JP3220381B2 - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JP3220381B2 JP19043196A JP19043196A JP3220381B2 JP 3220381 B2 JP3220381 B2 JP 3220381B2 JP 19043196 A JP19043196 A JP 19043196A JP 19043196 A JP19043196 A JP 19043196A JP 3220381 B2 JP3220381 B2 JP 3220381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車速検出手段及び
エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段の情報
に基づいて、前記エンジンの負荷が、設定された目標負
荷に維持されるように無段式走行変速装置を自動変速操
作する制御手段と、前記無段式走行変速装置に対する人
為操作式の変速操作具とが設けられ、前記制御手段によ
る自動変速操作と前記変速操作具による手動変速操作と
に切り換え可能に構成されている作業車の走行変速構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる作業車の走行変速構造は、操作者
の任意の選択によって、自動変速操作と変速操作具によ
る手動変速操作とに切り換えることができる。上記自動
変速操作においては、制御手段により、エンジンにかか
る負荷が目標負荷に維持されるように無段式走行変速装
置を制御する。上記の自動変速操作の状態で作業車を走
行させているとき、作業車の作業状況等に応じて作業車
を一時的に減速させたい場合がある。例えば、エンジン
にかかる負荷が軽くなり、作業車が増速側に自動変速操
作された場合において、不意の増速によって操作者が不
安感を感じた場合、あるいは、作業車がコンバインであ
る場合において、畦刈りや往復刈り時における作業車の
切り返しを行う場合、部分的に稲が倒れている箇所を通
過しようとする場合等である。
【0003】このような場合に減速させるには、従来か
ら、制御手段による自動変速操作から手動変速操作に
切り換えて、変速操作具で減速操作するか、あるいは、
変速操作具による手動変速操作があると、自動変速操
作から手動変速操作に切り換えるか、更には、変速操
作具による手動変速操作を、制御手段による自動変速操
作よりも優先させておき、減速走行させたい間、操作者
が変速操作具に対する減速操作を継続することによって
行うことが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
及びの従来構成では、減速走行させたい状態が終了し
て、手動変速操作から自動変速操作に戻す操作を行う場
合等に、走行中に切り換え操作を行うことが必要となっ
て、操作が煩雑となる。又、操作者が、手動変速操作か
ら自動変速操作に戻すのを忘れてしまうような場合もあ
る。一方、上記の従来構成では、減速走行させたい
間、操作者が変速操作具に対する減速操作を継続する必
要があるので、操作が煩雑となる。本発明は、上記実情
に鑑みてなされたものであって、その目的は、所望の減
速走行を簡単な操作で的確に行えるようにする点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の構成を備
えることにより、制御手段の制御による自動変速操作を
行っているときに、操作状態検出手段が、変速操作具が
減速側に人為操作されたのを検出すると、待機処理を実
行する。この待機処理は、先ず自動変速操作を停止し、
作業車が設定距離を走行したときに自動変速操作を再開
する処理であり、操作者が自動変速操作に戻すための操
作を行う必要がなく、又、自動変速操作を停止するの
で、減速走行させたい間、変速操作具に対する減速操作
を継続するような必要もない。もって、所望の減速走行
を簡単な操作で的確に行えるに至った。しかも、減速走
行させたいのは、例えば畦刈り時における作業車の切り
返しの場合のように、概略一定距離となる場合が多いの
で、作業車が設定距離走行することによって自動変速操
作を再開することで、例えば、設定時間走行することに
よって自動変速操作を再開する構成に較べて、そのとき
の走行速度の変化にかかわらず自動変速操作を停止して
いる期間を、減速させる必要のある期間に的確に対応さ
せることができる。
【0006】又、上記請求項2記載の構成を備えること
により、上記の待機処理は、制御手段の制御による自動
変速操作において、増速側への制御作動中に実行する。
すなわち、主に、作業車が増速側に自動変速操作された
場合において、不意の増速によって操作者が不安感を感
じて、変速操作具を減速操作した場合に、的確に待機処
理を実行し、必要以上に自動変速操作を停止するのを可
及的に防止するのであり、作業車による作業効率の低下
を可及的に防止できる。
【0007】又、上記請求項3記載の構成を備えること
により、上記待機処理において自動変速操作が停止して
いるときに、操作者が変速操作具を増速側に操作したと
きは、制御手段の制御による自動変速操作を再開する。
つまり、自動変速操作が停止した後であって、未だ、作
業車が設定距離の走行を完了してない場合であっても、
減速走行が必要な状態を終了したものとして、自動変速
変速操作を再開するので、自動変速操作の再開に操作者
の操作を必要としないのを原則としながらも、その時点
の具体的な状況に対応して強制的に自動変速操作を再開
できるので、作業車を一層便利なものとできる。
【0008】又、上記請求項4記載の構成を備えること
により、上記待機処理において、自動変速操作を停止し
た後、自動変速操作を再開するまでに作業車が走行する
設定距離は、距離設定手段からの入力によって設定変更
できる。従って、減速走行させたい状況に応じて、上記
設定距離を的確に設定できるので、減速走行させる期間
を的確に確保しながらも、必要以上に自動変速操作を停
止するのを防止して、作業車による作業効率の低下を可
及的に防止できる。
【0009】又、上記請求項5記載の構成を備えること
により、走行変速装置はベルト式無段変速装置であるの
で、例えば静油圧式無段変速装置等に較べて、廉価にす
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は作業車の一例である自脱型
コンバインの伝動系を示しており、エンジン1からの動
力が、ベルトテンション式の脱穀クラッチ45を介して
脱穀装置46に伝達されるとともに、テンションクラッ
チを備えたベルト伝動機構2を介して、無段式走行変速
装置TMであるベルト式無段変速装置3の入力プーリー
4に伝達され、無段変速装置3からの動力がミッション
ケース5の油圧クラッチ式の前後進切換装置(図示せ
ず)、及び走行用のギヤ変速装置(図示せず)を介し
て、左右のクローラ走行装置6に伝達される。そしてギ
ヤ変速装置の直前から分離した動力が、ミッションケー
ス5からベルト伝動機構7を介して、機体の前部の刈取
部8に伝達される。この刈取部8には刈り取られて搬送
される穀稈を検出する株元センサ47を設けてある。
【0011】また図6に示すように、前記脱穀クラッチ
45の入切操作用の操作レバー48に、クラッチを接続
したときにONになる脱穀クラッチスイッチ49を設
け、前記エンジン1にその回転数を検出する電磁ピック
アップ式の回転数センサ50を付設してある。エンジン
1は負荷の増大に応じて回転数が低下することから、前
記回転数センサ50が、エンジン1の負荷の検出に利用
される。
【0012】次に、前記ベルト式無段変速装置3、及び
その変速操作構造について説明する。図2に示すよう
に、入力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プー
リー11、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、
第1及び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト1
3を巻回している。第1及び第2割プーリー11,12
は、入力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定さ
れるプーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプー
リー部分15から構成されており、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプー
リー部分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大き
くなるのに比例して移動側のプーリー部分15を固定側
のプーリー部分14に押すカム機構17が設けられてい
る。
【0013】第1割プーリー11の移動側のプーリー部
分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌さ
れ、リング部材18に固定された一対のピン18aが無
段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リン
グ部材18が回り止めされている。図3及び図2に示す
ように、円筒状のカム部材20がベアリングを介して入
力軸9に外嵌されて、直線状の底部20aと左右対象な
一対の傾斜面20bとで構成された凹部がカム部材20
に一対形成されており、リング部材18のピン18aの
ローラー18bが、カム部材20の一対の凹部に入り込
んでいる。
【0014】図2及び図3に示す状態は、第1割プーリ
ー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー
部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分1
4に最も接近した最低速位置の状態である。この状態か
らカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20
bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移
動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14
側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝
動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴
って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15
が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れてい
くのであり、無段変速装置3が高速側に変速操作されて
いく。
【0015】次に、ベルト式無段変速装置3及び前後進
切換装置の操作構造について説明する。図2及び図1に
示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材2
0の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に扇
型ギヤ22が固定されている。機体の固定部に電動モー
タ23が固定され、平ギヤによる減速機構24が電動モ
ータ23に備えられており、減速機構24のピニオンギ
ヤ24aが扇型ギヤ22に咬合している。ボス部材21
にリング部材25が外嵌されており、リング部材25に
変速レバー26(変速操作具に相当)が支持されてい
る。
【0016】この変速レバー26は十字方向に揺動操作
自在で、図5に示すように、レバーガイドの前進変速用
ガイド溝44a、後進変速用ガイド溝44c及び、操作
状態切り換え用段差部分を形成する中間ガイド溝44b
の夫々に沿わせて揺動操作でき、前進変速用ガイド溝4
4a又は後進変速用ガイド溝44cにおいて、減速側操
作方向に沿って操作される際に、前進変速用ガイド溝4
4a・後進変速用ガイド溝44cの内縁kにおいて、走
行中立状態に対応する位置で変速レバー26が強制的に
受止め規制され、過剰操作によって前後逆方向の走行状
態に切換わることがないよう構成されている。
【0017】リング部材25のアーム25aのピン25
bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴ
ム状の一対の感圧センサ27,28が、アーム25aの
ピン25bを挟み込むように扇型ギヤ22に固定されて
いる。一対の感圧センサ27,28は、変速レバー26
が操作者に人為操作されて、ピン25bに押圧されると
「ON」信号を出力する。又、前後進切換装置を前進位
置・後進位置・中立停止位置に切換操作する切換弁(図
示せず)が備えられており、扇型ギヤ22と切換弁とが
プッシュプルワイヤ29及び融通機構30を介して連係
されている。
【0018】前記無段変速装置3側の固定壁43にポテ
ンショメータ41を取付けるとともに、このポテンショ
メータ41から延びる揺動レバー42の先端側の横向き
ピン42aを、前記扇型ギヤ22に形成した長孔22b
に挿通させて、無段変速装置3の変速状態を検出可能に
構成してある。
【0019】電動モータ23を駆動する駆動回路は、図
6に示すように、制御装置31からの信号により励磁さ
れて、変速レバー26が図1において反時計周りである
正転側に揺動するように電動モータ23の回転方向が切
換操作される第1電磁リレー32と、変速レバー26が
図1において時計周りである逆転側に揺動するように電
動モータ23の回転方向が切換操作される第2電磁リレ
ー33とが備えられている。上記のように電動モータ2
3に通電される電流の方向を決定する第1,2電磁リレ
ー32,33はトランジスタ35,36により励磁駆動
され、電動モータ23に通電される電力は、後述のよう
に制御装置31からパルス信号P1,P2' ,P2" 等
を受けて作動するトランジスタ37によって制御され
る。この他、後述する電動モータ23に供給する保持電
流A2の値を検出する為の基準抵抗器38及び基準抵抗
器38の両端電圧を平滑化する平滑回路39が備えられ
ている。
【0020】ところで、本コンバインでは、図6に示す
ように、上記感圧センサ27,28の他に、上限車速を
3段階に設定する上限車速設定器51、車速制御を自動
と手動とに切り換えるための車速オートスイッチ52、
車速検出手段としての車速センサ53、及び、走行距離
検出手段としての走行距離センサ54等からの信号が制
御装置31に入力され、ベルト式無段変速装置3の制御
に用いられる。尚、便宜上、車速センサ53と走行距離
センサ54とを別個のものとして説明するが、作業車の
車速は、走行距離センサ54の検出情報から算出するの
で、実際には一つのセンサ(例えばパルスエンコーダ)
を共用している。
【0021】次に制御装置31によるベルト式無段変速
装置3の制御について説明する。ベルト式無段変速装置
3の制御には、制御装置31により自動変速操作される
自動変速制御モードと変速レバー26の人為操作により
手動変速操作される手動変速モードとがあり、車速オー
トスイッチ52にて操作者が切り換える。自動変速制御
モードにおいて、前記制御装置31は、回転数センサ5
0の情報に基づいて、エンジン1の負荷が目標負荷に維
持されるべく変速装置3を自動的に変速操作するよう構
成してある。説明すると、株元センサ47及び脱穀クラ
ッチスイッチ49が共にONになり、車速が0.1m/
secになる制御条件成立の場合のエンジン回転数X
を、エンジンの無負荷状態における基準回転数STとし
て予め記憶する。
【0022】そして、前記基準回転数STからのエンジ
ン回転数Xのダウン量で定義されるエンジン負荷ST−
Xが、予め設定された目標負荷(目標ダウン量)に維持
されるように、前記変速用電動モータ23を、トランジ
スタ37に対する駆動パルス信号のデューティー比を変
えながら、増速側あるいは減速側に間歇作動させる。但
し、自動変速制御モードでの動作中に変速レバー26が
操作者によって操作されると、その人為操作が優先する
ようにしてある。従って、回転数センサ50と制御装置
31とを主要部として、エンジン1の負荷を検出するエ
ンジン負荷検出手段ELを構成し、制御装置31は、更
に、エンジン1の負荷が、設定された目標負荷に維持さ
れるようにベルト式無段変速装置3を自動変速操作する
制御手段LCとして機能する。
【0023】以下、主に自動変速制御モードにおける制
御装置31の制御作動を、図7に示すフローチャートに
基づいて説明する。先ず、制御作動の起動条件をチェッ
クする。つまり、脱穀クラッチスイッチ49及び株元セ
ンサ47がONで車速が0.1m/sec以上であるこ
との制御条件が成立するか否かをチェックし、成立して
いれば(ステップS101)、車速オートスイッチ52
の状態を調べる(ステップS102)。車速オートスイ
ッチ52がONであれば自動車速制御モードであり、こ
の場合にはエンジン回転数Xを検出し(ステップS10
3)、前記基準回転数STとの差であるエンジン負荷S
T−Xが目標負荷になっているかどうか調べる(ステッ
プS104)。
【0024】目標負荷よりも大きければ、感圧センサ2
7,28が「ON」ではないこと、すなわち、変速レバ
ー26が人為操作されていないことを確認した後(ステ
ップS105)、目標負荷との偏差に応じて前記デュー
ティー比を設定して、その設定したデューティー比のパ
ルス信号をトランジスタ37に出力して減速操作する
(ステップS106,S107)。目標負荷に対する不
感帯内であれば(ステップS104)、感圧センサ2
7,28が「ON」ではないことを確認して(ステップ
S118)、適正負荷状態として変速操作を停止する
(ステップS119)。ここで、感圧センサ27,28
の状態を確認しているのは、上述の如く、操作者が変速
レバー26を人為操作したときに、その操作を自動変速
操作よりも優先させるためであり、感圧センサ27,2
8が「ON」となっていれば、後述の手動変速モードで
の処理に移行する(ステップS108)。
【0025】エンジン負荷が目標負荷よりも小さいとき
は(ステップS104)、車速センサ53で検出する車
速が上限車速設定器51にて設定されている上限車速よ
り低いこと(ステップS109)、感圧センサ27,2
8が「ON」でないこと(ステップS110,S11
1)、逆転側の感圧センサ28が「ON」後の走行距離
が設定距離(具体的には3m)以下ではないこと(ステ
ップS112)を条件に、目標車速との偏差に応じて前
記デューティー比の設定して、その設定したデューティ
ー比のパルス信号をトランジスタ37に出力して増速操
作する(ステップS113,S114)。尚、車速が上
記上限車速以上であれば(ステップS109)、目標負
荷に対する不感帯内にある場合(ステップS104)と
同様に、変速操作を停止する(ステップS119)。
【0026】エンジン負荷が目標負荷よりも小さいとき
に感圧センサ27,28が「ON」となった場合は、上
述のエンジン負荷が目標負荷よりも大きい場合や目標負
荷に対する不感帯内にある場合の処理と若干異なる。す
なわち、変速レバー26が減速側に人為操作されて逆転
側の感圧センサ28が「ON」となると(ステップS1
10)、制御装置31に備えられた走行距離カウンタ5
5にて走行距離センサ54の検出値の積算を開始して
(ステップS116)、手動変速モードに移行する(ス
テップS117)。但し、既に走行距離を積算している
状態であれば、その状態を維持する。又、正転側の感圧
センサ27が「ON」となると(ステップS111)、
走行距離カウンタ55をリセットして(ステップS11
5)、手動変速モードに移行する(ステップS11
7)。
【0027】この走行距離カウンタ55は、作業車の走
行距離が設定距離(具体的には3m)に達するまで積算
して、設定距離に達するとリセットされるものであり、
上記ステップS112では、走行距離カウンタ5が積算
中であれば、逆転側の感圧センサ28が「ON」後の走
行距離が設定距離(具体的には3m)以下であると判断
し、リセットされている状態であれば、既に設定距離走
行したものと判断する。従って、ステップS104にお
いて「負」と判断して増速側への制御作動中に、変速レ
バー26が減速側に人為操作された場合は、作業車が設
定距離を走行するまで、増速操作(ステップS114)
を行わず、事実上自動変速操作を停止して、設定距離走
行後に自動変速操作を再開する待機処理を実行するのが
原則であるが、この自動変速操作の停止中に変速レバー
26が増速側に人為操作されて正転側の感圧センサ27
が「ON」したときは、設定距離走行していなくても自
動変速操作を再開する(厳密には、正転側の感圧センサ
27の「ON」が止んだ後に自動変速操作を再開す
る)。
【0028】ステップS101で自動変速操作への移行
条件が成立しないときや、車速オートスイッチ52がO
FF状態であるときは手動変速モードに入る(ステップ
S117)。
【0029】次に、手動変速モード(ステップS10
8、S117)における変速レバー26によるベルト式
無段変速装置3及び前後進切換装置の操作について、図
8乃至図10のフローチャートに基づいて説明する。変
速レバー26を中立停止領域Nの一端から前進側の範囲
に操作していると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁
により、前後進切換装置が前進位置に操作されており、
変速レバー26を中立停止位置Nから後進側の範囲に操
作していると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁によ
り、前後進切換装置が後進位置に操作されている。
【0030】〔1〕変速レバー26を、図1において反
時計周りである正転側(又は逆転側)に操作し始める
と、ピン25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転
側の感圧センサー28)に押圧されて(ステップS4,
S5)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧
センサー28)から信号が制御装置31に入力される。
正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー
28)による検出時点が変速レバー26の逆転作動後
(又は正転作動後)の第1設定時間T1(例えば200
msec)内になく(ステップS6,S21)、変速レ
バー26が前進上限位置(又は後進上限位置)にないと
(ステップS7,S22)、制御装置31から図11に
示すような正転側(又は逆転側)のパルス信号P1が出
力され、パルス信号P1に応じた正転側(又は逆転側)
の操作電流A1が電動モータ23に出力されて高速正転
(又は高速逆転)し(ステップS8,S23)、電動モ
ータ23から変速レバー26に正転側(又は逆転側)に
沿ったアシスト力が与えられる。
【0031】つまり図5に示す前進領域Fにおいて変速
レバー26を正転側に操作すると、電動モータ23から
正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装置3が増
速側に変速操作されるのであり、変速レバー26を逆転
側に操作すると、電動モータ23から逆転側にアシスト
力が与えられて、無段変速装置3が減速側に変速操作さ
れる。逆に後進領域Rにおいて、変速レバー26を逆転
側に操作すると、電動モータ23から逆転側にアシスト
力が与えられて、無段変速装置3が増速側に変速操作さ
れるのであり、変速レバー26を正転側に操作すると、
電動モータ23から正転側にアシスト力が与えられて、
無段変速装置3が減速側に変速操作される。この場合、
図11に示すように一つの周期Tにおいて、パルス信号
P1の出力時間T' と周期Tとの比が1.0に設定され
ているので、パルス信号P1が連続的に出力される状態
となっている。尚、図11において「ON」,「OF
F」はトランジスタ37の「ON」,「OFF」を意味
する。
【0032】〔2〕上記〔1〕において正転側の感圧セ
ンサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による検
出時点が、変速レバー26の逆転作動後(正転作動後)
の第1設定時間T1(200msec)内にあったとす
る(ステップS6,S21)。この場合、ポテンショメ
ータ41が、中立状態又は中立に近い状態(つまり、図
5に示す中立領域N内のいきすぎ領域Na内に変速レバ
ー26が位置していること)を検出すると(ステップS
9,S24)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側
の感圧センサー28)による変速レバー26の増速側へ
の作動の検出がなくなるべく、第2設定時間T2だけ電
動モータ23が微速正転(又は微速逆転する(ステップ
S10,S11,S25,S26)。これにより変速レ
バー26のハンチング動作が抑制される。
【0033】〔3〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず(ステップS9,S2
4)、変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動
後)、第1設定時間T1経過しており(ステップS1
2,S27)、変速レバー26が前進上限位置(後進上
限位置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置
31から前記パルス信号P1が出力されて、操作電流A
1が電動モータ23に出力され、電動モータ23から変
速レバー26に前述のアシスト力が与えられる。
【0034】〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず、減速作動後、第1設定時
間T1経過していないと図7のステップS108又はS
117に戻る(ステップS12,S27)。 〔5〕次に変速レバー26の操作を止めると、正転側及
び逆転側の感圧センサー27,28の信号が停止する
(ステップS4,S5)。この場合、図5に示す前進領
域Fの高速範囲F1において(ステップS14)、変速
レバー26の操作を止めると、制御装置31から図11
に示すような前進側(正転側)のパルス信号P2' が出
力される。このパルス信号P2' において、比(T' /
T)が充分に小さい値に設定されているので、正転側の
所定値B’の保持電流A2’(平均電流として表示して
おり、前述の操作電流A1よりも充分に小さい)が、電
動モータ23に出力される(ステップS15)。上記
〔3〕において、変速レバー26が前進上限位置にある
とき(ステップS7)も、同様に前記保持電流A2’
が、電動モータ23に出力される。
【0035】図5に示す前進領域Fの低速範囲F2にお
いて(ステップS14)、変速レバー26の操作を止め
ると、制御装置31からから図11に示すような前進側
(正転側)のパルス信号P2" が出力される。このパル
ス信号P2" において、前記の比T’/Tが前記P2'
におけるT’/Tよりも小さい値に設定されているの
で、正転側の所定値B" の保持電流A2" (平均電流と
して表示しており、前述の保持電流A2' よりも小さ
い)が、電動モータ23に出力される(ステップS1
6)。
【0036】後進領域Rにおいて(ステップS13)、
変速レバー26の操作を止めると、制御装置31から図
11に示すような逆転側のパルス信号P2" が出力さ
れ、前記保持電流A2" が、電動モータ23に出力され
る(ステップS17)。上記〔3〕において、変速レバ
ー26が後進上限位置にあるときも、同様に前記保持電
流A2" が、電動モータ23に出力される。
【0037】図2に示すベルト式無段変速装置3は、伝
動ベルト13の張力により中立停止領域N側に戻ろうと
しているので、ステップS15,S16,S17での電
動モータ23の正転側(又は逆転側)の小さなアシスト
力と、無段変速装置3の前述の中立停止領域N側への復
帰付勢力とが釣り合って、変速レバー26及び無段変速
装置3がその操作位置(変速位置)に保持される。
【0038】この場合に、どれだけの値の正転側(又は
逆転側)の保持電流A2を電動モータ23に供給する
と、変速レバー26及び無段変速装置3が保持されるの
かが実験等により事前に把握されており、その保持電流
A2' ,A2" の値が所定値B' ,B" である。電動モ
ータ23に供給される正転側(又は逆転側)の保持電流
A2' ,A2"において、図11に示すように所定値B'
,B" を含む小範囲C内の保持電流A2' ,A2" の
みの値が(小範囲Cから外れた保持電流A2' ,A2"
の値は無視される)、フィードバックされて検出されて
おり、正転側(又は逆転側)の保持電流A2' ,A2"
が所定値B' ,B" に維持されるように、パルス信号P
2' ,P2" における比(T’/T)が、制御装置31
によって自動的に変更操作される。
【0039】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、図5に示す発進領域Nbで増速作動後第3設定時間
T3(例えば200msec)内にあると(ステップS
18)、電動モータ23への操作電流A1(保持電流A
2)の供給系が遮断された状態に設定され、電動モータ
23が空転状態となる(ステップS19)。電動モータ
23の空転状態は、トランジスタ37にパルス信号P
1,P2' ,P2" を出力しないこと、及び、第1,2
電磁リレー32,33の何れか一方を励磁することによ
って設定する。ベルト式の無段変速装置は一般に中立領
域Nが広くて、増速操作してから発進するまでに少し時
間がかかるが、上記のように電動モータ23を空転させ
ることで、操縦者に円滑に発進する印象を与えることが
できる。
【0040】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、発進領域Nbで増速作動後前記第3設定時間T3内
にないと(ステップS18)、電動モータ23への操作
電流A1(保持電流A2' ,A2" )の供給系が短絡さ
れた状態に設定される(ステップS20)。従って、感
圧センサ27,28は、変速レバー26の操作方向と変
速レバー26が人為的に操作されているか否かを検出す
る操作状態検出手段ODとして機能する。
【0041】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。 上記実施の形態では、自動変速操作中における増速
側への制御作動中に、変速レバー26が減速側に人為操
作されるに伴って、作業車が設定距離を走行するまで、
増速操作を行わず、事実上自動変速操作を停止して、設
定距離走行後に自動変速操作を再開する待機処理を実行
しているが、エンジン負荷が目標負荷よりも大きい場合
や、目標負荷との偏差が不感帯にある場合においても、
目標負荷より小さい場合と同様に、変速レバー26が減
速側に人為操作されるに伴って、作業車が設定距離を走
行するまで、自動変速操作を停止するように構成しても
良い。この場合、自動変速操作は完全に停止することに
なる。
【0042】 上記実施の形態では、上述の待機処理
において、自動変速操作を停止してから、再び自動変速
操作を再開するまでの作業車の走行距離を一定の設定距
離(具体的には3m)としているが、距離設定手段DS
から入力される距離設定指令に基づいて、上記設定距離
を設定変更できるように構成しても良い。距離設定手段
DSの具体例としては、例えば、ボリュームによる設定
電圧をA/D変換して制御装置31に入力する構成や、
ディップスイッチにて制御装置31に入力する構成等が
ある。 上記実施の形態では、無段式走行変速装置TMをベ
ルト式無段変速装置3にて構成しているが、静油圧式無
段変速装置(いわゆるHST)等の種々の形式の無段式
走行変速装置を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる無段変速装置、変
速レバー及び電動モータ付近の側面図
【図2】本発明の実施の形態にかかる無段変速装置の縦
断背面図
【図3】本発明の実施の形態にかかる無段変速装置にお
ける変速操作用のカム部材の平面図
【図4】本発明の実施の形態にかかるコンバインの伝動
系を示す概略図
【図5】本発明の実施の形態にかかるレバーガイドを示
す図
【図6】本発明の実施の形態にかかる電動モータの制御
回路系を示す図
【図7】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図8】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図9】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図10】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図11】本発明の実施の形態にかかる電動モータに対
する制御の説明図
【符号の説明】
3 ベルト式無段変速装置 26 変速操作具 53 車速検出手段 54 走行距離検出手段 EL エンジン負荷検出手段 LC 制御手段 OD 操作状態検出手段 TM 無段式走行変速装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−113461(JP,A) 特開 昭57−87849(JP,A) 特開 昭58−124852(JP,A) 特開 昭58−124853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00 - 61/24 A01D 41/00 - 41/127

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速検出手段及びエンジンの負荷を検出
    するエンジン負荷検出手段の情報に基づいて、前記エン
    ジンの負荷が、設定された目標負荷に維持されるように
    無段式走行変速装置を自動変速操作する制御手段と、前
    記無段式走行変速装置に対する人為操作式の変速操作具
    とが設けられ、 前記制御手段による自動変速操作と前記変速操作具によ
    る手動変速操作とに切り換え可能に構成されている作業
    車の走行変速構造であって、 前記変速操作具の操作方向と、その変速操作具が人為的
    に操作されているか否かとを検出する操作状態検出手段
    と、 作業車の走行距離を検出する走行距離検出手段とが設け
    られ、 前記制御手段は、前記自動変速操作を実行している状態
    において、前記操作状態検出手段の検出情報に基づい
    て、前記変速操作具が減速側に人為操作されたことを検
    出するに伴って、前記自動変速操作を停止し、且つ、前
    記走行距離検出手段の検出情報に基づいて、作業車が設
    定距離を走行したときに前記自動変速操作を再開する待
    機処理を実行するように構成されている作業車の走行変
    速構造。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記自動変速操作にお
    ける増速側への制御作動中に、前記待機処理を実行する
    ように構成されている請求項1記載の作業車の走行変速
    構造。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記待機処理における
    前記自動変速操作の停止中において、前記変速操作具が
    増速側に人為操作されたときに前記自動変速操作を再開
    するように構成されている請求項1又は2記載の作業車
    の走行変速構造。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、距離設定手段から入力
    される距離設定指令に基づいて、前記設定距離を設定変
    更可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の作業車の走行変速構造。
  5. 【請求項5】 前記無段式走行変速装置は、ベルト式無
    段変速装置にて構成されている請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の作業車の走行変速構造。
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