JPH06313788A - 半導体チップテスト用ソケット - Google Patents
半導体チップテスト用ソケットInfo
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- JPH06313788A JPH06313788A JP5127841A JP12784193A JPH06313788A JP H06313788 A JPH06313788 A JP H06313788A JP 5127841 A JP5127841 A JP 5127841A JP 12784193 A JP12784193 A JP 12784193A JP H06313788 A JPH06313788 A JP H06313788A
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Abstract
性の高い構成の半導体チップテスト用ソケットを実現す
る。 【構成】メッキ処理により形成された複数の配線パター
ンを有しこれらの配線パターンのそれぞれの先端部が基
板に支持されることなく露出し後端側に接触端子を有す
るフレキシブル基板22と、集積回路が形成された半導
体チップ30を受けそれぞれの接触端子が外部からのコ
ンタクトピン等を受ける位置に配置され半導体チップ3
0のそれぞれのパッド部分にそれぞれの先端部が接触す
るようにフレキシブル基板22を固定するフレームとを
備える。
Description
用ソケットに関し、詳しくは、ウエハから切り出された
ベアチップICを電気的に検査するために用いられる半
導体チップテスト用ソケットに関する。
のベアチップを保護すべく内側に保持し、ICのバーン
インテスト等に供すべくテスト装置内に搬送される。こ
のような搬送に用いられることからチップキャリアとも
呼ばれるが、単なる搬送治具に留まるものではなく、動
作テストにおける電気的なコンタクトを容易且つ確実に
するためのものである。このために、ICチップの微細
で狭ピッチのパッドとテスター側のさほど微細でなくピ
ッチの広いコンタクトピンとの間の整合を採って電気的
な結合をサポートすることが必要とされる。
て、プローブカードと小形のXYZステージとを組み合
わせたものがある(日経マイクロデバイス1993年4
月号P41参照)。これは、ステージ上にICのベアチ
ップを載置し、このICチップのパッドに対しステージ
のXY移動機構を操作してプローブカードのピン先を位
置合わせし、ステージのZ移動機構を操作してプローブ
カードのピンをICチップに接触させるものである。プ
ローブカードの上面外周部にはテスター側のコンタクト
ピンとの接触端子が設けられており、これらのそれぞれ
と対応するプローブカードのピンとが配線で接続されて
いる。これにより、上述の整合および電気的結合の機能
がサポートされる。
体チップテスト用ソケットは、従来のマニュアルプロー
バの技術を踏襲しており、その機構部だけを独立させた
ものとも言える。このため、小形化が困難で精々10c
m角程度が限界であり、チップキャリアとしての使用に
適していない。また、多数の精密部品が要ることから、
高さが高くなり、ピン支持機構も複雑となって、生産性
が悪く、コストも高い。したがって、実験的・試験的に
は使えても、このままでは、今後予想されるICのベア
チップに対してのテストの需要増大には応えることがで
きず問題である。この発明の目的は、このような従来技
術の問題点を解決するものであって、ICのベアチップ
のテストに適し、高さを低くでき、小形で生産性の高い
構成の半導体チップテスト用ソケットを実現することに
ある。
のこの発明の半導体チップテスト用ソケットの構成は、
直接または間接的にメッキ処理により形成された複数の
配線パターンを有し、これらの配線パターンのそれぞれ
の先端部が基板に支持されることなく露出し、途中また
は後端側に接触端子を有するフレキシブル基板と、集積
回路が形成された半導体チップを受けそれぞれの前記接
触端子が外部からのコンタクトピンあるいはプローブピ
ンを受ける位置に配置され前記半導体チップのそれぞれ
のパッド部分にそれぞれの前記先端部が接触するように
前記フレキシブル基板を固定するフレームと、を備える
ものである。
ト用ソケットにあっては、フレキシブル基板を固定する
フレームが、半導体チップ(以下、ICチップとい
う。)をその内側に保持することができるが、さらにフ
レキシブル基板との関係では、フレキシブル基板上の接
触端子がテスター側のコンタクトピン又はプローブピン
を受ける位置に配置されている。これにより、ICチッ
プとテスターとの間のピンピッチの相違等に対する整合
が採れて電気的な結合がサポートされ、ベアチップのテ
ストが可能となる。このように、基本的には、フレーム
にフレキシブル基板とICチップを搭載して固定する機
構だけで済む。したがって、複雑な多数の部品が不要と
なり、十分な小形化を達成することができる。
タクトピンとしての先端部を有する配線パターンのフレ
キシブル基板が、メッキ処理に基づいて製造される。そ
こで、多ピン化、狭ピッチ化の要求に対しても十分なオ
ーバードライブとコンタクト圧を確保できるICチップ
側コンタクトピンを、効率良く製造することができる。
しかも、フレキシブル基板自体を支持板として使用でき
るので、支持機構が簡単になり、厚さを薄くできる。そ
の結果、ソケット全体が小形になり、その高さも低くで
きる。
ト用ソケットも同一仕様のものが多数必要となるが、1
本1本のプローブピンごとにいわゆる針立て作業を要す
る従来のプローブカードに較べ、比較的量産の利くフレ
キシブル基板は、生産性が高くコストが低い。しかも、
半導体チップテスト用ソケットの組立て等においても、
フレキシブル基板を取り扱うことで、複数のICチップ
側コンタクトピンが一体的に取り扱われる。したがっ
て、半導体チップテスト用ソケット全体の生産性も高い
ものとなる。
ットの一実施例としてのチップキャリアについて図面を
参照して詳細に説明する。図1に、ICチップ30を搭
載して組み上がった状態のチップキャリアについて、そ
の展開図を示す。図2(a)には、そのチップキャリア
の外観の斜視図を示し、図2(b)に、特にICチップ
との接触部分を拡大した断面図を示す。また、図3に、
フレキシブル基板の拡大模式図を示す。
レーム本体、21は中央に開口を有しフレームの一部と
してフレーム本体20の内側に固定される下板、22は
複数の配線パターンを有するフレキシブル基板、23は
ICチップ30を上から押さえる保持部材としての上
板、24はばね力によって上板23をフレーム本体20
に固定するクランパである。また、25はフレーム本体
20の一部の取り付け部であり、これに下板21が取り
付けられる。
ーンを有するが(図3における14等参照)、その製造
方法の詳細については後述する。これらの配線パターン
のそれぞれの先端部(図3における14d参照)が基板
に支持されることなく露出しており、これらがICチッ
プ側コンタクトピンとして用いられる。配線パターン1
4等の途中または後端側には接触端子(図3における1
4e参照)が設けられおり、ここにテスター側のコンタ
クトピンが接触することで、ICチップ30とテスター
との電気的な結合をサポートすることができる。
コンタクトパッドの配置部分より大きいほぼ矩形の開口
を中央に有する(図3における15b参照)。そして、
この開口15bのそれぞれの辺に沿ってそれぞれの先端
部14d等が突出している。この開口を有することによ
り、先端部がIC側コンタクトピンとして機能するとと
もに、先端部14dの先端とIC30のコンタクトパッ
ドとの接触状態が監視可能となる。なお、フレキシブル
基板22が傷むことなく容易に変形し得るように、開口
の隅部に切り込みを設けてもよい。
コンタクトパッドの配置に対応して設けられ、これに連
なる配線パターンの後端側にテスター側コンタクトピン
の配置に対応して広いピッチで接触端子が設けられてい
る。これにより、ICチップの微細で狭ピッチのパッド
とテスター側のさほど微細でなくて広いピッチのコンタ
クトピンとの間の整合を採ることができる。なお、IC
チップ30のコンタクトパッドが4辺全部には設けられ
ておらずその一部の辺だけに設けられている場合には、
少なくとも対向する2辺以上に対して先端部を設ければ
よい。対向する2辺に先端部があれば、ICチップを安
定に押さえて保持できる。
アにICチップ30を挿填する手順を説明する。フレー
ム本体20の取り付け部25に下板21を固定する。こ
の上に、それぞれの開口部を合わせて、フレキシブル基
板22を置く。さらに、その開口部の上に、IC30を
逆さにして載置する。フレキシブル基板22の先端部が
IC30のコンタクトパッドに対応してIC30の外形
より小さいので、IC30はフレキシブル基板22の先
端部に載る。これに上板23を、そっと乗せる。
られているので、フレキシブル基板22の先端部が少し
持ち上がり、IC30はこの先端部と上板23との間に
軽く保持される。この段階で、下板23の開口を介して
監視をすることで先端部の先端とIC30のコンタクト
パッドとの位置関係を確認しながら、上板23を動かし
たり針状の治具でIC30を動かして、対応する先端部
とコンタクトパッドとが一致するように位置合わせを行
う。
にフレキシブル基板22を挟んで押し付ける。これによ
り、先端部にいわゆるオーバードライブがかかり、これ
とコンタクトパッドとが確実に接触して電気的結合のラ
インが確立する。さらに、その上部から、クランパ24
をフレーム20に係止する。クランパ24は中央部が曲
がった一種の板ばねであり、ここで上板23を押さえて
固定する。上板23とクランパ24は平面的に見るとほ
ぼ長方形をしており、フレキシブル基板22の接触端子
は、それの長辺側の外側に来るように組立てられる(図
2(a)における符号22の部分参照)。これにより、
接触端子が外部上方から接触してくるコンタクトピンあ
るいはプローブピンを受けることができる。このように
して組み上がったチップキャリアは、約1インチ角(約
2.5cm角)の小さなものであり、ダイナミックバー
ンインテスト等に最適である。
について、説明する。図4に、各工程における断面模式
図を示す。これは説明用のものであり、実際には、IC
側コンタクトピンの数が数十から数百のものが一般的で
あって、ピッチも一定とは限らない。なお、以下、IC
側コンタクトピンを単にピンと呼び、配線パターンをパ
ターンと呼び、ピン14dとパターン14eを合わせて
ピン14と呼ぶ。また、ピン14等とフィルム15との
全体をピンフィルム体22と呼ぶ。
形成工程と、メッキ処理工程の前半部であるレジストパ
ターンの形成工程と、メッキ処理工程の後半部として第
2の金属層を形成する電解メッキ工程と、フィルムの被
着工程と、分離工程の前半部である剥離工程と、分離工
程の後半部である除去工程とからなる。なお、ピン14
の材質は、強度や靱性の観点からNiが良い。さらに、
Pd等を含ませることもある。また、導電性を重視する
場合には、金をコーテングして導電性を高くするとよ
い。あるいは、Niに代えてベリリュウム銅を用いても
良い。以下、各工程をこの順に説明する。
のステンレス板10の上に、第1の金属層としての銅層
11を薄く電解メッキで形成する。第1の金属層として
銅を用いるのは、Ni製のピン14等との被着性に優れ
ること、ステンレス板10に対する被着力がNi製のピ
ン14等に対するフィルム15の被着力よりも弱いこ
と、良い電導体であることからである。銅はステンレス
よりも導電性に優れるので、電解メッキが素早く且つ均
一に行われる。なお、ステンレス板10は、鏡面仕上げ
されて、その表面が平坦であり、しかも平滑である。
の上にフォトレジスト12をコーティングし(図4の
(a)参照)、これにマスク13を介して露光する(図
4の(b)参照)。これにより、マスク13に対応する
パターンをレジスト12に転写する。さらに、これを現
像してマスク13に対応するパターンのレジスト12を
形成して、銅層11の上にレジストマスクを施こす(図
4の(c)参照)。
いない部分に表れている銅層11の上方の空隙12a
に、Niを電解メッキにより付着成長させて形成する
(図4の(d)参照)。Niメッキの終了後は、レジス
ト12を除去してマスクを取り除く(図4の(d)参
照)。このようにして形成されたNi層は、ピン14に
供されるものである。
上にピン14dに供される部分以外のパターン14e等
をカバーするポリイミドのフィルム15を被着する。具
体的には、接着用プラスチック15aを挟んでフィルム
15の上方から平坦な押圧面の治具で熱圧着する(図4
の(f)参照)。これにより、プラスチック側がピン1
4に合わせて一部変形するので、Ni層(14)の上面
に存在する微少な凹凸や厚さのむらが吸収される。その
結果、ピンフィルム体22の厚さを一様にすることがで
きる。
る(図3参照)。この開口15bの部分をピン14dの
部分に対応させて接着する。これにより、ピン14dの
部分が片持ちばりの状態でフィルム15に支持され、フ
ィルム15がピン14d等を纏めて一体として支持する
基板として利用される。
フィルム15とでなる部分を、ステンレス板10と銅層
11との間で、ステンレス板10から引き剥がして分離
する。第1の金属層の形成工程の説明で既述の如くステ
ンレス板10に対する被着力がNi製のピン14等に対
するフィルム15の被着力よりも弱いことから、フィル
ム15等を損なうことなく、これらは容易に分離する。
らウエットエッチングで除去する。銅層11が薄いの
で、選択比の高いエッチング液を用いてNi層(14)
を損なうことなく、銅層11が除去される。これによ
り、フィルム15とピン14とからなる部分が、ステン
レス層10および銅層11から分離される。このように
して製造されたIC側コンタクトピン14は、その断面
がほぼ矩形状(通常50μm×50μm)である。そこ
で、片持ちばり状に曲げられてコンタクトしたときに、
三角断面や円形断面等のものよりも大きなコンタクト圧
とオーバードライブ能力を発揮することができる。ま
た、斜め方向の曲げ剛性が大きくて斜めに曲がることが
少ない。そこで、ピッチを狭くしても不都合がない(約
80μm)。
4a,14b,14cは、ステンレス板10の表面が平
坦であることに対応して、それらの高さが揃っている。
そこで、ピン先の高さ調整の作業をする必要が全くな
い。さらに、ICチップとコンタクトしたときに引張応
力が掛かる側面14a,14b,14cは、ステンレス
板10の表面が平滑であることに対応して、表面状態が
滑らかである。そこで、表面の平滑度の影響を受ける疲
労強度が増して、繰り返し使用回数が向上する。そし
て、このようなピンを持つフレキシブル基板22は、そ
のフィルム15がピンの先端部14dを支持する支持板
としての機能を果たす。そこで、高さ方向にはクランパ
等の上下板等を設けることで、小形のチップキャリアを
構成できる。
発明の半導体チップテスト用ソケットにあっては、メッ
キ処理により形成された複数の配線パターンを有しこれ
らの配線パターンのそれぞれの先端部が基板に支持され
ることなく露出し途中または後端側に接触端子を有する
フレキシブル基板と、集積回路が形成された半導体チッ
プを受けそれぞれの前記接触端子が外部からのコンタク
トピンあるいはプローブピンを受ける位置に配置され前
記半導体チップのそれぞれのパッド部分にそれぞれの前
記先端部が接触するように前記フレキシブル基板を固定
するフレームとを備える。これにより、ICのベアチッ
プのテストに適した小形で生産性の高い構成の半導体チ
ップテスト用ソケットを実現することができるという効
果がある。
用ソケットの一実施例としてのチップキャリアについ
て、その展開図を示す。
斜視図であり、(b)がICチップとの接触部分を拡大
した断面図である。
る。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】直接または間接的にメッキ処理により形成
された複数の配線パターンを有しこれらの配線パターン
のそれぞれの先端部が基板に支持されることなく露出し
途中または後端側に接触端子を有するフレキシブル基板
と、 集積回路が形成された半導体チップを受けそれぞれの前
記接触端子が外部からのコンタクトピンあるいはプロー
ブピンを受ける位置に配置され前記半導体チップのそれ
ぞれのパッド部分にそれぞれの前記先端部が接触するよ
うに前記フレキシブル基板を固定するフレームとを備え
たことを特徴とする半導体チップテスト用ソケット。 - 【請求項2】挿填された半導体チップを前記フレキシブ
ル基板との間に保持する部材を備え、前記フレキシブル
基板は、前記半導体チップのコンタクトパッドの配置部
分より大きなほぼ矩形の開口を中央に有し、この開口の
それぞれの辺又はこの開口の少なくとも対向する2辺に
沿ってそれぞれの前記先端部が突出し、それぞれの前記
先端部のピッチよりそれぞれの前記接触端子のピッチが
大きい請求項1記載の半導体チップテスト用ソケット。 - 【請求項3】前記配線パターンは、電解メッキにより形
成されたNiあるいはその合金でありNiより外側に導
電性の高い金属が被着されていて、前記フレームはチッ
プキャリアとして使用される請求項2記載の半導体チッ
プテスト用ソケット。
Priority Applications (1)
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JP5127841A JP3051596B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 半導体チップテスト用ソケット |
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ID=14969994
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Country Status (1)
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