JPH0738435U - コンクリート埋設物 - Google Patents

コンクリート埋設物

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JPH0738435U
JPH0738435U JP6743093U JP6743093U JPH0738435U JP H0738435 U JPH0738435 U JP H0738435U JP 6743093 U JP6743093 U JP 6743093U JP 6743093 U JP6743093 U JP 6743093U JP H0738435 U JPH0738435 U JP H0738435U
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nail
concrete
seat
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embedded
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Application number
JP6743093U
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English (en)
Inventor
竜次 石浦
Original Assignee
日動電工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 埋設物本体を釘で型枠上の所定位置に確実に
固定することができると共に、埋設物本体から釘を容易
に分離できるようにすること。 【構成】 型枠1上に配置される埋設物本体12と、埋
設物本体12に一体形成された釘受座13とを有し、釘
受座13に形成した釘挿通孔14に挿通した釘8を上記
型枠1に打ち込むことにより、埋設物本体12を型枠1
上に固定し、コンクリートの養生固化後、型枠1を取り
外すと共に、釘8を引き抜くことにより、埋設物本体1
2をコンクリート中に残すようにしたコンクリート埋設
物であって、前記釘受座13の厚さtが、釘8を打ち込
む際の衝撃では破断せず、釘8を引き抜く力により変形
して釘頭部8aの通過を許容するように薄肉状に設定さ
れ、その釘受座13に、釘挿通孔14に連通するスリッ
ト19が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば電気コードやケーブルなどをコンクリート壁面に沿って吊持 するためのコンクリート埋設物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコンクリート埋設物の一例として実公昭63−111544号 公報に記載のものがある。これは、図9に示すように、コンクリート打設用型枠 1上に配置される埋設物本体2と、該埋設物本体2に一体形成された釘受座3と を有し、該釘受座3に釘挿通孔4が形成されると共に、該釘受座3に、下面が型 枠1に当接する筒体5が釘挿通孔4と同心状に一体形成され、上記釘受座3の上 面に筒体5より若干大径の環状溝6を釘挿通孔4と同心状に形成することにより 、その釘受座3の下面と環状溝6の底面との間に薄肉部分7が形成されたもので あって、同図(a)に示すように、埋設物本体2を型枠1上の所定位置に配置し 、釘受座3の釘挿通孔4から筒体5に挿通した釘8を型枠1に打ち込むことによ り、埋設物本体2を型枠1に固定し、次に、型枠1及び埋設物本体2上にコンク リート9を打設し、該コンクリート9の養生固化後、同図(b)に示すように、 型枠1を取り外し、続いて、同図(c)に示すように、筒体5を横方向に押圧す ることにより薄肉部分7を破断させて、筒体5を埋設物本体2から切り離し、釘 8を埋設物本体2から分離することが行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、筒体5を埋設物本体2から容易に切り離しできるように するため、釘受座3に薄肉部分7を形成すると共に、その材質として破断しやす いものを選んでいる。従って、釘挿通孔4から筒体5に挿通した釘8を型枠1に 打ち込む際の衝撃で薄肉部分7が破断される虞れがあり、このように、釘打ちに よって薄肉部分7が破断されると、埋設物本体2を型枠1上の所定位置に固定す ることができなくなり、型枠1上に打設したコンクリート9により埋設物本体2 が押されて所定位置から位置ずれすることになる。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、埋設物本体を釘で型枠上の所定位置に確 実に固定することができると共に、埋設物本体から釘を容易に分離できるように したコンクリート埋設物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本考案は、コンクリート打設用型枠 上に配置される埋設物本体と、該埋設物本体に一体形成された釘受座とを有し、 該釘受座に形成した釘挿通孔に挿通した釘を上記型枠に打ち込むことにより、埋 設物本体を型枠上に固定し、コンクリートの養生固化後、型枠を取り外すと共に 、釘を引き抜くことにより、埋設物本体をコンクリート中に残すようにしたコン クリート埋設物であって、前記釘受座の厚さが、釘を打ち込む際の衝撃では破断 せず、釘を引き抜く力により変形して釘頭部の通過を許容するように薄肉状に設 定されていることを特徴としている。
【0006】 請求項2記載の考案は、前記釘受座に、釘挿通孔に連通するスリットが形成さ れていることを特徴としている。
【0007】
【作用】
請求項1記載の考案において、埋設物本体をコンクリート壁に埋設する場合に は、コンクリート打設用型枠上の所定位置に埋設物本体を配置し、釘を釘受座の 釘挿通孔に挿通した後、その釘を上記型枠に打ち込むことにより、上記埋設物本 体を型枠に固定する。この場合、釘受座の厚さが釘を打ち込む際の衝撃では破断 しないように設定されており、従来のように、釘受座に破断用の薄肉部分を設け ていないので、その釘受座が釘打ちで破断される虞れがなく、埋設物本体を型枠 上の所定位置に確実に固定することができる。 次に、型枠上にコンクリートを打設し、その養生固化後、型枠をコンクリート から取り外すと共に、釘を引っ張ればよい。この場合、釘受座の厚さが釘を引き 抜く力により変形して釘頭部の通過を許容するように薄肉状に設定されているの で、釘を引っ張るだけで、釘頭部が釘挿通孔を通過し、釘を埋設物本体から簡単 に分離することができる。
【0008】 請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様の作用効果を得るこ とができると共に、特に、釘を引き抜く場合に、スリットにより釘挿通孔の開口 幅が大きくなっているため、釘を小さな力で引っ張るだけで、釘頭部が釘挿通孔 を通過し、釘を埋設物本体から簡単に分離することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図3は本考案の一実施例である合成樹脂製コンクリート埋設物を示して おり、コンクリート打設用型枠1上に配置される埋設物本体12と、該埋設物本 体12に一体形成された釘受座13とを有し、該釘受座13の中央部に釘挿通孔 14が形成されている。
【0010】 埋設物本体12は、中空台形状に形成されており、その内部の天板部12aの 下面に、電気コードやケーブルなどの被支持体15(図5及び図6参照)を吊持 するための一対の略コ字状支持枠16が所定間隔をおいて平行に垂設され、該各 支持枠16の両側縁部と埋設物本体12の側板部12bとが連結板17を介して 互いに一体連結され、その各支持枠16及び各連結板17の下面16a,17a が埋設物本体12の下面12cと面一状に形成されており、これによって、埋設 物本体12を強固な剛体構造にしている。その具体的寸法の一例を示すと、埋設 物本体12の高さHが12mm、その長さLが44mm、その横幅Rが20mm 、その厚みTが2mmである。
【0011】 釘受座13は、前記天板部12aの上面中央部に形成した円形の凹部18内に 設けられており、その厚さtが、釘8を打ち込む際の衝撃では破断せず、釘8を 引き抜く力により変形して釘頭部8aの通過を許容するように薄肉状に設定され ており、その厚さtの具体的寸法の一例は1mmである。また、その材質として は、弾性変形可能な合成樹脂材、例えばポリエチレンが用いられている。
【0012】 釘受座13には、釘挿通孔14に連通する一対のスリット19が埋設物本体1 2の長手方向に沿って180°の間隔をおいて形成されており、その釘挿通孔1 4の開口幅が大きくなっているため、釘頭部8aが釘挿通孔14を通過しやすい 。
【0013】 埋設物本体12の側板部12bの上端から側方に左右一対の突起20を突設し てあり、この両突起20がコンクリート9内に楔状に嵌入することにより、埋設 物本体12がコンクリート9から不測に脱落しないようにしている(図5及び図 6参照)。また突起20の下面に鋸歯状突条21を形成することにより、該突起 20がコンクリート9に強固に係止されている。更に、両突起20を平面視「矢 印」状に形成しており、その矢印を電気コードやケーブルなどの被支持体15の 配線方向に一致させることにより、埋設物本体12の埋設方向を間違わないよう にしている(図5及び図6参照)。
【0014】 図1中、22は天板部12aの上面に接着した接着テープであって、天板部1 2aの貫通孔23を塞ぐためのものであり、コンクリート9が埋設物本体12の 内部に入り込むのを防止するものである。
【0015】 上記構成において、埋設物本体12をコンクリート壁に埋設する場合には、図 1に示すように、型枠1上の所定位置に埋設物本体12を配置し、釘8を釘受座 13の釘挿通孔14に接着テープ22を貫通して挿通した後、その釘8を型枠1 に打ち込むことにより、埋設物本体12を型枠1に固定する。この場合、釘受座 13の厚さtが釘を打ち込む際の衝撃では破断しないように設定されており、従 来のように、釘受座13に破断用の薄肉部分を設けていないので、その釘受座1 3が釘打ちで破断される虞れがなく、埋設物本体12を型枠1上の所定位置に確 実に固定することができる。
【0016】 次に、図4(a)に示すように、型枠1上にコンクリート9を打設し、その養 生固化後、図4(b)に示すように、型枠1をコンクリート9から取り外すと共 に、釘8を引っ張ればよい。この場合、釘受座13の厚さtが釘8を引き抜く力 により変形して釘頭部8aの通過を許容するように薄肉状に設定されると共に、 スリット19により釘挿通孔14の開口幅が大きくなっているため、釘8を小さ な力で引っ張るだけで、釘頭部8aが釘挿通孔14を通過し、釘8を埋設物本体 12から簡単に分離することができる。なお、釘8を引き抜く際には、図4(b )に示すように、釘8を埋設物本体12の横断方向、即ち、スリット19の形成 方向とは直交する方向に傾斜させて引き抜けば、釘頭部8aがスリット19に嵌 入して、一層簡単に引き抜くことができる。
【0017】 埋設物本体12を介してコンクリート壁に電気コードやケーブルなどの被支持 体15を吊持する場合には、図5及び図6に示すように、両支持枠16に係合さ せた結束ワイヤー25により上記被支持体15を結束すればよい。
【0018】 上記実施例では、釘受座13に一対のスリット19を形成したが、これに替え て、図7に示すように、4つのスリット19を90°ごとに形成したり、図示し ていないが、スリット19を3つまたは5つ以上形成してもよい。これによって 、釘8を一層簡単に引き抜くことができる。
【0019】 また、図8に示すように、釘受座13にスリット19を全く形成せず、釘挿通 孔14のみを形成するようにしてもよい。これによると、釘打ちの際には、釘挿 通孔14の内周面全体で釘8を確実に支持することができ、釘8を引き抜く際に は、釘頭部8aによって釘挿通孔14が拡径されたり、その釘頭部8aによって 釘挿通孔14の内周面に亀裂が生じて、釘頭部8aが釘挿通孔14を通過するの を許容する。
【0020】
【考案の効果】 請求項1記載の考案によれば、埋設物本体を釘で型枠に固定する場合に、釘受 座の厚さが釘を打ち込む際の衝撃では破断しないように設定されており、従来の ように、釘受座に破断用の薄肉部分を設けていないので、その釘受座が釘打ちで 破断される虞れがなく、埋設物本体を型枠上の所定位置に確実に固定することが できる。また、釘を埋設物本体から分離する場合に、上記釘受座の厚さが釘を引 き抜く力により変形して釘頭部の通過を許容するように薄肉状に設定されている ので、釘を引っ張るだけで、釘頭部が釘挿通孔を通過し、釘を埋設物本体から簡 単に分離することができる。
【0021】 請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様の効果を得ることが できると共に、特に、釘を引き抜く場合に、スリットにより釘挿通孔の開口幅が 大きくなっているため、釘を小さな力で引っ張るだけで、釘頭部が釘挿通孔を通 過し、釘を埋設物本体から簡単に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるコンクリート埋設物を
型枠上に配置した状態を示す斜視図である。
【図2】同コンクリート埋設物を下面側から見た斜視図
である。
【図3】同平面図である。
【図4】同コンクリート埋設物の埋設手順を示す横断面
図である。
【図5】同コンクリート埋設物を介してコンクリート壁
に電気コードなどを吊持した状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】同状態の横断面図である。
【図7】本考案の他の実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図8】本考案の更に他の実施例を示す要部の平面図で
ある。
【図9】従来のコンクリート埋設物の埋設手順を示す要
部の横断面図である。
【符号の説明】
1 型枠 8 釘 8a 釘頭部 12 埋設物本体 13 釘受座 14 釘挿通孔 19 スリット t 釘受座の厚さ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打設用型枠上に配置される
    埋設物本体と、該埋設物本体に一体形成された釘受座と
    を有し、該釘受座に形成した釘挿通孔に挿通した釘を上
    記型枠に打ち込むことにより、埋設物本体を型枠上に固
    定し、コンクリートの養生固化後、型枠を取り外すと共
    に、釘を引き抜くことにより、埋設物本体をコンクリー
    ト中に残すようにしたコンクリート埋設物であって、前
    記釘受座の厚さが、釘を打ち込む際の衝撃では破断せ
    ず、釘を引き抜く力により変形して釘頭部の通過を許容
    するように薄肉状に設定されていることを特徴とするコ
    ンクリート埋設物。
  2. 【請求項2】 釘受座に、釘挿通孔に連通するスリット
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコン
    クリート埋設物。
JP6743093U 1993-12-17 1993-12-17 コンクリート埋設物 Pending JPH0738435U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100889610B1 (ko) * 2008-09-30 2009-03-20 (주)진성테크 천장 매입형 접속함의 고정장치

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JPS621417A (ja) * 1985-06-25 1987-01-07 ウイリンジヤ− ブラザ−ズ インコ−ポレ−テツド 濾過器組立体及びそれを用いた水の濾過処理方法

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