JP3222158B2 - エアーバッグのフィルタ部分用の織布を製造する方法 - Google Patents

エアーバッグのフィルタ部分用の織布を製造する方法

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JP3222158B2
JP3222158B2 JP22410791A JP22410791A JP3222158B2 JP 3222158 B2 JP3222158 B2 JP 3222158B2 JP 22410791 A JP22410791 A JP 22410791A JP 22410791 A JP22410791 A JP 22410791A JP 3222158 B2 JP3222158 B2 JP 3222158B2
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/23Inflatable members
    • B60R21/235Inflatable members characterised by their material
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D1/00Woven fabrics designed to make specified articles
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  • Filtering Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアーバッグ用の織布
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エアーバッグ用の織布では、自動車の座
席に向いた側のためには通常、低い通気性が必要とされ
ており、この通気性は、500Paの検査差圧において
10l/dm2・min の値を上回るべきではない。エ
アーバッグがこのような織布からのみ製造される場合に
は、火薬技術式のガス発生機の点火によってエアーバッ
グが膨らんだ時に、極めて硬い空気クッションが生ぜし
められる。このような空気クッションにおいては、大き
な力で衝突した場合にまず初め前方に向かって投げ出さ
れるドライバ又は同乗者の体は、その運動を急激に停止
させられるので、特に、頭部及び頸部の範囲において損
傷の発生するおそれがある。
【0003】従ってエアーバッグは、衝突時にドライバ
又は同乗者に大きな衝撃を与えることなしに、ドライバ
又は同乗者を柔らかくを受け止めることができるよう
に、構成されていなくてはならない。このことは、エア
ーバッグ機能のトリガ時にエアーバッグに流入したガス
を部分的に逃がすことによって、達成することができ
る。
【0004】このためにUS−A3481625には、
エアーバッグに複数の孔を設けることが提案されてい
る。この場合しかしながら、発生機によって生ぜしめら
れたガスからの高温の粒子が車室内に達する。そしてこ
れらの高温の粒子は、ドライバ又は同乗者にとって著し
く危険である。
【0005】このような粒子の流出を回避するために、
DE−C3644554においては、ガスを逃がすため
に設けられた孔を、アラミド繊維製のフィルタ織布によ
って覆うことが提案されている。この方法は、フィルタ
織布を縫い付けるために著しく面倒な手間を必要とす
る。そして、この付加的な作業過程とアラミド織布の高
い価格とによって、エアーバッグ製造のためのコストが
高騰し、この結果比較的安価な製品を得ることは不可能
である。
【0006】ある講演(Krummheuer,W.R.,Engineering
with Fibres for Airbags,Beg andBelt ′90,Internati
onal Akzo Symposium,Koeln,25.-27.04.1990)において
は従って、2部分から成るエアーバッグを製造すること
が提案された。このエアーバッグはコンタクト部分とフ
ィルタ部分とから構成されている。コンタクト部分のた
めには極めて低い通気性(<10 l/dm2・min)
を備えた織布が使用される。このコンタクト部分は、事
故の際にドライバ又は同乗者を受け止めるために働くエ
アーバッグ部分である。
【0007】フィルタ部分は、膨らまされたエアーバッ
グの、ドライバ又は同乗者とは反対側の部分を形成して
いる。このフィルタ部分は、明らかに高い通気性を備え
た織布から構成されていて、発生機によって生ぜしめら
れたガスを逃がすための可能性を提供し、かつ流出する
ガスを濾過する。さらにこの箇所においては、織布を高
温のガスが貫通する際に、熱交換効果が発生し、この結
果、ガスは幾分冷却されて車室内に達する。
【0008】EP−A363490には、一体のエアー
バッグを円形織布として織ることが提案された。このよ
うな形式で製造されたエアーバッグ・織布はしかしなが
ら、2つ又はそれ以上の部分から成るエアーバッグとは
異なり、その都度の自動車タイプへの適合が不可能であ
る。例えばこの場合、同乗者用のエアーバッグの構造に
対する今日の要求において、この同乗者用のエアーバッ
グを一体のものから製造することは不可能であり、2つ
又はそれ以上の部分を縫い合わせることは不可避であ
る。さらに、保持ベルトの縫付け作業は一体のエアーバ
ッグにおいては、2つまたはそれ以上の部分から成るエ
アーバッグの場合に比べて、著しく困難である。
【0009】同様に、異なった通気性を有する織布部分
を備えた一体のエアーバッグは、W0−A90−092
95に記載されている。ここにおいて開示された方法に
よっては、同乗者用のエアーバッグを製造することは不
可能である。
【0010】2つ又はそれ以上の部分から製造されるエ
アーバッグは、確かに、その都度の自動車タイプの要求
に極めて良好に適合することができ、しかも同乗者用の
エアーバッグを問題なく製造する可能性を提供している
が、しかしながらこの場合、互いに極めて異なった通気
性を有する2つの織布を違いに縫い合わせねばならない
という問題が生じる。エアーバッグのフィルタ部分のた
めに使用される織布の高い通気性は、低い密度の織布に
よって達成されるのに対して、エアーバッグのコンタク
ト部分は密な織布から製造されるので、つまりこの場合
互いに密度の異なった2つの織布が互いに縫い合わせら
れねばならない。エアーバッグが膨らんだ場合、低い密
度の織布が縫目箇所において裂けたり、低い密度の織布
の糸にずれが生じ、これによって、ガスはコントロール
されずに流出してしまうことがある。
【0011】さらに、この作業形式は織物工場における
処理の問題をも引き起こす。それというのはフィルタ部
分の通気性は、自動車形式及び使用される発生機に合わ
せられねばならないからである。従って、織物工場にお
いては、種々異なった密度の多数の織布を製造しかつ準
備することが必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、エアーバッグのフィルタ部分における使用時に上述
の欠点を有しておらず、極めてフレキシブルでかつ安価
な形式で、個々の自動車タイプに対して課せられる要求
に適合することができ、さらに、発生機によって生ぜし
められるガスの所望のように逃がすことができ、しかも
この場合ガスにフィルタ効果及び冷却効果を加えること
ができる織布のための製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題の解決策は、製
織技術的な手段によって、形状及び寸法を変化可能な、
通気性の高い区域と通気性の低い区域とが生ぜしめられ
る織布の製造にある。上述の欠点は、本発明のように、
通気性の異なった区域を形成することによって、特に有
利な形式で排除することができる。本発明のように製造
されたフィルタ部分を使用することによって、エアーバ
ッグに対する要求を完全に満たすことができる。
【0014】密度の高い織布区域は、低い通気性を示
す。このような密度の高い織布区域は、そこにおいて得
られる高い切断強度及び縫目強度のために、裁断のため
の範囲を形成する。窓の形式で織布に配置されている密
度の低い、高い通気性を有している区域は、エアーバッ
グが膨らんだ場合に発生機によって生ぜしめられるガス
のコントロールされた流出及び冷却を可能にする。この
ような区域は、切断縁部及び縫目縁部には適していな
い。
【0015】低い通気性を備えた区域は、エアーバッグ
のフィルタ部分のために製造された織布ににおいて次の
ように、すなわち該区域が、織布の裁断時に後で行われ
るエアーバッグ製造のために必然的に縫目箇所を形成す
るように、配置されている。この比較的密な箇所によっ
て、エアーバッグのフィルタ部分とコンタクト部分との
縫い合わせの後で、極めてしっかりとした縫目が得ら
れ、この縫目において、エアーバッグの膨らみ時に裂け
目及び糸のずれが生じることはない。さらに、縁部にお
ける密な箇所によって裁断時に利点が得られる。それと
いうのは、この密な箇所においては、切れにくい縁部が
ほつれることなしに生ぜしめられるからである。
【0016】高い通気性もしくは低い通気性は、製織組
織の変化によって又は経糸及び緯糸における糸数の変化
によって、設定される。例えば、最初に述べた方法で
は、密な平織りで織布を製造することができる。糸数及
び織布の仕上げ条件は次のように、すなわち、地織りが
変わらずに維持されている箇所においては低い通気性
が、ひいてはこの密な織布箇所においては良好な切断強
度及び縫目強度が得られるように、選択される。縫目縁
部又は切断縁部を形成することが望まれておらず、発生
機によって生ぜしめられたガスの流出が望まれていない
箇所においては、織布の組織は、そこにおいて通気性の
高い区域が生ぜしめられるように、変えられる。
【0017】このためにどのような形式の製織組織を選
択するかは、その都度使用される織機パーク及び通気性
に対する要求によって決定される。本発明は、地織りと
は異なった製織組織を備えた高い通気性を有する区域を
設定するために、規定の製織組織形式に制限されない。
このためには、製織技術において知られているすべての
製織組織形式が適している。通気性の高い区域における
異なった製織組織のための例としては、平織りにおいて
綾織り及びパナマ織りを挙げることができる。
【0018】異なった製織組織ひいては高い通気性を備
えた区域を得るための可能性は、製織技術において一般
に公知のタペット式織機及びドビー織機によって提供さ
れる。ドビー織機は、いかなる任意の織機においても付
加装置として使用ことができる。ドビー織機は、織機の
シャフトを制御して、種々様々な製織組織を織布の中に
設定することができる。同様にタペット式織機も使用す
ることが可能である。
【0019】図1〜図4には、どのような形式において
ドビー織機を用いて製織組織を変化させ、これによって
高い通気性を備えた区域を得ることができるかが、示さ
れている。
【0020】図1には、密な平織り(1)による織布の
製織組織パターンが示されている。この平織りにはドビ
ー織機を用いて、パナマ織り(2)による窓が織り込ま
れている。図2には、対応する織布が断面図で示されて
いる。パナマ織りによって窓状に織り込まれた区域にお
いては、高い通気性が得られる。
【0021】図3には、密な平織り(1)による織布の
製織組織パターンが示されている。この平織りにはドビ
ー織機を用いて、綾織り3/1(3)による窓が織り込
まれている。図4には、対応する織布が断面図で示され
ている。綾織りによって窓状に織り込まれた区域におい
ては、高い通気性が得られる。
【0022】密な地織りの箇所は織布構造において次の
ように、すなわち、該箇所がエアーバッグのフィルタ部
分のための後で行われる織布の裁断時に、必然的に切断
縁部及び縫目縁部を生ぜしめるように、所定されてい
る。断裁の輪郭は、低い通気性を備えた区域の縁部を形
成しているか、又はこの区域に位置している。織布の地
織りとは異なった製織組織で織り込まれた、高い通気性
を備えた箇所は、エアーバッグの膨らみ時に発生機によ
って生ぜしめられるガスのコントロールされた流出を可
能にし、しかもこの場合良好なフィルタ効果及び冷却効
果をも可能にする。
【0023】製織組織の変更によって通気性にどの程度
強い影響を与えることができるかについては、以下に記
載の表に示されている。この場合20本/cmの経糸及
び緯糸(ポリアミド6.6−ティータ470f72のフ
ィラメント糸)によって平織りされた織布において、種
々異なった製織組織の窓が、ドビー織機を用いて織り込
まれた。個々の製織組織では以下の通気性が得られた: この表は、通気性が、異なった製織組織を備えた区域の
寸法によってのみならず、製織組織形式を選択すること
によっても、極めて所望のように制御され得るというこ
とを示している。
【0024】縫目箇所を、通気性の低い区域つまりこの
場合では密な平織りの区域に位置させることが必要であ
るということは、縫目強度及び縫目ずれ強度の試験によ
って、示されている: 平織り パナマ織り2/2 縫目強度 強度(N) 1210 840 伸び(%) 18.9 29.1 負荷時における 縫目のずれ(mm) 5daN 0 4.5 10daN 0 測定不能 パナマ織りの場合には、10daNの測定範囲において
縫目は既に裂けてしまい、従って測定を行うことはでき
なかった。
【0025】異なった製織組織ひいては高い通気性を備
えた区域を設定するためには、製織技術において一般に
知られているジャカード織機を使用することも可能であ
る。ジャカード織機はドビー織機又はタペット式織機を
使用する場合に比べて次のような利点、すなわち、ドビ
ー織機を使用した場合にはよりはグループ毎にしか制御
することができないのに対して、よりを個々に制御する
ことができるという利点を有している。従ってジャカー
ド織機の使用によって、製織組織がエアーバッグのため
に必要な断裁に最適に適合するように、製織組織を変化
させることができる。織布構造を決定する場合密な地織
りを備えた箇所は、該箇所が、エアーバッグのフィルタ
部分の裁断時に必然的に切断箇所を形成し、ひいては後
で行われる縫い合わせの際に縫目縁部を形成するよう
に、選択される。この作業形式によって、裁断時には極
めて僅かな裁断屑しか生ぜず、このことは、特に製造コ
ストに有利な影響を与える。
【0026】図5には、通気性の高い区域(4)を備え
た織物区分が示されており、この場合通気性の高い区域
(4)は、密な平織り(1)をタペット式織機又はドビ
ー織機を用いて変化させることによって、異なった製織
組織において窓状に形成されている。平織りによる箇所
は、後で行われる切断もしくは縫い合わせ時に切断縁部
もしくは縫目縁部を形成している。異なった製織組織に
よって織られた箇所は、発生機によって生ぜしめられた
ガスのコントロールされた流出を可能にすると共に、極
めて良好なフィルタ効果及び冷却効果を可能にする。
【0027】図6には、通気性の高い区域(5)を備え
た織物区分が示されており、この場合通気性の高い区域
(5)は、密な平織り(1)をジャカード織機を用いて
変化させることによって、異なった製織組織において窓
状に形成されている。平織りによる箇所は、後で行われ
る切断もしくは縫い合わせ時に切断縁部もしくは縫目縁
部を形成している。異なった製織組織によって織られた
箇所は、発生機によって生ぜしめられたガスのコントロ
ールされた流出を可能にすると共に、極めて良好なフィ
ルタ効果及び冷却効果を可能にする。図面から分かるよ
うに、ジャカード織機を使用した場合、高い通気性を備
えた区域は、該区域が、エアーバッグのフィルタ部分の
ための断裁形状に最適に適合されるように、構成するこ
とができ、この結果、後で行われる裁断時には極めて僅
かな裁断屑しか発生せず、コストの点で極めて有利な製
造が可能になる。
【0028】上述の方法形式によって、同じ経糸によっ
て、種々様々に使用され得る織布を製造することがで
き、これによって、エアーバッグを種々異なった自動車
タイプ及び種々異なった通気性に関する要求に対して適
合させる場合に、極めて安価な織布の製造が可能にな
る。
【0029】本発明による方法は、エアーバッグのフィ
ルタ部分のための断裁に高い通気性を備えた窓状の区域
を織り込むことに制限されるものではない。この場合、
断裁毎の窓状の複数の区域をも同様に含まれる。これら
の窓の数、断裁におけるその配置形式及びその寸法は、
通気性に対するその都度の要求及び自動車の形式によっ
て決定される。
【0030】織布製造時には、製織組織の変更によって
生ぜしめられる緊張を補償するために、窓を、織布全長
にわたって見て、相前後してではなく、互いにずらして
配置すると有利である。このような緊張を補償するため
の別の可能性としては、第2の経糸を用いた作業が挙げ
られる。
【0031】ドビー織機又はジャカード織機を用いた上
述の方法形式の他に、1つの織布において、通気性及び
切断強度もしくは縫目強度の異なった、形状及び大きさ
を可変の区域を、経糸数及び緯糸数を変化させることに
よって生ぜしめることも可能である。このためには、リ
ートにおけるcm当たり高い経糸数を備えたセクション
とcm当たり低い経糸数を備えたセクションとが互いに
交番するように、経糸が処理される。この経糸は平織り
によって織られる。緯糸数は次のように、すなわち、電
子制御される緯入れによって、経糸におけると同様な形
式で、cm当たり高い緯糸数を備えたセクションとcm
当たり低い緯糸数を備えたセクションとが互いに交番す
るように、選択される。
【0032】高い経糸数を備えたセクションのために
は、22〜28本/cmの経糸数が選択され、低い経糸
数を備えたセクションは、17〜21本/cmの経糸数
を有している。同様に、相応な緯糸数によって、高い緯
糸数を備えたセクションと低い緯糸数を備えたセクショ
ンとが設定される。前記の値は、粗織布設定のための例
であり、350dtexの糸ティータに関するものであ
る。別の糸ティータを使用する場合には、糸数をティー
タに相応に適合させる必要がある。同様に、糸数は、使
用される糸の収縮特性にも合わせられねばならない。
【0033】経糸数と緯糸数とを変化させることによっ
て、織布において3つの通気性グループが形成される。
高い経糸数を備えたセクションと低い緯糸数を備えたセ
クションとが交差している箇所においては、低い通気性
と良好な切断強度もしくは縫目強度を備えた織布区域が
生ぜしめられる。織布構造は、後でこの箇所においてエ
アーバッグのフィルタ部分のための裁断が行われるよう
に、選択される。それというのはここでは、エアーバッ
グが膨らんだ際に、縫目が裂けたり、縫目箇所における
糸層のずれが生じたりするおそれがないからである。
【0034】低い経糸数を備えたセクションと低い緯糸
数を備えたセクションとの交差箇所においては、高い通
気性を備えた織布区域が生ぜしめられる。これらの箇所
は、後の切断箇所又は縫目箇所として適していない。し
かしながらこれらの箇所は、エアーバッグが膨らんだ際
に発生機によって生ぜしめられるガスのコントロールさ
れた流出を可能にし、しかもこのガスに極めて良好なフ
ィルタ効果と冷却効果とを作用させる。
【0035】さらに、高い経糸数を備えたセクションと
低い緯糸数を備えたセクションとが交差している箇所、
もしくは低い経糸数を備えたセクションと高い緯糸数を
備えたセクションとが交差している箇所においては、中
位の通気性を備えた区域が生ぜしめられる。
【0036】図7には、経糸数と緯糸数との変化によっ
て製造された織布が示されている。経糸において低い糸
数を備えたセクション(6)の隣には、高い糸数を備え
たセクション(7)が位置している。緯糸においても同
様に、低い糸数を備えたセクション(8)の隣には高い
糸数を備えたセクション(9)が位置している。このよ
うにして平織りによる織布では、高い経糸数を備えたセ
クション(7)と、高い緯糸数を備えたセクション
(8)との交差箇所に、低い通気性を備えた区域(1
0)が生ぜしめられている。これらの区域は、この場
合、エアーバッグのフィルタ部分の後での裁断時に有利
には裁断箇所もしくは後の縫目が位置するように、選択
される。さらに、高い通気性を備えた区域は、低い経糸
数を備えたセクション(6)と低い緯糸数を備えたセク
ション(8)とが互いに交差している箇所において、形
成される。これらの箇所は、エアーバッグのフィルタ部
分におけるフィルタ範囲を形成している。そしてこのフ
ィルタ範囲を形成する箇所は、良好なフィルタ効果及び
冷却効果を可能にすると共に、発生機によって生ぜしめ
られたガスのコントロールされた流出を可能にする。さ
らにまた、中位の通気性を備えた区域は、低い経糸数を
備えたセクション(6)と高い緯糸数を備えたセクショ
ン(9)との交差箇所(12)及び、高い経糸数を備え
たセクション(7)と低い緯糸数を備えたセクション
(8)との交差箇所(12)において生ぜしめられる。
【0037】この作業形式によって、いかなる任意の織
機においても、付加的な装置を用いることなしに、織布
を製造することができる。
【0038】低い糸数を備えた区域を形成することによ
ってどのようにして、通気性に影響を与えることができ
るのかは、以下に挙げる表に示されている。表に示され
た試験は、ポリアミド6.6−ティータ470f72
フィラメント糸を用いて実施された: 図8には、縫目強度を検査するための検査体が略示され
ている。この縫目強度の検査については、後で検査方法
を記載する時に詳しく述べる。
【0039】図9には、縫目ずれ強度を検査するの検査
体が略示されている。このための記載は、この検査方法
の記載において行う。
【0040】図10には、エアーバッグのフィルタ部分
のための断裁を備えた織布が、ドビー織機を一緒に用い
て織機においてどのようにして製造され得るかが示され
ている。これに対する記載は、実施例1において行う。
【0041】図11には、エアーバッグのフィルタ部分
のための断裁を備えた織布が、ジャカード織機において
どのようにして製造され得るかが示されている。これに
対する記載は、実施例2において行う。
【0042】図12には、エアーバッグのフィルタ部分
のための断裁を備えた織布が、経糸数と緯糸数との変化
によってどのようにして製造され得るかが示されてい
る。これに対する記載は、実施例3において行う。
【0043】上述の本発明による方法による織布の製造
は、エアーバッグのフィルタ部分のための織布に限定さ
れるものではない。この方法は、種々異なった通気性又
は種々異なった縫目強度が必要とされるいかなる任意の
織布のためにも、使用することができる。特別な形式で
は本発明による方法は、例えばガスのために区域毎に異
なったフィルタ効果が必要とされる場合には、技術的な
織布を製造するためにも適している。極めて特殊な形式
において、この方法は、エアーバッグのフィルタ部分の
ための織布を製造するために適している。
【0044】本発明による方法を実施するためには、い
かなる任意の糸をも使用することができる。エアーバッ
グ織布のためには、例えばポリアミド6.6−フィラメ
ント糸が適していることが分かっている。この場合、テ
ィータ235f36、350f72、470f72又は
940f140の糸を使用することができる。しかしな
がらまた別のティータを使用することも可能である。
【0045】収縮加工及び所望の通気性の設定は、ドイ
ツ連邦共和国特許出願P4000740.5号明細書に
記載されている湿式処理法によって行われる。
【0046】本発明によって製造された織布は、エアー
バッグのフィルタ部分として使用される場合には、エア
ーバッグのコンタクト部分を形成する<10l/dm2
・minの通気性を備えた織布と縫い合わされた後で、
エアーバッグを生ぜしめ、これによって生ぜしめられた
エアーバッグは、衝突時に、付加的な怪我を負わせるこ
となくドライバもしくは同乗者を確実に受け止めること
ができる。
【0047】フィルタ部分に本発明による織布を有して
いるエアーバッグによって、自動車製造者の要求に適合
する安全確実なエアーバッグシステムを、自動車におい
て構成することができる。ここでエアーバッグシステム
というのは、自動車に取り付けられたエアーバッグ自体
とエアーバッグ機能をトリガする制御システムとを意味
する。
【0048】通気性の検査:通気性の検査は、DIN5
3887に基づいて行われる。この規格と異なっている
のは、検査差圧が500Paに高められている点だけで
あり、これによって、通気性が低い場合においても明確
な検査信号を得ることができる。記載においては一々言
及しないが、ここに挙げられた通気性はすべて、この検
査差圧で検出されたものである。
【0049】縫目強度の検査:この検査のためには、検
査織布からT字形の2つの検査体が切り取られた。図8
には、これらの検査体の配置が概略的に示されている。
15cmの全幅は、それぞれ5cmの側部分(13)と
5cmの中央部分(14)とに分割されている。区域1
5及び区域15aは、検査時における緊締箇所を形成
し、ライン16と16aとの間における緊締長さは、2
0cmである。広幅の中央部分において両検査体はオー
バラップしている。1cmの間隔をおいて、2つの縫目
(17,17a)が設けられている。このために、1.
1mmの直径を備えた針が使用された。穿刺数はcm当
り3〜4である。このために使用された縫い糸は、ポリ
エステル・フィラメント糸3×250dtexである。
このようにして準備された検査体の検査は、ラボ裂断装
置において、200mm/minの変形速度で行われ
た。
【0050】縫目のずれ強度の検査:この検査のために
は、検査織布から、図9に示されているようなダブルT
字形の検査体が切り取られた。この検査体は、ライン1
8に沿って折られている。ライン19もしくは19aに
沿って、縫目は、2重に位置する検査材料になってい
る。ライン18とライン19もしくは19aとの間隔
は、それぞれ1cmであり、ライン19もしくは19a
と検査体の縁部との間隔も、同様に1cmである。縫目
の条件は、縫目強度の検査において記載されたものと同
じである。次いで、検査材料はライン18に沿って切断
される。箇所20,20aにおいて、検査体はラボ裂断
装置に緊締される。縫い合わされた両部分検査体は、1
00mm/minの変形速度にさらされ、この場合、5
daN及び10daNの負荷後に、縫目箇所における離
反滑動の読取りが行われる。
【0051】
【実施例】以下の実施例においては、本発明による方法
を実施するための複数の可能性が記載されている。ここ
に記載の窓配置形式及び断裁の形状は、限定されたもの
として理解すべきではなく、種々様々な形式において異
なっていて、その都度の要求に最適に適合され得る例が
存在する。
【0052】例1:ポリアミド6.6−ティータ470
f72のフィラメント糸は、グリッパ式織機において平
織りの織布に加工される。織布の全幅は180cmであ
り、経糸及び緯糸の糸数はそれぞれ19本/cmであ
る。
【0053】15cmの織り長さの後で、部分的に製織
組織はパナマ織り2/2に変えられる。この変化は織布
幅全体にわたって行われるのではなく、左側の織り縁部
から15cmのところから始まるセグメントに対して行
われる。図10に示されているように、全部で3つの窓
(21)が、織布の幅にわたってパナマ織り2/2で織
布に織り込まれる。窓の寸法は、幅40cm・長さ30
cmである。平織りにおける製織組織の変化は、ドビー
織機を用いて行われる。45cmの織り長さの後で次い
で再び、織り幅全体にわたって、平織りでさらに加工さ
れる。90cmの織り長さの後で、再び同様な形式で窓
の織込みへと切り換えられ、この動作はこれらの構成に
よれば、織布の全長にわたって続けられ、この場合、緊
張を相殺させるためには窓をずらして配置すると有利で
ある。
【0054】エアーバッグのフィルタ織布のための裁断
は、ライン22に沿って行われる。このように裁断する
と、後で縫い合わせる場合に必然的に縫目が位置する箇
所に、密な織布の位置することが保証され、そしてこの
密な織布においては、エアーバッグ機能のトリガ時に縫
目が切れるおそれはない。
【0055】平織りで織られた部分の通気性は、17
l/dm2・minであり、パナマ織り2/2で窓状に
織り込まれた箇所(21)における通気性は、50 l
/dm2・minである。
【0056】例2:実験1が繰り返された。この場合、
実験1において用いられたドビー織機を備えたグリッパ
式織機の代わりに、ジャカード織機が使用された。
【0057】図11には、ジャカード織機を用いた製織
組織の変化による、比較的高い通気性を備えた窓(2
3)の織込み形式が示されている。ドビー織機を用いた
製織に比べて、この場合には高い通気性を備えた区域
を、エアーバッグのフィルタ部分のための(24で示さ
れたラインに沿った)断裁の形状により良好に適合させ
ることができる。
【0058】例3:ポリアミド6.6−ティータ470
f72のフィラメント糸は、グリッパ式織機において平
織りの織布に加工される。織布の全幅は170cmであ
る。
【0059】このために経糸は、cm毎に交番する糸数
で給糸される。図12には所定の織りパターンが示され
ている。
【0060】左側縁部において開始されて、まず初め、
19本/cmの糸数で10cmの幅に糸セグメントが配
置される(25)。その隣りに、16本/cmの糸数を
備えた30cmの幅のセグメントが続く(26)。その
後で再び、19本/cmの糸数を備えたセグメントが3
0cmの幅に配置される(27)。それぞれ30cmの
間隔をおいて、次いで16本/cm(28)、19本/
cm(29)及び16本/cm(30)の糸数を備えた
セグメントがそれぞれ幅30cmにわたって続き、縁部
においては10cmの幅にわたって19本/cmの糸数
を備えたセグメントが配置されている(31)。
【0061】緯入れは電子的に制御される。この場合制
御は次のように行われる。すなわちまず初め、19本/
cmの糸数を備えた長さ20cmのセグメントが挿入さ
れる(32)。次いで、緯入れは20cmの長さにわた
って16本/cmに変えられる(33)。その後で60
cmの長さにわたって、再び19本/cmの緯入れに切
り換えられる(34)。次いで、それぞれ30cmの間
隔をおいて16本/cmの糸数(35)と19本/cm
の糸数(36)とが打ち込まれる。このようにして、い
まや高い糸本数と低い糸本数との交換が繰り返される。
【0062】これによって、既に述べたように(図7に
対する記載参照)、通気性の低い区域と通気性の中位の
区域と通気性の高い区域とが形成される。37で示され
たラインに沿って切断される、エアーバッグのフィルタ
部分のための断裁は、後で縫目箇所をも形成する切断縁
部が有利には通気性の低い区域に位置するように、配置
されている。
【0063】19本/cmの糸数を備えた経糸と19本
/cmの糸数を備えた緯糸とが互いに交差している範囲
における通気性は、17 l/dm2・minである。そ
して、16本/cmの糸数を備えた経糸と16本/cm
の糸数を備えた緯糸とが互いに交差している箇所におけ
る通気性は、90 l/dm2・minである。中位の糸
密度の範囲(16本/cmの経糸と19本/cmの緯糸
とが互いに交差している範囲もしくは19本/cmの経
糸と16本/cmの緯糸とが互いに交差している範囲)
における通気性は、60 l/dm2・minである。
【0064】この作業形式では次のこと、すなわち、通
気性の低い区域を方形でない断裁に適合させて、断裁範
囲がそれぞれ完全に通気性の低い範囲に位置するように
することは、不可能である。つまり後における縫目縁部
は、部分的に通気性の高い範囲と通気性の中位の範囲と
において運動する。従ってこの方法は、ドビー織機を使
用した作業形式(例1)又はジャカード織機を使用した
作業形式(例2)のように、縫目箇所の強度に関する高
い確実性を提供することはできない。しかしながらこの
方法には次のような利点がある。すなわちこの例3の方
法は、任意のいかなる織機においても実施することが可
能であり、ひいては織機に関する制限をなんら有してい
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】平織りによる織布の製織組織パターンを示す図
である。
【図2】図1に対応する織布の断面図である。
【図3】平織りによる織布の別の製織組織パターンを示
す図である。
【図4】図3に対応する織布の断面図である。
【図5】タペット式織機又はドビー織機を用いて織り込
まれた通気性の高い区域を備えた織物区分を示す図であ
る。
【図6】ジャカード織機を用いて織り込まれた通気性の
高い区域を備えた織物区分を示す図である。
【図7】経糸数と緯糸数との変化によって製造された織
布を示す図である。
【図8】縫目強度を検査するための検査体を示す図であ
る。
【図9】縫目ずれ強度を検査するための検査体を示す図
である。
【図10】エアーバッグのフィルタ部分のための断裁を
備えた織布が、ドビー織機を用いた織機によってどのよ
うな製造され得るかを示す図である。
【図11】エアーバッグのフィルタ部分のための断裁を
備えた織布が、ジャカード織機によってどのような製造
され得るかを示す図である。
【図12】エアーバッグのフィルタ部分のための断裁を
備えた織布が、経糸数と緯糸数との変化によってどのよ
うな製造され得るかを示す図である。
【符号の説明】
1 平織り、 2 パナマ織り、 3 綾織り3/1、
4 通気性の高い区域、 5 通気性の高い区域、
6 低い経糸数を備えたセクション、 7 高い経糸数
を備えたセクション、 8 低い緯糸数を備えたセクシ
ョン、 9 高い緯糸数を備えたセクション、 10
低い通気性を備えたセクション、 12交差箇所、 1
3 側部分、 14 中央部分、 15,15a 区
域、 16,16a ライン、 17,17a 縫目、
18 ライン、 19,19aライン、 20,20
a 箇所、 21 窓、 22 ライン、 23 窓、
24 ライン、 25,26,27,28,29,3
0,31,32,33,34,35,36 セグメン
ト、 37 ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォルカー ジーヤク ドイツ連邦共和国 デュイスブルク 1 アンガーシュトラーセ 1 (56)参考文献 特開 昭63−170147(JP,A) 特開 平4−214437(JP,A) 国際公開90/9295(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/02 B60R 21/16

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次いで又は後で裁断される、複数部分か
    ら成るエアーバッグのフィルタ部分用の織布を製造する
    方法であって、経糸数と緯糸数及び/又は製織組織を変
    化させることによって、種々様々な通気性及び種々様々
    な切断強度もしくは縫目強度を備えた区域を設定し、経
    糸数と緯糸数及び/又は製織組織の変化を次のように、
    すなわち、後における切断箇所もしくは縫目箇所(2
    2,24,37)において特に低い通気性及び高い切断
    強度もしくは縫目強度が得られるのに対して、裁断され
    た部分の内側範囲における区域(21,23)は高い通
    気性を有するように行うことを特徴とする、エアーバッ
    のフィルタ部分用の織布を製造する方法。
  2. 【請求項2】 地織り組織が密な織布(1)において、
    製織組織を変化させることによって、高い通気性と低い
    切断強度及び縫目強度を備えた区域(2,3,4,5)
    を生ぜしめ、後における切断箇所及び縫目箇所に密な地
    織り組織(1)を残す、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 高い通気性を備えた区域を設定するため
    に、地織り組織とは異なった、製織技術において公知の
    任意の製織組織を使用する、請求項1又は2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 地織り組織とは異なった製織組織によっ
    て高い通気性を備えた区域を設定するために、ドビー織
    機を使用する、請求項1からまでのいずれか1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 地織り組織とは異なった製織組織によっ
    て高い通気性を備えた区域を設定するために、タペット
    織機を使用する、請求項1からまでのいずれか1項記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 地織り組織とは異なった製織組織によっ
    て高い通気性を備えた区域を設定するために、ジャカー
    ド織機を使用する、請求項1からまでのいずれか1項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 織布を平織りで製造し、低い通気性と高
    い切断強度もしくは縫目強度とを備えた区域を設定する
    ために、経糸及び緯糸の順序を次のように選択し、すな
    わちこの場合、低い通気性と高い切断強度もしくは縫目
    強度とを備えた箇所(10)においては多数の経糸と緯
    糸とを互いに交差させ、高い通気性を備えた箇所(1
    1)においては少数の経糸と緯糸とを互いに交差させ、
    かつ中位の通気性と中位の切断強度及び縫目強度を備え
    た区域(12)を形成する、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 低い通気性を備えた各1つの区域を、裁
    断のために規定された織布範囲の内側に配置させ、該区
    域の輪郭を、均等な又は交番する間隔をおいて各断裁の
    輪郭に追従させ、断裁の縁部を、低い通気性を備えた区
    (22,24,37)によって形成する、請求項1記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 複数部分から成るエアーバッグのフィル
    タ部分用の織布であって、経糸数と緯糸数及び/又は製
    織組織を変化させることによって設定された、種々様々
    な通気性を備えた区域が設けられており、織布において
    該区域が次のように、すなわち低い通気性を備えた区域
    が後でエアーバッグを製造するために織布を裁断する際
    に縫目箇所を形成するように、配置されていることを特
    徴とする複数部分から成るエアーバッグのフィルタ部
    分用の織布
  10. 【請求項10】 エアーバッグのフィルタ部分を製造す
    るために使用される、請求項9記載の織布であって、フ
    ィルタ部分の裁断時に裁断箇所(22,24,37)が
    低い通気性を有する織布範囲(1,10)に位置してお
    り、高い通気性を有する織布範囲(4,5,11,2
    1,23)がフィルタ部分の内側範囲を形成しており、
    断裁の縁部が有利には、低い通気性を有する区域によっ
    て形成されることを特徴とする、エアーバッグのフィル
    タ部分を製造するために使用される織布。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の織布から製造される、
    エアーバッグのフィルタ部分であって、エアーバッグ
    が、通気性の異なる区域を備えた織布から成っており、
    フィルタ部分の縫目箇所が低い通気性を有する織布範囲
    に位置しており、フィルタ部分の内側範囲が有利には、
    高い通気性を有する単数又は複数の区域によって形成さ
    れていることを特徴とする、織布から製造される、エア
    ーバッグのフィルタ部分。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のフィルタ部分を
    備えたエアーバッグ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のエアーバッグを備
    えたエアーバッグシステム。
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