JP3221373B2 - 積層配線のパターニング方法 - Google Patents

積層配線のパターニング方法

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JP3221373B2
JP3221373B2 JP29187697A JP29187697A JP3221373B2 JP 3221373 B2 JP3221373 B2 JP 3221373B2 JP 29187697 A JP29187697 A JP 29187697A JP 29187697 A JP29187697 A JP 29187697A JP 3221373 B2 JP3221373 B2 JP 3221373B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層配線のパター
ニング方法に関し、特に、アルミニウム系合金と高融点
金属との積層配線のパターニング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図17〜図19は、第1の従来例の製造
工程を順次示す断面図である。この従来例は、特開平8
−17795号公報に記載された方法であり、半導体基
板14上にバリアメタルである下層高融点金属11aが
形成され、下層高融点金属11aの上にアルミニウム系
合金11bが形成され、さらに反射防止膜である上層高
融点金属11cが積層されている。このような積層配線
をエッチングする際に、混合ガスの種類を変更したステ
ップエッチングを用いた方法である。第1のステップで
は、三塩化ホウ素(BCl3 ),塩素(C12 )の混合
ガス,あるいはそれらの単体ガスでエッチングを行い、
反射防止膜である上層高融点金属11c及びアルミニウ
ム系合金11bを部分的にエッチングする。この時、レ
ジスト分解物13が、上層高融点金属11cとアルミニ
ウム系合金11bとを、膜厚にして500オングストロ
ーム程度で被覆した状態となっている。第2のステップ
では、臭素化水素等を添加した混合ガス(HBr+BC
3 +Cl2 )で、残りのアルミニウム系合金11b、
及びバリアメタルである下層高融点金属11aのエッチ
ングを行う。
【0003】図20〜図23は、第2の従来例の製造工
程を順次示す断面図である。この従来例は、特開平7−
249611号公報に記載された方法であり、半導体基
板14上にバリアメタル17と下層高融点金属系材料1
1aとが形成され、下層高融点金属材料11aの上にア
ルミニウム系合金11bが形成され、さらに反射防止膜
である上層高融点金属11cが積層されている構造をエ
ッチングする方法において、上層高融点金属11cとア
ルミニウム系合金11bとを塩素系ガスでエッチング
後、短時間のO2 放電で、アルミニウム系合金11bの
側面の酸化処理を施し側壁保護膜11dを形成し、最後
に下層高融点金属11aをエッチングする。具体的に
は、まずはじめに、三塩化ホウ素(BCl3 ),塩素
(Cl2 )の混合ガスでエッチングを行い、反射防止膜
である上層高融点金属材料11c及びアルミニウム系合
金11bをエッチングする。次に、短時間のO2 放電に
より、アルミニウム系合金層11bの側面に酸化物を形
成する。続けて、塩素系ガスで、残りの下層高融点金属
膜11a,バリアメタル17のエッチングを行う。
【0004】図24〜図28は、第3の従来例の方法を
順次示す断面図である。この従来例は、特開平8−11
1401号公報に記載された方法であり、下層高融点金
属であるW11a層上にアルミニウム系合金11bが形
成された積層構造のエッチングにおいて、アルミニウム
系合金11bをBr系ガスでエッチング後、アルミニウ
ム系合金11bの側面をプラズマ窒化して、不動態処理
を施し、WをCl系ガスとO系ガスを含む混合ガスによ
りエッチングを行う。半導体基板14上に、チタンから
なる密着層16,TiNからなるバリアメタル層17,
アルミニウム系合金層11b,TiONからなる反射防
止層11cを順に形成する。より具体的には、まずはじ
めに、塩素(Cl2 ),臭素化ホウ素(BBr)系ガス
を用いて、TiON11cとアルミニウム系合金層11
bとをエッチングする。続いて、プラズマ窒化またはプ
ラズマ酸化を行い、アルミニウム系合金層11bの側面
に不動態膜11dを形成させる。次に、Cl系ガスとO
系ガスとを用いて、下層の高融点金属層11a,バリア
メタル層17,密着層16をパターニングする。
【0005】図29は、第4の従来例のパターニング完
了後の状態を示す断面図である。この従来例は、特開平
4−240824号公報に記載された、純水によるアル
ミニウム系合金の酸化の方法である。絶縁性基板1上
に、アルミニウム系合金,タンタル(Ta),ニオプ
(Nb),タングステン(W),モリプデン(Mo)及
びこれらの合金11cのうち少なくとも一つからなる高
融点金属11cが連続的に形成されている。その後、C
4 ガスとO2 ガスとの混合ガスを用いて、高融点金属
もしくは合金11cのエッチングを行い、続いて、燐
酸,硝酸及び酢酸の混合液を用いてアルミニウム系合金
11bをエッチングする。それに続いて、70〜100
℃の液温の純水とを用いて、10〜60分の範囲で加熱
処理を行う。これにより、アルミニウム系合金の側面の
みに酸化膜11dが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、第1のステップのエッチングでアルミニウム系合
金に被覆したレジスト分解物は反射防止膜である高融点
金属、及びフォトレジストに被覆されるものと同じであ
るため、レジストを剥離する際にアルミニウム系合金に
被覆したレジスト分解物も剥離してしまう。したがっ
て、アルカリ洗浄,酸洗浄ができないという問題点を有
する。
【0007】また、第1の従来例では、パターニング方
法がすべてドライエッチングによるものである。ドライ
エッチングの場合、エッチングガスの分庄がエッチング
レートを決める重要なパラメータであるため、エッチン
グレートを大きくするためには、エッチングガスの分圧
を高くしなければならない。そのため、エッチングガス
を導入する前に、エッチングチャンパを高真空にする必
要性がある。しかし、第1の従来例のエッチングでは、
エッチングガスが異なるため、エッチング条件が異なる
度にエッチングチャンパを高真空にしなければならな
い。したがって、スループットが悪くなってしまうとい
う問題を有する。
【0008】さらに、ドライエッチングを行うと、レジ
スト焼けといわれるレジストの固化が発生し、レジスト
剥離液によるレジスト剥離では、レジストを完全に除去
することができない。したがって、O2 放電によるレジ
ストのドライエッチングを行わねばならないという問題
も有する。
【0009】また、第2,第3の従来例では、第1の従
来例と同様に、エッチングがすべてドライエッチングで
あるためスループットが悪くなってしまうという問題を
有する。
【0010】さらに、第4の従来例では、高融点金属ま
たはその合金のエッチング方法がドライエッチングであ
るため、スループットが悪いという問題を有する。
【0011】従って、本発明の目的は、上記従来例の問
題点を解決すべく、アルミニウム系合金が形成されてい
る積層構造のエッチング後のアルミニウム系合金の露出
面を酸化するパターニング方法を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、酸化させるこ
とにより、薬品耐性を向上させ、パターニング後のアル
カリ洗浄,酸洗浄ができるようにすることにある。
【0013】さらに、本発明の他の目的は、上層の高融
点金属,アルミニウム系合金をウェットエッチングする
ことにより、スループットの上昇に寄与することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の積層配線のパターニングは、第1の高融点
金属アルミニウム系合金、および第1の高融点金属よ
りも厚い第2の高融点金属が形成されている積層配線の
パターニング方法において、第2の高融点金属の上に、
レジストパターンを形成する工程と、レジストパターン
をマスクにして、第2の高融点金属とアルミニウム系合
金とを順次ウェットエッチングする工程と、レジストを
剥離した後、純水により温水洗浄する工程と、第1の高
融点金属をドライエッチングでパターニングする工程と
を含むことを特徴とする。
【0015】また、第1の高融点金属をパターニングす
る工程が、SF6 およびO2 の混合ガスを用いたドライ
エッチングにより行われるのが好ましい。
【0016】さらに、第2の高融点金属の厚さが、第1
の高融点金属の厚さより厚いのが好ましい。
【0017】またさらに、第2の高融点金属の厚さが、
第1の高融点金属の厚さの約2倍であるのが好ましい。
【0018】また、第1および第2の高融点金属が、チ
タンであるのが好ましい。
【0019】さらに、アルミニウム系合金が、アルミニ
ウムと、約2重量%以下の他の元素とを含むのが好まし
い。
【0020】また、本発明は、アルミニウム系合金上に
高融点金属が形成されている積層配線のパターニング方
法において、高融点金属の上にレジストを形成する工程
と、高融点金属とアルミニウム系合金とをエッチングす
る工程と、レジストを剥離する工程と、アルミニウム系
合金のパターンの側面を、温水洗浄により酸化する工程
とを含むことを特徴とする積層配線のパターニング方法
である。
【0021】さらに、レジストを剥離する工程の直後
に、アルミニウム系合金の陽極酸化を施し、酸化物被膜
を形成するのが好ましい。
【0022】本発明のパターニング方法は、特に、第1
の高融点金属上にアルミニウム系合金が形成され、さら
にその上に第2の高融点金属が形成されている積層配線
のパターニング方法において、第2の高融点金属とアル
ミニウム系合金とをパターニングする工程と、そのレジ
ストを剥離する工程の洗浄を温水洗浄にすることでアル
ミニウム系合金パターンの側面を酸化するものである。
【0023】また、アルミニウム系合金上に高融点金属
が形成されている積層配線のパターニングにおいて、第
2の高融点金属、及びアルミニウム系合金のパターニン
グ方法をウェットエッチングにすることで、スループッ
トを上昇させることができる。
【0024】上述したように、本発明においては、レジ
スト剥離液の純水洗浄を温水にし、一定時間以上浸潰す
ることで、アルミニウム系合金の露出面が酸化し、その
後のアルカリ洗浄,酸洗浄にも耐えうるものとなること
ができる。
【0025】また、上層の高融点金属,アルミニウム糸
合金のエッチングをウェットエッチング方式で行い、下
層の高融点金属のエッチングを行う前に、レジスト剥離
をすることで、エッチングのスループットを高めること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照して詳細に説明する。以下の説明に関して
は、アクティブマトリクス型の液晶表示素子を用いる。
【0027】図1〜図8は、本発明の積層配線のパター
ニング方法の第1の実施例を示す断面図であり、図1か
ら図8まで順に工程順に示している。
【0028】図1は、透明絶縁性基板1に、アルミニウ
ム系合金(以下、アルミ系合金と呼ぶ)2a,チタン2
b,及びゲート電極パターンのレジスト3が形成された
時の状態を示す断面図である。この図に示すように、透
明絶縁性基板1上に、約2000オングストロームのア
ルミ系合金2aを、約1000オングストロームの高融
点金属2bを連続形成する。この高融点金属2bとして
はチタンを用いるので、以下、チタン2bとする。チタ
ン2bの働きは、後の熱工程によるヒロックの発生の防
止,ストレスマイグレーション,エレクトロマイグレー
ションが発生したときの断線の防止である。アルミ系合
金2aは、0.5〜2重量%の他の元素、例えば、シリ
コン,銅,ネオジウム等を含んだものが良いが、純アル
ミニウムであっても良い。次に、積層された金属(2
a,2b)にフォトレジスト3を塗布し、露光,現像を
行う。
【0029】図2は、図1のチタン2bと、アルミ系合
金2aとがエッチングされた状態を示す断面図である。
この工程では、チタン2bを、希弗酸を用いてエッチン
グを行い、続いて、アルミ系合金2aを、燐酸,硝酸,
酢酸の混合液を用いてエッチングを行う。ここで、ウェ
ットエッチングは等方性であるため、アルミ糸合金2a
は、膜厚とほぼ同程度の約2000オングストロームの
ひさしをもつ形状となる。
【0030】図3は、図2のフォトレジストを剥離し、
アルミ系合金の側面を酸化させた状態を示す断面図であ
る。このレジストの剥離工程は、主な2つの工程に分か
れる。第1の工程は、剥離液によるフォトレジストの剥
離工程であり、第2の工程は、第1の工程で基板に付着
した剥離液を除去するための純水洗浄である。この第2
の工程である純水洗浄を温水で行うことによって、表面
に露出しているアルミ原子を、2000〜3000オン
グストローム程度酸化させることができる。また、温水
の温度は90℃、時間は10分程度で良い。これによ
り、アルミ原子が酸化アルミになった分だけ体積が増
え、ひさしがなくなる。これで、ゲート電極が完成す
る。
【0031】図4は、図3にアイランド及び透明画素電
極を形成した状態を示す断面図である。この工程では、
ゲート絶縁膜(窒化シリコン)4を、約3500オング
ストローム形成する。また、このゲート絶縁膜4上に
は、半導体層5として約3000オングストロームのア
モルファスシリコン、及びオーミックコンタクト層6と
して約500オングストロームのnドープドアモルファ
スシリコンとが積層され、アイランドを形成する。
【0032】図5は、図4に、チタン8a,アルミ系合
金8b及びチタン8cを形成し、ドレイン配線パターン
のフォトレジストを形成した状態を示す断面図である。
この工程では、ゲート絶縁膜4上に、ITO(主成分は
酸化インジウム,酸化錫)の透明画素電極7が、約50
0オングストロームの膜厚で形成されている。そして、
続いて、ドレイン電極,ソース電極、及びドレイン配線
となるチタン8a,アルミ系合金8b,チタン8cの順
で連続成膜を行う。この場合、下層のチタン8aの膜厚
は、約500オングストローム、アルミ系合金8bの膜
厚は、約3000オングストローム、チタン8cの膜厚
は約1000オングストローム程度で良い。また、下層
のチタン8aの働きは二つあり、一つは、アルミ系合金
8bのアルミ原子とアモルファスシリコンとのSi共晶
の防止であり、もう一つは、画素として使われているI
TO7との接触部分でのアルミ原子とITOの主成分で
ある酸化インジウム,酸化錫の酸素原子との酸化反応の
防止である。さらに、上層のチタン8cの働きも二つあ
り、一つは、アルミ系合金の熱工程によって発生する突
起物(ヒロック)の防止であり、もう一つは、ストレス
マイグレーション,エレクトロマイグレーションが発生
した時の断線の防止である。そして、積層された金属
(8a,8b,8c)に、フォトレジスト9を塗布し
て、露光,現像を行う。
【0033】図6は、図5のチタン及びアルミ系合金を
エッチングした状態を示す断面図である。この工程で
は、ドレイン配線の1回目のエッチングを行い、チタン
8a,8cとアルミ系合金8bをエッチングする。アル
ミ系合金8bまでエッチングを完了すると、ゲート電極
の時と同様に、アルミ系合金8bの膜厚とほぼ同等のひ
さしの長さを持つ形状になってしまう。そこで、ゲート
電極の時と同様に、レジストの剥離工程,温水洗浄を行
い、アルミを酸化させ、ひさし状の形状を無くすことが
できる。
【0034】図7は、図6のフォトレジスト9を剥離
し、アルミ系合金8bの側面を酸化させ、チタン8aを
エッチングした状態を示す断面図である。この工程で
は、ドレイン配線の2回目のエッチングで、下層のチタ
ン8aをエッチングする。この時、SF6 ,02 の混合
ガスを用いたドライエッチング条件にすれば、異方性エ
ッチングのため、下層のチタンにはひさしが入らない。
しかし、上層の高融点金属もチタンであるため、下層の
エッチングを行うときに、上層もエッチングされてしま
う。そこで、上層のチタンの膜厚を下層のチタンに比
べ、2倍程度にすることで、アルミ系合金が露出するこ
とを防ぐことができる。これにより、ドレイン配線のエ
ッチングが完了する。
【0035】図8は、図7においてチャネルエッチング
を行い、チャネル保護膜を形成して完成したアクティブ
マトリクス型の液晶表示素子を示す断面図である。この
ように、チャネルエッチングを行い、チャネル保護膜で
ある窒化シリコン10を形成すれば、アクティブマトリ
クス型の液晶表示素子が完成する。
【0036】次に、図9〜図16は、本発明の積層配線
のパターニング方法の第2の実施例を示す断面図であ
り、図9から図16まで順に工程順に示している。図1
〜図8に記載した第1の実施例では、ドレイン配線のメ
タルをチタン,アルミ系合金,チタンにしたが、この実
施例では、上層の高融点金属をクロムのような異なる金
属を用いる。以下、本発明の第2の実施例を、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示素子を用いて説明する。
【0037】図9は、透明絶縁性基板1に、アルミ系合
金2a,チタン2b,及びゲート電極パターンのレジス
ト3が形成された時の状態を示す断面図である。この図
に示すように、透明絶縁性基板1上に、約2000オン
グストロームのアルミ系合金2aを、約1000オング
ストロームの高融点金属(チタン)2bを連続形成す
る。チタン2bの働きは、第1の実施例と同じく、後の
熱工程によるヒロックの発生の防止、及びストレスマイ
グレーション,エレクトロマイグレーションが発生した
ときの断線の防止である。アルミ系合金2aは、0.5
〜2重量%の他の元素、例えば、シリコン,銅,ネオジ
ウム等を含んだものが良いが、純アルミニウムであって
も良い。その後、積層された金属(2a,2b)に、フ
ォトレジスト3を塗布し、露光,現像を行う。
【0038】図10は、図9のチタン2bと、アルミ系
合金2aとがエッチングされた状態を示す断面図であ
る。この工程では、チタン2bを、希弗酸を用いてエッ
チングを行い、続いてアルミ系合金2aを、燐酸,硝
酸,酢酸の混合液を用いてエッチングを行う。ここで、
ウェットエッチングは等方性であるため、アルミ系合金
は、膜厚とほぼ同程度の約2000オングストロームの
ひさしをもつ形状となる。
【0039】図11は、図10のフォトレジストを剥離
し、アルミ系合金の側面を酸化させた状態を示す断面図
である。このレジストの剥離工程は、主な2つの工程に
分かれる。第1の工程は、剥離液によるフォトレジスト
の剥離工程であり、第2の工程は、第1の工程で基板に
付着した剥離液を除去するための純水洗浄である。この
第2の工程である純水洗浄を温水で行うことによって、
表面に露出しているアルミ原子を、2000〜3000
オングストローム程度酸化させることができる。また、
温水の温度は90℃、時間は10分程度で良い。これに
より、アルミ原子が酸化アルミになった分だけ体積が増
え、ひさしがなくなる。これで、ゲート電極が完成す
る。
【0040】図12は、図11にアイランド及び透明画
素電極を形成した状態を示す断面図である。この工程で
は、ゲート絶縁膜(窒化シリコン)4を約3500オン
グストローム形成する。また、このゲート絶縁膜4上に
は、半導体層5として約3000オングストロームのア
モルファスシリコン、及びオーミックコンタクト層6と
して約500オングストロームのnドープドアモルファ
スシリコンとが積層され、アイランドを形成する。
【0041】図13は、図12に、チタン8a,アルミ
系合金8b及びクロム8dを形成し、ドレイン配線パタ
ーンのフォトレジストを形成した状態を示す断面図であ
る。この工程では、ゲート絶縁膜4上には、ITO(主
成分は酸化インジウム,酸化錫)の透明画素電極7が約
500オングストロームの膜厚で形成されている。そし
て、続いて、ドレイン電極,ソース電極及びドレイン配
線となるチタン8a,アルミ系合金8b,クロム8dの
順で連続成膜を行う。この場合、下層のチタン8aの膜
厚は約500オングストローム、アルミ系合金8bの膜
厚は約3000オングストローム、クロム8dの膜厚は
約500オングストローム程度で良い。この時の、チタ
ンの働きは、第1の実施例の下層のチタンの働きと同様
に、二つあり、一つは、アルミ系合金8bのアルミ原子
とアモルファスシリコンとのSi共晶の防止であり、も
う一つは、画素として使われているITO7との接触部
分でのアルミ原子とITOの主成分である酸化インジウ
ム,酸化錫の酸素原子との酸化反応の防止である。さら
に、クロム2bの働きも、第1の実施例の上層のチタン
の働きと同様に、二つあり、一つは、アルミ系合金の熱
工程によって発生する突起物(ヒロック)の防止であ
り、もう一つは、ストレスマイグレーション,エレクト
ロマイグレーションが発生した時の断線の防止である。
そして、積層された金属(8a,8b,8c)にフォト
レジスト9を塗布して、露光,現像を行う。
【0042】図14は、図13のクロム及びアルミ系合
金をエッチングした状態を示す断面図である。この工程
では、ドレイン配線の1回目のエッチングを行い、クロ
ム8dとアルミ系合金8bとをエッチングする。クロム
8dは硝酸セリウムでウェットエッチングを行う。アル
ミ系合金までエッチングを完了すると、ゲート電極の時
と同様に、アルミ系合金8bの膜厚とほぼ同等のひさし
の長さを持つ形状になる。
【0043】図15は、図14のフォトレジスト9を剥
離し、アルミ系合金8bの側面を酸化させ、チタン8a
をエッチングした状態を示す断面図である。この工程で
は、ゲート電極の時と同様に、レジストの剥離工程,温
水洗浄を行い、アルミを酸化させ、ひさし状の形状を無
くす。続いてドレイン配線の2回目のエッチングで、チ
タン8aをエッチングする。この時、クロムはSF6
のフッ素系ガスでエッチングされず、チタンはエッチン
グできるという特長を利用し、SF6 ,02 の混合ガス
を用いたドライエッチング条件にすれば、クロムをエッ
チングせずに、チタンのみをパターニングすることがで
きる。このことにより、クロムの膜厚がチタンの膜厚の
影響を受けないため、クロムの膜厚を薄くすることがで
き、安定したパターニングが可能となる。これにより、
ドレイン配線のエッチングが完了する。
【0044】図16は、図15にチャネルエッチングを
行い、チャネル保護膜を形成して完成したアクティブマ
トリクス型の液晶表示素子を示す断面図である。このよ
うにして、チャネルエッチングを行い、チャネル保護膜
である窒化シリコン10を形成すれば、アクティブマト
リクス型の液晶表示素子が完成する。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明では、レジスト
剥離工程の純水洗浄を温水にすることで、アルミの露出
面が酸化し、不動態となるため、薬品耐性が向上する。
従って、アルカリ洗浄,酸洗浄ができるようになるとい
うクリーンプレシジョン形成方法かを奏する。
【0046】また、レジスト剥離までの工程のうち、ド
ライエッチングがないため、レジストが固化することが
なく、通常のドライエッチングの後に行う酸素プラズマ
によるドライ方式レジスト剥離を行う必要がない。従っ
て、レジスト剥離工程のスループットがよくなるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。透明絶縁性基板にアルミ糸合金,チタン,及びゲ
ート電極極パターンのレジストが形成された状態を示
す。
【図2】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。図1のチタンと、アルミ系合金がエッチングされ
た状態を示す。
【図3】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。図2のフォトレジストを剥離し、アルミ系合金の
側面を酸化させた状態を示す。
【図4】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。図3にアイランド及び透明画素電極を形成した状
態を示す。
【図5】本発明の第1の実施例を、その工程順に示す断
面図である。図4にチタン,アルミ系合金及びチタンを
形成し、ドレイン配線パターンのフォトレジストを形成
した状態を示す。
【図6】本発明の第1の実施例をの一工程を示す断面図
である。図5のチタン及びアルミ系合金をエッチングし
た状態を示す。
【図7】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。図6のフォトレジストを剥離し、アルミ系合金の
側面を酸化させ、チタンをエッチングした状態を示す。
【図8】本発明の第1の実施例の一工程を示す断面図で
ある。図7にチャネルエッチングを行い、チャネル保護
膜を形成して完成したアクティブマトリクス型の液晶表
示素子を示す。
【図9】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図で
ある。透明絶縁性基板にアルミ系合金,チタン,及びゲ
ート電極パターンのレジストが形成された状態を示す。
【図10】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図1のチタンと、アルミ系合金とがエッチング
された状態を示す。
【図11】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図2のフォトレジストを剥離し、アルミ系合金
の側面を酸化させた状態を示す。
【図12】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図11にアイランド及び透明画素電極を形成し
た状態を示す。
【図13】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図12にチタン、アルミ系合金及びクロムを形
成し、ドレイン配線パターンのフォトレジストを形成し
た状態を示す。
【図14】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図13のクロム及びアルミ系合金をエッチング
した状態を示す。
【図15】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図14のフォトレジストを剥離し、アルミ系合
金の側面を酸化させ、チタンをエッチングした状態を示
す。
【図16】本発明の第2の実施例の一工程を示す断面図
である。図15にチャネルエッチングを行い、チャネル
保護膜を形成して完成したアクティブマトリクス型の液
晶表示素子を示す。
【図17】第1の従来例の製造工程を示す図である。
【図18】第1の従来例の製造工程を示す図である。
【図19】第1の従来例の製造工程を示す図である。
【図20】第2の従来例の製造工程を示す図である。
【図21】第2の従来例の製造工程を示す図である。
【図22】第2の従来例の製造工程を示す図である。
【図23】第2の従来例の製造工程を示す図である。
【図24】第3の従来例の製造工程を示す図である。
【図25】第3の従来例の製造工程を示す図である。
【図26】第3の従来例の製造工程を示す図である。
【図27】第3の従来例の製造工程を示す図である。
【図28】第3の従来例の製造工程を示す図である。
【図29】第4の従来例のパターニング完了後を示す図
である。
【符号の説明】
1 透明絶縁性基板 2a アルミ系合金(ゲート電極) 2b チタン(ゲート電極) 3 フォトレジスト 4 ゲート絶縁膜 5 半導体層 6 オーミックコンタクト層 7 透明画素電極 8a 下層高融点金属チタン(ドレイン配線) 8b アルミ系合金(ドレイン配線) 8c 上層高融点金属(チタン) 8d 上層高融点金属(クロム) 8e 酸化したアルミ金属 9 フォトレジスト 10 窒化シリコン 11a 下層高融点金属 11b アルミ系金属 11c 上層高融点金属 12 フォトレジスト 13 フォトレジスト分解物 14 半導体基板 15 絶縁体 16 密着層 17 バリアメタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/306 H01L 21/3205 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の高融点金属、アルミニウム系合金お
    よび第1の高融点金属よりも厚い第2の高融点金属が形
    成されている積層配線のパターニング方法において、 前記第2の高融点金属のにレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記第2の高融点
    金属と前記アルミニウム系合金とを順次ウェットエッチ
    ングする工程と、 前記レジストを剥離した後純水により温水洗浄する工程
    と、 前記第1の高融点金属をドライエッチングでパターニン
    グする工程と、を含むことを特徴とする積層配線のパタ
    ーニング方法。
  2. 【請求項2】前記第1および第2の高融点金属はチタン
    であり、前記アルミニウム系合金はアルミニウムと約2
    重量%以下の他の元素とを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の積層配線のパターニング方法。
  3. 【請求項3】前記第2の高融点金属は希弗酸を用いて、
    前記アルミニウム系合金は燐酸,酢酸および硝酸の混合
    液を用いてウェットエッチングを行い、前記第1の高融
    点金属はSF6 およびO2 の混合ガスを用いてドライエ
    ッチングを行うことを特徴とする請求項2に記載の積層
    配線のパターニング方法。
  4. 【請求項4】透明絶縁膜上に形成されたTFTを有する
    アクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法におい
    て、 透明絶縁基板上に第1のアルミニウム系合金層および第
    1の高融点金属層を順次積層する工程と、 前記第1の高融点金属層上にレジストパターンを形成す
    る工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記第1の高融点
    金属層と前記アルミニウム系合金層とを順次ウェットエ
    ッチングする工程と、 前記レジストを剥離した後温水洗浄する工程とを経て前
    記TFTのゲート電極を形成する工程と 全面にゲート絶
    縁膜を形成した後半導体層およびオーミックコンタクト
    層を積層して前記ゲート電極上に前記TFTのアイラン
    ドを形成する工程と、 前記全面に第2の高融点金属層、第2のアルミニウム系
    合金層および第2の高融点金属層よりも厚い第3の高融
    点金属層を順次積層する工程と、 前記第3の高融点金属層の上にレジストパターンを形成
    する工程と、 前記レジストパターンをマスクにして前記第3の高融点
    金属と前記第2のアルミニウム系合金とを順次ウェット
    エッチングする工程と、 前記レジストを剥離した後温水洗浄する工程と、 前記第2の高融点金属をドライエッチングでパターニン
    グする工程と、を含むことを特徴とするアクティブマト
    リクス型液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1〜第3の高融点金属はチタンであ
    ることを特徴とする請求項5に記載のアクティブマトリ
    クス型液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第3の高融点金属は希弗酸
    を用いて、前記アルミニウム系合金は燐酸,酢酸,およ
    び硝酸の混合液を用いてウェットエッチングを行い、前
    記第2の高融点金属はSF6 およびO2 の混合ガスを用
    いてドライエッチングを行うことを特徴とする請求項6
    に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方
    法。
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