JP3295280B2 - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JP3295280B2 JP22149595A JP22149595A JP3295280B2 JP 3295280 B2 JP3295280 B2 JP 3295280B2 JP 22149595 A JP22149595 A JP 22149595A JP 22149595 A JP22149595 A JP 22149595A JP 3295280 B2 JP3295280 B2 JP 3295280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人為的に正逆に操
作される変速操作具と走行用の無段変速装置の変速部と
を機械的に連動連結して、変速操作具により無段変速装
置を変速操作するように構成した作業車の走行変速構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の走行変速構造の一
例が、特開平6‐201007号公報に開示されてい
る。この構造では、人為的に操作される変速レバー(前
記公報の図1及び図4中の16)(変速操作具に相当)
と、走行用の無段変速装置とを機械的に連動連結して、
電動モータ(前記公報の図1及び図4中の13)(アシ
スト手段に相当)の動力を、変速レバーの操作方向に沿
って増速及び減速方向のアシスト力として与えるように
構成している。
【0003】変速レバーが人為的に操作される際の操作
方向を検出するスイッチ(前記公報の図1及び図4中の
17,18)(操作状態検出手段に相当)を備えて、作
業者が変速レバーを人為的に増速及び減速方向に操作し
ていると、変速レバーの操作方向に沿って増速及び減速
方向のアシスト力が与えられるように、電動モータに操
作電流を供給して、変速レバーによる変速操作が軽く行
えるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構造では、作業
者が変速操作具を増速方向に所定値以上の操作力で操作
すると、アシスト手段から増速方向のアシスト力が変速
操作具に与えられるのであり、前述と同じ所定値以上の
操作力で変速操作具を減速方向に操作すると、アシスト
手段から減速方向のアシスト力が変速操作具に与えられ
る。
【0005】これにより、作業者が変速操作具を人為的
に増速方向に操作しても減速方向に操作しても、同じよ
うな操作感覚で変速操作具による無段変速装置の変速操
作が行えてしまうので、変速操作具の操作感覚の面で改
善の余地がある。本発明は作業車の走行変速構造におい
て、変速操作具による無段変速装置の変速操作の操作感
覚の改善を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔I〕 請求項1の特徴によると、作業者が変速操作具を増速方
向に比較的強い力(増速用の所定値以上)で操作しなけ
れば、アシスト手段から変速操作具に増速方向のアシス
ト力が与えらない。逆に、作業者が変速操作具を減速
方向に比較的弱い力(減速用の所定値以上)で操作する
だけで、アシスト手段から変速操作具に減速方向のアシ
スト力が与えられる。
【0007】これにより、無段変速装置の減速方向への
変速操作に比べて増速方向の変速操作が重いものとなる
ので、変速操作具を操作する作業者に対して、無段変速
装置が増速方向に変速操作されていることを充分に認識
させることができる。逆に、無段変速装置の増速方向へ
の変速操作に比べて減速方向の変速操作が軽いものとな
るので、非常時等での無段変速装置の減速方向への変速
操作が素早く行える。
【0008】〔II〕そして、 作業者が変速操作具を増速方向に増速用の所定
値以上の操作力で操作し始めて、アシスト手段から変速
操作具に増速方向のアシスト力が与えられ始めた場合、
その後に変速操作具を増速用の所定値以上の操作力で操
作し続けないと、アシスト手段から変速操作具に増速方
向のアシスト力が与えられ続けず、作業者による変速操
作具への増速方向への操作力が弱まると、アシスト手段
から変速操作具に増速方向のアシスト力が与えられなく
なる。これにより、変速操作具を操作する作業者に対し
て、無段変速装置が増速方向に変速操作されていること
を、さらに充分に認識させることができる。
【0009】〔III〕 請求項の特徴によると前項〔I〕に記載の「作用」
を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備
えている。業者が変速操作具を増速方向に増速用の所
定値以上の操作力で操作し始めて、アシスト手段から変
速操作具に増速方向のアシスト力が与えられ始めた場
合、作業者による変速操作具への増速方向の操作力がこ
れ以後に弱まっても、アシスト手段から変速操作具に増
速方向のアシスト力が与えられる。これにより、アシス
ト手段から増速方向のアシスト力を得る為には、作業者
は最初に変速操作具を増速方向に比較的強い力(増速用
の所定値以上)で操作するだけでよく、これ以後は変速
操作具の増速方向への操作力を弱めてもよいので、変速
操作具の増速方向への操作が楽なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は作業車の一例であるコンバ
インの伝動系を示しており、エンジン1からの動力がテ
ンションクラッチを備えたベルト伝動機構2を介して、
ベルト式の無段変速装置3の入力プーリー4に伝達され
る。無段変速装置3からの動力がミッションケース5の
油圧クラッチ式の前後進切換装置(図示せず)、及び走
行用のギヤ変速装置(図示せず)を介して、左右のクロ
ーラ走行装置6に伝達される。ギヤ変速装置の直前から
分離した動力が、ミッションケース5からベルト伝動機
構7を介して、機体の前部の刈取部8に伝達される。
【0011】次に、ベルト式の無段変速装置3及びその
変速操作構造について説明する。図2に示すように、入
力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プーリー1
1、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、第1及
び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト13を巻
回している。第1及び第2割プーリー11,12は、入
力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定されるプ
ーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプーリー部
分15から構成されており、第2割プーリー12の移動
側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプーリー部
分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大きくなる
のに比例して移動側のプーリー部分15を固定側のプー
リー部分14に押すカム機構17が設けられている。
【0012】第1割プーリー11の移動側のプーリー部
分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌さ
れ、リング部材18に固定された一対のピン18aが無
段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リン
グ部材18が回り止めされている。図2及び図3に示す
ように、円筒状のカム部材20(変速部に相当)がベア
リングを介して入力軸9に外嵌されて、直線状の底部2
0aと左右対象な一対の傾斜面20bとで構成された凹
部がカム部材20に一対形成されており、リング部材1
8のピン18aのローラー18bが、カム部材20の一
対の凹部に入り込んでいる。
【0013】図2及び図3に示す状態は、第1割プーリ
ー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー
部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分1
4に最も接近した最低速位置の状態である。この状態か
らカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20
bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移
動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14
側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝
動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴
って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15
が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れてい
くのであり、無段変速装置3が増速方向に変速操作され
ていく。
【0014】次に、ベルト式の無段変速装置3及び前後
進切換装置の操作構造について説明する。図1及び図2
に示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材
20の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に
扇型ギヤ22が固定されている。機体の固定部に電動モ
ータ23(アシスト手段に相当)が固定され、平ギヤに
よる減速機構24が電動モータ23に備えられており、
減速機構24のピニオンギヤ24aが扇型ギヤ22に咬
合している。ボス部材21にリング部材25が外嵌され
ており、リング部材25に変速レバー26(変速操作具
に相当)が支持されている。
【0015】リング部材25のアーム25aのピン25
bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴ
ム状の一対の感圧センサー27,28(操作状態検出手
段に相当)が、アーム25aのピン25bを挟み込むよ
うに扇型ギヤ22に固定されている。感圧センサー2
7,28はピン25bの押圧力の値に応じた信号を連続
的に出力するように構成されており、この感圧センサー
27,28によって変速レバー26の操作力を検出する
ことができる。前後進切換装置を前進位置、後進位置及
び中立停止位置に切換操作する切換弁(図示せず)が備
えられており、扇型ギヤ22と切換弁とがプッシュプル
ワイヤ29及び融通機構30を介して連係されている。
【0016】図5に示すように、電動モータ23を操作
する制御装置31(制御手段に相当)が備えられてお
り、電動モータ23に後述する操作電流A1及び保持電
流A2を供給するモータドライバ32、コントローラ3
3が制御装置31に備えられている。図7に示すような
パルス信号P1,P2を出力するパルス信号出力手段3
4、及び保持電流A2の値をフィードバックして検出す
る検出手段35が、コントローラ33に備えられてい
る。変速レバー26の操作位置を検出する操作位置セン
サー36が備えられており、操作位置センサー36及び
感圧センサー27,28の信号がコントローラ33に入
力されている。
【0017】次に、変速レバー26によるベルト式の無
段変速装置3及び前後進切換装置の操作について、図6
及び図7に基づいて説明する。図1に示す変速レバー2
6を中立停止位置Nから前進側Fの範囲に操作している
と、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により前後進切
換装置が前進位置に操作されており、変速レバー26を
中立停止位置Nから後進側Rの範囲に操作していると、
プッシュプルワイヤ29及び切換弁により前後進切換装
置が後進位置に操作されている。変速レバー26を中立
停止位置Nに操作していると、プッシュプルワイヤ29
及び切換弁により前後進切換装置が中立停止位置に操作
されて、機体は停止している。
【0018】変速レバー26を中立停止位置Nから前進
側Fの範囲に操作している状態(機体の前進状態)にお
いて(ステップS1)、変速レバー26を前進側F(増
速方向)に操作し始めると、図1に示すピン25bが前
進側Fの感圧センサー27に押圧される。この場合、作
業者が変速レバー26を前進側F(増速方向)に強く操
作して、変速レバー26の前進側F(増速方向)の操作
力が、増速用の所定値B1に達すると(ステップS
2)、コントローラ33から図7に示すような前進側F
のパルス信号P1がモータドライバ32に出力されて、
モータドライバ32から前進側Fのパルス信号P1に応
じた前進側Fの操作電流A1が電動モータ23に出力さ
れ(ステップS4)、電動モータ23から変速レバー2
6に対して前進側F(増速方向)のアシスト力が与えら
れて、変速レバー26により無段変速装置3が前進の増
速方向に変速操作される。図7に示すように一つの周期
Tにおいて、前進側Fのパルス信号P1の出力時間T1
と停止時間T2との比(T1/T2)が1.0に設定さ
れているので、前進側Fのパルス信号P1が連続的に出
力される状態となっている。
【0019】前述のように変速レバー26を増速用の所
定値B1以上の操作力で前進側F(増速方向)に操作し
て、電動モータ23から変速レバー26に前進側F(増
速方向)のアシスト力が与えられている状態において、
作業者が変速レバー26の前進側F(増速方向)の操作
力を弱めて、変速レバー26の前進側F(増速方向)の
操作力が増速用の所定値B1未満になると(ステップS
2)、前進側Fの操作電流A1の供給が停止されて前進
側F(増速方向)のアシスト力が消え、電動モータ23
に後述する前進側Fの保持電流A2が供給される(ステ
ップS6)。これにより、変速レバー26に電動モータ
23から前進側F(増速方向)のアシスト力が与えられ
続けるようにするには、変速レバー26を増速用の所定
値B1以上の操作力で前進側F(増速方向)に操作し続
けなければならない。
【0020】次に、変速レバー26を中立停止位置Nか
ら前進側Fの範囲に操作している状態(機体の前進状
態)において(ステップS1)、変速レバー26を後進
側R(減速方向)に操作し始めると、図1に示すピン2
5bが後進側Rの感圧センサー28に押圧される。この
場合、作業者が変速レバー26を後進側R(減速方向)
に軽く操作して、変速レバー26の後進側R(減速方
向)の操作力が、減速用の所定値B2(増速用の所定値
B1よりも小に設定されている)に達すると(ステップ
S3)、コントローラ33から図7に示すような後進側
Rのパルス信号P1がモータドライバ32に出力され
て、モータドライバ32から後進側Rのパルス信号P1
に応じた後進側Rの操作電流A1が電動モータ23に出
力され(ステップS5)、電動モータ23から変速レバ
ー26に対して後進側R(減速方向)のアシスト力が与
えられて、変速レバー26により無段変速装置3が前進
の減速方向に変速操作される。
【0021】次に、変速レバー26を中立停止位置Nか
ら前進側Fの範囲に操作している状態(機体の前進状
態)において(ステップS1)、変速レバー26の操作
を止めたとする。この場合には、前進側F及び後進側R
の感圧センサー27,28の信号が停止するので(ステ
ップS2,S3)、コントローラ33から図7に示すよ
うな前進側Fのパルス信号P2がモータドライバ32に
出力される。前進側Fのパルス信号P2において、一つ
の周期Tでの出力時間T1と停止時間T2との比(T1
/T2)が充分に小さい値(例えば0.1〜0.2)に
設定されているので、小さな前進側Fの保持電流A2が
モータドライバ32から電動モータ23に出力される
(ステップS6)。
【0022】図2に示すベルト式の無段変速装置3は、
伝動ベルト13の張力により中立停止位置N側に戻ろう
としているので、電動モータ23の前進側F(増速方
向)の小さなアシスト力と、無段変速装置3の前述の中
立停止位置N側への復帰付勢力とが釣り合って、変速レ
バー26及び無段変速装置3がその操作位置(変速位
置)に保持される。
【0023】この場合、どれだけの値の前進側Fの保持
電流A2を電動モータ23に供給すると、変速レバー2
6及び無段変速装置3が保持されるのかが、実験等によ
り事前に把握されている。これにより、モータドライバ
32から電動モータ23に供給される前進側Fの保持電
流A2がフィードバックされて、コントローラ33の検
出手段35により検出されており、前進側Fの保持電流
A2が所定値に維持されるように、パルス信号P2にお
ける出力時間T1と停止時間T2との比(T1/T2)
が、コントローラ33によって自動的に変更操作され
る。
【0024】次に、変速レバー26を中立停止位置Nか
ら後進側Rの範囲に操作している状態(機体の後進状
態)について説明する。この状態において(ステップS
1)、変速レバー26を後進側R(増速方向)に操作し
始めると、図1に示すピン25bが後進側Rの感圧セン
サー28に押圧されて、後進側Rの感圧センサー28か
ら信号がコントローラ33に入力される。
【0025】この場合、作業者が変速レバー26を後進
側R(増速方向)に強く操作して、変速レバー26の後
進側R(増速方向)の操作力が、増速用の所定値B1に
達すると(ステップS7)、コントローラ33から図7
に示すような後進側Rのパルス信号P1がモータドライ
バ32に出力されて、モータドライバ32からパルス信
号P1に応じた後進側Rの操作電流A1が電動モータ2
3に出力され(ステップS9)、電動モータ23から変
速レバー26に対して後進側R(増速方向)のアシスト
力が与えられて、変速レバー26により無段変速装置3
が後進の増速方向に変速操作される。図7に示すように
一つの周期Tにおいて、後進側Rのパルス信号P1の出
力時間T1と停止時間T2との比(T1/T2)が1.
0に設定されているので、後進側Rのパルス信号P1が
連続的に出力される状態となっている。
【0026】前述のように変速レバー26を増速用の所
定値B1以上の操作力で後進側R(増速方向)に操作し
て、電動モータ23から変速レバー26に後進側R(増
速方向)のアシスト力が与えられている状態において、
作業者が変速レバー26の後進側R(増速方向)の操作
力を弱めて、変速レバー26の後進側R(増速方向)の
操作力が増速用の所定値B1未満になると(ステップS
7)、後進側Rの操作電流A1の供給が停止されて、後
進側R(増速方向)のアシスト力が消えて、電動モータ
23に後述する後進側Rの保持電流A2が供給される
(ステップS11)。これにより、変速レバー26に電
動モータ23から後進側R(増速方向)のアシスト力が
与えられ続けるようにするには、変速レバー26を増速
用の所定値B1以上の操作力で後進側R(増速方向)に
操作し続けなければならない。
【0027】次に、変速レバー26を中立停止位置Nか
ら後進側Rの範囲に操作している状態(機体の後進状
態)において(ステップS1)、変速レバー26を前進
側F(減速方向)に操作し始めると、図1に示すピン2
5bが前進側Fの感圧センサー27に押圧される。この
場合、作業者が変速レバー26を前進側F(減速方向)
に軽く操作して、変速レバー26の前進側F(減速方
向)の操作力が、減速用の所定値B2(増速用の所定値
B1よりも小に設定されている)に達すると(ステップ
S8)、コントローラ33から図7に示すような前進側
Fのパルス信号P1がモータドライバ32に出力され
て、モータドライバ32から前進側Fのパルス信号P1
に応じた前進側Fの操作電流A1が電動モータ23に出
力され(ステップS10)、電動モータ23から変速レ
バー26に対して、前進側F(減速方向)のアシスト力
が与えられて、変速レバー26により無段変速装置3が
後進の減速方向に変速操作される。
【0028】次に、変速レバー26を中立停止位置Nか
ら後進側Rの範囲に操作している状態(機体の後進状
態)において(ステップS1)、変速レバー26の操作
を止めたとする。この場合、前進側F及び後進側Rの感
圧センサー27,28の信号が停止するので(ステップ
S7,S8)、前述と同様にコントローラ33から図7
に示すような後進側Rのパルス信号P2がモータドライ
バ32に出力される。これにより、小さな後進側Rの保
持電流A2がモータドライバ32から電動モータ23に
出力されて(ステップS11)、変速レバー26及び無
段変速装置3がその操作位置(変速位置)に保持され
る。
【0029】次に変速レバー26を前進側F及び後進側
Rから中立停止位置Nに操作すると(ステップS1)、
電動モータ23に前述のような操作電流A1は供給され
ず、電動モータ23の一方の端子と他方の端子とが接続
された状態(短絡状態)に設定される(ステップS1
2)。これにより、電動モータ23が見掛け上、発電機
になるので、変速レバー26によって電動モータ23を
駆動しようとした場合、電動モータ23に電磁気的な抵
抗が発生することになり、この電磁気的な抵抗により変
速レバー26及び無段変速装置3が中立停止位置Nに保
持される。
【0030】このコンバインにおいては、エンジン1の
回転数が設定器(図示せず)で設定値に維持されるよう
に、電動モータ23により無段変速装置3を自動的に変
速操作する自動変速機能を備えている。前述のような変
速レバー26によって無段変速装置3の変速操作を行う
状態に対して、自動変速機能が作動する状態に設定する
と、回転数センサー38(図5参照)によりエンジン1
の回転数が検出されて、検出された回転数が設定値に維
持されるように、電動モータ23によって無段変速装置
3が高速側及び低速側に自動的に変速操作される。
【0031】電動モータ23に供給するパルス信号にお
いて、一つの周期Tでの出力時間T1と停止時間T2と
の比(T1/T2)が、コントローラ33で自由に変更
できるように構成されており、出力時間T1と停止時間
T2との比(T1/T2)が大きくなるほど操作電流A
1の値が大きくなり、電動モータ23の回転速度が大き
くなる。これにより、検出された回転数と設定値との差
が大きい程、パルス信号における出力時間T1と停止時
間T2との比(T1/T2)が大きくなるように(電動
モータ23の回転速度が大きくなるように)操作され
て、エンジン1の回転数が設定値に早く復帰するように
無段変速装置3が変速操作される。図5に示すように機
体の実際の走行速度を検出する車速センサー37が備え
られえており、コンバインの刈取作業に適した走行速度
の上限及び下限に達すると、無段変速装置3がそれ以上
は高速側及び低速側に変速操作されないように構成して
いる。
【0032】〔発明の実施の第1別形態〕図6におい
て、図8に示すようにステップS13,S14を追加し
てもよい。図8に示すようなステップS13,14を追
加すると、変速レバー26を増速用の所定値B1以上の
操作力で前進側F(増速方向)に一度操作して(ステッ
プS2)、電動モータ23から変速レバー26に前進側
F(増速方向)のアシスト力が与えられた場合(ステッ
プS4)、これ以後は作業者が変速レバー26の前進側
F(増速方向)の操作力を弱めても、変速レバー26の
前進側F(増速方向)の操作力が減速用の所定値B2未
満にならない限り(ステップS13)(増速用の所定値
B1と減速用の所定値B2とが等しい状態)、前進側F
(増速方向)のアシスト力が変速レバー26に対して与
えられ続ける。
【0033】逆に変速レバー26を増速用の所定値B1
以上の操作力で後進側R(増速方向)に一度操作して
(ステップS7)、電動モータ23から変速レバー26
に後進側R(増速方向)のアシスト力が与えられた場合
(ステップS9)、これ以後は作業者が変速レバー26
の後進側R(増速方向)の操作力を弱めても、変速レバ
ー26の後進側R(増速方向)の操作力が減速用の所定
値B2未満にならない限り(ステップS14)(増速用
の所定値B1と減速用の所定値B2とが等しい状態)、
後進側R(増速方向)のアシスト力が変速レバー26に
対して与えられ続ける。
【0034】〔発明の実施の第2別形態〕図6及び図8
においては、ピン25bの押圧力の値に応じた信号を連
続的に出力する感圧センサー27,28を使用している
が、このような感圧センサー27,28に代えて、増速
用の所定値B1で押圧されることで所定の信号を出力す
る感圧センサー27,28、及び減速用の所定値B2で
押圧されることで所定の信号を出力する感圧センサー2
7,28を使用してもよい。
【0035】この場合、前進側Fとして感圧センサー2
7(増速用の所定値B1)と、感圧センサー27(減速
用の所定値B2)との一対を、図1と同じ前進側Fの位
置に並べて配置し、後進側Rとして感圧センサー28
(増速用の所定値B1)と、感圧センサー28(減速用
の所定値B2)との一対を、図1と同じ後進側Rの位置
に並べて配置する。
【0036】これにより、変速レバー26を中立停止位
置Nから前進側Fの範囲に操作している状態(機体の前
進状態)において、前進側Fの感圧センサー27(増速
用の所定値B1)、又は後進側Rの感圧センサー28
(減速用の所定値B2)から所定の信号が出力される
と、前進側F又は後進側Rの操作電流A1が出力される
ように構成する。逆に、変速レバー26を中立停止位置
Nから後進側Rの範囲に操作している状態(機体の後進
状態)において、後進側Rの感圧センサー28(増速用
の所定値B1)、又は前進側Fの感圧センサー27(減
速用の所定値B2)から所定の信号が出力されると、前
進側F又は後進側Rの操作電流A1が出力されるように
構成する。
【0037】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、変速操作具に
増速及び減速方向のアシスト力を与えるように構成した
作業車の走行変速構造において、変速操作具を減速方向
に操作する場合に比べて変速操作具を増速方向に比較的
強い力で操作しないと、増速方向のアシスト力が変速操
作具に与えられないように構成することによって、変速
操作具を操作する作業者に対して、無段変速装置が増速
方向に変速操作されていることを充分に認識させること
ができ、非常時等での無段変速装置の減速方向への変速
操作が素早く行えると言うように、増速及び減速方向の
両方の実情に即した状態が得られるので、変速操作具に
よる無段変速装置の変速操作の操作感覚を向上させるこ
とができる。そして、変速操作具を増速方向に比較的強
い力で操作し始めてから、変速操作具を増速方向に比較
的強い力で操作し続けなければ、増速方向のアシスト力
が変速操作具に与えられなくなるので、変速操作具を操
作する作業者に対して、無段変速装置が増速方向に変速
操作されていることをさらに充分に認識させることがで
き、変速操作具による無段変速装置の変速操作の操作感
覚をさらに向上させることができた。
【0038】
【0039】請求項の特徴によると、変速操作具に増
速及び減速方向のアシスト力を与えるように構成した作
業車の走行変速構造において、変速操作具を減速方向に
操作する場合に比べて変速操作具を増速方向に比較的強
い力で操作しないと、増速方向のアシスト力が変速操作
具に与えられないように構成することによって、変速操
作具を操作する作業者に対して、無段変速装置が増速方
向に変速操作されていることを充分に認識させることが
でき、非常時等での無段変速装置の減速方向への変速操
作が素早く行えると言うように、増速及び減速方向の両
方の実情に即した状態が得られるので、変速操作具によ
る無段変速装置の変速操作の操作感覚を向上させること
ができる。そして、変速操作具を増速方向に比較的強い
力で一度操作し始めれば、これ以後は増速方向への操作
力を弱めても、増速方向のアシスト力が変速操作具に与
えられるので、変速操作具の増速方向への操作が楽なも
のとなって、変速操作具による無段変速装置の変速操作
の操作性を向上させることができた。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速装置、変速レバー及び電動モータ付近
の側面図
【図2】無段変速装置の縦断背面図
【図3】無段変速装置における変速操作用のカム部材の
平面図
【図4】コンバインの伝動系を示す概略図
【図5】電動モータの制御系を示す図
【図6】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図7】モータドライバに出力されるパルス信号、電動
モータに供給される操作電流及び保持電流の状態を示す
【図8】発明の実施の第1別形態において、変速レバー
による変速操作時の制御の流れを示す図
【符号の説明】
3 無段変速装置、ベルト式の無段変速装置 20 無段変速装置の変速部 23 アシスト手段 26 変速操作具 27,28 操作状態検出手段 31 制御手段 B1 増速用の所定値 B2 減速用の所定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本村 峰義 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平6−265017(JP,A) 特開 平6−201007(JP,A) 特開 平2−300560(JP,A) 特開 平5−338464(JP,A) 実開 昭56−109135(JP,U) 実開 昭61−138025(JP,U) 実開 昭52−131582(JP,U) 実開 昭53−61583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 9/00 - 9/26 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/36 F16H 63/00 - 63/48 G05G 1/00 - 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の無段変速装置(3)の変速部
    (20)に対して機械的に連動連結されて人為的に正逆
    に操作される変速操作具(26)と、前記変速操作具
    (26)の増速方向及び減速方向の操作に対してアシス
    ト力を与えるアシスト手段(23)と、前記変速操作具
    (26)が人為的に操作される際の操作方向及び操作力
    を検出する操作状態検出手段(27),(28)とを備
    えると共に、 前記操作状態検出手段(27),(28)の検出に基づ
    いて前記変速操作具(26)が増速方向に人為的に増速
    用の所定値(B1)以上の操作力で操作されると、前記
    変速操作具(26)に増速方向のアシスト力が与えられ
    るように前記アシスト手段(23)を作動させ、前記変
    速操作具(26)が減速方向に人為的に減速用の所定値
    (B2)以上の操作力で操作されると、前記変速操作具
    (26)に減速方向のアシスト力が与えられるように前
    記アシスト手段(23)を作動させる制御手段(31)
    を備えて、停止している前記変速操作具(26)を増速方向及び減
    速方向に人為的に操作し始める状態、及び前記変速操作
    具(26)を増速方向及び減速方向に人為的に操作し続
    ける状態の両方の状態において、 前記減速用の所定値
    (B2)よりも前記増速用の所定値(B1)を大に設定
    してある作業車の走行変速構造。
  2. 【請求項2】 走行用の無段変速装置(3)の変速部
    (20)に対して機械的に連動連結されて人為的に正逆
    に操作される変速操作具(26)と、前記変速操作具
    (26)の増速方向及び減速方向の操作に対してアシス
    ト力を与えるアシスト手段(23)と、前記変速操作具
    (26)が人為的に操作される際の操作方向及び操作力
    を検出する操作状態検出手段(27),(28)とを備
    えると共に、 前記操作状態検出手段(27),(28)の検出に基づ
    いて前記変速操作具(26)が増速方向に人為的に増速
    用の所定値(B1)以上の操作力で操作されると、前記
    変速操作具(26)に増速方向のアシスト力が与えられ
    るように前記アシスト手段(23)を作動させ、前記変
    速操作具(26)が減速方向に人為的に減速用の所定値
    (B2)以上の操作力で操作されると、前記変速操作具
    (26) に減速方向のアシスト力が与えられるように前
    記アシスト手段(23)を作動させる制御手段(31)
    を備えて、 停止している前記変速操作具(26)を増速方向及び減
    速方向に人為的に操作し始める状態において、前記減速
    用の所定値(B2)よりも前記増速用の所定値(B1)
    を大に設定し、前記変速操作具(26)を増速方向及び
    減速方向に人為的に操作し続ける状態において、前記増
    速用の所定値(B1)と減速用の所定値(B2)とを等
    しいものに設定してある 作業車の走行変速構造。
  3. 【請求項3】 前記走行用の無段変速装置(3)が、ベ
    ルト式の無段変速装置(3)である請求項1又は2記載
    の作業車の走行変速構造。
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