JP2004291722A - カーテンエアバッグ - Google Patents

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JP2004291722A
JP2004291722A JP2003084638A JP2003084638A JP2004291722A JP 2004291722 A JP2004291722 A JP 2004291722A JP 2003084638 A JP2003084638 A JP 2003084638A JP 2003084638 A JP2003084638 A JP 2003084638A JP 2004291722 A JP2004291722 A JP 2004291722A
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curtain airbag
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Junichi Nakano
順一 中野
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

【課題】生産性よく低コストで、しかも、縫製部からのガス漏れを防ぎ、信頼性の高いカーテンエアバッグと、そのようなカーテンエアバッグを簡単に製造する方法を提供する。
【解決手段】織物を重ね合わせ縫製した袋状エアバッグ基布に樹脂をコートしてなることを特徴とするカーテンエアバッグ。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の衝突、横転事故から乗員の安全確保を得るカーテンエアバッグとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の衝突事故から乗員の安全確保を得るため、運転席、助手席、サイド、ニーと安全装備の充実が図られている。本発明のカーテンエアバッグもその一つとして急速に発展しつつある。シリコンコート加工したエアバッグ基布を二枚重ねて縫製した後、縫い目からのガス漏れを防ぐため樹脂による縫い目処理を施すエアバッグ(例えば、特許文献1参照)、あるいは、ジャカード織機で袋織エアバッグ基布を得て、その後、基布両面を片面づつシリコンコート加工したエアバッグ(例えば、特許文献2参照)などが知られている。しかし、樹脂による縫い目処理には人手を要し、生産性が悪く高コストになる。一方、ジャカード製織では生産性が悪く、また、多大な設備投資が掛かり、これらいずれの生産方式も生産性は悪く高コストになっているのが実態である。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第90/001436号パンフレット
【0004】
【特許文献2】
特開平05−051837号公報
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決し、生産性よく低コストで、しかも、縫製部からのガス漏れを防ぎ、信頼性の高いカーテンエアバッグと、そのようなカーテンエアバッグを簡単に製造する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用したものである。すなわち、本発明のカーテンエアバッグは、織物を重ね合わせて縫製した袋状エアバッグ基布に樹脂をコートしてなることを特徴とする。ここで、織物は、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維およびポリ乳酸系繊維から選ばれる少なくとも一種からなることが好ましい。さらに、樹脂は、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂およびポリアミド系樹脂から選ばれるものであることが好ましい。
【0007】
また、本発明のカーテンエアバッグの製造方法は、織物を2枚重ね合わせエアバッグ形状に縫製し、Dip/nip樹脂加工を行った後、裁断することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のカーテンエアバッグを構成する織物は、フィラメント糸にポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維およびポリ乳酸系繊維の少なくとも一種が選ばれ、経糸・緯糸の両方向に用いる。かかる繊維の糸条にあっては製造工程や加工工程での生産性あるいは、特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでいてもよい。たとえば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、難燃剤などを含有せしめることができる。
【0009】
この織物には、総繊度が235dtex以上の糸条が一般的に使用されるが、その単糸繊度が6.6dtex以下で、単糸強度が4.5cN/dtex以上であることがエアバッグ基布特性として好ましい値であり、この値を大きく外れたフィラメント糸使用では強度不足および高剛性となり、エアバッグ基布としてはふさわしくない。かかる織物の組織は平組織、平組織の変形および綾組織の変形で、かつ、経糸・緯糸の浮き数が少なく、カバーファクターが1,885以上であることが好ましい。平組織、平組織の変形および綾組織の変形で、かつ、経糸・緯糸の浮き数が少なければ少ないほど低通気度性にすぐれ、バック内圧維持の点で好ましい。カバーファクターが1,885未満では、バッグ展開時のバッグ内圧上昇により縫い目がズレてガス漏れを招く事実があることから使用が避けられるのが通常である。
【0010】
また、本発明のカーテンエアバッグの製造方法においては後述のとおりDip/nip樹脂加工を行うが、本樹脂加工における織物への樹脂浸透性の観点からは、織物のカバーファクターは1,885以上であると織物への樹脂の浸透も起こりにくく、好ましく使用される。
【0011】
織物の製織についてはWJL織機、AJL織機のクランク開口やカム開口織機が用いられ何ら限定するものでない。
【0012】
このようにして製織された織物を使用し、図1に示すように織物A、織物Bを二枚重ねて工業用環縫いミシンでガス流入口(開放口)が形成されるように縫製して、ガスが流入する(ガスによって膨らむ)袋部と、ガスが流入しない(膨らまない)縫製密閉部とにした袋状エアバッグ基布を得る。縫製デザイン、縫製パターンは、エアバッグを搭載する車種、すなわち車のサイド窓ガラスの形状に合わせた形状とする。縫製に使用されるミシン糸はナイロン66の470dtexの3本合撚糸を用いて縫製すれば良いが特に限定するものではない。
【0013】
次いで、縫製により得られた袋状エアバッグ基布(加工原反)にDip/nip樹脂加工を施す。ここで、Dip/nip樹脂加工とは樹脂液で満たされた調液漕に加工原反を浸積した後、加工原反に付着した樹脂を絞りロールで脱液して希望とする樹脂を加工基布に付着させる加工であり、図2にそのモデル図を示す。この加工に際しては、織物AおよびBのずれ防止、および側面からの樹脂の浸透を防ぐため、織物の耳端および袋部間を縫製しておくことが好ましい。また、樹脂液の粘度は、1200mPa・s〜2300mPa・sの範囲内にあることが好ましい。
【0014】
樹脂としては、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリ乳酸系樹脂などから適宜選んで使用されるが、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂が、加工性や価格の点からより好ましく使用される。選ばれた樹脂に着色顔料や助剤など薬剤を添加した調液樹脂液を図2の調液漕の一定レベルまで満たしたものに袋状エアバッグ基布を浸漬、樹脂含浸させた後、乾燥、キュアーし、その後、縫い代を残して機械裁断やレーザー裁断して図3のカーテンエアバッグを得る。
【0015】
【実施例】
次に実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例1)
経糸および緯糸にナイロン66、470dtex−72fをそれぞれ用い、幅152cm、織密度51×51本/25.4mm(カバーファクターが2,090)の織物を600rpmウォータージェットルーム織機で製織し、その後精練・セット加工を行った。得られた織物を、幅152cm、長さ105mとして二枚重ね合せ、車のサイド窓ガラスに合わせた縫製パターンを作成してナイロン66のミシン糸を使い自動ミシン縫製して基布の幅方向に3個、基布の長さ方向に50個の連続した袋状エアバッグ基布とした。次に、水系アクリル変性ポリエステル系ポリウレタン樹脂60部、架橋剤1部、リン系難燃剤25部を調液して1,800mPa・sの粘度とした樹脂液を用い、連続した袋状エアバッグ基布を10m/分の速度でDip/nip加工を行い、120℃×2分のノンタッチドライヤーで乾燥後、10m/分の速度で180℃×1分のキュアーを施した。袋状エアバッグ基布の袋部への樹脂浸透も何ら問題なく樹脂加工が施され、袋状エアバッグ基布の片面塗工量21g/mの原反を得た。次に外周縫製部より縫い代10mm程度残して裁断し、カーテンエアバッグとした。
【0016】
得られたカーテンエアバッグは、柔軟であり、袋部および縫い目からの空気漏れがなく、折り畳みやすく、収納性に優れるものであった。
(実施例2)
経糸および緯糸にナイロン66、350dtex−72fをそれぞれ用い、幅152cm、織密度60×60本/25.4mm(カバーファクターが2,130)の織物を550rpmでウォータージェットルーム織機で製織し、その後、精練・セット加工を行った。得られた織物を二枚重ね合せ、上述の実施例1と同様に縫製して袋状エアバッグ基布とした。次に、シリコン系湿式樹脂50部、架橋剤50部を調液して2,000mPa・sの粘度とした樹脂液を用い、連続した袋状エアバッグ基布を10m/分の速度でDip/nip樹脂加工を行い、160℃×2分のノンタッチドライヤーで乾燥後、10m/分の速度で190℃×1分のキュアーをピンテンターで施した。袋部への樹脂浸透および塗布ムラもなく、袋状エアバッグ基布の片面塗工量30g/mの良好なカーテンエアバッグ原反を得た。次に外周縫製部より縫い代10mm程度残して裁断し、カーテンエアバッグとした。
【0017】
得られたカーテンエアバッグは、柔軟であり、袋部および縫い目からの空気漏れがなく、折り畳みやすく、収納性に優れるものであった。
【0018】
【発明の効果】
本発明のカーテンエアバッグによると、樹脂による縫い目処理を施すことなく縫い目からのガス漏れが防止できる。従って、樹脂による縫い目処理を施すことなく縫い目からのガス漏れが防止でき生産性の向上と低コスト化を図ることができる。また、例えば、ジャカード製織では車種が異なると窓ガラス大きさに合わせたバッグサイズおよびデザインを変える必要があり、その度機仕掛けが必要となり多大な時間を要し、ジャカード開口であるため回転数も上げることが出来ず高コスト構造になっているのに対し、本発明のカーテンエアバッグの製造方法においては、エアバッグ基布をクランク開口やカム開口のジェットルーム織機で対応することが可能であるためバッグサイズやデザインの変更にも容易に対応でき、生産性は高く、コスト面でも優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカーテンエアバッグに用いる袋状エアバッグ基布を示す模式図である。
【図2】本発明に係るカーテンエアバッグの製造方法の一例を示す模式図である。
【図3】本発明に係るカーテンエアバッグの一例を示す模式図である。

Claims (4)

  1. 織物を重ね合わせ縫製した袋状エアバッグ基布に樹脂をコートしてなることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  2. 織物が、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維およびポリ乳酸系繊維から選ばれる少なくとも一種からなる、請求項1に記載のカーテンエアバッグ。
  3. 樹脂が、シリコン系樹脂、ウレタン系樹脂およびポリアミド系樹脂から選ばれるものである、請求項1に記載のカーテンエアバッグ。
  4. 織物を2枚重ね合わせエアバッグ形状に縫製し、Dip/nip樹脂加工を行った後、裁断することを特徴とするカーテンエアバッグの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163512A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Toyobo Co Ltd エアバッグ用織物
WO2012019728A1 (en) * 2010-08-13 2012-02-16 Autoliv Development Ab Airbag
KR101367401B1 (ko) * 2007-12-28 2014-02-24 코오롱인더스트리 주식회사 에어백용 원단
JP2016533293A (ja) * 2013-09-30 2016-10-27 キー セーフティー システムズ、 インコーポレイテッドKey Safety Systems, Inc. シールされた継ぎ目を有するエアバッグ

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