JP3143018B2 - 防水層保護構造とこれに使用するパネル保持体のコンクリ−ト埋設方法およびコンクリ−ト埋設用のパネル保持体。 - Google Patents
防水層保護構造とこれに使用するパネル保持体のコンクリ−ト埋設方法およびコンクリ−ト埋設用のパネル保持体。Info
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Description
壁部分において立ち上げられた防水層の保護構造に関
し、詳しくは保護パネル等の端部を抱持する保持体をコ
ンクリ−ト面に埋設する技術に関するものである。
保護パネル取り付け構造の従来技術を示す図であり、1
は陸屋根床部、2は床部からの立ち上がり部、3は立ち
上がり部2の内側面に形成した防水層、4は防水層3の
表面側に所要の間隔を保ち配設した防水層用保護パネ
ル、5は床部1のコンクリ−ト層6に固定した保護パネ
ルの下端ホルダ−、8は立ち上がり部上端のあご部9に
おけるあご下部に埋め込んだ保護パネルの上端ホルダ−
である。
ンクリ−ト面への埋め込みを示す図で、型枠10にスト
ッパ11を釘12により固着し、このストッパ11に上
端ホルダ−8をはめ合わせてコンクリ−トを注入し、コ
ンクリ−トの硬化後に型枠10とともにストッパ11を
も除去し、コンクリ−ト中に上端ホルダ−8を埋設する
ようになっている。
来の技術にあっては、上端ホルダ−8の埋設にあたり、
上端ホルダ−とストッパの2部材を必要とするうえ、作
業もストッパの固定、上端ホルダ−の取り付けといった
2工程が必要となり、原価コストの増大、作業の煩雑と
いった不都合が生じる。また、さらにコンクリ−トの硬
化にともない上端ホルダ−が圧迫されてストッパの除去
が困難となる問題が生じる。これは、ストッパに弾性材
を使用しても容易に解決し得ない。
けるコンクリ−ト立ち上がり部に延設される防水層の保
護パネルと、前記コンクリ−ト立ち上がり部上端から内
方に突出するあご部の下面に埋設され前記保護パネルの
上端を保持するパネル保持体と、前記保護パネルの下端
を保持する下受部とを具え、前記パネル保持体は、ねじ
または釘等の仮止め手段を貫通するための薄肉部を有す
る底部と、この底部から立ち上がって相対向する一対の
側壁部とを具え、これら各側壁部の外側面には抜け防止
用の係止部を形成するとともに各側壁部の端部には二股
部を形成し、さらに前記底部とコンクリ−トとの間には
カバ−手段を介装したことを特徴とする防水層保護構造
を提供することにより、
リ−ト成型用の型枠に、底部とその両端から立ち上がる
側壁部を有し各側壁部の端部に二股部を形成してなるパ
ネル保持体を、その底部に形成した薄肉部を介してねじ
または釘等の仮止め手段によりパネル保持体の開口面が
型枠裏面に対向するように固着し、さらに仮止め手段の
表面にカバ−手段を固着する工程、 (ロ)パネル保持体を取り付けた前記型枠にコンクリ−
トを流し込む工程、 (ハ)コンクリ−トの硬化後に、パネル保持体を固着し
た型枠をねじまたは釘等の仮止め手段とともにコンクリ
−ト面から離型してパネル保持体のみをコンクリ−ト面
に埋め残す工程、からなるパネル保持体のコンクリ−ト
埋設方法を実現し、
貫通するための薄肉部を有する底部と、この底部から立
ち上がって相対向する一対の側壁部とを具え、これら各
側壁部の外側面にはコンクリ−ト層からの抜け防止用の
係止部を形成するとともに各側壁部の端部には二股部を
形成し、さらに底部外側面を覆うカバ−手段を具えたこ
とを特徴とするコンクリ−ト埋設用のパネル保持体を、
提供することにより、上記従来の課題を解決しようとす
るものである。
して釘、ねじ等の仮止め手段により保持体を直接コンク
リ−トの型枠に固着する構成であるため、作業能率が格
段に向上し、原価コストも低減する。また、保持体にか
ん合するストッパも不要であるためコンクリ−ト硬化後
の型枠の除去も極めて容易となる。
る。図1は床部からの防水層立ち上がり部の保護パネル
の取り付け状態を示す図であり、図において1は陸屋根
床部、2は床部からの立ち上がり部、3は立ち上がり部
2の内側面に形成した防水層、4は防水層3の表面側に
立設した保護パネル、5は保護パネル4の下端受け部、
6は保護パネル4の上端を包持するパネル保持体であ
り、この保持体6にかん合されるカバ−手段7とともに
あご部8を形成するコンクリ−ト中に埋め込まれてい
る。
一実施例を示す図で、9はコンクリ−ト成型用の型枠を
形成する型板、10はパネル保持体6を型板9の所定位
置に固定する仮止め手段としての釘、11は釘10の頭
部および釘が貫通するパネル保持体の薄肉部を保護する
ために設置されるカバ−手段としての覆板、12は所定
形状をなすべく型板9により形成された型枠に注入され
たコンクリ−トであり、この実施例でコンクリ−ト12
は前述の立ち上がり部2、あご部8等を形成する。な
お、パネル保持体6の詳細については図3によって後述
する。なお、この実施例では、カバ−手段を取り付けた
例を示したが、カバ−手段なしでも十分実用に供しえ
る。
ル保持体6のコンクリ−トへの埋設方法の一実施例を説
明する。まず、いずれかの型板9の所定位置にパネル保
持体6を底部を上側にして、すなわち開口側を型板上に
位置させ仮止め手段としての釘10により固定する。こ
の釘10は保持体6の底部に形成された薄肉部を介して
型板9に打ち込まれる。釘10の頭部および前記薄肉部
にカバ−手段としての覆板11を設置する。ついで、型
板9、9、9により所定形状の型枠を形成したうえ、コ
ンクリートを注入する。コンクリ−トの硬化後に各型板
9、9、9をコンクリ−ト面より剥離する。型板9に打
ち込まれた釘10は型板9のコンクリ−トからの離型時
に併せてパネル保持体6から抜去される。すなわち、釘
10はパネル保持体6の底部に形成された後述の薄肉部
を貫通しているため、型板9のコンクリ−ト面からの引
き離しに伴い釘10の頭部は薄肉部を容易に破ってパネ
ル保持体6から解放される。また、この実施例では、カ
バ−手段を取り付けた例を示したが、カバ−手段なしで
も十分実用に供しえる。このようにして、パネル保持体
6は前記覆板11とともにコンクリ−ト中に埋設され
る。なお、パネル保持体6の詳細については、図3によ
り次に説明する。
たパネル保持体6の斜視図であり、樹脂材、金属材等で
形成されるこの保持体は、所定長さを有する長手状の部
材であり、必要に応じて連設するか、あるいは適宜の長
さに切断して使用できるようになっている。図におい
て、6aはねじまたは釘等の仮止め手段を貫通するため
の薄肉部6bを有する底部、6c、6cはこの底部6a
の両端に形成されて相対向する一対の側壁部であり、こ
れら各側壁部6cの外側面にはコンクリ−ト層からの抜
け防止用の係止部6d、6dが設けられている。また、
各側壁部6cの端部近傍には二股部6eが形成されてい
る。この二股部6eは、水切りの作用をなす他、型板へ
の釘等による固着時の安定性の向上、あるいはまたコン
クリ−トの充填時の変形防止の機能をも有している。ま
た、前記薄肉部6bは釘等の打ち込みに際して保持体の
割裂を防止し併せてその貫通を容易にする一方、釘の型
板方向(図2で下方)への引き抜きにあたり釘の頭部の
抜けを容易にする。なお、この実施例ではパネル保持体
の各構成部分は樹脂材により一体に形成されている。
を示す図である。この実施例では、パネル保持体6には
着脱自在のカバ−手段としてのコネクタ13が取り付け
られているが、他の構成は前述の実施例と同一である。
図5はコネクタ13とパネル保持体6とのかん合状態を
示す斜視図、図6はコネクタ13の斜視図である。樹脂
材あるいは金属材等で形成されるこのコネクタ13は、
図6に示すように上面部13aとこの上面部13aに相
対向して垂設される一対の側面部13cとからなり、上
面部13aには凸部13bが形成されていてパネル保持
体6の薄肉部6bに貫通された釘等の頭部を収納するよ
うになっている。また、前記各側面部13cの端部には
パネル保持体6の係止部6dにはまりあう係合部13d
が一体に形成されていて、図5に示すようにパネル保持
体6の上半部に重なりあうようになっている。このコネ
クタ13は、パネル保持体6を型板に釘等で固着した後
にパネル保持体にかん合する。このコネクタ13は、コ
ンクリ−トと釘等の頭部との間を遮断して釘の抜去を容
易にする一方、充填されるコンクリ−トの押圧に対して
パネル保持体6の薄肉部を補強する作用をなす。また、
このコネクタ13は、パネル保持体6と同様に所定長さ
を有する長手状の部材として形成されており、連設され
るパネル保持体6の接合部分のジョイントとしての機能
も有している。
構成を前述の実施例とは全く異にする例を示す図であ
る。図において、14は型板9に釘10で固着された止
め具であり、この止め具14はパネル保持体6の二股部
6e、6eに弾性的にかん合してパネル保持体6を型板
9の所定位置に仮止めするようになっている。止め具1
4は図8に示すように、基部14aとこの両端には挟持
部14b、14bが基部14aと一体に形成されてい
る。この一対の挟持部は前記二股部6eの内側壁の外側
に弾性的に接合できる形状であればよい。この実施例で
は、二股部の内側壁の形状に合わせて、止め具14の各
挟持部14bは基部14aから斜め外方に立ち上がる構
成となっている。この止め具14を型板9の所定位置に
釘10により固定したうえ、パネル保持体6をはめ込
む。止め具14の挟持部14b、14bはパネル保持体
6の各二股部にかん合してパネル保持体を弾性的に支持
する。こうした状態でコンクリ−トを充填し型枠にした
がった所望の形状に硬化させる。コンクリ−トの硬化
後、型板9とともに止め具14を抜去すると、パネル保
持体6はコンクリ−ト中の所定位置に埋設されることに
なる。なお、この止め具は挟持部に弾性を具備させるた
めに樹脂材で形成することが望ましい。
り、パネル保持体を迅速かつ容易にコンクリ−ト中に埋
設することができ、しかも原価コストが極めて低廉なも
のとなる。
持構造を示す断面図である。
す断面図である。
である。
す断面図である。
構成を示す斜視図である。
である。
持体をコンクリ−トに埋設する技術の一実施例を示す断
面図である。
断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 陸屋根におけるコンクリ−ト立ち上がり
部に延設される防水層の保護パネルと、前記コンクリ−
ト立ち上がり部上端から内方に突出するあご部の下面に
埋設され前記保護パネルの上端を保持するパネル保持体
と、前記保護パネルの下端を保持する下受部とを具え、
前記パネル保持体は、ねじまたは釘等の仮止め手段を貫
通するための薄肉部を有する底部と、この底部から立ち
上がって相対向する一対の側壁部とを具え、これら各側
壁部の外側面には抜け防止用の係止部を形成するととも
に各側壁部の端部には二股部を形成し、さらに前記底部
とコンクリ−トとの間にはカバ−手段を介装したことを
特徴とする防水層保護構造。 - 【請求項2】 以下の工程からなるパネル保持体のコン
クリ−ト埋設方法。 (イ)所定の形状をなすコンクリ−ト成型用の型枠に、
底部とその両端から立ち上がる側壁部を有し各側壁部の
端部に二股部を形成してなるパネル保持体を、その底部
に形成した薄肉部を介してねじまたは釘等の仮止め手段
によりパネル保持体の開口面が型枠裏面に対向するよう
に固着し、さらに仮止め手段の表面にカバ−手段を固着
する工程、 (ロ)パネル保持体を取り付けた前記型枠にコンクリ−
トを流し込む工程、 (ハ)コンクリ−トの硬化後に、パネル保持体を固着し
た型枠をねじまたは釘等の仮止め手段とともにコンクリ
−ト面から離型してパネル保持体のみをコンクリ−ト面
に埋め残す工程。 - 【請求項3】 ねじまたは釘等の仮止め手段を貫通する
ための薄肉部を有する底部と、この底部から立ち上がっ
て相対向する一対の側壁部とを具え、これら各側壁部の
外側面にはコンクリ−ト層からの抜け防止用の係止部を
形成するとともに各側壁部の端部には二股部を形成し、
さらに底部外側面を覆うカバ−手段を具えたことを特徴
とするコンクリ−ト埋設用のパネル保持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06183078A JP3143018B2 (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 防水層保護構造とこれに使用するパネル保持体のコンクリ−ト埋設方法およびコンクリ−ト埋設用のパネル保持体。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0827966A JPH0827966A (ja) | 1996-01-30 |
JP3143018B2 true JP3143018B2 (ja) | 2001-03-07 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3143018B2 (ja) |
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