JP2015145301A - 収納袋及び被収納物の取出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から簡単な構造によって効率良く取り出すのに有効な取出し装置を提供する。【解決手段】 本発明にかかる取出し装置100は、作業者の手指による押し込み操作によって初期位置から使用位置とへ回動する一方で押し込み操作の解除によって初期位置に復帰する第1回動部材120と、第1回動部材120の初期位置と使用位置との間の回動に連動して初期位置と使用位置との間で回動する第2回動部材130と、第1回動部材120に取付けられその使用位置において第1保管部101内の最上部の袋Aを保持する袋保持機構140と、第2回動部材130に取付けられその使用位置において第2保管部102内の4つのビスBを保持するビス保持機構150と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から取り出すための取出し装置に関する。
従来、ビス、ネジ、ボルト、ワッシャー、ナット、釘、ピン等の小型の工業製品を取り扱う分野においては、当該工業製品を必要な数量だけ袋詰め加工した袋詰め加工品を短い時間で大量に提供する袋詰め作業が行われている。一般的に、この袋詰め作業の作業者は、例えばビスを傷つけないための保護用手袋を着けた状態でビス保管部から必要数のビスを手作業で取り出す一方で、袋保管部に重ねて保管された樹脂製の複数の袋のうち最上部の袋を一枚ずつ手作業で取出し、取出した当該袋に必要数のビスを袋詰めする。この袋詰め作業では、保護用手袋を着けた状態のままで袋を掴むと袋の表面が滑り易く、そのため袋の取出し作業の度に保護用手袋を外す必要があり面倒である。従って、この種の袋詰め加工品を取り扱う分野では、袋とその袋に収納される被収納物をそれぞれの保管部から円滑に取り出すことによって、袋詰め作業の作業効率を向上させたいという要請がある。この要請に対しては、例えば下記の特許文献1,2に開示の技術を用いることができる。
特許文献1に開示の、磁性物品の取出し装置(以下、「第1の取出し装置」ともいう)は、複数の永久磁石が設けられた無端条体が回転駆動可能な構造を備えている。無端条体が回転駆動されると、容器に収容されている複数のボルトが永久磁石によって吸着され容器外に取り出される。採り出されたボルトは、無端条体に近傍に配置されたシュートの基端部に押し当てられることによって永久磁石から離脱する。特許文献2に開示の、空袋の取出し装置(以下、「第2の取出し装置」ともいう)は、容器内に重ねられた複数の空袋のうち最上部の空袋を接着或いは吸着することで、空袋を一枚ずつ取り出すことができるように構成されている。
特開平9−142664号公報 特開平9−48441号公報
(発明が解決しようとする課題)
収納袋とその収納袋に収納される例えばビスのような被収納物とをそれぞれの保管部から取り出すための装置を構築する場合、特許文献1に開示の第1の取出し装置と、特許文献2に開示の第2の取出し装置の2つを組み合わせることができる。しかしながら、第1の取出し装置は無端条体を回転駆動させるための電動機構が必要であり、第2の取出し装置は電気回路やセンサ類が必要であるため、2つの取出し装置を組み合わせた場合には構造が複雑になる。また、2つの取出し装置を組み合わせたとしても、結局は磁性物品及び空袋のそれぞれの取出し作業を個別に行う必要があるため効率が悪い。
そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から簡単な構造によって効率良く取り出すのに有効な取出し装置を提供することである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明に係る、収納袋及び被収納物の取出し装置は、収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から取り出すための装置であり、第1保管部、第2保管部、支柱、第1回動部材、第2回動部材、第1保持機構及び第2保持機構を備える。
第1保管部は重ねられた複数の収納袋を保管する。第2保管部は複数の被収納物を保管する。第1回動部材は、支柱に第1支持軸を介して回動可能に支持され、作業者の手指による押し込み操作によって初期位置から使用位置とへ回動する一方で、押し込み操作の解除によって初期位置に復帰するように構成されている。第2回動部材は、支柱に第2支持軸を介して回動可能に支持され、第1回動部材の初期位置と使用位置との間の回動に連動して、初期位置と使用位置との間で回動するように構成されている。即ち、第1回動部材がその初期位置にある場合は第2回動部材もその初期位置にあり、第1回動部材がその使用位置まで回動した場合には第2回動部材もそれに連動してその使用位置まで回動する。第1保持機構は、第1回動部材及び第2回動部材のうちの一方の回動部材に取付けられ、当該一方の回動部材の使用位置において、第1保管部内の最上部の収納袋を保持する機能を果たす。第2保持機構は、第1回動部材及び第2回動部材のうちの他方の回動部材に取付けられ、当該他方の回動部材の使用位置において、第2保管部内の予め定められた所定数の被収納物を保持する機能を果たす。
上記構成の取出し装置によれば、一方の回動部材が使用位置まで回動すると、第1保管部内の最上部の収納袋が第1保持機構によって保持される。その後、この一方の回動部材が使用位置から初期位置に復帰すると、第1保持機構によって保持された収納袋が第1保管部から取り出される。また、一方の回動部材の回動に連動して他方の回動部材が使用位置まで回動すると、第2保管部内の所定数の収納物が第2保持機構によって保持される。その後、この他方の回動部材が使用位置から初期位置に復帰すると、第2保持機構によって保持された所定数の被収納物が第2保管部から取り出される。そして、この取出し装置では、これら2つの取出し動作(一枚の収納袋と、その収納袋に収納する予定の所定数の被収納物とを取り出す動作)を、作業者の手指による第1回動部材の1アクションの操作のみによって同時に行うことができ効率良い。また、この取出し装置は、電動機構、電気回路、センサ類を必要としない。その結果、一枚の収納袋及び所定数の被収納物をそれぞれの保管部から簡単な構造によって効率良く取り出すことが可能になる。また、この取出し装置は、電気的な制御を要しないため安価で故障が少ないという利点がある。
上記構成の取出し装置では、第2回動部材は、第1回動部材の回動と連動するように第1回動部材と係合するとともに、第1回動部材に対して押し込み操作がなされていないとき当該第2回動部材が第1回動部材とともに当該第2回動部材の初期位置に保持されるように重量設定された重りを備えるのが好ましい。これにより、第1回動部材を第2回動部材とともにそれぞれの初期位置に保持する構造を、第2回動部材の重りを用いて簡素化することができる。
上記構成の取出し装置では、第1回動部材の回動ストロークと第2回動部材の回動ストロークとが相違するように、第1支持軸及び第2支持軸がそれぞれ支柱の異なる位置に設けられるのが好ましい。これにより、第1保管部の位置と第2保管部の位置に高低差がある場合に、支柱における第1支持軸及び第2支持軸の相対的な位置関を適正に選択することによって対処することができる。
上記構成の取出し装置では、第1保持機構は、本体部、第1アーム、第2アーム、回転ローラー及び弾性部材を備えるのが好ましい。本体部は、一方の回動部材に取付けられる。第1アーム及び第2アームは、本体部に設けられた連結軸によって互いに交差するように連結され、且つ連結軸を中心にそれぞれ回転可能に構成される。これら第1アーム及び第2アームのそれぞれの下端部に回転ローラーが回転可能に支持される。弾性部材は、第1アーム及び第2アームを互いに近接する方向に弾性付勢する機能を果たす。この場合、第1アーム及び第2アームは、一方の回動部材が当該回動部材の初期位置から使用位置まで回動するとき、回転ローラーを介して最上部の収納袋に押し付けられることで弾性部材の弾性付勢力に抗して連結軸を中心に互いに離間する方向に回転する。また、第1アーム及び第2アームは、一方の回動部材が使用位置から初期位置に復帰するとき、最上部の収納袋に対する押し付けが解除されることによって弾性部材の弾性付勢力にしたがって連結軸を中心に互いに近接する方向に回転して最上部の収納袋を回転ローラーを介して挟み込んで保持する。これにより、作業者の手指による第1回動部材の1アクションの操作のみによって、第1保管部内の最上部の収納袋を第1保持機構によって保持して第1保管部から取り出すことができる。
上記構成の取出し装置では、第1アーム及び第2アームはそれぞれ、当該アームに支持されている回転ローラーの内回り方向の回転をロックし、且つ回転ローラーの外回り方向の回転を許容するロック部材を備えるのが好ましい。この場合、第1アーム及び第2アームが互いに離間する方向に回転するときには各アームの回転ローラーが回転するため各アームの回転動作を円滑に行うことができる。これに対して、第1アーム及び第2アームが互いに近接する方向に回転するときには各アームの回転ローラーの回転がロック部材によってロックされるため、回転ロック状態の2つの回転ローラーによって最上部の収納袋を引き寄せるようにして挟み込んで確実に保持することができる。
上記構成の取出し装置では、被収納物は磁性材料を含み、第2保持機構は、他方の回動部材に取付けられた所定数の有底筒状の保持部材と、この所定数の保持部材のそれぞれの筒底に収容された永久磁石と、を備えるのが好ましい。この場合、所定数の保持部材はそれぞれ、他方の回動部材が当該回動部材の使用位置まで回動したとき、第2保管部内の任意の1つの被収納物が永久磁石に吸着するように構成される。これにより、作業者の手指による第1回動部材の1アクションの操作のみによって、第2保管部内の任意の1つの被収納物を各保持部材の永久磁石によって保持して第2保管部から取り出すことができる。この場合、被収納物の必要数に応じて保持部材の数を設定することによって、必要数の被収納物を過不足なく第2保管部から取り出すことが可能になる。
上記構成の取出し装置では、第2保持機構は、永久磁石が保持部材の筒底で当該保持部材の筒径方向に移動可能となるように構成されている。この場合、永久磁石は保持部材の筒内を移動できるため、最も吸着し易い任意の1つの被収納物に引き寄せられる。このとき、永久磁石の余分な磁力が当該被収納物以外の被収納物に及び難くなるため、永久磁石に一旦吸着した当該被収納物以外の被収納物は、この永久磁石に吸着しない。その結果、1つの保持部材が1つの被収納物を確実に保持することができる。
上記構成の取出し装置では、第2保管部は、その保管空間に、傾斜面と、この傾斜面の傾斜方向に長尺状に延在し且つその傾斜方向と交差する方向に等間隔で配置された所定数の傾斜溝と、を備えるのが好ましい。また、所定数の保持部材は、所定数の傾斜溝と同一の間隔で配置されており、他方の回動部材が当該回動部材の使用位置に向けて回動するとき、保持部材は対応する傾斜溝に向けて移動するように構成されるのが好ましい。この場合、各傾斜溝に寄せ集められた複数の被収納物に向けて各保持部材を選択的に移動させることができる。その結果、第2収容部内の被収納物の残数が少なくなった場合でも、各保持部材が1つの被収納物を確実に保持することができる。
以上のように、本発明によれば、収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から簡単な構造によって効率良く取り出すのに有効な取出し装置を提供することが可能になった。
図1は本発明の実施形態にかかる取出し装置100の構成を模式的に示す正面図である。 図2は図1中の取出し装置100の側面図である。 図3は第1回動部材120及び第2回動部材130の動作を示す図である。 図4は袋保持機構140が初期状態にある場合の構成を示す図である。 図5は袋保持機構140が使用状態にある場合の構成を示す図である。 図6は袋保持機構140の第2ロック部材148の作用を示す図である。 図7は図1中の取出し装置100において第1回動部材120が作業者の手指Hによる押し込まれる様子を示す図である。 図8は図7中の取出し装置100の側面図である。 図9は図8中の取出し装置100において第1回動部材120及び第2回動部材130がそれぞれ使用位置に向けて回動する途中の状態を示す図である。 図10は図7中の取出し装置100において第1回動部材120及び第2回動部材130がそれぞれ使用位置まで回動した状態を示す図である。 図11は図10中の取出し装置100の側面図である。 図12は袋保持機構140によって袋Aが保持される過程を示す図である。 図13は袋保持機構140によって袋Aが保持される過程を示す図である。 図14は袋保持機構140によって袋Aが保持される過程を示す図である。 図15は保持部材151の下端部151bの断面構造を示す図である。 図16は取出し装置100において、袋保持機構140によって一枚の袋Aが保持されて第1保管部101から取り出され、且つビス保持機構150によって4つのビスBが保持されて第2保管部102から取り出された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る、被収納物とその収納袋の取出し装置(以下、単に「取出し装置」ともいう)を図面を参照しながら説明する。これらの図面において、取出し装置の横方向(幅方向)が矢印Xで示され、取出し装置の縦方向(奥行方向)が矢印Yで示され、取出し装置の高さ方向(上下方向)が矢印Zで示されている。
図1に示されるように、取出し装置100は、収納袋A及び被収納物Bを、それぞれの保管場所である第1保管部101及び第2保管部102から個別の取り出すための装置である。収納袋Aは必要数の被収納物Bを収納するための袋である。従って、袋詰め作業時に、収納袋Aに必要数の被収納物Bを袋詰めすることができる。本実施の形態では、収納袋Aの一例としてオレフィン系合成樹脂(ポリエチレンやポリプロピレン)を原材料とし未使用状態でシート状となる樹脂製の袋が使用されている。また、被収納物Bの一例として磁性材料からなる金属製のビスが使用されている。以下の説明では、収納袋A及び被収納物Bをそれぞれ、単に「袋A」及び「ビスB」とも称呼する。
図1及び図2が参照されるように、第1保管部101は、重ねられた複数の袋Aを保管する場所である。具体的には、この第1保管部101は、シート状に広げられた袋Aの寸法を上回る断面を有する保管空間101aを備え、この保管空間101aに複数の袋Aが重ねられて保管されている。この第1保管部101が本発明の「第1保管部」に相当する。
第2保管部102は、複数のビスBを保管する場所であり、非磁性材料によって構成されている。この第2保管部102は、その保管空間102aに、傾斜面103と、この傾斜面103の傾斜方向に長尺状に延在し且つその傾斜方向と交差する方向に等間隔で配置された複数(図1では4つ)の傾斜溝104と、を備えている。即ち、傾斜面103は、その傾斜方向と交差する方向については凹凸面をなす。ここでいう傾斜面103及び傾斜溝104がそれぞれ本発明の「傾斜面」及び「傾斜溝」に相当する。このため、第2保管部102の保管空間102aに保管された複数のビスBは、傾斜面103の傾斜にしたがって当該傾斜面103の最下部に誘導され易く、しかもこの最下部のうち傾斜溝104に寄せ集められ易い。この保管空間102aは、取出し装置100の高さ方向Zについて第1保管部101の保管空間101aよりも低所に配置されている。この第2保管部102が本発明の「第2保管部」に相当する
取出し装置100は、支柱110、第1回動部材120、第2回動部材130、袋保持機構140及びビス保持機構150を含むように構成されている。
図2に示されるように、第1回動部材120は、前端部120aと後端部120bとの間で取出し装置100の縦方向Yに沿って長尺状に延在している。前端部120aは、使用者が手指で第1回動部材120を操作する操作部分として構成される。従って、この第1回動部材120を「押し込みレバー」ということもできる。第1回動部材120は、後端部120b寄りの被支持部120cが、支柱110に設けられた支持軸111に係合している。このため、第1回動部材120は、支柱110に支持軸111を介して回動可能に支持されている。この支持軸111が本発明の「第1支持軸」に相当する。具体的には、この第1回動部材120は、支持軸111を中心に図2中の矢印a1方向及び矢印a2方向に回動可能になっている。ここでいう支柱110及び第1回動部材120がそれぞれ本発明の「支柱」及び「第1回動部材」に相当する。また、この第1回動部材120は、支柱110に設けられたストッパ(図示省略)によって初期位置に設定される。第1回動部材120のうち前端部120a寄りの被取付け部120dにはブラケット121を介して袋保持機構140が取付けられている。
袋保持機構140は第1保管部101の上方に配置されている。このため、第1回動部材120がその前端部120aの下向きの押し込み操作によって図2中の初期位置から矢印a2方向に所定の使用位置まで回動するとき、袋保持機構140は、第1回動部材120の動作に伴って第1保管部101に向けて移動する。第1回動部材120が使用位置まで回動した状態では、袋保持機構140は第1保管部101の保管空間101aに入り込んで、保管空間101a内のシート状の複数の袋Aのうち最上部の袋Aを保持する。これにより、袋保持機構140によって袋Aを第1保管部101から一枚ずつ取り出すことができる。この袋保持機構140の詳細な構造については後述する。
第2回動部材130は、第1回動部材120と同様に前端部130aと後端部130bとの間で取出し装置100の縦方向Yに沿って長尺状に延在している。第2回動部材130は、後端部130b寄りの被支持部130cが、支柱110に設けられた支持軸112に連結されている。このため、第2回動部材130は、支柱110に支持軸112を介して回動可能に支持されている。この支持軸112が本発明の「第2支持軸」に相当する。具体的には、この第2回動部材130は、支持軸112を中心に図2中の矢印b1方向及び矢印b2方向に回動可能になっている。また、この第2回動部材130は、第1回動部材120と連動して回動するように第1回動部材120と係合している。即ち、第1回動部材120がその初期位置にある場合は第2回動部材130もその初期位置にあり、第1回動部材120がその使用位置まで回動した場合には第2回動部材130もそれに連動してその使用位置まで回動する。ここでいう第1回動部材130が本発明の「第2回動部材」に相当する。
ビス保持機構150は、第2回動部材130にそれぞれ取り付けられた複数(図2では4つ)の保持部材151を備えており、第2回動部材130が使用位置にあるとき、第2保管部102内の予め定められた所定数のビスBを保持部材151によって保持する機能を果たす。このビス保持機構150が本発明の「第2保持機構」に相当する。第2保管部102から一度に取出したいビスBの数に応じてこの保持部材151の数を設定することができる。これらの保持部材151はいずれも、上端部151aと下端部151bとの間で取出し装置100の高さ方向Zに沿って長尺状に延在している。第1回動部材120が初期位置にある場合、4つの保持部材151は、第2保管部102の傾斜面103よりも上方において取出し装置100の横方向Xに等間隔で配置されている。この場合、隣接する2つの保持部材151の間隔は、傾斜面103のうち隣接する2つの傾斜溝104の間隔と合致している。即ち、4つの保持部材151は4つの傾斜溝104と同一の間隔で配置されており、各保持部材151は対応する傾斜溝104の上方に配置されている。従って、第2回動部材130が使用位置に向けて回動するとき、各保持部材151は対応する傾斜溝104に向けて移動するように構成されている。また、各保持部材151は、その上端部151aが第2回動部材130の前端部130aに支持軸131を介して取付けられており、支持軸131を中心にして図2中の矢印c1方向及び矢印c2方向に回転することができる。
各保持部材151は、非磁性材料によって有底円筒状に構成されており、その下端部151bの筒底にはビスBを吸着可能な磁力を有する1つの永久磁石152が収容されている。永久磁石152は、円柱状に構成されておりその円柱径が下端部151bの円筒径を下回るように構成され、且つ保持部材151に対して固定されていない。このため、永久磁石152は、保持部材151の筒底で下端部151bの筒径の範囲内において筒径方向に自在に移動することができる。ここでいう保持部材151及び永久磁石152がそれぞれ本発明の「保持部材」及び「永久磁石」に相当する。
第2回動部材130の後端部130bには重り132が取付けられている。この重り132は、第1回動部材120に対して押し込み操作がなされていないとき第2回動部材130が第1回動部材120とともに袋保持機構140及びビス保持機構150の双方の重量に打ち勝って図2に示す初期位置に保持されるように重量設定されている。また、この重り132の下部132aが、第1回動部材120の後端部120bと係合するように構成されている。このため、第1回動部材120が押し込み操作されていない初期状態では、第2回動部材130は重り132の重量によって第1回動部材120とともに図2に示す初期位置に保持される。或いは、使用位置において第1回動部材120の押し込み操作が解除された場合には、第2回動部材130は重り132の重量によって第1回動部材120とともに使用位置から図2に示す初期位置へと復帰する。
これに対して、第1回動部材120が押し込み操作によって図2中の初期位置から矢印a2方向に回動した場合には、その後端部120bによって第2回動部材130の重り132が持ち上げられる。その結果、第2回動部材130は、支持軸112を中心に図2中の初期位置から矢印b2方向に回動する。第2回動部材130が図2中の矢印b2方向に回動した場合、保持部材151の下端部151bは第2保管部102の保管空間102aのうち傾斜面103の傾斜溝104に向けて使用位置まで下降することができる。その後、第1回動部材120の押し込み操作が解除された場合には、第2回動部材130は重り132の重量によって図2中の初期位置へと復帰する。即ち、図3中の矢印が参照されるように、第1回動部材120の初期位置と使用位置との間の回動(回動ストロークSt1による動作)に連動して、第2回動部材130も初期位置と使用位置との間で回動(回動ストロークSt2)するように構成されている。
この場合、第1回動部材120の回動ストロークSt1及び第2回動部材130の回動ストロークSt2をそれぞれ、対応する保管部の設置高さに応じて定める必要がある。具体的に説明すると、第1回動部材120に取付けられた袋保持機構140が割り当てられている第1保管部101は、第2回動部材130に取付けられたビス保持機構150が割り当てられている第2保管部102よりも高所に設置されている。そこで、第2回動部材130の回動ストロークSt2が第1回動部材120の回動ストロークSt1を上回るように設定する必要がある。
この目的のために、本実施の形態では、第1回動部材120の回動ストロークSt1と第2回動部材130の回動ストロークSt2とが相違するように、第1回動部材120のための支持軸111及び第2回動部材130のための支持軸112がそれぞれ支柱110の異なる位置に設けられている。具体的に説明すると、具体的に説明すると、取出し装置100の縦方向Yについて支持軸111が支持軸112よりも前方に配置され、且つ取出し装置100の高さ方向Zについて支持軸111が支持軸112よりも上方に配置されている。これにより、第1回動部材120の回動ストロークSt1及び第2回動部材130の回動ストロークSt2をそれぞれ、対応する保管部の設置高さに応じた適正な値に設定することができる。なお、第1保管部101及び第2保管部102が同一の高さに設置されている場合には、支持軸111及び支持軸112を1つの支持軸によって兼務するように構成してもよい。
上記の袋保持機構140の詳細な構造については図4及び図5が参照される。図4に示されるように、この袋保持機構140は、本体部140a、第1アーム141、第2アーム142、第1回転ローラー144、第2回転ローラー145及び弾性部材(スプリング)146を備えている。この袋保持機構140が本発明の「第1保持機構」に相当する。
本体部140aは、第1回動部材120にブラケット121を介して取付けられている。第1アーム141及び第2アーム142は、本体部140aに設けられた連結軸143によってX状に交差するように連結されている。第1アーム141は、連結軸143を中心にして矢印d1方向及び矢印d2方向に回転可能に構成されている。同様に、第2アーム142は、連結軸143を中心にして矢印e1方向及び矢印e2方向に回転可能に構成されている。ここでいう本体部140a、第1アーム141及び第2アーム142がそれぞれ本発明の「本体部」、「第1アーム」及び「第2アーム」に相当する。
第1回転ローラー144は、ローラー軸141aを中心に回転可能な円柱状の部材であり、第1アーム141の先端部(下端部)に支持されている。同様に、第2回転ローラー145は、ローラー軸142aを中心に回転可能な円柱状の部材であり、第2アーム142の先端部(下端部)に支持されている。これら回転ローラー144,145の外周にはそれぞれ、ゴム材料からなる弾性体144a,145aが巻き付けられている。ここでいう回転ローラー144,145が本発明の「回転ローラー」に相当する。
弾性部材146は、本体部140aに取付けられており、第1アーム141及び第2アーム142を互いに近接する方向に弾性付勢する機能を果たす。この弾性部材146が本発明の「弾性部材」に相当する。このため、袋保持機構140の使用前の状態(初期状態)では、第1アーム141及び第2アーム142は弾性部材146の弾性付勢力によって図4に示す初期状態に設定される。この初期位置では第1アーム141及び第2アーム142の互いに近接する方向への回転動作、即ち第1アーム141の矢印d2方向への回転動作、及び第2アーム142の矢印e2方向への回転動作は、ストッパー149によって阻止される。これに対して、第1アーム141及び第2アーム142は、弾性部材146の弾性付勢力に打ち勝つような荷重を受けた場合には、連結軸143を中心にして互いに離間する方向に回転して例えば図5に示す回転位置に設定され得る。更に、図5に示す回転位置において、前記の荷重が解除された場合には、第1アーム141及び第2アーム142は、弾性部材146の弾性付勢力にしたがって連結軸143を中心にして互いに近接する方向に回転する。具体的には、第1アーム141が図5中の矢印d1方向に回転し、且つ第2アーム142が図5中の矢印e1方向に回転することによって、袋保持機構140は図4に示される初期状態に復帰する。
第1アーム141及び第2アーム142にはそれぞれ、三角形状の第1ロック部材(第1ストッパー部材)147及び第2ロック部材(第2ストッパー部材)148が割り当てられている。これら第1ロック部材147及び第2ロック部材148が本発明の「ロック部材」に相当する。
第1ロック部材147は、第1アーム141に設けられたストッパー軸141bを中心に回転可能であり、鋭角状の先端部147aが第1回転ローラー144の弾性体144aの表面に接触するように構成されている。第1ロック部材147の先端部147aは、第1回転ローラー144の時計まわり方向(図4中の外まわり方向)の回転動作を許容する一方で、第1回転ローラー144の反時計まわり方向(図4中の内まわり方向)の回転動作を阻止する機能を果たす。
同様に、第2ロック部材148は、第2アーム142に設けられたストッパー軸142bを中心に回転可能であり、鋭角状の先端部148aが第2回転ローラー145の弾性体145aの表面に接触するように構成されている。第2ロック部材148の先端部148aは、第2回転ローラー145の反時計まわり方向(図4中の外まわり方向)の回転動作を許容する一方で、第2回転ローラー145の時計まわり方向(図4中の内まわり方向)の回転動作を阻止する機能(第1ロック部材147の先端部147aと同様の機能)を果たす。この機能について、第2ロック部材148を例にして図6を参照しつつ説明する。
図6に示されるように、第2ロック部材148は本来の特性としてその自重によってストッパー軸142bを中心に下向き、即ち矢印g1方向に回転しようとする。ここで、第2回転ローラー145が外まわり方向(矢印f1方向)に回転すると、第2ロック部材148の先端部148aと第2回転ローラー145との接触角度が小さいため、第2ロック部材148は第2回転ローラー145から離間する方向(矢印g2方向)に動作する(図6中の二点鎖線参照)。その結果、第2回転ローラー145の外まわり方向(矢印f1方向)の回転動作が許容される。これに対して、第2回転ローラー145が内まわり方向(矢印f2方向)に回転する場合には、第2ロック部材148の先端部148aと第2回転ローラー145の弾性体145aとの間の摩擦抵抗によって、第2ロック部材148が第2回転ローラー145の弾性体145aの表面に食い付くことによって当該第2回転ローラー145をロックする。その結果、第2回転ローラー145の内まわり方向(矢印f2方向)の回転動作が第2ロック部材148によって阻止される。
次に、上記構成の取出し装置100の動作について図7〜図16を参照しつつ具体的に説明する。
袋Aに必要数のビスBを袋詰めする袋詰め作業に際し、これらの袋A及び必要数のビスBを取出し装置100によってそれぞれの保管部から取り出すことができる。具体的に説明すると、作業者は、図7及び図8が参照されるように、第1回動部材120の前端部120aを手指Hで白抜き矢印の方向に押し込む押し込み操作を行う。このとき、手指Hによる押し込み荷重が第1回動部材120を支持軸111を中心に図8中の矢印a2方向に回動させるのに必要な荷重に達したときに、当該第1回動部材120が初期位置から使用位置に向けて回動する。図9に示されるように、この第1回動部材120の回動の際、その後端部120bが第2回動部材130の重り132を持ち上げるため、第1回動部材120の矢印a2方向の回動に連動して、第2回動部材130も初期位置から使用位置に向けて矢印b2方向に回動する。なお、図9及び後述の図11では、第2回動部材130の動作を明確にするために、便宜上、第1保管部101が第2回動部材130の紙面後側に隠れるように記載している。
この場合、第1回動部材120に取付けられている袋保持機構140は、第1回動部材120の上記回動に伴って、第1保管部101の保管空間101aに保管されている、最上部の袋Aに向けて移動する。一方で、第2回動部材130に取付けられているビス保持機構150は、第2回動部材130の上記回動に伴って、第2保管部102の保管空間102aに保管されている、複数のビスBに向けて移動する。
図10及び図11に示されるように、第1回動部材120がその使用位置まで回動したとき、袋保持機構140は、第1アーム141及び第2アーム142のそれぞれの下端部に配置されている第1回転ローラー144及び第2回転ローラー145が、第1保管部101の保管空間101aに保管されている、最上部の袋Aに下向きに押し付けられる。一方で、第2回動部材130がその使用位置まで回動すると、ビス保持機構150は、各保持部材151の下端部151bが、第2保管部102内の傾斜面103の対応する傾斜溝104に押し込まれる。
袋保持機構140は、最上部の袋Aに下向きに押し付けられることによって、図13に示す初期状態から図14に示す押し付け状態に変化する。
具体的に説明すると、第1アーム141及び第2アーム142は、第1回動部材120が初期位置から使用位置まで回動するとき、それぞれ第1回転ローラー144及び第2回転ローラー145を介して最上部の袋Aに押し付けられることで、弾性部材146の弾性付勢力に抗して連結軸143を中心に互いに離間する方向(図12中の矢印d1方向(第1アーム141)及び矢印e1方向(第2アーム142))に回転する。このとき、回転ローラー144,145は弾性体144a,145aと最上部の袋Aとの間の摩擦抵抗によって外回り方向に回転する。従って、第1アーム141及び第2アーム142のそれぞれの回転動作を円滑に行うことができ、且つ最上部の袋Aが不要な荷重を受けるのを阻止できる。
その後、第1アーム141及び第2アーム142は、第1回動部材120が使用位置から初期位置に復帰するとき、最上部の袋Aに対する押し付けが解除されることによって弾性部材146の弾性付勢力にしたがって連結軸143を中心に互いに近接する方向(図13中の矢印d2方向(第1アーム141)及び矢印e2方向(第2アーム142))に回転する。このとき、図6を用いて前述したように回転ローラー144,145の内回り方向の回転がロック部材147,148によってロックされる。その結果、第1アーム141及び第2アーム142は、最上部の袋Aを回転ロック状態の2つの回転ローラー144,145によって引き寄せるようにして挟み込んで確実に保持することができる。
回転ロック状態の2つの回転ローラー144,145が最上部の袋Aを挟み込む際、弾性体144a,145aと最上部の袋Aとの間の摩擦抵抗が大きく、且つ袋A同士の摩擦抵抗が小さいため、最上部の袋Aはその下方の二枚目の袋Aの上面を滑るように移動することができる。また、最上部の袋Aが挟み込まれる過程では、図14が参照されるように、二枚目の袋Aに対して最上部の袋Aの縁部が上方に多少持ち上げられることによって、最上部の袋Aの縁部と二枚目の袋Aの縁部との間に隙間が形成され、この隙間を空気が流れることによって最上部の袋Aと二枚目の袋Aとに分離効果が得られる。その結果、一度に二枚目の袋Aが挟み込まれる現象の発生を阻止することができ、最上部の一枚の袋Aのみを回転ロック状態の2つの回転ローラー144,145によって選択的に挟み込むことが可能になる。
一方で、ビス保持機構150の押し込み状態では、各保持部材151の下端部151bに収容されている永久磁石152に対して、第2保管部102内の傾斜面103の傾斜溝104に寄せ集められた複数のビスBのうちの任意の1つのビスBが吸着する。特に、このビス保持機構150では、第2保管部102内の各傾斜溝104に寄せ集められた複数のビスBに向けて各保持部材151を選択的に移動させることができる。その結果、第2保管部102内のビスBの残数が少なくなった場合でも、各保持部材151が1つのビスBを確実に保持することができる。このとき、各保持部材151は、支持軸131を介して第2回動部材130に回転可能に支持されているため、第2保管部102内のビスBの残数に応じて任意のビスBを吸着保持し易い角度に支持軸131を中心に回転することができる。
また、このビス保持機構150では、前述のように永久磁石152は保持部材151に対して固定されておらず保持部材151の筒内を自在に移動することができる。この場合、永久磁石152は、1つのビスBのみの吸着が可能な程度の磁力を有する。このため、図15が参照されるように、永久磁石152は最も吸着し易い任意の1つのビスBに引き寄せられ、例えば図中の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで当該ビスBに向けて移動し、当該ビスBがこの永久磁石152に選択的に吸着する。このとき、永久磁石152の余分な磁力が当該ビスB以外のビスBに及び難くなるため、永久磁石152に一旦吸着した当該ビスB以外のビスBは、この永久磁石152に吸着しない。その結果、1つの保持部材151が1つのビスBを確実に保持することができる。
その後、作業者の手指Hによる、第1回動部材120の前端部120aに対する押し込み操作が解除されると第1回動部材120及び第2回動部材130はともに重り132の重量によって初期位置へと復帰する。このとき、図16に示すように、袋保持機構140は、第1保管部101内の最上部の袋Aを保持したままの状態で第1回動部材120とともに上昇する。これにより、作業者の手指Hによる第1回動部材120の1アクションの操作のみによって、最上部の袋Aを袋保持機構140によって保持して第1保管部101から取り出すことができる。また、ビス保持機構150の各保持部材151は、第2保管部102内の任意の1つのビスBを保持したままの状態で第2回動部材130とともに上昇する。これにより、作業者の手指Hによる第1回動部材120の1アクションの操作のみによって、任意の1つのビスBを各保持部材151の永久磁石152によって保持して第2保管部101から取り出すことができる。この場合、ビスBの必要数に応じて保持部材151の数を設定することによって、必要数のビスBを過不足なく第2保管部102から取り出すことが可能になる。従って、作業者は、ビスBを傷つけないための保護用手袋を着けた状態であっても、一枚の袋Aと4つのビスBを手元に取出して速やかに袋詰め作業を行うことが可能になる。その結果、確実に一枚の袋Aを取出すことができ取直しがなくなり、且つビスBが4つあることが容易に視認できて数え直しや取直しがなくなったため、ビスBの袋詰め作業に要する作業時間を例えば15秒から7秒にまで改善することが可能になった。
上記構成の取出し装置100によれば、第1回動部材120が使用位置まで回動すると、第1保管部101内の最上部の袋Aが袋保持機構140によって保持される。その後、この第1回動部材120が使用位置から初期位置に復帰すると、袋保持機構140によって保持された袋Aが第1保管部101から取り出される。また、第1回動部材120の回動に連動して第2回動部材130が使用位置まで回動すると、第2保管部102内の4つのビスBがビス保持機構150によって保持される。その後、この第2回動部材130が使用位置から初期位置に復帰すると、ビス保持機構150によって保持された4つのビスBが第2保管部102から取り出される。そして、この取出し装置100では、これら2つの取出し動作(一枚の袋Aと、その袋Aに収納する予定の4つのビスBとを取り出す動作)を、作業者の手指による第1回動部材120の1アクションの操作のみによって同時に行うことができ効率が良い。また、この取出し装置100は、電動機構、電気回路、センサ類を必要としない。その結果、一枚の袋A及び4つのビスBをそれぞれの保管部101,102から簡単な構造によって効率良く取り出すことが可能になる。
また、上記構成の取出し装置100は、電気的な制御を要しないため安価で故障が少ないという利点がある。また、この取出し装置100によれば、第1回動部材120を第2回動部材130とともにそれぞれの初期位置に保持する構造を、第2回動部材130の重り132を用いて簡素化することができる。
また、上記構成の取出し装置100によれば、第1保管部101の位置と第2保管部102の位置に高低差がある場合に、支柱110における支持軸111及び支持軸112の相対的な位置関を適正に選択することによって対処することができる。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態の取出し装置100では、第1回動部材120の押し込み操作が解除されたときに重り132の重量を利用して第1回動部材120及び第2回動部材130をともに初期位置に復帰させる場合について記載したが、本発明では、この重り132に代えて或いは加えて、第2回動部材130を初期位置に向けて弾性付勢するスプリング等の弾性部材を用いることもできる。
上記実施の形態のビス保持機構150では、永久磁石152が筒底を移動できるように構成された保持部材151について記載したが、永久磁石152の磁力によって任意の1つのビスBを確実に保持する効果が得られる場合には、保持部材151に対して永久磁石152が固定された構造を採用することもできる。
上記実施の形態のビス保持機構150では、ビスBを永久磁石152の磁力を利用して被収納物を保持する場合について記載したが、本発明では、永久磁石の磁力以外の保持力、例えば電磁石の磁力、接着材による接着力等を利用してビスBを保持する構造を採用することもできる。
上記実施の形態では、収納袋に収納される被収納物の一例として、磁性材料からなる金属製のビスBについて記載したが、本発明では、永久磁石の磁力を利用して被収納物を保持する場合には、磁性材料からなる金属製のビスBに代えて、磁性材料を含む小型の工業製品、例えばネジ、ボルト、ワッシャー、ナット、釘、ピン等を採用することもできる。
100…取出し装置、101…第1保管部、102…第2保管部、103…傾斜面、104…傾斜溝、110…支柱、120…第1回動部材、130…第2回動部材、132…重り、140…袋保持機構、140a…本体部、141…第1アーム、142…第2アーム、143…連結軸、144…第1回転ローラー、145…第2回転ローラー、146…弾性部材、147…第1ロック部材、148…第2ロック部材、150…ビス保持機構、151…保持部材、152…永久磁石、A…収納袋(袋)、B…被収納物(ビス)

Claims (8)

  1. 収納袋とその収納袋に収納される被収納物とをそれぞれの保管部から取り出すための、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    重ねられた複数の前記収納袋を保管する第1保管部と、
    複数の前記被収納物を保管する第2保管部と、
    支柱と、
    前記支柱に第1支持軸を介して回動可能に支持され、作業者の手指による押し込み操作によって初期位置から使用位置とへ回動する一方で、前記押し込み操作の解除によって前記初期位置に復帰する第1回動部材と、
    前記支柱に第2支持軸を介して回動可能に支持され、前記第1回動部材の前記初期位置と前記使用位置との間の回動に連動して、初期位置と使用位置との間で回動する第2回動部材と、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材のうちの一方の回動部材に取付けられ、当該一方の回動部材の前記使用位置において、前記第1保管部内の最上部の前記収納袋を保持する第1保持機構と、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材のうちの他方の回動部材に取付けられ、当該他方の回動部材の前記使用位置において、前記第2保管部内の予め定められた所定数の前記被収納物を保持する第2保持機構と、
    を備える、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  2. 請求項1に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第2回動部材は、前記第1回動部材と連動して回動するように前記第1回動部材と係合するとともに、前記第1回動部材に対して前記押し込み操作がなされていないとき当該第2回動部材が前記第1回動部材とともに当該第2回動部材の前記初期位置に保持されるように重量設定された重りを備えている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  3. 請求項1又は2に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第1回動部材の回動ストロークと前記第2回動部材の回動ストロークとが相違するように、前記第1支持軸及び前記第2支持軸がそれぞれ前記支柱の異なる位置に設けられている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第1保持機構は、
    前記一方の回動部材に取付けられた本体部と、
    前記本体部に設けられた連結軸によって互いに交差するように連結され、且つ前記連結軸を中心にそれぞれ回転可能に構成された第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アーム及び前記第2アームのそれぞれの下端部に回転可能に支持された回転ローラーと、
    前記第1アーム及び前記第2アームを互いに近接する方向に弾性付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記第1アーム及び前記第2アームは、前記一方の回動部材が当該回動部材の前記初期位置から前記使用位置まで回動するとき、前記回転ローラーを介して最上部の前記収納袋に押し付けられることで前記弾性部材の弾性付勢力に抗して前記連結軸を中心に互いに離間する方向に回転し、前記一方の回動部材が前記使用位置から前記初期位置に復帰するとき、最上部の前記収納袋に対する押し付けが解除されることによって前記弾性部材の弾性付勢力にしたがって前記連結軸を中心に互いに近接する方向に回転して前記回転ローラーを介して最上部の前記収納袋を挟み込んで保持する、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  5. 請求項4に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第1アーム及び前記第2アームはそれぞれ、当該アームに支持されている前記回転ローラーの内回り方向の回転をロックし、且つ前記回転ローラーの外回り方向の回転を許容するロック部材を備えている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記被収納物は磁性材料を含み、
    前記第2保持機構は、
    前記他方の回動部材に取付けられた前記所定数の有底筒状の保持部材と、
    前記所定数の前記保持部材のそれぞれの筒底に収容された永久磁石と、
    を備え、
    前記所定数の保持部材はそれぞれ、前記他方の回動部材が当該回動部材の前記使用位置まで回動したとき、前記第2保管部内の任意の1つの前記被収納物が前記永久磁石に吸着するように構成されている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  7. 請求項6に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第2保持機構は、前記永久磁石が前記保持部材の筒底で当該保持部材の筒径方向に移動可能となるように構成されている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
  8. 請求項6又は7に記載の、収納袋及び被収納物の取出し装置であって、
    前記第2保管部は、その保管空間に、傾斜面と、前記傾斜面の傾斜方向に長尺状に延在し且つその傾斜方向と交差する方向に等間隔で配置された前記所定数の傾斜溝と、を備え、
    前記所定数の保持部材は、前記所定数の傾斜溝と同一の間隔で配置されており、前記他方の回動部材が当該回動部材の前記使用位置に向けて回動するとき、前記保持部材は対応する前記傾斜溝に向けて移動するように構成されている、収納袋及び被収納物の取出し装置。
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