JP2926208B2 - 芯地用接着剤 - Google Patents

芯地用接着剤

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JP2926208B2
JP2926208B2 JP12051294A JP12051294A JP2926208B2 JP 2926208 B2 JP2926208 B2 JP 2926208B2 JP 12051294 A JP12051294 A JP 12051294A JP 12051294 A JP12051294 A JP 12051294A JP 2926208 B2 JP2926208 B2 JP 2926208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芯地用接着剤に関する。
さらに詳しくは、接着性、柔軟性、耐洗濯性、耐ドライ
クリーニング性に優れた複合樹脂からなる芯地用接着剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年縫製作業合理化方策として、接着芯
地が登場し、縫製作業に革命的な合理化をもたらし、現
在幅広く用いられている。しかし、従来用いられている
芯地用熱融着性粉末接着剤には接着強度が強く、かつ風
合いが柔らかく、更に洗濯やドライクリーニングの耐性
も兼ね備えたものはまだ見いだされていない。ポリエチ
レン系接着剤は接着強度、風合い、耐ドライクリーニン
グ性が不十分であり、ポリアミド系接着剤は接着強度、
ドライクリーニング性が良好であるが、風合い、耐洗濯
性が不十分である。また軟質ポリ塩化ビニル系接着剤は
風合い、耐洗濯性が良好であるが、耐ドライクリーニン
グ性が不十分である。更に芯地貯蔵時の可塑剤の移行に
より経時的に接着性能、風合いが変化するという問題点
がある。ポリ酢酸ビニル系接着剤は風合いが良好である
が、耐洗濯、耐ドライクリーニング性が不十分である。
ポリエステル系接着剤は接着強度、耐洗濯性が良好であ
るが、耐ドライクリーニング性が不十分である。芯地用
粉末接着剤として上記問題点を克服しうる熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を製造する方法が提案されている(例えば
特公昭63−15930号、特開昭55−110173
号各公報)。しかし、この製造法で得られたポリウレタ
ン粉体はまだ熱溶融性が十分ではなく、従って接着性が
十分に改善されえないという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接着性、柔
軟性(風合い)、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性の
優れた複合樹脂からなる芯地用接着剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち本発明は、少なくとも50重量%の(メタ)アク
リルモノマーを含有するエチレン性不飽和単量体(a)
の重合体(A)5〜70重量%と熱可塑性ポリウレタン
樹脂(B)30〜95重量%からなり、重合体(A)と
ポリウレタン樹脂(B)のうちいずれか一方が分散相を
形成し、他方がマトリックス相を形成していることを特
徴とする芯地用接着剤;並びに、少なくとも50重量%
の(メタ)アクリルモノマーを含有するエチレン性不飽
和単量体(a)の重合体(A)を含有するイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマー(D)を水および分散安
定剤(C)の存在下で分散し、ウレタンプレポリマー
(D)を水および/または鎖伸長剤(E)と反応させる
ことを特徴とする芯地接着剤用複合樹脂分散体の製造方
法である。
【0005】本発明において用いられる重合体(A)
は、(メタ)アクリルモノマーと他のエチレン性不飽和
単量体の合計であるエチレン性不飽和単量体(a)の量
に対して、少なくとも50重量%、好ましくは70重量
%以上の(メタ)アクリルモノマーから構成されたもの
である。このような(メタ)アクリルモノマーとして
は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル
[メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリ
レートおよびトリフルオロエチル(メタ)アクリレート
等のアルキル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフル
フリル(メタ)アクリレート等の複素環含有(メタ)ア
クリレート;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートお
よびヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシポリ
エチレンオキシエチル(メタ)アクリレートおよびヒド
ロキシポリプロピレンオキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等のヒドロキシポリオキシアルキレン(オキシアル
キレン基の炭素数は好ましくは2〜4)アルキル(メ
タ)アクリレート;メトキシエチル(メタ)アクリレー
トおよびエトキシエチル(メタ)アクリレート等のアル
コキシ(アルコキシ基の炭素数は好ましくは1〜4)ア
ルキル(アルキル基の炭素数は好ましくは2〜3)(メ
タ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレートおよびジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート]およびビ
ニルシアニド(アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル)等が挙げられる。これらのうち、好ましいのは(メ
タ)アクリル酸エステルである。
【0006】前記(メタ)アクリルモノマーと共に用い
られる他のエチレン性不飽和単量体としては、エチレン
性不飽和炭化水素単量体(a1)、ビニルエステル類
(a2)、ビニルエーテル類(a3)、ビニルケトン類
(a4)、Nービニルヘテロ環化合物(a5)およびハ
ロゲン化ビニル類(a6)等が挙げられる。
【0007】(a1)の具体例としては、芳香族炭化水
素単量体[スチレン、アルキルスチレン(α−メチルス
チレン、o−,m−またはp−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n
−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン等]お
よび脂肪族炭化水素単量体(エチレン、プロピレン等)
などが挙げられる。
【0008】(a2)の具体例としては、酢酸ビニルお
よびプロピオン酸ビニルなどが挙げられる。
【0009】(a3)の具体例としては、ビニルメチル
エーテルおよびビニルエチルエーテルなどが挙げられ
る。
【0010】(a4)の具体例としては、ビニルメチル
ケトンおよびビニルヘキシルケトンなどが挙げられる。
【0011】(a5)の具体例としては、N−ビニルピ
ロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ルおよびN−ビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0012】(a6)の具体例としては塩化ビニルなど
が挙げられる。
【0013】(a1)〜(a6)は2種以上を混合して
使用してもよい。
【0014】重合体(A)としては、前記(メタ)アク
リルモノマーの重合体または単量体(a1)〜(a6)
との共重合体が使用できる。好ましいものは(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルの重合体である。
【0015】本発明において用いられる熱可塑性ポリウ
レタン樹脂(B)はポリイソシアネート(D1)、高分
子量ポリオール(D2)と水および/または鎖伸長剤
(E)ならびに必要により重合停止剤(F)を反応させ
ることによって得られる。
【0016】ポリイソシアネート(D1)としては、炭
素数(NCO基中の炭素を除く)2〜12の脂肪族ポリ
イソシアネート[エチレンジイソシアネート、テトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−
トリメチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート
等];炭素数(NCO基中の炭素を除く)4〜15の脂
環式ポリイソシアート[イソホロンジイソシアネート、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキ
シレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイ
ソシアネート等];炭素数(NCO基中の炭素を除く)
8〜12の芳香族/脂肪族ジイソシアネート[キシリレ
ンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート等];芳香族ジイソシア
ネート[トリレンジイソシアネート、ジエチルベンゼン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、 ナフチレンジイソシアネート等];これらの変性
物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン
基、ウレア基、ヌレート基、ビュレット基のいずれか一つ
の基を有するイソシアネート化合物である);およびこ
れらの2種以上の併用が挙げられる。
【0017】これら(D1)として例示したもののう
ち、好ましいものは脂肪族ジイソシアネートおよび脂環
式ジイソシアネートであり、特に好ましいものはヘキサ
メチレンジイソシアネート(以下、HDIと略記)、イ
ソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと略記)お
よびジシクロヘキシルメタンジイソシアネートである。
【0018】ポリオール(D2)としてはポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール、シリコングリコ
ール、ポリブタジエングリコール、アクリルポリオー
ル、フッ素基含有ポリオール、ポリマーポリオール、グ
リシジル基含有ポリオールおよびこれら2種以上の混合
物が挙げられる。
【0019】ポリオール(D2)のうち、好ましいもの
はポリエーテルポリオールおよびポリエステルポリオー
ルである。その数平均分子量は通常500〜5,00
0、好ましくは700〜3,000である。
【0020】ポリエーテルポリオールとしては、2個の
活性水素原子を有する化合物(たとえば多価アルコー
ル、多価フェノールなど)のアルキレンオキサイド付加
物およびそれらの混合物があげられる。
【0021】上記多価アルコールとしてはエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアル
キレングリコール、および環状基を有するジオール(た
とえば、特公昭45−1474号公報明細書に記載のも
の)などが挙げられる。多価フェノールとしてはピロガ
ロール、ハイドロキノン、フロログルシンなどの単環多
価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールスル
フォンなどのビスフェノール類などが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは多価アルコールである。
【0022】アルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイド(以下EOと略記)、プロピレンオキサイド
(以下POと略記)、1,2−、1,3−、1,4ある
いは2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド
等、およびこれらの2種以上の併用(ブロックまたはラ
ンダム付加)が挙げられる。これらのうち、好ましいも
のはEOとPOの併用であって、ブロック付加の形で用
いることがさらに好ましい。
【0023】ポリエステルポリオールとしては、例えば
(1)低分子ポリオール(D3)とポリカルボン酸との
縮合重合によるものおよび(2)ラクトンの開環重合に
よるもの及びこれら2種以上の混合物が挙げられる。
【0024】低分子ポリオール(D3)としては、例え
ば脂肪族低分子ジオール類[エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオールなど];環状基を有する低分子ジオール類
[例えば特公昭45−1474号公報明細書に記載のも
の:1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、m−またはp−キシリレングリコールなど]等およ
びこれらの2種以上の併用が挙げられる。
【0025】ポリカルボン酸の具体例としては、脂肪族
ジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グ
ルタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸な
ど)、芳香族ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル
酸など)およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
【0026】前記(2)のラクトンとしてはγ−ブチロ
ラクトン、ε−カプロラクトンおよびこれらの2種以上
の併用などが挙げられる。
【0027】鎖伸長剤(E)としてはポリアミン、アル
カノールアミン、ポリアミドアミンおよびこれらのケチ
ミン化合物等が挙げられる。また、アミン系ポリオール
および前記ポリエステルポリオールの説明の中で例示し
た低分子ポリオール(D3)も用いることができる。前
記アミンは2個の1級アミノ基を有するものが好まし
い。
【0028】ポリアミンとしては、芳香族ジアミン[ジ
エチルトルエンジアミン、2,4または2,6−ビスメ
チルチオトルエンジアミン等]および脂環式ジアミン
[イソホロンジアミン(以下IPDAと略記)、4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジ
アミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、
4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキ
シル、ジアミノシクロヘキサン等]、脂肪族ジアミン
[エチレンジアミン、1,6ヘキサメチレンジアミン
等]、トリアミン[ジエチレントリアミン等]およびこ
れらのポリアミン類とケトン類の反応物であるケチミン
化合物が挙げられる。
【0029】アルカノールアミンとしてはエタノールア
ミン、4−アミノ−1−ブタノール、3−アミノシクロ
ヘキサノールが挙げられる。
【0030】好ましい鎖伸長剤(E)は脂環式ジアミン
および脂環式ジアミンのケチミン化合物である。
【0031】鎖伸長剤(E)の使用量はウレタンプレポ
リマー(D)中のイソシアネート基1当量に対し、通常
0.5〜1.5当量、好ましくは0.7〜1.2当量で
ある。この範囲外では良好な機械的物性が得られない。
【0032】本発明において用いられるウレタンプレポ
リマー(D)は、ポリイソシアネート(D1)とポリオ
ール(D2)と必要により低分子ポリオール(D3)と
をNCO基とOH基の当量比[NCO/OH]が1.0
1以上、好ましくは1.1以上で反応せしめたものであ
る。
【0033】重合停止剤(F)としては1価のアルコー
ル(メチルアルコール、エチルアルコール、セロソル
ブ、フェノール等)およびモノアミン(ジエチルアミ
ン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン等)が挙げら
れ、これらのうちモノアミンが好ましい。(F)の使用
量はウレタンプレポリマー(D)中のイソシアネート基
1当量に対し通常0.5当量以下、好ましくは0.3当
量以下である。0.5当量を超えると、良好な機械的物
性が得られない。
【0034】ポリウレタン樹脂(B)の製造時に必要に
より公知の触媒を使用できる。触媒の具体例としては、
有機金属化合物[ジブチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズラウレート等];アミン類[トリエチルアミン、
トリエチレントリアミン、ジアザビシクロウンデセン
等];およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。添
加量は特に限定はないが通常ポリウレタン樹脂(B)1
00重量部に対し通常0.001〜0.05重量部であ
る。
【0035】重合体(A)とポリウレタン樹脂(B)は
いずれを分散相(不連続相)あるいはマトリックス相
(連続相)としてもよいが、接着強度と耐ドライクリー
ニング性の面から(B)をマトリックス相とした方が好
ましい。(A)と(B)のいずれを分散相あるいはマト
リックス相とするかは(A)と(B)の割合により調整
可能で、(B)をマトリックス相とするには、(B)の
割合を(A)と(B)の合計に対して、通常50重量%
以上にすることによって達成される。
【0036】分散相の粒径は特に限定はないが、粒径は
小さい方が熱溶融性がより良好で、通常10μm以下が
好ましい。分散相の粒径を10μm以下とするには、
(A)と(B)のそれぞれのSP(溶解度パラメータ
ー)値の差を通常1以下好ましくは0.5以下にするこ
とによって達成される。
【0037】本発明の接着剤は、重合体(A)5〜70
重量%とポリウレタン樹脂(B)30〜95重量%とか
らなり、好ましくは重合体(A)が10〜50重量%未
満含有することである。重合体(A)の含有量が5重量
%より少ないと、熱溶融性が改善されず、その結果接着
性を満足させることができない。70重量%より多い
と、耐ドライクリーニング性を満足させる事ができな
い。
【0038】本発明において使用される分散安定剤
(C)は非水溶性または水溶性のいずれでもよいが、非
水溶性のものが好ましい。さらに好ましいのは、複合樹
脂の粒度の点から、非水溶性分散安定剤のうち実質的に
非乳化性のものである。
【0039】非水溶性分散安定剤は保護コロイドとして
の作用を有し、分子中にポリウレタン樹脂(B)と親和
性を有する部分(C1)と親水性を有する部分(C2)
から構成されており、(C1)と(C2)の結合形態は
特に限定されないが、エステル結合、ウレタン結合が好
ましく、特にウレタン結合が好ましい。
【0040】非水溶性分散安定剤としては、前記ポリイ
ソシアネート(D1)またはジカルボン酸ないしはその
無水物、(C1)を構成する化合物と(C2)を構成す
る化合物と必要により前記低分子ポリオール(D3)か
らなるウレタン化物またはエステル化物が挙げられる。
このようなウレタン化物またはエステル化物は分子中に
イオン基を有しないものが好ましい。
【0041】(C1)を構成する化合物は、ポリウレタ
ン樹脂(B)に用いられた前記ポリオール(D2)と同
一または近似の構造を有するものが好ましく、その数平
均分子量が通常500〜10,000、好ましくは1,
000〜6,000を有するものが用いられる。
【0042】(C1)を構成する化合物は、SP値が通
常8〜12のものが使用でき、ポリウレタン樹脂(B)
に用いられたポリオール(D2)とのSP値の差が0.
5以下のものが特に好ましい。なお、SP値の算出はP
olymer Engineering and Sc
ience,February,1974,Vol.1
4,No.2 P.147〜154の記載に従って求め
られる。SP値が上記の範囲外では水中でのウレタンプ
レポリマー(D)の分散が困難になる。
【0043】(C1)を構成する化合物としては、ポリ
エステルジオール、ポリラクトンジオール、ポリカーボ
ネートジオール、ポリエーテルジオール、ポリジエンジ
オール等が挙げられる。これらのジオールは数平均分子
量が通常500〜5,000、好ましくは700〜3,
000を有するものである。これらのうちで好ましいも
のはポリエステルジオール、ポリラクトンジオールであ
る。
【0044】ポリエステルジオールの具体例としては、
ポリエチレンアジペート(SP値=10.9)、ポリエ
チレンブチレンアジペート(SP値=10.7)、ポリ
ブチレンヘキシレンアジペート(SP値=10.3)、
ポリジエチレングリコールイソフタレート(SP値=1
0.8)、ビスフェノールAのPO2モル付加物とテレ
フタル酸の縮重合物(SP値=10.1)、ビスフェノ
ールAのPO2モル付加物とフマル酸の縮重合物(SP
値=10.1)が挙げられる。ポリラクトンジオールの
具体例としては、ポリε−カプロラクトン(SP値=1
0.2)が挙げられる。ポリエーテルジオールの具体例
としては、ポリプロピレングリコール(SP値=8.
7)、ポリテトラメチレングリコール(SP値=9.
0)が挙げられる。ポリカーボネートジオールの具体例
としては、ポリヘキサメチレンポリカーボネートジオー
ル(SP値=9.8)が挙げられる。ポリジエンジオー
ルの具体例としては、ポリブタジエンジオール(SP値
=8.6)などが挙げられる。
【0045】(C2)を構成する化合物は、オキシエチ
レン単位が通常30重量%以上、好ましくは50重量%
以上含み、数平均分子量が通常500〜10,000、
好ましくは1,000〜6,000のポリオキシアルキ
レングリコールが挙げられる。具体的にはポリエチレン
グリコール、ポリオキシエチレンプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコールにPOとEOがランダム付
加したジオール等が挙げられる。これらのうち好ましい
のはポリエチレングリコールおよびポリエチレングリコ
ールにPOとEOがランダム付加したジオールである。
【0046】(C1)と(C2)の割合は重量比で通常
20/80〜80/20、好ましくは30/70〜70
/30である。(C1)のSP値、(C1)と(C2)
の割合および分子量が上記の範囲外では水中でのウレタ
ンプレポリマー(D)の分散性が悪く、その結果適切な
粒度をもつ樹脂粉末が得ることが困難である。
【0047】水溶性分散安定剤としては、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
セルロース系水溶性樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸塩類、ポリエチレングリコール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミドおよび第三燐酸塩類等
があげられ、これらのうちでポリビニルアルコールが好
ましい。
【0048】次に本発明の接着剤の製造法について説明
する。第一の製造法は、重合体(A)をウレタンプレポ
リマー(D)、鎖伸長剤(E)および重合停止剤(F)
のいずれかに含有させたものを、分散安定剤(C)を含
有する水中で高速分散機を用いて分散し、(D)と水お
よび/または(E)を通常5〜60℃、好ましくは10
〜50℃で反応させて複合樹脂水分散体を得、必要によ
りこれから水を除去する方法である。
【0049】重合体(A)をウレタンプレポリマー
(D)、鎖伸長剤(E)あるいは重合停止剤(F)に含
有させるには、予め製造した重合体(A)を(D)、
(E)あるいは(F)に溶解または分散させればよい。
【0050】また、ウレタンプレポリマー(D)、鎖伸
長剤(E)あるいは重合停止剤(F)中でエチレン性不
飽和単量体(a)を重合開始剤の存在下で重合すること
によっても達成される。
【0051】重合開始剤としてはアゾ系重合開始剤およ
びパーオキサイド系重合開始剤が挙げられる。アゾ系重
合開始剤の具体例としては2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−
1−カルボニトリル)、などが挙げられる。
【0052】パーオキサイド系重合開始剤の具体例とし
ては、イソブチリルパーオキサイド、2,4−ジクロロ
ベンゾイルパーオキサイド、などのジアシルパーオキサ
イド類、t-ブチルパーオキシ-ネオデカノエート、t−
ブチルパーオキシ-ピバレートなどのアルキルパーエス
テル類、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオ
キシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキ
シジカーボネート、などのパーカーボネート類などの過
酸化物などが挙げられる。
【0053】アゾ系重合開始剤の使用量は(a)100
重量部に対し、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.
5〜5重量部、とくに好ましくは1〜3重量部である。
パーオキサイド系重合開始剤の使用量は(a)100重
量部に対し、通常0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜
4重量部、とくに好ましくは0.5〜3重量部である。
【0054】さらに、ウレタンプレポリマー(D)を構
成する各成分、前記重合開始剤およびエチレン性不飽和
単量体(a)を共存させて、同時にまたは段階的に反応
させて、ウレタンプレポリマー(D)と重合体(B)を
一挙に製造する方法もある。
【0055】本発明の接着剤を製造する第二の方法は、
エチレン性不飽和単量体(a)、重合開始剤およびウレ
タンプレポリマー(D)に、前記(C1)部分と(C
2)部分から構成される非水溶性の分散安定剤(C)を
含有する水の存在下で、鎖伸長剤(E)と重合停止剤
(F)を加えてウレタン化反応とラジカル重合反応を同
時にまたは段階的に行う方法である。
【0056】好ましいのは第一の方法であって、特に好
ましいのは重合体(A)をウレタンプレポリマー(D)
に含有させる方法である。
【0057】本発明の接着剤を製造する方法において、
分散安定剤(C)の使用量は水100重量部に対し通常
0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部であ
る。この範囲外では好ましい粒度の樹脂粉末を与える分
散体を得ることが困難である。また、(D)100重量
部に対する(C)と水からなる分散安定剤液の使用量
は、通常50〜1000重量部、好ましくは100〜1
000重量部である。この範囲外では(D)の分散状態
が悪く、そのため好ましい粒度の樹脂粉末を得ることが
困難である。必要により(D)を低粘度化するために4
0〜100℃に加温してもよく、またエステル系溶剤、
ケトン系溶剤、塩素系溶剤、芳香族溶剤等の溶剤を添加
してもよい。高速分散機の回転数は特に限定はないが、
通常1000〜10000rpm、好ましくは3000
〜10000rpmである。
【0058】鎖伸長剤(E)および重合停止剤(F)
は、ウレタンプレポリマー(D)を水中に分散させた後
に添加するかそれとも(D)の分散直前に添加するかい
ずれでもよいが、後者のほうが好ましい
【0059】本発明の接着剤はメルトフローレート(条
件:160℃、2.16Kg)が10〜100g/10
分であることが好ましい。この範囲外では適度な流動性
が得られず満足する接着強度が得られない。
【0060】本発明の接着剤には必要に応じ、公知の顔
料、離型剤、染料、耐候性安定剤、滑剤、可塑剤、アン
チブロック剤、カップリング剤、耐熱安定剤、難燃剤等
を含有させてもよい。
【0061】本発明の製造法から得られる分散体を遠心
分離機等で濾過し、乾燥することによって、樹脂粉末を
得ることができる。この樹脂粉末を必要により分級して
芯地用接着剤に供することができる。また、この分散体
にポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、
セルロース誘導体系および澱粉誘導体系等の増粘剤を添
加してペーストを得、このペーストを芯地用接着剤に供
することもできる。
【0062】前記樹脂粉末において、平均粒径が通常1
0〜500μmの粒度にすることが好ましい。なお、こ
こで言う平均粒子径はプロセス用粒度分布計測システム
TSUB−TEC300(日本鉱業株式会社製)にて求
めることができる。平均粒径が10μm未満では、粉塵
が多く発生し作業環境が悪化し、500μmを超えると
芯地のドットが大きくなり過ぎ、表地と接着した場合、
接着剤が芯地や表地からしみ出し、製品の外観や風合い
を損ね易くなる。
【0063】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下の記
載において部は重量部、%は重量%を示す。
【0064】製造例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ポ
リブチレンアジペートジオール(分子量2000、SP
値=10.5)800部、ポリエチレンプロピレンジオ
ール(分子量4000、EO含量80%、PO含量20
%、ブロック付加?)400部を仕込み、120℃で減
圧脱水した。脱水後の水分は0.05%であった。次い
でHDI75.6部およびジブチル錫ジラウレート0.
6部を添加し80℃で5時間反応を行った。得られた生
成物を[分散安定剤1]とする。
【0065】製造例2 [分散剤1]1部を水100部に分散し、乳白色の液体
を得た。これを[分散安定剤液1]とする。
【0066】製造例3 ポリビニルアルコール[「PVA−235」、(株)ク
ラレ製]1部を水100部に溶解した。これを[分散安
定剤液2]とする。
【0067】実施例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のエチレンブチレンアジペートジオ
ール2000部(SP値=10.7)を投入し3mmH
gの減圧下で110℃に加熱して1時間脱水を行った。
続いてIPDI444部を投入し、110℃で10時間
反応を行い末端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマーを得た。更に、このプレポリマーにメチルア
クリレート643部とアゾビスイソバレロニトリル(以
下、AIVNと略す)13部を添加し、70〜110℃
で3時間重合した。該プレポリマーの遊離イソシアネー
ト含量は2.69%であった。このアクリル樹脂含有プ
レポリマー50部に[分散安定剤液1]250部を添加
し、ウルトラデスパーザー(ヤマト科学製)を使用し、
回転数9000rpmで1分間、混合した。ついで予め
作成したIPDA2.42部とジ−n−ブチルアミン
0.46部の混合物を添加し、更に10秒間均一に混合
し、ウレア反応を行わしめた。(該ウレタン樹脂のSP
値=10.9ポリメチルアクリレートのSP値=10.
6)次いでブロッキング防止剤[「サイロイド97
8」、富士デヴィソン化学製]1部を加え、3時間攪拌
した後、濾別、乾燥を行い樹脂粉末(F1)を調製し
た。この樹脂粉末は平均粒径40μm、軟化温度110
℃、メルトフローレート(160℃、2.16Kg)3
0g/10分であった。また粒子の断面を電子顕微鏡で
観察したところウレタン樹脂がマトリックス相を形成
し、アクリル樹脂成分が約5μmの分散相を形成してい
た。
【0068】実施例2 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のポリエチレンブチレンアジペート
ジオール2000部を投入し3mmHgの減圧下で11
0℃に加熱して1時間脱水を行った。続いてIPDI4
44部を投入し、110℃で10時間反応を行い末端に
イソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーを
得た。更に、このプレポリマーにメチルアクリレート3
54部、アクリロニトリル129部、スチレン161部
およびAIVNを13部を添加し、70〜110℃で3
時間重合した。該プレポリマーの遊離イソシアネート含
量は2.68%であった。このアクリル樹脂含有プレポ
リマーを使用して実施例1と同様にして、樹脂粉末(F
2)を得た。(該メチルアクリレート、アクリロニトリ
ルとスチレンの共重合体のSP値=10.7)この樹脂
粉末は平均粒径36μm、軟化温度120℃、メルトフ
ローレート(160℃、2.16Kg)18g/10分
であった。また粒子の断面を電顕で観察したところウレ
タン樹脂がマトリックス相を形成し、アクリル樹脂成分
が約5μmの分散相を形成していた。
【0069】実施例3 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のポリエチレンブチレンアジペート
ジオール2000部を投入し3mmHgの減圧下で11
0℃に加熱して1時間脱水を行った。続いてIPDI4
44部を投入し、110℃で10時間反応を行い末端に
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを得
た。更に、このプレポリマーにメチルアクリレート23
95部とAIVN49部を添加し、70〜110℃で3
時間重合した。該プレポリマーの遊離イソシアネート含
量は1.17%であった。このアクリル樹脂含有プレポ
リマーを使用し、IPDA1.05部とジ−n−ブチル
アミン0.20部の混合物を使用した以外は実施例1と
同様にして、樹脂粉末(F3)を得た。この樹脂粉末は
平均粒径59μm、軟化温度90℃、メルトフローレー
ト(160℃、2.16Kg)85g/10分であっ
た。また粒子の断面を電顕で観察したところポリウレタ
ン樹脂がマトリックス相を形成し、アクリル樹脂成分が
約5μmの分散相を形成していた。
【0070】実施例4 実施例1のアクリル樹脂含有プレポリマー50部にIP
DAとメチルエチルケトンの反応物(ケチミン化物)
3.2部とジ−n−ブチルアミン0.46部を添加し攪
拌して均一にした後、[分散安定剤液1]250部を添
加しウルトラデスパーザー(ヤマト科学製)を使用し、
回転数9000rpmで1分間、混合した。次いでブロ
ッキング防止剤[「サイロイド978」、富士デヴィソ
ン化学製]1部を加え、3時間攪拌した後、濾別、乾燥
を行い樹脂粉末(F4)を調製した。この樹脂粉末は平
均粒径45μm、軟化温度100℃、メルトフローレー
ト(160℃、2.16Kg)36g/10分であっ
た。また粒子の断面を電子顕微鏡で観察したところポリ
ウレタン樹脂がマトリックス相を形成し、アクリル樹脂
成分が約8μmの分散相を形成していた。
【0071】実施例5 実施例1において[分散安定剤液1]の代わりに[分散
安定剤液2]を使用した以外は実施例1と同様にして、
樹脂粉末(F5)を得た。この樹脂粉末は平均粒径45
μm、軟化温度120℃、メルトフローレート(160
℃、2.16Kg)10.4g/10分であった。また
粒子の断面を電子顕微鏡で観察したところポリウレタン
樹脂がマトリックス相を形成し、アクリル樹脂成分が約
5μmの分散相を形成していた。
【0072】比較例1 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、ヒ
ドロキシル価が56のポリエチレンブチレンアジペート
ジオール2000部を投入し3mmHgの減圧下で11
0℃に加熱して1時間脱水を行った。続いてIPDI4
44部を投入し、110℃で10時間反応を行い末端に
イソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーを
得た。該プレポリマーの遊離イソシアネート含量は3.
40%であった。このプレポリマーを使用し、IPDA
3.06部とジ−n−ブチルアミン0.58部使用した
以外は実施例1と同様にして、樹脂粉末(F6)を得
た。この樹脂粉末は平均粒径36μm、軟化温度120
℃、メルトフローレート(160℃、2.16Kg)
1.8g/10分であった。
【0073】比較例2 攪拌棒および温度計をセットした4つ口フラスコに、メ
チルアクリレート1000部およびAIVNを20部添
加し、70〜110℃で3時間重合した。この重合体5
0部に[分散安定剤液2]250部を添加しウルトラデ
スパーザー(ヤマト科学製)を使用し、回転数9000
rpmで1分間、混合した。次いでブロッキング防止剤
[「サイロイド978」、富士デヴィソン化学製]1部
を加え、3時間攪拌した後、濾別、乾燥を行い樹脂粉末
(F7)を調製した。この樹脂粉末は平均粒径160μ
m、軟化温度50℃、メルトフローレート(160℃、
2.16Kg)149g/10分であった。
【0074】接着剤の評価 樹脂粉末(F1)〜(F7)をパウダーコーティング方
式によりポリエステル/綿=65/35混紡ブロード布
上に20g/m2塗布し、130℃×1分加熱固着し、
接着芯地を作成した。得られた接着芯地は綿ニット布の
表地に接着芯地プレス機[神戸電気(株)製]を用いて
150℃×300g/cm2×15秒の条件で接着を行
った。接着強度はオートグラフP−100型(島津製作
所製)を用い、引張速度200mm/分で180度剥離
強度を測定した。耐ドライクリーニング性及び耐水洗濯
性はJIS−L−1089に準じて評価した。接着後の
芯地の柔軟性についても手触りによる風合いテストをお
こなった。その結果を表1に示す。
【0075】
【0076】
【発明の効果】本発明の芯地用接着剤は従来のポリアミ
ド系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリ酢酸ビニ
ル系、軟質塩化ビニル系、ポリウレタン単独組成系では
満足し得なかった接着強度、風合い、耐ドライクリーニ
ング性、耐洗濯性に優れている。また、軟質塩化ビニル
のように多量の可塑剤を使用することなくソフト感を得
ることができ、長時間使用しても可塑剤の移行等の不具
合の発生が無い。また、水中で容易に接着剤の粉末やペ
ーストを製造できるので、従来の製法に比べ低コストの
芯地用接着剤を実現できる。上記効果を奏することか
ら、本発明の芯地用接着剤は衣料用途や各種産業資材の
芯地の製造に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 17/00 D06M 17/00 B (56)参考文献 特開 平4−185645(JP,A) 特開 昭50−132084(JP,A) 特開 昭55−110173(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも50重量%の(メタ)アクリ
    ルモノマーを含有するエチレン性不飽和単量体(a)の
    重合体(A)5〜70重量%と熱可塑性ポリウレタン樹
    脂(B)30〜95重量%からなり、重合体(A)とポ
    リウレタン樹脂(B)のうちいずれか一方が分散相を形
    成し、他方がマトリックス相を形成していることを特徴
    とする芯地用接着剤。
  2. 【請求項2】 該重合体(A)を含有するイソシアネー
    ト基末端ウレタンプレポリマー(D)を水および分散安
    定剤(C)の存在下で分散し、ウレタンプレポリマー
    (D)を水および/または鎖伸長剤(E)と反応させて
    なる複合樹脂分散体からなる請求項1記載の芯地用接着
    剤。
  3. 【請求項3】 エチレン性不飽和単量体(a)、重合開
    始剤およびイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー
    (D)に、ポリウレタン樹脂(B)と親和性を有する部
    分(C1)と親水性を有する部分(C2)から構成され
    る非水溶性の分散安定剤(C)を含有する水の存在下
    で、鎖伸長剤(E)と重合停止剤(F)を加えてウレタ
    ン化反応とラジカル重合反応を同時にまたは段階的に行
    わせてなる複合樹脂分散体からなる請求項1記載の芯地
    用接着剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも50重量%の(メタ)アクリ
    ルモノマーを含有するエチレン性不飽和単量体(a)の
    重合体(A)を含有するイソシアネート基末端ウレタン
    プレポリマー(D)を水および分散安定剤(C)の存在
    下で分散し、ウレタンプレポリマー(D)を水および/
    または鎖伸長剤(E)と反応させることを特徴とする芯
    地接着剤用複合樹脂分散体の製造方法。
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JP4629172B2 (ja) * 1999-07-29 2011-02-09 日東電工株式会社 水分散型感熱性粘着剤組成物およびその製造方法ならびに感熱性粘着シ―ト類
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