JPH11117372A - 既設コンクリート構造物打継用止水板 - Google Patents

既設コンクリート構造物打継用止水板

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JPH11117372A
JPH11117372A JP29490197A JP29490197A JPH11117372A JP H11117372 A JPH11117372 A JP H11117372A JP 29490197 A JP29490197 A JP 29490197A JP 29490197 A JP29490197 A JP 29490197A JP H11117372 A JPH11117372 A JP H11117372A
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buried
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Yoshihisa Ichihara
良久 市原
Shinji Oguri
伸二 小栗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新旧コンクリート構造物の打継時に、他の支
持手段を必要とせずに止水板全体としてL字形断面形状
を保持し取付作業を容易にする。 【解決手段】 止水板1は、既設コンクリート構造体の
壁面に添着される添着板部2と、ほぼU字形の断面形状
を有する埋設板部支持板部3と、新設コンクリート構造
体に埋設される埋設板部4と、連結部5を備える。埋設
板部支持板部3はそのU字形の直線状一辺をなす部分3
aが添着板部2から直線状に延長するようにして添着板
部に連続して一体的に形成されており、U字形の直線状
の他辺をなす部分3bの端部3dから直角に添着板部2
の反対側に延長するようにして埋設板部4が埋設板部支
持板部3と一体的に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新設コンクリート
構造物を既設コンクリート構造物に打継ぐ際に使用する
ゴム・合成樹脂等からなる止水板に関する。
【0002】
【従来の技術】既設のコンクリート構造物(たとえば暗
渠)に新設のコンクリート構造物を打継ぎながら構築す
る場合、新旧コンクリート構造物の打継部にわたり両者
を連結する帯状の止水板を使用し、これによって打継部
に侵入する雨水、湧水等の浸透水を防止している。
【0003】従来新旧コンクリート構造物打継部用の止
水板としては、たとえば実公平1−16813号公報記
載の止水板がある。この種の止水板は断面形状が平板状
であり、この止水板を施工する場合は、平板状の止水板
を断面L字状に折り曲げて、その一辺を既設コンクリー
ト構造物に添着するようにして固定し、新設コンクリー
ト構造物に埋設されるべき他辺を複数の特殊な金具また
は吊り糸等により新設コンクリート構造物の型枠または
既設コンクリート構造物の端面に取付けてL字形状を保
持した後コンクリートを打設するようにしている。
【0004】しかし、この種の従来の止水板はL字形状
を保持するための上記型枠等への取付作業が面倒であり
作業能率が悪いという欠点があった。
【0005】この欠点を克服するため、特開平9−10
5166号公報には、全体がほぼL字状の断面形状に形
成され、その一辺は既設コンクリート構造物にアンカー
ボルトで固定されその他辺および断面3角形の中空状隅
部が新設コンクリート構造物に埋設される止水板が提案
されている。この提案された止水板によれば、新設コン
クリート構造物に埋設されるL字形の該他辺および中空
状隅部が特殊な治具や糸等による固定を必要としないの
で止水板全体の位置決め、取付作業が容易になると記載
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平9
−105166号公報記載の止水板は、全体がL字形に
成形されてはいるが、新設コンクリート構造物に埋設さ
れるべき板部分と断面3角形の中空状隅部の双方の重量
が、中空状隅部と既設コンクリート構造物に添着される
板部分との境目の部分に集中してかかるので、この境目
の部分に回転モーメントが働き、その結果、新設コンク
リート構造物に埋設されるべき板部分と中空状隅部が垂
れ下り、止水板全体として正確なL字形状断面を保持す
ることが困難となる。したがって結局L字形状を保持す
るため、新設コンクリート構造物に埋設されるべき板部
分を支持するなんらかの手段を設けなければならず、止
水板取付作業の面倒さという従来技術の欠点を完全には
解消したことにはならない。
【0007】よって、本発明の第1の目的は、上記従来
技術の欠点を解消し、新旧コンクリート構造物の打継時
に、新設コンクリート構造物に埋設されるべき板部分を
特殊な金具等により支持することなく止水板全体として
L字形断面形状を正確に保持しうることにより取付作業
を容易にすることができる止水板を提供することにあ
る。
【0008】また、上記特開平9−105166号公報
記載の止水板は、既設コンクリート構造物に対する止水
板の碇着部(アンカーボルトの頭部等)が新設コンクリ
ート構造物内に埋込まれているので、新旧両コンクリー
ト構造物相互間に不等沈下が生じた場合止水板碇着部が
新コンクリート構造物に引張られてアンカーの曲り、抜
けおよびコンクリートの割れを生じる上に、断面3角形
の中空状隅部も新設コンクリート構造物内に埋込まれて
いるので、不等沈下時にはコンクリートに形成された角
で中空状隅部の添着板部との連結部分が引張られ、切損
することにより止水性を損う欠点がある。
【0009】よって、本発明の第2の目的は、新旧コン
クリート構造物間に不等沈下が生じた場合、切損を生じ
ることなく、不等沈下による構造物間の変位に追随して
自由に伸縮して止水性を維持することができる止水板を
提供しようとするものである。
【0010】さらに、上記特開平9−105166号公
報記載の止水板は、既設コンクリート構造物に添着され
る板部分と構造物端面との間に粘着部材(19)を配設
することにより止水を維持しているが、両構造物間の目
地が広がる場合粘着部材が添着される板部分に貼着され
た状態で既設コンクリート構造物から剥離し、このため
止水性が損われる危険がある。
【0011】よって、本発明の第3の目的は、両構造物
間の目地が広がる場合にも添着板部と既設コンクリート
構造物との間の止水性を保つことができる止水板を提供
することにある。
【0012】さらに、本発明の第4の目的は、両構造物
間の目地が広がるように両構造物が相対変位する場合に
新設コンクリート構造物内に埋設される板部分が抜ける
ことを防止することができる止水板を提供することにあ
る。
【0013】さらに、本発明の第5の目的は両構造物間
に不等沈下が生じた場合に既設コンクリート構造物に添
着される板部分が抜けることを防止することができる止
水板を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1の目的
を達成する請求項1記載の既設コンクリート構造物打継
用止水板は、新設コンクリート構造物を既設コンクリー
ト構造物へ打継ぐ際に使用するゴム・合成樹脂等からな
る止水板であって、既設コンクリート構造物壁面に固着
される添着板部と、ほぼU字形の断面形状を有し、その
U字形の一辺をなす部分が該添着板部から直線状に延長
するようにして該添着板部に連続する埋設板部支持板部
と、該埋設板部支持板部のU字形の他辺をなす部分の端
部から直角に該添着板部の反対側に延長し新設コンクリ
ート構造物中に埋設される埋設板部と、該埋設板部支持
板部の該他辺をなす部分の端部と該添着板部を一体的に
連結し、該埋設板部および該埋設板部支持板部よりも薄
肉の板状部材からなる連結部を有し、該添着板部と、該
連結部と、該埋設板部がほぼL字形の断面形状を形成す
ることを特徴とする。
【0015】上記本発明の第2の目的を達成する請求項
2記載の止水板は、該連結部は既設コンクリート構造物
と新設コンクリート構造物との間の目地内に配置される
ことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の止水部材は、請求項2記載
の止水板において、該連結部には該埋設板部支持板部の
該他辺の端部および該添着板部との連結部にそれぞれ近
接して2本の長手方向に延長するスリットが該連結部の
厚み方向に部分的に形成されていることを特徴とする。
【0017】上記本発明の第3の目的を達成する請求項
4記載の止水板は、該添着板部の既設コンクリート構造
物に対する取付け面には該添着板部の長手方向に延長す
る少くとも1本の止水用突条が形成されていることを特
徴とする。
【0018】上記本発明の第4の目的を達成する請求項
5記載の止水板は、該埋設板部の両側には長手方向に延
長する抜け止め用突条が形成されており、該突条は水膨
張ゴムからなることを特徴とする。
【0019】上記本発明の第5の目的を達成する請求項
6記載の止水板は、該添着板部の自由端側の端縁部は既
設コンクリート構造物に面する側と反対側に鉤状に折曲
して抜止め用のストッパーを構成していることを特徴と
する。
【0020】
【作 用】請求項1記載の発明によれば、L字状断面の
一辺をなす添着板部と他辺をなす埋設板部とがU字状断
面の埋設板部支持板部を介して連結されているので、埋
設板部の重量は局部的に集中することなくU字形の埋設
板部支持板部全体によって支持され、埋設板部は添着板
部に対し直角の姿勢を維持することができる。したがっ
て埋設板部支持用の特殊金具等別体の支持手段を必要と
することなく、止水板のL字形断面形状を正確に保持す
ることができ、止水板の取付け作業を容易にすることが
できる。
【0021】請求項2記載の発明によれば、連結部は両
コンクリート構造物間の目地内に配置されているので、
両構造物間の不等沈下等により埋設板部が強く引張られ
た時は連結部が切断しU字形の埋設板部支持板部が伸長
することにより両構造物間の変位に追随して止水性を維
持することができる。またこの作用は両構造物間の目地
内で行われるので、埋設板部支持板部が新設コンクリー
ト構造物の角部により切損されるおそれがない。
【0022】請求項3記載の発明によれば、連結部に形
成された2本のスリットにより、連結部が切断される
時、切断力が過大なため一方のスリットから外れて連結
部が切り裂かれても切断は他方のスリットで止まり、埋
設板部または添着板部まで切断が及ぶことを防止でき
る。
【0023】請求項4記載の発明によれば、添着板部の
既設コンクリート構造物に対する取付け面に少くとも1
本の止水用突条が形成されることにより、両構造物間の
目地が広がる場合貼着部材が添着板部に貼着された状態
で既設コンクリート構造物から剥離しても、なおこの止
水用突条により止水を維持することができる。
【0024】請求項5記載の発明によれば、埋設板部の
両側に形成された抜け止め用突条を水膨張ゴムにより形
成することにより、施工の際抜け止め用突条の周囲のコ
ンクリートのまわりが良くない場合でも水膨張ゴムから
なる突条は充分に膨張してコンクリートが充填されてい
ない空隙をふさぐので、充分な止水性を維持することが
できる。
【0025】請求項6記載の発明によれば、添着板部の
自由端側の端縁部を鉤状に折曲して抜け止め用のストッ
パーを構成することにより、両構造物間に不等沈下があ
った場合に添着板部が引張られてもこのストッパーが碇
着部の押え板に係止し添着板部が碇着部から外れること
を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を添付図
面について説明する。図1は本発明の1実施形態にかか
る長尺の止水板の端部を示す斜視図、図2は図1におけ
るA−A線による断面図である。
【0027】止水板1は、既設コンクリート構造体の壁
面に添着される添着板部2と、ほぼU字形の断面形状を
有する埋設板部支持板部3と、新設コンクリート構造体
に埋設される埋設板部4と、連結部5を備える。埋設板
部支持板部3はそのU字形の直線状一辺をなす部分3a
が添着板部2から直線状に延長するようにして添着板部
に連続して一体的に形成されており、U字形の直線状の
他辺をなす部分3bの端部3dから直角に添着板部2の
反対側に延長するようにして埋設板部4が埋設板部支持
板部3と一体的に形成されている。
【0028】連結部5は埋設板部支持板部3の他辺をな
す部分3bの端部3dと添着板部2を一体的に連結して
おり、埋設板部4および埋設板部支持板部3よりも薄肉
の板状部材に形成されている。連結部5には、図5の拡
大図に示されるように、埋設板部支持板部3の端部3d
および添着板部2との連結部6にそれぞれ近接して2本
の長手方向に延長するスリット5a、5bが、連結部5
の厚み方向に部分的に形成されている。
【0029】連結部5と埋設板部4は断面においてほぼ
直線状に一体的に形成されており、したがって、添着板
部2と、連結部5と、埋設板部は全体としてほぼL字形
の断面形状を呈している。また埋設板部支持板部3と連
結部5により埋設板部支持板部3の中空部3eが形成さ
れている。
【0030】添着板部2には添着板部2を既設コンクリ
ート構造物に固定するためのアンカーを挿通するための
アンカー挿通孔8が長手方向に適宜の間隔をおいて穿設
されている。
【0031】添着板部2の既設コンクリート構造物に対
する取付け面2aには添着板部2の長手方向に延長する
2本の止水用突条7、7がアンカー挿通孔8を上下には
さんで形成されている。
【0032】添着板部2の自由端側の端縁部は既設コン
クリート構造物に面する側と反対側に鉤状に折曲して抜
止め用のストッパー9を構成している。
【0033】埋設板部4の両側には長手方向に延長する
2本の抜け止め用突条10、11が形成されており、こ
れらの突条10、11は水膨張ゴムからなるものであ
る。
【0034】次に、上記実施形態の止水材の施工例およ
び動作について説明する。1例として、以下上記の止水
材1を断面四角形の暗渠を打継ぐ場合に使用した例につ
いて説明する。
【0035】図3は既設のコンクリート構造物としての
既設の暗渠20に止水材1を取付けた状態を模式的に示
す正面図であり、図4は既設の暗渠20に新設の暗渠2
1を打継いだ状態における暗渠のベース側を示す部分断
面図である。
【0036】アンカー24(本例においてはケミカルア
ンカーを使用している)を暗渠20に埋設し、既設の暗
渠20のスラブ側20a、ベース側20bを含む端面の
四周に長尺の帯状止水材1を環状に配置し両端部を接着
した後、アンカーボルト25を押え板23を介して添着
板部2のアンカー挿通孔8に挿通し、アンカー24と緊
締することにより、止水材1の添着板部2を暗渠20に
固定する。この際添着板部2の取付け面2aおよび埋設
板部支持板部3の直線状をなす部分3aの一部の面と暗
渠20の端面20aとの間に未加硫ブチルゴム等の接着
剤26を施しておく。この時添着板部2に形成された止
水用突条7、7はつぶれた形状で暗渠20の端面20a
に圧着される。
【0037】こうして添着板部2を既設の暗渠20に固
定した状態で、埋設板部4は埋設板部支持板部3に支持
されて水平状態を維持しており、したがって、他になん
らの支持手段を必要とせず添着板部2、連結部5、埋設
板部3によるL字形断面形状を保持することができる。
【0038】次に既設の暗渠20と新設の暗渠21の間
に所定幅の目地27を形成するようにして、新設のコン
クリート構築物である新設の暗渠21をコンクリート打
設により構築する。この場合目地幅は止水材1の埋設板
部支持板部3およびアンカーボルト25が目地内に収容
されるために充分な寸法に設定される。目地27内には
スポンジ等の充填材28が充填される。
【0039】埋設板部の抜け止め用突条10、11は水
膨張ゴムにより形成されているので、抜け止め用突条1
0、11の周囲のコンクリートのまわりが良くない場合
でも突条10、11は充分膨張してコンクリートが充填
されていない空隙をふさぐ。
【0040】図4に示す設置時の状態において埋設板支
持板部3の中空部3eは連結部5によって覆われている
ので土砂等が中空部3eに侵入することがなく、暗渠間
の相対変位の際に埋設板支持板部3の伸縮が土砂等によ
って阻害されることを防止できる。
【0041】地盤の不等沈下等により暗渠20、21間
に相対変位が生じ、たとえば図4において暗渠21が矢
印A、B方向に変位したとすると、止水板1の薄肉の連
結部5が伸長しスリット5a、5bのいずれかの部分で
切断することにより埋設板部支持板部3が暗渠21の変
位に追随しながら伸長することにより暗渠20、21間
の止水を保つことができる。
【0042】この場合連結部のスリット5cが1本だけ
であると、図6(a)に示すように、切断力が過大な場
合連結部5にスリット5cからはずれて裂目30が走
り、この裂目30が埋設板部4または添着板部2にまで
及ぶおそれがあるが、連結部5に2本のスリット5a、
5bが形成されているので、図6(b)に示すように、
過大な切断力により一方のスリット5aからはずれて裂
目30が走っても、この裂目30は他方のスリット5b
で止まり、埋設板部4または添着板部2にまで及ぶこと
がなく、止水板の損傷を防止することができる。
【0043】また、埋設板部4には抜け止め用突条1
0、11が設けられているので、埋設板部4が暗渠21
から抜け出すことを防止することができる。
【0044】また埋設板部4と埋設板部支持板部3が
A、B方向に引張られることにより、埋設板部支持板部
3の部分3aおよびこれに隣接する添着板部2の部分が
暗渠20の端面20aから離間し、それにつれてその部
分の接着剤26が剥離することがあっても添着板部2に
形成された止水用突条7、7により止水を維持すること
ができる。
【0045】また添着板部2がA、B方向に引張られて
も、抜け止め用スットパー9が押え板23に係止し、添
着板部2が押え板23およびアンカーボルト28から脱
出することが防止される。
【0046】また添着板部2には抜け止めストッパー9
および止水用突条7を設けることが上記の理由により好
ましいが、これらを設けなくても止水板としては使用可
能である。
【0047】上記の実施形態においては連結部5に2本
のスリット5a、5bを形成しているが、スリットが1
本でも使用は可能である。またスリットがまったくなく
ても連結部5自体が薄肉に形成されているので、強い引
張力が働いた場合、埋設板部4や埋設板部支持板部3が
破断する前に連結部5が破断することにより埋設板部支
持板部が伸長することができる。
【0048】好ましい実施形態として、上記実施形態に
おいては抜け止め用突条10、11は両方とも水膨張ゴ
ムにより形成されているが、片方だけ水膨張ゴムで形成
してもよい。また水膨張ゴムをまったく使用しないで突
条10、11を埋設板部4と一体的に成形しても使用可
能である。また突条10、11も片方だけ設けるように
してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、L字状断面の一辺をなす添着板部と他辺をな
す埋設板部とがU字状断面の埋設板部支持板部を介して
連結されているので、埋設板部の重量は局部的に集中す
ることなくU字形の埋設板部支持板部全体によって支持
され、埋設板部は添着板部に対し直角の姿勢を維持する
ことができる。したがって埋設板部支持用の特殊金具等
別体の支持手段を必要とすることなく、止水板のL字形
断面形状を正確に保持することができ、止水板の取付け
作業を容易にすることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、連結部は両
コンクリート構造物間の目地内に配置されているので、
両構造物間の不等沈下等により埋設板部が強く引張られ
た時は連結部が切断しU字形の埋設板部支持板部が伸長
することにより両構造物間の変位に追随して止水性を維
持することができる。またこの作用は両構造物間の目地
内で行われるので、埋設板部支持板部が新設コンクリー
ト構造物の角部により切損されるおそれがない。
【0051】請求項3記載の発明によれば、連結部に形
成された2本のスリットにより、連結部が切断される
時、切断力が過大なため一方のスリットから外れて連結
部が切り裂かれても切断は他方のスリットで止まり、埋
設板部または添着板部まで切断が及ぶことを防止でき
る。
【0052】請求項4記載の発明によれば、添着板部の
既設コンクリート構造物に対する取付け面に少くとも1
本の止水用突条が形成されることにより、両構造物間の
目地が広がる場合貼着部材が添着板部に貼着された状態
で既設コンクリート構造物から剥離しても、なおこの止
水用突条により止水を維持することができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、埋設板部の
両側に形成された抜け止め用突条を水膨張ゴムにより形
成することにより、施工の際抜け止め用突条の周囲のコ
ンクリートのまわりが良くない場合でも水膨張ゴムから
なる突条は充分に膨張してコンクリートが充填されてい
ない空隙をふさぐので、充分な止水性を維持することが
できる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、添着板部の
自由端側の端縁部を鉤状に折曲して抜け止め用のストッ
パーを構成することにより、両構造物間に不等沈下があ
った場合に添着板部が引張られてもこのストッパーが碇
着部の押え板に係止し添着板部が碇着部から外れること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す部分斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】既設の暗渠に止水材を取付けた状態を示す正面
図である。
【図4】既設の暗渠に新設の暗渠を打継いだ状態を示す
部分断面図である。
【図5】連結部の拡大図である。
【図6】連結部のスリップの切断状態を示す部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 止水材 2 添着板部 3 埋設板部支持板部 4 埋設板部 5 連結部 20 既設コンクリート構造物 21 新設コンクリート構造物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新設コンクリート構造物を既設コンクリ
    ート構造物へ打継ぐ際に使用するゴム・合成樹脂等から
    なる止水板であって、既設コンクリート構造物壁面に固
    着される添着板部と、ほぼU字形の断面形状を有し、そ
    のU字形の一辺をなす部分が該添着板部から直線状に延
    長するようにして該添着板部に連続する埋設板部支持板
    部と、該埋設板部支持板部のU字形の他辺をなす部分の
    端部から直角に該添着板部の反対側に延長し新設コンク
    リート構造物中に埋設される埋設板部と、該埋設板部支
    持板部の該他辺をなす部分の端部と該添着板部を一体的
    に連結し、該埋設板部および該埋設板部支持板部よりも
    薄肉の板状部材からなる連結部を有し、該添着板部と、
    該連結部と、該埋設板部がほぼL字形の断面形状を形成
    することを特徴とする既設コンクリート構造物打継用止
    水板。
  2. 【請求項2】 該連結部は既設コンクリート構造物と新
    設コンクリート構造物との間の目地内に配置されること
    を特徴とする請求項1記載の止水板。
  3. 【請求項3】 該連結部には該埋設板部支持板部の該他
    辺の端部および該添着板部との連結部にそれぞれ近接し
    て2本の長手方向に延長するスリットが該連結部の厚み
    方向に部分的に形成されていることを特徴とする請求項
    2記載の止水板。
  4. 【請求項4】 該添着板部の既設コンクリート構造物に
    対する取付け面には該添着板部の長手方向に延長する少
    くとも1本の止水用突条が形成されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の止水板。
  5. 【請求項5】 該埋設板部の両側には長手方向に延長す
    る抜け止め用突条が形成されており、該突条は水膨張ゴ
    ムからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の止水板。
  6. 【請求項6】 該添着板部の自由端側の端縁部は既設コ
    ンクリート構造物に面する側と反対側に鉤状に折曲して
    抜止め用のストッパーを構成していることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の止水板。
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