JP3139763B2 - 乗員保護用エアーバッグ - Google Patents

乗員保護用エアーバッグ

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乗物の乗員保護用のエアーバッグ、特に助手
席、後部座席などの大容量エアーバッグに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近年、各種交通機関、特に自動車の衝突事故に伴う人
身障害防止の為の乗員保護用安全装置としてエアーバッ
グシステムが実用化され、装備されつつある。エアーバ
ッグシステムは自動車の衝突を検知するセンサー、セン
サーからの信号によってバッグを膨張させるインフレー
ター、及び乗員の衝撃エネルギーを吸収するエアーバッ
グから構成されている。
エアーバッグシステムも、当初の運転席への装備か
ら、助手席、更には後部座席へと装備する部位が広がり
つつある。このうち、助手席、後部座席は、対象となる
乗員が複数である場合が多く、またエアーバッグシステ
ムの収納場所までの空間が広いことから、通常、運転席
用バッグ容量の2〜4倍程度の大きなものが必要とな
る。その為、このバッグを膨張させるのに使用するイン
フレーターもガス発生量の多い大型のものを使う必要が
あり、システム全体の収納スペースが大きくなる、重量
増加に伴ない燃費効率が低下するなどの問題があった。
さらに、助手席及び後部座席では、空間が大きいた
め、エアーバッグ展張時のインフレーター取付部分から
人体を受容する面までの距離(以後奥行きと表現する)
を運転席よりも長くする必要がある。そのため、前述の
運転席用エアーバッグのように、二枚の布帛を同形に裁
断し、縫製あるいは接着によって比較的簡単に製袋化す
る方法では、製袋が困難であり、製袋化(縫製)の段階
で立体的な袋状になるように作られている。立体的に製
袋化するというのは、かなりの労力と技術が必要にな
る。また、その他の提案をみても、低容量化と同時に満
足できる奥行きを持たせるために、かなり複雑な形状の
ものが多く、製袋化の困難さという点で課題を残してい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、低容量でありながら、助手席、後部座席の
空間を充満できる形状を有し、しかも簡単な製袋化方法
で作られるエアーバッグを提供することを目的として
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、以下の様な構成
をとる。
即ち、二枚の布帛の周辺部が接合されている二個の袋
体が周辺部以外の面同志で、展張したときその展張方向
がいずれも乗員側に同一方向となるように重ね合わされ
ており、かつ、ガスの流れを制限しない開口部を介して
連通しており、一方の袋体にガス発生装置が取り付けら
れていることを特徴とする乗員保護用エアーバッグ、で
ある。
本発明を後述の図面を用いて詳述すると、第1図
(a)は本件エアーバッグを断面で示したものであり、
比較的小さな袋体1と大きな袋体2とから成っており、
両者は開口部をもち、その部分で接合されており、それ
が3に相当する。さらにバッグ1において、接合部3の
反対側の面にも開口部5を有し、そこにインフレーター
のガス発生器を取り付ける構造になっている。
従って、ガス発生と同時にガスはバッグ1を通り、開
口部3を経て、バッグ2に到達しバッグ1,2とも展張す
るという仕組みに成っている。展張と同時にバッグ2が
人体を受容することになる。第1図(b)は展張した時
の形状を乗員側より見た平面図である。
本発明の如き形状をもたせることにより、第1図
(a)で示した奥行きlを現在、実際に装着されている
エアーバッグと同様にもたせるために、より容量を小さ
くすることが可能になった。さらに製袋化に於いて、現
行の複雑な立体縫いに比べ、簡単な平面縫いも可能であ
る。
本発明でいう二個の袋体において、それぞれの外周部
の形状は円、だ円、正方形、長方形、その他多角形を含
み特に限定されない。またそれぞれの袋体の製造法は縫
製、接着、製織及び製編と同時に外周部を接合あるいは
これらを併用するなどの方法で行なう。袋体の周辺部の
縫製又は接着代は袋体の内側にあっても外側にあっても
よいが、袋体2の場合は内側にある方が好ましい。
さらに、本発明の袋体を構成している素材は通常、ゴ
ムや樹脂を積層して不通気性加工を行っているが、イン
フレーターの種類、バッグ容量、バッグ使用部位によっ
ては、一部分のみ不通気性加工を施したり、場合によっ
ては全く不通気性加工をしなくてもよい。
次に、二個の袋体の容量バランスはインフレーター取
付側1と、人体を受容する側2の両者が同じであって
も、差があっても特に限定されない。好ましくは、イン
フレーター取付側の方が小さく、人体を受容する側の方
が大きいことである。その時、インフレーター取付側の
大きさはインフレーターが取付可能であればよい。両者
の形状については前記したが、もちろん容量のバランス
同様、両者の形状がくい違っても何ら限定しない。
また、二つの袋体1,2の相互の連通口を設けた接合位
置は、接合位置によって、また二つの袋体の大きさ及び
形状の差異により、展張時の立体的なバッグ形体が充満
すべき空間にフレキシブルに対応できるため、エアーバ
ッグ取付位置によって適当に判断する方がよく、限定す
べきものではない。
本発明に用いる布帛は、袋体の作成、バッグの展張
性、力学的特性、耐久性、及び乗員の衝突エネルギー吸
収性などを満足するものであればよく、織物、編組物、
不織布、フィルム、リボン、テープ、フィルムのスリッ
ト物、スプリット物などのシートまたはこれらの積層物
などから適宜選定すればよい。
これらの布帛を構成する糸条は、溶融紡糸、乾式紡
糸、湿式紡糸などから得られた長線維、短繊維から得ら
れた紡績糸、及びこれらの加撚糸、合撚糸、あるいはこ
れらの併用、更には嵩高加工などを行った加工糸などい
ずれでもよい。また、太さも目的に応じて選定すればよ
い。
また、糸条の材料は、例えばナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン46などのポリアミド繊維;パラフェニレン
テレフタルアミド、及び芳香族エーテルとの共重合体な
どに代表されるアラミド系繊維;ポリアルキレンテレフ
タレートに代表されるポリエステル繊維;全芳香族ポリ
エステル繊維;ビニロン繊維;レーヨン繊維;超高分子
量ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維;ポリオキシ
メチレン繊維;パラフェニレンサルフォン、ポリサルフ
ォンなどのサルフォン系繊維;ポリエーテルエーテルケ
トン繊維;ポリイミド繊維;ポリエーテルイミド繊維;
炭素繊維などがあるが場合によっては、ガラス繊維;セ
ラミック繊維、金属繊維などの無機繊維を単独又は併用
使用してもよい。
前記糸条の材料は、連続糸条の製造工程や加工工程で
の生産性あるいは特性改良のために通常使用されている
各種添加剤を含んでもよい。例えば熱安定剤、酸化防止
剤、光安定剤、平滑剤、可塑剤、増粘剤、顔料、光沢付
与剤、難燃剤などを含んでいてもよい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明する。尚、実施例中
のエアーバッグの容量は次の測定方法によって行った。
<エアーバッグ容量測定> 接合部からの漏れが無い様にシールしたエアーバッグ
を水槽に沈め、ガス発生器取付口からの内部に注水し、
水柱500mm時での注水量を求め、エアーバッグの容量と
した。
実施例1 ナイロン66繊維420d/70fを用いて、経及び緯密度がそ
れぞれ46本/吋である平織物を作成した。次いでクロロ
プレンゴムをトルエンに溶解し、織物の片面にコーティ
ングし、固型分塗布量50g/m2であるコーティング布を得
た。
このコーティング布より、インフレーター取付側のバ
ッグ作成用として長手方向の直径が60cm、短い方の直径
が40cmのだ円形布帛を2枚、人体を受容する側のバッグ
作成用として長手方向の直径が120cm、短い方の直径が8
0cmのだ円形布帛を2枚、それぞれ裁断した。次いで二
つの袋体の連通孔を設けるためにインフレーター取付
側、人体を受容する側作成用布帛をそれぞれ1枚ずつ取
り上げて、それらの中心部に長手方向の直径が40cm、短
い方の直径が20cmになるようにだ円形の同形の穴を開け
た。次いでインフレーター取付側、人体を受容する側の
二つのバッグはコーティング面が内側になるようにし、
かつ連通孔が重なるように外周部及び周辺部を縫製し
た。この際、人体を受容する側のバックは縫い目を内側
にした。さらに、インフレーター取付側のバッグには連
通孔を開口してない方の布帛面に、インフレーター取付
口を設けた。
比較例1 実施例1の人体を受容する側のバッグと同形で、展張
時に同じ奥行きになるように布帛二枚を裁断し、外周部
を縫製しエアーバッグとした。
比較例2 現在、実際に装着されている円筒形状をもったエアー
バッグであり、展張時のサイズがインフレーター取付口
から人体受容面までの距離が63cm、巾が66cm、高さが60
cmのものである。
〔発明の効果〕 本発明の乗員保護用エアーバッグは、低容量でありな
がら、現在、実際に装着されているエアーバッグと同じ
奥行きをもたせることが可能であり、助手席、後部座席
に好適である。しかも、製袋プロセスは、複雑な立体仕
上げでなく、例えば、簡単な平面縫いあるいは接着が可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はエアーバッグ展張時に側面からみた断面
図であり、第1図(b)は人体を受容する側のエアーバ
ッグを乗員側よりみた平面図である。 1……インフレーター取付側の袋体、2……人体を受容
する側の袋体、3……連通口、4……接合部、5……イ
ンフレーター取付口、l……奥行き。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の布帛の周辺部が接合されている二個
    の袋体が、周辺部以外の面同士で、展張したとき乗員側
    に同一方向に展張するように重ね合わされており、か
    つ、ガスの流れを制限しない開口部を介して連通してお
    り、一方の袋体にガス発生装置が取り付けられているこ
    とを特徴とする乗員保護用エアーバッグ。
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