JP4250544B2 - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車の走行変速構造に関する。
作業車では例えば特許文献1に開示されているように、走行用の変速装置(特許文献1の図1の10)と、油圧クラッチ(特許文献1の図1の26,27)とを直列に配置し、変速指令を出す変速指令手段(特許文献1の図2の61,62)を備えたものがある。
特許文献1の構造では、例えば運転者の人為的な操作により、変速指令手段から変速指令が出されると、変速指令手段の変速指令により(特許文献1の図4のS9,S10)、油圧クラッチが遮断側に操作されて(特許文献1の図4のS12及び図5のA2)、走行用の変速装置が操作され(特許文献1の図4のS13及び図5のA1,A3)、油圧クラッチが伝動側に操作されるように構成されている(特許文献1の図4のS14及び図5のA2)。以上のようにして、一回の変速操作が行われる。
特許文献1の構造では例えば運転者の人為的な操作により、変速指令手段から変速指令が連続的に出されても、変速指令手段の一つの変速指令による変速操作が終了しないと、変速指令手段の次の変速指令による変速操作が行われないように構成されている(特許文献1の段落番号[0039])。
この場合、油圧クラッチ(特許文献1の図1の26,27)に圧力センサーを備えて、前述のように油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作された際に、油圧クラッチが伝動状態に達すると(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧(特許文献1の図5のP2及び段落番号[0038])に達すると)、変速指令手段の変速指令による変速操作が終了したと判断するように構成することが考えられる。
特開平8−244486号公報(図1,2,4,5)
特許文献1の構造では、変速指令手段から変速指令が出された場合、油圧クラッチが伝動状態に達しないと(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達しないと)、変速指令手段の変速指令による変速操作が終了したと判断されないので、油圧クラッチが伝動状態に達する前に(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達する前に)、変速指令手段から次の変速指令が出されても、変速指令手段の次の変速指令は無視される状態となっている。
この場合、変速指令手段の変速指令により油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作されて、油圧クラッチが伝動状態に達するまでに(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達するまで)に、比較的時間を要することがあるので、変速指令手段の次の変速指令による変速操作の開始が遅れることがある。
本発明は作業車の走行伝動構造において、変速指令手段の変速指令により、油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作されるように構成した場合、変速指令手段の次の変速指令による変速操作が早く行えるように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
走行用の変速装置と油圧クラッチとを直列に配置し、手動操作による変速指令を出す変速指令手段を備える。変速指令手段の変速指令により、油圧クラッチを遮断側に操作し、走行用の変速装置を操作して、油圧クラッチを伝動側に操作する変速制御手段を備える。伝達される動力の回転数を検出する回転数センサーを、油圧クラッチの上手側及び下手側に備える。変速指令手段の変速指令に基づいて、変速制御手段により油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作され動力が伝達されて、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を許容する許容手段を備える。
(作用)
走行用の変速装置と油圧クラッチとを直列に配置した場合、変速指令手段の変速指令により、油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作された際に、エンジンに掛かる負荷によっては(例えばエンジンに掛かる負荷が小さい状態)、油圧クラッチが伝動状態に達しなくても(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達しなくても)、油圧クラッチにより充分な動力が伝達される状態になることがある。
本発明の第1特徴によると、変速指令手段の変速指令に基づいて、変速制御手段により油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作されて動力が伝達される場合、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると、油圧クラッチにより充分な動力が伝達される状態になったと判断され、変速指令手段の変速指令による変速操作が終了したと判断されるのであり、油圧クラッチが伝動状態に達しなくても(半伝動状態であっても)(油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達しなくても)、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が可能になる(変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を早めることが可能になる)。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、作業車の走行伝動構造において、変速指令手段の変速指令により、油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作されて動力が伝達されるように構成した場合、油圧クラッチの上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が可能になるように構成することにより、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を早めることが可能になって、作業車の変速性能を向上させることができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
変速指令手段の変速指令に基づいて、変速制御手段により油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作され動力が伝達されて、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されなくても、油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達すると、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を許容するように、許容手段を構成する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]に記載のように走行用の変速装置と油圧クラッチとを直列に配置した場合、変速指令手段の変速指令により、油圧クラッチが遮断側に操作されて、走行用の変速装置が操作され、油圧クラッチが伝動側に操作されて動力が伝達される際に、エンジンに掛かる負荷によっては(例えばエンジンに掛かる負荷が大きい状態)、油圧クラッチにより充分な動力が伝達される状態に達するの時間を要することがある(油圧クラッチが滑り続けるような状態)。これによって、前項[I]に記載のように、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を許容するように構成すれば、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されるのに比較的時間を要して、変速指令手段の次の変速指令による変速操作の開始が遅れることが考えられる。
本発明の第2特徴によると、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されなくても、油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達すると、油圧クラッチにより充分な動力が伝達される状態になったと判断され、変速指令手段の変速指令による変速操作が終了したと判断されるのであり、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が可能になる(変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が遅れる状態を防止することができる)。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されなくても、油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達すると、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が可能になるように構成することによって、変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動が遅れる状態を防止することができて、作業車の変速性能を向上させることができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の作業車の走行変速構造において次のように構成することにある。
速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧を変更する作動圧制御手段と、エンジンに掛かる負荷を検出する負荷検出手段とを備える。変速指令手段から変速指令が出されると、変速指令手段の変速指令の前の変速指令による変速制御手段の作動により、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定された時点前の負荷検出手段の検出値に基づいて、作動圧制御手段が作動するように構成する。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I][II]に記載の変速制御手段を備える場合、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧を、エンジンに掛かる負荷に基づいて変更するように構成することが、変速指令手段の変速指令による変速操作がショック少なく滑らかに行われるようにすると言う面で、好ましいものとなっている。
この場合、前項[I][II]に記載の変速制御手段が作動すると、エンジンに掛かる負荷は一般に、例えば図9の実線(N2)に示すように変化する(図9の実線(N2)は実際のエンジンの回転数N2を示しており、実際のエンジンの回転数N2が低下することは、一般にエンジンに掛かる負荷が大きくなったことを意味している)。例えば図9の実線(N2)に示すように、エンジンに掛かる負荷(実際のエンジンの回転数N2)が比較的安定した状態(時点B11)において、変速制御手段が作動し始めると、エンジンに掛かる負荷が大きくなり(実際のエンジンの回転数N2が低下し)、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると(時点B12)、エンジンに掛かる負荷が最大となり(実際のエンジンの回転数N2が大きく低下し)、この後にエンジンに掛かる負荷が小さくなっていき(実際のエンジンの回転数N2が上昇していき)、エンジンに掛かる負荷(実際のエンジンの回転数N2)が比較的安定した状態となる(時点B13)。
これにより、例えば上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定された時点(図9の時点B12参照)のエンジンに掛かる負荷に基づくと、必要以上にエンジンに大きな負荷が掛かっていると判断されてしまい、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧が、適正な作動圧に設定されない状態になることが考えられる。
本発明の第3特徴によると、変速指令手段から変速指令が出されると(図9の時点B13参照)、変速指令手段の変速指令の前の変速指令による変速制御手段の作動により、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定された時点(図9の時点B12参照)よりも、前の状態(例えば図9の時点B11参照)のエンジンに掛かる負荷により、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧が設定される。
このように、本発明の第3特徴によると、上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定された時点(必要以上にエンジンに大きな負荷が掛かっている時点)ではなく、これよりも前のエンジンに掛かる負荷が比較的小さな時点に基づくことによって、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧が、適正な作動圧に設定されるようにすることができる。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧を、エンジンに掛かる負荷に基づいて変更するように構成する場合、変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧が、適正な作動圧に設定されるようにすることができ、変速指令手段の変速指令による変速操作がショック少なく滑らかに行われるようにすることができて、作業車の変速性能を向上させることができた。
[1]
図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラクタのミッションケース8を示しており、エンジン1の動力が前進クラッチ5又は後進クラッチ6、円筒軸7、第1主変速装置10(走行用の変速装置に相当)、第2主変速装置11、副変速装置12及び後輪デフ装置13を介して後輪14に伝達される。後輪デフ装置13の直前から分岐した動力が伝動軸15、油圧クラッチ型式の前輪変速装置16、前輪伝動軸17及び前輪デフ装置18を介して前輪19に伝達される。エンジン1の動力が伝動軸2、油圧多板式のPTOクラッチ3及びPTO変速装置9を介してPTO軸4に伝達される。
図1に示すように、前進及び後進クラッチ5,6は、摩擦板(図示せず)とピストン(図示せず)とを組み合わせた油圧多板式で、作動油を供給することにより伝動側に操作される。前進クラッチ5を伝動側に操作すると、エンジン1の動力が前進クラッチ5から円筒軸7に直接流れて機体は前進する。後進クラッチ6を伝動側に操作すると、エンジン1の動力が後進クラッチ6及び伝動軸20を介して、逆転状態で円筒軸7に伝達されて機体は後進する。
図1に示すように、第1主変速装置10は、4個の油圧多板式の1速クラッチ21、2速クラッチ22、3速クラッチ23及び4速クラッチ24を並列的に配置した油圧クラッチ型式に構成されて4段に変速可能であり、1速〜4速クラッチ21〜24のうちの一つを伝動側に操作することにより、円筒軸7の動力が4段に変速されて伝動軸25に伝達される。
図1に示すように、第2主変速装置11は、2個の油圧多板式の低速クラッチ26(油圧クラッチに相当)及び高速クラッチ27(油圧クラッチに相当)を並列的に配置した油圧クラッチ型式に構成されており、低速及び高速クラッチ26,27の一方を伝動側に操作することにより、伝動軸25の動力が2段に変速されて副変速装置12に伝達される。副変速装置12は、シフト部材53をスライド操作するシンクロメッシュ型式に構成されて2段に変速可能であり、変速レバー28(図2参照)によって機械的に操作される。
[2]
次に、前進及び後進クラッチ5,6、第1及び第2主変速装置10,11に対する油圧回路について説明する。
図3に示すように、ポンプ29からの油路30に、前進及び後進クラッチ5,6に対する電磁比例弁35及びパイロット操作式の切換弁36a,37a、1速〜4速クラッチ21〜24に対するパイロット操作式の切換弁31a,32a,33a,34a、低速及び高速クラッチ26,27に対する電磁比例弁38,39が接続されている。
図3に示すように、油路30から分岐した油路40に、前輪デフ装置18におけるデフロック操作用の油圧クラッチ41に対するパイロット操作式の切換弁42a、後輪デフ装置13におけるデフロック操作用の油圧クラッチ43に対するパイロット操作式の切換弁44a、前輪変速装置16の標準クラッチ45及び増速クラッチ46(図1参照)に対するパイロット操作式の切換弁47a,48aが接続されている。切換弁31a〜34a,36a,37a,42a,44a,47a,48aは、バネで排油側(遮断側)に付勢されており、パイロット圧が供給されることで供給側(伝動側)に操作される。
図3に示すように、油路30から減圧弁49を介してパイロット油路50が分岐し、パイロット油路50が切換弁31a〜34a,36a,37a,42a,44a,47a,48aの操作部に接続されており、操作部に電磁操作弁31b,32b,33b,34b,36b,37b,42b,44b,47b,48bが接続されている。電磁操作弁31b〜34b,36b,37b,42b,44b,47b,48bはバネで排油側(遮断側)に付勢されており、電磁操作弁31b〜34b,36b,37b,42b,44b,47b,48bを供給側に操作すると、パイロット圧が切換弁31a〜34a,36a,37a,42a,44a,47a,48aの操作部に供給されて、切換弁31a〜34a,36a,37a,42a,44a,47a,48aが供給側(伝動側)に操作される。
[3]
次に、前進及び後進クラッチ5,6、第1及び第2主変速装置10,11の操作部の構造について説明する。
図2及び図3に示すように、切換弁36a,37aの操作部からパイロット圧を排油可能な開閉弁51が備えられ、開閉弁51がバネで閉側に付勢されており、開閉弁51を開側に操作するクラッチペダル52が備えられている。前輪19の操縦ハンドル58の基部に、前進位置F、後進位置R及び中立位置Nに操作自在な前後進レバー59が備えられている。
図2に示すように、機体の操縦部の横軸芯周りに変速レバー28が揺動操作自在に支持されて、副変速装置12(図1参照)のシフト部材53をスライド操作するシフト軸54と変速レバー28とが、連係機構55により機械的に連係されている。変速レバー28を中立位置N、低速位置L及び高速位置Hに操作することにより、副変速装置12(シフト部材53)を中立位置、低速位置及び高速位置に操作することができるように構成されており、変速レバー28の操作位置を検出する位置センサー70が備えられている。
図2に示すように、変速レバー28の横側部に出退自在なロックピン56が備えられており、ロックピン56を出退操作する操作ボタン57が変速レバー28の上部に備えられている。ロックピン56はバネ(図示せず)により突出側(図2の紙面右方)に付勢されており(操作ボタン57も図2の紙面左方の突出側に付勢されている)、固定部のガイド板60にロックピン56を係合させることにより、変速レバー28を中立位置N、低速位置L及び高速位置Hに保持する。操作ボタン57を押し操作するとロックピン56が退入操作されて、変速レバー28を中立位置N、低速位置L及び高速位置Hに操作することができる。
図2に示すように、変速レバー28の左横側面に、シフトアップボタン61(変速指令手段に相当)及びシフトダウンボタン62(変速指令手段に相当)が、上下に配置されており、シフトアップボタン61及びシフトダウンボタン62を押し操作すると、後述する[5][6]に記載のように、図1に示す第1及び第2主変速装置10,11が操作される。
図2に示すように、第1及び第2主変速装置10,11の変速位置(1速〜8速)を表示する7セグメントの変速表示部64、前進及び後進クラッチ5,6のどちらが伝動側に操作されているかを表示する前進ランプ65及び後進ランプ66、変速レバー28又は前後進レバー59が中立位置Nに操作されていることを示す中立ランプ67が操縦部に備えられている。図3に示すように、前進及び後進クラッチ5,6の作動圧が伝動状態の所定圧に達しているか否かを検出する圧力センサー74が備えられており、圧力センサー74の検出により前進及び後進ランプ65,66を点灯させる。
[4]
次に、前後進レバー59の操作について、図2,3,4に基づいて説明する。
前後進レバー59が前進位置Fに操作されると(ステップS1)、電磁操作弁36bに操作電流が供給され切換弁36aが供給側に操作されて、前進クラッチ5が伝動側に操作され(ステップS2)、前進ランプ65が点灯する(ステップS3)。前後進レバー59が後進位置Rに操作されると(ステップS1)、電磁操作弁37bに操作電流が供給され切換弁37aが供給側に操作されて、後進クラッチ6が伝動側に操作され(ステップS4)、後進ランプ66が点灯し(ステップS5)、ブザー71が間欠的に作動する(ステップS6)。
前後進レバー59が中立位置Nに操作されると(ステップS1)、電磁操作弁36b,37bへの操作電流が遮断され切換弁36a,37aが排油側に操作されて、前進及び後進クラッチ5,6が遮断側に操作され(ステップS7)、中立ランプ67が点灯する(ステップS8)。クラッチペダル52が踏み操作されても、開閉弁51が開側に操作され切換弁36a,37aが排油側に操作されて、前進及び後進クラッチ5,6が遮断側に操作され、中立ランプ67が点灯する。このように前進及び後進クラッチ5,6の両方が遮断側に操作されると、前進及び後進クラッチ5,6において動力が遮断されて、機体が停止する。
[5]
次に、変速レバー28を低速位置L及び高速位置Hに操作している状態において、シフトアップボタン61及びシフトダウンボタン62の押し操作による変速操作ついて、図5に基づいて説明する。
図1に示すように、第1主変速装置10が4段に変速可能であり、第2主変速装置11が2段に変速可能なので、第1及び第2主変速装置10,11により8段に変速可能である。低速クラッチ26が伝動側に操作されている状態で、1速〜4速クラッチ21〜24が1速〜4速の変速位置に対応し、高速クラッチ27が伝動側に操作されている状態で、1速〜4速クラッチ21〜24が5速〜8速の変速位置に対応する。
図2及び図3に示すように、1速〜4速クラッチ21〜24、低速及び高速クラッチ26,27の各々に、作動圧が伝動状態の作動圧P1,P2(図6参照)に達しているか否かを検出する圧力センサー63,74が備えられており、圧力センサー63,74の検出により、現在の第1及び第2主変速装置10,11の変速位置(1速〜8速)が検出されて、検出された変速位置が変速表示部64に表示される。図1及び図2に示すように、伝動軸7において前進及び後進クラッチ5,6と第1主変速装置10との間の部分の回転数を検出する回転数センサー68が備えられ、第2主変速装置11と副変速装置12との間の部分の回転数を検出する回転数センサー69が備えられている。
以上の状態において、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62を押し操作したとする(ステップS11,S12)。この場合、図6の実線A1(時点B1)に示すように、シフトアップボタン61を押し操作した場合には、現在の変速位置よりも1段高速側の1〜4速クラッチ21〜24が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動側に操作され始める(ステップS13)。シフトダウンボタン62を押し操作した場合には、現在の変速位置よりも1段低速側の1〜4速クラッチ21〜24が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動側に操作され始める(ステップS14)。
変速レバー28が低速位置L又は高速位置Hに操作されていると(ステップS15)、ステップS13,S14と略同時に図6の実線A2(時点B1)に示すように、伝動側に操作されている低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が、電磁比例弁38,39により伝動状態の作動圧P2から所定低圧P3に操作される(ステップS16)。この場合、4速の変速位置から5速の変速位置への操作時には、低速クラッチ26の作動圧が零に操作され、高速クラッチ27の作動圧が零から所定低圧P3に操作される。逆に5速の変速位置から4速の変速位置への操作時には、高速クラッチ27の作動圧が零に操作され、低速クラッチ26の作動圧が零から所定低圧P3に操作される。
図6の実線A1(時点B2から時点B3)に示すように、1段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24の作動圧が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動状態の作動圧P1に操作され始める。これと同時に図6の一点鎖線A3(時点B2から時点B3)に示すように、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62の押し操作前の1速〜4速クラッチ21〜24の作動圧が、電磁操作弁31b〜34bにより伝動状態の作動圧P1から零に操作され始める(ステップS17)。
変速レバー28が低速位置L又は高速位置Hに操作されていると(ステップS18)、図6の実線A2(時点B3から時点B4)に示すように、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が、電磁比例弁38,39により所定低圧P3から漸次的に昇圧操作されていく(ステップS19)。これにより、前述の1段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24の動力が、低速又は高速クラッチ26,27を介して伝達され始める(以上、変速制御手段に相当)。
この場合、1段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24が完全に伝動側に操作され、低速又は高速クラッチ26,27が完全に伝動側に操作された状態での伝動比が、事前に計算等により認識されているので、前述のように低速又は高速クラッチ26,27を介して動力が伝達され始めた際に、回転数センサー68(図1参照)の検出値と回転数センサー69(図1参照)の検出値とにより、1段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24の動力の伝達状態を検出することができる。
これによって、ステップS19により低速又は高速クラッチ26,27を介して動力が伝達され始めると、回転数センサー68,69の検出値が比較されて、回転数センサー68,69の検出値が、同調した所定関係になると、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が伝動状態の作動圧P2に達しなくても、低速又は高速クラッチ26,27により充分な動力が伝達される状態になったと判断される(例えば、1段高速側又は1段低速側の1速〜4速クラッチ21〜24が完全に伝動側に操作され、低速又は高速クラッチ26,27が完全に伝動側に操作された状態での伝動比において、回転数センサー68の検出値に対して前述の伝動比に対応した検出値(又は前述の伝動比に対応した検出値の所定の割合)に、回転数センサー69の検出値が達すると、低速又は高速クラッチ26,27により充分な動力が伝達される状態になったと判断される)(ステップS20)。
ステップS20において、回転数センサー68,69の検出値が、同調した所定関係になったことが検出されると、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62の押し操作による変速操作が終了したと判断されて、変速操作後の変速位置が変速表示部64に表示され(ステップS22)、ブザー71が1回だけ作動して操作の終了が運転者に報知される(ステップS23)。これにより、ステップS11に移行して、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62の次の押し操作による変速操作が可能になる(以上、許容手段に相当)。
ステップS19により低速又は高速クラッチ26,27を介して動力が伝達され始めた場合、回転数センサー68,69の検出値が、同調した所定関係にならなくても、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が伝動状態の作動圧P2に達したことが、圧力センサー63によって検出されると(図6の実線A2の時点B4に達すると)(ステップS21)、ステップS22に移行して、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62の次の押し操作による変速操作が可能になる(以上、許容手段に相当)。
[6]
次に、変速レバー28を中立位置Nに操作している状態において、シフトアップボタン61及びシフトダウンボタン62の押し操作による変速操作について、図5に基づいて説明する。
変速レバー28を中立位置Nに操作していると、副変速装置12(シフト部材53)(図1参照)が中立位置に操作されるので、機体は停止している。変速レバー28を中立位置Nに操作した状態において、シフトアップボタン61又はシフトダウンボタン62を押し操作すると(ステップS11,S12)、前項[5]と同様に第1及び第2主変速装置10,11(1速〜4速クラッチ21〜24、低速及び高速クラッチ26,27)が、1段高速側又は1段低速側に操作され(ステップS13,S14,S17)、変速操作後の変速位置が変速表示部64に表示されて(ステップS22)、ブザー71が1回だけ作動する(ステップS23)。
この場合、機体は停止しているのでステップS16,S19のような、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧の所定低圧P3への操作、及び伝動状態の作動圧P2への操作は行われず、ステップS20,S21のような、回転数センサー68,69の検出値が、同調した所定関係になったことの検出も行われない(ステップS15,S18)。
[7]
次に、変速レバー28による副変速装置12の変速操作について説明する。
変速レバー28を中立位置Nに操作すると、副変速装置12(シフト部材53)が中立位置に操作され、変速レバー28を低速位置Lに操作すると、副変速装置12(シフト部材53)が低速位置に操作され、変速レバー28を高速位置Hに操作すると、副変速装置12(シフト部材53)が高速位置に操作される。
例えば前後進レバー59を前進位置Fに操作し(前進クラッチ5が伝動側に操作され、後進クラッチ6が遮断側に操作されている状態)、変速レバー28を低速位置L(高速位置H)に操作している状態において(操作ボタン57及びロックピン56により変速レバー28を低速位置L(高速位置H)に保持している状態)、操作ボタン57を押し操作してロックピン56をガイド板60から退入操作すると、電磁操作弁36bにより切換弁36aが排油側に操作されて、前進クラッチ5が遮断側に操作される。
これにより、操作ボタン57を押し操作した状態で変速レバー28を低速位置L(高速位置H)から中立位置N、高速位置H(低速位置L)に操作して、操作ボタン57を戻し操作し、ロックピン56により変速レバー28を中立位置N、高速位置H(低速位置L)に保持する。
この場合、変速レバー28の中立位置Nにおいて操作ボタン57を戻し操作すると、電磁操作弁36bにより切換弁36aが供給側に操作されて、電磁比例弁35により前進クラッチ5が直ちに伝動側に操作される。変速レバー28の高速位置H(低速位置L)において操作ボタン57を戻し操作すると、電磁操作弁36bにより切換弁36aが供給側に操作されて、電磁比例弁35により前進クラッチ5が漸次的に伝動側に操作される。
前後進レバー59を後進位置Rに操作した状態において(後進クラッチ6が伝動側に操作され、前進クラッチ5が遮断側に操作されている状態)、前述のように変速レバー28の操作ボタン57を押し及び戻し操作すると、前述と同様に後進クラッチ6が遮断側及び伝動側に操作される。
[8]
次に、前項[5]及び図6の実線A2に示すように、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が所定低圧P3に操作される際において、所定低圧P3の設定について、図7,8,9に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、エンジン1のアクセル開度を人為的に任意の位置に設定可能なハンドアクセルレバー73が備えられて、ハンドアクセルレバー73の操作位置を検出するポテンショメータ型式の開度センサー75が備えられており、実際のエンジン1の回転数N2を検出する回転数センサー72が備えられている。
エンジン1に負荷が掛からない無負荷状態(前進及び後進クラッチ5,6を遮断側に操作し、且つPTOクラッチ3を遮断側に操作した状態)において、無負荷状態での回転数センサー72の検出値(無負荷状態でのエンジン1の回転数N1)と、開度センサー75の検出値(ハンドアクセルレバー73の操作位置)との関係が、図7の実線C1に示すように事前に求められており、無負荷状態でのエンジン1の回転数N1と実際のエンジン1の回転数N2との回転数差N3が求められる。図8に示すように、回転数差N3とエンジン1に掛かる負荷Tとの関係が、変速位置(1速〜16速)に基づいて事前にマップデータとして求められて記憶されている(副変速装置12の低速位置で第1及び第2主変速装置10,11が1速〜8速の変速位置に対応し、副変速装置12の高速位置で第1及び第2主変速装置10,11が9速〜16速の変速位置に対応する)。
例えばシフトアップボタン61が押し操作されて、前項[5]及び図5のステップS11〜S23が行われた場合に、図9に示すように実際のエンジン1の回転数N2が変化する。実際のエンジン1の回転数N2が比較的安定している状態において、シフトアップボタン61が押し操作されて(時点B11)、前項[5]及び図5のステップS11〜S23が行われ始めると、実際のエンジン1の回転数N2が低下し、回転数センサー68,69の検出値が、同調した所定関係になると(時点B12)(図5のステップS20)、実際のエンジン1の回転数N2が大きく低下し、この後に実際のエンジン1の回転数N2が上昇していき、低速又は高速クラッチ26,27の作動圧が伝動状態の作動圧P2に達して、実際のエンジン1の回転数N2が比較的安定した状態となる(時点B13)。
これにより、例えば図9の時点B13において、シフトアップボタン61が押し操作されて、前項[5]及び図5のステップS11〜S23が行われる場合、時点B11の付近での回転数差N3により、図8に基づいてエンジン1に掛かる負荷Tが求められて、エンジン1に掛かる負荷Tに基づいて所定低圧P3が設定される。
この場合、回転数差N3が大きいほど、エンジン1に掛かる負荷Tが大きいと判断されて、所定低圧P3が高いもの(伝動状態の作動圧P2に近い側)に設定されるのであり、逆に回転数差N3が小さいほどエンジン1に掛かる負荷Tが小さいと判断されて、所定低圧P3が低いもの(零側)に設定される。図8に示すように、変速位置(1速〜16速)が低速側(1速側)であるほど、エンジン1に掛かる負荷Tが大きいと判断されて、所定低圧P3が高いもの(伝動状態の作動圧P2に近い側)に設定される。
[発明の実施の別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、図1に示す回転数センサー68を前進及び後進クラッチ5,6の上手側に備えたり、第1及び第2主変速装置10,11の間に備えてもよい。
前述の[発明の実施の形態]において、図1に示す副変速装置12を第2主変速装置11と同様に、油圧多板式の低速クラッチ(図示せず)及び高速クラッチ(図示せず)を並列的に配置して構成し、副変速装置12の低速及び高速クラッチの各々に対して、電磁比例弁(図示せず)を備えるように構成してもよい。このように構成すると、第1及び第2主変速装置10,11、副変速装置12によって1速〜16速の変速位置が設定されることになり、シフトアップボタン61及びシフトダウンボタン62を押し操作することにより、第1及び第2主変速装置10,11、副変速装置12を、1速〜16速の変速位置に操作することができるように構成する。
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の別形態]において、図1に示す第1及び第2主変速装置10,11は油圧クラッチ型式に構成されているが、第1及び第2主変速装置10,11を副変速装置12と同様にシフト部材(図示せず)をスライド操作するギヤ変速型式に構成し、シフト部材を油圧シリンダ(図示せず)によりスライド操作するように構成してもよい。
第1及び第2主変速装置10,11が10段や6段に変速可能に構成された作業車にも本発明は適用でき、副変速装置12が高速位置、中速位置及び低速位置の3段に変速可能に構成された作業車にも本発明は適用できる。
ミッションケースの伝動系を示す概略図 変速レバー、シフトアップボタン及びシフトダウンボタンと各部との連係状態を示す図 前進及び後進クラッチ、第1及び第2主変速装置等の油圧回路図 前後進レバーを操作した際の制御の流れを示す図 シフトアップボタン及びシフトダウンボタンを押し操作した際の制御の流れを示す図 シフトアップボタン及びシフトダウンボタンを押し操作した際の1速〜4速クラッチ、低速及び高速クラッチの状態を示す図 無負荷状態での回転数センサーの検出値(無負荷状態でのエンジンの回転数)と開度センサーの検出値との関係を示す図 無負荷状態での回転数センサーの検出値(無負荷状態でのエンジンの回転数)と実際のエンジンの回転数との回転数差、及びエンジンに掛かる負荷の関係を示す図 シフトアップボタン及びシフトダウンボタンを押し操作した際の実際のエンジンの回転数の状態を示す図
符号の説明
1 エンジン
10 走行用の変速装置
26,27 油圧クラッチ
61,62 変速指令手段
68,69 回転数センサー
P2,P3 作動圧

Claims (3)

  1. 走行用の変速装置と油圧クラッチとを直列に配置して、手動操作による変速指令を出す変速指令手段を備え、
    前記変速指令手段の変速指令により、前記油圧クラッチを遮断側に操作し、前記走行用の変速装置を操作して、前記油圧クラッチを伝動側に操作する変速制御手段を備えると共に、
    伝達される動力の回転数を検出する回転数センサーを、前記油圧クラッチの上手側及び下手側に備えて、
    前記変速指令手段の変速指令に基づいて、前記変速制御手段により前記油圧クラッチが遮断側に操作されて、前記走行用の変速装置が操作され、前記油圧クラッチが伝動側に操作され動力が伝達されて、前記上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されると、前記変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を許容する許容手段を備えてある作業車の走行変速構造。
  2. 前記変速指令手段の変速指令に基づいて、前記変速制御手段により前記油圧クラッチが遮断側に操作されて、前記走行用の変速装置が操作され、前記油圧クラッチが伝動側に操作され動力が伝達されて、前記上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定されなくても、油圧クラッチの作動圧が伝動状態の作動圧に達すると、前記変速指令手段の次の変速指令による変速制御手段の作動を許容するように、前記許容手段を構成してある請求項1に記載の作業車の走行変速構造。
  3. 前記変速制御手段の作動により油圧クラッチが遮断側に操作された際の油圧クラッチの作動圧を変更する作動圧制御手段と、エンジンに掛かる負荷を検出する負荷検出手段とを備えて、
    前記変速指令手段から変速指令が出されると、前記変速指令手段の変速指令の前の変速指令による変速制御手段の作動により、前記上手側及び下手側の回転数センサーの検出値に基づき同調が判定された時点前の負荷検出手段の検出値に基づいて、前記作動圧制御手段が作動するように構成してある請求項1又は2に記載の作業車の走行変速構造。
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