1副変速装置11において、
伝動側に操作されている油圧クラッチが伝動遮断側に操
作され、伝動遮断側に操作されている油圧クラッチは伝
動遮断側に保持される)。これと同時に、主変速装置1
0の油圧クラッチ21、22、23、24のうち2つ以
上の油圧クラッチが伝動側に操作される。
【0014】主クラッチ5、6が伝動遮断側に操作され
ている状態において、主クラッチ5、6での連れ回り現
象により、エンジン1の動力が主クラッチ5、6を介し
て下手側の主変速装置10に少しずつ伝達されてきたと
する。この場合、主変速装置10において2つ以上の油
圧クラッチが伝動側に操作されて、主変速装置10が2
つ以上の油圧クラッチにより伝動比の異なる二重噛合
(多重伝動)状態となり制動が掛かった状態となってい
るので、主変速装置10において動力が止められ、主ク
ラッチ5、6での連れ回り現象も止められる。
【0015】そして、第1副変速装置11の全ての油圧
クラッチ26、27が伝動遮断側に操作されているの
で、第2副変速装置12において下手側(走行装置1
4、19側)の伝動軸が車体の停止により停止していて
も、上手側(第1副変速装置11側)の伝動軸は自由に
回転できる状態で停止している。従って第2副変速装置
12のシフト部材53に動力が伝達されていない状態
(シフト部材53の咬合部分に回転の動力により面圧が
掛かっていない状態)において、変速レバー28による
第2副変速装置12のシフト部材53のスライド操作が
軽く行えるのであり、シフト部材53の咬合部分の位相
が合致していなくてもシフト部材53のスライド操作に
伴って、第2副変速装置12における上手側(第1副変
速装置11側)の伝動軸が少し回転して位相が合致し、
シフト部材53を軽くスライド操作して咬合させること
ができる。
【0016】以上のようにした後に、操作ボタン57を
保持状態にして変速レバーによる第2副変速装置12の
変速操作が終了すると、第2制御手段が作動して、第1
副変速装置11の所要(変速目標)の1つの油圧クラッ
チが伝動側に操作されて、主変速装置10において伝動
側に操作されている2つ以上の油圧クラッチが伝動遮断
側に操作され、所要(変速目標)の1つの油圧クラッチ
が伝動側に操作され、主クラッチ5、6の伝動側への操
作が許されて、主変速装置10及び第1副変速装置11
が動力伝達可能状態に戻る。
【0017】正常な場合、以上の操作で変速操作は完了
するが、操作ボタン57を保持状態にしてから一定時間
(例えば100ms)経過後までに、主変速装置10に
おける二重噛合状態の油圧クラッチが制御弁のスティッ
ク等により伝動遮断側へ移行できなかったとき、第3制
御手段が作動して変速目標でない二重噛合状態の油圧ク
ラッチの油圧が立っているのを圧力センサー74で検出
し、主クラッチ5、6の伝動側への操作を阻止すると共
に、警報器78を作動する。
【0018】この時、主変速装置10の変速目標の油圧
クラッチに油圧が立っても、主クラッチ5、6が伝動遮
断状態のままであるので動力は伝達されなく、二重噛合
にはならない。前記警報器78の作動によって作業者が
変速レバー28を中立停止位置Nに戻してから、変速レ
バー28による第2副変速装置12の変速操作をやり直
すと、第4制御手段が作動して、主変速装置10の変速
目標を変更して、前記油圧が立ったままで戻らない油圧
クラッチに変え、主クラッチ5、6を伝動側へ操作可能
にする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は作業車の1例である四輪駆動型の農用トラ
クタのミッションケース8内を示しており、エンジン1
からの動力が伝動軸2及び油圧多板式のPTOクラッチ
3を介して、PTO軸4に伝達される。
【0020】そのエンジン1からの動力は、前進クラッ
チ5又は後進クラッチ6、円筒軸7、主変速装置10、
第1副変速装置11、第2副変速装置12及び後輪デフ
装置13を介して左右の後輪14(走行装置)に伝達さ
れる。他方、後輪デフ装置13の直前から分岐した動力
は、伝動軸15、油圧クラッチ型式の前輪変速装置1
6、前輪伝動軸17及び前輪デフ装置18を介して左右
の前輪19(走行装置)に伝達される。
【0021】前進クラッチ5及び後進クラッチ6は、図
外の摩擦板とピストンとを組み合わせた油圧多板式のも
ので、制御弁を介して作動油を供給することにより択一
的に伝動側に操作される。すなわち、前進クラッチ5を
伝動側に操作すると、エンジン1の動力が前進クラッチ
5から円筒軸7に直接流れて車体は前進する。また、後
進クラッチ6を伝動側に操作すると、エンジン1の動力
が後進クラッチ6及び伝動軸20を介して、逆転状態で
円筒軸7に伝達されて車体は後進する。
【0022】主変速装置10は油圧多板式の1速クラッ
チ21、2速クラッチ22、3速クラッチ23及び4速
クラッチ24等の複数個(実施例では4個)の油圧クラ
ッチを並列的に配置しており、4段に変速可能であり、
1速〜4速クラッチ21〜24を択一的に伝動側に操作
することにより、エンジン1側の円筒軸7からの動力が
4段に変速操作されて下手側の伝動軸25に伝達される
ようになっている。
【0023】第1副変速装置11も2個の多板式油圧ク
ラッチの低速クラッチ26及び高速クラッチ27を並列
的に配置しており、高低2段に変速可能であり、低速及
び高速クラッチ26,27を択一的に伝動側に操作する
ことにより、主変速装置10側の伝動軸25からの動力
が2段に変速操作されて下手側の第2副変速装置12に
伝達される。
【0024】第2副変速装置12は、シフト部材53を
スライド操作するシンクロメッシュ型式に構成されてお
り、高低2段に変速可能であり、後述する変速レバー2
8によって手動式機械的に変速操作される。次に、前進
及び後進クラッチ5,6、主変速装置10等の装置及び
その油圧回路について説明する。
【0025】図3に示すように、ポンプ29に直結され
ている第1油路30には、前進及び後進クラッチ5,6
に対する電磁比例弁35及びパイロット操作式の切換弁
36a,37a、主変速装置10の1速〜4速クラッチ
21〜24に対するパイロット操作式の切換弁31a,
32a,33a,34a、第1副変速装置11の低速及
び高速クラッチ26,27に対する電磁比例弁38,3
9等の制御弁が並列的に接続されている。
【0026】一方、第1油路30から分岐した第二油路
40には、前輪デフ装置18におけるデフロック操作用
に油圧クラッチ41に対するパイロット操作式の切換弁
42a、後輪デフ装置13におけるデフロック操作用の
油圧クラッチ43に対するパイロット操作式の切換弁4
4a、前輪変速装置16の標準クラッチ45及び増速ク
ラッチ46(図1参照)に対するパイロット操作式の切
換弁47a,48a等の制御弁が並列的に接続されてい
る。
【0027】各切換弁31a〜34a,36a,37
a,42a,44a,47a,48aは、バネで排油側
(伝動遮断側)に付勢されており、後述するようにパイ
ロット作動油が供給されることで、供給側(伝動側)に
操作される。第1油路30から減圧弁49を介してパイ
ロット油路50が分岐しており、このパイロット油路5
0が切換弁31a〜34a,36a,37a,42a,
44a,47a,48aの操作部に接続されており、こ
の各切換弁の操作部に電磁操作弁31b,32b,33
b,34b,36b,37b,42b,44b,47
b,48bが接続されている。
【0028】各電磁操作弁31b〜34b,36b,3
7b,42b,44b,47b,48bは、バネで排油
側(伝動遮断側)に付勢されており、これらを電気的に
供給側に操作すると、パイロット作動油が切換弁31a
〜34a,36a,37a,42a,44a,47a,
48aの操作部に供給されて、これらが供給側(伝動
側)に操作される。
【0029】次に、前進及び後進クラッチ5,6、主変
速装置10等の操作部の構成について説明する。図2、
3に示すように、前進及び後進クラッチ5,6の切換弁
36a,37aの操作部からパイロット作動油を排油可
能な開閉弁51が設けられ、この開閉弁51はバネで閉
側に付勢されており、またこの開閉弁51を機械的に開
側に操作するクラッチペダル52が設けられている。
【0030】また、前輪19の操縦ハンドル58の基部
には、電気的な前進信号及び後進信号を発進する前後進
レバー59が設けられている。図2に示すように、車体
の操縦部に横軸芯周りに変速レバー28が揺動操作自在
に支持され、第2副変速装置12のシフト部材53をス
ライド操作するシフトフォーク54と変速レバー28と
が、連係機構55により機械的に連動連結されている。
従って、この変速レバー28を中立停止位置N、低速位
置L及び高速位置Hの3変速位置に切り換えることによ
り、第2副変速装置12を高低2段に変速操作できる。
【0031】前記変速レバー28の前後方には、低速位
置L又は高速位置Hのどちらに操作されているかを検出
する一対のリミットスイッチ9が備えられている。変速
レバー28の中途部には外側方に突出していて上下に移
動自在なロックピン56が備えられていて、このロック
ピン56を上下に移動操作する操作ボタン57が変速レ
バー28の上部に備えられ、これらによってロック機構
が形成されている。
【0032】ロックピン56は、図外のバネによって図
2紙面上方の保持位置に移動するように付勢され(操作
ピン57も紙面左方の突出側に付勢されている)、この
ロックピン56を固定側のガイド板60に係合させるこ
とにより、変速レバー28を中立停止位置N、低速位置
L及び高速位置Hの各々で保持する。そして、操作ピン
57を押し込み操作すると、ロックピン56が紙面下方
の保持解除位置に移動操作されて、変速レバー28を中
立停止位置N、低速位置L及び高速位置Hに操作可能に
なる。
【0033】変速レバー28の左横側面にシフトアップ
ボタン61及びシフトダウンボタン62が上下に配置さ
れており、後述のように、シフトアップボタン61及び
シフトダウンボタン62を1度押し操作すると、1つの
シフトアップ信号及びシフトダウン信号が発信されて、
主及び第1副変速装置10,11の変速操作が行われ
る。
【0034】図2に示すように、主変速装置10及び第
1副変速装置10の変速位置(第1速〜第8速)を表示
する7セグメントの変速表示部64と、前後進レバー5
9により前進及び後進クラッチ5,6のどちらが伝動側
に操作されているかを表示する前進ランプ65及び後進
ランプ66と、変速レバー28が中立停止位置Nに操作
されていることを示す中立停止ランプ67とが、操縦部
に設けられている。
【0035】また、図3に示すように、前進及び後進ク
ラッチ5,6の作動圧が伝動状態側の所定圧に達してい
るか否かを検出する圧力センサー74が備えられてお
り、この圧力センサー74の検出により、前進及び後進
ランプ65,66を点灯させる。次に、変速レバー28
のシフトアップボタン61及びシフトダウンボタン62
による変速操作及び装置について説明する。
【0036】図3、4において、前後進レバー59が前
進位置Fに操作されていると(ステップS1)、電磁操
作弁36bに操作電流が送られ(ステップS2)、切換
弁36aが供給側に操作されて前進クラッチ5が伝動側
に操作され、前進ランプ65が点灯する(ステップ
3)。逆に、前後進レバー59が後進位置Rに操作され
ていると(ステップS1)、電磁操作弁37bに操作電
流が送られ(ステップS4)、切換弁37aが供給側に
操作されて後進クラッチ6が伝動側に操作され、後進ラ
ンプ66が点灯するとともに(ステップS5)、図2の
ブザー71が間欠的に作動する(ステップS6)。
【0037】図1に示すように、主変速装置10が4段
に変速可能で、第1副変速装置11が2段に変速可能で
あるから、主変速装置10及び第1副変速装置11によ
り合計8段の変速が可能である。この場合、第1副変速
装置11の低速クラッチ26が伝動側に操作されている
状態で、主変速装置10の1速〜4速クラッチ21〜2
4が第1速〜第4速の変速位置に対応するのであり、第
1副変速装置11の高速クラッチ27が伝動側に操作さ
れている状態で、主変速装置10の1速〜4速クラッチ
21〜24が第5速〜第8速の変速位置に対応する。
【0038】図3に示すように、主変速装置10の1速
〜4速クラッチ21〜24、第1副変速装置11の低速
及び高速クラッチ26,27の各々に、これらの作動圧
が伝動状態側の所定圧に達しているか否かを検出する圧
力センサー74が設けられており、各圧力センサー74
の検出により現在の主変速装置10及び第1副変速装置
11の変速位置(第1速〜第8速)が検出されて、この
検出された変速位置が変速表示部64に表示される(ス
テップS7)。
【0039】次に、図2の変速レバー28が低速位置L
又は高速位置Hに操作されている状態において(ステッ
プS8)、変速レバー28のシフトアップボタン61又
はシフトダウンボタン62を1度押し操作する(ステッ
プS9,S10)。すると、図5の実線A1(時点B
1)に示すように、シフトアップボタン61を押し操作
した場合には、現在の変速位置よりも1段高速側の変速
位置における主変速装置10用の電磁操作弁31b〜3
4bに対して操作電流が供給され始め、逆に、シフトダ
ウンボタン62を押し操作した場合には、現在の変速位
置よりも1段低速側の変速位置における主変速装置10
用の電磁操作弁31b〜34bに対して操作電流が供給
され始める(ステップS11)。
【0040】これと同時に図5の実線A2(時点B1)
に示すように、第1副変速装置11において伝動側に操
作されている低速又は高速クラッチ26,27の電磁比
例弁38,39により、伝動側に操作されている低速又
は高速クラッチ26,27の作動圧が伝動状態の作動圧
P2から、所定低圧P3にまで減圧操作される(ステッ
プS12)。
【0041】この場合、第4速の変速位置から第5速の
変速位置へ変速操作する時には、第1副変速装置11の
低速クラッチ26の作動圧が零にまで落とされ、高速ク
ラッチ27の作動圧が零から所定低圧P3にまで上昇操
作される。逆に、第5速の変速位置から第4速の変速位
置へ変速操作する時には、第1副変速装置11の高速ク
ラッチ27の作動圧が零にまで落とされ、低速クラッチ
26の作動圧が零から所定低圧P3にまで上昇操作され
る。
【0042】そして、図5の実線A1(時点B2から時
点B3)に示すように、主変速装置10における1段高
速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24の
作動圧が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動状態の
作動圧P1にまで上昇操作される。これと同時に、図5
の1点鎖線A3(時点B2から時点B3)に示すよう
に、主変速装置10におけるシフトアップボタン61又
はシフトダウンボタン62の押し操作前の1速〜4速ク
ラッチ21〜24の作動圧が、電磁操作弁31b〜34
bにより伝動状態の作動圧P1から零にまで下降操作さ
れる(ステップS13)。
【0043】次に、所定低圧P3に維持されていた第1
副変速装置11の低速又は高速クラッチ26,27の作
動圧は、図5の実線A2の時点B3から時点B4に示す
ように、電磁比例弁38,39により漸次的に上昇操作
されていき、その後、低速又は高速クラッチ26,27
の作動圧が伝動状態の作動圧P2に達する(ステップS
14)。
【0044】この場合、図5の実線A2の時点B3から
時点B4において、低速又は高速クラッチ26,27の
作動圧の上昇特性は各変速位置に対して設定されてお
り、低速側(1速側)の変速位置ほど、時点B3から時
点B4の作動圧が短時間でかつ急上昇操作されるように
なっている。以上のようにして、シフトアップボタン6
1又はシフトダウンボタン62の押し操作による1回の
変速操作を終了するのであり、変速操作が終了すると、
変速操作後の変速位置が変速表示部64に表示され(ス
テップS15)、かつブザー71が1回だけ作動して、
変速操作の終了が作業者に報知される(ステップS1
6)。
【0045】以上のような変速操作は、シフトアップボ
タン61又はシフトダウンボタン62を押し続けていて
も連続的に行われることはなく、シフトアップボタン6
1又はシフトダウンボタン62を1度戻し操作して再び
押し操作しないと、次の1回の変速操作は行われない。
次に、図2に示す変速レバー28の中立停止位置N、低
速位置L及び高速位置Hへの変速操作及び装置について
説明する。
【0046】変速レバー28はロックピン56により中
立停止位置N、低速位置L及び高速位置Hのいずれかで
保持されており、変速レバー28を他の位置に操作する
場合には、変速レバー28の操作ピン57を押し操作し
て、ロックピン56による保持を解除する必要がある。
この場合図6に示すように、変速レバー28を例えば低
速位置Lに操作し、前後進レバー59を前進位置Fに操
作している状態で(前進クラッチ5が伝動側に操作さ
れ、後進クラッチ6が伝動遮断側に操作されている状
態、シフトアップボタン61及びシフトダウンボタン6
2により第2速の変速位置(主変速装置10の2速クラ
ッチ22、および第1副変速装置11の低速クラッチ2
6が伝動側に操作されている状態)を設定して、走行し
ていたとする。
【0047】この状態から、クラッチペダル52を踏み
操作し前進クラッチ5を伝動遮断側に操作して車体を停
止させたとする。この後、変速レバー28の操作ボタン
57を押し操作して(保持解除)、ロックピン56をガ
イド板60から下方に外し操作すると(時点C1)、主
変速装置10の2速クラッチ22及び第1副変速装置1
1の低速クラッチ26が伝動遮断側に操作される。
【0048】前進クラッチ5はクラッチペダル52の踏
み操作により既に伝動遮断側に操作されているが、操作
ボタン57を押し操作している状態でクラッチペダル5
2を戻し操作しても、前進クラッチ5は伝動遮断側に保
持されている。これと同時に、主変速装置10の1速及
び4速クラッチ21、24が伝動側に同時に操作される
(時点C1、C2)(第1制御手段に相当)。
【0049】以上のように、前進クラッチ5が伝動遮断
側に操作されている状態において、前進クラッチ5での
連れ回り現象により、エンジン1の動力が前進クラッチ
5を介して下手側の主変速装置10に少しずつ伝達され
てきたとする。この場合、主変速装置10において二重
噛合(同時噛合、多重噛合)用に設定された1速及び4
速クラッチ21、24が共に伝動側に操作されており、
主変速装置10が1速及び4速クラッチ21、24にお
いて伝動比の異なる二重噛合伝動状態となって、制動が
掛かった状態となっているので、主変速装置10におい
て動力が止められ、前進クラッチ5での連れ回り現象も
止められる。
【0050】したがって、第2副変速装置12のシフト
部材53に動力が伝達されていない状態(シフト部材5
3の咬合部分に回転の動力により面圧が掛かっていない
状態)において、操作ボタン57を押し操作(保持解
除)した状態で、変速レバー28を低速位置Lから中立
停止位置N側に軽く操作できる。変速レバー28を中立
停止位置Nに操作してから操作ボタン57を戻し操作
(保持)すると(時点C3)、ロックピン56により変
速レバー28が中立停止位置Nに保持され、主変速装置
10の1速及び4速クラッチ21、24が伝動遮断側に
操作され、主変速装置10の元の2速クラッチ22、第
1副変速装置22の元の低速クラッチ26及び元の前進
クラッチ5が伝動側に操作される。
【0051】次に変速レバー28を中立停止位置Nに操
作してから操作ボタン57を再び押し操作(保持解除)
すると、前述と同様に主変速装置10の2速クラッチ2
2、第1副変速装置11の低速クラッチ26及び前進ク
ラッチ5が伝動遮断側に操作され、主変速装置10の1
速及び4速クラッチ21、24が伝動側に操作される
(時点C4、C5)(第1制御手段に相当)。
【0052】変速レバー28を中立停止位置Nに操作し
た際に操作ボタン57を押し操作(保持解除)した状態
に保持していれば、主変速装置10の2速クラッチ2
2、第1副変速装置11の低速クラッチ26及び前進ク
ラッチ5が伝動遮断側に操作され、主変速装置10の1
速及び4速クラッチ21、24が伝動側に操作された状
態が保持されている。
【0053】このように、主変速装置10において1速
及び4速クラッチ21、24を伝動側に操作すれば、前
述と同様に主変速装置10において動力が止められ、前
進クラッチ5での連れ回り現象も止められる。この場
合、図1に示す第1副変速装置11の低速及び高速クラ
ッチ26、27も伝動遮断側に操作されているので、第
2副変速装置12において下手側(前輪19及び後輪1
4側)の伝動軸が停止しているのに対し(車体の停止に
よる)、上手側(第1副変速装置11側)の伝動軸は自
由に回転できる状態で停止している。
【0054】これにより、操作ボタン57を押し操作
(保持解除)した状態で、変速レバー28を中立停止位
置Nから高速位置Hに操作してシフト部材53を咬合さ
せる場合、咬合部分の位相が合致していなくてもシフト
部材53のスライド操作に伴って、第2副変速装置12
における上手側(第1副変速装置11側)の伝動軸が少
し回転して位相が合致し、変速レバー28を中立停止位
置Nから高速位置Hに軽く操作できて、シフト部材53
を咬合させることができる。
【0055】次に、変速レバー28を中立停止位置Nか
ら高速位置Hに操作してから操作ボタン57を戻し操作
(保持)すると(時点C6)、ロックピン56により変
速レバー28が高速位置Hに保持される。この場合、前
述の変速レバー28を中立停止位置Nに操作した状態で
操作ボタン57を戻し操作(保持)した状態とは異な
り、先ず二重噛合用の主変速装置10の1速及び4速ク
ラッチ21、24が伝動遮断側に操作され、主変速装置
10の変速目標のクラッチ(21〜24のいずれか)及
び第1副変速装置11の変速目標のクラッチ(26、2
7のいずれか)が伝動側に操作されるが(時点C6)、
まだ前進クラッチ5は伝動側に操作されない(第2制御
手段に相当)。
【0056】本発明のトランスミッションでは、主変速
装置10は4段、第1副変速装置11は高低2段、第2
副変速装置12は高低2段の計16段の変速が可能であ
り、第2副変速装置12を低速側にして例えば第8速の
変速位置を選択している状態から、第2副変速装置12
を高速側に変速操作したときに第16速の変速位置に変
更されると、車速の変化が大きくなり過ぎる。多くの場
合、農作業中に必要な車速は第8速の次には第9速であ
る。
【0057】従って、第2制御手段においては、第2副
変速装置12を低速から高速又はその逆に切り換える
と、変更される変速位置が最も小さくなるように、制御
装置Sで制御され、主変速装置10のクラッチ(21〜
24)及び第1副変速装置11のクラッチ(26、2
7)はそれまで伝動側になっていたものから、変速目標
になるものに変更され、その変速目標のクラッチが伝動
側となる。
【0058】但し、変速レバー28が中立停止位置Nに
あるときに、シフトアップボタン61又はシフトダウン
ボタン62を操作して、例えば第8速から第16速へ変
速することは可能であり、その場合には、第2副変速装
置12が変速操作されても、主変速装置10と第1副変
速装置11における伝動側のクラッチは元のままとな
る。
【0059】主変速装置10の変速目標のクラッチ、及
び第1副変速装置11の変速目標のクラッチが伝動側に
略完全に操作されると(時点C7)、次に前進クラッチ
5が漸次的に伝動側に操作されていく。この場合、図1
及び図2に示すように前進及び後進クラッチ5、6と主
変速装置10との間に、円筒軸7の回転数を検出する回
転数センサー73を設けており、前進クラッチ5が伝動
側に操作され始めた時点C7から、回転数センサー73
の検出値の上昇率が設定値を越えないように、図3に示
す電磁比例弁35により前進クラッチ5の作動圧が上昇
操作されていき、伝動側に操作されて車体が滑らかに発
進していく(時点C8)。
【0060】前述の時点C7においてクラッチペダル5
2を踏み操作していれば、図3に示す開閉弁51及び切
換弁36aにより、前進クラッチ5は伝動遮断側に保持
されている。従って、時点C8が過ぎてからクラッチペ
ダル52をゆっくりと戻し操作していくことにより、人
為的に前進クラッチ5を伝動側に操作して車体を滑らか
に発進させることができる。
【0061】尚、変速レバー28の変速操作としては、
中立停止位置Nで一旦停止せずに、操作ボタン57を押
して保持解除状態にしたまま、低速位置Lから高速位置
Hへ又はその逆へ操作することができ、その場合は、図
6の時点C1から時点C4へ1度に飛ぶことになる。と
ころで、前記第2制御手段による二重噛合用の主変速装
置10の1速及び4速クラッチ21、24の伝動遮断側
操作が行われたとき、その確認はそれらの圧力センサー
74が圧力オフを検出することにより行われるが、操作
ボタン57を離して保持状態になってから設定時間(例
えば100ms程度で、時間変更は可能になってい
る。)後になっても圧力オフを検出しなければ第3制御
手段が作動開始する(図6の時点C10から後方に点線
で示す)。
【0062】1速及び4速クラッチ21、24の切換弁
31a、34a及び電磁操作弁31b、34bは、ゴミ
の進入、引っかかり等でスディック等の異常(不都合)
を生じることがあり、そのような異常を完全に防止する
ことは困難であり、伝動遮断側への指令信号を受けても
前記のような不都合でスプールが元に戻らなくなること
がある。
【0063】このようなとき、圧力センサー74は圧力
オンの状態を検出し、制御装置Sへ信号を伝達して、主
クラッチ5、6が伝動遮断側から伝動側へ移行するのを
阻止、又は伝動遮断状態を保持する。また、これと同時
に、図6に示すように、警報器78を作動して、変速表
示ランプの点滅、警報ブザーの作動等で作業者に報らせ
る。この警報器78は独立したものを設ける代わりに、
変速表示部64を点滅し、ブザー71を作動してもよ
い。
【0064】即ち、制御装置Sでは切換弁31a、34
aの作動信号と圧力センサー74からの圧力信号とを比
較し、正常か否かを判定し、異常であれば主クラッチ
5、6の電磁操作弁36b、37bを消磁する。これに
より、目的的な二重噛合でない、即ち異常な二重噛合が
防止される。前記報知によって作業者が変速レバー28
を中立停止位置Nに戻すと(時点C11)、制御装置S
は第2制御手段による変速目標をリセットし、前記異常
の生じたクラッチに変速目標を切換え、そのクラッチ用
の切換弁に作動信号を送り、そのクラッチを伝動側に固
定する。
【0065】次に、変速レバー28を高速側又は低速側
に入れると、変更された変速目標のクラッチが伝動側へ
移行すると共に、主クラッチ5、6が伝動側へ操作可能
な状態となる(第4制御手段)。この第4制御手段で異
常クラッチの切換弁に再度通電してスプールに押動力を
与えることにより、スティック等の故障が解消すること
がある。故障が解消すれば次の変速操作から正常に戻
り、故障が解消しなくとも、作業車の走行だけは確保で
きる。
【0066】前記第3制御手段作動時に、目的的二重噛
合を行う2つのクラッチ21、24が共に異常であった
場合、その一方のクラッチが変速目標に切換えられる。
しかし他方のクラッチも異常を起こしているので、制御
装置Sはこの他方のクラッチを次の変速目標にすること
になり、これが繰り返されるだけで、主クラッチ5、6
は伝動側になり得なく、作業車は停止し、トランスミッ
ションの異常二重噛合によるギヤの破損等の故障を防止
できる。
【0067】尚、制御装置Sにおいて、目的的二重噛合
をしない2速及び3速クラッチではスディック等の発生
は極めて少ないが、これらのクラッチでも圧力を検出し
て、2者間でも異常が発生すれば、第3、第4制御手段
が作動して、異常二重噛合を防止できるようにしておく
ことが望ましい。尚、本発明は前記実施例に限定される
ものではなく、種々変更することができる。例えば、主
クラッチ5、6は動力を断接するだけの1つのクラッチ
でも良く、主変速装置10は2段、3段又は5段以上に
変速するものでも良く、目的的二重噛合を行う油圧クラ
ッチは、2速及び3速クラッチ22、23又は3個以上
のクラッチでも良い。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、主変速装
置の2つの油圧クラッチを二重噛合状態にして上手側伝
動軸を停止することにより、車体を停止させた状態での
変速レバーによる第2副変速装置の変速操作が軽くかつ
円滑に行えるようになり、作業車の変速性能を向上させ
ることができ、その上に、主変速装置の変速目標の油圧
クラッチを伝動側へ移行させるときに、元の二重噛合の
油圧クラッチが伝動遮断状態にならない異常が生じて
も、主クラッチの伝動側への移行が阻止されて、変速目
標の油圧クラッチが関わる異常な二重噛合が防止でき
る。
【0069】また、前記新たな異常二重噛合が発生しよ
うとしたときに、主変速装置における変速目標の油圧ク
ラッチを目標とすることを解消して、伝動遮断状態にな
らなかった元の二重噛合の油圧クラッチを変速目標に変
更することにより、1つの油圧クラッチに異常が発生し
ても、この異常油圧クラッチを利用することにより、主
クラッチを伝動側へ移行可能になって、作業車の走行を
確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケース内の伝動系を示す概略図であ
る。
【図2】変速レバーと第2副変速装置との連係状態、変
速表示部及び各部の連係状態を示す図である。
【図3】主変速装置および第1副変速装置等の油圧回路
図である。
【図4】変速レバーのシフトアップボタン及びシフトダ
ウンボタンによる変速操作の流れを示す図である。
【図5】変速レバーのシフトアップボタン及びシフトダ
ウンボタンによる変速操作時における各部の状態を示す
図である。
【図6】変速レバー及び操作ボタンにより第2副変速装
置を変速操作する場合の各部の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 5、6 主クラッチ 10 主変速装置 11 第1副変速装置 12 第2副変速装置 21、22、23、24 主変速装置の油圧ク
ラッチ 26、27 第1副変速装置の油
圧クラッチ 28 第2副変速装置の変
速レバー 31b、32b、33b、34b 主変速装置の制御弁 38、39 第1副変速装置の制
御弁 53 第2副変速装置のシ
フト部材 56、57 変速レバーのロック
機構 L、N、H 変速レバーの変速位
置 S 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−140130(JP,A) 特開 平4−56635(JP,A) 特開 平3−41255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)からの動力が伝達される
    油圧式主クラッチ(5)(6)と; 主クラッチ(5)(6)からの動力を複数個の油圧クラ
    ッチのうちの1つを伝動側に操作することにより変速操
    作する主変速装置(10)と; 主変速装置(10)からの動力を複数個の油圧クラッチ
    (26)(27)のうちの1つを伝動側に操作すること
    により変速操作する第1副変速装置(11)と; 第1副変速装置(11)からの動力を変速レバー(2
    8)によるシフト部材(53)のスライド操作によって
    変速操作する第2副変速装置(12)と; 第2副変速装置(12)を変速操作する変速レバー(2
    8)の操作開始に伴って主クラッチ(5)(6)及び第
    1副変速装置(11)の油圧クラッチ(26)(27)
    を伝動遮断側に操作し、かつ主変速装置(10)の油圧
    クラッチのうちの2つ以上を伝動側に同時操作する第1
    制御手段と; 変速レバー(28)の操作終了に伴って第1副変速装置
    (11)の油圧クラッチ(26)(27)のうちの所要
    の一方を伝動側に操作し、主変速装置(10)の油圧ク
    ラッチのうちの前記同時伝動状態のものを伝動遮断側に
    操作した後に所要の1つを伝動側に操作し、かつ主クラ
    ッチ(5)(6)の伝動側への操作を許容する第2制御
    手段と; 主変速装置(10)の油圧クラッチのうち前記所要の油
    圧クラッチが伝動状態になるときに、前記同時伝動状態
    のものが伝動遮断状態にならないことを検出して主クラ
    ッチ(5)(6)の伝動側への移行を阻止する第3制御
    手段と; を備えていることを特徴とする作業車の走行変速装置。
  2. 【請求項2】 前記同時伝動状態の油圧クラッチが伝動
    遮断状態にならなかったときに、主変速装置(10)の
    伝動側へ操作しようとしていた所要の油圧クラッチへの
    操作を解消し、かつ前記伝動遮断状態にならなかった油
    圧クラッチを伝動側へ操作する第4制御手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の作業車の走行変速
    装置。
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