JP3446636B2 - コンタクトプローブ及びプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブ及びプローブ装置

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JP3446636B2 JP33175798A JP33175798A JP3446636B2 JP 3446636 B2 JP3446636 B2 JP 3446636B2 JP 33175798 A JP33175798 A JP 33175798A JP 33175798 A JP33175798 A JP 33175798A JP 3446636 B2 JP3446636 B2 JP 3446636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブピンやソ
ケットピン等として用いられ、半導体ICチップや液晶
デバイス等の各端子に接触して電気的なテストを行うコ
ンタクトプローブ及びプローブ装置に関し、特に、フリ
ップチップ等の面配置端子のウェーハ上のICを検査す
るためのものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶表示体)の各端子に接触
させて電気的なテストを行うために、プローブカードが
用いられている。
【0003】この種のプローブカードとしては、従来よ
り図10に示すものが知られている。すなわち、このプ
ローブカードは、ガラスエポキシ板のカードの測定位置
に開孔部が設けられ、この位置にコンタクトピン(針)
が突き出す形で設けられている。針の材質としては、一
般に摩耗度が小さいタングステン(W)材が用いられて
いる。この図に示すプローブカードは、コンタクトピン
が斜め下方に向けて延出されたカンチレバー状のもの
で、水平ニードル型と呼ばれている。
【0004】ところで、図9に示すように、プローブカ
ードによる検査の対象となる端子としては、チップの周
辺にのみ端子電極が形成される周辺配置端子と、チップ
の全面に亘り端子電極が形成される面配置端子とがあ
る。ここで、前記水平ニードル型プローブカードは、周
辺配置端子には対応できるものの、面配置端子には対応
できず、また、多ピン化にも限界があった。また、水平
ニードル型プローブカードは、コンタクトピンの全長が
約40〜30mmと長いため、測定周波数の高さに限界
があった。
【0005】そこで、上記水平配置型に代えて、図11
に示す垂直配置型のものが考えられている。この垂直ニ
ードル型プローブカードによれば、面配置端子にも対応
でき、多ピン化が実現できる上に、コンタクトピンの長
さが約11〜7.5mmと比較的短いため、測定周波数
の問題も改善される。
【0006】しかしながら、垂直配置型のものには、以
下のような問題があった。ニードルには、パリネイ等の
剛性の高いものを使用し、針の途中に湾曲部を設けてこ
れらの針をセラミックス等に穴をあけたホルダーで位置
決めする様なものでは、ホルダーの穴明け制度や針径の
制限等から、100μmを下回るピッチには対応できな
い。
【0007】これらに対して、例えば、特公平7−82
027号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上
に形成されこれらのパターン配線の各先端が前記樹脂フ
ィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされる
コンタクトプローブの技術が提案されている。この技術
例では、複数のパターン配線の先端部をコンタクトピン
とすることによって、複数のコンタクトピンを高精度に
配置することが可能となり、多ピン狭ピッチ化を図ると
ともに、複雑な多数の部品を不要とするものである。
【0008】従来のコンタクトプローブ100は、図1
2に示すように、IC用プローブとして所定形状に切り
出したもので、ポリイミド樹脂フィルム102の表面に
Ni(ニッケル)またはNi合金で形成されるパターン
配線103を張り付けた構造となっており、前記樹脂フ
ィルム102の端部から前記パターン配線103の先端
部が突出してコンタクトピン103aとされている。
【0009】近年、このコンタクトプローブを、垂直ニ
ードル型プローブカードに組み込む提案がなされてい
る。すなわち、近年の高集積化に伴いLSI等の電極ピ
ッチも狭ピッチ化しており、これに対応するため、上記
のコンタクトプローブのコンタクトピンを垂直に配置し
て、狭ピッチで2次元的な針配置を可能にするものであ
る。
【0010】ところで、Al(アルミニウム)合金等で
形成されるICチップ等の各電極端子(パッド)は、そ
の表面が空気中で酸化して、薄いアルミニウムの表面酸
化膜で覆われた状態となっている。したがって、パッド
の電気的テストを行うには、表面のアルミニウムの表面
酸化膜を剥離させ、内部のアルミニウムを露出させて、
導電性を確保する必要がある。
【0011】そこで、コンタクトピンをパッドの表面に
接触させつつ、オーバードライブをかけることにより、
コンタクトピンの先端でパッド表面のアルミニウムの表
面酸化膜を擦り取り、内部のアルミニウムを露出させる
ようにしなければならない。上述した作業は、スクラブ
(scrub)と呼ばれ、電気的テストを確実に行う上で重要
とされるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプローブ技
術では、以下の課題が残されている。すなわち、オーバ
ードライブをかけた際に、垂直に配列したコンタクトピ
ンが所定のスクラブ方向とは異なる方向に撓んで変形
し、正確な針位置が得られない場合があった。すなわ
ち、所定のスクラブ方向にコンタクトピンを曲げて方向
性を持たせても、所定のスクラブ方向に対して横方向に
コンタクトピンが撓んでしまう不都合があった。
【0013】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、オーバードライブ時のコンタクトピンの変形ばら
つきを防止することができるコンタクトプローブ及びプ
ローブ装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
に係るプローブ装置は、複数のパターン配線がフィルム
本体の表面上に形成されこれらのパターン配線の各先端
がフィルム本体の先端部から突出状態に配されてコンタ
クトピンとされるコンタクトプローブと、該コンタクト
プローブを支持する支持体とを備えるプローブ装置であ
って、前記コンタクトプローブは、前記フィルム本体に
おいて前記支持体により支持され、前記各コンタクトピ
ンをその中間部分で互いに連結して支持する帯状のガイ
ドフィルムが設けられている技術が採用される。
【0015】このプローブ装置では、各コンタクトピン
をその中間部分で互いに連結して支持する帯状のガイド
フィルムが設けられているので、隣接するコンタクトピ
ン同士が互いに連結されていることにより、所定のスク
ラブ方向(例えば、コンタクトピンの配列方向)に対し
て異なる方向(横方向)に別々に撓もうとしても、この
変形が抑制される。
【0016】請求項2記載のコンタクトプローブでは
前記各コンタクトピン、前記ガイドフィルムと前記フ
ィルム本体との間に湾曲部が形成されている技術が採用
される。
【0017】このコンタクトプローブでは、各コンタク
トピンのガイドフィルムとフィルム本体との間に湾曲部
が形成されているので、コンタクトピンは、ガイドフィ
ルムより先端側の先端部と湾曲部との分割された2つの
部分で撓むことができ、荷重に対して撓みを二段制御す
ることが可能となる。
【0018】請求項3記載のコンタクトプローブでは、
請求項記載のコンタクトプローブにおいて、前記ガイ
ドフィルムには、金属フィルムが直接張り付けられて設
けられている技術が採用される。
【0019】このコンタクトプローブでは、ガイドフィ
ルムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム
等であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張
り付けられて設けられているため、該金属フィルムによ
ってガイドフィルムの伸びが抑制される。すなわち、各
コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、先端部が
測定対象物に正確かつ高精度に当接させられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブの第1実施形態を図1から図6を参照しながら説
明する。これらの図にあって、符号1はコンタクトプロ
ーブ、2は樹脂フィルム本体(フィルム本体)、3はパ
ターン配線、4はガイドフィルムを示している。
【0021】本実施形態のコンタクトプローブ1は、図
1に示すように、ポリイミド樹脂フィルム本体2の片面
に金属で形成されるパターン配線3を張り付けた構造と
なっており、前記樹脂フィルム本体2の先端部からパタ
ーン配線3の先端が突出してコンタクトピン3aとされ
ている。また、これらのコンタクトピン3aには、各コ
ンタクトピン3aをその中間部分で互いに連結して支持
する帯状のポリイミド樹脂フィルムであるガイドフィル
ム4が設けられている。
【0022】さらに、前記コンタクトピン3aは、ガイ
ドフィルム4から先端側の先端部3bが、基端側に設け
られた湾曲部分と該湾曲部分から接線方向に延びる梁部
分とで構成されている。この先端部3bの梁部分は、ス
クラブ方向に向けて所定の角度で斜めに形成されてい
る。
【0023】なお、先端部3bを上述した形状にしてい
るので、オーバードライブ時の応力が梁部分を介して湾
曲部分に伝達され湾曲部分全体で吸収されて緩和される
とともに、パターン配線に対して斜めの軸線を有した梁
部分がその軸線方向に押し出されやすくなり横滑りしや
すくなる。すなわち、オーバードライブ時の応力集中が
生じないとともに、梁部分の横滑りが可能となる。ま
た、ガイドフィルム4は、コンタクトピン3aのバネ性
が損なわれないように幅や連結位置等が設定されてい
る。
【0024】前記プローブ装置70(周囲のプリント基
板は図示せず)は、図2から図4に示すように、前記コ
ンタクトプローブ1を、端子電極(測定対象物)Pの接
触面Paに対して略垂直となるように複数配設し、且つ
それらの樹脂フィルム本体2の各面間にスペーサ2eを
介して並設したものである。前記スペーサ2eは、例え
ばセラミックス等の非導電性材からなり、前記コンタク
トプローブ1を支持する支持体としても機能する。前記
樹脂フィルム本体2の側部には、位置決め穴2hが設け
られ、この位置決め穴にセラミックス製の棒2jを挿通
させることで、前記コンタクトプローブ1の位置決めが
なされている。
【0025】前記樹脂フィルム本体2におけるパターン
配線3が形成された面の裏面には、図3に示すように、
金属フィルム500が設けられている。また、同様に、
ガイドフィルム4にも、コンタクトピン3aと反対の面
に帯状の金属フィルム500が設けられている。
【0026】図4は、コンタクトプローブ1をICプロ
ーブとして所定形状に切り出したものを示す図であり、
図5は、コンタクトプローブ1のパターン配線3に沿っ
た断面図である。図4に示すように、樹脂フィルム本体
2には、棒2jを挿通させるための位置決め穴2hが設
けられている。図4および図6に示すように、パターン
配線3は、引き出し用配線10を介してフレキシブル基
板(FPC)9の一端部に接続され、該フレキシブル基
板9の他端部は、プリント基板20に接続されて前記プ
ローブ装置70を構成している。
【0027】上記のように構成されたプローブ装置70
を用いて、面配置端子を有するICチップのプローブテ
スト等を行う場合は、プローブ装置70をプローバーに
装着するとともにテスターに電気的に接続し、この状態
で、コンタクトプローブ1のコンタクトピン3aを端子
電極(測定対象物)Pの接触面Paにオーバードライブ
をかけて接触させる。さらに、所定の電気信号をパター
ン配線3のコンタクトピン3aからウェーハ上のICチ
ップに送ることによって、該ICチップからの出力信号
がコンタクトピン3aからテスターに伝送され、ICチ
ップの電気的特性が測定される。
【0028】上記測定時において、コンタクトプローブ
1は、各コンタクトピン3aをその中間部分で互いに連
結して支持する帯状のガイドフィルム4が設けられてい
るので、所定のスクラブ方向(すなわち、コンタクトピ
ン3aの配列方向かつ先端部3bの先端側方向)に対し
て横方向に撓もうとしても、隣接するコンタクトピン3
aと互いにガイドフィルム4を介して連結されているこ
とにより、横方向への変形が抑制される。
【0029】さらに、ガイドフィルム4が、水分を吸収
して伸張し易いポリイミド樹脂フィルムPIであって
も、該ガイドフィルム4には、金属フィルム500が直
接張り付けられて設けられているため、該金属フィルム
500によってガイドフィルム4の伸びが抑制される。
すなわち、各コンタクトピン3aの間隔tにずれが生じ
難くなり、先端部3bが測定対象物であるICチップの
端子に正確かつ高精度に当接させられる。
【0030】なお、金属フィルム500は、熱および水
分によって変形し難いものが好ましく、例えば、Ni、
Ni合金、CuまたはCu合金のうちいずれかのものが
好適である。
【0031】次に、図7を参照して、コンタクトプロー
ブ1の作製工程について工程順に説明する。
【0032】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図7の
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板5の上
に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層6を形成す
る。
【0033】〔メッキ処理工程〕 (パターン形成工程)このベースメタル層6の上にフォ
トレジスト層(マスク)7を形成した後、図7の(b)
に示すように、写真製版技術によりフォトレジスト層7
に所定のパターンのフォトマスク8を施して露光し、図
7の(c)に示すように、フォトレジスト層7を現像し
て前記パターン配線3となる部分を除去して残存するフ
ォトレジスト層7に開口部(マスクされていない部分)
7aを形成する。
【0034】このとき、開口部7aの中のコンタクトピ
ン3aに相当する部分の形状を、図1に示すように、湾
曲した先端部3bが形成されるように、先端側を湾曲さ
せて形成しておく。
【0035】なお、本実施形態においては、フォトレジ
スト層7をネガ型フォトレジストによって形成している
が、ポジ型フォトレジストを採用して所望の開口部7a
を形成しても構わない。また、開口部7aの形成手段
は、本実施形態のフォトレジスト層7のように、フォト
マスク8を用いた露光・現像工程を経て開口部7aが形
成されるものに限定されるわけではない。例えば、メッ
キ処理される箇所に予め孔が形成された(すなわち、予
め、図7の(c)の符号7で示す状態に形成されてい
る)フィルム等でもよい。このようなフィルム等をマス
クとして用いる場合には、本実施形態におけるパターン
形成工程は不要である。
【0036】(電解メッキ工程)そして、図7の(d)
に示すように、前記開口部7aに前記パターン配線3と
なるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成し
た後、図7の(e)に示すように、フォトレジスト層7
を除去する。
【0037】〔フィルム被着工程〕次に、図7の(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、図に示した前記パターン配線3の先端部、すなわち
コンタクトピン3aとなる部分以外に、前記樹脂フィル
ム本体2を接着剤2aにより接着する。また、コンタク
トピン3aの中間部分、すなわち先端部3bになる部分
の基端部分を互いに連結するように、帯状の前記ガイド
フィルム4を接着剤2aにより接着する。
【0038】樹脂フィルム本体2およびガイドフィルム
4は、ポリイミド樹脂PIに金属フィルム(銅箔)50
0が一体に設けられた二層テープである。特に樹脂フィ
ルム本体2では、このフィルム被着工程の前までに、二
層テープのうちの銅面500に、写真製版技術を用いて
銅エッチングを施して、グラウンド面を形成しておく。
そして、このフィルム被着工程では、二層テープのうち
の樹脂面PIを接着剤2aを介して前記NiまたはNi
合金層Nに被着させる。なお、金属フィルム500は、
銅箔に加えて、Ni、Ni合金等でもよい。
【0039】また、樹脂フィルム本体2とガイドフィル
ム4とが一体になったフィルムを用いて、被着後にガイ
ドフィルム4を樹脂フィルム本体2から分離させる方法
を採用しても構わない。例えば、ポリイミド樹脂のみで
形成された連結部分を介して樹脂フィルム本体2とガイ
ドフィルム4とを一体に成形したフィルムを被着し、フ
ィルム被着工程後に、レーザ光線等によって金属フィル
ムのない連結部分を焼き切ってガイドフィルム4を樹脂
フィルム本体2から分離してもよい。この場合、予め写
真製版技術を用いて銅エッチングを施して、ポリイミド
樹脂のみの連結部分を形成しておくことにより、正確か
つ容易に両者を分離させることが可能となる。このよう
に、ガイドフィルム4となる部分をフォトリソグラフィ
技術で選択的に形成する方法では、高精度なガイドフィ
ルム4を形成することができる。
【0040】なお、予め金属フィルム500上にはAu
メッキ層(図示略)を施して後述する分離工程における
Cuエッチから保護しているが、樹脂フィルム本体2と
ガイドフィルム4との連結部分については、テープ等で
カバーしてAuメッキをせず、この部分の金属フィルム
500をベースメタル層6と一緒にエッチングで除去し
て、ポリイミド樹脂のみにしても構わない。
【0041】〔分離工程〕次に、図7の(g)に示すよ
うに、樹脂フィルム本体2、ガイドフィルム4、パター
ン配線3およびベースメタル層6からなる部分を、支持
金属板5から分離させた後、Cuエッチングを経て、樹
脂フィルム本体2にパターン配線3のみを接着させた状
態とする。この分離工程により、コンタクトピン3aが
樹脂フィルム本体2から突出状態に形成されるととも
に、各コンタクトピン3aがその中間部分でガイドフィ
ルム4に連結状態とされる。
【0042】〔金コーティング工程〕そして、露出状態
のパターン配線3に、図7の(h)に示すように、Au
メッキを施し、表面にAu層AUを形成する。このと
き、樹脂フィルム本体2から突出状態とされたコンタク
トピン3aでは、その先端部3bの全周に亙る表面全体
にAu層AUが形成される。この後、コンタクトプロー
ブ1を、IC用プローブとして所定形状に切り出す。
【0043】このコンタクトプローブ1の製造方法で
は、メッキ処理工程において、コンタクトピン3aに相
当する部分を、フォトリソグラフィ技術を用いることで
形成しているので、製造工程の増加を極力少なくできる
とともに、多数のコンタクトピン3aを同時にかつ高精
度に形成することができる。
【0044】すなわち、マスク露光技術を用いるため、
コンタクトピン3aの先端部3bに関して、その湾曲の
曲率やピン幅等の調整を精確に行うことができ、その結
果、撓みの向きや量等を正確にコントロールすることが
できる。しかも、フォトマスク8は一度製作した後は、
繰り返し使用できるため、例えば、コンタクトピン作製
後に治具等を用いてコンタクトピンを曲げるものに比べ
て、より高精度のものを大量に生産することができる。
また、先端部3bを湾曲部分と梁部分とからなる形状で
はなく、他の形状、例えば、所定の角度で斜め直線状に
屈曲させたものを容易に作成することもできる。
【0045】次に、本発明に係るコンタクトプローブの
第2実施形態を、図8を参照しながら説明する。
【0046】第2実施形態が第1実施形態と異なる点
は、第1実施形態のコンタクトピン3aではガイドフィ
ルム4と樹脂フィルム本体2との間が直線状に形成され
ているのに対し、第2実施形態のコンタクトプローブ3
1におけるコンタクトピン32aでは、ガイドフィルム
4と樹脂フィルム本体2との間に所定の曲率で湾曲部3
2cが形成されている点である。
【0047】すなわち、各コンタクトピン32aのガイ
ドフィルム4と樹脂フィルム本体2との間に湾曲部32
cが形成されているので、コンタクトピン32aは、ガ
イドフィルム4より先端側の先端部32bと湾曲部32
cとの分割された2つの部分で撓むことができ、荷重に
対して撓みを二段制御することが可能となる。例えば、
オーバードライブ時の荷重が3gまでは、先端部32b
だけが主に撓んでスクラブができるように設定し、荷重
が3gを越えたときは、さらに湾曲部32cが撓むよう
に設定することができる。
【0048】このコンタクトプローブ31を作製するに
は、例えば、前述したメッキ処理工程において、フォト
レジスト層7に対して写真製版技術により、湾曲部32
cに相当する部分に湾曲部分を有するパターンのフォト
マスクを施す。そして、露光・現像処理後に、フォトレ
ジスト層7に前記湾曲部分を有する開口部7aを形成
し、該開口部7aにNiまたはNi合金層Nをメッキ処
理により形成すれば、湾曲部32cを有するコンタクト
ピン32aが得られる。
【0049】なお、上記の各実施形態においては、コン
タクトプローブ1をプローブカードに用いたが、他の測
定用治具等に採用しても構わない。例えば、ICチップ
を内側に保持して保護し、ICチップのバーンインテス
ト用装置等に搭載されるICチップテスト用ソケット等
に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載のプローブ装置によれば、各コンタ
クトピンをその中間部分で互いに連結して支持する帯状
のガイドフィルムが設けられているので、ガイドフィル
ムによる連結によって、コンタクトピンが互いに異なる
方向へ変形することを抑制することができ、変形ばらつ
きによる針位置の移動を防止することができる。
【0051】(2)請求項2記載のコンタクトプローブ
によれば、各コンタクトピンのガイドフィルムとフィル
ム本体との間に湾曲部が形成されているので、コンタク
トピンが先端部と湾曲部とによる二段で撓むことがで
き、荷重に対して多様な撓み制御を設定することができ
る。
【0052】(3)請求項3記載のコンタクトプローブ
によれば、ガイドフィルムが水分を吸収して伸張し易い
樹脂フィルム等であっても、該フィルムには、金属フィ
ルムが直接張り付けられて設けられているため、該金属
フィルムによってガイドフィルムの伸びが抑制され、各
コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、コンタク
トピンを測定対象物に正確かつ高精度に当接させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態を示す要部を拡大した平面図である。
【図2】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態におけるプローブ装置を示す要部斜視図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態におけるプローブ装置を示すパターン配線に沿った
断面図である。
【図4】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態を示す平面図である。
【図5】 図4におけるコンタクトプローブのパターン
配線に沿った断面図である。
【図6】 (a)は本発明に係るコンタクトプローブの
第1実施形態におけるプローブ装置を示す平面図、
(b)は同側面図である。
【図7】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態における製造方法を工程順に示す要部断面図であ
る。
【図8】 本発明に係るコンタクトプローブの第2実施
形態を示す要部を拡大した平面図である。
【図9】 電極端子の配置の型を示し、(a)は周辺配
置端子、(b)は面配置端子である。
【図10】 水平ニードル型プローブカードを示す側面
図である。
【図11】 垂直ニードル型プローブカードを示す側面
図である。
【図12】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1、31 コンタクトプローブ 2 樹脂フィルム本体(フィルム本体) 3 パターン配線 3a、32a コンタクトピン 3b、32b 先端部 4 ガイドフィルム 32c 湾曲部 70 プローブ装置 500 金属フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−19932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 1/06 - 1/073 H01L 21/66

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルム本体の表
    面上に形成されこれらのパターン配線の各先端がフィル
    ム本体の先端部から突出状態に配されてコンタクトピン
    とされるコンタクトプローブと、該コンタクトプローブ
    を支持する支持体とを備えるプローブ装置であって、 前記コンタクトプローブは、前記フィルム本体において
    前記支持体により支持され、前記各コンタクトピンをそ
    の中間部分で互いに連結して支持する帯状のガイドフィ
    ルムが設けられていることを特徴とするプローブ装置。
  2. 【請求項2】 複数のパターン配線がフィルム本体の表
    面上に形成されこれらのパターン配線の各先端がフィル
    ム本体の先端部から突出状態に配されてコンタクトピン
    とされるコンタクトプローブであって、 前記各コンタクトピンをその中間部分で互いに連結して
    支持する帯状のガイドフィルムが設けられ、 前記各コンタクトピンは、前記ガイドフィルムと前記フ
    ィルム本体との間に湾曲部が形成されていることを特徴
    とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記ガイドフィルムには、金属フィルムが直接張り付け
    られて設けられていることを特徴とするコンタクトプロ
    ーブ。
JP33175798A 1998-11-20 1998-11-20 コンタクトプローブ及びプローブ装置 Expired - Fee Related JP3446636B2 (ja)

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