JP3204102B2 - コンタクトプローブ - Google Patents

コンタクトプローブ

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JP3204102B2
JP3204102B2 JP19328096A JP19328096A JP3204102B2 JP 3204102 B2 JP3204102 B2 JP 3204102B2 JP 19328096 A JP19328096 A JP 19328096A JP 19328096 A JP19328096 A JP 19328096A JP 3204102 B2 JP3204102 B2 JP 3204102B2
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厚 松田
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秀昭 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示体また
は半導体チップの各端子に接触させて電気的なテストを
行うためのコンタクトプロ−ブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示体の電気的なテストを行
うには液晶表示体テスト用コンタクトプロ−ブが用いら
れることが知られており、この液晶表示体テスト用コン
タクトプロ−ブは、図12の斜視説明図に示されるよう
に、ポリイミド樹脂フィルムなどの非導電性樹脂フィル
ム5の片面に、NiまたはNi合金にAuメッキされた
金属で構成されている平行に配列されたコンタクトピン
4を、非導電性樹脂フィルム5の片面に非導電性樹脂フ
ィルム5の長手方向に直角にかつ非導電性樹脂フィルム
5の端部からコンタクトピン4の一部が突出するように
張り付けた構成となっている。
【0003】この従来の液晶表示体テスト用コンタクト
プロ−ブ10´を用いて液晶表示体の電気的なテストを
行うには、図13の側面図に示されるように、液晶表示
体テスト用コンタクトプロ−ブ10´をトップクランプ
7およびボトムクランプ8で押さえ、さらにリード11
の端子12をコンタクトピン4と接触させて通電状態に
保持し、コンタクトピン4の先端を液晶表示体100に
押し付けて、コンタクトピン4から得られた信号をリー
ド11を通して外部に伝えるようになっている。
【0004】一方、ICチップやLSIチップなどの半
導体チップの電気的なテストを行うには、半導体チップ
テスト用コンタクトプロ−ブが用いられることが知られ
ており、この従来の半導体チップテスト用コンタクトプ
ロ−ブ20´は、図14の斜視説明図に示されるよう
に、樹脂フィルムなどの非導電性樹脂フィルム5の片面
に、NiまたはNi合金にAuメッキされた金属で構成
されているコンタクトピン4を張り付けかつコンタクト
ピン4の一部が非導電性樹脂フィルム5の端部から突出
した構造になっており、さらに位置合わせ穴9も設けら
れている。さらに、半導体チップテスト用コンタクトプ
ロ−ブ20´は、図14の斜視説明図に示されるよう
に、コンタクトピン4から得られた信号を引き出すため
の窓13を有している。
【0005】前記従来の半導体チップテスト用コンタク
トプロ−ブ20´を用いてICチップやLSIチップな
どの半導体チップの電気的なテストを行うには、図15
の断面図に示されるように、まず、プリント基板17の
上にクランプ7´を取り付ける。つぎにコンタクトピン
4をプリント基板17とボトムクランプ8の間にコンタ
クトピン4先端を押さえ込むことによりコンタクトピン
4を傾斜状態に保ち、コンタクトピン4の先端を半導体
チップ200に押しつけ、半導体チップ200と接触さ
せる。
【0006】一方、従来の半導体チップテスト用コンタ
クトプロ−ブ20´に設けられた窓13の部分のコンタ
クトピン4に、ボトムクランプ18の弾性体16を押し
付けてコンタクトピン4をプリント基板17の電極15
に接触させ、コンタクトピン4から得られた信号をプリ
ント基板17の電極15を通して外部に伝えることがで
きるようになっている。
【0007】これら従来の液晶表示体テスト用コンタク
トプロ−ブ10´および半導体チップテスト用コンタク
トプロ−ブ20´は、いずれも図16の断面説明図
(a)〜(h´)に示される通常の工程で作製される。
即ち、ステンレス製の支持金属板6の上に、Cuのベー
スメタル層1を形成し、このベースメタル層1上にフォ
トレジスト層2を形成し(図16(a))、このフォト
レジスト層2に所定のパターンのマスク3を施して露光
し(図16(b))、フォトレジスト層2を現像してコ
ンタクトピン4となる部分を除去して残存するフォトレ
ジスト層2に開口部2aを形成し(図16(c))、こ
の開口部2aにコンタクトピン4となるNi層をメッキ
処理により形成し(図16(d))、フォトレジスト層
2を除去し(図16(e))、NiまたはNi合金層の
上にコンタクトピン4の先端部となる部分以外に非導電
性樹脂フィルム5を接着剤5aを介して接着し(図16
(f´))、ついで、非導電性樹脂フィルム5とコンタ
クトピン4とベースメタル層1からなる部分を支持金属
板6から分離して(図16(g´))、コンタクトピン
4に非導電性樹脂フィルム5を接着したコンタクトプロ
−ブを作製する(図16(h´))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(イ)前記従来の液晶
表示体テスト用コンタクトプロ−ブ10´および半導体
チップテスト用コンタクトプロ−ブ20´のコンタクト
ピン4は、図12および図14に示されるように、両端
のコンタクトピン4Eも含めていずれも同じ幅のコンタ
クトピンが平行に配列されており、このコンタクトピン
の幅は、通常、2575μmであって、極めて細く、ハ
ンドリング時にコンタクトプロ−ブの取り扱いには細心
の注意をはらっても、コンタクトプロ−ブの取り扱い中
にコンタクトピンが治具などの部品と衝突することがあ
り、その際、コンタクトピン4の内でも両端のコンタク
トピン4Eの先端部が衝突する確率が最も多く、多数回
使用している内に両端のコンタクトピン4Eの先端部
は、図17および図18に示されるように、変形するこ
とがある。コンタクトピン4Eが変形すると、先端部が
液晶表示体または半導体チップの所定の端子に正確に接
触せず、従って、変形したコンタクトピンがあるコンタ
クトプロ−ブを用いて液晶表示体または半導体チップの
電気的測定を行うと、測定ミスが発生する。
【0009】(ロ)また、従来の液晶表示体テスト用コ
ンタクトプロ−ブ10´および半導体チップテスト用コ
ンタクトプロ−ブ20´は、ポリイミド樹脂からなる非
導電性樹脂フィルム5の片面にコンタクトピン4を張り
付けた構造になっているが、前述のように、コンタクト
ピン4は極めて薄くかつ細いので、コンタクトプロ−ブ
自体の強度が十分でなく、さらにポリイミド樹脂からな
る非導電性樹脂フィルム5は水分を吸収して伸びが生
じ、そのために従来のコンタクトプロ−ブは、コンタク
トピン4とコンタクトピン4の間の間隔が変化し、コン
タクトピン4の先端部分が正確に液晶表示体または半導
体チップの端子の所定の位置に接触させることができ
ず、正確な電気的なテストを行うことができないことも
しばしばあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
かかる課題を解決すべく研究を行った結果、下記の知見
を得たのである。
【0011】前記(イ)の課題を解決するためには、 (a)コンタクトプロ−ブの両端のコンタクトピン4E
の幅を、それより内側のコンタクトピン4の幅よりも大
きくして両端のコンタクトピン4Eの強度を高め、衝突
しても変形しにくい構造とするとともに、強度の優れた
両端のコンタクトピン4Eにより内側のコンタクトピン
を保護するか、または、 (b)コンタクトプロ−ブの両端のコンタクトピン4E
をダミーのコンタクトピンとして液晶表示体または半導
体チップの電気的測定に使用しない非導通コンタクトピ
ンを設けておき、この非導通コンタクトピンは電気的測
定に使用しないところから、両端部の非導通コンタクト
ピンが変形しても液晶表示体または半導体チップの電気
的測定に影響を及ぼさないようにするとよい。
【0012】 前記(ロ)の課題を解決するためには、 コンタクトピン4および非導電性樹脂フィルム5からな
る従来のコンタクトプロ−ブの非導電性樹脂フィルム5
側に、さらに金属フィルム8を張り付けると、得られた
コンタクトプロ−ブは、湿度が変化しても、従来のコン
タクトプロ−ブよりもコンタクトピン4とコンタクトピ
ン4の間の間隔の変化が少なくなり、さらにコンタクト
プロ−ブ全体の強度を増加させることができる。
【0013】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、 (1)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなるコンタ
クトプローブにおいて、前記平行に配列されたコンタク
トピンは幅が異なっており、両端部に設けられたコンタ
クトピンが最も広幅なコンタクトピンで構成されている
コンタクトプロ−ブ、 (2)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付け、さらに前記
非導電性樹脂フィルムの上に金属フィルムが張り付けら
れているコンタクトプロ−ブであって、前記平行に配列
されたコンタクトピンは幅が異なっており、両端部に設
けられたコンタクトピンが最も広幅なコンタクトピンで
構成されているコンタクトプロ−ブ、に特徴を有するも
のである。
【0014】また、この発明のコンタクトプロ−ブは、
平行に配列されたコンタクトピンの両端部が最も広幅な
コンタクトピンで構成され、中心に向かって漸次、コン
タクトピンの幅が狭くなっていてもよい。従って、この
発明は、 (3)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなるコンタ
クトプローブにおいて、前記平行に配列されたコンタク
トピンは幅が異なっており、両端部に設けられたコンタ
クトピンが最も広幅なコンタクトピンで構成され、中心
に向かって漸次、コンタクトピンの幅が狭くなっている
コンタクトプロ−ブ、 (4)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付け、さらに前記
非導電性樹脂フィルムの上に金属フィルムが張り付けら
れているコンタクトプロ−ブであって、前記平行に配列
されたコンタクトピンは幅が異なっており、両端部に設
けられたコンタクトピンが最も広幅なコンタクトピンで
構成され、中心に向かって漸次、コンタクトピンの幅が
狭くなっているコンタクトプロ−ブ、に特徴を有するも
のである。
【0015】この発明は、コンタクトプロ−ブの両端の
コンタクトピンをダミーのコンタクトピンとして液晶表
示体または半導体チップの電気的測定に使用しない非導
通コンタクトピンを設けておくと、この非導通コンタク
トピンは電気的測定に使用しないところから、非導通コ
ンタクトピンが変形しても液晶表示体または半導体チッ
プの電気的測定に影響を及ぼさず、さらに内側のコンタ
クトピンの保護の作用もする。
【0016】前記コンタクトプロ−ブの両端部のみに設
けられた非導通コンタクトピンの幅は、その他のコンタ
クトピンの幅よりも大きくすることが好ましい。従っ
て、この発明は、 (5)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなるコンタ
クトプローブにおいて、前記平行に配列されたコンタク
トピンの幅は異なっており、両端部に設けられたコンタ
クトピンのみが最も広幅な非導通コンタクトピンで構成
されているコンタクトプロ−ブ、に特徴を有するもので
ある。
【0017】この発明のコンタクトプロ−ブは、前記
(5)のコンタクトプロ−ブの非導電性樹脂フィルムの
上に金属フィルムが張り付けられているコンタクトプロ
−ブであっても良い。従って、この発明は、 (6)平行に配列されたコンタクトピンを、コンタクト
ピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出するよう
に非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなり、前記
非導電性樹脂フィルムの上にさらに金属フィルムが張り
付けられているコンタクトプロ−ブであって、前記平行
に配列されたコンタクトピンの幅は異なっており、両端
部に設けられたコンタクトピンのみが最も広幅な非導通
コンタクトピンで構成されているコンタクトプロ−ブ、
に特徴を有するものである。
【0018】この発明のコンタクトプロ−ブに使用する
コンタクトピンは、NiまたはNi合金にAuメッキし
た構成のコンタクトピンを使用するので、コンタクトピ
ンの構成は従来のコンタクトピンの構成と同じである。
また、非導電性樹脂フィルムの上にさらに張り付けられ
ている金属フィルムは、Niフィルム、Ni合金フィル
ム、CuフィルムおよびCu合金フィルムのうちのいず
れか1種で構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明のコンタクトプローブ図
面に基づいて一層詳細に説明する。図1は、この発明の
液晶表示体テスト用コンタクトプロ−ブ10の斜視説明
図である。図1に示されるように、この発明の液晶表示
体テスト用コンタクトプロ−ブ10は平行に配列された
コンタクトピン4を、コンタクトピン4の先端部が非導
電性樹脂フィルム5から突出するように非導電性樹脂フ
ィルム5の片面に張り付けてなり、前記平行に配列され
たコンタクトピン4は幅が異なっており、両端部に設け
られたコンタクトピン4Eが最も広幅なコンタクトピン
で構成されている。
【0021】さらに、この発明の液晶表示体テスト用コ
ンタクトプロ−ブ10は、図2の斜視説明図に示される
ように、平行に配列されたコンタクトピン4を、コンタ
クトピン4の先端部が非導電性樹脂フィルム5から突出
するように非導電性樹脂フィルム5の片面に張り付けて
なり、前記平行に配列されたコンタクトピン4は幅が異
なっており、両端部に設けられたコンタクトピン4Eの
みを最も広幅な非導通コンタクトピンで構成してもよ
い。
【0022】図3〜図4もこの発明の液晶表示体テスト
用コンタクトプロ−ブ10の斜視説明図であるが、図3
〜図4に示されるこの発明の液晶表示体テスト用コンタ
クトプロ−ブ10は、図1〜図2に示されるこの発明の
液晶表示体テスト用コンタクトプロ−ブの非導電性樹脂
フィルム5の上に、さらに金属フィルム8を張り付けて
なるものである。この金属フィルム8を張り付けること
により、湿度が変化しても、コンタクトピン4とコンタ
クトピン4の間の間隔の変化が少なくなり、さらに強度
も増し、使用しやすくなる。
【0023】この発明の液晶表示体テスト用コンタクト
プロ−ブ10の非導電性樹脂フィルム5に対して直角で
あってかつ相互に平行に配列されたコンタクトピン4
は、図5の平面説明図に示されるように、両端部が最も
広幅なコンタクトピン4Eで構成され、中心に向かって
漸次、コンタクトピンの幅が狭くなっていてもよい。す
なわち、図5において、両端部が最も広幅なコンタクト
ピン4Eの幅をW1 、中心部のコンタクトピン4″の幅
をW、コンタクトピン4Eと中心部のコンタクトピン
4″の中間のコンタクトピン4´の幅をW2 とすると、
1 >W2 >Wの関係が成り立つように配列してもよ
い。図示されてはいないが、図5の非導電性樹脂フィル
ム5の上にさらに金属フィルムを張り付けた液晶表示体
テスト用コンタクトプロ−ブもこの発明に含まれる。
【0024】次に、この発明の半導体チップテスト用コ
ンタクトプロ−ブについて説明する。図6は、この発明
の半導体チップテスト用コンタクトプロ−ブ20の斜視
説明図である。図6に示されるように、この発明の半導
体チップテスト用コンタクトプロ−ブ20は平行に配列
されたコンタクトピン4をコンタクトピン4の先端部が
非導電性樹脂フィルム5から突出するように非導電性樹
脂フィルム5の片面に張り付けてなり、前記平行に配列
されたコンタクトピン4の幅は異なっており、両端部に
設けられたコンタクトピン4Eは、最も広幅なコンタク
トピンで構成されている。
【0026】さらに、この発明の半導体チップテスト用
コンタクトプロ−ブ20は、図7の斜視説明図に示され
るように、平行に配列されたコンタクトピン4をコンタ
クトピン4の先端部が非導電性樹脂フィルム5から突出
するように非導電性樹脂フィルム5の片面に張り付けて
なり、前記平行に配列されたコンタクトピン4の内の両
端部に設けられたコンタクトピン4Eを最も広幅な非導
通コンタクトピンで構成してもよい。
【0027】図8〜図9もこの発明の半導体チップテス
ト用コンタクトプロ−ブ20の斜視説明図であるが、図
8〜図9に示されるこの発明の半導体チップテスト用コ
ンタクトプロ−ブ20は、図6〜図7に示されるこの発
明の半導体チップテスト用コンタクトプロ−ブの非導電
性樹脂フィルム5の上に、さらに金属フィルム8を張り
付けてなるものである。この金属フィルム8を張り付け
ることにより、湿度が変化しても、コンタクトピン4と
コンタクトピン4の間の間隔の変化が少なくなり、さら
に強度も増し、使用しやすくなる。
【0028】この発明の半導体チップテスト用コンタク
トプロ−ブ20の平行に配列されたコンタクトピン4
は、図10の平面説明図に示されるように、両端部が最
も広幅なコンタクトピン4Eで構成され、中心に向かっ
て漸次、コンタクトピンの幅が狭くなっていてもよい。
すなわち、図10において、両端部が最も広幅なコンタ
クトピン4Eの幅をW1 、中心部のコンタクトピン4″
の幅をW、コンタクトピン4Eと中心部のコンタクトピ
ン4″の中間のコンタクトピン4´の幅をW2 とする
と、W1 >W2 >Wの関係が成り立つように配列しても
よい。図示されてはいないが、図10の非導電性樹脂フ
ィルム5の上にさらに金属フィルムを張り付けた半導体
チップテスト用コンタクトプロ−ブもこの発明に含まれ
る。
【0029】コンタクトピン4、広幅なコンタクトピン
4Eおよび非導電性樹脂フィルム5からなる図1〜図2
および図5に示されるこの発明の液晶表示体テスト用コ
ンタクトプロ−ブ10、並びにコンタクトピン4、広幅
なコンタクトピン4Eおよび非導電性樹脂フィルム5か
らなる図6〜図7および図10に示されるこの発明の半
導体チップテスト用コンタクトプロ−ブ20は、従来の
図16に示される製造方法と全く同じ方法で製造するこ
とができるので、製造方法の詳細な説明は省略する。
【0030】しかし、コンタクトピン4、広幅なコンタ
クトピン4E、非導電性樹脂フィルム5および金属フィ
ルム8からなる図3〜図4に示されるこの発明の液晶表
示体テスト用コンタクトプロ−ブ10、並びにコンタク
トピン4、広幅なコンタクトピン4E、非導電性樹脂フ
ィルム5および金属フィルム8からなる図8〜図9に示
されるこの発明の半導体チップテスト用コンタクトプロ
−ブ20は、図11に示されるようにして製造する。
【0031】すなわち、ステンレス製の支持金属板6の
上に、Cuのベースメタル層1を形成し、このベースメ
タル層1上にフォトレジスト層2を形成し(図11
(a))、このフォトレジスト層2に所定のパターンの
マスク3を施して露光し(図11(b))、フォトレジ
スト層2を現像してコンタクトピン4となる部分を除去
して残存するフォトレジスト層2に開口部2aを形成し
(図11(c))、この開口部2aにコンタクトピン4
となるNi層をメッキ処理により形成し(図11
(d))、フォトレジスト層2を除去する(図11
(e))。次に、Ni層の上に非導電性樹脂フィルム5
および金属フィルム8からなる複合フィルムを接着剤5
aを介して接着し(図11(f))、さらに、非導電性
樹脂フィルム5とコンタクトピン4とベースメタル層1
からなる部分を支持金属板6から分離し(図11
(g))、ついでベースメタル層1を除去することによ
り、コンタクトピン4に非導電性樹脂フィルム5および
金属フィルム8を接着したコンタクトプロ−ブを作製す
る(図11(h))。
【0032】この発明の液晶表示体テスト用コンタクト
プロ−ブ10およびこの発明の半導体チップテスト用コ
ンタクトプロ−ブ20の使用方法は、従来の液晶表示体
テスト用コンタクトプロ−ブ10´および従来の半導体
チップテスト用コンタクトプロ−ブ20´の使用方法と
全く同じであるから、これら使用方法の詳細な説明は省
略する。この発明の両端部の最も広幅なコンタクトピン
4Eの幅は、中心部のコンタクトピンの幅の1.5〜5
倍(一層好ましくは、2〜4倍)であることが好まし
い。
【0033】実施例1 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅の純
金メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さらに、
両端のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクトピン
を幅:50μmの純金メッキしたNi製コンタクトピン
で構成し、これらコンタクトピンを、図1に示されるよ
うに、全ピン数が100ピンの平行に配列した状態で厚
さ:50μmのポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルム
に張り付けられた構造の本発明液晶表示体テスト用コン
タクトプロ−ブ1を作製した。
【0035】実施例2 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅の非
導通のダミーのNi製コンタクトピンで構成し、さら
に、両端部のコンタクトピン4Eよりも内側のその他の
コンタクトピンをいずれも同じ幅の50μmの電気的測
定可能な純金メッキしたNi製コンタクトピンで構成
し、これらのコンタクトピンを、図2に示されるよう
に、全ピン数が100ピンの平行に配列した状態で厚
さ:50μmのポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルム
に張り付けられた構造の本発明液晶表示体テスト用コン
タクトプロ−ブ2を作製した。
【0036】実施例3 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅の純
金メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さらに、
両端部のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクトピ
ンをいずれも同じ幅の50μmの純金メッキしたNi製
コンタクトピンで構成し、これら全ピン数:100ピン
の純金メッキしたNi製コンタクトピンに、厚さ:50
μmのポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルムおよび厚
さ:25μmの純銅フィルムを張り付けた構造を有する
図3に示される本発明液晶表示体テスト用コンタクトプ
ロ−ブ3を作製した。
【0038】実施例4 両端部のコンタクトピンを幅:150μmの広幅の非導
通のダミーのNi製コンタクトピン4Eで構成し、さら
に、両端部のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタク
トピンの幅を45μmの電気的測定可能な純金メッキし
たNi製コンタクトピンで構成し、全ピン数:100ピ
ンのコンタクトピンに、厚さ:50μmのポリイミド樹
脂製非導電性樹脂フィルムおよび厚さ:25μmの純銅
フィルムを張り付けた構造を有する図4に示される本発
明液晶表示体テスト用コンタクトプロ−ブ4を作製し
た。
【0039】実施例5 両端のコンタクトピン4Eを幅W1 :100μmの広幅
の純金メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さら
に、両端のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクト
ピン4´を幅W2 :80μmの純金メッキしたNi製コ
ンタクトピンで構成し、さらにコンタクトピン4´より
も内側のコンタクトピン4″を幅W:50μmの純金メ
ッキしたNi製コンタクトピンで構成し、全ピン数:1
00ピンの純金メッキしたNi製コンタクトピンに、厚
さ:50μmのポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルム
および厚さ:50μmの純銅フィルムを張り付けた構造
を有する図5に示される構造の本発明液晶表示体テスト
用コンタクトプロ−ブ5を作製した。
【0040】実施例6 両端部のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅な
純金メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さら
に、両端のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクト
ピンの幅をいずれも50μmの純金メッキしたNi製コ
ンタクトピンで構成し、全ピン数:100ピンの純金メ
ッキNi製コンタクトピンに、厚さ:50μmのポリイ
ミド樹脂製非導電性樹脂フィルムを張り付けた構造を有
する図6に示されるような本発明半導体チップテスト用
コンタクトプロ−ブ6を作製した。
【0042】実施例7 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅な非
導通のダミーのNi製コンタクトピンで構成し、さら
に、両端部のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタク
トピンの幅をいずれも50μmの電気的測定可能な純金
メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、これら全ピ
ン数:100ピンのコンタクトピンに、厚さ:50μm
のポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルムを張り付けた
構造を有する図7に示される本発明半導体チップテスト
用コンタクトプロ−ブ7を作製した。
【0043】実施例8 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅な純
金メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さらに、
両端部のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクトピ
ンの幅をいずれも50μmの純金メッキしたNi製コン
タクトピンで構成し、全ピン数:100ピンの純金メッ
キNi製コンタクトピンに、厚さ:50μmのポリイミ
ド樹脂製非導電性樹脂フィルムおよび厚さ:25μmの
Niフィルムを張り付けた構造を有する図8に示される
本発明半導体チップテスト用コンタクトプロ−ブ8を作
製した。
【0045】実施例9 両端のコンタクトピン4Eを幅:100μmの広幅な非
導通のダミーのNi製コンタクトピン4Eで構成し、さ
らに、両端のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタク
トピンの幅をいずれも50μmの電気的測定可能な純金
メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、全ピン数:
100ピンのコンタクトピンに、厚さ:50μmのポリ
イミド樹脂製非導電性樹脂フィルムおよび厚さ:50μ
mの純銅フィルムを張り付けた構造を有する図9に示さ
れる本発明半導体チップテスト用コンタクトプロ−ブ9
を作製した。
【0046】実施例10 両端のコンタクトピン4Eを幅W1 :100μmの純金
メッキしたNi製コンタクトピンで構成し、さらに、両
端のコンタクトピン4Eよりも内側のコンタクトピン4
´を幅W2 :80μmの純金メッキしたNi製コンタク
トピンで構成し、さらにコンタクトピン4´よりも内側
のコンタクトピン4″を幅W:40μmの純金メッキし
たNi製コンタクトピンで構成し、全ピン数:100ピ
ンの純金メッキNi製コンタクトピンに、厚さ:50μ
mのポリイミド樹脂製非導電性樹脂フィルムおよび厚
さ:25μmの純銅フィルムを張り付けた構造を有する
図10に示される構造の本発明半導体チップテスト用コ
ンタクトプロ−ブ10を作製した。
【0047】従来例 さらに、幅:50μmの純金メッキしたNi製コンタク
トピンで構成した全ピン数:100ピンのコンタクトピ
ンに、厚さ:50μmのポリイミド樹脂製非導電性樹脂
フィルムを張り付けた構造を有する図12に示されるよ
うな従来の液晶表示体テスト用コンタクトプロ−ブ1お
よび図14に示されるような従来の半導体チップテスト
用コンタクトプロ−ブ1を作製した。
【0048】実施例1〜10で得られた本発明液晶表示
体テスト用コンタクトプロ−ブ1〜5および本発明半導
体チップテスト用コンタクトプロ−ブ6〜10、並びに
従来例で得られた従来の液晶表示体テスト用コンタクト
プロ−ブ1および従来の半導体チップテスト用コンタク
トプロ−ブ1を、それぞれ3×105 回繰り返し使用し
た。その結果、従来の液晶表示体テスト用コンタクトプ
ロ−ブ1および従来の半導体チップテスト用コンタクト
プロ−ブ1は2×105 回の使用で電気的測定ミスが発
生したが、実施例1〜10で得られた本発明液晶表示体
テスト用コンタクトプロ−ブ1〜5および本発明半導体
チップテスト用コンタクトプロ−ブ6〜10を3×10
5 回使用しても電気的測定ミスは発生せず、特に金属フ
ィルムを形成した本発明液晶表示体テスト用コンタクト
プロ−ブ3〜5および本発明半導体チップテスト用コン
タクトプロ−ブ8〜10は高温多湿の環境下にあっても
長期間使用できた。
【0049】
【発明の効果】上述のように、この発明のコンタクトプ
ロ−ブは、従来よりも多数回使用することができ、高温
多湿の環境下にあってもコンタクトプロ−ブの両端のコ
ンタクトピン間距離の変化が少なく、したがって、いか
なる環境下にあってもコンタクトピンの先端部を正確に
液晶表示体または半導体チップの所定の位置に正確に接
触させることができ、液晶表示体または半導体チップの
検査のミスが皆無になるなど液晶表示体または半導体産
業の発展に大いに貢献しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液晶表示体テスト用コンタクトプロ
ーブの斜視説明図である。
【図2】この発明の液晶表示体テスト用コンタクトプロ
ーブの斜視説明図である。
【図3】この発明の液晶表示体テスト用コンタクトプロ
ーブの斜視説明図である。
【図4】この発明の液晶表示体テスト用コンタクトプロ
ーブの斜視説明図である。
【図5】この発明の液晶表示体テスト用コンタクトプロ
ーブの平面説明図である。
【図6】この発明の半導体チップテスト用コンタクトプ
ローブの斜視説明図である。
【図7】この発明の半導体チップテスト用コンタクトプ
ローブの斜視説明図である。
【図8】この発明の半導体チップテスト用コンタクトプ
ローブの斜視説明図である。
【図9】この発明の半導体チップテスト用コンタクトプ
ローブの斜視説明図である。
【図10】この発明の半導体チップテスト用コンタクト
プローブの平面説明図である。
【図11】この発明の液晶表示体または半導体チップテ
スト用コンタクトプローブの製造方法を示す断面説明図
である。
【図12】従来の液晶表示体テスト用コンタクトプロー
ブの斜視説明図である。
【図13】従来の液晶表示体テスト用コンタクトプロー
ブの使用方法を示す側面説明図である。
【図14】従来の半導体チップテスト用コンタクトプロ
ーブの斜視説明図である。
【図15】従来の半導体チップテスト用コンタクトプロ
ーブの使用方法を示す断面説明図である。
【図16】従来の液晶表示体または半導体チップテスト
用コンタクトプローブの製造方法を示す断面説明図であ
る。
【図17】従来の液晶表示体テスト用コンタクトプロー
ブの課題を示す斜視説明図である。
【図18】従来の半導体チップテスト用コンタクトプロ
ーブの課題を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 ベースメタル層 2 フォトレジスト層 3 マスク 4 コンタクトピン 5 非導電性樹脂フィルム 6 支持金属板 7 トップクランプ 7´ クランプ 8 ボトムクランプ 9 位置きめ穴 10 液晶表示体テスト用コンタクトプローブ 10´ 従来の液晶表示体テスト用コンタクトプローブ 11 リード 12 端子 13 窓 14 位置決めピン 15 電極 16 弾性体 17 プリント基板 20 半導体チップテスト用コンタクトプローブ 20´ 従来の半導体チップテスト用コンタクトプロー
ブ 100 液晶表示体 200 半導体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植木 光芳 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱 マテリアル株式会社 三田工場内 (72)発明者 吉田 秀昭 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱 マテリアル株式会社 三田工場内 (72)発明者 中村 忠司 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱 マテリアル株式会社 三田工場内 (56)参考文献 特開 平6−334006(JP,A) 特開 平7−86343(JP,A) 特開 平7−321170(JP,A) 特開 平4−363671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 1/073 H01L 21/66

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行に配列されたコンタクトピンを、コン
    タクトピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出す
    るように非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなる
    コンタクトプローブにおいて、 前記平行に配列されたコンタクトピンは幅が異なってお
    り、両端部に設けられたコンタクトピンが最も広幅なコ
    ンタクトピンで構成されていることを特徴とするコンタ
    クトプロ−ブ。
  2. 【請求項2】平行に配列されたコンタクトピンを、コン
    タクトピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出す
    るように非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなる
    コンタクトプローブにおいて、 前記平行に配列されたコンタクトピンは幅が異なってお
    り、両端部に設けられたコンタクトピンが最も広幅なコ
    ンタクトピンで構成され、中心に向かって漸次、コンタ
    クトピンの幅が狭くなっていることを特徴とするコンタ
    クトプロ−ブ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の平行に配列された
    コンタクトピンを有するコンタクトプロ−ブの非導電性
    樹脂フィルムの上にさらに金属フィルムが張り付けられ
    ていることを特徴とするコンタクトプロ−ブ。
  4. 【請求項4】平行に配列されたコンタクトピンを、コン
    タクトピンの先端部が非導電性樹脂フィルムから突出す
    るように非導電性樹脂フィルムの片面に張り付けてなる
    コンタクトプローブにおいて、 前記平行に配列されたコンタクトピンは幅が異なってお
    り、両端部に設けられたコンタクトピンが最も広幅な非
    導通コンタクトピンで構成されていることを特徴とする
    コンタクトプロ−ブ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の平行に配列されたコンタク
    トピンを有するコンタクトプロ−ブの非導電性樹脂フィ
    ルムの上にさらに金属フィルムが張り付けられているこ
    とを特徴とするコンタクトプロ−ブ。
  6. 【請求項6】前記コンタクトピンは、NiまたはNi合
    金にAuメッキした構成のコンタクトピンからなること
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のコン
    タクトプロ−ブ。
  7. 【請求項7】前記金属フィルムは、Niフィルム、Ni
    合金フィルム、CuフィルムおよびCu合金フィルムの
    うちのいずれか1種の金属フィルムからなることを特徴
    とする請求項3または5記載のコンタクトプロ−ブ。
  8. 【請求項8】前記コンタクトピンは、NiまたはNi合
    金にAuメッキした構成のコンタクトピンからなり、か
    つ前記金属フィルムは、Niフィルム、Ni合金フィル
    ム、CuフィルムおよびCu合金フィルムのうちの1種
    の金属フィルムからなることを特徴とする3または5記
    載のコンタプロ−ブ。
  9. 【請求項9】前記コンタクトプロ−ブは、液晶表示体テ
    スト用コンタクトプローブであることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7または8記載のコンタク
    トプロ−ブ。
  10. 【請求項10】前記コンタクトプロ−ブは、半導体チッ
    プテスト用コンタクトプローブであることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載のコン
    タクトプロ−ブ。
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