JP3441599B2 - 走行変速装置 - Google Patents

走行変速装置

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JP3441599B2 JP14720996A JP14720996A JP3441599B2 JP 3441599 B2 JP3441599 B2 JP 3441599B2 JP 14720996 A JP14720996 A JP 14720996A JP 14720996 A JP14720996 A JP 14720996A JP 3441599 B2 JP3441599 B2 JP 3441599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆方向に人為操
作自在な変速操作具と、車体走行用無段変速装置におけ
る正逆方向に移動可能な被操作部とが、機械的連係機構
を介して連係され、前記変速操作具が走行中立状態へ減
速操作される際に、前記変速操作具を走行中立状態に受
け止め規制する受け止め規制部が設けられ、前記被操作
部を移動させる駆動操作手段と、前記変速操作具と無段
変速装置の被操作部との機械式連係機構中に、前記変速
操作具の操作により加圧されるように配設された状態
で、前記変速操作具が人為操作されている操作状態であ
るか否か、及び、操作状態での操作方向を検出する操作
状態検出手段と、その操作状態検出手段の検出結果に基
づいて、前記被操作部を前記変速操作具にて操作されて
いる側へ移動させるアシスト作動を行うように、前記駆
動操作手段を作動させ、かつ、前記変速操作具が非操作
状態になると、前記駆動操作手段のアシスト作動を停止
させるとともに、アシスト作動後それとは異なる方向の
アシスト作動を行う場合には、設定時間が経過してから
次のアシスト作動のために前記駆動操作手段を作動させ
る制御手段とが備えられている走行変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記走行変速装置において、従来では、
変速操作具の人為操作に基づいて、駆動操作手段が被操
作部を移動させた後、変速操作具の操作が停止されて、
操作状態検出手段により逆方向への操作状態であること
が検出されると、変速操作具がどのような操作位置にあ
っても、検出状態が設定時間継続した後に駆動操作手段
の作動を開始させるように構成されていた。
【0003】このような構成は、例えば、変速操作具を
所定方向に人為操作して被操作部を移動させている途中
で、駆動操作手段による操作速度よりも変速操作具の人
為操作速度が低速になったような場合、操作状態検出手
段が操作されていない非操作状態であることを検出して
も、駆動操作手段の作動停止の後れによって、前記設定
時間よりも短い僅かな時間だけ操作状態検出手段による
検出状態が、前記逆方向への操作状態であると判別され
ることが考えられるが、このような場合には、駆動操作
手段の逆方向への作動を停止させるようにして、駆動操
作手段の作動方向を繰返し逆方向に切換えた場合に耐久
性が低下する不利を回避させ、又、円滑な変速操作が行
えるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、変速操作具を常に人為操作力に基づいて操作を停止
させる場合においては、円滑な変速操作が行えるけれど
も、変速操作具が走行中立状態へ減速操作される際に、
変速操作具が受け止め規制部によって走行中立状態に対
応する位置で受け止め規制される構成であるから、次の
ような不具合が発生するおそれがあった。
【0005】つまり、変速操作具が受け止め規制具によ
って受け止められ、それ以上の操作が規制されるけれど
も、変速操作具の操作が停止した後にも、上述の作動停
止の後れによって駆動操作手段は作動を継続することに
なり、被操作部が変速操作具に対して過剰操作され、相
対的に操作状態検出手段が逆向き操作方向(増速側方
向)の操作状態を検出することがある。
【0006】その結果、前記設定時間が経過した後に
は、駆動操作手段が作動を開始して被操作部が逆向き
(増速側方向)に移動することになり、操作者の意思に
反して、機械的連係機構を介して連係されている変速操
作具も同様に逆向き(増速側方向)に移動するといった
不具合が発生するおそれがあった。
【0007】このとき、このように意に反して逆操作さ
れる変速操作具を中立状態に戻し操作させようとする
と、再度、操作状態検出手段が逆向き操作方向の操作状
態を検出して駆動操作手段が逆方向に操作されることに
なって、駆動操作手段が微小範囲内で正逆操作が繰り返
し行われる、所謂ハンチング動作を行うおそれが大とな
る。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、走行中立状態に対応する位置におい
て、変速操作具が受け止め規制される構成であっても、
より円滑な変速操作を行うことが可能となる走行変速装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、アシ
スト作動後それとは異なる方向へのアシスト作動が直ち
に行われるように駆動操作手段を作動させると、駆動操
作手段にとって好ましくないので(例えば駆動操作手段
として電動モータを用いた場合は、急激に電流の向きが
逆になって過電流が生じる)、一般的には、設定時間が
経過してから駆動操作手段を作動させるが、変速状態検
出手段が中立状態又は中立に近い状態を検出した状態に
おいて、減速側へのアシスト作動後の前記設定時間内に
操作状態検出手段によって変速操作具の増速側への操作
が検出されるオーバーラン状態の場合には、操作状態検
出手段による変速操作具の増速側への操作の検出がなく
なるように、駆動操作手段を直ちに増速側に作動させる
ので、ハンチング動作が行われにくくすることができ
る。
【0010】請求項2によれば、オーバーラン状態の場
合には、第2設定時間だけ最高速度又はそれに近い速度
で駆動操作手段を増速側に作動させることにより、操作
状態検出手段による変速操作具の増速側への操作の検出
がなくなるようにするものであり、最高速度又はそれに
近い速度で駆動操作手段を作動させるものであるから、
オーバーラン状態を迅速に回避でき、しかも、その作動
を第2設定時間に制限するという構成をとることによっ
て、高速で作動させるものでありながらも駆動手段の停
止を適切に行える。
【0011】請求項3によれば、オーバーラン状態の場
合には、操作状態検出手段による変速操作具の増速側へ
の操作の検出がなくなるまで駆動操作手段を作動させる
ことにより、操作状態検出手段による変速操作具の増速
側への操作の検出がなくなるようにするものであり、操
作状態検出手段そのものの検出に基づいて駆動操作手段
の作動停止タイミングを決めるものであるから、操作状
態検出手段による変速操作具の増速側への操作の検出が
なくなる状態にすることを、的確に行える。
【0012】請求項4は、ベルト式無段変速装置を用い
て走行変速を行わせるものであって、油圧式無段変速装
置等の他の変速装置に較べて安価に構成できるベルト式
無段変速装置の採用によって、全体構成の低廉化を図る
ことができるものでありながらも、駆動操作手段のアシ
スト作動によって軽快に変速でき、しかも、走行中立状
態でのハンチングを防止できるものであり、もって、全
体として実用上の利点の大きな走行変速装置を得るに至
った。
【0013】
【発明の実施の形態】図4は作業車の一例であるコンバ
インの伝動系を示しており、エンジン1からの動力がテ
ンションクラッチを備えたベルト伝動機構2を介して、
ベルト式の無段変速装置3の入力プーリー4に伝達され
る。無段変速装置3からの動力がミッションケース5の
油圧クラッチ式の前後進切換装置(図示せず)、及び走
行用のギヤ変速装置(図示せず)を介して、左右のクロ
ーラ走行装置6に伝達される。ギヤ変速装置の直前から
分離した動力が、ミッションケース5からベルト伝動機
構7を介して、機体の前部の刈取部8に伝達される。
【0014】次に、ベルト式の無段変速装置3及びその
変速操作構造について説明する。図2に示すように、入
力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プーリー1
1、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、第1及
び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト13を巻
回している。第1及び第2割プーリー11,12は、入
力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定されるプ
ーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプーリー部
分15から構成されており、第2割プーリー12の移動
側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプーリー部
分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大きくなる
のに比例して移動側のプーリー部分15を固定側のプー
リー部分14に押すカム機構17が設けられている。
【0015】第1割プーリー11の移動側のプーリー部
分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌さ
れ、リング部材18に固定された一対のピン18aが無
段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リン
グ部材18が回り止めされている。図3及び図2に示す
ように、円筒状のカム部材20(被操作部に相当)がベ
アリングを介して入力軸9に外嵌されて、直線状の底部
20aと左右対象な一対の傾斜面20bとで構成された
凹部がカム部材20に一対形成されており、リング部材
18のピン18aのローラー18bが、カム部材20の
一対の凹部に入り込んでいる。
【0016】図2及び図3に示す状態は、第1割プーリ
ー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー
部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分1
4に最も接近した最低速位置の状態である。この状態か
らカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20
bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移
動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14
側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝
動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴
って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15
が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れてい
くのであり、無段変速装置3が高速側に変速操作されて
いく。
【0017】次に、ベルト式の無段変速装置3及び前後
進切換装置の操作構造について説明する。図2及び図1
に示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材
20の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に
扇型ギヤ22が固定されている。機体の固定部に電動モ
ータ23(駆動操作手段に相当)が固定され、平ギヤに
よる減速機構24が電動モータ23に備えられており、
減速機構24のピニオンギヤ24aが扇型ギヤ22に咬
合している。ボス部材21にリング部材25が外嵌され
ており、リング部材25に変速レバー26(変速操作具
に相当)が支持されている。つまり、被操作部としての
カム部材20は、変速レバー26と一体移動するように
機械式連係機構を介して連係され、正逆方向に作動可能
に構成されている。
【0018】この変速レバー26は十字方向に揺動操作
自在で、図5に示すように、レバーガイドの前進変速用
ガイド溝44a、後進変速用ガイド溝44c及び、操作
状態切り換え用段差部分を形成する中間ガイド溝44b
の夫々に沿わせて揺動操作でき、前進変速用ガイド溝4
4a又は後進変速用ガイド溝44cにおいて、減速側操
作方向に沿って操作される際に、前進変速用ガイド溝4
4a・後進変速用ガイド溝44cの内縁k(受止め規制
部に相当)において、走行中立状態に対応する位置で変
速レバー26が強制的に受止め規制され、過剰操作によ
って前後逆方向の走行状態に切換わることがないよう構
成されている。
【0019】リング部材25のアーム25aのピン25
bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴ
ム状の一対の感圧センサー27,28(感圧スイッチに
相当)が、アーム25aのピン25bを挟み込むように
扇型ギヤ22に固定されている。前後進切換装置を前進
位置、後進位置及び中立停止位置に切換操作する切換弁
(図示せず)が備えられており、扇型ギヤ22と切換弁
とがプッシュプルワイヤ29及び融通機構30を介して
連係されている。
【0020】無段変速装置3の固定壁43にポテンショ
メータ41(変速状態検出手段に相当)を取付けるとと
もに、このポテンショメータ41から延びる揺動レバー
42の先端側の横向きピン42aを、前記扇型ギヤ22
に形成した長孔22bに挿通させて、無段変速装置3の
変速状態を検出可能に構成してある。
【0021】図6に示すように、電動モータ23を操作
する制御装置31(制御手段に相当)、制御装置31か
らの信号により前進側の駆動状態に切換操作される(即
ち、変速レバー26が、図1において反時計周りである
正転側に揺動するように切換操作される)第1電磁リレ
ー32、後進側の駆動状態に切換操作される(即ち、変
速レバー26が、図1において時計周りである逆転側に
揺動するように切換操作される)第2電磁リレー33、
電動モータ23に後述するパルス信号P1,P2を供給
する入り状態と電動モータ23の端子23a,23bを
接地(短絡)させる切り状態とに切換操作される第3電
磁リレー34が備えられている。第1,2,3電磁リレ
ー32,33,34の励磁駆動用のトランジスタ35,
37,38、パルス信号P1,P2用のトランジスタ3
9、電動モータ23に供給する保持電流A2の値を検出
する為の基準抵抗器40が備えられている。
【0022】次に、変速レバー26によるベルト式の無
段変速装置3及び前後進切換装置の操作について、図7
に基づいて説明する。変速レバー26を中立停止領域N
の一端から前進側の範囲に操作していると、プッシュプ
ルワイヤ29及び切換弁により、前後進切換装置が前進
位置に操作されており、変速レバー26を中立停止領域
Nの他端から後進側の範囲に操作していると、プッシュ
プルワイヤ29及び切換弁により、前後進切換装置が後
進位置に操作されている。
【0023】〔1〕変速レバー26を、図1において反
時計周りである正転側(又は逆転側)に操作し始める
と、ピン25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転
側の感圧センサー28)に押圧されて(ステップS1,
S2)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧
センサー28)から信号が制御装置31に入力される。
正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー
28)による検出時点が変速レバー26の逆転作動後
(又は正転作動後)の第1設定時間T1(例えば200
msec(ミリ秒))内にない(ステップS3,S8)
と、制御装置31から図8に示すような正転側(又は逆
転側)のパルス信号P1が出力されて、パルス信号P1
に応じた正転側(又は逆転側)の操作電流A1が電動モ
ータ23に出力され(ステップS7,S12)、電動モ
ータ23から変速レバー26に正転側(又は逆転側)に
沿ったアシスト力が与えられる。
【0024】つまり、中立停止領域Nの一端から前進側
(図1において左側)の範囲である前進領域Fにおい
て、変速レバー26を正転側に操作すると、電動モータ
23から正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装
置3が増速側に変速操作されるのであり、変速レバー2
6を逆転側に操作すると、電動モータ23から逆転側に
アシスト力が与えられて、無段変速装置3が減速側に変
速操作される。逆に中立停止領域Nの他端から後進側
(図1において右側)の範囲である後進領域Rにおい
て、変速レバー26を逆転側に操作すると、電動モータ
23から逆転側にアシスト力が与えられて、無段変速装
置3が増速側に変速操作されるのであり、変速レバー2
6を正転側に操作すると、電動モータ23から正転側に
アシスト力が与えられて、無段変速装置3が減速側に変
速操作される。この場合、図8に示すように一つの周期
Tにおいて、パルス信号P1の出力時間T’と停止時間
T’’との比(T’/T’’)が1.0に設定されてい
るので、パルス信号P1が連続的に出力される状態とな
っている。
【0025】〔2〕正転側の感圧センサー27(又は逆
転側の感圧センサー28)による検出時点が、変速レバ
ー26の逆転作動後(又は正転作動後)の第1設定時間
T1(200msec)内にあったとする(ステップS
3,S8)。この場合、ポテンショメータ41が、中立
状態又は中立に近い状態(つまり、中立領域N内におい
て中央の中立位置nの両側に設定したいきすぎ領域Na
内に変速レバー26があること)を検出すると(つまり
オーバラン状態にあると)(ステップS7,S9)、正
転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー2
8)による変速レバー26の増速側への作動の検出がな
くなるべく、直ちに第2設定時間T2だけ電動モータ2
3を正転側(又は逆転側)に作動させる(ステップS
5,S10)。これにより、変速レバー26のハンチン
グ動作が抑制される。
【0026】〔3〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず(ステップS4,S9)、
変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動後)、第1
設定時間T1経過していると(ステップS6,S1
1)、制御装置31から前記パルス信号P1が出力され
て、前記操作電流A1が電動モータ23に出力され(ス
テップS7,S12)、電動モータ23から変速レバー
26に前述のアシスト力が与えられる。
【0027】〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず、逆転作動後(又は正転作
動後)、第1設定時間T1経過していないとスタート地
点に戻る(ステップS4,S6,S9,S11)。
【0028】〔5〕次に変速レバー26の操作を止める
と、正転側及び逆転側の感圧センサー27,28の信号
が停止する(ステップS1,S2)。
【0029】前進領域F(又は後進領域R)において、
変速レバー26の操作を止めると(ステップS13)、
制御装置31から図8に示すような正転側(又は逆転
側)のパルス信号P2が出力される。このパルス信号P
2において、一つの周期Tでの出力時間T’と停止時間
T’’との比(T’/T’’)が充分に小さい値(例え
ば0.1〜0.2)に設定されているので、正転側(又
は逆転側)の所定値Bの保持電流A2(前述の操作電流
A1よりも充分に小さい)が、電動モータ23に出力さ
れる(ステップS14,S16)。
【0030】図2に示すベルト式の無段変速装置3は、
伝動ベルト13の張力により中立停止領域N側に戻ろう
としているので、ステップS14,S16での電動モー
タ23の正転側(又は逆転側)の小さなアシスト力と、
無段変速装置3の前述の中立停止領域N側への復帰付勢
力とが釣り合って、変速レバー26及び無段変速装置3
がその操作位置(変速位置)に保持される。
【0031】この場合に、どれだけの値の正転側(又は
逆転側)の保持電流A2を電動モータ23に供給する
と、変速レバー26及び無段変速装置3が保持されるの
かが実験等により事前に把握されており、その保持電流
A2の値が所定値Bである。電動モータ23に供給され
る正転側(又は逆転側)の保持電流A2において、図8
に示すように所定値Bを含む小範囲C内の保持電流A2
のみの値が(小範囲Cから外れた保持電流A2の値は無
視される)、フィードバックされて検出されており、正
転側(又は逆転側)の保持電流A2が所定値Bに維持さ
れるように、パルス信号P2における出力時間T’と停
止時間T’’との比(T’/T’’)が、制御装置31
によって自動的に変更操作される。
【0032】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れた場合には、電動モータ23への操作電流A1(保持
電流A2)の供給系が短絡された状態に設定される(ス
テップS13,S15)。これは図6に示す第3電磁リ
レー34を切り状態として、電動モータ23の端子23
a,23bを接地させて、短絡された状態とする。
【0033】〔別実施形態〕上記の制御系を図9,図1
0に示すように構成してもよい。 〔1〕変速レバー26を正転側に操作し始めると、ピン
25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧
センサー28)に押圧されて(ステップS1,S2)、
正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー
28)から信号が制御装置31に入力される。後述の正
転フラグ(又は逆転フラグ)がOFF(ステップS1
7,S18)で、正転側の感圧センサー27(又は逆転
側の感圧センサー28)による検出時点が、変速レバー
26の逆転作動後(又は正転作動後)の前記第1設定時
間T1内にない(ステップS3,S8)と、制御装置3
1から前記パルス信号P1が出力されて、前記操作電流
A1が電動モータ23に出力され(ステップS7,S1
2)、電動モータ23から変速レバー26に前記アシス
ト力が与えられる。
【0034】〔2〕正転側の感圧センサー27(又は逆
転感圧センサー28)による検出時点が、前記第1設定
時間T1内にあったとする(ステップS3,S8)。こ
の場合、ポテンショメータ41が、中立状態又は中立に
近い状態(変速レバー26がいきすぎ領域Na内にある
こと)を検出すると(ステップS4,S9)、正転側の
感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)に
よる変速レバー26の増速側への作動の検出がなくなる
べく、制御装置31から図10に示すような出力時間
T’と停止時間T’’との比(T’/T’’)が0.3
のパルス信号P1’が出力されて、パルス信号P1’に
応じた正転側(又は逆転側)の操作電流A1’が電動モ
ータ23に出力され(ステップS5,S10)、電動モ
ータ23が前記第2設定時間T2だけ微速正転(又は微
速逆転)する。なお、ここで正転フラグ(又は逆転フラ
グ)を設定する。この正転フラグ(又は逆転フラグ)
は、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧セン
サー28)がONであり、正転側の感圧センサー27
(又は逆転側の感圧センサー28)による検出時点が、
変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動後)の前記
第2設定時間T1内にあり、ポテンショメータ41が、
中立状態又は中立に近い状態を検出したときにONとな
るよう設定する。
【0035】〔3〕ポテンショメータ41が、中立状態
又は中立に近い状態を検出せず、逆転作動後(又は正転
作動後)、第1設定時間T1経過していると(ステップ
S4,S6,S9,S11)、制御装置31から前記パ
ルス信号P1が出力されて、前記操作電流A1が電動モ
ータ23に出力され、電動モータ23から変速レバー2
6に前記アシスト力が与えられる(ステップS7,S1
2)。
【0036】〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず、逆転作動後(又は正転作
動後)、第1設定時間T1経過していないとスタート地
点に戻る(ステップS6,S11)。
【0037】〔5〕変速レバー26を正転側(又は逆転
側)に操作し始めて、正転側の感圧センサー27(又は
逆転側の感圧センサー28)から信号が制御装置31に
入力され、前記正転フラグ(又は逆転フラグ)がONで
あると(ステップS1,S17,S2,S18)、正転
側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー2
8)による変速レバー26の増速側への作動の検出がな
くなるべく、制御装置31から前記パルス信号P1’が
出力されて、前記操作電流A1’が電動モータ23に出
力され(ステップS5,S10)、電動モータ23が前
記第2設定時間T2だけ微速正転(又は微速逆転)す
る。
【0038】〔6〕次に変速レバー26の操作を止める
と、正転側及び逆転側の感圧センサー27,28の信号
が停止する(ステップS1,S2)。なお、この場合、
正転・逆転フラグをOFFにする(ステップS19,S
20)。前述のように、前進領域F(又は後進領域R)
において、変速レバー26の操作を止めると、制御装置
31から前記パルス信号P2が出力され、前記保持電流
A2が電動モータ23に出力される(ステップS14,
S16)。変速レバー26が中立停止領域Nに操作され
た場合には、電動モータ23への操作電流A1(保持電
流A2)の供給系が短絡された状態に設定される(ステ
ップS15)。
【0039】上記実施形態では、無段変速装置としてベ
ルト式無段変速装置の場合を例示したが、これに限定さ
れるものではなく、変速操作具の人為操作に基づいて正
逆に作動され、駆動操作手段にて作動が補助される構成
であればよく、例えば、静油圧式無段変速装置の変速操
作部等、その他の無段変速装置であっても本発明は適用
できる。
【0040】前記駆動操作手段は、油圧モータやエンジ
ンの駆動力を用いた駆動機構等であってもよい。
【0041】上記実施形態では、変速レバー26の受け
止め規制部kとして、段差付きのガイド溝の内縁にて構
成される場合を例示したが、このような構成に代えて、
単に接当片にて受け止め規制する構成としてもよい。
【0042】前記出力時間T’,停止時間T’’,第
1,第2設定時間T1,T2は、上述したような値に限
定されるものではなく、各種の状況に基づいて種々変更
が可能である。
【0043】前記制御手段31は、前記オーバーラン状
態の場合には、電動モータ23を第2設定時間T2だけ
最高速度又はそれに近い速度で増速側に作動させるよう
構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速装置、変速レバー及び電動モータ付近
の側面図
【図2】無段変速装置の縦断背面図
【図3】無段変速装置における変速操作用のカム部材の
平面図
【図4】コンバインの伝動系を示す概略図
【図5】レバーガイドを示す図
【図6】電動モータの制御回路系を示す図
【図7】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図8】パルス信号、電動モータに供給される操作電流
及び保持電流の状態を示す図
【図9】別実施形態における変速レバーによる変速操作
時の制御の流れを示す図
【図10】別実施形態におけるパルス信号、電動モータ
に供給される操作電流及び保持電流の状態を示す図
【符号の説明】
3 無段変速装置、ベルト式の無段変速装置 20 無段変速装置の被操作部 23 駆動操作手段 26 変速操作具 27,28 操作状態検出手段 31 制御手段 41 変速状態検出手段 T1 第1設定時間 T2 第2設定時間 k 受け止め規制部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F16H 59/00 - 61/64 F16H 63/00 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に人為操作自在な変速操作具
    と、車体走行用無段変速装置における正逆方向に移動可
    能な被操作部とが、機械的連係機構を介して連係され、
    前記変速操作具が走行中立状態へ減速操作される際に、
    前記変速操作具を走行中立状態に対応する位置で受け止
    め規制する受け止め規制部が設けられ、 前記被操作部を移動させる駆動操作手段と、 前記変速操作具と無段変速装置の被操作部との機械式連
    係機構中に、前記変速操作具の操作により加圧されるよ
    うに配設された状態で、前記変速操作具が人為操作され
    ている操作状態であるか否か、及び、操作状態での操作
    方向を検出する操作状態検出手段と、その操作状態検出
    手段の検出結果に基づいて、前記被操作部を前記変速操
    作具にて操作されている側へ移動させるアシスト作動を
    行うように、前記駆動操作手段を作動させ、かつ、前記
    変速操作具が非操作状態になると、前記駆動操作手段の
    アシスト作動を停止させるとともに、アシスト作動後そ
    れとは異なる方向のアシスト作動を行う場合には、第1
    設定時間が経過してから次のアシスト作動のために前記
    駆動操作手段を作動させる制御手段とが備えられている
    走行変速装置であって、 前記無段変速装置の変速状態を検出する変速状態検出手
    段が備えられ、 前記制御手段は、 前記変速状態検出手段が中立状態又は中立に近い状態を
    検出した状態において、減速側へのアシスト作動後の前
    記第1設定時間内に前記操作状態検出手段によって前記
    変速操作具の増速側への操作が検出されるオーバーラン
    状態の場合には、前記操作状態検出手段による前記変速
    操作具の増速側への操作の検出がなくなるように、前記
    駆動操作手段を直ちに増速側に作動させるよう構成され
    ている走行変速装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記オーバーラン状態
    の場合には、前記駆動操作手段を第2設定時間だけ最高
    速度又はそれに近い速度で増速側に作動させるよう構成
    されている請求項1記載の走行変速装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記オーバーラン状態
    の場合には、前記駆動操作手段を、前記操作状態検出手
    段による前記変速操作具の増速側への操作の検出がなく
    なるまで増速側に作動させるよう構成されている請求項
    1,2又は3に記載の走行変速装置。
  4. 【請求項4】 前記車体走行用無段変速装置がベルト式
    の無段変速装置である請求項1,2,3又は4に記載の
    走行変速装置。
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