JP3098463B2 - 熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体の製造方法およびポリウレタン樹脂粉末 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体の製造方法およびポリウレタン樹脂粉末

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂水性分散体の製造方法に関する。さらに詳しく
は、特定の粒度分布を有し粉体流動性に優れ、特にスラ
ッシュ成形用材料および芯地用接着剤として有用なポリ
ウレタン樹脂粉体を得ることのできる、熱可塑性ウレタ
ン樹脂水性分散体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スラッシュ成形法は、複雑な形状(アン
ダーカット、深絞り等)の製品が容易に成形できるこ
と、肉厚が均一にできること、材料の歩留まり率が良い
こと等の利点から、近年、自動車の内装材等を中心にし
た用途に広く利用されており、主に軟質のポリ塩化ビニ
ル(以下PVCという)粉末がこのような用途に使用さ
れている。しかし、軟質化されたPVCは低分子の可塑
剤を多量に含有するため、長期間の使用において、可塑
剤の揮発により車両のフロントガラス等に油膜を形成
(フォギング)して運転者の視認性を阻害したり、成形
物表面への可塑剤の移行による艶消し効果やソフト感の
消失、さらにはPVCの経時的劣化による黄変の問題が
あった。また、低分子可塑剤を用いずにソフト感を与え
るものとして、PVCに柔軟性のある熱可塑性ポリウレ
タン樹脂を配合して変性したものが知られている(例え
ば、特公昭53−29705号、特公昭59−3946
4号、特公昭60−30688号各公報)。しかし、こ
れらのいずれにおいても主体樹脂がPVCであるため、
成形物の経時的劣化の問題は依然として解決されていな
い。
【0003】前記の問題点を改善するために、最近ポリ
ウレタン樹脂のみを使って所望の物性のものを得ようと
する試みも行われている(例えば特開平2−38453
号公報)が、樹脂を有機溶媒中で合成する必用があるた
め高コストで、環境的にも問題がある。このような問題
を改善するために水性媒体中でウレタン樹脂粉末を作る
方法も提案されている(特開平3−97712号公
報)。しかしこの方法は、ウレタン樹脂粉体形成成分を
水中に分散するときに、分散媒の水中に乳化剤を含有さ
せかつ高剪断力の分散機で分散するため、生成した分散
体の粒子径が数μmの微小粒子から数mm程度の粗大粒
子まで生成する。この分散体から得られる樹脂粉体をそ
のままスラッシュ成形用途に使用すると、粉体流動性が
悪く成形物表面にピンホール等が発生するため、スラッ
シュ成形用途に適した粒度分布に分級する必要があり、
非常にロスが大きく、また手間のかかる方法であった。
【0004】芯地用接着剤においては、縫製作業の合理
化方策として熱溶融性接着剤が登場し、縫製作業に革命
的な合理化をもたらし、現在幅広く用いられている。従
来から使用されている熱溶融性接着剤としてはポリエチ
レン系、ポリアミド系、軟質ポリ塩化ビニル系、ポリ酢
酸ビニル系、ポリエステル系等があるが、ポリエチレ
ン系接着剤は接着強度、風合い、耐ドライクリーニング
性が不十分である;ポリアミド系接着剤は接着強度お
よびドライクリーニング性は良好であるが、風合いおよ
び耐洗濯性が不十分である;軟質ポリ塩化ビニル系接
着剤は風合いおよび耐洗濯性は良好であるが、耐ドライ
クリーニング性が不十分であり、更に芯地貯蔵時の可塑
剤の移行により経時的に接着性能、風合い等が変化する
という問題点がある;ポリ酢酸ビニル系接着剤は風合
いが良好であるが、耐洗濯および耐ドライクリーニング
性が不十分である;ポリエステル系接着剤は接着強度
および耐洗濯性が良好であるが、耐ドライクリーニング
性が不十分である;という問題点をそれぞれ有してい
る。上記問題点を克服しうるものとして熱可塑性ポリウ
レタン樹脂粉体からなる熱溶融性接着剤(例えば特公昭
63−15930号、特開昭55−110173号各公
報)が提案されているが、このポリウレタン樹脂粉体か
らなるものは粒度分布が広く粉体流動性が十分ではない
ため基布への塗布が均一に行えず、従って接着性が十分
に改善され得ないという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点が改善された、スラッシュ成形用途および芯地用接着
剤に適した粉体流動性を有する樹脂粉体を分級すること
なく得ることのできる熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分
散体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すな
わち本発明は、分散剤(C)を含有する水中に分散され
たイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(A1)
とケチミン化合物(A2)とを反応させて熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂(A)を製造するにあたり、(C)として
下記(C1)を用い、任意の段階でブロック化ポリイソ
シアネート(B)を含有させて、(A)および(B)が
水中に分散されてなる水性分散体を製造することを特徴
とする熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体の製造方法
(第一発明) (C1):(A1)を構成する数平均分子量500〜
5,000の疎水性高分子ポリオール(a1)との溶解
性パラメーター(SP値)の差が0.5以下の(a1)
と親和性を有する化合物(c1)の部分と、HLBが1
0以上の親水性化合物(c2)の部分とを分子内に有す
る分散剤; 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)または(A)およびブ
ロック化ポリイソシアネート(B)が水中に分散されて
なる熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体を製造する方
法において、水に対する25℃における溶解度が10〜
50%である疎水性溶剤(D)で希釈したイソシアネー
ト末端ウレタンプレポリマー(A1)を分散剤(C)を
含有する水中に静止型分散機で分散させるとともに、
(A1)とケチミン化合物(A2)とを反応させて
(A)を製造し、必要により任意の段階で(B)を含有
させることを特徴とする水性分散体の製造方法(第二発
明);該製造方法で得られる水性分散体を脱水、乾燥し
てなる熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(第三発明);該
ポリウレタン樹脂粉末からなる芯地用接着剤(第四発
明);並びに、該ポリウレタン樹脂粉末からなるスラッ
シュ成形用組成物(第五発明)である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において使用されるイソシ
アネート基末端ウレタンプレポリマー(A1)を構成す
る疎水性高分子ポリオール(a1)としては、ポリエス
テルポリオールおよびポリエーテルポリオールが挙げら
れる。
【0008】(a1)の数平均分子量は通常500〜
5,000、好ましくは1,000〜4,000であ
る。(a1)の数平均分子量が500未満では得られる
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)の硬度が硬くなり、
4,000を越えると所望の強度が発現しない。
【0009】ポリエステルポリオールとしては、例えば
低分子ポリオールとジカルボン酸もしくはそのエステ
ル形成性誘導体との縮合重合による縮合ポリエステルポ
リオール、低分子ポリオールを出発物質としてラクト
ンを開環重合させて得られるポリラクトンポリオール、
縮合ポリエステルにラクトンを開環重合させて得られ
るポリエステルポリラクトンポリオール、低分子ポリ
オールとエチレンカーボネート等との縮合重合によるポ
リカーボネートポリオール;およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
【0010】上記、またはにおける低分子ポリオ
ールとしては、例えば脂肪族ジオール[エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、炭素数4〜24の1,2−ア
ルカンジオール(ドデカン−1,2−ジオール等)な
ど];環状基を有するジオール類[1,4−ビス(ヒド
ロキシメチル)シクロヘキサン、m−またはp−キシリ
レングリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサ
イド付加物など]等およびこれらの2種以上の併用が挙
げられる。また、該低分子ジオールと共に必要により3
価以上のアルコール(トリメチロープロパン、グリセリ
ン等)を併用してもよい。該3価以上のアルコールを併
用する場合のその含有量は、低分子ポリオール中5モル
%以下である。
【0011】上記のジカルボン酸もしくはそのエステ
ル形成性誘導体の具体例としては、脂肪族ジカルボン酸
(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、ア
ゼライン酸、マレイン酸、フマル酸など)、芳香族ジカ
ルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸など)、これら
の低級アルキル(炭素数1〜4)エステル、およびこれ
らの2種以上の併用が挙げられる。
【0012】上記またはのラクトンとしては、γ−
ブチロラクトン、ε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トンおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
【0013】ポリエーテルポリオールとしては、2〜
3個(好ましくは2個)の活性水素含有基を有する化合
物(たとえば低分子ポリオール、多価フェノール類等)
に炭素数3以上のアルキレンオキサイドが付加した構造
の化合物;テトラヒドロフランの開環重合物;および
それらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0014】上記低分子ポリオールとしては前記ポリエ
ステルポリオールの原料として例示したものが使用でき
る。また、多価フェノール類としてはビスフェノール類
(ビスフェノールA、ビスフェノールS等)およびジヒ
ドロキシベンゼン(カテコール、ハイドロキノン等)な
どが挙げられる。これらのうち好ましいものは脂肪族も
しくは脂環族低分子ポリオールである。
【0015】上記炭素数3以上のアルキレンオキサイド
としては、プロピレンオキサイド(以下POと略記)、
1,2−、1,3−、1,4−または2,3−ブチレン
オキサイド、スチレンオキサイド等、およびこれらの2
種以上の併用(ブロックまたはランダム付加)が挙げら
れる。これらのうち好ましいものはPOである。
【0016】これらの疎水性高分子ポリオール(a1)
のうちで好ましいものはポリエステルポリオールであ
り、特に好ましいものは低分子ポリオールとジカルボン
酸もしくはそのエステル形成性誘導体との縮合重合によ
る縮合ポリエステルポリオールである。該縮合ポリエス
テルポリオールの具体例としては、例えば、ポリネオペ
ンチルアジペートジオール、ポリエチレンアジペートジ
オール、ポリエチレンブチレンアジペートジオール、ポ
リブチレンヘキシレンアジペートジオール、ポリジエチ
レングリコールイソフタレートジオールなどが挙げられ
る。
【0017】本発明において使用される(A1)を構成
する低分子ジオール(a2)としては、前記ポリエステ
ルポリオールの原料として例示した低分子ジオールを用
いることができる。このうち好ましいものは、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオールおよび1,6−ヘ
キサンジオールである。
【0018】本発明において(A1)を構成するポリイ
ソシアネート(a3)としては、炭素数(NCO基中
の炭素を除く)2〜12の脂肪族ジイソシアネート[エ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等];炭
素数(NCO基中の炭素を除く)4〜15の脂環族ジイ
ソシアート[イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイ
ソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネー
ト等];炭素数(NCO基中の炭素を除く)8〜12
の芳香族/脂肪族ジイソシアネート[キシリレンジイソ
シアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリ
レンジイソシアネート等];これらのジイソシアネー
トの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレ
トイミン基、ウレア基等を有する変性物);およびこれ
らの2種以上の併用が挙げられる。
【0019】これらのうち好ましいものは脂肪族ジイソ
シアネートおよび脂環族ジイシアネートであり、特に好
ましいものはヘキサメチレンジイソシアネートおよびイ
ソフォロンジイソシアネートである。該(a3)は必要
に応じて上記ジイソシアネートとともにイソシアネート
基数が3以上のポリイソシアネート(例えば、ジイソシ
アネートのビューレット変性体やイソシアヌレート変性
体など)を含有することができる。該3価以上のポリイ
ソシアネートの(a3)中の含有量は通常5モル%以下
である。
【0020】本発明において用いられるイソシアネート
基末端ポリウレタンプレポリマー(A1)は、前記(a
1)および(a2)からなるポリオールとポリイソシア
ネート(a3)とを、イソシアネート基と水酸基の当量
比が通常3〜1.5/1、好ましくは2.7〜1.9/
1で反応させて得られる。当量比が3/1より大きな場
合、得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が硬くな
り、1.5/1未満の場合、(A1)の粘度が高くなり
分散剤(C)を含有する水中への分散が困難となる。
【0021】(A1)中の遊離イソシアネート基(NC
O基)含有量は、通常1〜20重量%、好ましくは1〜
10重量%である。NCO基含有量が20重量%より大
きな場合、得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が
硬くなり、1重量%未満の場合、(A1)の粘度が高く
なり分散剤(C)を含有する水中への分散ができなくな
る。該(A1)の粘度は、通常1,000〜100,0
00cP/25℃、好ましくは3,000〜50,00
0cP/25℃である。
【0022】(a1)、(a2)および(a3)から
(A1)を生成する方法は、公知のウレタン化反応の方
法でよく特に限定されなが、ウレタン化反応の反応温度
は通常50〜140℃、好ましくは70〜130℃であ
る。反応時間は、反応温度100℃で通常1〜10時
間、好ましくは2〜5時間である。ウレタン化反応を行
う際、必要により公知のウレタン化触媒を使用できる。
該触媒の具体例としては、有機金属化合物[ジブチルス
ズジラウレート、ジオクチルスズラウレート等];アミ
ン類[トリエチルアミン、トリエチルトリアミン、ジア
ザビシクロウンデセン等]およびこれらの2種以上の併
用が挙げられる。添加量は特に限定はないが、イソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマー(A1)100重量
部当たり、通常0.001〜0.05重量部である。
【0023】本発明において(A1)の鎖伸長剤として
使用されるケチミン化合物(A2)は、ポリアミン(a
4)とケトン化合物(a5)との反応化合物である。
【0024】該ポリアミン(a4)としては、炭素数4
〜15の脂環族ジアミン[4,4’−ジアミノ−3,
3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジ
アミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシル、ジアミ
ノシクロヘキサン、イソホロンジアミン等];炭素数2
〜12の脂肪族ジアミン[1,2−エチレンジアミン、
1,6−ヘキサンジアミン];芳香環含有ジアミン[キ
シリレンジアミン、α,α,α’,α’−テトラメチル
キシリレンジアミン等]およびこれらの2種以上の併用
が挙げられる。これらのうち好ましいものは脂環族ジア
ミンおよび脂肪族ジアミンであり、特に好ましいのはイ
ソホロンジアミンおよび1,6−ヘキサンジアミンであ
る。
【0025】ケトン化合物(a5)としては炭素数3〜
9の脂肪族または脂環族ケトン化合物(アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等)が挙げられる。これらのうち好ましいのはア
セトンおよびメチルエチルケトンである。
【0026】ケチミン化合物(A2)を合成する方法と
しては特に限定されず公知の方法を用いてよく、例え
ば、ジアミンと過剰量のケトン化合物の混合物を加熱
し、必要により生成した水を除去する方法が例示でき
る。
【0027】本発明において(A)の分子量を調整する
目的で、必要により重合停止剤(a6)をケチミン化合
物(A2)中に含有させることがことができる。該(a
6)としては、1価のアルコール(メチルアルコール、
エチルアルコール、セロソルブ等)およびモノアミン
[アルキルアミン(ジエチルアミン、モノ−n−ブチル
アミン、ジ−n−ブチルアミン等)、アルカノールアミ
ン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等)]
およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これらの
うち好ましいものはアルカノールアミンであり、特に好
ましいものはジエタノールアミンである。
【0028】ケチミン化合物(A2)の使用量は(A
1)のイソシアネート基1当量に対し、通常0.5〜
1.5当量、好ましくは0.7〜1.2当量である。こ
の範囲外では良好な機械的物性を有する熱可塑性ポリウ
レタン樹脂(A)が得られない。また、必要に応じ使用
される重合停止剤(a6)の使用量は、(A1)のイソ
シアネート基1当量に対し通常0.4当量以下、好まし
くは0.3当量以下である。0.4当量を越えると良好
な機械的物性の(A)が得られない。
【0029】(A)の数平均分子量は、通常5,000
〜50,000、好ましくは10,000〜30,00
0である。数平均分子量が5,000未満では所望の樹
脂強度が得られず、50,000を越えると(A)の熱
溶融時の粘度が高くなり、スラッシュ成形用に用いた場
合の成形性が悪くなる。
【0030】ブロック化ポリイソシアネート(B)とし
ては、ポリイソシアネート(b1)とブロック化剤
(b2)との反応物(B1)、ウレトジオン基含有ポ
リイソシアネート誘導体(B2)およびこれらの混合物
が挙げられる。該(B)は成形時または熱接着時に加熱
されることでイソシアネート基を再生し、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂(A)中の活性水素含有基[例えばウレタ
ン基、ウレア基、(A)の分子末端の水酸基等]と反応
する架橋剤として作用する成分である。
【0031】上記における(b1)としては、前記
(a3)で例示したジイソシアネートおよびこれらの変
性体(たとえばイソシアヌレート、ビュレット、カルボ
ジイミドなどの変性体)から選ばれる少なくとも1種の
ポリイソシアネートが挙げられる。(b1)中のイソシ
アネート基数は通常2以上であり、特に好ましくは3〜
4である。(b1)として好ましいものは、イソフォロ
ンジイソシアネートイソシアヌレート変性体、ヘキサメ
チレンジイソシアネートイソシアヌレート変性体および
ヘキサメチレンジイソシアネートビュレット変性体であ
る。
【0032】(b2)としては、オキシム類[アセトオ
キシム、ブタノンオキシム、メチルエチルケトンオキシ
ム等];ラクタム類[γ−ブチロラクタム、ε−カプロ
ラクタム、γ−バレロラクタム等];アルコール類[エ
タノール、t−ブタノール、1,3−ジクロロプロパノ
ール等];フェノール類[フェノール、オクチルフェノ
ール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ウンデ
シルフェノール、スチレン化フェノール、m−クレゾー
ル等];アミン類[ジエチルアミン、ジ−n−ブチルア
ミン等];塩基性チッソ含有化合物[N,N−ジエチル
ヒドロキシアミン、2−ヒドロキシピリジン、ピリジン
N−オキサイド、2−メルカプトピリジン等]などが挙
げられる。これらのうち好ましいのはフェノール類であ
り、特に好ましいものはノニルフェノールおよびドデシ
ルフェノールである。(b1)、(b2)として、上記
の他に米国特許第4,524,104号明細書に記載の
ものも使用できる。
【0033】上記におけるウレトジオン基含有ポリイ
ソシアネート誘導体(B2)は、3分子以上のジイソシ
アネートがウレトジオン基により結合し、分子末端のイ
ソシアネート基が封止剤(b3)により封止されたもの
であり、下記一般式(1)で表される化合物である。
【0034】
【化1】
【0035】[式中、R1およびR2はそれぞれ独立に炭
素数1〜8の炭化水素基、Aはジイソシアネート残基、
Zはpが1のときはウレタン基またはウレア基、pが2
のときはウレア基、Xは炭素数2〜10の2価アルコー
ルまたはジアミンの残基、pは1または2、mは0また
は1〜〜60の整数、nは1〜60の整数を表す。]
【0036】上記一般式(1)において、R1およびR2
を構成する炭素数1〜8の1価アルコールとしては、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、オ
クタノール等が挙げられる。モノアミンとしてはブチル
アミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン等が挙げられ
る。これらのうち好ましいものは1価のアルコールであ
る。R1およびR2は同一でも異なってもよい。Xを構成
する炭素数2〜10の2価アルコールとしてはエチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ジエチレングリコール等が挙げられる。ジ
アミンとしてはエチレンジアミン、ブチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、イソフォロンジアミン等が挙
げられる。これらのうち好ましいものは2価のアルコー
ルである。Aを構成するジイソシアネートとしては前記
(a3)として例示したジイソシアネートが挙げられ
る。これらのうち好ましいものは脂肪族および脂環族ジ
イソシアネートである。nは通常1〜60、好ましくは
6〜40の整数である。nが60を越えると熱溶融性樹
脂組成物の熱溶融性が悪くなる。該ウレトジオン基含有
ポリイソシアネート誘導体(B2)の分子量は通常50
0〜10,000、好ましくは1,000〜7,000
である。
【0037】ウレトジオン基含有ポリイソシアネート誘
導体(B2)の製造方法は特に限定されず公知の方法を
用いてよく、以下の方法が例示できる。 ジイソシアネートをウレトジオン化しウレトジオン基
含有ポリイソシアネートを得た後、末端のイソシアネー
ト基を封止剤(b3)で封止する方法。 過剰当量のジイソシアネートと封止剤(b3)をあら
かじめ混合しておき、ウレトジオン化と封止反応とを同
時に行う方法。 過剰当量のジイソシアネートと炭素数2〜10のグリ
コールおよび/または炭素数2〜10のジアミンとをあ
らかじめ混合しておき、ウレタン化および/またはウレ
ア化するとともにウレトジオン化しウレトジオン基含有
ポリイソシアネートを得た後、末端のイソシアネート基
を封止剤(b3)で封止する方法。 過剰当量のジイソシアネートと炭素数2〜10のグリ
コールおよび/または炭素数2〜10のジアミンと封止
剤(b3)とをあらかじめ混合しておき、ウレタン化お
よび/またはウレア化とウレトジオン化と封止反応とを
同時に行う方法。 このうち工業的見地から好ましいものはおよびの方
法である。
【0038】ウレトジオン化反応の温度は通常100〜
200℃、好ましくは150〜190℃である。反応時
間は反応温度170℃で通常10〜60分、好ましくは
20〜40分である。また、ウレトジオン化反応を行う
際に、必要により公知の触媒を使用することができる。
該触媒の具体例としては、有機金属化合物[ジブチルス
ズジラウレート、ジオクチルスズラウレート等];アミ
ン類[トリエチルアミン、トリエチレントリアミン、ジ
アザビシクロウンデセン等];およびこれらの2種以上
の併用が挙げられる。添加量は特に限定はないがウレト
ジオン基含有ポリイソシアネート誘導体(B2)100
重量部当り、通常0.001〜0.05重量部である。
【0039】(B)として好ましいものは、(B)が加
熱されてイソシアネート基を再生した際に揮発成分が発
生しないウレトジオン基含有ポリイソシアネート誘導体
(B2)であり、特に好ましいものは脂環族ジイソシア
ネートおよび脂肪族ジイソシアネートからなるウレトジ
オン基含有ポリイソシアネート誘導体である。
【0040】該ブロック化ポリイソシアネート(B)の
使用量は、(A)の重量に対して対しスラッシュ成形用
途においては通常30重量%以下、好ましくは3〜20
重量%であり、芯地用接着剤においては通常10重量%
以下、好ましくは5重量%以下である。スラッシュ成形
用途の場合、30重量%を越えるとスラッシュ成形物の
破断伸びが低下し、芯地用接着剤の場合、10重量%を
越えると硬度が硬くなり風合いが悪くなる。
【0041】該(B)を(A)中に含有させる方法は特
に限定されないが、例えば以下の方法およびこれらの組
み合わせが例示できる。 予め(A1)中に必要により(B)を含有させておい
て、(A1)と(A2)を反応させて(B)を含有した
(A)を得る方法。 予め(A2)中に必要により(B)を含有させておい
て、(A1)と(A2)を反応させて(B)を含有した
(A)を得る方法。 必要により(B)を予め(A1)の原料である(a
1)中に含有させておいて(A1)を形成させた後、
(A1)と(A2)を反応させて(B)を含有した
(A)を得る方法。 これらのうち工業的見地から特に好ましいのはの方法
である。
【0042】本発明の請求項1記載の方法(第一発明)
で使用される分散剤(C1)は、(a1)との溶解性パ
ラメーター(SP値)[SP値の計算方法は、Poly
mer Engineering and Scien
ce,Vol.14,No.2,p147〜154(1
974)による。]の差が0.5以下である(a1)と
親和性を有する化合物(c1)の部分と、HLBが10
以上の親水性化合物(c2)の部分とから構成される。
(c1)のSP値および(c2)のHLBが上記の範囲
外では水中での(A)の分散性が悪く所望の粒子径のも
のが得られない。
【0043】上記(c1)としては、前記疎水性高分子
ポリオール(a1)として例示したポリエステルジオー
ルおよびポリエーテルジオールが挙げられる。該(c
1)の具体例としては、ポリエチレンアジペートジオー
ル(SP値=10.9)、ポリエチレンブチレンアジペ
ートジオール(SP値=10.7)、ポリブチレンヘキ
シレンアジペートジオール(SP値=10.3)、ポリ
ジエチレングリコールイソフタレートジオール(SP値
=10.8)、ビスフェノールAのPO2モル付加物と
テレフタル酸の縮重合物(SP値=10.1)、ビスフ
ェノールAのPO2モル付加物とフマル酸の縮重合物
(SP値=10.1)、ポリ−ε−カプロラクトンジオ
ール(SP値=10.2)、ポリプロピレングリコール
(SP値=8.7)、ポリテトラメチレンエーテルジオ
ール(SP値=9.0)、ポリヘキサメチレンポリカー
ボネートジオール(SP値=9.8)などが挙げられ
る。
【0044】該(c1)の数平均分子量は、通常500
〜10,000であり、好ましくは1,000〜3,0
00である。数平均分子量がこの範囲外では、所望の粒
子径の水性分散体が得られない。
【0045】上記(c2)としては、HLBが10以上
の実質的に水に対し親和性を有する化合物が挙げられ
る。該(c2)の具体例としては、オキシエチレン系
グリコール[ポリエチレングリコール(HLB=2
0)、ポリエチレングリコールのプロピレンオキシド
(PO)とエチレンオキシド(EO)共付加物(POと
EOの割合は、重量比で30/70〜1/99)(HL
B=13〜20)等]、ポリビニルアルコール(ケン
価度80%以上のもの)(HLB=19〜25)、ア
クリル共重合体[例えばヒドロキシアクリレートとアク
リル酸の1:1(重量比)共重合物(HLB=19)、
ヒドロキシアクリレートとアクリルアミドの1:1(重
量比)共重合物(HLB=13)等]、セルロース誘
導体[メチルセルロース(HLB=15)、ヒドロキシ
エチルセルロース(HLB=14)、ヒドロキシプロピ
ルセルロース(HLB=13)等]が挙げられる。この
うち好ましいものは、オキシエチレン系グリコールであ
り、特に好ましいものはポリエチレングリコールおよび
ポリエチレングリコールのPOとEO(POとEOの割
合は、重量比で20/80〜1/99)共付加物であ
る。
【0046】該(c2)の数平均分子量は、通常500
〜10,000であり、好ましくは1,000〜3,0
00である。
【0047】(C1)中の(c1)と(c2)の割合
は、モル比で通常3/1〜1/3、好ましくは2/1〜
1/2である。(c1)と(c2)の割合が上記の範囲
外では水中での(A)の分散性が悪く所望の粒子径が得
られない。
【0048】また、(c1)と(c2)との結合形態と
しては、ウレタン結合、エステル結合およびエーテル結
合が挙げられる。これらのうちウレタン結合およびエス
テル結合が好ましく、ウレタン結合が特に好ましい。ウ
レタン結合を介して(c1)と(c2)とを結合する例
としては、例えば(c1)および(c2)とジイソシア
ネートとを反応させて分散剤を得る方法が例示できる。
このときの(c1)および(c2)とジイソシアネート
の当量比(OH/NCO)は通常1.5〜2である。反
応温度は特に限定されず、前記(A1)で例示した通常
のウレタン化反応の温度でよい。該ジイソシアネートと
しては、(a3)で例示したジイソシアネートが使用で
きる。エステル結合を介して(c1)と(c2)とを結
合する例としては、例えば(c1)および(c2)と、
前記(a1)のポリエステルジオールの原料として例示
したジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体
(酸無水物、低級アルキルエステルなど)とを反応(当
量比1.5〜2)させる方法が例示できる。エーテル結
合を介して(c1)と(c2)とを結合する例として
は、例えば(c1)および(c2)と、アルキレンジハ
ライド(エチレンジブロマイド等)とをアルカリの存在
下で反応(当量比1.5〜2)させる方法および(c
1)にエチレンオキサイドを重付加させる方法が例示で
きる。
【0049】分散剤(C1)として好ましい例として
は、ポリネオペンチルアジペートジオール(数平均分子
量2,000)/IPDI/ポリエチレングリコールの
POとEO(POとEOの割合は、重量比で20/8
0)共付加物(数平均分子量2000)[1/1/1モ
ル]反応物、ポリエチレンアジペートジオール(数平均
分子量2,000)/IPDI/ポリエチレングリコー
ル(数平均分子量2,000)[1/1/1モル]反応
物などが挙げられる。
【0050】次に請求項1記載の熱可塑性ポリウレタン
樹脂水性分散体の製造方法について説明する。分散剤
(C1)の使用量は水100重量部に対し通常0.01
〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部である。この
範囲外では所望の粒子径の水性分散体が得られない。
(A1)、(A2)および(B)の合計100重量部に
対する(C1)を含有する水の使用量は、通常100〜
1,000重量部、好ましくは200〜500重量部で
ある。(C1)を含有する水の使用量が100重量部よ
り少ないと分散体の粒子が凝集し、1,000重量部を
越えると粒子径が75μm未満の粒子が多く生成する。
また、分散体の生成過程において、該(C1)は(A
1)と反応しても反応しなくてもよい。
【0051】(C1)を含有する水中へ(A1)、(A
2)および(B)の混合物を分散するときの温度は特に
限定はないが、通常20℃〜100℃、好ましくは30
〜60℃である。また、分散時の(A1)の粘度は通常
1,000〜50,000cP、好ましくは3,000
〜20,000cPである。粘度が1,000cPより
小さいと粒子径が75μm未満の粒子が多く生成し、5
0,000cPより大きいと粒子径が250μmを越え
る粗大粒子が生成する。
【0052】(A1)の室温での粘度が50,000c
Pを越える場合、(A1)を低粘度化するために20℃
〜100℃の範囲内で加熱することができ、また(A
1)を溶解するが生成する(A)を溶解しない溶剤を使
用することができる。該溶剤としては、例えばエステル
系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン系溶剤
[アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等]、芳香
族溶剤(トルエン、キシレン等)等が挙げられる。(A
1)への溶剤の添加量は、(A1)100重量部に対
し、通常30重量部以下、好ましくは10重量部以下で
ある。溶剤の添加量が30重量部を越えると、所望の粒
子径の水性分散体が得られない。
【0053】(C1)を含有する水中での(A1)と
(A2)との反応温度、時間は特に限定はないが、反応
温度は通常10〜80℃、好ましくは20〜60℃であ
る。例えば反応温度が50℃であれば、反応時間は通常
1時間〜40時間、好ましくは5時間〜20時間であ
る。
【0054】(C1)を含有する水中への(A1)、
(A2)および(B)の混合物の分散の方法としては特
に限定されず公知の分散機が使用できる。該分散機とし
ては、低速せん断型分散機、高速せん断型分散機、摩擦
型分散機、高圧ジェット型分散機、超音波型分散機、静
止型分散機等が挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、高速せん断式分散機(例えば、ヤマト科学製「ウル
トラディスパーザー」、荏原製作所製「エバラマイルダ
ー」等)および静止型分散機(例えば、タクミナ製「ス
タティックミキサー」等)である。
【0055】次に請求項2記載の熱可塑性ポリウレタン
樹脂水性分散体の製造法について説明する。本発明で用
いられる水に対する25℃における溶解度が10〜50
%(すなわち水100gに10〜50g溶解する)で、
(A1)を溶解するが(A)を溶解しない疎水性溶剤
(D)としては、ケトン系溶剤[MEK等]、エステル
系溶剤[酢酸メチル、酢酸エチル等]およびこれらの2
種以上の混合溶剤が挙げられる。これらのうち好ましい
ものはエステル系溶剤であり、特に好ましいのは酢酸エ
チルである。
【0056】本発明における疎水性溶剤(D)の使用量
は、(A1)に対し通常30重量%以下、好ましくは1
5重量%である。(D)の使用量が30重量%を越える
と、得られる分散体中の75μm以下の粒子径の粒子の
含有量が増加する。
【0057】溶剤(D)で希釈された(A1)の粘度
は、通常10,000cP/25℃以下、好ましくは
7,000cP/25℃以下である。粘度が10,00
0cPを越えると粗大粒子が生成しやすくなる。
【0058】(D)で希釈された(A1)を分散剤
(C)を含有する水中に分散させ、(A1)と(A2)
とを反応させる方法としては以下の方法が例示できる。 予め(D)で希釈された(A1)と(A2)とを混合
しておき、該混合液を分散剤(C)を含有する水中に静
止型分散機で連続的に分散した後、分散状態で(A1)
と(A2)とを反応させる方法。 (D)で希釈された(A1)と(A2)とを静止型分
散機で連続的に混合し(第一工程)、この混合液を別の
静止型分散機で分散剤(C)を含有する水中へ連続的に
分散(第二工程)した後、分散状態で(A1)と(A
2)とを反応させる方法。 (D)で希釈された(A1)を分散剤(C)を含有す
る水中へ静止型分散機で連続的に分散した後、該分散液
中に(A2)を加え、(A1)と(A2)とを反応させ
る方法。 これらのうち工業的見地から特に好ましいのはの方法
である。
【0059】本発明の請求項2記載の方法(第二発明)
で使用される分散剤(C)は特に限定されず、公知の分
散剤を使用することができる。該(C)としては例えば
前記(C1)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース等のセルロース系水溶性樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩類、ポリエチ
レングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
アミドおよび第三燐酸塩類などが挙げられ、これらのう
ちで好ましいものは(C1)およびポリビニルアルコー
ルである。分散剤(C)の使用量は水100重量部に対
し通常0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量
部である。この範囲外では所望の粒子径の水性分散体が
得られない。(D)で希釈された(A1)、(A2)お
よび必要により(B)の合計100重量部に対する
(C)を含有する水の使用量は、通常100〜1,00
0重量部、好ましくは200〜500重量部である。
(C)を含有する水の使用量が100重量部より少ない
と分散体の粒子が凝集し、1,000重量部を越えると
粒子径が75μm未満の粒子が多く生成する。また、分
散体の生成過程において、該(C)は(A1)と反応し
ても反応しなくてもよい。
【0060】該静止型分散機としては特に限定されない
が、例えば市販品であれば、「スタティックミキサー」
(ノリタケカンパニー製)、「T.K.ROSLPDミ
キサー」(特殊機化工業製)、「スルーザーミキサー」
(住友機械製)などが挙げられる。使用する静止型分散
機のエレメント数は通常4〜20、好ましくは7〜15
である。エレメント数が4未満の場合、分散不足となり
所望の分散体が得られず、エレメント数が20を越える
と、静止型分散機内を分散液が流れるときの抵抗が大き
くなり分散機の処理能力が低下する。
【0061】該静止型分散機を用いて、(D)で希釈さ
れた(A1)、(A2)および必要により(B)からな
る混合液を分散剤(C)を含有する水中へ分散する際の
分散時間(分散液の静止型分散機内滞留時間)は、(A
1)と(A2)が実質的に反応しない短時間であること
が好ましく、通常1秒以下、好ましくは0.5秒以下で
ある。分散時間が1秒より長くなると、静止型分散機内
で(A1)と(A2)の反応が進行し、静止型分散機内
の機壁に分散体が付着する問題が発生する。静止型分散
機で分散する際の(D)で希釈された(A1)、(A
2)および分散剤(C)を含有する水の温度は、通常1
0〜80℃、好ましくは20〜60℃である。液温が1
0℃未満の場合(A1)の溶液粘度が高くなり粗粒が発
生しやすくなり、80℃より高いと(A)の分散体粒子
が融着しやすくなる。
【0062】分散剤を含有する水中での(A1)と(A
2)との反応温度、時間は特に限定はないが、反応温度
は通常0〜80℃、好ましくは20〜60℃である。通
常反応温度が50℃であれば、反応時間は通常1時間〜
40時間、好ましくは5時間〜20時間である。
【0063】本発明の方法で得られる水性分散体を脱
水、乾燥して熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末を得る方法
としては特に限定されず公知の方法で行うことができ
る。脱水方法としては、例えばプレスフィルター、スパ
クラーフィルター、遠心分離器等の設備を使用して脱水
する方法が挙げられる。脱水後の含水率は通常50重量
%以下、好ましくは30重量%以下である。含水率が5
0重量%より多くなると乾燥時間が長くなり、また得ら
れた粉末が凝集しやすくなる。乾燥方法としては、例え
ば循風乾燥機、スプレードライヤー、流動層式乾燥機等
の公知の設備を用いて行うことができる。乾燥時の粉体
の温度は通常80℃以下、好ましくは60℃以下であ
る。乾燥時の温度が80℃より高くなると粉体が融着す
る問題が発生する。
【0064】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末に
は必要に応じ公知の耐候性安定剤、滑剤、耐熱安定剤、
難燃剤等を添加してもよい。これらの添加方法について
は特に限定されず、水性分散体の製造段階で添加しても
よいし、乾燥後の樹脂粉末に添加してもよい。
【0065】本発明の方法により得られる水性分散体を
脱水乾燥して得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末
は、平均粒子径が通常50〜250μmであり、かつ7
0μm未満の粒子径の粉体の含有量が10重量%以下で
ある。平均粒子径が50μm未満では、粉末が飛散しや
すくなり取扱う作業環境が悪化し、250μmを超える
とスラッシュ成形用途に利用する際、成形物表面にピン
ホールが発生し外観が悪くなる傾向となる。また、75
μm未満の粒子径の粉体の含有量が10重量%より多い
と、粉体流動性が悪くなりスラッシュ成形した際の成形
物の肉厚が不均一になる。なお、ここでいう平均粒子径
および75μm未満の粒子径の粉体の含有量は、例え
ば、プロセス用粒度分布計測システム「TSUB−TE
C300」[日本鉱業(株)製]を用いて測定すること
ができる。
【0066】該熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末の熱軟化
温度は通常50〜200℃、好ましくは70〜180℃
である。熱軟化温度がこの範囲外では適度な溶融流動性
が得られず、芯地用接着剤として使用した場合は満足す
る接着強度が得られ難く、スラッシュ成形用組成物とし
て使用した場合は成形シートの平滑性が十分でない傾向
にある。また、ガラス転移点(Tg)は通常−30℃以
下、好ましくは−35℃以下である。Tgが−30℃よ
り高いと、スラッシュ成形用途および芯地用接着剤用途
ともに低温下での風合いが悪くなる。
【0067】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末を
スラッシュ成形用材料として用いる場合のJIS−K7
210−B法によるメルトインデックス(条件:200
℃、2.16Kg)は、(A3)がイソシアネート基を
再生していない状態で10〜500g/10分であるこ
とが好ましい。この範囲外では適度な流動性が得られず
満足する成形シートの平滑性が得られない傾向にある。
【0068】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末を
芯地用接着剤として用いる鞘合のJIS−K7210−
B法によるメルトインデックス(条件:160℃、2.
16Kg)は、(A3)がイソシアネート基を再生して
いない状態で50〜500g/10分であることが好ま
しい。この範囲外では適度な流動性が得られず満足する
接着強度が得られない傾向にある。
【0069】上記熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末からな
る本発明のスラッシュ成形用組成物において使用される
可塑剤(E)としては、フタル酸エステル[フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ブチルベンジ
ル、フタル酸ジイソデシル等];脂肪族2塩基酸エステ
ル[アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸−
2−エチルヘキシル等];トリメリット酸エステル[ト
リメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット
酸トリオクチル等];燐酸エステル[リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸トリオクチル、リン酸トリクレ
ジール等];脂肪酸エステル[オレイン酸ブチル等];
およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これら
のうち好ましいのはフタル酸エステルおよびトリメリッ
ト酸エステルであり、特に好ましいものはフタル酸ジイ
ソデシル、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)
およびトリメリット酸トリイソデシルである。
【0070】本発明のスラッシュ成形用組成物において
使用される顔料(F)としては特に限定されず、公知の
有機顔料および/または無機顔料を使用することができ
る。有機顔料としては、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔
料、銅フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料等が
挙げられ、無機系顔料としては、クロム酸塩、フェロシ
アン化合物、金属酸化物、硫化物セレン化合物、金属塩
類(硫酸塩、珪酸塩、炭酸塩、燐酸塩等)、金属粉末、
カーボンブラック等が挙げられる。
【0071】本発明のスラッシュ成形用組成物において
使用されるブロッキング防止剤(G)としては特に限定
されず、公知の無機系ブロッキング防止剤または有機系
ブロッキング防止剤を使用することができる。無機系ブ
ロッキング防止剤としてはシリカ、タルク、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム等が挙げられ、有機系ブロッキング
防止剤としては粒子径10μm以下の熱硬化性樹脂(例
えば、熱硬化性ポリウレタン樹脂、グアナミン系樹脂、
エポキシ系樹脂等)および粒子径10μm以下の熱可塑
性樹脂[例えば、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ(メ
タ)アクリレート樹脂等]が挙げられる。これらのうち
好ましいものは無機系ブロッキング防止剤であり、特に
好ましいものはシリカである。
【0072】 本発明のスラッシュ
成形用組成物において使用される離型剤(H)としては
公知の離型剤が使用できる。該離型剤としては、例えば
フッ素系離型剤(リン酸フルオロアルキルエステル
等)、シリコン系離型剤(ジメチルポリシロキサン、ア
ミノ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシル変性ジ
メチルポリシロキサン等)、脂肪酸エステル系離型剤
[アルカン(炭素数11〜24)酸アルケニル(炭素数
6〜24)エステル等]、リン酸エステル系離型剤(リ
ン酸トリブチルエステル)等が挙げられる。これらのう
ち好ましいのはフッ素系離型剤およびシリコン系離型剤
である。
【0073】本発明のスラッシュ成形用組成物におい
て、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末に対する(E)、
(F)、(G)および(H)の重量比は、該樹脂粉末1
00重量部当たり、(E)が通常5〜20重量部、好ま
しくは7〜15、(F)が通常0.5〜5重量部、好ま
しくは1〜3重量部、(G)が通常0.5〜3重量部、
好ましくは0.7〜2.5重量部、(H)が通常O.5
〜3重量部、好ましくは0.7〜2.5重量部である。
【0074】(E)が5重量部未満であれば成形時の溶
融粘度が高くなり成形不良となり、20重量部を越える
と成形表皮の表面に(E)が経時的にブリードアウトす
る問題がある。(F)が0.5重量部未満であれば隠蔽
性が不足し、5重量部を越えると成形時の溶融粘度が高
くなり成形不良となる。(G)が0.5重量部未満であ
れば安息角が大きくなり、3重量部を越えると成形時の
溶融粘度が高くなり成形不良となる。(H)が0.5重
量部未満であれば離型抵抗が大きくなり、3重量部を越
えると成形表皮の表面に(H)が経時的にブリードアウ
トする問題がある。
【0075】本発明のスラッシュ成形用組成物の製造方
法は特に限定されされないが、以下の方法が例示でき
る。 熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体を製造する際
に、(A1)中に必要により(B)とともに(E)、
(F)および(H)を予め含有させておき、得られた樹
脂粉末と(G)とを混合する方法。 該水性分散体を製造する際に、(A1)中に必要によ
り(B)とともに(E)および(F)を予め含有させて
おき、得られた樹脂粉末と(H)および(G)とを混合
する方法。 該水性分散体から得られた(A)および必要により
(B)からなる樹脂粉末に、(E)、(F)、(G)お
よび(H)を混合する方法。 該水性分散体から得られた(A)および必要により
(B)からなる樹脂粉末に、予め混合しておいた
(E)、(F)および(H)を混合した後、(G)を混
合する方法。 これらのうち特に好ましいのは、粉体流動性の良好な組
成物が得られる点での方法である。
【0076】上記スラッシュ成形用組成物の製造におけ
る樹脂粉末等の粉体混合温度は、通常100℃以下、好
ましくは70℃以下、特に好ましくは50℃以下であ
る。混合温度が100℃を超えると、樹脂粉末同士が融
着し所望の粒子径の組成物が得られない。また、混合時
間は特に限定されないが、通常1〜20分、好ましくは
2〜10分である。
【0077】本発明のスラッシュ成形用組成物の製造装
置は特に限定されず、公知の粉体混合装置を使用するこ
とができる。該粉体混合装置の具体例としては、高速剪
断混合装置[三井鉱山(株)製「へンシェルミキサ
ー」、深江工業(株)製「ハイスピードミキサー」
等]、低速混合装置[ホソカワミクロン(株)製「ナウ
タミキサー」等]などが挙げられる。
【0078】本発明のスラッシュ成形用組成物の安息角
は通常33゜であり以下、好ましくは30゜以下であ
る。安息角が33゜より大きいとアンダーカット部等の
金型の細部まで粉体が入らず成形物の表面にピンホール
が発生する。また、スパチュラ角は通常50゜以下、好
ましくは45゜以下である。スパチュラ角が50゜より
大きいと成形物の肉厚が不均一になる。ここでいう安息
角およびスパチュラ角の測定方法は、R.L.Car
r,Chem.Eng,vol.72,Jan.18,
p163(1965)および同,Feb.1,p69
(1965)に記載の方法による。該安息角およびスパ
チュラ角は、例えば、ホソカワミクロン(株)製「パウ
ダーテスター」を用いて測定することができる。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下の記
載において「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0080】製造例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ポ
リカプロラクトンジオール(数平均分子量2,000)
248部およびポリエーテルジオール(数平均分子量4
000、EO含量90重量%、PO含量10重量%)4
96部を仕込み、120℃で減圧脱水した。脱水後の水
分は0.02%であった。次いでイソフォロンジイソシ
アネート(IPDI)55.3部およびジブチル錫ジラ
ウレート0.06部を添加し80℃で5時間反応を行っ
た。得られた生成物を[分散剤1]とする。
【0081】製造例2 製造例1の[分散剤1]1部を水100部に溶解し、半
透明乳白色の液体を得た。これを[分散液1]とする。
【0082】製造例3 ポリビニルアルコール[ケン価度88%、(株)クラレ
製「PVA−235」]1部を水100部に溶解した。
これを[分散液2]とする。
【0083】製造例4 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のネオペンチルアジペート[「サン
エスター5620」、三洋化成工業(株)製]654部
を投入し、3mmHgの減圧下で120℃に加熱して1
時間脱水を行った。続いてIPDI146部を投入し、
110℃で10時間反応を行いイソシアネート基末端ウ
レタンプレポリマーを得た。該プレポリマーの遊離イソ
シアネート基含量は2.8%であった。このものを[ウ
レタンプレポリマー1]とする。
【0084】製造例5 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のポリネオペンチルアジペート
[「サンエスター5620」、三洋化成工業(株)製]
654部を投入し3mmHgの減圧下で120℃に加熱
して1時間脱水を行った。続いてIPDI146部を投
入し、110℃で10時間反応を行い、イソシアネート
基末端ウレタンプレポリマーを得た。該プレポリマーの
遊離イソシアネート基濃度は2.8%であった。続いて
酢酸エチル80部を投入し、均一になるまで40℃で1
時間混合した。該プレポリマーの粘度は6,000cP
/25℃であった。このものを[ウレタンプレポリマー
2]とする。
【0085】製造例6 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のポリブチレンアジペート[「サン
エスター4620」、三洋化成工業(株)製]856部
を投入し3mmHgの減圧下で120℃に加熱して1時
間脱水を行った。続いてヘキサメチレンジイソシアネー
ト144部を投入し、110℃で10時間反応を行い、
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを得た。該
プレポリマーの遊離イソシアネート基濃度は3.6%で
あった。続いて酢酸エチル90部を投入し、均一になる
まで40℃で1時間混合した。該プレポリマーの粘度は
9,000cP/25℃であった。このものを[ウレタ
ンプレポリマー3]とする。
【0086】製造例7 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、イ
ソフォロンジアミン50部とMEK50部を仕込み、5
0℃で5時間反応を行った後、ジエタノールアミンを5
部加えた。このものを[ケチミン化合物1]とする。
【0087】製造例8 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、エ
チレンジアミン50部およびメチルエチルケトン50部
を仕込み、50℃で5時間反応を行った後、ジエタノー
ルアミンを5部加えた。このものを[ケチミン化合物
2]とする。
【0088】製造例9 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ジ
イソデシルフタレート15部、酸化チタン[「タイペー
クR−820」、石原産業(株)製]2部およびジメチ
ルポリシロキサン[信越化学(株)製「SH−20
0」]3部を仕込み、均一になるまで混合した。得られ
た混合物を[着色剤1]とする。
【0089】実施例1 ビーカー内で予め[ウレタンプレポリマー1]187部
およびIPDI3量体のε−カプロラクタムブロック化
物[ヒュルスジャパン(株)製「VESTAGON B
1530」]10部を混合した後、[ケチミン化合物
1]22.0部を混合した。この混合物に[分散液1]
250部を添加した後、ウルトラディスパーザー[ヤマ
ト科学(株)製]を使用して回転数9000rpmで1
分間混合した。撹拌棒および温度計をセットした4つ口
フラスコに上記混合液を導入し、撹拌しながら50℃で
6時間反応を行い、ポリウレタン樹脂水性分散体を得
た。次いでこの水性分散体を濾別、50℃で1時間乾燥
を行いポリウレタン樹脂粉末(F1)を得た。得られた
樹脂粉末(F1)のGPCで測定した数平均分子量は4
0,000であった。
【0090】実施例2 攪拌装置を備えたタンク内で予め[ウレタンプレポリマ
ー2]280部およびIPDI3量体のε−カプロラク
タムブロック化物[「VESTAGONB1530」、
ヒュルスジャパン(株)製]10部を混合した後、該混
合物と[ケチミン化合物1]を液比290.0:30.
0部の割合で定量的に直径1cm、エレメント数15の
スタティックミキサー(ノリタケカンパニー製)に送液
し「混合液1」を得た。このときの送液速度はスタティ
ックミキサー内の混合時間が0.3秒になるように調整
した。得られた該「混合液1」の粘度は25℃で2,0
00cPであった。ギアポンプを用いて、該「混合液
1」と製造例1の[分散液1]を液比203.5:25
0の割合で定量的に直径1cm、エレメント数15のス
タティックミキサー(ノリタケカンパニー製)に供給し
た。このときの送液速度はスタティックミキサー内の混
合時間が0.3秒になるように調整した。スタティック
ミキサーで混合された該混合分散液を、攪拌棒および温
度計をセットした4つ口フラスコに導入し、50℃で6
時間反応を行いポリウレタン樹脂水性分散体を得た。次
いでこの分散体を濾別、60℃で1時間乾燥を行い樹脂
粉末(F2)を得た。得られた樹脂粉末の熱軟化点は1
30℃、GPCで測定した数平均分子量は40,000
であった
【0091】実施例3 攪拌装置を備えたタンク内で予め[ウレタンプレポリマ
ー3]290部および[ケチミン化合物2]11.0部
を40℃で混合した。得られた該混合液の粘度は40℃
で3,000cPであった。ギアポンプを用いて、該混
合液と製造例1の[分散液2]を液比203.5:30
0の割合で定量的に直径1cm、エレメント数15のス
タティックミキサー(ノリタケカンパニー製)に供給し
た。このときの送液速度はスタティックミキサー内の混
合時間が0.3秒になるように調整した。スタティック
ミキサーで混合された該混合分散液を、攪拌棒および温
度計をセットした4つ口フラスコに導入し、40℃で6
時間反応を行いポリウレタン樹脂水性分散体を得た。次
いでこの分散体を濾別、40℃で1時間乾燥を行い樹脂
粉末(F3)を得た。得られた樹脂粉末の熱軟化点は8
0℃、GPCで測定した数平均分子量は20,000で
あった。
【0092】実施例4 ヘンシェルミキサー[三井鉱山(株)製]内に、樹脂粉
末(F1)100部と[着色剤1]18部を仕込み25
℃で300rpmで10分間混合した後、シリカ[富士
シリシア化学(株)製「サイリシア310」]1部を添
加し、さらに300rpmで1分間混合し、スラッシュ
成形用組成物(S1)を得た。
【0093】実施例5 ヘンシェルミキサー(三井鉱山製)内に、樹脂粉末(F
2)100部と[着色剤1]18部を仕込み25℃で3
00rpmで10分間混合した後、シリカ1部[「サイ
リシア310」、富士シリシア化学(株)製]を仕込み
300rpmで1分間混合し、スラッシュ成形用組成物
(S2)を得た。
【0094】比較例1 ビーカー内で予め[ウレタンプレポリマー1]187部
およびIPDI3量体のε−カプロラクタムブロック化
物[ヒュルスジャパン(株)製「VESTAGON B
1530」]10部を混合した後、[ケチミン化合物
1]22.0部を混合した。この混合物に[分散液2]
700部を添加した後、ウルトラディスパーザー[ヤマ
ト科学(株)製]を使用して回転数9000rpmで1
分間混合した。以下実施例1と同様にして樹脂粉末(F
4)を得た。得られた樹脂粉末(F4)のGPCで測定
した数平均分子量は40,000であった。
【0095】比較例2 攪拌装置を備えたタンク内で予め[ウレタンプレポリマ
ー1]280部とIPDI3量体のε−カプロラクタム
ブロック化物[ヒュルスジャパン(株)製「VESTA
GON B1530」]10部と[ケチミン化合物1]
30.0部とを40℃で混合した。得られた混合液の粘
度は40℃で3,000cPであった。ギアポンプを用
いて、該混合液と製造例1の[分散液2]を液比20
3.5:300の割合で定量的に直径1cm、エレメン
ト数15のスタティックミキサー(ノリタケカンパニー
製)に供給した。このときの送液速度はスタティックミ
キサー内の混合時間が0.3秒になるように調整した。
スタティックミキサーで混合された該混合分散液を、攪
拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに導入
し、40℃で6時間反応を行いポリウレタン樹脂水性分
散体を得た。次いでこの分散体を濾別、40℃で1時間
乾燥を行い樹脂粉末(F5)を得た。
【0096】比較例3 ビーカー内で予め[ウレタンプレポリマー2]290部
と[ケチミン化合物1]11.0部とを混合し、その後
[分散液2]700部をビーカに添加した後、ウルトラ
ディスパーザー(ヤマト科学製)を使用して回転数90
00rpmで1分間混合した。混合後、攪拌棒および温
度計をセットした4つ口フラスコに混合液を導入し、5
0℃で6時間反応を行い、ポリウレタン樹脂水性分散体
を得た。次いでこの分散体を濾別、40℃で1時間乾燥
を行い樹脂粉末(F6)を得た。
【0097】比較例4 ヘンシェルミキサー[三井鉱山(株)製]内に、樹脂粉
末(F4)100部と[着色剤1]18部を仕込み25
℃で300rpmで10分間混合した後、シリカ[富士
シリシア化学(株)製「サイリシア310」]1部を仕
込み、さらに300rpmで1分間混合し、スラッシュ
成形用組成物(S3)を得た。
【0098】比較例5 ヘンシェルミキサー(三井鉱山製)内に、樹脂粉末(F
5)100部と[着色剤1]18部を仕込み25℃で3
00rpmで10分間混合した後、シリカ1部[「サイ
リシア310」、富士シリシア化学(株)製]を仕込み
300rpmで1分間混合し、スラッシュ成形用組成物
(S4)を得た。
【0099】物性測定例1 実施例4および5、比較例4および5で得た組成物(S
1)〜(S4)、および市販のスラッシュ成形用塩ビパ
ウダー[「S130」住友化学工業(株)製](比較例
6)について下記試験方法により性能試験を行った。そ
の結果を表1に示す。平均粒子径及び粒子径75μm未
満の粒子の含有量:日本鉱業(株)製「TSUB−TE
C300」を用いて測定した。安息角及びスパチュラ
角:ホソカワミクロン(株)製「パウダーテスター」を
用いて測定した。
【0100】
【表1】
【0101】物性測定例2 実施例4および5、比較例4および5で得た組成物(S
1)〜(S4)、および市販のスラッシュ成形用塩ビパ
ウダー[「S130」住友化学工業(株)製](比較例
6)を240℃に加熱した金型に接触させ熱溶融後、水
冷し成形シートを作成した。得られた成形シートについ
て下記試験方法により性能試験を行った。その結果を表
2に示す。偏肉厚:シートの膜厚を測定し、最大膜厚と
最小膜厚の差を求め偏肉厚とした。破断伸び、破断強
度:JIS−K6301に準じて測定した。耐熱破断伸
び:成形シートを120℃の順風乾燥機中で500時間
保持した後、JIS−K6301に準じて測定した。
【0102】
【表2】
【0103】物性試験例3 実施例3の樹脂粉末(F3)、比較例3の樹脂粉末(F
6)および接着芯地用ナイロンパウダー(東レ製)(比
較例7)をそれぞれパウダーコーティング方式によりポ
リエステル/綿=65/35混紡ブロード布上に20g
/m2塗布し、150℃×1分加熱固着し接着芯地を作
成した。得られた接着芯地を綿ニット布の表地に接着芯
地プレス機[神戸電気(株)製]を用いて150℃×荷
重300g/cm2×15秒の条件で接着を行った。得
られた各接着布地について下記試験方法により性能試験
を行った。その結果を表3に示す。接着強度;「オート
グラフP−100型」(島津製作所製)を用い、引張速
度200mm/分で180度剥離強度を測定した。耐ド
ライクリーニング性および耐水洗濯性;JIS−L10
89に準じて評価した。風合い;接着後の芯地の柔軟性
について手触りにより判定した。
【0104】
【表3】
【0105】
【発明の効果】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂水性
分散体の製造方法は、下記の効果を有する。 1.ウレタンプレポリマーとケチミン化合物を水中に分
散させるに際して、特定構造の分散剤の使用あるいは静
止型分散機を使用することにより、粒子径および粒度分
布がスラッシュ成形および芯地接着剤に適した範囲のウ
レタン樹脂粉末を該分散体から容易に得ることができ
る。 2.従来のような樹脂粉末の分級等の操作を必要としな
いので、粉末のロスがなく経済的である。 3.柔軟性を有し、かつ耐久性のある樹脂物性を有する
偏肉厚の少ない表皮層を与えるスラッシュ成形用組成物
を低コストで得ることができる。 4.柔軟性のある樹脂特性を生かした風合いのよい芯地
用接着剤を得ることができる。 上記効果を奏することから、本発明の方法により得られ
る水性分散体からの熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末は、
特に芯地用接着剤および自動車内装材等のスラッシュ成
形用材料として極めて有用である。また、本発明の熱可
塑性ウレタン樹脂粉末は、粉体塗料、各種ホットメルト
接着剤等への応用も可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 18/10 C08G 18/65 A 18/65 C09J 175/04 C09J 175/04 C08G 18/08 // B29K 75:00 B29L 31:48 (56)参考文献 特開 平8−120041(JP,A) 特開 昭58−108261(JP,A) 特開 昭60−161417(JP,A) 特開 昭63−118378(JP,A) 特開 平7−133423(JP,A) 特開 平8−231679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/00 - 75/16 C08G 18/00 - 18/87 C09J 175/00 - 175/16 B29C 41/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤(C)を含有する水中に分散され
    たイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(A1)
    とケチミン化合物(A2)とを反応させて熱可塑性ポリ
    ウレタン樹脂(A)を製造するにあたり、(C)として
    下記(C1)を用い、任意の段階でブロック化ポリイソ
    シアネート(B)を含有させて、(A)および(B)が
    水中に分散されてなる水性分散体を製造することを特徴
    とする熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散体の製造方
    法。 (C1):(A1)を構成する数平均分子量500〜
    5,000の疎水性高分子ポリオール(a1)との溶解
    性パラメーター(SP値)の差が0.5以下の(a1)
    と親和性を有する化合物(c1)の部分と、HLBが1
    0以上の親水性化合物(c2)の部分とを分子内に有す
    る分散剤。
  2. 【請求項2】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)または
    (A)およびブロック化ポリイソシアネート(B)が水
    中に分散されてなる熱可塑性ポリウレタン樹脂水性分散
    体を製造する方法において、水に対する25℃における
    溶解度が10〜50%である疎水性溶剤(D)で希釈し
    たイソシアネート末端ウレタンプレポリマー(A1)を
    分散剤(C)を含有する水中に静止型分散機で分散させ
    るとともに、(A1)とケチミン化合物(A2)とを反
    応させて(A)を製造し、必要により任意の段階で
    (B)を含有させることを特徴とする水性分散体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 疎水性溶剤(D)を含む(A1)と(A
    2)とを静止型分散機で予め混合し、該混合物を別の静
    止型分散機で分散剤(C)を含有する水中に分散させる
    請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 疎水性溶剤(D)が、(A1)を溶解す
    るが(A)を溶解しない溶剤である請求項2または3記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】 該ウレタンプレポリマー(A1)が、数
    平均分子量500〜5,000の疎水性高分子ポリオー
    ル(a1)および該(a1)より低い分子量の低分子ジ
    オール(a2)からなるポリオールと過剰のポリイソシ
    アネート(a3)とからのイソシアネート基末端ウレタ
    ンプレポリマーである請求項1〜4いずれか記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の方法で得ら
    れる水性分散体を脱水、乾燥してなる熱可塑性ポリウレ
    タン樹脂粉末。
  7. 【請求項7】 熱軟化温度が70〜180℃である請求
    項6記載の熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末。
  8. 【請求項8】 平均粒子径が50〜250μmで、かつ
    75μm未満の粒子径の粉体の含有量が10重量%以下
    である請求項6または7記載の熱可塑性ポリウレタン樹
    脂粉末。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8いずれか記載の熱可塑性ポ
    リウレタン樹脂粉末からなる芯地用接着剤。
  10. 【請求項10】 請求項6〜8いずれか記載の樹脂粉末
    と、可塑剤(E)、顔料(F)、ブロッキング防止剤
    (G)および離型剤(H)とからなるスラッシュ成形用
    組成物であって、該樹脂粉末100重量部当たり、
    (E)が5〜20重量部、(F)が0.5〜5重量部、
    (G)が0.5〜3重量部、(H)が0.5〜3重量部
    であるスラッシュ成形用組成物。
  11. 【請求項11】 安息角が33゜以下で、かつスパチュ
    ラ角が50゜以下である請求項10記載のスラッシュ成
    形用組成物。
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