JP3096811B2 - プレキャストコンクリート基礎ブロック - Google Patents
プレキャストコンクリート基礎ブロックInfo
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- JP3096811B2 JP3096811B2 JP09194835A JP19483597A JP3096811B2 JP 3096811 B2 JP3096811 B2 JP 3096811B2 JP 09194835 A JP09194835 A JP 09194835A JP 19483597 A JP19483597 A JP 19483597A JP 3096811 B2 JP3096811 B2 JP 3096811B2
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- precast concrete
- bolt
- shape
- concrete foundation
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレキャストコン
クリート基礎ブロックに関するものである。
クリート基礎ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。出願人が、先に特願平7−1
87983号として提案した「プレキャストコンクリー
ト基礎ブロックと基礎の形成方法」における「プレキャ
ストコンクリート基礎ブロック」は、下記のように構成
されているものである。すなわち、基礎ブロック本体4
と連結板5とから構成され、基礎ブロック本体4は、底
板4Aと、この底板の上面中央に起立連結された立上り
部4Bと、立上り部4Bにおける前後辺近傍位置には左
右方向をもって前方の連結用ボルト穴4Cと、後方の連
結用ボルト穴4Cが適数段穿設され、連結板5は、方形
の鋼板5Aに、当該基礎ブロック本体4を前後方向に連
設した場合、前方に位置する基礎ブロック本体4の後方
の連結用ボルト穴4Cと、後方に位置する基礎ブロック
本体4の前方の連結用ボルト穴4Cとに対応する連結用
ボルト穴5Bが穿設されている。
ようなものになっている。出願人が、先に特願平7−1
87983号として提案した「プレキャストコンクリー
ト基礎ブロックと基礎の形成方法」における「プレキャ
ストコンクリート基礎ブロック」は、下記のように構成
されているものである。すなわち、基礎ブロック本体4
と連結板5とから構成され、基礎ブロック本体4は、底
板4Aと、この底板の上面中央に起立連結された立上り
部4Bと、立上り部4Bにおける前後辺近傍位置には左
右方向をもって前方の連結用ボルト穴4Cと、後方の連
結用ボルト穴4Cが適数段穿設され、連結板5は、方形
の鋼板5Aに、当該基礎ブロック本体4を前後方向に連
設した場合、前方に位置する基礎ブロック本体4の後方
の連結用ボルト穴4Cと、後方に位置する基礎ブロック
本体4の前方の連結用ボルト穴4Cとに対応する連結用
ボルト穴5Bが穿設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。連結
板5の連結用ボルト穴5Bと基礎ブロック本体4の連結
用ボルト穴4Cとをボルトで連結締付け後、コンクリー
ト注入の際に使用される仮枠の取付けに手間がかかり、
相当数の時間を必要とする。また、コスト的にも高くつ
く。本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上
述の問題を解決できるものを提供しようとするものであ
る。
のにあっては、下記のような問題点を有していた。連結
板5の連結用ボルト穴5Bと基礎ブロック本体4の連結
用ボルト穴4Cとをボルトで連結締付け後、コンクリー
ト注入の際に使用される仮枠の取付けに手間がかかり、
相当数の時間を必要とする。また、コスト的にも高くつ
く。本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上
述の問題を解決できるものを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
本発明は、基礎ブロック本体2と連結部3とから構成さ
れ、基礎ブロック本体2は、ベース部分2Aとこのベー
ス部分の上面中央に起立連結された立上り部分2Bとか
ら構成され、ベース部分2Aは、平面左右に横長の方形
で、かつ所定厚さの板状に構成され、立上り部分2B
は、正面左右に横長の方形で、かつ所定厚さの板状に構
成され、ベース部分2Aにおける前後端面の左右には外
方に向け断面L字状に構成された左右のずれ防止用モル
タル詰め用段部2A1,2A1が形成され、連結部3
は、立上り部分2Bにおける左右端面に形成された外方
に向けコ字状に掘込み形成した内側垂直面3A1と前後
の垂直壁3A2と上下の傾斜面3A3からなる左右のく
ぼみ3A,3Aと、内側垂直面3A1の中央に植設され
たボルト連結用水平穴3B1を有する左右の縦連結板3
B,3Bと、前の垂直壁3A2に設けられた外方に向け
コ字状に構成された左右のボルト締付け用開口部3C,
3Cと、立上り部分2Bにおける前後端面に当該前後端
面の上端から上の傾斜面3A3に達するよう刻設された
左右のグラウト注入口用溝3D,3Dから構成されてい
るプレキャストコンクリート基礎ブロックである。
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
本発明は、基礎ブロック本体2と連結部3とから構成さ
れ、基礎ブロック本体2は、ベース部分2Aとこのベー
ス部分の上面中央に起立連結された立上り部分2Bとか
ら構成され、ベース部分2Aは、平面左右に横長の方形
で、かつ所定厚さの板状に構成され、立上り部分2B
は、正面左右に横長の方形で、かつ所定厚さの板状に構
成され、ベース部分2Aにおける前後端面の左右には外
方に向け断面L字状に構成された左右のずれ防止用モル
タル詰め用段部2A1,2A1が形成され、連結部3
は、立上り部分2Bにおける左右端面に形成された外方
に向けコ字状に掘込み形成した内側垂直面3A1と前後
の垂直壁3A2と上下の傾斜面3A3からなる左右のく
ぼみ3A,3Aと、内側垂直面3A1の中央に植設され
たボルト連結用水平穴3B1を有する左右の縦連結板3
B,3Bと、前の垂直壁3A2に設けられた外方に向け
コ字状に構成された左右のボルト締付け用開口部3C,
3Cと、立上り部分2Bにおける前後端面に当該前後端
面の上端から上の傾斜面3A3に達するよう刻設された
左右のグラウト注入口用溝3D,3Dから構成されてい
るプレキャストコンクリート基礎ブロックである。
【0005】上述のほか下記のように構成することがで
きる。 A.ボルト連結用水平穴3B1を2個〜5個にする。 B.左右の縦連結板3Bには同位置にボルト連結用水平
穴3B1を開設するほか、当該ボルト連結用水平穴3B
1の周囲の所望する部分に位置確認用水平小穴3B11
を開設する。
きる。 A.ボルト連結用水平穴3B1を2個〜5個にする。 B.左右の縦連結板3Bには同位置にボルト連結用水平
穴3B1を開設するほか、当該ボルト連結用水平穴3B
1の周囲の所望する部分に位置確認用水平小穴3B11
を開設する。
【0006】
【発明の実施の形態】実施例について図面を参照して説
明する。1は本発明のプレキャストコンクリート基礎ブ
ロックで、基礎ブロック本体2と連結部3とから構成さ
れている。基礎ブロック本体2は、ベース部分2Aとこ
のベース部分の上面中央に起立連結された立上り部分2
Bとから構成されている。ベース部分2Aは、平面左右
に横長の方形で、かつ所定厚さの板状に構成されてい
る。また、立上り部分2Bは、正面左右に横長の方形
で、かつ所定厚さの板状に構成されている。ベース部分
2Aにおける前後端面の左右には外方に向け断面L字状
に構成された左右のずれ防止用モルタル詰め用段部2A
1,2A1が形成されている。
明する。1は本発明のプレキャストコンクリート基礎ブ
ロックで、基礎ブロック本体2と連結部3とから構成さ
れている。基礎ブロック本体2は、ベース部分2Aとこ
のベース部分の上面中央に起立連結された立上り部分2
Bとから構成されている。ベース部分2Aは、平面左右
に横長の方形で、かつ所定厚さの板状に構成されてい
る。また、立上り部分2Bは、正面左右に横長の方形
で、かつ所定厚さの板状に構成されている。ベース部分
2Aにおける前後端面の左右には外方に向け断面L字状
に構成された左右のずれ防止用モルタル詰め用段部2A
1,2A1が形成されている。
【0007】連結部3は、立上り部分2Bにおける左右
端面に形成された外方に向けコ字状に掘込み形成した内
側垂直面3A1と前後の垂直壁3A2と上下の傾斜面3
A3からなる左右のくぼみ3A,3Aと、内側垂直面3
A1の中央に植設されたボルト連結用水平穴3B1を有
する左右の縦連結板3B,3Bと、前の垂直壁3A2に
設けられた外方に向けコ字状に構成された左右のボルト
締付け用開口部3C,3Cと、立上り部分2Bにおける
前後端面に当該前後端面の上端から上の傾斜面3A3に
達するよう刻設された左右のグラウト注入口用溝3D,
3Dから構成されている。なお、図示ではボルト連結用
水平穴3B1が1個となっているが、必要強度によって
1個〜5個になる。
端面に形成された外方に向けコ字状に掘込み形成した内
側垂直面3A1と前後の垂直壁3A2と上下の傾斜面3
A3からなる左右のくぼみ3A,3Aと、内側垂直面3
A1の中央に植設されたボルト連結用水平穴3B1を有
する左右の縦連結板3B,3Bと、前の垂直壁3A2に
設けられた外方に向けコ字状に構成された左右のボルト
締付け用開口部3C,3Cと、立上り部分2Bにおける
前後端面に当該前後端面の上端から上の傾斜面3A3に
達するよう刻設された左右のグラウト注入口用溝3D,
3Dから構成されている。なお、図示ではボルト連結用
水平穴3B1が1個となっているが、必要強度によって
1個〜5個になる。
【0008】
A.図3を参照して、左右の連結部3,3を上下2段の
状態で設けることができる。この場合、上下の連結部3
はグラウト注入口用溝3Dで連結されることになる。 B.図11ないし図13を参照して、くぼみ3Aを下記
のように構成することができる。 a.図11のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成する。 b.図12のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成すると共に、内側垂直面と上下の水平面との連結箇所
にアール部Rを設ける。 c.図13のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成すると共に、内側垂直面と上下の水平面との連結箇所
に傾斜部Kを設ける。
状態で設けることができる。この場合、上下の連結部3
はグラウト注入口用溝3Dで連結されることになる。 B.図11ないし図13を参照して、くぼみ3Aを下記
のように構成することができる。 a.図11のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成する。 b.図12のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成すると共に、内側垂直面と上下の水平面との連結箇所
にアール部Rを設ける。 c.図13のように、くぼみ3Aを内側垂直面3A11
と前後の垂直壁3A21と上下の水平面3A31から構
成すると共に、内側垂直面と上下の水平面との連結箇所
に傾斜部Kを設ける。
【0009】C.図14,図15を参照して、ボルト締
付け用開口部3Cを下記のように構成することができ
る。 a.図14のように、ボルト締付け用開口部3Cの上下
辺3C1と内方縦辺3C2との連結箇所に傾斜部3C3
を設ける。 b.図15のように、ボルト締付け用開口部3Cの上下
辺3C1と内方縦辺3C2との連結箇所にアール部3C
4を設ける。
付け用開口部3Cを下記のように構成することができ
る。 a.図14のように、ボルト締付け用開口部3Cの上下
辺3C1と内方縦辺3C2との連結箇所に傾斜部3C3
を設ける。 b.図15のように、ボルト締付け用開口部3Cの上下
辺3C1と内方縦辺3C2との連結箇所にアール部3C
4を設ける。
【0010】D.図7ないし図10を参照して、縦連結
板3Bを下記のように構成することができる。 a.図7のように、左右の縦連結板3Bには同位置にボ
ルト連結用水平穴3B1を開設するほか、当該ボルト連
結用水平穴3B1の右上部分に位置確認用水平小穴3B
11が開設されている。 b.このほか、図8のように、ボルト連結用水平穴3B
1の左上部分に位置確認用水平小穴3B11を、図9の
ように、ボルト連結用水平穴3B1の左下部分に位置確
認用水平小穴3B11を、図10のように、ボルト連結
用水平穴3B1の右下部分に位置確認用水平小穴3B1
1を開設することができる。 c.位置確認用水平小穴3B11の直径は3〜18mm
程度である。 d.前後(内外)に位置する位置確認用水平小穴に、先
の尖った金属棒を一時的に貫入することで前後(内外)
に位置するボルト連結用水平穴が正確に対応しているこ
とを確認でき、ボルトを通すのを容易にすることができ
る。
板3Bを下記のように構成することができる。 a.図7のように、左右の縦連結板3Bには同位置にボ
ルト連結用水平穴3B1を開設するほか、当該ボルト連
結用水平穴3B1の右上部分に位置確認用水平小穴3B
11が開設されている。 b.このほか、図8のように、ボルト連結用水平穴3B
1の左上部分に位置確認用水平小穴3B11を、図9の
ように、ボルト連結用水平穴3B1の左下部分に位置確
認用水平小穴3B11を、図10のように、ボルト連結
用水平穴3B1の右下部分に位置確認用水平小穴3B1
1を開設することができる。 c.位置確認用水平小穴3B11の直径は3〜18mm
程度である。 d.前後(内外)に位置する位置確認用水平小穴に、先
の尖った金属棒を一時的に貫入することで前後(内外)
に位置するボルト連結用水平穴が正確に対応しているこ
とを確認でき、ボルトを通すのを容易にすることができ
る。
【0011】E.これらプレキャストコンクリート基礎
ブロックには当然のことながら、内部には鉄筋(図示
略)が配され、かつこの鉄筋の両端には左右の縦連結板
が連結されている。 F.このプレキャストコンクリート基礎ブロックは、あ
らかじめ規格化した工場生産で、図16に示すような様
々な構造のものを用意しておく。そこで、1−1は平面
一直線状のプレキャストコンクリート基礎ブロック、1
−2は平面L型状のプレキャストコンクリート基礎ブロ
ック、1−3は平面T型状のプレキャストコンクリート
基礎ブロック、1−4は平面+型状のプレキャストコン
クリート基礎ブロックをそれぞれ示している。
ブロックには当然のことながら、内部には鉄筋(図示
略)が配され、かつこの鉄筋の両端には左右の縦連結板
が連結されている。 F.このプレキャストコンクリート基礎ブロックは、あ
らかじめ規格化した工場生産で、図16に示すような様
々な構造のものを用意しておく。そこで、1−1は平面
一直線状のプレキャストコンクリート基礎ブロック、1
−2は平面L型状のプレキャストコンクリート基礎ブロ
ック、1−3は平面T型状のプレキャストコンクリート
基礎ブロック、1−4は平面+型状のプレキャストコン
クリート基礎ブロックをそれぞれ示している。
【0012】プレキャストコンクリート基礎ブロック1
の連結方法は下記の通りである。左方に位置するプレキ
ャストコンクリート基礎ブロックに右方に位置するプレ
キャストコンクリート基礎ブロックを、互いのボルト締
付け用開口部3Cが基礎の内側に位置する状態で接合す
る。 A.左方に位置するプレキャストコンクリート基礎ブロ
ックにおける右方の縦連結板と、右方に位置するプレキ
ャストコンクリート基礎ブロックにおける左方の縦連結
板とは接合するので、両者をボルトBで連結する。この
場合、双方の縦連結板におけるボルト連結用水平穴3B
1の位置が確定した時点で、ボルトの取付け作業は当該
縦連結板の上及び下より手で差込んで行い、電動締付け
機で締める。なお、ボルトでの締付けに代えて溶接をし
てもよい。 B.左方に位置するプレキャストコンクリート基礎ブロ
ックにおける右方のグラウト注入口用溝3Dと、右方に
位置するプレキャストコンクリート基礎ブロックにおけ
る左方のグラウト注入口用溝3Dとが接合し、ジョイン
ト用開口部Sが構成されるので、グラウト(セメント水
を混ぜ合わせ、液状のもの)を注入する。
の連結方法は下記の通りである。左方に位置するプレキ
ャストコンクリート基礎ブロックに右方に位置するプレ
キャストコンクリート基礎ブロックを、互いのボルト締
付け用開口部3Cが基礎の内側に位置する状態で接合す
る。 A.左方に位置するプレキャストコンクリート基礎ブロ
ックにおける右方の縦連結板と、右方に位置するプレキ
ャストコンクリート基礎ブロックにおける左方の縦連結
板とは接合するので、両者をボルトBで連結する。この
場合、双方の縦連結板におけるボルト連結用水平穴3B
1の位置が確定した時点で、ボルトの取付け作業は当該
縦連結板の上及び下より手で差込んで行い、電動締付け
機で締める。なお、ボルトでの締付けに代えて溶接をし
てもよい。 B.左方に位置するプレキャストコンクリート基礎ブロ
ックにおける右方のグラウト注入口用溝3Dと、右方に
位置するプレキャストコンクリート基礎ブロックにおけ
る左方のグラウト注入口用溝3Dとが接合し、ジョイン
ト用開口部Sが構成されるので、グラウト(セメント水
を混ぜ合わせ、液状のもの)を注入する。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 A.各プレキャストコンクリート基礎ブロック1同志の
連結は上述のごとく行うので、接続部分をより簡単かつ
強固に連結し全体を一体とすることができる。この点、
従来は接続部分にはコンクリートまたは他の接着性の高
い物質を流し込むことが行われているが、これでは水分
を含んでしまう。この水分を養生によって除去し凍害を
防止しようとしているが、確実とは云えない。しかし、
本発明では、接続部分にコンクリートなどを入れず縦連
結板を利用してボルトで連結したり、または溶接するの
みで強度を確保することができる。 B.プレキャストコンクリート基礎ブロック1には、ず
れ防止用モルタル詰め用段部が設けられ、また、縦連結
板がくぼみに設けられているので、プレキャストコンク
リート基礎ブロックを連結すべく並べると、ずれ防止用
モルタル詰め用段部同士あるいはくぼみ同士が当接して
ジョイント用開口部Sが形成されることになる。このジ
ョイント用開口部Sを利用して、ボルトBでの連結作業
あるいは溶接による連結作業を行うことができるから、
当該連結作業を迅速かつ確実に行うことができる。この
場合、くぼみにボルト締付けに必要最小限のボルト締付
け用開口部3Cを内側に位置する正面側に設け、また、
外側に位置する背面側に後の垂直壁3A2を設けたの
で、ジョイント用開口部Sに対する仮枠は、ボルト締付
け部分のみとなり、基礎セット完了の時間短縮とコスト
ダウンを図ることができる。 C.グラウトをグラウト注入口用溝より入れることによ
り、隣接するプレキャストコンクリート基礎ブロックの
間隔を狭くでき、仮枠面積は大幅に縮小することができ
る。 D.双方の縦連結板にボルトをセットする場合、当該縦
連結板の上及び下より手で差込んで行うことができるの
で、ボルトセット作業を容易かつ確実に行うことができ
る。 E.工場で大量生産をし、注文に応じてすぐ現場に運ぶ
ことができる。そして、一般住宅の基礎ブロックであれ
ば、従来コンクリート仮枠を取るまで15日前後要して
いたものを3〜5時間で完了させることができる。 F.形成方法は比較的簡単な工程を合理的に組み合わせ
てなっているから、確実な作業を省力した状態で行うこ
とができる。 G.このように本願のものによれば、住宅用基礎ブロッ
ク工事における品質の均一化、施工精度、工期短縮等を
図ることができる。
で次に記載する効果を奏する。 A.各プレキャストコンクリート基礎ブロック1同志の
連結は上述のごとく行うので、接続部分をより簡単かつ
強固に連結し全体を一体とすることができる。この点、
従来は接続部分にはコンクリートまたは他の接着性の高
い物質を流し込むことが行われているが、これでは水分
を含んでしまう。この水分を養生によって除去し凍害を
防止しようとしているが、確実とは云えない。しかし、
本発明では、接続部分にコンクリートなどを入れず縦連
結板を利用してボルトで連結したり、または溶接するの
みで強度を確保することができる。 B.プレキャストコンクリート基礎ブロック1には、ず
れ防止用モルタル詰め用段部が設けられ、また、縦連結
板がくぼみに設けられているので、プレキャストコンク
リート基礎ブロックを連結すべく並べると、ずれ防止用
モルタル詰め用段部同士あるいはくぼみ同士が当接して
ジョイント用開口部Sが形成されることになる。このジ
ョイント用開口部Sを利用して、ボルトBでの連結作業
あるいは溶接による連結作業を行うことができるから、
当該連結作業を迅速かつ確実に行うことができる。この
場合、くぼみにボルト締付けに必要最小限のボルト締付
け用開口部3Cを内側に位置する正面側に設け、また、
外側に位置する背面側に後の垂直壁3A2を設けたの
で、ジョイント用開口部Sに対する仮枠は、ボルト締付
け部分のみとなり、基礎セット完了の時間短縮とコスト
ダウンを図ることができる。 C.グラウトをグラウト注入口用溝より入れることによ
り、隣接するプレキャストコンクリート基礎ブロックの
間隔を狭くでき、仮枠面積は大幅に縮小することができ
る。 D.双方の縦連結板にボルトをセットする場合、当該縦
連結板の上及び下より手で差込んで行うことができるの
で、ボルトセット作業を容易かつ確実に行うことができ
る。 E.工場で大量生産をし、注文に応じてすぐ現場に運ぶ
ことができる。そして、一般住宅の基礎ブロックであれ
ば、従来コンクリート仮枠を取るまで15日前後要して
いたものを3〜5時間で完了させることができる。 F.形成方法は比較的簡単な工程を合理的に組み合わせ
てなっているから、確実な作業を省力した状態で行うこ
とができる。 G.このように本願のものによれば、住宅用基礎ブロッ
ク工事における品質の均一化、施工精度、工期短縮等を
図ることができる。
【図1】内側に面する正面方向から見た斜視図である。
【図2】背面方向から見た斜視図である。
【図3】他の実施例の要部の斜視図である。
【図4】同上の左側面図である。
【図5】内側に面する正面方向から見た連結状態を説明
する正面図である。
する正面図である。
【図6】同上の背面図である。
【図7】縦連結板の他の実施例の斜視図である。
【図8】縦連結板の他の実施例の斜視図である。
【図9】縦連結板の他の実施例の斜視図である。
【図10】縦連結板の他の実施例の斜視図である。
【図11】くぼみの他の実施例を説明する要部の斜視図
である。
である。
【図12】くぼみの他の実施例を説明する要部の斜視図
である。
である。
【図13】くぼみの他の実施例を説明する要部の斜視図
である。
である。
【図14】くぼみの他の実施例を説明する要部の斜視図
である。
である。
【図15】くぼみの他の実施例を説明する要部の斜視図
である。
である。
【図16】基礎の一部を省略した平面図である。
【図17】従来のものの斜視図である。
1 プレキャストコンクリート基礎ブロック 2 基礎ブロック本体 3 連結部
Claims (3)
- 【請求項1】 基礎ブロック本体(2)と連結部(3)
とから構成され、基礎ブロック本体(2)は、ベース部
分(2A)とこのベース部分の上面中央に起立連結され
た立上り部分(2B)とから構成され、ベース部分(2
A)は、平面左右に横長の方形で、かつ所定厚さの板状
に構成され、立上り部分(2B)は、正面左右に横長の
方形で、かつ所定厚さの板状に構成され、ベース部分
(2A)における前後端面の左右には外方に向け断面L
字状に構成された左右のずれ防止用モルタル詰め用段部
(2A1,2A1)が形成され、連結部(3)は、立上
り部分(2B)における左右端面に形成された外方に向
けコ字状に掘込み形成した内側垂直面(3A1)と前後
の垂直壁(3A2)と上下の傾斜面(3A3)からなる
左右のくぼみ(3A,3A)と、内側垂直面(3A1)
の中央に植設されたボルト連結用水平穴(3B1)を有
する左右の縦連結板(3B,3B)と、前の垂直壁(3
A2)に設けられた外方に向けコ字状に構成された左右
のボルト締付け用開口部(3C,3C)と、立上り部分
(2B)における前後端面に当該前後端面の上端から上
の傾斜面(3A3)に達するよう刻設された左右のグラ
ウト注入口用溝(3D,3D)から構成されていること
を特徴とするプレキャストコンクリート基礎ブロック。 - 【請求項2】 ボルト連結用水平穴(3B1)が2個〜
5個である請求項1記載のプレキャストコンクリート基
礎ブロック。 - 【請求項3】 左右の縦連結板(3B)には同位置にボ
ルト連結用水平穴(3B1)を開設するほか、当該ボル
ト連結用水平穴(3B1)の周囲の所望する部分に位置
確認用水平小穴(3B11)が開設されている請求項1
あるいは請求項2記載のプレキャストコンクリート基礎
ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09194835A JP3096811B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | プレキャストコンクリート基礎ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09194835A JP3096811B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | プレキャストコンクリート基礎ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121913A JPH1121913A (ja) | 1999-01-26 |
JP3096811B2 true JP3096811B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=16331066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09194835A Expired - Fee Related JP3096811B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | プレキャストコンクリート基礎ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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