JP3125852B2 - 流体管内の金属切粉除去装置 - Google Patents

流体管内の金属切粉除去装置

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JP3125852B2
JP3125852B2 JP07218174A JP21817495A JP3125852B2 JP 3125852 B2 JP3125852 B2 JP 3125852B2 JP 07218174 A JP07218174 A JP 07218174A JP 21817495 A JP21817495 A JP 21817495A JP 3125852 B2 JP3125852 B2 JP 3125852B2
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強道 高村
淳也 中江
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Cosmo Koki Co Ltd
Keiyo Gas Co Ltd
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Cosmo Koki Co Ltd
Keiyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本管内の流体の流
れを遮断することなく、本管に分岐管へ分流させるため
の分岐孔を穿設する際において、分岐孔の穿孔時に発生
した金属粉を捕集して回収するようにした金属切粉除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス等の流体を遮断することなく、本管
に分岐管を取付ける際の作業は、例えば図7〜図11に
略示ような工程で行われる。
【0003】まず、図7に示すように、本管1に、一方
に本管1と直交する方向を向く接続管2を有する半割継
手3を装着する。接続管2の両端には、フランジ4、5
が一体形成され、かつ中間部には挿入孔6が穿設されて
いる。
【0004】ついで図8に示すように、接続管2におけ
る挿入孔6の上部に、内部に可撓性の仕切弁7を昇降可
能に収納してなる仕切弁装置8を着脱可能に取付けると
ともに、フランジ5に円筒形のカッター9と、その中心
にセンタリングドリル10とを有する穿孔装置11を密
封状に取付ける。
【0005】ついで、図9に示すように、カッター9及
びセンタリングドリル10を回転させつつ左方へ移動さ
せて、本管1に分岐孔12を穿設したのち、切除された
切断片13をカッター9内に収容した状態でカッター9
及びセンタリングドリル10を右方へ引き戻す。その
後、仕切弁7を支持している昇降杆14を押し下げて、
仕切弁7を挿入孔6を通して接続管2内に挿入するとと
もに、昇降杆14を強く押圧して、仕切弁7を接続管2
内において拡張させ、本管1内の流体が接続管2側に流
れ込むのを一時的に遮断する。
【0006】この状態で穿孔装置11を取り外し、図1
0に示すように接続管2に分岐管15を接続する。その
後、仕切弁7を引き上げて、流体の分岐管15方向への
流通を可能としたのち、接続管2より仕切弁装置8を取
り外し、図11に示すように、挿入孔6にプラグ16を
螺挿して密封する。
【0007】以上の工程により、本管1内を流通するガ
ス等の流体を遮断することなく、分岐管15を取付ける
ことができる。
【0008】上述のように、本管1内の流体の流れを遮
断しないで分岐管15を取付ける工法では、分岐孔12
の穿孔時に発生した金属粉が、切断部付近の本管1や接
続管2内に蓄積した状態のまま分岐管15の取付作業を
終了すると、金属粉が流体と共に本管1や分岐管15内
を流動し、途中に設けたバルブ等に咬み込んで密閉不良
を起こしたり、流体が水道水等の場合には、飲料水に混
入したりする恐れがある。
【0009】これを防止するためには、分岐孔12の穿
孔後に金属粉を捕集して外部に排出する必要があり、従
来は、本管1の下部の要所要所、及び接続管2の下部に
金属粉除去用のドレーンDを予め設けておき、ドレーン
Dを開放して金属粉を除去するなどしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ドレーンDによる
方法では、金属粉を完全に除去するのは難しく、また金
属粉が排出されるまで、しばらくの間流体もドレーンよ
り排出する必要があるため、流体が無駄となるだけでな
く、その処理も面倒である。特に、流体が可燃性のガス
等である場合には、ドレーンを長く開放することは危険
である。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、ドレーンを設けたり、流体を無駄に排出
することなく、流路内の金属粉を容易かつ確実に捕集し
て回収しうるようにした金属切粉除去装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の金属切粉除去装置は、金属製本管の外周壁
に、本管とほぼ直交する方向を向く接続管を備える継手
を装着し、前記接続管側より挿入したカッターにより本
管の外周壁に分岐孔を穿設するに際し、その穿孔時に発
生した切粉を回収するようにした流体管内の金属切粉除
去装置であって、前記接続管の開口端に着脱可能として
取付けた、穿孔装置が取付可能な補助管の外周壁に、外
部開口端が閉塞された前記接続管の方向を向く案内管
を、その軸線が接続管内の管軸に対し、所定角度傾斜し
て交叉するように設け、前記案内管内に、外部に突出さ
れた可撓性を有する操作杆に連結された永久磁石を備え
る吸着体を、接続管及び本管に向って進退可能に設け
前記永久磁石の両端部が、該永久磁石の外径よりも大径
をなす非磁性材により保持されていることを特徴とする
ものである。この特徴により、吸着体を本管に向けて挿
入するだけで、分岐孔穿設時に発生した金属粉を効果的
に捕集して回収しうるので、従来のように接続管等にド
レーンを設ける必要がない。その結果、ドレーンより流
体を無駄に流出させたり、可燃性のガス等の流出による
危険性を防止することができるし、吸着体が接続管等に
吸着しないので、その挿脱を円滑に行うことができる
【0013】
【0014】本発明の金属切粉除去装置は、永久磁石
が、軸線方向に複数個並列され、かつ互いに隣接する永
久磁石同士の間に隙間が形成されているのが好ましい。
このようにすることで、永久磁石の表面積が大となるの
で、切粉の捕集効果が高まる。
【0015】本発明の金属切粉除去装置は、先端側の非
磁性材の外周面が、先端に向って漸次縮径するテーパ面
又は湾曲面となっているのが好ましい。このようにする
ことで、吸着体の先端部が分岐孔の切口の段差を容易に
乗り越えて、本管内まで挿入することができる。
【0016】本発明の金属切粉除去装置は、永久磁石の
両端部に形成されるそれぞれの非磁性材の保持部材に
は、それぞれの最大径部分を面一に結ぶような非磁性材
からなる複数の放射線状のフレームが架設されているの
が好ましい。このようにすることで、吸着体が、本管、
接続管、補助管、そして案内管等の内部の段差部等に引
っ掛かることなくスムーズに進退できるとともに、放射
線状のフレーム間に金属粉を捕捉できる十分なスペース
を確保できることになる。
【0017】本発明の金属切粉除去装置は、永久磁石が
非磁性体カバーで被覆されており、保持部材の離脱によ
り、非磁性体カバー内から永久磁石を抜き取れるように
なっているのが好ましい。このようにすることで、永久
磁石に直接金属粉が磁着することなく、また吸着体を取
り出した後、永久磁石を抜き取ることにより、金属粉を
非磁性体カバーから容易に離すことができる。
【0018】本発明の金属切粉除去装置は、操作杆が、
可撓性のチューブ内にピアノ線を挿通して構成されてい
るのが好ましい。このようにすることで、ピアノ線の適
度の剛性を利用して、吸着体を接続管に向け直線的に前
進させうるとともに、弾性的に撓曲するので、吸着体は
接続管の底面に沿って前進することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、前述した従来例と同様の部材には、同じ符
号を付して説明する。
【0020】図1及び図2において、ダクタイル鋳鉄製
の本管1の外周壁には、従来と同様、接続管2を有する
半割継手3が密封的に装着されている。接続管2の中間
部上面に形成された厚肉部2aには、接続管内に連通す
る2個の挿入孔6、6が管軸方向に並んで穿設されてい
る。各挿入孔6は、下方に向って漸次縮径するテーパ面
状の段付孔となっており、孔の上部側には、雌ネジが刻
設されている。
【0021】接続管2における厚肉部2aの上面には、
ベース板17が接続管2の中間部外周面にチェーン式の
締付具18をU字状に巻回し、その一端をベース板17
の下面に固着し、かつ他端部のボルト19をベース板1
7を貫通させてナット20により締め付けることによ
り、密封かつ着脱可能として取付られている。
【0022】21は、ベース板17の下面に螺挿された
位置決め用のピンで、接続管2に対してのベース板17
の取付けを容易としている。
【0023】ベース板17の上部には、仕切弁装置8と
プラグ挿入装置22とからなる取付装置23の下端部の
ボディ部23aが、テフロンシート24を介して上方よ
り嵌合されている。取付装置23は、仕切弁装置8とプ
ラグ挿入装置22間のボディ部23aの中央を貫通する
とともに、接続管2と直行する方向を向く支軸25の下
端部を、ベース板17における接続管2の中心より側方
(左方)に偏倚した位置に貫通させて、その上下の端部
にダブルナット26、26を螺着することにより、支軸
25を中心として水平回転させることができる。
【0024】27は軸受、28は、ベース板17とボデ
ィ部23aとの接触面を密封するパッキンである。
【0025】取付装置23のボディ部23aにおける接
続管2の管軸中心上には、図2に示すように圧縮コイル
バネ29により下向きに付勢されたストッパ杆30の下
端部が係合しうる1対の係止孔31、31が支軸25を
中心に180゜対向させて形成されている。
【0026】ストッパ杆30が一方(図2において右
方)の係止孔31と係合しているときは、仕切弁装置8
は、その中心が接続管2の管軸中心と整合して、両挿入
孔6管の上方に位置するようになっている(図1の実線
の位置)。また、取付装置23全体を支軸25を中心と
して180゜回転させ、ストッパ杆30が他方(左方)
の係止孔31と係合したときには、プラグ挿入装置22
は、その中心が接続管2の管軸中心と整合して、両挿入
孔6間の上方に位置するようになる(図1の想像線の位
置)。
【0027】32、32は、取付装置23を回転させる
ためのハンドルである。
【0028】仕切弁装置8の楕円筒形をなすケース33
内には、図2に詳細を示すように、各挿入孔6の中心と
同軸をなす2本のネジ杆34、34が収容され、両ネジ
杆34は、ケース33の上端より突出させた角軸部34
aを図示しないハンドル又は駆動装置をもって回転する
ことにより、上下方向には変位せずに回転させることが
できる。
【0029】各ネジ杆34には、内側に雌ネジが刻設さ
れた円筒形のスリーブ35が昇降のみ可能として螺合さ
れており、各スリーブ35の下端には、挿入孔6内に嵌
合されてこれを密栓しうるゴム又は軟質プラスチック製
の弁保持体36が固着され、弁保持体36には、可撓性
の弁体37が取付られている。
【0030】弁体37としては、本願出願人が既に特開
平6−81969号公報において開示しているもの、即
ち、接続管2の内径に適合しうる外周形状を有する弾性
シール枠37aと、シール枠37aの全周に亘って保持
された柔軟なゴム又はプラスチック製の薄板37bとか
らなる弁体等を用いるのが好ましい。
【0031】仕切弁装置8が接続管2の管軸中心と整合
する位置にあるときに、ネジ杆34を回転させると、ス
リーブ35はネジ送り作用により昇降させられ、弁体3
7は、ケース33内に収納させる上限位置と挿入孔6を
弾性変形しつつ通過して接続管2の流路内の底部まで挿
入される下限位置との間を移動することができ、かつ下
限位置においてネジ杆34を強く回転させ、スリーブ3
5をさらに下降させると、弾性シール杆37a及び薄板
37bが流路内で拡張して流路の内周壁に密着すること
により、接続管2の流路が閉塞される。
【0032】プラグ挿入装置22は、ボディ部23aを
上下に摺動可能に貫通して保持されている2本の各支持
杆40の下端に挿入孔6の雌ネジに螺合してこれを密封
しうるプラグ(図示略)を着脱可能に取付けて構成さ
れ、プラグ挿入装置22が接続管2の管軸中心と整合し
ているとき、各支持杆40を下降させて、上端部の角軸
部40aをハンドル等により回転させることにより、プ
ラグを挿入孔6内に密封状に螺着することができる。
【0033】接続管2の開口端のフランジ5には、図2
に示すように、本発明の金属切粉除去装置41が、フラ
ンジ42の合せ面に設けたパッキン43を介して密封状
にボルト止めされている。
【0034】金属切粉除去装置41におけるほぼ円筒形
をなす補助管44の上部外周壁には、接続管2の方向を
向く案内管45がその軸線が接続管2内の管軸に対して
ほぼ30゜傾斜して交叉するように一体的に設けられて
いる。
【0035】案内管45の上部開口端には、キャップ4
6が密封状に螺着されている。キャップ46の中心部を
貫通して外部に突出している操作杆47のキャップ46
内の端部には、図3に拡大して示すような吸着体48が
取付られている。吸着体48は、非磁性材よりなる中心
軸49にカラー50を介して外嵌されたリング状の複数
の永久磁石51と、その軸方向の両端を挾持して保持し
ている合成樹脂製の保持部材52、53とからなってい
る。両保持部材52、53の外径は、永久磁石51の外
径よりも大としてあり、また先端側の保持部材52の外
周面は、先端に向って漸次縮径するテーパ面となってい
る。
【0036】保持部材52の先端面にも、永久磁石51
が埋設され、中心軸49先端の拡径段部49aにより抜
け止めされている。
【0037】操作杆47は、キャップ46を摺動可能か
つ密封性を保持して貫通しているナイロン等の可撓性の
チューブ54内にピアノ線55を挿通して構成され、弾
性的に撓曲しうるようになっている。
【0038】補助管44の後端のフランジ56には、従
来と同様の公知の穿孔装置11が密封状に取付けられて
おり、その補助管44内に位置する円筒形のカッター9
とセンタリングドリル10は、支持筒11aの後端部に
設けた駆動装置(図示略)を作動させることにより、本
管1に向って回転させながら往復移動することができ
る。
【0039】次に、上記実施例の金属切粉除去装置41
を利用しての分岐管の一連の接続要領について説明す
る。
【0040】まず、取付装置23全体を回転させて図1
の実線で示すように、仕切弁装置8の中心を接続管2の
管軸と整合させてその回転を拘束してから、接続管2の
フランジ5に補助管44を取付け、さらに補助管44に
穿孔装置11を取付ける。この際、吸着体48は、案内
管45の上方に引き上げておく。
【0041】ついで、穿孔装置11のカッター9とセン
タリングドリル10を回転させながら、前進させ、本管
1の管壁に分岐孔12を穿設したのち、後退させる。こ
の際、切断片13はカッター9内に保持されて引出され
る(図2参照)。
【0042】ついで、操作杆47を押し上げて、吸着体
48を、図2の想像線のように本管1内まで前進させ
る。すると、分岐孔12の穿孔時に、本管1及び接続管
2の内底面に落下した金属粉が、吸着体48の複数の永
久磁石51に吸着されて、その殆どが捕集される。その
後、操作杆47を引き上げて、吸着体48を案内管45
の上部まで後退させる。この際、吸着体48の先端の保
持部材52の外周面はテーパ面となっているため、分岐
孔12の切り口の段差を乗り越えて、吸着体48が本管
1内に容易に進入することができる。また、保持部材5
2、53の外径を、永久磁石51の外径よりも大径とし
てあるため、吸着体48の進退時に磁石51が直接本管
1や接続管2に吸着することがなく、従って吸着体48
は円滑に進退することができる。
【0043】さらに、操作杆47の中心は、ピアノ線5
5であるため、その適度の剛性を利用して接続管2の底
面に達するまで吸着体48を直線的に前進させることが
でき、かつその後は、操作杆47が弾性的に撓曲するの
で、吸着体48は接続管2の内底面に沿って前進するよ
うになる。
【0044】管内の金属粉を捕集後、吸着体48を案内
管45内まで後退させたのち、仕切弁装置8のネジ杆3
4を回転させて、弁体37を挿入孔6を通して接続管2
内まで下降し、流路内において拡張させることにより、
流路を一時的に遮断する。
【0045】この状態で補助管44と穿孔装置11とを
接続管2より取外したのち、従来と同様、接続管2に分
岐管(図示略)を接続し、弁体37を引き上げて流体を
分岐管に流通させる。
【0046】ついで、図1の想像線で示すように、取付
装置23を180°回転させて、プラグ挿入装置22を
接続管2の管軸中心上に位置させ、支持杆40を下降さ
せて回転することにより、支持杆40の下端に取付けた
プラグ(図示略)を挿入孔6に螺着しこの孔を密栓す
る。
【0047】最後に、締付具18を取外して、取付装置
23全体をベース板17と共に接続管2の上面より取外
すことにより、本管1内の流体を遮断することなく、接
続管2に分岐管を取付けることができる。
【0048】以上説明したように、本管1内の流体の流
れを遮断することなく接続管2に分岐管を接続するに際
し、接続管2と穿孔装置11との間に本発明のような金
属切粉除去装置41を設けて、分岐孔12の穿孔後速や
かに金属粉を吸着して回収するようにすると、従来のよ
うに、本管1や接続管にドレーンを設け、これを開放し
て流体と共に金属粉を排出する必要ななく、従って流体
が無駄に排出されたり、流体が可燃性のガス等であって
も全く問題の生じる恐れはない。
【0049】図4は、吸着体48の他の実施例を示す。
【0050】この実施例の吸着体48は、両保持部材5
2、53の間の各永久磁石51を隙間を設けて中心軸4
9に取付けたものである。このようにすると、各永久磁
石51の表面積が大となり、金属粉が隙間内にまで入り
込んで吸着されるようになるため、その捕集効果が高ま
る。
【0051】図5は、吸着体48のさらに他の実施例を
示す。
【0052】この実施例の吸着体48は、永久磁石51
をカラー50で隔離して、非磁性体カバー56で被覆し
たものであり、この非磁性体カバーの外周部には、放射
線状に一体に複数のフレーム57が形成されている。こ
のフレームは両非磁性材の保持部材52、53の最大径
部分を面一に結ぶような長さを有しており、両保持部材
52、53間に架設されている。
【0053】また、ピアノ線55の端部がナット58で
固定され、このナット58を外すことによって保持部材
52または53とともに、永久磁石51を非磁性体カバ
ー56から抜き取れるようになっている。
【0054】本実施例によれば、吸着体48が、本管
1、接続管2、補助管44、そして案内管45等の内部
の段差部等に引っ掛かることなくスムーズに進退できる
とともに、放射線状のフレーム57間に金属粉を捕捉で
きる十分なスペースを確保できることになる。また、永
久磁石51に直接金属粉が磁着することなく、また吸着
体48を取り出した後、永久磁石51を抜き取ることに
より、金属粉を非磁性体カバー56から容易に落下させ
ることができる。
【0055】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0056】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0057】(a)請求項1の発明によれば、吸着体を
本管に向けて挿入するだけで、分岐孔穿設時に発生した
金属粉を効果的に捕集して回収しうるので、従来のよう
に接続管等にドレーンを設ける必要がない。その結果、
ドレーンより流体を無駄に流出させたり、可燃性のガス
等の流出による危険性を防止することができるし、吸着
体が接続管等に吸着しないので、その挿脱を円滑に行う
ことができる
【0058】
【0059】()請求項の発明によれば、永久磁石
の表面積が大となるので、切粉の捕集効果が高まる。
【0060】()請求項の発明によれば、吸着体の
先端部が分岐孔の切口の段差を容易に乗り越えて、本管
内まで挿入することができる。
【0061】()請求項の発明によれば、吸着体
が、本管、接続管、補助管、そして案内管等の内部の段
差部等に引っ掛かることなくスムーズに進退できるとと
もに、放射線状のフレーム間に金属粉を摘捉できる十分
なスペースを確保できることになる。
【0062】()請求頂の発明によれば、永久磁石
に直後金属粉が磁着することなく、また吸着体を取り出
した後、永久磁石を扱き取ることにより、金属粉を非磁
性体カバーから容易に離すことができる。
【0063】()請求項の発明によれば、ピアノ線
の適度の剛性を利用して、吸着体を接続管に向け直線的
に前進させうるとともに、弾性的に撓曲するので、吸着
体は接続管の底面に沿って前進することができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される本管継手部の一部切欠側面
図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う縦断正面図で
ある。
【図3】吸着体の拡大縦断面図である。
【図4】同じく吸着体の他の実施例を示す拡大縦断面図
である。
【図5】同じく吸着体のさらに他の実施例を示す拡大縦
断面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図であ
る。
【図7】従来例における本管に継手を装着する工程を示
す縦断面図である。
【図8】同じく接続管に仕切弁装置と穿孔装置を取付け
た状態の縦断面図である。
【図9】同じく本管に分岐孔を穿孔したのち、接続管を
仕切弁により遮断した状態の縦断面図である。
【図10】同じく分岐管を接続した状態を示す縦断面図
である。
【図11】同じく仕切弁装置を取外したのち、挿入孔に
プラグを取付けた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 本管 2 接続管 2a 厚肉部 3 半割継手 4、5 フランジ 6 挿入孔 7 仕切弁 8 仕切弁装置 9 カッター 10 センタリングドリル 11 穿孔装置 12 分岐孔 13 切断片 14 昇降杆 15 分岐管 16 プラグ 17 ベース板 18 締付具 19 ボルト 20 ナット 21 ピン 22 プラグ挿入装置 23 取付装置 24 テフロンシート 25 支軸 26 ダブルナット 27 軸受 28 パッキン 29 圧縮コイルバネ 30 ストッパ杆 33 ケース 34 ネジ杆 35 スリーブ 36 弁保持体 37 弁体 37a 弾性シール枠 37b 薄板 40 支持杆 40a 角軸部 41 金属切粉除去装置 42 フランジ 43 パッキン 44 補助管 45 案内管 46 キャップ 47 操作杆 48 吸着体 49 中心軸 49a 拡径段部 50 カラー 51 永久磁石 52、53 保持部材 54 チューブ 55 ピアノ線 56 非磁性体カバー 57 フレーム 58 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中江 淳也 千葉県市川市市川南2丁目8番地8号 京葉瓦斯株式会社内 (72)発明者 和田 弘之 千葉県市川市市川南2丁目8番地8号 京葉瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−45313(JP,A) 実開 昭63−32707(JP,U) 実開 昭60−17286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 47/34 B23B 41/08 B23Q 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製本管の外周壁に、本管とほぼ直交す
    る方向を向く接続管を備える継手を装着し、前記接続管
    側より挿入したカッターにより本管の外周壁に分岐孔を
    穿設するに際し、その穿孔時に発生した切粉を回収する
    ようにした流体管内の金属切粉除去装置であって、 前記接続管の開口端に着脱可能として取付けた、穿孔装
    置が取付可能な補助管の外周壁に、外部開口端が閉塞さ
    れた前記接続管の方向を向く案内管を、その軸線が接続
    管内の管軸に対し所定角度傾斜して交叉するように設
    け、前記案内管内に、外部に突出された可撓性を有する
    操作杆に連結された永久磁石を備える吸着体を、接続管
    及び本管に向って進退可能に設け、前記永久磁石の両端
    部が、該永久磁石の外径よりも大径をなす非磁性材によ
    り保持されていることを特徴とする流体管内の金属切粉
    除去装置。
  2. 【請求項2】 永久磁石が、軸線方向に複数個並列さ
    れ、かつ互いに隣接する永久磁石同土の間に隙間が形成
    されている請求項1に記載の流体管内の金属切粉除去装
    置。
  3. 【請求項3】 先端側の非磁性材の外周面が、先端に向
    って漸次縮径するテーパ面又は湾曲面となっている請求
    項1ないしのいずれかに記載の流体管内の金属切粉除
    去装置。
  4. 【請求項4】 永久磁石の両端部に形成されるそれぞれ
    の非磁性材の保持部材には、それぞれの最大径部分を面
    一に結ぶような非磁性材からなる複数の放射線状のフレ
    ームが架設されている請求項ないしのいずれかに記
    載の流体管内の金属切粉除去装置。
  5. 【請求項5】 永久磁石が非磁性体力バーで被覆されて
    おり、保持部材の離脱により、非磁性体カバー内から永
    久磁石を抜き取れるようになっている請求項に記載の
    流体管内の金属切粉除去装置。
  6. 【請求項6】 操作杆が、可撓性のチューブ内にピアノ
    線を挿通して構成されている請求項1ないしのいずれ
    かに記載の流体管内の金属切粉除去装置。
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