JPH1030722A - 作業車の車速制御装置 - Google Patents

作業車の車速制御装置

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JPH1030722A
JPH1030722A JP18910296A JP18910296A JPH1030722A JP H1030722 A JPH1030722 A JP H1030722A JP 18910296 A JP18910296 A JP 18910296A JP 18910296 A JP18910296 A JP 18910296A JP H1030722 A JPH1030722 A JP H1030722A
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JP
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continuously variable
variable transmission
control device
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JP18910296A
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Inventor
Hiroaki Ema
浩明 江間
Minoru Hiraoka
実 平岡
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、しかもコストアップを抑制し
ながら、無段変速装置の自動変速操作を行うことが可能
なようにする。 【解決手段】 変速操作具の操作方向に沿ってアシスト
力を与えるアクチュエータ23と、変速操作具の操作方
向と、その変速操作具が人為操作されているか否かを検
出する操作状態検出手段27,28が設けられ、その操
作状態検出手段27,28の検出情報に基づいて、変速
操作具の操作方向にアシスト力を与えるようにアクチュ
エータを制御するアシスト制御を実行する制御手段31
が設けられた作業車の車速制御装置において、エンジン
の負荷を検出するエンジン負荷検出手段50が設けら
れ、制御手段31は、エンジン負荷検出手段50の検出
情報に基づいて、エンジンの負荷が設定された目標負荷
に維持されるように、無段変速装置を自動変速操作すべ
くアクチュエータ23を制御する自動変速制御を実行す
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正逆方向に人為操
作自在な変速操作具が、エンジンに連動連結された走行
用の無段変速装置の変速部に機械的に連動連結され、前
記変速操作具の操作方向に沿って正逆にアシスト力を与
えるアクチュエータと、前記変速操作具の操作方向と、
その変速操作具が人為操作されているか否かを検出する
操作状態検出手段が設けられ、その操作状態検出手段の
検出情報に基づいて、前記変速操作具の操作方向にアシ
スト力を与えるように前記アクチュエータを制御するア
シスト制御を実行する制御手段が設けられた作業車の車
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる作業車の車速制御装置では、変速
操作具にて無段変速装置を手動で変速操作するときに
は、アクチュエータによって変速操作具の操作方向にア
シスト力を与えるようにして、変速操作具を操作するた
めに必要とする操作力を小さくして、操作性を向上させ
ている。一方、エンジンに対して過負荷がかかるのを防
止したり、作業車にかかる負荷に応じてエンジンの能力
が効率よく発揮されるように、エンジンの負荷を適正な
状態に維持すべく車速を自動的に制御する必要がある。
そのために、車速を自動的に制御すべく、無段変速装置
の自動変速操作を行う必要がある。そのような場合、変
速操作具にアシスト力を与えるための前述のアクチュエ
ータ(以下、アシスト用のアクチュエータと称する場合
がある)とは別に、無段変速装置の自動変速操作用のア
クチュエータを設けることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無段変
速装置の自動変速操作を行うために、前記アシスト用の
アクチュエータとは別に、自動変速操作用のアクチュエ
ータを設ける場合、構成が複雑になるとともにコストが
高くなるという問題がある。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、簡単な構成で、しかもコストア
ップを抑制しながら、無段変速装置の自動変速操作を行
うことが可能なようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、変速操作具にアシスト力を与えるためのア
シスト用のアクチュエータによって、エンジンの負荷が
目標負荷に維持されるように、無段変速装置が自動変速
操作される。つまり、既設のアシスト用のアクチュエー
タを用いて、無段変速装置を自動変速操作するようにし
てあるので、自動変速操作用のアクチュエータを別に設
ける必要がない。従って、簡単な構成で、しかもコスト
アップを抑制しながら、無段変速装置の自動変速操作を
行うことが可能なようになった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、アシ
スト制御の実行中に、自動変速制御指令手段によって、
自動変速制御の実行が指令されると、自動変速制御が実
行され、自動変速制御の停止が指令されると、自動変速
制御が停止される。従って、変速操作具にて無段変速装
置を手動で変速操作する手動変速操作モードから無段変
速装置が自動変速操作される自動変速制御モードへの切
り換え、及び、自動変速制御モードの停止が簡単に行え
るので、操作性を一層向上することができるようになっ
た。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、自動
変速制御の実行中に、操作具が操作されると、自動変速
制御の実行が停止されて、アシスト制御が実行される。
つまり、自動変速制御モードにて運転中に、手動変速操
作モードに切り換えるときは、操作具を単に任意の方向
に操作するだけで、自動変速制御に優先してアシスト制
御が実行されて、手動変速操作モードに切り換えられ
る。そして、小さな操作力で任意の車速に変更すること
ができる。従って、自動変速制御モードから手動変速モ
ードに切り換えて、操作者の所望の車速への変速を、極
めて簡単にしかも迅速に行うことができる。
【0008】請求項4に記載の特徴構成によれば、ベル
ト式の無段変速装置を用いて走行変速が行われることに
なる。そして、ベルト式の無段変速装置は、油圧式の変
速装置等に較べて、安価に構成できるものであり、操作
性が良く、しかも、安価な車速制御装置を構成するのに
有利となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。図4は作業車の一例である自脱
型コンバインの伝動系を示しており、エンジン1からの
動力が、ベルトテンション式の脱穀クラッチ45を介し
て脱穀装置46に伝達されるとともに、テンションクラ
ッチを備えたベルト伝動機構2を介して、ベルト式の無
段変速装置3の入力プーリー4に伝達され、無段変速装
置3からの動力がミッションケース5の油圧クラッチ式
の前後進切換装置(図示せず)、及び走行用のギヤ変速
装置(図示せず)を介して、左右のクローラ走行装置6
に伝達される。そしてギヤ変速装置の直前から分離した
動力が、ミッションケース5からベルト伝動機構7を介
して、機体の前部の刈取部8に伝達される。この刈取部
8には刈取穀稈の存否、すなわち、刈取走行状態である
ことを検出する株元センサ47を設けてある。
【0010】また図6に示すように、前記脱穀クラッチ
45の入切操作用の操作レバー48に、クラッチを接続
したときにONになる脱穀クラッチスイッチ49を設
け、前記エンジン1にその回転数を検出する電磁ピック
アップ式の回転数センサ50を付設してある。エンジン
1は負荷の増大に応じて回転数が低下することから、前
記回転数センサ50が、エンジン1の負荷を検出するエ
ンジン負荷検出手段として機能する。更に、クローラ走
行装置6の回転数を検出すること等により、コンバイン
の実際の車速を検出する車速センサ53を設けてある。
【0011】次に、前記ベルト式の無段変速装置3、及
びその変速操作構造について説明する。図2に示すよう
に、入力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プー
リー11、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、
第1及び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト1
3を巻回している。第1及び第2割プーリー11,12
は、入力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定さ
れるプーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプー
リー部分15から構成されており、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプー
リー部分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大き
くなるのに比例して移動側のプーリー部分15を固定側
のプーリー部分14に押すカム機構17が設けられてい
る。
【0012】第1割プーリー11の移動側のプーリー部
分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌さ
れ、リング部材18に固定された一対のピン18aが無
段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リン
グ部材18が回り止めされている。図3及び図2に示す
ように、円筒状のカム部材20がベアリングを介して入
力軸9に外嵌されて、直線状の底部20aと左右対象な
一対の傾斜面20bとで構成された凹部がカム部材20
に一対形成されており、リング部材18のピン18aの
ローラー18bが、カム部材20の一対の凹部に入り込
んでいる。
【0013】図2及び図3に示す状態は、第1割プーリ
ー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー
部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12
の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分1
4に最も接近した最低速位置の状態である。この状態か
らカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20
bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移
動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14
側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝
動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴
って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15
が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れてい
くのであり、無段変速装置3が高速側に変速操作されて
いく。従って、カム部材20が無段変速装置3の変速部
として機能する。
【0014】次に、ベルト式の無段変速装置3及び前後
進切換装置の操作構造について説明する。図2及び図1
に示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材
20の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に
扇型ギヤ22が固定されている。機体の固定部に電動モ
ータ23(アクチュエータに相当)が固定され、平ギヤ
による減速機構24が電動モータ23に備えられてお
り、減速機構24のピニオンギヤ24aが扇型ギヤ22
に咬合している。ボス部材21にリング部材25が外嵌
されており、リング部材25に変速レバー26(変速操
作具に相当)が支持されている。
【0015】この変速レバー26は十字方向に揺動操作
自在で、図5に示すように、レバーガイドの前進変速用
ガイド溝44a、後進変速用ガイド溝44c及び、操作
状態切り換え用段差部分を形成する中間ガイド溝44b
の夫々に沿わせて揺動操作でき、前進変速用ガイド溝4
4a又は後進変速用ガイド溝44cにおいて、減速側操
作方向に沿って操作される際に、前進変速用ガイド溝4
4a・後進変速用ガイド溝44cの内縁kにおいて、走
行中立状態に対応する位置で変速レバー26が強制的に
受止め規制され、過剰操作によって前後逆方向の走行状
態に切換わることがないよう構成されている。
【0016】リング部材25のアーム25aのピン25
bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴ
ム状の一対の感圧センサー27,28が、アーム25a
のピン25bを挟み込むように扇型ギヤ22に固定され
ている。前後進切換装置を前進位置・後進位置・中立停
止位置に切換操作する切換弁(図示せず)が備えられて
おり、扇型ギヤ22と切換弁とがプッシュプルワイヤ2
9及び融通機構30を介して連係されている。つまり、
変速レバー26が、図1において反時計周りである正転
側に操作されると、ピン25bが正転側の感圧センサー
27に接当して、正転側の感圧センサー27から検出信
号が出力されて、変速レバー26が正転側へ操作された
ことが検出される。又、変速レバー26が、図1におい
て時計周りである逆転側に操作されると、ピン25bが
逆転側の感圧センサー28に接当して、逆転側の感圧セ
ンサー28から検出信号が出力されて、変速レバー26
が逆転側へ操作されたことが検出される。従って、感圧
センサー27,28が操作状態検出手段として機能す
る。
【0017】前記無段変速装置3側の固定壁43にポテ
ンショメータ41を取付けるとともに、このポテンショ
メータ41から延びる揺動レバー42の先端側の横向き
ピン42aを、前記扇型ギヤ22に形成した長孔22b
に挿通させて、無段変速装置3の変速状態を検出可能に
構成してある。ポテンショメータ41の検出値は、25
6段階にA/D変換されて、後述の制御装置に31に読
み込まれる。
【0018】電動モータ23を駆動する駆動回路は、図
6に示すように、制御装置31からの信号により励磁さ
れて、変速レバー26が図1において反時計周りである
正転側に揺動するように電動モータ23の回転方向が切
換操作される第1電磁リレー32と、変速レバー26が
図1において時計周りである逆転側に揺動するように電
動モータ23の回転方向が切換操作される第2電磁リレ
ー33とが備えられている。上記のように電動モータ2
3に通電される電流の方向を決定する第1,第2電磁リ
レー32,33はトランジスタ35,36により励磁駆
動され、電動モータ23に通電される電力は、後述のよ
うに制御装置31からパルス信号P1,P2’,P
2’’等を受けて作動するトランジスタ37によって制
御される。この他、後述する電動モータ23に供給する
保持電流A2の値を検出する為の基準抵抗器38及びそ
の基準抵抗器38の両端電圧を平滑化する平滑回路39
が備えられている。
【0019】ところで、本コンバインでは図6に示すよ
うに上限車速を設定する上限車速設定器51を設けると
ともに、車速オートスイッチ52(自動変速制御指令手
段に相当)を設けて、前記変速装置3を手動変速操作モ
ードと自動変速制御モードとに切換え可能に構成してあ
る。尚、上限車速設定器51は、上限車速を、例えば、
高、中、低のように3段階に設定できるように構成して
ある。両モードにおいては手動変速操作モードの方が優
先で、自動変速制御モードにあるときに変速レバー26
を変速操作すると、変速レバー26が操作されたこと
が、感圧センサー27,28により検出されて、手動変
速操作モードに切換わるよう構成してある。
【0020】前記自動変速制御モードにおいて、前記制
御装置31は、回転数センサ50の情報に基づいて、エ
ンジン1の負荷が目標負荷に維持されるべく変速装置3
を自動的に変速操作するよう構成してある。
【0021】説明すると、株元センサ47及び脱穀クラ
ッチスイッチ49が共にONになり、車速が0.1m/
secになる制御条件成立の場合のエンジン回転数X
を、エンジンの無負荷状態における基準回転数STとし
て設定して、予め記憶しておく。そして、前記基準回転
数STからのエンジン回転数Xのダウン量で定義される
エンジン負荷ST−Xが、予め設定された目標負荷(目
標ダウン量)に維持されるように、前記変速用電動モー
タ23を、その駆動パルス信号(P1)のパルス周期T
に対するON(出力)時間T’の比T’/T(以下、デ
ューティー比と呼ぶ)を変えながら、増速側あるいは減
速側に間欠的に駆動させる。
【0022】尚、前記エンジン負荷ST−Xと前記目標
負荷との差が大きいほど変速装置3を高速で変速操作す
るように、前記デューティー比は、前記エンジン負荷S
T−Xと前記目標負荷との差が大きくなるほど、大に設
定する。例えば、増速側では、500msecのパルス
周期Tに対して、ON時間T’を30〜120msec
の範囲で変更させて前記デューティー比を設定する。
又、減速側では、500msecのパルス周期Tに対し
て、ON時間T’を30〜110msecの範囲で変更
させて前記デューティー比を設定する。
【0023】次に、自動変速制御モードにおける制御装
置31の作動を、図7に示すフローチャートに基づいて
説明する。感圧センサ27,28がOFFであったとき
(ステップS101)、制御作動の起動条件をチェック
する。つまり、脱穀クラッチスイッチ49及び株元セン
サ47がON、ポテンショメータ41が前進領域F(詳
細は後述する)における所定の設定範囲内を検出し、車
速が0.1m/sec以上で、エンジン回転数Xが50
0rpm以上の制御条件が成立するか否かをチェック
し、成立していれば、車速オートスイッチ52の状態を
調べる(ステップS102,S103)。車速オートス
イッチ52がONであれば自動車速制御モードであり、
この場合にはエンジン回転数Xを検出し、別の処理ルー
チンで設定されて記憶されている前記基準回転数STと
の差であるエンジン負荷ST−Xが目標負荷になってい
るかどうか調べる(ステップS105)。
【0024】目標負荷よりも大きければ,前記デューテ
ィー比の設定処理をして減速操作し(ステップS10
6,S108)、目標負荷よりも小さくて車速が車速上
限にないと、前記デューティー比の設定処理をして増速
操作する(ステップS107,S110,S111)。
【0025】目標負荷に対する不感帯内であれば適正負
荷状態として変速操作を停止する(ステップS10
9)。車速オートスイッチ52がOFF状態であるか、
感圧センサー27,28がONであれば手動変速モード
である(ステップS200)。
【0026】次に、手動変速操作モード(ステップS2
00)における変速レバー26によるベルト式の無段変
速装置3及び前後進切換装置の操作について、図7,図
8,図9,図10に基づいて説明する。変速レバー26
を中立停止領域Nの一端から前進側の範囲に操作してい
ると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後
進切換装置が前進位置に操作されており、変速レバー2
6を中立停止位置Nから後進側の範囲に操作している
と、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後進
切換装置が後進位置に操作されている。
【0027】〔1〕図外の指令スイッチによりレバー位
置記憶処理が指示されていると、変速レバー26を中立
位置nから前進上限位置・後進上限位置まで揺動操作し
て、変速レバー26の位置と、ポテンショメータ41が
示す値(0〜255ポイント)とを対応させ、制御装置
31に記憶させる(ステップS2,S3)。詳しくは図
5に示すように、前記変速レバー26の揺動範囲を、前
記中立領域Nと、この中立領域Nを挟む前進領域F・後
進領域Rとに区分けするとともに、さらに前記中立領域
Nを、その中央の中立位置nの両側のいきすぎ領域Na
(中立領域N内の設定領域である)と、このいきすぎ領
域Naの両側に間隔を空けて位置する一対の発進領域N
b(発進直前に変速レバー26が位置する設定領域であ
る)とに区分けし、ポテンショメータ41が示す値を各
領域ごとに割り当てる。
【0028】〔2〕変速レバー26を、図1において反
時計周りである正転側(又は逆転側)に操作し始める
と、ピン25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転
側の感圧センサー28)に接当して(ステップS4,S
5)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧セ
ンサー28)から信号が制御装置31に入力される。正
転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー2
8)による検出時点が変速レバー26の逆転作動後(又
は正転作動後)の第1設定時間T1(例えば200ms
ec(ミリ秒))内になく(ステップS6,S21)、
変速レバー26が前進上限位置(又は後進上限位置)に
ないと(ステップS7,S22)、制御装置31から図
11に示すような正転側(又は逆転側)のパルス信号P
1が出力され、パルス信号P1に応じた正転側(又は逆
転側)の操作電流A1が電動モータ23に出力されて高
速正転(又は高速逆転)し(ステップS8,S23)、
電動モータ23から変速レバー26に正転側(又は逆転
側)に沿ったアシスト力が与えられる。
【0029】つまり前進領域Fにおいて変速レバー26
を正転側に操作すると、電動モータ23から正転側にア
シスト力が与えられて、無段変速装置3が増速側に変速
操作されるのであり、変速レバー26を逆転側に操作す
ると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えら
れて、無段変速装置3が減速側に変速操作される。逆に
後進領域Rにおいて、変速レバー26を逆転側に操作す
ると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えら
れて、無段変速装置3が増速側に変速操作されるのであ
り、変速レバー26を正転側に操作すると、電動モータ
23から正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装
置3が減速側に変速操作される。この場合、図11に示
すように、駆動パルス信号(前記P1)の前記デューテ
ィー比は、1.0に設定されているので、電動モータ2
3は連続的に駆動される状態となっている。
【0030】〔3〕上記〔2〕において正転側の感圧セ
ンサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による検
出時点が、変速レバー26の逆転作動後(正転作動後)
の第1設定時間T1(200msec)内にあったとす
る(ステップS6,S21)。この場合、ポテンショメ
ータ41が、中立状態又は中立に近い状態(つまり、中
立領域N内のいきすぎ領域Na内に変速レバー26が位
置していること)を検出すると(ステップS9,S2
4)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧セ
ンサー28)による変速レバー26の増速側への作動の
検出がなくなるべく、第2設定時間T2だけ電動モータ
23が微速正転(又は微速逆転する(ステップS10,
S11,S25,S26)。これにより変速レバー26
のハンチング動作が抑制される。
【0031】〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず(ステップS9,S2
4)、変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動
後)、第1設定時間T1経過しており(ステップS1
2,S27)、変速レバー26が前進上限位置(後進上
限位置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置
31から前記パルス信号P1が出力されて、操作電流A
1が電動モータ23に出力され、電動モータ23から変
速レバー26に前述のアシスト力が与えられる。
【0032】〔5〕ポテンショメータ41が中立状態又
は中立に近い状態を検出せず、減速作動後、第1設定時
間T1経過していないとスタート地点に戻る(ステップ
S12,S27)。
【0033】〔6〕次に変速レバー26の操作を止める
と、正転側及び逆転側の感圧センサー27,28の信号
が停止する(ステップS4,S5)。この場合、前進領
域Fの高速範囲F1において(ステップS14)、変速
レバー26の操作を止めると、制御装置31から図11
に示すような前進側(正転側)のパルス信号P2’が出
力される。このパルス信号P2’において、一つの周期
Tでの出力時間T’と停止時間T’’との比(T’/
T’’)が充分に小さい値に設定されているので、正転
側の所定値B’の保持電流A2’(前述の操作電流A1
よりも充分に小さい)が、電動モータ23に出力される
(ステップS15)。上記〔4〕において、変速レバー
26が前進上限位置にあるときも、同様に前記保持電流
A2’が、電動モータ23に出力される。
【0034】前進領域Fの低速範囲F2において(ステ
ップS14)、変速レバー26の操作を止めると、制御
装置31からから図11に示すような前進側(正転側)
のパルス信号P2’’が出力される。このパルス信号P
2’’において、前記の比T’/T’’が前記P2’に
おけるT’/T’’よりも小さい値に設定されているの
で、正転側の所定値B’’の保持電流A2’’(前述の
保持電流A2’よりも小さい)が、電動モータ23に出
力される(ステップS16)。
【0035】後進領域Rにおいて(ステップS13)、
変速レバー26の操作を止めると、制御装置31から図
11に示すような逆転側のパルス信号P2’’が出力さ
れ、前記保持電流A2’’が、電動モータ23に出力さ
れる(ステップS17)。上記〔4〕において、変速レ
バー26が後進上限位置にあるときも、同様に前記保持
電流A2’’が、電動モータ23に出力される。
【0036】図2に示すベルト式の無段変速装置3は、
伝動ベルト13の張力により中立停止領域N側に戻ろう
としているので、ステップS15,S16,S17での
電動モータ23の正転側(又は逆転側)の小さなアシス
ト力と、無段変速装置3の前述の中立停止領域N側への
復帰付勢力とが釣り合って、変速レバー26及び無段変
速装置3がその操作位置(変速位置)に保持される。
【0037】この場合に、どれだけの値の正転側(又は
逆転側)の保持電流A2を電動モータ23に供給する
と、変速レバー26及び無段変速装置3が保持されるの
かが実験等により事前に把握されており、その保持電流
A2’,A2’’の値が所定値B’,B’’である。電
動モータ23に供給される正転側(又は逆転側)の保持
電流A2’,A2’’において、図11に示すように所
定値B’,B’’を含む小範囲C内の保持電流A2’,
A2’’のみの値が(小範囲Cから外れた保持電流A
2’,A2’’の値は無視される)、フィードバックさ
れて検出されており、正転側(又は逆転側)の保持電流
A2’,A2’’が所定値B’,B’’に維持されるよ
うに、パルス信号P2’,P2’’における出力時間
T’と停止時間T’’との比(T’/T’’)が、制御
装置31によって自動的に変更操作される。
【0038】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、発進領域Nbで増速作動後第3設定時間T3(例え
ば200msec)内にあると(ステップS18)、電
動モータ23への操作電流A1(保持電流A2)の供給
系が遮断された状態に設定され、電動モータ23が空転
状態となる(ステップS19)。電動モータ23の空転
状態は、図6に示す第1電磁リレー32及び第2電磁リ
レー33のいずれか一方を励磁し、トランジスタ37に
パルス信号P1,P2’,P2’’を出力しないことに
よって設定する。ベルト無段変速装置は一般に中立領域
Nが広くて、増速操作してから発進するまでに少し時間
がかかるが、上記のように電動モータ23を空転させる
ことで、操縦者に円滑に発進する印象を与えることがで
きる。
【0039】変速レバー26が中立停止領域Nに操作さ
れ、発進領域Nbで増速作動後前記第3設定時間T3内
にないと(ステップS18)、電動モータ23への操作
電流A1(保持電流A2’,A2’’)の供給系が短絡
された状態に設定される(ステップS20)。これは図
6に示す第1電磁リレー32及び第2電磁リレー33を
切り状態として、電動モータ23の端子23a,23b
を接地させて、短絡された状態とする。
【0040】〔別実施形態〕次に、別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記実施形態では、エンジン1に対する負荷を
その回転数に基づいて検出するようにした場合を例示し
たが、例えば、エンジン1のトルク等に基づいて検出す
るようにしてもよく、エンジン負荷検出手段50の具体
構成は各種変更できる。
【0041】(ロ) 上記実施形態では、アクチュエー
タの具体構成として、電動モータ23を適用する場合に
ついて例示したが、この他に、例えば、油圧モータやエ
ンジンの駆動力を用いた駆動機構を適用できる。
【0042】(ハ) 上記実施形態では、無段変速装置
としてベルト式無段変速装置の場合を例示したが、これ
に限定されるものではなく、変速操作具の人為操作に基
づいて正逆に作動され、駆動操作手段にて作動が補助さ
れる構成であればよく、例えば、静油圧式無段変速装置
の変速操作部等、その他の無段変速装置であっても本発
明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速装置、変速レバー及び電動モータ付近
の側面図
【図2】無段変速装置の縦断背面図
【図3】無段変速装置における変速操作用のカム部材の
平面図
【図4】コンバインの伝動系を示す概略図
【図5】レバーガイドを示す図
【図6】電動モータの制御回路系を示す図
【図7】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図8】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図9】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを示
す図
【図10】変速レバーによる変速操作時の制御の流れを
示す図
【図11】パルス信号、電動モータに供給される操作電
流及び保持電流の状態を示す図
【符号の説明】
1 エンジン 3 無段変速装置 20 変速部 23 アクチュエータ 26 変速操作具 27,28 操作状態検出手段 31 制御手段 50 エンジン負荷検出手段 52 自動変速制御指令手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に人為操作自在な変速操作具
    が、エンジンに連動連結された走行用の無段変速装置の
    変速部に機械的に連動連結され、 前記変速操作具の操作方向に沿って正逆にアシスト力を
    与えるアクチュエータと、 前記変速操作具の操作方向と、その変速操作具が人為操
    作されているか否かを検出する操作状態検出手段が設け
    られ、 その操作状態検出手段の検出情報に基づいて、前記変速
    操作具の操作方向にアシスト力を与えるように前記アク
    チュエータを制御するアシスト制御を実行する制御手段
    が設けられた作業車の車速制御装置であって、 前記エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段が
    設けられ、 前記制御手段は、前記エンジン負荷検出手段の検出情報
    に基づいて、前記エンジンの負荷が設定された目標負荷
    に維持されるように、前記無段変速装置を自動変速操作
    すべく前記アクチュエータを制御する自動変速制御を実
    行するように構成されている作業車の車速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段に対して、前記自動変速制
    御の実行及び停止を指令する自動変速制御指令手段が設
    けられている請求項1記載の作業車の車速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記自動変速制御の実
    行中において、前記操作状態検出手段によって前記変速
    操作具の人為操作が検出されると、前記自動変速制御の
    実行を停止して、前記アシスト制御を実行するように構
    成されている請求項1又は2記載の作業車の車速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記無段変速装置がベルト式の無段変速
    装置である請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車
    の車速制御装置。
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