JP3386658B2 - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JP3386658B2 JP13298996A JP13298996A JP3386658B2 JP 3386658 B2 JP3386658 B2 JP 3386658B2 JP 13298996 A JP13298996 A JP 13298996A JP 13298996 A JP13298996 A JP 13298996A JP 3386658 B2 JP3386658 B2 JP 3386658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人為的に正逆に操
作される変速操作具と走行用の無段変速装置の変速部と
を機械的に連動連結して、変速操作具により無段変速装
置を変速操作するように構成した作業車の走行変速構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の走行変速構造の一
例が、特開平6‐201007号公報に開示されてい
る。この構造では、人為的に正逆に操作される変速レバ
ー(前記公報の図1及び図4中の16)(変速操作具に
相当)と、走行用の無段変速装置とを機械的に連動連結
して、ウォーム減速機構(前記公報の段落番号〔000
9〕参照)を介して電動モータ(前記公報の図1及び図
4中の13)の動力を、変速レバーの操作方向に沿って
正逆にアシスト力として与えるように構成している。変
速レバーが人為的に操作されているか否か、及び変速レ
バーの操作方向を検出するスイッチ(前記公報の図1及
び図4中の17,18で第1検出手段に相当)を備え
て、変速レバーが人為的に操作されていると、変速レバ
ーの操作方向にアシスト力が与えられるように電動モー
タに操作電流を供給するように構成している。このよう
に電動モータにより変速レバーにアシスト力を与えるよ
うに構成することによって、変速レバーによる変速操作
が軽く行える。ウォーム減速機構を備えることにより、
変速レバーから手を離した場合(電動モータは停止)、
無段変速装置自身が低速側に戻ろうとしても、無段変速
装置がその変速位置に保持されるのであり、無段変速装
置を任意の変速位置で保持する専用の摩擦保持機構が不
要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のウォーム減速機
構の減速比は非常に大きく、電動モータのアシスト力に
先行して変速操作具を操作しようとしても、ウォーム減
速機構により変速操作具を先行して操作することはでき
ない。
【0004】従って、前述のように電動モータからウォ
ーム減速機構を介してアシスト力を変速操作具に与える
構成では、変速操作具の操作が遅いものとなるので、変
速操作具を素早く操作して無段変速装置を変速操作する
ということが行えなくなり、操作性の面で改善の余地が
ある。本発明は、作業車の走行変速構造において、無段
変速装置を任意の変速位置で保持する専用の摩擦保持機
構を不要にするという利点を残しながら、変速操作具を
素早く操作しての無段変速装置の変速操作が行えるよう
に構成することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の構成によると、変速操作具の人為的な
操作に伴い第1検出手段の検出に基づいて電動モータに
操作電流が供給され、電動モータの動力が変速操作具に
アシスト力として与えられ、変速操作具による無段変速
装置の変速操作が軽く行える。又、ウォーム減速機構を
備えていないので、電動モータからの動力を変速操作具
にアシスト力として与える通常の状態に対して、これと
は逆に変速操作具の操作力を電動モータに伝えることも
できる。これにより、電動モータの抵抗に抗して変速操
作具を素早く操作すれば、電動モータのアシスト力に先
行して、変速操作具により無段変速装置を素早く変速操
作することができる。
【0006】このようにウォーム減速機構を備えていな
いと、変速操作具から手を離した状態で(電動モータは
停止)、無段変速装置をその変速位置に保持するという
ことはあまり期待できない。そこで、請求項1の構成に
よれば、変速操作具が人為的に操作されていないと、電
動モータに保持電流が供給されて変速操作具に対し小さ
なアシスト力が与えられる。これにより、前記の小さな
アシスト力と、無段変速装置の低速側に戻ろうとする力
とが釣り合って、無段変速装置がその変速位置に保持さ
れる。
【0007】そして、必要とする保持電流の量が変速状
態に応じて異なることに着目して、制御装置は、第2検
出手段の検出情報に基づいて、変速状態に応じて保持電
流の供給量を変更調節するから、例えば、変速状態の如
何にかかわらず保持電流を常に一定量供給すると、保持
電流の過不足により、不必要に変速状態が変化する虞が
あるが、そのような不都合を抑制できる。
【0008】〔II〕請求項2の構成によると、請求項
1の作用に加えて、変速操作具の操作で前進状態と後進
状態とを選択でき、もちろん、前進状態及び後進状態の
いずれにおいても、適正な変速操作と適正な変速状態の
保持とが可能となる。
【0009】〔III〕請求項3の構成によると、請求
項1又は2の場合と同様に前項〔I〕又は〔II〕に記
載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。第2検出手段は、変速操作具と
変速部とを機械的に連動連結する連係機構中の特定部材
の移動を検出するよう構成されているから、第2検出手
段の設置が容易で、設置作業の効率を上げることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は作業車の一例であるコンバ
インの伝動系を示しており、エンジン1からの動力がテ
ンションクラッチを備えたベルト伝動機構2を介して、
ベルト式の無段変速装置3の入力プーリー4に伝達され
る。無段変速装置3からの動力がミッションケース5の
油圧クラッチ式の前後進切換装置(図示せず)、及び走
行用のギヤ変速装置(図示せず)を介して、左右のクロ
ーラ走行装置6に伝達される。ギヤ変速装置の直前から
分離した動力が、ミッションケース5からベルト伝動機
構7を介して、機体の前部の刈取部8に伝達される。
【0011】次に、ベルト式の無段変速装置3及びその
変速操作構造について説明する。図2に示すように、入
力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プーリー1
1、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、第1及
び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト13を巻
回している。第1及び第2割プーリー11,12は、入
力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定されるプ
ーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプーリー部
分15から構成されており、第2割プーリー12の移動
側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプーリー部
分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大きくなる
のに比例して移動側のプーリー部分15を固定側のプー
リー部分14に押すカム機構17が設けられている。
【0012】第1割プーリー11の移動側のプーリー部
分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌さ
れ、リング部材18に固定された一対のピン18aが無
段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リン
グ部材18が回り止めされている。図3及び図2に示す
ように、円筒状のカム部材20(変速部に相当)がベア
リングを介して入力軸9に外嵌されて、直線状の底部2
0aと左右対象な一対の傾斜面20bとで構成された凹
部がカム部材20に一対形成されており、リング部材1
8のピン18aのローラー18bが、カム部材20の一
対の凹部に入り込んでいる。
【0013】図2及び図3に示す状態は、第1割プーリ
ー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー
部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分1
4に最も接近した最低速位置の状態である。この状態か
らカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20
bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移
動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14
側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝
動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴
って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15
が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れてい
くのであり、無段変速装置3が高速側に変速操作されて
いく。
【0014】次に、ベルト式の無段変速装置3及び前後
進切換装置の操作構造について説明する。図2及び図1
に示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材
20の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に
扇型ギヤ22(特定部材に相当)が固定されている。機
体の固定部に電動モータ23が固定され、平ギヤによる
減速機構24が電動モータ23に備えられており、減速
機構24のピニオンギヤ24aが扇型ギヤ22に咬合し
ている。ボス部材21にリング部材25が外嵌されてお
り、リング部材25に変速レバー26(変速操作具に相
当)が支持されている。つまり、変速部としてのカム部
材20は、変速レバー26と一体移動するように機械式
連係機構を介して連係され、正逆方向に作動可能に構成
されている。
【0015】この変速レバー26は十字方向に揺動操作
自在で、図5に示すように、レバーガイドの前進変速用
ガイド溝44a、後進変速用ガイド溝44c及び、操作
状態切り換え用段差部分を形成する中間ガイド溝44b
の夫々に沿わせて揺動操作でき、前進変速用ガイド溝4
4a又は後進変速用ガイド溝44cにおいて、減速側操
作方向に沿って操作される際に、前進変速用ガイド溝4
4a・後進変速用ガイド溝44cの内縁k(受止め規制
部に相当)において、走行中立状態に対応する位置で変
速レバー26が強制的に受止め規制され、過剰操作によ
って前後逆方向の走行状態に切換わることがないよう構
成されている。
【0016】リング部材25のアーム25aのピン25
bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴ
ム状の一対の感圧センサー27,28(第1検出手段に
相当)が、アーム25aのピン25bを挟み込むように
扇型ギヤ22に固定されている。前後進切換装置を前進
位置、後進位置及び中立停止位置に切換操作する切換弁
(図示せず)が備えられており、扇型ギヤ22と切換弁
とがプッシュプルワイヤ29及び融通機構30を介して
連係されている。
【0017】無段変速装置3側の固定壁43にポテンシ
ョメータ41(第2検出手段に相当)を取付けるととも
に、このポテンショメータ41から延びる揺動レバー4
2の先端側の横向きピン42aを、前記扇型ギヤ22に
形成した長孔22bに挿通させて、無段変速装置3の変
速状態を検出可能に構成してある。
【0018】図6に示すように、電動モータ23を操作
する制御装置31(制御手段に相当)、制御装置31か
らの信号により前進側の駆動状態に切換操作される(即
ち、変速レバー26が、図1において反時計周りである
正転側に揺動するように切換操作される)第1電磁リレ
ー32、後進側の駆動状態に切換操作される(即ち、変
速レバー26が、図1において時計周りである逆転側に
揺動するように切換操作される)第2電磁リレー33、
電動モータ23に後述するパルス信号P1,P2’,P
2’’を供給する入り状態と電動モータ23の端子23
a,23bを接地(短絡)させる切り状態とに切換操作
される第3電磁リレー34が備えられている。第1,
2,3電磁リレー32,33,34の励磁駆動用のトラ
ンジスタ35,37,38、パルス信号P1,P2’,
P2’’用のトランジスタ39、電動モータ23に供給
する保持電流A2の値を検出する為の基準抵抗器40が
備えられている。
【0019】次に、変速レバー26によるベルト式の無
段変速装置3及び前後進切換装置の操作について、図
7,図8,図9に基づいて説明する。変速レバー26を
中立停止領域Nの一端から前進側の範囲に操作している
と、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後進
切換装置が前進位置に操作されており、変速レバー26
を中立停止領域Nの他端から後進側の範囲に操作してい
ると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後
進切換装置が後進位置に操作されている。
【0020】〔1〕初期化後(ステップS1)、変速レ
バー26を中立位置nから前進上限位置・後進上限位置
まで揺動操作して、変速レバー26の位置と、ポテンシ
ョメータ41が示す値(0〜255ポイント)とを対応
させ、制御装置31に記憶させる(ステップS2,S
3)。詳しくは図5に示すように、前記変速レバー26
の揺動範囲を、前記中立領域Nと、この中立領域Nを挟
む前進領域F・後進領域Rとに区分けするとともに、さ
らに前記中立領域Nを、その中央の中立位置nの両側の
いきすぎ領域Na(中立領域N内に設定の領域である)
と、このいきすぎ領域Naの両側に間隔を空けて位置す
る一対の発進領域Nb(発進直前に変速レバー26が位
置する設定領域である)とに区分けし、ポテンショメー
タ41が示す値を各領域ごとに割り当てる。尚、このレ
バー位置記憶処理は、図外の指令手段により制御装置3
1に指令された場合にのみ実行される。
【0021】〔2〕変速レバー26を、図1において反
時計周りである正転側(又は逆転側)に操作し始める
と、ピン25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転
側の感圧センサー28)に押圧されて(ステップS4,
S5)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧
センサー28)から信号が制御装置31に入力される。
正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー
28)による検出時点が変速レバー26の逆転作動後
(又は正転作動後)の第1設定時間T1(例えば200
msec(ミリ秒))内になく(ステップS6,S2
1)、変速レバー26が前進上限位置(又は後進上限位
置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置31
から図10に示すような正転側(又は逆転側)のパルス
信号P1が出力され、パルス信号P1に応じた正転側
(又は逆転側)の操作電流A1が電動モータ23に出力
されて高速正転(又は高速逆転)し(ステップS8,S
23)、電動モータ23から変速レバー26に正転側
(又は逆転側)に沿ったアシスト力が与えられる。
【0022】つまり前進領域Fにおいて変速レバー26
を正転側に操作すると、電動モータ23から正転側にア
シスト力が与えられて、無段変速装置3が増速側に変速
操作されるのであり、変速レバー26を逆転側に操作す
ると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えら
れて、無段変速装置3が減速側に変速操作される。逆に
後進領域Rにおいて、変速レバー26を逆転側に操作す
ると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えら
れて、無段変速装置3が増速側に変速操作されるのであ
り、変速レバー26を正転側に操作すると、電動モータ
23から正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装
置3が減速側に変速操作される。この場合、図10に示
すように一つの周期Tにおいて、パルス信号P1の出力
時間T’と停止時間T’’との比(T’/T’’)が
1.0に設定されているので、パルス信号P1が連続的
に出力される状態となっている。
【0023】〔3〕上記〔2〕において正転側の感圧セ
ンサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による検
出時点が、変速レバー26の逆転作動後(正転作動後)
の第1設定時間T1(200msec)内にあったとす
る(ステップS6,S21)。この場合、ポテンショメ
ータ41が、中立状態又は中立に近い状態(つまり、中
立領域N内のいきすぎ領域Na内に変速レバー26が位
置していること)を検出すると(ステップS9,S2
4)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧セ
ンサー28)による変速レバー26の増速側への作動の
検出がなくなるべく、第2設定時間T2だけ電動モータ
23が微速正転(又は微速逆転する(ステップS10,
S11,S25,S26)。これにより変速レバー26
のハンチング動作が抑制される。
【0024】〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず(ステップS9,S2
4)、変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動
後)、第1設定時間T1経過しており(ステップS1
2,S27)、変速レバー26が前進上限位置(後進上
限位置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置
31から前記パルス信号P1が出力されて、操作電流A
1が電動モータ23に出力され(ステップS8,S2
3)、電動モータ23から変速レバー26に前述のアシ
スト力が与えられる。
【0025】〔5〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず(ステップS9,S2
4)、減速作動後、第1設定時間T1経過していないと
スタート地点に戻る(ステップS12,S27)。
【0026】〔6〕次に変速レバー26の操作を止める
と、正転側及び逆転側の感圧センサー27,28の信号
が停止する(ステップS4,S5)。この場合、前進領
域Fの高速範囲F1において(図5参照、ステップS1
4)、変速レバー26の操作を止めると、制御装置31
から図10に示すような前進側(正転側)のパルス信号
P2’が出力される。このパルス信号P2’において、
一つの周期Tでの出力時間T’と停止時間T’’との比
(T’/T’’)が充分に小さい値に設定されているの
で、正転側の所定値B’の保持電流A2’(前述の操作
電流A1よりも充分に小さい)が、電動モータ23に出
力される(ステップS15)。上記〔4〕において、変
速レバー26が前進上限位置にあるときも、同様に前記
保持電流A2’が、電動モータ23に出力される。
【0027】前進領域Fの低速範囲F2において(図5
参照、ステップS14)、変速レバー26の操作を止め
ると、制御装置31からから図10に示すような前進側
(正転側)のパルス信号P2’’が出力される。このパ
ルス信号P2’’において、前記の比T’/T’’が前
記P2’におけるT’/T’’よりも小さい値に設定さ
れているので、正転側の所定値B’’の保持電流A
2’’(前述の保持電流A2’よりも小さい)が、電動
モータ23に出力される(ステップS16)。
【0028】後進領域Rにおいて(ステップS13)、
変速レバー26の操作を止めると、制御装置31から図
10に示すような逆転側のパルス信号P2’’が出力さ
れ、前記保持電流A2’’が、電動モータ23に出力さ
れる(ステップS17)。上記〔4〕において、変速レ
バー26が後進上限位置にあるときも、同様に前記保持
電流A2’’が、電動モータ23に出力される。
【0029】図2に示すベルト式の無段変速装置3は、
伝動ベルト13の張力により中立停止領域N側に戻ろう
としているので、ステップS15,S16,S17での
電動モータ23の正転側(又は逆転側)の小さなアシス
ト力と、無段変速装置3の前述の中立停止領域N側への
復帰付勢力とが釣り合って、変速レバー26及び無段変
速装置3がその操作位置(変速位置)に保持される。
【0030】この場合に、どれだけの値の正転側(又は
逆転側)の保持電流A2(つまりA2’,A2’’)を
電動モータ23に供給すると、変速レバー26及び無段
変速装置3が保持されるのかが実験等により事前に把握
されており、その保持電流A2’,A2’’の値が所定
値B’,B’’である。電動モータ23に供給される正
転側(又は逆転側)の保持電流A2’,A2’’におい
て、図7に示すように所定値B’,B’’を含む小範囲
C内の保持電流A2’,A2’’のみの値が(小範囲C
から外れた保持電流A2’,A2’’の値は無視され
る)、フィードバックされて検出されており、正転側
(又は逆転側)の保持電流A2’,A2’’が所定値
B’,B’’に維持されるように、パルス信号P2’,
P2’’における出力時間T’と停止時間T’’との比
(T’/T’’)が、制御装置31によって自動的に変
更操作される。
【0031】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、発進領域Nbで増速作動後第3設定時間T3(例え
ば200msec)内にあると(ステップS18)、電
動モータ23への操作電流A1(保持電流A2)の供給
系が遮断された状態に設定され、電動モータ23が空転
状態となる(ステップS19)。電動モータ23の空転
状態は、図6に示す第3電磁リレー34をトランジスタ
39側に切換操作し、トランジスタ39にパルス信号P
1,P2’,P2’’を出力しないことによって設定す
る。ベルト無段変速装置は一般に中立領域Nが広くて、
増速操作してから発進するまでに少し時間がかかるが、
上記のように電動モータ23を空転させることで、操縦
者に円滑に発進する印象を与えることができる。
【0032】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、発進領域Nbで増速作動後前記第3設定時間T3内
にないと(ステップS18)、電動モータ23への操作
電流A1(保持電流A2’,A2’’)の供給系が短絡
された状態に設定される(ステップS20)。これは図
5に示す第3電磁リレー34を切り状態として、電動モ
ータ23の端子23a,23bを接地させて、短絡され
た状態とする。
【0033】〔別実施形態〕上記実施形態では、無段変
速装置としてベルト式無段変速装置の場合を例示した
が、これに限定されるものではなく、変速操作具の人為
操作に基づいて正逆に作動され、駆動操作手段にて作動
が補助される構成であればよく、例えば、静油圧式無段
変速装置の変速操作部等、その他の無段変速装置であっ
ても本発明は適用できる。
【0034】前記出力時間T’,停止時間T’’,第
1,第2,第3設定時間T1,T2,T3は上記の値に
限定されるものではなく、各種の状況に応じて変更可能
である。
【0035】
【発明の効果】請求項1の構成によると、変速操作具に
アシスト力を与える電動モータを備えた作業車の走行変
速構造においてウォーム減速機構を備えずに、無段変速
装置が低速側に戻ろうとするのに抗した保持電流を既存
の電動モータに供給するように構成することによって、
変速操作具を素早く操作しての無段変速装置の変速操作
が行えるようになり、操作性の向上を図ることができ
た。ウォーム減速機構を装備した場合と同様に、変速操
作具及び無段変速装置を任意の変速位置で保持する専用
の摩擦保持機構を備えておらず、さらに変速操作具にア
シスト力を与える既存の電動モータを、変速操作具及び
無段変速装置を任意の操作位置(変速位置)で保持する
ものに兼用しているので、構造の簡素化の面でも有利で
ある。変速状態に応じて保持電流の供給量を変更調節す
ることで、例えば、変速状態の如何にかかわらず保持電
流を常に一定量供給する場合に比べて、電気を節約する
ことができるから、経済性を向上させることができる。
【0036】請求項2の構成によると、前進状態と後進
状態とを選択しながら、前述の請求項1の「発明の効
果」を備えさせることができる。
【0037】請求項3の構成では、第2検出手段の設置
が容易で、設置作業の効率を上げることができるから、
作業性をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速装置、変速レバー及び電動モータ付近
の側面図
【図2】無段変速装置の縦断背面図
【図3】無段変速装置における変速操作用のカム部材の
平面図
【図4】コンバインの伝動系を示す概略図
【図5】レバーガイドを示す図
【図6】電動モータの制御回路系を示す図
【図7】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図8】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図9】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図10】パルス信号、電動モータに供給される操作電
流及び保持電流の状態を示す図
【符号の説明】
3 走行用の無段変速装置、ベルト式の無段変
速装置 20 走行用の無段変速装置の変速部 22 特定部材 23 電動モータ 26 変速操作具 27,28 第1検出手段 31 制御手段 41 第2検出手段 A1 操作電流 n 中立位置 F 前進領域 R 後進領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−249477(JP,A) 特開 平5−304827(JP,A) 特開 平7−243487(JP,A) 特開 平9−126318(JP,A) 特開 平9−303552(JP,A) 特開 平6−201007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/36 F16H 63/00 - 63/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人為的に正逆に操作される変速操作具と
    走行用の無段変速装置の変速部とを機械的に連動連結す
    ると共に、電動モータの動力を前記変速操作具の操作方
    向に沿って正逆にアシスト力として与えるように構成
    し、前記変速操作具の操作方向と、その変速操作具が人
    為的に操作されているか否かとを検出する第1検出手段
    を備えるとともに、その第1検出手段の検出情報に基づ
    いて、前記変速操作具が人為的に操作されていると、前
    記変速操作具の操作方向にアシスト力が与えられるよう
    に、前記電動モータに操作電流を供給する制御手段を備
    えた作業車の走行変速構造であって、 前記無段変速装置の変速状態を検出する第2検出手段を
    設け、前記制御手段は、前記第1検出手段により前記変
    速操作具が人為的に操作されていないことが検出される
    と、前記無段変速装置が低速側に戻ろうとするのを前記
    電動モータの増速側への動力にて阻止すべく、前記電動
    モータに保持電流を供給するよう構成されるとともに、
    前記第2検出手段の検出情報に基づいて、前記変速状態
    に応じて前記保持電流の供給量を変更調節自在に構成さ
    れている作業車の走行変速構造。
  2. 【請求項2】 前記変速操作具の操作領域を、中立位置
    の両側に前進領域と後進領域とを各別に設けて構成する
    とともに、前記変速操作具が前進領域内又は後進領域内
    において、前記中立位置から遠ざかるほど増速前進側又
    は増速後進側に設定されるよう構成し、走行状態を前進
    状態と後進状態とに切換える前後進切換え機構を、前記
    変速操作具により前記中立位置で切換え操作自在に構成
    されている請求項1記載の作業車の走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記第2検出手段は、前記変速操作具と
    前記変速部とを機械的に連動連結する連係機構中の特定
    部材の移動を検出するよう構成されている請求項1又は
    2記載の作業車の走行変速構造。
  4. 【請求項4】 前記走行用の無段変速装置がベルト式の
    無段変速装置である請求項1,2又は3に記載の作業車
    の走行変速構造。
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