JP2007050851A - エアバッグの袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な縫製作業で製造することが可能で、且つ、膨張展開時に乗員と接触する所定の領域で適切な厚さを容易に得ることができるエアバッグの袋体を提供する。
【解決手段】本発明により、複数の基布を縫製して構成されたエアバッグの袋体において、前記袋体の表裏両面に配設する第1メイン基布及び第2メイン基布と、同第1メイン基布と第2メイン基布との間に配設し、且つ、同第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部と縫合した中間布体とを備えてなり、前記中間布体は、1枚以上のサブ基布により層状に構成され、前記エアバッグの袋体が、前記第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上の前記サブ基布を挟んだ層状に構成されてなり、前記袋体を構成する各基布の周縁部と隣接して配した基布の周縁部とが平面縫製されてなるエアバッグの袋体が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載され、車両の衝突時等に膨張展開して乗員を安全に保護するエアバッグにおける袋体に関する。
従来から、車両の安全性を確保することが強く要請されており、例えば車両が衝突した際に乗員を保護する安全装置の1つとしてエアバッグ装置(以下、単にエアバッグと略記する)が広く普及している。一般に、エアバッグは、車両が衝突等で大きな衝撃を受けたときに、その衝撃を感知してインフレータで高圧ガスを発生させる。そして、この高圧ガスをエアバッグの袋体内に導入して、同袋体を瞬時に膨張展開させる。これにより、エアバッグの袋体で乗員を緩衝支持して人体に与えられる衝撃力を大幅に緩和することができる。
このような乗員を保護するエアバッグは、例えば自動車の運転席(ステアリング等)に標準装備されている。また近年では、助手席や後部座席用のエアバッグ、側面衝突等に対応するためのサイドエアバッグ、運転席で乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ、更に歩行者と車両との衝突時に歩行者を保護する歩行者保護用エアバッグ等も装備されるようになってきている。
これらのエアバッグにおいて、車両の衝突時に袋体が膨張展開して乗員を確実に保護するために、以下の事柄が考慮されている。即ち、袋体を短時間で膨張展開させて乗員を迅速に保護すること、また、乗員への衝撃を小さくするために膨張展開した袋体が所定の厚さ(衝撃吸収ストローク)を確保することが求められている。更に、袋体における膨張展開時間の短縮やコスト低減の点から、袋体を膨張展開させるために必要となるガス容量を小さくすること等も望まれている。
ところで、エアバッグに用いられる袋体は、従来では、例えばナイロン66等からなる2枚の基布を所定の形状に裁断し、その後、得られた2枚の基布を重ねて合わせて基布の外周部を互いに縫製することによって製造されている。
例えば、自動車のステアリングに装着される運転者用エアバッグの袋体を製造する場合を例に挙げてより具体的に説明すると、2枚のナイロン66製の基布から図19(a)に示すような略円形状の下面メイン基布61と、図19(b)に示すような略円形状の上面メイン基布62とを裁断により作製する。このとき、下面メイン基布61には、インフレータを取り付けるための取り付け穴63、袋体を車体に取り付けるためにスタッドボルトを挿通させる挿通穴64、及び、袋体が膨張展開した後にガスを排気するベントホール65等が設けられている。
そして、これらの下面メイン基布61及び上面メイン基布62は、図19(c)に示すようにお互いを重ね合わせて、基布61,62の各外周部を全周に渡って互いに縫製する。これにより、縫合部67で2枚の基布61,62が縫合された袋体66を作製することができる。
更に、この得られた袋体66の内面と外面とを、前記インフレータの取り付け穴63を利用して反転させた後(袋体66を裏返した後)、スタッドボルトを前記挿通穴64に挿通させて車体のリテーナ等に固定する。これにより、袋体66を車体に安定して取り付けることができる。また、このようにして得られた袋体66は、前記取り付け穴63にインフレータ(不図示)を取り付けて袋体66内に高圧ガスを導入することにより、図18に示したように膨張展開させることができる。
このようなエアバッグの袋体は、車両が衝突した際に乗員への衝撃力を小さくするため、膨張展開時に、上述のように袋体における乗員との接触部分で所定の衝撃吸収ストロークを確保する必要がある。従って、前記図18に示したエアバッグの袋体66においては、乗員を衝撃から保護するために、袋体66の膨張展開時に、メイン基布61,62の中心付近を所定の厚さで膨らませて適切な衝撃吸収ストロークを確保することが必要となる。また同時に、乗員が接触すると想定されるメイン基布61,62の中心部から少し離れた周辺領域においても適切な衝撃吸収ストロークが確保されなければならない。
しかしながら、図18に示した袋体66の場合では、2枚のメイン基布の外周部間を縫製しているだけであるため、袋体66の中心部から離れた周辺領域においては、展開膨張時の厚さ(膨らみ)が薄くなり易く、十分な衝撃吸収ストロークが確保され難いという欠点があった。このため、前記袋体66においては、下面メイン基布61及び上面メイン基布62の寸法を拡大し、膨張展開したときに袋体66の周辺領域における衝撃吸収ストロークが適切に確保されるように、袋体66のサイズ自体をある程度以上に大きく設計することが必要とされた。
しかし、このように袋体のサイズを大きくしてしまうと、膨張展開に必要なガス量の低減を図ることが困難になるといった問題があった。また、エアバッグの小型化及び軽量化、更に製造コストの低減といった要求に応えることができないといった問題もあった。
更に、エアバッグにおいては、上記のような大きなサイズの袋体を車両に取り付けた場合、車両が衝突したときに袋体をより迅速に膨張展開させるために、高出力のインフレータを用いることがある。しかし、このような高出力のインフレータを用いるときには、インフレータから噴出する高温・高圧ガスによって袋体を構成する基布が破れないようにする必要がある。このため、打ち込み糸の本数増加や繊維の太さを太くすることによる基布の強化、及び補強布による袋体の増強等を行うことが必要とされる。その結果、エアバッグにおけるコスト低減や軽量化が一層困難になるという問題が生じていた。
そこで、前記のような種々の問題を解消するために、特許文献1(登録実用新案第3006045号公報)には、形状が互いに異なる2枚の基布、具体的には、袋体の側面部を主に構成する第1基布と、袋体の上面部及び下面部を構成する第2基布とを用いて形成される車両用エアバッグ(袋体)が開示されている。
この特許文献1に記載されているエアバッグの袋体は、前記第1基布として、長さ方向に長尺で、且つ、長さ方向の中央部における基布の幅が大きく、長さ方向の両端部に近づくにつれて基布の幅が漸減する形状を有するものが用いられている。また、第2基布として、長さ方向に長尺で、且つ、長さ方向の中央部における基布の幅が短く、長さ方向の両端部に近づくにつれて基布の幅が漸増する形状を有するものが用いられている。
そして、このような形状を有する第1基布の中央周縁部と第2基布の両端周縁部とを互いに突き合わせ、且つ、第1基布の両端周縁部と第2基布の中央周縁部とを互いに突き合わせるように第1基布と第2基布とを組み立て、これら第1基布及び第2基布の周縁部を互いに立体縫製により縫合する。これにより、略截頭円錐形状又は吊り鐘型形状を有する袋体を得ることができる。
前記特許文献1によれば、エアバッグの袋体を上記のような略截頭円錐形状又は吊り鐘型形状に構成することにより、車両の衝突時に短時間で膨張展開が可能で、また、膨張展開に必要なガス量も少なくすることができるとしている。更に、特許文献1の袋体は、膨張展開時における袋体の奥行き寸法(厚さ)を容易に設定することができる。従って、袋体を膨張展開させたときに、乗員と接触する領域において所定の衝撃吸収ストロークを安定して確保することが可能となる。
登録実用新案第3006045号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されているエアバッグの袋体を作製する場合には、第1基布の周縁部と第2基布の周縁部との縫合を、前記のように立体縫製によって行わなければならなかった。このような立体縫製は、縫製作業が複雑で手間もかかるため、袋体の製造工程が煩雑になり易く、製造コストへの負担が大きくなるといった問題があった。
本発明は、かかる従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、立体縫製を用いずに簡単な縫製作業で製造することが可能で、且つ、膨張展開時に乗員と接触する所定の領域を適切な厚さで膨らませて、十分な衝撃吸収ストロークを安定して確保することができるエアバッグの袋体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるエアバッグの袋体は、基本的な構成として、複数の基布を縫製して構成されたエアバッグの袋体において、前記袋体の表裏両面に配設する第1メイン基布及び第2メイン基布と、同第1メイン基布と第2メイン基布との間に配設し、且つ、同第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部と縫合した中間布体とを備えてなり、前記中間布体は、内側周縁部及び外側周縁部を備える枠型形状を有した1枚以上のサブ基布により構成され、前記エアバッグの袋体が、前記第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上の前記サブ基布を挟んだ層状に構成されてなり、前記第1メイン基布及び同第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、前記第1メイン基布における外周部と、前記サブ基布における内側又は外側の周縁部との間で平面縫製されてなり、前記第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記第1メイン基布との間で平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製されてなり、順次、前記中間布体を構成するサブ基布が、内側又は外側の周縁部において、その上方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製され、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記内側又は外側の周縁部とは異なる他方の外側又は内側の周縁部において、その下方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製されてなり、前記第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布が、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に隣接して配した基布との間で平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部と、前記第2メイン基布における外周部との間で平面縫製されてなることを最も主要な特徴とするものである。
また、本発明におけるエアバッグの袋体は、前記枠型形状を有するサブ基布の枠幅が、同サブ基布の全周における少なくとも一部の周方向の領域において変化してなることとすることができる。
更に、本発明のエアバッグの袋体では、前記第1メイン基布と第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、前記第2メイン基布と第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、又は、前記中間布体において上下に隣り合うサブ基布同士を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部が形成されてなり、同仮縫合部は、前記エアバッグの袋体の膨張展開時に切離可能に構成されてなることが好ましい。
また、本発明により更に提供されるエアバッグの袋体は、基本的な構成として、複数の基布を縫製して構成されたエアバッグの袋体において、前記袋体の表裏両面に配設する第1メイン基布及び第2メイン基布と、同第1メイン基布と第2メイン基布との間に配設し、且つ、同第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部の一部領域と縫合した中間布体とを備えてなり、前記中間布体は、1枚以上のサブ基布により層状に構成され、前記エアバッグの袋体が、前記第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上の前記サブ基布を挟んだ層状に構成されてなり、前記第1メイン基布及び同第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、前記第1メイン基布における外周部の一部領域と、前記サブ基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、前記第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記第1メイン基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、順次、前記中間布体を構成するサブ基布が、外周部の一部領域において、その上方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製され、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、その下方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、前記第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布が、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に隣接して配した基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、前記第1メイン基布及び前記第2メイン基布が、前記第1メイン基布において同第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布において同第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域との間で平面縫製されてなることを特徴とするものである。
また、前記本発明のエアバッグの袋体では、前記第1メイン基布と第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、前記第2メイン基布と第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、又は、前記中間布体において上下に隣り合うサブ基布同士を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部が形成されてなり、同仮縫合部は、前記エアバッグの袋体の膨張展開時に切離可能に構成されてなることが好ましい。
更に、本発明のエアバッグの袋体では、前記第1メイン基布及び前記第2メイン基布における各外周部の一部領域に、複数の前記中間布体を縫合して配設させることができる。
本発明に係るエアバッグの袋体は、袋体の表裏両面となる第1メイン基布及び第2メイン基布と、1枚以上のサブ基布からなる中間布体とを備えており、第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上のサブ基布が層状に挟まれている。
そして、この本発明の袋体においては、第1メイン基布における外周部と、第1メイン基布の下面に配したサブ基布における内側又は外側の周縁部との間を平面縫製することができる。また、第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布の周縁部との間を平面縫製することができる。更に、順次、前記中間布体を構成するサブ基布が、内側又は外側の周縁部において、その上方に配した基布の周縁部との間で平面縫製でき、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記周縁部とは異なる他方の周縁部において、その下方に配した基布の周縁部との間で平面縫製することができる。
更にまた、第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布が、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に配した基布との間で平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部と、前記第2メイン基布における外周部との間で平面縫製することができる。
これにより、本発明の袋体は、各基布間を複雑な立体縫製を用いずに、簡単な平面縫製のみを用いて縫合することができる。このため、袋体の製造工程を簡略化することが可能となり、製造コストの削減を図ることができる。
更に、本発明の袋体は、上記のように第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上のサブ基布が挟まれた層状の構造に構成されている。このため、例えばインフレータから高圧ガスが導入されて膨張展開した時に、袋体の第1及び第2メイン基布における中心付近の領域だけではなく、その周りの周辺領域においても十分な厚さを容易に確保することができる。従って、袋体のサイズをそれほど大きく設計しなくても、十分な衝撃吸収ストロークを得ることが可能となるため、袋体のコンパクト化や軽量化を図ることができる。更にこれにより、袋体の膨張展開に必要なガスの容量を低減でき、また膨張展開に要する時間も短縮することが可能となる。このため、車両の衝突時に乗員をより安全に保護することができる。
また、本発明の袋体は、前記枠型形状を有するサブ基布の枠幅を、同サブ基布の全周における少なくとも一部の周方向の領域において変化させることができる。このようにサブ基布の枠幅がサブ基布の周方向の少なくとも一部で変化することにより、袋体の膨張展開時に、袋体の外周部分における厚さに変化を持たせることができ、例えば特定の外周部分が厚くなるように袋体を膨張展開させることができる。即ち、本発明の袋体は、膨張展開時に、所定の外周領域において適切な衝撃吸収ストロークを容易に確保することが可能となり、乗員の安全性を一層向上させることができる。
更に、本発明の袋体は、上下に隣り合う基布間を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部を形成しておくことができる。しかも、この仮縫合部を袋体の膨張展開時に切離可能に構成することができる。これにより、袋体の膨張展開時に袋体を段階的に膨らませることができ、均一な圧力の下で膨張展開させることができる。このため、車両が衝突した時に、乗員を衝撃からより安全に、しかもより確実に保護することができる。
また一方、本発明により提供されるエアバッグの袋体は、袋体の表裏両面となる第1メイン基布及び第2メイン基布と、1枚以上のサブ基布からなる中間布体とを備えており、第1メイン基布における外周部の一部領域と第2メイン基布における外周部の一部領域との間に1枚以上のサブ基布が層状に挟まれている。
更に、この本発明の袋体においては、前記第1メイン基布における外周部の一部領域と、第1メイン基布の下面に配したサブ基布における外周部の一部領域との間を平面縫製することができる。また、第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間を平面縫製することができる。更に、順次、中間布体を構成するサブ基布が、外周部の一部領域において、その上方に配した基布と平面縫製でき、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、その下方に配した基布と平面縫製することができる。
第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布は、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に配した基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布における外周部の一部領域との間を平面縫製することができる。更に、第1メイン基布において同第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布において同第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域との間を平面縫製することができる。
これにより、本発明の袋体は、各基布間を複雑な立体縫製を用いずに、簡単な平面縫製で縫合することによって作製することができる。このため、袋体の製造工程を簡略化することが可能となり、製造コストの削減を図ることができる。
更に、本発明の袋体は、上記のように、第1メイン基布及び第2メイン基布における外周部の一部領域間に、1枚以上のサブ基布が層状に配設されている。このため、袋体を膨張展開させるときに、サブ基布を挟んだ所定の領域において、十分な衝撃吸収ストロークが得られる厚さで袋体を容易に膨張展開させることができる。
従って、袋体の全領域を所定の厚さで膨張展開させなくても、乗員と接触する領域において十分な衝撃吸収ストロークを得ることが可能となる。これにより、袋体の膨張展開に必要なガスの容量を小さくでき、また膨張展開に要する時間も短縮することが可能となる。このため、車両の衝突時に乗員をより安全に保護することができる。
また、前記本発明の袋体は、上下に隣り合う基布間を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部を形成しておき、この仮縫合部を袋体の膨張展開時に切離可能に構成することができる。これにより、袋体の膨張展開時に袋体を段階的に膨らませて、均一な圧力で膨張展開させることができる。このため、車両衝突時に乗員を衝撃からより安全に保護することが可能となる。
更に、本発明のエアバッグの袋体は、第1メイン基布及び前記第2メイン基布における各外周部の一部領域に、複数の中間布体を縫合して配設させることができる。これにより、袋体の膨張展開領域や膨張展開時の厚さ等を、袋体の車体への取り付け位置等に応じて容易に変化させることが可能となり、乗員の安全性をより一層高めることができる。
以下、本発明のエアバッグの袋体における好適な実施の形態について、実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載した構成と実質的に同一な構成を有する範囲において、多様な変更が可能である。
例えば、以下の実施例1〜4の説明においては、主に第1メイン基布と第2メイン基布との間に2枚のサブ基布を層状に配設した構造を有するエアバッグの袋体について説明を行っている。しかし、本発明はこれに限定されず、第1及び第2メイン基布間に1枚のサブ基布、又は3枚以上のサブ基布を配設することも可能である。
更に、以下の実施例1〜3では、自動車の運転席に装備されるエアバッグの袋体について、また実施例4では、乗員を側面から保護するサイドエアバッグの袋体について説明している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、助手席や後部座席用のエアバッグ、運転席で乗員の膝を保護するニーエアバッグ、歩行者を保護する歩行者保護エアバッグ等にも好適に適用することができる。
図1は、本実施例1におけるエアバッグの袋体9をリテーナへの取り付け側から見た下面図であり、図2は、袋体9を構成する各基布の平面図である。図3は、袋体9を構成する各基布を縫製する手順を説明する説明図である。図4は、図1に示した袋体9におけるIV−IV断面の断面図を示している。
本実施例1におけるエアバッグの袋体9は、自動車の運転席に装備されるエアバッグの袋体であり、図2に示すように、第1メイン基布1(図2(a))と、第2メイン基布2(図2(c))と、第1メイン基布1及び第2メイン基布2間に配設される中間布体8(図2(b))とから構成されている。
前記第1メイン基布1は、エアバッグを自動車に装着したときに、袋体9の運転者側の面(上面)に配設される基布である。また、前記第2メイン基布2は、エアバッグを自動車に装着したときに、リテーナ側の面(下面)に配設される基布である。本実施例1において、第1メイン基布1と第2メイン基布2とは、同じ半径を有する略円形状に形成されている。
また、第2メイン基布2には、袋体9をエアバッグに組み付ける際に、インフレータ(不図示)を取り付けるための取り付け穴10と、袋体9をスタッドボルトでエアバッグのリテーナに固定するための4つのスタッドボルト挿通穴11が設けられている。更に、この第2メイン基布2には、膨張展開する袋体9内からガスを排気するための2つのベントホール12が設けられている。
なお、本発明において、袋体9の運転席側の面(上面)及びリテーナ側の面(下面)に配設する基布について、どちらの基布を第1メイン基布又は第2メイン基布とするかは任意であり、特に限定されるものではない。
前記中間布体8は、内側周縁部13及び外側周縁部14を備える枠型形状(例えば、ドーナツ型形状)を有した2枚のサブ基布3,4により構成されている。これらのサブ基布3,4は、互いに同じ大きさを有しており、またその枠幅15がサブ基布3,4の全周において均一となるように構成されている。また、これらサブ基布3,4の外径は、第1及び第2メイン基布1,2の外径と略同じ大きさを有している。更に、サブ基布3,4は、各内側周縁部13の間が互いに平面縫製されて縫合部5が形成されている。
この中間布体8において、サブ基布3は第1メイン基布1側に配されており、第1メイン基布1の外周部17とサブ基布3の外側周縁部14との間が平面縫製されて縫合部6が形成されている。一方、サブ基布4は、第2メイン基布2側に配されており、第2メイン基布2の外周部18とサブ基布4の外側周縁部14との間が平面縫製されて縫合部7が形成されている。
本実施例1の袋体9において、第1メイン基布1、第2メイン基布2、及びサブ基布3、4の材質については特に限定されないが、例えば前記各基布としては、ナイロン66製の織布を用いることができる。更に具体的に例を挙げると、例えば、315デニールで、打ち込み本数が経糸及び緯糸共に1インチ当たり64本(1cm当たり25.2本)のナイロン66製の織布等を用いることができる。
次に、第1メイン基布1、第2メイン基布2、及びサブ基布3、4を用いて、エアバッグの袋体9を縫製する手順について、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、本発明において、袋体9を縫製する方法は特に限定されず、様々な方法や手順を用いて袋体の製造を行うことができる。
本実施例1の袋体9は、前記のように、第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に2枚のサブ基布3,4を挟んだ層状の構造を有しており、各基布間を縫合する際には、例えば図3(a)に示したように配設される。
本実施例1の袋体9を作製するには、先ず、図3(b)に示したように、サブ基布3及び4の各内側周縁部13を互いに平面縫製して中間布体8を形成する。これにより、図2(b)に示したような、縫合部5で2枚のサブ基布3,4が縫合された中間布体8を得ることができる。なお、このようにサブ基布3とサブ基布4との平面縫製による縫合部5、及び、以下で説明する種々の平面縫製による縫合部は、例えば、本縫いミシンや二重環縫いミシン等を用いて、ナイロン糸で2枚の基布を縫い合わせることにより形成することができる。
次に、第1メイン基布1における外周部17と、中間布体8の第1メイン基布1側に配したサブ基布3(即ち、第1メイン基布1の下面に配したサブ基布3)における外側周縁部14との間を平面縫製して縫合部6を形成する。更に、第2メイン基布2における外周部18と、中間布体8の第2メイン基布2側に配したサブ基布4(即ち、第2メイン基布2の上面に配したサブ基布4)における外側周縁部14との間を平面縫製して縫合部7を形成する。(図3(c)を参照)。これにより、第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に2枚のサブ基布3,4が層状に配設された袋体9を作製することができる。
そして、前記で得られた袋体9は、例えば第2メイン基布2に設けた取り付け穴10を利用して、袋体9の内面と外面とを反転させる(裏返す)ことにより、例えば図4に示したような断面形状を有するエアバッグの袋体9を得ることができる。
このような本実施例1の袋体9は、各基布間を複雑な立体縫製を用いずに、簡単な平面縫製によって作製することができる。このため、袋体の製造工程を簡略化することができ、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、本実施例1の袋体9は、例えば取り付け穴10にインフレータを取り付けて、このインフレータから高圧ガスを袋体9内に導入することにより、例えば図17に示すようにして袋体9を膨張展開させることができる。
この袋体9は、上述のように、サブ基布3,4を互いに内側内周部で縫合した中間布体8が第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に介在している。このため、例えば図17に示した本実施例1の袋体9が膨張した状態と、前述の図18に示した従来のエアバッグの袋体が膨張した状態とを比較したときに、本実施例1の袋体9は、従来の袋体に比べて、第1及び第2メイン基布1,2の外周部近傍における厚さをより大きく確保することができる。なお、この図17に示した本実施例1の袋体9、及び図18に示した従来の袋体は、膨張展開時における袋体の半径はどちらも約270mm程度である。
即ち、本実施例1の袋体9は、第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に中間布体8を配設したことにより、袋体自体のサイズを過剰に大きくしなくても、十分な衝撃吸収ストロークを容易に得ることができる。従って、エアバッグにおける袋体9のコンパクト化や軽量化を図ることが可能となる。更にこれにより、袋体の膨張展開に必要なガスの容量を小さくすることができ、また膨張展開に要する時間も短縮することが可能となる。このため、自動車の衝突時に乗員をより安全に保護することができる。
なお、前記本実施例1では、第1メイン基布と第2メイン基布との間に2枚のサブ基布3,4を層状に配設した構造を有する袋体9について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1メイン基布と第2メイン基布との間に、2枚のサブ基布を1組として、複数組のサブ基布を配設することもできる。
例えば、第1メイン基布と第2メイン基布との間に2組のサブ基布(即ち、4枚のサブ基布)を配設した場合、例えば図16(a)に示したように、各組におけるサブ基布同士を内側周縁部間で平面縫製し、且つ、各組間で隣り合うサブ基布同士を外側周縁部間で平面縫製することにより中間布体8’を形成することができる。
更に、第1メイン基布1の外周部は、中間布体8’の第1メイン基布1側に配されたサブ基布の外側周縁部との間で平面縫製し、一方、第2メイン基布2の外周部は、中間布体8’の第2メイン基布2側に配されたサブ基布の外側周縁部との間で平面縫製する。これにより、袋体の膨張展開時に外周部近傍での衝撃吸収ストロークが更に十分に確保可能な袋体9’を得ることができる。
また、本実施例1における前記袋体9は、第1メイン基布1とサブ基布3とを平面縫製した縫合部6及び第2メイン基布2とサブ基布4とを平面縫製した縫合部7のように、上下に重なり合う2つの縫合部6,7同士を互いに平面縫製して、仮縫合部を形成することができる。
例えば、前記図3(c)において、第1メイン基布1とサブ基布3とを互いに平面縫製し、また第2メイン基布2とサブ基布4とを互いに平面縫製した後、図5に示したように、第1メイン基布1及びサブ基布3の縫合部6と、第2メイン基布2及びサブ基布4の縫合部7とを平面縫製することにより、仮縫合部16を形成することができる。
このとき、仮縫合部16は、袋体が膨張展開する時に所定の圧力で切離可能なように構成されている。具体的には、仮縫合部16は、その他の縫合部5〜7よりも非常に細い糸を使用したり、また前記ナイロン糸よりも切断し易いポリエステル糸を使用して平面縫製を行うことによって形成することができる。またその他に、運針数(縫いピッチの粗密)を調整して仮縫合部16の縫い目を切れ易くすることによっても、仮縫合部16を袋体の膨張展開時に容易に切離可能に構成することができる。
そして、図5に示したように仮縫合部16を形成して袋体9″を作製した後、得られた袋体9″の内面と外面とを取り付け穴10を利用して反転させることにより、例えば図6(a)に示したような断面形状を有するエアバッグの袋体9″を得ることができる。
このような仮縫合部16が形成された袋体9″であれば、膨張展開初期段階では袋体9″の膨張量(厚さ)を小さく抑えることができる。そしてその後、インフレータから連続的にガスが導入されることにより、袋体9″内の圧力が所定値以上(仮縫合部16の強度以上)に大きくなり、仮縫合部16が切断される。これにより、図6(b)に示すように袋体9″を完全に膨張展開させることができる。このようにして袋体9″を2段階で膨張展開させることによって、袋体9″をより均一な圧力で膨張展開させることができ、車両衝突時の衝撃から運転者をより安全に保護することが可能となる。
更に、このような仮縫合部は、例えば図16(a)に示したような第1メイン基布と第2メイン基布との間に2組のサブ基布が配設されている場合、又は3組以上のサブ基布が配設されている場合等では、以下のように1つ又は2つ以上で形成することができる。即ち、第1メイン基布と第1メイン基布の下面に配したサブ基布とを平面縫製した縫合部、第2メイン基布と第2メイン基布の上面に配したサブ基布とを平面縫製した縫合部、又は、中間布体において隣り合うサブ基布同士を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製することにより、1つ又は2つ以上の仮縫合部を形成することができる。
このような部位に仮縫合部を形成することによっても、エアバッグの袋体を順次2段階以上の多段階で膨張展開させることができる。これにより、袋体をより均一な圧力で膨張展開させることが可能となる。
図7は、本実施例2のエアバッグの袋体21におけるサブ基布23,24の形状を表す平面図である。また、図8は、本実施例2の袋体21が膨張展開したときの状態を模式的に表す模式図である。なお、以下に示す実施例2〜4の説明、及びそれらの参照図面において、前記実施例1で説明した部材と同様の構成を有する部材については、同じ符合を用いて表すことによってその説明を省略する。
本実施例2の袋体21においては、第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に配設される2枚のサブ基布23,24の形状が、前記実施例1の袋体9におけるサブ基布3,4とは異なる形状で構成されている。即ち、本実施例2におけるサブ基布23,24は、図7に示すように、内側周縁部及び外側周縁部を備える枠型形状を有しているものの、サブ基布23,24の外周は略円形をなしており、一方内周は略楕円形をなしている。これにより、サブ基布23,24は、その枠幅がサブ基布23,24の周方向において変化しており、枠幅aが枠幅bよりも細くなるように構成されている。
このような形状を有するサブ基布23,24を互いに重ね合わせて、各サブ基布23,24の内側周縁部間を平面縫製して縫合部25を形成することにより、中間布体28を構成することができる。そして、この得られた中間布体28と、前記第1及び第2メイン基布1,2とを用いて、前記実施例1と同様に、第1メイン基布1における外周部とサブ基布23における外側周縁部との間を平面縫製し、更に第2メイン基布2における外周部とサブ基布24における外側周縁部との間を平面縫製する。これにより、第1メイン基布1と第2メイン基布2との間に2枚のサブ基布23,24を層状に挟んで縫合した袋体21を作製することができる。
そして、前記で得られた袋体21の内面と外面とを、取り付け穴10を利用して反転させることにより、エアバッグに取り付けることが可能となる。このような本実施例2の袋体21は、第2メイン基布2の取り付け孔10にインフレータを取り付けて袋体21内にガスを導入することにより、例えば図8に示したような形状で膨張展開させることができる。
このような本実施例2の袋体21であれば、膨張展開時に、サブ基布23.24における枠幅aの部分では袋体21の外周部分における厚さを小さくし、一方枠幅bの部分では袋体21の外周部分における厚さを大きくすることができる。従って、本実施例2の袋体21は、例えば自動車への装着位置に応じて、外周部分における厚さに変化を持たせることができ、所定の外周部分で適切な厚さ(衝撃吸収ストローク)を容易に確保することが可能となる。これにより、乗員に対する安全性の更なる向上を図ることができる。
図9は、本実施例3におけるエアバッグの袋体39をリテーナへの取り付け側から見た下面図であり、図10は、袋体39を構成する各基布の平面図である。また、図11は、袋体39の各基布を縫製した状態を示す断面図であり、図12は、図9に示した袋体39におけるXII−XII断面の断面図を示している。
本実施例3におけるエアバッグの袋体39は、互いに半径の異なる第1メイン基布31及び第2メイン基布32(図10(a)及び(d))と、第1メイン基布31及び第2メイン基布32間に配設される2枚のサブ基布33,34(図10(b)及び(c))とから構成されている。
本実施例3の袋体39において、前記第2メイン基布32には、インフレータを取り付ける取り付け穴10と、4つのスタッドボルト挿通穴11と、2つのベントホール12とが設けられている。
また、前記サブ基布33,34は、それぞれ内側周縁部及び外側周縁部を備える枠型形状を有している。更に、サブ基布33,34は、互いに異なる大きさで形成されており、サブ基布33の外側周縁部とサブ基布34の内側周縁部とを互いに重ね合わせて平面縫製することにより、中間布体38が形成されるように構成されている。
更に、サブ基布33は、第1メイン基布31の下面に配される基布であり、サブ基布33の内径は第1メイン基布31の半径よりも小さく形成されている。従って、第1メイン基布31の外周部とサブ基布33の内側周縁部とは、互いに重ね合わせて平面縫製できるように構成されている。
一方、サブ基布34は、第2メイン基布32の上面に配される基布であり、サブ基布34の外径は第2メイン基布32の半径と略同じ大きさに形成されている。従って、第2メイン基布32の外周部とサブ基布34の外側周縁部とは、互いに重ね合わせて平面縫製できるように構成されている。
次に、上記のような第1メイン基布31、第2メイン基布32、及びサブ基布33、34を用いて、エアバッグの袋体39を縫製する手順について、図11を参照して説明する。
本実施例3の袋体39を作製するには、先ず、第1メイン基布31の外周部とサブ基布33の内側周縁部とを互いに重ね合わせて平面縫製することにより縫合部35を形成する。次に、サブ基布33の外側周縁部とサブ基布34の内側周縁部とを互いに重ね合わせて平面縫製することにより縫合部36を形成する。更に、サブ基布34の外側周縁部と第2メイン基布32の外周部とを互いに重ね合わせて平面縫製することにより縫合部37を形成する。これにより、第1メイン基布31と第2メイン基布32との間に2枚のサブ基布33,34が層状に配設された袋体39を作製することができる。
そして、前記で得られた袋体39は、取り付け穴10を利用して袋体39の内面と外面とを反転させることにより、例えば図12に示すような断面形状を有するエアバッグの袋体39を得ることができる。
このような袋体39は、各基布間を複雑な立体縫製を用いずに、簡単な平面縫製によって縫合して作製することができる。また、本実施例3の袋体39は、取り付け穴10にインフレータを取り付けて高圧ガスを袋体9内に導入して膨張展開させたときに、第1メイン基布31と第2メイン基布32との間に2枚のサブ基布33,34を介在させているため、従来のエアバッグの袋体(図17)に比べて、袋体9の外周部近傍における厚さをより大きく確保することができる。
従って、本実施例3の袋体39は、前記実施例1と同様に、十分な衝撃吸収ストロークを容易に得ることができ、袋体のコンパクト化を図ることが可能となる。更に、袋体の膨張展開に必要なガス容量を低下させることができ、また膨張展開に要する時間の短縮が可能となるため、車両の衝突時に乗員をより安全に保護することができる。
なお、本実施例3では、第1メイン基布と第2メイン基布との間に2枚のサブ基布を層状に配設した構造を有する袋体について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図16(b)に示したように、第1メイン基布31と第2メイン基布32との間に、1枚のサブ基布33’を挟んで袋体39’を構成することもできる。このサブ基布33’は、第1メイン基布31の半径よりも小さい内径と第2メイン基布32の半径と同じ大きさの外径とを有するように構成されている。このような袋体39’であっても、前記袋体39と同様の効果を得ることができる。
更に、例えば図16(c)及び(d)に示したように、第1メイン基布31と第2メイン基布32との間に3枚又はそれ以上のサブ基布を挟んで袋体40、40’等を構成することもできる。このように3枚以上のサブ基布を挟んで袋体を構成する場合、中間布体を構成する各サブ基布が、内側又は外側の周縁部において、その上方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製され、且つ、同上方に配した基布との間で平面縫製された内側又は外側の周縁部とは異なる他方の外側又は内側の周縁部において、その下方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製されている。
中間布体の各サブ基布が、その上方及び下方に隣接して配した各基布との間で上記のようにして平面縫製されていれば、例えば図16(c)に示したように、中間布体を構成するサブ基布を半径の大きなサブ基布ほど下方に位置するように配設した袋体40を得ることができる。或いは、図16(d)に示したように、所定の半径を有するサブ基布を任意の順番で配設した袋体40’を得ることもできる。このような図16(c)及び(d)に示したような袋体40、40’であっても、前記と同様の効果を得ることができる。
図13は、本実施例4におけるエアバッグの袋体49を構成する各基布を模式的に示した模式図である。図14は、本実施例4におけるエアバッグの袋体49の斜視図である。また、図15は、図14に示した袋体49におけるXV−XV断面図を示している。
本実施例4における袋体49は、自動車の座席における背もたれの横部等に装着され、自動車が衝突した時に乗員を側面から保護するサイドエアバッグの袋体である。このようなサイドエアバッグの袋体における展開領域は、座席とドアとの間の狭い空間である。このため、袋体の膨張展開時には、乗員と直接接触する部分において適切な厚さ(衝撃吸収ストローク)を確保し、全体形状が必要以上に大きくならないようにすることが好ましい。
そこで、本実施例4の袋体49は、膨張展開時に上記のような要望に応えるために、図13の(a)〜(c)に示すような形状を有する、第1メイン基布41と、第2メイン基布42と、第1メイン基布41及び第2メイン基布42間に配設される中間布体48とから構成されている。
前記第1メイン基布41は、サイドエアバッグを形成したときに、袋体49の乗員側の面(上面)を構成する基布であり、前記第2メイン基布42は、その反対側の面(下面)を構成する基布である。本実施例4において、第1メイン基布41と第2メイン基布42とは、袋体49が装着される位置に対応した所定の形状に形成することができ、両メイン基布41,42ともに略同じ大きさを有している。
なお、本実施例4において、第1メイン基布41と第2メイン基布42とには、所定の位置にスタッドボルト挿通穴45が、それぞれ2箇所、4箇所と設けられている。この第1メイン基布41及び第2メイン基布42に設けたスタッドボルト挿通穴45は、袋体49を作製したときに、図15に示したように、袋体49の内部に配設されるインフレータケース47に設けられたスタッドボルト50を挿通させることができるように形成されている。そして、このスタッドボルト挿通穴45を貫通させたスタッドボルト50がリテーナの取付穴にそれぞれ固定されることにより、袋体49を車体に装着させることができる。
前記中間布体48は、所定の形状に裁断された2枚のサブ基布43,44により構成されている。これらのサブ基布43,44は、互いに同じ大きさを有しており、各サブ基布43,44における外周部の一部の領域間が平面縫製されていることにより、縫合部51が形成されている。なお、本実施例4においては、例えばサブ基布43,44を互いに平面縫製している縫合部51の途中に隙間を設けることによってベントホール55を形成することができる。
また、サブ基布43,44において、互いに平面縫製がなされている外周部の一部領域(縫合部51)を除いた残りの外周部領域は、第1メイン基布41及び第2メイン基布42における外周部の一部領域と同じ形状を有するように構成されている。
そして、第1メイン基布41及びサブ基布43は、第1メイン基布41の外周部の一部領域とサブ基布43における外周部の一部領域(即ち、縫合部51が形成されている領域を除く残りの外周部領域)との間で平面縫製がなされていることにより、縫合部52が形成されている。
また、第2メイン基布42及びサブ基布44は、サブ基布44においてサブ基布43との間で平面縫製された外周部の一部領域(縫合部51)を除く残りの外周部領域と、第2メイン基布42の外周部の一部領域との間で平面縫製がなされていることにより、縫合部53が形成されている。
更に、第1メイン基布41及び第2メイン基布42は、第1メイン基布41においてサブ基布43との間で平面縫製された外周部の一部領域(縫合部52)を除く残りの外周部領域と、第2メイン基布42においてサブ基布44との間で平面縫製された外周部の一部領域(縫合部53)を除く残りの外周部領域との間で平面縫製が行われていることにより、縫合部54が形成されている。
上記のように第1メイン基布41、第2メイン基布42、及びサブ基布43,44が平面縫製されていることにより、図14に示すようなサイドエアバッグに用いられる袋体49を作製することができる。なお、袋体49を作製する際には、前記各基布間の全ての平面縫製が完了する前に、インフレータ46を収容したインフレータケース47を第1メイン基布41と第2メイン基布42との間に挿入しておき、縫合終了後にインフレータケース47に設けたスタッドボルト50を、第1及び第2メイン基布41,42に設けたスタッドボルト挿通穴45に挿通させることが好ましい。これにより、袋体49を作製したときに、袋体49の内部にインフレータ46を所定の位置に配設することができる。
このようにして得られる袋体49は、各基布間を複雑な立体縫製を用いずに、簡単な平面縫製によって低コストで作製することができる。また、前記各実施例と同様に袋体をコンパクトに構成することができ、袋体の膨張展開に必要なガス容量の低下、膨張展開に要する時間の短縮が可能となる。
そして、本実施例4の袋体49は、インフレータ46からガスを噴出させることにより、袋体49の装着位置に対応した所定の形状で膨張展開させることができる。即ち、袋体49の膨張展開時に、乗員と直接接触する部分、つまり第1メイン基布41と第2メイン基布42との間に中間布体48が介在している部分では、適切な厚さ(衝撃吸収ストローク)を確保することができるため、乗員を安全に保護することができる。また、それ以外の部分、即ち中間布体48を介在させずに第1メイン基布41と第2メイン基布42との間を直接重ね合わせて縫合している部分では、膨張展開時の厚さ(膨らみ)を小さく抑えることができる。従って、本実施例4の袋体49は、座席とドアとの間の狭い空間で乗員を保護するサイドエアバッグの袋体として、非常に好適に用いることができる。
なお、本実施例4では、第1メイン基布41と第2メイン基布42との間の一部に2枚のサブ基布43,44を層状に配設した構造を有する場合について説明している。しかし、本発明はこれに限定されず、第1メイン基布41と第2メイン基布42との間の一部に、2枚のサブ基布を1組として、複数組のサブ基布を配設することもできる。また、例えば第1メイン基布及び第2メイン基布の大きさや形状を相違させることにより、第1メイン基布と第2メイン基布との間に奇数枚でサブ基布を配設することも可能となる。
また、本実施例4における袋体49においては、第1メイン基布41とサブ基布43とを平面縫製した縫合部52、及び第2メイン基布42とサブ基布44とを平面縫製した縫合部53間を細い糸やポリエステル糸等で平面縫製することにより、袋体の膨張展開時に切離可能な仮縫合部を形成することも可能である。
更には、例えば、第1メイン基布と第2メイン基布との間に複数組のサブ基布が配設されている場合等では、各基布間を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士間を平面縫製することにより、仮縫合部を形成することもできる。
本実施例4の袋体49において、上記のような仮縫合部を形成することにより、袋体49の膨張展開時に、袋体49を順次2段階又はそれ以上の多段階に分けて膨張展開させることができる。これによって、袋体49をより均一な圧力で膨張展開させることができ、乗員を車両衝突時の衝撃からより安全に保護することが可能となる。また、仮縫合部により展開初期においてベントホール55が全開しない状態で保持されるので、ベントホール55からガスを袋体49から逃がさず、袋体49を迅速に膨張させることができる。
更に、本実施例4においては、第1メイン基布41と第2メイン基布42との間に、一つの中間布体48を配設した場合について説明を行っている。しかし、本発明では、第1メイン基布41及び第2メイン基布42における各外周部の一部領域に2つ以上の複数の中間布体48を縫合して配設することもできる。
例えば、第1メイン基布41と第2メイン基布42との間において、前記中間布体48とは別の領域に新たな中間布体を平面縫製により配設させることができる。これにより、袋体の膨張展開時に、新たな中間布体を配設した領域でも衝撃吸収ストロークを確保することができる。即ち、このように第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部の一部領域に、複数の中間布体を縫合して配設させることにより、これらの中間布体を配設した各領域で所定の衝撃吸収ストロークを安定して確保することができる。このため、乗員の安全性をより一層高めることができる。
本発明は、自動車等の車両に搭載される様々なエアバッグに対して有効に適用することができる。
実施例1におけるエアバッグの袋体をリテーナへの取り付け側から見た下面図である。 実施例1の袋体を構成する基布の平面図であり、(a)は第1メイン基布の平面図、(b)は中間布体の平面図、(c)は第2メイン基布の平面図である。 実施例1の袋体を構成する各基布を縫製する手順を説明する説明図である。 図1に示した袋体におけるIV−IV断面の模式図である。 仮縫合部の形成を説明する説明図である。 (a)は仮縫合部を形成した袋体の断面図であり、(b)は仮縫合部を形成した袋体が膨張展開したときの状態を示す断面図である。 実施例2の袋体における中間布体の平面図である。 実施例2の袋体が膨張展開したときの状態を示す正面図である。 実施例3の袋体をリテーナへの取り付け側から見た下面図である。 実施例3の袋体を構成する基布の平面図であり、(a)は第1メイン基布の平面図、(b)及び(c)はサブ基布の平面図、(d)は第2メイン基布の平面図である。 実施例3の袋体における各基布間の縫製を説明する説明図である。 図9に示した袋体におけるXII−XII断面の模式図である。 (a)は第1メイン基布の模式図であり、(b)は中間布体の模式図であり、(c)は第2メイン基布の模式図である。 実施例4の袋体の斜視図である。 図14に示した袋体におけるXV−XV断面の模式図である。 (a)は実施例1の袋体における変形例を示す断面図であり、(b)〜(d)は実施例3の袋体における変形例を示す断面図である。 実施例1の袋体を膨張展開させたときの状態を撮影した写真の写しである。 従来の袋体を膨張展開させたときの状態を撮影した写真の写しである。 従来の袋体を表す図であり、(a)は下面メイン基布の平面図、(b)は上面メイン基布の平面図であり、(c)下面メイン基布と上面メイン基布とを縫合した袋体の平面図である。
符号の説明
1 第1メイン基布
2 第2メイン基布
3,4 サブ基布
5,6,7 縫合部
8 中間布体
9,9’,9″ 袋体
10 取り付け穴
11 スタッドボルト挿通穴
12 ベントホール
13 内側周縁部
14 外側周縁部
15 枠幅
16 仮縫合部
17 第1メイン基布の外周部
18 第2メイン基布の外周部
21 袋体
23,24 サブ基布
25 縫合部
31 第1メイン基布
32 第2メイン基布
33,33’,34 サブ基布
35,36,37 縫合部
39,39’ 袋体
40,40’ 袋体
41 第1メイン基布
42 第2メイン基布
43,44 サブ基布
45 スタッドボルト挿通穴
46 インフレータ
47 インフレータケース
48 中間布体
49 袋体
50 スタッドボルト
51,52 縫合部
53,54 縫合部
55 ベントホール

Claims (6)

  1. 複数の基布を縫製して構成されたエアバッグの袋体において、
    前記袋体の表裏両面に配設する第1メイン基布及び第2メイン基布と、
    同第1メイン基布と第2メイン基布との間に配設し、且つ、同第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部と縫合した中間布体と、
    を備えてなり、
    前記中間布体は、内側周縁部及び外側周縁部を備える枠型形状を有した1枚以上のサブ基布により構成され、前記エアバッグの袋体が、前記第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上の前記サブ基布を挟んだ層状に構成されてなり、
    前記第1メイン基布及び同第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、前記第1メイン基布における外周部と、前記サブ基布における内側又は外側の周縁部との間で平面縫製されてなり、
    前記第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記第1メイン基布との間で平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製されてなり、
    順次、前記中間布体を構成するサブ基布が、内側又は外側の周縁部において、その上方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製され、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記内側又は外側の周縁部とは異なる他方の外側又は内側の周縁部において、その下方に隣接して配した基布の周縁部との間で平面縫製されてなり、
    前記第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布が、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に隣接して配した基布との間で平面縫製された周縁部とは異なる他方の周縁部と、前記第2メイン基布における外周部との間で平面縫製されてなる
    ことを特徴とするエアバッグの袋体。
  2. 前記枠型形状を有するサブ基布の枠幅が、同サブ基布の全周における少なくとも一部の周方向の領域において変化してなることを特徴とする請求項1記載のエアバッグの袋体。
  3. 前記第1メイン基布と第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、前記第2メイン基布と第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、又は、前記中間布体において上下に隣り合うサブ基布同士を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部が形成されてなり、
    同仮縫合部は、前記エアバッグの袋体の膨張展開時に切離可能に構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のエアバッグの袋体。
  4. 複数の基布を縫製して構成されたエアバッグの袋体において、
    前記袋体の表裏両面に配設する第1メイン基布及び第2メイン基布と、
    同第1メイン基布と第2メイン基布との間に配設し、且つ、同第1メイン基布及び第2メイン基布における各外周部の一部領域と縫合した中間布体と、
    を備えてなり、
    前記中間布体は、1枚以上のサブ基布により層状に構成され、前記エアバッグの袋体が、前記第1メイン基布と第2メイン基布との間に1枚以上の前記サブ基布を挟んだ層状に構成されてなり、
    前記第1メイン基布及び同第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、前記第1メイン基布における外周部の一部領域と、前記サブ基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、
    前記第1メイン基布の下面に配したサブ基布が、同サブ基布における前記第1メイン基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、同サブ基布の下方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、
    順次、前記中間布体を構成するサブ基布が、外周部の一部領域において、その上方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製され、且つ、前記上方に配した基布との間で平面縫製された前記外周部の一部領域を除く残りの外周部領域において、その下方に隣接して配した基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、
    前記第2メイン基布及び同第2メイン基布の上面に配したサブ基布が、同サブ基布において同サブ基布の更に上方に隣接して配した基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布における外周部の一部領域との間で平面縫製されてなり、
    前記第1メイン基布及び前記第2メイン基布が、前記第1メイン基布において同第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域と、前記第2メイン基布において同第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布との間で平面縫製された外周部の一部領域を除く残りの外周部領域との間で平面縫製されてなる
    ことを特徴とするエアバッグの袋体。
  5. 前記第1メイン基布と第1メイン基布の下面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、前記第2メイン基布と第2メイン基布の上面に配した前記サブ基布とを平面縫製した縫合部、又は、前記中間布体において上下に隣り合うサブ基布同士を平面縫製した縫合部のうち、上下方向において重なり合う少なくとも2つ以上の縫合部同士を互いに平面縫製した仮縫合部が形成されてなり、
    同仮縫合部は、前記エアバッグの袋体の膨張展開時に切離可能に構成されてなる
    ことを特徴とする請求項4記載のエアバッグの袋体。
  6. 前記第1メイン基布及び前記第2メイン基布における各外周部の一部領域に、複数の前記中間布体を縫合して配設させてなる
    ことを特徴とする請求項4又は5記載のエアバッグの袋体。
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