JP3129328B2 - クレーン装置 - Google Patents

クレーン装置

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JP3129328B2
JP3129328B2 JP11525985A JP52598599A JP3129328B2 JP 3129328 B2 JP3129328 B2 JP 3129328B2 JP 11525985 A JP11525985 A JP 11525985A JP 52598599 A JP52598599 A JP 52598599A JP 3129328 B2 JP3129328 B2 JP 3129328B2
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隆史 岡田
孝 千蔵
久徳 阿比留
哲雄 市来崎
雅典 益本
伸一 舛元
一幸 保永
竜也 平野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C19/00Cranes comprising trolleys or crabs running on fixed or movable bridges or gantries
    • B66C19/002Container cranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/04Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack
    • B66C13/06Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
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    • B66C13/04Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack
    • B66C13/08Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for depositing loads in desired attitudes or positions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、クレーン装置であって、本体架台から吊具
にワイヤロープを張りこのワイヤロープをドラムから繰
り出しあるいはドラムへの巻き取ることにより荷の横行
や昇降を行なうクレーン装置に関する。
背景技術 一例として港におけるコンテナヤード等には、コンテ
ナ(荷)の運搬を行なうクレーン装置が存在する。すな
わち、車両等からコンテナを卸してコンテナヤードに積
み、またはコンテナヤードからコンテナを車両等に積載
するためのクレーン装置が存在する。
第1図は、従来から存在する橋型クレーン装置の一例
であり、門型に形成された前後1対の本体架台101を有
し、これらの本体架台101の横桁101bを支える脚部101a
の下端部に装備された複数の走行車輪103と、この走行
車輪103を駆動する走行用モータ102とを備え、これらの
走行車輪103を走行用モータ102によって回転駆動するこ
とによって、本体架台101を前後方向(前後に配置され
た本体架台101のその前後に沿う方向:以下同じ)に移
動させるようになっている。
また、これらの本体架台101の前後の各横桁101bの上
部には、それぞれレール104が設けられており、これら
の前後に対をなすレール104,104上に橋架されて横行ト
ロリ105が横行移動自在に支持されている。
そして、この横行トロリ105には巻取ドラム106が搭載
されている。この巻取ドラム106には複数の荷役吊り用
のワイヤロープ107が巻き付けられており、これらの複
数のワイヤロープ107を介して吊具108が吊り下げられて
いる。そして、この吊具108に吊荷としてのコンテナC
が取り付けられるようになっている。
このような従来のクレーン装置のコンテナCの運搬で
は、図2にも示すように、本体架台101を停止させた状
態で、吊具108を卸し吊具108にコンテナCを取り付けた
後、巻取ドラム106を駆動させてワイヤロープ107を巻き
取ることで吊具108を上方へ移動させ、これによりコン
テナCを上昇させ吊り下げる。この後、横行トロリ105
をレール104に沿って横行方向(第2図矢印A方向で門
型の本体架台101の左右に横行させるときの方向:以下
同じ)へ移動させ、これによりコンテナCを所定の位置
まで移動させる。
そして、コンテナCが所定の位置まで来たら横行トロ
リ105を停止させ、この状態で、巻取ドラム106の駆動に
よりワイヤロープ107を繰り出すことで吊具108を鉛直下
方(第2図矢印C方向)へ移動させて、コンテナCを下
降させ、第2図中、二点鎖線で示すようにコンテナCを
所定の位置に載置する。
ところで、このような従来のクレーン装置では、各本
体架台101の横桁101bの上部にレール104を設け、これら
のレール104上に横行トロリ105を装備する必要があり、
この場合、これらのレール104や横行トロリ105等の荷重
あるいは吊具108にかかるコンテナCの重量を考慮しな
ければならない結果、横桁101bはもちろんクレーン装置
全体としても大きな剛性が必要で重量も大きなものとな
らざるを得ない。
また、第1図に示すクレーン装置において、吊具108
でコンテナCを保持した状態で、横行トロリ105をレー
ル104に沿って横行方向(水平方向)に移動させて所定
位置で停止させる場合、横行方向への移動による慣性力
によって吊具108及びコンテナCに、第2図中矢印Bで
示す方向に振れが発生しこの振れがなかなか収まらない
ことが多い。
このため、実際上では、横行トロリ105の停止時に、
吊具108及びコンテナCに振れが発生しないように横行
トロリ105を低速で移動させるようにしたり、このよう
な振れが発生してしまった場合には、振れが収束するま
で待ってから、巻取ドラム106からワイヤロープ107を繰
り出してコンテナCを下降させるようにしているのが現
状である。
このように横行トロリ105を低速で移動させたり、吊
具108及びコンテナCの振れが収束するまで待ってから
作業を行なうようにすると、作業に長時間を要すること
になり、作業効率が良くないという問題がある。
また、第3図に示すように、雨水等を流すため傾斜し
たフロアFL上で荷役作業を行なう場合、第1のクレーン
装置では、本体架台101がフロアFLの傾斜に応じて斜め
になるにもかかわらず、横行トロリ105に複数のワイヤ
ロープ107を介して取り付けられた吊具108及びコンテナ
Cは自重によって鉛直方向に換言すればフロアFLに対し
て斜めに吊り下げられることになる。
このため、コンテナCを下降させて、第3図における
二点鎖線で示す所定の位置に載置させようとしても、コ
ンテナCの積み段数やコンテナC間の間隔にもよるが、
吊具108に保持されたコンテナCが周辺のコンテナCに
接触してしまうことになり、所定の位置に正確に載置す
るのは難しい。
他方、第4図は本出願人によって先に提案された港の
クレーン装置にあって、船への積出しあるいは船からの
陸揚げクレーンを示すものであるが、この第4図ではコ
ンテナCの運搬の効率化のために中継ヤード120を備
え、この中継ヤード120とコンテナヤードのフロアFLと
の間において、吊具108と左右両方向上方のホイスト121
とに張られたワイヤロープ122を伸び縮みさせてコンテ
ナCを中継ヤード120とフロアFLとの間にて運搬する構
造のワイヤロープクレーンが提案されており、吊具108
の1か所又は奥行き方向まで含めて2か所の連結点Pを
左右方向のワイヤロープ122にて連結されるという開示
がある。
かかる第4図の提案では、吊具108をワイヤ121にて斜
め上方から吊り下げるという構造上から、前述の第1図
〜第3図に示すクレーン装置での連結点Pまでのワイヤ
ロープに当る部分122の振れ止めが可能であり、この点
吊具108やコンテナCの振れが抑えられ、前述した低速
移動とか収束時間の長さによる弊害が軽減されることが
考えられる。
しかしながら、この第4図のロープクレーンでは、構
造上の開示はあるもののクレーンの重量や剛性の問題、
ワイヤ122の繰り出し巻き取り各制御のこと、床面FLが
傾斜した場合など現実に稼働することまでの開示はな
く、単にワイヤ122を用いたクレーン装置があるという
だけである。
本発明は、上述の問題に鑑み、単にワイヤロープを斜
め上方より引張り吊具を吊り下げるのみならず、実際の
稼働のため横行・昇降のワイヤロープ操作を同時に連携
するようにしたクレーン装置の提供を目的とする。
また、本発明は、クレーンの大きな剛性や重量の増大
を軽減し小型化・簡素化を図るようにしたクレーン装置
の提供を目的とする。
更に、本発明は、コンテナ等の吊荷の振れ止めを一層
完全なものとしたクレーン装置の提供を目的とする。
また、本発明はフロア面が傾斜してもコンテナ等の吊
荷を都合良く積載できるようにしたクレーン装置の提供
を目的とする。
発明の開示 本発明によるクレーン装置によれば、本体架台と、連
結点が設けられる吊具と、上記本体架台に取り付けられ
るワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、上記本体
架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付けられるシ
ーブと、一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シ
ーブの一端側を介して上記ドラムに掛けまわされる第1
のワイヤロープと、一端が上記連結点に取り付けられ他
端が上記シーブの他端側を介して上記ドラムに上記第1
のワイヤロープと反対方向に掛けまわされる第2のワイ
ヤロープと、上記本体架台に取り付けられ上記吊具が昇
降する方向に上記ドラムを移動させる手段と、を具備す
る。
また、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記本体架台に取り付
けられるワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、上
記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付けら
れるシーブと、一端が上記連結点に取り付けられ他端が
上記シーブの一端側を介して上記ドラムに掛けまわされ
る第1のワイヤロープと、一端が上記連結点に取り付け
られ他端が上記シーブの他端側を介して上記ドラムに上
記第1のワイヤロープと反対方向に掛けまわされる第2
のワイヤロープと、上記ドラムと上記一端のシーブの間
の第1のワイヤロープに掛けまわされる第1の動滑車
と、上記ドラムと上記他端のシーブの間の第2のワイヤ
ロープに掛けまわされる第2の動滑車と、上記本体架台
に取り付けられ上記吊具が昇降する方向に上記第1及び
第2の動滑車を移動させる手段と、を具備する。
更に、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記本体架台に取り付
けられるワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、上
記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付けら
れるシーブと、一端が上記連結点に取り付けられ他端が
上記シーブの一端側を介して上記ドラムに掛けまわされ
る第1のワイヤロープと、一端が上記連結点に取り付け
られ他端が上記シーブの他端側を介して上記ドラムに上
記第1のワイヤロープと同方向に掛けまわされる第2の
ワイヤロープと、上記本体架台に取り付けられ上記吊具
が横行する方向に上記ドラムを移動させる手段と、を具
備する。
更に、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記本体架台に取り付
けられるワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、上
記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付けら
れるシーブと、一端が上記連結点に取り付けられ他端が
上記シーブの一端側を介して上記ドラムに掛けまわされ
る第1のワイヤロープと、一端が上記連結点に取り付け
られ他端が上記シーブの他端側を介して上記ドラムに上
記第1のワイヤロープと同方向に掛けまわされる第2の
ワイヤロープと、上記ドラムと上記一端のシーブの間の
第1のワイヤロープに掛けまわされる第1の動滑車と、
上記ドラムと上記他端のシーブの間の第2のワイヤロー
プに掛けまわされる第2の動滑車と、上記本体架台に取
り付けられ上記吊具が横行する方向に上記第1及び第2
の動滑車を移動させる手段と、を具備する。
従って、吊具に対してワイヤロープが斜め上方に張ら
れることになり、このワイヤロープの水平方向の張力に
よる拘束力によって吊具または吊荷の振れを効果的に抑
制することができる。しかも、従来のトロリの荷重や横
桁の重量や剛性が必要なく、基本的にはワイヤロープと
吊具や吊荷の重量のみを支持することで、重量の大幅な
軽減につながり、小形化、簡素化が図られる。更には、
ロープクレーンとして重量や剛性の軽減による簡素化や
小形化のみならず、ドラム駆動による横行と昇降との連
携による好適な吊荷制御が可能となる。
本発明によるクレーン装置によれば、本体架台と、連
結点が設けられる吊具と、上記本体架台に取り付けられ
るドラムであって、2つの入力軸と2つの出力軸を有
し、上記一方の軸からの入力により上記出力軸が同方向
に回転可能かつ、上記他方の軸からの入力により上記出
力軸が反対方向に回転可能に構成されたワイヤロープ巻
き取り・巻き戻しドラムと、上記本体架台の上記吊具横
行方向上部両端に各々取付けられるシーブと、一端が上
記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一端側を介
して上記ドラムの一方の出力軸に掛けまわされる第1の
ワイヤロープと、一端が上記連結点に取り付けられ他端
が上記シーブの他端側を介して上記ドラムの他方の出力
軸に掛けまわされる第2のワイヤロープと、を具備す
る。
また、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記連結点に設置され
る一対の第1シーブと、上記本体架台に取り付けられる
ドラムであって、2つの入力軸と2つの出力軸を有し、
上記一方の軸からの入力により上記出力軸が同方向に回
転可能かつ、上記他方の軸からの入力により上記出力軸
が反対方向に回転可能に構成されたワイヤロープ巻き取
り・巻き戻しドラムと、上記本体架台の上記吊具横行方
向上部両端に各々取付けられる第2シーブと、一端が上
記本体架台の上記横行方向の一端側上部に取り付けら
れ、他端が上記第1シーブの一方と上記一端が取り付け
られている側に設けられている第2シーブを介して上記
ドラムの一方の出力軸側に掛け回される第1のワイヤロ
ープと、一端が上記本体架台の上記横行方向の他端側上
部に取り付けられ、他端が上記第1シーブの他方と上記
一端が取り付けられている側に設けられている第2シー
ブを介して上記ドラムの他方の出力軸に掛け回される第
2のワイヤロープと、を具備する。
従って、ワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラム機構
により、ドラムの同方向回転及び逆方向回転を容易に回
転駆動でき、このため横行・昇降動作を1個の駆動部に
よる運転で行なうことができ、また、吊荷の位置にかか
わらずモータの消費電力が低減される。
また、本発明によるクレーン装置によれば、上記連結
点と上記第1ワイヤロープの間、上記連結点と上記第2
ワイヤロープの間の双方または一方にワイヤロープ長調
節手段を設け、あるいは上記本体架台と上記第1ワイヤ
ロープの間、上記本体架台と上記第2ワイヤロープの間
の双方または一方にワイヤロープ長調節手段を設ける構
成とすることもできる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記ドラムにテ
ーパ部を設け、上記第1及び第2のワイヤロープにかか
る張力が等しくなるときには、上記第1及び第2のワイ
ヤロープの上記ドラムへの掛けまわし部分が同径とな
り、上記第1及び第2のワイヤロープにかかる張力が等
しくならないときには、張力が大きい方のワイヤロープ
の上記ドラムへの掛けまわし部分が小径、張力が小さい
方のワイヤロープの当該ドラムへの掛けまわし部分が大
径となるように、当該テーパ部に上記第1及び第2のワ
イヤロープを掛けまわす、構成を有する。
したがって、ドラム上にて巻き方や径のアンバランス
が生じることなく、荷重の均一化が図られ、吊具が横行
方向の右側や左側に片寄ったとしてもドラムに作用する
トルクの相殺が図れることになる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記吊具に従動
しかつ上記吊具に対して昇降可能な第2の吊具を上記吊
具の下方に設けるように構成しており、上方の吊具に対
して下方の吊具を昇降方向へ移動することにより、斜め
上方のワイヤロープの干渉を防止して例えば船倉への荷
の積み卸しが支障なく可能となる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記ドラム及び
上記動滑車移動手段を上記本体架台を構成する上部桁に
設置したり、上記ドラム及び上記ドラム移動手段を上記
本体架台を構成する上部桁に設置したり、また上記ドラ
ムを上記本体架台を構成する上部桁に設置するという種
々の変形例を有する。
本発明によるクレーン装置によれば、上記連結点を上
記吊具の4隅4個所に設けるとともに、上記各連結点に
対応する上記シーブを上記本体架台の4隅に2つずつ取
付ける構成を有し、上記第1シーブが設置される連結点
を上記吊具の4隅4個所に設けるとともに、上記各第1
シーブに対応する上記第2シーブを本体架台の4隅に2
つずつ取付ける構成を有することから、ワイヤロープに
よる吊荷の振れ止めを一層向上させると共に、吊荷の姿
勢をも制御することができる。
本発明よるクレーン装置によれば、上記4個所の連結
点と上記対応するシーブの間に張られる上記第1のワイ
ヤロープ群及び第2のワイヤロープ群が平面視上上記横
行方向と平行である構成とし、また上記本体架台と上記
第1シーブの間及び上記第1シーブと上記対応する第2
シーブの間に張られる上記第1のワイヤロープ群及び第
2のワイヤロープ群が平面視上上記横行方向と平行であ
る構成とすることができる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記吊具の上記
横行方向と直角方向長さを吊荷長より長くすることで、
吊具やワイヤロープによる積み荷への干渉を防止するこ
とができる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記横行方向に
並ぶ2個所の上記連結点から上記対応するシーブに張ら
れる上記第1のワイヤロープ群を上記横行方向垂直断面
視上平行かつ同一長とするとともに、上記横行方向に並
ぶ2個所の上記連結点から上記対応するシーブに張られ
る上記第2のワイヤロープ群を上記横行方向垂直断面視
上平行かつ同一長とする構成とし、また上記横行方向に
並ぶ2個所の第1シーブから上記対応する第2シーブに
張られる上記第1のワイヤロープ群を上記横行方向垂直
断面視上平行かつ同一長とするとともに、上記横行方向
に並ぶ2個所の第1シーブから上記対応する第2シーブ
に張られる上記第2のワイヤロープ群を上記横行方向垂
直断面視上平行かつ同一長とする構成とすることによ
り、複数のワイヤロープのうち隣り合う平行なワイヤロ
ープ群を一括して巻き取り又は繰り出す制御が可能とな
って、制御の簡単化が図れる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記連結点を上
記横行方向と直角方向に伸縮移動可能に構成するととも
に、上記シーブを上記横行方向と直角方向に伸縮移動可
能に構成し、上記連結点を上記横行方向と直角方向に伸
縮移動可能に構成するとともに、上記第1のワイヤロー
プ及び第2のワイヤロープの上記本体架台への取り付け
部及び上記第2シーブを上記横行方向と直角方向に伸縮
移動可能に構成することにより、吊荷のサイズが変った
としてもそのサイズに合わせることができる。
本発明によるクレーン装置によれば、上記吊具を水平
面内で旋回させる手段を設けることにより、吊荷の位置
ずれ等があったとしてもクレーン装置全体の移動なく吊
荷の昇降をすることが可能となる。
更に、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、4隅4個所に連結点が設けられる吊具と、上記本体
架台の上記横行方向上部両端に各々取付けられるワイヤ
ロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、一端が上記各連結
点に取り付けられ他端が上記一端側のドラムに全て同方
向に掛けまわされる第1のワイヤロープ群と、一端が上
記各連結点に取り付けられ他端が上記他端側のドラムに
全て同方向に掛けまわされる第2のワイヤロープ群と、
を具備する構成を有する。
また、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、4隅4個所に連結点が設けられる吊具と、上記本体
架台の上記横行方向上部両端に各々取付けられるシーブ
と、上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取
り・巻き戻し第1ドラムと、上記本隊架台に取り付けら
れるワイヤロープ巻き取り・巻き戻し第2ドラムと、一
端が上記各連結点に取り付けられ他端が上記一端側の上
記シーブを介して上記第1ドラムに全て同方向に掛けま
わされる第1のワイヤロープ群と、一端が上記各連結点
に取り付けられ他端が上記他端側の上記シーブを介して
上記ドラムに全て同方向に掛けまわされる第2のワイヤ
ロープ群と、を具備する構成を有する。
更に、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記連結点に設置され
る一対の第1シーブと、上記本隊架台に取り付けられる
ワイヤロープ巻き取り・巻き戻し第1ドラムと、上記本
隊架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・巻き戻
し第2ドラムと、上記本体架台の上記吊具横行方向上部
端部に各々取付けられる第2シーブと、一端が上記第1
ドラムに掛けまわされ他端が上記第2シーブの一端側、
上記第1シーブの一方を介して上記第2ドラムに掛けま
わされる第1のワイヤロープと、一端が上記第1ドラム
に上記第1ワイヤロープと同方向に掛けまわされ他端が
上記第2シーブの他端側、上記第1シーブの他方を介し
て上記第2ドラムに上記第1のワイヤロープと反対方向
に掛けまわされる第2ワイヤロープと、を具備する構成
を有する。
また、本発明によるクレーン装置によれば、本体架台
と、連結点が設けられる吊具と、上記連結点に設置され
る一対の第1シーブと、上記本体架台に取り付けられる
ドラムであって、2つの入力軸と2つの出力軸を有し、
上記一方の軸からの入力により上記出力軸が同方向に回
転可能かつ、上記他方の軸からの入力により上記出力軸
が反対方向に回転可能に構成されたワイヤロープ巻き取
り・巻き戻しドラムと、上記本体架台の上記吊具横行方
向上部両端に各々取付けられる一対の第2シーブと、一
端が上記本体架台の上記横行方向の一端側上部に取り付
けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設け
られている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの一
方及び上記一端が取り付けられている側に設けられてい
る上記第2シーブの他方を介して上記ドラムの一方の出
力軸側に掛け回される第1のワイヤロープと、一端が上
記本体架台の上記横行方向の他端側上部に取り付けら
れ、他端が上記一端が取り付けられている側に設けられ
ている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの他方及
び上記一端が取り付けられている側に設けられている上
記第2シーブの他方を介して上記ドラムの他方の出力軸
側に掛け回される第2のワイヤロープと、を具備する構
成を有する。
本発明によるクレーン装置によれば、本体架台と、4
隅4個所に連結点が設けられる吊具と、上記各連結点に
設置される一対の第1シーブと、上記本体架台に取り付
けられるワイヤロープ巻き取り・巻き戻し第1ドラム
と、上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取
り・巻き戻し第2ドラムと、上記本体架台の上記吊具横
行方向上部両端に各々取付けられる一対の第2シーブ
と、一端が上記本体架台の上記横行方向の一端側上部に
取り付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側
に設けられている上記第2シーブの一方、上記第1シー
ブの一方及び上記一端が取り付けられている側に設けら
れている上記第2シーブの他方を介して上記第1ドラム
に全て同方向に掛け回される第1のワイヤロープ群と、
一端が上記本体架台の上記横行方向の他端側上部に取り
付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設
けられている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの
他方及び上記一端が取り付けられている側に設けられて
いる上記第2シーブの他方を介して上記第2ドラムに全
て同方向に掛け回される第2のワイヤロープ群と、を具
備する構成を有する。
本発明によるクレーン装置によれば、上記第1シーブ
が設置される上記連結点を上記吊具の4隅4個所に設け
るとともに、上記各第1シーブに対応する上記第2シー
ブを上記本体架台の2本の横桁の両端に上記横行方向に
並べて2個所ずつ設け、上記第1及び第2のワイヤロー
プの一端側の取付け部が上記本体架台の2本の横桁の両
端部である、構成を有する。
本発明によるクレーン装置によれば、上記ドラムを一
方の出力軸の軸心と他方の出力軸の軸心が上記横行方向
に並ぶ形で上記2本の横桁の中央部へ各々配置し、上記
2本の横桁の一端側の2個所の第2シーブから同じ横桁
に配置されている上記ドラムの一方の出力軸に掛けまわ
す上記第1のワイヤロープ2本を、上記一方の出力軸の
長さの中心線に対し線対称に掛けまわすとともに、上記
2本の横桁の他端側の2個所の第2シーブから同じ横桁
に配置されている上記ドラムの他方の出力軸に掛けまわ
す上記第2のワイヤロープ2本を、上記他方の出力軸の
長さの中心線に対し線対称に掛けまわし、かつ、上記か
けまわされる第1のワイヤロープと第2のワイヤロープ
とが、上記各横桁の長さの中心線に対し線対称である、
構成を有する。
そして、上述のいずれの構成においても振れ止め、重
量軽減による小形化、簡素化等を目的とした上述した全
ての変更形態を必要に応じて採ることができる。
また、本発明によるクレーン装置によれば、クレーン
はコンテナクレーンであり、連結点を吊具に代えて直接
吊荷に設けることも可能であり、更に上記本体架台が走
行可能であり、また上記横桁を支持する本体架台部分
が、建屋であるクレーンに適用することができる。
本発明においては、クレーンの吊具の4隅4個所に連
結点を設け、上記各連結点からクレーン本体架台の上記
吊具横行方向一端側上部に向けて第1のワイヤロープを
張り、上記各連結点からクレーン本体架台の上記吊具横
行方向他端側上部に向けて第2のワイヤロープを張り、
上記第1及び第2のワイヤロープの一方を巻上げかつ他
方を繰り出すことにより上記吊具を主として横行させ、
上記第1及び第2のワイヤロープの双方を巻上げまたは
繰り出すことにより上記吊具を主として昇降させる、ク
レーンの吊具位置操作方法もある。
図面の簡単な説明 第1図は従来の橋型クレーン装置の全体を示す概略斜
視図、第2図は従来のコンテナ運搬状態を示す図、第3
図は傾斜したフロアでのコンテナ運搬状態を示す図、第
4図は全体として荷の積出し陸揚げクレーンを示す図、
第5図は本発明の第1実施形態を示す構成図、第6図は
第5図を平面からみた図、第7図は連結点の配置状態を
示す図、第8図は本発明の第2実施形態の構成図、第9
図は第8図を平面からみた図、第10図は本発明の第3実
施形態の構成図、第11図は第10図の説明のための簡略
図、第12図は本発明の第4実施形態及び第5実施形態と
それぞれの変形例を示す簡略図、第13図は本発明の第6
実施形態及び第7実施形態とそれぞれの変形例を示す簡
略図、第14図は第13図(a)の第6実施形態の具体的簡
略図、第15図は本発明の第8実施形態の簡略図、第16図
は第15図の変形例の簡略図、第17図は一体形ドラムのた
めの説明図、第18図は第17図の回転制御装置の一例の構
成図、第19図は回転制御装置の他の例の構成図、第20図
は従来のコンテナの吊具を示す構成図、第21図はサンズ
チェンジ機構の説明のためのクレーン装置の斜視図、第
22図は第21図の説明を容易にするための部分的分解構成
図、第23図は2重吊具を説明するためのクレーン装置の
部分斜視図、第24図は第23図の部分を全体にまで示した
図、第25図は吊具14の小旋回についての簡略構成図、第
26図は具体的全体構成図、第27図はワイヤロープ長さ調
整についての構成図、第28図はドラムの回転制御のため
の説明図、第29図は従来と本発明による天井クレーンの
説明図。
発明を実施するための最良の形態 以下に本発明の実施形態について第5図〜第29図を参
照して詳細に説明する。
第5図、第6図は、本発明の第1実施の形態であっ
て、橋型クレーン装置を応用したものである。第5図、
第6図において、本クレーン装置は、脚部11A,11Bと横
桁11cとが門形に形成された前後1対の本体架台11を備
え、これら前後の本体架台11は、横梁11a,11bによって
連結されている。また、これらの本体架台11の脚部11A,
11Bには、その下端部に複数の走行車輪13A,13Bが装備さ
れており、これらの走行車輪13A,13Bを走行用モータ12
A,12Bによって回転駆動することによって、本体架台11
を前後方向に移動させることができるようになってい
る。
さらに、本体架台11を連結する横梁11a,11bの上部に
は、第6図にも示すように、前後の各本体架台11ごとに
荷役吊り用のワイヤロープ15,16,17,18の巻き取り及び
繰り出しを行なう電動式の複数の巻取ドラム19,20,21,2
2が載置されている。
ここで、巻取ドラム19,20,21,22のうち、左側巻取ド
ラム19,20は、本体架台11の左側(第6図中左側)に設
けられた横梁11b上に載置されてワイヤロープ15,17の端
部が巻回されており、巻取ドラム21,22は、本体架台11
の右側(第6図中右側)に設けられた横梁11a上に載置
されてワイヤロープ16,18の端部が巻回されている。
他方、コンテナCが取付けられる吊具14の背には、吊
具14の4隅に4本の連結点14a,14bが備えられており、
2本の連結点14aは第6図に示す吊具14の左側に寄った
前後方向端部に備えられ、ワイヤロープ15,16の端部が
ターンバックルにて連結されている。他の2本の連結点
14bは、第6図に示す吊具14の右側に寄った前後方向端
部で連結点14aより中央寄りに備えられ、ワイヤロープ1
7,18の端部がターンバックルにて連結されている。
したがって、左側巻取ドラム19には、ワイヤロープ15
の一端部が取り付けられ、このワイヤロープ15の他端部
は吊具14上の連結点14aにターンバックルにて連結され
ることになる。しかも、この吊具14上の連結点14aに
は、その一端部を右側巻取ドラム22に取り付けられてい
るワイヤロープ16の他端部もターンバックルにて連結さ
れる。
また、左側巻取ドラム20にはワイヤロープ17の一端部
が取り付けられ、このワイヤロープ17の他端部は吊具14
上の連結点14bにターンバックルにて連結されることに
なる。この吊具14上の連結点14bには、その一端部を右
側巻取ドラム21に取り付けられているワイヤロープ18の
他端部もターンバックルにて連結される。
このようにして左側巻取ドラム19,20及び右側巻取ド
ラム21,22に複数のワイヤロープ15,16,17,18が巻き付け
られ、これらのワイヤロープ15,16,17,18を介して、吊
具14が本体架台11に吊り下げられることになる。そし
て、この吊具14に吊荷としてのコンテナCが取り付けら
れる。
ここで、吊具14は、第6図に示すように、その本体架
台11の前後方向(第6図中、上下方向)の長さがコンテ
ナCの奥行き(前後)方向の長さよりも長く形成され
る。このように形成された吊具14へコンテナCを取り付
けた状態では、吊具14の奥行き方向の両端部が、コンテ
ナCの奥行き方向の両端部よりも外方へ突出するように
なっている。
この場合、コンテナCの奥行き方向長さより吊具14の
奥行き方向長さが突出しているのは、ワイヤロープ15,1
6,17,18が積み上げられたコンテナCの他の山に接触し
ないようにするためであり、仮にコンテナCの奥行き方
向長さより短い位置にて連結点14a,14bが存在すると
き、隣りのコンテナCの山にワイヤロープ15,16,17,18
が接触することがあるのであるが、それを防止するため
吊具14の奥行き長さをコンテナCの奥行き長さより突出
させてその突出部分に連結点14a,14bを備えている。
このようにして、前後の本体架台11の左右の横梁11a,
11b上には、それぞれ4個の左側巻取ドラム19,20及び右
側巻取ドラム21,22が備えられ、左側巻取ドラム19,20に
はワイヤロープ15,17が右側巻取ドラム21,22にはワイヤ
ロープ18,16が巻回される。各巻取ドラム19,20,21,22に
は駆動用のモータMが備えられ、その回転駆動によって
各ワイヤロープ15,16,17,18が巻き取られ又は繰り出さ
れることになる。この場合、ワイヤロープ15,16,17,18
の巻き取り又は繰り出しにより、吊具14が上下方向に昇
降された左右方向に横行されるが、その説明は後述す
る。
この結果、本例のクレーン装置では横梁11a,11b上に
て巻取ドラム19,20,21,22が載置され、ワイヤロープ15,
16,17,18、吊具14及びコンテナCの荷重が加わるのみで
あり、従来の如くトロリの荷重や横桁の重量や剛性が必
要なくなり、重量の大幅な軽減あるいは剛性の軽減につ
ながる。
また、連結点14a,14bを吊具の4隅に備え、それぞれ
の連結点14a,14bに斜め上方からワイヤロープ15,16,17,
18にて引張られることになるので、ワイヤロープにはコ
ンテナCの重量である垂直方向分力と水平方向分力とが
作用し、この水平方向分力が左右方向の拘束力となって
移動時に生ずる慣性力や強風等の力を受けたとしても振
れを抑えることができる。しかも、吊具14の4隅に連結
点があるので、つまり第5図に示すように吊具14の幅方
向(左右方向)の異なる位置に連結点14a,14bがあるの
で、振れBを一層抑えることができる。
なお、吊具14上の連結点14a,14bの位置は第6図に示
す構造に限らず、第7図に示すような構造も考えられ
る。すなわち、(a)に示す吊具14の幅方向中央に連結
点14aを一列に備える場合とか、(b)に示す吊具14の
奥行き方向一端には左側(図中下側)に連結点14aを備
え、吊具14の奥行き方向他端には右側(図中上側)に連
結点14bを備えいわゆる対角の2隅に連結点14a,14bを備
える構造もある。
更に第7図(c)(d)(e)に示すように連結点の
配置状態は種々のものがあり(第7図に限定されな
い)、連結点の位置と個数は吊荷の種類等により多様に
存在する。ここで、第7図(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)のいずれの場合でも連結点の配置上吊荷
の振れまでは完全に防止できないが、ワイヤロープが斜
上方に引張られる関係上連結点の振れは防止できる。ま
た、後述の水平姿勢保持あるいは場合によってはフロア
の傾斜に沿わせるためには連結点は3点以上で支持する
必要がある。
更に、第6図に示すように吊具14の4隅に連結点を設
けた場合には、ワイヤロープ15,16,17,18の巻取量や繰
出量を左側巻取ドラム19,20と右側巻取ドラム21,22とに
て調整することにより、吊具14ひいてはコンテナCを水
平姿勢のみならず左右方向に傾けたり、前後方向に傾け
たりすることができ、この点姿勢の調整をすることがで
きる。したがって、前述したフロアが傾斜しており、ク
レーン装置全体が傾斜している場合でもコンテナの姿勢
を制御すれば、他の積まれたコンテナに接触することな
く吊具14及びコンテナCを上下及び左右に移動させるこ
とができる。
なお、ワイヤロープ15,16,17,18のうちワイヤロープ1
5及びワイヤロープ18は左側巻取ドラム19及び右側巻取
ドラム21までの長さが短かくて第5図に示すように急な
傾斜で引張られるのに対し、ワイヤロープ16及びワイヤ
ロープ17は右側巻取ドラム22及び左側巻取ドラム20まで
の長さがワイヤロープ15やワイヤロープ18と比べて長く
しかも第5図の如く相対的に緩やかな傾斜で引張られる
ことになる。このためにワイヤロープ15、ワイヤロープ
18とワイヤロープ16、ワイヤロープ17とにそれぞれ作用
する垂直方向分力と水平方向分力が変わることとなり、
この結果ワイヤロープ15,18は、主に、吊具14及びコン
テナCを上下方向及び左右方向に移動させる役目を有
し、他方、第2及び第3のワイヤロープ16,17は、主
に、吊具14及びコンテナCの姿勢を水平に保つ役目を有
する。
また、連結点14aと連結点14bとは、第6図に示すよう
に、吊具14上の本体架台11の奥行き(前後)方向に少し
ずらして設けており、これにより、連結点14aに連結さ
れる長いワイヤロープ16と連結点14bに連結される長い
ワイヤロープ17とが交叉して接触するのを防止してい
る。
ところで、左側巻取ドラム19,20及び右側巻取ドラム2
1,22を連携させて駆動することで、これらに取り付けら
れているワイヤロープ15,16,17,18の巻取量,繰出量を
調整することにより、吊具14及びコンテナCを横行方向
(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)へ移動させるこ
とができるようになっている。つまり、例えばコンテナ
Cを横行させる場合、右側巻取ドラム21,22と左側巻取
ドラム19,20とを同量ずつ巻き取り及び繰り出せば良い
だけでなく、水平を保ってコンテナCを横行させるため
には右側巻取ドラム21,22と左側巻取ドラム19,20の巻き
取り又は繰り出し量に差を設ける必要がある。そして、
この差はコンテナCを横行させるにしても昇降させるに
しても、コンテナCや吊具14が右側又は左側に寄る程、
換言すれば脚11Aや11Bに近付く程大きくする必要があ
る。このことは、吊具14やコンテナCが本体架台11の左
右方向中央にあるときの横行や昇降では左側巻取ドラム
19,20及び右側巻取ドラム21,22の巻取り繰出し量は同量
でよいが、横行時吊具14やコンテナCが左右に片寄る程
昇降方向の移動量を勘案する必要があり、また吊具14や
コンテナCが左右に片寄った状態で昇降させる場合には
横行方向の移動量を勘案する必要がある。因に上述の左
側巻取ドラム19,20及び右側巻取ドラム21,22の連携と
は、この横行時の昇降(上下)位置を加味した制御及び
昇降時の横行(左右)位置を加味した制御をいう。
こうして、本クレーン装置では、左側巻取ドラム19,2
0及び右側巻取ドラム21,22を連携させて駆動すること
で、ワイヤロープ15,16,17,18の巻き取りを行なって吊
具14を上方向へ移動させる一方、ワイヤロープ15,16,1
7,18の繰り出しを行なって吊具14を下方へ移動させる。
この際、それぞれのワイヤロープ15,16,17,18の繰出
量又は巻取量を演算することによって、吊具14及びコン
テナCの横行位置を調整しかつ水平姿勢を調整して保ち
ながら、吊具14及びコンテナCを上下方向に移動させる
ことができる。
一方、左側巻取ドラム19,20及び右側巻取ドラム21,22
を連携させて駆動することで、ワイヤロープ15,17の巻
き取り又は繰り出しを行なうとともに、ワイヤロープ1
6,18の繰り出し又は巻き取りを行なって吊具14を左右方
向へ移動させる。すなわち、例えば、コンテナCを右方
向(第5図中、右方向)へ移動させる場合は、左側巻取
ドラム19,20及び右側巻取ドラム21,22を連携させて駆動
することで、ワイヤロープ15,17の繰り出しを行なうと
ともに、ワイヤロープ16,18の巻き取りを行なって吊具1
4を移動させる。
一方、コンテナCを左方向(第5図中、左方向)へ移
動させる場合は、左側巻取ドラム19,20及び右側巻取ド
ラム21,22を連携させて駆動することで、ワイヤロープ1
5,17の巻き取りを行なうとともに、ワイヤロープ16,18
の繰り出しを行なって吊具14を移動させる。
この場合も、それぞれのワイヤロープ15,16,17,18の
繰出量又は巻取量を演算することによって、吊具14及び
コンテナCの昇降位置を調整しかつ水平姿勢を調整して
保ちながら、吊具14及びコンテナCを横行方向に移動さ
せることができる。
そして、本クレーン装置では、ワイヤロープ15,16,1
7,18の巻取量及び繰出量を巻取ドラム19,20,21,22によ
ってそれぞれ調整することができるため、コンテナCを
ワイヤロープ15,16,17,18のみで吊り下げて上下方向及
び横行方向へ姿勢を保ってあるいは場合によっては姿勢
を変えて移動させることができることになる。
したがって、本実施形態にかかるクレーン装置によれ
ば、前述のように従来のクレーン装置のように横桁上に
レールや横行トロリを設ける必要がなく、本体架台11に
かえる荷重を少なくすることができ、その軽量化,簡素
化を図ることができ、また、吊具14には連結点14a,14b
を設ければ良いため、その軽量化,簡素化を図ることも
できる。これにより、クレーン装置全体の軽量化,簡素
化を図ることができるという利点がある。
また、ワイヤロープ15,16,17,18を斜め上方から引張
ることにより、水平分力を拘束力として作用させること
ができ、吊具14及びコンテナCの振れ止めを行なうこと
ができる。しかも、吊具14の連結点14a,14bの位置によ
り一層の振れ止めが可能となる。よって、吊具14及びコ
ンテナCを高速で移動させて短時間で作業を行なうこと
ができるため、作業効率の向上を図ることができるとい
う利点がある。
更に、巻取ドラム19,20,21,22について、横行時に昇
降、昇降時に横行の連携駆動を行なうことにより、水平
位置を保った横行移動あるいは横行(左右)位置を保っ
た昇降移動が可能となる。
また、上述の連携により吊具14及びコンテナCの水平
姿勢の調整も可能となり、これにより、例えば傾斜した
フロアFLで作業を行なう場合であっても、吊具14及びコ
ンテナCの姿勢を常に水平に保つことができ、他のコン
テナCに接触しないようにしながら、コンテナCの正確
な位置決めを行なうことができ、所定の位置に確実に載
置させることができるため、作業効率を向上させること
ができるという利点がある。
また、連結点14a,14bが、吊具14のコンテナCよりも
突出した両端部にそれぞれ設けられているため、ワイヤ
ロープ15,16,17,18が他のコンテナCに接触しないよう
にすることができる。
かかる第5図、第6図の構造は、単にワイヤロープを
張った第4図のクレーン装置と異なり具体的に実施可能
なクレーン装置として有用である。
次に、本発明の第2実施形態にかかるクレーン装置に
ついて、第8図及び第9図を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるクレーン装置は、第8図及び第9
図に示すように、上述の第1実施形態のものと、ガイド
部材としてのシーブを付加した点が異なり、これによ
り、1つの巻取ドラムで複数のワイヤロープの巻き取り
及び繰り出しを行なえるようにして、制御系の部品点数
を減らすとともに、巻取ドラムによるワイヤロープの巻
き取り及び繰り出しの制御を簡素化したものである。
つまり、本実施形態では、第8図及び第9図に示すよ
うに、本体架台11を連結する横梁11a,11bの上部に、荷
役吊り用のワイヤロープ15,16,17,18の巻き取り及び繰
り出しを行なう複数の巻取ドラム27,28がそれぞれ載置
され、しかも、ワイヤロープ16,17についてはシーブ31,
30を介して吊具14の連結点と連結されるようになってい
る。
なお、第8図、第9図について、巻取ドラム27,28を
除いて第5図、第6図と同一部分には同符号を付す。
第8図、第9図において、左側巻取ドラム27には、2
本のワイヤロープ15,17の一端部がそれぞれ取り付けら
れている。そして、ワイヤロープ15の他端部は吊具14上
の連結点14aにターンバックルにて連結され、ワイヤロ
ープ17の他端部はシーブ(ガイド部材)30を介して吊具
14上の連結点14bにターンバックルにて連結されてい
る。
一方、右側巻取ドラム28には、2本のワイヤロープ1
6,18の一端部が取り付けられている。そして、ワイヤロ
ープ18の他端部は吊具14上の連結点14bにターンバック
ルにて連結され、ワイヤロープ16の他端部はシーブ(ガ
イド部材)31を介して連結点14aにターンバックルにて
連結されている。
この場合、左側巻取ドラム27は、2本のワイヤロープ
15,17の巻き取り及び繰り出しを同時に行なうものとし
て機能し、また、右側巻取ドラム28は、2本のワイヤロ
ープ16,18の巻き取り及び繰り出しを同時に行なうもの
として機能する。
また、シーブ30,31は、その外径の大きさが左側巻取
ドラム27及び右側巻取ドラム28の外径と同じ大きさにな
るように構成されており、それぞれ横梁11a,11bの内側
面に取付部25,26を介して取り付けられている。
この場合、シーブ30,31は、ワイヤロープ15が左側巻
取ドラム27に接する点27aの水平高さ位置とワイヤロー
プ17がシーブ30に接する点30aの水平高さ位置とが等し
くなるように配置されている。
シーブ30は、左側巻取ドラム27に対して、ワイヤロー
プ15が左側巻取ドラム27に接する点27aとワイヤロープ1
7がシーブ30に接する点30aとの間隔が、ワイヤロープ15
がターンバックルにて連結される連結点14aとワイヤロ
ープ17がターンバックルにて連結される連結点14bとの
間隔に等しくなるように配置されている。
同様にシーブ31も、右側巻取ドラム28に対して、ワイ
ヤロープ28が右側巻取ドラム28に接する点28aとワイヤ
ロープ16がシーブ31に接する点31aとの間隔を、連結点1
4aと14bとの間隔に等しくなるように配置される。
なお、ここでは接する点27a,30a,28a,31aを接点とい
う。
これらの接点27a及び接点30aは、吊具14及びコンテナ
Cを移動するとそれぞれ左側巻取ドラム27及びシーブ30
の円周に沿って移動することになるが、接点27aと接点3
0aとを結ぶ線は常に水平であり、また、接点27aと接点3
0aとの間隔も連結点14aと連結点14bとの間隔と常に等し
くなっているため、連結点14a,接点27a,接点30a,連結点
14bによって形成される四角形は常に平行四辺形とな
る。
したがって、吊具14及びコンテナCを移動させる場合
に、第8図の如く吊具14とコンテナCとの位置にかかわ
らず、接点27aから連結点14aまでのワイヤロープ15の長
さと接点30aから連結点14bまでのワイヤロープ17の長さ
とを常に等しくすることができるとともに、接点28aか
ら連結点14bまでのワイヤロープ18の長さと接点31aから
連結点14aまでのワイヤロープ16の長さとを常に等しく
することができるため、第5図、第6図の構成と違いワ
イヤロープ15の長さとワイヤロープ17の長さとを特に調
整することなく、またワイヤロープ18の長さとワイヤロ
ープ16の長さとを特に調整することなく、吊具14及びコ
ンテナCの姿勢を常に水平に保つことができることにな
る。
つまり、吊具14及びコンテナCを水平姿勢に保つため
に、ワイヤロープ15,16,17,18の繰出量又は巻取量をそ
れぞれ別々に調整する必要がなく、上述のように、2本
のワイヤロープ15,17を1つの左側巻取ドラム27に取り
付けるとともに、2本のワイヤロープ16,18を1つの右
側巻取ドラム28に取り付けて、左側巻取ドラム27及び右
側巻取ドラム28を連携させて駆動するだけで、吊具14及
びコンテナCの姿勢を水平に保ちながら、吊具14及びコ
ンテナCを上下方向及び横行方向へ移動させることがで
きる。この場合、水平姿勢を保つ目的のため、第1の実
施形態の如く巻取ドラムの連携をする必要はなくなる
が、吊具14及びコンテナCが右側又は左側に片寄った場
合には横行に当っては昇降(上下)位置調整及び昇降に
当っては横行(左右)位置調整が必要であり、左側巻取
ドラム27及び右側巻取ドラム28の連携が必要となる。し
たがって、吊具14及びコンテナCを水平姿勢に保つため
に、ワイヤロープの繰出量及び巻取量を調整する制御を
行なう必要がなく、単に載置したい位置のみを考慮して
ワイヤロープの繰出量及び巻取量を調整する制御を行な
えば良いため、その制御の簡単化,簡素化を図ることが
できることになる。
更に、第3図に示すような傾斜したフロアFLにてコン
テナCを積み上げる場合でも、コンテナCはフロアFLに
対して水平姿勢に保つため傾斜に関係なくコンテナCを
積み上げることが可能となる。
本クレーン装置では、左側巻取ドラム27及び右側巻取
ドラム28を連携させて駆動することでワイヤロープ15,1
6,17,18の巻き取りを行なって吊具14を上方向へ移動さ
せ、ワイヤロープ15,16,17,18の繰り出しを行なって吊
具14を下方向へ移動させることができる。
例えば、第8図に示す左右中央位置のCD状態にあるコ
ンテナCを上方向へ移動させる場合(即ち、第8図中、
二点鎖線で示す位置CDにあるコンテナCを実線で示す位
置CSに移動させる場合)、左側巻取ドラム27及び右側巻
取ドラム28を連携させて駆動することで、ワイヤロープ
15,16,17,18の巻き取りを行なって、吊具14を上方向へ
移動できる。
逆にコンテナCを下方向へ移動させる場合(即ち、第
8図中、実線で示す位置CSにあるコンテナCを二点鎖線
で示す位置CDに移動させる場合)、左側巻取ドラム27及
び右側巻取ドラム28を連携させて駆動することで、ワイ
ヤロープ15,16,17,18の繰り出しを行なって、吊具14を
下方向へ移動できる。
この場合、接点27aから連結点14aまでのワイヤロープ
15の長さと接点30aから連結点14bまでのワイヤロープ17
の長さとは常に等しくなり、また、接点28aから連結点1
4bまでのワイヤロープ18の長さと接点31aから連結点14a
までのワイヤロープ16の長さも常に等しくなるため、吊
具14及びコンテナCの姿勢は常に水平に保たれる。
また、本クレーン装置では、左側巻取ドラム27及び右
側巻取ドラム28を連携させて駆動することで、ワイヤロ
ープ15,17の巻き取り又は繰り出しを行なうとともに、
ワイヤロープ16,18の繰り出し又は巻き取りを行なっ
て、吊具14を水平方向へ移動させる。
例えば、コンテナCを、第8図中、右方向へ移動させ
る場合(即ち、第8図中、実線で示す位置CSにあるコン
テナCを二点鎖線で示す位置CTに移動させる場合)、左
側巻取ドラム27及び右側巻取ドラム28を連携させて駆動
することで、ワイヤロープ15,17の繰り出しを行なうと
ともに、ワイヤロープ16,18の巻き取りを行なって、吊
具14を右方向へ移動できる。
逆に、コンテナCを、第8図中、左方向へ移動させる
場合(即ち、第8図中、二点鎖線で示す位置CTにあるコ
ンテナCを実線で示す位置CSに移動させる場合)、左側
巻取ドラム27及び右側巻取ドラム28を連携させて駆動す
ることで、ワイヤロープ15,17の巻き取りを行なうとと
もに、ワイヤロープ16,18の繰り出しを行なって、吊具1
4を左方向へ移動できる。
この場合、前述の如く、本体架台11の左右中央にコン
テナCが位置する場合を除き、コンテナCが左右に片寄
る程左側巻取ドラム27と右側巻取ドラム28との間で横行
時には昇降(上下)調整、昇降時には左右調整を行なう
必要がある。
したがって、本実施形態にかかるクレーン装置によれ
ば、上述の第1実施形態と同様の効果を奏し、さらに、
以下の効果も奏する。
つまり、シーブ30,31を設けることによって、接点27a
から連結点14aまでのワイヤロープ15の長さと接点30aか
ら連結点14bまでのワイヤロープ17の長さとを等しくす
るとともに、接点28aから連結点14bまでのワイヤロープ
18の長さと接点31aから連結点14aまでのワイヤロープ16
の長さとを等しくすることができる。
これにより、複数のワイヤロープ15,17を1つの巻取
ドラム27に取り付けることができ、また、複数のワイヤ
ロープ16,18を1つの巻取ドラム28に取り付けることが
できるようになり、これにより、駆動系の部品点数を減
らすことができるという利点がある。
また、吊具14及びコンテナCの姿勢を水平に保つため
にワイヤロープ15,16,17,18の繰出量,巻取量の調整を
行なう必要がなくなるため、単に、コンテナCを載置し
たい位置のみを考慮してワイヤロープ15,16,17,18の繰
出量,巻取量の調整を行なえば良く、その制御の簡単
化,簡素化を図ることができるという利点もある。これ
により、作業効率の良い設備を安価に供給できることに
なる。
なお、本第2実施形態では、ガイド部材としてのシー
ブ30,31を取り付けることによって、接点27aから連結点
14aまでのワイヤロープ15の長さと接点30aから連結点14
bまでのワイヤロープ17の長さとが等しくなるようにす
るとともに、接点28aから連結点14bまでのワイヤロープ
18の長さと接点31aから連結点14aまでのワイヤロープ16
の長さとが等しくなるようにしているが、ガイド部材は
シーブ30,31に限られるものではなく、ワイヤロープ15,
16,17,18を支持できるものであれば、他のガイド部材で
あっても良い。
なお、上述の第2実施形態のクレーン装置において
も、吊具14上の4隅に連結点を設けた例を示しており、
吊具14の幅方向にずれて連結点が存在するためシーブを
設けて巻取ドラムの巻き取り又は繰り出し量を同量とし
たものである。しかし、連結点を重心位置に一つ設けた
り、第7図の如く連結点を設けることもでき、この場合
シーブが不要になることもあるが、2本のワイヤロープ
を同じ巻取ドラムに卷回することは可能となる。
また、上述の第1及び第2の実施形態においては、同
じ連結点に左側及び右側からのワイヤロープ15と16、17
と18をつなぐことになるが、連結点にてワイヤロープを
固定し、ワイヤロープ15と16及び17と18とを一本のワイ
ヤロープにて構成することももちろん可能である。
今まで説明した横行・昇降協調型クレーン装置では、
装置の軽量化と簡素化のため、本体架台と巻取ドラム及
びワイヤロープのみにより吊荷の移動を行なうようにし
たワイヤロープクレーン装置にあって実際上実施可能で
有用なクレーン装置を述べてきたものであり、横行・昇
降のための巻取ドラムの連携、連結点の位置や個数によ
る吊具や吊荷の振れ止め効果による作業の効率化、水平
姿勢保持、クレーン装置の剛性や重量増大の低減による
軽量化と簡素化を行ない、更に、シーブによる水平姿勢
の保持と巻取ドラムへの複数ワイヤロープの巻回による
軽量化と連携動作の簡単化を達成してきた。
本発明者らは更に横行と昇降の連携をとり、振れ止め
効果を維持しつつ装置の軽量化、簡素化あるいは動力低
減のために更なる変形例を発明した。
第10図は、提案されたクレーン装置であり、第8図、
第9図との差異は、第8図、第9図上横梁11a,11b上に
存在する巻取ドラム27,28をシーブ33,34とし、吊具14上
の連結点にシーブ35,36を備えたものである。また、こ
の連結点のシーブ35,36は2個の個別のシーブにより構
成されている。そして、第8図、第9図では連結点14a,
14bにてターンバックルでワイヤロープ15,16,17,18が固
定されているのに対して第10図ではワイヤロープ15,16,
17,18の一端は例えば横桁11cに固定される。したがっ
て、ワイヤロープ15,16,17,18は吊具14の連結点のシー
ブ35,36にかけ回されることになり、シーブ30,31,33,34
を介して脚部11A,11Bに備えられたドラム28,27に巻回さ
れている。
かかる第10図に示す構成においても、前述の第2実施
形態と比較して吊具14上のシーブ35,36、ドラム27,28位
置が変るのみであり、このため第2実施形態と同様の効
果を十分得ることができる。
第11図は、第10図に示す構成のうち吊具14上の右側の
連結点のシーブ36に着目し、そのシーブ36に係るワイヤ
ロープ17,18のかけ回しをわかりやすく図示したもので
ある。つまり、ワイヤロープ18の一端は、本体架台の横
桁に固定され、更に吊具14上のシーブ36の一方にかけ回
され、ついで本体架台の横梁上のシーブ34を介して脚部
下部の巻取ドラム28に他の一端が卷回される。同様に、
ワイヤロープ17の一端は、本体架台の横桁に固定され、
吊具14上の連結点のシーブ36のもう一方にかけ回され、
ついで本体架台の横梁上のシーブ30,31を介して脚部下
部の巻取ドラム27に他の一端が卷回される。
かかる構成により、モータMを駆動して巻取ドラム2
7,28を同様に巻き取りあるいは繰り出せば吊具14が上下
方向に昇降移動し、また一方の巻取ドラム27又は28を巻
き取り他方の巻取ドラム28又は27を繰り出すことにより
吊具14を左右方向に横行させることができる。この場
合、吊具14が脚部に近づく程すなわち吊具14が左右に片
寄る程横行時には昇降(上下)方向の調整が必要とな
り、昇降時には横行(左右)方向の調整が必要であるこ
とは前述した第1、第2実施形態における連携にて述べ
たとおりである。
なお、第10図、第11図に示す第3実施形態において
は、第8図、第9図に示す例の変形としてワイヤロープ
15と17、および16と18とが平行となるようにシーブ30,3
1を備えた例を示したが、これらシーブ30,31を設けるこ
となく第5図、第6図に当るシーブ33,34のみを備えた
例についても調整は面倒となるが適用することができ
る。
また、この第3実施形態においては、吊具14上のシー
ブ35,36は4隅の4点について備えた例を示したが、第
7図に示す例示に対しても適用は可能である。
これまでの説明は、第5図、第6図、第8図、第9図
につき吊具14に連結点14a,14bを備えた例を示し、第10
図、第11図にて吊具14の連結点にシーブ35,36を備えた
例を示し、しかもこれら各実施形態は本体架台11に対し
て巻取ドラム19,20,21,22あるいは27,28が左右両側の横
梁又は脚部に備えたものを説明してきたが、本発明で
は、駆動力の低減のために更なる改良を加えている。
第12図は、新たに改良された横行・昇降協調型クレー
ン装置の別の実施態様を示すものである。この第12図
は、巻取ドラムを横行ドラムと昇降ドラムとに分けて用
い、ワイヤロープによるループ(ここでは同一ドラムと
吊具との間でワイヤロープがループを形成した引き回し
状態をいう)を形成したものを模式的に示している。
また、第12図においては、吊具14に対してシーブの配
置と横行ドラム40、昇降ドラム51のみを主に示してい
る。このうち、第12図(a)は第4実施形態を示してお
り、吊具14の連結点14Xに固定されたワイヤロープ44a,4
4bは、本体架台の脚部上部や横梁に備えられた左右のシ
ーブ42,43にかけ回され、更に左側のシーブ42のワイヤ
ロープ44aは右側のシーブ42aにかけ回され、シーブ43及
びシーブ42aのワイヤロープ44a,44bは動滑車46,47を介
して横行ドラム40に一方が巻き取れば他方が繰り出すよ
うに互いに反対方向に卷回されている。
したがって、横行ドラム40が回転駆動されると例えば
ワイヤロープ44b又は44aが繰り出されると共にワイヤロ
ープ44a又は44bが巻き取られ吊具14が左側又は右側に横
行する。
更に、動滑車46,47は支持板48にて上下動可能に支持
されワイヤロープ49a,49bを介し、更にワイヤロープ49b
はシーブ50を介して昇降ドラム51に同一向きに卷回され
ている。
したがって、昇降ドラム51を回転駆動させれば、ワイ
ヤロープ49a,49bが同時に巻き取り又は繰り出され動滑
車46,47が上下動することになる。つまり、動滑車46,47
の上下動によって吊具14が昇降(上下)移動を行なうこ
とになる。
本例においては、ワイヤロープ44a,44bを横行ワイヤ
ロープとしてループさせると共に、横行ドラム40及び昇
降ドラム51や動滑車46,47を本体架台右横に集中して設
置したものであり、動滑車移動の横設置方式となってい
る。
第12図(b)は第12図(a)である第4実施形態の変
形例を示すものである。この第12図(b)において、第
12図(a)と同一部分は同符号を付す。すなわち、吊具
14の連結点14Xのターンバックルに対してワイヤロープ4
4a,44bが固定され、ワイヤロープ44aはシーブ42、動滑
車47を介して横行ドラム40に卷回されると共にワイヤロ
ープ44bはシーブ43の他、シーブ43a,43b、動滑車46を介
して横行ドラム40に巻回されることになり、ワイヤロー
プ44a,44bは横行ドラム40に対して互いに逆方向に卷回
される。したがって、横行ドラム40の回転駆動によりワ
イヤロープ44a又は44bが巻き取られると共に44b又は44a
が繰り出され、結果として吊具14が左右に横行すること
になる。
また、動滑車46,47は、支持板48を介してワイヤロー
プ49a,49bにて調整され、シーブ50を介して又は直接に
昇降ドラム51に卷回される。この場合、ワイヤロープ49
a,49bは昇降ドラム51に対し同方向に卷回され、昇降ド
ラム51の回転駆動によりワイヤロープ29a,29bが同時に
巻き取られ又は繰り出されて、吊具14が上下に昇降す
る。
この第4実施形態の変形例である第12図(b)は、第
12図(a)と比べてシーブ42aが無く、シーブ43a,43bが
増設される。そして、第12図(a)では横行ドラム40や
昇降ドラム51、及び動滑車46,47が本体架台の右横に配
置されるのに対し、第12図(b)では、これらがクレー
ン装置上部に備えられ、動滑車移動の上部設置方式とな
っている。
第12図(a)(b)では、横行は主に横行ドラム40の
駆動により行ない、昇降は主に昇降ドラム51の駆動によ
る動滑車46,47の移動によるものである。
第12図(c)(d)は第5実施形態及びその変形例を
示すものである。第12図(c)は、第5実施形態であ
り、吊具14の連結点14Xのターンバックルにはワイヤロ
ープ44a,44bが連結され、ワイヤロープ44aはシーブ42,4
2aを介して横行ドラム40に卷回されると共にワイヤロー
プ44bはシーブ43を介して横行ドラム40に卷回される。
この場合、ワイヤロープ44a,44bは横行ドラム40に対し
て互いに逆方向に卷回され、横行ドラム40の回転駆動に
よりワイヤロープ44a又は44bが巻込まれるとワイヤロー
プ44b又は44aが繰り出され、吊具14は左右方向に横行す
る。
また、横行ドラム40は、ワイヤロープ49に直接連結さ
れており、このワイヤロープ49は昇降ドラム51とシーブ
51aとの間でかけ回され、昇降ドラム51の回転駆動によ
り横行ドラム40全体が上下方向(昇降方向)に移動され
る。したがって、昇降ドラム51の回転駆動により吊具14
が上下方向に昇降されることになる。
この第12図(c)に示す第5実施形態においては、第
12図(a)(b)と異なり横行ドラム40を直接移動させ
ると共に、横行ドラム40及び昇降ドラム51を本体架台の
右横に配置したものであり、いわゆるドラムを直接移動
させる横設置方式となっている。
また、第12図(c)の変形例である第12図(d)は、
第12図(c)と比べてシーブ43aを増設し、シーブ42bを
備えたものである。そして、第12図(d)では横行ドラ
ム40や昇降ドラム51が本体架台の右横に配置されるのに
対し、第12図(d)では、これらがクレーン装置上部に
備えられ、いわゆるドラム直接移動の上部設置方式とな
っている。
以上の如く第12図(a)(b)(c)(d)は、横行
ドラム40に対してワイヤロープ44a,44bがループを形成
している方式を示しており、この第12図(a)(b)
(c)(d)においても横行又は昇降時に昇降ドラム51
又は横行ドラム40を駆動して、つまり吊具14が右側又は
左側に片寄る程横行時には昇降移動及び昇降時には横行
移動を大きくして、横行ドラム40と昇降ドラム51との連
携を行なって、吊具14を真直ぐ左右移動させたり垂直に
上下移動させることができる。
かかる第12図(a)(b)(c)(d)に示す例にお
いては、吊具14に対しワイヤロープ44a,44bが斜めに張
られているので、振れ止めに寄与し、また横行ドラム40
と昇降ドラム51との連携により吊具の移動を円滑にする
ことができる外、横行ドラム40及び昇降ドラム51によっ
て吊具14及び吊荷(図示省略)の重量を支えることにな
り、しかもその上左右のワイヤロープ44a,44bの張力は
相殺する方向に働くため、例えば本体架台の左右中央に
吊具14や吊荷が存在する場合にはドラムのトルクが相殺
して0になり、吊具14や吊具が左側や右側に片寄ったと
しても張力の差分が横行ドラム40に加わることになっ
て、横行ドラム40の容量を小さなものとすることができ
る。このことは、いわゆる第12図(a)(b)(c)
(d)に示すループ方式と異なる第5図、第6図、第8
図、第9図、更には第10図、第11図に示す第1、第2、
第3の実施形態に比べて動力低減の点更に改良を加えた
ものであり、ドラム動力の低減に大きく寄与するもので
ある。
第12図(a)(b)(c)(d)においては、横行ド
ラム40に対してワイヤロープ44a,44bがループを形成し
ているループ方式を示したものであるが、次に第13図
(a)(b)(c)(d)において、昇降ドラム51に対
してワイヤロープ44a,44bをループに形成した例を示
す。
第13図(a)は第6実施形態であって、吊具14の連結
点14Xのターンバックルに連結されたワイヤロープ44a,4
4bは、ワイヤロープ44aについては、シーブ42,42a,42
b、及び動滑車47を介して昇降ドラム51に卷回され、ワ
イヤロープ44bについてはシーブ43,43c、動滑車46、シ
ーブ43dを介して昇降ドラム51に卷回されている。この
場合、ワイヤロープ44a,44bは昇降ドラム51に同方向に
卷回され、昇降ドラム51の回転駆動によりワイヤロープ
44a,44bが同時に巻き取られ又は繰り出され、この結
果、吊具14が上下(昇降)移動されることになる。
また、動滑車46はワイヤロープ49cに連結され、この
ワイヤロープ49cはシーブ50aを介して横行ドラム40に卷
回され、ワイヤロープ49dはシーブ50bを介して横行ドラ
ム40に卷回されている。この場合、ワイヤロープ49c,49
dは横行ドラム40に対して互いに逆方向に卷回され、ワ
イヤロープ49c又は49dが巻き取られるとワイヤロープ49
d又は49cが繰り出され、動滑車46,47を介して吊具14が
横行されることになる。
第14図は、第13図(a)を一層具体化した構成を示し
ており、第13図(a)とは連結点14Xとワイヤロープ44
a,44bとをターンバックル53にて連結し、動滑車46,47と
ワイヤロープ49c,49dとをターンバックル53にて連結
し、かつシーブの配置を若干変えた具体的な構造を有し
ている。この第14図からも判明するように、昇降ドラム
51の回転駆動により吊具14及び荷Cが上下昇降移動する
と共に、横行ドラム40の回転駆動により動滑車46,47の
上下動によって吊具14及び荷Cが横行することになる。
そして、この横行ドラム40に対してもワイヤロープ49c,
49dが逆方向に卷回されているため相殺する力が働くこ
とになる。
第13図(b)は、第6実施形態である第13図(a)の
変形例であり、吊具14に連結されたワイヤロープ44aは
シーブ42、動滑車47、シーブ42dを介して昇降ドラム51
に卷回されると共に、吊具14に連結されたワイヤロープ
44bはシーブ43、動滑車46、シーブ43dを介して昇降ドラ
ム51に卷回される。この場合、ワイヤロープ44a,44bは
昇降ドラム51に対して同方向に卷回され、回転駆動によ
ってワイヤロープ44a,44bが同時に巻き取られたり繰り
出されたりして、吊具14の昇降が行なわれる。
また、動滑車46,47に連結されたワイヤロープ49c,49d
は、横行ドラム40に互いに逆方向に卷回される。したが
って、横行ドラム40の回転駆動によりワイヤロープ49
c、又は49dが巻き取られ又は繰り出されて吊具14が左右
に横行されることになる。
この第13図(b)は、第13図(a)に示す第6実施形
態に示すように横行ドラム40や昇降ドラム51及び動滑車
46,47が本体架台の右側に集められて配置されるのに対
し、本体架台の上部に備えられるいわゆる動滑車移動の
上部設置方式を構成する。
第13図(c)は、第7実施形態を示す。この第13図
(c)は吊具14の連結点14Xのターンバックルに連結さ
れたワイヤロープ44aはシーブ42,42aを介して昇降ドラ
ム51に卷回される。ワイヤロープ44bはシーブ43,43cを
介して昇降ドラム51に卷回される。そして、このワイヤ
ロープ44a,44bは、昇降ドラム51に対して同方向に卷回
されるため、昇降ドラム51の回転駆動によって同時巻き
取り又は繰り出しが行なわれ、吊具が上下に昇降される
ことになる。また、昇降ドラム51は横行ドラム40とシー
ブ51aとの間にかけ回されたワイヤロープ49に直接連結
され、横行ドラム40の回転駆動によってワイヤロープ49
が移動されると昇降ドラム51が全体として上下に移動さ
れることになり、吊具14の左右の横行が行なわれる。
この第7実施形態においては昇降ドラム51及び横行ド
ラム40を本体架台の右横に集めて備えたいわゆるドラム
直接駆動の横設置方式となっている。
第13図(d)は、第7実施形態の変形例を示してお
り、吊具14に連結されたワイヤロープ44a,44bはそれぞ
れシーブ42,43を介して昇降ドラム51に同方向に巻回さ
れているため、昇降ドラム51の回転駆動によって吊具14
が上下方向に昇降される。
また、横行ドラム40とシーブ51aとの間にかけ回され
たワイヤロープ49には直接昇降ドラム51が連結されてい
る。したがって、横行ドラム40の回転駆動によって昇降
ドラム51全体が左右に移動してワイヤロープ44a及び44b
の移動に伴い吊具14が移動されることになる。
この場合、昇降ドラム51及び横行ドラム40は本体架台
の上部に位置することになり、いわゆるドラム直接駆動
の上設置方式としている。
このように、第13図(a)(b)(c)(d)にて示
される昇降ドラムのループ方式をとる第6及び第7実施
形態においても、吊具14に対してワイヤロープ44a,44b
が斜め上方に張られることになるので、振れ止めが可能
であり、更に横行ドラム40と昇降ドラム51との連携によ
り吊具の移動を円滑にすることができる外、横行ドラム
40及び昇降ドラム51によって吊具14及び吊荷(図示省
略)の重量を支えることになり、しかもその上第13図
(a)(b)では動滑車を介して横行ドラム40にワイヤ
ロープ44a,44bの張力を相殺する方向に力が加わりこの
点横行ドラム40の容量を抑えることができる。
上述の第12図〜第14図の第4、第5、第6、第7の実
施形態及びそれらの変形例にあっては、吊具14につき1
箇所の連結点14Xに関して説明したものであるが、吊具1
4の連結点の位置や箇数については前述(第6図参照)
の4隅に連結点を有するコンテナ吊具に関して述べたも
のである。したがって、第12図、第13図、第14図の構造
は実際上は連結点の数だけ4組必要になる。また、吊荷
によっては連結点を1箇所のみとする場合や2箇所のみ
あるいは3箇所の場合更には、第7図に示す場合など吊
荷の種類等に応じて種々選択可能である。もっとも、連
結点を吊具を3カ所以上備える場合は、振れ止めのみな
らず姿勢制御も可能であることは前述したとおりであ
る。
また、吊具14に上の複数位置に連結点があって、吊具
幅方向に連結点がずれて位置する場合には、本体架台の
横梁(第12図、第13図、第14図では省略)上のシーブ4
2,43の他に第8図に示すようにシーブから吊具の連結点
までのワイヤロープを平行にするためのシーブを設ける
ことにより、吊具14ひいては吊荷の姿勢を常に水平方向
に一定にすることもできる。この構成は第12図、第13
図、第14図のいずれの例においても連結点が吊具幅方向
に複数位置あれば適用可能である。
第12図、第13図、第14図では4つの実施形態とその変
形例につき計8つの例を説明したものであるが、ここで
は同一ドラムと吊具との間でワイヤロープがループに形
成された引き回し状態、つまりループ方式を述べ、それ
も横行ドラムループ方式と昇降ドラムループ方式の2種
類につき述べた。ここで、前述した第10図、第11図に示
すように吊具14上の連結点にシーブを配置した例につい
て、完全なループ方式ではないが、つまり同一ドラムで
のループ方式ではないが、その変形例を第15図、第16図
に示す。この第15図、第16図においては、順方向巻きド
ラム55と逆方向巻きドラム56とを2個配置して、例えば
吊具14上のシーブ36にかけ回されるワイヤロープ18の一
端を順方向巻きドラム55に他端を逆方向巻きドラム56に
卷回するようにしたものである。
第15図において、吊具14の上に前後左右4か所あるシ
ーブのうち手前右側のみのシーブ36に係る構成を示す
が、この手前右側のシーブ36としては2個の個別に回転
するシーブよりなり、一方のシーブにかけ回されたワイ
ヤロープ18はシーブ34a,34bを介して、その一端が順方
向巻きドラム55に卷回され他端が逆方向巻きドラム56に
卷回される。
また、シーブ36のうち他方のシーブにかけ回されたワ
イヤロープ17はシーブ33a,33bを介して、更に初期長調
整用シーブ57を介してその一端が順方向巻きドラム55に
卷回され他端が逆方向巻きドラム56に卷回される。
したがって、順方向巻きドラム55が回転駆動されると
きワイヤロープ17,18の一端が同時に巻き取られ又は繰
り出され、また逆方向巻きドラムが回転駆動されると
き、仮にワイヤロープ17の他端が巻き取られればワイヤ
ロープ18が繰り出され、ワイヤロープの他端18が巻き取
られればワイヤロープ17が繰り出されることになる。
この結果、順方向巻きドラム55を回転駆動することに
より吊荷を上下方向に昇降させることができ、逆方向巻
きドラム56を回転駆動させることにより吊荷を左右方向
に横行させることができる。
かかる第15図の構造にあっては、ワイヤロープ17,18
を斜め上方より引っ張ることで吊具14の振れ防止が可能
であり、しかも吊具14上のシーブの個数によっては姿勢
保持も可能となる。また、吊具14及び吊荷Cの荷重は常
に順方向巻きドラム55と逆方向巻きドラム56とで分担し
ており、吊荷Cの昇降動作をさせる場合、2本のワイヤ
ロープ17,18をドラム55及び(又は)ドラム56によって
動作させるため、吊荷Cがどの位置にあってもドラム55
及びドラム56の合計動力は常に一定で効率良く使用で
き、モータMの容量低減が可能となる。
また、主として横行動作をつかさどる逆方向巻きドラ
ム56には、2本のワイヤロープ17,18により、それぞれ
互いに逆方向に回転する力がかかるので、ワイヤロープ
17と18の張力が相殺され、その差分によるモーメントし
かドラムにかからないことになり、モータ容量の低減が
可能となる。
第15図に示す例は、吊具14上にシーブを配置して順方
向巻きドラム55と逆方向巻きドラム56を配置したもので
あるが、これらドラム55,56は本体架台の左側に集めら
れており、いわゆる横設置方式の構造であるが、ドラム
55,56及びワイヤロープ17,18の引き回しを本体架台の上
部に配置して、いわゆる上部設置方式とすることもでき
る。
また、吊具14についてのシーブ35,36は4か所の場合
を述べたが、吊荷によっては1か所、あるいは2か所、
更には3か所等、第7図の例も適用できることは、第12
図、第13図の場合と同様である。
更に、吊具14上のシーブ位置から斜上に張られるシー
ブ34a,34bや33a,33bの位置をずらし、吊具14上の各シー
ブ毎に張られるワイヤロープを互いに平行とすることに
より、前述の第10図と同様の吊具の姿勢保持が可能とな
る。
第16図は、第15図の変形例である。この第16図では逆
方向巻きドラム56の径を変更した例が第15図とは異なる
ところである。つまり、逆方向巻きドラム56は主に横行
を行なうもので、回転駆動により2本のワイヤロープ1
7,18のうち一方を巻き取りもう一方を繰り出すものであ
る。この場合、逆方向巻きドラム56にかかるワイヤロー
プ17,18の張力差によるモーメントが小さくなるよう
に、ワイヤロープ17,18のうち張力が大きいワイヤロー
プがかかっている側のドラム径を小さくし、張力の小さ
いワイヤロープがかかっている側のドラム径を大きくし
てある。つまり、本体架台の左右中央部に吊具14が存在
するときは、逆方向巻きドラム56のワイヤロープ17,18
には同量の荷重がかかるが、例えば吊具14が右側に片寄
って位置するとワイヤロープ17よりワイヤロープ18の方
に荷重が多くかかることになって、このときワイヤロー
プ17を巻回するドラム径が小さければ、それだけ逆方向
巻きドラム56にかかるトルクが小さくなり、ワイヤロー
プ17の巻き径を相対的に大きくすることでワイヤロープ
17と18とにより逆方向巻きドラム56にかかるモーメント
のアンバランスを是正することができる。
この結果、逆方向巻きドラム56の形状を第16図の如く
両側先細に傾斜したドラム形状とし、吊具14が本体架台
の左右中央にあるときは傾斜したドラム形状の同一位置
にワイヤロープ17,18が巻回されるようにし、吊具14が
右側に片寄るときはワイヤロープ18は巻径が小さい頬に
巻き進むと共にワイヤロープ17は巻径が大きい方に繰り
出され、逆に吊具14が左側へ片寄るときはワイヤロープ
18は巻径が大きい方に繰り出されワイヤロープ17は巻径
が小さい方に巻き進むことになる。
このようにして逆方向巻きドラム56の形状及び巻き進
み方向や繰り出し方向を決めることにより、逆方向巻き
ドラム56にかかる荷重の均一化が図られ、吊具Cや吊具
14が左側や右側に片寄った場合でも逆方向巻きドラム56
に作用するトルクの相殺が図られることになる。
この第16図の逆方向巻きドラム56の形状や巻き進み及
び繰り出しの方向付けは、第12図及び第13図、第14図に
示す横行ドラム40に適用することができ、このようにす
ることにより吊具14や吊荷が左側や右側に片寄った場合
のワイヤロープ44a,44bにかかる荷重の横行ドラム40に
よる差分を極めて小さく又は0にすることができる。
第15図、第16図においても吊具14上に複数のシーブを
備えた例につき、シーブ36に関して説明したのである
が、他のシーブ例えばシーブ35についても同様の構成組
が必要となる。この場合、吊具14上のシーブ例えばシー
ブ35と36のように吊具14の幅方向にシーブがずれた場
合、その吊具14上の幅方向のずれに対応して本体架台に
備えられるシーブ33a,33bや34a,34bの取付位置を第10図
のシーブ33や34に対するシーブ30や31の位置の如くせり
出して設けることによりワイヤロープ17,18を平行にで
きる。また、第10図のシーブ30や31のように位置調整用
のシーブを別に備えるようにしてもよい。このようにす
ることにより、吊具14上のシーブ位置が変化しても全て
のワイヤロープ17,18が平行になり、吊具14の姿勢保持
を有効に行なうことができる。
さて、今までの説明では、第12図に示す第4、第5実
施形態及びその変形例、第13図、第14図に示す第6、第
7実施形態及びその変形例については横行ドラム40、昇
降ドラム51を別々に設け、また、第15図、第16図に示す
第8実施形態及びその変形例については順方向巻きドラ
ム55、逆方向巻きドラム56を別々に設けた例を示した。
本発明者らによって、このドラムにつき更なる改良が
加えられている。すなわち、先の実施形態における横行
ドラム40及び昇降ドラム51もしくは順方向巻きドラム55
及び逆方向巻きドラム56を一体構成とした改良を加えて
いる。
第17図は、この改良された一体形ドラムとその駆動部
分を主に示すものである。第17図において、第12図と同
様の符号を用いれば、吊荷Cが取付けられた吊具14上の
連結点14Xはワイヤロープ44a,44bにターンバックルにて
連結され、ワイヤロープ44aはシーブ42,42aを介して右
ドラム58に巻回されていると共にワイヤロープ44bはシ
ーブ43を介して左ドラム59に巻回されている。そして、
右ドラム58及び左ドラム59には回転制御装置60が備えら
れている。ここでは、吊具14は、第17図(b)に示すよ
うに4隅に連結点を有する構成であり、各連結点に対応
して第17図(a)の構成を有する。
ここにおいて、左ドラム59、回転制御装置60、及び右
ドラム58の具体的構成は、第18図、第19図のようにな
る。第18図は平歯車を用いた回転制御装置60を示してお
り、右ドラム58及び左ドラム59を昇降駆動させる昇降用
モータ61及び横行駆動させる横行用モータ62が配置さ
れ、昇降用モータ61は減速機60a、平歯車60b,60c、左右
の太陽歯車60dを介して左右の遊星歯車60eを駆動し、こ
の左右の遊星歯車60eがそれぞれ左ドラム59、右ドラム5
8に連結される構成を有する。また、横行用モータ62
は、減速機60g、平歯車60hを介して右の内歯車60fを駆
動すると共に平歯車60hに連結される平歯車60i及び歯車
60jを介して左の内歯車60fを駆動する構成となってい
る。
かかる構成において、昇降用モータ61の回転は、入力
軸から減速機60a、歯車60b,60c及び回転軸を経由して太
陽歯車60dに伝達され、左右両ドラム59,58を同方向に同
時回転させるようになっている。また、横行用モータ62
の回転は、入力軸から減速機60g及び歯車60hを経由して
右の内歯車60fに伝達して右ドラム58を回転させ、同時
に入力軸から歯車60i及び60jを経由して左の内歯車60f
に伝達して左ドラム59を右ドラム58と逆方向に回転させ
るようになっている。
第19図は、ベベルギヤを用いた回転制御装置60を示し
ている。すなわち、昇降用モータ61及び横行用モータ62
が配置され、このうち昇降用モータ61は減速機60k、ベ
ベルギヤ60mを介して左右一体に形成された太陽歯車60n
を駆動し、左右の遊星歯車60pを介して右ドラム58及び
左ドラム59を周方向に同時に回転駆動するものである。
また、横行用モータ62は、減速機60q、ベベルギヤ60rを
介して左右の内歯車60sを駆動し左右の遊星歯車60pを介
して右ドラム58及び左ドラム59を互いに逆方向に同時に
回転駆動するものである。
なお、第18図、第19図に示す例では、遊星歯車60e,60
pを出力軸側に配置したが、入力軸側に配置してもよ
く、またいずれの場合も太陽歯車60d,60n、内歯車60f,6
0s、遊星歯車60e,60pを支持するキャリア(図中、60t,6
0u)のいずれを入力軸または出力軸に連結してもよい。
かかる一体形ドラムとその駆動部分について吊荷の移
動を説明するに、まず、地上に載置された荷Cを吊り上
げる際、または荷Cを着地させる際には、回転制御装置
60の昇降用モータ61を駆動する。すると減速歯車群を介
して左右ドラム59,58が同方向に同時回転してワイヤロ
ープ44a,44bを介して荷Cは巻き上げられたり巻き下げ
られ、所定の作業が行われる。荷Cがどちらかの脚側へ
片寄った状態でも同じ昇降用モータ61によって荷Dは昇
降される。もっともこの場合、片寄り程度により横行用
モータ62もわずかに駆動され垂直方向の上昇,下降が行
なわれる。こうして、荷Cの位置に関係なくモータ61,6
2の合計の消費動力は等しくなっている。
次に、吊り上げた荷Cを右脚または左脚側へ横行させ
る際は、回転制御装置60の横行用モータ62を駆動する。
すると減速歯車群を介して左右ドラム59,58が互いに逆
方向に同時回転し、例えば荷Cを右側方向へ横行させる
場合は、ワイヤロープ44bは巻き取られ、逆にワイヤロ
ープ44aは巻き出され、荷Cは右脚方向へ移動する。こ
の場合、横行方向の片寄り程度により昇降用モータ61も
わずかに駆動され直線方向の横行が行なわれる。この横
行動作では、ドラム58,59に使用するワイヤロープ44a,4
4bの張力が回転制御装置60内の歯車、例えば第19図では
ベベルギヤ60rで相殺されるため、第14図第15図に示す
例と同様にモータ容量の低減が可能となる。
これまでの説明では、第17図、第18図、第19図におい
て、吊具14上の一つの連結点14Xのターンバックルに連
結されたワイヤロープ44a,44bを巻回する左右ドラム59,
58につき述べたのであるが、吊具14上の4隅に4個の連
結点がある場合には、幅方向隣りの連結点14Yのワイヤ
ロープ44c,44dを同時に左右ドラム59,58に巻回すること
ができる。この場合、ワイヤロープ44bと44d、44aと44c
とが互いに平行となるようにワイヤロープ44c,44dのシ
ーブを(図示省略)設置する必要がある。
こうして、吊荷Cに対して互いに逆方向に、かつ斜め
上方に張設した一対のワイヤロープ44a,44b,44c,44d
を、一体化した左右ドラム59,58にそれぞれ接続して一
組の回転制御装置で駆動するようにし、荷Cを昇降させ
る時は、主として昇降用モータ61で両ドラムを同方向に
同時回転させ、荷を横行させる時は、主として横行用モ
ータ62で両ドラムを互いに逆方向に同時回転させるよう
にしたので、モータの消費動力の変動が少ない合理的な
構成で、従来に比べて動力低減が図られ、また装置構成
も簡略化されて操作が容易となる。
本例における一体形左右ドラム及び回転制御装置にお
いては、1個のもので昇降と横行とが同時にできること
となり、したがって第12図、第13図、第14図のループ方
式もしくは第15図、第16図のループ方式の変形例におい
て、吊具14の連結点やシーブの数に関係なく、右側斜め
上方に張設されるワイヤロープ44b,18の全てを一方のド
ラムに、また左側斜め上方に張設されるワイヤロープ44
a,17の全てをもう一方のドラムに巻回することで1個の
一体形ドラムで済むことになる。しかも、前述の如く吊
具14の幅方向に隣り合う連結点やシーブの場合には、ワ
イヤロープを例えば第8図、第9図のように平行にする
ことにより2個の隣り合う連結点やシーブにかかるワイ
ヤロープあるいは場合によっては4個の連結点やシーブ
にかかるワイヤロープを1個の一体形ドラムにて回転駆
動し制御することができる。
なお、吊具上の連結点の数や位置あるいはシーブの数
や位置については、今までの説明と同様一体形ドラムに
あっても種々の適用が可能である。
さて、次に観点を変えて吊具に係る改良について、発
明を開示する。今まで述べたクレーン装置にあって、例
えばコンテナを吊荷とする場合、コンテナの大きさも種
々のものがあり、例えばコンテナの長さ(奥行き)にし
て、数mから十数mのものまで現実に存在する。コンテ
ナの吊点はコンテナ4隅の隅金具であり、このコンテナ
を実際に吊具に取付けて移動させるに際しては、コンテ
ナの大きさに見合った吊具とする必要がある。このため
に、今までは、第20図に示すように連結点の位置(ター
ンバックルの連結位置やシーブの場合はその位置)を変
えることなく、吊具14に伸縮機構を備えてコンテナの大
きさの変化に対応してきた。この場合、伸縮機構は第20
図に示す伸縮部140、この伸縮部140を駆動する駆動部14
1等があり、コンテナが長い程吊具には大きなモーメン
トが作用しコンテナの最も長く重い荷重に対応できるよ
うに強度上も剛性が必要で、重量物となりその重さはコ
ンテナの重さの1/3程にも及ぶ場合がある。したがっ
て、本発明者らは、今まで述べたワイヤロープの引き回
し構造、ループ方式、一体形ドラムの改良等に加え、更
に本体架台側にもコンテナの大きさに対応する改良を加
えた。
第21図、第22図は、第20図のように吊具14自体の伸縮
機構に加えて、本体架台側にサイズチェンジ機構を備え
たものである。第21図は、吊具14上での4箇所に連結点
14X,14Y,14Z,14Uを有する例を示しており、横桁11cには
平行なワイヤロープの引き回しをするためのシーブ配置
をしており、しかも前述の一体形ドラム方式を採用し
た。
第21図は、本体架台11の横梁11a,11bにサイズチェン
ジ機構を備えたクレーン装置全体を例示する。すなわ
ち、第21図において、本体架台11は左右の脚部11A,11
B、この脚部11A,11Bの上端にあって左右を連結する横桁
11c、前後の脚部11A,11Bを連結する横梁11a、11bを有
し、前後の横桁11cに橋架されるよう運転室65を有して
いる。前後方向の脚部11A,11Bを連結する左側及び右側
の横梁11a,11bには、それぞれ前後(奥行き)方向両側
に伸縮する伸縮機構11dを有し、この伸縮機構11dの側部
には吊具14に固定される連結点14X,14Y,14Z,14Uから左
右方向斜め上方に引き回されるワイヤロープがかけられ
るシーブ群が備えられている。
この場合、伸縮機構11dは、例えば横梁11a,11bをスリ
ーブとして同軸の直軸がスリーブから出入りして伸縮す
る構造となっており、伸縮はモータや減速部を有する駆
動部(図示省略)により行なわれる。ここで、伸縮する
直軸はコンテナCや吊具14を持ち運び可能に支持する剛
性を有しかつ重量物であるが、通常は脚部11A,11Bにて
支持されており、吊具のように常に持ち運び移動するも
のではないので、しかも横梁11a,11bであればスペース
上等構造を付加するだけで済むので、種々の面から有用
な構成となっている。
伸縮機構11dの側部に配置したシーブ群は、例えば吊
具14の手前(前方)の連結点14X,14Yにつき述べれば、
連結点14X,14Yの左上方に平行に引き回れるワイヤロー
プ44a,44cは左側横梁11bの伸縮機構11dのシーブ42X,42Y
に至り、右側横梁11aの伸縮機構11dのシーブ42XYにかけ
回されシーブ42XYSにて向きを変えられて更にシーブを
介して一体形ドラムの左ドラム58に巻回される。
一方、連結点14X,14Yの右上方に平行に引き回される
ワイヤロープ44b,44dは右側横梁11bの伸縮機構11dのシ
ーブ43Y,43Xにかけ回され、シーブ43XYにて向きを変え
られその下のシーブを介して一体形ドラムの右ドラム59
に巻回される。
したがって、この場合のドラム構成は、第8図、第9
図の第2実施形態のドラム28,27のうち左側ドラム27を
右側に配置してワイヤロープをかけ回しドラム27と28と
を一体形ドラムとした構成である。こうして、第21図に
て左ドラム59と右ドラム58とを同一方向に同時に巻き取
り又は繰り出すことで上下の昇降が行なわれ、異なった
方向に一方が巻き取り他方が繰り出すようにすれば横行
が行なわれる。
さて、第21図のコンテナCより長いコンテナを移動さ
せたいときには、その長ささに応じて吊具14の連結部が
伸縮する。そして、この吊具14の伸縮に合わせて横梁11
a,11b上の伸縮機構11dの直軸が伸ばされシーブ42X,42
Y、シーブ群42XY、42XYS、43X,43Y,43XYが一括して前後
方向に伸ばされることになる。
また、吊具14はコンテナCの吊点と連結点が近傍に位
置し、一体となって伸縮するため、吊荷重によるモーメ
ントがほとんど作用せず吊具14に必要な剛性は伸縮点の
位置決めができるだけでよく大幅な軽量化になる。
第22図は、第13図及び第14図に示す第6実施形態のワ
イヤロープの引き回し及びドラム構成に関して、サイズ
チェンジ機構のシーブ配列を明確にしたものである。つ
まり、連結点14X,14Yから左側上方への平行なワイヤロ
ープ44a,44cは左側横梁の伸縮機構のシーブ42X,42Yを介
して右側横梁の伸縮機構のシーブ42XY,42XYSを更に介
し、動滑車47を経て昇降ドラム51に巻回され、他方連結
点14X,14Yから右側上方へ平行なワイヤロープ44d,44bは
右側横梁の伸縮機構のシーブ43X,43Y,43XYを介し、動滑
車46を経て昇降ドラム51に巻回される。
また動滑車46,47のワイヤロープ49c,49dは、横行ドラ
ム40に互いに逆方向に巻回される。
この場合も、サイズチェンジ機構の一部として左側の
伸縮機構11dの側部にシーブ42X,42Yが取付けられ、右側
の伸縮機構11dの側部にシーブ群42XY,42XYS,43X,43Y,43
XYが取付けられ、こうして伸縮機構のシーブは吊具14と
協調してコンテナCの長さに対応して一括して前後方向
に移動可能に配置されることになる。
このようにして、第21図や第22図に示すサイズチェン
ジ機構を構成することによって、吊具の大きな荷重によ
るモーメントに耐える剛性の必要性を考慮する必要がな
くなり、軽量で簡単な吊具で済むと共に、吊具の軽量化
はワイヤロープ張力の低減となり、モータ動力および本
体架台の剛性低減が可能で更にはクレーン全体重量も大
幅に軽量化でき、走行駆動系の剛性や駆動力の低減が図
れるという長所を有することになる。
なお、このサイズチェンジ機構は、吊具14の長手方向
の寸法変化に対応するものであるため、少なくとも吊具
14の長手方向2個所に連結点が必要であり、この点連結
点が1個とか1か所に集まった構成では適用しにくい。
また、吊具上に連結点としてターンバックルを備えた
第21図、第22図の他に、吊具の連結点にシーブを備えた
構造においても吊具長手方向2個所にシーブが存在すれ
ば、本例のサイズチェンジ機構が適用可能である。
第23図、第24図においては、例えば船倉にコンテナ等
の荷を積み又は運び出す場合のクレーン装置を示す。本
発明の基本とする所の一つは吊荷に対して斜め上方にワ
イヤロープを張ることで振れ止めを行なうことである。
しかしながら、かかる構成の場合、船倉等の凹所に向っ
て荷の下降をさせようとすると、斜めに張ったワイヤロ
ープが引っかかるという弊害が生ずる。
この弊害を無くした構造が第23図、第24図である。第
23図は吊具14を二つに分け、上の吊具14−1には4隅に
連結点14X,14Y,14Z,14Uを設けると共に4隅にシーブ14X
S,14YS,14ZS,14USが配置されている。また、下の吊具14
−2には上の吊具14−1のシーブに対応してシーブ14X
D,14YD,14ZD,14UDが備えられている。
かかる吊具に対して例えば連結点14Z,14Uにつきワイ
ヤロープの引き回しを述べると、連結点14Zからは右斜
め上方にワイヤロープ44fが張られ、シーブ43,43c、動
滑車46を介して昇降ドラム51に巻回されており、また連
結点14Uからは左斜め上方にワイヤロープ44eが張られ、
シーブ42,42a,42c、動滑車47を介して昇降ドラム51に巻
回されている。また、動滑車46,47からのワイヤロープ4
9c,49dは横行ドラム40に互いに逆方向に巻回されてい
る。このドラムの配置やワイヤロープの引き回しは、第
13図の第6実施形態に係るものである。
さて、上の吊具14−1上のシーブ14ZS及び下の吊具14
−2のシーブ14ZDには一端が上の吊具14−1の裏面に固
定されたワイヤロープ66fがかけ回され、右斜め上方に
張られてシーブ67a,67b,67c、動滑車46を介して補助ド
ラム68に巻回されている。また、上の吊具14−1上のシ
ーブ14US及び下の吊具14−2のシーブ14UDには一端が上
の吊具14−1の裏面に固定されたワイヤロープ66eがか
け回され、左斜め上方に張られてシーブ67dを介し、更
に右側に至ってシーブ67e,67f、動滑車47を介して補助
ドラム68に巻回されている。この場合、補助ドラム68か
ら上の吊具14−1までのワイヤロープ66f,66eは、ワイ
ヤロープ44f,44eと同じ径路を辿り、このため昇降ドラ
ム51と補助ドラム68とが同じ回転をするとワイヤロープ
66f,44f、及びワイヤロープ66e,44eが同じ量だけ繰り出
されあるいは巻き取られる。
こうして、昇降ドラム51と補助ドラム68とを一致させ
て回転駆動することにより上の吊具14−1及び下の吊具
14−2が同時に昇降することになる。
更に、昇降ドラム51にはクラッチ69が備えられて昇降
ドラム51が駆動源から切離されるようになっており、例
えば昇降ドラム51と補助ドラム68がいっしょに回ってい
た場合には上の吊具14−1と下の吊具14−2が同じ動き
をしたのであるが、クラッチ69の切り離しにより昇降ド
ラム51のワイヤロープ44f,44eは停止し、補助ドラム68
のみが回転駆動するためワイヤロープ66f,66eのみが繰
り出されたり巻き取られ、結果として上の吊具14−1に
対して下の吊具14−2が下降したり上昇したり上下に移
動することになる。
この結果、上の吊具14−1と下の吊具14−2とがある
位置に来たとき、その位置から下の吊具14−2のみを上
下移動させることができて船倉などの場所での荷の移動
も可能となる。
なお、上記説明では昇降ドラム51に対して補助ドラム
68を連動させたのであるが、横行ドラム40と連動するよ
うにもできる。つまり、逆方向のワイヤロープの一方の
動きとワイヤロープ66e,66fの動きとを連動させればよ
い。
第23図は4個の連結点のうち2個の連結点14Z,14Uに
関して説明したものであるが、第24図は4個の連結点14
X,14Y,14Z,14Uに関して昇降のためのワイヤロープ及び
補助ドラムのためのワイヤロープの全てを示したもので
ある。つまり、2個の昇降ドラム51と2個の補助ドラム
68を同時に回転させることにより、連結点14Xのワイヤ
ロープ44b,44a,66b、連結点14Yのワイヤロープ44c,44d,
66a、連結点14Zのワイヤロープ44a,44g,66f、連結点14u
のワイヤロープ44e,44h,66eが全て同じ量動き、上下の
吊具14−1,14−2及びコンテナCが上下方向に昇降され
る。
他方、2個の昇降ドラム51をクラッチで切った場合に
は、昇降ドラム51の回転は停止すると共に補助ドラム68
の回転により下の吊具14−2が上の吊具14−1に対して
上下に移動し荷を昇降させることができる。
第25図は、第21図を部分的に分けやすく表示したもの
であるが、吊具14の小旋回について説明する。
クレーン装置は例えば車両から荷を卸し、あるいは車
両に荷を積む荷役機械であるため、荷積み、荷卸しに当
ってはクレーン装置と車両との位置関係を円滑な作業上
等の理由から一致させる必要がある。
しかしながら、クレーン装置に対して車両の停止向き
が揃わない場合が多く、その状態で荷積み荷卸しを行な
うことがある。
本例ではかかる状態でも正確な位置の荷積みや荷卸し
を行なうため吊具14の小旋回機構を設けている。つま
り、第25図において、吊具14の4隅の連結点に連結され
ているワイヤロープ44b,44c,44e,44fにつき述べるに、
ワイヤロープ44cは左側のシーブ42Y、右側のシーブ42X
Y、方向変更シーブ42XYSを介してワイヤロープ44cをド
ラムの向きに変える方向変更シーブ42Tにかけ回されて
いる。また、ワイヤロープ44bは右側のシーブ43X、方向
変更シーブ43XYを介してワイヤロープ44bをドラムの向
きに変える方向変更シーブ43Tにかけ回されている。
そして、このシーブ配置はワイヤロープ44e、ワイヤ
ロープ44fも同様の構成となっており、最終的にシーブ4
2T、シーブ43Tにてワイヤロープ44e、ワイヤロープ44f
がかけ回されて方向が変更されることになる。
ここにおいて、ワイヤロープ44cのシーブ42Tとワイヤ
ロープ44eのシーブ42Tとは同一支持板70にて支持され
て、またワイヤロープ44bのシーブ43Tとワイヤロープ44
fのシーブ43Tも同一支持板71にて支持されている。
そして、この支持板70,71はそれぞれクレーンの前後
(支持板の左右)方向に移動可能に構成されている。
かかる構成にあって、支持板70と71とを互いに逆方向
に例えば矢印の如くわずかに移動させた場合、ワイヤロ
ープ44bとワイヤロープ44eとが弛み、ワイヤロープ44f
とワイヤロープ44cとが引張られる方向の力を受け、結
果的に吊具14は右回りの旋回力を受けることになる。し
たがって、支持板70,71の移動量に応じて吊具14の旋回
量が得られ吊具14ひいては吊荷がクレーンに対して斜め
に向きを変えることになる。
こうして、吊荷をその位置にて小旋回させたい場合に
は、支持板70と71とを同時に反対方向にしかも旋回量に
応じて移動量を多くすることにより、例えば車両の向き
に一致させて吊荷あるいは吊具を揃えることができる。
かかる吊具の小旋回については、連結点が前後方向に
存在している必要があり、少なくとも吊具の前後方向に
2点連結点が存在しないと旋回は不可能である。
これまでの説明では、ドラム・シーブの配置例や駆動
部分の構成例および必要機能のサイズチェンジ機構や小
旋回機構の実施形態を示してきた。
これらの利点を最大限に活かした具体的構成を第26図
に示す。吊具14は、軽量で4個のシーブ14X,14Y,14Z,14
Uとともに伸縮可能な構造で、各シーブについては、実
際上各2個でのシーブで構成されている。
各2個のシーブには、それぞれ2本のワイヤロープが
かけ回され、一方は、右斜め上方のシーブに、もう一方
は左斜め上方のシーブにかけ回される。例えば、シーブ
14Xでは、右斜め上方にかけ回されるワイヤロープ44bと
左斜め上方にかけ回されるワイヤロープ44aとがあり、
ワイヤロープ44bの一端は、本体架台に設置されている
横桁11cの右端部に固定され、もう一端は、シーブ14X、
横桁端部のシーブ34を介して巻取ドラム58に巻回されて
いる。また、左斜め上方にかけ回されるワイヤロープ44
aは、右斜め上方にかけ回されるワイヤロープ44bと対称
形で一端は横桁11cの左端部に、もう一端はシーブ14X、
シーブ30を介して巻取ドラム59に巻付けられている。
つまり各ワイヤロープのうち右斜め上方にかけ回され
るワイヤロープ44bの一端は巻取ドラム58に、左斜め上
方にかけ回されるワイヤロープ44aの一端は巻取ドラム5
9にそれぞれ巻付けられている。
横桁11cの両端部に設けられた各2個のシーブ30と33
及び31と34との間隔は吊具14のシーブ14Xと14Yおよび14
Zと14Uとの間隔と同じに設定され、シーブ30,33及び31,
34、シーブ14X,14Y及び14Z,14U相互間にかけ回されたワ
イヤロープあるいは横桁11cの端部へのワイヤロープ固
定部とシーブ14X,14Y及び14Z,14Uとにかけ回されたワイ
ヤロープによって、例えば第10図に示す実施形態と同
様、吊荷Cの位置に関係なく平行四辺形をなすように構
成されている。
巻取りドラムは回転制御装置60を有する一体形ドラム
58,59を平行配置に変形し、前後の横桁11cの長手方向中
央部に各1台配置している。
つまり、前後配置の横桁11cと、その上に設置された
一体形ドラム58,59とシーブ30,31,33,34とでそれぞれ協
調形クレーンの機能を持ち、この横桁11cは、横梁11aの
前後方向端部にて備えられたレール(図示省略)上を前
後方向に移動可能となる構成となっている。これは前述
した第21図に示すものと同様のサイズチェンジ機構とし
て機能する。
各ドラム58,59には、2本のワイヤロープが同方向に
巻付けられており、この2本のワイヤロープを巻き取
る、または繰り出す際に、ドラム長さ中央が対称線とな
るように互いを逆ねじの溝とし、横桁11cに曲げ力が作
用しないよう構成している。つまり、ドラム1個に着目
したときドラムの長手方向中央を基準にしてこの中央の
基準から等距離位置にてワイヤロープが巻き取られまた
繰り出されるように、ドラム表面にねじを切ってそれも
相互に逆ねじとなるように構成すれば、横梁(桁)11c
に曲げ力が作用しないようにできる。
また、横桁11cの両端部に固定された各2個のシーブ3
0と33および31と34は横桁11cの支持部(横梁11aと横桁1
1cとの連結部)が2個のシーブ30と33及び31と34の中心
線上となるよう配置し、曲げ力が作用しないようにして
いる。
したがって、横桁11cには、ワイヤロープにかかる吊
荷重の水平分力による圧縮力は相殺され、吊荷重の垂直
分力及び中央に設置した一体形ドラム58,59、回転制御
装置60の自重による曲げ力のみが作用するだけであり、
軽量構造とすることができる。
また、本体架台の前後の横梁11eにはそれぞれレール
が設けられており、この前後のレール間を橋架する台車
80がレールに沿って横行方向に移動可能となっている。
この台車80には運転室65と、吊具14への給電ケーブル
81及びワイヤロープ82と前後方向(吊具伸縮方向)の振
止め装置(図示省略)が備えられている。この振止め装
置からのワイヤロープ82の2本は、前後方向に斜めに交
差するようにして吊具14に固定されており、トルクモー
タにより常時一定の張力に保持し、外力などによる吊具
14の振れが発生してワイヤロープ82が繰り出されると装
置内のワンウェイメカクラッチが作動してブレーキとし
て作用し、さらに高い保持トルクとなることで振れを抑
えるものである。なお、このワンウェイメカクラッチ
は、クレーン運転中吊具14又は吊荷を下降させるべくワ
イヤロープを導出する場合にもブレーキとして作用す
る。
本体構造は、従来のトロリもなく、吊具14も軽量なこ
とから、トラス構造として、軽量化し、大幅にクレーン
重量を軽減している。これに伴い、走行車輪103の負荷
も低減することから、車輪本数を4本とし、各車輪に駆
動モータ102を設けた四輪駆動方式としている。
第27図では第26図に示す横桁11cの一端部の詳細な構
成を示す。
端部の2個のシーブ30と33には、それぞれ2個のシー
ブが同軸上に有り、同軸上の同一径の2個のシーブは、
それぞれ独自に回転自在となっている。
ドラム59から繰り出される2本のワイヤロープ44a,44
cのうち、ワイヤロープ44aでは、シーブ30と吊具シーブ
14Xとシーブ30sを介して、ターンバックル73に固定さ
れ、ターンバックル73の他端は、ピン70bに、固定され
ている。
一方のワイヤロープ44cでも同様に、シーブ33,14Y,33
sを介して、ターンバックル72に固定され、ターンバッ
クル72の他端はピン70cに固定されている。
ピン70b,70cは回転板70に固定され、回転板70は、そ
の長手方向中央部のピン70aで回転自在に支持され、ピ
ン70aは横桁11cに固定されている。また回転板70の回動
は、ピン71で係止固定される。
尚、他の横桁端部でのピンも同じ構成である。
この回転板70、ターンバックル72,73、シーブ30s,33s
等は、ワイヤロープのメンテナンスや交換時のワイヤロ
ープ長さ調整用に設けられたもので、次にこの調整方法
について説明する。
本例の場合、ワイヤロープは8本で吊具14を支持する
が、回転自在な4個のドラム58,59のうち1個のドラム
当たり1個所の横桁端の2個のシーブ30と33または31と
34を介してワイヤロープ計2本を同時に操作することに
なる。
そのため、各ドラムで操作する2本のワイヤロープの
長さを回転板70にて均等にすることと、クレーン全体の
調整はドラムを回転させることにより均等化できること
になる。
調整は、吊具を着床させワイヤロープ張力を抜いた状
態で、ピン71を4個所全て外して回転板70を回転自在と
する。これにより、回転自在となった回転板70の隣り合
う2本のワイヤロープは、つながれた、つまり、ワイヤ
ロープ張力が同一となる状態となる。
次に吊具14を吊上げ、吊具14が平行に、かつ、4個の
ドラムからのワイヤロープの張り具合いが均等になるよ
うにドラムを回転して、調整する。
以後、各横桁端部において、回転板70を固定する。
この場合、吊具14の位置や姿勢が変わらないように、
ターンバックルの一方、72か73を伸ばすと、もう一方73
か72を縮める方向に同量回して、回転板70を固定位置に
調整後、ピン71を挿入し固定をする。
本例では回転板70により2本のワイヤロープ張力の均
等化と、ターンバックル72,73により固定位置への位置
決めを、ピン71により固定をする方法について示したが
他の方法を用いてもよい。
また、シーブ30s,33sについても前述のとおり、ワイ
ヤロープとの接点が平行四辺形を崩さないものなら、他
の手段でもよい。
以上、構成について述べてきたが、次に運転動作につ
いて説明する。
クレーン本体の走行は従来と同様であり、吊荷の昇降
・横行も第17図の一体形ドラムで示したとおりであり省
略する。
まず台車80が吊具14の横行移動に同調して動くことに
ついて述べる。
コンテナCをハンドリングする場合、台車80と吊具14
とは、同期して動くようになっているが、仮に台車80と
吊具14との左右位置がずれたとしても給電ケーブル81と
振れ止めワイヤロープ82とがフロアに積載したコンテナ
に接触しなければ良く、この点空間的に余裕が取れ、更
に台車80及び吊具14の左右方向中央に給電ケーブル81や
振れ止めワイヤロープ82を張ることによって、台車80や
吊具14の左右幅の1/2以上のずれにも支障なく上述の余
裕が更に大きく取れる。このため、吊具14に対する台車
80の位置決めは簡単なフィードフォワード制御で済む。
また、シャシやコンテナとの位置合せ時などでは運転
者が見えやすい位置に移動する単独運転機能も備えてい
る。
尚、コンテナ以外の用途で上記接触問題のない場合で
は、運転室65や台車80を移動せず中央に固定でもよい。
サイズチェンジ時には、吊具14の伸縮に合わせて、2
台の横桁11cが移動する。
第21,22図で示したサイズチェンジの場合、例えば横
梁部11a,11bが伸びた場合、伸び量分だけ、吊具14を支
持する斜めワイヤロープが巻取られた状態となり、吊具
14が持ち上げられることになる。
本例の場合には、片側の横桁11cと吊具シーブ14X,14Y
の平面内のワイヤ掛けであるため、サイズチェンジ時の
吊具14の上下移動は生じない。このため、吊具14の上下
位置調整用の伸縮用駆動源を不要とし、例えば横桁11c
に接する程度まで吊具14を吊上げ、横桁11cの前後方向
の駆動に従動させて吊具14の前後方向の伸縮を行なうこ
とも簡単にできる。
前後方向両方の横桁11cを左右方向に互いに逆方向に
横行動作させることにより、例えば、前側を右側に後側
の左側に横行することで旋回動作させることができる。
つまり前後方向両方の横桁11c上の各一体形ドラム58,59
を前後の横桁11c上の各ドラムにつき互いに逆方向にワ
イヤロープ操作をすることにより、例えば前側のドラム
につき右側ドラム58にてワイヤロープをゆるめ左側ドラ
ム59にてワイヤロープを張り、後側のドラムにつき右側
ドラム58にてワイヤロープを張り左側ドラム59にてワイ
ヤロープをゆるめることにより、旋回が可能となる。
また横桁11cの移動は横桁左右で微量に移動量が変え
られるように案内系が構成されてあり、クレーン走行停
止誤差の補正も横桁11c左右移動量を制御することで十
分対応できる。
したがって、クレーンやシャシの走行停止位置誤差や
コンテナ蔵地、段積み誤差は全て簡単に補正できる非常
に有能なクレーンである。
以上運転動作について述べたが、本クレーンでは振れ
なくて、各種位置合せが簡単に素早くできるため半自動
や全自動クレーンに適している。
半自動の場合、オペレータが運転室に乗るか、オペレ
ータの替わりに何台かのカメラを設けて他場所の例えば
集中管理センタでモニタする方法があるが、操作の必要
なのは作業内容指令を出すことと、各移動後の最終位置
合わせをすることで、オペレータの負担が大幅に軽減で
き、また熟練者でなくでも十分操作できる。
全自動の場合、半自動のオペレータに換わるセンサ機
能を設けることで対応でき、クレーン走行用の白線や磁
石誘導等のオートステアリング機能と、蔵地コンテナ状
態のレーザスキャニング等による認識機能および、吊具
原点位置もしくは常時位置認識機能を設けることで十分
可能となる。
次に、ドラムの回転制御を述べる。制御に当っては、
クレーン装置を直角座標系に置き、吊具の現在位置座標
を基準にして手動指令を実速度指令に変化してこの速度
指令を積分し現在目標位置としている。そして、手動に
よる指令の零出力によって目標位置への到達としてい
る。したがって、手動指令の各ノッチ毎に演算が行なわ
れ、加速,定速,減速の制御の指令に基づく速度制御が
行なわれる。
因みに第28図の直角座標系において、ワイヤロープの
長さl1,l2の場合につき、昇降並びに横行の速度演算は
零えば次式による。
=− cosθ− sinθ = cosθ− sinθ ここで、1,はワイヤロープ巻き出しが正であ
る。
なお、吊具や吊荷の重さあるいは自重等によりワイヤ
ロープの伸びやたるみ等が存在するので、演算式におい
てそれらの補正を行なう必要があり、実質上上式のl1,l
2の値が変更することになる。
今までの説明では、吊具の存在を前提として述べてき
たが、連結点を吊荷そのものに備えた場合でも適用でき
ることはもちろんである。
また、今までの説明では門形クレーンにつき述べてき
たのであるが、いわゆる天井クレーンその他の横行と昇
降とを行なうクレーンにも適用することももちろん可能
である。第29図は、天井クレーンの一例であり、この図
では本実施例と従来例とを示している。本実施例では、
本体架台である建屋に沿って(図面の表裏方向に沿っ
て)レールが敷設され、このレール上を横桁11cが移動
する構成を採り、シーブ33、34及びドラム58、59にて、
吊荷を昇降又は横行させるものである。この場合、横桁
の左右両端にあるシーブ33、34には吊荷の重さが加わ
り、その垂直分力はレールに水平分力は横桁への圧縮力
として働く。従って、従来では、トロリ105により横桁1
01bに曲げ力が作用するのに対し、本実施例では、圧縮
力のみ作用して曲げは作用せずこのため軽量化ができ
る。
産業上の利用可能性 以上のように本発明によれば、横桁の左右両端よりワ
イヤロープを用いて斜めに吊荷を持ち上げ、互いに連携
させながら振れ止めを行いつつ昇降或いは横行運転を実
際に可能としたロープクレーンである門形クレーン或い
は天井クレーンを得たものである。
フロントページの続き (72)発明者 市来崎 哲雄 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 益本 雅典 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 舛元 伸一 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 保永 一幸 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 平野 竜也 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (56)参考文献 特開 平8−175784(JP,A) 特開 昭49−94045(JP,A) 特開 昭50−12749(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 11/16,13/08

Claims (48)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られるシーブと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一
    端側を介して上記ドラムに掛けまわされる第1のワイヤ
    ロープと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの他
    端側を介して上記ドラムに上記第1のワイヤロープと反
    対方向に掛けまわされる第2のワイヤロープと、 上記本体架台に取り付けられ上記吊具が昇降する方向に
    上記ドラムを移動させる手段と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  2. 【請求項2】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られるシーブと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一
    端側を介して上記ドラムに掛けまわされる第1のワイヤ
    ロープと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの他
    端側を介して上記ドラムに上記第1のワイヤロープと反
    対方向に掛けまわされる第2のワイヤロープと、 上記ドラムと上記一端のシーブの間の第1のワイヤロー
    プに掛けまわされる第1の動滑車と、 上記ドラムと上記他端のシーブの間の第2のワイヤロー
    プに掛けまわされる第2の動滑車と、 上記本体架台に取り付けられ上記吊具が昇降する方向に
    上記第1及び第2の動滑車を移動させる手段と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  3. 【請求項3】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られるシーブと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一
    端側を介して上記ドラムに掛けまわされる第1のワイヤ
    ロープと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの他
    端側を介して上記ドラムに上記第1のワイヤロープと同
    方向に掛けまわされる第2のワイヤロープと、 上記本体架台に取り付けられ上記吊具が横行する方向に
    上記ドラムを移動させる手段と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  4. 【請求項4】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られるシーブと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一
    端側を介して上記ドラムに掛けまわされる第1のワイヤ
    ロープと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの他
    端側を介して上記ドラムに上記第1のワイヤロープと同
    方向に掛けまわされる第2のワイヤロープと、 上記ドラムと上記一端のシーブの間の第1のワイヤロー
    プに掛けまわされる第1の動滑車と、 上記ドラムと上記他端のシーブの間の第2のワイヤロー
    プに掛けまわされる第2の動滑車と、 上記本体架台に取り付けられ上記吊具が横行する方向に
    上記第1及び第2の動滑車を移動させる手段と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  5. 【請求項5】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台に取り付けられるドラムであって、2つの
    入力軸と2つの出力軸を有し、上記一方の軸からの入力
    により上記出力軸が同方向に回転可能かつ、上記他方の
    軸からの入力により上記出力軸が反対方向に回転可能に
    構成されたワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られるシーブと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの一
    端側を介して上記ドラムの一方の出力軸に掛けまわされ
    る第1のワイヤロープと、 一端が上記連結点に取り付けられ他端が上記シーブの他
    端側を介して上記ドラムの他方の出力軸に掛けまわされ
    る第2のワイヤロープと、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  6. 【請求項6】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記連結点に設置される一対の第1シーブと、 上記本体架台に取り付けられるドラムであって、2つの
    入力軸と2つの出力軸を有し、上記一方の軸からの入力
    により上記出力軸が同方向に回転可能かつ、上記他方の
    軸からの入力により上記出力軸が反対方向に回転可能に
    構成されたワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られる第2シーブと、 一端が上記本体架台の上記横行方向の一端側上部に取り
    付けられ、他端が上記第1シーブの一方と上記一端が取
    り付けられている側に設けられている第2シーブを介し
    て上記ドラムの一方の出力軸側に掛け回される第1のワ
    イヤロープと、 一端が上記本体架台の上記横行方向の他端側上部に取り
    付けられ、他端が上記第1シーブの他方と上記一端が取
    り付けられている側に設けられている第2シーブを介し
    て上記ドラムの他方の出力軸に掛け回される第2のワイ
    ヤロープと、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  7. 【請求項7】請求の範囲1ないし5のクレーン装置にお
    いて、 上記連結点と上記第1ワイヤロープの間、上記連結点と
    上記第2ワイヤロープの間の双方または一方にワイヤロ
    ープ長調節手段を設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  8. 【請求項8】請求の範囲6のクレーン装置において、 上記本体架台と上記第1ワイヤロープの間、上記本体架
    台と上記第2ワイヤロープの間の双方または一方にワイ
    ヤロープ長調節手段を設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  9. 【請求項9】請求の範囲1または2のクレーン装置にお
    いて、 上記ドラムにテーパ部を設け、 上記第1及び第2のワイヤロープにかかる張力が等しく
    なるときには、上記第1及び第2のワイヤロープの上記
    ドラムへの掛けまわし部分が同径となり、 上記第1及び第2のワイヤロープにかかる張力が等しく
    ならないときには、張力が大きい方のワイヤロープの上
    記ドラムへの掛けまわし部分が小径、張力が小さい方の
    ワイヤロープの当該ドラムへの掛けまわし部分が大径と
    なるように、 当該テーパ部に上記第1及び第2のワイヤロープを掛け
    まわす、 ことを特徴とするクレーン装置。
  10. 【請求項10】請求の範囲1ないし5のクレーン装置に
    おいて、 上記連結点を上記吊具の4隅4個所に設けるとともに、 上記各連結点に対応する上記シーブを上記本体架台の4
    隅に2つずつ取付ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  11. 【請求項11】請求の範囲6のクレーン装置において、 上記第1シーブが設置される連結点を上記吊具の4隅4
    個所に設けるとともに、上記各第1シーブに対応する上
    記第2シーブを本体架台の4隅に2つずつ取り付ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  12. 【請求項12】請求の範囲10のクレーン装置において、 上記4個所の連結点と上記対応するシーブの間に張られ
    る上記第1のワイヤロープ群及び第2のワイヤロープ群
    が平面視上上記横行方向と平行である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  13. 【請求項13】請求の範囲11のクレーン装置において、 上記本体架台と上記第1シーブの間及び上記第1シーブ
    と上記対応する第2シーブの間に張られる上記第1のロ
    ープ群及び第2のワイヤロープ群が平面視上上記横行方
    向と平行である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  14. 【請求項14】請求の範囲10または11のクレーン装置に
    おいて、 上記吊具の上記横行方向と直角方向長さを吊荷長より長
    くする、 ことを特徴とするクレーン装置。
  15. 【請求項15】請求の範囲12のクレーン装置において、 上記横行方向に並ぶ2個所の上記連結点から上記対応す
    るシーブに張られる上記第1のワイヤロープ群を上記横
    行方向垂直断面視上平行かつ同一長とするとともに、 上記横行方向に並ぶ2個所の上記連結点から上記対応す
    るシーブに張られる上記第2のワイヤロープ群を上記横
    行方向垂直断面視上平行かつ同一長とする、 ことを特徴とするクレーン装置。
  16. 【請求項16】請求の範囲13のクレーン装置において、 上記横行方向に並ぶ2個所の第1シーブから上記対応す
    る第2シーブに張られる上記第1のワイヤロープ群を上
    記横行方向垂直断面視上平行かつ同一長とするととも
    に、 上記横行方向に並ぶ2個所の第1シーブから上記対応す
    る第2シーブに張られる上記第2のワイヤロープ群を上
    記横行方向垂直断面視上平行かつ同一長とする、 ことを特徴とするクレーン装置。
  17. 【請求項17】請求の範囲10のクレーン装置において、 上記連結点を上記横行方向と直角方向に伸縮移動可能に
    構成するとともに、 上記シーブを上記横行方向と直角方向に伸縮移動可能に
    構成する、 ことを特徴とするクレーン装置。
  18. 【請求項18】請求の範囲11のクレーン装置において、 上記連結点を上記横行方向と直角方向に伸縮移動可能に
    構成するとともに、 上記第1のワイヤロープ及び第2のワイヤロープの上記
    本体架台への取り付け部及び上記第2シーブを上記横行
    方向と直角方向に伸縮移動可能に構成する、 ことを特徴とするクレーン装置。
  19. 【請求項19】請求の範囲10または11のクレーン装置に
    おいて、 上記吊具を水平面内で旋回させる手段を設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  20. 【請求項20】クレーン装置において、 本体架台と、 4隅4個所に連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台の上記横行方向上部両端に各々取付けられ
    るワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、 一端が上記各連結点に取り付けられ他端が上記一端側の
    ドラムに全て同方向に掛けまわされる第1のワイヤロー
    プ群と、 一端が上記各連結点に取り付けられ他端が上記他端側の
    ドラムに全て同方向に掛けまわされる第2のワイヤロー
    プ群と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  21. 【請求項21】クレーン装置において、 本体架台と、 4隅4個所に連結点が設けられる吊具と、 上記本体架台の上記横行方向上部両端に各々取付けられ
    るシーブと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第1ドラムと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第2ドラムと、 一端が上記各連結点に取り付けられ他端が上記一端側の
    上記シーブを介して上記第1ドラムに全て同方向に掛け
    まわされる第1のワイヤロープ群と、 一端が上記各連結点に取り付けられ他端が上記他端側の
    上記シーブを介して上記ドラムに全て同方向に掛けまわ
    される第2のワイヤロープ群と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  22. 【請求項22】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記連結点に設置される一対の第1シーブと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第1ドラムと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第2ドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られる第2シーブと、 一端が上記第1ドラムに掛けまわされ他端が上記第2シ
    ーブの一端側、上記第1シーブの一方を介して上記第2
    ドラムに掛けまわされる第1のワイヤロープと、 一端が上記第1ドラムに上記第1ワイヤロープと同方向
    に掛けまわされ他端が上記第2シーブの他端側、上記第
    1シーブの他方を介して上記第2ドラムに上記第1のワ
    イヤロープと反対方向に掛けまわされる第2ワイヤロー
    プと、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  23. 【請求項23】クレーン装置において、 本体架台と、 連結点が設けられる吊具と、 上記連結点に設置される一対の第1シーブと、 上記本体架台に取り付けられるドラムであって、2つの
    入力軸と2つの出力軸を有し、上記一方の軸からの入力
    により上記出力軸が同方向に回転可能かつ、上記他方の
    軸からの入力により上記出力軸が反対方向に回転可能に
    構成されたワイヤロープ巻き取り・巻き戻しドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られる一対の第2シーブと、 一端が上記本体架台の上記横行方向の一端側上部に取り
    付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設
    けられている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの
    一方及び上記一端が取り付けられている側に設けられて
    いる上記第2シーブの他方を介して上記ドラムの一方の
    出力軸側に掛け回される第1のワイヤロープと、 一端が上記本体架台の上記横行方向の他端側上部に取り
    付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設
    けられている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの
    他方及び上記一端が取り付けられている側に設けられて
    いる上記第2シーブの他方を介して上記ドラムの他方の
    出力軸側に掛け回される第2のワイヤロープと、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  24. 【請求項24】請求の範囲23のクレーン装置において、 上記第1シーブが設置される上記連結点を上記吊具の4
    隅4個所に設けるとともに、 上記各第1シーブに対応する上記第2シーブを上記本体
    架台の2本の横桁の両端に上記横行方向に並べて2個所
    ずつ設け、 上記第1及び第2のワイヤロープの一端側の取付け部が
    上記本体架台の2本の横桁の両端部である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  25. 【請求項25】請求の範囲24のクレーン装置において、 上記ドラムを一方の出力軸の軸心と他方の出力軸の軸心
    が上記横行方向に並ぶ形で上記2本の横桁の中央部へ各
    々配置し、上記2本の横桁の一端側の2個所の第2シー
    ブから同じ横桁に配置されている上記ドラムの一方の出
    力軸に掛けまわす上記第1のワイヤロープ2本を、上記
    一方の出力軸の長さの中心線に対し線対称に掛けまわす
    とともに、 上記2本の横桁の他端側の2個所の第2シーブから同じ
    横桁に配置されている上記ドラムの他方の出力軸に掛け
    まわす上記第2のワイヤロープ2本を、上記他方の出力
    軸の長さの中心線に対し線対称に掛けまわし、 かつ、上記かけまわされる第1のワイヤロープと第2の
    ワイヤロープとが、上記各横桁の長さの中心線に対し線
    対称である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  26. 【請求項26】請求の範囲25のクレーン装置において、 上記2本の横桁を上記横行方向と直角方向にスライド可
    能に構成した、 ことを特徴とするクレーン装置。
  27. 【請求項27】請求の範囲25のクレーン装置において、 上記2本の横桁を一体化して上記横行方向と直角方向に
    走行可能に構成した、 ことを特徴とするクレーン装置。
  28. 【請求項28】請求の範囲26のクレーン装置において、 上記横桁を支持する本体架台部分が建屋である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  29. 【請求項29】請求の範囲24のクレーン装置において、 上記横行方向に並ぶ上記第1シーブ群と上記横桁の両端
    に設けられた対応する第2シーブ群が上記横行方向の同
    一垂直断面内に位置する、 ことを特徴とするクレーン装置。
  30. 【請求項30】請求の範囲29のクレーン装置において、 上記横行方向に並ぶ上記第1シーブ群の間隔と上記横桁
    の各両端に並ぶ2箇所の上記第2シーブとの間隔が同一
    である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  31. 【請求項31】請求の範囲24のクレーン装置において、 上記連結点を上記横行方向と直角方向に伸縮移動可能に
    構成するとともに、 上記第1のワイヤロープ及び第2のワイヤロープの一端
    側の上記横桁両端への取り付け部及び上記第2シーブを
    上記横行方向と直角方向に移動可能に構成する、 ことを特徴とするクレーン装置。
  32. 【請求項32】請求の範囲24のクレーン装置において、 上記2本の横桁の両端部4個所にある第2シーブの下方
    に設けられ、中央部を中心として鉛直面内を回転可能に
    支持される回転板と、 上記回転板の回転をロックする部材と、 上記回転板の両端に一端が取り付けられるターンバック
    ルとを具備し、 上記第2シーブにかけまわされている上記第1のワイヤ
    ロープの一端側どおしあるいは上記第2のシーブにかけ
    まわされている上記第2のワイヤロープの一端側どおし
    を上記ターンバックルの他端に取り付ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  33. 【請求項33】請求の範囲24のクレーン装置において、 上記本体架台上部に上記横行方向に移動可能な台車を設
    ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  34. 【請求項34】請求の範囲33のクレーン装置において、 上記吊具と上記台車との間に上記横行方向と直角方向の
    振れ止め機構を設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  35. 【請求項35】クレーン装置において、 本体架台と、 4隅4個所に連結点が設けられる吊具と、 上記各連結点に設置される一対の第1シーブと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第1ドラムと、 上記本体架台に取り付けられるワイヤロープ巻き取り・
    巻き戻し第2ドラムと、 上記本体架台の上記吊具横行方向上部両端に各々取付け
    られる一対の第2シーブと、 一端が上記本体架台の上記横行方向の一端側上部に取り
    付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設
    けられている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの
    一方及び上記一端が取り付けられている側に設けられて
    いる上記第2シーブの他方を介して上記第1ドラムに全
    て同方向に掛け回される第1のワイヤロープ群と、 一端が上記本体架台の上記横行方向の他端側上部に取り
    付けられ、他端が上記一端が取り付けられている側に設
    けられている上記第2シーブの一方、上記第1シーブの
    他方及び上記一端が取り付けられている側に設けられて
    いる上記第2シーブの他方を介して上記第2ドラムに全
    て同方向に掛け回される第2のワイヤロープ群と、 を具備することを特徴とするクレーン装置。
  36. 【請求項36】請求の範囲1,2,3,4,5,6,20,21,22,23,35
    のクレーン装置において、 上記吊具により運搬される吊荷がコンテナである、 ことを特徴とするクレーン装置。
  37. 【請求項37】請求の範囲1、2、3、4、5、6、2
    0、21、22、23、35のクレーン装置において、 上記本体架台が走行可能である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  38. 【請求項38】請求の範囲1,2,3,4,5,20,21のクレーン
    装置において、 上記連結点を上記吊具に代えて直接吊荷に設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  39. 【請求項39】請求の範囲1、2、3、4、5、6、2
    0、21、22、23、35のクレーン装置において、 上記吊具に従動しかつ上記吊具に対して昇降可能な第2
    の吊具を上記吊具の下方に設ける、 ことを特徴とするクレーン装置。
  40. 【請求項40】請求の範囲1または3のクレーン装置に
    おいて、 上記ドラム、シーブ、ドラム移動手段の上記本体架台へ
    の取付け部が、上記吊具の横行方向と直角方向に走行可
    能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  41. 【請求項41】請求の範囲2または4のクレーン装置に
    おいて、 上記ドラム、シーブ、動滑車移動手段の上記本体架台へ
    の取付け部が、上記吊具の横行方向と直角方向に走行可
    能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  42. 【請求項42】請求の範囲5のクレーン装置において、 上記ドラム、シーブの上記本体架台への取付け部が、上
    記吊具の横行方向と直角方向に走行可能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  43. 【請求項43】請求の範囲6のクレーン装置において、 上記ドラム、第2シーブ、第1及び第2のワイヤロープ
    の一端側の上記本体架台への取付け部が、上記吊具の横
    行方向と直角方向に走行可能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  44. 【請求項44】請求の範囲20のクレーン装置において、 上記ドラムの上記本体架台への取付け部が、上記吊具の
    横行方向と直角方向に走行可能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  45. 【請求項45】請求の範囲21のクレーン装置において、 上記シーブ、第1ドラム、第2ドラムの上記本体架台へ
    の取付け部が、上記吊具の横行方向と直角方向に走行可
    能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  46. 【請求項46】請求の範囲22のクレーン装置において、 上記第1ドラム、第2ドラム、第2シーブの上記本体架
    台への取付け部が、上記吊具の横行方向と直角方向に走
    行可能な横桁である、 ことを特徴とするクレーン装置。
  47. 【請求項47】請求の範囲35のクレーン装置において、 上記第1ドラム、第2ドラム、第2シーブ、第1及び第
    2のワイヤロープの一端側の上記本体架台への取付け部
    が、上記吊具の横行方向と直角方向に走行可能な横桁で
    ある、 ことを特徴とするクレーン装置。
  48. 【請求項48】請求の範囲40ないし47のクレーン装置に
    おいて、 上記横桁を支持する本体架台部分が建屋である、 ことを特徴とするクレーン装置。
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