JPH0894Y2 - 管の穿孔内面ばり取機 - Google Patents

管の穿孔内面ばり取機

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JPH0894Y2
JPH0894Y2 JP2977392U JP2977392U JPH0894Y2 JP H0894 Y2 JPH0894 Y2 JP H0894Y2 JP 2977392 U JP2977392 U JP 2977392U JP 2977392 U JP2977392 U JP 2977392U JP H0894 Y2 JPH0894 Y2 JP H0894Y2
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JP
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inner cylinder
central shaft
grinding body
cylinder
pipe
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実 根本
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日本鋼管工事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、低圧ガス管等における
結び工事等において、穿孔した部分の内面に生じるばり
を除去するばり取機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、低圧ガス管の結び工事において、
ガスの流れを止めるため次に記載するような工事を行な
っている。すなわち、図14に示すように、管80にシャッ
ターバルブ85を、管80と密閉状態となるようにして取付
け、このシャッターバルブ85のフランジ86に、穿孔機90
を取付ける。
【0003】そして、穿孔機90のホルソー91を外部動力
によって回転前進させ、管80に開口部81を穿孔する。次
に、穿孔機90内にホルソー91を回収した後、シャッター
バルブ85のシャッター87を閉鎖し、穿孔機90を除去す
る。そして、シャッターバルブ85のフランジ86に、図示
してないタップ加工機を取付け、シャッター87を開い
て、開口部81に雌ねじを設けた後、シャッター87を閉鎖
し、タップ加工機を取除く。
【0004】次に、シャッターバルブ85のフランジ86
に、収縮したゴム玉95を内蔵したゴム玉挿入機94を取付
ける。そして、ゴム玉95を管80の内部に挿入し、このゴ
ム玉95内に圧縮ガスを送入して、図15に示すように膨張
させる。さらに、管80内の流れを完全に止めるため、一
般にゴム玉95は2個挿入する。
【0005】そして、前記ゴム玉95によって、ガスの流
れを止めている間に、配管工事を完了させる。次に、ゴ
ム玉95をゴム玉挿入機94内に回収して、シャッターバル
ブ85のシャッター87を閉鎖し、ゴム玉挿入機94を除去す
る。そして、プラグ98を内臓した図示してないプラグ締
め機をシャッターバルブ85のフランジ86に取付けて、開
口部81にプラグ98をねじ込んだ後、プラグ締め機を取除
き、プラグ98を図16に示すように溶接99する。
【0006】そして、穿孔後の切粉等は、図示してない
磁石によって回収している。また、プラグ締めや、穿孔
作業については、特公平3-69031号公報に記載されてい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前記の如く、ホルソー
91で穿孔した管80の開口部81の内面には、図13に示すよ
うに、ばり82が生じ、このばり82は、管80の内側に向か
って、開口部81の全周にわたって発生する。
【0008】そして、前記ばり82は、その後の工事の支
障となる。すなわち、前記ゴム玉95を、開口部81から、
管80内に挿入するとき、ゴム玉95の表面が、ばり82に引
っ掛り傷が付き、このゴム玉95を膨張させると破断し、
再度ゴム玉95を挿入しなければならないこととなる。
【0009】また、ゴム玉95が無傷のまま管80内に挿入
されても、管80内で膨張させたゴム玉95が、管80の上流
側のガス圧が変動して高圧になったとき、ゴム玉95が、
その圧力で移動し、ばり82に接触して破断し、残りのゴ
ム玉95では、管80内のガスを停止できなくなり、管80の
下流での工事に支障が生じることとなる。
【0010】本考案は、前記事項に鑑みなされたもので
あり、管の結び工事のため、管に穿孔した開口部のばり
を、除去できるようにすることを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の考案は、管80の開
口部81に取付けたシャッターバルブ85に気密に装着でき
る外筒2を設け、この外筒2の頂板に、内筒9を気密で
摺動可能に嵌入し、内筒9の頂板に、中心軸18を気密に
嵌入し、前記中心軸18の外周に設けた雄ねじ20を、前記
内筒9内に設けた雌ねじ11に螺合し、中心軸18の下部
に、研削体28の上部を軸着し、この研削体28の下部をば
ね31で外側に向かって付勢し、かつ、前記中心軸18に対
して下降する内筒9の下端縁12が、研削体28の外側面29
を内側に向けて押圧できるように形成して管の穿孔内面
ばり取機とした。
【0012】第2の考案は、管80の開口部81に取付けた
シャッターバルブ85に気密に装着できる外筒2を設け、
この外筒2の頂板に、内筒9を気密で摺動及び回動可能
に嵌入し、内筒9の頂板に、中心軸18を気密で摺動不能
で、回動可能に嵌入し、前記中心軸18の外周に設けた雄
ねじ20に、カプラー51のねじ孔52を螺合し、カプラー51
の係合部53を、内筒9の内筒係合部15に、摺動可能で回
動不能に係合し、カプラー51に、研削体28の上部を軸着
し、前記中心軸18の下部に、前記カプラー51の下降によ
り、研削体28の内側面30が当接する径大部42を設けると
共に、中心軸18の下端に、圧縮ばね45を介してコーンビ
ット46を設けて管の穿孔内面ばり取機とした。
【0013】
【作用】第1の考案は、図6に示すように、内筒9に対
して、中心軸18を回転させる。そして、中心軸18に対し
て下降する内筒9の下端縁12で、研削体28の外側面29を
ばね31に抗して押圧し、研削体28を、中心軸18の中心の
方向に押し込め、さらに、前記内筒9を外筒2に対して
上昇させた状態とする。
【0014】そして、管80に開口部81を穿孔するために
設けたシャッターバルブ85に、前記外筒2を取付ける。
次に、シャッター87を開き、内筒9を降下させて中心軸
18の先端を管80の内面に当接させ、研削体28を開口部81
の内側に位置させる。
【0015】次に、内筒9に対して中心軸18を回転さ
せ、内筒9を上昇させると、研削体28はばね31(図3)
で押し出され、図1に示すように、ばり82に当接する。
そこで、内筒9と中心軸18を共に、同一方向に回転させ
ると、研削体28はばり82を、開口部81から取り除く。
【0016】さらに、前記管80の開口部81は、図13に示
すように、管80の表面の曲面に設けられているので、開
口部81の下縁は、管軸方向にある下縁と、管軸に直交す
る方向にある下縁とは、偏差δが生じている。しかしな
がら、研削体28が、ばね31で押圧されているので、研削
体28が上下動しながら回転し、開口部81の下縁に沿って
移動し、ばり82を取り除く。
【0017】ばり82を取り除いた後は、中心軸18を回転
して内筒9を降下させ、研削体28を下端縁12で中心方向
に押し込んだ後、内筒9を上昇させ、シャッター87を閉
鎖してばり取機1を、シャッターバルブ85から取り外ず
す。
【0018】第2の考案は、図12に示すように、内筒9
に対して、中心軸18を回転させて、中心軸18に対してカ
プラー51を上昇させ、中心軸18の径大部42が、研削体28
の内側面30の下方の部分に当接するようにして、研削体
28を、その自重により中心軸18の中心の方向に引き込ま
せ、さらに、内筒9を外筒2に対して上昇させる。
【0019】そして、管80に設けたシャッターバルブ85
に、前記外筒2を取付ける。次に、シャッター87を開
き、内筒9を降下させて中心軸18の先端を管80の内面に
当接させ、研削体28を、開口部81の内側に位置させる。
【0020】次に、内筒9に対して中心軸18を回転させ
て、カプラー51を降下させ、研削体28の内側面30の上方
の部分に、中心軸18の径大部42を当接させて、研削体28
を、図7に示すように、押し出し、ばり82に当接させ
る。
【0021】そこで、内筒9と中心軸18を共に、同一方
向に回転させ、ばり82を開口部81から取り除く。そし
て、前記開口部81の下縁の偏差δによる、研削体28の上
下動は、中心軸18に圧縮ばね45を介して、コーンビット
46が設けられているので、前記中心軸18は支障なく上下
動し、カプラー51及び研削体28も上下動する。
【0022】
【実施例】図1ないし図6は、第1の考案の一実施例を
示すものである。この実施例は、図14等に示すように、
管80に開口部81を穿孔するために設けられたシャッター
バルブ85のフランジ86に、ばり取機1の円筒形の外筒2
の外筒フランジ3を気密に装着する。
【0023】そして、前記外筒2の頂板に、円形の外筒
貫通孔4を設け、前記頂板の外筒貫通孔4には、凹溝5
を設けて、Oリングを嵌入するように形成してある。前
記外筒2の頂板の外筒貫通孔4には、円筒形の内筒9を
気密で摺動可能に嵌入してあり、この内筒9の頂板に、
円形の内筒貫通孔10を設け、前記頂板の内筒貫通孔10に
は、凹溝5を設けて、Oリングを嵌入するように形成し
てある。また、前記内筒9の内側には、環状部が設けて
あり、この環状部には、雌ねじ11が設けてある。
【0024】前記内筒9の頂板の内筒貫通孔10に、中心
軸18を気密に嵌入し、前記中心軸18の外周に設けた雄ね
じ20を、前記内筒9内に設けた雌ねじ11に螺合してあ
る。前記中心軸18の上端部には、角形部19が設けてあ
り、中心軸18の下部寄りの位置には、図1・図3に示す
ように、4角形の角柱部21が設けてあり、この角柱部21
の4つの外面には、凹部22が設けてある。
【0025】前記角柱部21の凹部22には、それぞれ、L
字形の板体で形成されたばね31の上部と、超硬質の切削
用材で形成され、下部が肉厚となった研削体28の上部
が、角柱部21に設けたねじ孔23にねじ込まれたボルト32
によって、回動可能に軸着してあり、前記研削体28は、
前記ばね31によって、研削体28の下部を、外側に向かっ
て付勢されている。
【0026】そして、前記中心軸18が嵌入され螺合され
た前記内筒9は、中心軸18が内筒9に対して回転し、内
筒9が降下すると、内筒9の下端縁12が、前記研削体28
の傾斜した外側面29に当接して、研削体28をばね31に抗
して押圧し、研削体28を、中心軸18の中心の方向に押し
込められるように形成してある。
【0027】さらに、中心軸18の先端は、先鋭部24に形
成してある。図7ないし図12は、第2の考案の一実施例
を示すものであり、以下さきの第1の考案の実施例と同
様の部分は、同一の符号を用い、説明を一部省略した。
【0028】この実施例は、第1の考案の実施例の外筒
2と同様の外筒2の頂板に、内筒9を気密で摺動及び回
動可能に嵌入してあり、この内筒9の頂板に設けた内筒
貫通孔10は、上部を小径に形成して段部を設けており、
内筒9の下部には、縦方向の切り抜き溝として形成した
内筒係合部15が設けてある。
【0029】前記内筒9の頂板の内筒貫通孔10に嵌入さ
れる中心軸18は、上部が径小部36に形成され、この中心
軸18の径小部36を内筒貫通孔10の上部の小径に形成した
部分に嵌入し、そして、前記径小部36が、内筒9の頂板
上に突出した部分に、ストッパ37を嵌合し、止ねじ38で
止着し、中心軸18を内筒9の頂板に対して気密で摺動不
能で、回動可能に嵌入してある。
【0030】前記中心軸18の外周に設けた雄ねじ20に
は、カプラー51のねじ孔52を螺合し、カプラー51の外周
より側方に突出して形成した係合部53を、内筒9の切り
抜き溝として形成した内筒係合部15に係合して、前記カ
プラー51を、内筒9に摺動可能で回動不能に係合してい
る。
【0031】前記カプラー51には、板状の2個の研削体
28の上部を、それぞれ、ピン54で回動可能に軸着し、前
記中心軸18の下部には、前記カプラー51が、中心軸18に
対する下降により、研削体28の内側面30が当接する径大
部42が設けてある。
【0032】そして、前記中心軸18の下端部には、筒状
部43が形成され、この筒状部43には、側部に1対の長孔
44が設けてある。さらに、前記筒状部43には、圧縮ばね
45が嵌入され、その下側にコーンビット46が嵌入され、
前記長孔44に嵌入した止めボルト47に、前記コーンビッ
ト46の貫通孔が挿通されて止着されており、前記コーン
ビット46は、中心軸18に対して摺動可能で、かつ、下方
に押圧されて付勢されて設けてある。
【0033】前記実施例は、研削体28を超硬質の切削用
材で形成しているが、この研削体28は、砥石等の研磨材
を用いることも可能である。
【0034】
【考案の効果】本考案は、管80の開口部81の穿孔に用い
たシャッターバルブ85に装着して、管80内の流れを止め
ずに、開口部81のばり82を研削体28で取り除くことがで
き、ゴム玉を管80内に損傷することなく挿入できるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の考案の一実施例の作動できる状態の断
面図
【図2】 第1の考案の一実施例の内筒の断面図
【図3】 第1の考案の一実施例の中心軸の斜視図
【図4】 第1の考案の一実施例の中心軸のA−A線の
断面図
【図5】 第1の考案の一実施例の中心軸の要部の断面
【図6】 第1の考案の一実施例の装着した状態の断面
【図7】 第2の考案の一実施例の作動できる状態の断
面図
【図8】 第2の考案の一実施例の内筒の斜視図
【図9】 第2の考案の一実施例の中心軸の斜視図
【図10】 第2の考案の一実施例の中心軸の先端部の断
面図
【図11】 第2の考案の一実施例のカプラーの斜視図
【図12】 第2の考案の一実施例の装着した状態の断面
【図13】 管の開口部を示す断面図
【図14】 管の開口部の穿孔状態を示す断面図
【図15】 管内の流れを遮断した状態を示す断面図
【図16】 管の開口部を閉鎖した状態を示す断面図
【符号の説明】
2 外筒 9 内筒 11 雌ねじ 12 下端縁 15 内筒係合部 18 中心軸 20 雄ねじ 28 研削体 29 外側面 30 内側面 31 ばね 42 径大部 45 圧縮ばね 46 コーンビット 51 カプラー 52 ねじ孔 53 係合部 80 管 81 開口部 85 シャッターバルブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管80の開口部81に取付けたシャッターバ
    ルブ85に気密に装着できる外筒2を設け、この外筒2の
    頂板に、内筒9を気密で摺動可能に嵌入し、内筒9の頂
    板に、中心軸18を気密に嵌入し、前記中心軸18の外周に
    設けた雄ねじ20を、前記内筒9内に設けた雌ねじ11に螺
    合し、中心軸18の下部に、研削体28の上部を軸着し、こ
    の研削体28の下部を、ばね31で外側に向かって付勢し、
    かつ、前記中心軸18に対して下降する内筒9の下端縁12
    が、研削体28の外側面29を内側に向けて押圧できるよう
    に形成した管の穿孔内面ばり取機。
  2. 【請求項2】 管80の開口部81に取付けたシャッターバ
    ルブ85に気密に装着できる外筒2を設け、この外筒2の
    頂板に、内筒9を気密で摺動及び回動可能に嵌入し、内
    筒9の頂板に、中心軸18を気密で摺動不能で、回動可能
    に嵌入し、前記中心軸18の外周に設けた雄ねじ20に、カ
    プラー51のねじ孔52を螺合し、カプラー51の係合部53
    を、内筒9の内筒係合部15に、摺動可能で回動不能に係
    合し、カプラー51に、研削体28の上部を軸着し、前記中
    心軸18の下部に、前記カプラー51の下降により、研削体
    28の内側面30が当接する径大部42を設けると共に、中心
    軸18の下端に、圧縮ばね45を介してコーンビット46を設
    けた管の穿孔内面ばり取機。
JP2977392U 1992-05-07 1992-05-07 管の穿孔内面ばり取機 Expired - Lifetime JPH0894Y2 (ja)

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JPH0621812U JPH0621812U (ja) 1994-03-22
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KR100863736B1 (ko) * 2002-05-29 2008-10-16 주식회사 포스코 고압의 관 내부의 스케일 제거장치
JP5160376B2 (ja) * 2008-11-05 2013-03-13 株式会社栗本鐵工所 回転穿孔装置
DE102020203174A1 (de) * 2020-03-12 2021-09-16 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Komponente für eine Einspritzanlage und Einspritzanlage für gemischverdichtende, fremdgezündete Brennkraftmaschinen sowie Verfahren zur Herstellung solch einer Komponente

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